JP2006221738A - 光学情報の記録制御方法及び記録装置 - Google Patents

光学情報の記録制御方法及び記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006221738A
JP2006221738A JP2005034185A JP2005034185A JP2006221738A JP 2006221738 A JP2006221738 A JP 2006221738A JP 2005034185 A JP2005034185 A JP 2005034185A JP 2005034185 A JP2005034185 A JP 2005034185A JP 2006221738 A JP2006221738 A JP 2006221738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
track
optical information
information recording
signal quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005034185A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Okubo
修一 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2005034185A priority Critical patent/JP2006221738A/ja
Publication of JP2006221738A publication Critical patent/JP2006221738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】狭トラックピッチのランド・グルーブ記録においてクロス消去を低減できる光学情報の記録制御方法及び記録装置を提供する。
【解決手段】光学情報記録媒体上の隣接する少なくとも3トラックに記録を行い、異なるトラックオフセット条件において前記記録手順を繰り返し行い、隣接する少なくとも3トラックの中心トラックにおいて記録された信号の信号品質を評価することによりクロス消去の観点からトラックオフセットの最適化を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学情報記録媒体にレーザ光を照射して情報の記録を行う光学情報の記録制御方法及び記録装置に関し、例えば、基板に形成された案内溝内と案内溝間部との両方に記録を行うランド・グルーブ記録を行う光学情報の記録制御方法及び記録装置に関する。
一般に、レーザ光照射によって情報の記録・再生を行う光学情報記録媒体としては、CD−RやDVD−R等の追記型媒体、光磁気ディスク、CD−RWやDVD−RAM、DVD−RW等の相変化光ディスクが知られている。これら記録型の光ディスクでは、予め案内溝が基板に形成されており、案内溝内部(グルーブ)及び案内溝間部(ランド)のいずれかあるいは両方で記録が行われる。記録を行う際には、光学情報記録媒体にレーザ光を照射した際に生じる案内溝からの回折信号(プッシュプル信号)を利用して、グルーブあるいはランドに沿ってレーザ光を追従(トラッキング)させており、一般には、プッシュプル信号のゼロクロス点に沿ってビームが追従するような制御(トラッキングサーボ)がかけられる。
一方、光学情報記録媒体の記録容量向上手段の1つとして、ランド及びグルーブの両方に記録を行うランド・グルーブ記録が知られている。ランド・グルーブ記録では実効的なトラックピッチはグルーブピッチの半分となるため、サーボ信号の劣化を招くことなくトラック密度を向上させることができる。
ランド・グルーブ記録における課題の一つは、ランドあるいはグルーブに記録を行った際に、隣接するグルーブあるいはランドに予め記録されてあった情報を消去してしまうというクロス消去であることが知られている。記録容量を向上させるにはトラックピッチを低減する必要があるが、クロス消去はトラックピッチが小さくなるほど深刻になる現象であり、重大な課題の一つである。
本願発明者は、ランド・グルーブ記録においては、プッシュプル信号のゼロクロス点によるトラッキングサーボが、クロス消去の観点からは必ずしも好適ではないことを見いだした。すなわち、プッシュプル信号のゼロクロス点によりトラッキングサーボをかけて情報の記録を行った場合、図9に示すように、隣接トラック間でクロス消去がアンバランスになり、クロス消去の大きなトラックでは予め記録されてあった情報がほとんど消去されてしまうという問題が生じることを見いだした。図9(A)に示すように、ランド間のグルーブに沿ってレーザスポットを走査する際に、図9(B)に示すように、グルーブ記録後にはクロス消去が生じてしまう。この問題は、プッシュプル信号のゼロクロス点が必ずしもランドあるいはグルーブの中心と一致しないために起きている。
