JP2006220793A - 孤立した微細構造体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基盤上に設けられた反射防止膜上に感光性樹脂層が形成されており、前記感光性樹脂層が波型断面を有する膜構成において、前記感光性樹脂の波型断面をマスクの原型としてドライエッチングすることで、それより下層の感光性樹脂又は前記反射防止膜を矩形形状にする孤立した微細構造体の製造方法を提供すること。
【解決手段】基盤上に設けられた反射防止膜上に感光性樹脂層が形成されており、前記感光性樹脂層が波型断面を有する膜構成において、前記感光性樹脂の波型断面をマスクの原型としてそれより下層の感光性樹脂又は前記反射防止膜をドライエッチングする工程において、エッチングガスにcl2とO2の混合ガスを用い、O2の混合比を75%以上とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトリソプロセスに関するもので、特に微細なマスクパターン及びマスクパターンを基にした孤立した微細構造体の製造技術に関するものである。
従来、マスクパターンの形成には、Si等のウエハ基盤上に塗布したフォトレジストを所定の条件でプレベーキングした後、ステッパ等の縮小投影露光装置を用いてレチクル(フォトマスク)に形成された微細なパターンを前記フォトレジストに露光、転写し、所定の条件でベーキング処理した後、現像処理することで微細なマスクパターンを形成する方法が主流であった。
ここで述べている基盤とは、反射防止膜を形成する下地のことで、μmオーダーの厚みを有する基板のみ、或は該基板とその表面に1層以上積層した薄膜から成る構成を言う。以降、基盤とは該構成からなるものを指す。
この方法で作製したフォトレジストから成るマスクパターンは400nm前後の厚みを有し、その断面は矩形形状を成している。又、パターンのラインが無い、スペース部分ではウエハ基盤の表面が露出している、ラインとスペースが交互に配列されたライン&スペースから成るパターンの場合にはライン部分が孤立した微細なマスクパターンを形成することになる。
多くはこのマスクパターンを基に、その下の基盤を異方性エッチングすることでコンタクトホール等を形成している。
マスクパターンの形成方法としては、このような縮小投影露光法を用いる方法以外に、電子ビームを用いて直接マスクパターンを描画する方法がある。主に数10nmのピッチから成る極微細パターンを形成する場合に用いられている。フォトレジストの厚みは200nm前後と薄くて、描画面積は狭いが、縮小投影露光と同じように断面が矩形形状を有しており、孤立した極微細なマスクパターンを形成できる。
多くはこのマスクパターンを基に、その下のメタル膜を異方性エッチングすることでフォトマスクを生産している。
特別なマスクパターンの形成方法としては、電子ビームの走査速度、走査回数、走査サイズを制御して露光量分布を与えることで、断面がブレーズ化したマイクロレンズ形状のマスクパターンを形成している例がある。この場合は、鋸波状の凹凸が隙間なく連続したパターンを形成している。
更に、孤立したマスクパターンの形成方法としては、干渉露光法が知られている。
基盤上に塗布したフォトレジストにレーザの2光束干渉により生じた干渉縞を露光し、 現像にて断面が波型から成る孤立したマスクパターンを形成している。
縮小投影露光法と同じように比較的広い面積に露光できるがレチクルを用いたような複雑なパターンよりはライン&スペースのように単調なパターンを形成するのに利用されている。
多くはこのマスクパターンを基に、その下のSiC基盤を異方性エッチングすることで分光器に使われる分散光学素子のグレーティング用金型を製作している(非特許文献1参照)。
以上説明したマスクパターンの形成方法は単層レジストを用いているが、パターンの微細化や段差のある基盤へは単層ではなく多層レジストを用いる方法が採用されている。多層レジストには3層と2層が知られている。
3層レジスト方法は段差のある基盤を平坦化させる下層の有機レジスト層の上に下層有機レジストをドライエッチングする為の中間マスク層として一般にスピンコートで形成するSOG(spin-on-glass )が形成されている、その上に上層のレジストとして露光・現像によりパターンを転写形成する通常のフォトレジストが形成されているものである。
これに対し、2層レジスト方法では、上層レジストとして、3層レジストの上層と中間層の機能を合わせ持つようになされている、即ち露光・現像によるパターン形成が可能で、O2
