JP2006230879A - 骨折接合具 - Google Patents

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Abstract

【課題】骨折の治療手術中に行う骨折接合具の組付作業が簡便な骨折接合具を提供する。
【解決手段】骨の骨折部分の一方の側に螺入されるネジ部11、及び、ネジ部11から延出するシャフト部12、を有するラグスクリュー10と、骨の骨折部分の他方の側に固定されるプレート部21、及び、プレート部21から筒状に突出し、シャフト部12を周方向に回動自在且つ軸方向にスライド自在に挿通するチューブ部22、を有するチューブプレート20と、チューブ部22にシャフト部12を挿通した状態で、シャフト部12に回動不能に装着されるアダプター30と、アダプター30の外周面に凸設された凸部32と、チューブ部22の内周面に凹設されると共に凸部32よりも周方向に幅広に形成され、凸部32を収容すると共に凸部32に当接することで、チューブ部22に対するアダプター30の回動を、所定角度の回動を許容する状態で規制する凹部24とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、骨折接合具に関するものであり、詳しくは、ラグスクリューとチューブプレートとを有してなる骨折接合具に関するものである。
骨の骨折部分を接合するために用いられる骨折接合具としては、種々のものがあるが、中には、ラグスクリューとチューブプレートとを有してなるものがある。ここで、ラグスクリューは、骨の骨折部分の一方の側に螺入されるネジ部と、ネジ部から延出するシャフト部とを有するものであり、チューブプレートは、骨の骨折部分の他方の側に固定されるプレート部と、プレート部から筒状に突出し、ラグスクリューのシャフト部を軸方向にスライド自在に挿通するチューブ部とを有するものであり、チューブプレートによってラグスクリューの姿勢を保持することで、骨折部分を正常な形態となるように安定させるものである。このような骨折接合具は、特に、大腿骨の転子部部分の骨折治療に好適に用いられている。
ところで、ラグスクリューとチューブプレートとを有してなる骨折接合具としては、一般に、「キータイプ」と称されるタイプ、及び、「キーレスタイプ」と称されるタイプの2種類のものがある。
キータイプの骨折接合具は、チューブプレートのチューブ部の内周形状が六角形状等の非円形状で、ラグスクリューのシャフト部の外周形状も同様に六角形状等の非円形状となったものであり、チューブプレートのチューブ部とラグスクリューのシャフト部とが非円形状に嵌合することで、チューブプレートに対してラグスクリューが回動不能となるようにしたものである。このような骨折接合具は、チューブプレートに対してラグスクリューが回動不能であることから、骨折部分に螺入されたラグスクリューのネジ部が緩んで骨折部分からラグスクリューが抜け出てしまうことがないといった利点を有する。
しかしながら、キータイプの骨折接合具では、チューブプレートとラグスクリューとを組付けた状態でラグスクリューを回動させると、これに伴ってチューブプレートも回動してしまうため、骨折の治療手術を行うに際して、ラグスクリューをチューブプレートから外した状態で骨折部分に埋め込まなければならない。よって、ラグスクリューを骨折部分に埋め込んだ上で、患者の体内にてラグスクリューとチューブプレートとを組付けなければならず、ラグスクリューとチューブプレートとの組付作業が面倒であるといった欠点を有する。また、骨折部分にチューブプレートを当てがい、このチューブプレートをガイドとしてラグスクリューを骨折部分に埋め込むことができないことから、ラグスクリューを骨折部分に埋め込む作業が面倒であるといった欠点も有する。
