JP2006224594A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セラミック基板上にポリシリコンの熱伝導層をもうけたハイブリッド基板の耐インク性を向上させる。
【解決手段】安価なセラミック基板101に機械器加工でインク吐出口112を形成し、その上に放熱性の高いポリシリコン膜104等の熱伝導層を堆積することによって、十分な機械強度と良好な蓄熱性と放熱性のバランスがとれ、前記放熱性の高い層に、プラズマ酸化や、SiN膜デポ等により耐アルカリ膜を形成することによって、耐インク性の高いインクジェット記録ヘッド用の基板を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体に外部からエネルギーを加えることによって、所望の液体を吐出するインクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録ヘッドの製造方法に関する。
熱等のエネルギーをインクに与えることで、気泡の発生を促し、この体積変化を利用して吐出口からインクを吐出し、これを記録媒体上に付着させて画像形成を行うインクジェット記録方法が知られている。インクジェット方式の中で、基板に対し垂直にインクを吐出するサイドシューター型(特開平4−10940)が提案されている。このサイドシューター型では、基板の裏面から表面の吐出圧発生素子部にインクを供給するために、単結晶Si基板に異方性エッチング法で貫通するインク供給口を開けている。
一方、インクジェット記録ヘッド用の基板として、アルミナにシリコンを堆積して、良好な熱伝導と低コスト化を両立する技術が特許公告0282413に開示されている。
特開平4−10940号公報 特許2824123(登録)
従来のサイドシューター型のインクジェット記録ヘッドでは、単結晶Siの面方位によってエッチング速度が異なることを利用した異方性エッチング法で、基板裏面からインク供給口をエッチングにより形成していた。このため、基板はSiの単結晶基板に限定され、作製できるインクジェット記録ヘッドの大きさにも単結晶基板の大きさが制約になった。また、Siの異方性エッチングには7〜116時間という長大な時間が掛かるという問題点もあった。
また、特許公告02824123に開示されているインクジェット記録ヘッドの構成は、基板に対して平行に吐出するエッジシューター型の提案であり、本発明のような基板に対して垂直に吐出するサイドシューター型に関しては開示されていない。
上記のような問題点は、基板にインク吐出圧力発生素子が設けられ、インク吐出圧力発生素子に対向するプレート側に吐出口が配されて、インク内に気泡を発生させて該吐出口基板に垂直にインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであって、セラミック等の耐熱基板に良熱伝導層が堆積され、基板を貫通するようにインク供給口が形成され、インク供給口に面する良熱伝導層表面に耐アルカリ膜が形成されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッドによって解決される。
(作用)
本発明では、安価なセラミック基板に貫通孔を開けて、それを耐熱性の無機物で埋めて平坦化し、表面に熱伝導の良い膜を堆積し、その表面に樹脂製のインク吐出口を形成し、良熱伝導性の膜に穴をあけて作製するインクジェット記録ヘッドにおいて、両熱伝導性膜の断面に保護膜を形成することで、インクジェット記録ヘッドの耐インク性が増加し、信頼性の向上に寄与する。
以上述べたように本発明によれば、セラミック基板に機械加工でインク供給口を形成し、その上に放熱性の高い層を堆積することによって、十分な機械強度と良好な蓄熱性と放熱性のバランスがとれ、前記放熱性の高い層に耐アルカリ膜を形成することによって、耐インク性の高いインクジェット記録ヘッド用の基板を得ることが可能になる。
これを用いて、低コストで面積の大きさ基板を用いて、高品位な印字が可能なインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
Figure 2006224594
〔実験1〕
セラミック基板の熱伝導性を向上するために表面に堆積したポリシリコン膜は、インク供給口側面でインクに直接接触している。インクジェットプリンタに用いるインクは、その成分からアルカリ性になっている場合が多い。シリコンはアルカリに弱く、特にポリシリコンはアルカリに対して解け出しやすいことが知られている。そこで、インク供給口に模した試料を作成し、インクに対する溶出試験を行った。
