JP2006224807A - 後部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体衝突時にスペアタイヤとシートバックとの干渉を防止する。
【解決手段】 制御装置はミリウエーブレーダ64等から入力されるデータに基づいて、他車両80等の衝突を予知すると、エアバッグ袋体38をスペアタイヤ60とリヤシート50のシートバック50Aとの間に膨張展開する。このため、膨張展開したエアバッグ袋体38によって、スペアタイヤ24がリヤシート50のシートバック50Aに当たるのを防止できるようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車等の車両のフロアパネル後部にスペアタイヤを載置した後部車体構造に関する。
従来、フロアパネル後部にスペアタイヤを載置した自動車の後部車体構造においては、軽衝突時にリヤバンパがスペアタイヤの後端部を押圧すると、スペアタイヤ持上げ手段によって、スペアタイヤを傾斜させる構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−178240号公報
しかしながら、特許文献1のような後部車体構造においては、他車両等が高速で車体後部に衝突した場合に、スペアタイヤ持上げ手段によってスペアタイヤ収納部から持ち上げられたスペアタイヤが、衝突の衝撃によって前方にある乗員用シートのシートバックに当たる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、車体衝突時にスペアタイヤとシートバックとの干渉を防止できる後部車体構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の後部車体構造は、車体後部に格納されるスペアタイヤと乗員用シートのシートバックとの間に膨張展開するエアバッグ袋体を備えたエアバッグ装置と、車体の衝突を予知または検知すると共に、車体の衝突を予知または検知した場合に前記エアバッグ装置を作動させる衝突判定手段と、を有することを特徴とする。
衝突判定手段は、車体の衝突を予知または検知した場合に、エアバッグ装置を作動させ、車体後部に格納されるスペアタイヤと乗員用シートのシートバックとの間にエアバッグ袋体を膨張展開して、スペアタイヤが車体前方へ移動しないようにする。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の後部車体構造において、前記スペアタイヤを格納位置から退避位置へ移動する移動手段を有し、前記エアバッグ袋体は前記移動手段の一部を構成し、膨張展開時に前記スペアタイヤを格納位置から退避位置へ移動させることを特徴とする。
請求項1記載の内容に加えて、エアバッグ袋体が膨張展開することで、移動手段がスペアタイヤを格納位置からスペアタイヤがフロアの衝突時変形の妨げにならない退避位置へ移動する。
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れか1項に記載の後部車体構造において、前記エアバッグ袋体は、前記シートバックより上方まで膨張展開することを特徴とする。
請求項1、2の何れか1項に記載の内容に加えて、シートバックより上方まで膨張展開したエアバッグ袋体が、シート後方の荷物等がシートバックの上方を通って前方へ移動するのを防止する。
請求項1記載の本発明の後部車体構造は、上記構成とすることで、車体衝突時にスペアタイヤとシートバックとの干渉を防止できる。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の後部車体構造において、スペアタイヤを格納位置から退避位置へ移動する移動手段を有し、エアバッグ袋体は移動手段の一部を構成し、膨張展開時にスペアタイヤを格納位置から退避位置へ移動させるため、車体の衝突エネルギ吸収ストロークを長くできる。
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れか1項に記載の後部車体構造において、エアバッグ袋体は、シートバックより上方まで膨張展開するため、シート後方の荷物等がシートバックの前方へ移動するのを防止できる。
本発明における後部車体構造の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車体上方方向を示し、図中矢印FRは車体前方方向を示している。
図2及び図3に示される如く、本実施形態の車体10の後方下部においては、車体前後方向に沿って延びる左右のリヤサイドメンバ12の上に、フロアパネル14が架設されている。また、フロアパネル14における左右のリヤサイドメンバ12の間となる部位には、スペアタイヤ収納用凹部16がプレス成形等によって車体下方側へ向かって形成されている。
スペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aにおける略中央部には、スペアタイヤキャリア18が取付けられている。このスペアタイヤキャリア18は、屈曲された板材で構成されており、左右の脚片18Aの下端部に車幅方向外側へ向かって形成された取付部18Bがそれぞれスペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aに溶着されている。また、左右の脚片18Aの上端部を連結する頂部18Cには、螺子孔20が形成されている。この螺子孔20には車体上方側からスペアホイールクランプ22が螺合可能となっており、スペアホイールクランプ22をスペアタイヤ24のタイヤホイール24Aに通し、螺子孔20に螺合することで、スペアタイヤ24をスペアタイヤキャリア18に固定できるようになっている。
図3に示される如く、スペアホイールクランプ22の軸部22Aの上部には引張り荷重で破断する脆弱部23が形成されており、脆弱部23は軸部22Aの他の部位に比べて例えば、軸径が細くなっている。
通常状態では、スペアタイヤ24は、スペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aに略水平に載置されている。また、スペアタイヤ24とスペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aとの間には移動手段としてのスペアタイヤボード28が挿入されている。スペアタイヤボード28は、スペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aと略同じ大きさになっており、スペアタイヤ24の全体を載置できる広さになっている。また、スペアタイヤボード28には、スペアタイヤキャリア18が通過可能な開口部30が形成されている。
スペアタイヤボード28の前部28Aは半円形となっており、スペアタイヤボード28の前端部28Bには、移動手段としてのストラップ32の後端部32Aがボルト等の固定部材34によって固定されている。また、ストラップ32は帯状の布で構成されており、その前端部32Bは、移動手段としてのエアバッグ装置36の膨張展開時におけるエアバッグ袋体38の上端部38Aに縫合等によって固定されている。
従って、ストラップ32は、エアバッグ袋体38が膨張展開した場合に、エアバッグ袋体38の引張り力によって、スペアタイヤボード28とスペアタイヤ24を図4に示す格納位置から図6に示す退避位置へ移動する引張り力伝達部材となっている。
エアバッグ袋体38は蛇腹状に折り畳んだ状態で布製の筒40内に収納されており、エアバッグ袋体38はスペアタイヤ収納用凹部16の車体前方側においてスペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aに対して車体上方へ隆起したフロアパネル14の上面14Aにその長手方向を車幅方向に沿って配置されている。また、筒40の上部には、車幅方向に沿って所定の間隔でスリット42が形成されており、エアバッグ袋体38が膨張展開する場合には、筒40がスリット42に沿って破断するようになっている。
エアバッグ装置36のエアバッグ袋体38を膨張展開するためのインフレータ44は、エアバッグ袋体38の車体後方側のフロアパネル14の上面14Aにその長手方向を車幅方向に沿って配置されている。また、インフレータ44から伸びるガス管44Aが筒40を貫通してエアバッグ袋体38に連結されている。
図4に示される如く、インフレータ44と筒40内に収納されたエアバッグ袋体38は、フロアパネル14の上面14Aに配置されており、リヤシート50とスペアタイヤ収納用凹部16に収納されたスペアタイヤ24との間に配置されている。また、エアバッグ袋体38は、リヤシート50におけるシートバック50Aの下部の車体後方側で折り畳まれている。
図2に示される如く、筒40内に収納されたエアバッグ袋体38の車幅方向両端部38Bは、ホイルハウスインナ51に沿って車体上方へ伸びており、エアバッグ袋体38の車幅方向両端に取付けられたストラップ52が、サイドインナパネル54における窓枠部54Aに、ボルト等の固定手段56によって固定されている。なお、サイドインナパネル54における窓枠部54Aは、膨張展開したエアバッグ袋体38を確実に支持できる高い剛性を有している。
図5、図6に示される如く、インフレータ44が作動すると、エアバッグ袋体38は、布製の筒40がスリット42に沿って破断し、リヤシート50とスペアタイヤ収納用凹部16に収納されたスペアタイヤ24との間にシートバック50Aの後面に沿って車体上方へ向って壁状に膨張展開するようになっている。また、完全に膨張展開したエアバッグ袋体38の高さはシートバック50Aより高くなっている。
図7に示される如く、膨張展開したエアバッグ袋体38の車幅方向の幅は、シートバック50Aの幅と略同じ幅になっており、好ましくは室内幅いっぱいの幅になっている。また、膨張展開したエアバッグ袋体38はガスが充填されず膨張しない非膨張部とガスが充填され膨張する膨張部とを備え、外周部が外周非膨張部38Cとなっていると共に、外周非膨張部38Cの上部38Dから車幅方向に所定の間隔で下方へ向って伸びる複数の縦非膨張部38Eを備えている。各縦非膨張部38Eで分割された縦膨張部38Fは下端部が互いに連結されており、各縦膨張部38Fは下端部から流れ込むインフレータ44のガスによって、略同じ前後幅(厚さ)に膨張するようになっている。なお、インフレータ44は通信線ハーネス60を介して、衝突判定手段の一部を構成する制御装置62に接続されている。