一方、キーレスタイプ骨折接合具は、チューブプレートのチューブ部の内周形状が円形状で、ラグスクリューのシャフト部の外周形状も同様に円形状となったものであり、チューブプレートのチューブ部とラグスクリューのシャフト部とが円形状に嵌合することで、チューブプレートに対してラグスクリューが回動可能となるようにしたものである。このような骨折接合具は、チューブプレートに対してラグスクリューが回動可能であることから、チューブプレートとラグスクリューとを組付けた状態であっても、チューブプレートとは独立してラグスクリューを回動させることができる。よって、患者の体外にてチューブプレートとラグスクリューとを組付けた上で、ラグスクリューを骨折部分に埋め込むことができ、チューブプレートとラグスクリューとの組付作業が簡便であるといった利点や、骨折部分にチューブプレートを当てがい、このチューブプレートをガイドとしてラグスクリューを埋め込むことができ、ラグスクリューを骨折部分に埋め込む作業が簡便であるといった利点を有する。
しかしながら、キーレスタイプの骨折接合具では、手術後の患者が安静した状態で療養したとしても、ラグスクリューが不用意に回動して、骨折部分に螺入したラグスクリューのネジ部が緩む可能性がある。
このように、キータイプ及びキーレスタイプの各骨折接合具は、夫々、一長一短があるが、夫々の長所を生かし、短所を解決することができるようにした骨折接合具も案出されている。例えば、以下の特許文献1に記載されているように、チューブプレートとラグスクリューとを単に組付けただけの状態においては、上述のキーレスタイプと同様に、チューブプレートに対してラグスクリューが回動可能であるが、ラグスクリューにアダプターを装着することで、上述のキータイプと同様に、チューブプレートに対してラグスクリューが回動不能となるようにしたものである。なお、この骨折接合具では、ラグスクリュー及びアダプターの相互に当接する各端面に菊座が設けられており、各端面の菊座を噛合させることで、ラグスクリューにアダプターを回動不能に装着している。また、チューブプレートにキー溝が設けられ、アダプターにキーが設けられており、チューブプレートのキー溝にアダプターのキーを係合させることで、チューブプレートに対してアダプター、ひいてはラグスクリューが回動不能となるようにしている。
登録実用新案第3021149号公報
しかしながら、上記骨折接合具においても、以下のような問題を有しており、骨折接合具として、未だ改善の余地があった。
上記骨折接合具では、チューブプレートに設けられたキー溝にアダプターのキーを係合させることで、チューブプレートに対してラグスクリューを回動不能とするものであるため、ラグスクリューにアダプターを装着して骨折接合具全体の最終的な組付作業を完了させる際に、チューブプレートのキー溝とアダプターのキーとを正確に位置合わせしなければならない。特に、ラグスクリューへのアダプターの装着は、患者の体内にて行われるため、アダプターの位置合わせは困難を極める。従って、上記骨折接合具においても、骨折の治療手術中に行う骨折接合具の組付作業が、やはり面倒であるといった問題を有する。
また、ラグスクリューとアダプターとを、相互に当接する各端面に設けられた菊座を噛合させることで回動不能とするのであるが、ラグスクリューの端部には、ラグスクリューを回動させるための工具が掛止される工具掛止部が設けらているのが通常である。よって、ラグスクリューの端面において、菊座の形成領域を十分に確保することができず、ラグスクリューの菊座とアダプターの菊座とを大きく噛合させてラグスクリューとアダプターとを回動不能に堅固に固定することは困難である。ここで、ラグスクリューに対するアダプターの固定が脆弱であると、たとえアダプターがチューブプレートに対して回動不能な状態であっても、ラグスクリューが不用意に回動して骨折部分に螺入されたネジ部が緩んでしまう可能性を生じる。従って、上記骨折接合具においては、ラグスクリューの不用意な回動防止機能についての確実性が低いといった問題を有する。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、第一に、骨折の治療手術中に行う骨折接合具の組付作業が簡便な骨折接合具の提供を課題とし、第二に、ラグスクリューの不用意な回動防止機能についての確実性を向上させた骨折接合具の提供を課題とする。
課題を解決するために第一の発明の採った主要な手段は、
