JP2006215856A - 移動体に搭載される移動局、該移動局からの情報を記録する記録局及び被認証情報の真性を認証する認証局 - Google Patents

移動体に搭載される移動局、該移動局からの情報を記録する記録局及び被認証情報の真性を認証する認証局 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動体において取得されたとされる被認証情報が、移動体において取得された情報と同一であるか否かを容易に確認することができるシステムを提供する。
【解決手段】移動体情報を対象移動体情報として不揮発的に記録する移動体情報記録手段と、該対象移動体情報の少なくとも一部の指紋元情報を用いデジタル指紋を生成する移動局デジタル指紋生成手段と、デジタル指紋を該記録局へ送信する送信手段と、を有してなる、移動局。移動局からのデジタル指紋を受け付けるデジタル指紋受付手段と、受け付けられたデジタル指紋を記憶する受信デジタル指紋記憶手段と、を有してなる、記録局。記録局が記憶しているデジタル指紋を読み出すデジタル指紋読出手段と、被認証情報を受け付ける被認証情報受付手段と、被認証情報の少なくとも一部の被認証元情報を用いデジタル指紋を生成する認証局デジタル指紋生成手段と、両デジタル指紋が一致するか否か判断する照合手段と、を有してなる、認証局。
【選択図】 図2

Description

本発明は、移動体に搭載される移動局、該移動局からの情報を記録する記録局及び被認証情報の真性を認証する認証局に関し、より詳細には、移動体に関する素情報により構成される移動体情報のうち所定のタイミングにより移動局において取得された素情報により構成される移動体情報である対象移動体情報と、被認証情報と、が同一であること(即ち、被認証情報が真性(改ざんやすり替え等がなされていないこと)であること)を確認することができる移動体に搭載される移動局、該移動局からの情報を記録する記録局及び被認証情報の真性を認証する認証局に関する。
車両等の移動体に関する状態や環境等の情報を記録し、移動途中において発生した事故の状況等を該記録を用いて把握するいわゆるドライブレコーダ装置は、既にいくつかのものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特許文献1には、「車両前方風景を撮影する第一撮影手段と、車両後方風景を撮影する第二撮影手段と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、現在時刻を検出する時刻検出手段と、前記第一撮影手段および前記第二撮影手段が撮影した映像と、前記車両位置検出手段が検出した車両位置情報と、前記時刻検出手段が検出した現在時刻とをそれぞれ同期させて一定量常時記憶する記憶手段と、自車両への衝撃を検知する衝撃検知手段と、前記衝撃検知手段があらかじめ決められた値以上の衝撃を検知したとき、前記記憶手段に記憶された記憶情報を記録保持する記憶情報保存手段とを備えたことを特徴とした」(段落番号0007)ドライブレコーダ装置が開示されており、それにより「車両前方および後方風景を撮影するカメラ映像を基準信号に同期して画像メモリに書き込んだ映像を記録することにより、車両の前後映像を常時同時に記録できるので、追突事故発生前には、あて逃げ車両の車種、車両の色、ナンバープレート等車両の特徴を事前に撮影し、追突事故発生後には、あて逃げ車両の逃走方向を撮影することができ、あて逃げ車両の検出に役立てることができる」(段落番号0008)という効果を奏するものである。
また、特許文献2には、「車両外または車両内の映像を撮影するカメラと、前記カメラが撮影した映像を記録する記録部と、前記記録した映像を画面に表示するディスプレイと、前記ディスプレイの画面の前面に配置されて押下された位置の座標データを出力するタッチパネルと、前記タッチパネルの押下位置に応じて前記カメラの撮影方向を変更する撮影方向変更手段とを備えたことを特徴とする。この構成により、事故発生時には、その時点における車両周辺の映像をディスプレイに表示し、ユーザはディスプレイに表示されている映像の特定位置、例えば信号機を押下すると、ディスプレイ前面のタッチパネルがその位置の座標データを出力し、撮影方向変更手段が、その座標データに基づいて、カメラをその所定位置の方向に向けるので、事故発生時に重要な証拠となる特定の方向の映像を、簡単な操作により迅速に撮影することができる」というドライブレコーダ装置が開示されている。
特開2004−224105号公報(段落番号0007〜0008) 特開2005−14686号公報(段落番号0006)
しかしながら、上記した特許文献1及び特許文献2等において開示されている既知の、移動体に関する状態や環境等の情報を記録する装置(上述の例では、ドライブレコーダ装置)では、該装置によって記録された情報を、改竄(かいざん)やすりかえ等のような変更を容易に行うことができる(特に、デジタル情報として記録された情報は、容易に変更できる。)ので、該装置によって記録されたとされる情報が、移動体において取得された本当の情報(該装置によって記録されたままの情報)と同一(真性)であるか否かことを確認することが難しいという問題があった。
このような改竄(かいざん)やすりかえ等のような変更を容易に行うことができることは、該装置によって記録されたとされる情報が必ずしも信頼できるものとは言えないものとなる(信頼性が低下する)。この信頼性低下は、移動体に関して生じた状態や環境等を証明したい者にとって、証明すべき事項に疑い(該事項が真実である場合も含め)をもたれるという問題を生じうるし、証明をされる者にとってだまされる問題も生じうる(即ち、該装置によって記録された情報を用い、移動体に関して生じた真の状態や環境等を証明することを困難にする場合がある。)。
そこで、本発明においては、移動体において取得されたとされる情報(被認証情報)が、移動体において取得された情報と同一(真性:改竄(かいざん)やすりかえ等のような変更がされていないこと)であるか否かを容易に確認することができる移動体に搭載される移動局、該移動局からの情報を記録する記録局及び被認証情報の真性を認証する認証局を提供することを目的とする。
移動体に関して生じた状態や環境等を証明したい者が移動体において取得されたと主張する情報(被認証情報)は、本発明の移動局、記録局及び認証局を用いることで移動体において取得された情報と同一(真性)であるか否かを容易に確認されることができるので、該証明したい者及び証明をされる者(該証明を受ける者)のいずれも該移動体において取得されたと主張される情報(被認証情報)が信頼できるものかどうかを容易かつ迅速に知ることができ、同一(真性)であると確認され信頼できることが明らかになった情報(被認証情報)を用いて移動体に関して生じた真の状態や環境等を容易に証明することを可能ならしめる。
なお、本発明の移動局は、移動体に関する素情報により構成される移動体情報のうち所定のタイミングにより取得された素情報により構成される移動体情報を対象移動体情報として不揮発的に記録するものであり、いわゆるドライブレコーダ等と呼ばれるものである。
(本発明の移動局:本移動局)
本発明の移動局(以下、「本移動局」という。)は、移動体に搭載され、通信手段により記録局に情報を送信可能な移動局であって、該移動体に関する素情報により構成される移動体情報のうち所定のタイミングにより取得された素情報により構成される移動体情報を対象移動体情報として不揮発的に記録する移動体情報記録手段と、該対象移動体情報の少なくとも一部の情報である指紋元情報を用いハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する移動局デジタル指紋生成手段と、該移動局デジタル指紋生成手段により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)を該通信手段を通じて該記録局へ送信する送信手段と、を有してなる、移動局である。
本移動局は、自動車(4輪自動車のみならず、オートバイのような2輪自動車や3輪自動車等も含む。)、船舶(いわゆるモータボート等のような小形船舶を含む。)、自転車、人、動物等のような移動可能な物体である移動体に搭載されると共に、通信手段(有線、無線を問わない。例えば、携帯電話、PHS、固定電話、インターネット、業務用無線等(これらを組み合わせることもできる。)のように、後述の記録局に情報を送信可能なものであれば足る。)により記録局に情報を送信可能にされる。
そして、本移動局は、移動体情報記録手段と移動局デジタル指紋生成手段と送信手段とを有している。
移動体情報記録手段は、移動体に関する素情報により構成される移動体情報のうち所定のタイミングにより取得された素情報により構成される移動体情報を対象移動体情報として不揮発的に記録する。移動体情報は1又は2以上の素情報(移動体に関する情報)により構成され、さらに、所定のタイミングにより取得された1又は2以上の素情報により構成される移動体情報を対象移動体情報として移動体情報記録手段は不揮発的に記録する。これにより移動体に関する素情報を含む対象移動体情報が不揮発的に記録されるので、本移動局はいわゆるドライブレコーダとして機能する。なお、「不揮発的に記録する」とは、本移動局への電源供給が断たれても記憶を消失することなく記録し続けることをいう。
移動局デジタル指紋生成手段は、対象移動体情報の少なくとも一部(無論、対象移動体情報の全部であってもよい。)の情報である指紋元情報を用いハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する。所定の情報(ここでは指紋元情報)を基にハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成することは既に良く知られた技術であり、ここで用いるハッシュ関数は、様々なものを広く用いることができ、何ら制限されるものではないが、一例を挙げれば、「MD5」、米国標準技術局の「SHAー1」や「MASH」等を例示することができる。
送信手段は、移動局デジタル指紋生成手段により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)を該通信手段を通じて記録局へ送信する。
以上のようにして、本移動局は、所定のタイミングにより取得された1又は2以上の素情報により構成される移動体情報を対象移動体情報として不揮発的に記録し(移動体情報記録手段)、対象移動体情報の少なくとも一部の情報である指紋元情報を用いハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成し(移動局デジタル指紋生成手段)、そして生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)を該通信手段を通じて記録局へ送信する(送信手段)。
前記対象移動体情報が、所定の時間帯においてそれぞれのタイミングにおいて取得された複数(2以上)の素情報により構成されるもの(以下、「複数素情報本移動局」という。)であってもよい。
このようにすることで、本移動局の移動体情報記録手段が、所定の時間帯においてそれぞれのタイミングにおいて取得された複数の素情報により構成される対象移動体情報を不揮発的に記録するので、該所定の時間帯における移動体に関する素情報を時系列に記録することができ、該所定の時間帯における移動体の状況をうまく把握することができる。
なお、「所定の時間帯においてそれぞれのタイミングにおいて取得された複数の素情報」とは、該所定の時間帯に属する異なるタイミング(時期)で取得された2以上の素情報をいう。
複数素情報本移動局の場合、最新の素情報を含みそれ以前に取得された所定量の素情報を記憶する一時記憶手段と、タイミングを受け付けるタイミング受付手段と、該タイミング受付手段がタイミングを受け付けると、該一時記憶手段が記憶している該所定量の素情報を対象移動体情報として前記移動体情報記録手段に記憶させる保存処理手段と、を、さらに有してなるものであってもよい。
