JP2006226542A - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006226542A
JP2006226542A JP2005037646A JP2005037646A JP2006226542A JP 2006226542 A JP2006226542 A JP 2006226542A JP 2005037646 A JP2005037646 A JP 2005037646A JP 2005037646 A JP2005037646 A JP 2005037646A JP 2006226542 A JP2006226542 A JP 2006226542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
fuel
catalytic combustion
unit
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005037646A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Imazeki
光晴 今関
Takayuki Ogawa
隆行 小川
Kazunori Fukuma
一教 福間
Kiyoshi Kasahara
清志 笠原
英彦 ▲高▼瀬
Hidehiko Takase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005037646A priority Critical patent/JP2006226542A/ja
Publication of JP2006226542A publication Critical patent/JP2006226542A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Gas Burners (AREA)

Abstract

【課題】酸素利用率を向上させて効率的な燃焼が遂行されるとともに、簡単且つコンパクトに構成することを可能にする。
【解決手段】触媒燃焼装置32は、燃料と空気とを燃焼触媒96で燃焼させて燃焼ガスを生成する触媒燃焼部90と、冷却媒体と前記燃焼ガスとで熱交換を行う熱交換部92とを設ける触媒燃焼ユニット94を備え、複数の前記触媒燃焼ユニット94を燃焼ガス流れ方向に沿って連結する。触媒燃焼ユニット94は、触媒燃焼部90と熱交換部92との間に、前記熱交換部92に燃料を供給するための燃料ガス供給部50を構成する噴射ノズル52b52を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料と空気とを触媒で燃焼させて燃焼ガスを生成する触媒燃焼部と、前記触媒燃焼部の燃焼ガス流れ方向下流側に配置され、被加熱流体と前記燃焼ガスとで熱交換を行う熱交換部とを設ける複数の触媒燃焼ユニットを備える触媒燃焼装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード電極及びカソード電極を設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の発電セルは、通常、電解質膜・電極構造体及びセパレータを所定数だけ交互に積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
ところで、この種の燃料電池では、イオン導電性を維持するために、高分子イオン交換膜からなる電解質膜を適度に加湿しておく必要がある。さらに、カソード電極では、反応による生成水が存在する一方、アノード電極では、前記生成水の逆拡散や結露が発生し易い。このため、燃料電池を氷点下等の低温で始動させようとすると、前記燃料電池内の水分に凍結が発生し易く、該燃料電池内で電気化学反応が行われ難いという不具合がある。
そこで、この種の問題を解決するために、例えば、特許文献1の固体高分子型燃料電池発電システムが知られている。この固体高分子型燃料電池発電システムは、燃料電池スタックを備え、この燃料電池スタックには、不凍液供給手段を介して不凍液が循環供給されている。
不凍液供給手段は、不凍液を不凍液加熱手段に供給することにより加熱した後、この加熱した不凍液を燃料電池スタック1に供給して前記燃料電池スタック1の暖機を行っている。この不凍液加熱手段は、燃焼器と、この燃焼器からの燃焼廃ガスと不凍液との熱交換を行う熱交換器とを備えている。
