JP2006227161A - 透過型スクリーン - Google Patents

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Hiromi Sakurai
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Abstract

【課題】液晶を用いたマイクロデバイスに表示された画像を拡大投影して表示した場合に発生する黒浮きが抑制された透過型スクリーンの提供。
【解決手段】透過型スクリーン1に、拡散度変更信号を受けて拡散度を任意に変更できる拡散部材2を備える。拡散部材2は、透過型スクリーン1に表示される画像に応じて曇価が変更する。したがって、透過型スクリーン1では、暗い画像が表示されているときに拡散部材2の曇価を高くすることにより、黒浮きを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば背面投射型(リア型)のプロジェクションテレビに用いられる透過型スクリーンに関する。
リア型のプロジェクションテレビ(以下、RPTVという。)は、プロジェクタに表示された画像を、透過型スクリーン上に拡大投射するものである。プロジェクタから出射された光は、透過型スクリーンの一方主面(以下、背面という。)に照射され、観察者は、透過型スクリーンに拡大表示された画像を、透過型スクリーンの他方主面(以下、前面という。)から観察する。
透過型スクリーンは、背面側から、画面全体を明るくするために用いられるフレネルレンズシートと、観察者に対して水平な方向(以下、水平方向という。)に視野角を広げるために用いられるレンチキュラーレンズシートと、水平方向の視野角を更に広げるとともに観察者に対して鉛直な方向(以下、鉛直方向という。)の視野角を広げ、かつ前面に映像を結像させるために用いられる拡散板とを備える。
透過型スクリーンは、レンチキュラーレンズシートと拡散層とを積層して光を拡散させ、観察者に対して、有効な光量を用いて表示された画像を見せる工夫がされている。
また、RPTVでは、プロジェクタとして、CRT(Cathod Ray Tube)プロジェクタを具備するものが一般的であったが、近年では、LCD(Liquid−Crystal Display)、LCOS(Liquid−Crystal On Silicon)、DMD(Digital−Micromirror−Device)などのマイクロデバイスを用いたプロジェクタが搭載されている。
RPTVは、これらのマイクロデバイスによって形成される画像を、投影光学系によって拡大結像することにより、高品位の画質を提供する大型テレビシステムとして実用化が進められている。
しかしながら、液晶を用いたマイクロデバイスでは、液晶分子にプレチルト角を持たせているために、プロジェクタから出射した光の一部が、液晶分子に衝突して直線偏光から楕円偏光に変換される。輝度の低い領域で直線偏光から楕円偏光への変換が生じると、楕円偏光に変換した光が部分的に透過型スクリーンを透過してしまうために、本来黒く見せようとする画像(以下、暗い画像ともいう。)が白みがかる現象、すなわち黒浮きが生じてしまう。
このような黒色の浮きを防ぐ方法としては、暗い画像が表示されたときに、透過型スクリーンを透過する光の量(以下、透過光量ともいう。)を低減させることが好ましい。透過型スクリーンを透過する光の量を低減させる方法としては、具体的には、プロジェクタの光源から出射される光の光量を減らす方法、プロジェクタの内部に機械的なシャッタを設ける方法、プロジェクタの内部に液晶を用いて作製されたシャッタを設ける方法(例えば、特許文献1参照)などが挙げられる。
特開2003−107422号公報
しかしながら、プロジェクタの光源から出射される光の光量を減らすと、光源から出射される光の色温度が変わる。したがって、透過型スクリーンに表示される画像の色調に変化が生じてしまう。
また、機械的なシャッタは応答速度が遅い。したがって、プロジェクタの内部に機械的なシャッタを設ける場合には、プロジェクタから出射される光の量を調整するのに時間がかかり、画像との追随性に問題があり、十分にコントラストを向上させることが困難になる。
また、液晶を用いたシャッタは、応答速度は速いが、熱やUVによって劣化してしまう。したがって、プロジェクタの内部に液晶を用いたシャッタを設ける場合には、シャッタの寿命が短くなるなどの不都合が生じてしまい、RPTVの耐久性が劣るとの評価がされてしまう。
本発明は、以上説明した従来の実情を鑑みて提案されたものであり、暗い画像を表示したときに、黒浮きを抑制できる透過型スクリーンを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究した結果、透過型スクリーンに、拡散度が変化する拡散部材を備え、拡散部材の拡散度を任意に変更させることで、暗い画像を表示したときに、黒浮きが抑制されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の(I)〜(VII)を提供する。
(I)背面投射型のプロジェクションテレビに用いる透過型スクリーンにおいて、拡散度変更信号を受けて、拡散度を任意に変更可能な拡散部材を備える、透過型スクリーン。
(II)前記拡散部材は、曇価として0.1〜99%の間の範囲で変更できる、前記(I)に記載の透過型スクリーン。
(III)前記拡散度変更信号は、電圧であり、前記拡散部材は、電圧が印加されることによって、拡散度を任意に変更可能である、前記(I)または(II)に記載の透過型スクリーン。
(IV)前記拡散部材は、電圧が印加されていない場合に曇価が低くなり、電圧が印加されている場合に曇価が高くなる、前記(III)に記載の透過型スクリーン。
(V)当該透過型スクリーンに表示される画像の輝度の変化に応じて、前記拡散度変更信号が変化し、前記拡散部材の拡散度が変化する、前記(I)〜(IV)のいずれかに記載の透過型スクリーン。
(VI)前記拡散部材は、一方主面上に第1の透明電極層が形成された第1の透明基板と、一方主面上に第2の透明電極層が形成された第2の透明基板と、互いに一方主面が対向するように配置された前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との間に設けられた液晶/重合体複合体とを備える、前記(I)〜(V)のいずれかに記載の透過型スクリーン。
