JP2006220291A - 電磁式緩衝器 - Google Patents

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力 内藤
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Abstract

【課題】 電磁式緩衝器において、車体下部の緩衝器占有スペースを小さくし、モータと配線を保護すること。
【解決手段】 ボールねじナット11にボールねじ軸12を螺合したボールねじユニット10と、ボールねじ軸12に傘歯車列36を介してモータ31を結合したモータユニット30とを有する電磁式緩衝器1であって、ボールねじユニット10を車体外側に配置し、モータユニット30を車体内側に配置したもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は電磁式緩衝器に関する。
電磁式緩衝器として、特許文献1に記載の如く、ボールねじナットにボールねじ軸を螺合したボールねじユニットと、ボールねじ軸に傘歯車列を介してモータを結合したモータユニットとを有するものがある。
ボールねじナットの直線運動をボールねじ軸の回転運動に変換し、この回転運動によりモータを回転させて電磁力を発生させ、この電磁力に抗するトルクをボールねじナットの直線運動に対する減衰力として用いることができる。他方、モータに通電してモータを回転し、このモータの回転運動によりボールねじ軸を回転しひいてはボールねじナットを直線運動させてアクティブ制御することもできる。
特開2004-011824
特許文献1の1つの電磁式緩衝器は、ボールねじユニットとモータユニットを車体外側に配置し、モータをボールねじ軸に同軸配置している。この電磁式緩衝器では、車体下部の緩衝器占有スペースが縦方向(ボールねじ軸の軸方向)に大きくなるし、モータを車体外側に配置するため、モータや配線を保護できない。また、ボールねじ軸の軸方向に沿う緩衝器全体の軸方向長さが長くなり、ボールねじナットの直線運動のストロークを確保することが困難になり、小型化できない。
特許文献1の他の電磁式緩衝器は、ボールねじユニットとモータユニットを車体外側に配置し、モータをボールねじ軸に平行配置している。この電磁式緩衝器では、ボールねじ軸の軸方向に沿う緩衝器全体の軸方向長さを短めにしてボールねじナットの直線運動のストロークを確保し易くなるものの、車体下部の緩衝器占有スペースが横方向(ボールねじ軸の軸直角方向)に大きくなるし、モータを車体外側に配置するため、モータや配線を保護できない。
本発明の課題は、電磁式緩衝器において、車体下部の緩衝器占有スペースを小さくし、モータと配線を保護することにある。
請求項1の発明は、ボールねじナットにボールねじ軸を螺合したボールねじユニットと、ボールねじ軸に傘歯車列を介してモータを結合したモータユニットとを有する電磁式緩衝器であって、ボールねじユニットを車体外側に配置し、モータユニットを車体内側に配置したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記傘歯車列が変速機を構成するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記ボールねじユニットの外側に懸架スプリングを配置したものである。
(請求項1)
(a)電磁式緩衝器は、モータユニットを車体内側に配置した分、車体下部の緩衝器占有スペースを小さくできるし、モータと配線を車体外側の跳ね石や泥水から保護できる。
(b)電磁式緩衝器が、モータとボールねじ軸を傘歯車列により結合し、モータをボールねじ軸に直交配置したから、ボールねじ軸の軸方向に沿う緩衝器全体の軸方向長さを短めにし、ボールねじナットの直線運動のストロークを確保し易くできる。
(c)電磁式緩衝器は、ボールねじユニットとモータユニットに分離されているから、組付時に、ボールねじユニットを車体下部に組付け、モータユニットを車体上部に組付ければ良く、組付性を向上できる。
(請求項2)
(d)電磁式緩衝器において、モータとボールねじ軸の間に介装される傘歯車列が変速機を構成することにより、ボールねじナットの直線運動と連動するモータを運転効率の良い回転速度域で使用できる。
(請求項3)
(e)電磁式緩衝器がボールねじユニットの外側に懸架スプリングを配置したから、この電磁式緩衝器をストラット型フロントサスペンションにも適用できる。
図1は電磁式緩衝器を示す全体断面図、図2は図1の上半部を示す断面図、図3は図1の下半部を示す断面図、図4はシャフトガイドのマウント構造を示す断面図、図5はシャフトガイドのマウント構造を示す平面図、図6はボールねじナットのリバウンドストッパ構造を示す断面図、図7はボールねじナットのリバウンドストッパ構造の変形例を示す断面図である。