ところで、上記の燃焼器では、触媒の活性成分の耐熱温度に限界があり、前記触媒の耐熱温度以下に触媒反応温度を抑えなければならない。このため、燃焼器には、燃料に対して空気が過剰な状態の混合気を供給する必要があり、酸素利用率の低下により空気ポンプの消費エネルギが増加するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献2に開示されているように、多段触媒燃焼として燃料を段階的に与える触媒燃焼式ボイラシステムが知られている。具体的には、図8に示すように、触媒燃焼式ボイラシステムは、触媒燃焼部1と熱交換部2とからなるボイラユニット3を複数段に連結している。そして、初段のボイラユニット3の上流側には、このボイラユニット3の触媒燃焼部1を予熱し得る高空気比の補助バーナ4が設けられるとともに、最終段のボイラユニット3の下流側には、熱交換器5が配設されている。
各触媒燃焼部1は、燃料供給機構7を備えており、この燃料供給機構7から前記触媒燃焼部1に供給される燃料は、燃焼用空気と共に図示しない燃焼触媒によって燃焼されるように構成されている。
特開2000−164233号公報(図2) 特開平6−288510号公報(図1)
しかしながら、上記の特許文献2では、触媒燃焼部1に燃料供給機構7が設けられており、この燃料供給機構7から前記触媒燃焼部1に供給される燃料は、図示しない燃焼触媒に供給される前に、空気と十分に混合されていなければならない。燃焼触媒に供給される燃料の濃度に不均一が発生し、燃料と空気の反応効率が低下したり、ヒートスポットが発生して前記燃焼触媒の劣化や未反応の燃料が生じたりすることによって、効率的な燃焼が困難になるからである。
ところが、上記の特許文献2では、各ボイラユニット3の触媒燃焼部1に燃料が、直接、導入されるため、この燃料と空気とを十分に混合して燃焼触媒に供給することができない。従って、触媒燃焼部1には、実際上、燃料供給機構7から供給される燃料と空気とを混合するための専用混合室を、各ボイラユニット3毎に設ける必要がある。これにより、触媒燃焼式ボイラシステムの全長が相当に長尺化してしまうという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、酸素利用率を向上させて効率的な燃焼が遂行されるとともに、簡単且つコンパクトに構成することが可能な触媒燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明は、燃料と空気とを触媒で燃焼させて燃焼ガスを生成する触媒燃焼部と、前記触媒燃焼部の燃焼ガス流れ方向下流側に配置され、被加熱流体と前記燃焼ガスとで熱交換を行う熱交換部とを設ける複数の触媒燃焼ユニットを備えている。触媒燃焼ユニットは、燃焼ガス流れ方向に沿って連結されるとともに、前記触媒燃焼ユニットは、触媒燃焼部と熱交換部との間、又は前記熱交換部に配置され、前記熱交換部に燃料を供給する燃料供給部を備えている。
また、熱交換部は、燃料供給部から供給される燃料と空気を含有する燃焼ガスとを混合させる混合機構を備えることが好ましい。燃料と空気とが良好に混合されるため、燃料(又は酸素)濃度が均一化して濃度ムラを阻止することができる。このため、例えば、燃焼触媒のヒートスポットの発生を抑制することが可能になり、前記燃焼触媒の耐久性の向上を図ることができる。
さらに、燃料は、水素を含むことが好ましい。熱伝達効率の高い水素が熱交換部に導入されるため、前記熱交換部における熱交換効率が良好に向上する。しかも、燃料電池システムの暖機用触媒燃焼装置として使用すれば、発電(反応)に使用される水素を燃料として利用することができ、専用の燃料供給装置が不要になり、構成の簡素化が容易に図られる。
本発明によれば、前段の触媒燃焼ユニットを構成する熱交換部に供給される燃料は、前記熱交換部を通って空気と十分に混合された後、後段の触媒燃焼ユニットを構成する触媒燃焼部に供給される。このため、触媒燃焼部では、燃料と空気とが良好に混合された混合気が供給され、酸素利用率が向上して効率的な燃焼が遂行可能になる。
しかも、触媒燃焼装置には、燃料と空気を混合するための専用混合空間(混合室)が不要になる。熱交換器が混合室としての機能を有するからである。これにより、スペースを有効に活用することができ、触媒燃焼装置が大型化(長尺化)することを確実に阻止することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る触媒燃焼装置を組み込む燃料電池システム10の概略構成説明図である。
燃料電池システム10は、複数の発電セル(燃料電池)を積層する燃料電池スタック12を備える。各発電セルは、図示しないが、電解質膜・電極構造体とセパレータとを交互に配設しており、アノード電極に燃料ガス、例えば、水素ガスを供給する燃料ガス流路14と、カソード電極に酸化剤ガス、例えば、空気を供給する酸化剤ガス流路16と、冷却媒体を供給する冷却媒体流路18とを設ける。
