JP2006225859A - 油分回収システム - Google Patents

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【課題】 グリーストラップ内の油分を簡単に且つ効率良く回収して廃棄することができ、廃棄コストを削減することができる油分回収システムを提供する。
【解決手段】 内部に隔壁Wを有しており、この隔壁Wにより複数の槽が形成されたグリーストラップGと、このグリーストラップG内の排水から油分を分離し回収する油分離手段Sであって、密封可能な容器1、及びこの容器1内に配設され、その壁面2aの少なくとも一部に複数の孔が穿設されたろ過バスケット2を有する油分離手段Sと、前記容器1内を所定の負圧にし得る負圧発生源Vと、前記容器1と前記グリーストラップG内部とを接続する供給管3と、前記容器1と前記負圧発生源Vとを接続する吸引管4とを備えた油分回収システム。前記容器1の下部に、ろ過バスケット2を通過した排水を当該容器1外に排出する開閉自在の排出部10が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は油分回収システムに関する。さらに詳しくは、飲食店やホテルの厨房等の排水路に設置されるグリーストラップ内の排水から油分を回収する油分回収システムに関する。
中華料理店、ラーメン店、てんぷら店等の飲食店や、ホテル、旅館等の厨房からの排水には油分が多く含まれるが、法令によりかかる排水を下水道や浄化槽に直接放流することができないため、これら飲食店等では、排水路にグリーストラップを設置して油分を分離し、油分を取り除いた排水を下水道や浄化槽に放流している。そして、グリーストラップ内の油分は、専門の業者に回収してもらうか、又は市町村の浄化設備に持ち込んで、浄化してもらっている。
しかしながら、グリーストラップは、通常、床下等の作業性の悪い狭い場所に設置されているため当該グリーストラップから油分を回収する作業は手間がかかっていた。また、油の使用量の多い所では、頻繁にグリーストラップから油分を回収する必要がある。その結果、処分費も含めた油分の廃棄コストが高くつくという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑み、グリーストラップ内の油分を簡単に且つ効率良く回収して廃棄することができ、廃棄コストを削減することができる油分回収システムを提供することを目的としている。
本発明の油分回収システムは、内部に隔壁を有しており、この隔壁により複数の槽が形成されたグリーストラップと、このグリーストラップ内の排水から油分を分離し回収する油分離手段であって、密封可能な容器、及びこの容器内に配設され、その壁面の少なくとも一部に複数の孔が穿設されたろ過バスケットを有する油分離手段と、前記容器内を所定の負圧にし得る負圧発生源と、前記容器と前記グリーストラップ内部とを接続する供給管と、前記容器と前記負圧発生源とを接続する吸引管と、を備えており、前記容器の下部に、ろ過バスケットを通過した排水を当該容器外に排出する開閉自在の排出部が設けられていることを特徴としている。
また、本発明の油分回収システムは、内部に隔壁を有しており、この隔壁により複数の槽が形成されたグリーストラップと、このグリーストラップ内の排水から油分を分離し回収する油分離手段であって、密封可能な容器、及びこの容器内に配設され、その壁面の少なくとも一部に複数の孔が穿設されたろ過バスケットを有する油分離手段と、その吸引口が前記容器の下部に接続されており、当該容器内を所定の負圧にし得るとともに前記ろ過バスケットを通過した排水を当該容器外に排出し得るポンプと、前記容器と前記グリーストラップ内部とを接続する供給管と、前記容器と前記ポンプとを接続する吸引管と、を備えたことを特徴としている。
本発明の油分回収システムでは、密封可能な容器内を負圧発生源により負圧にし、この容器内に油分を含む排水をグリーストラップから吸引している。前記容器内には、壁面の少なくとも一部に複数の孔が穿設されたろ過バスケットが配設されており、グリーストラップからの排水は、このろ過バスケット内に供給される。これにより、排水中の油分を分離、回収し、ある程度の油分が溜まった段階で前記ろ過バスケットを容器から取り出して油分を回収することができる。負圧を利用しているので、排水からの油分の分離効率を高めることができ、またろ過バスケット内に溜まった油分を回収するだけでよいので、作業が簡単である。
