JP2006232180A - トーションビーム式サスペンション - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレーリングアーム後端の開口端面を、そのアーム軸線に対し斜めに交差したカット面としてスピンドル支持プレートのプレート本体に突き合わせ溶接したトーションビーム式サスペンションにおいて、溶接熱歪の影響を抑えつつ、スピンドル支持プレートを大幅に薄肉化して軽量化とコスト節減を図る。
【解決手段】 スピンドル支持プレート13のプレート本体13Mの前端部には、トレーリングアーム10の後端部外側面に沿って前方側に延び前端縁が該後端部外側面に溶接w3される前側曲げフランジ13Fが、また同プレート本体13Mの後端部には、トレーリングアーム10の後端縁部に係合し且つ溶接w4される後側曲げフランジ13Rがそれぞれ一体に連設され、スピンドル基板14bは、プレート本体13Mの外側面に重合、固着w2されると共に、ブレーキ関連の板状部品Pを該スピンドル基板14bにボルト結合するための4つのネジ孔部Sfu,Sfd,Sru,Srdを、スピンドル軸線を挟んでその前後及び左右に備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体の略前後方向に延びて上下に揺動する左右のトレーリングアームに車体の略左右方向に延びるトーションビームの両端を接続し、左右のトレーリングアームに溶接したスピンドル支持プレートに車輪を軸支するスピンドルを固定したトーションビーム式サスペンションに関する。
かかるトーションビーム式サスペンションは、例えば下記特許文献1に記載されるように従来公知であり、このものでは、トレーリングアームを中空パイプ状としているので、比較的低コストの生産設備で断面効率の良い閉断面アーム構造が得られる。
ところでこの公知のものでは、溶接結合部とスピンドル取付座面とを離して溶接熱歪の影響を少なくするために、トレーリングアームにその上側に張出す大型ブラケットを溶接し、このブラケットにスピンドル支持プレートを固定している。そのため、スピンドル軸線とトレーリングアームの主断面とがコ字状のブラケットを介して大きくオフセットしてしまい、車輪からの荷重を確実に支持するにはブラケットの肉厚を充分に確保する必要があり、その結果として重量が大幅に増加する問題がある。
特開2000−94917号公報
そこで前記大型ブラケットを廃止して上記特許文献1のものの問題を解決するために、例えば図8に例示したように、中空パイプ状のトレーリングアームの後端を板状のスピンドル支持プレートに突き合わせて直接溶接し、このスピンドル支持プレートにスピンドルと一体のフランジ状のスピンドル基板をボルト締めするようにしたものが既に提案されており、このものでは、重量の大きいブラケットを廃止して重量を軽減することができるだけでなく、スピンドルの軸線をトレーリングアームの主断面に接近させることが可能になって強度上有利である。
ところが、上記提案のものでは、トレーリングアーム後端と平板状のスピンドル支持プレートとの間の溶接結合が、その両者間の突き合わせ部分だけでなされるため、その間の結合部に十分な強度と剛性を確保するために、その全周に亘り溶接処理を施す必要があり(図8の(d)を参照)、この場合、特に車両前側の溶接部位は、トレーリングアームの主断面に大きな外部入力を伝達する必要のあることから重要である。
一方、スピンドル支持プレートは、ボルト結合により車軸側(スピンドル、ブレーキ関連のバックプレート、スプラッシュプレート等)を保持する関係上、ボルトが締付けられるネジ孔部の加工位置をスピンドル軸線に対しその前後及び上下の4箇所にバランスよく分散配置することが望ましいが、スペース(ブレーキ系の配置等)に関係した設計上の制約により、締付位置が制限されるため、トレーリングアーム後端のスピンドル支持プレートへの突き合わせ位置は、これをネジ加工位置を避けて配置しようとすると、上下一方の前後一対のネジ孔部がアーム開口端面の外側に配置され、またその上下他方の前後一対のネジ孔部が同開口端面の内側に配置されることになる。何れにせよ、4箇所の何れのネジ加工部位も、前記突き合わせ溶接部の近くとなるから、溶接熱の影響に起因したネジ精度の劣化(熱変形)があり、このため、ネジ加工を溶接後とするか、若しくは溶接後、再タップ加工を施してネジ精度を確保する必要があり、更に前記上下他方の前後一対のネジ孔部がトレーリングアームの開口端面より外側にオーバハングしており、このこともスピンドル支持剛性の低下を招く要因となる。