「骨の骨折部分の一方の側に螺入されるネジ部、及び、該ネジ部から延出するシャフト部、を有するラグスクリューと、
骨の骨折部分の他方の側に固定されるプレート部、及び、該プレート部から筒状に突出し、前記シャフト部を周方向に回動自在且つ軸方向にスライド自在に挿通するチューブ部、を有するチューブプレートと、
前記チューブ部に前記シャフト部を挿通した状態で、該シャフト部に回動不能に装着されるアダプターと、
該アダプターの外周面に凸設された凸部と、
前記チューブ部の内周面に凹設されると共に前記凸部よりも周方向に幅広に形成され、前記凸部を収容すると共に該凸部に当接することで、前記チューブ部に対する前記アダプターの回動を、所定角度の回動を許容する状態で規制する凹部と
を備えることを特徴とする骨折接合具」
である。
上記構成の骨折接合具は、アダプターによって、チューブプレートに対するラグスクリューの回動を防止するものであり、従来のキータイプ及びキーレスタイプの各骨折接合具が有する夫々の短所を解決でき、また、夫々の長所を得ることができるものである。
また、上記構成の骨折接合具では、チューブプレートのチューブ部に設けられた凹部が、アダプターに設けられた凸部に当接してアダプターの回動を規制するものであるが、アダプターの回動を所定角度の範囲内で許容するため、骨折接合具の最終的な組付作業となるラグスクリューのシャフト部へのアダプターの装着に際しては、チューブ部の凹部とアダプターの凸部とを、上記所定角度の範囲内にて位置合わせをすればよく、相互の正確な位置合わせを必要としない。よって、上記構成の骨折接合具によれば、骨折の治療手術中に行う骨折接合具の組付作業を簡便化することができる。
なお、ラグスクリューがチューブプレートに対して一回り以上回動することを防止できれば、骨折部分に螺入されたラグスクリューのネジ部が大きく緩むことがない。よって、上記所定角度としては、360°未満にて適宜設定することができるが、大きな角度に設定すればする程、組付作業が容易となることから好適である一方、小さな角度に設定すればする程、ネジ部の僅かな緩みも防止できることから好適である。このような実状から、所定角度を、最小値として、少なくとも30°、好ましくは、少なくとも45°、より好ましくは、少なくとも60°とし、最大値として、多くとも270°、好ましくは、多くとも180°、より好ましくは90°とするのがよい。
課題を解決するために第二の発明の採った主要な手段は、
「骨の骨折部分の一方の側に螺入されるネジ部、該ネジ部から延出するシャフト部、及び、該シャフトの端部に設けられ、工具が掛止される工具掛止部、を有するラグスクリューと、
骨の骨折部分の他方の側に固定されるプレート部、及び、該プレート部から筒状に突出し、前記シャフト部を周方向に回動自在且つ軸方向にスライド自在に挿通するチューブ部、を有するチューブプレートと、
前記チューブ部に前記シャフト部を挿通した状態で、該シャフト部に装着されるアダプターと、
該アダプターの端部に設けられ、前記工具掛止部に嵌合することで前記シャフト部に対して装着されたアダプターを回動不能とする嵌合部と、
前記アダプターの外周面に凸設された凸部と、
前記チューブ部の内周面に凹設され、前記凸部を収容すると共に該凸部に当接することで、前記チューブ部に対する前記アダプターの回動を規制する凹部と
を備えることを特徴とする骨折接合具」
である。
上記構成の骨折接合具も、前述のものと同様に、アダプターによって、チューブプレートに対するラグスクリューの回動を防止するものであり、従来のキータイプ及びキーレスタイプの各骨折接合具が有する夫々の短所を解決でき、また、夫々の長所を得ることができるものである。
また、アダプターは、その嵌合部が、ラグスクリューのシャフト部に設けられた工具掛止部に嵌合することで、シャフト部に回動不能に装着されるのであるが、工具掛止部は、ラグスクリューを工具によって回動させるためのものであり、当然、堅固に形成されている。アダプターは、このように堅固な工具掛止部にその嵌合部を嵌合させてラグスクリューのシャフト部に装着されるため、装着された状態では、シャフト部に対して堅固に回動不能となる。よって、上記構成の骨折接合具によれば、ラグスクリューの不用意な回動防止機能についての確実性を向上させることができる。
