JP2006217948A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 絵柄部材の被照射箇所全体が均等に光り遊技演出の質を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】 ベニヤ板420の前面側で貫通孔421の開口を塞ぐ箇所に少なくとも設けられる、絵柄が描かれた部材または着色された部材である透光性のセルシート410と、遊技盤30の遊技領域面の裏面側に備えられた、発光ダイオード451から発せられた光を拡散させてセルシート410の被照射箇所に出射する拡散部材460とを備えているので、発光ダイオード451からの光は拡散部材460により拡散され、セルシート410の被照射箇所に出射し、被照射箇所全体に光が均等に照射されることとなり、偏りが生じることがなくなる。つまり、セルシート410の被照射箇所全体が均等に光り遊技演出の質を向上させることができる遊技機を提供することができる。
【選択図】 図8

Description

この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機には、例えば、遊技球が打ち込まれる遊技領域を有する遊技盤を備えている(例えば、特許文献1参照)。この遊技盤の本体は、ベニヤなどの木材からなり、正面視した状態での所定部分に貫通孔が設けられている。また、この遊技盤本体の遊技領域面には、絵柄などが描かれたセルシートが貼り付けられている。さらに、遊技盤の遊技領域とは反対側にLED(発光ダイオード)が備えられ、このLEDから発せられた光は遊技盤本体の貫通孔を通過してセルシートを照射するものがある。
特開平9−700号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では、遊技盤の遊技領域の反対側に配設されたLEDから発せられた光は、遊技盤本体の貫通孔を通過し、当該貫通孔に対応するセルシートの所定箇所を照射するが、LEDから発せられる光は指向性があるので、貫通孔に対応するセルシートの所定箇所に照射される光量は均等でなく偏りが生じる。つまり、セルシートの当該箇所に対応させるようにして遊技盤の遊技領域に描かれた絵柄などが均等に光らないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、遊技盤の遊技領域に描かれた絵柄などを均等に光らせ、遊技演出の質を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
発射手段により打ち込まれる遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技盤は、
正面視した状態で貫通孔が設けられた遊技盤本体と、
前記遊技盤本体の前面側で前記貫通孔の開口を塞ぐ箇所に少なくとも設けられる、絵柄が描かれた部材または着色された部材である絵柄部材と、
を備え、
前記絵柄部材は、当該絵柄部材の前記貫通孔の開口を塞ぐ箇所である被照射箇所を少なくとも透光性としたものであり、
前記遊技盤の遊技領域面の裏面側に備えられた、前記絵柄部材の被照射箇所に向けて光を発する発光手段と、
前記発光手段から発せられた光を拡散させて前記絵柄部材の被照射箇所に出射する拡散手段と、
を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、発射手段により打ち込まれる遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤は、遊技盤本体と絵柄部材とを備え、遊技盤本体は正面視した状態で貫通孔が設けられている。絵柄部材は、遊技盤本体の前面側で貫通孔の開口を塞ぐ箇所に少なくとも設けられる、絵柄が描かれた部材または着色された部材である。当該絵柄部材の貫通孔の開口を塞ぐ箇所である被照射箇所を少なくとも透光性とする。発光手段は、遊技盤の遊技領域面の裏側面に備えられ、絵柄部材の被照射箇所に向けて光を発する。拡散手段は、発光手段から発せられた光を拡散させて絵柄部材の被照射箇所に出射する。したがって、発光手段により絵柄部材の被照射箇所に向けて光が発せられ、この光は拡散手段により拡散され、絵柄部材の被照射箇所に出射するので、被照射箇所全体に光が均等に照射されることとなり、偏りが生じることがなくなる。つまり、絵柄部材の被照射箇所全体が均等に光り遊技演出の質を向上させることができる遊技機を提供することができる。
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(1) 請求項1に記載の遊技機において、
前記拡散手段は、光が入力される入光面と光が出力される出光面とを有する光透過体を備え、
前記光透過体の出光面は凹凸状であることを特徴とする遊技機。
前記(1)に記載の発明によれば、拡散手段は光透過体を備え、この光透過体は、光が入力される入光面と光が出力される出光面とを備えている。光透過体の出光面は凹凸状である。したがって、発光手段から発せられた光は拡散手段の光透過体の入光面に入り、出光面の凹凸により光が拡散し、この拡散された光が絵柄部材の被照射箇所に照射されることで、被照射箇所全体を均等に光らせることができる。つまり、遊技演出の質を向上させることができる。
(2) 請求項1に記載の遊技機において、または、前記(1)に記載の遊技機において、
前記拡散手段は、光が入力される入光面と光が出力される出光面とを有する光透過体を備え、
前記光透過体中には、光を拡散させる拡散微小片を有していることを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の発明によれば、拡散手段は光透過体を備え、この光透過体は、光が入力される入光面と光が出力される出光面とを備えている。光透過体が有している拡散微小片は光を拡散させる。したがって、発光手段から発せられた光は拡散手段の光透過体の入光面に入り、拡散微小片により光が拡散され、出光面から拡散された光が出力され、この拡散された光が絵柄部材の被照射箇所に照射されることで、被照射箇所全体を均等に光らせることができる。つまり、遊技演出の質を向上させることができる。
(3) 前記(1)または(2)に記載の遊技機において、
前記発光手段は、
光を発する発光素子と、
前記発光素子が電気的に接続された発光素子基板とを、
備え、
前記拡散手段は、その入光面側に前記発光素子を収納する発光素子収納部を備えていることを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の発明によれば、発光手段は発光素子と発光素子基板とを備え、発光素子は光を発し、発光素子基板は発光素子を電気的に接続する。拡散手段は発光素子収納部を備え、この発光素子収納部は拡散手段の入光面側に発光素子を収納する。したがって、発光素子を拡散手段の発光素子収納部に収納することができる。つまり、発光素子は発光素子収納部に収納されているので、発光素子から発せられた光は拡散手段に入っていくしかない。つまり、発光素子から発せられた光を無駄なく拡散手段の入光面に入光させることができる。その結果、絵柄部材を明るく光らせることができる。
(4) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記拡散手段は透光性の樹脂で形成されているものであることを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の発明によれば、拡散手段は透光性の樹脂で形成されているものである。したがって、拡散手段を容易に所望の形に成型することができる。つまり、遊技盤の貫通孔の形状に応じた拡散手段を作製することができるので、拡散手段を種々の遊技盤に用いることができる。
(5) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技盤の遊技領域面の反対面側に、前記発光手段を取付ける取付手段を備え、
前記発光手段は、
光を発する発光素子と、
前記発光素子が電気的に接続された発光素子基板とを、
備え、
前記取付手段は、前記発光素子が挿入配置される発光素子孔を備え、
前記発光素子孔は、その内周面を光反射面とし、この反射面で反射された光が前記貫通孔に向かうように配設されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の発明によれば、遊技盤の遊技領域面と反対面に備えられた取付手段は、発光手段を取付ける。発光手段は発光素子と発光素子基板とを備え、発光素子は光を発し、発光素子基板は発光素子を電気的に接続する。取付手段に備えられた発光素子孔は、発光素子が挿入配置することができ、その内周面を光反射面とし、この反射面で反射された光が貫通孔に向かうように配設されている。したがって、取付手段の発光素子孔に発光素子を挿入することができ、発光手段から発せられた光のうち取付手段に向けて発せられた光は、取付手段の内周面で反射され、遊技盤本体の貫通孔に向かうことができる。つまり、発光手段から発せられた光は、発光素子から発せられた光を無駄なく拡散手段の入光面に入光させることができる。その結果、絵柄部材を明るく光らせることができる。
(6) (5)に記載の遊技機において、
前記遊技盤に打ち込まれた遊技球を集めて排出する集合部材を備え、
前記集合部材は、前記取付手段を収納する窪み部を備え、
