JP2006215031A - 画像検査システムのビデオツール制御方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】ユーザーが制御可能な形でビデオツールを利用することができる、ツール拡張のためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】ビデオツールは、ビデオツールを適用した際に、ユーザーが求めるビデオツール「カスタマイズ」制御のレベルに対して、最小限のカーソル位置設定および「マウスクリック」で釣り合いを取る。複数回のマウスクリックによるツール構築方法は、ドラッグ・アンド・ドローやワンクリックツールの代替手段として提供される。マルチ・クリック・プラスツールにより詳細な情報が提供され、カスタマイズされたツールを素早く作成する的確な方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像検査システムのビデオツール制御方法に関し、このシステムにおける検査操作の定義に使用可能なビデオツールの制御方法に関する。
本願は、米国特許法119条の規定により、2005年1月31日に提出された米国特許仮出願第60/648,956号の利益を主張する。
検査対象物の的確な寸法を測定したり、他の各種対象物特性を検査したりするために、高精度機械画像検査システム(または画像システムと省略する)が利用されている。
このような画像検査システムは、画像を撮影するためのカメラおよび光学システムを備えるとともに、撮影した画像を演算処理し、さらにはシステムの動作制御を行うためのコンピュータシステムを備える。さらに、検査中である測定物の形体をカメラが走査できるよう、多方向に移動可能な高精度ステージを備える。
市販されている1つの例示的な従来システムとして、米国イリノイ州オーロラにあるミツトヨアメリカコーポレーション(MAC)から入手可能なパソコンベース画像システムのQUICK VISION(登録商標)シリーズおよびQVPAK(登録商標)ソフトウェアがある。画像システムのQUICK VISION(登録商標)シリーズとQVPAK(登録商標)ソフトウェアの機能や操作については、例えば、非特許文献1あるいは非特許文献2にその概略が記載されており、それぞれ、その全体を参照することによりここに引用したものとする。
この製品は、例えばQV−302 Proモデルにより例示されるように、顕微鏡タイプ光学システムを使用でき、それにより様々な倍率で測定物の画像を提供し、また必要に応じてステージを動かし、いずれの単一のビデオ画像範囲をも超えた測定物の表面をトラバースする。単一のビデオ画像は、通常、観察もしくは検査している測定物の一部のみを含み、そのようなシステムには任意の倍率と、測定解像度と、物理的なサイズの限界がある。
機械画像検査システムでは、一般的に自動ビデオ検査が用いられる。
特許文献1では、自動ビデオ検査の各種態様が教示され、その全体を参照することによりここに引用したものとする。上記特許文献1に示されるように、自動化ビデオ検査機器は、一般的にユーザーがそれぞれ特定の測定物の構成に対して定義する自動検査作業シーケンスを可能にするプログラミング機能を備えている。そのようなプログラミングは、例えば、テキストベースのプログラミングによる方法か、またはユーザーによって行われる一連の検査操作に対応する一連の機械制御指令を保存することによって検査作業シーケンスを漸進的に「学習」する記録モードによる方法か、あるいは両方法の組み合わせにより実施できる。そのような記録モードは「学習モード」、または「訓練モード」と呼ばれることが多い。検査作業シーケンスが「学習モード」として定義されると、「動作モード」中に、そのシーケンスにより自動的に測定物の画像を取得する(また追加的に分析あるいは検査する)ことができる。
具体的な検査作業シーケンス(つまり、各画像の取得方法および取得した各画像の分析/検査方法)を含む機械制御指令は通常、特定の測定物構成に特有な「パートプログラム」あるいは「測定物プログラム」として保存される。例えばパートプログラムは、測定物に対するカメラの位置設定の仕方、照度レベル、倍率等の各画像の取得方法を定義する。さらにパートプログラムは、エッジ/境界検出ビデオツール等、1つまたは2つ以上のビデオツールの使用といった取得した画像の分析/検査方法を定義する。
ビデオツールは、手動検査および/または機械制御操作を遂行するために手動で使用してもよい。またそれらの設定パラメータや操作は、自動検査プログラムあるいは「パートプログラム」を作成するために学習モード中に記録していてもよい。このようなツールとして、例えばエッジ/境界検出ツール、形状またはパターンマッチングツール、寸法測定ツール、座標確定ツール等が挙げられる。例えばこのようなツールは、上記された市販の画像システムであるQUICK VISION(登録商標)シリーズと、関連するQVPAK(登録商標)ソフトウェアのような、各種の機械画像検査システムでルーチンとして使用される。
QVPAK(登録商標)ソフトウェアで使用できるビデオエッジ/境界検出ツールは、例えば点ツール、ボックスツール、円ツール、および円弧ツールを含む(上記において参照により引用されたQVPAK 3D CNC 画像測定装置ユーザーガイドを参照)。
簡単に述べると、点ツールは画像上の単走査線との交点にデータ点を生成(配置)する。ボックスツールは平行する走査線の組を生成し、各組はエッジ形体が検出されたデータ点に戻る。円ツールは、原点を中心とする360度におよぶ半径方向の走査線の組を生成し、各線はエッジ形体が検出されたデータ点に戻る。円弧ツールは原点を中心とする半径方向の走査線の組を生成し、各線はエッジ形体が検出された点に戻る(例えば、丸みをもった角からの戻りデータ点に対して有効である)。いずれのツールも、画像上の特定のエッジ/境界形体を自動的に検出するために使用できる。
ビデオツールの適切な操作は、画質やビデオツールの操作に影響を及ぼす各種機械、画像取得およびビデオツールの正しいパラメータ設定によってなされる。
例えば、画像上に対象エッジ/境界を配置するエッジ/境界検出ビデオツールにおいては、機械および画像取得のパラメータは正しい照度/輝度レベル、適切な焦点、適切な倍率等に設定されなければならない。例えばエッジ検出ビデオツールのビデオツールパラメータには、その関心領域(つまり、ビデオツールが検査したビデオ画像内の領域)、エッジセレクタ、走査方向等が含まれてよく、その他のパラメータは、検出対象となるエッジ/境界形体を配置するビデオツールの操作を適切に制御するために設定される。
米国特許番号第6,542,180号 QVPAK 3D CNC 画像測定装置ユーザーガイド(2003年1月ミツトヨアメリカコーポレーション発行) QVPAK 3D CNC 画像測定装置オペレーションガイド(1996年9月ミツトヨアメリカコーポレーション発行)
従来のビデオツールで現在使用可能な形体、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)制御には制限が多く、特に寸法検査ビデオツールは限定されたものである。
従来のビデオツールの中には、ユーザーによる「設定」動作が比較的少なくて済むものがあるが、結果として得られるビデオツールパラメータの多くが、多くの場合に不適合となるデフォルト値として設定されるという問題がある。
従来の他のビデオツールとして、ビデオツールパラメータがユーザーによって広範囲にわたって調整またはカスタマイズ可能なものもあるが、ユーザーによるいくつかの設定動作が別途必要となるという問題がある。これらの、また他の問題を解消するビデオツールが望まれている。
現在、高精度機械画像検査システムのユーザーは、パートプログラムをプログラミングする時間の大部分を、ビデオツールの設定やそのパラメータの調整に費やしている。従って、パラメータカスタマイズ機能、GUI特性、他の人間工学的要素と比較すると、使い易さを少しでも向上することが望まれている。
本発明は、上記に概説されたようなビデオツールの新しくかつ効率的な事例および他のビデオツールを対象とする。ユーザーが制御可能な形でビデオツールを利用することができる、ツール拡張のためのシステムおよび方法を提供する。
ビデオツールは、ビデオツールを適用した際に、ユーザーが求めるビデオツール「カスタマイズ」制御のレベルに対して、最小限のカーソル位置設定および「マウスクリック」で釣り合いを取る。複数回のマウスクリックによるツール構築方法が、既知のドラッグ・アンド・ドローやワンクリック法の代替手段として提供される。ここで開示するマルチ・クリック・プラスおよび/またはマルチ・クリックツールは、既知の類似ツールに比べてより具体的なツールパラメータ情報を伝え、さらにツールを作成するために的確な方法を提供する。ここで開示するマルチ・クリック・プラスおよび/またはマルチ・クリックツールは、ユーザーによる1回の動作で複数のツールパラメータを設定することができる。これらの新たなビデオツール方法により、ユーザーはツールパラメータ作成において単純なかつ/あるいは最少限のユーザー設定動作で高水準の制御が可能となる。
具体的に、本発明の画像検査システムのビデオツール制御方法は、
測定物画像を撮影するためのカメラ部と、前記測定物画像を表示するためのディスプレイ部と、前記測定物画像の処理を制御するとともに前記ディスプレイ部に前記ビデオツールグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示させるビデオツールを含む制御システム部と、を備えた画像検査システムのビデオツール制御方法であって、
前記ビデオツールは、表示可能な複数のパラメータインジケータを含むビデオツールGUIを備え、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの表示を変更するために追加可能であり、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの前記表示において調整可能であり、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの前記表示において定着可能であり、
前記ビデオツール制御方法は、
(a)ユーザーが前記ビデオツールを選択した際に、前記ビデオツールGUIおよびカーソルを前記測定物画像に重ねて表示するとともに、前記ユーザーの操作により前記カーソルを所望の位置に設定可能な工程と、
(b)前記ビデオツールGUIが表示されている時に、前記ユーザーが複数の設定点をそれぞれ所望の位置に設定する操作により、複数のビデオツールパラメータを決定する工程と、
(c)前記ユーザーが少なくとも1つの設定点を設定する際に、前記カーソルが前記設定点から離れるように移動したら、前記カーソルの位置に基づいて少なくとも1つの新たなパラメータインジケータを動的に調整し、前記カーソルの位置に自動的に連結して表示することを含むビデオツール操作を行う工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明において、前述した工程(c)は、
(c)前記ユーザーが前記設定点を設定する度に前記ビデオツールGUIに表示される前記パラメータインジケータを変更する工程とを備え、
前記工程(b)において、前記ユーザーによる複数の設定点の設定は前記ユーザーが各設定点を同様の設定点の設定操作により設定するものであり、
前記ビデオツールGUIは、前記ユーザーが一連の設定点を順次設定する操作が可能であり、かつ
前記ユーザーが前記一連の操作における最後の設定点である最終設定点を設定する前に、異なる種類の複数のパラメータインジケータが同時に連結されて前記カーソルの前記位置に基づいて動的に調整されることを特徴とする
ものとしてもよい。
