JP2006215832A - 電子アルバム作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子アルバム作成において、写真等にカール癖がある場合或いは斜め方向から写真等を読み取る場合でも、歪み又は台形変形のない画像を得る。
【解決手段】写真台11に載せた写真Pa等を読取り部13にて読み取ると同時に、近接センサ24にて写真Pa等の浮き量xを測定してその曲がり状態を検出し、読み取られた画像において生じる縮み変形を補正する。写真Pa等を斜め方向から読み取る場合には、台形変形をも補正する。この補正された写真Pb等の素材画像は、保存されると共に液晶表示部14へ表示されており、この液晶表示部14を見ながら、操作部12の操作で素材画像を任意の位置に配置してアルバム画像を作成する。
【選択図】図1
【解決手段】写真台11に載せた写真Pa等を読取り部13にて読み取ると同時に、近接センサ24にて写真Pa等の浮き量xを測定してその曲がり状態を検出し、読み取られた画像において生じる縮み変形を補正する。写真Pa等を斜め方向から読み取る場合には、台形変形をも補正する。この補正された写真Pb等の素材画像は、保存されると共に液晶表示部14へ表示されており、この液晶表示部14を見ながら、操作部12の操作で素材画像を任意の位置に配置してアルバム画像を作成する。
【選択図】図1
Description
本発明は電子アルバム作成装置、特に写真や手書きカード等の読取り物の画像情報を変形なく読み取り、これらの写真やカードの画像情報に基づいて電子アルバムを自由に編集・作成する新しい装置の構成に関する。
従来から、各種の場面で撮影した写真を紙の台紙に貼り付けたアルバムが存在するが、近年では、パソコン(パーソナルコンピュータ)やデジタルカメラ、スキャナ等のIT装置の普及に伴い、パソコンにデジタル写真を電子的に格納し、専用のソフト等で電子アルバムを作成することが行われている。このような電子アルバムによれば、後に、旅行や行事等の思い出が表現された画像を画質劣化のない状態で観賞して楽しむことができる。
特許第3122900号公報
特開2004-201051号公報
しかしながら、パソコン、スキャナ等のIT装置で電子アルバムを作成する場合は、このパソコン等のIT装置や専用のアルバム作成ソフトの知識の習得が必要となり、これらの知識の習得に時間がかかり面倒である場合が多く、またパソコンの取扱いが苦手である場合は、電子的なアルバムの作成に興味を持つことができない。
そこで、本願では、写真やカード等の画像を読取り部(装置)で読み取り、これらの読取り画像から簡単に電子アルバムを作成する新しい装置を提案するものであるが、電子アルバム作成の基になる写真は自動現像(焼付け)機でローラ搬送されるため、カール癖(撓み)が付くことになる。そのため、読取り台に置いた写真等を読み取る場合には、カール癖によって読取り画像が歪み、例えば写真画像の上下方向が縮んでしまうという問題がある。
また、読取り部を写真やカードの真上に配置するのではなく、斜め方向の少し離れた位置に配置し、写真等を斜めから読み取ることが可能であるが、この場合には、読み取った画像に台形変形が生じるという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、パソコンの取扱いが苦手な場合又はパソコン等の知識を習得する時間がない場合でも、電子アルバムを簡単かつ短時間に作成することが可能となり、また電子アルバム作成において、写真等にカール癖が付いている場合或いは斜め方向から写真等を読み取る場合でも、歪み又は台形変形のない画像を得ることができる電子アルバム作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る電子アルバム作成装置は、写真及び各種カード(タイトルカード、手書きカード等)を含む読取り物を載せる写真台と、この写真台に載せた読取り物を電子的に素材画像として読み取るための画像読取り部(例えばCCDを用いたもの)と、上記画像読取り部で読み取られた画像に変形がある場合に、この画像変形を補正する変形補正回路と、この変形補正回路にて得られた素材画像を表示すると共に、この素材画像の組合せからなるアルバム画像を表示する表示部と、上記画像の読取り及び画像変形補正の制御を実行すると共に、上記表示部上の画像を見ながらアルバム画像の編集制御を実行する制御部と、を含んでなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記写真台に載せられた読取り物の曲がり状態を検出する変形検出手