そこで、本発明の目的は、狭トラックピッチのランド・グルーブ記録においてクロス消去を低減できる光学情報の記録制御方法及び記録装置を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明による光学情報の記録制御方法及び記録装置は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)光学情報記録媒体に形成された案内溝にレーザ光を照射し、その反射光から得られる回折信号に基づいてレーザ光のトラッキング制御を行う光学情報の記録制御方法において、
互いに隣接する少なくとも3本のトラックにテスト記録を行い、記録された信号の再生信号品質を求め、求められた再生信号品質に基づいて前記トラッキング制御のためのトラックオフセットを調整する光学情報の記録制御方法。
(2)前記隣接するトラックは、案内溝内部及び前記案内溝間部を含む上記(1)の光学情報の記録制御方法。
(3)トラックオフセットを変化させて前記案内溝内部及び案内溝間部の両方への前記テスト記録及び前記再生信号品質評価とを繰り返し行い、前記再生信号品質に基づいて最適なトラックオフセットを決定する上記(2)の光学情報の記録制御方法。
(4)前記隣接する少なくとも3本のトラックの中心は案内溝内部であり、前記案内溝内部に記録を行う際の記録パワPW1と前記溝間部に記録を行う際の記録パワPW2とがPW2/PW1>1.1 を満たす上記(1)乃至(3)のいずれかの光学情報の記録制御方法。
(5)光学情報記録媒体にレーザ光を照射して情報の記録を行う際の記録条件を調整する記録条件調整方法において、
前記光学情報記録媒体上の隣接する少なくとも3トラックにテスト記録を行う記録手順と、異なるトラックオフセットにおいて前記記録手順を繰り返す手順と、前記3トラックの中心トラックにおいて記録された信号の再生信号品質を評価して好適なトラックオフセットを決定する手順とを備える光学情報の記録制御方法。
(6)光学情報記録媒体に形成された案内溝に沿ってレーザ光を照射し、その反射光から得られる回折信号に基づいてレーザ光のトラッキング制御を行う光学情報の記録装置において、
前記光学情報記録媒体からの反射光に基づいて記録情報を再生する再生回路と、
前記再生回路により再生された再生信号の再生品質を評価する信号品質評価回路と、
互いに隣接する少なくとも3本のトラックにテスト記録を行い、前記信号品質評価回路により記録された信号の再生信号品質を求めさせ、求められた再生信号品質に基づいて前記トラッキング制御のためのトラックオフセットを調整する制御回路と、
を備える光学情報の記録装置。
(7)前記隣接するトラックは、案内溝内部及び前記案内溝間部を含む上記(6)の光学情報の記録装置。
(8)前記制御回路は、トラックオフセットを変化させて前記案内溝内部及び案内溝間部の両方への前記テスト記録及び前記再生信号品質評価とを繰り返し行い、前記再生信号品質に基づいて最適なトラックオフセットを決定する上記(7)の光学情報の記録装置。
(9)前記隣接する少なくとも3本のトラックの中心は案内溝内部であり、前記案内溝内部に記録を行う際の記録パワPW1と前記溝間部に記録を行う際の記録パワPW2とがPW2/PW1>1.1 を満たす上記(6)乃至(8)のいずれかの光学情報の記録装置。
本発明の光学情報の記録制御方法及び記録装置によれば、ランド・グルーブ記録の際のクロス消去を低減することができるのでトラックピッチを低減し、記録容量を向上させることが可能となる。
図1は本発明にかかる光学情報記録装置の一例を示す構成図である。光ヘッド3により光学情報記録媒体100に照射されるレーザ光の強度はレーザ駆動回路5により制御され、レーザ光の集光位置はサーボ制御回路4により制御される。ディスク100の厚さ方向に対するレーザ光の制御は通常フォーカスサーボと呼ばれ、ナイフエッジ法や非点収差法などによりサーボをかけるためのエラー信号が生成される。ディスクの半径方向に対するレーザ光の制御(ディスク回転時に案内溝に沿ってレーザ光を追従させる)は、通常トラッキングサーボと呼ばれ、プッシュプル法などによりサーボをかけるためのエラー信号が生成される。