図8に示される如く、制御装置62は車体10の前部10Aに取付けられている。また、車体10の後部のバックドア10B等には、車体後方へ向かってミリウエーブを照射する衝突判定手段の一部を構成するミリウエーブレーダ64が取付けられており、ミリウエーブレーダ64によって、他車両等の接近を検知できるようになっている。なお、ミリウエーブレーダ64は図示を省略した通信線ハーネスによって制御装置62に接続されており、制御装置62は、ミリウエーブレーダ64から入力されるデータ及び他のセンサからの速度データ等に基づいて、他車両等が衝突(後突)する前に衝突を予知するようになっている。
制御装置62が他車両等の衝突(後突)を予知した場合には、制御装置62がインフレータ44を作動させる。このため、図5及び図6に示される如く、エアバッグ袋体38が車体上方へ膨張展開することで、エアバッグ袋体38の上端部38Aにストラップ32によって連結されたスペアタイヤボード28の前端部28Bが、上方(図6の矢印A方向)へ持ち上げられることで、スペアタイヤ24が上方(図6の矢印A方向)へ跳ね上げられ、フロアパネル14の変形の妨げにならない上方へ傾斜した退避位置(図6の位置)へ移動する。また、エアバッグ袋体38がシートバック50Aとスペアタイヤ24との間に壁状に膨張展開することで、図1に示される如く、エアバッグ袋体38によってスペアタイヤ24がシートバック50Aに当たるのを防止するようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、図4に示される如く、通常状態では、エアバッグ装置36のエアバッグ袋体38が折り畳まれた状態で筒40内に収納され、リヤシート50とスペアタイヤ収納用凹部16のスペアタイヤ24との間に配置されている。また、スペアタイヤ24はスペアタイヤボード28に載置された状態で、スペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aに略水平に取付けられている。
一方、図5に示される如く、制御装置62(図8参照)がミリウエーブレーダ64によって、後続の他車両80等の接近を検知した場合には、制御装置62がミリウエーブレーダ64から入力されるデータ及び他のセンサからの速度データ等に基づいて、他車両80等の後突を予知する。
制御装置62は、他車両80等の後突を予知すると、インフレータ44を作動させる。このため、エアバッグ袋体38が車体上方へ膨張展開することで、図6に示される如く、エアバッグ袋体38の上端部38Aにストラップ32によって連結されたスペアタイヤボード28の前端部28Bが、上方(図6の矢印A方向)へ持ち上げられる。この結果、スペアタイヤ24がスペアタイヤボード28とともに、上方(図6の矢印A方向)へ跳ね上げられ、格納位置(図4の位置)からフロアパネル14の変形の妨げにならない上方へ傾斜した退避位置(図6の位置)へ移動する。
従って、図1に示される如く、他車両80等が実際に、車体10の後部に後突した場合には、スペアタイヤ24に影響されること無く、フロアパネル14の後部が確実に圧縮変形すると共に、左右のリヤサイドメンバ12の後部も確実に圧縮変形する。このため、車体10の後部における衝突エネルギ吸収ストロークを長くできるので、衝突エネルギを確実に吸収できる。
また、本実施形態では、図6に示される如く、エアバッグ袋体38がシートバック50Aとスペアタイヤ24との間に壁状に膨張展開する。この結果、他車両80等が高速で車体後部に衝突した場合に、スペアタイヤボード28によって跳ね上げられたスペアタイヤ24が、慣性によって車体前方へ大きく移動した場合に、図1に示される如く、エアバッグ袋体38によってスペアタイヤ24がシートバック50Aに直接当たるのを防止できると共に衝撃を緩和することができる。このため、リヤシート50に着座した乗員82に作用する衝撃を低減することができる。
次に、本発明の後部車体構造の第2実施形態を図9及び図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示される如く、第1実施形態と異なり本実施形態では、エアバッグ袋体38が膨張展開した際に、シートバック50Aの上端部より車体上方へ向って大きく膨張展開するようになっている。
図10に示される如く、膨張展開したエアバッグ袋体38の上端部38Aが車室90の天井90Aの近傍または天井90Aに達するようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第1実施形態の作用効果に加えて、本実施形態では、膨張展開したエアバッグ袋体38の上端部38Aが車室90の天井90Aの近傍または天井90Aに達する。この結果、リヤシート50の後方にあり、衝突により飛散した荷物や部品の破片等の飛散物92が、車体前方へ移動した場合に、飛散物92がエアバッグ袋体38に当たることで、飛散物92がシートバック50Aの上方を通って車体前方側へ移動するのを防止できる。