なお、本発明において、動的な調整とは、いくつかの連結されたパラメータインジケータを、そのカーソル位置に応じて、カーソルに直接には追従しないがカーソル位置と特定の関係を保つような特定の配置とするような調整をいう。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明において使用可能な1つ例示的な機械画像検査システム10のブロック図である。
機械画像検査システム10は、データを交換し信号を制御するため制御コンピュータシステム14に操作可能に接続する画像測定装置12を含む。制御コンピュータシステム14は、データを交換し信号を制御するためさらにモニタまたはディスプレイ16(ディスプレイ部)、プリンタ18、ジョイスティック22、キーボード24、およびマウス26に操作可能に接続する。モニタまたはディスプレイ16は機械画像検査システム10の操作の制御および/またはプログラミングに適したグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示できる。
画像測定装置12は、可動測定物ステージ32と、ズームレンズまたは交換可能レンズを具備した光学画像化システム34(カメラ部)とを有する。
ズームレンズまたは交換可能レンズは一般的に、光学画像化システム34により提供される画像の様々な倍率を提供する。機械画像検査システム10は、前述した画像システムのQUICK VISION(登録商標)シリーズおよびQVPACK(登録商標)ソフトウェアと概略的に類似しており、市販の最新式の高精度機械画像検査システムと同様である。機械画像検査システム10は、同時係属中でかつ同一出願人による米国特許出願第10/978,227号においても説明されており、その全体を参照することによりここに引用したものとする。
画像測定機械と制御システム部の各種態様は、同時係属出願されかつ同一出願人による2004年3月25日に出願された米国特許出願第10/808,948号と、2003年8月4日に出願された米国特許出願第10/632,823号においてもより詳細に説明され、その全体を参照することによりここに引用したものとする。
図2は、本発明における機械画像検査システム100の制御システム部120および画像システム構成部品部200を示す図である。ここで、機械画像検査システム100は前述した機械画像検査システム10のことであるが、機能ブロック構成の説明では機械画像検査システム100と呼ぶものとする。
制御システム部120は、詳細は後述するが、画像システム構成部品部200を制御するために利用される。画像システム構成部品部200は光学構体部205、光源220、230、240、および中央透明部212を有する測定物ステージ210を備える。
測定物ステージ210は、測定物20を載置可能なステージ表面に実質的に平行な面内におけるX軸およびY軸に沿って動作制御可能である。光学構体部205はカメラシステム260および交換可能な対物レンズ250を備え、さらにタレットレンズ構体280および同軸光源230を備えていてもよい。タレットレンズ構体の代わりに、固定された、または手動で交換可能な倍率可変レンズ、あるいはズームレンズ構成等を備えていてもよい。下記により詳細に説明するように、光学構体部205は、可制御モータ294を用いることにより、実質的にX軸およびY軸に直交するZ軸に沿って動作制御可能である。
機械画像検査システム100によって撮像される測定物20は測定物ステージ210に載置される。測定物ステージ210に対して、1つまたは2つ以上の光源220、230、240が配置され、それぞれ光源光222、232、242を測定物20に照射する。光源220、230および/または240から発せられた光は測定物20を照射するとともに、測定物光255として反射あるいは透過し、交換可能な対物レンズ250およびタレットレンズ構体280を通過し、カメラシステム260により集光される。測定物20の画像はカメラシステム260により取り込まれ、信号線262に出力されて制御システム部120を制御する。
測定物20を照射するために利用される光源220、230、240は、リングライトあるいはプログラム可能なリングライトのようなステージ光220、同軸光230および表面光240を備えていてよく、これらはそれぞれ信号線またはバス221、231、241を介して制御システム部120に接続している。機械画像検査システム100の第1光学構体として、光学構体部205は前述した構成部品に加えて、同軸照明や他の求められる機械画像検査システム特性を得るために必要となりうる、他のレンズや、開口、ビームスプリッタ等の他の光学要素を備えていてもよい。機械画像検査システム100の第2光学構体として備えられる場合、タレットレンズ構体280は少なくとも第1タレットレンズ位置およびレンズ286、さらに第2タレットレンズ位置およびレンズ288を備える。制御システム部120は、少なくとも第1および第2タレットレンズ位置間で、信号線またはバス281を介して、軸線284に沿ってタレットレンズ構体280を回動する。
測定物ステージ210および光学構体部205間の距離は、カメラシステム260により取り込まれた測定物20の画像の焦点を変更するために調整可能である。具体的には、各種の例示的な実施形態において、光学構体部205は、アクチュエータや接続ケーブル等を駆動可能な可制御モータ294によって、測定物ステージ210に対して垂直のZ軸方向に移動可能であり、それにより光学構体部205はZ軸に沿って移動する。ここでZ軸は、光学構体部205により得られた画像の焦点合わせのための軸とする。可制御モータ294は、使用時において、信号線296を介して入出力インターフェース130に接続する。
図2に示すように、各種の例示的な実施形態において、制御システム部120はコントローラ125、入出力インターフェース130、メモリ140、測定物プログラム生成実行部170、CADファイル形体エクストラクタ180および電力供給部190を備える。各構成部品と下記に説明する追加的な構成部品は、1つまたは2つ以上のデータ/制御バスおよび/またはアプリケーションプログラミングインターフェース(API)によって、あるいは各種要素間が直接接続されることによって相互接続されることを理解されたい。
入出力インターフェース130は画像化制御インターフェース131、動作制御インターフェース132、照明制御インターフェース133およびレンズ制御インターフェース134を備える。動作制御インターフェース132は位置制御要素132aおよび速度/加速度制御要素132bを有する。しかし、各種の例示的な実施形態において、このような要素が組み合わせ可能であり、かつ/あるいは区別されなくてもよいことを理解されるべきである。照明制御インターフェース133は照明制御要素133a〜133nを有し、これらは、例えば選択、電力、オン/オフスイッチ、および適用可能であれば、光源220、230、240のような機械画像検査システム100の対応する各種光源におけるストローブプラスタイミングを制御する。
メモリ140は、1つまたは2つ以上のパートプログラム等を有する画像ファイルメモリ部141および測定物プログラムメモリ部142と、ビデオツール部143とを備える。ビデオツール部143はツール部143a〜143mを備え、これらは対応する各ツールのGUI、画像処理操作等を決定する。各ツール部143a〜143mは、それぞれツールが特定のモードで起動されるか否かによって動作を決定するモード部を備える。例えば、ツール部143aは、下記に詳述するマルチ・クリック・プラスモードで起動した場合にツールの動作を決定するマルチ・クリック・プラス操作部143aaと、既知のドラッグ・アンド・ドローモードで起動した場合にツールの動作を決定するドラッグ・アンド・ドロー操作部143abと、既知のワンクリックモードで起動した場合にツールの動作を決定するワンクリック操作部143acとを備える。
ビデオツール部143におけるいずれかの、あるいはすべての他のツールは同様のモード部を備えていてよく、例えば、最後のツール部143mは同様にマルチ・クリック・プラス操作部143maと、ドラッグ・アンド・ドロー操作部143mbと、ワンクリック操作部143mcとを備える。またビデオツール部143は、前述の各ツールモードにおける全体的な選択や操作を統率するツールモード制御メモリ部143tを備える。さらにビデオツール部143は、自動、半自動および/または手動の操作を支援する関心領域生成部143xを備え、ビデオツール部143の有する各種ビデオツールで操作可能な各種関心領域を定義する。
一般的にメモリ140は、取得した測定物20の画像が必要な画像特性を有するように測定物20の画像を取り込み、あるいは取得する画像システム構成部品部200の操作に利用可能なデータを保存する。さらにメモリ140は機械画像検査システム100の操作に利用可能なデータを保存し、取得した画像に対し手動あるいは自動で各種検査および測定の操作を行い、入出力インターフェース130を介して結果を出力する。またメモリ140には、入出力インターフェース130を介して操作可能なグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を定義するデータも含まれる。
ステージ光220、同軸光230、表面光240における信号線またはバス221、231、241はそれぞれ入出力インターフェース130に接続する。カメラシステム260からの信号線262および可制御モータ294からの信号線296も入出力インターフェース130に接続する。画像データの伝送に加えて、信号線262はコントローラ125からの画像取得を開始させる信号を伝送することができる。
1つまたは2つ以上の表示装置136、および1つまたは2つ以上の入力装置138も入出力インターフェース130に接続可能である。表示装置136および入力装置138は、ユーザーインターフェースの表示に利用可能であり、ユーザーインターフェースは検査操作の実行、および/またはパートプログラムの生成および/または変更、カメラシステム260によって取り込まれた画像の表示、および/または画像システム構成部品部200の直接制御に使用できる各種グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)特性を有する。予め設定されたパートプログラム(または測定物プログラム)を有する全自動システムにおいては、表示装置136および/または入力装置138を備えなくてもよい。
CADファイル形体エクストラクタ180に関しては、対象測定物についてのCADファイルデータから、測定物の形体に関するデータ等の特徴を抽出する機能を有するものであり、測定物を表すCADファイルのような情報が機械画像検査システムの産業上の利用において入手可能であることが多い。CADファイル表示におけるエッジと境界の配置は、測定物プログラミングあるいは必要な測定物形体に誘導するために有用な情報において、手動、半自動、あるいは全自動で決定することができる。
例示的な各種の実施形態において、ユーザーが機械画像検査システム100を利用して測定物20の測定物画像取得プログラムを生成する場合、ユーザーは測定物プログラミング言語を使用して自動、半自動あるいは手動で指令を明示的にコード化することにより、または測定物プログラム指令が訓練シーケンスを取り込むように画像取得訓練シーケンスを介して機械画像検査システム100を動作させる指令を生成することにより、測定物プログラム指令を生成する。この工程は、取り込まれる画像の組に含まれる複数の画像毎に繰り返される。これらの指令が実行されると、機械画像検査システムは取得される各画像の組における測定物20の特定の部位がカメラシステム260の視野に収まり、必要な焦点状態となるように測定物ステージ210および/またはカメラシステム260を、所定の速度で操作する。カメラと測定物の相対動作を制御するプログラム指令に加え、測定物画像取得プログラムはさらに1つまたは2つ以上の光源220〜240を起動して各画像取得時に測定物20に必要な照明を提供するプログラム指令を備える必要がある。