前記ろ過バスケット内に着脱自在のフィルターが配設されているのが好ましい。着脱自在のフィルターを用いた場合、ろ過バスケット内の油分が一杯になれば、この油分をフィルターごと廃棄することができるので、油分の回収、廃棄作業が非常に簡単になる。
前記排出部を、前記容器の底部に形成された排出口と、この排出口を閉止し得る揺動自在の蓋体と、この蓋体を、前記排出口を閉止する方向に付勢する弾性手段とで構成することができる。この場合、前記弾性手段の付勢力を調整することで、容器内に所定量の排水が溜まった時点で揺動自在の蓋体を開方向に揺動させて当該排水を容器外に排出することができる。排水の量が減り、蓋体に作用する容器内の排水の圧力が前記付勢力よりも小さくなると、蓋体は閉止方向に付勢されて前記排出口を閉止する。このようにして、容器内の負圧状態を維持したままで、すなわち油分回収システムの稼動効率を低下させることなく、前記ろ過バスケットを通過した排水を容器から自動的に排出することができる。
本発明の油分回収システムによれば、グリーストラップ内の油分を簡単に且つ効率良く回収して廃棄することができ、廃棄コストを削減することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の油分回収システムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る油分回収システムを示しており、この油分回収システムは、飲食店やホテルの厨房等の排水路に設置されるグリーストラップG内の排水から油分を回収するのに用いられる。図示されたグリーストラップGは、内部に2つの隔壁Wを有しており、これら隔壁Wによって複数の槽、すなわち第1槽V1、第2槽V2、及び第3槽V3が形成されている。前記隔壁Wの下端は、グリーストラップGの底面30から離間しており、この離間した部分で,互いに隣接する槽内の排水は連通している。飲食店やホテルの厨房等からの排水は、放出管31からグリーストラップGの第1槽V1内に放出され、前記隔壁Wにより流れが阻害されつつ徐々に第2槽V2、第3槽V3へと移動し、この第3槽V3から排出管32を経由して下水道等に放流される。なお、グリーストラップGの構造は、本発明において特に限定されるものではなく、飲食店やホテルの厨房等において通常用いられている構造を採用することができる。例えば槽の数については、2槽であってもよいし、4槽以上であってもよい。また、槽をコンクリート製とし、建物と一体化した構造としてもよいし、建物とは別体の合成樹脂製のユニットとして構成してもよい。
油分回収システムは、グリーストラップG内の排水から油分を分離し回収する油分離手段であって、密封可能な容器1、及びこの容器1内に配設され、その壁面の少なくとも一部に複数の孔が穿設されたろ過バスケット2を有する油分離手段Sと、前記容器1内を所定の負圧にし得る負圧発生源Vと、前記容器1と前記グリーストラップG内部とを接続する供給管3と、前記容器1と前記負圧発生源Vとを接続する吸引管4とを備えている。
前記容器1は、その下端が絞られて首部1aを形成している略筒状体からなっており、その上端の開口部には天板5がボルト等の固着手段によって開閉自在に取り付けられている。また、前記首部1a先端の開口部は、後述する蓋体12により閉止されている。さらに、前記容器1の上下の開口部には、パッキン等のシール手段(図示せず)が配設されており、これにより当該容器1は密閉可能な構造となっている。容器1は、ステンレス等の耐食性に優れた金属や、強化プラスチック等で作製することができる。なお、容器1の形状は、前述した略筒状体に限られるものではなく、内部にろ過バスケット2を配設することができ、且つ内部を所定の負圧にすることができる密封可能な構造である限り、他の形状を採用することができる。例えば、円筒形状や、上部が円筒状で、下部が円錐状のものや、さらには角筒形状等とすることができる。また、容器1内に溜まった油分の量を確認するために、当該容器1の周壁1bの上部に透明な合成樹脂板からなる点検口(図示せず)を設けてもよい。
容器1内に配設されるろ過バスケット2は、前記容器1と同様にステンレス等の耐食性に優れた金属や、強化プラスチック等で作製することができ、その壁面2a(本明細書において、「壁面」とは、容器を構成する面のすべてを意味し、側壁以外に、いわゆる底面も含まれる)の少なくとも一部には複数の孔が穿設されている。複数の孔は壁面2a全体に形成してもよいし、また容器1の開口端付近を除く壁面2aに形成する等、壁面2aの一部に形成してもよい。