前記集合部材は、前記取付手段の発光素子孔と前記貫通孔との位置が合うように、前記遊技盤本体の遊技領域面の反対面側に固定されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の発明によれば、集合部材は、遊技盤に打ち込まれた遊技球を集めて排出する。集合部材は窪み部を備え、この窪み部は取付手段を収納する。集合部材は、取付手段の発光素子孔と貫通孔との位置が合うように、遊技盤本体の遊技領域面の反対面側に固定されている。したがって、集合部材における遊技球を集めて排出するために使用している空間以外の空間を、取付手段を収納する窪み部として使用することで、集合部材の未使用の空間を有効に活用することができ、パチンコ機を大きくさせることなく取付手段を収納させることができる。さらに、取付手段に取付られた発光手段は遊技盤本体と集合部材との間に固定され、安定した状態で発光素子から光を発し、絵柄部材の被照射箇所全体を均等に光らせることができるので、遊技演出の質を向上させることができる。
(7) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記絵柄部材は、前記遊技盤本体の前面側に重ね合わせられるものであって、絵柄が描かれ、または着色された、シート状物である描画シートであり、
前記描画シートは、前記被照射箇所を含む当該被照射箇所より広い部分に設けられ、前記被照射箇所以外の前記遊技盤本体の前面側に対応する部分に接着材が塗られている
ことを特徴とする遊技機。
前記(7)に記載の遊技機によれば、描画シートは、遊技盤本体の前面側に重ね合わせられるものであって、絵柄が描かれた、または着色された、シート状物である。さらに、描画シートは、照射箇所を含む当該被照射箇所より広い部分に設けられ、前記被照射箇所以外の前記遊技盤本体の前面側に対応する部分に接着材が塗られている。したがって、描画シートを被照射箇所以外の遊技盤本体の前面側に貼り付けるだけで遊技盤本体の前面側に重ね合わせ、絵柄を表示させることができる。つまり、容易に遊技盤本体の前面側を装飾し、遊技演出による面白味を向上させることができる。また、描画シートはシート(薄板)状であるので、この描画シートを遊技盤本体の前面側に重ね合わせた状態においても、遊技球の転動が不可能になることはない。つまり、遊技領域を減らさずに、光が照射された被照射箇所の絵柄を表示することができる。
(8) (7)に記載の遊技機において、
前記描画シートは、遊技領域を少なくとも含む大きさであり、前記遊技盤本体の前面側に重合わせられるものであることを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の遊技機によれば、描画シートは、遊技領域を少なくとも含む大きさであり、前記遊技盤本体の前面側に重合わせられるものである。したがって、遊技盤本体の前面側に遊技領域を少なくとも含む大きさの絵柄を表示させることができる。つまり、遊技盤の遊技領域を少なくとも含む広い範囲を使用して、様々な絵柄を表示させることができ、遊技演出による面白味を向上させることができる。
(9) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記絵柄部材は、透明樹脂により前記遊技領域を形成する透明樹脂部材であり、
前記透明樹脂部材は、前記遊技盤本体の略全体の前面側に重ね合わせられるものであり、
前記透明樹脂部材の前記遊技領域の裏面側には、当該絵柄部材の少なくとも前記被照射箇所に対応する箇所に絵柄が描かれている
ことを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の遊技機によれば、透明樹脂部材は、透明樹脂により前記遊技領域を形成し、遊技盤本体の略全体の前面側に重ね合わせられるものである。さらに、透明樹脂部材の遊技領域の裏面側には、当該絵柄部材の少なくとも被照射箇所に対応する箇所に絵柄が描かれている。したがって、遊技領域を形成する透明樹脂部材に絵柄が描かれているので、絵柄部材を別に備える必要がない。つまり、パチンコ機を製作するために必要な部品を減らし、絵柄部材を取付けるための時間を減らすことができる。
(10) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記絵柄部材は、前記貫通孔に挿入される挿入部材であり、
前記挿入部材は、
前記貫通孔の孔と略同じ外径であり、
前記拡散手段から出射された光を入力する入力面と光が出力される出力面に絵柄が描かれた絵柄面とを設け、
前記絵柄面と前記遊技盤本体の遊技領域面とは同じ高さである
ことを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の遊技機によれば、挿入部材は、貫通孔に挿入され、貫通孔の孔と略同じ外径であり、拡散手段から出射された光を入力する入力面と光が出力される出力面に絵柄が描かれた絵柄面とを設け、絵柄面と遊技盤本体の遊技領域面とは、同じ高さである。したがって、挿入部材の絵柄面と遊技盤本体の遊技領域面とは同じ高さであるので、遊技領域面全体のうちの限られた場所だけに、絵柄部材を備えたことで絵柄部材がある遊技領域面と遊技盤本体との高さが異なる場合とは違い、遊技球の転動に影響を与えることがない。つまり、遊技領域に打ち込まれた遊技球の転動に影響を与えること低下させつつ、拡散手段から出射された光により、遊技者に被照射箇所全体が均等に光る絵柄を見せることができる。
(11) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機において、
透明樹脂により前記遊技領域を形成する透明樹脂部材を備え、
前記絵柄部材は、前記透明樹脂部材と前記遊技盤本体とに重ね合わせられるものであって、絵柄が描かれ、または着色された、シート状物である描画シートであり、
前記描画シートと前記透明樹脂部材とは貼り合わされ、
この貼り合わされた描画シートと透明樹脂部材とは、当該透明樹脂部材側から打ち付けられた釘により、前記遊技盤本体に固定される
ことを特徴とする遊技機。
前記(11)に記載の遊技機によれば、透明樹脂部材は、透明樹脂により遊技領域を形成する。描画シートは、透明樹脂部材と遊技盤本体とに重ね合わせられるものであって、絵柄が描かれ、または着色された、シート状物である。描画シートと透明樹脂部材とは貼り合わされ、この貼り合わされた描画シートと透明樹脂部材とは、当該透明樹脂部材側から打ち付けられた釘により、遊技盤本体に固定される。したがって、透明樹脂部材側から打ち付けられた釘を、遊技領域を転動する遊技球に影響を与える部材としつつ、透明樹脂部材と描画シートとが遊技盤本体に固定されることを好適に実現することができる。
(12) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(11)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(12)に記載の遊技機によれば、遊技盤の遊技領域に描かれた絵柄などを均等に光らせ、遊技演出の質を向上させることができるパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
この発明に係る遊技機によれば、発射手段により打ち込まれる遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機において、遊技盤は正面視した状態で貫通孔が設けられた遊技盤本体と、遊技盤本体の前面側で貫通孔の開口を塞ぐ箇所に少なくとも設けられる、絵柄が描かれた部材または着色された部材である絵柄部材と、を備え、絵柄部材は、当該絵柄部材の貫通孔の開口を塞ぐ箇所である被照射箇所を少なくとも透光性としたものであり、遊技盤の遊技領域面の裏面側に備えられた、絵柄部材の被照射箇所に向けて光を発する発光手段と、発光手段から発せられた光を拡散させて絵柄部材の被照射箇所に出射する拡散手段と、を備えているので、発光手段により絵柄部材の被照射箇所に向けて光が発せられ、この光は拡散手段により拡散され、絵柄部材の被照射箇所に出射するので、被照射箇所全体に光が均等に照射されることとなり、偏りが生じることがなくなる。つまり、絵柄部材の被照射箇所全体が均等に光り遊技演出の質を向上させることができる遊技機を提供することができる。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する図1はパチンコ機10の正面図であり、図2は、外枠11に対して内枠12と前面枠セット14とを開放した状態を示す斜視図である。但し、図2では便宜上、下皿ユニット13が内枠12から取り外された状態を示している。
図1,2に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。
内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみてハンドル(後述する遊技球発射ハンドル18)設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。
内枠12の構成を図3も用いて詳細に説明する。図3は、パチンコ機10から前面枠セット14を取り外した状態を示す正面図である(但し、図3では便宜上、遊技盤30面上の遊技領域内の構成を空白で示している)。
内枠12は、大別すると、図2に示すように、その最下部に取り付けられた下皿ユニット13と、この下皿ユニット13よりも上側の範囲で内枠12の左側の上下方向の開閉軸線を軸心にして開閉自在に取り付けられた前面枠セット14と、後述する樹脂ベース20(図3参照)と、この樹脂ベース20の後側に取り付けられる遊技盤30(図4参照)とを備えている。