1組の測定物画像取得指令が定義されると、制御システム部120は指令を実行し、カメラシステム260に命令して、指令に従って1つまたは2つ以上の測定物20の画像を取り込ませる。制御システム部120は、コントローラ125の制御の元に、入出力インターフェース130を介して取り込んだ画像を入力し、メモリ140に取り込んだ画像を保存する。また、コントローラ125は取り込んだ画像を表示装置136に表示させてもよい。
制御システム部120はさらに、取り込みかつ保存した測定物検査画像を呼び出し、この測定物検査画像において測定物形体を検査および分析し、検査結果を保存および/または出力するために利用可能である。これらの分析および検査方法は、一般的にメモリ140のビデオツール部143に含まれる各種ビデオツールに組み込まれている。エッジ検出ツール、形状またはパターンマッチングツール、寸法測定ツール、座標マッチングツール、自動焦点ツール等を備えるこれらのツールの中のいくつかは、例えば上記された市販の画像システムであるQUICK VISION(登録商標)シリーズと、関連するQVPAK(登録商標)ソフトウェアのような、各種機械画像検査システムでルーチンとして使用可能である。ここに開示される各種方法は使用されるビデオツールパラメータや、新しくかつ便利な形の他のビデオツールを定義するために適用することができる。
例えば、同時係属出願されかつ同一出願人による2001年11月16日に出願された米国特許出願第09/987,986号に開示されるエッジ/境界検出ツールに関連するパラメータや、2003年11月24日に同時係属出願された米国特許出願第10/719,210号に記述される改良自動焦点ツールおよびその方法も、ここに開示された方法およびユーザーインターフェース特性に応じて定義されることが可能であり、これらの引用特許文献はその全体を参照することによりここに引用したものとする。
1つまたは2つ以上のビデオツールを使用した画像検査/分析操作が完了すると、制御システム部120は分析/検査操作のそれぞれの結果を入出力インターフェースに出力し、ビデオディスプレイ、プリンタ等の各種表示装置136に出力する。制御システム部120は、検査操作のそれぞれの結果をメモリ140に保存することもできる。
図3A〜3Cは、不完全なエッジ形体310上における本発明における例示的なボックスツール300の操作を示す図である。下記に説明する他の図や図3A〜3Cにおいて、シェーディングライン395に代表されるようなシェーディングラインが図示のために提供され、画像上でエッジ形体310あるいはここで図示される他のエッジ形体のどちら側が暗いかを示す。下記に詳述するように、このエッジ特性はツール操作により暗い領域から明るい領域にあるいは明るい領域から暗い領域に移行するエッジ形体を特定の走査方向に沿って検索すべきか指示するパラメータを有する、多くのエッジ検出ビデオツールにとって重要である。
操作において、ここでは「マルチ・クリック・プラス」とされる例示的なツールモードで、図11を参照して下記に説明するように、ビデオツールバーのボックスツールアイコンが選択されると、図3Aに示すボックスツールインジケータ320がディスプレイに表示されうる。ボックスツールインジケータ320はカーソルと関連し、十字等の形で「カーソル点」に表示されうる。詳細は後述するように、カーソル点はボックスツールの各種パラメータを決定するために、かつ/あるいはボックスツールGUIの各種特性またはパラメータインジケータを調整するためにボックスツールが利用する座標を提供する。他の形体特性をより明瞭に図示するために図においては省略されるが、一般的に、ここで図示され説明される各種ツールのために、ツールインジケータはここで説明される各種操作にわたって継続的にカーソルの隣に表示可能である。
図3Aに示す例において、ユーザーは最初に点1をエッジ形体310に沿って必要な位置330に設定し、それによりボックスツールの高さ、つまり図3Bおよび3Cに示すボックスツール関心領域350の高さにおける一端の境界となる。説明や文脈により特に別の指示がなければ、この開示全体において、「点の設定」は通常、ユーザーが必要な点の座標を入力することを含むものとし、1つまたは2つ以上のビデオツールパラメータを決定するビデオツールにより利用される。このように、ユーザーは各種ビデオツールパラメータの決定あるいは定義を制御することができる。例えば、例示的な各実施形態において、通常ユーザーはマウス、ジョイスティック、トラックボール等の入力装置を動かし、エッジ形体310のような形体表示の周辺でカーソルを移動する。必要な点にカーソルを設定した後、ユーザーは入力装置ボタンをクリックし、あるいはキーボードの「エンター」キーを押す等の操作を行い、必要な点に「点を設定する」。点の設定により、下記のとおり設定点の位置にツールパラメータインジケータを定着させることができる。
点1を設定すると、十字等のパラメータインジケータが点1に定着され、ユーザーはカーソル335を続けて移動することができ、それによりいくつかの実施形態においては、カーソル335が点1に定着されたパラメータインジケータに(位置330において)点作図線332によって接続可能となり、点作図線332はカーソル335にピンと張った輪ゴムのように追従することができる。その他の各実施形態においては、作図線は含まれておらず、カーソルはパラメータインジケータとして動作可能である。
図3Aに示すように、ユーザーはカーソル335をエッジ形体310に沿って第2点へと移動し、暫定的にボックスツール関心領域の高さにおける他端の境界を設定する。カーソルまたは点作図線332の移動の終端は、ボックスツール300の関心領域の潜在的な寸法を反映していることからパラメータインジケータとして認識され、後述のようにユーザーが第2点を設定した場合に固定される。例示的な各実施形態において、ユーザーが特別な動作を行ったりあるいは継続する必要なしに、パラメータインジケータ(例えば作図線の終端またはカーソル位置に関連付けられた十字等)は、(ユーザーの入力装置動作による制御の元に)自動的に連結されカーソル位置に基づいて動的に調整されうる。つまり、ここで述べる「自動連結」は、動的に調整されたパラメータインジケータ等を「ドラッグ」するために、前回の点を設定した後に追加的なマウスクリックによってユーザーが動的に調整されたパラメータインジケータを「選択」する必要のないこと、および/またはユーザーがマウスボタンを押したりおよび/または押さえ続けたりする必要のないことを意味している。
「自動連結」について述べると、自動連結によりボックスツール300やここで説明する他の各種ツールが、特に使用に際して便利になり、かつここで説明するパラメータの表示と操作との関連から学習および使用に際して分かりやすいものになる。
自動連結が利用される各実施形態においては、ユーザーが動的に調整されたパラメータインジケータを「選択」する必要がなくなり、ユーザーによりビデオツールパラメータが確定されている間に点を設定する操作としてのみ、「ボタンクリック」操作が残されている。そうでなければ、カーソルに動的に追従するパラメータインジケータを選択するための「クリック」が必要となってしまう。このように、ビデオツールGUIの操作時において1つの操作(例えば「クリック」)を1つの機能(点の設定)に関連付けることにより、ユーザーがより早く学習することができる。
さらに、他の従来の「ドラッグ・アンド・ドロー」操作においては、マウスボタンを押す等により第1点(例えばボックス角)が「設定」され、次の必要な位置(例えばボックスの他の角)に移動するまでボタンの不安定な押下状態を維持している必要があり、ボタンの押下状態を解除することで次の必要な位置を設定する。従って、順次設定される2つの点は2つの異なる動作により設定されることになる。一方、自動連結によれば、順次設定されるすべての点が同様の操作により設定可能であり、不安定な状態でボタンを押さえ続ける必要もない。従って、自動連結を利用する各実施形態においては、ユーザーは不安定な人間工学に依存する状態を回避することができ、またビデオツールGUIの操作時において1つの操作(例えば「クリック」)を1つの機能(例えば点の設定)に関連付けることで、ユーザーがより早く学習することができる。
続いて図3Bに示すように、ユーザーは点2を位置340に設定し、ボックスツール関心領域の高さにおける他端(または長手方向寸法)を定着し、それによりボックスツール300の他のパラメータインジケータが表示可能となりかつ自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整される。ここで、「パラメータインジケータ」は、ユーザーが現在決定した、または機械によって決定または導き出した、あるいはデフォルトツールパラメータに対応する、ビデオツールまたはビデオツールGUIにおけるユーザーインターフェースの図形特性について言及するために用いられる。
例えば、図3Bおよび3Cに示すパラメータインジケータは関心領域ボックス350Bの上端、下端、左右辺、走査方向矢印370、中心線342、サンプリング方向インジケータ(位置340において中心線342に沿って配置される上方向を示す矢印)、エッジセレクタ位置インジケータ385(セレクタ位置インジケータ385とも称される)、および上昇/下降インジケータ360を備える。上昇/下降インジケータ360が空白である場合、図3Bにおいて上昇/下降方向が決定されていないことを示す。
様々な場合において、カーソル表示はビデオツールGUIの各種パラメータインジケータとの組み合わせが可能であり、あるいはそれらと区別されなくともよい。代わりにカーソルを、様々な場合のGUIにおけるパラメータインジケータとして、または各種パラメータを示すように表示を変更するカーソル表示として、あるいはカーソルに「追従」する各種パラメータインジケータとしての説明や実施がなされることも可能であろう。ここで概説される本発明の各種の特性や動作の実施に役立つのであれば、これらの説明は本発明の主旨の範囲内となりうる。
一般的に「連結」について述べると、ここで使用される用語として、いくつかの「連結」されたパラメータインジケータはカーソル位置に追従するために動的に調整することができる。いくつかの連結されたパラメータインジケータは、カーソル位置に応じて、カーソルに直接には追従しないが、カーソル位置と特定の関係を保ちながら調整される(以下、動的な調整という)。1つの例として、関心領域ボックス350Bの第1辺は動的に調整されカーソル位置に追従することができ、関心領域ボックス350Bの他辺は動的に調整されボックスツール300の中心線342に対して第1辺と対称な配置となることができる。
他の例として、走査方向(走査線の方向、矢印370の方向)は、各走査線の定着位置はそのまま保ちながら、カーソル位置に基づいて(中心線とカーソル位置を最短で結ぶ直線方向に)動的に調整することができる。更に他の例として、エッジセレクタ位置インジケータ385の位置は、動的に調整され中心線342に沿った移動が制限されると共に、カーソル位置に対して平行となる。
図3Bに示す例として、点2が設定されると、点1と点2を結ぶ中心線342に対して対称に配置されるように、ボックスツール300は関心領域ボックス350Bの幅(または横寸法)を決定する。また点配置シーケンスは、位置340における上方向を指し示すサンプリング方向矢印により示されるように、点1から点2へ進行するサンプリング方向を決定する。サンプリング方向は、エッジ形体310に沿った一連のエッジ点を決定する際に、データのサンプリングおよび/または分析が追従する方向である。