コントローラ6からサーボ制御回路4にオフセット情報を送ることにより、フォーカスの追従位置あるいはトラッキングの追従位置を変化させることができる。従来知られているように、記録が好適となるレーザ光の集光位置は必ずしもフォーカスエラー信号のゼロクロス点とは一致するとは限らないので、フォーカスオフセット情報をサーボ制御回路4に送って適宜フォーカス追従位置を変化させる。また、上述のように、クロス消去低減の観点からは、トラックエラー信号のゼロクロス点が必ずしも好適ではないことから、コントローラからトラックオフセット情報をサーボ制御回路に送って適宜トラック追従位置を変化させることが必要である。
本実施例では、好適なトラックオフセットを決定するために、ランド(ここではトラック1と呼ぶ)と該ランドに隣接する両側のグルーブ、また、グルーブ(ここではトラック2と呼ぶ)と該グルーブに隣接する両側のランドにテスト記録を行う。テスト記録を行った後、トラック1の再生信号の信号品質及びトラック2の再生信号の信号品質を信号品質評価器2により評価する。トラックオフセットを変化させて前記手順を繰り返し行い、信号品質評価値に基づいて好適なトラックオフセットを決定し、オフセット情報をサーボ制御回路4に送る。ここで、信号品質評価値としては、ジッタやSNRを用いることができる。
本実施例では、信号品質評価指標として、本願出願人の出願になる特開2004−213862に開示されているSNRを用いている。図2には、同公報に開示されている信号品質評価値Sを算出するための機能ブロック例が示されている。再生波形をAD変換器21により一定周波数でサンプリングした後、PLL(位相同期ループ)回路を含んだ等化器22によりクロック周期毎の等化再生波形データが得られる。等化は、ノイズ成分をできるだけ抑制しつつ、再生波形がPR波形に基づく目標波形に最も近似されるように等化される。信号品質評価器23は、入力した等化再生波形を用いて信号品質評価値Sを算出して、再生波形の品質評価を行う。
この光ディスク媒体等に記録された情報の再生波形の品質評価は、例えば、上記公報に開示されているように、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から目標信号を求め、当該目標信号と、クロック周期毎の再生信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出する。更に、算出された異なる時刻の等化誤差の積を求め、当該等価誤差の積に基づいて信号品質を評価するように行うことができる。より具体的には、ある二組の時系列データの差分とパーシャルレスポンス特性とを用いて定義されるノイズベクトル上に等化誤差を射影し、射影された等化誤差の分散と、前記二組の時系列データの差分とパーシャルレスポンス特性とを用いて定義されるユークリッド距離との比に基づいて信号品質を評価することができる。
記録を行う際には、コントローラ6からレーザ駆動回路5にレーザパワ情報を送り、レーザ光のパワを図3に示すような記録パワ、消去パワ、ボトムパワと呼ばれる多値レベルに変化させて記録を行う。
波長405nm、NA=0.65の光学ピックアップを用いて、相変化光ディスクに対して情報の記録・再生を行った。基板としてはピッチ0.68μmの案内溝が形成されたポリカーボネート基板を用い、記録線速は5.6m/s、記録線密度は130nm/bitとし、データの再生にはPR(1,2,2,2,1)等化及びビタビ検出を用いた。
先ず、初めに、トラックオフセット0の条件、すなわち、プッシュプル信号のゼロクロス点によりトラッキングをかけた状態で以下の手順で記録再生評価を行った。
ランド(n-2トラック)、グルーブ(n-1トラック)、ランド(nトラック)、グルーブ(n+1トラック)、ランド(n+2トラック)のランドを中心とする隣接する5トラックに(1-7)変調されたランダムデータを10回記録した。ここで、nはディスク上のある記録トラックを識別するために用いた自然数であり、その値自体に意味はない。ここでは、数字が小さいトラックほどディスクの内周に存在するものとして表現している。すなわち、n-1トラックはnトラックの内周側に隣接するトラック、n+1トラックはnトラックの外周側に隣接するトラックを表している。記録順序は、ランド(n-2トラック)を10回オーバライト、その後、ランド(nトラック)を10回オーバライト、その後、ランド(n+2トラック)を10回オーバライトし、その後、グルーブ(n-1トラック)を10回オーバライト、その後、グルーブ(n+1トラック)を10回オーバライトとした。