下皿ユニット13は、図2に示すように、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、図1に示すように、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と音出力口24が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に貯留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して下方向外部に抜くことができる。遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38によって遊技球が後述する遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置38は、遊技球発射ハンドル18とセットハンドルと発射モータなどで構成されている。音出力口24は、下皿ユニット13内あるいは背面に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。
また、前面枠セット14は、図2に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠セット14は内枠12の外側壁(リブ)12b(図3参照)内に嵌まり込むようにして取り付けられている。つまり、この前面枠セット14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12b内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠セット14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のもの)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。
一方、前面枠セット14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19が一体的に設けられている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。従来のパチンコ機では前面枠セットの下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。
図3に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成されている。樹脂ベース20の後側には遊技盤30が着脱可能に装着されている。遊技盤30は四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。また、窓穴21には、2枚のガラス137(図2参照)が前後に所定間隔を隔てて取着されている(二重ガラス構造)。
次に、図4を用いて遊技盤30の構成を説明する。図4は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30は、一般入賞口31、可変入賞装置32、第1の始動口33(例えば作動チャッカ)、第2の始動口34(例えばスルーゲート)、可変表示装置ユニット35等を備えている。これらの一般入賞口31、可変入賞装置32、第1の始動口33、第2の始動口34、可変表示装置ユニット35等は、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通孔にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取り付けられている。前述の一般入賞口31、可変入賞装置32および第1の始動口33に遊技球が入球し、当該入球が後述する検出スイッチ(入賞口スイッチ(図示省略)、カウントスイッチ(図示省略)、作動口スイッチ224(図5参照)等)で検出され、この検出スイッチの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車37等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示装置ユニット35は、第1の始動口33への入賞をトリガとして、識別情報としての第1図柄(例えば特別図柄)を変動表示する第1図柄表示装置42と、第2の始動口34の通過をトリガとして、第2図柄(例えば普通図柄)を変動表示する第2図柄表示装置41とを備えている。
第2図柄表示装置41は、第2図柄用の表示部43と保留ランプ44とを有し、遊技球が第2の始動口34を通過する毎に例えば表示部43による表示図柄(普通図柄)が変動し、その変動表示が所定図柄で停止した場合に第1の始動口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第2の始動口34を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。なお、表示部43は、複数のランプの点灯を切り換えることにより変動表示される構成の他、第1図柄表示装置42(液晶表示装置)の一部で変動表示される構成等であっても良い。保留ランプ44も同様に、第1図柄表示装置42の一部で変動表示される構成等であっても良い。なお、上述した第2図柄表示装置41が本発明における普通識別情報変動表示手段に相当する。
第1図柄表示装置42は液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置45により表示内容が制御される。第1図柄表示装置42には、例えば左、中及び右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が図柄列毎にスクロールされるようにして第1図柄表示装置42に可変表示されるようになっている。なお本実施の形態では、第1図柄表示装置42(液晶表示装置)は例えば9.5インチサイズの大型の液晶ディスプレイを備える。可変表示装置ユニット35には、第1図柄表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。なお、上述した第1図柄表示装置42が本発明における識別情報変動表示手段に相当し、上述した表示制御装置45が本発明における表示制御手段に相当する。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるようになっている。より詳しくは、第1の始動口33に対し遊技球が入賞すると第1図柄表示装置42で図柄が変動表示され、その停止後の確定図柄が予め設定した特定の図柄の組合せとなった場合に特別遊技状態が発生する。そして、可変入賞装置32の大入賞口32aが所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口32aが所定回数繰り返し開放される。遊技球が第1の始動口33を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。なお、保留ランプ46は、第1図柄表示装置42の一部で変動表示される構成等であっても良い。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。
内レール51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51及び外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図4の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレート55が取着されている。
内レール51及び外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路63(図3参照)に導くための役目をなす。なお、遊技盤30の右下隅部及び左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図4のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図4のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール52の最上部地点から遊技盤30下部までの間の距離は445mm(従来品よりも58mm長い)、外レール52の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は435mm(従来品よりも50mm長い)となっている。また、内レール51の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は418mmとなっている。
なお、可変表示装置ユニット35の両側に位置する第2の始動口34は、該第2の始動口34を通過した遊技球が中央の方へ寄せられるような案内機構を有している。これにより、遊技領域が左右方向に拡張されている場合であっても、遊技球を中央の第1の始動口33や可変入賞装置32の方へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張されることにより遊技球が入賞しにくくなることによる興趣の低下が抑制されるようになっている。さらには、遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、風車37、第2の始動口34、複数の釘(遊技球を中央に誘導するための誘導釘)、他の役物を種々配設することができ、可変表示装置ユニット35の左右両側の遊技領域での遊技球の挙動を一層面白くすることができるようになっている。また、遊技領域が上下方向にも拡張されていることから、さらに風車37、第2の始動口34、複数の釘、他の役物を種々配設することができ、遊技領域での上下方向の遊技球の挙動をより一層面白くすることができるようになっている。
