JP2006230890A - 注射器型容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内容物を収納するシリンダ2と、シリンダ2内に尾端側から挿入されるプランジャ3とを備え、プランジャ3の押し込み操作により内容物がシリンダ2の先端側に設けられる押出口53から押出されるようにした注射器型容器1において、使用者がプランジャ3を強く押し過ぎても、内容物が押出口53から大量に飛び出てしまうことを防止することができ、使い勝手の良いものとする。
【解決手段】 シリンダ2の先端部内周に弾性材料製の栓体4が装着され、栓体4に、押出口53とシリンダ2内とを連通する通路孔42が形成され、通路孔42の途中に孔径を大きくした拡径部43が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 シリンダ2の先端部内周に弾性材料製の栓体4が装着され、栓体4に、押出口53とシリンダ2内とを連通する通路孔42が形成され、通路孔42の途中に孔径を大きくした拡径部43が形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、化粧品や医薬部外品等の内容物を押出して使用することができるようにした注射器型容器に関する。
従来、この種の容器として、化粧品等の内容物を収納するシリンダと、シリンダ内に尾端側から挿入されるプランジャとを備え、プランジャの押し込み操作により内容物がシリンダの先端側に設けられる押出口から押出されるようにした注射器型容器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような従来の注射器型容器によれば、内容物をプランジャによりシリンダの内壁面に付着残留させることなく押出して使用することができる。
然し、従来の注射器型容器は、使用者がプランジャを強く押し過ぎると、内容物が押出口から大量に飛び出てしまうため、使用者はプランジャの押し込みを慎重に行う必要があり、操作が難しいものであった。
特開2004−65467号公報(第6−7頁、第2A図)
本発明は、以上の点に鑑み、使用者がプランジャを強く押し過ぎても、内容物が押出口から大量に飛び出てしまうことを防止することができる使い勝手の良い注射器型容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、内容物を収納するシリンダと、シリンダ内に尾端側から挿入されるプランジャとを備え、プランジャの押し込み操作により内容物がシリンダの先端側に設けられる押出口から押出されるようにした注射器型容器において、シリンダの先端部内周に弾性材料製の栓体が装着され、栓体に、押出口とシリンダ内とを連通する通路孔が形成され、通路孔の途中に孔径を大きくした拡径部が形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、使用者がプランジャの押し込み操作により内容物を押出口から押出す際に、内容物はまず栓体の通路孔を通過する。通路孔の途中には拡径部が形成されているため、使用者がプランジャを強く押し過ぎても、内容物は拡径部で径方向外方に拡がり、内容物の先端方向への流動速度が一旦緩和される。これにより、押出口からの大量な内容物の飛び出しを防止することができる。更に、栓体の弾性により、プランジャの押し込み力が強いほど、拡径部は入り込んだ内容物に押されて更に拡大する。そのため、プランジャの押し込み力の大小にかかわらず、内容物の押出口からの押出量を略一定に維持することができる。
ところで、シリンダの先端部への栓体の組付け作業性を良くするためには、シリンダの先端部にその先方から栓体を装着することが望まれるが、この場合、プランジャの押し込み操作による内圧増加で栓体がシリンダの先端部から抜け出ることを防止する必要がある。
そこで、シリンダの先端部外周に螺合する筒部と、筒部の先端面を閉塞する閉塞板部とを有し、閉塞板部に押出口を開設して成る押出口部材を備え、栓体の先端に径方向外方に張り出すフランジ部を形成し、フランジ部がシリンダの先端縁と押出口部材の閉塞板部との間に挟持されるようにすれば、シリンダの先端部から栓体が抜け出ることを防止でき、有利である。
尚、注射器型容器の不使用時には、押出口から内容物が漏れないようにキャップで押出口を閉塞しておく必要がある。この場合、押出口部材とは別体のキャップで押出口を閉塞することが考えられる。然し、これでは使用時に、一方の手で注射器型容器を把持し、キャップを他方の手で摘んで取り外すことが必要になり、そのため、両手を使用しなければならず面倒であり、又、キャップを紛失する虞もある。
これに対し、押出口部材に、押出口を閉塞するキャップを可撓性を有するヒンジ部を介して一体に設ければ、注射器型容器を使用する際に、両手を使用することなく、片手で注射器型容器を把持して、指でキャップを押し外すことができると共に、キャップを紛失する虞もなく、有利である。
図1を参照して、1は本発明の実施形態の注射器型容器を示している。この注射器型容器1は、化粧品や医薬部外品等の内容物(図示省略)を収納するシリンダ2と、シリンダ2内に尾端側から挿入されるプランジャ3とを備える。
シリンダ2の尾端には、周方向に離間させて一対の指掛け用のフランジ部21,21が形成されており、両フランジ部21,21に人差し指と中指とを引掛けた状態で親指によりプランジャ3を押し込み操作できるようにしている。プランジャ3の先端には、シリンダ2の内壁面に液密に摺接するゴム等の弾性材料製のピストン部31が設けられている。このピストン部31により内容物はシリンダ2の内壁面に付着残留することなく押出される。
シリンダ2の先端部内周にはゴム等の弾性材料製の栓体4が装着される。栓体4の先端には径方向外方に張り出すフランジ部41が形成されている。又、シリンダ2の先端部外周に螺合する筒部51と、筒部51の先端面を閉塞する閉塞板部52とからなる押出口部材5が、シリンダ2の先端に取り付けられている。閉塞板部52には押出口53が開設されている。