ドライエッチング耐性の高い性質を有するSi含有レジストを用いている。又、下層レジストとしては、上層レジストをマスクとしてO2 ドライエッチングにより下層レジストにパターンを転写する性質と露光時に基盤との繰り返し反射を防ぎ、上層のレジストが所望のパターンを露光・転写し得るように染料を含む有機系反射防止膜が採用されている。
このような微細化、基盤の段差に対応させた多層レジスト方法においては上層レジストに形成されたパターンを下層レジストに正確に転写形成するために、色々な技術が開示されている。
特許文献1においては前記した2層レジスト方法にSi含有レジストを用い、下層の有機反射防止膜を塩素系ガスと酸素ガスの混合ガスを用いてエッチングすることを特徴としたドライエッチング方法を開示している。
又、特許文献2においては、ポリシリコンや金属シリサイドから成る基板上の有機反射防止膜をドライエッチングするのに、その上に露光・現像により形成されたフォトレジストパターンをマスクとしてcl2
ガスとO2 ガスの混合ガスを用いているが、そのO2 ガスの混合比を30〜70%としている。
特開平2−244625号公報 特許第03303745号公報 微小光学研究グループ機関誌1999.3/4Vol.17 No1
しかしながら、上記従来例での縮小投影露光法、電子ビーム描画法にて形成される最表面のマスクパターンは断面が矩形形状から成るフォトレジストであるが故に、その下にある基盤又は多層レジストにおいては中間層のSOG、更には下層の平坦化層をドライエッチングにて矩形形状に形成できた。
又、干渉露光法にて形成するマスクパターンはラミナー・グレーティングの製造方法として知られているもので、波型の断面形状を成しているが、異方性ドライエッチングにてエッチングする深さは、ピッチ830nmに対しせいぜい15nm程の浅いものであり、波型の形状がエッチングに反映するほど深いエッチングではなかった。従って、以下のような欠点があった。
干渉露光法にて電子ビーム描画に匹敵する極微細なマスクパターンを形成し、このマスクパターンから基盤にアスペクト比の高いライン&スペースパターン等をドライエッチングにて形成するには、先ず、基盤からの繰り返し反射を防止する反射防止膜をフォトレジストの直下に設けて干渉露光・現像を行うことで、波型断面を有する上層のフォトレジストパターンの製作を可能とする。
次に、波型断面を有するフォトレジストパターンから下層の感光性樹脂又は反射防膜をドライエッチングにて矩形形状に補正したマスクパターンを形成する。ここで、露光・現像にてライン&スペース等を形成する感光性樹脂には従来例で記載したようなエッチング耐性の強いSi含有レジストは感度等の問題で使用できない。それ故に従来のドライエッチング方法では選択比が不足し、波型断面の裾引き形状を感光性樹脂又は反射防止膜に転写してしまい、矩形形状が得られなかった。
従来例である特許文献2では、ARCがその下の自然酸化膜でエッチングストップし、且つ寸法精変動が20nm以下となるO2
の最適な混合比を30〜70%としている。
しかしながら、本件ではフォトレジストパターンが矩形形状を成さずに波型断面を有する形状である。この形状から下の感光性樹脂又は反射防止膜を矩形形状にエッチングするにはエッチングの垂直性と基盤との高選択比化が必要とされる。
断面形状を矩形化させたマスクパターンを基に、更に基盤を異方性ドライエッチングをすることでアスペクト比の高い孤立したライン&スペースパターン等が得られる。
本発明の第1の目的は、基盤上に設けられた反射防止膜上に感光性樹脂層が形成されており、前記感光性樹脂層が波型断面を有する膜構成において、前記感光性樹脂の波型断面をマスクの原型としてドライエッチングすることで、それより下層の感光性樹脂又は前記反射防止膜を矩形形状にする孤立した微細構造体の製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、前記基盤がSiO2、TiO2、ZrO2、Si、WSi、Cr、Niの何れか、若しくはこれらの材料が任意に積層上に組み合わせられたものから成る基盤に適用される孤立した微細構造体の製造方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、前記反射防止膜が染料を含有する有機質の反射防止膜であり、少なくとも1層以上から形成されているものに適用される孤立した微細構造体の製造方法を提供することにある。
本発明の第4の目的は、前記反射防止膜が無機質の反射坊防止膜であり、少なくとも1層以上から形成されているものに適用される孤立した微細構造体の製造方法を提供することにある。