図3の説明に戻り、前記樹脂ベース20において、窓孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置38より発射された直後に遊技球を案内するための発射レール61が取り付けられている。発射レール61は、その後方の金属板62を介して樹脂ベース20に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール61に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
本パチンコ機10の場合、遊技領域が従来よりも大幅に拡張されており、かかる構成下では、誘導レールの曲率を小さくせざるを得ないことから、打出球を安定化させるための工夫を要する。そこで本実施の形態では、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール61の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール61を立ち上げるようにし)、さらに発射レール61の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにしている。これにより、遊技球発射装置38から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レールに案内できるようにしている。この場合特に、発射レール61を、遊技球発射装置38の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口36)を越える位置まで延びるよう形成している。
また、発射レール61とレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路63が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置38から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路63を介して下皿15に排出される。因みに、本実施の形態の場合、発射レール61の長さは約240mm、発射レール先端部の隙間の長さ(発射レール61の延長線上の長さ)は約40mmである。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路63に誘導される。これにより、ファール球の全てがファール球通路63に確実に案内されるようになる。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠セット14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。この際、本実施の形態では遊技球の発射位置を低くしたため、前面枠セット14側の球出口から前記発射位置への落差が大きくなるが、発射レール61の基端部付近にはその右側と手前側にそれぞれガイド部材65,66を設置した。これにより、前面枠セット14側の球出口から供給される遊技球が常に所定の発射位置にセットされ、安定した発射動作が実現できる。また、遊技球発射装置38には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射されるが、打球槌に関して軽量化が望まれている。それ故、アルミニウム等の軽金属への材料変更や軸部寸法の縮小化により打球槌の軽量化を図る一方で、十分な発射力を確保すべく、打球槌のヘッド部(軸部と反対側の端部)に重り部を設けている。これにより、十分でかつ安定した遊技球の発射が実現できる。打球槌の重り部を上方に突出して設けることにより、打球槌を容易に摘んだりひっかけたりすることができ、槌先の打球強さの調整等がし易くなるという効果がある。
なお、図3中の符号67は上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。排出口67には、略水平方向の回転軸を軸心として略水平状態と略垂直状態とに変位する開閉式のシャッタ68が取り付けられている。前面枠セット14を内枠12から開放した状態(図3の状態)では、バネ等の付勢力によりシャッタ68が略水平状態から略垂直状態となり、排出口67から遊技球がこぼれ落ちないようにこの排出口67を閉鎖する。また、前面枠セット14を閉鎖した状態では、当該前面枠セット14の裏面に設けられた球通路樋69(図2参照)によりシャッタ68が押し開けられて略水平状態になり、排出口67の方へ排出された遊技球はもれなく球通路樋69を通って上皿19に排出されるようになる。従って、前飾り枠が省略され前面枠セット14に対して上皿19が直接設けられる構成とした本パチンコ機10において、前面枠セット14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
図3に示すように、樹脂ベース20には、窓孔21の右下部に略四角形状の小窓71が設けられている。従って、遊技盤30の右下隅部に張られた証紙などのシール(図4のS1)は、この小窓71を通じて視認できるようになっている。また、この小窓71からシール等を貼り付けることも可能となっている。
また、図3に示すように、内枠12の左端部には、前面枠セット14の支持機構として、支持金具81,82が取り付けられている。上側の支持金具81には図の手前側に切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には鉛直方向に突出した突起軸84が設けられている。
図3に示すように、内枠12の上側には、前面枠セット14が内枠12に対して開かれたことを検出する前面枠セット開検出スイッチ90が設けられている。前面枠セット14が開かれると、前面枠セット開検出スイッチ90からホール内(パチンコ店内)用コンピュータへ出力されるようになっている。
前面枠セット14にはその周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED(発光ダイオード)等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
また、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出するための入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ(図示省略)が設けられ、可変入賞装置32には、カウントスイッチ(図示省略)が設けられている。カウントスイッチは、入賞球をカウントするスイッチである。また、第1の始動口33に対応する位置には作動口スイッチ224が設けられ、第2の始動口34に対応する位置にはゲートスイッチ(図示省略)が設けられている。なお、上述した作動口スイッチ224が本発明における入賞検出手段に相当する。
入賞口スイッチ(図示省略)及びゲートスイッチ(図示省略)は、図示しない電気配線を通じて盤面中継基板(図示省略)に接続され、さらにこの盤面中継基板(図示省略)が後述する主基板(主制御装置261)に接続されている。また、カウントスイッチ(図示省略)は大入賞口中継基板(図示省略)に接続され、さらにこの大入賞口中継基板(図示省略)がやはり主基板に接続されている。これに対し、作動口スイッチ224は中継基板を介さずに直接主基板に接続されている。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口32aを開放するための大入賞口ソレノイドが設けられ、第1の始動口33には、電動役物を開放するための作動口ソレノイドが設けられている。
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主基板に取り込まれ、該主基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
次に、本パチンコ機10の電気的構成について、図5を用いて説明する。図5は、本パチンコ機10の電気的構成を示したブロック図である。本パチンコ機10は、主制御装置261と、払出制御装置311と、発射制御装置312と、表示制御装置45と、電源装置313などを備えている。以下に、これらの装置を個別に詳細に説明する。
主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板を具備している。
また、音声ランプ制御装置262は、例えば主制御装置261(主基板)又は表示制御装置45からの指示に従い音声やランプ表示の制御を司るCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む音声ランプ制御基板を具備している。音声ランプ制御装置262上には電源中継基板266が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板266を介して表示制御装置45及び音声ランプ制御装置262に出力されるようになっている。
払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板により、賞品球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モータ(図示省略)の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ(図示省略)が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、通常手順で(例えばホールの営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチを押しながら電源を投入することとしている。