(VII)前記液晶/重合体複合体は、下記式(1)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種を含む重合性化合物を重合させた重合体を含む、前記(VI)に記載の透過型スクリーン。
1−C1−S1−C2−M−C3−S2−C4−A2・・・式(1)
1、A2:それぞれ独立に、アクリロイル基、メタクリロイル基、グリシジル基、アリル基またはビニル基
1、S2:それぞれ独立に、R2(OR1mまたは(R3O)n4
1、R2、R3、R4:それぞれ独立に、水素原子の1個以上がアルキル基に置換されていてもよい炭素数1〜18のアルキレン基
m、n:それぞれ独立に0〜5の整数
M:(B)pと表される2価の基
B:フェニレン基、シクロヘキシレン基、またはそれらの水素原子の1個以上が炭素数1〜6個のアルキル基に置換された基
p:1〜5の整数
1、C2、C3、C4:それぞれ独立に、単結合、−O−、−OCO−、−COO−、−CO−、−CONH−、−NHCO−、−NH−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2CH2−、−N=CH−、−CH=N−、または−N=N−
本発明の透過型スクリーンは、拡散度変更信号を受けて拡散度を任意に変更可能な拡散部材を備えるために、透過する光の量を変更することができる。
このため、表示される画像に応じて透過する光の量を変更することが可能となり、明るい画像が表示されている場合には透過する光の量を維持して、逆に暗い画像が表示されている場合には透過する光の量を減らすことができる。したがって、暗い画像が表示されている場合に発生する黒浮きを抑制することが可能となり、表示されている画像をより暗く見せることができる。
以下、本発明について、詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の透過型スクリーン1は、背面側から、拡散度変更信号を受けて拡散度を任意に変更可能な拡散部材2と、発散光を平行光に変換するフレネルレンズシート3と、水平方向の視野角を広げるレンチキュラーレンズシート4と、水平方向の視野角を更に広げるとともに鉛直方向の視野角を広げる拡散板5と、拡散板5などを保護する前面板6とを備える。前面板6は、基板41を備え、基板41の前面側には光反射防止層42が形成されている。また、レンチキュラーレンズシート4には、光を吸収するブラックストライプ7が設けられている。
なお、レンチキュラーレンズシート4と拡散板5とは一体化していてもよい。また、拡散部材2とフレネルレンズシート3とは一体化していてもよい。
透過型スクリーン1では、図示しないプロジェクタから出射された光が、背面から入射する。透過型スクリーン1は、背面から入射した映像光を透過して、前面に、プロジェクタの画面に表示された映像を拡大表示する。映像の観察者は、透過型スクリーン1を挟んでプロジェクタと反対側の位置で映像を観察する。
<拡散部材>
拡散部材2は、拡散度変更信号を受けて拡散度を変化させることができる。拡散部材2の拡散度を変化させることにより、透過型スクリーン1の透過光量が変化する。
拡散度変更信号としては、拡散部材2が例えば液晶を用いて形成されている場合には、電圧を用いることが好ましい。拡散度変更信号については、詳細を後述する。
拡散度は、JIS−R3212(1998年)の方法に準じて測定した曇価(ヘーズ値)に基づいて見積もることができる。拡散部材2は、電圧の印加に応じて曇価が0.1〜99%の間の任意の値をとりうることが好ましい。曇価が0.1〜99%であると、曇価が画像に与える影響が大きくなり、画像の明るさの変化が十分になる。また、曇価の変化範囲の最小値が0.1〜30%であることが好ましく、最高値が70〜99%であることが好ましい。
拡散部材2の拡散度の増加に従って、拡散部材2に入射した光のうち散乱する光の割合が増加し、直進する光の割合が減少する。直進する光は、レンチキュラーレンズシート4、拡散板5、前面板6を透過する、すなわち、透過型スクリーン1を透過するが、散乱する光は、ブラックストライプ7に吸収される。したがって、拡散部材2の拡散度が増加すると、透過型スクリーン1を透過する光の量が減少する。
よって、拡散部材2の拡散度を変更することで、透過型スクリーン1を透過する光の量を変化させることが可能となり、黒浮きを抑制することが可能となる。
なお、拡散部材2は、フレネルレンズシート3とレンチキュラーレンズシート4との間に配置されることが好ましく、図1に図示した通り、フレネルレンズシート3の背面側(観察者とは反対側)に配置されることが、積層しやすい点でより好ましい。
拡散部材2は、例えば液晶を用いて形成されており、かつ拡散度変更信号として電圧が用いられる場合には、図2に示すように、一方主面上に第1の透明電極層22が形成された第1の透明基板21と、一方主面上に第2の透明電極層24が形成された第2の透明基板25と、互いに一方主面が対向するように配置された第1の透明基板21と第2の透明基板25との間に設けられた液晶/重合体複合体23と、第1の透明電極層22に接続している第1の導線26と、第2の透明電極層24に接続している第2の導線27とを備える。
なお、以下の説明では、第1の透明基板21と第1の透明電極層22との積層体を第1の積層体28といい、第2の透明基板25と第2の透明電極層24との積層体を第2の積層体29という。
第1および第2の透明基板21、25は、ガラスを用いて形成してもよく、一方をガラスを用いて形成し、他方を樹脂を用いて形成してもよい。また、第1および第2の透明基板21、25は、両方とも樹脂を用いて形成することがより好ましい。第1および第2の透明基板21、25は、同じ材料を用いて形成してもよく、異なる材料を用いて形成してもよい。
第1および第2の透明基板21、25として両方とも樹脂を用いて形成されたものを用いる場合には、拡散部材2を、軽量化、薄型化することが可能となる。また、透過型スクリーン1の画面の大きさが例えば35インチ(889mm)以上の大型である場合であっても、時間をかけることなく作製することが可能となる。また、後述するようないわゆるロール・トゥー・ロール法を適用して作製することにより、拡散部材2の生産性を向上させることが可能となる。
樹脂を用いる場合には、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエーテルイミド、セルロースアセテート系樹脂などの透明な樹脂を用いることが好ましい。
