JP2000513641A - 注射器カニューレホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 内側部にねじ切りされたナットを受承する外側部ねじ山を備えた外部スリーブを有する注射器カニューレホルダーを提供する。ナットは、注射器本体が外部スリーブ内に取付けられた時、カニューレを露出した状態で、ナットが外部スリーブへ装着されるように注射器カニューレが通過可能な経路を有する。注射器は、リテーニングリングによって外部スリーブ内に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】 注射器カニューレホルダー 発明の背景 本発明は一般に注射器の分野に関し、より詳細には粘弾性物質に使用される注 射器に関する。 手術の際、特に目の手術の際には、様々な粘弾性物質が手術部位に注入される 可能性がある。これらの物質は、一般に、注射器から比較的細いカニューレを通 って手術部位の中へ圧出される。注射器とカニューレとの取付け部における圧力 は、粘弾性物質の高い粘性のために非常に高くなる可能性がある。その結果、カ ニューレから物質を圧出しようとすると、カニューレが注射器から外れてしまう 可能性がある。 例えば米国特許第４５４０４０５号（ミラーらによる）に記載されている粘弾 性物質に使用することを目的とした従来技術の注射器では、主として、粘弾性物 質を圧出するために十分な力を作用させることが出来るように、比較的小さな注 射器上に、より良いグリップを提供することを意図しており、尚もカニューレが 注射器から外れる可能性がある。 従って、引き続き、カニューレを注射器の端部に緊密に固定するホルダーが必 要とされている。 発明の概要 本発明では、内側部にねじ切りされたナットを受承する外側部ねじ山を備えた 外部スリーブを有するホルダーを提供することによって、従来技術の注射器及び ／又はカニューレホルダーを改良する。 ナットは、注射器本体が外部スリーブ内に取付けられた時、カニューレを露出し た状態で、ナットが外部スリーブヘ装着されるように注射器カニューレが通過可 能な経路を有する。注射器は、リテーニングリングによって外部スリーブ内に保 持される。 従って、本発明の一つの目的は、使用中に注射器からカニューレが外れること を抑止するカニューレホルダーを提供することである。 本発明の他の目的は、内側部にねじ切りされたナットを受承する外側部ねじ山 を備えた注射器スリーブを提供することである。 本発明のこれら及び他の利点及び目的は、以下の詳細な説明及び請求の範囲か ら明らかになる。 図面の簡単な説明 図１は、注射器とカニューレを受承する本発明のカニューレホルダーの拡大斜 視図である。 図２は、本発明のカニューレホルダーの斜視図であり、注射器が点線で示され ている。 図３は、カニューレと止めナットを受承する本発明のカニューレホルダーの拡 大正面図であり、注射器が点線で示されている。 図４は、本発明のカニューレホルダーの正面図である。 図５は、本発明のカニューレホルダーの図４の矢視線５−５に沿った断面図で ある。 図６は、本発明で使用可能な止めナットの前端面図である。 図７は、本発明で使用可能な止めナットの図６の矢視線７−７に沿った断面図 である。 図８は、本発明で使用可能な注射器スリーブの後端面図である。 図９は、本発明で使用可能な注射器スリーブの図８の矢視線９− ９に沿った断面図である。 図１０は、本発明で使用可能な注射器スリーブの図８の矢視線１０−１０に沿 った断面図である。 発明の詳細な説明 図１から理解されるように、一般に本発明の注射器カニューレホルダー１０は 、外部スリーブ１２、注射器リテーナー１４及び止めナット１６で構成される。 図８から図１０から理解されるように、スリーブ１２は、フレア状の端部１８と 、端部１８の反対側の内側部及び外側部にねじ切りされた端部２０を有するほぼ 管状の形状をしている。フレア状の端部１８は、内腔２４へ突出するスナップタ ブ(snap tabs)２２を含んでいる。スリーブ１２は、任意の市販されている注射 器２６を受承する大きさ及び形状にされ、例えばプラスチック、好ましくはポリ カーボネイトのような任意の適宜な材料で製造されても良い。 図５から図７から理解されるように、止めナット１６は、開口し、内側部にね じ切りされている端部２８と、ほぼ閉じていてテーパが掛かり、小さな開口部３ ２を備えている端部３０とを有している。開口端２８及び内側部のねじ山３４は 、スリーブ１２の端部２０の外側部のねじ山３６に受承される大きさ及び形状に され、例えばプラスチック、好ましくはポリカーボネイトのような任意の適宜な 材料で製造されても良い。 図１、図３及び図５から理解されるように、使用する際には、プランジャー５ ４は、注射器２６に挿入され、プランジャー及び注射器はスリーブ１２の内腔２ ４に挿入される。注射器２６のフランジ３８は、内腔２４の端部１８の凹部４０ に配置され、リテーナー１４を、フランジ３８を覆い、且つスリーブ１２のスナ ップタブ２２ の下になるように留めることによってそこに保持される。カニューレ組立体４２ は、スリーブ１２の端部２０へ挿入され、回転させられて、カニューレハブ４４ の外側部ねじ山４３がスリーブ１２の端部２０の内側部のねじ山４８内に受承さ れ、ハブ４４の内腔５０が、注射器２６の端部５２に摩擦的に受承されるように する。止めナット１６の開口部３２に、カニューレ組立体４２のカニューレ４６ を通し、止めナット１６の内側部のねじ山３４が、スリーブ１２の端部２０の外 側部のねじ山３６に係合するようにする。図５から理解されるように、止めナッ ト１６は、止めナット１６がカニューレハブ４４に密着するまで、回転させられ る。 以上の記載は、説明の目的でなされたものである。本明細書に記載の発明に対 し、本発明の範囲と精神から逸脱する事無く、変形例を作ることが可能であるこ とは当業者にとって明らかである。

