JP2006228507A - 燃料電池 - Google Patents

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温 荻野
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Abstract

【課題】 燃料電池の発電領域で生成した水の排水、および/または、逆流を防止した燃料電池セパレータの提供。
【解決手段】 (1)セル面内に、ガス流路27、28、ガスマニホールド30、31、連通路34を有する燃料電池セパレータ18であって、ガスマニホールド30、31のうち少なくとも出側ガスマニホールド30B、31Bの下端部(セル面を生成水の重力方向と平行にした姿勢でマニホールド下部に対応する部分)を、該出側ガスマニホールドに接続する連通路の下面34a(セル面を生成水の重力方向と平行にした姿勢で連通路の下面に対応する面)より下方に延ばして延長部35を形成した燃料電池セパレータ18。
(2)連通路34の周縁部のうちセル面を生成水の重力方向と平行にした姿勢で連通路の下面34aに対応する面を、ガス流路27、28から出側ガスマニホールド30B、31Bに向かって低くなるように形成した燃料電池セパレータ18。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池に関し、とくにセルからの排水性を高めた燃料電池に関する。
燃料電池、たとえば固体高分子電解質型燃料電池は、膜−電極アッセンブリ(Membrane-Electrode Assembly 、MEA)をセパレータで挟んだものから構成される。少なくとも1つの単位燃料電池からモジュールを構成し、モジュールを複数積層して(積層方向は任意)燃料電池スタックが構成される。
モジュールの一側のセパレータの中央部には燃料ガス流路が形成され、他側のセパレータの中央部には酸化ガス流路が形成される。セパレータの外周部には、入口側および出口側の燃料および酸化ガスマニホールドが形成される。入口側の燃料ガスマニホールドから供給された燃料ガス(水素)は燃料ガス流路に流入して一部が発電に消費され、残りは燃料ガス流路から出口側の燃料ガスマニホールドに流出する。同様に、入口側の酸化ガスマニホールドから供給された酸化ガス(酸素、通常、空気)は酸化ガス流路に流入して一部が発電に消費され、残りは酸化ガス流路から出口側の酸化ガスマニホールドに流出する。セルの中央部は発電領域であり、発電の際に、カソード側に水が生成し、水分の一部は電解質膜を湿潤させ、アノード側に移動する。カソード側で生成した水は、ガス流に乗ってあるいは重力により酸化ガスマニホールドに排出されるが、排出が不十分であると、セル内でフラッディングを生じ、酸化ガスのカソードへの供給が阻害されて発電出力、電位が低下する。
特開平2−168565号公報は、燃料電池のガス流路に吸水層を設け、ガスマニホールド内に水捕集部材を設けて、排水性を向上させることを開示している。吸水層はガスが流れる流路空間が残るようにガス流路の表面のみに設けられており、水捕集部材はガスが流れる流路空間が残るようにガスマニホールドの表面のみに設けられている。吸水層と水捕集部材とは別部材であるが吸水した水が移動できるように接続されている。
特開平2−168565号公報
しかし、特開平2−168565号公報の排水構造には、つぎの問題がある。
(i)ガス流路に設けられる部分(吸水層)とガスマニホールド内に設けられる部分(水捕集部材)との接合が、製造の精度を必要とし、困難である。吸水層と水捕集部材との間に隙間があると、吸水された水が吸水層から水捕集部材に移動していかず、水分の吸い出しが不十分となり、ガス流路にフラッディングが生じる。
(ii)ガス流路に設けられる部分(吸水層)とガスマニホールド内に設けられる部分(水捕集部材)のセパレータ壁面への取付け、保持が大変である。接合材が劣化すると、ガス流路に設けられる部分(吸水層)とガスマニホールド内に設けられる部分(水捕集部材)がセパレータから離脱し、マニホールドに落下するおそれがある。
(iii)ガス流路の断面が吸水層と空間とからなり、ガスマニホールドの断面が水捕集部材と空間とからなるので、ガスが抵抗の小さい空間の方を流れ、吸水層、水捕集部材による水の吸収、排水の効率が低い。