第1および第2の透明電極層22、24は、透明な導電性材料によって形成されることが好ましい。具体的には、ITO(Indium Tin Oxide)や、SnO2によって形成することが好ましい。
液晶/重合体複合体23は、1種類または2種類以上の液晶化合物を含む液晶と、重合体とを含む。液晶/重合体複合体23では、電圧が印加されることによって、液晶の配向が変化する。液晶/重合体複合体23で液晶の配向が変化すると、拡散部材2の曇価が変化する。また、電圧の印加に対する液晶の応答速度は速いために、拡散部材2の曇価は、電圧の印加に応答して、例えば十数ミリ秒の速さで変化する。
このため、拡散部材2の曇価は、透過型スクリーン1に表示されている画像の明るさが速く切り替わる場合でも、画像の明るさの切り替わりに応じて、変化する。
したがって、プロジェクタとして、液晶が用いられているマイクロデバイスを用いたものが搭載されている場合でも、透過型スクリーン1に表示される画像は、黒浮きが精度良く抑制されたものとなる。
また、液晶/重合体複合体23は、電圧を印加していない場合に、後述するようなΔεが負の場合には、液晶化合物の各分子が、第1および第2の透明基板21、25の主面に対して垂直な方向に配向していることが好ましい。このことにより、電圧を印加することによって液晶の配向が変化し曇価が高くなり、曇価を高くするときにのみ電圧を印加すれば足りるため、電圧が印加されている場合に曇価が高くなり、待機電力を下げることができ、結果的に拡散部材2を駆動するのに必要となる消費電力を低く抑えることができる。
液晶/重合体複合体23は、少なくとも液晶と重合性化合物とを混合して得られた混合物(以下、液晶混合物という。)を用意し、液晶を第1および第2の透明基板21、25の主面に対して垂直な方向に配向させた液晶状態で、重合性化合物を重合させることによって形成される。
また、液晶/重合体複合体23に含まれる液晶は、以下の式(2)で示される誘電率異方性Δεが負の値であることが好ましい。
Figure 2006227161
誘電率異方性Δεが負の値であることにより、電圧が印加されるに従って、液晶は、各分子の長軸が第1および第2の透明基板21、25に対して垂直に配向している状態から配向が変化する。よって、拡散部材2は、曇価が高くなり透過率が低下する。したがって、曇価を高くするときにのみ電圧を印加すれば足りるために、待機電力を下げることができる結果、拡散部材2を駆動するのに必要となる消費電力を低く抑えることができる。
液晶/重合体複合体23に含まれる液晶の誘電率異方性の絶対値は、1以上が好ましく、2〜50がより好ましい。誘電率異方性の絶対値が1以上であると、液晶の配向性を変化させるのに必要となる電圧を、低く抑えることができる。すなわち、拡散部材2を駆動するのに必要となる消費電力を低く抑えることができる。
液晶/重合体複合体23に含まれる液晶は、以下の式(3)で表される屈折率異方性Δnが、0.1以上であることが好ましく、0.1〜5であることがより好ましい。屈折率異方性Δnが0.1以上であると、拡散部材2に対して電圧を印加したときに、透過光の散乱が大きくなる。液晶/重合体複合体23は、所望の散乱度を得るために、上記のとおり適切な屈折率異方性をもつ液晶を用いて形成することが好ましい。
Δn=ne−no・・・式(3)
ただし、neは異常光屈折率であり、noは常光屈折率である。
液晶/重合体複合体23に用いられる液晶化合物は、特に限定されないが、主鎖に対して、シアノ基やフッ素原子などの極性基が、液晶化合物分子の長軸方向と異なる向きに結合した化合物が好ましい。この化合物は、負の誘電率異方性Δεを有する。
液晶/重合体複合体23を形成する硬化前の液晶混合物における液晶の含有量は、液晶と重合性化合物との合計の質量を100質量%とした場合に、50〜98質量%であることが好ましく、55〜95質量%であることがより好ましい。50〜98質量%であると、拡散部材2は、駆動電圧を低く抑えることが可能で、かつ、電圧の印加と非印加とを繰り返すことによって生じる劣化に対する耐久性や、機械的な外力による耐久性が高くなり、さらに高温での信頼性が高くなる。なお、上記含有量は、硬化後であってもほぼ同じ値である。
液晶/重合体複合体23を形成する硬化前の液晶混合物には、下記式(1)で表される化合物から選択される少なくとも1種類以上の重合性化合物が用いられることが好ましい。
1−C1−S1−C2−M−C3−S2−C4−A2・・・式(1)
ただし、A1、A2は、重合性官能基であり、それぞれ独立に、アクリロイル基、メタクリロイル基、グリシジル基、アリル基またはビニル基であり、反応性が高いことから、アクリロイル基またはメタクリロイル基であることが好ましい。
また、S1、S2は、それぞれ独立に、R2(OR1mまたは(R3O)n4であり、R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立に、炭素数1〜18、好ましくは2〜16のアルキレン基であり、m、nは、それぞれ独立に0〜5の整数であり、0〜3であることが好ましい。なお、R1、R2、R3、R4は、水素原子の1個以上が、炭素数1〜18、好ましくは1〜5のアルキル基に置換されていてもよい。
また、Mは、(B)pと表される2価の基であり、Bは、フェニレン基、シクロヘキシレン基、またはそれらの水素原子の1個以上が炭素数1〜6のアルキル基に置換された基のいずれかであり、pは、1〜5の整数であり、好ましくは1〜3の整数である。なお、Bが置換されている場合は、炭素数が1〜3のアルキル基に置換されていることがより好ましい。
また、C1、C2、C3、C4は、それぞれ独立に、単結合、−O−、−OCO−、−COO−、−CO−、−CONH−、−NHCO−、−NH−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2CH2−、−N=CH−、−CH=N−、または−N=N−である。
液晶/重合体複合体23を形成する硬化前の液晶混合物に含有される重合性化合物は、上記式(1)で表される化合物のうち、下記式(4)で表される化合物であることがより好ましい。
3−R2(OR1m−O−M−O−(R3O)n4−A4・・・式(4)
ただし、A3およびA4は、それぞれ独立にアクリロイル基またはメタクリロイル基である。
液晶/重合体複合体23を形成する硬化前の液晶混合物に含有される重合性化合物は、上記式(1)で示される化合物のうち1種類でもよく、2種類以上でもよい。また、2種類以上の重合性化合物が用いられる場合には、重合性官能基は同じであってもよく、異なっていてもよい。