燃料電池スタック12には、燃料ガス流路14に連通する燃料ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔20bと、酸化剤ガス流路16に連通する酸化剤ガス入口連通孔22a及び酸化剤ガス出口連通孔22bと、冷却媒体流路18に連通する冷却媒体入口連通孔24a及び冷却媒体出口連通孔24bとが設けられる。
燃料電池スタック12には、燃料ガス供給系26、酸化剤ガス供給系28及び冷却媒体供給系30が接続される。この冷却媒体供給系30には、第1の実施形態に係る触媒燃焼装置32が接続されるとともに、前記触媒燃焼装置32には、必要に応じて補器類冷却系34が接続される。
燃料ガス供給系26は、水素タンク36を備え、この水素タンク36に接続される燃料ガス供給流路38は、燃料電池スタック12の燃料ガス入口連通孔20aに連通する。燃料電池スタック12の燃料ガス出口連通孔20bには、リターン流路42の一端が接続され、このリターン流路42の他端は、調整弁44を介して燃料ガス供給流路38に接続される。リターン流路42には、燃料ガス分岐流路46が接続され、この燃料ガス分岐流路46は、燃料供給量調整手段、例えば、インジェクタ48を介して燃料ガス供給部50に接続される。
燃料ガス供給部50は、複数の噴射ノズル52a〜52dを備えるとともに、図2に示すように、前記噴射ノズル52a〜52dには、それぞれ燃料噴射量を制御するための弁54が設けられている。噴射ノズル52a〜52dは、例えば、多数の噴出口を有しており、燃料ガスをシャワー状に供給することができる。
酸化剤ガス供給系28は、図1に示すように、コンプレッサ(又はスーパーチャージャ)56を備え、このコンプレッサ56に一端が接続される酸化剤ガス供給流路58の他端は、燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口連通孔22aに接続される。
燃料電池スタック12の酸化剤ガス出口連通孔22bには、酸化剤ガス排出流路60が接続され、この酸化剤ガス排出流路60の途上には、調整弁62を介して酸化剤ガス分岐流路64が設けられる。この酸化剤ガス分岐流路64は、後述する触媒燃焼装置32に接続される。
冷却媒体供給系30は、第1冷媒タンク66を備える。この第1冷媒タンク66内の冷却媒体は、第1ポンプ68の駆動作用下に、循環流路70を介して燃料電池スタック12の冷却媒体入口連通孔24aに導入されるとともに、冷却媒体出口連通孔24bから導出される。循環流路70には、冷却媒体分岐流路72が設けられ、この冷却媒体分岐流路72に第1開閉弁74が配設される。循環流路70には、冷却媒体分岐流路72の両端接続部間に位置して第2開閉弁76が設けられる。
補器類冷却系34は、第2冷媒タンク78を備え、この第2冷媒タンク78内の冷却媒体は、第2ポンプ80の作用下に、リターン流路82を循環して補器やエアコン等の機器84に接続される。
図2に示すように、触媒燃焼装置32は、ケーシング86を備え、このケーシング86の燃焼ガス流れ方向(矢印A方向)上流側には、酸化剤ガス分岐流路64が接続される。ケーシング86内には、燃焼ガス流れ方向上流側に混合室88が設けられ、この混合室88の下流には、触媒燃焼部90と熱交換部92とを設ける複数の触媒燃焼ユニット94が矢印A方向に向かって連結される。
触媒燃焼部90は、燃料と空気とを燃焼触媒96で燃焼させて燃焼ガスを生成する。熱交換部92は、触媒燃焼部90の下流側に配置され、冷却媒体(被加熱流体)と燃焼ガスとで熱交換を行う。
図3に示すように、熱交換部92は、円筒状の外筒100と、この外筒100内に配列されるそれぞれ長円状の複数の内筒102とを備える。図3及び図4に示すように、各内筒102の内部には、燃焼ガス通路104が形成されるとともに、外筒100の内側と前記内筒102の外側との間には、冷却媒体通路106が形成される。外筒100の両端には、蓋部材108a、108bが装填されており、冷却媒体通路106は、前記外筒100の内部に閉塞される(図3参照)。
この冷却媒体通路106は、冷却媒体供給系30を構成する冷却媒体分岐流路72(又は補器類冷却系34を構成するリターン流路82)に連通する。蓋部材108a側には、矢印A方向に供給される空気と、噴射ノズル52b〜52dを介して導入される燃料とを混合させるために、メッシュ部材(混合機構)110が装着される。
噴射ノズル52a〜52dは、各熱交換部92の燃焼ガス導入側端部に近接して配置される。図2に示すように、ケーシング86の下流側端部には、酸素センサ(又は水素センサ)112が配設される。
このように構成される燃料電池システム10を始動する際について、図5に示すフローチャートに沿って、以下に説明する。