本実施の形態では、前記ろ過バスケット2内にフィルター7が着脱自在に配設されている。前記ろ過バスケット2に穿設される孔の形状、寸法及び数は、かかるフィルター7を一定の形状に保持することができ、且つ油分以外の排水をスムーズに流すことができる限り、どのような形状等であってもよく、本発明において特に限定されるものではない。すなわち、円形や多角形の孔以外にも、通常、スリットと呼ばれているような細長の開口等も、本発明における「孔」に含まれる。具体例としては、例えば、直径3〜6mmの円孔を20〜30mmピッチで壁面2aに形成することができる。
前記フィルター7はメッシュ状であり、例えばナイロン等の合成樹脂で一端が開放された袋状に作製されている。フィルター7の網目の大きさは、排水中の油分を捕捉することができるとともに、油分以外の排水部分を通過させることができる大きさであり、矩形の網目の場合、通常、10〜1000μm×10〜1000μm程度である。前記フィルター7は、クランプ機構(図示せず)により当該フィルター7の開放側縁部をろ過バスケット2の開放端に形成されたつば部に固定したり、または予めフィルター7の開放側縁部に複数箇所形成しておいた孔からなる係止部(孔の周縁は溶着などにより網目がほつれないように補強しておく必要がある)を前記つば部2bに突設したフック(図示せず)に係止させる等して、当該ろ過バスケット2内に装着される。着脱自在のフィルター7をろ過バスケット2内に配設すると、ろ過バスケット内の油分が一杯になれば、この油分をフィルター7ごと廃棄することができるので、油分の回収、廃棄作業が非常に簡単になる。
前記容器1の下部には、ろ過バスケット2を通過した排水を当該容器1外に排出する開閉自在の排出部10が設けられている。この排出部10は、前記容器1の底部、すなわち前記首部1aの先端(図1〜2において下端のこと)に形成された排出口11と、この排出口11を閉止し得る揺動自在の蓋体12と、この蓋体12を、前記排出口11を閉止する方向に付勢する弾性手段であるコイルばね13とで構成されている。前記蓋体12は、首部1aの先端に固定された略への字状の支持プレート14の短辺部14aに突設された軸部14cに揺動自在に支持されている。前記支持プレート14の長辺部14bと蓋体12の間にはコイルばね13が配設されており、このコイルばね13により蓋体12は排出口11を閉止する方向に付勢されている。コイルばね13の付勢力は、容器1の下部に所定量の排水が溜まった時点で蓋体12が開放するように予め調整されている。そして、排水がグリーストラップG内に排出され、蓋体12に作用する容器1内の排水の圧力が前記付勢力よりも小さくなると、蓋体12は反時計廻りに揺動して前記排出口11を閉止する。このようにして、容器1内の負圧状態を維持したままで、すなわち油分回収システムの稼動効率を低下させることなく、前記ろ過バスケット2を通過した排水を容器1から自動的に排出することができる。
前記容器1の下流側には当該容器1内を所定の負圧にし得る負圧発生源Vが配設されている。この負圧発生源Vは、容器1内を100〜400mmHg程度の負圧にするものであり、例えばブロワ、コンプレッサー、ダイヤフラム型エアポンプ等を用いることができる。負圧発生源Vの吸入口Vaと容器1は吸引管4で接続されており、この吸引管4は、容器1の周壁1bの上部に接続されている。また、前記吸引管4には、油分が供給管3に詰まる等の理由により容器1内が設定圧力値を超える負圧になった場合に、システムの運転を停止して負圧発生源Vや容器1を保護するための真空スイッチ8が配設されている。
前記容器1とグリーストラップGの内部は、供給管3で接続されており、この供給管3は、主管3aと2本の枝管3b、3cとからなっている。2本の枝管3b、3cは、それぞれグリーストラップGの第1槽V1及び第2槽V2に対応しており、各枝管の先端に設けられた吸引ノズル20を介してグリーストラップG内の排水を容器1に供給している。また、各枝管3b、3cには開閉バルブ9が設けられており、例えば第1槽V1及び第2槽V2から交互に排水を容器1に供給できるようになっている。なお、システムを簡略化するために、前記開閉バルブ9は省略してもよく、また枝管を設けずに、いずれかの槽のみから排水を吸引するようにしてもよい。
前記吸引ノズル20は、図3に示されるように、一端が開放された有底筒体21と、この筒体21の内部に配設されており、その一端が前記筒体21の底面21a近傍において開口部22を有するとともに、他端が前記枝管3b、3cの先端に接続される管体23とで構成されている。前記有底筒体21は、筒状の引込部21bと、この引込部21bの下方部分に固定された筒状の蛇腹部21cと、当該有底筒体21の底を構成する部材21dとを備えている。この蛇腹部21cは、液面の変動に合わせて伸縮し、前記有底筒体21の開放端から液面付近の油分を回収することができるように、その壁部が蛇腹状にされている。