更にまたスピンドル支持プレートにスピンドル等の固定するためのネジ加工を行う関係で、スピンドル締付力に必要な有効ネジ長さを確保しなければならず、その締付力に応じたプレートの板厚が必要となる。また、スピンドル側の取付けがボルト結合である関係で、スピンドル支持プレートに溶接後の平面精度が要求されるため、溶接の熱歪により悪影響が出ないように、この観点からも該プレートを十分な板厚とする必要がある。以上により、スピンドル支持プレートがかなりの厚板構造となるため、プレス打ち抜きにより製品を供給しようとすると、大型の特殊なプレス加工設備が必要となって大幅なコスト増となってしまい、また熱鍛加工で製品を供給しようとすると、面切削等の工程増となって、やはりコスト増となってしまう。
また本出願人は、スピンドル支持プレートの肉厚を減少させて重量軽減を図りながら、溶接に伴う熱歪の発生を抑制して上記問題を解決するために、スピンドル支持プレートのプレート本体の外周四隅に形成した曲げフランジをトレーリングアームの後端部外周に嵌合、溶接させて、該プレートを固定するようにした改良案(例えば特願2002−199449号を参照)を提案しているが、トレーリングアームの後半部が略直線状に延びるパイプ構造の場合にはその開放端面がアーム軸線に対し斜めに交差するカット面となることから、上記改良案では、上記曲げフランジをトレーリングアーム後端部外周に嵌合させることができなくなって適用困難となる。またスピンドル等の取付けのためにスピンドル軸線に対しその前後及び上下の4箇所に分散配置される4つのネジ孔部を全てアーム後端の開口端面の内側に収める必要があり、それだけネジ孔部の配設位置の選定自由度が狭められてしまう。
本発明は前述の諸事情に鑑みてなされたもので、中空パイプ状に形成され少なくとも後半部が車体の略前後方向に延びるトレーリングアーム後端の開口端面を、そのアーム軸線に対し斜めに交差したカット面としてスピンドル支持プレートのプレート本体に突き合わせ溶接し、そのプレート本体に、スピンドルの基部に一体的に連設したスピンドル基板と、このスピンドル基板の外側面に隣接配置されたブレーキ関連の板状部品とを支持させるようにしたトーションビーム式サスペンションにおいて、従来構造の上記問題を解決しながら、スピンドル支持プレートを大幅に薄肉化して軽量化とコスト節減を図ることを主たる目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、中空パイプ状に形成され少なくとも後半部が車体の略前後方向に延びて上下に揺動する左右のトレーリングアームに、車体の略左右方向に延びるトーションビームの両端を接続し、左右の各トレーリングアーム後端の開口端面を、そのアーム軸線に対し斜めに交差したカット面として形成すると共に、スピンドル支持プレートのプレート本体に該開口端面を突き合わせて溶接し、そのプレート本体には、スピンドルの基部に一体的に連設したスピンドル基板と、このスピンドル基板の外側面に隣接配置されたブレーキ関連の板状部品とを支持させるようにした、トーションビーム式サスペンションにおいて、前記プレート本体の前端部には、トレーリングアームの後端部外側面に沿って前方側に延び且つ該後端部外側面に溶接される前側曲げフランジが、また同プレート本体の後端部には、トレーリングアームの後端縁部に係合し且つ溶接される後側曲げフランジがそれぞれ一体に連設され、前記スピンドル基板は、前記プレート本体の外側面に重合、固着されると共に、前記ブレーキ関連の板状部品を該スピンドル基板に結合するための4本のボルトがそれぞれ螺挿される4つのネジ孔部を、スピンドル軸線を挟んでその前後及び左右に備えることを特徴とする。
また請求項2の発明は、前記請求項1の発明の特徴に加えて、少なくとも1つの前記ネジ孔部が前記開口端面の外側に位置していることを特徴とする。
また請求項3の発明は、前記請求項1又2の発明の特徴に加えて、前記前側曲げフランジは、トレーリングアーム後端部の外側面・上側面・下側面にそれぞれ当接して溶接されると共に相互に一体に形成される前部フランジ部・上部フランジ部・下部フランジ部より横断面略U字状に形成され、その上部フランジ及び下部フランジは、前側の上下2つのネジ孔部に対応して前記プレート本体の上側縁及び下側縁にそれぞれ一体に連設される上側曲げフランジ及び下側曲げフランジとそれぞれ一体に連続していることを特徴とする。
また請求項4の発明は、前記請求項1,2又は3の発明の特徴に加えて、前記プレート本体には、前記ネジ孔部にそれぞれ螺挿した前記ボルトの軸端部を受容し得る貫通孔又は凹部が形成されることを特徴とする。
また請求項5の発明は、前記請求項3の発明の特徴に加えて、左右の各トレーリングアームの後端部には、前記開口端面がその外側に位置する上下一方の前後のネジ孔部を逃げながら、その前後のネジ孔部の軸線相互を連結した連結線上又はその近傍を通るように、該上下一方に膨出する拡管成形部が形成されることを特徴とする。