電磁式緩衝器1は、図1〜図3に示す如く、例えばストラット型フロントサスペンションとして用いられ、ボールねじユニット10とモータユニット30を有する。ボールねじユニット10は、ボールねじナット11にボールねじ軸12を螺合する。モータユニット30は、ボールねじ軸12に傘歯車列36を介してモータ31を結合する。
ボールねじユニット10は、車輪側の筒状ダンパケース13の側に固定したボールねじナット11に、車体側の筒状シャフトガイド14に支持したボールねじ軸12を螺合する。ダンパケース13は車輪側取付部材15を底部に備え、この車輪側取付部材15を車輪側に取付ける。シャフトガイド14はマウント16を介して車体側取付部材17に支持され、車体側取付部材17はボルト17Aにより車体18の外側面に固定される。
ボールねじユニット10は、ボールねじ11にナットケース20をボルト21により取付け、ダンパケース13の上部フランジ13Aにナットケース20の取付フランジ20Aをボルト19により固定する。
ボールねじユニット10は、ボールねじ軸12をダンパケース13の側の自由端からボールねじナット11に螺合、貫通させてシャフトガイド14の側に向けて上方に延在し、シャフトガイド14の中空部に挿着してあるアンギュラボールベアリング22により上端側を回転自在に支持する。22A、22Bはベアリング22の外輪、内輪を押えるベアリングナットであり、22Cはカラーである。尚、ボールねじ軸12の螺旋状ねじ溝には、ボールねじナット11の内周に設けた螺旋状ボール保持部に循環可能に装填されているボールが嵌合する。
電磁式緩衝器1は、ボールねじユニット10の外側に懸架スプリング23を配置してある。懸架スプリング23は、ダンパケース13の上端フランジ13Aにナットケース20の取付フランジ20A、後述する下カバー61の下端フランジ61Aを介して着座するスプリングシート24と、車体側取付部材17に設けたスプリングシート25に着座するシートラバー26とに支持される。
モータユニット30は、モータ31にギヤハウジング32を結合し、このギヤハウジング32に設けたベース部材33を前述のボルト17Aにより車体18の内側面に固定される。モータ31の出力軸に結合されているモータ軸34をギヤハウジング32にボールベアリング35により回転自在に支持し、このモータ軸34に小傘歯車36Aを固定する。ボールねじ軸12に同軸、かつモータ軸34に直交配置される中間回転軸37をギヤハウジング32にボールベアリング38により回転自在に支持し、この中間回転軸37に大傘歯車36Bを固定する。小傘歯車36Aと大傘歯車36Bは互いに噛合って傘歯車列36を構成し、傘歯車列36は変速機、本実施例ではボールねじ軸12の回転を増速してモータ軸34に伝える増速機を構成する。中間回転軸37のギヤハウジング32から突出する端部を継手39に挿入してボールねじ軸12に結合する。
電磁式緩衝器1にあっては、車両走行中の路面からの突き上げや振動を受けると、ダンパケース13及びボールねじナット11がシャフトガイド14に支持されているボールねじ軸12に対して上下の伸縮方向に直線移動し、この直線移動がボールねじナット11とボールねじ軸12の組合せによりボールねじ軸12の回転運動に変換され、この回転運動が傘歯車列36を介してモータ軸34に伝達されてモータ31に電磁力を発生させる。
モータ31は、不図示の制御回路等に接続されるか、モータ31の各電極同士をつないで閉回路としておき、かつ電磁力に起因するモータ軸34の回転に抗するトルクを発生するようにしておくことにより、モータ31に電磁力を発生するようにしてある。
モータ31に発生した電磁力に起因してモータ軸34の回転に抗するトルクは、ボールねじ軸12の回転運動を抑制するから、ボールねじナット11の直線移動を抑制する減衰力として作用し、換言すれば、ダンパケース13と車体側取付部材17の間に介装されている懸架スプリング23の伸縮振動を抑制する減衰力として作用する。
尚、電磁式緩衝器1にあっては、モータ31に通電してモータ31を回転し、このモータ31の回転運動によりボールねじ軸12を回転し、ひいてはボールねじナット11を直線運動させてアクティブ制御することもできる。
モータ31は、電磁力発生源として用いられるものであり、各種モータ、例えば直流モータ、交流モータ、誘導モータ等を採用できる。
以下、(A)ボールねじユニット10とモータユニット30のレイアウト、(B)シャフトガイド14のマウント構造、(C)ボールねじナット11のリバウンドストッパ構造について説明する。
(A)ボールねじユニット10とモータユニット30のレイアウト(図1〜図3)