また、前記隣接する5トラックとは別のグルーブを中心とする隣接5トラック、グルーブ(m-2トラック)、ランド(m-1トラック)、グルーブ(mトラック)、ランド(m+1トラック)、グルーブ(m+2トラック)の隣接する5トラックに(1-7)変調されたランダムデータを10回記録した。記録順序は、記録順序は、グルーブ(m-2トラック)を10回オーバライト、その後、グルーブ(mトラック)を10回オーバライト、その後、グルーブ(m+2トラック)を10回オーバライトし、その後、ランド(m-1トラック)を10回オーバライト、その後、ランド(m+1トラック)を10回オーバライトとした。
記録を行った後、隣接する5トラックの中心すなわち、ランド(nトラック)及びグルーブ(mトラック)にて記録された信号の品質評価を上記のような方法で行った。
次に、ランド及びグルーブのトラックオフセットを独立に±0.04 μmの範囲で変化させて、上記手順と同様に隣接する5トラックにランダムデータを記録して、中心のランド及びグルーブのSNRを測定した。SNRの測定結果を図4に示す。図4には各トラックオフセットの組み合わせごとに得られたSNRを示してあり、ランドのトラックオフセット-0.02μm、グルーブのトラックオフセット0.02μm
で記録を行うのがランド・グルーブともに良好なSNRが得られて、好適であることが分かる。なお、好適なトラックオフセットを決定するには、下記の手順に従えば良い。
(1)あるトラックオフセットの組み合わせにおいて得られたランド・グルーブのSNRをそれぞれSNR1、SNR2とする。
(2)SNR1、SNR2のうち小さい方をその条件におけるSNRとする。
(3)トラックオフセットの組み合わせごとに求められた(2)のSNRを比較し、最大のSNRが得られる条件を最適条件とする。
図4から、狭トラックのランド・グルーブ記録では、トラックオフセット0の条件ではなく、所定のオフセットを加えてトラッキングサーボをかけた方が良好な記録特性が得られることが分かる。
実施例1では、隣接する5トラックを対象とし、各トラックにおいて10回記録を行ったが、トラックオフセット調整時間の短縮のためには、記録回数や記録トラックを低減することが望ましい。そこで、本実施例では、隣接する3トラックをトラックオフセット調整のための対象とし、かつ、各トラックにおける記録回数を1回とした。ただし、クロス消去の影響を調べるために、隣接トラック記録時のみ、記録パワを最適記録パワより10%増加させて記録を行った。すなわち、調整手順としては次の通りとなる。
先ず、初めに、トラックオフセット0の条件、すなわち、プッシュプル信号のゼロクロス点によりトラッキングをかけた状態で以下の手順で記録再生評価を行った。
グルーブ(n-1トラック)、ランド(nトラック)、グルーブ(n+1トラック)のランドを中心とする隣接する3トラックに(1-7)変調されたランダムデータを1回記録した。ここで、nはディスク上のある記録トラックを識別するために用いた自然数であり、その値自体に意味はない。ここでは、数字が小さいトラックほどディスクの内周に存在するものとして表現している。すなわち、n-1トラックはnトラックの内周側に隣接するトラック、n+1トラックはnトラックの外周側に隣接するトラックを表している。記録順序は、ランド(nトラック)に標準パワで1回記録、その後、グルーブ(n-1トラック)を標準パワの+10%パワで1回記録、その後、グルーブ(n+1トラック)を標準パワの+10%パワで1回記録とした。
また、前記隣接する3トラックとは別のグルーブを中心とする隣接3トラック、ランド(m-1トラック)、グルーブ(mトラック)、ランド(m+1トラック)に(1-7)変調されたランダムデータを1回記録した。記録順序は、グルーブ(mトラック)に標準パワで1回記録、その後、ランド(m-1トラック)を標準パワの+10%パワで1回記録、その後、ランド(m+1トラック)を標準パワの+10%パワで1回記録とした。
記録を行った後、隣接する3トラックの中心すなわち、ランド(nトラック)及びグルーブ(mトラック)にて記録された信号の品質評価を行った。信号品質評価指標として、実施例1と同様にSNRを用いた。
次に、ランド及びグルーブのトラックオフセットを独立に±0.04μmの範囲で変化させて、上記手順と同様に隣接する3トラックにランダムデータを記録して、中心のランド及びグルーブのSNRを測定した。SNRの測定結果を図5に示す。
図5から最適なトラックオフセットは、実施例1と同様にランドのトラックオフセット-0.02μm、グルーブのトラックオフセット0.02μmであることが分かる。
