JP2006225608A - アクリルニトリル系重合体の連続乾燥方法及び乾燥機 - Google Patents
アクリルニトリル系重合体の連続乾燥方法及び乾燥機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006225608A JP2006225608A JP2005044434A JP2005044434A JP2006225608A JP 2006225608 A JP2006225608 A JP 2006225608A JP 2005044434 A JP2005044434 A JP 2005044434A JP 2005044434 A JP2005044434 A JP 2005044434A JP 2006225608 A JP2006225608 A JP 2006225608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- hot air
- water
- air drying
- belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【解決手段】一方向に回動するネット状のエンドレスベルト(152)上に湿潤状態にあるペレット状の重合体を連続的に移載して熱風乾燥室内を移送させ、その移送の間に乾燥させる。この乾燥時に発生する重合体粉末を、前記エンドレスベルト(152)の上下ベルト部分(152a,152b)の間に介装され、そのベルト回動路を横断するとともに同ベルト(152)の上部ベルト部分(152a)の端縁部から下部ベルト部分(152b)の反対側の端縁部に向けて下傾斜する洗浄水流下板(162)上に水を流して、上部ベルト部分(152a)から落下する前記重合体粉末とともに前記洗浄水流路上を流下させる。前記洗浄水流路を水と一緒に流下した含水重合体粉末を、前記洗浄水流路の下端部に配された滞留部(162b)に滞留させ、所望時に前記滞留部(162b)に滞留する前記含水重合体粉末を回収する。
【選択図】図5
Description
図1は、その重合工程の主要部を模式的に示している。まず、主原料であるアクリルニトリル貯留タンク1から液体状のアクリルニトリルが第1の計量ポンプ2aにより計量されながらモノマー調製タンク3に所定量投入される。本実施形態では、前記アクリルニトリル貯留タンク1に貯留されるアクリルニトリルには貯留中に重合を起こさないように、重量比で20〜100ppmのp- メトキシフェノールが添加されている。重合禁止剤としては、前記p- メトキシフェノールの他に、ハイドロキノン、p- t- ブチルカテコール、ジフェニルピクリルヒドラジル、ベンゾキノン、ガルビノキシル、1,3,5−トリフェニルフェルダジルなどが使用できる。
これらの図から理解できるように、本実施例による熱風乾燥機150は、長さが30〜50m、奥行きが3〜4m、高さが3〜4mの直方体からなり、その長さ方向に沿った側面に吸気口151−1を有するとともに、反対側の側部上面に排気口151−2を有する全体が密閉状に構成された熱風乾燥室151を備えている。この熱風乾燥室151は単室にて構成することもできるが、乾燥に長時間かかること、連続的に乾燥するためには乾燥室入口から出口までの距離を長くしなければならないこと、後述する洗浄水を循環させるときの動力及び使用水量を節減するなどの理由から、その長さ方向に複数室を区画して分割している。本実施形態では、13室に区画して、第1〜第13の熱風乾燥室(区画乾燥室)151a〜151mを構成している。
1a コモノマー貯留タンク
1b 未反応モノマー回収タンク
2a〜2c 第1〜第3の計量ポンプ
3 モノマー調製タンク
4 モノマー供給タンク
5 重合反応釜
6 脱気筒部
7 蒸留塔
8 送液ポンプ
9 小径筒体
9a 重合体水溶液導出口
9b 蓋体
9c 脱気口
9d 重合体水溶液導入口
9e イオン交換水導入口
9f,9g 液面検出部
10 コンデンサー
11 デカンター
12 第2スラリータンク
13 第2フィルター
14 ペレタイザ
16 濾洗液タンク
17 モノマーストリップ塔
18 スラリータンク
150 熱風乾燥機
151 熱風乾燥室
151−1 吸気口
151−2 排気口
151a〜151m 第1〜第13の熱風乾燥室(区画乾燥室)
152 ネット状エンドレスベルト
152a 上部ベルト部分
152b 下部ベルト部分
153 駆動ローラ
154 従動ローラ
155,156 第1及び第2ダンパー
157 空気導入空間
158 加熱空気通路
159 熱風付与室
160 メッシュ状の熱風分配部材
160a 小孔
161 送風ファン
162 洗浄水流下板
162b 滞留部
163a〜163m 散水ノズル
164a〜164m 3方弁
165 洗浄水制御部
166 貯留タンク
166a ストレーナー
167 液体サイクロン
167a 給水管
168 ポンプ
169 スクリューコンベア
170 バケットコンベア
171 ペレットビン
172 ハンマーミル
173 紡糸原料ビン
LT 液面検出器
LIC 液面制御部
Pv 蒸気管路
Dr ドレン
v 開閉バルブ
CR 制御装置
Pi 主給水管
Pia〜Pim 分岐給水管
Po 主排水管
Poa〜Pom 分岐排水管
Claims (11)
- アクリルニトリル系重合体の重合工程で得られる重合体と水との混合液からなるスラリーを脱水洗浄したのちペレット状に成形された重合体を乾燥する方法であって、
一方向に回動するネット状のエンドレスベルト上に前記ペレット状の重合体を連続的に移載して密閉された熱風乾燥室内を移送させ、その移送の間に乾燥させること、
前記エンドレスベルトの上下ベルト部の間に介装され、同回動路を横断するとともに同ベルトの上ベルト部の端縁部から下ベルト部の反対側の端縁部に向けて下傾斜する洗浄水流路上に水を流して、上ベルトから落下する前記重合体の粉末とともに前記洗浄水流路上を流下させること、
