JP2006228028A - 懸案事項管理装置 - Google Patents

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洋 辻
Akinobu Kageyama
明宣 景山
Ryosuke Saga
亮介 佐賀
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Abstract

【課題】 イベントに対する適切なワークリスト(ToDoリスト)を作成する懸案事項管理装置を提供する。
【解決手段】 入力部11と、表示部12と、過去ワークリストを、その過去イベントを示すイベント用語に関係付けて蓄積する過去ワークリストデータベース21と、用語を概念的に分類するとともに階層化して蓄積するオントロジーデータベース22と、過去ワークリストデータベースを検索して同じイベント用語に関する過去ワークリストを抽出し、あるいは、同じイベント用語に関する過去ワークリストが存在しない場合にはオントロジーデータベースを参照して類似するイベント用語に関する過去ワークリストを抽出する関連ワークリスト抽出部31と、抽出した関連ワークリストに基づいて、入力されたイベントに対する提案ワークリストを表示部に表示する提案ワークリスト表示制御部32とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、イベントが発生したときに、そのイベントに対して処理すべき懸案事項を管理する懸案事項管理装置に関する。本発明は、個人用の懸案事項管理装置のみならず、グループ(組織)の構成員が懸案事項を共有するようにしたグループウェア的な懸案事項管理装置にも適用される。
ここでいう「イベント」とは、何かの結果(あるいはきっかけ)によって生じる出来事をいう。例えば人の出入り、日時や期限の到来、モノが必要あるいは不要になること、催しを開催すること等がきっかけとなって「イベント」が発生する。
コンピュータ装置により懸案事項を管理するためのソフトウェアが利用されている。例えば、マイクロソフト社の「OUTLOOK」(登録商標)は、個人向けのスケジュール管理ソフトであり、備忘録としての役割を果たしている。一般に、懸案事項管理ソフトは「ToDo」と呼ばれる懸案事項のデータセット群、すなわち、処理すべき仕事内容であるワークデータといつまでに処理しなければならないかを示す期限データとを関連付けたデータセット群を、ワークリスト(WL)として管理するワークリスト管理機能(ToDo管理機能)を備えている。
なお、複数人で同じ情報を共有する必要がある場合に用いられるグループウェア用管理ソフトでのToDoデータは、ワ−クデータ、期限データとともに、懸案事項を処理すべき主体を定めた担当者データ(主体データ)についてもデータセットの一部として登録するようにしてある。
これまでのワークリスト管理機能(ToDo管理機能)では、イベントが発生したときに、イベントの処理に必要なワークデータおよび期限データ(および担当者データ)を入力し、ワークリスト(ToDoリスト)としてリストアップすることが前提となっている。そのため、イベントが発生すると、利用者がそのイベントに対応してだれが(どの担当者が)どのようなワーク(仕事)をいつまで(処理期限)にしなければならないかを想起し、ワークおよび処理期限を、ToDoデータとして利用者自らが入力して登録するようにしている。
1つのイベント発生に対して、時系列的に処理すべき、あるいは、同時並行して処理すべき複数のワークが生じる場合、すなわちToDoの連鎖が発生することもある。この場合は、利用者が、担当者データ、ワークデータ、期限データを含んだ各Todoデータの連鎖をすべて想起し、ワークリストとしてリストアップするようにしている。
一方、企業または機関または団体など、複数の構成員で構成されるグループでは、グループウェアソフトを利用することがある。グループウェアでは、LANなどのネットワークを利用して、グループ内構成員が保有する情報の共有化および情報の相互利用を図ることができるようにしてある。例えば、プロジェクトチームを組んで業務を遂行するような場合には、チームメンバ(担当者)とリーダ(管理者)とが業務遂行上の意思統一を図れるようにするために、ワークリスト(ToDoリスト)を入力した入力担当者以外の第三者(例えばリーダ)により、作成したToDoリストをチェックできるようにしてある(例えば特許文献1参照)。
特開平9―259088号公報
これまでの懸案事項管理システムにおけるToDoデータは、上述したように、データを入力する利用者自身が「誰が」「いつまでに」「何をしなければならないか」を考えて、漏れなく入力するようにしなければならなかった。