本発明の第5の目的は、前記の感光性樹脂がフォトレジスト、紫外線硬化型感光性樹脂から成るものに適用される孤立した微細構造体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、基盤上に設けられた反射防止膜上に感光性樹脂層が形成されており、前記感光性樹脂層が波型断面を有する膜構成において、前記感光性樹脂の波型断面をマスクの原型としてそれより下層の感光性樹脂又は前記反射防止膜をドライエッチングする工程において、エッチングガスにcl2とO2の混合ガスを用い、O2の混合比を75%以上とすることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記記載の基盤がSiO2、TiO2、ZrO2、Si、WSi、Cr、Niの何れか、若しくはこれらの材料が任意に積層した組み合わせから成ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記記載の反射防止膜が染料を含有する有機質の反射防止膜であり、少なくとも1層以上から形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記記載の反射防止膜が無機質の反射坊防止膜であり、少なくとも1層以上から形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記記載の感光性樹脂がフォトレジスト、紫外線硬化型感光性樹脂から成ることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、前記感光性樹脂層が波型断面を有する膜構成において、それより下層の感光性樹脂又は反射防止膜を矩形形状にエッチングできるので孤立した微細構造体が得られるという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、感光性樹脂の波型断面を有する上層部から下層の有機反射防止膜と基盤との境界をよりシャープな矩形形状にエッチングできるので孤立した微細構造体が得られるという効果がある。
請求項3記載の発明によれば、反射防止膜と感光性樹脂とのエッチング選択比が稼げるのでアスペクト比の高い孤立した微細構造体が得られるという効果がある。
請求項4記載の発明によれば、感光性樹脂の波型断面を有する上層部より下層の感光性樹脂と無機質から成る反射防止膜との境界をよりシャープな矩形形状にエッチングできるので孤立した感光性樹脂のみから成る微細構造体が得られるという効果がある。
請求項5記載の発明によれば、感光性樹脂のエッチング速度に異方性を持たせられるので孤立した微細構造体が得られるという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の特徴を最も良く表す略工程断面図である。同図において(a)は基盤1の面上に設けた反射防止膜2の上に感光性樹脂3として干渉露光法にて製作したフォトレジストが波型断面を有している膜構成を示す。
4,5,6,7は基盤1の構成要素であり、4はSiO2から成る合成石英基板、5は合成石英基板4の上に形成されたTiO2膜、6はTiO2膜5の上に形成されたメタル膜であるところのCr膜、7はCr膜6の上に形成された誘電体膜であるところのSiO2膜、2は基盤1の面上、即ちSiO2膜7の上に設けられた反射防止膜で、有機質から成るところのBARC層、3はBARC層2の上に干渉露光法にて形成されたところのフォトレジストから成る波型断面を有するライン&スペースパターンである。
図1(b)は、波型断面を有するフォトレジスト3をマスクの原型としてそれより下層のBARC層2をドライエッチングにより矩形形状にドライエッチングしたところを示す。
図1(c)は、(b)でドライエッチングしたBARC層2をマスクとして基盤1を構成するSiO2膜7をドライエッチングして矩形形状に転写したところを示す。
図1(d)は、(c)でドライエッチングしたSiO2膜7をマスクとして下層のCr膜6をドライエッチングして矩形形状に転写したところを示す。
図1(e)は(d)でドライエッチングしたCr膜6とその上のSiO2膜7のドライエッチングでの残膜をマスクとして、下層のTiO2膜5をドライエッチングして矩形形状に転写したところを示す。
図1(f)は(e)でドライエッチングのマスクとしたCr膜6をウエットプロセスで剥離した工程を示すもので、合成石英基板4の上に断面が矩形形状を成す孤立したライン&スペースから成る極微細パターン構造を有する光学素子が得られている。
次に、実施の形態1について具体的に説明する。