実施例2では隣接記録パワを標準記録パワの+10%で記録を行ったが、本比較例では、隣接トラック記録時の記録パワも標準パワのままとして、実施例2と同様に隣接トラック1回記録の条件でトラックオフセットとSNRの関係を調べた。SNRの測定結果を図6に示す。実施例1あるいは実施例2とは異なり、SNRのトラックオフセット依存性が小さく、最適なトラックオフセットを決定するのが困難であることが分かる。これは、隣接トラック標準パワ1回記録の条件では、中心トラックに記録されているデータの消去はほとんど起こらず、中心トラックにおける信号劣化要因がクロストークのみとなっているからである。クロストークはトラックオフセットに依存して変化はするものの、その依存性はクロス消去に比べて小さいために、本比較例では、最適なトラックオフセット判定が困難であったと考えられる。
なお、隣接トラック記録条件を、標準パワの+5%記録パワ、記録回数1回とし、本比較例と同様の実験を行ってトラックオフセットの最適化を試みたが、SNRの劣化量が小さく、最適なトラックオフセットを見つけだすことが困難であった。実施例2と本比較例の結果から、隣接トラック記録回数を減らして、トラックオフセット調整時間を短縮するためには、隣接トラック記録時の記録パワは標準記録パワの10%以上増加させなければならないことが分かる。
なお、隣接トラック記録時のパワが極端に高い場合には、たとえ最適トラックオフセット条件であっても、中心トラックの信号が消去されてしまい、再生信号の品質評価を行うことができなくなってしまうので、隣接トラック記録時の記録パワは標準記録パワの2倍以下(+100%以下)であることが望ましい。
上記実施例では、信号品質評価指標としてSNRを用いたが、他の指標を用いても良い。例えば、記録密度が低くジッタが計測できるような場合にはジッタを用いても良い。この場合のトラックオフセット調整手順は次の通りである。
(1)あるトラックオフセットの組み合わせにおいて得られたランド・グルーブのジッタをそれぞれσ1、σ2とする。
(2)σ1、σ2のうち大きい方をその条件におけるジッタσとする。
(3)トラックオフセットの組み合わせごとに求められた(2)のσを比較し、最小のσが得られる条件を最適条件とする。
SNRのように高い値が好ましい指標の場合には、ランド・グルーブいずれかで低い方の値を選択し、その低い値の中から最大値を探すことで最適トラックオフセットを決定し、ジッタのように低い値が好ましい指標の場合には、ランド・グルーブいずれかで高い方の値を選択し、その高い値の中から最小値を探すことで最適トラックオフセットを決定すれば良い。
上記実施例において説明してきたトラックオフセット調整手順の流れについて図7を参照してまとめると以下の通りである。図8では、隣接する3トラックに記録を行って最適トラックオフセットを決定する場合の流れを説明してあるが、隣接する5トラックに記録を行う場合も基本的な流れは同じであり、ランド記録の際にn−2、n+2トラックが加わり、また、グルーブ記録の際にm−2、m+2が加わるのみである。
先ず、ランド及びグルーブに独立にトラックオフセット値(TO_L、TO_G)を設定し、ランドを中心とする3トラックに記録を行う。記録手順は、初めにランド、次に両側隣接グルーブの順とする。次に、グルーブを中心とする3トラックに記録を行う。記録手順は、グルーブ、次に両側隣接ランドの順とし(ステップS1〜S5)、記録を行ったランドの再生信号品質評価を行い、評価値S1(TO_L、TO_G)を求める(ステップS6)。続いて、ステップS3で記録を行ったグルーブの再生信号品質評価を行い、評価値S2(TO_L、TO_G)を求め(ステップS7)、トラックオフセットを変化させて、ステップS1〜S7の処理を繰り返す。そして、評価値を記録、判定し(ステップS8)、ステップS9において、最適トラックオフセットを決定する。
上述のような本発明によれば、図8(A)に示すように、ランド間のグルーブに沿ってレーザスポットを走査する際に、図8(B)に示すように、グルーブ記録後のクロス消去は生じない。隣接トラック間のクロス消去アンバランスを解消することができれば、クロス消去を低減することが可能となる。なお、トラックピッチが広い場合には、レーザ光がランドあるいはグルーブの中心を追従していなくても、クロス消去が生じないので大きな問題にはならないが、記録容量を向上させるためにトラックピッチを低減させるにはクロス消去低減は必須となる。
以上、本発明の好適実施例の構成及び動作を詳述した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