本発明の目的は、ガス流路に設けられる部分とガスマニホールド内に設けられる部分との接合を必要としない燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) ガスマニホールドと、
前記ガスマニホールドに通じるガス流路と、
前記ガスマニホールド内に配置される第1の部分と該第1の部分に一体とされ前記ガス流路内に突入させて配置される第2の部分とを有するガス透過性の吸水材と、
を備えた燃料電池。
(2) 前記吸水材の第1の部分は、前記ガスマニホールドの横断面全域に配置されており、前記吸水材の第2の部分は、前記ガス流路の横断面全域に配置されている(1)記載の燃料電池。
(3) 前記吸水材の第1の部分は、前記ガスマニホールドにおいてガスマニホールド軸方向に、燃料電池の酸化ガス側セパレータに対応する部分のみに配置され、燃料ガス側セパレータに対応する部分は空間のままとされる(1)記載の燃料電池。
(4) 前記吸水材は電気絶縁材である(1)記載の燃料電池。
(5) 前記ガスマニホールドが酸化ガスマニホールドの出口側マニホールドであり、前記ガス流路が酸化ガス流路の出口側部分である(1)記載の燃料電池。
上記(1)の燃料電池によれば、吸水材がガスマニホールド内に配置される第1の部分とガス流路内に突入させて配置される第2の部分とを有し、第2の部分は第1の部分に一体とされているので、ガス流路に設けられる部分とガスマニホールド内に設けられる部分との接合を必要としない。
上記(2)の燃料電池によれば、吸水材の第1の部分がガスマニホールドの横断面全域に配置されており、吸水材の第2の部分がガス流路の横断面全域に配置されているので、第2の部分をセパレータのガス流路に押し込んで吸水材をガスマニホールドにセットし、セルを積層すると、自動的にセパレータに保持され、セパレータからの離脱、マニホールドへの落下のおそれは無い。
また、第1の部分がガスマニホールドの横断面全域に配置されており、第2の部分がガス流路の横断面全域に配置されているので、ガスの全量が(吸水材をバイパスすることなく)吸水材を必ず通過し、吸水材による水分の吸収、排水の効率が高い。
上記(3)の燃料電池によれば、吸水材の第1の部分は、ガスマニホールドにおいてガスマニホールド軸方向に、燃料電池の酸化ガス側セパレータに対応する部分のみに配置され、燃料ガス側セパレータに対応する部分は空間のままとされるので、セルでの酸化ガス側セパレータと燃料ガス側セパレータとの電気的短絡を容易に防止することができる。
上記(4)の燃料電池によれば、吸水材が電気絶縁材であるので、セルでの酸化ガス側セパレータと燃料ガス側セパレータとの電気的短絡を確実に防止することができる。
上記(5)の燃料電池では、本発明が酸化ガス流路側に適用されている。ただし、燃料ガスに改質ガスを用いる場合は本発明は燃料ガス流路側に適用されてもよい。
以下に、本発明の燃料電池を、図1〜図6を参照して説明する。
本発明の燃料電池(セルともいう)10は、低温型燃料電池であり、たとえば、固体高分子電解質型燃料電池10である。該燃料電池10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられてもよい。
固体高分子電解質型燃料電池10は、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータ18との積層体からなる。
膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜の一面に配置された触媒層からなる電極(アノード、燃料極)14および電解質膜の他面に配置された触媒層からなる電極(カソード、空気極)17とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ18との間には、アノード側、カソード側にそれぞれ拡散層13、16が設けられる。
セパレータ18には、中央部に、アノード14、カソード17に燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための反応ガス流路27、28(燃料ガス流路27、酸化ガス流路28)と、その裏面に冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路26が形成されている。