先ず、光学的に研磨された合成石英基板4、ここではφ6インチを使用し、これを通常のスパッタ装置に設置してTiO2膜5を面内に均一に400nm厚形成する。続けてCr膜6、SiO2膜7を同一のスパッタ装置でそれぞれ50nm厚、150nm厚積層形成する。成膜が終了した基盤1をスパッタ装置から取り出し、スピンナーに設置して基盤1の表面にBARC層2が一様の厚み、80mが得られるように所定の回転速度にて塗布形成する。次にホットプレートに移してベーキング処理を施した後、スピンナーにてフォトレジストを塗布して所定の回転速度にて一様の厚み、110nmが得られるように塗布形成する。次に、該基盤をホットプレートに移して、プレベーキング処理を施す。次に、干渉露光装置の露光照射位置に該基盤を設置し所定の波長、強度にてライン&スペースから成るパターニングを潜像させる。続けてホットプレートに移してベーキング処理を施した後、現像処理することでBARC層2の上面にフォトレジストが波型断面を有するピッチ140nmから成るライン&スペースパターン図1(a)を形成する。
ここで得られた膜構成としてはフォトレジストから成るライン&スペースパターン3のスペース部に下層のBARC層2の表面が露出した状態となっている。
図1(a)に示す膜構成から成るパターニング基盤を通常のドライエッチング装置の下部電極面に設置する。そして、エッチング槽内を高真空に排気した後、cl2ガスとO2ガスをマスフローコントロラーで、それぞれ2sccmと6sccmとにガス流量を制御してエッチング槽内に導入する。即ち、O2ガスの混合比を75%に設定した。
流量が安定した後、エッチング槽内のガス圧力が2Paになるように排気バルブの開閉を制御し圧力を安定に保つ。この状態で放電を開始し、所定時間ドライエッチングを行った。放電出力としては上部電極側に50W、下部電極側に20W印加した。ドライエッチング終了後、再度エッチング槽内を高真空に排気し、残留反応ガスを排気除去した後、ドライエッチング装置を大気開放してドライエッチング処理したパターニング基盤、図1(b)を取り出した。
図1(b)ではBARC層2が干渉露光法にて作製した波型断面を有するフォトレジストのライン&スペースパターン、図1(a)の3をマスクの原型としてエッチングされているが、その断面は矩形形状を成し、SiO2
膜7の面上に孤立した極微細パターンを形成している。
これは図5の選択比のグラフに示すようにO2ガスの混合比が75%以上ではフォトレジスト3(図中、PR表示)に対するBARC層2の選択比の値として約2が得られている。これによりフォトレジスト3よりBARC層2が選択的にエッチングされるのでBARCの断面形状が矩形化され易くなる。又、図5に示すようにPR、BARC層の垂直方向のエッチングレートが水平方向のエッチングレートに対し約3倍速いレートが得られている。これにより、フォトレジスト3とBARC層2は基盤1と水平方向、即ち横方向へのエッチングは殆ど進まず深さ方向にエッチングが進むことになる。よって、断面形状がより矩形化され易くなる。
更に、O2ガスの混合比が75%以上では下層のSiO2膜7に対するBARC層2の選択比が10以上と高くなり、SiO2膜7は殆どエッチングされず、ストッパ層として機能するために更に良好なる矩形形状を形成することになる。
次に、該ドライエッチング処理したパターニング基盤を同タイプから成る別のドライエッチング装置の下部電極面に設置する。前述と同様にエッチング槽内を高真空に排気した後、今度はドライエッチングガスとしてCHF3を所定の流量、ガス圧力、放電電力に設定して所定時間ドライエッチングした。
ドライエッチング装置を大気開放してドライエッチング処理したパターニング基盤、図1(c)を取り出した。図1(c)では矩形形状にドライエッチングされたBARC層2から成るライン&スペースパターンをマスクとしてその下のSiO2膜7をドライエッチングしているため、又、Crメタル膜6がエッチングストッパ層として機能するため、この工程においても断面が矩形形状となるSiO2膜7から成るパターニング基盤図1(c)が得られた。
図1(d)は図1(b)と同様なドライエッチング条件でメタルから成るCr膜6をパターニングエッチングしたところを示している。図1(d)に示すようにCr膜6の断面は矩形形状を得ている。
図1(e)は図1(d)のドライエッチングで形成されたCr膜6とその上にドライエッチングで残ったSiO2
残膜7とから成るライン&スペースパターンをマスクとしてその下のTiO2膜5をドライエチングにて異方性を持たせてエッチングしたところを示している。
