JP2006222511A - 撮像装置および手ブレ補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動画像データを生成する動画像処理系と静止画像データを生成する静止画像処理系とが存在する場合において、動画像データおよび静止画像データのいずれにも適切な手ブレ補正処理を施すこと。
【解決手段】 センサ2X,2Yは、カメラ1の撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する撮像素子の動きを検出する。ドライバ回路4は、その撮像素子から、動画モードでは動画像データ6bを生成し、静止画モードでは静止画像データ6dを生成する。制御回路8は、操作部9への操作に応じて動画モードと静止画モードとを切り換える。そして、動画手ブレ補正部11は、その撮像素子の動きに基づいて、動画像データ6bに対して手ブレ補正を実行し、静止画手ブレ補正部12は、その撮像素子の動きに基づいて、静止画像データ6dに対して手ブレ補正を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置および手ブレ補正方法に関するものである。
動画像を撮影するビデオカメラ装置には、撮影時の手ブレを補正する機能を有するものがある。また、動画像データの複数のフレーム情報に基づいて手ブレを補正しつつ高画質な静止画像データを生成する装置も提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−234623号公報(要約)
しかしながら、同一の光学系におけるCCD(Charge Coupled Device )などの撮像素子から取得されるデータ(つまり、撮像素子の各画素で検出される値)から、動画像データを生成する動画像処理系と、撮像素子から取得されるデータから静止画像データを生成する静止画像処理系とを別々に有する撮像装置の場合には、従来の手ブレ補正方法では、動画像データおよび静止画像データのそれぞれに適切な手ブレ補正処理を施すことは困難である。つまり、上述の装置では、1つの方式の手ブレ補正しか実行されず、動画像および静止画像のそれぞれの特性に応じた最適な手ブレ補正は実行されない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、動画像データを生成する動画像処理系と静止画像データを生成する静止画像処理系とが存在する場合において、動画像データおよび静止画像データのいずれにも適切な手ブレ補正処理を施すことを可能とする撮像装置および手ブレ補正方法を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る撮像装置は、撮像素子と、撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する撮像素子の動きを検出する動き検出手段と、撮像素子により得られる画像情報から動画像データを生成する動画像データ生成手段と、撮像素子により得られる画像情報から静止画像データを生成する静止画像データ生成手段と、所定の操作部への操作に応じて動画像データ生成手段により動画像データを生成する動画モードと所定の操作部への操作に応じて静止画像データ生成手段により静止画像データを生成する静止画モードとを切り換える切換手段と、動画像データ生成手段により動画像データが生成される場合に、動き検出手段により検出された撮像素子の動きに基づいて、動画像データに対して手ブレ補正を実行する第1の手ブレ補正部と、静止画像データ生成手段により静止画像データが生成される場合に、動き検出手段により検出された撮像素子の動きに基づいて、第1の手ブレ補正部の補正方式とは異なる方式で、静止画像データに対して手ブレ補正を実行する第2の手ブレ補正部とを備える。
これにより、動画像データを生成する動画像処理系と静止画像データを生成する静止画像処理系とが存在しても、第1の手ブレ補正部と第2の手ブレ補正部により、動画像データおよび静止画像データのいずれにも適切な手ブレ補正処理を施すことができる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記の撮像装置に加え、次のようにしてもよい。つまり、この場合、第1の手ブレ補正部は、撮像素子により撮像された動画像内の1枚の画像の画像データに対して、動き検出手段により検出されたフレーム間の撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、手ブレ補正処理を施し、第2の手ブレ補正部は、撮像素子により撮像された1枚の画像を複数の部分領域に区分した各部分画像の画像データに対して、撮像素子による撮像の際に動き検出手段により検出された前記撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、手ブレ補正処理を施す。
これにより、第1の手ブレ補正部と第2の手ブレ補正部により、動画像データおよび静止画像データのいずれにも適切な手ブレ補正処理を施すことができる。特に、静止画のブレは動画のブレより目立つことに対応して、静止画データについては、1画像内でより細かく手ブレ補正が実行される。