点2を設定した後も、ユーザーはカーソル335を継続して動かすことができる。例示的な各実施形態においては、自動的に連結されたパラメータインジケータは、ユーザーがマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続けたりする必要なしにカーソル位置に基づいて動的に調整可能である。図3Bに示すように、点2を設定し、また前述した各種パラメータインジケータを表示した後、ユーザーはカーソル335を点2の下方向かつ左方向に移動し、関心領域ボックス350Bの幅に自動的に連結され、セレクタ位置インジケータ385および走査方向矢印370がそれに伴って動的に調整される。
連結された関心領域ボックス350Bの幅、連結されたセレクタ位置インジケータ385、および連結された走査方向矢印370はいずれも同時に連結され動的に調整されうることを理解されるべきである。同時に動的に調整するために複数の異なる種類のパラメータインジケータを連結することは、ボックスツール300やここで説明する他の各種ツールを構成する他の特性であり、特に使用に際して便利で、かつここで説明するパラメータの表示や操作との関連から、学習および使用に際して分かりやすいものである。もし複数の異なる種類のパラメータインジケータが自動ではない操作により連結されたとしても、同様である。しかし、同時に動的に調整される複数の異なる種類のパラメータインジケータを自動的に連結する組み合わせは特に便利で分かりやすく、多くの実施形態において好ましい。
エッジセレクタ位置インジケータ385の位置決定としては、エッジ形体310が偏位部315を含むように示される。通常、偏位部315のようなエッジ偏位は、エッジ検出ツールを訓練するにあたっての潜在的な問題の原因となりうる。実際の測定物画像における測定物エッジは、照明または影の加減、汚染効果、回折効果等によりエッジに沿って重大な偏差を示す可能性があることを理解されたい。例えば、回折効果および/または影は、画像における実際の測定物のエッジ位置に隣接するエッジ状の画像形体が近接配置された「族(ファミリー)」を生成することが多い。
学習モード操作時に適切にエッジツールを「訓練」することは、後に続く検査操作において、潜在的な誤差を有するエッジ状形体中において的確にエッジを配置する上で極めて重要である。訓練時において、エッジツールは走査線に沿って画素強度変化を分析し、必要なエッジに対応する特定の強度変化特性を決定し記録する。例えば、これらの特性はエッジ全体の強度変化、エッジ全体の強度変化の変化率、強度変化が特定の走査方向に沿ってエッジ全体において上昇もしくは下降するか、強度変化が走査線に沿って上昇または下降する第1、第2、第3…のいずれであるか、等に基づいている。
エッジツールは、必要な「原型的」エッジ走査を分析することによりこれらの特性を自動的に決定し、記録して「訓練」することができる。各種の実施形態において、必要なエッジに、好ましくは比較的汚染や光学収差のない位置にセレクタ位置インジケータ385を配置することにより、ユーザーは原型的なエッジ走査として必要な位置を選択することができる。
図3Bにおいて、図示の目的のために、カーソル335は、中心線342に沿ってカーソル335の位置に平行してトラバース可能な、連結されたセレクタ位置インジケータ385がエッジ形体310からわずかに離間して配置されるような点に暫定的に配置される。このようなセレクタ配置は誤った訓練を招く恐れがある。
図3Cに示すように、ユーザーはカーソル335を動かし続け、自動的に連結された関心領域ボックス350Bの幅、セレクタ位置インジケータ385および走査方向矢印370がそれに伴って動的に調整される。セレクタ配置は、エッジ形体310において必要かつ原型的な走査配置と一致し、走査方向矢印370は必要な方向に沿って指し示す。カーソル335が中心線342の右側にある場合、矢印370は左から右を指し示すように表示される。
走査方向については、より安定した強度領域から、(例えばテクスチャまたは画像ノイズに起因する)より強度変化の大きい領域へ進行するように走査方向を決定することは通常信頼性を高める上で有益であり、それにより予測不能な「ノイズ」特性に直面する前に、必要なエッジ移行特性が走査線に沿って決定される。
ユーザーが点3を設定すると、設定点3の位置に基づいて各種パラメータインジケータが定着および/または固定し、パラメータインジケータの最終設定に関連付けられた未確定のパラメータインジケータのいずれもが、ツールが自動的に指導あるいはツールが訓練されるべく作動するように決定されて利用される。ツールが訓練された後、上昇/下降インジケータ360は図3Cに示すように暗い領域と明るい領域とで自動的に埋められ、それにより訓練時のツール操作により決定された暗い領域から明るい領域への移行方向に反映される。続いて、訓練されたパラメータに基づいてエッジ形体310に沿って検出される一連のエッジ点がディスプレイ上に、例えば市販の機械画像システムに採用されている既知の方法によって印付けされる。ユーザーは訓練結果を許容し、続いて他の操作を行うか、あるいは訓練結果を拒否し、さらにツールパラメータを変更して納得できる結果が得られるまでツールを再訓練する。
各種の実施形態において、図12Aに示すような各種機械画像検査システムに備えられる自動トレースツールが、ボックスツール300を参照して前述したものと略同様の操作によって定義されうるツールパラメータを備えていてよいことは理解されるべきである。従って、市販の機械画像検査システムに見られる既知の自動トレースツール技術と併せて、当業者がこの開示に基づいて自動トレースツールを設計および操作可能であることは理解されるべきである。
図4は、障害420を含むエッジ形体410におけるボックスツール300の操作の効果を示す図である。下記により詳細に述べるように、本発明におけるボックスツール300の操作は、特異な特性(例えば切り欠きや突起)を持つエッジ形体をユーザーの少数あるいは最小限の動作によって簡単に適合することができるという利点がある。
図4に示すボックスツール300の操作は図3A〜3Cを参照して前述したボックスツール300の操作と同様である。3つの点1、2、3は、前述と同様に位置330、340、380’に配置される。しかし、図4に示す例では、障害420を含まないエッジ形体410の直線部の位置を検出することが求められている。したがって点3は、障害420がボックスツール300の訓練やそれに続くエッジ検出操作に支障をきたす恐れがないことが確実な位置380’に配置される。
具体的に点3は、ボックスツール関心領域350の連結された幅寸法が障害420を含まないように調整されるように、かつ連結されたセレクタ位置インジケータ385がエッジ形体410の直線部における障害420から離間した必要な位置となるように配置され、それにより訓練されたボックスツール300は求められたとおりに操作される。ボックスツール関心領域350の幅およびセレクタ位置インジケータ385の両方が図3Cを参照して前述したように自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整され、図4に示すように設定点3に基づいて最終的に定着し、それにより点3の定着という1回のユーザー動作によって両方が障害420を回避することは理解されるべきである。
図5A〜5Dは、円状エッジ形体510上における円ツール500の操作を示す図である。円ツール500の各種特性の操作は、説明や文脈により特に別の指示がなければ、図3A〜3Cを参照して前述したボックスツール300の類似特性と同様である。操作において、ここでは「マルチ・クリック・プラス」とされるツールモードで、図11を参照して下記に説明するようにビデオツールバーのボックスツールアイコンが選択されると、図5Aに示す円ツールインジケータ520がディスプレイに表示されうる。円ツールインジケータ520は、ボックスツールインジケータ320を参照して前述したようにカーソル点と関連付けることが可能である。
図5Aに示す例において、ユーザーはまずエッジ形体510に沿って必要な位置530に点1を配置する。点1を設定すると、十字等のパラメータインジケータが点1に定着し、ユーザーはカーソル535を続けて動かすことができ、それによりいくつかの実施形態においては、カーソル535が点1に定着したパラメータインジケータに(位置530において)点作図線532によって接続可能となり、点作図線532はカーソル535にピンと張った輪ゴムのように追従することができる。点作図線532の移動の終端は、自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整されるパラメータインジケータとして認識されることが可能である。例示的な各実施形態において、点作図線532はユーザーがマウスボタンを押したりおよび/または押さえ続ける必要なしにカーソル位置に追従可能である。図5Aに示すように、ユーザーはエッジ形体510に沿って第2点に向かってカーソル535を動かしている。
続いて図5Bに示すように、ユーザーはエッジ形体510上の位置540に点2を設定し、それにより他のパラメータインジケータが定着し、かつ円ツール500の他のパラメータインジケータを暫定的な円作図線532’として表示させることができる。点2を設定した後も、ユーザーはカーソル535を継続して動かすことができる。図5Bに示す例において、点2を設定した後、暫定的な円作図線532’を、ユーザーがマウスボタンを押したりおよび/または押さえ続ける必要なしに点1、点2、カーソル535の位置に最良適合するように自動的に連結されて動的に調整される。
続いて図5Cに示すように、ユーザーはエッジ形体510上の位置580に点3を設定し、それにより他のパラメータインジケータが定着し、かつ円ツール500の他のパラメータインジケータを表示させることができる。暫定的な円作図線532’は、円ツール関心領域中心線インジケータ542でもある定着公称円インジケータ542によって置き換え可能であるか、あるいは動的に調整されて定着公称円インジケータ542となる。定着公称円インジケータ542は、点1、点2、点3に最良適合し、エッジ形体510に名目上近似する半径と中心位置を有する。サンプリング方向は、円ツール関心領域中心線インジケータ542上で反時計方向を指し示す矢印552である定着サンプリング方向インジケータによって示されるように、点1から点2に向かって円の周りを進行可能である。
図5Cに示す他の例示的なパラメータインジケータは、円ツール関心領域内半径または内直径550Iおよび外半径または外直径550E、走査方向矢印570、セレクタ位置インジケータ585および上昇/下降インジケータ560を含む。例示的な各実施形態においては、これらの他のパラメータインジケータは、ユーザーがマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続ける必要なしに自動的に連結されカーソル位置に基づいて動的に調整可能である。
図5Cに示す例として、点3が設定されると、円ツール関心領域550の自動的に連結された半径方向寸法、セレクタ位置インジケータ585および走査方向矢印570によって示された半径方向のエッジ走査方向はカーソル位置に基づいて動的に調整される。半径方向のエッジ走査方向はカーソル535を円ツール関心領域中心線インジケータ542に対して配置する機能となりうる。
図5Cに示す例では、ユーザーは設定点3から下降した点にカーソル535を移動して、関心領域直径550Eの位置、円ツール関心領域550の半径方向寸法、セレクタ位置インジケータ585および走査方向矢印570がそれにより動的に調整される。カーソル535の位置が円ツール関心領域中心線インジケータ542の外側にあるので、走査方向矢印570によって示される走査方向は半径方向に外側へ向かい、カーソル535が円ツール関心領域中心線インジケータ542の内側となった場合は、走査方向は逆向きとなる。
図5Cに示す実施形態では、外直径550Eは動的に調整されてカーソル535に追従し、円ツール関心領域550の半径方向寸法は動的に調整されて円ツール関心領域中心線インジケータ542に対して対称となる。しかし、他の例示的な各実施形態においては、円ツール関心領域内直径550Iおよび/または外直径550Eは、円ツール関心領域550の半径方向寸法が円ツール関心領域中心線インジケータ542に対して対称とならないように後に個別に調整される。