また請求項6の発明は、前記請求項3又は4の発明の特徴に加えて、左右の各トレーリングアーム後端の前記開口端面と前記プレート本体との間が、該開口端面より外側のネジ孔部に対応する領域を少なくとも除いて、該開口端面の周方向に沿って溶接されることを特徴とする。
また請求項7の発明は、前記請求項1〜6の何れかの発明の特徴に加えて、前記後側曲げフランジは、トレーリングアームの前記開口端面の後端部に形成した面取り部に密着しており、その面取り部の後端縁が後側曲げフランジと溶接されることを特徴とする。
尚、本発明において「ブレーキ関連の板状部品」とは、スピンドル基板の外側面に隣接配置されて該基板にボルトで締結されるブレーキ関連の種々の板状部品、例えばドラムブレーキ用のバックプレートや、ディスクブレーキ用の泥除けのためのスプラッシュプレートが該当する。
以上のように各請求項の発明によれば、トレーリングアーム後端の開口端面を、そのアーム軸線に対し斜めに交差したカット面として形成すると共に、スピンドル支持プレートのプレート本体に該開口端面を突き合わせて溶接するようにしたトーションビーム式サスペンションにおいて、スピンドル支持プレートのプレート本体前端部には、トレーリングアームの後端部外側面に沿って前方側に延び且つ該後端部外側面に溶接される前側曲げフランジが、また同プレート本体の後端部には、トレーリングアームの後端縁部に係合し且つ溶接される後側曲げフランジがそれぞれ一体に連設され、スピンドル基板は、プレート本体の外側面に重合、固着されると共に、ブレーキ関連の板状部品を該スピンドル基板に結合するための4本のボルトがそれぞれ螺挿される4つのネジ孔部を、スピンドル軸線を挟んでその前後及び左右に備えるので、スピンドル支持プレートは、これにスピンドル締結用ボルトを螺挿させるネジ孔部を設ける必要がないことから薄肉に形成可能であり、またこのようにスピンドル支持プレートを薄肉に形成しても、そのプレート本体前端部及び後端部の剛性、特にアーム開口端面外側における前後のネジ孔部に対する支持剛性を高め得るため、アーム開口端を突き合わせ溶接する際の熱歪に因るプレート本体の熱変形が前後の曲げフランジで効果的に抑えられる上、そのアーム開口端の溶接領域を極力少なくでき、従って、薄肉としたプレート本体の、熱歪による座面変形が効果的に抑えられて、スピンドル基板の取付に必要な溶接後の平面精度を確保することができる。また特に前側曲げフランジをトレーリングアームの後端部外側面に沿って前方側に延ばしてその前端縁をアーム外側面に溶接したことで、スピンドル軸線より前側に極力離れた位置でスピンドル支持プレートをトレーリングアームと溶接できるようになるから、前述の熱歪の影響をより排除できるばかりか、スピンドル支持プレートからトレーリングアームへの荷重伝達効率が良好となって溶接部の荷重負担が軽減され、その耐久性向上や強度アップが図られる。更にトレーリングアームとスピンドル支持プレートとスピンドルとを一体的に組み立てたものをサブアッシー(小組立体)として取り扱うことができるから、部品点数を少なくして車両の組立作業能率の向上が図られる。また上記ボルトは、ブレーキ関連の板状部品を締結すべくスピンドル基板のネジ孔部に螺挿し得るだけの長さが有れば足りる上、スピンドル支持プレートの裏側にウェルドナットを特別に設ける必要もないことから、それだけサスペンションの重量軽減が図られる。
また特に請求項2の発明によれば、少なくとも1つの前記ネジ孔部がアーム開口端面の外側に位置するので、4つのネジ孔部を全てアーム後端の開口端面の内側に収める場合と比べて、ネジ孔部の配設位置の選定自由度が大幅に高められる。
また特に請求項3の発明によれば、前側曲げフランジは、アーム後端部の外側面・上側面・下側面にそれぞれ当接して溶接される前部フランジ部・上部フランジ部・下部フランジ部を一体に有して横断面略U字状に形成されるため、この前側曲げフランジによりアーム後端部が安定よく抱持されるような支持形態となり、その前側曲げフランジとトレーリングアームとの接合上のモーメントスパンを前後にも上下にも拡大して各溶接部に発生する支持応力を低減でき、一層の耐久性向上や強度アップが図られる。しかもその上部フランジ及び下部フランジは、前側の上下2つのネジ孔部に対応してプレート本体の上側縁及び下側縁にそれぞれ一体に連設される上側曲げフランジ及び下側曲げフランジとそれぞれ一体に連続しているから、プレート本体の曲げ剛性がより高められて、アーム開口端面外側における前後のネジ孔部に対する支持剛性が一層強化される。