先ず、燃料電池スタック12の始動時に、この燃料電池スタック12に燃焼熱が必要であるか否かが判断される(ステップS1)。燃料電池スタック12に燃焼熱が必要である、すなわち、暖機が必要であると判断されると(ステップS1中、YES)、ステップS2に進んで、触媒燃焼装置32に酸化剤ガス供給系28から空気が供給される。その際、調整弁62が操作されることにより、酸化剤ガス分岐流路64から触媒燃焼装置32に所定量(初期設定値)の空気が供給される。
さらに、燃料ガス供給系26では、水素タンク36内の燃料ガスが、調整弁44からインジェクタ48を介して燃料ガス供給部50に供給される。燃料ガス供給部50では、各噴射ノズル52a〜52dから触媒燃焼装置32に燃料ガスが供給される。
ここで、触媒燃焼装置32による燃焼開始時は、最前段の噴射ノズル52aから供給される燃料ガスの供給割合を、他の噴射ノズル52b〜52dから供給される燃料ガスの供給割合に比べて増加させ、あるいは、前記噴射ノズル52aのみから燃料ガスを供給する(ステップS3)。
噴射ノズル52aから供給される燃料ガスは、混合室88に導入される一方、この混合室88には、酸化剤ガス分岐流路64から空気が供給されている。そして、燃料ガスと空気とは、混合室88で十分に混合された後、最前段の触媒燃焼ユニット94を構成する触媒燃焼部90に導入される。
このため、触媒燃焼部90では、燃焼触媒96を介して燃料と空気とが燃焼されて燃焼ガスが生成され、この燃料ガスは、最前段の触媒燃焼ユニット94を構成する熱交換部92に送られる。なお、最前段の触媒燃焼部90では、高濃度燃料が供給されることにより、良好な反応が開始され、未反応燃料を含む高温の燃焼ガスは、熱交換部92を構成する燃焼ガス通路104に導入される。
ここで、図3及び図4に示すように、燃焼ガス通路104の外周には、冷却媒体通路106が設けられており、この冷却媒体通路106には、冷却媒体供給系30を構成する冷却媒体分岐流路72を介して冷却媒体が供給されている。冷却媒体供給系30では、第1開閉弁74が開放される一方、第2開閉弁76が閉塞されている。
従って、燃焼ガスと冷却媒体とで熱交換が行われ、昇温された冷却媒体は、第1ポンプ68の作用下に、燃料電池スタック12の冷却媒体入口連通孔24aから冷却媒体流路18に導入された後、冷却媒体出口連通孔24bに排出される。このため、燃料電池スタック12の暖機が開始される。
最前段の熱交換部92を通過した未反応燃料ガス及び空気を含む燃焼ガスは、次段の触媒燃焼ユニット94を構成する触媒燃焼部90に送られ、燃焼触媒96で前記未反応燃料ガス及び空気が燃焼して燃焼ガスが生成される。この燃焼ガスは、下流側に配置される熱交換部92に送られ、冷却媒体との間で熱交換を行った後、後段の触媒燃焼ユニット94に送られる。後段の触媒燃焼ユニット94では、上記の前段側の触媒燃焼ユニット94と同様の処理が行われる。
これにより、触媒反応開始時に、噴射ノズル52aから高濃度燃料を供給することによって、未反応燃料ガスが次段及び後段の触媒燃焼ユニット94で燃焼されている。このため、触媒燃焼装置32の下流に燃え残り燃料ガスを処理するための処理装置を設ける必要がなく、又は、該処理装置の小型化が可能になるとともに、燃料ガスの有効利用率が向上する。
ところで、触媒燃焼装置32では、上記の初期燃焼処理が終了すると、各噴射ノズル52a〜52dを介して、混合室88及び各触媒燃焼ユニット94を構成する熱交換部92の入口側に燃料ガスが供給される。その際、図3に示すように、各熱交換部92の入口側には、混合機構を構成するメッシュ部材110が装着されている。従って、触媒燃焼部90により生成された燃焼ガス中の空気と、各噴射ノズル52b〜52dから導入される燃料ガスとは、メッシュ部材110により強制的に混合される。このため、燃料ガスと空気の混合気は、燃焼ガス通路104を通過して下流側の触媒燃焼ユニット94を構成する触媒燃焼部90に供給される。
この場合、第1の実施形態では、触媒燃焼部90と、この触媒燃焼部90の下流に配置される熱交換部92とを備える複数の触媒燃焼ユニット94が、矢印A方向に連結されるとともに、各触媒燃焼ユニット94では、前記触媒燃焼部90と前記熱交換部92との間に燃料ガスを噴射するための噴射ノズル52b〜52dを配置している。
従って、前段の触媒燃焼部90による燃焼後に、空気中に残存する酸素と、再度供給される燃料ガスとを使用して、次段の触媒燃焼部90で燃焼を行うことができ、空気中の酸素利用率が有効に増大するという利点がある。