また、上述した各手段において、
「前記ネジ部は、前記シャフト部よりも大径に形成されたものであり、
前記シャフト部は、前記ネジ部側が小径で端部側が大径となった異径部を有するものであり、
前記チューブ部は、前記異径部に軸方向に当接して、前記チューブプレートからの前記ラグスクリューの抜けを防止する抜け防止部を有するものである
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の骨折接合具」
としてもよい。
上記構成の骨折接合具では、ラグスクリューのシャフト部に設けられた異径部と、チューブプレートのチューブ部に設けられた抜け防止部とによって、チューブプレートからのラグスクリューの抜けが防止されていることから、ラグスクリューとチューブプレートとは、夫々別体の部品ではなく、相互に予め組付けられた一体の部品となっている。このため、上記構成の骨折接合具では、手術中において、ラグスクリューとチューブプレートとを組付ける煩雑な作業を必要としない。よって、上記構成の骨折接合具によれば、手術中の作業の簡便化を図ることができる。
上述した通り、第一の発明によれば、骨折の治療手術中に行う骨折接合具の組付作業が簡便な骨折接合具を提供することができる。また、第二の発明によれば、ラグスクリューの不用意な回動防止機能についての確実性を向上させた骨折接合具を提供することができる。
本発明に係る骨折接合具の実施形態としての一例を、以下、図面に従って詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、骨折接合具100は、主たる構成として、ラグスクリュー10、チューブプレート20及びアダプター30を備えてなるものである。
ラグスクリュー10は、一端側に、骨Hの骨折部分の一側H1(例えば、大腿骨の骨頭部)に螺入されるネジ部11と、他端側に、ネジ部11から延出するシャフト部12とを備えている。そして、シャフト部12の端部には、工具によってラグスクリュー10を回動させるための工具掛止部14が設けられている。ここで、工具掛止部14は、六角レンチやマイナスドライバー等の適宜の工具に応じた形状に形成されている。また、ラグスクリュー10の端部には、詳細は後述するアダプター30を取付ネジ40によって装着するための雌ネジ16が設けられている。
さらに、ラグスクリュー10の端部には、円筒状に形成されたボス13が、チューブプレート20に装着した状態で後付けされている。このボス13は、シャフト部12の主体部分を構成する同一径形状の円柱部の外周面に、圧入、圧着、溶着、接着等の適宜手法にて固着されたものであり、ラグスクリュー10のシャフト部12の端部において、ネジ部11側が小径で、端部側が大径の異径部15を形成するものである。
チューブプレート20は、骨Hの骨折部分の他側H2(例えば、大腿骨の骨幹部)に固定されるプレート部21と、プレート部21から筒状に突出し、シャフト部12を周方向に回動自在且つ軸方向にスライド自在に挿通するチューブ部22とを備えている。ここで、プレート部21は、複数の取付孔26を有した略平板状に形成されたものであり、取付孔26に挿通して骨Hに螺着する止めネジ50等によって骨に固定されるものである。
また、チューブ部22は、ラグスクリュー10のシャフト部12を挿通させる挿通部23を有している。この挿通部23は、先端側(ラグスクリュー10のネジ部11側)が、シャフト部12におけるボス13が固着されていない部分よりも僅かに大寸となった小径部分で、基端側(プレート部21側)が、シャフト部12におけるボス13が固着された部分よりも僅かに大寸となった大径部分になっており、小径部分と大径部分との境界部分によって、段差状に形成された抜け防止部25が構成されている。チューブプレート20に装着され、ボス13が後付けされたラグスクリュー10は、チューブ部22の段差状の抜け防止部25にシャフト部12の異径部15が軸方向に当接することで、チューブプレート20からの抜けが防止される。なお、ラグスクリュー10のネジ部11は、シャフト部12よりも大径に形成されており、換言すれば、シャフト部12を挿通するチューブプレート20の挿通部23の小径部分よりも大径に形成されており、ラグスクリュー10が、ネジ部11側にて、チューブプレート20から抜けることはない。