また特に請求項4の発明によれば、プレート本体には、各ネジ孔部に螺挿した各ボルトの軸端部を受容し得る貫通孔又は凹部が形成されるので、その各ネジ孔部とボルトとの有効螺合長さを十分に確保可能となり、また上記貫通孔又は凹部の形成によりそれだけプレート本体の重量軽減が図られる。
また特に請求項5の発明によれば、トレーリングアームの後端部には、前記開口端面がその外側に位置する上下一方の前後のネジ孔部を逃げながら、その前後のネジ孔部の軸線相互を連結した連結線上又はその近傍を通るように、該上下一方に膨出する拡管成形部が形成されるので、アーム後半部が略前後方向に延びるパイプ状であって成形加工が比較的容易である効果とも相俟って、そのアーム後端部をネジ孔部との干渉を回避しつつ上下に無理なく拡管でき、この拡管効果により、スピンドル支持プレートからトレーリングアーム側への上下方向の伝達荷重の支持効率が向上し、上下方向の支持剛性(キャンバー方向の支持剛性)を改善することができる。
また特に請求項6の発明によれば、トレーリングアーム後端の前記開口端面とプレート本体との間が、開口端面より外側のネジ孔部に対応する領域を少なくとも除いて、該開口端面の周方向に沿って溶接されるので、プレート本体においてスピンドル等の取付に必要な溶接後の平面精度に及ぼす影響が大きい上記外側のネジ孔部近傍の溶接を廃止できて、溶接後の冷却時の熱縮みによる倒れ発生を効果的に防止でき、その平面精度を十分に確保可能となる。
また特に請求項7の発明によれば、後側曲げフランジは、トレーリングアームの前記開口端面の後端部に形成した面取り部に密着し、その面取り部の後端縁が後側曲げフランジに溶接されるので、その後側曲げフランジとアーム後端縁との溶接を無理なく的確に行うことができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
添付図面において、図1〜図5は、本発明の第1実施例を示すものであって、図1はトーションビーム式サスペンションの左半部の平面図、図2は図1の2矢視拡大図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図3の5−5線拡大断面図である。また図6は、第2実施例を示す図2対応図、図7は、第3実施例を示す図3対応図である。
先ず、第1実施例について説明する。図1は、自動車の後輪用のトーションビーム式サスペンションの左半部の平面図であって、右半部は車体の前後中心線に対して左右対称な構造を有している。このトーションビーム式サスペンションは、車体の略前後方向に略直線状に延びる左右一対のトレーリングアーム10と、車体の略左右方向に延びて左右のトレーリングアーム10間を一体的に結合するトーションビーム11とを備えており、トーションビーム11の端部とトレーリングアーム10の中間部との間には、その間の結合強度を高めるガセットGが溶接される。
各トレーリングアーム10の前端には円筒状のトレーリングアーム支持部12が溶接されており、このトレーリングアーム支持部12に収納したゴムブッシュジョイント(図示せず)を介して車体に上下揺動自在に枢支される。各トレーリングアーム10の後部外端に溶接したスピンドル支持プレート13に固定したスピンドル14に後輪Wが回転自在に支持され、またトレーリングアーム10の中間部及び前記ガセットGには、その間に跨がって結合されて懸架ばねの下端を支持するばね座15が設けられる。
トレーリングアーム10は、その全体が中空金属パイプより形成され、その前端部分は、やや絞られてトレーリングアーム支持部12に溶接され、またその残余の部分(即ち主要部分)は、該前端部分の軸線とは角度をなして後端までストレートに延びている。そして、このトレーリングアーム10後端の、閉断面をなす開口端面10aは、アーム軸線に対し斜めに交差し車体前後方向に沿う略鉛直なカット面として形成されており、その開口端面10aがスピンドル支持プレート13の裏面に突き合わせて溶接w1される。尚、本発明では、図示例のような継ぎ目の無いパイプ構造に代えて、金属板をプレス成形した上部半体および下部半体の外周部相互を溶接一体化した中空パイプ状の部材でトレーリングアーム10を形成するようにしてもよい。
次に図2〜図5を併せて参照して、スピンドル支持プレート13及びこれとトレーリングアーム10との接合構造について説明する。
スピンドル支持プレート13は、トレーリングアーム10後端の前記開口端面10aに裏面が当接すべく該開口端面10aよりも大きな概ね長方形状のプレート本体13Mを有している。このプレート本体13Mの表面(図3で左側面)は、車輪Wを軸支するスピンドル14に対する平坦な取付座面となっている。即ち、そのスピンドル14は、車輪Wを軸支する段付き軸状のスピンドル本体14aと、そのスピンドル本体14aの基部に一体に形成された長方形状のフランジ状スピンドル基板14bとを備えており、そのスピンドル基板14bがスピンドル支持プレート13のプレート本体13Mの表面に重合され、溶接w2されている。