次に、本発明の後部車体構造の第3実施形態を図11に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示される如く、第1実施形態と異なり本実施形態では、移動手段としての梯子形状のフレーム84をスペアタイヤ24とスペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aとの間に挿入しており、フレーム84によってスペアタイヤ24をフロアパネル14の変形の妨げにならない上方へ傾斜した退避位置へ移動するようになっている。
フレーム84は、長手方向を車体前後方向に沿って配置された左右の縦フレーム84Aと、長手方向を車幅方向に沿って配置された前後の横フレーム84Bとで構成されており、縦フレーム84Aの前後両端部が前後の横フレーム84Bにそれぞれ連結されている。従って、フレーム84は板材に比べて剛性の高い。また、車体前方側の横フレーム84Bの車幅方向中央部に、ストラップ32の後端部32Aが固定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第1実施形態の作用効果に加えて、本実施形態では、板材に比べて剛性の高い梯子形状のフレーム84を使用することで、高重量のスペアタイヤ24に対しても、フレーム84が変形することなく、スペアタイヤ24を確実に上方へ跳ね上げることができる。
次に、本発明の後部車体構造の第4実施形態を図12に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図12に示される如く、第1実施形態と異なり本実施形態では、移動手段の一部を構成する引張り力伝達部材としてのチェーン86によって、スペアタイヤボード28の前端部28Bとエアバッグ袋体38の上端部38Aとを連結している。また、チェーン86は布製のストラップに比べて引張り強度が高く、スペアタイヤ24を確実に上方へ跳ね上げることができる。
次に、本発明の後部車体構造の第5実施形態を図13に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図13に示される如く、第1実施形態と異なり本実施形態では、移動手段の一部を構成する引張り力伝達部材としてのワイヤ88によって、スペアタイヤボード28の前端部28Bとエアバッグ袋体38の上端部38Aとを連結している。また、ワイヤ88は多数の金属素線を互いに縒り合せて可撓性を付与したワイヤであり、布製のストラップに比べて引張り強度が高く、スペアタイヤ24を確実に上方へ跳ね上げることができる。
次に、本発明の後部車体構造の第6実施形態を図14に従って説明する。
なお、第2実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図14に示される如く、第2実施形態と異なり本実施形態では、エアバッグ袋体38における上部中央部を非膨張部38Gとしており、非膨張部38Gの外周部となる左右両側と上側には膨張部38Hが連続して形成されている。このため、エアバッグ袋体38における膨張展開する部分が、第2実施形態に比べて小さくなっている。
この結果、インフレータ44を小型にできるので、車体への搭載性能が向上する。
次に、本発明の後部車体構造の第7実施形態を図15に従って説明する。
なお、第6実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図15に示される如く、第6実施形態と異なり本実施形態では、エアバッグ袋体38における非膨張部38Gに開口部94を形成し、この開口部94にエアバッグ袋体38の一部を構成するネット96を取付けている。また、ネット96はエアバッグ袋体38の布に比べて小さく折り畳めるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第6実施形態の作用効果に加えて、本実施形態では、エアバッグ袋体38における非膨張部38Gに開口部94を形成し、この開口部94に布に比べて小さく折り畳めるネット96を取付けているため、第6実施形態に比べて、エアバッグ袋体38の折り畳み形状を小さくできる。この結果、エアバッグ装置36を小型にできるので、車体への搭載性能が更に向上する。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、完全に膨張展開したエアバッグ袋体38の高さをシートバック50Aより高くしたが、完全に膨張展開したエアバッグ袋体38の高さは、車体衝突時にスペアタイヤ24とシートバック50Aとの干渉を防止できる高さであれば、シートバック50Aの高さより低くても良い。また、エアバッグ袋体38の車幅方向の幅も、車体衝突時にスペアタイヤ24とシートバック50Aとの干渉を防止できる幅であれば、シートバック50Aの幅より狭くても良い。更に、必要であれば、シートバック50Aの幅より広くても良い。