段を設け、上記変形補正回路は、上記読取り物の曲がりによる画像の変形を補正することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記変形検出手段として、写真台から読取り物の湾曲変形部までの距離を測定する測距センサを設け、この測距センサの出力から読取り物の曲がり(撓み)状態を検出することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記変形検出手段として、上記画像読取り部で読み取られた画像のエッジを検出するエッジ検出回路と、このエッジ検出回路で検出されたエッジ情報から上記読取り物の曲がり状態を検出する画像変形検出回路と、を設けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上記読取り部が上記写真台に載せられた読取り物を斜め方向から読み取る場合、上記変形補正回路は、斜め方向の読取りによって生じる台形変形を補正することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上記変形検出手段によって、曲がりによる変形が所定値よりも大きいことが検出されたときは、そのことの告知を行うことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記変形検出手段として、写真台から読取り物の湾曲変形部までの距離を測定する測距センサを設け、この測距センサの出力から読取り物の曲がり(撓み)状態を検出することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記変形検出手段として、上記画像読取り部で読み取られた画像のエッジを検出するエッジ検出回路と、このエッジ検出回路で検出されたエッジ情報から上記読取り物の曲がり状態を検出する画像変形検出回路と、を設けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上記読取り部が上記写真台に載せられた読取り物を斜め方向から読み取る場合、上記変形補正回路は、斜め方向の読取りによって生じる台形変形を補正することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上記変形検出手段によって、曲がりによる変形が所定値よりも大きいことが検出されたときは、そのことの告知を行うことを特徴とする。
上記の構成によれば、写真台に読取り物である写真及びカードを置いて読取り部による画像の読み取りが行われるが、同時に、例えば測距センサ等の変形検出手段によって、写真台に置かれた写真等の曲がり(湾曲)状態が検出され、曲がりがある場合はその状態に応じて読取り画像の変形が補正される。例えば、湾曲する写真の中央部において所定値以上の浮き量(高さ)が検出されると、予め分かっている写真のサイズから写真の歪み具合(写真上下方向の縮み具合)が判定され、縮んだ写真上下方向が伸びるように、画像の上下部に対し補間処理を施すことにより、読み取られた画像の変形が補正される。
また、上記写真等の曲がり状態の検出は、画像のエッジ検出にて行うことができ、この場合は、エッジ検出回路で検出された画像エッジの情報(輪郭等)から写真等のサイズ(縦横の長さ、全体の大きさ)を把握し、このサイズを記憶されている標準のサイズと比較することによって写真等の画像変形が検出される。例えば、上下(縦)方向でカールする写真は上下方向で歪むので、その画像の上下方向の長さを演算・計測することにより、写真の歪み具合(上下方向の縮み具合)を判定し、これにより読み取られた画像の変形を補正することができる。同時に、写真等を斜め方向から読み取る構成の場合は、台形変形の補正が行われる。そして、このようにして補正された写真、カード(タイトルカード、手書きカード等)の画像は、素材画像として内部記憶部へ格納される。
更に、上記素材画像は表示部へ表示されることになるが、この表示部には、写真、カードの素材画像を表示する素材画面(画面領域)とアルバム画像を表示するアルバム画面(画面領域)が設定されており、この素材画面の中から選択した素材画像を、1頁毎のアルバム画面内に任意な配置で貼り付けることにより、アルバム画像が作成され、保存される。そして、この保存されたアルバム画像は、タイトルカードの認識等によって閲覧することができる。
