JP2006229318A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 基地局ごとに異なるチャネルフォーマットや符号化率で送信されていても、最適な基地局を選択して選択合成を行い、受信品質を向上させること。
【解決手段】 基地局選択用情報取得部103は、受信信号に含まれる通信パラメータを抽出する。データチャネル受信品質測定部104は、受信信号よりデータチャネルの基地局毎の受信品質を求める。基地局選択基準算出部105は、データチャネルの受信品質を、通信パラメータを用いて誤り訂正後の品質に変換し、変換後の品質の良好な基地局から順番に選択する。データチャネル復調部106は、選択された基地局のデータチャネルのデータを復調する。データ選択合成部107は、選択された基地局のデータチャネルのデータを合成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 基地局選択用情報取得部103は、受信信号に含まれる通信パラメータを抽出する。データチャネル受信品質測定部104は、受信信号よりデータチャネルの基地局毎の受信品質を求める。基地局選択基準算出部105は、データチャネルの受信品質を、通信パラメータを用いて誤り訂正後の品質に変換し、変換後の品質の良好な基地局から順番に選択する。データチャネル復調部106は、選択された基地局のデータチャネルのデータを復調する。データ選択合成部107は、選択された基地局のデータチャネルのデータを合成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、受信装置及び受信方法に関し、例えばW−CDMAシステムにおける基地局選択を行う受信装置及び受信方法に関する。
CDMA移動通信システムにおけるデータの送受信方法としては、ユーザ個別のデータを送受信するものと、複数ユーザで共有するデータを送受信するものに大別できる。
ユーザ個別のデータの送受信は、基地局とある単一の端末間で占有された個別チャネル(例えば、W−CDMAの場合はDPCH(Dedicated Physical Channel))を用いて行う。
又、ある端末に対し複数の基地局との間で個別データを送受信するソフトハンドオーバ技術を用いた場合、複数の基地局の受信信号の最大比合成を行うことで、信頼性の高い通信が可能である。このような合成を行うために、各基地局と端末との間でやりとりされる個別チャネルは、同一のチャネルフォーマットおよび符号化率となる。
一方、複数ユーザで共有するデータの送受信は、通信効率を上げるため、複数の端末間で共有する共通チャネル(例えば、W−CDMAの場合はSCCPCH(Secondary Common Control Physical Channel))を用いる場合がある。このようなデータは、基地局ごとに取り扱うデータの数や送信タイミングが異なるため、一般的には、基地局ごとに異なるチャネルフォーマットおよび符号化率で送付される。このとき、複数の基地局が送信するデータのなかに同一のデータが含まれている場合、選択合成、即ち、複数の基地局からのデータのうち、誤りがないものを選択するという方法がとられる。
基地局を選択する方法としては、各基地局から送信されているパイロットチャネルの受信品質を測定する方法が知られている(例えば、特許文献1)。パイロットチャネルは、基地局間で同一のチャネルフォーマットであり、且つ、基地局エリア全体に届く電力で送信されている。又、基地局の送信電力値を用いて伝搬減衰量を知ることができる。したがって、データの受信を行う基地局を選択する方法として、特に個別チャネルのように同一のチャネルフォーマット及び符号化率の場合は、優れた選択方法である。
特開平9−327059号公報
しかしながら、従来の装置においては、前述した共通チャネルを用いた伝送の場合、基地局ごとに共通チャネルのフォーマットおよび符号化率が異なる場合が一般的である。この場合、たとえ受信したときの瞬時電力が同じであっても、データとしての品質は異なることになる。したがって、複数の基地局から受信したデータを選択合成する場合において、選択すべき基地局を従来のように共通フォーマットのパイロットチャネルで選択した場合、最適な基地局が選択できない可能性があるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基地局ごとに異なるチャネルフォーマットや符号化率で送信されていても、最適な基地局を選択して選択合成を行うことができるので、受信品質を向上させることができる受信装置及び受信方法を提供することを目的とする。