また、セパレータ18には、外周部に、燃料ガス流路27に燃料ガスを供給、排出するための燃料ガスマニホールド30、酸化ガス流路28に酸化ガスを供給、排出するための酸化ガスマニホールド31、冷媒流路26に冷媒を供給、排出するための冷媒マニホールド29が形成されている。燃料ガスマニホールド30、酸化ガスマニホールド31を総称してガスマニホールドと呼ぶ。各マニホールド29、30、31は、入口側マニホールド29A、30A、31Aと出口側マニホールド29B、30B、31Bを含む。ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22にもマニホールド29、30、31は形成される。
また、セパレータ18には、中央部(発電領域)の反応ガス流路27、28と、外周部(非発電領域)のガスマニホールド30、31とを、それぞれ、接続する、ガス流路34が形成されている。ガス流路34はガスマニホールド30、31に連通、開口している。ガス流路34は、中央部(発電領域)の反応ガス流路27、28を反応ガス流路27、28の入口部および出口部でガスマニホールド30、31まで延ばして形成されたものであってもよいし、中央部(発電領域)の反応ガス流路27、28を反応ガス流路27、28の入口部および出口部でいったんガス分配通路で集合させ、このガス分配通路とガスマニホールド30、31とを連通するガス流路から形成してもよい。
膜−電極アッセンブリとセパレータ18を重ねて単位燃料電池(「単セル」ともいう)10を構成し、少なくとも1つのセルからモジュール19(図3、図5では1モジュールが1セルから構成される場合を示しており、セル10とモジュール19が等しい)を構成し、モジュール19を1つ以上積層してセル積層体(モジュール積層体といってもよい)とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し、両端エンドプレート22をセル積層方向に延びる締結部材24(たとえば、テンションプレートまたは通しボルト)にボルト・ナット25により固定し、セル積層体をセル積層方向の締付け荷重をかけ、燃料電池スタック23を構成する。
本発明では、燃料電池スタック23は、生成水が重力で下方に流下するか、および/またはガス流で下流に流されるように、そのセル面を上下方向に向けた姿勢で、設置される。また、望ましくは、出口側ガスマニホールド30B、31Bとくに出口側酸化ガスマニホールド31Bがセパレータの下部か側部にくるように設置される。
各セル19の、アノード側14では、水素を水素イオン(プロトン)と電子に電離する電離反応が行われ、水素イオンは電解質膜11中をカソード側に移動し、カソード17側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、またはセル積層方向一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通して他端のセルのカソードにくる)から水を生成する反応が行われ、かくして発電が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
流体流路26、27、28、29、30、31、34をシールするために、ガス側のシール材33および冷媒側のシール32が設けられる。図示例では、ガス側シール材33が接着剤からなり、冷媒側シール材32がゴムガスケットからなる場合を示している。ただし、ガス側シール材33も冷媒側シール材32も、接着剤とゴムガスケットの何れから構成されてもよい。
入口側燃料ガスマニホールド30Aからの燃料ガスは燃料ガス用ガス流路34を介して燃料ガス流路27に供給され、燃料ガス流路27を通過中に燃料ガスは発電反応により一部が消費され、残りはガス流路34を介して出口側燃料ガスマニホールド30Bに流出し、一部は、外部流路を通って、入口側燃料ガスマニホールド30Aへと再循環され、残りは、時々大気排出される。