図5Dに示すように、ユーザーはカーソル535を位置590へと移動し続け、自動的に連結された円ツール関心領域550の半径方向寸法、セレクタ位置インジケータ585および走査方向矢印570がそれによって動的に調整される。セレクタ位置インジケータ585の位置は、エッジ形体510上において必要かつ原型的な走査配置と一致し、走査方向矢印570は必要な半径方向に沿って指し示す。
ユーザーが点4を位置590に設定すると、設定点4の位置に基づいて各種パラメータインジケータが定着および/または固定し、パラメータインジケータの最終設定に関連付けられた未確定のパラメータインジケータのいずれもが、ツールが自動的に指導あるいはツールが訓練されるべく作動するように決定されて利用される。
ツールが訓練された後、上昇/下降インジケータ560は図5Dに示すように暗い領域と明るい領域とで自動的に埋められ、それにより訓練時のツール操作により決定された暗い領域から明るい領域への移行方向に反映される。続いて、訓練されたパラメータに基づいてエッジ形体510に沿って検出される一連のエッジ点がディスプレイ上に、例えば市販の機械画像システムに採用された既知の方法によって印付けされる。ユーザーは訓練結果を許容し、続いて他の操作を行うか、あるいは訓練結果を拒否し、さらにツールパラメータを変更して納得できる結果が得られるまでツールを再訓練する。
図6は、障害620を含む円状エッジ形体610における円ツール500の操作の効果を示す図である。下記により詳細に述べるように、本発明における円ツール500の操作は、特異な特性(例えば切り欠きや突起)を持つ円状エッジ形体をユーザーの少数あるいは最小限の動作によって簡単に適合することができるという利点がある。図6に示す円ツール500の操作は図5A〜5Dを参照して前述した円ツール500の操作と同様である。3つの点1、2、3は、前述と同様に位置530、540、580に設定される。
しかし、図6に示す例では、障害620を含まないエッジ形体610の円状部の配置を検出することが求められている。したがって点4は、障害620が円ツール500の訓練やそれに続くエッジ検出操作に支障をきたす恐れがないことが確実な位置590’に設定される。具体的に点4は、円ツール関心領域550の連結された半径方向寸法が障害620を含まないように調整されるように、かつ連結されたセレクタ位置インジケータ585が必要なエッジ形体610の部分における障害620から離間した必要な位置となるように配置され、それにより訓練された円ツール500は求められたとおりに操作される。円ツール関心領域550の半径方向寸法およびセレクタ位置インジケータ585の両方が図5Cを参照して前述したように自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整され、図6に示すように設定点4に基づいて最終的に定着し、それにより点4の定着という1回のユーザー動作によって両方が障害620を回避することは理解されるべきである。
図7A〜7Dは、円弧状形体710上における円弧ツール700の操作を示す図である。円弧ツール700の各種特性の操作は、説明や文脈により特に別の指示がなければ、図5A〜5Dを参照して前述した円ツール500の類似特性と同様である。
操作において、ここでは「マルチ・クリック・プラス」とされるツールモードで、図11を参照して下記に説明するようにビデオツールバーの円弧ツールアイコンが選択されると、図7Aに示す円弧ツールインジケータ720がディスプレイに表示されうる。
円弧ツールインジケータ720は、ボックスツールインジケータ320を参照して前述したようにカーソル点と関連付けることが可能である。図7Aに示す例においては、ユーザーはまずエッジ形体710上の円弧の一端にある必要な位置730に点1を設定する。点1を設定すると、十字等のパラメータインジケータが点1に定着し、ユーザーはカーソル735を続けて動かすことができ、それによりカーソル735が点1に定着したパラメータインジケータに(位置730において)点作図線732によって接続可能となり、点作図線732はカーソル735にピンと張った輪ゴムのように追従することができる。点作図線732の移動の終端は、自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整されるパラメータインジケータとして認識されることが可能である。
例示的な各実施形態においては、点作図線732は、ユーザーがマウスボタンを押したりおよび/または押さえ続ける必要なしに、ユーザーによるマウスの動きに追従することができる。図7Aに示すように、ユーザーはエッジ形体710に沿って第2点に向かってカーソル735を動かしている。
続いて図7Bに示すように、ユーザーはエッジ形体710上の位置740に点2を設定し、それにより他のパラメータインジケータが定着し、かつ円弧ツール700の他のパラメータインジケータを暫定的な円弧作図線732’として表示させることができる。点2を設定した後も、ユーザーはカーソル735を継続して動かすことができる。図7Bに示す例において、点2を設定した後、暫定的な円弧作図線732’を、ユーザーがマウスボタンを押したりおよび/または押さえ続ける必要なしに点1、点2、カーソル735の位置に最良適合するように自動的に連結されて動的に調整される。その他の各実施形態においては、作図線は含まれておらず、カーソルはパラメータインジケータとして動作可能である。カーソルまたは移動する円弧作図線732’は、円弧ツール700の関心領域の潜在的なパラメータを反映していることからパラメータインジケータとして認識され、後述のようにユーザーが第3点を設定した場合に固定される。
続いて図7Cに示すように、ユーザーはエッジ形体710上の円弧の他端における必要な位置780に点3を配置し、それにより他のパラメータインジケータが定着し、かつ/あるいは円弧ツール700の他のパラメータインジケータを表示させることができる。暫定的な円弧作図線732’は、円弧ツール関心領域中心線インジケータ742でもある定着公称円弧インジケータ742によって置き換え可能であるか、あるいは動的に調整されて定着公称円弧インジケータ742となる。定着公称円弧インジケータ742は、点1、点2、点3に最良適合し、エッジ形体710に名目上近似する半径と中心位置を有する。サンプリング方向は、円弧ツール関心領域中心線インジケータ742上で反時計方向を指し示す矢印752である定着サンプリング方向インジケータによって示されるように、点1から点2に向かって円弧の周りを進行可能である。
図7Cに示す他の例示的なパラメータインジケータは、円弧ツール関心領域内半径750Iおよび外半径750E、走査方向矢印770、セレクタ位置インジケータ785および上昇/下降インジケータ760を含む。例示的な各実施形態においては、これらの他のパラメータインジケータは、円ツール500の類似した要素と同様に、ユーザーがマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続ける必要なしに自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整可能である。図7Cに示す例では、ユーザーは、円ツール500の類似した要素と同様に、設定点3から下降した点にカーソル735を継続して移動して、関心領域直径550E(関心領域外半径750E)の位置、円弧ツール関心領域750の半径方向寸法、セレクタ位置インジケータ785および走査方向矢印770がそれにより動的に調整される。
図7Dに示すように、ユーザーはカーソル735を移動し続けて位置790に点4を設定し、自動的に連結された円弧ツール関心領域750の半径方向寸法、セレクタ位置インジケータ785および走査方向矢印770がそれによって動的に調整される。セレクタ位置インジケータ785の位置は、エッジ形体710上において必要かつ原型的な走査配置と一致し、走査方向矢印770は必要な半径方向に沿って指し示す。ユーザーが点4を位置790に設定すると、設定点4の位置に基づいて各種パラメータインジケータが定着および/または固定し、パラメータインジケータの最終設定に関連付けられた未確定のパラメータインジケータのいずれもが、ツールが自動的に指導あるいはツールが訓練されるべく作動するように決定されて利用される。ツールが訓練された後、上昇/下降インジケータ760は図7Dに示すように暗い領域と明るい領域とで自動的に埋められ、それにより訓練時のツール操作により決定された暗い領域から明るい領域への移行方向に反映される。続いて、訓練されたパラメータに基づいてエッジ形体710に沿って検出される一連のエッジ点がディスプレイ上に、例えば市販の機械画像システムに採用された既知の方法によって印付けされる。ユーザーは訓練結果を許容し、続いて他の操作を行うか、あるいは訓練結果を拒否し、さらにツールパラメータを変更して納得できる結果が得られるまでツールを再訓練する。
図8A〜8Cは、エッジ形体810上における例示的なエッジ自動焦点ツール800の操作を示す図である。操作において、ここでは「マルチ・クリック・プラス」とされるツールモードで、図11を参照して下記に説明するようにビデオツールバーのエッジ自動焦点ツールアイコンが選択されると、図8Aに示すエッジ自動焦点ツールインジケータ820がディスプレイに表示されうる。エッジ自動焦点ツールインジケータ820は、ボックスツールインジケータ320を参照して前述したようにカーソル点と関連付けることが可能である。
図8Aに示す例において、ユーザーはまずエッジ形体810に沿って必要な位置830に点1を設定し、それによりエッジ形体810が自動焦点操作に利用されるべき対象であることが示され、また自動焦点ツール関心領域ボックス850の寸法における一端の境界となる(図8Bおよび8Cに図示)。
図8A〜8Cに示す例において、点1は関心領域の「高さ」(または長手方向寸法)における一端の境界となるが、他の各実施形態または例においては、点1は関心領域の(関心領域の長手方向寸法とも見なされうる)「幅」における一端の境界としてもよく、一般的にはエッジ形体810上の方向および対応するエッジ自動焦点ツール800の方向によって決定される。点1を設定すると、十字等のパラメータインジケータが点1に定着し、ユーザーはカーソル835を続けて動かすことができ、それによりカーソル835が点1に定着したパラメータインジケータに(位置830において)点作図線832および直交実作図線832’によって接続可能となり、それらはカーソル835に動的に追従することができる。
点作図線832および/または直交実作図線832’の移動の終端は、自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整されるパラメータインジケータとして認識されることが可能である。例示的な各実施形態においては、これらのパラメータインジケータは、ユーザーがマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続ける必要なしに動的に調整されてカーソル位置に追従可能である。操作においては、ユーザーが(横または縦の)点作図線832をエッジ形体810に略一致させることが望ましい。
図8Aに示すように、ユーザーはカーソル835を点1の右下にある第2点に移動しており、暫定的に自動焦点ツール関心領域ボックス850の寸法における他端の境界が点1により設定される。また図8Aには、4つの象限A、B、C、Dが示され、これらは点1に対応して描写されおり、下記に概略する操作において重要な役割を果たす。この4つの象限はユーザーに対して表示されなくともよい。