しかも、噴射ノズル52b〜52dは、各熱交換部92の入口側に配置されることにより、前記熱交換部92自体が空気と燃料とを混合するための混合室として機能する。これにより、専用の混合室が不要になり、ケーシング86内のスペースを有効に利用することが可能になり、特に矢印A方向の寸法を短尺にすることができ、触媒燃焼装置32の小型及び軽量化が容易に図られるという効果が得られる。
さらに、熱交換部92には、燃焼ガス通路104の入口側に混合機構を構成するメッシュ部材110が配設されている(図3参照)。このため、噴射ノズル52b〜52dから各熱交換部92の入口側に導入される燃料ガスと、触媒燃焼部90から排出される燃焼ガス中の空気とが強制的に混合され、燃料(又は酸素)濃度が均一化して濃度ムラを阻止することができる。これにより、例えば、燃焼触媒96のヒートスポットの発生等を抑制することが可能になり、前記燃焼触媒96の耐久性の向上を図ることができる。
また、燃料ガスとして、熱伝達効率の高い水素ガスが用いられるため、熱交換部92における熱交換効率が良好に向上する。しかも、触媒燃焼装置32は、燃料電池システム10に組み込まれるため、燃料電池スタック12の発電に使用される水素ガスを前記触媒燃焼装置32の燃料ガスとして利用することが可能になる。従って、専用の燃料ガス供給装置が不要になり、構成の簡素化が容易に図られる。
なお、噴射ノズル52a〜52dでは、図示しないが、それぞれの多数の噴出口を有するノズル孔を用いている。これにより、ケーシング86内で燃料ガスをシャワー状に供給することができ、この燃料ガスと空気との混合が促進されて、例えば、燃焼触媒96にヒートスポットが発生することを一層確実に回避することが可能になる。
さらにまた、各噴射ノズル52a〜52dには、単一のインジェクタ48を介して所定量の燃料ガスが供給されるため、燃料ガス供給部50の構成が容易に簡素化されるという利点がある。また、各噴射ノズル52a〜52dは、弁54を備えており、各触媒燃焼ユニット94に対して燃料ガスの供給量を最適化することができる。
次いで、触媒燃焼装置32では、矢印A方向下流側に酸素センサ112が設けられており、反応後の排ガス中の酸素濃度が検出されている(図5中、ステップS4)。そして、酸素センサ112による検出濃度と、予め設定されている目標濃度との差が、所定値以内であるか否かが判断される(ステップS5)。
そして、検出濃度が、目標濃度に対して所定値以上又は所定値以下である場合には(ステップS5中、NO)、ステップS6に進み、図示しないマップに従って空気供給量又は燃料ガス供給量の増減が行われる。すなわち、検出濃度が目標濃度に対して所定値以上である場合には、供給される空気量を減少又は燃料ガス量を増加させる一方、前記検出濃度が前記目標濃度に対して所定値以下である場合には、前記空気の供給量を増加又は燃料ガス量を減少させる。
これにより、燃料ガスの燃え残りや不要な反応生成物の発生又は燃料ガスの不足を回避するとともに、空気供給量又は燃料ガス供給量を必要発生熱量に対応して可及的に減少させることができる。従って、空気利用率の向上を図ることが可能になり、空気供給用のポンプであるコンプレッサ56の消費エネルギを削減して、燃費の向上を図ることができる。
上記のように、触媒燃焼装置32を駆動して冷却媒体を昇温させ、この昇温された冷却媒体によって燃料電池スタック12が暖機されている。また、必要に応じて補器類冷却系34内の冷却媒体を昇温させることにより、補器やエアコン等の暖機が行われる。
燃料電池スタック12の暖機が終了すると、触媒燃焼装置32の駆動が停止されるとともに、冷却媒体供給系30では、第1開閉弁74が閉塞される一方、第2開閉弁76が開放される。このため、冷却媒体を介して燃料電池スタック12の冷却が行われる。
なお、補器類冷却系34には、第2冷媒タンク78及び第2ポンプ80が設けられているが、これを用いずに、例えば、冷却媒体供給系30を構成する第1冷媒タンク66及び第1ポンプ68によって兼用させてもよい。
次いで、燃料電池スタック12が通常運転される際には、燃料ガス供給系26を構成する水素タンク36から燃料ガス入口連通孔20aに燃料ガスが供給され、この燃料ガスが燃料ガス流路14に導入される。一方、酸化剤ガス供給系28を構成するコンプレッサ56の駆動作用下に、燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口連通孔22aに酸化剤ガスとして空気が供給され、この空気が酸化剤ガス流路16に導入される。
従って、燃料電池スタック12を構成する各発電セルでは、アノード電極に供給される燃料ガスと、カソード電極に供給される空気とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