本発明の受信装置は、2つ以上の基地局の受信信号からそれぞれの受信品質を取得する受信品質取得手段と、データチャネルの基地局毎の通信パラメータを前記受信信号から取得する基地局選択用情報取得手段と、前記受信品質及び前記通信パラメータに基づいて基地局を選択する基地局選択基準算出手段と、前記基地局選択基準算出手段にて選択された基地局から送信されるデータを合成するデータ合成手段と、を具備する構成を採る。
本発明の受信方法は、2つ以上の基地局の受信信号からそれぞれの受信品質を取得するステップと、前記受信信号からデータチャネルの基地局毎の通信パラメータを取得するステップと、前記受信品質及び前記通信パラメータに基づいて基地局を選択するステップと、選択された基地局から送信されるデータを合成するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、基地局ごとに異なるチャネルフォーマットや符号化率で送信されていても、最適な基地局を選択して選択合成を行うことができるので、受信品質を向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1に係る受信装置100を説明する図であり、図1は、実施の形態1の受信装置100の構成を示すブロック図である。
図1〜図4は、本発明の実施の形態1に係る受信装置100を説明する図であり、図1は、実施の形態1の受信装置100の構成を示すブロック図である。
図1において、受信部102は、アンテナ101にて受信した2つ以上の基地局の受信信号を、無線周波数からベースバンド周波数へダウンコンバートして、ベースバンド信号を復調する。
基地局選択用情報取得部103は、ベースバンド信号の中から、データチャネルのチャネルフォーマットや符号化率などの通信パラメータを復調する。復調された通信パラメータは、データチャネル復調部106に渡されるとともに、基地局選択基準算出部105に渡される。
受信品質測定手段であるデータチャネル受信品質測定部104は、データチャネルの受信品質を測定する。受信品質としては、データチャネルの信号対雑音比であるSIR(Signal to Interference Ratio)を用いる。また、他の指標としては、データチャネルの受信電力や信号対総受信電力比等を用いてもよい。測定した受信品質は、基地局選択基準算出部105に渡される。
基地局選択基準算出部105では、後述するように、各基地局の通信パラメータを用いて、各基地局の受信品質を得、得られた受信品質の情報である受信品質情報を用いて、選択合成する基地局を選択する。例えば、基地局選択基準算出部105は、受信品質が良好なものから順番に所定の数の基地局を選択する方法、または受信品質があらかじめ設定したしきい値以上の基地局を選択する方法等により基地局を選択する。そして、基地局選択基準算出部105は、選択した基地局の情報である選択基地局情報を、データチャネル復調部106に渡す。
データチャネル復調部106は、選択基地局情報に基づいて、選択された複数の基地局のデータチャネルの復調を行う。各基地局の通信パラメータを用いて、ベースバンド信号の中から、各基地局からのデータチャネルの信号を復調し、データを取り出す。この復調データは、データ選択合成部107に渡される。
データ合成手段であるデータ選択合成部107では、復調された各基地局のデータを最大比合成又は選択合成し、選択合成後のデータを出力する。
次に、本発明の骨子である基地局選択基準の算出方法及び、算出した基地局選択基準を用いて基地局を選択する方法について詳しく説明する。
各基地局からのデータチャネルのフォーマットは、図2に示すように異なったデータフォーマットで送信される。例えば、W−CDMAでは、共通チャネルであるSCCPCHのスロットフォーマットとして、18種類が定義されている。また、1つの物理チャネル上に制御情報や複数のデータが重畳され、これらが各基地局毎に異なる場合がある。このとき、各基地局からのデータチャネルを物理チャネル上でRAKE合成することはできない。
物理チャネル上のデータは、次にそれぞれ誤り訂正復号処理により復号される。使用される誤り訂正符号化方式や、パンクチャ率も基地局ごとに異なる場合がある。それぞれ復号されたデータは、誤り検出符号により、復号したデータに誤りがあることが判定できる。以上の処理をデータチャネル復調部106で基地局ごとに行う。各基地局の復号データは同一であるから、データ選択合成部107は、複数の復号結果のうち誤りのない復号データを選択して出力する。このように複数の基地局からの復号データのうち誤りのないデータを選択することで、例えば、2つの基地局からの受信品質がほぼ同じである場合、誤りの生じる確率を約半分にすることができる。