パチンコ機10の主制御装置261には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、NMI割込み処理によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)の復電処理において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号S1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路643、払出制御装置311、表示制御装置45や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。
また、払出制御装置311は、払出モータにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、NMI割込み処理によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
発射制御装置312は、発射モータ(図示省略)による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射モータは、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者が遊技球発射ハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射モータが駆動され、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
表示制御装置45は、第1図柄表示装置42における第1図柄の変動表示と、第2図柄表示装置41における第2図柄の変動表示とを制御するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、2つの出力ポート528,529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力には主制御装置261の出力が接続され、入力ポート527の出力には、CPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されると共にバスライン530を介して一方の出力ポート528が接続されている。出力ポート528の出力には第2図柄表示装置41(表示部43)や、音声ランプ制御装置262が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力には液晶表示装置である第1図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のCPU521は、主制御装置261から送信される表示コマンドに基づいて第1図柄表示装置42及び第2図柄表示装置41の表示を制御する。ROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
ビデオRAM524は、第1図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、第1図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、第1図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して第1図柄表示装置42に表示させるものである。
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給するための電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ(図示省略)に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆部するための+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMl端子へ停電信号S1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541で交流5ボルトの電圧を監視し、この電圧が5ボルト未満になった時間が例えば20ミリ秒を超えた場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号S1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号S1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、電源部541で監視している交流5ボルトが5ボルト未満となった時間が20ミリ秒を越えた後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ(図示省略)のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチの状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアするための回路である。RAM消去スイッチが押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号S2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチが押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503,613のデータがクリアされる。
ところで、第1図柄表示装置(液晶表示装置)42には、図6に示すように、上・中・下の3つの図柄列U,M,Dが設定されており、図柄列U,M,D毎に左図柄、中図柄、右図柄の3個ずつの図柄(第1図柄:例えば特別図柄)が横方向に変動表示される。本実施の形態では、一連の図柄は、「0」〜「9」の数字を各々付した、海中生物などの絵柄からなる主図柄SZと、貝型形状の絵図柄からなる副図柄FZとにより構成されており、数字の昇順に主図柄SZが表示されると共に各主図柄SZの間に副図柄FZが配されて一連の図柄列U,M,Dが構成されている。そして、周期性を持って主図柄SZと副図柄FZが右から左へと変動表示されるようになっている。
かかる場合、上図柄列Uおよび中図柄列Mにおいて、上記一連の図柄が昇順(すなわち、主図柄SZの番号が増える順)に表示され、下図柄列Dにおいて、上記一連の図柄が降順(すなわち、主図柄SZの番号が減る順)に表示される。そして、第1の始動口33への入賞に基づいて一連の図柄列U,M,Dの変動表示が開始され、そして、上図柄列U→下図柄列D→中図柄列Mの順に変動表示が停止し、その停止時に第1図柄表示襲置42上の5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5の何れかで主図柄SZが大当たり図柄の組合せ(本実施の形態では、同一の主図柄SZの組合せ)で揃えば大当たりとして特定遊技動画(特別遊技動画)が表示されるようになっている。
なおここで、主制御装置261で行われる大当り抽選などの機能について説明する。主制御装置261は、大当り状態の発生を抽選する抽選部(図示省略)を備えている。つまり、主制御装置261は、抽選部(図示省略)で当選すると、第1図柄表示装置42での第1図柄の変動表示結果が予め設定した特定の図柄の組合せ(大当り図柄)となる表示演出を指示し、大当り表示後に大当り状態を発生させる機能を有するものである。要するに、主制御装置261は、例えば「0〜676」までの値をとり得る大当たり乱数カウンタC1(特別遊技状態となるか否かを決定するための第1乱数群)の値(第1乱数)に基づいて特別遊技状態を発生させているのである。
具体的には、主制御装置261のCPU501は、大当たり乱数カウンタC1を発生させる図示省略の第1乱数発生部(第1乱数群発生機能)を有している。また、主制御装置261は、第1の始動口33に遊技球が入賞する毎に、RAM503の保留球格納エリアのうちの大当たり乱数カウンタC1の値を記憶するエリア(図示省略の第1乱数記憶部)を備えている。さらに、主制御装置261のCPU501は、この保留球格納エリア(図示省略の第1乱数記憶部)に記憶された大当たり乱数カウンタC1の値が当り値であるか否かを判定する図示省略の第1判定部(判定機能)も有している。
つまり、第1の始動口33に設けられた作動口スイッチ224での遊技球の入賞検出のタイミングで、第1乱数発生部(図示省略)での大当り乱数カウンタC1の値(第1乱数)がRAM503の保留球格納エリア(図示省略の第1乱数記憶部)に記憶されるようになっている。また、低確率時においては、第1判定部(図示省略)は、第1乱数記憶部(図示省略)に記憶された大当り乱数カウンタC1の値(第1乱数)が2個の値「337,673」であれば大当りと判定し、そうでなければ外れと判定する。また、高確率時(確率変動時とも言う)においては、第1判定部(図示省略)は、第1乱数記憶部(図示省略)に記憶された大当り乱数カウンタC1の値(第1乱数)が10個の値「67,131,199,289,337,401,463,523,601,661」であれば大当りと判定し、そうでなければ外れと判定する。上述の第1乱数発生部(図示省略),第1判定部(図示省略)は、CPU501に所定のプログラムを実行させることで実現されている。
そして、CPU501で大当たり乱数カウンタC1の値が当り値であると判定した場合には、主制御装置261から可変入賞装置32に特別遊技状態とするための信号が出力される。可変入賞装置32は、主制御装置261からの当該指示に基づいて、遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動するという大当たり動作を実行するようになっている。
次に、本実施例のパチンコ機10のさらなる特徴部分の構成について、図7を用いて説明する。図7は、透明樹脂板400から集合板440までの構成を示す分解斜視図である。図8は、透明樹脂板400から集合板440までの構成を示す断面図である。