また、本発明に係る撮像装置は、上記の撮像装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。つまり、この場合、撮像装置は、所定のレートで動画像の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成手段を備える。そして、動き検出手段は、撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する撮像素子の動きを検出する動き検出素子と、動き検出素子の出力を所定のサンプリングレートでサンプリングするサンプリング回路とを有する。第1および第2の手ブレ補正部は、垂直同期信号生成手段による垂直同期信号を基準にして、補正対象の画像データに対応する動き検出素子の出力のサンプルを特定して手ブレ量を計算し、その手ブレ量に応じた手ブレ補正を実行する。サンプリング回路は、動画像データ生成手段による動画像データの生成と静止画像データ生成手段による静止画像データの生成が切り換えられた場合にも継続して所定のレートで動き検出素子の出力をサンプリングする。
これにより、動画像の撮像と静止画像の撮像の切り換え後に、静止画の撮像期間または動画像のフレームに撮像素子の動きのサンプルを対応付ける処理を簡単に行うことができ、切り換え後に即座に、手ブレ補正を実行することができる。つまり、切り換え前後で、垂直同期信号と撮像素子の動きのサンプリングとの対応関係が連続すること、並びに垂直同期信号に同期して動画像および静止画像の撮像が実行されることで、動画像の各フレームおよび静止画像に対する手ブレ補正に使用するサンプルを簡単に特定することができる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記の撮像装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。つまり、この場合、撮像装置は、所定のレートで動画像の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成手段を備える。そして、動き検出手段は、撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する撮像素子の動きを検出する動き検出素子と、動き検出素子の出力を所定のサンプリングレートでサンプリングするサンプリング回路とを有する。第1および第2の手ブレ補正部は、垂直同期信号生成手段による垂直同期信号を基準にして、補正対象の画像データに対応する動き検出素子の出力のサンプルを特定して手ブレ量を計算し、その手ブレ量に応じた手ブレ補正を実行する。サンプリング回路は、切換手段により動画モードと静止画モードが切り換えられた場合にも継続して所定のレートで動き検出素子の出力をサンプリングする。
これにより、動画モードと静止画モードの切り換え後に、静止画の撮像期間または動画像のフレームに撮像素子の動きのサンプルを対応付ける処理を簡単に行うことができ、モード切り換え後に、いつ撮像を開始しても即座に手ブレ補正を実行することができる。
本発明に係る手ブレ補正方法は、所定の操作部に対する操作に応じて動画モードと静止画モードとを切り換えるステップと、撮像素子による撮像の際に、撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する撮像素子の動きを、動画モードと静止画モードとの切り換え時に継続して検出するステップと、動画モードの場合に、フレーム間で検出した撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、動画像データに対して手ブレ補正処理を実行するステップと、静止画モードの場合に、撮像素子により撮像された1枚の画像を複数の部分領域に区分した各部分画像の画像データに対して、撮像素子による撮像の際に検出した撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、動画像データに対する手ブレ補正方式とは異なる方式で、静止画像データに対して手ブレ補正処理を実行するステップとを備える。
これにより、動画像データを生成する動画像処理系と静止画像データを生成する静止画像処理系とが存在しても、動画像データおよび静止画像データのいずれにも適切な手ブレ補正処理を施すことができる。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。この撮像装置は、ムービー機能付き携帯電話機、ビデオカメラなどといった携帯可能な撮像装置である。図1において、カメラ1は、CCD(Charge Coupled Device )センサ、CMOSセンサなどといった撮像素子と、その撮像素子の表面に被写体の像を投射するレンズなどの光学系とを有するモジュールである。このカメラ1は、この撮像装置の筐体あるいは筐体内の構造体に固定される。これにより、カメラ1内の撮像素子も筐体内で固定され、カメラ1内の撮像素子は、三次元空間内で、この撮像装置の運動と同様に運動する。
また、センサ2Xは、撮像素子を含むカメラ1の光学系の光軸に対して垂直な方向(以下、X軸とする)に関するカメラ1の撮像素子の動きを検出する動き検出手段である。また、センサ2Yは、撮像素子を含むカメラ1の光学系の光軸およびX軸に対して垂直な方向(以下、Y軸とする)に関するカメラ1の撮像素子の動きを検出する動き検出手段である。
センサ2X,2Yは、カメラ1と同様に、この撮像装置の筐体あるいは筐体内の構造体に固定される。これにより、センサ2X,2Yは、この撮像装置の運動と同様に運動する。ひいては、この撮像装置の運動に伴い、センサ2X,2Yは、カメラ1と同様に移動する。
