JP2006216523A - プレスフィットピン - Google Patents

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Abstract

【課題】 プレスフィットピン挿入時にプレスフィットピンの弾性部が削れ損傷した場合に、破片等が離散し、回路に付着してショートするという課題がある。
【解決手段】 基板17に備えられたスルーホール16に挿入されるプレスフィットピン1において、前記プレスフィットピン1は、接続部11と封止部12と弾性部13と導入部15を有し、前記弾性部13は前記接続部11と前記導入部15との間に位置するとともに前記プレスフィットピン1の挿入方向と直行する方向に弾性を備え、前記基板17に前記プレスフィットピン1が挿入された状態において、前記封止部12が前記プレスフィットピン1の挿入側のスルーホール16を覆う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、圧入により電子基板に接続端子を固定するプレスフィットピンに関する。
プレスフィットピンに関して、特開2004−127610号公報の構成が知られている。
このプレスフィットピンは、圧入により基板へ装着できるように、弾性力をもつ弾性部を備える。この弾性力は、プレスフィットピンが基板上のスルーホールに挿入された際に、プレスフィットピンとスルーホールとの間の摩擦力となる。この摩擦力により、装着後の振動や衝撃によりプレスフィットピンが基板から抜けることを防いでいる。
特開2004−127610号公報
従来技術では、プレスフィットピン挿入後の抜けを防止する弾性部とスルーホールとの間の摩擦力を弾性部で形成しているため、十分な摩擦力を得るためには弾性部の弾性力を強くする必要がある。しかし、弾性部の弾性力を強くすると、スルーホールの縁と弾性部の擦れ方がひどくなり、弾性部自体が欠けたり、弾性部にメッキ処理が施されている場合にはそのメッキが剥がれる場合がある。そして、この弾性部の破片が基板の通電部分に付着した場合、回路がショートし基板を焼損する危険がある。
しかし、特開2004−127610号公報に示されている従来手法では、弾性部が欠けた場合やメッキが剥がれた場合の対策はなされていない。
そこで、プレスフィットピン挿入時にプレスフィットピンの弾性部が削れ損傷した場合でも、破片等が離散することをなくし、回路に付着してショートすることを防止できる形状のプレスフィットピンの提供を本発明の目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、基板(17)に備えられたスルーホール(16)に挿入されるプレスフィットピン(1)において、前記プレスフィットピン(1)は、接続部(11)と封止部(12、71、91)と弾性部(13)と導入部(15)を有し、前記弾性部(13)は前記接続部(11)と前記導入部(15)との間に位置するとともに前記プレスフィットピン(1)の挿入方向と直行する方向に弾性を備え、前記基板(17)に前記プレスフィットピン(1)が挿入された状態において、前記封止部(12、71、91)が前記プレスフィットピン(1)のスルーホール(16)の挿入側の開口を覆うことを特徴とする。これにより、剥がれメッキ(31)が発生した場合に、封止部(12)により剥がれメッキ(31)を封止部(12)とスルーホール(16)の挿入側の開口との間の空間に封止することができる。
請求項2に記載の発明は、接続部(11)と、前記接続部(11)から直列に延設され、該延設の方向と垂直方向に弾性力を有するように設けられる弾性部(13)と、前記弾性部(13)から直列に延設される導入部(15)と、プレスフィットピン(1)の前記接続部(11)もしくは前記弾性部(13)から前記垂直方向外側に突出する封止部(12、71、91)を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記封止部(12、71、91)は、前記接続部(11)から前記弾性部(13)方向に開口部をもつことを特徴とする。これにより、プレスフィットピン(1)を挿入する際に発生した剥がれメッキ(31)を、封止部(12、71、91)により封止部(12、71、91)とスルーホール(16)の挿入側の開口との間で封止することができる。
請求項4に記載の発明は、前記封止部(41)は前記接続部(11)から前記挿入方向と直行する方向へのびる平盤形状であることを特徴とする。これにより、プレスフィットピン(1)を挿入する際に発生した剥がれメッキ(31)をスルーホール(16)の挿入側の開口と封止部(41)との間で封止することができ、請求項3の構成に比べ安価に封止部(41)を製造可能である。