こうすることで該所定の時間帯においてそれぞれのタイミングにおいて取得された複数(2以上)の素情報のうち所定量の素情報を一時記憶手段が記憶する。なお、一時記憶手段が記憶する所定量の素情報は、最新の素情報を含むものであり、記憶量が所定量になるまで過去に取得された素情報を含むものである。例えば、時系列に、素情報1、素情報2、素情報3、素情報4、素情報5、素情報6(素情報6が最新であり、素情報1が最も古い。)の素情報が取得され、所定量が素情報4個分とすると、「素情報3、素情報4、素情報5、素情報6」が所定量の素情報に該当する。タイミング受付手段がタイミングを受け付けると、保存処理手段が、一時記憶手段が記憶している該所定量の素情報を対象移動体情報として移動体情報記録手段に記憶させる。
このため最新の素情報から所定量までの過去にさかのぼった複数の素情報(常に最新のものに更新される。)を、タイミングが受け付けられると、対象移動体情報として移動体情報記録手段に記憶させることができるので、最新の対象移動体情報を記憶し残すことができる。
本移動局において、移動体に関する素情報としては、移動体に関する情報であればいかなるものであってもよく何ら限定されるものではないが、前記移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データ、前記移動体に加わる加速度データ、前記移動体が位置する位置データ、時刻情報の少なくとも1を含んでなるもの(以下、「所定内容素情報本移動局」という。)であってもよい。
このような画像データ、加速度データ、位置データ、時刻情報を素情報が含むことで、素情報から移動体がどのような状態であったかをうまく把握することができる。
所定内容素情報本移動局の場合、前記指紋元情報が、前記移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データを含むものであってもよい。
こうすることで移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データを含む指紋元情報からハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成するので、移動体がどのような状態であったかを把握するのに通常最も役立つ画像データの情報がデジタル指紋(ハッシュ値)に反映されることから、通常最も有用な画像データの同一(真性)を確認することができる。
所定内容素情報本移動局の場合、前記素情報が、前記移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データを含んでなり、前記送信手段が、該画像データを前記記録局へ送信しないものであってもよい。
こうすることで素情報が、移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データを含むので、移動体がどのような状態であったかを把握するのに通常最も役立つ画像データを不揮発的に記録することができるので、本移動局はいわゆるドライブレコーダとして有用に用いることができる。そして、画像データは、情報量が通常大きいので、送信手段が、画像データを記録局へ送信するようにしようとすれば、通信手段や送信手段の能力を高く維持する必要があったり、送信時間が増加するという問題があるが、画像データを記録局へ送信しないようにすれば、かかる問題を生じない。
本移動局においては、1の記録局に対応する移動局が少なくとも2以上存し、移動局を特定する移動局特定データを、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局へ前記送信手段が送信するもの(以下、「複数移動局本移動局」という。)であってもよい。
こうすることで移動局に対する記録局の数を抑えることができるので(1の記録局に対応する移動局を1個ずつ配置するのに比して、1の記録局に対応する移動局を少なくとも2以上配置すれば、記録局数を減少させることができる。)、記録局を配設するための費用やスペースを節約することができる。そして、1の記録局に対応する移動局を少なくとも2以上配設すれば、記録局側からは送信されてきたデジタル指紋(ハッシュ値)がいずれの移動局からのものか知る必要があるので、移動局を特定することができる移動局特定データを、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局へ前記送信手段が送信するようにしてもよい。
複数移動局本移動局の場合、ハッシュ関数の種類に関するデータであるハッシュ関数種別データを、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局へ前記送信手段が送信するもの(以下、「ハッシュ関数識別データ送信本移動局」という。)であってもよい。
1の記録局に対応する移動局が複数存する複数移動局本移動局の場合、1の記録局に対応する複数の移動局それぞれが使用するハッシュ関数(移動局デジタル指紋生成手段がデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する際に使用するハッシュ関数)が異なる場合があるので、それぞれの移動局がどのハッシュ関数を用いてデジタル指紋(ハッシュ値)を生成したのかを知る必要が生じる場合がある(後述するように、認証局デジタル指紋生成手段がデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する際にどのハッシュ関数を用いるかを知る必要が生じることがある。)。このためそれぞれの移動局がどのハッシュ関数を用いたかを特定することができるハッシュ関数種別データ(ハッシュ関数の種類に関するデータ)を、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局へ前記送信手段が送信するようにしてもよい。
本移動局は、前記移動体情報記録手段に記憶された移動体情報を読み出す読出手段を、さらに有してなるものであってもよい。
移動体情報記録手段には、前述のように、移動体に関する素情報を含む対象移動体情報が不揮発的に記録されているので、この記録された移動体情報を使用するために読み出す必要が生じる場合がある。この読み出しを行う手段は、本移動局に通常は含まれておらず、移動体情報の読み出しが必要な際に、本移動局外部から提供されるようにしてもよいが、本移動局にいつも含まれるようにしておけば、移動体情報を迅速かつ円滑に読み出すことができる。
本移動局は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで実現させることができ、さらに、かかるプログラムはコンピュータ読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
(本発明の記録局:本記録局)
本発明の記録局(以下、「本記録局」という。)は、本移動局から送信されたデジタル指紋(ハッシュ値)を前記通信手段を通じて受け付けるデジタル指紋受付手段と、該デジタル指紋受付手段によって受け付けられたデジタル指紋(ハッシュ値)を記憶する受信デジタル指紋記憶手段と、を有してなる、記録局である。
こうすることでデジタル指紋受付手段が、本移動局から送信されたデジタル指紋(ハッシュ値)を通信手段を通じて受け付け、そして受信デジタル指紋記憶手段が、デジタル指紋受付手段によって受け付けられたデジタル指紋(ハッシュ値)を記憶するので、本記録局は、本移動局から送信されたデジタル指紋(ハッシュ値)を受け付けて記憶することができる。
本記録局においては、複数移動局本移動局から送信された移動局特定データをデジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて前記デジタル指紋受付手段が受け付けるものであり、前記受信デジタル指紋記憶手段が、前記デジタル指紋受付手段によって受け付けられた移動局特定データをデジタル指紋(ハッシュ値)と関連付けて記憶するもの(以下、「移動局特定データ関連付け本記録局」という。)であってもよい。
1の記録局に対応する移動局が複数存する複数移動局本移動局の場合、受信デジタル指紋記憶手段は、デジタル指紋(ハッシュ値)がいずれの移動局からのものか知ることができるように記憶する必要があるので、デジタル指紋受付手段が移動局特定データをデジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて受け付け(本移動局の前記送信手段が、移動局特定データをデジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局へ送信する。)、そして受信デジタル指紋記憶手段が、デジタル指紋受付手段によって受け付けられた移動局特定データをデジタル指紋(ハッシュ値)と関連付けて記憶するようにしてもよい。こうすることで受信デジタル指紋記憶手段には、いずれの移動局か特定可能な移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とが関連付けられて記憶されるので、デジタル指紋(ハッシュ値)がいずれの移動局からのものか知ることができるように記憶される。
移動局特定データ関連付け本記録局の場合、ハッシュ関数識別データ送信本移動局から送信されたハッシュ関数種別データを移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて前記デジタル指紋受付手段が受け付けるものであり、前記受信デジタル指紋記憶手段が、前記デジタル指紋受付手段によって受け付けられたハッシュ関数種別データを移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて記憶するもの(以下、「ハッシュ関数識別データ関連付け本記録局」という。)であってもよい。
1の記録局に対応する移動局が複数存する複数移動局本移動局の場合、1の記録局に対応する複数の移動局それぞれが使用するハッシュ関数が異なる場合があるので、それぞれの移動局がどのハッシュ関数を用いてデジタル指紋(ハッシュ値)を生成したのかを知ることができるように受信デジタル指紋記憶手段が記憶することが好ましいことがある。このためデジタル指紋受付手段がハッシュ関数種別データを移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて受け付け(本移動局の前記送信手段が、それぞれの移動局がどのハッシュ関数を用いたかを特定することができるハッシュ関数種別データを、デジタル指紋(ハッシュ値)と移動局特定データとに関連付けて記録局へ送信する。)、そして受信デジタル指紋記憶手段が、デジタル指紋受付手段によって受け付けられたハッシュ関数種別データを移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて記憶するようにしてもよい。こうすることで受信デジタル指紋記憶手段には、それぞれの移動局がどのハッシュ関数を用いたかを特定することができるハッシュ関数種別データと移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とが関連付けられて記憶されるので、それぞれの移動局がどのハッシュ関数を用いてデジタル指紋(ハッシュ値)を生成したのかを知ることができる。
本記録局は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで実現させることができ、さらに、かかるプログラムはコンピュータ読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
(本発明の認証局:本認証局)