このとき、一般に同一データを送信する基地局が複数あり、かつ端末のデータチャネル復調部106で復調処理可能な基地局数よりも多い場合は、どの基地局を復調すべきかを選択する必要がある。個別チャンネルの場合は、各基地局から送信されるパイロットチャネルの受信品質を比較し、その受信品質が高いものを選択する方法が一般的である。全基地局でデータフォーマットや符号化率が同一である場合は、この方法で十分である。
しかし、共通チャネルを用いて複数のユーザが同一のデータを受信するような通信の場合、各基地局ごとにデータフォーマットや符号化率が異なると、データの物理チャネル上での受信品質順位と、最終的な復号データの品質順位が一致しない可能性がある。例えば、図2に示すように、基地局Aからは信号201が、基地局Bからは信号202が送信され、これらを選択する場合を考える。信号201は、シンボルレートが高く、制御データなど複数のデータが多重され、且つ符号化率が高い。この場合は、たとえデータチャネルの受信電力が大きくても、最終的な復号データ1データあたりに割り当たる電力は小さくなる。即ち、復号データの信号対雑音比で比較すると、信号202のように、受信電力は小さいが、シンボルレートが低く、符号化率が低い基地局の方がよい品質である場合がある。図2においては、信号201が復号されると、信号203のデータとして得られ、信号202が復号されると、信号204のデータが得られるが、復号後は、信号204のデータのほうがよい品質となる。なお、信号201、202、203、204において、図2の上下方向の幅が大きいほどSIRが大きいことを示している。
そこで、本実施の形態1においては、基地局選択基準算出部105は、各基地局の物理チャネルの受信品質をデータフォーマットや符号化率を用いて換算し、復号後データの受信品質とすることで、異なる基地局の受信品質を同一の基準で比較し、最適な基地局を選択する。即ち、基地局選択基準算出部105は、データチャネルの受信品質を誤り訂正後の品質に変換するとともに、誤り訂正後の品質に基づいて基地局を選択する。
具体的には、まず、スロットフォーマットから該当データが含まれる物理チャネル上のビット数を求める。次に、符号化率のパラメータなどから復号後のデータのビット数を求める。例えば、3GPPのW−CDMAの場合であれば、スロットフォーマットから物理チャネル上のデータビット数は一意に決定する。また、符号化率は、選択された誤り訂正符号の符号化率と、レートマッチングパラメータから算出することができる。この物理チャネル上のビット数とデータ復号後のビット数の比を係数として、受信品質に乗ずることで、基地局選択基準である復号データのビットあたりのSN比が求められる。
即ち、(1)式及び(2)式により、復号データのビットあたりのSN比を求めることができる。
(換算係数)=(物理チャネル上のビット数)/(復号データのビット数) (1)
(基地局選択基準)=(換算係数)×(物理チャネルの受信品質) (2)
(換算係数)=(物理チャネル上のビット数)/(復号データのビット数) (1)
(基地局選択基準)=(換算係数)×(物理チャネルの受信品質) (2)
なお、上記換算の時に、スロットあたりのパイロットシンボル数や符号化方式による差も勘案して、さらに基地局選択基準を修正することも可能である。
以上のように算出した基地局選択基準は、各基地局同一の選択基準となるため、異なる基地局間での直接の比較が可能である。したがって、算出した選択基準の高い基地局から順に、復調可能な数の基地局を選択してデータチャネル復調部106に指示し、データチャネル復調部106では、選択された基地局を復調する。
次に、図3を用いて基地局選択の制御を説明する。図3は、基地局と受信装置100との間のデータの送受信の手順を示すシーケンス図である。
各基地局の共通チャネルのデータフォーマットや符号化率は、サービス数や制御情報の有無などによって変動する。しかし、これらのパラメータがいくつかの候補として予め設定され、設定された候補の中からその都度選択されるような制御が一般的である。その候補自体については、比較的長い周期で更新される。