そのスピンドル基板14bの外側面には、車輪Wに付設されるブレーキ関連の板状部品としてのドラムブレーキ用バックプレートPが重合、配置される。またこのバックプレートPをプレート本体13Mに締結するための4本のボルトBがそれぞれ螺挿、締付けられる4つのネジ孔部Sfu,Sfd,Sru,Srdが、スピンドル基板14bにスピンドル軸線Lに対してその前後及び上下に間隔をおいて(即ち前記軸線Lを前後及び上下に挟んで、該軸線Lを取り囲むように)設けられる。それら4つのネジ孔部のうち、上方の前後2つのネジ孔部Sfu,Sruが前記開口端面10aの外側に対応する位置に、また下方の前後2つのネジ孔部Sfd,Srdが前記開口端面10aの内側に対応する位置にそれぞれ配置される。図2に示すように、スピンドル基板14bは、その外周の少なくとも一部、図示例では四隅部分(即ち前記4つのネジ孔部Sfu,Sfd,Sru,Srdに対応する部分)がプレート本体13Mに溶接w2される。
前記スピンドル本体14aには、車輪Wのハブ部Whが軸受を介して回転自在に嵌合、支持され、そのスピンドル本体14aの外端ネジ部に螺合したスピンドルナットNにより該ハブ部Whのスピンドル本体14aからの離脱が阻止される。そのハブ部Whには、ドラムブレーキのブレーキドラムD及び車輪Wの内周部が複数のボルトB′で共締めされ、またバックプレートPには、ブレーキドラムDに圧接し得るブレーキシューDsや、該ブレーキシューDsを作動させるホイールシリンダ(図示せず)が設けられる。尚、このような車輪ハブ部Whのスピンドル14への締結構造およびドラムブレーキの内部構造は、従来周知であるので、これ以上の説明を省略する。
またプレート本体13Mには、スピンドル軸線Lの延長軸線上でスピンドル支持孔13Maが形成されており、このスピンドル支持孔13Maには、スピンドル基板14bの裏面に一体に突設された係合突起14bsが嵌合して、スピンドル14のスピンドルプレート13に対する位置決めがなされる。さらにプレート本体13Mには、前記4つのネジ孔部Sfu,Sfd,Sru,Srdに対応する位置において、それらネジ孔部にそれぞれ螺挿した4つのボルトBの軸端部をそれぞれ受容する貫通孔13Mb又は凹孔が形成される。
またプレート本体13Mの前端部には、その前端部の上下端間の略全域に亘って上下に延び車体内方側に折り曲げられた前側曲げフランジ13Fが、また同プレート本体13の後端部には、その後端部の上下端間の略全域に亘って上下に延び車体内方側に折り曲げられた後側曲げフランジ13Rがそれぞれ一体に連設される。その前側曲げフランジ13Fは、トレーリングアーム10の後端部外側面に沿って前方側に延びており、そのフランジ13Fの少なくとも前端縁がアーム10後端部外側面に溶接w3され、また後側曲げフランジ13Rは、トレーリングアーム10の後端縁部に係合し、溶接w4される。
また図示例では、前側曲げフランジ13Fが、トレーリングアーム10後端部を抱持するようその後端部外側面・上側面・下側面にそれぞれ当接する前部フランジ部13Ff・上部フランジ部13Fu・下部フランジ部13Fdを相互に一体化して横断面略U字状に形成されている。特にその前部フランジ部13Ffは、トレーリングアーム10の後端部外周面に概ね沿うようにやや湾曲しており、その前部フランジ部13Ffの中央隆起部分を除いてその先端縁(即ち前端縁)がアーム後端部の外側面に溶接w3され、また上部フランジ部13Fuはその前端縁及び内端縁がアーム後端部の上側面に溶接w3′され、また下部フランジ部13Fdはその前端縁及び内端縁がアーム後端部の下側面に溶接w3″されている。
さらにプレート本体13Mの上側縁及び下側縁には、前側の上下2つのネジ孔部Sfu,Sfdにそれぞれ対応し車体内方側に各々折り曲げられた上側曲げフランジ13U及び下側曲げフランジ13Dがそれぞれ一体に連設されており、それら上側曲げフランジ13U及び下側曲げフランジ13Dの各々の前端側が、前記上部フランジ部13Fu及び下部フランジ部13Fdにそれぞれ一体に連続している。
また各トレーリングアーム10の後端部の上方の半部には、アーム後端の前記開口端面10aの頂部が上方(即ち開口端面10aの外側)の前後2個のネジ孔部Sfu,Sruをその周方向に沿って回り込むように逃げながら、その両ネジ孔部Sfu,Sruの軸線相互を連結した連結線上又はその近傍を通るように、上方に膨出する拡管成形部10sが形成される。この拡管成形部10sは、上記2個のネジ孔部Sfu,Sruに対する逃げ形状を成形する工程で同時に成形され、この場合、トレーリングアーム10が略直線状のパイプ構造であることから、該拡管成形部10sの成形が比較的容易に行われる。