本発明の認証局(以下、「本認証局」という。)は、本記録局の前記受信デジタル指紋記憶手段が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出すデジタル指紋読出手段と、被認証情報を受け付ける被認証情報受付手段と、該被認証情報受付手段により受け付けられた被認証情報の少なくとも一部の情報である被認証元情報を用い前記ハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する認証局デジタル指紋生成手段と、該デジタル指紋読出手段により読み出されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、該認証局デジタル指紋生成手段により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、が一致するか否か判断する照合手段と、を有してなる、認証局である。
こうすることでデジタル指紋読出手段が、本記録局の前記受信デジタル指紋記憶手段が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出す。
被認証情報受付手段が、被認証情報(本移動局において取得された情報と同一(真性)であるか否かを確認される情報)を受け付ける。そして、認証局デジタル指紋生成手段が、被認証情報受付手段により受け付けられた被認証情報の少なくとも一部(無論、被認証情報の全部であってもよい。)の情報である被認証元情報を用い前記ハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する。
そして、照合手段が、デジタル指紋読出手段により読み出されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、認証局デジタル指紋生成手段により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、が一致するか否か判断する。これら両デジタル指紋(ハッシュ値)が一致すれば、被認証情報が、本移動局において取得された情報と同一(真性)又はその可能性が極めて高いと判断され、これら両デジタル指紋(ハッシュ値)が異なれば、被認証情報が、本移動局において取得された情報と同一(真性)でないと判断される。
即ち、デジタル指紋読出手段により読み出されたデジタル指紋(ハッシュ値)は、本移動体において取得された移動体情報(詳しくは、対象移動体情報の少なくとも一部の情報である指紋元情報)を用いてハッシュ関数に従って生成されたものである。一方、認証局デジタル指紋生成手段により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)は、被認証情報(詳しくは、被認証情報の少なくとも一部の情報である被認証元情報)を用いて該ハッシュ関数に従って生成されたものである。二つの異なるデータからハッシュ関数に従って生成される二つのデジタル指紋(ハッシュ値)が一致する確率は、ハッシュ関数の特性上、極めて低い(事実上、該確率は無視できる程度に小さい。)。このため両デジタル指紋(ハッシュ値)が一致するということは本移動体において取得された移動体情報と被認証情報とが一致している確率が極めて高いことを意味し、両デジタル指紋(ハッシュ値)が異なるということは本移動体において取得された移動体情報と被認証情報とが一致していない確率が極めて高いことを意味するので、このように両デジタル指紋(ハッシュ値)の異同により、本移動体において取得された移動体情報と被認証情報との異同を事実上判断することができる。
このようにして本移動局、本記録局及び本認証局を用いることにより、移動体において取得されたとされる情報(被認証情報)が、移動体において取得された情報と同一(真性:改竄(かいざん)やすりかえ等のような変更がされていないこと)であるか否かを容易に確認することができる。
本認証局においては、該当する移動局を特定する該当移動局特定データが前記被認証情報に関連付けられており、前記被認証情報受付手段が、該当移動局特定データを前記被認証情報に関連付けて受け付けるものであり、移動局特定データ関連付け本記録局の前記受信デジタル指紋記憶手段が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)のうち、該該当移動局特定データに対応する移動局特定データに関連付けられて記憶されたデジタル指紋(ハッシュ値)を前記デジタル指紋読出手段が読み出すもの(以下、「移動局特定データ受け付け本認証局」という。)であってもよい。
こうすることで被認証情報受付手段が、被認証情報に関連付けられた該当移動局特定データ(被認証情報に該当する移動局を特定するデータ)を被認証情報に関連付けて受け付け、デジタル指紋読出手段が、該当移動局特定データに対応するデジタル指紋(ハッシュ値)を受信デジタル指紋記憶手段から読み出すので、1の記録局に対応する移動局が複数存する複数移動局本移動局の場合でも、本認証局は複数の移動局に関して対応することができる。
移動局特定データ受け付け本認証局の場合、ハッシュ関数識別データ関連付け本記録局の前記受信デジタル指紋記憶手段が記憶しているハッシュ関数種別データのうち、前記該当移動局特定データに対応する移動局特定データに関連付けられて記憶されたハッシュ関数種別データを前記デジタル指紋読出手段が読み出し、前記デジタル指紋読出手段が読み出したハッシュ関数種別データに対応するハッシュ関数に従って前記認証局デジタル指紋生成手段がデジタル指紋(ハッシュ値)を生成するものであってもよい。
こうすることでデジタル指紋読出手段が、被認証情報受付手段が受け付けた該当移動局特定データに対応するハッシュ関数種別データを受信デジタル指紋記憶手段から読み出し、該読み出されたハッシュ関数種別データに対応するハッシュ関数に従って認証局デジタル指紋生成手段がデジタル指紋(ハッシュ値)を生成するので、1の記録局に対応する移動局が複数存し、これら複数の移動局が様々な異なるハッシュ関数を用いる場合でも、本認証局は、受け付けた該当移動局特定データによって、被認証情報に該当する移動局が用いたハッシュ関数を特定してデジタル指紋(ハッシュ値)を生成することができるので、様々な異なるハッシュ関数を用いる複数の移動局に関しても対応することができる。
本認証局は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで実現させることができ、さらに、かかるプログラムはコンピュータ読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図5は、一実施形態の本発明の移動局(本移動局)11と、本移動局11からの情報を受信すると共に事故データ(被認証情報)が真性(改ざんやすり替え等がなされていないこと)なものか否かを確認する固定局101と、を概念的に示す概念図である。図5を参照して、本移動局11と固定局101とを含んで構成される本発明のシステムについて説明する。なお、後述するように、この固定局101は、本記録局と本認証局との両方を含んでいるが、これら本記録局と本認証局とを別々に設けるようにしてよいことは言うまでもない。
本移動局11は、自動車201(移動体)に搭載されており、携帯電話21に接続されることで情報を自由に送信することができるようになっている。なお、本移動局11には、ここでは図示しないが、自動車201に加わる加速度を測定しそのデータを刻々と出力する加速度センサと、自動車201の位置情報(経度、緯度)及び時刻情報を刻々と出力するGPSレシーバと、自動車201の所定方向(ここでは前方向)を撮像するデジタルカメラと、自動車201の衝突を検知し衝突を知らせる衝突検知センサと、が接続されている。
固定局101は、ここでは自動車201の保有者が依頼済みの所定の警察署211aに配設された第1固定局101a(携帯電話121aに接続されることで情報を自由に受信することができるようになっている。)と、自動車201の保有者が契約している自動車事故保険に係る保険会社211bに配設された第2固定局101b(携帯電話121bに接続されることで情報を自由に受信することができるようになっている。)と、自動車201の保有者の自宅211cに配設された第3固定局101c(携帯電話121cに接続されることで情報を自由に受信することができるようになっている。)と、の第1乃至第3の3の固定局が存するが、これに限定されるものではなく、1以上の固定局が存すればよい。なお、事故データの真性確認の信頼性を向上させる観点からは、複数(2、3、4・・・)の固定局が配設されることが好ましい。そして、複数(2、3、4・・・)の固定局を配設する場合、互いの固定局同士の利益が相反するように固定局を配設することが好ましい。ここでは公的な性格を有する所定の警察署211a、民間企業である保険会社211b、個人である自動車保有者の自宅211c、のように異なる性格を有する(利益が相反する)3つの固定局を配設している。なお、公的な性格を有するものとしては、前記の警察署211aの他に、例えば、事故状況を証明するための機関(例えば、NPO)、公証人(役場)、検察、弁護士等も例示できる。民間企業としては、前記の保険会社211bの他に、例えば、運輸会社や車両保有会社等も例示できる。個人としては、自動車保有者の自宅211c(自動車保有者、その家族)の他に、例えば、自動車保有者と所定の関係を有する者(例えば、自動車保有者の親戚、法定代理人、友人等)も例示できる。なお、このように固定局はここでは第1固定局101a、第2固定局101b及び第3固定局101cの3つが配設されているが、第1固定局101a、第2固定局101b及び第3固定局101cのいずれも同様の構成を有しているので、これらのうちの1のものについて後で詳述する。
後述するように、本移動局11は、所定のデータ(デジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、用いるハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、を含む。)を第1固定局101a、第2固定局101b及び第3固定局101cに並列的に送信する(なお、図5中においては、携帯電話の中継局等は図示を省略している。)。
(本移動局)
図1は、一実施形態の本移動局11のハードウエア構成を示す概略ブロック図である。図1を参照して、一実施形態の本装置の本移動局11のハードウエア構成について説明する。
本移動局11には、自動車201(図5において図示した自動車201)に搭載され、自動車201に加わる加速度を測定しそのデータを刻々と出力する加速度センサ13と、自動車201の位置情報(具体的には経度及び緯度)及び時刻情報を刻々と出力するGPSレシーバ15と、自動車201の所定方向(ここでは前方向)を撮像するデジタルカメラ17と、自動車201の衝突を検知し衝突を知らせる衝突検知センサ19(具体的には、自動車201に取り付けられたエアバッグ(図示せず)を動作させるためのセンサと兼用している。)と、携帯電話21と、が接続されている。
本実施形態では、本移動局11は、プログラムを内蔵させたコンピュータ27と、コンピュータ27に接続された不揮発性メモリ23及びDVDドライブ25と、によって構成されている。なお、不揮発性メモリ23は、具体的にはここではコンパクトフラッシュ(登録商標)(メモリ)によって構成されており、不揮発性メモリ23への電源が断たれても不揮発性メモリ23が記憶している内容は保存された状態のままに保たれる。
コンピュータ27は、演算処理を行うCPU27a、CPU27aの作業領域等となるRAM27b、制御プログラム等を記録するROM27c、上記した接続機器(加速度センサ13、GPSレシーバ15、デジタルカメラ17、衝突検知センサ19、携帯電話21、不揮発性メモリ23及びDVDドライブ25)と情報のやり取りを行うためのインターフェイス27dと、を有する。なお、ここでは制御プログラム等はROM27cに記憶されているが、他の記憶手段(例えば、図示しないハードディスク等)に記憶するようにしてよいことは言うまでもない。
図2に、図1のハードウエアと主としてROM27cに記録されるプログラムにより実現される本移動局11の大まかな基本構成を示す概略機能ブロック図を示す。図2を参照して、本移動局11の基本構成について説明する。