また、冷却媒体供給系30では、燃料電池スタック12の冷却媒体入口連通孔24aから冷却媒体流路18に冷却媒体が供給されており、前記燃料電池スタック12の冷却が行われる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る触媒燃焼装置を構成する熱交換部120の要部斜視説明図であり、図7は、前記熱交換部120の、図6中、VII−VII線断面図である。なお、第1の実施形態に係る触媒燃焼装置32を構成する熱交換部92と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
熱交換部120では、各燃焼ガス通路104同士が、それぞれ所定位置に設けられたパイプ122により一体的に連通している。各パイプ122には、燃焼ガス通路104との連通部位に対応して、混合機構を構成するフラップ部114が設けられる。フラップ部114は、各燃焼ガス通路104に対して任意の方向に傾斜しており、前記燃焼ガス通路104に沿って矢印A方向に移動する燃料ガス及び空気は、前記フラップ部114で衝突することにより乱流を惹起し、強制的に混合される。
従って、第2の実施形態では、燃料ガスと空気との混合が良好に遂行され、濃度ムラの発生を確実に阻止することができる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、第2の実施形態では、噴射ノズル52a〜52dに代えて、各熱交換部120に設けられるパイプ122に、直接、燃料ガスを供給してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る触媒燃焼装置を組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記触媒燃焼装置の概略説明図である。 前記触媒燃焼装置を構成する熱交換部の一部分解斜視説明図である。 前記熱交換部の、図3中、IV−IV線断面図である。 前記触媒燃焼装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る触媒燃焼装置を構成する熱交換部の要部斜視図である。 前記熱交換部の、図6中、VII−VII線断面図である。 特許文献1の触媒燃焼式ボイラシステムの概略説明図である。
符号の説明
10…燃料電池システム 12…燃料電池スタック
14…燃料ガス流路 16…酸化剤ガス流路
18…冷却媒体流路 26…燃料ガス供給系
28…酸化剤ガス供給系 30…冷却媒体供給系
32…触媒燃焼装置 36…水素タンク
42…リターン流路 48…インジェクタ
50…燃料ガス供給部 52a〜52d…噴射ノズル
54…弁 56…コンプレッサ
64…酸化剤ガス分岐流路 66、72…冷媒タンク
68、80…ポンプ 70…循環流路
72…冷却媒体分岐流路 74、76…開閉弁
86…ケーシング 88…混合室
90…触媒燃焼部 92、120…熱交換部
94…触媒燃焼ユニット 100…外筒
102…内筒 104…燃焼ガス通路
106…冷却媒体通路 110…メッシュ部材
112…酸素センサ 122…パイプ

Claims (3)

  1. 燃料と空気とを触媒で燃焼させて燃焼ガスを生成する触媒燃焼部と、前記触媒燃焼部の燃焼ガス流れ方向下流側に配置され、被加熱流体と前記燃焼ガスとで熱交換を行う熱交換部とを設ける複数の触媒燃焼ユニットを備え、
    前記触媒燃焼ユニットは、前記燃焼ガス流れ方向に沿って連結されるとともに、
    各触媒燃焼ユニットは、前記触媒燃焼部と前記熱交換部との間、又は前記熱交換部に配置され、前記熱交換部に前記燃料を供給する燃料供給部を備えることを特徴とする触媒燃焼装置。
  2. 請求項1記載の触媒燃焼装置において、前記熱交換部は、前記燃料供給部から供給される前記燃料と空気を含有する前記燃焼ガスとを混合させる混合機構を備えることを特徴とする触媒燃焼装置。
  3. 請求項1又は2記載の触媒燃焼装置において、前記燃料は、水素を含むことを特徴とする触媒燃焼装置。
JP2005037646A 2005-02-15 2005-02-15 触媒燃焼装置 Pending JP2006226542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037646A JP2006226542A (ja) 2005-02-15 2005-02-15 触媒燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037646A JP2006226542A (ja) 2005-02-15 2005-02-15 触媒燃焼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006226542A true JP2006226542A (ja) 2006-08-31