この実施の形態1では、センサ2X,2Yは、X軸およびY軸を中心とした撮像素子の回転運動に係る角速度を検出するジャイロセンサである。つまり、センサ2X,2Yにおいて発生する電圧、電流、抵抗などのアナログ値が、センサ2X,2Yの角速度に伴い変化する。なお、センサ2X,2Yにより、絶対角速度の情報が得られる。このようなジャイロセンサとしては、例えば、本出願人らが開発した振動ジャイロセンサ「XV−3500CB」などがある。一例としてのこの振動ジャイロセンサ「XV−3500CB」の外形寸法は、5.0[mm]×3.2[mm]×1.3[mm]であり、その質量は66[mg]である。このような小型・薄型のジャイロセンサを使用することで、筐体内の空間が狭い装置でも充分に、センサ2X,2Yを設置可能である。
図2は、実施の形態1におけるセンサ2X,2Yが検出する角速度の方向を示す斜視図である。図2に示すように、カメラ1の光学系の光軸をZ軸としたとき、センサ2Xは、図2のX軸周りのカメラ1の角速度を検出し、センサ2Yは、図2のY軸周りのカメラ1の角速度を検出する。
図1に戻り、サンプリング回路3は、センサ2X,2Yにおいて発生する電圧、電流、抵抗などのアナログ値をA/D変換し、カメラ1の運動に関する動きデータを取得する回路である。この実施の形態1では、センサ2X,2Yは角速度を検出するため、動きデータは、角速度データとなる。
また、サンプリング回路3は、所定のサンプリングレートで反復してセンサ2X,2Yの検出値をサンプリングする。この実施の形態1では、サンプリング回路3によるサンプリングレートは、所定のフレームレートより大きく設定される。
また、サンプリング回路3は、VSYNC発生回路5による垂直同期信号(VSYNC信号)のエッジのタイミングを基準として1フレームずつ区分して、センサ2X,2Yから検出された角速度データをジャイロデータ6aとしてメモリ6に格納する。
図3は、実施の形態1におけるジャイロデータ6aの一例を示す図である。ジャイロデータ6aは、センサ2X,2Yにより得られる各サンプルにつき、サンプル番号、X軸の角速度データおよびY軸の角速度データを含む。各サンプルは、サンプリングレートで順番に発生し、1ずつ増加するサンプル番号を順番に付される。例えば、図3においては、サンプル番号が333であるサンプルのX軸の角速度データは1539であり、Y軸の角速度データは1518である。
この実施の形態1では、ジャイロデータ6aとして記憶する角速度データは、センサ2X,2Yから出力されたロウ(RAW)データとされ、角速度データを使用した計算を行う際に、ロウ(RAW)データが角速度値へ変換される。なお、ロウデータから角速度値へ変換した後の値を、ジャイロデータ6aの角速度データとして記憶するようにしてもよい。ロウデータから角速度値への変換は、センサ2X,2Yの既知の特性に基づき行えばよい。
図1に戻り、ドライバ4回路は、動画モード時には、VSYNC発生回路5によるVSYNC信号の各エッジに同期して、カメラ1の撮像素子から各フレームの画像データを抽出し動画像データ6bとしてメモリ6に格納し、静止画モード時には、操作部9に対する撮影操作後のVSYNC信号の最初のエッジに同期して、カメラ1の撮像素子から画像データを抽出し静止画像データ6dとしてメモリ6に格納する回路である。
また、この実施の形態1では、ドライバ4回路は、カメラ1における撮像素子の1または複数のラインごとに露出タイミングをシフトさせた後、ラインごとに画像データを抽出して、ローリングシャッタを実現する回路である。
また、VSYNC発生回路5は、所定のフレームレートと同一の周波数を有する垂直同期信号を生成する回路である。
また、メモリ6は、RAM、EEPROM(Electronic Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリなどといった半導体メモリであり、ジャイロデータ6a、動画像データ6b、補正済み動画像データ6c、静止画像データ6d、補正済み静止画像データ6eなどを記憶する記憶部である。なお、メモリ6の替わりにハードディスクドライブなどの記録媒体を使用するようにしてもよい。
図4は、実施の形態1において実現されるローリングシャッタを説明する図である。図4に示すように、カメラ1の撮像素子1aは、1画素に相当する受光部1bを二次元に配列したものである。1配列方向に沿った受光部1bの集合がライン1cとなる。
各受光部1bは、入射光量に応じた電荷、電圧等を生成し、二次元に配列された受光部1bの電荷、電圧等の分布が画像情報となる。画像情報は、ライン1cごとに撮像素子1aから抽出される。各ライン1cのアナログ値の画像情報は、ドライバ回路4により、デジタル値の画像データに変換され、メモリ5に記憶される。
1本のライン1cずつ、リセットのタイミングで受光部1bの電荷、電圧等がリセットされ、その後所定時間経過後の読み出しのタイミングで、受光部1bの電荷、電圧等が抽出される。すなわち、リセットのタイミングから読み出しのタイミングまでの期間が、そのライン1cの露出期間となる。
ローリングシャッタの場合、カメラ1の光学系を介して撮像素子1aの表面に被写体の像に対応する光が入射している状態で、ドライバ回路4は、リセットのタイミングと読み出しのタイミングを1または複数のライン1c毎にシフトさせつつ各ライン1cの露出時間を一定として露出させ、その後に各ライン1cの画像情報を抽出する。したがって、ローリングシャッタの場合には、擬似的な開口部が、ライン1cの配列方向に沿って移動していき、シャッタが実現される。
図5は、実施の形態1における撮像素子の各ラインの撮影タイミングとジャイロデータのサンプル番号との対応関係の一例を示すタイミングチャートである。ジャイロデータ6aのサンプルは、ライン1cのリセットから読み出しまでの期間に関連付けられる。図5に示す例では、サンプル番号(i)〜(i+5)のジャイロデータ6aのサンプルは、第(n)ラインの画像データに関連付けられる。