図1(f)は図1(e)のドライエッチングで残ったCr膜6のパターンマスクをウエットプロセスにてエッチング除去したところを示すもので、合成石英基板4の上に高屈折率材から成るTiO2
膜5が矩形断面を有した極微細なライン&スペースパターンを形成して成る光学素子を得ている。
本実施の形態においてTiO2膜5の代わりにZrO2膜にしても同じ効果が得られる。又、Cr膜6代わりにSi、WSiにおいても同様の効果が得られる。
又、積層膜の厚みはここに述べた厚みに限定されるものではない。
本実施の形態によれば、波型断面を有したフォトレジストパターンからでも下層のBARC層にドライエッチングで孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られるという効果がある。
又、本実施の形態によれば、フォトレジストとBARC層のドライエッチングに対しSiO2膜は殆どエッチングされず、ストッパ層として機能するためBARC層とSiO2膜の境界がよりシャープに形成できるので良好なる孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られるという効果がある。
又、本実施の形態によれば、波型断面を有したフォトレジストパターンからでも下層のBARC層にドライエッチングで孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られ、これをマスクとしてドライエッチングすることで孤立した矩形形状から成る極微細構造体を有する透過型の光学素子が得られるという効果がある。
<実施の形態2>
図2は本実施の形態の略工程断面図を示す。
図2(g)は実施の形態1と同様な方法で形成した膜構成を示すもので、基盤8の面上に設けた反射防止膜9の上に感光性樹脂10として干渉露光法にて製作したフォトレジストがピッチ200nmから成る波型断面を有しているところを示す。
11,12,13は基盤8の構成要素であり、11はSiO2から成る合成石英基板、ここでは6インチ角を使用した。12は合成石英基板11の上に形成されたメタル膜であるところのCr膜、13はCr膜12の上に形成された誘電体膜であるところのSiO2膜、9は基盤1の面上、即ちSiO2膜13の上に設けられた反射防止膜で、有機質から成るところのBARC層、10はBARC層9の上に干渉露光法にて形成されたところのフォトレジストから成る波型断面を有するライン&スペースパターンである。
図2(h)は、実施の形態1と同様な方法で、波型断面を有するフォトレジスト10をマスクの原型としてそれより下層のBARC層9をドライエッチングにより矩形形状にドライエッチングしたところを示す。
図2(i)は、実施の形態1と同様な方法で、(h)でドライエッチングしたBARC層9をマスクとして基盤1を構成するSiO2膜13をドライエッチングして矩形形状に転写したところを示す。
図2(j)は、実施の形態1と同様な方法で、(i)でドライエッチングしたSiO2膜13をマスクとして下層のCr膜12をドライエッチングして矩形形状に転写したところを示す。
図(k)は、実施の形態1と同様な方法で、(j)でドライエッチングしたSiO2の残膜13をドライエッチングにて除去したところを示すもので、合成石英基板11の上にライン&スペースから成る極微細パターンのCrメタルマスク12が形成されて成るフォトマスクが得られている。
本実施の形態においてSiO2 膜13の代わりにTiO2膜、或はZrO2膜にしても同じ効果が得られる。又、Cr膜12の代わりにSi、WSiにおいても同様の効果が得られる。
本実施の形態によれば、波型断面を有したフォトレジストパターンからでも下層のBARC層にドライエッチングで孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られる。これをマスクとしてドライエッチングすることで孤立した矩形形状から成る極微細構造体を有するフォトマスクが得られるという効果がある。
<実施の形態3>
図3に本実施の形態の略工程断面図を示す。
図3(l)は実施の形態1と同様の方法にて形成した膜構成を示すもので、φ3インチから成る合成石英基板14の上にNi膜15が10nm厚スパッタ成膜された基盤18と、その上にスピンナーにて塗布形成したBARC層を3層積層したBARC積層膜16を形成してある。1層当たりの厚みは100nmとした。その上にフォトレジストをスピンナーにて350nm塗布形成している。該フォトレジストの表面側には干渉露光法にて波型断面を有するピッチ280nmから成るライン&スペースパターン17を形成した。