パチンコ機10は、図7に示すように、このパチンコ機10の前面側である透明樹脂板400から順に、セルシート410、ベニヤ板420、発光部取付台430、集合板440を備えている。これらのうち透明樹脂板400とセルシート410とベニヤ板420とが合わされたものが遊技盤30である。この遊技盤30の透明樹脂板400は、図4に示すように、遊技者の遊技球発射ハンドル18(図1参照)の操作に応じて、遊技球発射装置38により遊技球が打ち込まれる、遊技球が転動可能な遊技領域を有している。なお、上述した遊技球発射装置38は、本発明における発射手段に相当する。
ベニヤ板420は、図7に示すように正面視した状態で貫通孔421が設けられている。また、セルシート410は、ベニヤ板420の前面側でこのベニヤ板420の貫通孔421に対応する箇所に絵柄が描かれている(絵柄の図示省略)。また、透明樹脂板400の前面側、つまり、透明樹脂板400におけるセルシート410と当接する面とは反対側の面には、図4に示すように、遊技領域を形成するセンターフレーム47などの遊技部品や釘401などが配設されている。
また、ベニヤ板420の裏面側(後面側)、つまり、ベニヤ板420におけるセルシート410と当接する面とは反対側の面には、図示は省略するが、各種入賞口(一般入賞口31、可変入賞装置32および第1の始動口33)に入賞した遊技球を集めて排出するための集合板440や、第1図柄表示装置42などが取付けられている。
さらに、図8に示すように、遊技盤30の遊技領域面の裏面側には、セルシート410の被照射箇所に向けて光を発する発光部450が備えられている。また、ベニヤ板420の貫通孔421には、発光部450から発せられた光を拡散させてセルシート410の被照射箇所に出射する拡散部材460が備えられている。
発光部450について図9を用いて説明する。図9は、発光部450の構成を示す正面図である。図9に示すように、発光部450は光を発する発光ダイオード(LED)451と、この発光ダイオード451が電気的に接続された発光素子基板452とを備えている。
発光ダイオード451は、この発光ダイオード451を配設するために必要な領域を狭くすることができるように小型のチップ状のものが採用され、一つの貫通孔421に一つの発光ダイオード451が対応するように配設されている。また、この発光ダイオード451から発せられる光のエネルギーは、発光ダイオード451の中心位置が一番大きく、中心位置から離れると小さくなるような分布(指向性)をもっている。したがって、発光ダイオード451から発せられた光がそのまま直進し物体に当たると、その光が直進して当たる物体の中心部では明るく光り、中心部から離れるにしたがい暗く光るものである。
また、発光ダイオード451の発光色は、例えば白色である。なお、この発光色は白色以外のその他の色にするようにしてもよく、例えば、セルシート410に描かれた絵柄、場所によって換えるようにしてもよい。また、一つの貫通孔421に対応する発光ダイオード451を光の3原色である赤、緑、青の3色を備えたタイプのものとし、これら赤、緑、青の3色の出力を制御することで白色や種々の色の光を拡散部材460に入力させるようにしてもよい。
発光素子基板452には、チップ状の発光ダイオード451の電極部分を半田付けや導電性接着材を用いて接着させ、電気的に接続するためのパターンが設けられている。この発光素子基板452は、例えば、図9に示すように、必要な発光ダイオード451の数や集合板440の形状などに基づいて、7個に分割されて備えられており、それぞれに必要な発光ダイオード451が配設されている。なお、発光素子基板452は、7個備えるようにしているが、必要な発光ダイオード451の数や集合板440の形状などに基づいて、発光素子基板452を7個以外の数を備えるようにしてもよい。なお、上述した発光部450は、本発明における発光手段に相当する。上述した発光ダイオード451は、本発明における発光素子に相当する。
拡散部材460について図10(a)、図10(b)を用いて説明する。図10(a)は、出光面462が凹凸状である拡散部材460の構成を示す断面図である。図10(b)は、拡散部材460の出光面462を示す正面図である。図10(a)に示すように、拡散部材460は、発光部450から発せられた光が入力される入光面461と光が出力される出光面462とを有する光透過体であり、光透過体の出光面462は凹凸状である。例えば、この光透過体は、貫通孔421の大きさに合わせた形状となっており、貫通孔421の直径12mmである場合は、直径が略12mm(ミリ)、長さ15mm(ミリ)の円柱状の部材であり貫通孔421に挿入可能な大きさとなっている。さらに、入光面461側には発光部450の発光ダイオード451を包み込むように収納する窪みである発光素子収納部464を備えている。また、光透過体は、透光性樹脂(例えば、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂など)で形成されている。
また、図10(b)に示すように、この光透過体の円形の出光面462には、同じ大きさの四角錐を複数個、例えば縦横4個づつの合計16個を整列させて並べ、さらに、これらの四角錐のうち、外側にある12個の四角錐と光透過体の出光面462の円周部分とに囲まれた部分には、四角錐の一部が欠けた形状のものが16個配設され、四角錐の先の部分(黒丸で示した箇所)を凸部とする凹凸形状となっており、図10(a)で示すように入力された光がこれら四角錐により拡散され、出力する構成となっている。なお、光透過体の出光面462を四角錐を用いて、光を拡散させる凹凸形状としたが、四角錐以外の凹凸形状のものを用いて光を拡散させるようにしてもよい。なお、上述した拡散部材460は、本発明における拡散手段に相当する。
次に、発光部450を取付ける発光部取付台430について、図11を用いて説明する。図11は、ベニヤ板420、発光部取付台430、集合板440の構成を示す分解斜視図である。発光部取付台430は、遊技盤30の遊技領域面の反対面側に備えられ、この発光部取付台430は、発光ダイオード451が挿入配置される発光素子孔431を備えている。さらに、発光素子孔431は、その内周面を光反射面とし、この反射面で反射された光が貫通孔421に向かうように配設されている。
また、発光部取付台430は、図11に示すように4個に分割して備えられ、それぞれに対応した発光部450を取付けている。図8に示すように、発光部取付台430の裏側面(集合板440側)から発光部450が取付られている。具体的には、この発光部取付台430には発光部450を取付けるために開けられた取付孔432が設けられ、また、発光素子基板452には基板孔453が設けられ、この基板孔453側から取付孔432側に向かってネジN1を挿入し、締め付けることで、発光部取付台430に発光部450を取付けている。したがって、この発光部取付台430に発光部450を取付けた状態において、発光部取付台430の発光素子孔431に発光部450の発光ダイオード451が挿入配置された状態となっている。なお、上述した発光部取付台430は、本発明における取付手段に相当する。
次に、集合板440について図11を用いて説明する。図11に示すように、集合板440は、透明樹脂からなり、略遊技盤30と同じ大きさがある。また、発光部取付台430を収納する窪み部441を備えている。具体的には、この窪み部441は、発光部取付台430に応じた窪みとなっており、ベニヤ板420に取付ける面から7mm程度窪んだ場所であり、集合板440の上部の横方向、左側中段部から中央側下段部にかけて、右側下段部、右側中段部の合計4箇所に備えられている。また、集合板440の中央部には、センターフレーム47、第1図柄表示装置42を収納する窪みが備えられている。
また、図8に示すように集合板440の窪み部441には、発光部取付台430を収納するための孔である窪み部孔442が設けられ、また、発光部取付台430には、この窪み部孔442に対応した収納孔433が設けられている。この窪み部孔442側から収納孔433に向かってネジN2を挿入し、締め付けることで、集合板440は発光部取付台430を収納する。さらに、集合板440は、この集合板440に取付けられた発光素子孔431とベニヤ板420の貫通孔421との位置が合うように、ベニヤ板420の遊技領域面の反対面側に固定されている。なお、上述した集合板440は、本発明における集合部材に相当する。
ここで、集合板440に発光部取付台430が収納されている状態について図12を用いて説明する。図12は、集合板440に発光部取付台430が収納されている構成を示す正面図である。図12に示すように、集合板440のそれぞれの窪み部441には、この窪み部441に対応した発光部取付台430が取付けられ、集合板440を正面視して発光ダイオード451が見える状態となっている。
次に、遊技盤30のベニヤ板420について図13を用いて説明する。図13は、遊技盤30の構成を示す分解斜視図である。ベニヤ板420は、図13に示すように、遊技盤30を正面視した状態で拡散部材460を挿入するための貫通孔421が設けられている。例えば、この貫通孔421は直径が12mm(ミリ)、長さ15mm(ミリ)の円柱の孔と、さらにこの孔より小さい孔の2種類の孔が設けられている。また、センターフレーム47、各種入賞口などが配置される箇所には、これらを挿入するための孔が備えられている。なお、この貫通孔421を直径が12mm、長さ15mm以外の直径、長さの貫通孔421にするようにしてもよい。