図1に戻り、演算部7は、動画像データ6bに対する手ブレ補正処理を実行する動画手ブレ補正部11と静止画像データ6dに対する手ブレ補正処理を実行する静止画手ブレ補正部12とを有する回路または装置である。演算部7は、例えば、上記処理を記述したプログラムを記憶したメモリおよびそのメモリからプログラムを読み出して実行するマイクロプロセッサにより実現される。なお、その他、演算部7の一部または全部を、上記処理専用の電子回路に置き換えてもよい。
動画手ブレ補正部11は、カメラ1により撮像された動画像内の1枚の画像の画像データに対して、センサ2X,2Yにより検出されたフレーム間のカメラ1の動きを示す角速度データに基づき、手ブレ補正処理を施す。
動画手ブレ補正部11において、手ブレ検出部11aは、フレーム間(つまり、VSYNC信号の1周期の間)のカメラ1の動きを示す角速度データから手ブレ量と手ブレ方向を計算する第1の計算部である。また、画像補正部11bは、手ブレ検出部11aの計算による手ブレ方向に沿って、手ブレ検出部11aの計算による手ブレ量に応じた手ブレ補正処理を、各部分画像の画像データに対して施す第2の計算部である。
静止画手ブレ補正部12は、カメラ1により撮像された1枚の画像を複数の部分領域に区分した各部分画像の画像データに対して、カメラ1による撮像の際にセンサ2X,2Yにより検出されたカメラ1の動きを示す角速度データに基づき、手ブレ補正処理を施す。
静止画手ブレ補正部12において、手ブレ検出部12aは、カメラ1の動きを示す角速度データから手ブレ量と手ブレ方向を計算する第1の計算部である。また、画像補正部12bは、手ブレ検出部12aの計算による手ブレ方向に沿って、手ブレ検出部12aの計算による手ブレ量に応じた手ブレ補正処理を、各部分画像の画像データに対して施す第2の計算部である。
また、制御回路8は、サンプリング回路3、ドライバ回路4および演算部7を制御する回路である。制御回路8は、例えば、各種動作の開始、終了などの指令を供給する。さらに、制御回路8は、撮像モードを動画モードと静止画モードのいずれかに設定し、操作部9に対する操作に応じて撮像モードを切り換える機能を有する。
なお、動画モードでは、操作部9に対して撮影開始操作がなされてから撮影終了操作がなされるまでの期間、ドライバ回路4が、所定のフレームレートで動画像データ6bを出力し、動画手ブレ補正部11が、ジャイロデータ6aに基づいて、動画像データ6bに対して手ブレ補正処理を施す。一方、静止画モードでは、操作部9に対してシャッタ押下操作がなされると、ドライバ回路4が、静止画像データ6dを出力し、静止画手ブレ補正部12が、ジャイロデータ6aに基づいて、静止画像データ6dに対して手ブレ補正処理を施す。
また、操作部9は、動画モードと静止画モードを切り換えるスイッチ、静止画を撮像する際に操作されるシャッタボタンなどを含む操作部であり、操作に応じた電気信号を制御回路8に供給する。
次に、上記装置の動作について説明する。
図6は、実施の形態1における撮影モードの切り換えについて説明するフローチャートである。
まず、装置が起動すると、制御回路8は、撮影モードを動画モードとする(ステップS1)。その後、操作部9に対して撮影モードの切り換え操作がなされない間は(ステップS2)、制御回路8は、撮影モードを動画モードのままとする(ステップS1)。
動画モードの場合に、操作部9に対して撮影モードの切り換え操作がなされた場合(ステップS2)、制御回路8は、撮影モードを静止画モードに切り換える(ステップS3)。その後、操作部9に対して撮影モードの切り換え操作がなされない間は(ステップS4)、制御回路8は、撮影モードを静止画モードのままとする(ステップS3)。
静止画モードの場合に、操作部9に対して撮影モードの切り換え操作がなされた場合(ステップS4)、制御回路8は、撮影モードを動画モードに切り換える(ステップS1)。
このように、操作部9に対して撮影モードの切り換え操作がなされると、制御回路8は、撮影モードを切り換える。
次に、動画モードについて説明する。図7は、実施の形態1に係る撮像装置の動画モード時の動作を示すタイミングチャートである。
装置が起動すると、サンプリング回路3は、所定のサンプリングレートと同一の周波数を有する基準信号を発生し、その基準信号に同期して、ジャイロセンサ2X,2Yの検出値のサンプリングを実行する。また、装置が起動すると、VSYNC発生回路5は、VSYNC信号を発生する。
動画モードでは、ドライバ回路4は、VSYNC信号の立ち上がりエッジで、シャッタ動作を実行して、1フレーム分の画像データを取得し、動画像データ6bとしてメモリ6に書き込む。図7では、VSYNC信号の時刻T(i)の立ち上がりエッジでフレームiの画像データが取得され、1周期後の時刻T(i+1)の立ち上がりエッジで次のフレームi+1の画像データが取得される。
このように、動画モードでは、ドライバ回路4からメモリ6へ複数フレームの画像データが動画像データ6bとして、VSYNC信号に同期して順次格納される。
また、サンプリング回路3は、所定のサンプリングレートで、ジャイロデータ6aをメモリ6に順次書き込む。その際、サンプリング回路3は、VSYNC信号のエッジを参照して、フレーム間隔Pごとに一連のジャイロサンプルを区分して、ジャイロデータ6aとして書き込む。すなわち、図7における時刻T(i)から時刻T(i+1)までのジャイロサンプルが1つのグループとしてメモリ6に格納される。
そして、動画手ブレ補正部11の手ブレ検出部11aは、あるフレームの画像データについて、そのフレームと直前のフレームとの間に得られたジャイロサンプルをジャイロデータ6aから取得し、それらのジャイロサンプルの総和に基づいて、そのフレームについてのX軸方向の手ブレ量とY軸方向の手ブレ量を計算する。フレーム間隔におけるジャイロサンプルの総和は、その期間の角速度の積分値、つまりその期間における回転角にほぼ比例するため、それに基づいて各手ブレ量が計算される。