また、上記式(1)で示される重合性化合物は、単体で液晶性を示しても示さなくてもよいが、単体で液晶性を示さない重合性化合物が用いられることが好ましい。単体で液晶性を示さない重合性化合物が用いられることにより、拡散部材2の駆動電圧を抑えることができる。
液晶/重合体複合体23を形成する硬化前の液晶混合物に含有される重合性化合物の含有量は、液晶と重合性化合物との合計の質量を100質量%とした場合に、2〜50質量%であることが好ましく、5〜45質量%であることがより好ましい。2〜50質量%であると、拡散部材2は、駆動電圧を低く抑えることが可能で、かつ、電圧の印加と非印加とを繰り返すことによって生じる劣化に対する耐久性や、機械的な外力による耐久性が高くなり、さらに高温での信頼性が高いものなる。なお、上記含有量は、硬化後であっても、重合はするもののほぼ同じ値である。
また、液晶/重合体複合体23を形成する硬化前の液晶混合物に含有される重合性化合物の含有量を増やすことによって、液晶/重合体複合体23の形状の維持が容易となり、例えば、後述するロール・トゥー・ロール方式を用いて拡散部材2を作製することが、容易となる。
通常、液晶混合物を重合させて液晶/重合体複合体23を形成する場合に、液晶混合物中の重合性化合物の含有量を多くすると、液晶と重合性化合物との影響により、液晶混合物が液晶相を示す温度範囲が狭くなる。そのため、液晶/重合体複合体23を形成するときに、精密に温度管理することが必要となる。
しかし、式(1)に示す重合性化合物を用いることで、重合性化合物量を増やした場合にも、液晶混合物が液晶相を示す温度の下限が低く保たれるために、液晶相を示す温度を広く維持することができる。したがって、拡散部材2に、重合性化合物量を増やした液晶混合物を用いる場合にも、精密な温度管理を必要としない簡易な装置によって形成することが可能となる。
なお、液晶/重合体複合体23を形成する硬化前の液晶混合物は、重合開始剤を含有していてもよい。以下では、液晶混合物に含まれる重合性化合物の重合と、重合開始剤について説明する。
重合性化合物を重合させる方法としては、一般的に行われる光重合反応や熱重合反応などが挙げられる。
重合反応は、液晶や重合性化合物、重合開始剤などを混合して得た液晶混合物を、予め均質な溶液にした状態で第1の積層体28と第2の積層体29との間に配置し、液晶混合物が液晶相を示す温度で、液晶化合物の各分子が第1および第2の透明基板21、25に対して垂直となるように配向させた状態で行うのが好ましい。
光重合反応を行う場合、用いられる光は、特に限定されず、紫外線、電子線、他の活性エネルギー線が挙げられるが、紫外線を用いることが好ましい。紫外線源としては、キセノンランプ、パルスキセノンランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、水銀−キセノン(HgXe)ランプ、ケミカルランプ、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、タングステンランプなどが挙げられる。
光重合反応は、光の照射強度、照射温度、照射時間の影響を大きく受け、特に、照射温度の影響を大きく受ける。光の照射強度、照射温度、照射時間は、用いられる液晶や重合性化合物の種類によって、適宜選択されることが好ましい。
光重合反応をさせる場合の重合開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、アルキルアミノベンゾフェノン類、ベンジル類、ベンゾイン類、ベンゾインエーテル類、ベンジルジメチルケタール類、ベンゾイルベンゾエート類、α−アシロキシムエステル類などのアリールケトン系光重合開始剤、スルフィド類、チオキサントン類などの含硫黄系光重合開始剤、アシルジアリールホスフィンオキシドなどのアシルホスフィンオキシド系光重合開始剤などが挙げられる。光重合開始剤は1種類を単独で用いても良く、2種類以上を併用しても良い。また、光重合開始剤を含有する場合には、液晶混合物は、アミン類などの光増感剤をさらに含有していてもよい。
本発明における光重合開始剤は、300〜400nmの波長の光を吸収するものが好ましい。この波長を吸収する光重合開始剤の具体的な例としては、例えば以下のような化合物が挙げられる。
4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−メチルプロパン−1−オン、1−{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル}−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルホリノプロパン−1−オン。
ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラキス(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、9,10−フェナントレンキノン、カンファーキノン、ジベンゾスベロン、2−エチルアントラキノン、4’,4”−ジエチルイソフタロフェノン、α−アシロキシムエステル、メチルフェニルグリオキシレート。
4−ベンゾイル4’−メチルジフェニルスルフィド、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド。
また、熱重合反応を行う場合、液晶混合物は、重合開始剤として、重合部位の種類に応じて、パーオキサイド系などの重合開始剤、アミン系および酸無水物系などの硬化剤を含有していてもよい。また、必要に応じて、アミン類などの硬化助剤を含有していてもよい。
重合開始剤の含有量は、重合性化合物に対して20質量%以下であることが好ましい。また、重合後の重合体に高い比抵抗が要求される場合には、0.01〜10質量%であることがより好ましく、0.1〜10質量%であることがさらに好ましい。
なお、液晶混合物には、必要に応じて、酸化防止剤、界面活性剤、光安定化剤、染料、顔料、連鎖移動剤、架橋剤、消泡剤などを、拡散部材2の拡散機能を損なわない範囲で含有させることができる。
ところで、第1の積層体28と第2の積層体29は、液晶/重合体複合体23との接触面、すなわち、第1の透明電極層22および/または第2の透明電極層24が形成されている面(以下、電極層形成面ともいう。)に、液晶が第1および第2の透明基板21、25の主面に対して垂直配向するための処理(以下、配向処理ともいう。)が施されていることが好ましい。配向処理の方法としては、液晶を第1および第2の透明基板21、25の主面に対して垂直配向させるものであれば特に限定されず、公知周知の方法が挙げられる。