したがって、上記選択基準のための係数は、すべての候補について設定時に計算し、それを記憶しておけばよい。つまり図3において、基地局は、受信装置100に対して、通信パラメータを初期化する指示を行う(ステップST301)。そして、通信パラメータを初期化した受信装置100は、基地局選択基準算出部105にて、データフォーマットや符号化率の通信パラメータを演算して通信パラメータの設定を行う時のみ上記した係数の計算を行い、それを記憶する。その後、基地局からデータの送信が開始され(ステップST302)、データを受信した受信装置100は、基地局選択基準算出部105にて、算出済みの換算係数と常時測定するデータの受信品質とから基地局選択基準を求める。そして、基地局選択基準算出部105は、基地局選択基準に基づいて基地局を選択し、データ選択合成部107は、選択された各基地局から送信されたデータを選択合成する。次に、通信パラメータの再設定が行われた場合、基地局から受信装置100に対して、再設定された通信パラメータが送信される(ステップST303)。再設定された通信パラメータを受信した受信装置100は、基地局選択基準算出部105にて、すべての候補について係数を求める。そして、基地局からデータの送信が開始され(ステップST304)、データを受信した受信装置100は、基地局選択基準算出部105にて、データを受信しながら基地局選択基準を求め、基地局を選択して選択合成する。
このように、本実施の形態1によれば、通信パラメータ及びデータチャネルの受信品質に基づいて基地局を選択するので、基地局ごとに共通チャネルのチャネルフォーマットや符号化率が異なっていても、最適な基地局を選択することができる。
なお、図4に示すように、データチャネル復調部106が、1つの基地局のみ復調可能な場合の構成も考えられる。この場合、複数の基地局用にデータチャネル復調部106を持った受信装置と比較すると、適切な基地局選択により、品質劣化を抑えながら、データチャネル復調部106およびデータ選択合成部107を削減できるから、回路規模を小さくすることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る受信装置500の構成を示すブロック図である。
図5は、本発明の実施の形態2に係る受信装置500の構成を示すブロック図である。
本実施の形態2に係る受信装置500は、パイロットチャネル受信品質測定部501と、基地局選択用情報取得部502と、基地局選択基準算出部503とを備えている点で、実施の形態1の受信装置100と異なる。なお、図5においては、図1と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
パイロットチャネル受信品質測定部501は、パイロットチャネルの受信品質を測定する。受信品質としては、パイロットチャネルの信号対雑音比であるSIRを用いる。また、他の指標としては、パイロットチャネルの受信電力や信号対総受信電力比等を用いてもよい。測定した受信品質は、基地局選択基準算出部503に渡される。
基地局選択用情報取得部502は、ベースバンド信号の中から、データチャネルのチャネルフォーマットや符号化率などの通信パラメータを復調する。又、基地局選択用情報取得部502は、パイロットチャネルとデータチャネルの基地局送信時の電力比情報を復調する。復調された通信パラメータ及び電力比情報は、基地局選択用情報取得部502からデータチャネル復調部106及び基地局選択基準算出部503に渡される。
基地局選択基準算出部503では、実施の形態1と同様に、各基地局の物理チャネルの受信品質をデータフォーマットや符号化率を用いて換算し、復号後データの受信品質とすることで、異なる基地局の受信品質を同一の基準で比較し、最適な基地局を選択する。例えば、基地局選択基準算出部503は、受信品質が良好なものから順番に所定の数の基地局を選択する方法、または受信品質があらかじめ設定したしきい値以上の基地局を選択する方法等により基地局を選択する。
次に、基地局選択基準を算出する方法及び算出した基地局選択基準を用いて基地局を選択する方法について説明する。パイロットチャネル受信品質測定部501は、データを送受信する物理チャネルの受信品質を、パイロットチャネルの受信品質と、パイロットチャネルとデータチャネルとの電力比に基づき算出する。
データチャネルの受信品質は、(3)式より求めることができる。
(データチャネル受信品質)=(パイロットチャネル受信品質)×(チャネル間電力比)
(3)
この算出方法は、SIRや受信電力や信号対総受信電力比などの指標で適用できる。
(データチャネル受信品質)=(パイロットチャネル受信品質)×(チャネル間電力比)
(3)
この算出方法は、SIRや受信電力や信号対総受信電力比などの指標で適用できる。
データチャネルは、サービス内容によって断続的に送信されるパケットで構成される可能性がある。この場合、データチャネルは常に送信されているわけではないため、データチャネルを直接用いて受信品質を測定する場合は、送信されていない時間には、正確に測定できない。一方で、パイロットチャネルは常に送信されているため、常に受信品質を測定することができる。また、パイロットチャネルは、エリア全体をカバーする十分な電力で送信されているため、データチャネルよりも正確に受信品質を測定できる可能性が高い。即ち、パイロットチャネルの受信品質をデータチャネルの受信品質に変換することで、データチャネルが断続的に送信されていても、常に高い精度で受信品質を得ることができる。