図2(1)〜(9)は、試料の作製方法を示したものである。
(1)厚さ630μm、6インチφのアルミナ基板201を用意した。
(2)機械加工で幅150μm、長さ30mmの貫通孔202を形成した。
(3)この貫通孔に粉末状のゲルマニウムを充填し、1000℃で溶解して貫通孔を塞いだ。
(4)基板表面を研磨して、基板表面を平坦化した。
(5)エッチングストップ層としてプラズマCVDでSiN膜205を、6000Å堆積した。
(6)熱伝導層として、プラズマCVDでポリシリコン膜206を15μm堆積した。
(7)表面保護層として、プラズマCVDでSiN膜207を1μm堆積した。
(8)TMAH(テトラ・メチル・アンモニウム・ハイドライド)に浸漬して、ゲルマニウムを除去した。
(9)CDE(ケミカル・ドライ・エッチング)法により、SiN膜とポリシリコン膜を除去して、擬似的なインク供給口208を形成した。
この基板を、pH9のインク200ccに60℃で3週間浸漬して、Siの溶出量を測定した。溶出量は0.6ppmであった。
〔実験2〕
実験1と同様の試料に、O2プラズマによる表面酸化処理を行った。処理条件は、基板温度100℃、圧力300mmtorr、RFパワー1.2w/cm2、処理時間5分とした。
この基板を、pH9のインク200ccに60℃で3週間浸漬して、Siの溶出量を測定した。溶出量は0.3ppmであった。
〔実験3〕
図2(6)まで実験1と同様の試料に、図3のように貫通孔上のポリシリコンをパターニングして図3(1)のようにインク供給口にあたる開口部209を形成する。次に209の側面も含めてCVD法によるSiN膜210を、1μm堆積した。最後に貫通孔に充填されたゲルマニウムを除去して、擬似的なインク供給口211を形成した。
この基板を、pH9のインク200ccに60℃で3週間浸漬して、Siの溶出量を測定した。溶出量は測定限界以下であった。
〔実験4〕
実験1で得たSiが0.6ppm溶出したインクと、実験2で得た0.3ppmのインクを、それぞれインクジェット記録ヘッドに充填して、5×107回の吐出試験を行ったところ、Siが0.6ppm容存しているサンプルでは、吐出ノズルに4/600の割合で、ヒーター上のTa膜にコゲが発生し不吐出になった。Siが0.3ppm容存しているサンプルでは不吐出は発生しなかった。
〔実施態様例〕
図1は本発明による実施態様例を示すインクジェット記録ヘッドの模式図である。基板101としてはアルミナ、窒化アルミナなどのセラミックなどが用いられる。基板の中心部にインクを裏面から供給するための貫通孔102があけられている。エッチングストップ層103としてSiNやSiO2などの薄膜が堆積されている。さらに、熱伝導層としてポリシリコン膜やタングステン膜104が堆積されている。
この熱伝導層膜の側面に、インク溶出防止膜114が形成されている。インク溶出防止膜は、図4の105のように、他の絶縁膜と兼用することも可能である。
絶縁膜105として、SiNやSiO2などの薄膜が堆積され、その上にヒーター層106、電極107などの金属膜が形成してある。さらに、保護膜108としてSiN膜が堆積パターニングされ、ヒーター上には耐キャビテーション膜110としてTaが堆積パターニングされている。
前述したヒーターボード基板上に、ノズル剤の密着向上層109としてポリエーテルアミド系の樹脂膜が形成され、その上にノズル形成樹脂111がパターニングされ、インク吐出口112が形成されている。
次に、本発明によるインクジェット記録ノズルのプロセスを図5(1)〜(20)および図6を使って順を追って説明する。
アルミナなどのセラミック製基板301に、機械加工によってインク供給口302を形成する。
形成した供給口に、図6(2)のように加熱用の表面のフラットなボート402に基板を設置して、基板と線膨張係数の近い材料401の粉末を充填する。この材料は、例えばSi、Geやその合金等などが用いられる。
この後、充填材の融点以上に加熱し、供給口に多結晶のSi、Ge、Snを密に充填する。
さらに、図6(4)のように埋め込み部の突起部を研磨して平坦化する。
平坦化した基板上に、CVD法やスパッター等でSiNまたはSiO2膜を堆積して、エッチングストップ層205とする。積層されたエッチングストップ膜のトータルの膜厚は、一般には5000Å〜3μm、好ましくは8000〜25000Å、最適には1μm〜2μmである。また積層されたエッチングストップ膜のトータルの応力は、一般には2×10exp−9dyne/cm2以下、より好ましくは1.8×10exp−9dyne/cm2以下、最適には1.5×10exp−9dyne/cm2以下である。