次に、動画手ブレ補正部11の画像補正部11bは、手ブレ検出11aによるあるフレームについてのX軸およびY軸方向の手ブレ量に基づいて、動画像データ6bのそのフレームの画像データのうち、そのフレームの画像データとして使用する画像領域を特定し、その画像領域の画像データを抽出し、そのフレームの補正済み動画像データ6cとする。
図8は、実施の形態1における動画モード時の手ブレ補正を説明する図である。図8に示すように、動画像データ6bの1フレームの画像領域21のうち、基準領域22aに対して、X軸およびY軸の手ブレ量と同一の量ΔX,ΔYだけ手ブレ方向とは逆方向にずらした補正後領域22bの画像データが、そのフレームの補正済み動画像データ6cとされる。なお、図8に示すように、動画像データ6bのフレームの画像領域21は、補正済み動画像データ6cの領域22a,22bより広く設定されている。
このように、動画モードでは、フレーム間に得られるジャイロデータ6aに応じて、手ブレ量が計算され、その手ブレ量に応じた画像領域が抽出されることで、手ブレ補正が行われる。
次に、静止画モードについて説明する。図9は、実施の形態1に係る撮像装置の静止画モード時の動作を説明するフローチャートである。
まず、操作部9に対するシャッタボタン押下操作などで撮影指令が入力されると、制御回路7は、その操作指令に対応して、ドライバ回路4に撮影開始指令を供給する(ステップS21)。
ドライバ回路4は、撮影開始指令を受け取ると、それ以後にVSYNC信号から得られる画像の先頭タイミング(垂直同期タイミング)で撮影動作を開始する。ドライバ回路4は、この実施の形態1では、撮影開始指令受信後のVSYNC信号の最初の立ち上がりエッジで静止画の撮影動作を開始する。そして、ドライバ回路4は、カメラ1の撮像素子1aを制御してローリングシャッタ動作を行い、1枚の画像に対応する静止画像データ6dを取得し、メモリ6に格納する(ステップS22)。
この実施の形態1では、ローリングシャッタ動作時には、第(n)のライン1cのリセットタイミングと第(n+1)のライン1cのリセットタイミングとの間隔は、例えば、サンプリング回路3によるサンプリングレートの逆数とされる。
他方、サンプリング回路3は、継続して所定のサンプリングレートで、ジャイロデータ6aをメモリ6に順次書き込む。その際、サンプリング回路3は、VSYNC信号のエッジを参照して、フレーム間隔Pごとに一連のジャイロサンプルを区分して、ジャイロデータ6aとして書き込む(ステップS22)。
次に、制御回路8は、手ブレ補正処理の指令を演算部7の静止画手ブレ補正部12に供給する。
静止画手ブレ補正部12の手ブレ検出部12aは、まず、メモリ6のジャイロデータ6aおよび静止画像データ6bを参照して、1枚の画像に対応する静止画像データ6bから、所定の数の部分領域(以下、セグメントという)に対応する静止画像データ6bを特定するとともに、各セグメントの撮影期間にセンサ2X,2Yから検出されたジャイロデータ6aを特定する(ステップS23)。その際、手ブレ検出部12aは、まず、ジャイロデータ6aのうち、静止画の撮影タイミングに該当するフレーム間隔Pを特定し、そのフレーム間隔Pのジャイロデータ6aから、さらに、各セグメントに対応するジャイロデータ6aを特定する。
この実施の形態1では、セグメントの数は、サンプリングレートをフレームレートで除算して得られる数とされる。例えば、サンプリングレートが240[1/sec]であり、フレームレートが15[1/sec]である場合には、セグメント数は16となる。図10は、実施の形態1において、セグメント数が16である場合のセグメントを示す図である。図10に示すように、これらのセグメントは、画像内で、ローリングシャッタの開口部の移動方向に相当する方向に配列し、各セグメントは、1または複数のラインから構成される。
そして、手ブレ検出部12aは、各セグメントの撮影期間に検出されたジャイロデータ6aに基づき、各セグメントについて手ブレ量と手ブレ方向を計算する(ステップS24)。
次に、静止画手ブレ補正部12の画像補正部12bは、各セグメントの手ブレ量Dmおよび手ブレ方向θmに基づいて、各セグメントの画像データに対して手ブレ補正処理を施す(ステップS25)。そして、画像補正部12bは、手ブレ量Dmおよび手ブレ方向θmに基づき手ブレ補正された全セグメントの画像データを合成して得られる画像データを、1枚の画像についての静止画像データ6dに対する補正済み静止画像データ6eとし、メモリ6に格納する(ステップS26)。
ここで、ステップS25における各セグメントの画像データに対する手ブレ補正処理の詳細について説明する。図11は、図9のステップS25における各セグメントの画像データに対する手ブレ補正処理の詳細について説明するフローチャートである。
まず、画像補正部12bは、各セグメントについて、手ブレ量Dmが所定の閾値以上であるか否かを判定し、手ブレ量Dmが所定の閾値以上である場合には、そのセグメントについて、以下の手ブレ補正処理を実行すると判定し、手ブレ量Dmが所定の閾値未満である場合には、そのセグメントについて、手ブレ補正処理を実行しないと判定する。
画像補正部12bは、手ブレ量Dmが所定の閾値以上である場合には、そのセグメントにおいて手ブレ補正処理を、以下のように実行する。
初めに、画像補正部12bは、1つのセグメントについて、カメラ1およびドライバ回路4により取得された画像データ6dを手ブレ画像I(x,y)とし、この手ブレ画像I(x,y)を推測画像O(x,y)の初期値とする(ステップS41)。