図3(m)では同じく実施の形態1と同様の方法にて波型断面を有するライン&スペースから成るフォトレジストパターン17をマスクの原型として下層の感光性樹脂、即ちフォトレジスト17の感光されていない下層部分と3層から成るBARC層16をドライエッチングした工程を示す。
実施の形態1で述べたように、O2ガスの混合比が75%ではフォトレジスト17に対するBARC層16の選択比が約2を示し断面を矩形化すること。又、フォトレジスト17とBARC層16の垂直方向のエッチングレートが水平方向のエッチングレートよりも速くなる。これにより、基盤18と水平方向、即ち横方向へのエッチングは殆ど進まず、深さ方向にエッチングが進むことになる。又、Niメタル膜15はエッチングされず、ストッパ層として機能するので更に良好な孤立した矩形形状を有する極微細パターンを形成する。
図3(n)では(m)の工程で得たライン&スペースから成るパターニング基盤を電鋳浴に浸しNiメッキ19を所定の厚み形成した工程を示す。
図3(o)ではBARC層16とフォトレジスト17を剥離液にてNiメッキ19とスパッタしたNi膜15から剥離除去した工程を示すもので、合成石英基板14を土台としたライン&スペースから成る極微細パターンを有するNi電鋳型が得られている。
本実施の形態によれば、BARC層を積層することでアスペクト比の高い孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られるという効果がある。
又、本実施の形態によれば、フォトレジストとBARC層のドライエッチングに対しメタルであるi膜は殆どエッチングされず、ストッパ層として機能するためBARC層との境界がよりシャープに形成できるので良好なる孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られるという効果がある。
又、本実施の形態によれば、ハイアスペクトな極微細パターンを有するNi電鋳型が得られる効果がある。
<実施の形態4>
図4に本実施の形態の略工程断面図を示す。
図4(p)はφ6インチから成る合成石英基板20の上にTiO2 膜21が光学的な厚みλ/2厚になるように蒸着されており、その上にSiO2膜22がλ/4厚になるように蒸着されているもので、無機質から成る2層の反射防止膜を形成している。ここでλは可視域の中心波長とする。
前記反射防止膜の上に紫外線硬化型感光性樹脂から成る波型断面を有するパターン23が金型を用いて成型、離型工程を経て形成してある。よって、紫外線硬化型感光性紫樹脂への紫外線照射は合成石英基板20の裏面側より照射している。
前記紫外線硬化型感光性樹脂から成るパターン23はピッチ200nmの等間隔で配列されたドットパターンである。
図4(q)は前記ドットパターンを実施の形態1と同様にcl2 ガスとO2ガスの混合ガスでドライエッチングした工程を示す。但し、O2ガスの混合比を85%に設定している。
2ガスの混合比を85%に設定することで紫外線硬化型感光性樹脂に対してはエッチングガスとの反応が合成石英基板20の表面に対し垂直方向にエッチングするようにバランスする。
即ち、エッチングガスと紫外線硬化型感光性樹脂との反応で紫外線硬化型感光性樹脂の側壁に堆積するエッチング保護膜の堆積量とエッチング量との増減が平衡状態を保つ。
2ガスの混合比がこれよりも大きくなると、紫外線硬化型感光性樹脂に対しては横方向へのドライエッチング傾向が強まるので、紫外線硬化型感光性樹脂23のドットパターンの側壁傾斜が大きくなってくる。
又、O2ガスの混合比を85%と高く設定しているので、下層の反射防止膜22はエッチングされにくくなり、より優れたストッパ層として機能する。それ故に、金型にて成型、離型工程を経て形成した紫外線硬化型感光性樹脂23のスペース部に相当するベース厚を完全に除去できる。
図4(r)は(q)で作製したドットパターン23をマスクとして反射防止膜21,22をドライエッチングした工程を示す。
図4(s)は(r)のドライエッチングで残ったドットパターンマスク23をO2アッシャーにて除去した工程を示すもので、合成石英基板20の上に高屈折率材と低屈折率材から成る積層構造体がドットパターン状に配列して成る主に反射防止機能を有する光学素子が得られている。
本実施の形態において、TiO2膜21の代わりにZrO2膜を用いても同様の効果が得られる。
本実施の形態によれば、基板又は基板上に設けた無機質の反射防止膜上に金型成型にて形成した紫外線硬化型感光性樹脂の波型断面を有するパターンからスペース部に相当する下層のベース層をシャープな矩形形状にした、孤立した極微細構造体を得る効果がある。