更にCVD法や溶融塗布法などで金属膜やポリシリコン層306を堆積する。これは、インクジェット吐出素子の熱を逃がすために10〜40μm堆積する。
CVD法やスパッター等でSiNまたはSiO2膜を堆積してパターニングして、蓄熱層307を形成する。その上に、AlやCuおよびその合金を堆積パターニングして、下層配線電極308を形成する。
プラズマCVD等を使って、SiNやSiON、SiO2等の膜を堆積して層間絶縁膜309とする。さらに、層間絶縁膜にコンタクトホール310を形成する。
インク供給口に合わせて、インク吐出圧力発生素子としてヒーター部312形成する。ヒーター材料としては、Ta、TaN、TaNSi等などの金属膜をスパッターや真空蒸着等によって堆積しパターニングする。さらに電力供給用の上層電極211としてAl、Mo、Ni、Cu等の金属膜を同様にして形成する。
ヒーターには耐久性の向上を目的としてプラズマCVDでSiN膜313を堆積し保護膜とする。
この上に、耐キャビテーション膜314としてスパッター法等でTaを堆積しパターニングする。この膜の膜厚は、好ましくは1000〜5000Å、さらに好ましくは2000〜4000Å、最適には2500〜3500Åである。
ここで、配線とヒーターの形成の順番等に特に制限がないのは言うまでもない。
樹脂製のノズルの密着性を上げるために、耐食性の高い樹脂膜315を形成する。そして、ヒーター部とインク供給口部をパターニングする。
インク流路確保のために、強アルカリや有機溶剤等で溶解可能な樹脂で流路パターン316を形成する。このパターンは、印刷法や感光性樹脂によるパターニング等で形成する。
インク流路のパターンの上に、被覆樹脂層317を形成する。この被覆樹脂層は微細パターンを形成するので感光性レジストが望ましく、さらに流路を形成した樹脂層を除去する際のアルカリや溶剤等によって変形変質しない性質が必要である。
次に流路の被覆樹脂層をパターニングして、ヒーター部に対応したインク吐出口318と電極の外部接続部を形成する。この後、被覆樹脂層を光や熱等によって硬化する。
この基板のノズル形成面側を保護するためレジストで保護膜319を形成する。
この基板をアルカリ系エッチャント(KOH、TMAH、ヒドラジン等)に浸け、インク供給口に充填した充填材をエッチングして、インク供給口320を形成する。この時、エッチングは、エッチングストップ層の手前で止まる。
エッチングストップ層のSiN等の膜をフッ酸等の薬液または、ドライエッチ等で部分的に除去してインク供給口を開口する。そして、インク流路形成材を除去し、インクの流路確保する。
この後、プラズマ酸化法を用いて、インク供給口に面した熱伝導層の側面に保護膜322を形成する。この保護膜は、上記プロセスの途中で成膜法等によって形成することも可能である。
上記プロセスにおいて、基板の加工手順は特に限定されるものではなく、任意に選ぶことができる。
以下に、本発明の実施例を説明する。
図1は本発明による実施例を示すインクジェット記録ヘッドのベース基板の模式図である。外形6インチφで厚さ630μmのアルミナ基板101の中心部にインクを裏面から供給するための貫通穴102を、ダイサーで切削加工してあけた。インク供給口の幅は200μm、長さは30mmとした。
基板表面にエッチングストップ層103としてSiN薄膜を14000Å堆積した。さらにこの上にインクジェットのインク吐出用ヒーターの放熱を良くするためにポリシリコンを15μm堆積した。プラズマ酸化法により、このポリシリコン層のインク供給口断面部に酸化膜114を形成した。
絶縁膜としてSiN105を16000Å堆積し、その上にTaSiNを500Å堆積パターニングしヒーター層106を形成し、さらにAlを2000Å堆積して電極107とした。このAlの一部をエッチングしてヒーター113部とした。SiNを3000Å堆積し保護膜108、Taを2300Å堆積し耐キャビテーション膜110とした。
このヒーターボード上に、感光性樹脂でノズル液室111を作り、インク吐出口112を開口し、インクジェット記録ヘッドを形成した。
以下に、本発明の他実施例を説明する。
実施例1と同様の構造で、図4のようにインク供給口面する熱伝導層の側面に第一の絶縁膜層のSiN膜105で保護膜を形成した。他の部分は実施例1と同じにした。
以下に、本発明によるインクジェット記録ヘッドの作製方法について、図5を用いて順を追って説明する。
6インチφ、630μm厚のアルミナ基板301に、機械加工によってインク供給口302を形成した。インク供給口の幅は150μm、長さは300mmとした。