電磁式緩衝器1は、図1、図2に示す如く、ボールねじユニット10のシャフトガイド14を支持する車体側取付部材17を車体18の外側面に固定し、ボールねじユニット10を車体18の外側に配置するとともに、モータユニット30のベース部材33を車体18の内側面に固定し、モータユニット30を車体18の内側に配置する。
電磁式緩衝器1は、鉛直方向に沿って縦置き配置されるボールねじユニット10のボールねじ12に傘歯車列36等を介してモータユニット30のモータ31を直交させ結合するものであり、モータ31を車体18の内側の空きスペースに横置き配置する。
尚、電磁式緩衝器1にあっては、前述した如く、モータユニット30の傘歯車列36が変速機を構成する。また、ボールねじユニット10の外側に懸架スプリング23を配置する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)電磁式緩衝器1は、モータユニット30を車体内側に配置した分、車体下部の緩衝器占有スペースを小さくできるし、モータ31と配線を車体外側の跳ね石や泥水から保護できる。
(b)電磁式緩衝器1が、モータ31とボールねじ軸12を傘歯車列36により結合し、モータ31をボールねじ軸12に直交配置したから、ボールねじ軸12の軸方向に沿う緩衝器全体の軸方向長さを短めにし、ボールねじナット11の直線運動のストロークを確保し易くできる。
(c)電磁式緩衝器1は、ボールねじユニット10とモータユニット30に分離されているから、組付時に、ボールねじユニット10を車体下部に組付け、モータユニット30を車体上部に組付ければ良く、組付性を向上できる。
(d)電磁式緩衝器1において、モータ31とボールねじ軸12の間に介装される傘歯車列36が変速機を構成することにより、ボールねじナット11の直線運動と連動するモータ31を運転効率の良い回転速度域で使用できる。
(e)電磁式緩衝器1がボールねじユニット10の外側に懸架スプリング23を配置したから、この電磁式緩衝器1をストラット型フロントサスペンションにも適用できる。
(B)シャフトガイド14のマウント構造(図1、図2、図4、図5)
電磁式緩衝器1は、図1、図2、図4、図5に示す如く、シャフトガイド14をマウント16により車体側取付部材17に支持する。マウント16は、シャフトガイド14の中心軸に直交する前後左右に設けたラジアルボールベアリング(43、45)に該シャフトガイド14を揺動自在に支持する。即ち、マウント16は、車体側取付部材17の内周部分にて構成される外周リング41と、外周リング41の内側に配置される内周リング42とを有し、内周リング42の内側にシャフトガイド14の上端部を配置し、それらの外周リング41と内周リング42とシャフトガイド14を互いに同軸配置する。
マウント16は、外周リング41の左右方向に沿う直径上に左右一対のラジアルボールベアリング43、スペーサ43Aを介して回転自在に設けた左右各1個の第1の枢軸44を内周リング42に螺着し、内周リング42を第1の枢軸44により前後方向に揺動自在に支持する。内周リング42に螺着された第1の枢軸44は、内周リング42に螺着される止めねじ44Aにより固定される。また、第1の枢軸44の軸方向に直交する内周リング42の前後方向に沿う直径上に、前後一対のラジアルボールベアリング45、スペーサ45Aを介して回転自在に設けた前後各1個の第2の枢軸46をシャフトガイド14に螺着し、シャフトガイド14を第2の枢軸46により左右方向に揺動自在に支持する。シャフトガイド14に螺着された第2の枢軸46は、シャフトガイド14に螺着される止めねじ46Aにより固定される。
これにより、シャフトガイド14は車体側取付部材17に対して前後左右に揺動自在に支持される。尚、マウント16の外周リング41、内周リング42がシャフトガイド14を支持する、ラジアルボールベアリング43と第1の枢軸44、ラジアルボールベアリング45と第2の枢軸46は、外周リング41の中心軸に直交する単一面上に配置され、この単一面をマウント16によるシャフトガイド14の支持面と称するものとする。
シャフトガイド14の中空部に挿着してあるアンギュラボールベアリング22により、シャフトガイド14に同軸支持されているボールねじ軸12は、マウント16によるシャフトガイド14の支持面と同一面又は近傍面、換言すれば概ね同一面内で、自在継手(フレキシブルジョイント)50を介して、モータ31側の中間回転軸37と前後左右に揺動自在に連結される。