例えば、電極層形成面をそれぞれ直接研磨する方法や、電極層形成面上にそれぞれ薄い樹脂層を形成した後に樹脂層をラビング処理する方法、電極層形成面上に配向剤を塗布する方法などが挙げられる。このうち、電極層形成面上に配向剤を塗布する方法を採用することが好ましい。
配向剤としては、長鎖アルキル基含有ポリイミド類、ポリビニルアルコール類、フルオロアルキル基含有シランカップリング剤、長鎖アルキル基含有シランカップリング剤などを用いることが好ましい。電極層形成面上には、上記配向剤のうち1種類のみを塗布してもよく、2種類以上を混合して塗布してもよい。また、配向処理された第1および第2の積層体28、29と、液晶/重合体複合体23との密着性を向上させるために、上記配向剤にシランカップリング剤を混合して得られる混合物を、電極層形成面上に塗布してもよい。
また、液晶/重合体複合体23の厚さを均一とするために、第1の積層体28と第2の積層体29との間には、液晶/重合体複合体23とともに、例えば樹脂によって作製されたスペーサが配置される。拡散部材2は、スペーサの大きさを変更することによって、第1の透明基板21と第2の透明基板25との間隔を適宜選択することができる。第1の透明基板21と第2の透明基板25との間隔は、2〜50μmであることが好ましく、3〜30μmであることがより好ましい。第1の透明基板21と第2の透明基板25との間隔が2〜50μmである場合には、電圧を印加したときに生じる拡散度の変化が大きくなり、かつ液晶が配向しやすくなるために、駆動電圧を低く抑えることが可能となる。
第1の導線26と第2の導線27は、導電性材料によって形成される。第1の導線26および第2の導線27をそれぞれ第1の透明電極層22と第2の透明電極層24に取り付ける方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
例えば、第1の導線26と第2の導線27を、それぞれ第1の透明電極層22と第2の透明電極層24に接着してもよく、ハンダ付けしてもよい。また、第1および第2の導線26、27として導電性粘着剤付き金属箔テープを用い、この金属箔テープを、第1の透明電極層22と第2の透明電極層24にそれぞれ貼り付けてもよい。
以上説明した拡散部材2の製造方法は、液晶/重合体複合体23を形成する際の液晶混合物の注入むらや挟持むらが発生せず、不純物の混入がなく、かつ液晶/重合体複合体23が均一な厚さとなる方法であれば、特に限定されないが、拡散部材2の製造方法としては、例えば以下に説明する方法が挙げられる。
拡散部材2は、第1および第2の透明基板21、25がガラスを用いて形成されている場合には、以下に説明する方法によって製造することが好ましい。
最初に、第1の積層体28の電極層形成面と、第2の積層体29の電極層形成面に、それぞれ配向処理を施す。
次に、第1の積層体28と第2の積層体29のうち一方の電極層形成面上に、直径2〜25μmのスペーサを散布し、第1の積層体28と第2の積層体29のうち他方を、第1の積層体28の電極層形成面と第2の積層体29の電極層形成面とが対向するように重ね、外周をエポキシ樹脂などのシール剤で封止してセルを作製する。
次に、以下で説明するように液晶混合物をセルに封入し、液晶を配向させた状態で、重合性化合物を、例えば先に説明した光重合や熱重合で説明した方法によって重合する。
液晶混合物をセルに封入する方法は、例えば、外周をシール剤で封止する際にシール剤の1ヶ所に注入口を設けて、この注入口から液晶混合物を真空注入する方法や、外周をシール剤で封止する際にシール剤の2ヶ所以上に切り抜き部を設けて、切り抜き部のうち1ヶ所を液晶混合物に浸漬し、他の1ヶ所の切り抜き部より吸引する方法などが好ましい。
また、第1の積層体28と第2の積層体29のうち一方の電極層形成面上に液晶混合物を滴下し、他方を、電極層形成面が液晶混合物と対向するように、電極層形成面と液晶混合物との間が十分密着するように重ね、外周を封止する方法によって、拡散部材2を作製してもよい。
また、第1および第2の透明基板21、25が樹脂を用いて形成されている場合には、拡散部材2は、第1および第2の透明基板21、25がガラスによって形成されている場合と同じ方法で製造してもよいが、以下に説明するいわゆるロール・トゥー・ロール方式を用いた方法によって製造することが好ましい。
具体的には、最初に、電極層形成面に配向処理がなされた第1の積層体28と第2の積層体29とを、電極層形成面が所定の間隔で対向するように2本上下のロール間で挟み、第1の積層体28と第2の積層体29との間に、スペーサが均一に分散した液晶混合物を供給する。次に、2本のロールにより、第1の積層体28と第2の積層体29との間を均一な間隔で保持したまま、連続的に重合性化合物を重合させて、その後で最終製品のサイズにカットし、外周を封止することで、拡散部材2を得る。
第1および第2の透明基板21、25が樹脂を用いて形成されている場合には、以上説明したロール・トゥー・ロール方式を用いた方法によって拡散部材2を製造することにより、拡散部材2の製造が簡易になるため、製造に要する時間の短縮や製造設備の簡略化などを図ることが可能となり、製造効率が向上する。
また、第1および第2の透明基板21、25のうち一方が樹脂を用いて形成されており、他方がガラスを用いて形成されている場合には、拡散部材2は、第1および第2の透明基板21、25がガラスを用いて形成されている場合と同じ方法で製造してもよく、また、以下に説明する方法で製造してもよい。
すなわち、最初に、第1の積層体28と第2の積層体29とを、適当な大きさにカットし、電極層形成面に配向処理を施す。次いで、第1の積層体28と第2の積層体29を、ガラスが用いられている方が下側、もう一方が上側となり、かつ電極層形成面が所定の間隔で対向するように配置して、2本のロールで挟み、第1の積層体28と第2の積層体29との間に、スペーサが均一に分散した液晶混合物を供給する。次いで、2本のロールにより、第1の積層体28と第2の積層体29との間を均一な間隔で保持したまま、連続的に重合性化合物を重合させて、その後で最終製品のサイズにカットし、外周を封止する。
なお、液晶混合物は、液晶相を示す温度で封入されることが好ましい。本実施の形態の液晶混合物は、式(1)で示される重合性化合物が含有されているために、液晶相を示す温度の下限が低く維持され、液晶相を示す温度の範囲が広いものとなる。したがって、本実施の形態では、封入温度の管理が容易になり低い温度での封入も可能となるために、製造設備を簡略化できる。