また、入口側酸化ガスマニホールド31Aからの酸化ガスは酸化ガス用ガス流路34を介して酸化ガス流路28に供給され、酸化ガス流路28を通過中に酸化ガスは発電反応により一部が消費され、残りはガス流路34を介して出口側酸化ガスマニホールド31Bに流出し、気液分離器で水分が分離された後、大気に排出される。
上記発電反応が円滑に行われるには、電解質膜11が適正に湿潤状態にあることが必要である。そのために、酸化ガスは、通常、加湿器に通されて、加湿された後、入口側の酸化ガスマニホールドに供給される。
燃料ガス、酸化ガスがセルの発電領域にある燃料ガス流路27、酸化ガス流路28を流れている時、上記反応式にしたがって発電反応が行われ、反応でカソード側に生成した水は、下流にいくにしたがって多くなり、酸化ガスの流れにのって出口側酸化ガスマニホールド31Bに排出される。反応生成水の排出が円滑に行われないと、とくに酸化ガス流路28の下流側で湿潤過多(フラッディング)が生じ、酸化ガスのカソードへの接触を妨げて、発電を阻害し、燃料電池の出力、電位の低下を生じることになる。したがって、反応生成水は円滑に排水される必要があり、いったん出口側酸化ガスマニホールド31Bに排出された水は出口側酸化ガスマニホールド31Bから酸化ガス流路28に逆流しないことが望まれる。
生成水の一部は、電解質膜11を湿潤すると共に、電解質膜11から燃料ガス流路27側に移動するので、燃料ガス流路27側にも、円滑な排水が望まれることがある。燃料ガスに改質ガスが用いられる場合は、燃料ガス流路27側も、円滑な排水が望まれる。
本発明は、円滑な排水性を得るために、水の積極的な吸い出しと吸い出した水の保持を狙った燃料電池である。
図1〜図3に示すように、本発明の燃料電池10は、ガスマニホールド(酸化ガスマニホールド31および/または燃料ガスマニホールド30)と、ガスマニホールド(酸化ガスマニホールド31および/または燃料ガスマニホールド30)に通じるガス流路(酸化ス用ガス流路34および/または燃料ガス用ガス流路34)と、ガスマニホールド(酸化ガスマニホールド31および/または燃料ガスマニホールド30)内に配置される第1の部分51と第1の部分51に一体とされガス流路34内に突入させて配置される第2の部分52とを有するガス透過性の吸水材50と、を備えている。図1〜図3は、ガス流路34が複数のリブ(山)間に形成された複数の溝からなる場合を示しているが、ガス流路34の形状はこれに限定されるものではない。たとえば、ガス流路34が流路内に島状突起が形成されたものでもよく、その場合は第2の部分52は隣接する島状突起の間に食い込めばよい。
第2の部分52は第1の部分51から突出している。吸水材50は、吸水性および保水性がありかつ通気性がある材料からなり、たとえば、吸水性および保水性がある糸を編んだ織物で糸間の隙間をガスが通過するもの、あるいは多孔質の焼結合金などを用いることができる。
吸水材50の第1の部分51は、ガスマニホールド(酸化ガスマニホールド31および/または燃料ガスマニホールド30)の横断面(スタックとした時にセル積層方向となる方向に直交する横断面)全域に配置されており、吸水材50の第2の部分52は、ガス流路34の横断面(ガス流路34のマニホールド直近部の軸芯が延びる方向と直交する横断面)全域に配置されている。吸水材50を通路の横断面全域に配置する理由は、もしも吸水材を通路の横断面の一部に配置すると、通路断面のうち流れ抵抗が小さい吸水材非配置部分をガスが選択的に流れてしまい、吸水材50中を流れるガス流量が減少して吸水効率が低下し、かつ吸水材50が吸水した水分のガス流れによる持ち去りあるいは蒸発効果も低減するので、それを抑制するためである。ただし、通路に隙間なく吸水材を充填することは製造上困難であるから、通路横断面の全域に配置されていればよい(通路内面と吸水材外面との間に若干の隙間はあってもよい)。吸水材50を通路横断面の全域に配置した場合の、通路のガス流れ抵抗増大が、実質上問題にならない程度(ポンプ吐出圧増にして、たとえば、130%以下程度)に抑えられるように、吸水材50に通気性がよいもの(通気抵抗の小さいもの)を用いる。