自在継手50は、ボールねじ軸12の上端部にキー等を介して回り止め状態で固定される継手軸51と、継手軸51と左右方向に延在するピン50Aにより連結される継手軸52と、継手軸52と前後方向に延在するピン50Bにより連結される継手軸53と、継手軸53と左右方向に延在するピン50Cにより連結される継手軸54とを有し、継手軸54を前述の継手39に挿入してモータ31側の中間回転軸37に結合する。本実施例では、ピン50Bをマウント16によるシャフトガイド14の支持面と概ね同一面内に配置している。尚、継手39に挿入された中間回転軸37は、継手39に螺着される止めねじ37Aにより固定され、継手39に挿入される継手軸54は、継手39に螺着される止めねじ54Aにより固定される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)マウント16が、シャフトガイド14の中心軸に直交する前後左右に設けたラジアルベアリング43、45に該シャフトガイド14を揺動自在に支持する。従って、車輪側からの横入力によりボールねじナット11がダンパケース13とともにたわみ(傾動し)、このボールねじナット11に倣うボールねじ軸12がたわむ(傾動する)とき、このたわみ変形の反力を生じないから、ボールねじ軸12のこじりを生じない。従って、ボールねじ軸12はボールねじナット11のたわみに良く追従し、ボールねじ軸12とボールねじナット11のスムースな回転を損なうことがない。
(b)マウント16は外周リング41に設けた2個のラジアルベアリング43と、内周リング42に設けた2個のラジアルベアリング45により、車輪側からの横入力に耐え、シャフトガイド14を前後左右にスムースに揺動自在に支持する。
(c)マウント16のラジアルベアリング43、45をボールベアリングとすることにより、安価で耐久性に優れた揺動性能を確保できる。
(d)ボールねじ軸12を、マウント16によるシャフトガイド14の支持面と概ね同一面内で、モータ31側の回転軸37と前後左右に揺動自在に連結する。これにより、モータ31が車体側にマウントゴムを介して又は直接的に固定されているとき、ボールねじ軸12は、モータ31の回転軸37からたわみ反力を受けることなく、ボールねじナット11の前述のたわみに良く倣ってたわむことができる。
(C)ボールねじナット11のリバウンドストッパ構造(図1、図3、図6、図7)
電磁式緩衝器1は、図1、図3に示す如く、ダンパケース13の側から立上る筒状下カバー61と、シャフトガイド14の側から垂れ下がる筒状上カバー62とが、ボールねじ軸12の周囲で、ダストシール63を介して互いに摺動するように同軸配置される。下カバー61と上カバー62が、ダンパケース13、シャフトガイド14とともにボールねじ軸12を被覆して封止し、ボールねじ軸12へのダスト、水の侵入を防止する。下カバー61は下端フランジ61Aをナットケース20の取付フランジ20Aの上からダンパケース13の上端フランジ13Aに重ね、ボルト19により上端フランジ13Aに固定される。上カバー62は上端筒部をシャフトガイド14の中間フランジ14Aに被着し、ボルト64により中間フランジ14Aに固定される。下カバー61が上カバー62の外側に配置される外筒をなし、下カバー61の上端側内周部に設けた環状シール保持溝61Bにダストシール63を保持し、このダストシール63を上カバー62の外周に摺接する。
ダンパケース13に固定されるボールねじナット11のナットケース20は筒状部20Bをボールねじナット11の上端面より上方に延出し、上カバー62の下端開口からその内周側に侵入する。このナットケース20の筒状部20Bの上端部には外周に張り出る鍔状下ストッパ部65が設けられる。上カバー62の下端部には内周に張り出る上ストッパ部66を設ける。上カバー62の下端部の上ストッパ部66は、図6に示す如く、上カバー62の下端側内周の環状溝に止め輪66Aを係止し、この止め輪66Aにカラー66Bを介して衝撃吸収部材(リバウンドラバー)66Cを保持する。即ち、電磁式緩衝器1にあっては、ダンパケース13の側から立上る下ストッパ部65と、シャフトガイド14の側から垂れ下がる上ストッパ部66とを有し、ボールねじナット11がボールねじ軸12に対して伸び切る伸長ストローク端で、下ストッパ部65と上ストッパ部66の衝撃吸収部材66Cを軸方向で衝合し、ストローク端の規制、ストローク端で衝撃を吸収可能にする。