本発明の電子アルバム作成装置によれば、パソコンの取扱いが苦手な場合又はパソコン等の知識を習得する時間がない場合でも、電子アルバムを簡単かつ短時間に作成することが可能になり、このような電子アルバム作成においては、カール癖が付いた写真又はカードであっても、それらの画像を歪みのない状態で読み取ることができ、また写真又はカードを斜め方向から読み取る場合でも、台形変形のない画像を得ることができるという利点がある。
図1乃至図2には、第1実施例に係る電子アルバム作成装置の構成が示されており、図1に示されるように、この装置は、タイトルカードPa、写真Pb及び手書きカードPcを載せるために平面台とされた写真台(本体水平部)11、この写真台11の手前側(図の下側)に設けられた操作部12、写真Pb等の画像を読み取る読取り部(画像読取り部)13、液晶ディスプレイからなる液晶表示部14及び照明部15を備えている。上記読取り部13は、対物レンズ13aと固体撮像素子であるCCD13b(エリアセンサ方式、ラインセンサ方式のいずれでもよい)から構成される。なお、実施例の読取り部13は、写真Pb等を斜めから読み取っているが、この読取り部13を写真台11の真上に配置し、写真Pb等を真上から読み取ることもできる。
上記操作部12は、図1(A)のように、上下左右移動キー12a、入力キー12b、終了キー12c、剥しキー(又は取消しキー)12d、貼付けキー(又は確定キー)12eを有しており、これらのキー12a〜12eによって編集のための操作が行われる。そして、図2に示されるように、上記操作部12の操作に基づく編集のための動作制御や液晶表示部14での表示制御を実行するため、写真台11の内部に制御部(マイコン等)18が設けられると共に、上記読取り部13で読み取られたタイトルカードPaに付されているバーコードBを検出するためのバーコード検出部19が設けられる。
即ち、実施例では、アルバム画像にタイトルを付けかつアルバム画像の管理情報として利用するために、図1(A)のように、上部に記載欄(白紙欄)を設けかつ下部等にバーコードB(2次元コード等の他の光学的識別コードでもよい)を付けたタイトルカードPaを用いており、このバーコードBは、タイトルカードPaであることの情報を含む各カードの個別情報(識別情報)として利用され、上部の記載欄には手書きやプリンターで任意のタイトルを書き込むか又は印刷するようになっている。従って、上記バーコードBがバーコード検出部19で検出されると、このカードがタイトルカードPaであることが認識され、このカードPaに記載されたタイトル画像Ia[図4(A)]が自動的に読み取られると共に、そのタイトルカード個別情報が一連のアルバム画像と関連付けられて保存され、個々のアルバム画像を識別し抽出するための管理情報として用いられる。実施例では、タイトルフォルダが作成され、このフォルダ内に素材画像等が格納される。なお、上記バーコードB等の光学的識別コードの代わりに、ICタグ(ICチップ)等の電気的識別素子を用いるようにしてもよい。
また、図2に示されるように、当該装置には、タイトル画像Ia、素材画像Ib,Icを頁単位で任意に貼り付けたアルバム画像を形成するための画像処理部20と、写真Pb、手書きカードPcの素材画像Ib,Ic等や頁単位のアルバム画像を記憶する内部の記憶媒体としてのハードディスク21が配置される。
更に、第1実施例では、図1に示されるように、写真台11(水平部)の上面に露出する状態の近接センサ(距離測定が可能な近接センサであり、その他の測距センサを用いてもよい)24と、図2に示されように、曲がり状態検出回路25と画像変形補正回路26が設けられる。上記近接センサ24は、例えば3個を鉤状に配置して写真台11に置かれた写真Pbの浮き量(湾曲部の高さ)xを測定しており、上記曲がり状態検出回路25は、上記浮き量xによって写真Pbの曲がり状態、例えば上下方向の縮み量を検出する。そして、上記画像変形補正回路26では、例えば画像の垂直方向において中央部を除く上下部の所定間隔毎に1画素(1水平ライン)を追加する補間処理を行い、写真Pbのカール癖で縮んだ上下部の画像を引き伸ばすようにして画像の変形を補正する。また、この画像変形補正回路26は、写真Pb等をCCD13bによって斜めから読み取ることにより生じる台形変形を補正する。
図4(A)に示されるように、上記液晶表示部14には、小さなメニュー画面(画面領域)14A、素材画面(画面領域)14B及びアルバム画面(画面領域)14Cが設けられる。即ち、上記メニュー画面14Aには、図4(B)の拡大図に示されるように、例えば画像読取りを行うための“画像読取”、アルバム画像編集を行うための“アルバム編集”、編集したアルバム画像をDVD等の記録メディア(記録媒体)へ保存するための“DVD(ここではDVDのみを示す)への保存”、DVD(記録メディア)に格納されている画像素材の読出しを行うための“DVD読出”、DVD(記録メディア)に格納されているアルバム画像を読み出して上記ハードディスク21へ保存するための“DVDから保存”、電子アルバムの閲覧をするための“アルバム閲覧”等のメニューが表示されており、これらの各メニューはそのいずれかを選択することができる。