本発明にかかる光学情報記録装置の構成例を示す図である。 本発明の実施例で用いる信号品質評価値の算出機能ブロック例を示す図である。 光学情報記録媒体に記録を行う際のレーザ光駆動波形を説明する図である。 本発明の実施例におけるSNR測定結果を示す図である。 本発明の他の実施例におけるSNR測定結果を示す図である。 本発明の実施例におけるSNR測定結果を示す図である。 本発明の実施例におけるトラックオフセット調整手順の流れを説明する図である。 本発明によりトラックオフセットの最適化によりクロス消去の抑制が可能となる説明図である。 従来の装置においてランド・グルーブ記録におけるクロス消去を説明するための図である。
符号の説明
21 AD変換器
22 等化器
23 信号品質評価器

Claims (9)

  1. 光学情報記録媒体に形成された案内溝にレーザ光を照射し、その反射光から得られる回折信号に基づいてレーザ光のトラッキング制御を行う光学情報の記録制御方法において、
    互いに隣接する少なくとも3本のトラックにテスト記録を行い、記録された信号の再生信号品質を求め、求められた再生信号品質に基づいて前記トラッキング制御のためのトラックオフセットを調整することを特徴とする光学情報の記録制御方法。
  2. 前記隣接するトラックは、案内溝内部及び前記案内溝間部を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学情報の記録制御方法。
  3. トラックオフセットを変化させて前記案内溝内部及び案内溝間部の両方への前記テスト記録及び前記再生信号品質評価とを繰り返し行い、前記再生信号品質に基づいて最適なトラックオフセットを決定することを特徴とする請求項2に記載の光学情報の記録制御方法。
  4. 前記隣接する少なくとも3本のトラックの中心は案内溝内部であり、前記案内溝内部に記録を行う際の記録パワPW1と前記溝間部に記録を行う際の記録パワPW2とがPW2/PW1>1.1 を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光学情報の記録制御方法。
  5. 光学情報記録媒体にレーザ光を照射して情報の記録を行う際の記録条件を調整する記録条件調整方法において、
    前記光学情報記録媒体上の隣接する少なくとも3トラックにテスト記録を行う記録手順と、異なるトラックオフセットにおいて前記記録手順を繰り返す手順と、前記3トラックの中心トラックにおいて記録された信号の再生信号品質を評価して好適なトラックオフセットを決定する手順とを備えることを特徴とする光学情報の記録制御方法。
  6. 光学情報記録媒体に形成された案内溝に沿ってレーザ光を照射し、その反射光から得られる回折信号に基づいてレーザ光のトラッキング制御を行う光学情報の記録装置において、
    前記光学情報記録媒体からの反射光に基づいて記録情報を再生する再生回路と、
    前記再生回路により再生された再生信号の再生品質を評価する信号品質評価回路と、
    互いに隣接する少なくとも3本のトラックにテスト記録を行い、前記信号品質評価回路により記録された信号の再生信号品質を求めさせ、求められた再生信号品質に基づいて前記トラッキング制御のためのトラックオフセットを調整する制御回路と、
    を備えることを特徴とする光学情報の記録装置。
  7. 前記隣接するトラックは、案内溝内部及び前記案内溝間部を含むことを特徴とする請求項6に記載の光学情報の記録装置。
  8. 前記制御回路は、トラックオフセットを変化させて前記案内溝内部及び案内溝間部の両方への前記テスト記録及び前記再生信号品質評価とを繰り返し行い、前記再生信号品質に基づいて最適なトラックオフセットを決定することを特徴とする請求項7に記載の光学情報の記録装置。
  9. 前記隣接する少なくとも3本のトラックの中心は案内溝内部であり、前記案内溝内部に記録を行う際の記録パワPW1と前記溝間部に記録を行う際の記録パワPW2とがPW2/PW1>1.1 を満たすことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の光学情報の記録装置。
JP2005034185A 2005-02-10 2005-02-10 光学情報の記録制御方法及び記録装置 Pending JP2006221738A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005034185A JP2006221738A (ja) 2005-02-10 2005-02-10 光学情報の記録制御方法及び記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005034185A JP2006221738A (ja) 2005-02-10 2005-02-10 光学情報の記録制御方法及び記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006221738A true JP2006221738A (ja) 2006-08-24