請求項5に記載の発明は、前記封止部(41)は前記接続部(11)から前記垂直方向外側へのびる平盤形状であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記封止部(12、71、91)に加え、前記プレスフィットピン(1)の前記スルーホール(16)の挿入側の開口に対して反対側の開口を覆う第二封止部(81)を備えることを特徴とする。これにより、剥がれメッキ(31)がスルーホール(16)とプレスフィットピン(1)との隙間を通り、スルーホール(16)の出口側の開口に達したとしても、これを基板(17)と第二封止部(81)によって封止することができる。
請求項7に記載の発明は、前記封止部(12、71、91)または前記第二封止部(81)は金属物質であることを特徴とする。これにより、請求項8の構成に比べ、封止部(12、71、91)および第二封止部(81)は経年劣化の影響を受けにくくなる。
請求項8に記載の発明は、前記封止部(12、71、91)または前記第二封止部(81)は弾性物質であることを特徴とする。これにより、請求項7の構成に比べ、プレスフィットピン(1)を基板(17)に装着した後に振動衝撃を受けたとしても、封止部(12、71、91)および前記第二封止部(81)が弾性を持つため封止部(12、71、91)がスルーホール(16)の内周に当接したままの状態を維持しやすくなる。
請求項9に記載の発明は、前記封止部(12、71、91)または前記第二封止部(81)は前記接続部(11)もしくは前記弾性部(13)から脱着可能であることを特徴とする。これにより、必要に応じて封止部(12、71、91)または第二封止部(81)をプレスフィットピン(1)へ装着することができる。
請求項10に記載の発明は、前記封止部(91)は、複数枚の板状部材(101)を前記プレスフィットピン(1)の前記挿入方向を中心軸に囲設することで構成されることを特徴とする。これにより、プレスフィットピン(1)を基板(17)に装着した後に振動衝撃を受けたとしても、封止部(12、71、91)および前記第二封止部(81)が弾性を持つため、弾性を持たない構成に比べてスルーホール(16)との間に隙間が発生しにくくなる。
以下、実施例1および実施例4を用いて、本発明を実施するための最良の形態を述べる。
〔実施例1〕
図1から図3を用いて実施例1について説明する。図1は基板17に対するプレスフィットピン1の外観図である。なお、本実施例以後の説明において、図面上方向をプレスフィットピン1の上方向、図面下方向をプレスフィットピン1の下方向とする。本プレスフィットピン1は、プレスフィットピン1の上方向から、接続部11、封止部12、弾性部13、導入部15の順番で構成される。なお、接続部11の上方向には図示しないコネクタ等の電子部品が接続される。封止部12は、接続部11から広がる接続部11を軸柄とした傘型の形状を持つ。弾性部13は抜き打ち穴14を備え、全体にメッキ処理が施されている。プレスフィットピン1は、基板17における導電部であるスルーホール16に対して、導入部15を先頭に図面上方向から図面下方向に挿入される。
図2を用いて、プレスフィットピン1の仕様について述べる。図2(a)左図はプレスフィットピン1の正面図、右図は側面図である。図2(b)は接続部11のA−A線における断面図、図2(c)は封止部12と弾性部13のB−B線における断面図、図2(d)は弾性部13のC−C線における断面図である。図2(a)に示すように弾性部13は、導入部15側から弾性部13中腹、および、接続部11側から弾性部13中腹にかけて膨らみ、中央に抜き打ち穴14を備える。なお、抜き打ち穴14の図面左右方向に存在する双方の部位を含めて弾性部13とする。打ち抜き穴14も含めた弾性部13の最外径は、スルーホール16の直径よりも大きい。
図2(a)および図2(c)に示すように、封止部12は接続部11を軸柄とした傘型の形状を持つため、図2(c)の格子柄領域に示すように弾性部13側、すなわち図面下方向に開口部をもつ空洞が存在する。以下、この空洞を封止部空洞21とする。
各部について詳しく述べる。封止部12の弾性部13側の端部の直径Rは、スルーホール16の直径よりも大きい。図3(c)で後述するが、封止部12の開口部は、プレスフィットピン1をスルーホール16に挿入する際、弾性部13がスルーホール16の内壁に最も広い面積で接触する位置まで挿入された時に、基板17に接する。
弾性部13は、プレスフィットピン1をスルーホール16に挿入した際に、弾性部13の弾性力によって、挿入方向と直行する方向である図2(a)左図の図面左右方向、すなわちスルーホール16直径方向への摩擦力を高めている。これにより、プレスフィットピン1は基板17上で固定力を発揮する。