<前面板>
前面板6は、基板41を備え、基板41の前面側には光反射防止層42が形成されている。
基板41は、例えば、樹脂やガラスを用いて形成される。
用いられる樹脂としては、具体的に、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂等の透明または半透明の熱可塑性樹脂が挙げられるが、基板41は、アクリル樹脂またはポリカーボネートによって形成されることが好ましい。基板41は、アクリル樹脂によって形成されることにより、表面耐擦傷性、耐候性、透明性などが十分良好になる。
また、基板41は、ガラスによって形成されることも好ましい。基板41をガラスによって形成することにより、透過型スクリーン1の強度は良好なものとなる。
用いられるガラスの材質は特に限定されないが、ソーダガラスを基本組成としたガラスがコストの点で好ましい。また、ガラス中の鉄分を通常より減らした高光透過ガラスや、光吸収剤を添加した着色ガラスも、その光学設計に応じて用いることができる。
ガラス基板は、高い剛性を有しているので、基板41をガラスによって形成した場合には、基板41の一方主面上に積層される光反射防止層42と他方主面上に積層される拡散板5およびレンチキュラーレンズシート4とを、密着して積層できる。したがって、透過型スクリーン1の剛性を高くすることができる。
基板41をガラスによって形成して、透過型スクリーン1を高剛性とすると、透過型スクリーン1は、RPTVの筐体(図示せず)へ取り付けることが容易なものとなる。また、基板41をガラスによって形成することにより、透過型スクリーン1は、気圧の変化や外部からの衝撃などが原因で生じる反りが発生しにくくなる。反りが発生しにくくなるために、透過型スクリーン1では、レンチキュラーレンズシート4とフレネルレンズシート3とが擦れて互いに削られることを、回避することができる。
基板41は、可視光透過率が25〜95%であることが好ましい。可視光透過率がこの範囲である場合には、透過型スクリーン1は、表示される画像が十分に明るく、かつコストが抑制されたものとなる。
基板41を形成する際には、可視光透過率が上記範囲となるように、多様な要求特性に応じて厚さを調整する。なお、本実施の形態では、可視光透過率の測定は、JIS−R3106(1998年)に準拠して行う。
基板41の厚さは、ガラスが用いられている場合には、1.5〜6mmであることが好ましく、2〜5mmであることがより好ましく、2.5〜4mmであることがさらに好ましい。また、基板41の厚さは、プラスチックが用いられている場合には、50〜200μmであることが好ましい。厚さが上記範囲である場合には、基板41は、可視光透過率が適切で、かつ強度が十分なものとなる。
光反射防止層42は、外部からの光が前面から透過型スクリーン1内に入射した場合の反射率を低減する。
光反射防止層42は、周知の低反射(AR:Anti Reflection)処理や、アンチグレア(AG:Antiglare)処理を用いて形成できる。光反射防止層42は、例えば低反射処理やアンチグレア処理を施した樹脂フィルムを基板41の主面上に貼り付けることによって形成する。
低反射処理やアンチグレア処理を施した樹脂フィルムを基板41の主面上に貼り付ける方法によって光反射防止層42を形成する場合には、基板41が破損した場合に飛散することを防止できる。
なお、光反射防止層42を設ける代わりに、低反射処理やアンチグレア処理を、基板41の前面側に直接施してもよい。このことにより、透過型スクリーン1の層構造が簡略化されるために、表示される画像の劣化が少なくなる。
<拡散板>
拡散板5は、鉛直方向および水平方向に視野角を拡大している。拡散板5としては、例えば、フィラーを分散させた樹脂板、発泡成形により微小な気泡を分散させた樹脂板、表面粗度を上げた樹脂板などが用いられる。また、拡散板5は、フィラー類を分散させた樹脂などを、透明基板にコーティングして形成してもよい。
<レンチキュラーレンズシート>
レンチキュラーレンズシート4は、光源からの光を水平方向に拡大する。レンチキュラーレンズシート4は、光源からの光を水平方向に拡大する構成とされているものであれば特に限定されないが、例えば図3に示すように、複数のシリンドリカルレンズ4aが、一定周期で規則的に配列されたアレイ状のものが用いられる。
また、レンチキュラーレンズシート4には、光を吸収するブラックストライプ7が形成されている。ブラックストライプ7を形成することにより、外光が吸収されてコントラストを向上でき、かつ拡散部材2によって拡散された光が吸収される。
ブラックストライプ7が拡散部材2によって拡散された光を吸収することにより、透過型スクリーン1を透過する光の量が減少し、特に暗い画像を黒く表示できるので好ましい。ブラックストライプ7は、例えば図3に示すように、レンチキュラーレンズシート4を構成する複数のシリンドリカルレンズ4aの境界に設けられる。
<フレネルレンズシート>
フレネルレンズシート3は、拡散部材2の透過光を、均一化する。その形状は、特に限定されず、例えば従来から用いられているような、断面が山型形状をした複数の同心円状のレンズから構成されるシートを用いることができる。
<拡散度変更信号>
つぎに、拡散度変更信号について詳細に説明する。
拡散度変更信号は、拡散部材2の外部で生成される。拡散部材2は、外部で生成された拡散度変更信号を受けて、拡散度を任意に変更させることができる。
拡散度変更信号としては、拡散部材2が例えば液晶を用いて形成されている場合には、電圧を用いることが好ましい。なお、拡散度変更信号としては、熱、磁界、光などを用いることもできるが、曇価の調整のしやすさや応答の速度などを考慮すれば、電圧を用いることが好ましい。
拡散度変更信号は、透過型スクリーン1に表示される画像の輝度の変化に応じて変化することが好ましい。拡散度変更信号として電圧を用いた場合には、拡散部材2に印加される電圧が変化する。拡散部材2は、拡散度変更信号の変化に応じて、拡散度を変更させる。したがって、拡散部材2の拡散度は、画像の輝度の変化に応じて変化する。
拡散度変更信号は、例えば図4に示すような、曇価変更部50によって生成され、拡散部材2に供給される。曇価変更部50は、好ましくは、本発明の透過型スクリーン1とは別個に設けられ、RPTVの筐体内の適切な箇所に設けられる。