加工した基板を、カーボンボート402に乗せ、供給口の上部を塞いで、供給口に粒径50μm以下の粉末状のGe401を充填して、980℃溶融して多結晶化して密に充填した。さらに、基板を冷却した後、粒径1μmのセリウムの砥粒を用いて、埋め込み部の突起部を研磨して平坦化した。この時、供給口の部304分の凹凸は5000Å以下に抑えた。
平坦化した基板上に、プラズマCVD法でSiNを1.2μm堆積して、エッチングストップ層305とした。この時の成膜条件は、SiH4/NH3/N2=160/400/2000sccm、圧力1600mtorr、基板温度300℃、RF1400Wであった。
更にプラズマCVD法でポリシリコン層306を20μm堆積した。この時の成膜条件は、SiH4/H2=200:1000sccm、圧力1200mtorr、基板温度250℃、RF2.6KWであった。
さらにプラズマCVD法でSiO2膜を8000Å堆積しパターニングして、蓄熱層307を形成した。そのときの成膜条件は、SiH4/H2O/N2=250/1200/4000sccm、圧力1800mtorr、基板温度300℃、RF1800Wであった。
その上に、AlCuを3000Å堆積パターニングして、下層配線電極308を形成した。
さらにプラズマCVD法を使って、前述と同条件でSiO2膜を12000Å堆積して層間絶縁膜309とした。さらに、層間絶縁膜にコンタクトホール310を形成した。
インク供給口に合わせて、インク吐出圧力発生素子としてヒーター部312形成する。ヒーター材料としては、TaSiN膜をスパッターで500Å堆積しパターニングした。さらに電力供給用の上層電極211としてAlCu膜を2000Å堆積してパターニングした。
ヒーターには耐久性の向上を目的としてプラズマCVDでSiN膜313を3000Å堆積した。
この上に、耐キャビテーション膜314としてスパッター法でTaを2300Å堆積しパターニングした。
樹脂製のノズルの密着性を上げるために、耐アルカリ性の膜(HIMAL日立化成製)315を形成する。そして、ヒーター部パターニングする。
感光性樹脂としてポリメチルイソプロペニルケトン(東京応化ODUR−1010)を20μm塗布してパターニングして、図5(14)のようにインク流路型材316を形成した。さらに表1に示した感光性樹脂層317を12μm塗布しパターニングして、図5(15)のようにインク吐出口318を形成した。
ノズル形成面側を保護するために、ゴム系レジスト(東京応化製OBC)で保護膜319を形成した。
この基板を21%のTMAH水溶液に浸漬して異方性エッチングした。エッチャント温度は83℃、エッチング時間は3時間とした。
エッチングは図5(17)のように進み、エッチングストップ層の前で止まっている。この樹脂、エッチングストップ層に亀裂はなく、流路形成樹脂層やノズル部へのエッチング液の侵入は見られなかった。
次に、図5(18)のようにエッチングストップ層のSiNとその上のポリシリコン層をCDE法によって除去した。エッチング条件は、CF4/O2=300/250sccm、RF800W、圧力250mtorrであった。
保護膜を除去した後、乳酸メチル中で超音波を掛け流路形成樹脂を除去して、インク流路を形成した。
これに酸素プラズマ処理装置で酸化処理を行って、図5(20)のようにインク供給口断面部のポリシリコン露出部に酸化膜322を形成しインクジェット記録ヘッドが完成した。
この時の処理条件は、基板温度100℃、圧力300mmtorr、RFパワー1.2w/cm2、処理時間5分とした。
このインクジェット記録ヘッドに電気的外部配線を接続し、インクを充填して60℃4週間の保存試験を行った後、吐出周波数18KHzで印字テストを行ったが、30mm幅全域にわたって、印字のカスレ、濃度ムラ、インクの不吐出のない高品位な印字物が得られた。
以下に、本発明によるインクジェット記録ヘッドの作製方法の他の実施例について説明する。
図5(1)〜(6)までは、実施例3と同様にして基板を形成した。
次にCDE法を用いて図7(1)のように、インク供給口の上部に相当する部分のポリシリコンをエッチングした。エッチング条件は、CF4/O2=300/250sccm、RF800W、圧力250mtorrであった。
この上にプラズマCVD法でSiNを6000Å堆積して、第一の絶縁層502と、ポリシリコンのインク供給口断面部の保護膜503を形成した。この時の成膜条件は、SiH4/NH3/N2=160/400/2000sccm、圧力1600mtorr、基板温度300℃、RF1400Wであった。
この後は、実施例3の図5(8)〜(20)と同様の工程を経て、図4と同様の形態を持ったインクジェット記録ヘッドを作製した。