例えば、企業等がパーソナルコンピュータ(PC)を購入するイベントが発生した場合、導入部署で管理台帳に備品番号を記入し、購入したパーソナルコンピュータに備品番号ラベルを添付し、さらに、セキュリティソフトをインストールし、ネットワークに接続するというような一連のワークアイテム(ToDoの連鎖)を実行しなければならない。これらワークアイテムをすべて抽出し、ワークごとにそれぞれ、ワークを実行する担当者、ワークを終了する処理期限を定めて、ToDoの連鎖のデータとして登録する必要があった。
このような利用者による抽出作業、入力作業は、登録漏れが生じやすく手間もかかり、後日、慌ててスケジュールを変更するなどのトラブルを生じやすい。
また、パーソナルコンピュータの導入などのイベントは一回きりではなく、同様のイベントが時間を隔てて繰り返し発生するものであり、その都度、同様のイベントに対し、同じようなワークアイテムの抽出、入力を改めて行う必要がある。それにもかかわらず、毎回、過去のワークリスト情報を利用することなく、はじめからワークアイテムの抽出、入力を行う必要があり、過去の情報を利用してToDoの登録をしたり、過去に失敗した経験を反映したりすることがなかった。
そこで、本発明は、イベントが発生してイベントに対応する担当者、仕事内容、期限などを含んだToDoを登録してワークリストを作成する際に、ToDoの抽出漏れを防ぎ、イベントに対する適切なワークリスト(ToDoリスト)を作成する懸案事項管理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は過去の経験を有効に利用して、ワークリスト(ToDoリスト)を作成することができる懸案事項管理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、グループウェアで利用できるようにし、特に、複数の担当者が居る場合に、どの担当者がワークリスト(ToDoリスト)を作成する場合においても、ToDoの登録漏れが生じにくい懸案事項管理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の懸案事項管理装置は、イベントに対し処理すべき仕事を示すワークデータとその仕事の処理期限を示す期限データとが含まれる少なくとも1つ以上のToDoデータをワークリストとして管理する懸案事項管理装置であって、データを入力する入力部と、データを表示する表示部と、過去にイベントが発生した時に作成した過去ワークリストを、その過去イベントを示すイベント用語に関係付けて蓄積する過去ワークリストデータベースと、イベント用語に用いられる用語を概念的に分類するとともに階層化して蓄積するオントロジーデータベースと、入力部からイベント用語が入力されると過去ワークリストデータベースを検索して同じイベント用語に関する過去ワークリストを関連ワークリストとして抽出し、あるいは、同じイベント用語に関する過去ワークリストが存在しない場合にはオントロジーデータベースを参照して類似するイベント用語に関する過去ワークリストを関連ワークリストとして抽出する関連ワークリスト抽出部と、抽出した関連ワークリストに基づいて、入力されたイベントに対する提案ワークリストを表示部に表示する提案ワークリスト表示制御部とを備えるようにしている。
すなわち、懸案事項管理装置は、データを入力する入力部(例えばキーボード、マウスなど)と、データを表示する表示部(例えば液晶ディスプレイパネル)とを備えており、これらによってデータの入力や表示が行われる。イベントが発生したとき、入力部からそのイベントを表すイベント用語を入力する。
関連ワークリスト抽出部は、過去ワークリストデータベースを検索する。過去ワークリストデータベースには、過去にイベントが発生した時に作成した過去ワークリストが、そのイベントを表すイベント用語と関係付けられて蓄積されている。このイベント用語は過去ワークリストを検索するときの検索タームとして用いられる。過去ワークリストデータベース内に、入力したイベント用語に関する過去ワークリストが存在すると、その過去ワークリストを抽出する。
もしも、過去ワークリストデータベース内に、入力したイベント用語に関する過去ワークリストが存在しない場合は、オントロジーデータベースを参照する。オントロジーデータベースには、イベント用語に用いられる用語が概念的に分類されるとともに階層化されて蓄積されている。このオントロジーデータベースを参照して、入力したイベント用語に類似するイベント用語に関する過去ワークリストを代替的に抽出する。
関連ワークリスト抽出部が抽出した過去ワークリストは、今回発生したイベントに関連した関連ワークリストとして取り扱われるようになる。