ここで、上述したベニヤ板420と発光部取付台430が収納された集合板440とが取付けられた状態を図14を用いて説明する。図14はベニヤ板420と集合板440とが取付けられた状態を示す正面図である。図14に示すように、ベニヤ板420から正面視するとベニヤ板420に設けられた貫通孔421やその他、センターフレーム47、各種入賞口などが配置される箇所の孔が備えられている部分については、ベニヤ板420の裏側面に取付けられた部材が見えている。具体的には、ベニヤ板420に設けられた貫通孔421には、それぞれに対応した発光ダイオード451が見えている。
透明樹脂板400は、図13に示すように、ベニヤ板420の前面側で当該ベニヤ板420の遊技領域を覆うようにしてこのベニヤ板420に重ね合わされる、透明樹脂(例えば、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂など)で構成された透光性樹脂による部材としている。この透明樹脂板400は、その厚みを例えば5mm(ミリ)としている。なお、透明樹脂板400の厚みを5mm以外としてもよい。また、透明樹脂板400には、遊技球の転動に影響を与えるための釘401を挿入するための釘孔402が、ベニヤ板420の貫通孔421の位置に対応する箇所(破線の丸印で示す)を避けて配設されている。
セルシート410は、図13に示すように、ベニヤ板420の略全体の前面側に重ね合わせられる大きさがあるシート状のものであり、絵柄(パチンコ機10の機種に関する、例えば機種名を示す文字や当該機種の特徴または個性を示す絵など)が描画(印刷)、または着色(印刷)されたものである。また、セルシート410は、図8、図13に示すように、透明樹脂板400とベニヤ板420との間に設けられるものであり、透明樹脂板400の前面側から前述の描画面が視認可能となるように当該透明樹脂板400の裏面側に貼り付けられるものである。つまり、セルシート410の前面側には、透明の接着剤層を有しており、透明樹脂板400の裏面側にセルシート410を密着させて貼り付けることができるようになっている。このセルシート410は、その厚みを例えば、1mm(ミリ)としている。なお、セルシート410の全面側に替えて透明樹脂板400の裏面側に透明の接着剤層を有するようにしてもよい。また、セルシート410の厚みが1mm以下のものを採用するようにしてもよい。
具体的には、セルシート410に描画された絵柄は、ベニヤ板420の前面側で、このベニヤ板420の貫通孔421に対応する箇所に少なくとも設けられている。例えば、貫通孔421に対応する箇所の絵柄は、泡の絵柄であり、その他の部分は、当該機種の特徴を示すものとして、例えば、海に生息する動植物の絵柄である魚、貝殻、海草、珊瑚などが描かれている。なお、例示したもの以外の当該機種の特徴を示すものを絵柄として描くようにしてもよい。
また、図8に示すように、セルシート410と透明樹脂板400とを貼り合わされたものを、当該透明樹脂板400側から打ち付けられた釘401により、ベニヤ板420に固定され、遊技盤30として構成される。なお、上述したベニヤ板420が本発明における遊技盤本体に相当し、上述した透明樹脂板400が本発明における透明樹脂部材に相当し、上述したセルシート410が本発明における絵柄部材、描画シートに相当する。
ここで、発光部450から発せられた光が拡散部材460により拡散され、セルシート410の絵柄に均等に光らせることについて、図10(a)を用いて説明する。図10(a)に示すように、発光部450の発光ダイオード451から発せられた光のエネルギーは発光ダイオード451の中心位置が一番大きく、中心位置から離れると小さくなるような分布(指向性)をもって、拡散部材460の光透過体の入光面461に入力する。拡散部材460に入った光は直進し、出光面462に備えられた四角錐に達する。ここで、光はそれぞれの四角錐により拡散されて、セルシート410に描画された絵柄の部分に均等に向かうように出光面462から出力される。したがって、この拡散部材460から出力された光は、セルシート410に描画された絵柄の部分に照射され、絵柄が均等に光ることになる。
上述したように、本実施例のパチンコ機10によれば、遊技球発射装置38により打ち込まれる遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤30は、正面視した状態で貫通孔421が設けられたベニヤ板420と、ベニヤ板420の前面側で貫通孔421の開口を塞ぐ箇所に少なくとも設けられる、絵柄が描かれた部材または着色された部材であるセルシート410とを備えてものであり、セルシート410は、当該セルシート410の貫通孔421の開口を塞ぐ箇所である被照射箇所を少なくとも透光性としたものであり、遊技盤30の遊技領域面の裏面側に備えられた、セルシート410の被照射箇所に向けて光を発する発光部450と、発光部450から発せられた光を拡散させてセルシート410の被照射箇所に出射する拡散部材460と、を備えているので、発光部450によりセルシート410の被照射箇所に向けて光が発せられ、この光は拡散部材460により拡散され、セルシート410の被照射箇所に出射するので、被照射箇所全体に光が均等に照射されることとなり、偏りが生じることがなくなる。つまり、セルシート410の被照射箇所全体が均等に光り遊技演出の質を向上させることができる遊技機を提供することができる。
また、拡散部材460は、光が入力される入光面461と光が出力される出光面462とを有する光透過体を備え、光透過体の出光面462は凹凸状であるので、発光部450から発せられた光は拡散部材460の光透過体の入光面461に入り、出光面462の凹凸により光が拡散し、この拡散された光がセルシート410の被照射箇所に照射されることで、被照射箇所全体を均等に光らせることができる。つまり、遊技演出の質を向上させることができる。
また、発光部450は、光を発する発光ダイオード451と、発光ダイオード451が電気的に接続された発光素子基板452とを、備え、拡散部材460は、その入光面461側に発光ダイオード451を収納する発光素子収納部464を備えているので、発光ダイオード451を拡散部材460の発光素子収納部464に収納することができる。つまり、発光ダイオード451は発光素子収納部464に収納されているので、発光ダイオード451から発せられた光は拡散部材460に入っていくしかない。つまり、発光ダイオード451から発せられた光を無駄なく拡散部材460の入光面461に入光させることができる。その結果、セルシート410を明るく光らせることができる。
また、拡散部材460は透光性の樹脂で形成されているものであるので、拡散部材460を容易に所望の形に成型することができる。つまり、遊技盤30の貫通孔421の形状に応じた拡散部材460を作製することができるので、拡散部材460を種々の遊技盤30に用いることができる。
また、遊技盤30の遊技領域面の反対面側に、発光部450を取付ける発光部取付台430を備え、発光部450は、光を発する発光ダイオード451と、発光ダイオード451が電気的に接続された発光素子基板452とを、備え、発光部取付台430は、発光ダイオード451が挿入配置される発光素子孔431を備え、発光素子孔431は、その内周面を光反射面とし、この反射面で反射された光が貫通孔421に向かうように配設されているので、発光部取付台430の発光素子孔431に発光ダイオード451を挿入することができ、発光部450から発せられた光のうち発光部取付台430に向けて発せられた光は、発光部取付台430の内周面で反射され、ベニヤ板420の貫通孔421に向かうことができる。つまり、発光部450から発せられた光は、発光ダイオード451から発せられた光を無駄なく拡散部材460の入光面461に入光させることができる。その結果、セルシート410を明るく光らせることができる。
また、遊技盤30に打ち込まれた遊技球を集めて排出する集合板440は、発光部取付台430を収納する窪み部441を備え、さらに、発光部取付台430の発光素子孔431と貫通孔421との位置が合うように、ベニヤ板420の遊技領域面の反対面側に固定されているので、集合板440における遊技球を集めて排出するために使用している空間以外の空間を、発光部取付台430を収納する窪み部441として使用することで、集合板440の未使用の空間を有効に活用することができ、パチンコ機を大きくさせることなく発光部取付台430を収納させることができる。さらに、発光部取付台430に取付られた発光部450はベニヤ板420と集合板440との間に固定され、安定した状態で発光ダイオード451から光を発し、セルシート410の被照射箇所全体を均等に光らせることができるので、遊技演出の質を向上させることができる。
また、透明樹脂により遊技領域を形成する透明樹脂板400を備え、セルシート410は、透明樹脂板400とベニヤ板420とに重ね合わせられるものであって、絵柄が描かれ、または着色された、シート状物である描画シートであり、描画シートと透明樹脂板400とは貼り合わされ、この貼り合わされた描画シートと透明樹脂板400とは、当該透明樹脂板400側から打ち付けられた釘401により、ベニヤ板420に固定されるので、透明樹脂板400側から打ち付けられた釘401を、遊技領域を転動する遊技球に影響を与える部材としつつ、透明樹脂板400と描画シートとがベニヤ板420に固定されることを好適に実現することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、拡散部材460は、光透過体の出光面462を凹凸状にすることで、入力された光を拡散させるようにしていたが、透過体中に拡散微小片465を有するようにし、光を拡散させるようにしてもよい。