続いて、図8Bに示すように、ユーザーは位置840に点2を設定する。点2の設定により自動焦点ツール関心領域ボックス850の寸法における他端が定着し、点1がその境界となり、関連するパラメータインジケータが点2を任意に表示させ、また自動焦点ツール関心領域ボックス850全体のようなエッジ自動焦点ツール800の他のパラメータインジケータを表示させることができる。図8Bにおいて示す例のように、点2を設定した後、自動焦点ツール関心領域ボックス850の左側および上側が定着し、ユーザーがマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続ける必要なしに、自動焦点ツール関心領域ボックス850の右側および下側が自動的に連結されてカーソル835の位置に基づいて動的に調整される。点2を設定した後も、ユーザーはカーソル835を継続して動かすことができる。
図8Bに示す他の例示的なパラメータインジケータは自動焦点ツール関心領域ボックス850、走査方向矢印870、上昇/下降インジケータ860を備える。走査方向は、点2が4つの象限A、B、C、Dのうちのどこに位置するかに基づいて、例えば象限D内の左から右へ、象限A内の下から上へ、象限B内の右から左へ、さらに象限C内の上から下へと決定される。
続いて、図8Cに示すように、ユーザーは位置880に点3を設定し、自動焦点ツール関心領域の幅寸法が動的に調整され、定着する。点3の設定により自動焦点ツール関心領域ボックス850の全体が定着する。図8Bおよび8Cに示す例において、関心領域幅寸法の左端は、点作図線832からの点2の距離に基づいて点作図線832からデフォルト距離に配置される。関心領域幅寸法の右端は点3によって決定される。しかし、他の各実施形態においては、幅寸法は点3の位置に基づいて点作図線832の位置に対して単に対称に配置されてもよい。ユーザーが点3を位置880に設定すると、設定点3の位置に基づいて各種パラメータインジケータが定着および/または固定し、パラメータインジケータの最終設定に関連付けられ未確定のパラメータインジケータのいずれもが、ツールが自動的に指導あるいはツールが訓練されるべく作動するように決定されて利用される。ツールが訓練された後、上昇/下降インジケータ860は空白のままとしてもよく、それにより上昇/下降パラメータがエッジ自動焦点ツール800に必要なツールパラメータではないことが示される。しかし必要であれば、上昇/下降パラメータは、次にツールを編集するユーザによりエッジ自動焦点ツールユーザーインターフェースの関連するメニューやウィンドウを用いて設定可能である。このような場合には、上昇/下降インジケータ860はそれに伴って埋められ、上昇/下降パラメータインジケータが現在設定されていることを示し、使用されうる。次に、市販の機械画像システムに採用された既知の方法を用いて訓練されたパラメータに基づいて自動焦点操作が行われる。ユーザーは訓練結果を許容し、続いて他の操作を行うか、あるいは訓練結果を拒否し、さらにツールパラメータを変更して納得できる結果が得られるまでツールを再訓練する。
図9A〜9Cは、エッジ形体910上における例示的なデュアルエリアコントラスト(DAC)ツール900の操作を示す図である。DACツール900を構成する目的および一般的な機能に関する教示はWassermanおよびTessadroに対する米国特許第6,542,180号(‘180号特許と称する)に開示され、その全体を参照することによりここに引用したものとする。
操作において、ここでは「マルチ・クリック・プラス」とされるツールモードで、図11を参照して下記に説明するようにビデオツールバーのDACツールアイコンが選択されると、図9Aに示すDACツールインジケータ920がディスプレイに表示される。DACツールインジケータ920は、ボックスツールインジケータ320を参照して前述したようにカーソル点と関連付けることが可能である。
図9Aに示す例において、ユーザーはまず点1をエッジ形体910に沿って必要な位置930に設定し、それによりDACツール関心領域950L、950R(図9Bおよび9Cに図示)がエッジ形体910の周りに配置されるべきであることを示し、DACツール関心領域950L、950Rの(この場合の縦寸法に沿った)長手方向寸法における一端の境界となる。点1を設定すると、十字等のパラメータインジケータが点1に定着し、ユーザーはカーソル935を続けて動かすことができ、それによりカーソル935が点1に定着したパラメータインジケータに(位置932において)点作図線932によって接続可能となり、点作図線932はカーソル935にピンと張った輪ゴムのように追従することができる。点作図線932の移動の終端は、自動的に連結されてカーソル位置に基づいて動的に調整されるパラメータインジケータとして認識されることが可能である。例示的な各実施形態において、点作図線932はユーザーがマウスボタンを押したりおよび/または押さえ続ける必要なしにカーソル位置に追従可能である。操作において、ユーザーが点作図線932をエッジ形体910に略一致させることが望ましい。
図9Aに示すように、ユーザーはカーソル935を第2点に向かってエッジ形体910に沿って、点1の上において動かし、DACツール関心領域950L、950Rの長手方向寸法における第2端の暫定的な境界となる。
続いて、図9Bに示すように、ユーザーは位置940に点2を設定する。点2の設定により、DACツール関心領域950L、950Rの高さ(または長手方向)寸法における第2端、中心線インジケータ942の位置が定着し、関連するパラメータインジケータに点2を任意に表示させ、さらにDACツール900の他のパラメータインジケータを表示させうる。図9Bにおいて示す例のように、点2を設定した後、DACツール関心領域950L、950Rそれぞれの上側および下側が定着し、ユーザーが点2の設定後にマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続ける必要なしに、DACツール関心領域950L、950Rの横寸法が自動的に連結されてカーソル935の位置に基づいて動的に調整される。点2を設定した後も、ユーザーはカーソル935を継続して動かすことができる。
続いて、図9Cに示すように、ユーザーは点3を位置980に設定し、それによりDACツール関心領域950L、950Rそれぞれの横寸法(各幅および横位置)が動的に調整され、定着する。図9Bおよび9Cに示す例において、中心線インジケータ942からのDACツール関心領域950L、950Rの「内側境界」における横方向の距離は対称的なデフォルト距離となる。中心線インジケータ942からのDACツール関心領域950L、950Rの「外側境界」における横方向の距離は点3の位置に対応する対称的な距離となる。しかし、他の各実施形態において中心線インジケータ942からのDACツール関心領域950L、950Rの「内側境界」における横方向の距離は単に中心線インジケータ942への外側境界からの距離の比例としてもよい。
ユーザーが点3を位置980に設定すると、設定点3の位置に基づいて各種パラメータインジケータが定着および/または固定し、パラメータインジケータの最終設定に関連付けられ未確定のパラメータインジケータのいずれもが、ツールが自動的に指導あるいはツールが訓練されるべく作動するように決定されて利用される。続いて、市販の機械画像システムに採用された既知の方法を用いておよび/または‘180号特許に記載されているように、訓練されたDACツール900の結果に基づいて光調整操作を行なってもよい。ユーザーは照明結果およびDACツール900の訓練結果を許容し、続いて他の操作を行ってもよく、あるいは訓練結果を拒否し、さらにツールパラメータを変更して納得できる結果が得られるまでツールを再訓練してもよい。
図10Aおよび10Bは、マルチ・クリック・プラスビデオツールの操作におけるルーチン1100の例示的な1つの実施形態を表すフローチャートである。
図10Aに示すように、ブロック1110において、選択するマルチ・クリック・プラスビデオツールがユーザーにより入力され(例えばユーザーは、適用可能であればマルチ・クリック・プラスツールモードを起動してツールバー上の必要なビデオツールアイコンをクリック可能である)ブロック1112において、測定物画像におけるGUI表示は選択されたビデオツールのためのGUIに対応するように変更される。ブロック1114において、ユーザーが(例えばマウス動作に基づいて)カーソルを画像上の第1の必要な位置に設定すると、ユーザー入力に適合するようにカーソルが設定される。
ブロック1116において、ユーザーが(例えばカーソルが第1の必要な位置にあるときにマウスボタンでクリックすることにより)第1の必要な位置に第1点を設定すると、第1点に関連付けられたビデオツールパラメータが決定される。さらに、1つまたは2つ以上の調整されたあるいは追加された、第1点の入力に対応するビデオツールGUIのパラメータインジケータが表示される。1つまたは2つ以上のパラメータインジケータが定着する。
ブロック1118において、ユーザーが第1点を設定し、1つまたは2つ以上のパラメータインジケータが自動的に連結され(例えば、カーソルが第1点から離間するように)カーソル位置に基づいて動的に調整される。各種の例示的な実施形態においては、自動的に連結された1つまたは2つ以上のパラメータインジケータは、ユーザーがマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続ける必要なしに、第1点を設定後に、カーソル位置に基づいて動的に調整可能である。ブロック1120において、ユーザーが(例えばマウス動作に基づいて)カーソルを画像上の第2の必要な位置に設定すると、ユーザー入力に適合するようにカーソルが設定される。
ブロック1122において、ユーザーが(例えばカーソルが第2の必要な位置にあるときにマウスボタンでクリックすることにより)第2の必要な位置に第2点を設定すると、第2点に関連付けられたビデオツールパラメータが決定される。さらに、1つまたは2つ以上の調整されたあるいは追加された、第2点の入力に対応するビデオツールGUIのパラメータインジケータが表示される。1つまたは2つ以上のパラメータインジケータが定着する。
図10Bに示すように、点Aからブロック1150にかけてルーチンが続けられる。ブロック1150において、ユーザーが前回の点(例えば第2点または新たな点)を設定した後に、1つまたは2つ以上の調整されたあるいは追加されたパラメータインジケータが(例えば第2点または新たな点からカーソルが移動した際に)自動的に連結されカーソル位置に基づいて動的に調整される。各種の例示的な実施形態においては、自動的に連結された1つまたは2つ以上のパラメータインジケータは、ユーザーがマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続ける必要なしに、第2点を設定後に、カーソル位置に基づいて動的に調整可能である。例えば、マルチ・クリック・プラスビデオツールがエッジ検出ボックスツールである場合、1回目のステップ1150が達成されると、第2点が設定された後に、複数のパラメータインジケータが自動的に連結されカーソル位置に基づいて自動的に調整される。複数のパラメータインジケータはエッジ「セレクタ」位置インジケータおよび関心領域寸法(または座標)インジケータを含む。走査方向インジケータもまた連結されカーソル位置に基づいて自動的に調整されることが可能である。
ブロック1152において、ユーザーがカーソルを画像上の新たな必要な位置(例えば第3または第4の必要な位置)に設定すると、ユーザー入力に適合するようにカーソルが設定される。ブロック1154において、ユーザーが(例えばカーソルが新たな必要な位置にあるときにマウスボタンでクリックすることにより)新たな必要な位置に新たな点を設定すると、この新たな点に関連付けられたビデオツールパラメータが決定される。さらに、1つまたは2つ以上の調整されたあるいは追加された、新たな点に対応するビデオツールGUIのパラメータインジケータが表示可能となる。1つまたは2つ以上のパラメータインジケータが定着する。新たな設定点がビデオツールパラメータを決定するために必要となる最終的な設定点である場合、定着したおよび/または確定した一連のビデオツールパラメータインジケータが表示可能となる。