而してこのような拡管成形部10sの特設によれば、スピンドル支持プレート13からトレーリングアーム10側への上下方向の伝達荷重の支持効率が向上し、上下方向の支持剛性(キャンバー方向の支持剛性)を改善することができる。
また、トレーリングアーム10後端の前記開口端面10aとプレート本体13Mとの間は、少なくとも前記上方の前後2個のネジ孔部Sfu,Sruに対応する領域(更に図示例では前端部領域)を除いて、該開口端面10aの周方向に沿って溶接w1される。これにより、プレート本体13Mにおいてスピンドル取付に必要な溶接後の平面精度に最も影響のある上記両ネジ孔部Sfu,Sru近傍の溶接を廃止できて、溶接後の冷却時の熱縮みによる倒れ発生を効果的に防止でき、その平面精度を十分に確保可能となる。
また、後側曲げフランジ13Rは、トレーリングアーム10後端の開口端面10aの後端部に形成した面取り部10arに密着しており、その面取り部10arの後端縁が後側曲げフランジ13Rと溶接w4される。アーム後端の開口端面10aにこのような面取り部10arを形成したことにより、後側曲げフランジ13Rとトレーリングアーム10後端縁との溶接w4を無理なく的確に行うことができる。
以上説明した第1実施例の構造によれば、スピンドル支持プレート13のプレート本体13Mの前端部には、トレーリングアーム10の後端部外側面に沿って前方側に延び該後端部外側面に溶接w3される前側曲げフランジ13Fが、また同プレート本体13Mの後端部には、トレーリングアーム10の後端縁部に係合し且つ溶接w4される後側曲げフランジ13Rがそれぞれ一体に連設され、スピンドル基板14bは、プレート本体13Mの外側面に重合、固着(図示例では溶接w2)されると共に、ブレーキ関連の板状部品であるバックプレートPの固定用の4本のボルトBがそれぞれ螺挿される4つのネジ孔部Sfu,Sfd,Sru,Srdをスピンドル軸線Lに対してその前後及び上下に相互に間隔をおいて備えている。
これにより、スピンドル支持プレート13は、これにスピンドル締結用ボルトBを螺挿させるネジ孔部を設ける必要がないことから薄肉に形成可能であり、またこのようにスピンドル支持プレート13を薄肉の金属板よりプレス成形しても、そのプレート本体13Mの前端部及び後端部の剛性、特にアーム開口端面10a外側における前後のネジ孔部Sfu,Sruに対する支持剛性を高めることができるため、アーム開口端w1を突き合わせ溶接する際の熱歪に因るプレート本体13Mの熱変形が前後の曲げフランジで効果的に抑えられる上、そのアーム開口端の溶接領域w1を極力少なくでき、従って、薄肉としたプレート本体13Mの熱歪による座面変形が前後の曲げフランジ13F,13Rで効果的に抑えられてスピンドル基板の取付に必要な溶接後の平面精度を確保することができる。
また特に前側曲げフランジ13Mをアーム後端部外側面に沿って前方側に延ばしてその少なくとも前端縁をアーム外側面に溶接w3しているから、スピンドル軸線Lより前側に十分離れた位置でスピンドル支持プレート13をトレーリングアーム10と溶接できるようになり、これにより、前述の熱歪の影響をより排除できるばかりか、スピンドル支持プレート13からトレーリングアーム10への荷重伝達効率が頗る良好となって溶接部w3の荷重負担が軽減され、その耐久性向上や強度アップが図られる。
また図示例のように前側曲げフランジ13Fは、アーム後端部の外側面・上側面・下側面にそれぞれ当接して溶接w3,w3′,w3″される前部フランジ部13Ff・上部フランジ部13Fu・下部フランジ部13Fdを一体化して横断面略U字状に形成されているため、この前側曲げフランジ13Fによりアーム後端部が安定よく抱き込むような支持形態となる。これにより、その前側曲げフランジ13Fとトレーリングアーム10との接合上のモーメントスパンを前後にも上下にも拡大して各溶接部に発生する支持応力を低減でき、一層の耐久性向上や強度アップが図られる。
しかも図示例では、前側曲げフランジ13Fにおける上部フランジ部13Fu及び下部フランジ部13Fdが、前側の上下2つのネジ孔部Sfu,Sfdにそれぞれ対応してプレート本体13Mの上側縁及び下側縁にそれぞれ特設した上側曲げフランジ13U及び下側曲げフランジ13Dとそれぞれ一体に連続しているから、プレート本体13Mの曲げ剛性がより高められ、アーム開口端面10a外側における前後のネジ孔部Sfu,Sruに対する支持剛性が一層強化される。