導入部15はスルーホール16の直径よりも小さく、容易に挿入できるよう先端が細くなっている。
図3を用いてプレスフィットピン1の挿入と固定の流れについて述べる。図3(a)に示すように、外力がかかっていない状態では、弾性部13の最外径はスルーホール16の内径よりも広い。図3(a)の状態から、図面上方向から図面下方向へ力を加えると、図3(b)のように抜き打ち穴14が狭められ弾性部13がスルーホール16の挿入側の開口の縁を擦りながら、プレスフィットピン1が挿入される。この際、弾性部13に処理されているメッキがスルーホール16の挿入側の開口の縁によって削られ、剥がれメッキ31が発生したとする。図3(c)に示すように、封止部12の下方向側の端部がスルーホール16の挿入側の開口に当接する状態までプレスフィットピン1が挿入されると、封止部12がスルーホール16の挿入側の開口を覆う。これにより、剥がれメッキ31は封止部空洞21内に封止される。
このように本実施例では、スルーホール16の材質よりも柔らかい材料で弾性部13がメッキ処理されているようなプレスフィットピン1において、プレスフィットピン1を基板17に挿入する際に、剥がれメッキ31が発生したとしても、封止部12と基板17との間に発生した封止部空洞21内に剥がれメッキ31を封止できるため、剥がれメッキ31が離散することがない。これにより基板17上の回路のショートを防止できる。
〔実施例2〕
図4および図5を用いて実施例2について説明する。この実施例2における前述の実施例1との構成上の相違点は、以下の2点である。1点目は、実施例1では封止部12は傘型の形状であったが、本実施例の蓋型封止部41は蓋型の形状を持つ点である。2点目は、実施例1では弾性部13は抜き打ち穴14を備えた形状であったが、本実施例のn型弾性部42は断面がn型の形状を持つ点である。なお、実施例1と同等の構成については、実施例1と同様の符号を付し、本実施例2における説明を省略する。
図4を用いて、本実施例2におけるプレスフィットピン1の構成について述べる。図4(a)左図はプレスフィットピン1の正面図、右図は側面図である。図4(b)は蓋型封止部41のA−A線における断面図、図4(c)はn型弾性部42の上部のB−B線における断面図、図4(d)はn型弾性部42の中部のC−C線における断面図である。
図4(a)および図4(b)に示すように、蓋型封止部41は、接続部11を中心とする平坦な円盤形状である。
図4(c)および図4(d)に示すように、n型弾性部42の断面はn型であり、プレスフィットピン1の挿入時にプレスフィットピン1の側面方向から力が加わると弾性溝43が変形することで弾性を発揮する。弾性溝43も含めたn型弾性部42の最大幅は、スルーホール16の直径よりも大きい。図4(a)および図4(c)に示すように、接続部11との境界に近いn型弾性部42の上部は、図4(d)に示すn型弾性部42の中腹部に比べ、細くくびれている。なお、n型弾性部42は全体にメッキ処理が施されている。
図5を用いてプレスフィットピン1の挿入と固定の流れについて述べる。図5(a)に示すように、外力がかかっていない状態では、n型弾性部42の最外径はスルーホール16の内径よりも広い。図5(a)の状態から、図面上方向から図面下方向へ力を加えると、図5(b)のように弾性溝43が狭められn型弾性部42がスルーホール16の挿入側の開口の縁を擦りながら、プレスフィットピン1が挿入される。この際、n型弾性部42に処理されているメッキがスルーホール16の挿入側の開口の縁によって削られ、剥がれメッキ31が発生したとする。図5(c)に示すように、封止部12の下方向側の端部がスルーホール16の挿入側の開口に当接する状態までプレスフィットピン1が挿入されると、n型弾性部42の上部が中腹部よりも細くくびれているために、蓋型封止部41とn型弾性部42とスルーホール16によって塞がれた封止空間51が形成される。また、このプレスフィットピン1が挿入された状態では、蓋型封止部41がスルーホール16の挿入側の開口を覆うため、剥がれメッキ31は封止空間51内に封止される。また、剥がれメッキ31が封止空間51よりも大きい体積を持つ場合には、蓋型封止部41と基板17で挟み込むことも可能である。
このようにプレスフィットピン1が蓋型封止部41を備えるならば、封止空間51を形成することで実施例1の作用効果を奏することができる。さらに、実施例1の作用効果に加え、蓋型封止部41と基板17とにより、剥がれメッキ31を挟み込むことでこれを封止することが可能である。
〔実施例3〕