本移動局11は、機能的には、加速度データ受付部31と位置データ受付部33と時刻データ受付部35と画像データ受付部37とデータ組生成部39と一時記憶部41と衝突検知部43とデータ保存処理部45とデジタル指紋生成部47と送信部49と事故データ記憶部51とデジタル指紋記憶部53とID記憶部55と送信先記憶部57と関数種類記憶部59と読出部61とを有している。
なお、事故データ記憶部51とデジタル指紋記憶部53とID記憶部55と送信先記憶部57と関数種類記憶部59とは、前述した不揮発性メモリ23を用いて形成されている。ID記憶部55には、本移動局11を特定可能な特定データ(本発明にいう移動局特定データである。具体的には、本移動局11に付与された特定の番号を用いる。該番号によって本移動局11をユニーク(単一)に特定することができる。)が予め記憶されている。そして、送信先記憶部57は、後述するデータ(デジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、用いるハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、を含む。)を送信すべき送信先に関するデータ(ここでは具体的には、送信先(固定局)の電子メールアドレス)を予め記憶しているが、かかる送信先に関するデータは、適宜変更(追加、削除、修正等)することができるようになっている。さらに、関数種類記憶部59は、後述するデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する際に使用するハッシュ関数の種類(具体的には、複数存するハッシュ関数のうちどれを使用するかが特定できるように、ハッシュ関数それぞれに付された符号をここでは用いる。)を予め記憶している。
加速度データ受付部31は、加速度センサ13から刻々と発せられる自動車201(本移動局11が取り付けられた自動車)に加わる加速度に関するデータを受信し、該受信した加速度に関するデータをデータ組生成部39へ刻々と送信する。
位置データ受付部33は、GPSレシーバ15から刻々と発せられる自動車201の位置情報(経度、緯度)に関するデータを受信し、該受信した位置情報をデータ組生成部39へ刻々と送信する。
時刻データ受付部35は、GPSレシーバ15から刻々と発せられる時刻情報に関するデータを受信し、該受信した時刻情報をデータ組生成部39へ刻々と送信する。
画像データ受付部37は、デジタルカメラ17が撮像した画像データを所定の時間間隔で取り込み、該取り込んだ画像データをデータ組生成部39へ次々と送信する。
データ組生成部39は、画像データ受付部37から画像データを受信すると、その受信したタイミングでデータ組を生成し、生成したデータ組を一時記憶部41へ次々と送信する。このデータ組は、表1に一例を模式的に示すように、画像データ受付部37から受信した画像データと、該画像データを受信した際に加速度データ受付部31から受信した加速度に関するデータと、該画像データを受信した際に位置データ受付部33から受信した位置情報(経度、緯度)と、該画像データを受信した際に時刻データ受付部35から受信した時刻情報と、を含んでいる。
なお、表1に示された一例のデータ組を簡単に説明すると、「(RGBデータ)」は撮像された画像データを、「0.13G」は加速度に関するデータを、「(東経134度03分24秒、北緯34度40分13秒)」は位置情報(経度、緯度)を、そして「2005年1月24日17時19分07.52秒」は時刻情報を、それぞれ示している。
(表1)データ組の一例
(RGBデータ)、0.13G、(東経134度03分24秒、北緯34度40分13秒)、2005年1月24日17時19分07.52秒
このようにしてデータ組生成部39により生成されたデータ組は、一時記憶部41へ次々送信され、最新のものから所定の個数のものまでが一時記憶部41に記憶される。即ち、一時記憶部41は、所定個数のデータ組を記憶することができるような記憶領域を有しており、所定個数のデータ組を記憶した後に新しいデータ組をデータ組生成部39から受信すると、記憶している最も古いデータ組の上に該受信した新しいデータ組を上書きすることで、最新のデータ組から所定個数までの古いデータ組を記憶している。
表2には、一時記憶部41に記憶されている所定個数のデータ組(最新のデータ組から以前の所定個数までのデータ組)の一例を模式的に示したものである。表2に示す所定個数のデータ組は、2005年1月24日17時19分07.52秒から同分10.22秒までの間の0.02秒ごとのデータ組を含んでいる。なお、ここでは最新のデータ組は、2005年1月24日17時19分10.22秒のものである。
(表2)一時記憶部に記憶されている所定個数のデータ組の一例
・(RGBデータ)、0.13G、(東経134度03分24秒、北緯34度40分13秒)、2005年1月24日17時19分07.52秒

・(RGBデータ)、0.10G、(東経134度03分20秒、北緯34度40分14秒)、2005年1月24日17時19分07.54秒

・(RGBデータ)、0.09G、(東経134度03分19秒、北緯34度40分16秒)、2005年1月24日17時19分07.56秒

・(RGBデータ)、0.11G、(東経134度03分17秒、北緯34度40分17秒)、2005年1月24日17時19分07.58秒



・(RGBデータ)、0.03G、(東経134度03分02秒、北緯34度40分53秒)、2005年1月24日17時19分10.22秒
一方、衝突検知部43は、自動車201の衝突を検知し衝突を知らせる衝突検知センサ19からの信号入力があったかどうかを監視しており、衝突を知らせる信号(衝突信号)の入力を検知した場合、データ保存処理部45に起動信号を送信する。
衝突検知部43からの起動信号を受信したデータ保存処理部45は、一時記憶部41にアクセスし一時記憶部41が記憶している所定個数のデータ組(最新のデータ組から以前の所定個数までのデータ組。例えば、表2に示すようなデータ)を読み出し取得する。次いで、データ保存処理部45は、一時記憶部41から取得した該所定個数のデータ組(例えば、表2のデータ)を事故データ記憶部51(不揮発性メモリの記憶領域の一部)に書き込み記憶させる。その後、データ保存処理部45は、デジタル指紋生成部47に起動信号を送信する。
データ保存処理部45からの起動信号を受信したデジタル指紋生成部47は、事故データ記憶部51にアクセスし事故データ記憶部51が記憶している該所定個数のデータ組(例えば、表2のデータ)を読み出し取得する。次いで、デジタル指紋生成部47は、該取得した所定個数のデータ組(例えば、表2のデータ)を用い、自ら(デジタル指紋生成部47)が記憶しているハッシュ関数に従って、デジタル指紋(ハッシュ値)を生成する。なお、ここではハッシュ関数として、実質的に、一方向関数(デジタル指紋(ハッシュ値)から入力を推定することが困難であること)かつ二つの異なるデータ(入力)からハッシュ関数に従って生成される二つのデジタル指紋(ハッシュ値)が一致する確率が極めて低いものを選択した。具体的には、ここでのハッシュ関数は「MD5」を用いたが、それ以外のもの(一例を挙げれば、米国標準技術局の「SHAー1」や「MASH」等)を用いてよいことは言うまでもない。
デジタル指紋(ハッシュ値)を生成したデジタル指紋生成部47は、該生成したデジタル指紋(ハッシュ値)をデジタル指紋記憶部53(不揮発性メモリの記憶領域の一部)に書き込み記憶させる。その後、デジタル指紋生成部47は、送信部49に起動信号を送信する。
デジタル指紋生成部47からの起動信号を受信した送信部49は、デジタル指紋記憶部53にアクセスしデジタル指紋記憶部53が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出し取得し、ID記憶部55にアクセスしID記憶部55が記憶している本移動局11の特定データ(移動局特定データ)を読み出し取得し、送信先記憶部57にアクセスし送信先記憶部57が記憶している送信先に関するデータ(ここでは送信先の電子メールアドレス。後述するように3件全て)を読み出し取得し、そして関数種類記憶部59にアクセスし関数種類記憶部59が記憶しているハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ。ここでは「MD5」が特定できるようなデータ)を読み出し取得する。
その後、送信部49は、このようにして取得したデジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、を送信先に関するデータ(送信先の電子メールアドレス)に従って携帯電話21に送信させる。なお、ここでは送信先に関するデータ(送信先の電子メールアドレス)として、図5を用いて示したように、自動車201の保有者が事前に依頼済みの警察署211aの電子メールアドレス(携帯電話121aの電子メールアドレス)、自動車201の保有者が契約している自動車事故保険に係る保険会社211bの電子メールアドレス(携帯電話121bの電子メールアドレス)及び自動車201の保有者の自宅211cの電子メールアドレス(携帯電話121cの電子メールアドレス)の3件が登録されているので、これら3件の電子メールアドレスにデジタル指紋(ハッシュ値)と本移動局11の特定データ(移動局特定データ)とハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)とが並列的に送信される。また、ここでは送信先に関するデータとして電子メールアドレスを用い、電子メールとして送信するようにしたが、これに限定されるものでないことは言うに及ばす、例えば、ファクシミリとして送信したり、音声データとして電話に送信するようにしてもよい。
なお、表3に、送信部49から携帯電話21により送信されるデジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、の一例を示す。表3に示すデータのうち、デジタル指紋(ハッシュ値)には具体的なデータが書き込まれており、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)である100107917はこの数字により、発せられた移動局がいずれかを1に特定することができ(即ち、この特定データと移動局とは一対一の対応関係を有する。)、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)である2は、ハッシュ関数のうち「MD5」を示している(即ち、このハッシュ関数の種類に関するデータとハッシュ関数とは一対一の対応関係を有する。)。
(表3)携帯電話21により送信されるデータの一例
・デジタル指紋(ハッシュ値):(具体的データ)
・本移動局11の特定データ(移動局特定データ):100107917
・ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ):2
なお、図示しない書き込み可能なDVDをDVDドライブ25に挿入し、DVDドライブ25に所定の操作を行うことで、DVDドライブ25は読出部61に読み出しを要求する。DVDドライブ25からのかかる要求に応じて、読出部61は、事故データ記憶部51にアクセスし事故データ記憶部51が記憶している該所定個数のデータ組(例えば、表2のデータ)を読み出し取得すると共に、ID記憶部55にアクセスしID記憶部55が記憶している本移動局11の特定データ(移動局特定データ。例えば、表3中、本移動局11の特定データ:100107917)を読み出し取得する。その後、読出部61は、これら取得した該所定個数のデータ組(例えば、表2のデータ)と本移動局11の特定データ(例えば、特定データ:100107917)とをDVDドライブ25に送信し、DVDドライブ25はこれらをDVDに書き込む。
表4に、DVDドライブ25によりDVDに書き込まれた情報の一例を示す。
(表4)DVDに書き込まれた情報の一例