またトレーリングアーム10とスピンドル支持プレート13とスピンドル14とを一体的に組み立てたものをサブアッシー(小組立体)として取り扱うことができるから、部品点数を少なくし車両の組立作業能率を高めることができる。また上記ボルトBは、ブレーキ関連の板状部品(バックプレートP)を締結すべくスピンドル基板14bのネジ孔部に螺挿し得るだけの長さが有れば足りる上、スピンドル支持プレート13の裏側にウェルドナットを特別に設ける必要もないことから、それだけサスペンションの重量軽減が図られる。またトレーリングアーム10の後端部に大型のブラケットを介さずにスピンドル支持プレート13を直接固定しているので、スピンドル軸線Lとトレーリングアーム10の主断面とのオフセット量を減少させて上記サブアッシー(小組立体)の剛性を高めることができる。
また図6には、本発明の第2実施例が示される。この実施例では、プレート本体13Mの上側縁及び下側縁にそれぞれ一体に形成される上側曲げフランジ13U及び下側曲げフランジ13Dが、前側の上下2つのネジ孔部Sfu,Sfdにそれぞれ対応する領域だけでなく、プレート本体13Mの長手方向略全域に亘り長く形成される点で、第1実施例と相違しており、その他の構成は、第1実施例の構成と基本的に同一である。
而してこの第2実施例においても、第1実施例と同様の作用効果が達成され、更に上側曲げフランジ13U及び下側曲げフランジ13Dが広範囲に形成されることで、プレート本体13Mの曲げ剛性が一層強化される。
また図7には、本発明の第3実施例が示される。この実施例では、スピンドル支持プレート13のプレート本体13Mの略中央部にスピンドル支持孔13hがバーリング加工によって形成されており、このスピンドル支持孔13hには、スピンドル基板14bの背面にスピンドル本体14aと同軸状に突設した係合突部14cが圧入される。そして、スピンドル14の、前記係合突部14cの小径先端部14caがトレーリングアーム10の後端部内側壁に形成した開口10kを内側から外側に貫通し、溶接w5により固定されている。
而してこの第3実施例においても、前実施例と基本的に同様の作用効果を達成することができる。更に、スピンドル支持孔13hに圧入したスピンドル14の先端をトレーリングアーム10の開口10kを内側から外側に貫通させて溶接w5により固定したので、トレーリングアーム10およびスピンドル支持プレート13に対するスピンドル14の取付剛性を更に向上させることができ、サスペンションのトー剛性やキャンバー剛性の向上に寄与することができる。また溶接w5の部位はスピンドル支持プレート13から充分に離れているため、その熱がスピンドル支持プレート13に熱歪みを引き起こす虞はない。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では、スピンドル軸線Lに対してその前後及び上下に相互に間隔をおいて設けられる4つのネジ孔部としてのネジ孔部Sfu,Sfd,Sru,Srdのうち、上方の前後2つのネジ孔部Sfu,Sruをトレーリングアーム10後端の開口端面10aの外側に、また下方の前後2つのネジ孔部Sfd,Srdを開口端面10aの内側にそれぞれ位置させたものを示したが、本発明では、実施例とは上下反対に上方の前後2つのネジ孔部Sfu,Sruを開口端面10aの内側に、また下方の前後2つのネジ孔部Sfd,Srdを開口端面10aの外側にそれぞれ位置させてもよい。また本発明では、少なくとも上方の前後2つのネジ孔部Sfu,Sru(又は少なくとも下方の前後2つのネジ孔部Sfd,Srd)を含む3つ以上のネジ孔部を開口端面10aの外側に位置させるようにしてもよく、或いは、1つのネジ孔部だけを開口端面10aの外側に位置させるようにしてもよい。
また前記実施例では、スピンドル基板14bをスピンドル支持プレート13に溶接w2により固着したものを示したが、本発明では、溶接以外の固着手段、例えばカシメやネジ止め等で固着してもよい。
第1実施例に係るトーションビーム式サスペンションの左半部の平面図 図1の2矢視拡大図(図3の2−2線断面図) 図2の3−3線拡大断面図 図3の4−4線拡大断面図 図3の5−5線拡大断面図 第2実施例を示す図2対応図 第3実施例を示す図3対応図 従来例を示す要部の分解図とそのb,c,d矢視図
符号の説明
10 トレーリングアーム
10a 開口端面
10ar 面取り部
10s 拡管成形部
11 トーションビーム
13 スピンドル支持プレート
13D 下側曲げフランジ
13F 前側曲げフランジ
13Ff 前部フランジ部
13Fd 下部フランジ部
13Fu 上部フランジ部
13h スピンドル支持孔
13M プレート本体
13R 後側曲げフランジ
13U 上側曲げフランジ