図6から図8を用いて実施例3について説明する。この実施例3における前述の各実施例との構成上の相違点は、本実施例では封止部がプレスフィットピン1から着脱可能な着脱式封止部71、81である点と、この着脱式封止部71、81を2つ用いてスルーホール16の両開口を覆う点である。なお、前述の実施例と同等の構成については、各実施例と同様の符号を付し、本実施例3における説明を省略する。
図6に本実施例で説明するプレスフィットピン1を示す。本プレスフィットピン1には、図2(a)の構成と異なり、プレスフィットピン1から封止部が直接延設されず、接続部11に上部固定溝61、導入部15に下部固定溝62が存在する。
図7を用いて、上部着脱式封止部71の仕様について述べる。上部着脱式封止部71は、図2(a)で説明した封止部12をプレスフィットピン1と切り分けた構成である。図7(a)は上部着脱式封止部71の正面図である。図7(b)は上部着脱式封止部71のA−A線における断面図、図7(c)は上部着脱式封止部71の上部のB−B線における断面図、図7(d)は上部着脱式封止部71の下部のC−C線における断面図である。図7(b)および図7(c)に示すように、上部着脱式封止部71は半球状の中空体で、頂上部に、上部固定溝61または下部固定溝62と嵌合するためのピン固定穴72が備えられている。なお、この上部着脱式封止部71の素材はゴム材であり弾性と伸縮性を持つ。
図8を用いて、プレスフィットピン1の挿入と上部着脱式封止部71と下部着脱式封止部81を基板17に固定する流れを説明する。図8(a)に示すように、あらかじめ上部着脱式封止部71をスルーホール16の挿入側の開口を覆うように置いておく。次に、図8(b)に示すように、図面上方向からプレスフィットピン1を上部着脱式封止部71のピン固定穴72およびスルーホール16に向けて挿入する。図8(c)に示すように、上部着脱式封止部71は伸縮性を持つため、ピン固定穴72はプレスフィットピン1の挿入により広げられる。この後、プレスフィットピン1の弾性部13とスルーホール16の挿入側の開口の縁が擦れ剥がれメッキ31が発生するが、この剥がれメッキ31は上部着脱式封止部71と基板17との間に発生した封止空間21内部に封止される。図8(d)に示すように、プレスフィットピン1がスルーホール16に完全に挿入された時、ピン固定穴72が上部固定溝61に嵌合される。次に、図8(e)に示すように、図8(d)の状態に対してプレスフィットピン1の挿入方向とは反対の方向から、既に封止に用いた上部着脱式封止部71と同じ形状を持つ下部着脱式封止部81を開口部を基板17側に向けた状態で、プレスフィットピン1の導入部15に向け被せる。図8(f)に示すように、下部着脱式封止部81の開口部がスルーホール16の出口側の開口部を完全に覆う状態まで下部着脱式封止部81が被せられると、ピン固定穴72が下部固定溝62に嵌合する。これにより、スルーホール16の両開口が、着脱式封止部71、81により封止されるため、剥がれメッキ31を完全に封止することができる。
このように、着脱式封止部71、81として、プレスフィットピン1と封止部を分けることで、着脱式封止部71、81の素材をゴム等の弾性素材とすることもできる。着脱式封止部71、81を弾性素材で形成することにより、基板17の両面を覆うことが可能となり、実施例1のように片面を覆う場合に比べさらに剥がれメッキ31の離散を防ぐことができる。また、弾性素材を用いることで、着脱式封止部71、81は、前述の封止部21に比べ高い製造精度が必要とされず、製造が容易である。さらに、上部固定溝61および下部固定溝62がピン固定穴72に嵌合されるため、プレスフィットピン1を挿入し過ぎたり、挿入後にプレスフィットピン1が抜けてしまうことを防止することができる。
〔実施例4〕
図9から図12を用いて実施例4について説明する。この実施例4における前述の実施例1との構成上の相違点は、本実施例では複数の羽根部材101からなる傘状封止部91を備える点である。なお、前述の実施例と同等の構成については、各実施例と同様の符号を付し、本実施例4における説明を省略する。
図9(a)左図はプレスフィットピン1の正面図、右図は側面図、図9(b)はプレスフィットピン1の接続部11の直上方向に視点を置いた場合の鳥瞰図である。図9(a)左図および右図に示すように、傘状封止部91は接続部11から図面左右方向へ延設されている。また、図9(b)に示すように、傘状封止部91は円錐状の形状であり、プレスフィットピン1を中心軸として羽根部材101を少しずつ螺旋状に重ね合わせた構造である。
図10は、図9のA−A線における断面図である。図10に示すように、実施例1と同様に、傘状封止部91と弾性部13との間には空間が存在する。
また、図11のような形状をもつ羽根部材101は、弾性を有するゴム材で形成されている。