(1)所定個数のデータ組
・(RGBデータ)、0.13G、(東経134度03分24秒、北緯34度40分13秒)、2005年1月24日17時19分07.52秒

・(RGBデータ)、0.10G、(東経134度03分20秒、北緯34度40分14秒)、2005年1月24日17時19分07.54秒

・(RGBデータ)、0.09G、(東経134度03分19秒、北緯34度40分16秒)、2005年1月24日17時19分07.56秒

・(RGBデータ)、0.11G、(東経134度03分17秒、北緯34度40分17秒)、2005年1月24日17時19分07.58秒



・(RGBデータ)、0.03G、(東経134度03分02秒、北緯34度40分53秒)、2005年1月24日17時19分10.22秒

(2)本移動局11の特定データ(移動局特定データ):100107917
(固定局)
図5を用いて前述した通り、ここでは第1固定局101a、第2固定局101b及び第3固定局101cの3つが配設されているが、これら3の固定局101a、101b、101cのいずれも同様の構成を有しているので、これらをまとめて固定局101として説明する。
固定局101は、デジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、が本移動局11から送信される先(前述の送信先に該当する。)であり、後述するように、DVDに記録されたデータ(具体的には、表4のうち、(1)所定個数のデータ組として記憶されたデータが、本発明にいう被認証情報に該当する。)が本移動局11により記録されたものであり事故データが真性(改ざんやすり替え等がなされていないこと)なものか否かを確認するのに用いられる。
図3は、一実施形態の固定局101のハードウエア構成を示す概略ブロック図である。図3を参照して、一実施形態の固定局101のハードウエア構成について説明する。
固定局101には、本移動局11からの信号を受信する携帯電話121が接続されている。
本実施形態では、固定局101は、プログラムを内蔵させたコンピュータ127と、コンピュータ127に接続されたDVDドライブ125、表示画面を構成するCRT124及びハードディスク126(記憶装置)と、によって構成されている。
コンピュータ127は、演算処理を行うCPU127a、CPU127aの作業領域等となるRAM127b、制御プログラム等を記録するROM127c、上記した接続機器(携帯電話121、DVDドライブ125、CRT124及びハードディスク126等)と情報のやり取りを行うためのインターフェイス127dと、を有する。なお、ここでは制御プログラム等はROM127cに記憶されているが、他の記憶手段(例えば、ハードディスク等)に記憶するようにしてよいことは言うまでもない。
なお、DVDドライブ125は、本移動局11のDVDドライブ25により情報を記録されたDVDを再生することができる。
図4に、図3のハードウエアと主としてROM127cに記録されるプログラムにより実現される固定局101の大まかな基本構成を示す概略機能ブロック図を示す。図4を参照して、固定局101の基本構成について説明する。
固定局101は、機能的には、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136(具体的には、ハードディスク126の記憶領域により形成される。)とレコードデータ入力部138と関数決定部140とデジタル指紋算出部142と照合部144と出力部146とを有してなる。
なお、ここではデータ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含んで、本記録局が構成されている。そして、レコードデータ入力部138と関数決定部140とデジタル指紋算出部142と照合部144とを含んで、本認証局が構成されている。
まず、データ受信部132は、携帯電話121から信号を受信したか否かを判断し(携帯電話121からの信号を監視する)、信号を受信したと判断した場合には、該受信した信号を受信データ書込部134へ送信する。なお、携帯電話121が本移動局11(携帯電話21)から受信するデータには、表3を用いて前述したように、デジタル指紋(ハッシュ値。なお、これはデジタル指紋生成部47により生成されたものである。以下、「移動局生成指紋」という。)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)(以下、「移動局ID」という。表3中では、「100107917」)と、ハッシュ関数の種類(ハッシュ関数種別データ)(以下、「関数種別」という。表3中では、「2」)に関するデータと、が含まれているので、受信データ書込部134がデータ受信部132から受信する信号もこれら移動局生成指紋、移動局ID及び関数種別が含まれている。
データ受信部132から信号を受信した受信データ書込部134は、これら移動局生成指紋、移動局ID及び関数種別を含む信号から移動局IDを検索キーとして検索できるようなデータ(該データを受信データ記憶部136に記憶させた際、移動局IDを指定すれば、該指定した移動局IDに対応する移動局生成指紋及び関数種別を読み出し取得できるようなデータ)に加工し、該加工したデータを受信データ記憶部136に書き込み記憶させる。表3のデータをデータ受信部132が受信した際に受信データ記憶部136に書き込み記憶されるデータを表5に模式的に示す。
(表5)受信データ記憶部136に書き込み記憶されるデータの一例
・本移動局11の特定データ:100107917
・デジタル指紋(ハッシュ値):(具体的データ)
・ハッシュ関数の種類に関するデータ:2
一方、事故状況を記録したDVDの記録内容が真性か否かを確認したい者(図示せず。以下、「確認者」という。)が、固定局101を用いてDVDの真性を確認するには、まず、情報(被認証情報)が記録されたDVDをDVDドライブ125に挿入し、所定の操作を行うことでDVDに記録された情報を再生する。再生される情報(被認証情報)が、本移動局11により記録されたものであり真性(改ざんやすり替え等がなされていないこと)なものであれば、表4等にて前述したように、前記所定個数のデータ組(被認証情報に該当する。前述の通り、個々のデータ組は、画像データと、加速度に関するデータと、位置情報(経度、緯度)と、時刻情報と、を含み、このようなデータ組が所定個数集まって構成されている。)と移動局の特定データ(移動局特定データ。真性なものであれば、本移動局11の特定データ)とが含まれている。
DVDドライブ125によりDVDから再生されたかかる情報は、レコードデータ入力部138によって受け付けられ、その後、レコードデータ入力部138から関数決定部140とデジタル指紋算出部142とに並列的に送信される(デジタル指紋算出部142は、レコードデータ入力部138から受信した情報を記憶する。)。
レコードデータ入力部138からこのような情報(例えば、表4に示すような情報)を受信した関数決定部140は、受信データ記憶部136にアクセスし、該情報に含まれる移動局の特定データ(移動局特定データ。以下、「DVD記憶移動局ID」という。例えば、表4の例では、100107917)を基に受信データ記憶部136の記憶データを検索する。そして、関数決定部140は、受信データ記憶部136の記憶データから、DVD記憶移動局ID(表4の例では、100107917)に合致する関数種別(用いるハッシュ関数の種類を示す。)を読み出し取得する。例えば、DVD記憶移動局IDが100107917であれば、関数決定部140は、受信データ記憶部136の記憶データから表5に示したデータがDVD記憶移動局ID:100107917に合致すると判断し、表5に示したデータに含まれる関数種別(ハッシュ関数の種類に関するデータ):2を読み出し取得する。
次いで、関数決定部140は、読み出し取得した関数種別(上述の例では「2」)をデジタル指紋算出部142に送信する。
関数決定部140から関数種別(上述の例では「2」)を受信したデジタル指紋算出部142は、レコードデータ入力部138から受信し記憶している情報に含まれる前記所定個数のデータ組(被認証情報)を用い、関数決定部140から受信した関数種別(上述の例では「2」)に対応するハッシュ関数(関数種別「2」はハッシュ関数「MD5」を示すことをデジタル指紋算出部142は予め記憶しており、さらにハッシュ関数「MD5」に用いる数式等もデジタル指紋算出部142は予め記憶している。)に従って、デジタル指紋(ハッシュ値)を生成する(なお、ここで生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)を「DVD記憶デジタル指紋」という。)。
その後、デジタル指紋算出部142は、算出したDVD記憶デジタル指紋と、レコードデータ入力部138から受信し記憶している情報に含まれるDVD記憶移動局ID(上述の例では、100107917)と、を関連付けて、照合部144へ送信する。
デジタル指紋算出部142からDVD記憶デジタル指紋とDVD記憶移動局ID(上述の例では、100107917)とを受信した照合部144は、受信データ記憶部136にアクセスし、DVD記憶移動局ID(上述の例では、100107917)を基に受信データ記憶部136の記憶データを検索する。そして、照合部144は、受信データ記憶部136の記憶データから、DVD記憶移動局IDに合致する移動局生成指紋を読み出し取得する。例えば、DVD記憶移動局IDが100107917であれば、照合部144は、受信データ記憶部136の記憶データから表5に示したデータがDVD記憶移動局ID:100107917に合致すると判断し、表5に示したデータに含まれる移動局生成指紋(表5中、デジタル指紋(ハッシュ値))を読み出し取得する。
その後、照合部144は、受信データ記憶部136から読み出し取得した移動局生成指紋と、デジタル指紋算出部142から受信したDVD記憶デジタル指紋と、が同一か否か(両デジタル指紋(ハッシュ値)が一致しているか否か)を判断し、同一と判断した場合には出力部146に「真」を示す信号(CRT124に「真」が表示される信号)を形成し出力するよう命令し、同一と判断しない場合には出力部146に「偽」を示す信号(CRT124に「偽」が表示される信号)を形成し出力するよう命令する。
このような命令を照合部144から受信した出力部146は、受信した命令に従いCRT124に「真」又は「偽」を表示する信号を形成し出力する(これに応じて、CRT124には「真」又は「偽」が表示される。)。
このように固定局101は、2つの異なる経路を経た2のデジタル指紋(ハッシュ値)を取得する。即ち、(第1経路)表2に示すような所定個数のデータ組を用いて本移動局11中のデジタル指紋生成部47が生成したデジタル指紋(ハッシュ値)と、(第2経路)DVDに記録された情報に含まれる所定個数のデータ組を用いて固定局101中のデジタル指紋算出部142が生成したデジタル指紋(ハッシュ値)と、の2つのデジタル指紋(ハッシュ値)である。本来、第2経路において用いるDVDに記録された情報に含まれる所定個数のデータ組(被認証情報。以下、「DVD記録データ組」という。)は、該DVDが本移動局11のDVDドライブ25により記録されたままの状態(即ち、改ざんやすり替え等がなされていない真性なままの状態)であれば、第1経路において用いる所定個数のデータ組(例:表2。以下、「生データ組」という。)と一致する。従って、DVDに記録されたDVD記録データ組(被認証情報)が生データ組と一致する真性な状態であれば、生データ組から生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)とDVD記録データ組から生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)とが一致する。一方、DVDに記録されたDVD記録データ組が改ざんやすり替え等がなされて真性でない状態であれば、DVD記録データ組が生データ組と一致しないため、生データ組から生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)とDVD記録データ組から生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)とが一致しない可能性が極めて高い。これらのことから、(第1経路)生データ組から生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、(第2経路)DVD記録データ組から生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、が合致するか否かによって、固定局101は、DVDに記録されたDVD記録データ組(被認証情報)が真性な状態か否かを判断する。