また、上記メニューの“画像読取”及び“アルバム編集”を選択した場合は、図4(A)に示されるように、液晶表示部14の右側に、読み込んだ写真Pbの画像Ibや手書きカードPcの画像Icを表示する素材画面14Bが表示され、その左側に、編集完成すべきアルバム画像を表示するアルバム画面14Cが表示される。このアルバム画面14Cは、電子アルバムの1頁の領域を表示しており、この画面14Cで設定されたレイアウトでアルバム画像が頁毎に保存される。
更に、実施例では、図1(C)に示されるように、写真台(本体水平部)11の前面側に、DVD駆動部(読出し/書込み部)23a、その他の記録メディア(メモリ)のメディア駆動部23bが配置される。
第1実施例は以上の構成からなり、図3、図5及び図6を参照しながらその作用を説明する。まず、電子アルバムの作成では、タイトルカードPaの読取りが行われることになり、図4(B)に示されるメニューの“画像読取”を選択して、写真台11にタイトルカードPaを置き、入力キー12bを押すことにより、読取り部13によるタイトル画像Iaの読取りが行われる。同時に、このタイトルカードPaで付されているバーコードBが読み取られ、これをバーコード検出部19で検出することにより、タイトルカード個別情報が特定され、このタイトルカード個別情報に基づいてタイトルフォルダがハードディスク21に作成される。このタイトルフォルダ内に、タイトル画像を含む素材画像が保存され、また図4(A)に示されるように、このタイトル画像Ia、例えば“北海道旅行”はアルバム画面14Cへ表示される。
そして、図1(A)に示されるように、写真台11に写真Pbを置いて入力キー12bを押すと、上記と同様に読取り部13によって写真画像Ibの読み取りが行われるが、このときには、3個の近接センサ24の出力を比較判定すること等によって写真Pbまでの距離、即ち湾曲部の浮き量xが測定される。この浮き量xは、図2の曲がり状態検出回路25へ供給され、ここで写真Pbの曲がり状態が検出されると、画像変形補正回路26にて読取り画像の変形が補正される。
この第1実施例の画像変形の補正を、図3及び図5よって説明する。図3は、湾曲した写真Pbをその曲率の円の一部として捉えたもので、写真Pbの浮き量をx、写真Pbの半分の領域の読取り画像Ib上の長さをaとすると、写真Pbの湾曲円の半径rは、r=(a2+x2)/2x、写真Pbの半分の円弧部分の角度θは、θ=sin−1(a/r)で表される。ここで、例えば2Lサイズ(178×127mm)の写真Pbが178mmの長さ方向でカールしている場合、写真Pbの半分の長さは89mmとなり、上記浮き量x=8mmであったとすると、画像Ib上の半分の長さaは88.5mm程度となり、0.5mm程度縮むことになる。画像変形が最も大きい部分でも、1%強の縮みとなる。
上記図3の関係を小さな範囲で考え、画像Ib上の100画素毎の長さをa1、そのときの角度をθ1とすると、このときの写真Pb上の円弧の長さl1は、l1=rθ1、θ1=sin−1(a1/r)で、l1=r・sin−1(a1/r)となり、これにr=(a2+x2)/2xを代入すると、l1=(a2+x2)/2x・sin−1[a1/{(a2+x2)/2x})となる。ここで、例えばl1/a1の数値が四捨五して1%以上大きい場合に、長さa1毎に1画素補間し、最外縁部においては直線の画像Ib上の長さと円弧の写真Pb上の長さが一致するように、1画素程度を補間することにより、縮んだ分を引き伸ばすことが可能となる。
このような考え方を、読取り部13が600万画素のCCD13bを使用する場合に適用し、図3の写真Pbの長さ178mmが3000画素に対応すると仮定すると、図5(A),(B)に示されるように、写真Pbの半分の89mmに対応する画像Ibの領域を15等分し、図5(C)のように、外側の7ブロックで1画素ずつを追加する補間をすればよいことになる。この結果、画素補間で追加した量が0.415mmとなり、上述したように、カール癖で縮んだ量が0.5mm程度であるから、この縮んだ量がほぼ補正されたことになる。