図12を用いて、プレスフィットピン1を挿入する流れを説明する。図12(a)の状態から、図面上方向から図面下方向へ力を加えると、図12(b)のように抜き打ち穴14が狭められ弾性部13がスルーホール16の挿入側の開口の縁を擦りながら、プレスフィットピン1が挿入される。この際、弾性部13に処理されているメッキがスルーホール16の縁によって削られ、剥がれメッキ31が発生したとする。図12(c)に示すように、傘状封止部91の下方向側の周端部がスルーホール16の挿入側の開口に当接する状態までプレスフィットピン1が挿入されると、傘状封止部91がスルーホール16の挿入側の開口を覆う。これにより、剥がれメッキ31は傘状封止部91と基板17との間の空間に封止される。また、傘状封止部91はゴム製の羽根部材101により形成されているため、上下左右方向に対し弾性を持ち、スルーホール16上で広がる。このため、スルーホール16に挿入された状態のプレスフィットピン1が、振動、衝撃により動いてしまったとしても、傘状封止部91が弾性をもつためにスルーホール16の挿入側の開口と傘状封止部91との間に隙間ができにくい、すなわち封止した剥がれメッキ31を離散させることがない。また、通常、ゴム材を用いた構造は経年劣化に弱いが、本構造の場合は羽根部材101を重ね合わせているため、ゴム材が縮んだとしても羽根部材101同士の間に隙間が発生することは考えにくい。これにより、本構造は経年劣化に対しても強いという利点がある。
〔その他の実施例〕
前述の実施例では、弾性部13およびn型弾性部42の形状として、抜き打ち穴14を持つ形状の弾性部、および、断面がn型の形状を持つ弾性部を例に説明を行ったが、弾性を有する形状であれば良いため、例えば断面がM型やv型の弾性部を採用しても良い。
また、実施例1では傘型の封止部、実施例2では円盤形状の蓋型の封止部としたが、挿入時に剥がれメッキ31をプレスフィットピン1と基板17により封止できる形状であれば良い。例えば、実施例2で説明した円盤形状をもつ蓋型封止部41でなく、基板17と接する面が平坦な実半球形状を持つ蓋型封止部を採用しても良い。また、実施例2で用いたような接続部との境界にあたる弾性部の上部にくびれ形状を持つプレスフィットピン1でなく、プレスフィットピン1挿入時にスルーホール16とプレスフィットピン1の間に封止空間51ができないような形状を持つプレスフィットピン1、すなわち弾性部と接続部11との接面の径と弾性部の中腹部の径が同等である場合であっても、封止部と基板17によって剥がれメッキ31を挟み込むことで封止可能である。
剥がれメッキ31を封止可能な封止部形状の一例としては、傘型および蓋型の他にも四角形の蓋型が考えられる。
また、本実施例では、プレスフィットピン1によって封止する対象を剥がれメッキ31として説明を行ったが、封止する対象は剥がれメッキ31に限定されない。例えば、弾性部13、42にメッキ処理が施されておらず、プレスフィットピン1をスルーホール16に挿入する際に弾性部13、42の一部が欠け破片となった場合に、プレスフィットピン1はこの破片を封止することも可能である。
実施例1において用いられるプレスフィットピン1と基板17の概要図である。 実施例1において用いられる図面であり、図2(a)はプレスフィットピン1の正面および側面の断面図、図2(b)は接続部11の断面図、図2(c)は封止部12の断面図、図2(d)は弾性部13の断面図である。 実施例1において用いられる図面であり、図3(a)はプレスフィットピン1がスルーホール16に挿入される前の状態、図3(b)はプレスフィットピン1がスルーホール16に挿入されている途中状態、図3(c)はプレスフィットピン1がスルーホール1に完全に挿入された状態を表す。 実施例2において用いられる図面であり、図4(a)はプレスフィットピン1の正面および側面の断面図、図4(b)は蓋型封止部41の断面図、図4(c)はn型弾性部42の断面図、図4(d)はn型弾性部42中腹の断面図である。 実施例2において用いられる図面であり、図5(a)はプレスフィットピン1がスルーホール16に挿入される前の状態、図5(b)はプレスフィットピン1がスルーホール16に挿入されている途中状態、図5(c)はプレスフィットピン1がスルーホール1に完全に挿入された状態を表す。 実施例3において用いられるプレスフィットピン1の正面図である。 実施例3において用いられる図面であり、図7(a)は上部着脱式封止部71の側面図、図7(b)は上部着脱式封止部71の縦方向の断面図、図7(c)は上部着脱式封止部71上部の横方向の断面図、図7(d)は上部着脱式封止部71下部の横方向の断面図である。 