提案ワークリスト表示制御部は、抽出された関連ワークリストに基づいて、特に修正の必要がない場合は関連ワークリストをそのままの状態で、あるいは、修正する必要がある場合は修正を加えて、今回のイベントに対する提案ワークリストとして表示部に表示する制御を行う。
本発明によれば、イベントが発生してイベントに対応する仕事内容、期限などを含んだワークリストを作成する際に、ToDoデータの抽出漏れを防ぎ、イベントに対する適切なワークリスト(ToDoリスト)を作成することができる。
また、ワークリストを作成する際に、過去の経験を有効に利用してワークリストを作成することができる。
また、複数の入力担当者がいる場合でも、どの入力担当者がワークリスト(ToDoリスト)を作成しても、ほぼ一律のToDoデータを作成でき、登録漏れを生じにくくすることができる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、上記発明において、ToDoデータにはさらに誰が処理すべきかを示す担当者データが含まれるようにしてもよい。
これによれば、グループウェアで利用した場合に、担当者を明確にして懸案事項を管理することができる。
また、上記発明において、イベント用語が期日の到来、ものの購入・破棄、行事の実施に関する用語であることとしてもよい。
これによれば、さまざまな種類のイベントに対して、登録漏れの生じにくい懸案事項管理を行うことができる。
また、上記発明において、オントロジーデータベースは、ToDoデータに用いられる用語についても概念的に分類するとともに階層化して蓄積し、提案ワークリスト表示制御部は、関連ワークリスト抽出部が抽出した関連ワークリストに対し、オントロジーデータベースを参照して関連ワークリストに含まれる担当者データ、ワークデータの少なくともいずれかを修正した提案ワークリストを表示するようにしてもよい。
これによれば、過去ワークリストデータベースに蓄積されている過去ワークリストから抽出した関連ワークリストを、状況に合わせてアレンジすることができるので、今回のイベント発生に対し、より適切なワークリストを提案することができる。
また、上記発明において、提案ワークリスト表示制御部は、関連ワークリスト抽出部が抽出した関連ワークリストに対し、現在の日時に基づいて、関連ワークリストに含まれる期限データを修正した提案ワークリストを表示するようにしてもよい。
これによれば、過去ワークリストの期限データを現在の日時に基づいて修正することにより、期限データについての入力の手間を省力化できるとともに、入力ミスをできるかぎり低減することができる。
また、上記発明において、関連ワークリスト抽出部が再利用した過去ワークリストに関する情報を記憶する過去ワークリスト再利用情報記憶部をさらに備え、関連ワークリスト抽出部は関連ワークリストの抽出の際に過去ワークリスト再利用情報記憶部を参照するようにしてもよい。
これによれば、過去ワークリスト再利用情報記憶部に記憶した情報を用いて関連ワークリスト抽出部が抽出する過去ワークリストの優先順位を定めることができるので、再利用回数が多い過去ワークリストを優先的に抽出して、関連ワークリストとすることもできる。
また、上記発明において、入力部と表示部とがネットワークを介して接続されるようにしてもよい。
これによれば、入力部と表示部とがネットワークを介して接続されるので、懸案事項管理装置をサーバ装置とクライアント装置とに分離し、入力部、表示部以外をサーバ装置側、入力部と表示部とをクライアント装置側として利用することにより、多数の利用者が、離隔した場所で懸案事項管理装置を利用することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である懸案事項管理装置の構成を示すブロック図である。
この懸案事項管理装置は、回線200でネットワーク接続されるサーバ装置10とクライアント装置201、202により構成される。
サーバ装置10は、入力部11、表示部12、制御部13、過去ワークリストデータベース21、オントロジーデータベース22、過去ワークリスト再利用情報記憶部23を備えている。
一方、クライアント装置201、202は、サーバ装置10から離隔した場所でアクセスするための入力部201a、202aおよび表示部201b、202bを備えている。
サーバ装置10およびクライアント装置201、202の各入力部11、201a、202aはキーボード、マウスからなり、各表示部12、201b、202bは、液晶ディスプレイパネルからなる。