また、上記実施形態では、エアバッグ袋体38の車幅方向両端に取付けられたストラップ52を、サイドインナパネル54における剛性の高い窓枠部54Aに固定したが、ストラップ52を固定する部位は、剛性が高く膨張展開したエアバッグ袋体38を確実に支持できる部位であればピラー等の他の剛性が高い部位でも良い。
また、スペアタイヤボード28の後端をストラップ等の係止具でスペアタイヤ収納用凹部16の底部16Aに取付けて、退避位置でのスペアタイヤ24の移動量を制限しても良い。
また、上記実施形態では、衝突判定手段としてミリウエーブレーダ64を使用したが、ミリウエーブレーダ64に代えて、CCDカメラ等の他の衝突判定手段を使用して衝突を予知しても良い。更に、Gセンサ等を使用して、衝突時に衝突を検知する構成としても良い。
また、上記実施形態では、スペアタイヤをフロアの衝突時変形の妨げにならない退避位置へ移動する移動手段としてエアバッグ装置36を使用したが、エアバッグ装置36に代えて、トーションバースプリング、モータ等によってスペアタイヤボードを移動する等の他の移動手段を使用しても良い。
また、制御装置62は、衝突予知または検知時におけるシートベルト制御等の他の制御を兼ねた制御装置としても良い。
本発明の第1実施形態に係る後部車体構造の衝突時変形状態を示す図4に対応する概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る後部車体構造を示す車体斜め後方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る後部車体構造を示す車体斜め後方から見た分解斜視図である。 図2の4−4線に沿った概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る後部車体構造の作動状態を示す図4に対応する概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る後部車体構造の作動状態を示す図4に対応する概略断面図である。 図6の7−7線に沿った概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る後部車体構造が適用された車体を示す車体斜め後方から見た概略斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る後部車体構造の衝突時変形状態を示す図1に対応する概略断面図である。 図9の10−10線に沿った概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る後部車体構造を示す車体斜め後方から見た分解斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る後部車体構造を示す車体斜め後方から見た分解斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る後部車体構造を示す車体斜め後方から見た分解斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る後部車体構造を示す図7に対応する概略断面図である。 本発明の第7実施形態に係る後部車体構造を示す図7に対応する概略断面図である。
符号の説明
10 車体
16 スペアタイヤ収納用凹部
18 スペアタイヤキャリア
22 スペアホイールクランプ
24 スペアタイヤ
28 スペアタイヤボード(移動手段)
32 ストラップ(移動手段)
36 エアバッグ装置(移動手段)
38 エアバッグ袋体
44 インフレータ
50 リヤシート
50A リヤシートのシートバック
62 制御装置(衝突判定手段)
64 ミリウエーブレーダ(衝突判定手段)
84 フレーム(移動手段)
86 チェーン(移動手段)
88 ワイヤ(移動手段)
96 ネット

Claims (3)

  1. 車体後部に格納されるスペアタイヤと乗員用シートのシートバックとの間に膨張展開するエアバッグ袋体を備えたエアバッグ装置と、
    車体の衝突を予知または検知すると共に、車体の衝突を予知または検知した場合に前記エアバッグ装置を作動させる衝突判定手段と、
    を有することを特徴とする後部車体構造。
  2. 前記スペアタイヤを格納位置から退避位置へ移動する移動手段を有し、前記エアバッグ袋体は前記移動手段の一部を構成し、膨張展開時に前記スペアタイヤを格納位置から退避位置へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の後部車体構造。
  3. 前記エアバッグ袋体は、前記シートバックより上方まで膨張展開することを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の後部車体構造。
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