そして、前記有底筒体21の開放端が排水の水面下わずかのところに位置するように、前記吸引ノズル20をグリーストラップGの槽内に配設することにより、水面付近に浮上している油分を前記有底筒体21の開口21eから内部に引き込んで、当該油分を効率良く回収することができる。この油分は、筒体21の底部に集まるが、この底部において開口している前記吸引ノズル20の開口部22から吸引される。なお、図3に示される例では、管体23の下端(開口部22が形成される側の端部)は、有底筒体21の底を構成する部材21dに固着されている。この部材21dにおける、前記管体23の下端が固着される部位に、図4に示されるように、開口24を形成してもよい。この開口24より排水を吸引することによって管体23内に排水の流れを形成し、よりスムーズに油分を前記開口部22から管体23内に引き込むことができる。
また、本実施の形態では、グリーストラップGの第1槽V1及び第2槽V2の各槽に対応して電解装置25が設けられている。この電解装置25は、各槽内に配置された、一対の電極板26と、この電極板26に通電するための電源27とで構成されている。前記電極板26は、厚さ1〜3mm程度の金属板で作製されており、各電極板26には、電源27からの配線28が接続されている。電極板26の大きさは、グリーストラップGの容量や単位時間当たりの排水の処理量(容器1に供給する量)等に応じて、適宜選定すればよいが、例えば2mのグリーストラップG内に電解装置を2セット配設する場合、一辺が200〜400mmの正方形の電極板とすることができる。一対の電極板26は、それらの間に絶縁物からなるスペーサを挟み込む等して、所定の間隔、例えば12〜20mm程度離間するように、対向して配置されている。
前記電極板26に通電すると排水が電気分解され、電極板の表面から微細な気泡が多数発生する。例えば、電極板26として、アルミニウムとステンレスを採用し、アルミニウムを負極、ステンレスを正極に接続してDC12〜24V程度の電圧(電流は3〜5A程度)で通電すると、アルミニウム及びステンレスの表面からそれぞれ多数の微細な水素ガスH及び酸素ガスOが発生する。この微細な水素ガスH及び酸素ガスOは、排水中を浮上する過程において当該排水中に浮遊しているか、又は溶け込んでいる微細な油分に付着して、この油分を排水表面に移動させる。そして排水表面に移動した油分は、前述した吸引ノズル20によって吸引され、容器1に送り込まれる。こうして微細な油分をも回収することで、油分の回収効率を大幅に向上させることができる。具体的に、前記電解装置をグリーストラップG内に設置することで、2000mg/lであったノルマルヘキサン抽出物質含有量を1mg/l程度にまで低減させることができる。なお、電極板26は、前述したもの以外にも、例えば正極としてFe、Al、電極用C(カーボン)等を用いることができ、一方、負極としてはFe、ステンレス、電極用C(カーボン)、Pt、Au、Ag等を用いることができる。そして、これらの正極及び負極を適宜組み合わせて用いることができるが、いずれの場合でも、正極からは酸素ガスOが発生し、負極からは水素ガスHが発生する。なお、前記油分の排水表面への移動を容易にするために、図1において上側に配設される電極は、多孔板、又は格子状若しくは網状の板で作製するのが好ましい。また、発生する水素ガスHを外気に開放するための換気又は排気手段を設けるのが好ましい。
なお、ろ過バスケット2を通過した排水を容器1外に排出するための排出部10の構成として、図1〜2に示したものは単なる例示にすぎず、これ以外にも、例えば容器1内に設置した水位センサと、容器1下部に接続された排水管に設けられた開閉バルブとで構成される排出部を採用することもできる。この場合、容器内に所定量の排水が溜まったことを水位センサが検知すると、その信号を受けて前記開閉バルブを一定時間(容器内に排水が若干量残る時間)だけ開状態にすることで、容器内の負圧状態を維持したままで、排水を容器外に排出することができる。また、水位センサとして、上位水位センサと下位水位センサとからなるものを用いると、上位水位センサからの信号を受けて開閉バルブを開状態にして排水を排出し、ついで下位水位センサからの信号により開閉バルブを閉状態にすることで、同じく容器内の負圧状態を維持したままで、排水を容器外に排出することができる。