制御部13は、CPUからなり、各種機能を実行するための制御を行う。制御部13が実行する機能を、機能ブロック的に説明すると、関連ワークリスト抽出部31、提案ワークリスト表示制御部32、現在日時を測定する内蔵時計33とから構成される。
このうち、関連ワークリスト抽出部31は、入力部からイベント用語が入力されたときに過去ワークリストデータベース21を検索して同じイベント用語に関する過去ワークリストを関連ワークリストとして抽出する制御を行う。また、過去ワークリストデータベースに同じイベント用語に関する過去ワークリストが存在しない場合にはオントロジーデータベース2を参照して類似するイベント用語に関する過去ワークリストを関連ワークリストとして抽出する制御を行う。
このとき、入力されたイベント用語に関する過去ワークリストが複数ある場合は、過去ワークリスト再利用情報記憶部を参照して、再利用回数が多いものから選択されるようにしている。
提案ワークリスト表示制御部32は、抽出された関連ワークリストに基づいて、今回のイベントに対するワークリストを作成し、提案ワークリストとして表示部に表示する制御を行う。また、ワークリストを作成する際に、必要に応じてオントロジーデータベースを参照し、担当者データ、期限データ、ワークデータを修正する制御も行う。
内蔵時計33は、現在日時を計測する。内蔵時計33で計測した現在日時の情報は、期限データを修正する際の基準時として用いる。
過去ワークリストデータベース21、オントロジーデータベース22、過去ワークリスト再利用情報記憶部23は、記憶装置からなり、具体的にはハードディスクにより構成される。
このうち、過去ワークリストデータベース21は、これまでに作成された過去ワークリスト41を蓄積する。過去ワークリスト41には、イベントの種類を示すイベント用語42が見出しとして関係付けてあり、また、ワークデータ、担当者データ、期限データを含むデータセットがToDoデータとしてリスト化してある。ToDoデータには、さらに、発生日データ、終了日データ、進捗状況を確認する確認者データ、そのワークに関連する有用な情報をリンクとした関連情報リンクが補助的に含まれている。図3は、過去ワークリスト41のデータ構造を説明する図である。
なお、見出しとなるイベント用語42は検索の際の検索タームとして用いられる。このイベント用語42の種類は、「人」が来る、「もの」が必要となる、不要となる、チェックを要する、「時間」が始まる、終わる、変わる、到来する、「催し事」を発表する、出展する、開催する、企画する、に分類でき、さらに、これ以外は「その他」として扱う。したがってイベントの種類を示すイベント用語は、「人」「もの」「時間」「催し事」の4つに大別される。
オントロジーデータベース22は、例えば、過去に発生したイベントに関連して登場した用語を概念的に分類し、類似する用語を階層化して系統分類した辞書データベースである。本実施形態では、過去にイベント用語、および、ワークデータ、担当者データ、期限データとしてワークリストに登場した用語を系統分類してオントロジー辞書としてデータベース化している。
具体的に説明すると、例えば、最上位の階層を、上述した「人」「もの」「時間」「催し事」の4つのオントロジーに分類し、各分類のオントロジー辞書の用語を過去ワークリストの追加とともに、逐次増やしていくようにしている。また、過去ワークリストに登場していない用語についても、必要な用語は手作業で入力し、さらにいつでも手作業で追加することができるようにしてある。
図4は「もの」に関するオントロジーの例を説明する図である。これまで過去ワークリストに登場した「もの」を、「研究関係」「設備」「公報」「PC関係」「ソフト」「サーバ」などに分類化するとともに階層化し、関連あるものどうしが近い関係になるようにして系統的に分類してある。
同様に、図5は「人」に関するオントロジーの例を説明する図である。「人」に関しては、初期段階で、主な関係者を手作業により、人事関係、職務、役職等を基準にして系統的に階層化し分類してある。その後、過去ワークリストが作成されるにつれて、「もの」と同様に「人」についても用語を追加することができるようにしてある。
同様に、図6は「時間」に関するオントロジーの例、図7は「催し事」に関するオントロジーの例である。
過去ワークリスト再利用情報記憶部23は、関連ワークリスト抽出部31が関連ワークリストとして抽出することにより、再利用された過去ワークリストについて、その利用された回数を記憶する。この再利用情報を持たせることにより、関連ワークリスト抽出部31が、次回、過去ワークリストデータベースを検索する際に、過去ワークリストについての再利用回数を参照し、利用可能な過去ワークリストが複数ある場合に、いずれの過去ワークリストを優先すべきかを再利用情報を利用して判断できるようにしてある。