曇価変更部50は、例えば、第1および第2の導線26、27と接続している。曇価変更部50は、液晶/重合体複合体23に対して電圧を印加する電源51と、マイクロデバイスに表示されている画像の輝度を検出する輝度検出部52と、輝度検出部52から供給された信号に基づいて電源51を制御することによって、液晶/重合体複合体23に印加される電圧を制御する制御部53とを備える。
輝度検出部52は、透過型スクリーン1に表示される画像の輝度を検出し、検出した輝度を示す信号を、制御部53に供給する。このため、透過型スクリーン1では、表示される画像の輝度に応じて、前記拡散部材に印加する電圧を変更することが可能となる。透過型スクリーン1に表示される画像の輝度を検出する方法としては、例えば、透過型スクリーン1に入射する映像光の輝度を検出する方法や、図示しないプロジェクタで生成されたR信号、G信号、B信号の輝度を検出する方法などが挙げられる。
制御部53は、電源51を制御することによって、液晶/重合体複合体23に印加する電圧を制御する。また、制御部53は、輝度検出部52から供給された信号に応じて、液晶/重合体複合体23に印加されている電圧値を測定して、必要な理論値または経験値と比較して、高いか否かを判断し、判断した結果に応じて電源51を制御して、液晶/重合体複合体23に対して印加する電圧を制御する。
以上説明したように、本発明の透過型スクリーン1は、拡散度変更信号を受けて拡散度を任意に変更させることが可能な拡散部材2を備えるために、透過型スクリーン1を透過する光の量を制御することができる。
このため、表示される画像に応じて透過光の量を制御することが可能となり、明るい画像が表示されている場合に透過光の量を維持することが可能となり、逆に暗い画像が表示されている場合には透過光の量を減らすことができる。
したがって、本発明の透過型スクリーン1は、例えば液晶を用いたマイクロデバイスが用いられている画面が設けられたプロジェクタを備えるRPTVに搭載された場合にも、明るい画像が表示されている場合は光の透過量を維持することで明るい画像をそのまま映し出すことができ、暗い画像が表示されている場合は光の透過量を減らすことで表示される画像に生じる黒浮きを低減することが可能となり、暗い画像をより暗く表示することが可能となる。
また、本発明の透過型スクリーン1では、拡散部材2は、印加された電圧に対する応答が速いために、表示されている画像に適合した拡散度の変更、すなわち透過光量の制御を、精度良く行うことが可能となる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限られるものではない。
1.拡散部材の作製
まず、以下に説明する方法にしたがって、拡散部材Aと拡散部材Bとを作製した。
(1)拡散部材Aの作製
最初に、誘電率異方性が負のネマチック液晶P(Tc=95℃、△ε=−2.7、△n=0.21)を、液晶と重合性化合物の合計量に対して80質量%、式(5)の重合性化合物を液晶と重合性化合物の合計量に対して20質量%、ベンゾインイソプロピルエーテル(光重合開始剤)を重合性化合物の合計量に対して0.2質量%、直径6μmの樹脂ビーズ(積水ファインケミカル株式会社製)を1質量%含む液晶混合物を調整した。
Figure 2006227161
次に、一方の主面上にITO膜が形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ125μm、表面抵抗値100Ω/□、以下ITO−PETという)を2巻準備した。ITO−PETのITO膜が形成されている側の主面に、イミド系垂直配向剤RN1358(日産化学工業株式会社製)を塗布し、120℃で30分間、加熱硬化させることで配向膜を形成した。
次に、配向膜を形成した2巻のITO−PETを、ITO膜が形成されている側の主面が対向するように、60℃に保持したロールに供給した。ITO−PETがロールに供給されると同時に、ITO−PET間に、60℃に保持した液晶混合物を注入した。液晶混合物を挟持したITO−PETがロールを通過することにより、液晶混合物がITO−PET間にラミネートすなわち封入された。
次に、液晶混合物が封入されたITO−PETに、照射ブースで45℃で、ケミカルランプを用いて、主波長が365nmの紫外線を強さ1mW/cmで10分間照射することにより、重合性化合物を重合させた。
次に、重合性化合物が重合されたITO−PETを適切な形状にカットし、周辺封止した後に電極を接合して、拡散部材Aを得た。
この拡散部材Aについて、JIS−R3212(1998年)に準じて曇価を測定した結果、電圧を印加していないときの曇価は5%、AC40V−矩形波50Hzの電圧を印加したときの曇価は88%であり、電圧の印加により5〜88%の範囲で曇価を任意に調整できることが確認された。
(2)拡散部材Bの作製
最初に、一方の主面にITO膜が形成されたガラス基板(厚さ3mm、表面抵抗値100Ω/□、以下ITO−ガラスという)と、ITO−PETを準備し、適当なサイズにカットした。
次に、ITO−ガラスのITO膜が形成されている側の主面上と、ITO−PETのITO膜が形成されている側の主面上に、それぞれイミド系垂直配向剤RN1358(日産化学工業株式会社製)を塗布し、120℃で30分間、加熱硬化させ配向膜を形成した。
次に、ITO−ガラスとITO−PETとを、ITO膜が形成されている側の主面が対向しかつITO−ガラスが下になるように配置し、60℃に保持したロールに供給した。ITO−ガラスとITO−PETがロールに供給されると同時に、ITO−ガラスとITO−PETと間に、拡散部材Aを作製するときに得られた液晶混合物を注入した。なお、注入の際の温度は60℃であった。液晶混合物を挟持したITO−ガラスとITO−PETがロールを通過することにより、液晶混合物がITO−ガラスとITO−PETとの間にラミネートすなわち封入された。
次に、間に液晶混合物Aが封入されたITO−ガラスとITO−PETに、照射ブースで45℃で、ケミカルランプを用いて、主波長が365nmの紫外線を強さ1mW/cmで10分間照射することにより、重合性化合物を重合させた。
最後に、周辺を封止して製品のサイズにカットした後に電極を接合して、拡散部材Bを得た。
この拡散部材Bについて、JIS−R3212(1998年)に準じて曇価を測定した結果、電圧を印加していないときの曇価は3%、AC40V−矩形波50Hzの電圧を印加したときの曇価は89%であり、電圧の印加により3〜89%の範囲で曇価を任意に調整できることが確認された。