【手続補正書】 【提出日】平成１１年１１月１７日（１９９９．１１．１７） 【補正内容】 請求の範囲 １．注射器のためのカニューレホルダーであって、 ａ）フランジを有する注射器を受承する内腔を備えたスリーブであって、開口 したフレア状の端部と、該フレア状の端部の反対側の外側部ねじ山を備えた端部 とを有するスリーブと、 ｂ）前記スリーブの外側部ねじ山に受承される大きさ及び形状の内側部ねじ山 を備えたリテーニングナットと、 ｃ）前記スリーブ内に注射器を保持する、前記スリーブの前記開口したフレア 状の端部内で前記注射器のフランジを覆うのに適合する大きさ及び形状のリテー ナーと、 を有するカニューレホルダー。 ２．前記スリーブがプラスチックから成る請求項１に記載のカニューレホルダ ー。 ３．更に、スリーブの外側部ねじ山を備えた前記端部の内側部ねじ山に係合す る外側部ねじ山を有するカニューレ組立体を有する請求項１に記載のカニューレ ホルダー。 ４．前記リテーニングナットが内腔を有し、前記カニューレ組立体が前記カニ ューレホルダーから外方へ突出する付属のカニューレを有していて、前記リテー ニングナットが前記スリーブの外側部ねじ山を備えた前記端部に受承される時、 前記カニューレが前記リテーニングナットの前記内腔を通して受承される請求項 ３に記載のカニューレホルダー。 ５．注射器のためのカニューレホルダーであって、 ａ）フランジを有する注射器を受承する内腔を備えたスリーブであって、開口 したフレア状の端部と、該フレア状の端部の反対側の外側部ねじ山及び内側部ね じ山を備えた端部とを有するスリーブと、 ｂ）内腔と、前記スリーブの外側部ねじ山に受承される大きさ及び形状の内側 部ねじ山とを備えたリテーニングナットと、 ｃ）スリーブの外側部ねじ山及び内側部ねじ山を備えた前記端部の前記内側部 ねじ山に係合する外側部ねじ山を備えたカニューレ組立体と、 ｄ）前記スリーブ内に注射器を保持する、前記スリーブの前記開口したフレア 状の端部内で前記注射器のフランジを覆うのに適合する大きさ及び形状のリテー ナーと、 を有するカニューレホルダー。 ６．前記カニューレ組立体が前記カニューレホルダーから外方へ突出する付属 のカニューレを有していて、前記リテーニングナットが前記スリーブの前記外側 部ねじ山に受承される時、前記カニューレが前記リテーニングナットの内腔を通 して受承される請求項５に記載のカニューレホルダー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．注射器のためのカニューレホルダーであって、 ａ）フランジを有する注射器を受承する内腔を備えたスリーブであって、開口 したフレア状の端部と、該フレア状の端部の反対側の外側部ねじ山を備えた端部 とを有するスリーブと、 ｂ）前記スリーブの外側部ねじ山に受承される大きさ及び形状の内側部ねじ山 を備えたリテーニングナットと、 ｃ）前記スリーブ内に注射器を保持する、前記スリーブの前記開口したフレア 状の端部内で前記注射器のフランジを覆うのに適合する大きさ及び形状のリテー ナーと、 を有するカニューレホルダー。 ２．前記スリーブがプラスチックから成る請求項１に記載のカニューレホルダ ー。 ３．更に、スリーブの前記端部の内側部ねじ山に係合する外側部ねじ山を有す るカニューレ組立体を有する請求項１に記載のカニューレホルダー。 ４．前記リテーニングナットが内腔を有し、前記カニューレ組立体が前記カニ ューレホルダーから外方へ突出する付属のカニューレを有していて、前記リテー ニングナットが前記スリーブの前記端部に受承される時、前記カニューレが前記 リテーニングナットの前記内腔を通して受承される請求項３に記載のカニューレ ホルダー。 ５．注射器のためのカニューレホルダーであって、 ａ）フランジを有する注射器を受承する内腔を備えたスリーブであって、開口 したフレア状の端部と、該フレア状の端部の反対側の外側部ねじ山及び内側部ね じ山を備えた端部とを有するスリーブと、 ｂ）内腔と、前記スリーブの外側部ねじ山に受承される大きさ及び形状の内側 部ねじ山とを備えたリテーニングナットと、 ｃ）スリーブの前記端部の前記内側部ねじ山に係合する外側部ねじ山を備えた カニューレ組立体と、 ｄ）前記スリーブ内に注射器を保持する、前記スリーブの前記開口したフレア 状の端部内で前記注射器のフランジを覆うのに適合する大きさ及び形状のリテー ナーと、 を有するカニューレホルダー。 ６．前記カニューレ組立体が前記カニューレホルダーから外方へ突出する付属 のカニューレを有していて、前記リテーニングナットが前記スリーブの前記外側 部ねじ山に受承される時、前記カニューレが前記リテーニングナットの内腔を通 して受承される請求項５に記載のカニューレホルダー。