データチャネルの受信品質が得られたら、後は実施の形態1と同様にデータ復号後の品質に変換することで、各基地局同一の選択基準となるため、異なる基地局間での直接の比較が可能である。したがって、算出した選択基準の高い基地局から順に、復調可能な数の基地局を選択してデータチャネル復調部106に指示し、データチャネル復調部106では、選択された基地局からの信号を復調する。
なお、上記説明では、データチャネルの品質は、パイロットチャネルの品質に電力比を乗じることで求め、基地局選択基準を決定するように説明した。しかし、データチャネルは、パイロットチャネルで求めた重み付け情報や位相変動情報を用いて復調される場合があり、この場合、データ復調後の品質は、パイロットチャネルの品質に左右される。例えば、データチャネルの品質がよくても、パイロットチャネルの品質が非常に悪ければ、データ復号後の品質は悪くなる。
これを考慮した基地局選択基準、即ち、データチャネルの品質寄与度をα、パイロットチャネルの品質寄与度を(1−α)としたとき、(4)式により基地局選択基準を求め、基地局を選択することも可能である。
(基地局選択基準)=(パイロットチャネルの受信品質)×(α+(1−α)×(チャネル間電力比))×(換算係数) (4)
(基地局選択基準)=(パイロットチャネルの受信品質)×(α+(1−α)×(チャネル間電力比))×(換算係数) (4)
このように、本実施の形態2によれば、通信パラメータ、パイロットチャネルとデータチャネルの基地局送信時の電力比及びパイロットチャネルの受信品質に基づいて基地局を選択するので、基地局ごとに共通チャネルのチャネルフォーマットや符号化率が異なっていても、最適な基地局を選択することができる。また、本実施の形態2によれば、データチャネルの送信が断続的であっても、常時送信されるパイロットチャネルの受信品質と電力比とから正しい受信品質を得ることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る受信装置600の構成を示すブロック図である。
図6は、本発明の実施の形態3に係る受信装置600の構成を示すブロック図である。
実施の形態3の受信装置600は、図6に示すように、パイロットチャネル受信品質測定部601と、データチャネル受信品質測定部602と、基地局選択基準算出部603とを備える構成である。なお、図6においては、図1と同一部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
パイロットチャネル受信品質測定部601は、パイロットチャネルの受信品質を測定する。受信品質としては、パイロットチャネルの信号対雑音比であるSIRがある。測定した受信品質は、基地局選択基準算出部603に渡される。
データチャネル受信品質測定部602は、データチャネルの受信品質を測定する。受信品質としては、データチャネルの信号対雑音比であるSIRを用いる。測定した受信品質は、基地局選択基準算出部603に渡される。
基地局選択基準算出部603は、まず、パイロットチャネル受信品質測定部601とデータチャネル受信品質測定部602とから、パイロットチャネルとデータチャネルの受信品質比である電力比を求める。データチャネルは、その送信するサービス内容によっては、断続的に送信されるパケットで構成される可能性があるため、その受信品質の測定は送信が行われたときに行う必要がある。しかし、パイロットチャネルとデータチャネルの送信電力比は、データチャネルの通信パラメータが同一である場合は、ある一定区間は変動しない運用が一般的である。したがって、その区間は、受信品質の比も一定と考えられる。基地局選択基準算出部603は、基地局選択用情報取得部103から入力される、現在のデータチャネルの通信パラメータを監視し、各通信パラメータごとに送信がある場合のデータチャネルの受信品質と、同一時間のパイロットチャネルの受信品質の比を求める。また、この比を平均し、より信頼性の高い受信品質比を求める。