決定ブロック1156において、ユーザーの決定したビデオツールパラメータがすべて識別されたか否かの決定がなされる。ユーザーが決定したツールパラメータのすべてが識別されていない場合、ルーチンはブロック1150に戻り、追加されたツールパラメータを識別する操作を行う。
例えば、マルチ・クリック・プラスビデオツールがエッジ検出円弧または円ツールである場合、2回目のステップ1150が達成されると、第3点が配置された後に、複数のパラメータインジケータが自動的に連結されカーソル位置に基づいて自動的に調整される。複数のパラメータインジケータはエッジ「セレクタ」位置インジケータおよび関心領域寸法(または座標)インジケータを含む。走査方向インジケータもまた連結されカーソル位置に基づいて自動的に調整されることが可能である。
一方で、ユーザーの決定したツールパラメータのすべてが識別された場合、ルーチンはブロック1158に移行する。ブロック1158において、残りのビデオツールパラメータのいずれもが自動的に決定され、および/またはビデオツールが訓練されおよび/または決定されたすべてのパラメータに基づいて動作する。ブロック1160において、訓練されたビデオツールの動作結果が記録され、(例えば手動または学習モード操作時に)表示あるいは出力され、および/または許容できる結果である場合、決定され訓練されたビデオツールパラメータは(例えばユーザーにより許容されれば学習モード操作時に)パートプログラムに記録または保存される。
図11は、各種ビデオツールおよびモードが選択可能なツールバー1200を示す図である。
図11に示すように、ツールバー1200は、図3〜10を参照して前述したビデオツールを含む多数のビデオツールの選択肢を備える。またツールバー1200は、既知のワンクリックモードのセレクタ1212、マルチ・クリックモードのセレクタ1214、マルチ・クリック・プラスモードのセレクタ1216を含む各種モードのセレクタを備える。操作時に、1つの実施形態においては、図11に示すマルチ・クリック・プラスセレクタ1216に例示されるように、ユーザーがセレクタを選択した後、セレクタは起動ツールモードを決定し、起動ツールモードを示すために継続して強調表示されてもよい。その後、各ビデオツールのいずれかが選択されると、セレクタは選択された起動モードに応じて操作する。セレクタ1218は既知の「自動操作」モードのためのものであり、他のモードと連動して起動される。自動操作モードにおいて、ユーザーが最終的に決定したビデオツールデータが入力されると、ビデオツールはユーザーの次の動作や指令を待たずに自動的に作動し、ツール自体を訓練する。
図12Aおよび12Bは表1400を示す図で、各種ビデオツールパラメータの決定がどのように一連のポイント設定に対応付けられるかに関する例示的な実施形体の組を図示しており、その対応付けは指定の「クリック」(例えばマウスボタン、トラックボールまたは他のユーザデータ入力装置)によってなされてよい。表1400において、詳細は後述する「MC+」は(例えばマルチ・クリック・プラスツールモードにおける)マルチ・クリック・プラスツール操作を表し、「MC」は(例えばマルチ・クリックツールモードにおける)マルチ・クリックツール操作を表す。多数のビデオツールの例示的なMC+操作については図3〜10を参照して上述したので、行1410、1420、1430、1460、1470の詳細な説明は省略するが、上述の説明と一般的な技術に基づいて理解されるであろう。説明のために、行1410の項目について述べる。
図12Aに示すように、行1410では、第1列はマルチ・クリック・プラスボックスツールおよび/またはマルチ・クリック・プラス自動トレースツールの操作が列1410において要約されている。続いて行1410に沿って見ていくと、列Aは対象ツールの各ビデオツールGUIを操作する際、1回目のクリックによって関心領域の高さにおける端点#1が確定されることを示す。列Bは2回目のクリックによって関心領域の高さにおける他の端点である端点#2が確定されることを示し、列Cは2回目のクリックによって関心領域の角度方位が同じく確定されることを示す。列Dは3回目のクリックによって(中心線に対して対称となる)関心領域の幅が確定されることを示し、列Eおよび列Fはそれぞれ3回目のクリックによってさらにセレクタ位置および走査方向が確定されることを示す。列Gはサンプリング方向が、1回目のクリックによって確定された点#1の位置から、2回目のクリックによって確定された点#2の位置に向かう方向への追従が決定されることを示す。
図12Aおよび12Bにおける残りの列は先の説明に基づいて理解可能であろう。「MCツール」各列と(異なるモードで操作される類似のビデオツールに対応した)その上の「MC+ツール」各列との比較により、MCツールがMC+ツールと同様に操作されることが示されるが、列D、E、F、Gの操作に関連する各パラメータは「デフォルト」に設定され、つまりユーザーはMCツールのパラメータを完全に定義するために列A、B、Cに示されるクリック操作のみ行えばよい点が相違している。それにより、MCツールモードはMC+モードと比べより簡単で便利なツール操作を提供する利点があるが、特定の形体にはカスタマイズされていないデフォルトツールパラメータであるという欠点もある。従って、MCツールモードは、例えば図4および6に示すものと同様の形体のように、複数の形体における検査操作を行う際に適さない場合もある。
それでもなお、いくつかの実施形態においては、MCツールはMC+ツールのいくつかの実施形態で得られるような操作上の利点を含みうる。例えば、いくつかの実施形態においては、ユーザーが点を設定した後、(例えばカーソルが点から離間するように移動すると)1つまたは2つ以上のパラメータインジケータが自動的に連結されカーソル位置に基づいて動的に調整可能であるという点、またユーザーが点の設定後にマウスボタンを押したり、かつ/あるいは押さえ続けたりする必要なしにパラメータインジケータがカーソル位置に基づいて動的に調整されるという点で有益である。
図3〜11を参照してマルチ・クリック・プラスビデオツールの各種例示的な実施形態を説明する際に例示的な一連の操作の概略を述べたが、他の例示的な実施形態における所定の操作が他の一連の操作において行われても良く、および/または1つあるいは2つ以上の上述した操作特性またはGUI特性が省略されてもよく、その場合もここで開示された方法およびGUIの他の発明の態様により実質的な利益が得られることを理解されたい。従って、本発明の好適な実施形態が図示および説明されたが、本発明の精神と主旨から逸脱することなく各種変更が可能であることを理解されたい。
本発明は、画像検査システムのビデオツール制御方法に利用でき、特に同システムにおける検査操作の定義に使用可能なビデオツールの制御方法に利用できる。
汎用機械画像検査システムの標準的な各種構成部品を示す図である。 機械画像検査システムの制御システム部および画像システム構成部品部を示す図である。 不完全なエッジ形体上における例示的なボックスツールの操作を示す図である。 不完全なエッジ形体上における例示的なボックスツールの操作を示す図である。 不完全なエッジ形体上における例示的なボックスツールの操作を示す図である。 切り欠かれたエッジ形体上における、図3の例示的なボックスツールの操作を示す図である。 円状形体上における例示的な円ツールの操作を示す図である。 円状形体上における例示的な円ツールの操作を示す図である。 円状形体上における例示的な円ツールの操作を示す図である。 円状形体上における例示的な円ツールの操作を示す図である。 切り欠かれたエッジ形体上における、図5の例示的な円ツールの操作を示す図である。 円弧状形体上における例示的な円弧ツールの操作を示す図である。 円弧状形体上における例示的な円弧ツールの操作を示す図である。 円弧状形体上における例示的な円弧ツールの操作を示す図である。 円弧状形体上における例示的な円弧ツールの操作を示す図である。 エッジ形体上における例示的なエッジ自動焦点ツールの操作を示す図である。 エッジ形体上における例示的なエッジ自動焦点ツールの操作を示す図である。 エッジ形体上における例示的なエッジ自動焦点ツールの操作を示す図である。 は、エッジ形体上における例示的なデュアルエリアコントラストツールの操作を示す図である。 エッジ形体上における例示的なデュアルエリアコントラストツールの操作を示す図である。 エッジ形体上における例示的なデュアルエリアコントラストツールの操作を示す図である。 マルチ・クリック・プラスビデオツールの操作におけるルーチンの1つの実施形態を表すフローチャートである。 マルチ・クリック・プラスビデオツールの操作におけるルーチンの1つの実施形態を表すフローチャートである。 各種ビデオツールやビデオツールモードが選択可能なツールバーを示す図である。 各種マルチ・クリック・プラスおよびマルチ・クリックビデオツールのパラメータを設定する操作を示す表である。 各種マルチ・クリック・プラスおよびマルチ・クリックビデオツールのパラメータを設定する操作を示す表である。
符号の説明
3,4…設定点
10,100…機械画像検査システム
12…画像測定装置
14…制御コンピュータシステム(制御システム部)
16…ディスプレイ(ディスプレイ部)
20…測定物
32…可動測定物ステージ
34…光学画像化システム(カメラ部)
120…制御システム部 143,143a〜143m…ビデオツール部
260…カメラシステム(カメラ部)
300…ボックスツール
320…ボックスツールインジケータ
350…ボックスツール関心領域
350B…関心領域ボックス 500 円ツール
520…円ツールインジケータ
550…円ツール関心領域
700…円弧ツール
720…円弧ツールインジケータ
750…円弧ツール関心領域
800…エッジ自動焦点ツール
820…エッジ自動焦点ツールインジケータ
850…自動焦点ツール関心領域ボックス
900…ツール
920…ツールインジケータ
950L…ツール関心領域

Claims (19)

  1. 測定物画像を撮影するためのカメラ部と、前記測定物画像を表示するためのディスプレイ部と、前記測定物画像の処理を制御するとともに前記ディスプレイ部に前記ビデオツールグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示させるビデオツールを含む制御システム部と、を備えた画像検査システムのビデオツール制御方法であって、
    前記ビデオツールは、表示可能な複数のパラメータインジケータを含むビデオツールGUIを備え、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの表示を変更するために追加可能であり、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの前記表示において調整可能であり、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの前記表示において定着可能であり、
    前記ビデオツール制御方法は、
    (a)ユーザーが前記ビデオツールを選択した際に、前記ビデオツールGUIおよびカーソルを前記測定物画像に重ねて表示するとともに、前記ユーザーの操作により前記カーソルを所望の位置に設定可能な工程と、
    (b)前記ビデオツールGUIが表示されている時に、前記ユーザーが複数の設定点をそれぞれ所望の位置に設定する操作により、複数のビデオツールパラメータを決定する工程と、