また、画像補正部12bは、そのセグメントの手ブレ方向θmおよび手ブレ量Dmに基づいて、手ブレ方向に画像をボケさせるフィルタH(i,j)を生成する。
なお、フィルタH(i,j)の縦横のサイズは、それぞれ手ブレ量Dmのピクセル以上に設定される。また、フィルタH(i,j)の行列において、中心の要素および中心から手ブレ方向θmの要素(1行につき1つの要素または1列につき1つの要素)の値が定数a1とされ、その要素の1列または1行だけ隣りの1つの要素の値が定数a2とされ、その他の要素の値はゼロとされる。定数a1,a2は、手ブレ量Dmの逆数に比例した正の値を有し、a1+a2=1/Dmの関係にある値とされる。
次に、画像補正部12bは、推測画像Oに対してフィルタHを適用して、推測画像Oに対するボケ画像Bを生成する(ステップS42)。
そして、画像補正部12bは、手ブレ画像Iから生成したボケ画像Bを減算して誤差画像E(x,y)を生成する(ステップS43)。また、画像補正部12bは、生成した誤差画像E(x,y)にフィルタHを適用して、誤差画像E(x,y)のエッジ部分をボケさせる。
また、画像補正部12bは、まず、式(1),(2),(3)に従ってエッジ強度行列W(x,y)を生成する。さらに、画像補正部12bは、そのエッジ強度行列W(x,y)を標準化する。つまり、W(x,y)の全要素のうちの最大値が1に、最小値が0になるように、W(x,y)の全要素の値を一次式で変換して、W(x,y)の全要素の値が0〜1の範囲に入るようにする。
Figure 2006222511
Figure 2006222511
なお、式(1),(2)の右辺の演算子は、畳み込みを表す。
W(x,y)=cos(θm)・dx(x,y)+sin(θm)・dy(x,y)・・・(3)
そして、画像補正部12bは、標準化後のエッジ強度行列W(x,y)を使用して、式(4)に従って推測画像O(x,y)を更新する(ステップS44)。
O(x,y)=O(x,y)+β×E(x,y)×W(x,y) ・・・(4)
ここで、βは、正の定数であり、推測画像Oの値の収束の速さを制御するための定数である。βの値は、手ブレ量Dmおよび手ブレ方向θmに基づいて決定される。例えば、フィルタHの最大特異値λに基づき、βは(2/(λ2 ))未満の正の定数とされる。
そして、画像補正部12bは、今回の更新量Sが所定の閾値未満であるか否かを判定する(ステップS45)。
今回の更新量Sが所定の閾値未満である場合には、画像補正部12bは、推測画像Oの更新を終了し、推測画像Oに対して、エッジを強調するシャープニング処理を手ブレ方向θmに沿って施し、その処理後の画像を、そのセグメントの手ブレ補正済みの画像とする(ステップS47)。なお、更新量Sは、式(5)に従って計算される。
Figure 2006222511
一方、今回の更新量Sが所定の閾値以上である場合には、画像補正部12bは、所定回数(例えば5回)、推測画像Oを更新したか否かを判定し(ステップS46)、所定回数、推測画像Oを更新したと判定した場合には、画像補正部12bは、推測画像Oに対して、エッジを強調するシャープニング処理を施し、その処理後の画像を、そのセグメントの手ブレ補正済みの画像とする(ステップS47)。
今回の更新量Sが所定の閾値未満であり、かつ所定回数、推測画像Oを更新していないと判定した場合には、画像補正部12bは、ステップS42〜ステップS46の処理を、更新量Sが所定の閾値未満となるか、所定回数、推測画像Oを更新するまで、繰り返し実行する。
このようにして、画像補正部12bは、各セグメントについて手ブレ補正処理を実行する。
以上のように、上記実施の形態1によれば、センサ2X,2Yは、動き検出手段として、カメラ1の撮像素子1aの光軸に対して垂直な方向に関する撮像素子の動きを検出する。また、ドライバ回路4は、動画像データ生成手段および静止画像データ生成手段として、撮像素子1aにより得られる画像情報(各受光部1bの検出値)から、動画モードでは動画像データ6bを生成し、静止画モードでは静止画像データ6dを生成する。また、制御回路8は、切換手段として、操作部9への操作に応じて動画モードと静止画モードとを切り換える。そして、動画手ブレ補正部11は、第1の手ブレ補正部として、センサ2X,2Yにより検出された撮像素子1aの動きに基づいて、動画像データ6bに対して手ブレ補正を実行し、静止画手ブレ補正部12は、第2の手ブレ補正部として、センサ2X,2Yにより撮像素子1aの動きに基づいて、静止画像データ6dに対して手ブレ補正を実行する。
これにより、動画手ブレ補正部11と静止画手ブレ補正部12により、動画モードと静止画モードとを切り換え可能な装置において、動画像データ6bおよび静止画像データ6dのいずれにも適切な手ブレ補正処理を施すことができる。
また、上記実施の形態1によれば、動画手ブレ補正部11は、撮像素子1aにより撮像された動画像内の1枚の画像の画像データに対して、センサ2X,2Yにより検出されたフレーム間の撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、手ブレ補正処理を施し、静止画手ブレ補正部12は、撮像素子1aにより撮像された1枚の画像を複数の部分領域に区分した各部分画像の画像データに対して、撮像素子1aによる撮像の際の撮像素子1aの動きを示す動きデータに基づき、手ブレ補正処理を施す。
これにより、特に、静止画のブレは動画のブレより目立つことに対応して、静止画データについては、1画像内でより細かく手ブレ補正が実行される。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る撮像装置は、実施の形態1に係る撮像装置に加え、撮影モード切り換え時に継続してサンプリング回路3によりジャイロデータ6aのサンプリングを実行するようにしたものである。