つぎに、基地局選択基準算出部603は、実施の形態2と同様に、測定したパイロットチャネルの受信品質に、前述した受信品質比を乗ずることで、データチャネルの受信品質を求める。このように、データチャネルの受信品質を求めることで、データチャネルが断続的に送信されていても、常に高い精度で受信品質を得ることができる。これにより、基地局選択基準算出部603は、異なる基地局の受信品質を同一の基準で比較し、最適な基地局を選択する。例えば、基地局選択基準算出部603は、受信品質が良好なものから順番に所定の数の基地局を選択する方法、または受信品質があらかじめ設定したしきい値以上の基地局を選択する方法等により基地局を選択する。
このように、本実施の形態3によれば、通信パラメータ、データチャネルの受信品質及びパイロットチャネルの受信品質に基づいて基地局を選択するので、基地局ごとに共通チャネルのチャネルフォーマットや符号化率が異なっていても、最適な基地局を選択することができる。また、本実施の形態3によれば、データチャネルの送信が断続的であっても、常時送信されるパイロットチャネルの品質と電力比から正しい受信品質を得ることができる。また、本実施の形態3によれば、通信相手から送信電力比の情報を受け取らなくても、最適な基地局を選択することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4に係る受信装置700の構成を示すブロック図である。
図7は、本発明の実施の形態4に係る受信装置700の構成を示すブロック図である。
基地局選択基準算出部701は、実施の形態1と同様に、各基地局の物理チャネルの受信品質をデータフォーマットや符号化率を用いて換算し、復号後データの受信品質とすることで、異なる基地局の受信品質を同一の基準で比較し、最適な基地局を選択する。例えば、基地局選択基準算出部701は、受信品質が良好なものから順番に所定の数の基地局を選択する方法、または受信品質があらかじめ設定したしきい値以上の基地局を選択する方法等により基地局を選択する。ただし、基地局選択基準算出部701の選択結果は、データチャネル復調部702には出力せず、データ選択合成部703に出力する点で、実施の形態1の構成と異なる。なお、図7において、図1と同一部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
データチャネル復調部702では、復調可能なすべての基地局のデータチャネルを復調し、データ選択合成部703に出力する。データ選択合成部703は、基地局選択基準算出部701の基地局選択結果をもとに、データチャネル復調部702で復調されたデータチャネルの中から適切な基地局の復調データのみを選択合成して出力する。
次に、この選択合成の方法を詳しく説明する。
複数の基地局からの復調データを選択合成する方法として、例えば、CRCなどの誤り検出結果により誤りがないデータを出力する方法が考えられる。この場合、入力された復調データのCRCによる誤り検出結果を基地局ごとに確認していき、最初に誤りがないと判定されたデータを出力し、後の処理は行わないようにする。しかし、CRCは確率的に誤りを見逃す場合があるため、CRCのみの判断では誤りのあるデータを出力してしまう可能性がある。そこで、データ選択合成部703は、入力された基地局選択結果より、受信品質の高い基地局から順にCRCを判断する。このように、受信品質も考慮した選択を行うことで、誤り見逃しの確率を減らすことが可能である。
また、前記した動作において、すべての基地局の復調データに誤りが検出された場合、データ選択合成部703は、もっとも受信品質の高い基地局のデータを出力する。この出力データに対して、さらに別の誤り訂正機能がかけられていた場合、受信品質が高くより誤りが少ないデータを用いることにより、最終的なユーザデータの品質は高くなる。
なお、前記の動作において、ある閾値を設けて、この閾値より低い受信品質の基地局の受信データについては、誤り検出の動作を行わないように構成することも可能である。この場合、すべての基地局の受信データについて誤り検出の動作を行う場合に比べ、演算量を少なくすることができる。
このように、本実施の形態4によれば、通信パラメータ及びデータチャネルの受信品質に基づいて基地局を選択するので、基地局ごとに共通チャネルのチャネルフォーマットや符号化率が異なっていても、最適な基地局を選択することができる。また、本実施の形態4によれば、選択合成時に誤り検出を行う場合、誤り見逃しの確率を低くすることができる。また、本実施の形態4によれば、適切な閾値を設定することで、誤り検出の処理量を少なくすることができる。
本発明にかかる受信装置及び受信方法は、特に基地局ごとに異なるチャネルフォーマットや符号化率で同一のデータが送信されるシステムに用いるに好適である。
100 受信装置
102 受信部
103 基地局選択用情報取得部
104 データチャネル受信品質測定部
105 基地局選択基準算出部
106 データチャネル復調部