ところで、チューブ部22の挿通部23における大径部分の内周面には、凹部24が凹設されている。この凹部24は、詳細は後述するアダプター30の凸部32よりも、周方向に幅広に形成されており、アダプター30の凸部32を、所定角度の回動を許容する状態で収容するものである。
次に、アダプター30の詳細を説明する。アダプター30は、端部に、シャフト部12の工具掛止部14に回動不能に嵌合する嵌合部31を備えている。また、アダプター30は、外周面に、径方向に突出し、チューブ部22の凹部24に収容可能な形状に形成された凸部32を備えている。さらに、アダプター30は、中心部分に穿設され、両端面間を貫通する取付孔33を備えている。
このアダプター30は、その取付孔33に挿通され、シャフト部12の雌ネジ16に螺着される取付ネジ40によって、チューブプレート20に装着した状態のラグスクリュー20のシャフト部12に装着されるものである。ここで、アダプター30をシャフト部12に装着した状態では、嵌合部31がシャフト部12の工具掛止部14に嵌合することで、ラグスクリュー10にアダプター30が回動不能に堅固に固定された状態となる。また、アダプター30が装着されたラグスクリュー10は、アダプター30の凸部32がチューブ部22の凹部24に周方向に当接することで、チューブプレート20に対して回動が規制される。
ところで、チューブ部22の凹部24は、上述した通り、アダプター30の凸部32よりも幅広に形成されており、凹部24に凸部32が当接しない状態において、チューブプレート20に対するラグスクリュー10の所定角度での回動は許容されるのであるが、凹部24に凸部32が当接することで、1回り以上の回動は規制されため、骨Hに螺入したラグスクリュー10のネジ部11が大きく緩むことがない。また、アダプター30の装着に際しては、チューブプレート20の凹部24にアダプター30の凸部32を正確に位置合わせする必要がないため、骨折の治療手術中において、骨折部分に骨折接合具100を取付ける際の作業が簡便化される。
なお、チューブプレート20に対するラグスクリュー10の回動を許容する角度としては、任意に設定することができるが、60〜90°の範囲にて設定すると、ラグスクリュー10のネジ部11の大きな緩みを防止できる一方で、アダプター30の凸部32の位置をチューブプレート20に凹部24にある程度合わせるだけで、ラグスクリュー10に装着すべくアダプター30をチューブプレート20に良好に挿入することができるので、好適である。
以上、本発明に係る骨折接合具の一例を説明したが、本発明に係る骨折接合具は、これに限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜の変更が可能である。
例えば、図2における2点鎖線で示すように、チューブプレート20のプレート部21は、チューブ部22から上方に延出した延出部21aを有し、この延出部21aが止めネジ50aによって骨Hに固定されるものであってもよい。ここで、延出部21aは、プレート部21に一体的に形成されたものであってもよく、プレート部21とは別体に形成され、プレート部21から延出する長さや角度が異なる種々の態様のものを適宜選択してプレート部21に装着できるものであってもよい。
また、図3に示すように、アダプター30の凸部32及びチューブプレート20の凹部24を複数設けてもよい。この場合には、凸部32及び凹部24によるチューブプレート20に対するラグスクリュー10の回動防止機能の強度を向上させることができる。なお、この場合においても、チューブプレート20に対するラグスクリュー10の回動を許容する角度を、少なくとも60°以上に設定することが望ましい。