14 スピンドル
14b スピンドル基板
B ボルト
L スピンドル軸線
P バックプレート(ブレーキ関連の板状部品)
Sfu,Sfd,Sru,Srd ネジ孔部
W 車輪
w1〜w5 溶接

Claims (7)

  1. 中空パイプ状に形成され少なくとも後半部が車体の略前後方向に延びて上下に揺動する左右のトレーリングアーム(10)に、車体の略左右方向に延びるトーションビーム(11)の両端を接続し、左右の各トレーリングアーム(10)後端の開口端面(10a)を、そのアーム軸線に対し斜めに交差したカット面として形成すると共に、スピンドル支持プレート(13)のプレート本体(13M)に該開口端面(10a)を突き合わせて溶接(w1)し、そのプレート本体(13M)には、スピンドル(14)の基部に一体的に連設したスピンドル基板(14b)と、このスピンドル基板(14b)の外側面に隣接配置されたブレーキ関連の板状部品(P)とを支持させるようにした、トーションビーム式サスペンションにおいて、
    前記プレート本体(13M)の前端部には、トレーリングアーム(10)の後端部外側面に沿って前方側に延び且つ該後端部外側面に溶接(w3)される前側曲げフランジ(13F)が、また同プレート本体(13M)の後端部には、トレーリングアーム(10)の後端縁部に係合し且つ溶接(w4)される後側曲げフランジ(13R)がそれぞれ一体に連設され、
    前記スピンドル基板(14b)は、前記プレート本体(13M)の外側面に重合、固着(w2)されると共に、前記ブレーキ関連の板状部品(P)を該スピンドル基板(14b)に結合するための4本のボルト(B)がそれぞれ螺挿される4つのネジ孔部(Sfu,Sfd,Sru,Srd)を、スピンドル軸線(L)を挟んでその前後及び左右に備えることを特徴とする、トーションビーム式サスペンション。
  2. 少なくとも1つの前記ネジ孔部(Sfu,Sru)が前記開口端面(10a)の外側に位置していることを特徴とする、請求項1に記載のトーションビーム式サスペンション。
  3. 前記前側曲げフランジ(13F)は、トレーリングアーム(10)後端部の外側面・上側面・下側面にそれぞれ当接して溶接(w3,w3′,w3″)されると共に相互に一体に形成される前部フランジ部(13Ff)・上部フランジ部(13Fu)・下部フランジ部(13Fd)より横断面略U字状に形成され、
    その上部フランジ部(13Fu)及び下部フランジ部(13Fd)は、前側の上下2つのネジ孔部(Sfu,Sfd)に対応して前記プレート本体(13M)の上側縁及び下側縁にそれぞれ一体に連設される上側曲げフランジ(13U)及び下側曲げフランジ(13D)とそれぞれ一体に連続していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトーションビーム式サスペンション。
  4. 前記プレート本体(13M)には、前記ネジ孔部(Sfu,Sfd,Sru,Srd)にそれぞれ螺挿した前記ボルト(B)の軸端部を受容し得る貫通孔(13Mb)又は凹部が形成されることを特徴とする、請求項1,2又は3に記載のトーションビーム式サスペンション。
  5. 左右の各トレーリングアーム(10)の後端部には、前記開口端面(10a)がその外側に位置する上下一方の前後のネジ孔部(Sfu,Sru)を逃げながら、その前後のネジ孔部(Sfu,Sru)の軸線相互を連結した連結線上又はその近傍を通るように、該上下一方に膨出する拡管成形部(10s)が形成されることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のトーションビーム式サスペンション。
  6. 左右の各トレーリングアーム(10)後端の前記開口端面(10a)と前記プレート本体(13M)との間が、該開口端面(10a)より外側のネジ孔部(Sfu,Sru)に対応する領域を少なくとも除いて、該開口端面(10a)の周方向に沿って溶接(w1)されることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載のトーションビーム式サスペンション。
  7. 前記後側曲げフランジ(13R)は、トレーリングアーム(10)の前記開口端面(10a)の後端部に形成した面取り部(10ar)に密着しており、その面取り部(10ar)の後端縁が後側曲げフランジ(13R)と溶接(w4)されることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載のトーションビーム式サスペンション。
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