107 データ選択合成部
102 受信部
103 基地局選択用情報取得部
104 データチャネル受信品質測定部
105 基地局選択基準算出部
106 データチャネル復調部
107 データ選択合成部
Claims (6)
- 2つ以上の基地局の受信信号からそれぞれの受信品質を取得する受信品質取得手段と、
データチャネルの基地局毎の通信パラメータを前記受信信号から取得する基地局選択用情報取得手段と、
前記受信品質及び前記通信パラメータに基づいて基地局を選択する基地局選択基準算出手段と、
前記基地局選択基準算出手段にて選択された基地局から送信されるデータを合成するデータ合成手段と、
を具備することを特徴とする受信装置。 - 前記受信品質取得手段は、データチャネルの基地局毎の受信品質を取得し、
前記基地局選択基準算出手段は、前記受信品質取得手段にて取得したデータチャネルの受信品質を誤り訂正後の品質に変換するとともに、前記誤り訂正後の品質が良好な順番に基地局を選択することを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 前記受信品質取得手段は、パイロットチャネルの基地局毎の受信品質を取得し、
前記基地局選択用情報取得手段は、前記通信パラメータと各基地局のデータチャネルのパイロットチャネルに対する電力比情報とを取得し、
前記基地局選択基準算出手段は、前記受信品質取得手段にて取得したパイロットチャネルの受信品質と前記電力比情報とからデータチャネルの受信品質を算出するとともに、算出したデータチャネルの受信品質が良好な順番に基地局を選択することを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 前記受信品質取得手段は、パイロットチャネルの基地局毎の受信品質とデータチャネルの基地局毎の受信品質とを取得し、
前記基地局選択基準算出手段は、前記受信品質取得手段が取得したパイロットチャネルの受信品質とデータチャネルの受信品質とからデータチャネルのパイロットチャネルに対する電力比を基地局毎に算出するとともに、前記受信品質取得手段にて取得したパイロットチャネルの受信品質と前記電力比とからデータチャネルの受信品質を算出し、算出したデータチャネルの受信品質が良好な順番に基地局を選択することを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 受信した各基地局のデータを基地局毎に復調する復調手段を具備し、
前記データ選択合成手段は、前記復調手段にて復調されたデータの内、前記基地局選択基準算出手段にて選択された基地局から送信されたデータを合成することを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 2つ以上の基地局の受信信号からそれぞれの受信品質を取得するステップと、
前記受信信号からデータチャネルの基地局毎の通信パラメータを取得するステップと、
前記受信品質及び前記通信パラメータに基づいて基地局を選択するステップと、
選択された基地局から送信されるデータを合成するステップと、
を具備することを特徴とする受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005037806A JP2006229318A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 受信装置及び受信方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010523059A (ja) * | 2007-03-26 | 2010-07-08 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | セクタごとの受信電力レベルの決定 |
JP2012130074A (ja) * | 2012-03-19 | 2012-07-05 | Fujitsu Ltd | 無線通信方法、無線端末及び無線通信システム |
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CN104038986A (zh) * | 2013-03-06 | 2014-09-10 | 宏碁股份有限公司 | 处理基地台的选择的方法及其通信装置 |
-
2005
- 2005-02-15 JP JP2005037806A patent/JP2006229318A/ja active Pending
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