Family

ID=36983947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005034185A Pending JP2006221738A (ja) 2005-02-10 2005-02-10 光学情報の記録制御方法及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006221738A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4045269B2 (ja) 記録方法及び光ディスク装置
KR101116205B1 (ko) 광디스크 장치
RU2506655C2 (ru) Носитель информации и устройство записи/воспроизведения
US20070121461A1 (en) Recording/reproduction method and recording/reproduction apparatus
US8743671B2 (en) Method for adjusting recording condition, optical disc device, and information recording method
JP2007207357A (ja) 光学的情報再生方法及び装置
JP2006302332A (ja) 記録再生装置
US20050237884A1 (en) Information recording apparatus and method, and computer program product
KR100586908B1 (ko) 정보기록방법 및 정보기록매체
US20100157749A1 (en) Information Recording/Reproducing Apparatus and Track Offset Adjusting Method of Information Recording Medium
US7330422B2 (en) Optical storage medium having test pattern for measuring a modulation degree during recording process
JP2006221738A (ja) 光学情報の記録制御方法及び記録装置
JP2006244668A (ja) 光記録装置および光記録方法
JP3839715B2 (ja) 光学記録媒体の記録方法と記録装置
US7304928B2 (en) Laser power control technique and apparatus for recording and reproducing data in and from optical disk under laser power control
JPH06236553A (ja) 光記録媒体の記録再生方法
JP2012203948A (ja) 記録調整方法,情報記録再生装置,及び情報記録媒体
JP2008152846A (ja) 光ディスク装置および光ディスク記録再生方法
JP2000163748A (ja) 情報記録方式および情報記録再生装置
JP2004079001A (ja) 光記録媒体のリンキングずれ検出装置及び方法
Tonami et al. A format of high-density rewritable optical disk using groove recording
US8018803B2 (en) Information recording apparatus and method and computer program
JP2008159133A (ja) 光ディスク装置および光ディスク記録再生方法
JP2010067345A (ja) 光ディスク装置及び試し書き方法
US20100020664A1 (en) Recording strategy adjusting method and optical disc recording/reproducing device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080229

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080925