    (c)前記ユーザーが少なくとも1つの設定点を設定する際に、前記カーソルが前記設定点から離れるように移動したら、前記カーソルの位置に基づいて少なくとも1つの新たなパラメータインジケータを動的に調整し、前記カーソルの位置に自動的に連結して表示することを含むビデオツール操作を行う工程と、
    を備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  2. 請求項1に記載のビデオツール制御方法であって、前記工程(c)において、前記ビデオツールの操作に基づいて動的に調整された少なくとも1つのパラメータインジケータを自動的に連結して表示することは、前記ビデオツールの操作に基づいて動的に調整される複数のパラメータインジケータを自動的に連結することを含むことを特徴とするビデオツール制御方法。
  3. 請求項2に記載のビデオツール制御方法であって、前記動的に調整されて新たに連結された前記複数のパラメータインジケータは、第1関心領域パラメータインジケータ、第2関心領域パラメータインジケータ、エッジセレクタ位置インジケータ、および走査方向インジケータを含む群から選択される少なくとも2つのパラメータインジケータを備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  4. 請求項3に記載のビデオツール制御方法であって、前記動的に調整されて新たに連結された前記複数のパラメータインジケータは少なくとも前記第1関心領域パラメータインジケータ、前記エッジセレクタ位置インジケータ、および前記走査方向インジケータを備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  5. 請求項1に記載のビデオツール制御方法であって、前記工程(b)において、前記ユーザーによる複数の設定点の設定は前記ユーザーが各設定点を同様の点設定操作により設定することを含むことを特徴とするビデオツール制御方法。
  6. 請求項5に記載のビデオツール制御方法であって、前記設定点の設定操作は、a)前記ユーザーがユーザー入力装置のボタンを押す操作、b)前記ユーザーがユーザー入力装置のボタンを素早く押して放す操作、のうちの1つを含むことを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の方法であって、前記工程(c)において、前記ビデオツール操作は、さらに前記設定点に少なくとも1つの新たなパラメータインジケータを定着させて表示する工程を備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  8. 請求項7に記載のビデオツール制御方法であって、前記ビデオツールはボックスツール、円ツール、円弧ツール、自動トレースツール、デュアルエリアコントラストツールのうちの1つであり、前記ユーザーが第1設定点を設定する際に、前記工程(c)の前記操作が行われ、新たに定着した前記少なくとも1つのパラメータインジケータは作図線の第1端を有し、前記第1端は前記第1設定点に定着されかつ表示され、動的に調整されて新たに連結された前記少なくとも1つのパラメータインジケータは前記作図線の前記第1端以外の部分を有することを特徴とするビデオツール制御方法。
  9. 請求項8に記載のビデオツール制御方法であって、前記ビデオツールはボックスツール、自動トレースツール、デュアルエリアコントラストツールのうちの1つであり、前記ユーザーが第2設定点を設定する際に、前記方法はさらに中心線インジケータを前記作図線の前記位置に定着し表示する工程を備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  10. 請求項8に記載のビデオツール制御方法であって、前記ビデオツールは円ツール、円弧ツールのうちの1つであり、前記ユーザーが第2設定点を設定する際に、前記カーソルが前記第2設定点から離間するように移動すると前記作図線が前記第1設定点、前記第2設定点、および前記カーソルの前記位置に基づいて動的に調整されて曲線状の作図線を形成し、前記ユーザーが第3設定点を設定する際に、前記方法はさらに中心線インジケータを前記作図線の前記位置に定着し表示する工程を備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  11. 請求項7に記載のビデオツール制御方法であって、前記工程(b)において、前記ユーザーによる複数の設定点の設定は前記ユーザーが3つの設定点を設定する工程を含み、
    前記ユーザーが第1設定点を設定する際に、1回目の前記工程(c)の前記操作が前記第1設定点に対応して行われ、
    前記ユーザーが第2設定点を設定する際に、2回目の前記工程(c)の前記操作が行われ、前記2回目の前記操作において前記ビデオツールを操作して、動的に調整されて新たに連結された少なくとも1つのパラメータインジケータを自動的に連結し表示することは、前記ビデオツールを操作して動的に調整されて新たに連結された複数のパラメータインジケータを自動的に連結することを含むことを特徴とするビデオツール制御方法。
  12. 請求項11に記載のビデオツール制御方法であって、前記ビデオツールはボックスツールおよび自動トレースツールのうちの1つであり、前記ユーザーが前記第2設定点を設定し前記2回目の前記工程(c)の前記操作を行う際に、前記2回目において新たに定着した前記少なくとも1つのパラメータインジケータがツール関心領域の第1寸法に対応し、前記2回目において新たに連結した前記複数のパラメータインジケータは下記の群から選択される少なくとも2つのパラメータインジケータを備え、前記群は、前記ツール関心領域の第2寸法、エッジセレクタ位置インジケータ、およびサンプリング方向インジケータを備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  13. 請求項7に記載のビデオツール制御方法であって、前記工程(b)において、前記ユーザーによる複数の設定点の設定は前記ユーザーが4つの設定点を設定する工程を備え、
    前記ユーザーが第1設定点を設定する際に、前記工程(c)の前記操作が前記第1設定点に対応して1回目に行われ、
    前記ユーザーが第2設定点を設定する際に、前記工程(c)の前記操作が前記第2設定点に対応して2回目に行われ、
    前記ユーザーが第3設定点を設定する際に、3回目の前記工程(c)の前記操作が行われ、前記3回目においては前記ビデオツールを操作して、動的に調整されて新たに連結された少なくとも1つのパラメータインジケータを自動的に連結し表示することは、前記ビデオツールを操作して動的に調整されて新たに連結された複数のパラメータインジケータを自動的に連結することを含むことを特徴とするビデオツール制御方法。
  14. 請求項13に記載のビデオツール制御方法であって、前記ビデオツールは円ツールおよび円弧ツールのうちの1つであり、前記ユーザーが前記第3設定点を設定し前記3回目の前記工程(c)の前記操作を行う際に、前記3回目において新たに定着した前記少なくとも1つのパラメータインジケータがツール関心領域の第1寸法に対応し、前記3回目において新たに連結した前記複数のパラメータインジケータは下記の群から選択される少なくとも2つのパラメータインジケータを備え、前記群は、前記ツール関心領域の半径方向寸法、エッジセレクタ位置インジケータ、およびサンプリング方向インジケータを備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
  15. 請求項1に記載のビデオツール制御方法であって、前記ユーザーが前記ビデオツールの関心領域の寸法に関連する最終ツールパラメータを決定するために使用される最終設定点を設定する際、エッジセレクタ位置および走査方向に関連するツールパラメータもまた前記最終設定点の前記設定に基づいて決定されることを特徴とするビデオツール制御方法。
  16. 請求項15に記載のビデオツール制御方法であって、前記ユーザーが前記最終設定点を設定すると、前記ビデオツールのすべての関心領域パラメータインジケータが定着し、エッジセレクタ位置インジケータが前記最終設定点の前記位置における少なくとも一部に基づいて定着し、走査方向インジケータが前記最終設定点の前記位置の少なくとも一部に基づいて最終決定されることを特徴とするビデオツール制御方法。
  17. 請求項1に記載のビデオツール制御方法であって、前記ユーザーはビデオツールバーにおける対応するツールモードセレクタおよびビデオツールセレクタを選択する方法によって前記ビデオツールを選択することを特徴とするビデオツール制御方法。
  18. 測定物画像を撮影するためのカメラ部と、前記測定物画像を表示するためのディスプレイ部と、前記測定物画像の処理を制御するとともに前記ディスプレイ部に前記ビデオツールグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示させるビデオツールを含む制御システム部と、を備えた画像検査システムのビデオツール制御方法であって、
    前記ビデオツールは、表示可能な複数のパラメータインジケータを含むビデオツールGUIを備え、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの表示を変更するために追加可能であり、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの前記表示において調整可能であり、前記パラメータインジケータの少なくともいくつかは前記ビデオツールGUIの表示において定着可能であり、
    前記ビデオツールは機械画像検査システムに含まれ、前記機械画像検査システムは測定物画像を提供するために使用されるカメラ部と、前記ビデオツールを含む制御システム部と、前記測定物画像および前記測定物画像に重ねて前記ビデオツールGUIを表示するために使用されるディスプレイ部とを備え、
    前記ビデオツール制御方法は、
    (a)ユーザーが前記ビデオツールを選択した際に、前記ビデオツールGUIおよびカーソルを前記測定物画像に重ねて表示するとともに、前記ユーザーの操作により前記カーソルを所望の位置に設定可能な工程と、
    (b)前記ビデオツールGUIが表示されている時に、前記ユーザーが複数の設定点をそれぞれ所望の位置に設定する操作により、複数のビデオツールパラメータを決定する工程と、
    (c)前記ユーザーが前記設定点を設定する度に前記ビデオツールGUIに表示される前記パラメータインジケータを変更する工程とを備え、
    前記工程(b)において、前記ユーザーによる複数の設定点の設定は前記ユーザーが各設定点を同様の設定点の設定操作により設定するものであり、
    前記ビデオツールGUIは、前記ユーザーが一連の設定点を順次設定する操作が可能であり、かつ
    前記ユーザーが前記一連の操作における最後の設定点である最終設定点を設定する前に、異なる種類の複数のパラメータインジケータが同時に連結されて前記カーソルの前記位置に基づいて動的に調整されることを特徴とするビデオツール制御方法。
  19. 請求項18に記載のビデオツール制御方法であって、前記ビデオツールGUIは前記ユーザーが最大4つの一連の設定点を設定することを含み、前記ユーザーが前記一連の設定点における最後の設定点である前記最終設定点を設定する前に、同時に連結されて動的に調整される異なる種類の複数のパラメータインジケータは、第1関心領域パラメータインジケータ、第2関心領域パラメータインジケータ、エッジセレクタ位置インジケータ、および走査方向インジケータを含む群から選択される少なくとも2つのパラメータインジケータを備えることを特徴とするビデオツール制御方法。
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