吸水材50が、たとえば、酸化ガス流路のみに設けられる場合、図3に示すように、ガスマニホールド(酸化ガスマニホールド31)内に配置される吸水材の第1の部分51は、ガスマニホールド(酸化ガスマニホールド31)においてガスマニホールド軸方向(セルをスタックにした場合のセル積層方向)に、燃料電池10の酸化ガス側セパレータ18Bに対応する部分のみに配置され、燃料ガス側セパレータ18Aに対応する部分は空間のままとされる。その場合は、酸化ガスマニホールド31はガスマニホールド軸方向に、吸水材、空間が交互に位置することになる。
吸水材50は、第2の部分52をガス流路34に押し込み、第1の部分51をガスマニホールドをセットすることにより、セパレータ18に装着され、セパレータ厚さ方向にガス流路34と反対側からバックアッププレート35により押さえられる。バックアッププレート35はセパレータ18に接着されるので、吸水材50はセル厚み方向にセパレータ18から外れなくなる。
吸水材50は、望ましくは、電気絶縁材からなる。これは、吸水材50を介して、燃料電池10のアノード14とカソード17が短絡することを防止するためである。
燃料電池10において、生成水はカソード17側で生成されるため、水分は下流にいくにしたがって積算されるため、フラッディングは酸化ガス流路28の下流側から出口側酸化ガスマニホールド31Bにかけて生じやすい。その部位のフラッディングを抑制するために、吸水材50は、酸化ガス流路28の下流側端部から出口側酸化ガスマニホールド31Bに設けられることが望ましい。その場合は、ガスマニホールドは酸化ガスマニホールドの出口側マニホールド31Bであり、ガス流路34が酸化ガス流路28の出口側部分である。
ただし、吸水材50は、燃料ガス流路27の下流側端部から出口側燃料ガスマニホールド30Bに設けられてもよいし、あるいは、酸化ガス流路28の下流側端部から出口側酸化ガスマニホールド31Bに設けられるとともに燃料ガス流路27の下流側端部から出口側燃料ガスマニホールド30Bに設けられてもよい。
つぎに、本発明の作用・効果を説明する。
吸水材50がガスマニホールド30、31内に配置される第1の部分51とガス流路34内に突入させて配置される第2の部分52とを有し、第2の部分52は第1の部分51に一体とされているので、第2の部分52と第1の部分51との接合が必要でない。したがって、第2の部分52と第1の部分51とを別々に高精度で作製し、隙間なく接合し、かつ、セパレータに剥がれないように固定することが必要でなくなる。これは、製造、組み付けを大幅に単純化し、セルの構造上の信頼性を向上させる。
吸水材50の第1の部分51がガスマニホールド30、31の横断面全域に配置されており、吸水材50の第2の部分52がガス流路34の横断面全域に配置されているので、第2の部分52をセパレータ18のガス流路34に押し込んで吸水材50のガスマニホールド30、31にセットしてバックアッププレート35で押さえ、セル10を積層すると、自動的にセパレータ18に保持され、セパレータ18からの離脱、マニホールド30、31への落下のおそれは無い。
また、吸水材50の第1の部分51がガスマニホールド30、31の横断面全域に配置されており、吸水材50の第2の部分52がガス流路34の横断面全域に配置されているので、ガスのほぼ全量が、吸水材50をバイパスすることなく、吸水材50を通過し、吸水材50による水分の吸収、吸い出し、吸水材中の移動、排水の各作用の効率が高い。
吸水材50の第1の部分51は、ガスマニホールド30、31においてガスマニホールド軸方向に、燃料電池の酸化ガス側セパレータ18Bに対応する部分のみに配置され、燃料ガス側セパレータ18Aに対応する部分は空間のままとされる場合は、セル10での酸化ガス側セパレータ18Bと燃料ガス側セパレータ18Aとの、第1の部分51を介しての電気的短絡を容易に防止することができる。たとえば、ガスマニホールドの酸化ガス側セパレータ18Bに対応する部分と燃料ガス側セパレータ18Aに対応する部分との両方に第1の部分が充填され、第1の部分の酸化ガス側セパレータ18Bに対応する部分と燃料ガス側セパレータ18Aに対応する部分とがつながっていると、第1の部分51が導電材料からなる場合、燃料ガス側セパレータ18Aと酸化ガス側セパレータ18Bとの間に、短絡が生じるが、酸化ガス側セパレータ18Bに対応する部分のみに配置されることにより短絡が容易に防止される。