図5は、本発明の油分回収システムの他の実施の形態の説明図である。この実施の形態は、図1に示されるものと、油分離手段、この油分離手段内を負圧にする手段、及び油分離手段から排水を排出する手段が異なっており、その他の構成は共通している。したがって、共通する要素については、同じ参照符号を付するとともに、その説明を省略する。
本実施の形態では、油分離手段を構成する容器内を所定の負圧にし得るとともにろ過バスケットを通過した排水を容器外に排出し得るポンプPの吸引口が前記容器1の下部に接続されている。このポンプPは、空気と排水の混合物だけでなく、空気だけでも吸引可能なポンプであり、例えばダイヤフラム型ポンプやコンプレッサー等を用いることができる。排水と空気の両方をポンプPで吸引しているので、図1に示される実施の形態のような排出部を容器に設ける必要がなく、容器の構造を簡素化することができる。
なお、前述した両実施の形態では、ろ過バスケット2内にフィルター7を配設しているが、このフィルター7は省略することもできる。この場合、ろ過バスケット2の壁面2aに穿設される孔の大きさは、前記フィルター7を配設する場合よりも小さくする必要がある。具体的には、排水中の油分だけ分離し、残りの排水をスムーズに通過させるために、例えば円孔の場合だと直径0.5〜1.5mm程度に設定される。
本発明の油分回収システムの一実施の形態の説明図である。 図1に示される油分回収システムにおける排出部の説明図である。 本発明の油分回収システムにおける吸引ノズルの一例の断面説明図である。 図3に示される吸引ノズルの底面図である。 本発明の油分回収システムの他の実施の形態の説明図である。
符号の説明
1容器
2ろ過バスケット
3供給管
4吸引管
7フィルター
10排出部
20吸引ノズル
25電解装置
Gグリーストラップ
V負圧発生源
S油分離手段

Claims (4)

  1. 内部に隔壁を有しており、この隔壁により複数の槽が形成されたグリーストラップと、このグリーストラップ内の排水から油分を分離し回収する油分離手段であって、密封可能な容器、及びこの容器内に配設され、その壁面の少なくとも一部に複数の孔が穿設されたろ過バスケットを有する油分離手段と、前記容器内を所定の負圧にし得る負圧発生源と、前記容器と前記グリーストラップ内部とを接続する供給管と、前記容器と前記負圧発生源とを接続する吸引管と、を備えており、前記容器の下部に、ろ過バスケットを通過した排水を当該容器外に排出する開閉自在の排出部が設けられていることを特徴とする油分回収システム。
  2. 内部に隔壁を有しており、この隔壁により複数の槽が形成されたグリーストラップと、このグリーストラップ内の排水から油分を分離し回収する油分離手段であって、密封可能な容器、及びこの容器内に配設され、その壁面の少なくとも一部に複数の孔が穿設されたろ過バスケットを有する油分離手段と、その吸引口が前記容器の下部に接続されており、当該容器内を所定の負圧にし得るとともに前記ろ過バスケットを通過した排水を当該容器外に排出し得るポンプと、前記容器と前記グリーストラップ内部とを接続する供給管と、前記容器と前記ポンプとを接続する吸引管と、を備えたことを特徴とする油分回収システム。
  3. 前記ろ過バスケット内に着脱自在のフィルターが配設されている請求項1〜2のいずれかに記載の油分回収システム。
  4. 前記排出部が、前記容器の底部に形成された排出口と、この排出口を閉止し得る揺動自在の蓋体と、この蓋体を、前記排出口を閉止する方向に付勢する弾性手段とで構成されている請求項1に記載の油分回収システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008264647A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Koshin Denki Kogyo Kk 残渣除去装置
JP2014025240A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Kyoritsu Seiyaku Kk 臭気トラップ、グリース阻集システム及びグリース阻集システムの施工方法
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JP7432271B1 (ja) 2023-03-03 2024-02-16 株式会社Nrマネジメント 分離装置

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