栓体4のフランジ部41は、シリンダ2の先端縁と押出口部材5の閉塞板部52との間で液密に挟持されている。これにより、プランジャ3の押し込み操作によるシリンダ2の内圧増加で栓体4がシリンダ2の先端部から抜け出ることを防止できると共に、シリンダ2と押出口部材5との螺合部分から内容物が漏れ出ることを防止できる。
栓体4には押出口53とシリンダ2内とを連通する通路孔42が形成されている。通路孔42の途中には孔径を大きくした拡径部43が2つ設けられている。尚、実施形態においては、拡径部43は断面が弧状となるように形成されているが、これに限られず、例えば、拡径部43は断面が矩形状となるように形成してもよい。
使用者がシリンダ2の先端方向に向かってプランジャ3を押し込むと、内容物はまず栓体4の通路孔42を通過するため、使用者がプランジャ3を強く押し過ぎても、内容物は通路孔42の途中に形成された拡径部43で径方向外方に拡がり、内容物の先端方向への流動速度が一旦緩和される。これにより、押出口53からの大量な内容物の飛び出しを防止することができる。又、栓体4の弾性により、プランジャ3の押し込み力が強いほど、拡径部43は入り込んだ内容物に押されて更に拡大するため、プランジャ3の押し込み力の大小にかかわらず、内容物の押出口53からの押出量を略一定に維持することができる。又、拡径部43が通路孔42内に複数形成されているため、内容物の押出口53からの大量の飛び出しを緩和する機能をより向上させることができる。
尚、注射器型容器1の不使用時には、押出口53から内容物が漏れないようにキャップで押出口を閉塞しておく必要がある。この場合、押出口部材5とは別体のキャップで押出口53を閉塞することが考えられる。然し、これでは使用時に、一方の手で注射器型容器1を把持し、キャップを他方の手で摘んで取り外すことが必要になり、そのため、両手を使用しなければならず面倒であり、又、キャップを紛失する虞もある。
そこで、実施形態では、押出口部材5に、押出口53を閉塞するキャップ54を可撓性を有するヒンジ部55を介して一体に設けている。これによれば、図2に示すように、注射器型容器1を使用する際に、両手を使用することなく、片手で注射器型容器1を把持して、この片手の指でキャップ54を押し外すことができるようになると共に、キャップ54を紛失する虞もなく、便利である。
尚、実施形態においては、拡径部43を通路孔42に2つ形成しているが、拡径部43の数は3つ以上であっても又1つであってもよい。
1…注射器型容器、 2…シリンダ、 3…プランジャ、 4…栓体、 41…フランジ部、 42…通路孔、 43…拡径部、 5…押出口部材、 51…筒部、 52…閉塞板部、 53…押出口、 54…キャップ、 55…ヒンジ部。
Claims (3)
- 内容物を収納するシリンダと、シリンダ内に尾端側から挿入されるプランジャとを備え、プランジャの押し込み操作により内容物がシリンダの先端側に設けられる押出口から押出されるようにした注射器型容器において、
シリンダの先端部内周に弾性材料製の栓体が装着され、
栓体に、押出口とシリンダ内とを連通する通路孔が形成され、
通路孔の途中に孔径を大きくした拡径部が形成されていることを特徴とする注射器型容器。 - 前記シリンダの先端部外周に螺合する筒部と、筒部の先端面を閉塞する閉塞板部とを有し、閉塞板部に前記押出口を開設して成る押出口部材を備え、
前記栓体の先端に径方向外方に張り出すフランジ部が形成され、フランジ部がシリンダの先端縁と押出口部材の閉塞板部との間に挟持されることを特徴とする請求項1記載の注射器型容器。 - 前記押出口部材に、押出口を閉塞するキャップが可撓性を有するヒンジ部を介して一体に設けられていることを特徴とする請求項2記載の注射器型容器。
Priority Applications (1)
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JP2005053141A JP2006230890A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 注射器型容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005053141A JP2006230890A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 注射器型容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006230890A true JP2006230890A (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=37039155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005053141A Pending JP2006230890A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 注射器型容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006230890A (ja) |
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2005
- 2005-02-28 JP JP2005053141A patent/JP2006230890A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081111 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090317 |