また、ここでは第1固定局101a、第2固定局101b及び第3固定局101cの3つ(複数)の固定局101が配設されており、これら3(複数)の固定局101a、101b及び101c全てが「真」(DVD記録データ組が真性であるとの判断)を示した場合にのみ、該DVD記録データ組が真性であると判断するようにすれば、極めて高い正確性及び確実性で該DVD記録データ組(被認証情報)が真性であることを判断することができる。
なお、ここでは図5等を用いて説明したように、1の本移動局11と、3の固定局101(第1固定局101a、第2固定局101b及び第3固定局101c)と、を示しているが、これに限定されるものでは無論なく、本移動局の数をn個とし、固定局の数をm個とすると、nとmとはいずれも正の整数であればいかなるものであってもよい。
次いで、本移動局11の動作について説明する。
前述のように、加速度データ受付部31は加速度センサ13からの加速度に関するデータを受信しそれをデータ組生成部39へ送信し、位置データ受付部33はGPSレシーバ15からの位置情報(経度、緯度)に関するデータを受信しそれをデータ組生成部39へ送信し、時刻データ受付部35はGPSレシーバ15からの時刻情報に関するデータを受信しそれをデータ組生成部39へ送信する。そして画像データ受付部37は、デジタルカメラ17が撮像した画像データを所定の時間間隔で取り込み、その画像データをデータ組生成部39へ次々と送信している。
画像データ受付部37から画像データを受信したデータ組生成部39は、該画像データを受信したタイミングでデータ組(該画像データと、該画像データを受信した際の加速度に関するデータと、該画像データを受信した際の位置情報(経度、緯度)と、該画像データを受信した際の時刻情報と、を含んでいる。)を生成し、生成したデータ組を一時記憶部41へ次々と送信する。
このようにデータ組生成部39から一時記憶部41へ次々送信されたデータ組みは、最新のものから所定の個数のものまでが一時記憶部41に記憶されている。
以上のような動作は、常時行われている。
図6は、主として、自動車201の衝突を検知し衝突を知らせる衝突検知センサ19からの信号入力が衝突検知部43に入力された後の本移動局11の動作を示すフローチャートである。図6を参照して、かかる本移動局11の動作について説明する。
衝突検知部43は、自動車201の衝突を検知し衝突を知らせる衝突検知センサ19からの信号(衝突信号)入力があったかどうか判断し(s301)、信号(衝突信号)入力があったと判断した場合(YES)には、データ保存処理部45に起動信号を送信する(s302)。s301にて信号(衝突信号)入力があったと判断しない場合(NO)には、再びs301へ戻る。
s302にて衝突検知部43から発せられた起動信号を受信したデータ保存処理部45は、一時記憶部41にアクセスし一時記憶部41が記憶している所定個数のデータ組を読み出し取得する(s303)。次いで、データ保存処理部45は、s303にて一時記憶部41から取得した該所定個数のデータ組を事故データ記憶部51に書き込み記憶させる(s304)。s304の後、データ保存処理部45は、デジタル指紋生成部47に起動信号を送信する(s305)。
データ保存処理部45からs305にて発せられた起動信号を受信したデジタル指紋生成部47は、事故データ記憶部51にアクセスし事故データ記憶部51が記憶している該所定個数のデータ組を読み出し取得する(s306)。s306の後、デジタル指紋生成部47は、該取得した所定個数のデータ組を用い、自ら(デジタル指紋生成部47)が記憶しているハッシュ関数に従って、デジタル指紋(ハッシュ値)を生成する(s307)。
s307にてデジタル指紋(ハッシュ値)を生成したデジタル指紋生成部47は、該生成したデジタル指紋(ハッシュ値)をデジタル指紋記憶部53に書き込み記憶させる(s308)。s308の後、デジタル指紋生成部47は、送信部49に起動信号を送信する(s309)。
デジタル指紋生成部47からs309にて発せられた起動信号を受信した送信部49は、デジタル指紋記憶部53にアクセスしデジタル指紋記憶部53が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出し取得し、ID記憶部55にアクセスしID記憶部55が記憶している本移動局11の特定データ(移動局特定データ、ID)を読み出し取得し、送信先記憶部57にアクセスし送信先記憶部57が記憶している送信先に関するデータ(ここでは送信先の電子メールアドレス)を読み出し取得し、そして関数種類記憶部59にアクセスし関数種類記憶部59が記憶しているハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)を読み出し取得する(s310)。
s310の後、送信部49は、このようにして取得したデジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、を送信先に関するデータ(送信先の電子メールアドレス)に従って携帯電話21に送信させる(s311)。
その後、作業終了か否か判断し(s312)、作業終了と判断すれば(YES)作業を終了(END)し、作業終了と判断しなければ(NO)再びs301へ戻る。
なお、図6には示していないが、前述したように、書き込み可能なDVDをDVDドライブ25に挿入し、DVDドライブ25に所定の操作を行うことで、DVDドライブ25は読出部61に読み出しを要求する。DVDドライブ25からのかかる要求に応じて、読出部61は、事故データ記憶部51にアクセスし事故データ記憶部51が記憶している該所定個数のデータ組を読み出し取得すると共に、ID記憶部55にアクセスしID記憶部55が記憶している本移動局11の特定データを読み出し取得する。その後、読出部61は、これら取得した該所定個数のデータ組と本移動局11の特定データとをDVDドライブ25に送信し、DVDドライブ25はこれらをDVDに書き込む。
さらに、固定局101の動作について説明する。
まず、固定局101のうち、主としてデータ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分(以下、「記録局部分」という。本記録局を構成する。)の動作について説明する。図7は、記録局部分の動作を示すフローチャートである。図7を参照して、記録局部分の動作について説明する。
前述したように、データ受信部132は、携帯電話121から信号を受信したか否かを判断し(s401)、信号を受信したと判断した場合(YES)には、該受信した信号を受信データ書込部134へ送信する(s402)。s401にて信号を受信したと判断しない場合(NO)には、再びs401へ戻る。
データ受信部132からs402にて送信された信号を受信した受信データ書込部134は、該信号(移動局生成指紋、移動局ID及び関数種別を含む。)から移動局IDを検索キーとして検索できるようなデータに加工し(s403)、s403にて加工し生成したデータを受信データ記憶部136に書き込み記憶させる(s404)。
その後、作業終了か否か判断し(s405)、作業終了と判断すれば(YES)作業を終了(END)し、作業終了と判断しなければ(NO)再びs401へ戻る。
次いで、固定局101のうち、主としてレコードデータ入力部138と関数決定部140とデジタル指紋算出部142と照合部144とを含む部分(以下、「認証局部分」という。本認証局を構成する。)の動作について説明する。図8は、認証局部分の動作を示すフローチャートである。図8を参照して、認証局部分の動作について説明する。
前述したように、事故状況を記録したDVDの記録内容が真性か否かを確認したい者(確認者)が、該DVDをDVDドライブ125に挿入し、所定の操作を行うことでDVDに記録された情報を再生する(これは図8には示していない)。
DVDドライブ125によりDVDから再生された情報(以下、「レコードデータ」という。)は、レコードデータ入力部138によって受け付けられ(s501)、s501にてレコードデータを受け付けたレコードデータ入力部138は、該受け付けたレコードデータを関数決定部140とデジタル指紋算出部142とに並列的に送信する(s502)(デジタル指紋算出部142は、レコードデータ入力部138から受信した情報(レコードデータ)を記憶する。)。
レコードデータ入力部138からs502にて送信されたレコードデータを受信した関数決定部140は、受信データ記憶部136にアクセスし、該レコードデータに含まれる移動局の特定データ(移動局特定データ。「DVD記憶移動局ID」という。)を基に受信データ記憶部136の記憶データを検索する。そして、関数決定部140は、受信データ記憶部136の記憶データから、DVD記憶移動局IDに合致する関数種別(用いるハッシュ関数の種類を示す。)を読み出し取得する(s503)。s503の後、関数決定部140は、s503にて読み出し取得した関数種別をデジタル指紋算出部142に送信する(s504)。
関数決定部140からs504にて送信された関数種別を受信したデジタル指紋算出部142は、レコードデータ入力部138から受信し記憶しているレコードデータ(s502にてレコードデータ入力部138から送信されたもの)に含まれる前記所定個数のデータ組(被認証情報)を用い、関数決定部140から受信した関数種別に対応するハッシュ関数に従って、デジタル指紋(ハッシュ値)を生成する(s505)(s505にて生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)を「DVD記憶デジタル指紋」という。)。
s505の後、デジタル指紋算出部142は、s505にて算出したDVD記憶デジタル指紋と、レコードデータ入力部138から受信し記憶しているレコードデータ(s502にてレコードデータ入力部138から送信されたもの)に含まれるDVD記憶移動局IDと、を関連付けて、照合部144へ送信する(s506)。
デジタル指紋算出部142からs506にて送信されたDVD記憶デジタル指紋及びDVD記憶移動局IDとを受信した照合部144は、受信データ記憶部136にアクセスし、DVD記憶移動局IDを基に受信データ記憶部136の記憶データを検索する。そして、照合部144は、受信データ記憶部136の記憶データから、DVD記憶移動局IDに合致する移動局生成指紋を読み出し取得する(s507)。
s507の後、照合部144は、受信データ記憶部136からs507にて読み出し取得した移動局生成指紋と、デジタル指紋算出部142から受信したDVD記憶デジタル指紋(s506にてデジタル指紋算出部142が送信したもの)と、が同一か否か(両デジタル指紋(ハッシュ値)が一致しているか否か)を判断し(s508)、同一と判断した場合(YES)には出力部146に「真」を示す信号(CRT124に「真」が表示される信号)を形成し出力するよう命令し(s509)、同一と判断しない場合(NO)には出力部146に「偽」を示す信号(CRT124に「偽」が表示される信号)を形成し出力するよう命令する(s510)。
このようなs509又はs510における命令を照合部144から受信した出力部146は、受信した命令に従いCRT124に「真」又は「偽」を表示する信号を形成し出力する(s511)(これに応じて、CRT124には「真」又は「偽」が表示される。)。