ガスマニホールド30、31において吸水材配置部と空間部が交互にあることとなるため、ガスマニホールド30、31内での特定部位でのガスの吹き抜けは生じず、ガスマニホールド30、31内でのガス流量はガスマニホールド30、31の横断面内で均一化する。
吸水材50が電気絶縁材からなる場合は、セル10での酸化ガス側セパレータ18Bと燃料ガス側セパレータ18Aとの電気的短絡は確実に防止される。吸水材50の第1の部分51が、ガスマニホールド30、31においてガスマニホールド軸方向に燃料電池の酸化ガス側セパレータ18Bに対応する部分と燃料ガス側セパレータ18Aに対応する部分との両方に配置される場合は、燃料ガス側セパレータ18Aと酸化ガス側セパレータ18Bとの間の短絡を防止するために、吸水材50が電気絶縁材から構成されることが望ましい。
本発明は酸化ガス流路側に適用されているが、燃料ガスに改質ガスを用いる場合は本発明は燃料ガス流路側にも(酸化ガス流路側と燃料ガス流路側との両方に)適用されることが望ましい。
ガスマニホールド30、31のうち、出口側ガスマニホールド30B、31Bとその直近のガス流路34に吸水材50が配置される場合は、出口側ガスマニホールド30B、31Bは、セパレータ面を上下方向に向けて配置されたセパレータの下辺か側辺に沿ったセパレータ部位に設けることにより、水分の自重および/またはガス流れを利用して生成水を出口側ガスマニホールド30B、31Bの直近のガス流路34に導くことができ、そこからは吸水材50の水分吸い出し作用と水分の自重および/またはガス流れの総合で、水分を効率的に排水することができる。
本発明の燃料電池の、吸水材配置部位とその近傍の、斜視図である。 本発明の燃料電池のセパレータと吸水材の組合せを示す正面図であり、(イ)がセパレータ、(ロ)が吸水材、(ハ)がセパレータと吸水材の組合せを示す。 セルを積層した場合の、吸水材配置部位とその近傍の、断面図である。 本発明の燃料電池のスタックの側面図である。 図4の燃料電池の一部の拡大断面図である。 本発明の燃料電池の正面図である。
符号の説明
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
13 拡散層
14 電極(アノード、燃料極)
16 拡散層
17 電極(カソード、空気極)
18 燃料電池セパレータ
18A 燃料ガス側セパレータ
18B 酸化ガス側セパレータ
19 モジュール
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 外側部材または締結部材(テンションプレート)
25 ボルト・ナット
26 冷媒流路
27 燃料ガス流路
28 酸化ガス流路
29 冷媒マニホールド
30 燃料ガスマニホールド
30A 入口側ガスマニホールド
30B 出口側ガスマニホールド
31 酸化ガスマニホールド
31A 入口側ガスマニホールド
31B 出口側ガスマニホールド
32 冷媒側シール材(たとえば、ゴムガスケット)
33 ガス側シール材(たとえば、接着剤)
34 ガス流路
35 バックアッププレート
50 吸水材
51 第1の部分
52 第2の部分

Claims (5)

  1. ガスマニホールドと、
    前記ガスマニホールドに通じるガス流路と、
    前記ガスマニホールド内に配置される第1の部分と該第1の部分に一体とされ前記ガス流路内に突入させて配置される第2の部分とを有するガス透過性の吸水材と、
    を備えた燃料電池。
  2. 前記吸水材の第1の部分は、前記ガスマニホールドの横断面全域に配置されており、前記吸水材の第2の部分は、前記ガス流路の横断面全域に配置されている請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記吸水材の第1の部分は、前記ガスマニホールドにおいてガスマニホールド軸方向に、燃料電池の酸化ガス側セパレータに対応する部分のみに配置され、燃料ガス側セパレータに対応する部分は空間のままとされる請求項1記載の燃料電池。
  4. 前記吸水材は電気絶縁材である請求項1記載の燃料電池。
  5. 前記ガスマニホールドが酸化ガスマニホールドの出口側マニホールドであり、前記ガス流路が酸化ガス流路の出口側部分である請求項1記載の燃料電池。
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