前記洗浄水流路を水と一緒に流下した含水重合体粉末を、前記洗浄水流路の下端部に配された滞留部に滞留させること、
前記滞留部に滞留する前記含水重合体粉末を回収すること、
を含んでなることを特徴とするアクリルニトリル系重合体の連続乾燥方法。 - 前記水流路に流す洗浄水を、熱風乾燥室の内外に連通して配された循環路を通して循環させることを含んでなることを特徴とする請求項1記載の連続乾燥方法。
- 熱風の一部を前記熱風乾燥室で循環させるとともに、熱風を重合体分離手段及び加熱手段を有する外部循環路を通して室内外で循環させることを含んでなることを特徴とする請求項1又は2記載の連続乾燥方法。
- 前記密閉熱風乾燥室の内部が複数の熱風乾燥室に区画され、区画された各熱風乾燥室内の前記エンドレスベルト間を傾斜して横断する各洗浄水流路ごとに時間差をもたせて、それぞさ独立して洗浄水を流すことを含んでなることを特徴とする請求項2又は3記載の連続乾燥方法。
- 前記エンドレスベルト上で熱風乾燥された重合体を、前記複数に区画された熱風乾燥室の最後尾に隣接して配された重合体排出室から排出して取り出すことを含んでなることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の連続乾燥方法。
- アクリルニトリル系重合体の重合工程で得られる重合体と水との混合液からなるスラリーを脱水洗浄したのちペレット状に成形された重合体を熱風乾燥する装置であって、
密閉された熱風乾燥室と、
同熱風乾燥室のペレット状重合体の導入口から排出口にかけて挿通状態で水平に配され、上ベルト部が前記導入口から排出口に向けて回動するネット状のエンドレスベルトと、
前記熱風乾燥室の全長にわたり延設され、前記エンドレスベルトの上下ベルト部の間を横断するとともに、前記上ベルトの端縁から前記下ベルトの反対側の端縁に向けて下傾斜して介装される洗浄水流下板と、
洗浄水を前記洗浄水流下板上に供給する散水部と、
前記洗浄水流下板の前記反対側の端縁に隣接して配される含水重合体粉末滞留部と、を備えてなることを特徴とするアクリルニトリル系重合体の連続乾燥機。 - 前記洗浄水流下板の洗浄水流下面は、その洗浄水の流下方向に向けて延在する複数の山と谷とが順次形成されたジグザグ状断面をもつ洗浄水分離堰が形成されてなることを特徴とする請求項6記載の連続乾燥機。
- 前記洗浄水流下板に流す洗浄水を前記密閉熱風乾燥室内と外部との間で循環させるための洗浄水の循環路を有してなることを特徴とする請求項6又は7記載の連続乾燥機。
- 重合体分離手段及び加熱手段を有し、前記密封熱風乾燥室の熱風を外部との間で循環させる熱風循環路を備えてなることを特徴とする請求項6又は8に記載の連続乾燥機。
- 前記密閉熱風乾燥室は、重合体の移送方向に複数に区画され、区画された各熱風乾燥室に対応する前記洗浄水流下板の対応部位に独立して配される複数の散水部と、
各散水部に接続された各配管路にそれぞれ配される開閉弁と、
複数の前記開閉弁を所要の時間差をもたせて開閉させる開閉弁制御部と、
を備えてなることを特徴とする請求項6記載の連続乾燥機。 - 前記エンドレスベルト上で乾燥した重合体を排出する重合体排出室が前記複数に区画された熱風乾燥室の最後尾に隣接して配されてなることを特徴とする請求項10記載の連続乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005044434A JP4787512B2 (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | アクリルニトリル系重合体の連続乾燥方法及び乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005044434A JP4787512B2 (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | アクリルニトリル系重合体の連続乾燥方法及び乾燥機 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006225608A true JP2006225608A (ja) | 2006-08-31 |
JP2006225608A5 JP2006225608A5 (ja) | 2008-03-27 |
JP4787512B2 JP4787512B2 (ja) | 2011-10-05 |
Family
ID=36987255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005044434A Active JP4787512B2 (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | アクリルニトリル系重合体の連続乾燥方法及び乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4787512B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203317A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリアクリロニトリル系ポリマー粒子およびその製造方法 |
JP2009270030A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリマーの製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63110204A (ja) * | 1986-10-27 | 1988-05-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリロニトリル系重合体の製造方法 |