s511の後、作業終了か否か判断し(s512)、作業終了と判断すれば(YES)作業を終了(END)し、作業終了と判断しなければ(NO)再びs501へ戻る。
以上説明したように、本移動局11は、移動体たる自動車201に搭載され、通信手段(ここでは携帯電話21と携帯電話121とを含む携帯電話による通信網)により記録局(ここでは固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分により構成される。)に情報を送信可能な移動局であって、該移動体たる自動車201に関する素情報(ここでは表1に示されるようなデータ組が該当する。)により構成される移動体情報のうち所定のタイミングにより取得された素情報により構成される移動体情報を対象移動体情報(ここでは表2に示したような一時記憶部41に記憶されている所定個数のデータ組が該当する。)として不揮発的に記録する移動体情報記録手段たる事故データ記憶部51と、該対象移動体情報の少なくとも一部(ここでは全部)の情報である指紋元情報を用いハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する移動局デジタル指紋生成手段たるデジタル指紋生成部47と、該移動局デジタル指紋生成手段たるデジタル指紋生成部47により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)を該通信手段(携帯電話通信網)を通じて該記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)へ送信する送信手段たる送信部49と、を有してなる、移動局である。
本移動局11においては、前記対象移動体情報(表2に示したような一時記憶部41に記憶されている所定個数のデータ組)が、所定の時間帯においてそれぞれのタイミングにおいて取得された複数の素情報(表1に示されるようなデータ組が該当する。)により構成される。
そして、本移動局11は、最新の素情報(表2に示した所定個数のデータ組のうちでは、最新の素情報(データ組)は、2005年1月24日17時19分10.22秒のものである。)を含みそれ以前に取得された所定量の素情報を記憶する一時記憶手段たる一時記憶部41と、タイミング(ここでは自動車201の衝突のタイミング)を受け付けるタイミング受付手段たる衝突検知部43と、該タイミング受付手段たる衝突検知部43がタイミングを受け付けると、該一時記憶手段たる一時記憶部41が記憶している該所定量の素情報(表2に示したような所定個数のデータ組)を対象移動体情報として前記移動体情報記録手段たる事故データ記憶部51に記憶させる保存処理手段たるデータ保存処理部45と、をさらに有してなる。
本移動局11においては、前記素情報(表1に示されるようなデータ組)が、前記移動体たる自動車201の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データ(表1中の(RGBデータ))、前記移動体たる自動車201に加わる加速度データ(表1中の0.13G)、前記移動体たる自動車201が位置する位置データ(表1中の(東経134度03分24秒、北緯34度40分13秒))、時刻情報(表1中の2005年1月24日17時19分07.52秒)の少なくとも1(ここでは全部)を含んでなる。
そして、前記指紋元情報(ここでは対象移動体情報の全部が該当し、具体的には、表2に示したような所定個数のデータ組が該当する。)が、前記移動体たる自動車201の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データ(RGBデータ)を含む。
また、前記素情報(表1に示されるようなデータ組)が、前記移動体たる自動車201の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データ(RGBデータ)を含んでなり、前記送信手段たる送信部49が、該画像データ(RGBデータ)を前記記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)へ送信しないものである。
また、ここでは1の記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)に対応する移動局は1の本移動局11のみしか図示していないが、前述したように1の記録局に対応する移動局が少なくとも2以上存する。そして、移動局を特定する移動局特定データ(表3に示すような本移動局11の特定データ)を、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)へ前記送信手段たる送信部49が送信するものである(前記送信手段たる送信部49が記録局へ向けて送信するデータは、表3に示すように、デジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、が関連付けられている。)。
同様に、ハッシュ関数の種類に関するデータであるハッシュ関数種別データ(表3に示すようなハッシュ関数の種類に関するデータ)を、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)へ前記送信手段たる送信部49が送信する(前記送信手段たる送信部49が記録局へ向けて送信するデータは、表3に示すように、デジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、が関連付けられている。)。
また、本移動局11は、前記移動体情報記録手段たる事故データ記憶部51に記憶された移動体情報(所定個数のデータ組)を読み出す読出手段たる読出部61を、さらに有してなる。
本記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)は、本移動局11から送信されたデジタル指紋(ハッシュ値)を前記通信手段(携帯電話21と携帯電話121とを含む携帯電話による通信網)を通じて受け付けるデジタル指紋受付手段(データ受信部132と受信データ書込部134とにより構成される。)と、該デジタル指紋受付手段(データ受信部132と受信データ書込部134)によって受け付けられたデジタル指紋(ハッシュ値)を記憶する受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136と、を有してなる。
また、前述のように、本移動局11の前記送信手段たる送信部49が該本記録局へ向けて送信するデータは、表3に示すように、デジタル指紋(ハッシュ値)と、本移動局11の特定データ(移動局特定データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ(ハッシュ関数種別データ)と、が関連付けられており、該本記録局では、本移動局11から送信された移動局特定データ(本移動局11の特定データ)をデジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて前記デジタル指紋受付手段(データ受信部132と受信データ書込部134)が受け付けるものであり、前記受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136が、前記デジタル指紋受付手段(データ受信部132と受信データ書込部134)によって受け付けられた移動局特定データ(本移動局11の特定データ)をデジタル指紋(ハッシュ値)と関連付けて記憶する。即ち、受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136に書き込み記憶されるデータの一例を示した表5中では、本移動局11の特定データ:100107917と、デジタル指紋(ハッシュ値):(具体的データ)と、が関連付けられて記憶されている。さらに、本移動局11から送信されたハッシュ関数種別データ(ハッシュ関数の種類に関するデータ)を移動局特定データ(本移動局11の特定データ)とデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて前記デジタル指紋受付手段(データ受信部132と受信データ書込部134)が受け付けるものであり、前記受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136が、前記デジタル指紋受付手段(データ受信部132と受信データ書込部134)によって受け付けられたハッシュ関数種別データ(ハッシュ関数の種類に関するデータ)を移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて記憶する。即ち、受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136に書き込み記憶されるデータの一例を示した表5中では、本移動局11の特定データ:100107917と、デジタル指紋(ハッシュ値):(具体的データ)と、ハッシュ関数の種類に関するデータ:2と、が関連付けられて記憶されている。
本認証局(レコードデータ入力部138と関数決定部140とデジタル指紋算出部142と照合部144とを含む部分)は、該本記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)の前記受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出すデジタル指紋読出手段(デジタル指紋読出手段は、照合部144と関数決定部140とにより構成されるが、ここでは照合部144がデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出す。)と、被認証情報(DVDドライブ125によりDVDから再生された情報(レコードデータ)に含まれる前記所定個数のデータ組)を受け付ける被認証情報受付手段たるレコードデータ入力部138と、該被認証情報受付手段たるレコードデータ入力部138により受け付けられた被認証情報(レコードデータに含まれる前記所定個数のデータ組)の少なくとも一部(ここでは全部)の情報である被認証元情報を用い前記ハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する認証局デジタル指紋生成手段たるデジタル指紋算出部142と、該デジタル指紋読出手段(デジタル指紋読出手段は、照合部144と関数決定部140とにより構成されるが、ここでは照合部144がデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出す。)により読み出されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、該認証局デジタル指紋生成手段たるデジタル指紋算出部142により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、が一致するか否か判断する照合手段たる照合部144と、を有してなる。
そして、該本認証局は、該当する移動局を特定する該当移動局特定データ(レコードデータに含まれる移動局の特定データ(DVD記憶移動局ID))が前記被認証情報(レコードデータに含まれる前記所定個数のデータ組)に関連付けられており、前記被認証情報受付手段たるレコードデータ入力部138が、該当移動局特定データ(DVD記憶移動局ID)を前記被認証情報(レコードデータに含まれる前記所定個数のデータ組)に関連付けて受け付けるものであり、該本記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)の前記受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)のうち、該該当移動局特定データ(DVD記憶移動局ID)に対応する移動局特定データに関連付けられて記憶されたデジタル指紋(ハッシュ値)を前記デジタル指紋読出手段(デジタル指紋読出手段は、照合部144と関数決定部140とにより構成されるが、ここでは照合部144がデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出す。)が読み出す。