尚、電磁式緩衝器1は、ボールねじ軸12のボールねじナット11を通ってダンパケース13の内部に突出する端部の小径段差部にベアリング71を挿着してこれを止め輪72により抜け止めするとともに、このベアリング71にバンプキャップ73を回転自在に被着してナット74で保持する。他方、ダストケース13の底部にバンプラバー75を圧入固定し、これに相対するバンプキャップ73の下面をバンプ受面76とする。バンプラバー75は、ボールねじナット11のボールねじ軸12に対する圧縮ストローク端で、バンプキャップ73のバンプ受面76に衝合してねじれ変形することなく、圧縮変形だけしてストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収可能にする。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)電磁式緩衝器1は、ボールねじナット11がボールねじ軸12に対して伸び切る伸長ストローク端で下ストッパ部65と上ストッパ部66を軸方向で衝合し、ストローク端の規制、ストローク端での衝撃を吸収可能にする。リバウンド荷重は下ストッパ部65を介してダンパケース13に、上ストッパ部66を介してシャフトガイド14に作用し、ボールねじ軸12、ボールねじナット11に及ばないから、それらの寿命を損なうことがない。また、下ストッパ部65と上ストッパ部66の衝合部がボールねじ軸12から離隔しており、ゴミ等の異物がボールねじ軸12にかみ込む作動不良のおそれもない。
ボールねじナット11とボールねじ軸12の伸び切り位置が下ストッパ部65と上ストッパ部66の衝合位置により決定され、ボールねじナット11とボールねじ軸12のバンプキャップ73とが当接せず、ボールねじユニット10の外側に懸架スプリング23が設けられていてもボールねじナット11とボールねじ軸12に負荷(リバウンド荷重)を与えない。
(b)ダンパケース13の側の下カバー61と、シャフトガイド14の側の上カバー62が、ボールねじ軸12の周囲を覆い、ボールねじ軸12へのダスト、水の浸入を防止できる。
尚、ボールねじナット11の上面側が下カバー61と上カバー62の内部に封止され、ボールねじナット11の下面側がダンパケース13の内部に封止され、結果としてボールねじナット11及びボールねじ軸12の全体がダンパケース13、シャフトガイド14、下カバー61、上カバー62により外部空間に対して封止される。
(c)ボールねじナット11のナットケース20に設けた下ストッパ部65と、上カバー62の上ストッパ部66の衝合により、ボールねじナット11の伸長ストローク端の規制、該ストローク端での衝撃を吸収する。
ナットケース20の外側に上カバー62を設け、下ストッパ部65と上ストッパ部66の衝合部をナットケース20の外周に設けるとき、衝合部で発生したゴミ等の異物はナットケース20によりボールねじ軸12から遮蔽され、ボールねじ軸12に悪影響しない。
(d)下ストッパ部65と上ストッパ部66の衝合部にゴム等の衝撃吸収部材66Cを設けることにより、下ストッパ部65と上ストッパ部66の衝合時に異音を発生させずに、衝撃を吸収できる。
(e)下カバー61を上カバー62の外側に設け、下カバー61の上端部の内周にダストシールを設けたから、下カバー61と上カバー62のシール部が下カバー61の上端部の内周に配置され、このシール部が跳ね石や泥水により破損されにくくすることができる。
図7は図6の変形例であり、上ストッパ部66の衝撃吸収部材66として、リバウンドスプリング67A、上下のスプリングシート67B、67Cを用いたものである。上スプリングシート67Bはナットケース20の下ストッパ部65に着座し、下スプリングシート67Cは上カバー62の上ストッパ部66に設けられるカラー66Bに着座する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は電磁式緩衝器を示す全体断面図である。 図2は図1の上半部を示す断面図である。 図3は図1の下半部を示す断面図である。 図4はシャフトガイドのマウント構造を示す断面図である。 図5はシャフトガイドのマウント構造を示す平面図である。 図6はボールねじナットのリバウンドストッパ構造を示す断面図である。 図7はボールねじナットのリバウンドストッパ構造の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 電磁式緩衝器
10 ボールねじユニット
11 ボールねじナット
12 ボールねじ軸
23 懸架スプリング
30 モータユニット
31 モータ
36 傘歯車列

Claims (3)

  1. ボールねじナットにボールねじ軸を螺合したボールねじユニットと、ボールねじ軸に傘歯車列を介してモータを結合したモータユニットとを有する電磁式緩衝器であって、
    ボールねじユニットを車体外側に配置し、モータユニットを車体内側に配置した電磁式緩衝器。
  2. 前記傘歯車列が変速機を構成する請求項1に記載の電磁式緩衝器。
  3. 前記ボールねじユニットの外側に懸架スプリングを配置した請求項1又は2に記載の電磁式緩衝器。
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