次に、上述した懸案事項管理装置による動作手順について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
ここでは「モニタが必要」というイベントが11月1日に発生し、このイベント処理のメイン担当者が「楠山」であり、11月30日までに終了することとする。
イベントが発生することにより(S101)、利用者は懸案事項管理装置10にアクセスし、そのイベントを表すイベント用語を入力する。以下の説明においては、過去には「パーソナルコンピュータ(PC)が必要」「下駄箱が必要」「本が必要」等というイベントが発生し、そのときの過去ワークリストがすでにデータベースに蓄積されているものとする。
懸案事項管理装置10は、過去ワークリストデータベース21を検索し(s102)、イベント用語42に「モニタが必要」が記載されている過去ワークリストの有無を確認する(s103)。
この場合、仮に「モニタが必要」ではなく、「パーソナルコンピュータが必要」であれば、これをイベント用語42とした過去ワークリストが存在するので対応するパーソナルコンピュータの過去ワークリストを関連ワークリストとして抽出することになる(s104)。
ところが「モニタが必要」は、過去に、これをイベント用語42としたワークリストを作成した実績がないので、「モニタが必要」に関する過去ワークリストを抽出できない。
この場合は、オントロジーデータベース42を用いて「モニタ」に類似するイベント用語を検索する(s105)。図4に示すオントロジー辞書の場合は、「下駄箱」「本」「パーソナルコンピュータ(PC)」などが候補となるが「モニタ」に最も類似する用語として「モニタ」の隣に分類されている「パーソナルコンピュータ(PC)」が選択される。
なお、もしもオントロジー辞書に入力した用語と類似する用語がまったく登録されていない未登録用語の場合は、入力された時点でオントロジー辞書内に類似する用語が登録されていないことを利用者に知らせるとともに手作業によって類似用語を決定するよう促す表示画面を表示部12(あるいは201b、202b)に行う。利用者は、手作業でオントロジー辞書の分類中の適切な階層位置に、その未登録用語を登録し、オントロジー辞書中での類似関係を決定することで、以後、その用語についても類似するイベント用語が選択できることになる。
続いて、検索しようとするイベント用語を、s105で選択された「パーソナルコンピュータ(PC)」に修正して「パーソナルコンピュータが必要」とし、過去ワークリストデータベースを検索する(s106)。
該当する過去ワークリストが見つかると、その過去ワークリストが関連ワークリストとして抽出される。
図3は、s104またはs106において、抽出された関連ワークリスト(過去ワークリスト41のイベント用語42を除いたデータ)の一例を説明する図である。このデータは、上述したように「パーソナルコンピュータが必要」というイベントに対して、選択されたワークリスト51であり、各行がToDoデータを構成し、1つのToDoデータには「項目」データ(ワークデータ)、「期限」データ、「担当者」データと、イベント発生日となる「発生日」データ、「関連情報」データ、「終了日」データ、「確認者」データが含まれている。
なお、s104とs106において、複数の過去ワークリストが関連ワークリストとなりうる場合はいずれを選択するか優先順位をつける必要がある。この場合は、過去ワークリスト再利用情報記憶部23を参照して利用回数が多い過去ワークリストを優先して選択するようにする。あるいは、最も新しく作成された過去ワークリスト、あるいは最も新しく再利用された過去ワークリストを優先して選択するようにしてもよい。
続いて、オントロジーデータベース22を用いて、抽出した図3のワークリスト51を修正する(s107)。ここでは、担当者の修正を行うものとする。
この場合、「人」に関するオントロジー辞書を用いて担当者を修正する。予め担当者の変更に利用することができる情報を与えておく。具体的に説明すると、例えば図5に示すように、互いに対称な系統分類を有する「生産1」および「生産3」の2つのグループ(3つ以上のグループでもよい)を形成しておく。各グループには、それぞれのグループの構成員が登録され、各構成員にはグループ内の階層化された役割が割り振られている。これらの階層化された役割は、各グループとも同じ構造にしてある。なお、グループによっては、一部の役割を担当する構成員が欠落していてもよい。その場合は空席として扱う(後述するように、後の工程で、手作業にて空席に担当者を割り当てる)。
そして提案ワークシート表示制御部32には、「生産3」のグループの担当者が現れた場合は「生産1」のグループの担当者に変更することを予め設定しておく。