具体的には、図15を用いて説明する。図15は、出光面462が凹凸状である拡散部材460の構成を示す断面図である。図15に示すように、拡散部材460は、光透過体である透明樹脂に拡散微小片465、例えば球状の微粒子であるアクリル系微粒子(架橋アクリル紛体)などが複数個添加されている。したがって、発光部450の発光ダイオード451から発せられた光は、拡散部材460の光透過体の入光面461に入力され、拡散微小片465によって様々な方向に拡散され、セルシート410に描画された絵柄の部分に均等に向かうように出光面462から出力される。この拡散部材460から出力された光は、セルシート410に描画された絵柄の部分に照射され、絵柄を均等に光ることになる。
したがって、発光部450から発せられた光は拡散部材460の光透過体の入光面461に入り、拡散微小片465により光が拡散され、出光面462から拡散された光が出力され、この拡散された光がセルシート410の被照射箇所に照射されることで、被照射箇所全体を均等に光らせることができる。つまり、遊技演出の質を向上させることができる。
(2)上述した実施例では、セルシート410は、前面側に透明の接着剤層を有し、透明樹脂板400と貼り付けるようにしていたが、セルシート410をこのセルシート410の貫通孔421に対応する箇所である被照射箇所を含む当該被照射箇所より広い部分に設け、被照射箇所以外のベニヤ板420の前面側に対応する部分に接着材が塗られているようにしてもよい。したがって、セルシート410を被照射箇所以外のベニヤ板420の前面側に貼り付けるだけでベニヤ板420の前面側に重ね合わせ、絵柄を表示させることができる。つまり、容易にベニヤ板420の前面側を装飾し、遊技演出による面白味を向上させることができる。
さらに、セルシート410は、ベニヤ板420の略全体の前面側に重ね合わせられるものであるようにしてもよい。したがって、ベニヤ板420の略全体の前面側領域に絵柄を表示させることができる。つまり、遊技盤30の遊技領域の略全体である広い範囲を使用して、様々な絵柄を表示させることができ、遊技演出による面白味を向上させることができる。なお、上述したセルシート410が本発明における描画シートに相当にする。
(3)上述した実施例では、絵柄部材は、セルシート410ととして備えていたが、絵柄部材は、透明樹脂により遊技領域を形成する透明樹脂板400であり、透明樹脂板400は、ベニヤ板420の略全体の前面側に重ね合わせられるものであり、透明樹脂板400の遊技領域の裏面側には、当該絵柄部材の少なくとも被照射箇所に対応する箇所に絵柄が描かれているものとするようにしてもよい。したがって、遊技領域を形成する透明樹脂板400に絵柄が描かれているので、絵柄部材を別に備える必要がない。つまり、パチンコ機を製作するために必要な部品を減らし、絵柄部材を取付けるための時間を減らすことができる。
(4)上述した実施例では、絵柄部材は、セルシート410や透明樹脂板400として備えるようにしていたが、絵柄部材は、ベニヤ板420の貫通孔421に挿入される挿入部材411であり、挿入部材411は、貫通孔421の孔と略同じ外径であり、拡散部材460から出射された光を入力する入力面412と光が出力される出力面に絵柄が描かれた絵柄面413とを設け、絵柄面413とベニヤ板420の遊技領域面とは同じ高さであるようにしてよい。
具体的に図16を用いて、挿入部材411について説明する。図16は、貫通孔421に挿入部材411が挿入された状態を示す断面図である。図16に示すように、挿入部材411は、長さ(貫通孔421の長さ方向)を2mm程度とし、また挿入部材411の直径は、貫通孔421の直径12mmである場合は、直径略12mmで貫通孔421に挿入可能な長さになっている円柱状の透光性樹脂であり、絵柄面413に種々の絵柄が描かれている。貫通孔421に挿入された拡散部材460から出射された光が、挿入部材411に入力面412から入り、挿入部材411の絵柄面413を照射することで、絵柄が光ることになる。
したがって、挿入部材411の絵柄面413とベニヤ板420の遊技領域面とは同じ高さであるので、遊技領域面全体うちの限られた場所だけに、被照射箇所全体が均等に光る絵柄を表示させるために遊技領域面に絵柄部材を備え、その結果、絵柄部材がある遊技領域面とベニヤ板420とは高さが異なる場合とは違い、遊技球の転動に影響を与えることがない。つまり、遊技領域に打ち込まれた遊技球の転動に影響を与えること低下させつつ、拡散部材460から出射された光により、遊技者に被照射箇所全体が均等に光る絵柄を見せることができる。
なお、挿入部材411の入力面412と拡散部材460の出光面462とが接続され、挿入部材411と拡散部材460とが一体となったものとするようにしてもよい。この場合、挿入部材411と拡散部材460とを別々に挿入する必要が無く、パチンコ機を作製するための時間を短縮させることができる。
(5)上述した実施例では、拡散部材460は、その入光面461側に発光ダイオード451を収納する発光素子収納部464を備えるようにしていたが、発光素子収納部464を備えない形状とするようにしてもよい。
(6)上述した実施例では、拡散部材460の出光面462が四角錐を用いて凹凸形状としたが、四角錐以外の凹凸形状のもの、例えば、フレネルレンズ(出光面462を階段状にしたもの)を用いて光を拡散させるようにしてもよい。
(7)上述した実施例では、発光ダイオード451は、チップ状のものが採用されていたが、チップ状以外のランプ状のものを用いるようにしてもよい。
(8)上述した実施例では、遊技盤本体としてベニヤ板420を採用しているが、ベニヤ板420と同様の密度の板状部材を採用するようにしてもよい。
(9)上述した実施例では、透明樹脂板400を採用しているが、少なくとも一部が半透明である薄板を採用するようにしてもよいし、セルシート410の視認性を許容できる範囲内の透過性のもので着色された薄板を採用するようにしてもよい。
(10)上述した実施例では、ベニヤ板420の貫通孔421は丸形であり、さらにセルシート410の貫通孔421に対応する箇所の絵柄は、泡の絵柄であったが、例えば、ベニヤ板420の貫通孔421を当該機種の特徴を示すものとして魚形にし、さらに、セルシート410の貫通孔421に対応する箇所の絵柄を魚の形とするようにしてもよい。したがって、複数ある魚のうち、隣り合う魚の絵柄を順次光らすことで、魚が遊技盤30上を泳いでいるように見せる演出とすることができる。
(11)本発明を各種(例えば第一種、第三種など)の遊技機に実施してもよいし、上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、球が所定の入賞口に入ることで特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の遊技球の投入後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
以上のように、この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に適している。
本発明の実施例のパチンコ機の概略正面図である。 内枠及び前面枠セットを開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。 前面枠セットを開放した状態における内枠等を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第1図柄表示装置の表示内容を示す説明図である。 透明樹脂板から集合板までの構成を示す分解斜視図である。 透明樹脂板から集合板までの構成を示す断面図である。 発光部の構成を示す正面図である。 (a)は、出光面が凹凸状である拡散部材の構成を示す断面図であり、(b)は、光透過体の出光面を示す正面図である。 ベニヤ板、発光部取付台、集合板の構成を示す分解斜視図である。 集合板に発光部取付台が収納されている構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す分解斜視図である。 ベニヤ板と集合板とが取付けられた状態を示す正面図である。 透過体中に拡散微小片を有する拡散部材の構成を示す断面図である。 貫通孔に挿入部材が挿入された状態を示す断面図である。
符号の説明
38 …遊技球発射装置(遊技球発射手段)
400 …透明樹脂板(透明樹脂部材)
401 …釘
410 …セルシート(絵柄部材,絵画シート)
411 …挿入部材
412 …入力面
413 …絵柄面
420 …ベニヤ板(遊技盤本体)
421 …貫通孔
430 …発光部取付台(取付手段)
431 …発光素子孔
440 …集合板(集合部材)
441 …窪み部
450 …発光部(発光手段)
451 …発光ダイオード(発光素子)
452 …発光素子基板
460 …拡散部材(拡散手段)
461 …入光面
462 …出光面
464 …発光素子収納部
465 …拡散微小片

Claims (1)

  1. 発射手段により打ち込まれる遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機において、
    前記遊技盤は、
    正面視した状態で貫通孔が設けられた遊技盤本体と、
    前記遊技盤本体の前面側で前記貫通孔の開口を塞ぐ箇所に少なくとも設けられる、絵柄が描かれた部材または着色された部材である絵柄部材と、
    を備え、
    前記絵柄部材は、当該絵柄部材の前記貫通孔の開口を塞ぐ箇所である被照射箇所を少なくとも透光性としたものであり、
    前記遊技盤の遊技領域面の裏面側に備えられた、前記絵柄部材の被照射箇所に向けて光を発する発光手段と、
    前記発光手段から発せられた光を拡散させて前記絵柄部材の被照射箇所に出射する拡散手段と、
    を備えている
    ことを特徴とする遊技機。
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