2.透過型スクリーンの作製
つぎに、以下の実施例1、2、比較例に示す方法にしたがって、透過型スクリーンの作製を行った。
実施例1
最初に、厚さ3mmのポリカーボネート板の一方主面に、ハードコートと低反射コートとを施し、前面板を作製した。
次に、作製した前面板のポリカーボネート板の他方主面上に、レンチキュラーレンズ付き拡散板(凸版印刷株式会社製)と、フレネルレンズシート(株式会社有沢製作所製)と、拡散部材Aとを順次積層して、図1に示すような透過型スクリーンを作製した。
実施例2
拡散部材Aの代わりに拡散部材Bを用いた以外は、実施例1と同様に透過型スクリーンを作製した。
比較例
拡散部材Aを用いない以外は、実施例1と同様に透過型スクリーンを作製した。
3.透過型スクリーンの評価
最初に、実施例1、2、比較例の透過型スクリーンを、それぞれRPTVに搭載した。
次に、実施例1の透過型スクリーンに、拡散部材Aの曇価が5%の状態で、全面的に白色である画像(以下、明シーンともいう。)を表示して、表示された画像の輝度を測定した。また、実施例2の透過型スクリーンに、拡散部材Bの曇価が3%の状態で、明シーンを表示して、表示された画像の輝度を測定した。また、比較例の透過型スクリーンに、明シーンを表示して、表示された画像の輝度を測定した。
また、実施例1の透過型スクリーンに対して、拡散部材AにAC40V−矩形波50Hzの電圧を印加した状態、すなわち、拡散部材Aの曇価が88%の状態で、全面的に黒色である画像(以下、暗シーンともいう。)を表示して、表示された画像の輝度を測定した。また、実施例2の透過型スクリーンに対して、拡散部材BにAC40V−矩形波50Hzの電圧を印加した状態、すなわち、拡散部材Bの曇価が89%の状態で、暗シーンを表示して、表示された画像の輝度を測定した。また、比較例の透過型スクリーンに対して、暗シーンを表示して、表示された画像の輝度を測定した。
測定した結果を表1に示す。
Figure 2006227161
表1に示すように、実施例1および実施例2の透過型スクリーンでは、拡散部材A、Bに電圧を印加して、拡散部材A、Bの曇価を高くした状態で暗シーンを表示したとき、輝度が2cd/m2と低かった。また、曇価を低くした状態で明シーンを表示したときには、輝度は480cd/m2以上の高い値を示した。
一方、比較例の透過型スクリーンでは、明シーンを表示したときの輝度は500cd/m2という高い値を示したが、暗シーンを表示したときの輝度も20cd/m2と高かった。
したがって、実施例1および実施例2の透過型スクリーンは、比較例の透過型スクリーンと比べて、暗シーンを表示したときの輝度を低くできるために、黒浮きを抑制できることが判明した。また、明シーンを表示した場合の輝度も、比較例と比較して問題ないレベルであることが判明した。
また、プロジェクタから出射される光の明るさに応じて電圧を変更することで、透過型スクリーンに表示される画像の輝度を変更できることが分かる。
本発明の透過型スクリーンを示す断面図である。 拡散部材を示す断面図である。 本発明の透過型スクリーンに用いられるフレネルレンズシートを示す斜視図である。 拡散度変更信号を生成する曇価変更部を示すブロック図である。
符号の説明
1 透過型スクリーン
2 拡散部材
3 フレネルレンズシート
4 レンチキュラーレンズシート
5 拡散板
6 前面板
21 第1の透明基板
22 第1の透明電極層
23 液晶/重合体複合体
24 第2の透明電極層
25 第2の透明基板
26 第1の導線
27 第2の導線
28 第1の積層体
29 第2の積層体
41 基板
42 光反射防止層
50 曇価変更部
51 電源
52 輝度検出部
53 制御部

Claims (7)

  1. 背面投射型のプロジェクションテレビに用いる透過型スクリーンにおいて、
    拡散度変更信号を受けて、拡散度を任意に変更可能な拡散部材を備える、透過型スクリーン。
  2. 前記拡散部材は、曇価として0.1〜99%の間の範囲で変更できる、請求項1に記載の透過型スクリーン。
  3. 前記拡散度変更信号は、電圧であり、
    前記拡散部材は、電圧が印加されることによって、拡散度を任意に変更可能である、請求項1または2に記載の透過型スクリーン。
  4. 前記拡散部材は、電圧が印加されていない場合に曇価が低くなり、電圧が印加されている場合に曇価が高くなる、請求項3に記載の透過型スクリーン。
  5. 当該透過型スクリーンに表示される画像の輝度の変化に応じて、前記拡散度変更信号が変化し、前記拡散部材の拡散度が変化する、請求項1〜4のいずれかに記載の透過型スクリーン。
  6. 前記拡散部材は、
    一方主面上に第1の透明電極層が形成された第1の透明基板と、
    一方主面上に第2の透明電極層が形成された第2の透明基板と、
    互いに一方主面が対向するように配置された前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との間に設けられた液晶/重合体複合体とを備える、請求項1〜5のいずれかに記載の透過型スクリーン。
  7. 前記液晶/重合体複合体は、下記式(1)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種を含む重合性化合物を重合させた重合体を含む、請求項6に記載の透過型スクリーン。
    1−C1−S1−C2−M−C3−S2−C4−A2・・・式(1)
    1、A2:それぞれ独立に、アクリロイル基、メタクリロイル基、グリシジル基、アリル基またはビニル基
    1、S2:それぞれ独立に、R2(OR1mまたは(R3O)n4
    1、R2、R3、R4:それぞれ独立に、水素原子の1個以上がアルキル基に置換されていてもよい炭素数1〜18のアルキレン基
    m、n:それぞれ独立に0〜5の整数
    M:(B)pと表される2価の基
    B:フェニレン基、シクロヘキシレン基、またはそれらの水素原子の1個以上が炭素数1〜6個のアルキル基に置換された基
    p:1〜5の整数
    1、C2、C3、C4:それぞれ独立に、単結合、−O−、−OCO−、−COO−、−CO−、−CONH−、−NHCO−、−NH−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2CH2−、−N=CH−、−CH=N−、または−N=N−
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