また、ラグスクリュー10のシャフト部12の工具掛止部14が図示のように凸形状であれば、アダプター30の嵌合部31は、この工具掛止部14と対応して反転した凹形状等となっていればよく、アダプター30の嵌合部31は、要するに、工具掛止部14に回動不能に嵌合する形状となっていればよい。なお、図3に示した例では、凸部32及び凹部24の形態、並びに、工具掛止部14及び嵌合部31の他は、上述の例と同様であり、図面に同一の符号を付すことで、詳細な説明を省略する。
さらに、上記例は、第一の発明及び第二の発明の各発明を適用した骨折接合具の例であるが、第一の発明に係る骨折接合具では、第二の発明を適用しなくてもよく、また、第二の発明に係る骨折接合具では、第一の発明を適用しなくてもよい。そして、第一の発明または第二の発明の少なくとも一方の発明を適用した骨折接合具においては、ラグスクリュー10のシャフト部12の異径部15、及び、チューブプレート20のチューブ部22の抜け防止部25を省略して、ラグスクリュー10を骨に埋設する前、または、埋設した後の任意の時期において、ラグスクリュー10とチューブプレート20とを組付けるようにしてもよい。
本発明に係る骨折接合具の一例を示す分解斜視図である。 図1に示した骨折接合具の断面右側面図である。 本発明に係る骨折接合具の別例を示す要部分解斜視図である。
符号の説明
10 ラグスクリュー
11 ネジ部
12 シャフト部
13 ボス
14 工具掛止部
15 異径部
16 雌ネジ
20 チューブプレート
21 プレート部
21a 延出部
22 チューブ部
23 挿通部
24 凹部
25 抜け防止部
26 取付孔
30 アダプター
31 嵌合部
32 凸部
33 取付孔
40 取付ネジ
50 止めネジ
50a 止めネジ
100 骨折接合具

Claims (3)

  1. 骨の骨折部分の一方の側に螺入されるネジ部、及び、該ネジ部から延出するシャフト部、を有するラグスクリューと、
    骨の骨折部分の他方の側に固定されるプレート部、及び、該プレート部から筒状に突出し、前記シャフト部を周方向に回動自在且つ軸方向にスライド自在に挿通するチューブ部、を有するチューブプレートと、
    前記チューブ部に前記シャフト部を挿通した状態で、該シャフト部に回動不能に装着されるアダプターと、
    該アダプターの外周面に凸設された凸部と、
    前記チューブ部の内周面に凹設されると共に前記凸部よりも周方向に幅広に形成され、前記凸部を収容すると共に該凸部に当接することで、前記チューブ部に対する前記アダプターの回動を、所定角度の回動を許容する状態で規制する凹部と
    を備えることを特徴とする骨折接合具。
  2. 骨の骨折部分の一方の側に螺入されるネジ部、該ネジ部から延出するシャフト部、及び、該シャフトの端部に設けられ、工具が掛止される工具掛止部、を有するラグスクリューと、
    骨の骨折部分の他方の側に固定されるプレート部、及び、該プレート部から筒状に突出し、前記シャフト部を周方向に回動自在且つ軸方向にスライド自在に挿通するチューブ部、を有するチューブプレートと、
    前記チューブ部に前記シャフト部を挿通した状態で、該シャフト部に装着されるアダプターと、
    該アダプターの端部に設けられ、前記工具掛止部に嵌合することで前記シャフト部に対して装着されたアダプターを回動不能とする嵌合部と、
    前記アダプターの外周面に凸設された凸部と、
    前記チューブ部の内周面に凹設され、前記凸部を収容すると共に該凸部に当接することで、前記チューブ部に対する前記アダプターの回動を規制する凹部と
    を備えることを特徴とする骨折接合具。
  3. 前記ネジ部は、前記シャフト部よりも大径に形成されたものであり、
    前記シャフト部は、前記ネジ部側が小径で端部側が大径となった異径部を有するものであり、
    前記チューブ部は、前記異径部に軸方向に当接して、前記チューブプレートからの前記ラグスクリューの抜けを防止する抜け防止部を有するものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の骨折接合具。
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