なお、実施の形態2に係る撮像装置の構成については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。ただし、実施の形態2に係る撮像装置の撮影モード切り換え時の動作は、以下のようになる。
図12は、実施の形態2における撮影モード切り換え時の動作を説明するタイミングチャートである。
時刻Tcに操作部9に対して撮影モード切り換えの操作がなされた場合、時刻Tcまでの期間の撮影モードは、動画モードであり、時刻Tc以降の期間の撮影モードは、静止画モードである。時刻Tcにおいて撮影モード切り換えの操作があった場合でも、サンプリング回路3は、サンプリング周期に対して位相ズレ(つまり、遅延)を生じることなく、継続してサンプリングを実行する。そして、その後、操作部9に対してシャッタボタン押下操作の有無に拘わらず、静止画モードにおいて、サンプリング回路3は、継続してサンプリングを実行する。
そして、時刻Tpにおいて操作部9に対してシャッタボタン押下操作があると、ドライバ回路4は、時刻Tsにおいてシャッタ動作を実行して、1枚分の静止画像データ6dを生成し、メモリ6に格納する。そして、静止画手ブレ補正部12は、図12におけるフレーム間隔P3において取得されたジャイロデータ6aのうちの静止画の撮像期間に対応するジャイロデータ6aに基づいて、静止画像データ6dに対して手ブレ補正処理を施し、補正済み静止画像データ6eを生成する。
以上のように、上記実施の形態2によれば、センサ2X,2Yが、動き検出素子として、撮像素子1aの光軸に対して垂直な方向に関する撮像素子の動きを検出し、サンプリング回路3が、センサ2X,2Yの出力を所定のサンプリングレートでサンプリングする。
そして、手ブレ補正部11,12は、VSYNC信号を基準にして1枚の画像に対応するジャイロデータ6a内のサンプルを特定して手ブレ量を計算し、その手ブレ量に応じた手ブレ補正を実行する。サンプリング回路3は、制御回路8により動画モードと静止画モードが切り換えられた場合にも継続して所定のレートで動き検出素子の出力をサンプリングする。
これにより、動画モードと静止画モードの切り換え後に、静止画の撮像期間または動画像のフレームに撮像素子1aの動きのサンプルを対応付ける処理を簡単に行うことができ、モード切り換え後に、いつ撮像を開始しても即座に手ブレ補正を実行することができる。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記各実施の形態では、動画モードから静止画モードへ切り換えられた後、シャッタボタン押下操作がなされると、静止画像データ6dの取得が実行されるが、動画モード時または動画撮像時に、シャッタボタン押下操作がなされた場合でも、即座に静止画像データ6dを取得するようにしてもよい。その場合には、サンプリング回路3は、動画像データの生成と静止画像データの生成が切り換えられた場合にも継続して所定のレートでセンサ2X,2Yの出力をサンプリングする。
これにより、切り換え前後で、垂直同期信号と撮像素子の動きのサンプリングとの対応関係が連続すること、並びに垂直同期信号に同期して動画像および静止画像の撮像が実行されることで、動画像の各フレームおよび静止画像に対する手ブレ補正に使用するサンプルを簡単に特定することができ、切り換え後に手ブレ補正を即座に実行することができる。
また、上記各実施の形態では、X軸とY軸の2方向の動きに基づいて手ブレ補正を行っているが、手ブレの方向が1方向のみに限定される場合には、1方向のみの動きに基づいて手ブレ補正を行うようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、動きデータとして、角速度データを使用しているが、その代わりに、動きを表す別の物理量のデータを使用するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態において、ローリングシャッタのリセットタイミングのライン間の時間間隔は、1セグメントの露出期間内に、少なくとも1つのジャイロデータ6aのサンプル(ジャイロサンプル)が得られる長さであればよい。
また、上記各実施の形態では、ローリングシャッタを使用しているが、その代わりにメカニカルシャッタを使用してもよい。
本発明は、例えば、デジタルスチルカメラ機能を有するデジタルビデオカメラ装置、デジタルビデオカメラ機能を有するデジタルスチルカメラ装置などに適用可能である。
実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるセンサが検出する角速度の方向を示す斜視図である。 実施の形態1におけるジャイロデータの一例を示す図である。 実施の形態1において実現されるローリングシャッタを説明する図である。 実施の形態1におけるジャイロデータについて説明する図である。 実施の形態1における撮影モードの切り換えについて説明する図である。 実施の形態1に係る撮像装置の動画モード時の動作を示す図である。 実施の形態1における動画モード時の手ブレ補正を説明する図である。 実施の形態1に係る撮像装置の静止画モード時の動作を説明する図である。 実施の形態1におけるセグメントの一例を示す図である。 実施の形態1における手ブレ補正処理の詳細について説明する図である。 実施の形態2における撮影モード切り換え時の動作を説明する図である。
符号の説明