また、第1実施例では、図1で説明したように、読取り部13にて写真Pb等を斜めから読み取ることにより台形変形が生じるため、この台形変形が図2の画像変形補正回路26で補正される。図6(A),(B)には、斜め読取りの状態とそのときの台形変形が示されており、この台形変形は、図6(A)に示されるように、写真台11に対する対物レンズ13a及びCCD13bの傾斜角度(垂直線と光軸とがなす角度)βや対物レンズ13aの物体側距離L0によって変わるが、傾斜角度βを30度、物体側距離L0を300mmとすると、図6(B)のような割合の台形変形となる。
そこで、この図6(B)の水平(横)方向では、CCD13bの1水平ライン毎に補間量を変え、例えば89.49%の位置では10画素毎に1画素を追加し、113.31%の位置では、9画素毎に1画素を間引くというようにして、画素の補間処理を行う。一方、垂直(縦)方向では、徐々に変形率が変化しているので、所定数の画素毎、例えば100画素毎に区切って補正し、読取り範囲全体で考えると、垂直方向の長さ150mmで2000画素になるので、7.5mm毎に20等分し、以下の表1の補正を行う。
このようにして、第1実施例では、写真Pb等のカール癖による曲がりの補正が行われると共に、台形変形の補正が行われ、この変形補正が行われた写真Pbの画像Ibは、ハードディスク21に保存される。次いで、手書きカードPcについても同様にその画像Icが読取り部13によって読み取られ、変形があればその補正が行われる。
そして、読み取られた素材画像Ib,Icは、図4(A)に示されるように、素材画面14Bに表示されており、この状態でアルバム画面14Cへの編集が可能となる。即ち、素材画面14Bから写真Pbの画像Ibや手書きカードPcの画像(例えば二人は仲よし)Icを上下左右移動キー12aで選択し、貼付けキー12eを押すと、それらの画像が順にアルバム画面14C内へ表示される。このとき、剥しキー12dを使えば、一旦貼り付けた画像をアルバム画面14C内から剥がす(取り除く)ことができる。その後、操作部12の終了キー12cを押すと、上記素材画像(Ib,Ic)を貼り付けたアルバム画像がハードディスク21のタイトルフォルダ内へ格納される。
更に、図4(B)のメニューから“アルバム編集”を選択した場合は、電子アルバム作成後に、アルバム画像の再編集を行うことができ、メニューの“DVD読出”を選択することにより、上述したDVD駆動部23a(或いはメディア駆動部23b)に挿入したDVD(或いは記録メディア)から読み取った画像を素材画像として利用することができ、メニューの“DVDへ保存”を選択すれば、完成したアルバム画像をDVDへ保存することができ、メニューの“DVDから保存”を選択すれば、別の装置等で完成したアルバム画像を当該装置のハードディスク21へ保存することができる。
そして、当該装置では、図4(B)のメニューの“アルバム閲覧”を選択することにより、保存されているアルバム画像を液晶表示部14にて閲覧することができる。即ち、アルバム閲覧を選択した後、上記のタイトルカードを写真台11に載せ、入力キー12bを押すと、タイトルカードPbのバーコードBが読み取られることによって、該当するアルバム画像がハードディスク21から読み出され、このアルバム画像が液晶表示部14へ表示される。そして、操作部12等によって頁めくり操作をすれば、アルバム画像が順に表示される。
上記第1実施例では、近接センサ24にて読取り物の浮き量xを測定して曲がり状態を検出するようにしたが、写真台11に載せた読取り物を横方向或いは縦方向からCCD等の撮像素子で撮影し、その画像の処理によって曲がり状態を検出してもよい。
図7には、エッジ検出にて写真Pb等の変形を検出する第2実施例の構成が示されており、この第2実施例では、読取り部13で得られた画像を入力するエッジ検出/画像変形検出回路29が設けられる。このエッジ検出/画像変形検出回路29は、まずCCD13bにより読み取った画像のコントラストの差から写真Pb等(読取り物)のエッジ(輪郭)を検出して1枚の画像のサイズを特定する。
図8には、このエッジ検出の状態が示されており、図8(A)のように、CCD13bでは、その撮像領域内に写真Pbの画像Ibが読み取られることになるが、例えば垂直ラインLvでは図8(B)のように写真画像Ibのコントラストが低下し、水平ラインLhでは図8(C)のように写真画像Ibのコントラストが低下することになり、このようなコントラストの差を検出することによって、写真Pb、カードPa,Pcのサイズ(縦横の長さ、全体の大きさ)が特定される。なお、写真台11の内部にバックライトを配置すると共に写真台11上面に透明板を設け、エッジ検出の際にバックライトの光を照射することにより、コントラストを際立たせるようにしてもよい。