又、本実施の形態によれば、金型成型により形成されたベース層を有する紫外線硬化型感光性樹脂パターンから孤立した極微細構造体から成る光学素子を得られる効果がある。
<実施の形態5>
実施の形態3で、干渉露光法にて作製した波型断面を有するライン&スペースパターン17のピッチを140nmとした。この狭いピッチにiメッキ19をハイアスペクトに形成させてもBARCから成る3層積層膜16が歪まないようにベーク温度を高めた。
このような膜構成において、波型断面を有するライン&スペースから成るフォトレジストパターン17をマスクの原型として下層の感光性樹脂、即ちフォトレジスト17の感光されていない下層部分と3層から成るBARC積層膜16をドライエッチングして、孤立した矩形形状を有する極微細パターンを得るために、O2ガスの混合比を95%に設定した。
それ以外は実施の形態3と同様に実施した。
2ガスの混合比が95%ではフォトレジスト17に対する高温ベーク処理したBARC積層膜16の選択比が約2を有すること、又、O2ガスの混合比を95%に設定することで高温ベーク処理したBARC積層膜16に対して、エッチングガスとの反応が基板18の表面に対し垂直方向にエッチングするようにバランスする。
即ち、エッチングガスと高温ベーク処理したBARC積層膜16との反応でBARC積層膜16の側壁に堆積するエッチング保護膜の堆積量とエッチング量との増減が平衡状態を保つ。O2ガスの混合比がこれよりも大きくなると、高温ベーク処理したBARC積層膜16に対しては横方向へのドライエッチング傾向が強まるので、高温ベーク処理したBARC積層膜16の側壁傾斜が大きくなってくる。
又、O2ガスの混合比が95%と高く設定しているので、下層のi膜15はエッチングされにくくなり、より優れたストッパ層として機能する。
本実施の形態によれば、ピッチが狭く、即ちアスペクト比のより高い孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られるという効果がある。
又、本実施の形態によれば、フォトレジストとBARC積層膜のドライエッチングに対しメタルであるNi膜は殆どエッチングされず、ストッパ層として機能するためBARC積層膜との境界がよりシャープに形成できるので良好なる孤立した矩形形状から成る微細構造体が得られるという効果がある。
又、本実施の形態によれば、ハイアスペクトな極微細パターンを有するNi電鋳型が得られる効果がある。
本発明の実施の形態1に係る工程概略断面図である。 本発明の実施の形態2に係る工程概略断面図である。 本発明の実施の形態3に係る工程概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る工程概略断面図である。 選択比を示すグラフである。
符号の説明
1,8,18 基盤
2,9 BARC層
3,10,17 フォトレジスト
4,11,14,20 合成石英基板
5,21 TiO2
6,12 Cr膜
7,13,22 SiO2
15 Ni膜
16 BARC積層膜
19 Niメッキ
23 紫外線硬化型感光性樹脂

Claims (5)

  1. 基盤上に設けられた反射防止膜上に感光性樹脂層が形成されており、前記感光性樹脂層が波型断面を有する膜構成において、前記感光性樹脂の波型断面をマスクの原型としてそれより下層の感光性樹脂又は前記反射防止膜をドライエッチングする工程において、エッチングガスにcl2 とO2の混合ガスを用い、O2の混合比を75%以上とすることを特徴とする孤立した微細構造体の製造方法。
  2. 前記記載の基盤がSiO2、TiO2、ZrO2、Si、WSi、Cr、Niの何れか、若しくはこれらの材料が任意に積層した組み合わせから成ることを特徴とする請求項1記載の孤立した微細構造体の製造方法。
  3. 前記記載の反射防止膜が染料を含有する有機質の反射防止膜であり、少なくとも1層以上から形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の孤立した微細構造体の製造方法。
  4. 前記記載の反射防止膜が無機質の反射坊防止膜であり、少なくとも1層以上から形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の孤立した微細構造体の製造方法。
  5. 前記記載の感光性樹脂がフォトレジスト、紫外線硬化型感光性樹脂から成ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の孤立した微細構造体の製造方法。
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