すなわち、例えば担当者「青木」が現れれば担当者「楠山」に変更し、「景山」が現れれば「国川」に変更し、「金」が現れれば「笹山」に変更するように設定しておく。
また、別の方法として、「モニタが必要」というイベントが発生した際に、メイン担当は「楠山」であることを入力しておくことにより、提案ワークシート表示制御部32では、すべての担当者は、楠山が属する「生産1」のグループ内の担当者に強制的に変更するように自動設定しておくこともできる。
担当者変更のための設定がなされた後に、ワークリスト51が抽出されると、提案ワークシート表示制御部32は、ワークリスト51の担当者データを検索し、変更が必要な担当者が見つかった場合は、設定内容に従い、「生産3」にある担当者を「生産1」にある担当者に自動的に修正する。
図8は、図3における担当者データを、オントロジーデータベース22に記載された情報に基づいて修正した後のワークリスト52である。
以上は、担当者データについての修正を説明したが、確認者データについても、これと同様の方法でオントロジーデータベース22を参照することにより、自動修正することもできる。図9は、図8のワークリスト52における確認者データについて、同様の方法で修正した後のワークリスト53である。
続いて、「期限」について、ワークリスト52のデータを修正する(s108)。図9は、ToDoの期限を修正する直前のワークリスト53である。「モニタが必要」というイベントが発生した際に、発生日は「11月1日」であることを入力しておくことにより、提案ワークシート表示制御部32では、ワークリスト52に記載されている発生日を「11月1日」に変更する。さらにワークリスト52に登録されている発生日、期限を比較し、新しく作成するワークリストの各ToDoに記載すべき期限を算出し、設定する。図10は、各ToDoの期限を修正した後のワークリスト54である。
なお、「モニタが必要」というイベントが発生した際に、最終処理期限「11月30日」を入力しておくことにより、もしも、算出した期限が、最終処理期限よりも遅くなる場合には、利用者に警告表示を行って期限の修正を促すようにすることもできる。
また、新しい期限の設定方法はこれに限られない。別の方法として、内蔵時計33からの現在日時を参照して、新しいワークリストにおける各ToDoの期限を設定することもできる。
例えば、各ToDoの期限のうち最初に期限がくるものが、現在日時から一定期間経過日(例えば1月後)となるように自動的に設定し、その他のToDoの期限はワークリスト52の各ToDoに記載された期限どうしを比較して、最初の期限を基準にして設定することもできる。この場合は、イベントの発生日を参照することなく期限を設定することになる。
続いて、終了日データはクリアする。図10は、ワークリスト53から終了日のデータをクリアしたワークリスト54である。
なお、上記説明では、担当者データとともに確認者データについても自動修正したが、確認者データをクリアすることにしてもよい。そして、各ToDoが実際に終了した日に、終了日とともに確認者が自ら入力することで署名の意味を持たせてもよい。
以上の手順により、今回のイベントに適したものと考えられるワークリスト54が作成されたので、これを表示部12(201b、202b)に表示し、利用者に対し、過去の経験を踏まえたワークリストとして提案する。
そして、表示画面上に手動修正を促す表示(例えば「提案したToDoを自由に修正して下さい」とのコメントを表示する)を行うことにより(s109)、利用者が手動で必要な修正を行えるようになる。例えば、担当者の欄が空席である場合には、適当な担当者を手作業で入力すればよい。
このようにして、利用者は、一部のToDoの消去も含めて、任意に書き換えを行い、所望のワークリストに再アレンジした上で利用することができる。
また、上記実施例では「もの」に関するオントロジー、「人」に関するオントロジーの利用について説明したが、「時間」に関するオントロジーに関しても同様である。例えば、「夏休みになる」というイベントが発生した場合に、もしも、夏休みに関する過去ワークリストがなければ、図6に示した「時間」に関するオントロジーを用いることにより、「春休みになる」(あるいは冬休みになる)のイベント用語を抽出して該当する過去ワークリストを見つけ出して、現在に適した内容に修正し、利用することができる。
また、「催し事」に関するオントロジーに関しても同様であり、「卒論を発表する」のイベントが発生したときに卒論発表に関する過去ワークリストがなければ、図7に示した「催し事」に関するオントロジーを用いることにより、「英文発表をする」や「学会を発表する」などのイベントについての過去ワークリストを見つけ出して代替的に利用することができる。