1a 撮像素子、2X,2Y センサ(動き検出手段,動き検出素子)、3 サンプリング回路(動き検出手段)、4 ドライバ回路(動画像データ生成手段,静止画像データ生成手段)、8 制御回路(切換手段)、9 操作部、11 動画手ブレ補正部(第1の手ブレ補正部)、12 静止画手ブレ補正部(第2の手ブレ補正部)。

Claims (5)

  1. 撮像素子と、
    上記撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する上記撮像素子の動きを検出する動き検出手段と、
    上記撮像素子により得られる画像情報から動画像データを生成する動画像データ生成手段と、
    上記撮像素子により得られる画像情報から静止画像データを生成する静止画像データ生成手段と、
    所定の操作部への操作に応じて上記動画像データ生成手段により動画像データを生成する動画モードと所定の操作部への操作に応じて上記静止画像データ生成手段により静止画像データを生成する静止画モードとを切り換える切換手段と、
    上記動画像データ生成手段により動画像データが生成される場合に、上記動き検出手段により検出された上記撮像素子の動きに基づいて、上記動画像データに対して手ブレ補正を実行する第1の手ブレ補正部と、
    上記静止画像データ生成手段により静止画像データが生成される場合に、上記動き検出手段により検出された上記撮像素子の動きに基づいて、上記第1の手ブレ補正部の補正方式とは異なる方式で、上記静止画像データに対して手ブレ補正を実行する第2の手ブレ補正部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の手ブレ補正部は、前記撮像素子により撮像された動画像内の1枚の画像の画像データに対して、前記動き検出手段により検出されたフレーム間の前記撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、手ブレ補正処理を施し、
    前記第2の手ブレ補正部は、前記撮像素子により撮像された1枚の画像を複数の部分領域に区分した各部分画像の画像データに対して、前記撮像素子による撮像の際に前記動き検出手段により検出された前記撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、手ブレ補正処理を施すこと、
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 所定のレートで動画像の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成手段を備え、
    前記動き検出手段は、前記撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する前記撮像素子の動きを検出する動き検出素子と、上記動き検出素子の出力を所定のサンプリングレートでサンプリングするサンプリング回路とを有し、
    前記第1および第2の手ブレ補正部は、上記垂直同期信号生成手段による垂直同期信号を基準にして、補正対象の画像データに対応する前記動き検出素子の出力のサンプルを特定して手ブレ量を計算し、その手ブレ量に応じた手ブレ補正を実行し、
    上記サンプリング回路は、前記動画像データ生成手段による動画像データの生成と前記静止画像データ生成手段による静止画像データの生成が切り換えられた場合にも継続して所定のレートで上記動き検出素子の出力をサンプリングすること、
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 所定のレートで動画像の垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成手段を備え、
    前記動き検出手段は、前記撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する前記撮像素子の動きを検出する動き検出素子と、上記動き検出素子の出力を所定のサンプリングレートでサンプリングするサンプリング回路とを有し、
    前記第1および第2の手ブレ補正部は、上記垂直同期信号生成手段による垂直同期信号を基準にして、補正対象の画像データに対応する前記動き検出素子の出力のサンプルを特定して手ブレ量を計算し、その手ブレ量に応じた手ブレ補正を実行し、
    上記サンプリング回路は、前記切換手段により動画モードと静止画モードが切り換えられた場合にも継続して所定のレートで上記動き検出素子の出力をサンプリングすること、
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 所定の操作部に対する操作に応じて動画モードと静止画モードとを切り換えるステップと、
    撮像素子による撮像の際に、上記撮像素子の光軸に対して垂直な方向に関する上記撮像素子の動きを、動画モードと静止画モードとの切り換え時に継続して検出するステップと、
    動画モードの場合に、フレーム間で検出した上記撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、動画像データに対して手ブレ補正処理を実行するステップと、
    静止画モードの場合に、上記撮像素子により撮像された1枚の画像を複数の部分領域に区分した各部分画像の画像データに対して、上記撮像素子による撮像の際に検出した上記撮像素子の動きを示す動きデータに基づき、動画像データに対する手ブレ補正方式とは異なる方式で、静止画像データに対して手ブレ補正処理を実行するステップと、
    を備えることを特徴とする手ブレ補正方法。
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