実施例3において用いられる図面であり、図8(a)は上部上部着脱式封止部71をスルーホール16に設置した状態、図8(b)はプレスフィットピン1が上部着脱式封止部71に挿入される前の状態、図8(c)はプレスフィットピン1が上部着脱式封止部71およびスルーホール16に挿入されている途中状態、図8(d)はプレスフィットピン1が上部着脱式封止部71およびスルーホール1に完全に挿入された状態、図8(e)は下部着脱式封止部81がプレスフィットピン1に被される前の状態、図8(f)は下部着脱式封止部81がプレスフィットピン1に完全に被された状態を表す。 実施例4において用いられる図面であり、図9(a)はプレスフィットピン1の正面図および側面図、図9(b)はプレスフィットピン1の鳥瞰図である。 実施例4において用いられるプレスフィットピン1の断面図である。 実施例4において用いられる羽根部材101を表す図である。 実施例4において用いられる図面であり、図12(a)はプレスフィットピン1がスルーホール16に挿入される前の状態、図12(b)はプレスフィットピン1がスルーホール16に挿入されている途中状態、図12(c)はプレスフィットピン1がスルーホール16に完全に挿入された状態を表す。
符号の説明
1 プレスフィットピン
11 接続部
12 封止部
13 弾性部
14 抜き打ち穴
15 導入部
16 スルーホール
17 基板
21 封止部空洞
31 剥がれメッキ
41 蓋型封止部
42 n型弾性部
43 弾性溝
51 封止空間
61 上部固定溝
62 下部固定溝
71 上部着脱式封止部
72 ピン固定穴
81 下部着脱式封止部
91 傘状封止部
101 羽根部材

Claims (10)

  1. 基板(17)に備えられたスルーホール(16)に挿入されるプレスフィットピン(1)において、
    前記プレスフィットピン(1)は、接続部(11)と封止部(12、71、91)と弾性部(13)と導入部(15)を有し、
    前記弾性部(13)は前記接続部(11)と前記導入部(15)との間に位置するとともに前記プレスフィットピン(1)の挿入方向と直行する方向に弾性を備え、
    前記基板(17)に前記プレスフィットピン(1)が挿入された状態において、前記封止部(12、71、91)が前記プレスフィットピン(1)のスルーホール(16)の挿入側の開口を覆うことを特徴とするプレスフィットピン。
  2. 接続部(11)と、
    前記接続部(11)から直列に延設され、該延設の方向と垂直方向に弾性力を有するように設けられる弾性部(13)と、
    前記弾性部(13)から直列に延設される導入部(15)と、
    プレスフィットピン(1)の前記接続部(11)もしくは前記弾性部(13)から前記垂直方向外側に突出する封止部(12、71、91)を備えることを特徴とするプレスフィットピン。
  3. 前記封止部(12、71、91)は、前記接続部(11)から前記弾性部(13)方向に開口部をもつことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレスフィットピン。
  4. 前記封止部(41)は前記接続部(11)から前記挿入方向と直行する方向へのびる平盤形状であることを特徴とする請求項1に記載のプレスフィットピン。
  5. 前記封止部(41)は前記接続部(11)から前記垂直方向外側へのびる平盤形状であることを特徴とする請求項2に記載のプレスフィットピン。
  6. 前記封止部(12、71、91)に加え、前記プレスフィットピン(1)の前記スルーホール(16)の挿入側の開口に対して反対側の開口を覆う第二封止部(81)を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のプレスフィットピン。
  7. 前記封止部(12、71、91)または前記第二封止部(81)は金属物質であることを特徴とする請求項6に記載のプレスフィットピン。
  8. 前記封止部(12、71、91)または前記第二封止部(81)は弾性物質であることを特徴とする請求項6に記載のプレスフィットピン。
  9. 前記封止部(12、71、91)または前記第二封止部(81)は前記接続部(11)もしくは前記弾性部(13)から脱着可能であることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載のプレスフィットピン。
  10. 前記封止部(91)は、複数枚の板状部材(101)を前記プレスフィットピン(1)の前記挿入方向を中心軸に囲設することで構成されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のプレスフィットピン。
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