Family

ID=36988070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005037646A Pending JP2006226542A (ja) 2005-02-15 2005-02-15 触媒燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006226542A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013235767A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Miura Co Ltd 燃料電池システム
US20150360786A1 (en) * 2014-06-13 2015-12-17 Airbus Defence and Space GmbH Device for precooling and purifying engine bleed air
CN109323443A (zh) * 2017-07-31 2019-02-12 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 燃气热水器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013235767A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Miura Co Ltd 燃料電池システム
US20150360786A1 (en) * 2014-06-13 2015-12-17 Airbus Defence and Space GmbH Device for precooling and purifying engine bleed air
CN109323443A (zh) * 2017-07-31 2019-02-12 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 燃气热水器
CN109323443B (zh) * 2017-07-31 2024-04-12 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 燃气热水器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7749632B2 (en) Flow shifting coolant during freeze start-up to promote stack durability and fast start-up
JP4418358B2 (ja) 熱交換器
JP2005310464A (ja) 燃料電池システム
JP2004204849A (ja) 冷却タービン一体型燃料電池ハイブリッド発電装置
JP2004214193A (ja) 燃料電池モジュール、コンバインドサイクル発電システム及び発電方法
JP2007157468A (ja) 燃料電池システム
CN112615024A (zh) 燃料电池系统
EP1284515A2 (en) Generating system for a fuel cell, and heat waste recirculating and cooling system of said generating system
JP5312224B2 (ja) 燃料電池装置
JP2006226542A (ja) 触媒燃焼装置
JP2889807B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007053006A (ja) 燃料電池発電システム
JP2005203263A (ja) 燃料電池システムの起動方法
CN101512815B (zh) 燃料电池系统
JP3666357B2 (ja) 燃料電池用蒸発器
JP2004319363A (ja) 燃料電池システムとその運転方法
JP6307536B2 (ja) 燃料電池システムの低温起動方法
JP2003243009A (ja) 燃料電池用暖機装置
JP2006302678A (ja) 燃料電池システム
JP6756196B2 (ja) 燃料電池システム
JP4578890B2 (ja) 燃料電池システムの始動方法
JP2005196984A (ja) 燃料電池システム
JPH04144069A (ja) 燃料電池
JP2003223913A (ja) 燃料電池発電システム
JP2006183977A (ja) 触媒燃焼器及び燃焼ヒータ並びに燃料電池システム