本発明は、イベントに対する適切なワークリスト(ToDoリスト)を作成する懸案事項管理装置に利用することができる。
本発明の一実施形態である懸案事項管理装置の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態である懸案事項管理装置の動作を説明するフローチャート。 過去ワークリストの例を示す図。 ものに関するオントロジーデータベース(オントロジー辞書)を説明する図。 人に関するオントロジーデータベース(オントロジー辞書)を説明する図。 時間に関するオントロジーデータベース(オントロジー辞書)を説明する図。 催し事に関するオントロジーデータベース(オントロジー辞書)を説明する図。 人に関するオントロジーデータベースを用いて行う担当者の修正を説明する図。 期限の修正および確認者の修正を説明する図。 本発明により作成された提案ワークリストを説明する図。
符号の説明
10: 懸案事項管理装置
11: 入力部
12: 表示部
13: 制御部
21: 過去ワークリストデータベース
22: オントロジーデータベース
23: 過去ワークリスト再利用情報記憶部
31: 関連ワークリスト抽出部
32: 提案ワークリスト表示制御部
33: 内蔵時計
41: 過去ワークリスト
42: イベント用語
43: ToDoデータ

Claims (7)

  1. イベントに対し処理すべき仕事を示すワークデータとその仕事の処理期限を示す期限データとが含まれる少なくとも1つ以上のToDoデータをワークリストとして管理する懸案事項管理装置であって、
    データを入力する入力部と、
    データを表示する表示部と、
    過去にイベントが発生した時に作成した過去ワークリストを、その過去イベントを示すイベント用語に関係付けて蓄積する過去ワークリストデータベースと、
    イベント用語に用いられる用語を概念的に分類するとともに階層化して蓄積するオントロジーデータベースと、
    入力部からイベント用語が入力されると過去ワークリストデータベースを検索して同じイベント用語に関する過去ワークリストを関連ワークリストとして抽出し、あるいは、同じイベント用語に関する過去ワークリストが存在しない場合にはオントロジーデータベースを参照して類似するイベント用語に関する過去ワークリストを関連ワークリストとして抽出する関連ワークリスト抽出部と、
    抽出した関連ワークリストに基づいて、入力されたイベントに対する提案ワークリストを表示部に表示する提案ワークリスト表示制御部とを備えたことを特徴とする懸案事項管理装置。
  2. ToDoデータにはさらに誰が処理すべきかを示す担当者データが含まれることを特徴とする請求項1に記載の懸案事項管理装置。
  3. イベント用語には期日の到来、ものの購入・破棄、催し事の実施に関する用語が含まれることを特徴とする請求項1に記載の懸案事項管理装置。
  4. オントロジーデータベースは、ToDoデータに用いられる用語についても概念的に分類するとともに階層化して蓄積し、提案ワークリスト表示制御部は、関連ワークリスト抽出部が抽出した関連ワークリストに対し、オントロジーデータベースを参照して関連ワークリストに含まれる担当者データ、ワークデータの少なくともいずれかを修正した提案ワークリストを表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の懸案事項管理装置。
  5. 提案ワークリスト表示制御部は、関連ワークリスト抽出部が抽出した関連ワークリストに対し、現在の日時に基づいて、関連ワークリストに含まれる期限データを修正した提案ワークリストを表示することを特徴とする請求項1に記載の懸案事項管理装置。
  6. 関連ワークリスト抽出部が再利用した過去ワークリストに関する情報を記憶する過去ワークリスト再利用情報記憶部をさらに備え、関連ワークリスト抽出部は関連ワークリストの抽出の際に過去ワークリスト再利用情報記憶部を参照することを特徴とする請求項1に記載の懸案事項管理装置。
  7. 入力部と表示部とがネットワークを介して接続されることを特徴とする請求項1に記載の懸案事項管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009136529A1 (ja) * 2008-05-08 2009-11-12 日本電気株式会社 業務プロセス管理装置、業務プロセス管理方法、及び業務プロセス管理プログラム

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