また、このエッジ検出/画像変形検出回路29では、検出された読取り画像のサイズと予め分かっている写真Pb等(読取り物)のサイズとの比較から写真Pb等の変形を検出する。即ち、一般に、写真Pbの焼付けサイズは、数種類しかなく、これら数種類のサイズ(大きさ)がメモリ等に記憶されており、この記憶された写真Pbのサイズとの比較によって読取り画像の変形状態が判定される。また、タイトルカードや手書きカードについても、大きさを標準化して記憶させることにより同様に行うことができる。
図5の場合と同様に、写真Pbにカール癖が付いている場合は、上記エッジ検出/画像変形検出回路29によって、上下方向の長さが1mm(片側0.5mm×2)程度短くなる変形であることが検出される。そして、画像変形補正回路26にて上下方向共に外側の7ブロックでの画素補間を行うことにより、画像の変形が補正される。
上記実施例では、写真Pb、カードのカール癖による曲がり(撓み)変形の補正と、斜め読取りによる台形変形の補正の両方を行うようにしたが、いずれか一方のみを実行するようにしてもよい。
また、上記各実施例において、測距センサやエッジ検出回路によって曲がりによる変形が予め決められたしきい値としての浮き量(良好な画像補正の限界値)よりも大きいことが判定されたときは、写真Pb、カードPa,Pcの曲がりを直して再読取りすることを促すメッセージ(告知)を液晶表示部14に表示することもできる(音声出力してもよい)。
11…写真台、 12…操作部、
13…読取り部、 13a…対物レンズ、
13b…CCD、 14…液晶表示部、
15…照明部、 18…制御部、
20…画像処理部、 21…ハードディスク、
25…曲がり状態検出回路、 26…画像変形補正回路、
29…エッジ検出/画像変形検出回路、
Pb…写真。
13…読取り部、 13a…対物レンズ、
13b…CCD、 14…液晶表示部、
15…照明部、 18…制御部、
20…画像処理部、 21…ハードディスク、
25…曲がり状態検出回路、 26…画像変形補正回路、
29…エッジ検出/画像変形検出回路、
Pb…写真。
Claims (6)
- 写真及び各種カードを含む読取り物を載せる写真台と、
この写真台に載せた読取り物を電子的に素材画像として読み取るための画像読取り部と、
上記画像読取り部で読み取られた画像に変形がある場合に、この画像変形を補正する変形補正回路と、
この変形補正回路にて得られた素材画像を表示すると共に、この素材画像の組合せからなるアルバム画像を表示する表示部と、
上記画像の読取り及び画像変形補正の制御を実行すると共に、上記表示部上の画像を見ながらアルバム画像の編集制御を実行する制御部と、を含んでなる電子アルバム作成装置。 - 上記写真台に載せられた読取り物の曲がり状態を検出する変形検出手段を設け、上記変形補正回路は、上記読取り物の曲がりによる画像の変形を補正することを特徴とする請求項1記載の電子アルバム作成装置。
- 上記変形検出手段として、写真台から読取り物の湾曲変形部までの距離を測定する測距センサを設け、この測距センサの出力から読取り物の曲がり状態を検出することを特徴とする請求項2記載の電子アルバム作成装置。
- 上記変形検出手段として、上記画像読取り部で読み取られた画像のエッジを検出するエッジ検出回路と、このエッジ検出回路で検出されたエッジ情報から上記読取り物の曲がり状態を検出する画像変形検出回路と、を設けたことを特徴とする請求項2記載の電子アルバム作成装置。
- 上記読取り部が上記写真台に載せられた読取り物を斜め方向から読み取る場合、上記変形補正回路は、斜め方向の読取りによって生じる台形変形を補正するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4記載の電子アルバム作成装置。
- 上記変形検出手段によって、曲がりによる変形が所定値よりも大きいことが検出されたときは、そのことの告知を行うことを特徴とする上記請求項1乃至4記載の電子アルバム作成装置。
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JP2005028245A JP2006215832A (ja) | 2005-02-03 | 2005-02-03 | 電子アルバム作成装置 |
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2005
- 2005-02-03 JP JP2005028245A patent/JP2006215832A/ja active Pending
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