このインクジェット記録ヘッドに電気的外部配線を接続し、インクを充填して60℃4週間の保存試験を行った後、吐出周波数18KHzで印字テストを行ったが、30mm幅全域にわたって、印字のカスレ、濃度ムラ、インクの不吐出のない高品位な印字物が得られた。
本発明によるインクジェット記録ヘッドを示す概略図 本発明に至る実験に用いた基板の工程フローを示す図 本発明に至る実験に用いた基板の工程フローを示す図 本発明によるインクジェット記録ヘッドを示す概略図 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図 本発明によるインクジェット記録ヘッドの途中工程を示す概略図 本発明によるインクジェット記録ヘッドの途中工程を示す概略図
符号の説明
101 セラミック基板
102 インク供給口
103 エッチングストップ層
104 ポリシリコン層
105 絶縁層
106 ヒーター層
107 電極層
108 ヒーター保護膜
109 ノズル剤密着向上層
110 耐キャビテーション膜
111 ノズル形成材
112 インク吐出口
113 ヒーター
114 ポリシリコン層保護膜
201 アルミナ基板
202 インク供給口
203 インク供給口充填材
204 基板上部研磨面
205 エッチングストップ層
206 ポリシリコン層
207 表面保護膜
208 インク供給口
209 インク供給口上の開口部
210 表面保護膜
211 インク供給口
301 アルミナ基板
302 インク供給口
303 インク供給口充填材
304 基板上部研磨面
305 エッチングストップ層
306 ポリシリコン層
307 絶縁層
308 下層電極
309 層間絶縁膜
310 コンタクトホール
311 上部電極
312 ヒーター
313 保護膜
314 耐キャビテーション膜
315 ノズル密着向上層
316 インク流路形成樹脂
317 ノズル形成樹脂
318 インク吐出口
319 エッチング保護膜
320 インク供給口
321 インク供給口
322 ポリシリコン層保護膜
401 SiまたはGeの粉末
402 カーボンボート
403 研磨処理前のフラットなインク供給口表面
501 インク供給口上のポリシリコン膜開口部
502 SiN膜
503 ポリシリコン層保護膜

Claims (6)

  1. 基板にインク吐出圧力発生素子が設けられ、インク吐出圧力発生素子に対向するプレート側に吐出口が配されて、インク内に気泡を発生させて該吐出口基板に垂直にインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであって、セラミック等の耐熱基板に良熱伝導層が堆積され、基板を貫通するようにインク供給口が形成され、インク供給口に面する良熱伝導層表面に耐アルカリ膜が形成されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記良熱伝導層がポリシリコン膜であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記良熱伝導層がタングステン膜であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記耐アルカリ膜が、シリコン酸化膜であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記耐アルカリ膜が、窒化シリコン膜であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 基板にインク吐出圧力発生素子が設けられ、インク吐出圧力発生素子に対向するプレート側に吐出口が配されて、インク内に気泡を発生させて該吐出口基板に垂直にインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであって、セラミック等の耐熱基板にインク供給口加工する工程、供給口を耐熱性の高い無機物で充填し基板を平坦化する工程、基板表面に放熱性の良い材料を堆積する工程、放熱層のインク供給口断面を保護する層を形成する工程、その上にインク流路の形成する工程、インク供給口充填材を除去する工程を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
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JP2013193411A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ、及び画像形成装置

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