さらに、該本記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)の前記受信デジタル指紋記憶手段たる受信データ記憶部136が記憶しているハッシュ関数種別データ(ハッシュ関数の種類に関するデータ)のうち、前記該当移動局特定データ(DVD記憶移動局ID)に対応する移動局特定データに関連付けられて記憶されたハッシュ関数種別データを前記デジタル指紋読出手段(デジタル指紋読出手段は、照合部144と関数決定部140とにより構成されるが、ここでは関数決定部140がハッシュ関数識別データを読み出す。)が読み出し、前記デジタル指紋読出手段(デジタル指紋読出手段は、照合部144と関数決定部140とにより構成されるが、ここでは関数決定部140がハッシュ関数識別データを読み出す。)が読み出したハッシュ関数種別データに対応するハッシュ関数に従って前記認証局デジタル指紋生成手段たるデジタル指紋算出部142がデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する。
本移動局11は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで構成されたものであり(図1を参照されたい。)、さらに、かかるプログラムはコンピュータに読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
本記録局(固定局101のうち、データ受信部132と受信データ書込部134と受信データ記憶部136とを含む部分)は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで構成されたものであり(図3を参照されたい。)、さらに、かかるプログラムはコンピュータに読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
本認証局(レコードデータ入力部138と関数決定部140とデジタル指紋算出部142と照合部144とを含む部分)は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで構成されたものであり(図3を参照されたい。)、さらに、かかるプログラムはコンピュータに読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
一実施形態の本移動局のハードウエア構成を示す概略ブロック図である。 本移動局の概略機能ブロック図である。 一実施形態の固定局のハードウエア構成を示す概略ブロック図である。 固定局の概略機能ブロック図である。 一実施形態の本移動局と固定局とを概念的に示す概念図である。 本移動局の動作を示すフローチャートである。 記録局部分の動作を示すフローチャートである。 認証局部分の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11 本移動局
13 加速度センサ
15 GPSレシーバ
17 デジタルカメラ
19 衝突検知センサ
21 携帯電話
23 不揮発性メモリ
25 DVDドライブ
27 コンピュータ
27a CPU
27b RAM
27c ROM
27d インターフェイス
31 加速度データ受付部
33 位置データ受付部
35 時刻データ受付部
37 画像データ受付部
39 データ組生成部
41 一時記憶部
43 衝突検知部
45 データ保存処理部
47 デジタル指紋生成部
49 送信部
51 事故データ記憶部
53 デジタル指紋記憶部
55 ID記憶部
57 送信先記憶部
59 関数種類記憶部
61 読出部
101 固定局
121、121a、121b、121c 携帯電話
124 CRT
125 DVDドライブ
126 ハードディスク
127 コンピュータ
127a CPU
127b RAM
127c ROM
127d インターフェイス
132 データ受信部
134 受信データ書込部
136 受信データ記憶部
138 レコードデータ入力部
140 関数決定部
142 デジタル指紋算出部
144 照合部
146 出力部
201 自動車
211a 警察署
211b 保険会社
211c 自宅

Claims (21)

  1. 移動体に搭載され、通信手段により記録局に情報を送信可能な移動局であって、
    該移動体に関する素情報により構成される移動体情報のうち所定のタイミングにより取得された素情報により構成される移動体情報を対象移動体情報として不揮発的に記録する移動体情報記録手段と、
    該対象移動体情報の少なくとも一部の情報である指紋元情報を用いハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する移動局デジタル指紋生成手段と、
    該移動局デジタル指紋生成手段により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)を該通信手段を通じて該記録局へ送信する送信手段と、
    を有してなる、移動局。
  2. 前記対象移動体情報が、所定の時間帯においてそれぞれのタイミングにおいて取得された複数の素情報により構成されるものである、請求項1に記載の移動局。
  3. 最新の素情報を含みそれ以前に取得された所定量の素情報を記憶する一時記憶手段と、
    タイミングを受け付けるタイミング受付手段と、
    該タイミング受付手段がタイミングを受け付けると、該一時記憶手段が記憶している該所定量の素情報を対象移動体情報として前記移動体情報記録手段に記憶させる保存処理手段と、
    を、さらに有してなる、請求項2に記載の移動局。
  4. 前記素情報が、前記移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データ、前記移動体に加わる加速度データ、前記移動体が位置する位置データ、時刻情報の少なくとも1を含んでなるものである、請求項1乃至3のいずれか1に記載の移動局。
  5. 前記指紋元情報が、前記移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データを含むものである、請求項4に記載の移動局。
  6. 前記素情報が、前記移動体の周囲の少なくとも一部を撮像した画像データを含んでなり、
    前記送信手段が、該画像データを前記記録局へ送信しないものである、請求項4又は5に記載の移動局。
  7. 1の記録局に対応する移動局が少なくとも2以上存し、
    移動局を特定する移動局特定データを、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局へ前記送信手段が送信するものである、請求項1乃至6のいずれか1に記載の移動局。
  8. ハッシュ関数の種類に関するデータであるハッシュ関数種別データを、デジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて記録局へ前記送信手段が送信するものである、請求項7に記載の移動局。
  9. 前記移動体情報記録手段に記憶された移動体情報を読み出す読出手段を、さらに有してなる、請求項1乃至8のいずれか1に記載の移動局。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1に記載の前記移動局から送信されたデジタル指紋(ハッシュ値)を前記通信手段を通じて受け付けるデジタル指紋受付手段と、
    該デジタル指紋受付手段によって受け付けられたデジタル指紋(ハッシュ値)を記憶する受信デジタル指紋記憶手段と、
    を有してなる、記録局。
  11. 請求項7又は8に記載の前記移動局から送信された移動局特定データをデジタル指紋(ハッシュ値)に関連付けて前記デジタル指紋受付手段が受け付けるものであり、
    前記受信デジタル指紋記憶手段が、前記デジタル指紋受付手段によって受け付けられた移動局特定データをデジタル指紋(ハッシュ値)と関連付けて記憶するものである、請求項10に記載の記録局。
  12. 請求項8に記載の前記移動局から送信されたハッシュ関数種別データを移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて前記デジタル指紋受付手段が受け付けるものであり、
    前記受信デジタル指紋記憶手段が、前記デジタル指紋受付手段によって受け付けられたハッシュ関数種別データを移動局特定データとデジタル指紋(ハッシュ値)とに関連付けて記憶するものである、請求項11に記載の記録局。
  13. 請求項10乃至12のいずれか1に記載の記録局の前記受信デジタル指紋記憶手段が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)を読み出すデジタル指紋読出手段と、
    被認証情報を受け付ける被認証情報受付手段と、
    該被認証情報受付手段により受け付けられた被認証情報の少なくとも一部の情報である被認証元情報を用い前記ハッシュ関数に従ってデジタル指紋(ハッシュ値)を生成する認証局デジタル指紋生成手段と、
    該デジタル指紋読出手段により読み出されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、該認証局デジタル指紋生成手段により生成されたデジタル指紋(ハッシュ値)と、が一致するか否か判断する照合手段と、
    を有してなる、認証局。
  14. 該当する移動局を特定する該当移動局特定データが前記被認証情報に関連付けられており、
    前記被認証情報受付手段が、該当移動局特定データを前記被認証情報に関連付けて受け付けるものであり、
    請求項11又は12に記載の記録局の前記受信デジタル指紋記憶手段が記憶しているデジタル指紋(ハッシュ値)のうち、該該当移動局特定データに対応する移動局特定データに関連付けられて記憶されたデジタル指紋(ハッシュ値)を前記デジタル指紋読出手段が読み出すものである、請求項13に記載の認証局。
  15. 請求項12に記載の記録局の前記受信デジタル指紋記憶手段が記憶しているハッシュ関数種別データのうち、前記該当移動局特定データに対応する移動局特定データに関連付けられて記憶されたハッシュ関数種別データを前記デジタル指紋読出手段が読み出し、
    前記デジタル指紋読出手段が読み出したハッシュ関数種別データに対応するハッシュ関数に従って前記認証局デジタル指紋生成手段がデジタル指紋(ハッシュ値)を生成するものである、請求項14に記載の認証局。
  16. 請求項1乃至9のいずれか1に記載の移動局をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  17. 請求項1乃至9のいずれか1に記載の移動局をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記憶媒体。
  18. 請求項10乃至12のいずれか1に記載の記録局をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  19. 請求項10乃至12のいずれか1に記載の記録局をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記憶媒体。
  20. 請求項13乃至15のいずれか1に記載の認証局をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  21. 請求項13乃至15のいずれか1に記載の認証局をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記憶媒体。
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