JPH03181507A (ja) * | 1989-11-27 | 1991-08-07 | Stamicarbon Bv | 結合アクリロニトリル分の高い選択された最終組成を有するアクリロニトリルブタジエンゴムコポリマー及びその連続的重合法 |
JPH0445107A (ja) * | 1990-06-12 | 1992-02-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリロニトリル系重合体の製造方法 |
-
2005
- 2005-02-21 JP JP2005044434A patent/JP4787512B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63110204A (ja) * | 1986-10-27 | 1988-05-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリロニトリル系重合体の製造方法 |
JPH03181507A (ja) * | 1989-11-27 | 1991-08-07 | Stamicarbon Bv | 結合アクリロニトリル分の高い選択された最終組成を有するアクリロニトリルブタジエンゴムコポリマー及びその連続的重合法 |
JPH0445107A (ja) * | 1990-06-12 | 1992-02-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリロニトリル系重合体の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203317A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリアクリロニトリル系ポリマー粒子およびその製造方法 |
JP2009270030A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリマーの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4787512B2 (ja) | 2011-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4625001A (en) | Method for continuous production of cross-linked polymer | |
CN100582080C (zh) | 环氧酯废水回用处理方法 | |
CN102626965B (zh) | 一种abs粉体的干燥方法 | |
US9944531B2 (en) | Sludge recycling treatment system of urban sewage plant | |
US4483747A (en) | Monomer removal from the slurry of vinyl chloride resin with steam by using improved plate tower | |
CN104098239B (zh) | 污水污泥处理方法 | |
JP4787512B2 (ja) | アクリルニトリル系重合体の連続乾燥方法及び乾燥機 | |
CN112777901A (zh) | 一种污泥低温带式干化系统 | |
CN101087817A (zh) | 干燥湿聚合物的方法 | |
CN115304235A (zh) | 一种污泥脱水系统及其应用 | |
US5804039A (en) | Method for removing residual monomers | |
JP4806213B2 (ja) | 水系懸濁重合工程におけるアクリロニトリル系ポリマーの分離用濾布と同濾布を装着した連続式回転型濾過機によるポリマーの分離方法 | |
CN104053705A (zh) | 在流化床中以快速升温速率对吸水性聚合物颗粒进行热处理 | |
JP2015504956A (ja) | 流動層における吸水性ポリマー粒子の熱処理 | |
CN202643520U (zh) | 一种废水污泥脱水设备 | |
CA2276211A1 (en) | Methods and apparatus for removing residual monomers | |
CN214693829U (zh) | 一种污泥低温带式干化系统 | |
CN207828090U (zh) | 一种两级式污泥干化装置及系统 | |
CN202582132U (zh) | 一种abs粉体的干燥系统 | |
CN106152706A (zh) | 一种直线振动流化床干燥草酸晶体及废气处理工艺和方法 | |
CN114075302B (zh) | 一种用于悬浮法pvc浆料常压脱析vcm的系统 | |
JP4886990B2 (ja) | アクリルニトリル系モノマーの重合時における未反応モノマー成分の回収方法と回収システム | |
CN109293191A (zh) | 一种高效节能深度污泥脱水装置 | |
CN205974233U (zh) | 一种mvr污泥带式干化机 | |
CN110357394A (zh) | 一种城镇污泥超声波分子筛脱水装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080208 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100721 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110705 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110715 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4787512 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |