JP2006214975A - 帯電状態測定装置およびこれを備えた現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像装置に隣接あるいは内蔵できる帯電状態測定装置を提供する。
【解決手段】 非対称電圧波形発生電源24と直流電圧波形発生電源25とに接続されかつ互いに空間を隔てて平行に配置された第1電極21および第2電極22と、トナー担体2上に帯電したトナーを電極間に導入するトナー導入口20aと、トナーを搬送するための大気圧空気を導くために、トナー導入口に隣接して設けられた空気導入口20bと、電極間から特定のイオン移動度を有するトナー粒子を含んだ空気を排出する空気排出口20dと、電極間を通過したトナー粒子を排出するトナー排出口20cと、トナー排出口20cから出てきた帯電トナー粒子を捕捉するために空気排出口20dの下流に配置されるファラデーカップ23と、ファラデーカップ23に蓄えられた電荷を定量するために接続されるエレクトロメータ26と、を有して構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、電子写真方式の静電潜像画像を可視化する現像工程に適用可能なトナーの帯電状態を測定する帯電状態測定装置およびこれを備えた現像装置に関するものである。
従来から、トナー粒子の帯電量を安定化させるために、トナー粒子や添加剤の改良が続けられている。また、静電潜像を現像後、画像濃度をセンサで確認し、トナーの帯電条件を制御して、トナーの帯電量を一定にする方法も提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献10および非特許文献1、2参照)。
特開平10−288600号公報 特開平11−264790号公報 特開2000−046720号公報 特開2002−522873号公報 特開平08−286441号公報 特開2004−219820号公報 特開平06−308760号公報 特開2002−341662号公報 特開平10−288601号公報 特開平08−54373号公報 イー・エー・メーソンおよびイー・ダブリュ・マックダニエル、「ガス中のイオンの搬送特性」、ウィリー(Wiley)、ニューヨーク(New York)(1988) アイ・エー・ブリヤコフ(I.A.Buryakov)、イー・ヴィ・クリロフ(E.V.Krylov)、イー・ジー・ナザロフ(E. G. Nazarov)、ユー・ケーエッチ・ラズレフ(U.Kh.Rasulev)、「高周波増幅−非対称強電界を使用する大気圧での移動度による多原子イオンの新規な分離方法」、インターナショナル・ジャーナル・オブ・マス・スペクトロメトリ・アンド・プロセシーズ(International Journal of Mass Spectrometry and Ion Processes 128, p. 143−p.148)(1993)
なお、電子写真方式で高品質の画像を得る上で、トナーに一定の帯電特性を常に持たせることは、極めて重要である。しかし、トナーに一定の帯電特性を常に持たせることは非常に難しい。現在、トナーは、「2成分トナー」と「1成分トナー」の2種類に大別される。
2成分トナーは熱可塑性樹脂に着色剤を混合分散後に微粉化したものなどでできたトナーと、微粉末状のガラスビーズや鉄粉などでできたキャリアとからなる混合物である。この混合粉体を攪拌し、相互を摩擦することにより、トナー粒子が、静電像電荷と逆極性の電荷を受け取る。
この場合、トナーとキャリア間の相互摩擦が長期に渡ると、キャリア表面がトナーの組成物によって汚染され、十分な電荷を獲得できなくなる。あるいは、長期間の使用中に、トナーとキャリアの混合比が変動し、トナーの帯電特性も変化するという問題が生じていた。
また、1成分トナーは、2成分トナーのようにキャリアを含まず、トナーのみからなる粉体である。そして、このトナーを、トナー担体表面に均一に薄く塗布し、弾性ブレードでトナー担体表面を摩擦することより、トナー粒子が、静電像電荷と逆極性の電荷を受け取る。
図10は1成分トナーの金属性弾性ブレードによる摩擦帯電を説明する概略図である。上述したように、このトナー5をトナー担体2表面に均一に薄く塗布し、金属性弾性ブレード3でトナー担体2表面を摩擦する。摩擦帯電部4で帯電されたトナー5は静電潜像保持体1上に付着する。
この場合、空気が乾燥していると帯電量が過剰になり、また、逆に湿っていると帯電量が不十分となるといった別の課題が生じることになる。このように、トナー自体が劣化する、あるいは、帯電機構が湿度変動を受けるため、静電潜像の現像に最適に帯電したトナーを、常に安定して得ることは難しかった。
また、1成分および2成分の両種のトナーには、帯電極性や帯電量を決める電荷制御剤、あるいは、トナー同士が固着し凝集するのを防ぐ流動性付与剤等の添加剤がトナー粒子表面に付着させられている。これらのうち、未付着なものが凝固し、トナー粒子の帯電を不安定化させる弊害も生じていた。
従来、トナー粒子の帯電量を安定化させるために、トナー粒子や添加剤の改良が続けられている。また、静電潜像を現像後、画像濃度をセンサで確認し、トナーの帯電条件を制御して、トナーの帯電量を一定にする方法も提案されている。
トナーの帯電条件を適正に制御するには、トナー帯電量を正確に知ることが必要である。主な測定方法としては、3つの方法、すなわち、ブローオフ法、E−SPART法、微分型静電分球法が知られている。
ブローオフ法は、2成分トナーの帯電量を測定するものである。これはトナーをキャリアから吹き飛ばし分離すことにより、分離前のトナーとキャリアの電気的中性条件からずれた電荷を検出する。
図11はE−SPART法の測定原理を示す概略斜視図である。E−SPART法は、電気単一粒子空気緩和時間(Electrical Single Particle Aerodynamic Relaxation Time)の省略形である。
この方法を実施する装置は、図11に示すように、容器6に音響振動板7を対向配置し、これらの音響振動板7にそれぞれ電極8を配置する。音響振動板7と直交する線の上下に粒子投入口10およびこれに対向する位置に粒子排出口11を設ける。前記直交線の交点上にトナー粒子9を置き、これにレーザ光を当てレーザドップラ振動計12で観測する。
すなわち、電界中で音波により振動する帯電粒子をレーザドップラ振動計12で観測する。電極への水平方向速度から粒子帯電量を、そして空気振動による粒子の水平方向速度の遅れから粒径を各々求める。
微分型電気移動度測定器としては、理化学研究所から、複数の出願がある(例えば、特許文献1〜3参照)。DMAはステンレス製の二重円筒電極と、ファラデーカップエレクトロメータとで構成されている。
直流の高電界を印加された二重円筒の隙間に、外筒に設けられたスリットから、シースガスとともに帯電した微粒子を流すことにより、粒子の持つ電気移動度を測定する。間隙で帯電粒子とシースガスとの間の相互作用により、外筒電極に到達するまでの距離が決まる。
ここで、最初に、本発明の前提となる、「高電界非対称波形イオン移動度分光法」について説明する。この方式の基となる現象は、1960年代にイー・エー・メーソン(E. A. Mason)とイー・ダブリュ・マックダニエル(E.W.McDaniel)により見出され、論理的な裏付けが開示されている。
要約すると、常圧下、高電界中(数十kV/cm)に置かれたイオンは、低電界中とは異なった物理的挙動を示すということである。これは、イオン種と中性ガス分子、両者の共有する性質を表す「イオンの移動度」や「イオンの拡散係数」が、電界方向に対して異方性を示し始めることに拠っている。詳細は、非特許文献1に開示されている。
その後、旧ロシアのアイ・エー・ブリヤコフ(I.A.Buryakov)等により、イオン・センサに応用する道が開かれた。詳細は、非特許文献2に開示されている。
図12は印加電圧波形(高電界非対称波形)を示す波形図である。高電界非対称波形イオン移動度分光法の原理を以下で簡単に説明する。図12に示すような非対称かつ平均強度がゼロのRF電界をイオンの移動方向と直角に印加する。
このとき、イオン種の電界方向のドリフト速度Vyは、イオン移動度Kと電界Eの積で与えられる。強い電界中でのイオン移動度は弱い電界中とは異なり、電界の関数となるので、電界の強いときと弱いときとでは、イオンの動く速さが異なる。
Vy =K(E)・ERF=K1|Emax|,K2|Emin|
K(E)=K0[1+・2E2+・4E4+…]=K1(|Emax|), K2(|
Emin|)
1周期の間に、イオンが電界方向に動く距離(変位)yRFは、以下の式で表される。
yRF=K1|Emax|t1 +K2|Emin|t2=・(K1−K2)
この変位を打ち消すような直流電界EC(補償電界)を印加すれば、イオンは、あたかも電界の作用を全く受けないかのごとく振舞うことになる。すなわち、このイオン種はイオン・フィルタを無事に通過することができることになる。一方、他のイオン種は電極に吸着され、フィルタで除去される。
図13は、イオンの変位量をグラフで示す図である。また、図14は、イオンの変位量をグラフで示す図である。また、図15は、イオン・フィルタを示す概念図である。図13のグラフはイオンが除去される場合を、図14のグラフはイオンが通過する場合を示している。図15のイオン・フィルタは電圧源13および電極14から構成され、安定したイオンを検出器14で検出するようになっている。
なお、携帯型ガス分析器や、質量分析装置のフロントエンド・フィルタとして、実用化されているものもある。携帯型ガス分析器は、フィルタ(分離部)に真空排気系を必要としない特長を生かし、有害化学物質の検出や宇宙船内の空気モニタとしての利用を狙っている(例えば、シオネックス・コーポレイション(Sionex Corporation)/米国)。
また、質量分析装置のフロントエンド・フィルタは、蛋白質の質量分析を、より高感度・高分解能化することを目的として、既に実用化されている(例えば、イオナリティクス・Ionalytics Corporation)/カナダ)。
しかし、これらの方法では、電子写真方式で画像を形成する複写機、プリンタ等の動作中に、トナー粒子の帯電状態をリアルタイムで正確に知ることが困難であった。
ブローオフ法は、元々、その場測定のために開発された方式ではない。E−SPART法はレーザ光、スピーカ、レーザドップラ振動計を必要とするので、装置が複雑で大型である。また、微分型静電分球法も、剛性を要する機構部分が多く、小型化には適していない。
このように、従来の測定は、トナー粒子を現像装置内から採取し、測定装置に運んで行われていた。つまり、実際に現像装置内に存在するトナーの帯電状態を知ることはできなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、現像装置に隣接あるいは内蔵できる小型の帯電量測定器、すなわち、高電界非対称波形イオン移動度分光法に基づいたセンサを内蔵する帯電状態測定装置およびこれを備えた現像装置を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる帯電状態測定装置は、現像装置内の像担持体上に帯電したトナーの帯電状態を測定する帯電状態測定装置であって、非対称電圧波形発生電源と、直流電圧波形発生電源と、に接続され、かつ互いに空間を隔てて平行に配置された第1電極および第2電極と、像担持体上に帯電したトナーを、第1電極と第2電極との電極間に導入するトナー導入口と、トナーを搬送するための大気圧空気を導くために、トナー導入口に隣接して設けられる空気導入口と、電極間から特定のイオン移動度を有するトナー粒子を含んだ空気を排出する空気排出口と、電極間を通過したトナー粒子を排出するトナー排出口と、トナー排出口から出てきた帯電トナー粒子を捕捉するために空気排出口の下流に配置されるファラデーカップと、ファラデーカップに蓄えられた電荷を定量するために接続されるエレクトロメータと、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯電状態測定装置は、第1電極を共通電極とし、第2電極は、第1電極の両面に設けられることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯電状態測定装置において、第1電極と第2電極とは、直径の異なる同心円筒状に配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯電状態測定装置は、複数の各々独立した直流電圧波形発生電源と複数の第2電極とを備え、複数の第2電極には、直流電圧波形と非対称電圧波形とを重畳した電圧が印加されることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯電状態測定装置は、第1電極と第2電極とには、トナーの粒子径より大きな開口部、あるいは、トナーの粒子径より大きな溝部が設けてあることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯電状態測定装置は、第1電極と第2電極とに設けられた開口部から電界の作用で電極間領域の外に除かれたトナー粒子は、空気排出口から空気と共に排出されることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯電状態測定装置において、空気導入口および空気排出口は、複数個設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる現像装置は、上記記載の帯電状態測定装置を備える現像装置であって、帯電状態測定装置の具備する像担持体は、帯電トナー粒子の一部を帯電状態測定装置に導くためのトナー採集口を設けていることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる現像装置において、トナー採集口は、像担持体に複数個、設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる現像装置は、トナー粒子を回収するトナー回収装置を有し、空気排出口から空気とともに排出されたトナー粒子は、トナー回収装置が回収し、該回収したトナー粒子を再び利用することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる現像装置は、上記記載の帯電状態測定装置を複数個備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、現像装置に隣接あるいは内蔵できる小型の帯電量測定器である帯電状態測定装置およびこれを備えた現像装置を提供することが可能となる。
まず、図1、図2を参照しながら、本実施形態における帯電状態測定装置について説明する。
本実施形態における帯電状態測定装置は、図1に示すように、現像装置内の像担持体(2)上に帯電したトナーの帯電状態を測定する帯電状態測定装置(20)であって、図2に示すように、非対称電圧波形発生電源(24)と、直流電圧波形発生電源(25)と、に接続され、かつ互いに空間を隔てて平行に配置された第1電極(21)および第2電極(22)と、像担持体(2)上に帯電したトナーを、第1電極(21)と第2電極(22)との電極間に導入するトナー導入口(20a)と、トナーを搬送するための大気圧空気を導くために、トナー導入口(20a)に隣接して設けられる空気導入口(20b)と、電極間(21,22)から特定のイオン移動度を有するトナー粒子を含んだ空気を排出する空気排出口(20d)と、電極間(21,22)を通過したトナー粒子を排出するトナー排出口(20c)と、トナー排出口(20c)から出てきた帯電トナー粒子を捕捉するために空気排出口(20d)の下流に配置されるファラデーカップ(23)と、ファラデーカップ(23)に蓄えられた電荷を定量するために接続されるエレクトロメータ(26)と、を有することを特徴とするものである。これにより、現像装置に隣接あるいは内蔵できる帯電状態測定装置を提供することが可能となる。以下、添付図面を参照して、本実施形態における帯電状態測定装置およびこれを備えた現像装置について詳細に説明する。なお、図1は、現像装置に内蔵された帯電状態測定装置を示す概略図である。
図1に示すように、現像装置(全体としては図示せず)に組み込まれた帯電状態測定装置は、1成分トナー5がトナー担体2と金属製弾性ブレード3間の摩擦により帯電させられている。
摩擦帯電部4で電荷を与えられたトナー粒子は、トナー担体2に開けられた微小なトナー採集口(図中2aの部分)から、帯電状態測定装置20のトナー導入口20aへと導かれる。図中、符号1は静電潜像保持体を示し、5aは静電潜像保持体に付着したトナー粒子を示している。
図2は、本実施形態における帯電状態測定装置の第1の形態の構造を示す概略側面図である。図3は、図2の帯電状態測定装置の断面図である。図2に示すように、トナー導入口20aから帯電状態測定装置20内に入ったトナー粒子は空気導入口20bから強制的に取り込まれた空気の作る気流とともに、第1電極21および第2電極22の間隙に送られる。
第1電極21,第2電極22間には、既に従来技術に関連して説明されたような非対称波形(図10参照)と直流波形を重畳して電圧が印加されている。帯電したトナー粒子が第1電極21および第2電極22に平行に下流に向かってこれらの電極21,22間を移動する間に、変位量が電極間距離に達したものは、電極に付着する、あるいは、電極外に飛び出して除かれる。
そして、変位量が電極間距離に達しなかったトナー粒子のみが、トナー排出口20cに置かれたファラデーカップ23に捕捉され、電荷量が測られる。一方、電極外に除外されたトナー粒子は、空気排出口20dから、空気の流れとともに排出される。図中、符号24は非対称波形発生用電源、25は直流電源、26はファラデーカップ23に接続された電荷量を測定するためのエレクトロメータである。
なお、印加する電圧は、第1電極21および第2電極22間の距離や空気の流量に合わせて、最適な条件を選ぶ必要がある。例えば、電極間距離を1cmにした場合、周波数1MHzで非対称印加電圧の最大振幅2kVを発生できる非対称波形発生用電源24、最大200Vまでの直流電源25を用意しておけば、帯電トナー粒子の大気圧下での電気移動を測ることができる。
帯電トナーの電気移動度の分布は、直流電源25によるバイアス電圧を操作させることで得られる。第1電極21および第2電極22へのトナー粒子の吸着は、帯電状態測定装置20の維持管理上、好ましくないので、これらの電極に細かい穴を多数明けて置くか、網状電極を使用することが多い。
トナー粒径より穴の大きさを大きくしておけば、変位量が電極間距離に達したトナー粒子は、電極に吸着されず、速やかに電極外の気流に乗って、空気排出口20dから、帯電状態測定装置20の外に排出される。なお、電極外空気とともに排出されたトナー粒子を、再度、現像装置に循環することもできる。
図4は、本実施形態における帯電状態測定装置の第2の形態の構造を示す概略図である。この第2の形態において、第1電極21および第2電極22は、同心円上に配置された円筒体形状で構成される。
被測定粒子であるトナーは、この2つの円筒体21,22の隙間に印加された電界によって分離される。空気の導入口と排出口は、図示してないが二重になった電極円筒体21,22の外側と内側に各々設けられている。図には、非対称波形発生用電源24および直流電源25を示している。
図5は、電極構造の第1の形態を図2で示したトナー排出口から見た状態で示す概略図である。図6は、図5の第1の形態を流路上面から見た概略図である。図5および図6を参照して、各々独立した複数の直流電源25と、第2電極22と、ファラデーカップ23と、を有する帯電状態測定装置の電極構造について説明する。
各第2電極22には、異なる直流電源25によるバイアス電圧と、非対称波形発生用電源24から共通の非対称波形電圧と、が重畳されて印加される。異なるバイアス状態にある第1電極21および第2電極22の対は、互いに隔壁で仕切られている。こうした構造をとることにより、バイアス電圧を掃引させることなく、電気移動度の分布を、短時間のうちに把握することができる。
図7は、電極構造の第2の形態を図2で示したトナー排出口から見た状態で示す概略図である。図5と同じく、各々独立した複数の直流電源25と、第2電極22と、ファラデーカップ(図示せず)と、を有する帯電状態測定装置である。
この第2の形態の場合、第2電極22は第1電極21の両側に設けられている点が特徴である。これにより、採集できる帯電トナーの量を増やすことができ、測定感度を上げることができる。
図8は、現像装置のトナー担体に開けられたトナー採集口を示す概略図である。
現像装置内のトナー担体2に設けられたトナー採集口2aの大きさは、トナー粒子が通過できる大きさである。
図9は、多数のトナー採集口を有する現像装置のトナー担体を示す概略斜視図である。図9では、円筒形のトナー担体2に、複数のトナー採集口2aが設けられている。静電潜像を保持した感光体(図示せず)は画像の幅の大きさを有するので、主走査方向に沿って、トナー採集口2aを配置しておくことは、トナーで可視化後にムラの無い画像を得る上で重要となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
現像装置に内蔵された帯電状態測定装置を示す概略図である。 本実施形態における帯電状態測定装置の第1の形態の構造を示す概略側面図である。 図2に示す帯電状態測定装置の断面図である。 本実施形態における帯電状態測定装置の第2の形態の構造を示す概略図である。 電極構造の第1の形態を、図2で示したトナー排出口から見た状態で示した概略図である。 図5に示す第1の形態を流路上面から見た概略図である。 電極構造の第2の形態を図2で示したトナー排出口から見た状態で示した概略図である。 現像装置のトナー担体に開けられたトナー採集口を示す概略図である。 多数のトナー採集口を有する現像装置のトナー担体を示す概略斜視図である。 1成分トナーの金属性弾性ブレードによる摩擦帯電を説明する概略図である。 E−SPART法の測定原理を示す概略斜視図である。 印加電圧波形(高電界非対称波形)を示す波形図である。 イオンの変位量をグラフで示す図である。 イオンの変位量をグラフで示す図である。 イオン・フィルタを示す概念図である。
符号の説明
2 トナー担体
2a トナー採集口
20 帯電状態測定装置
20a トナー導入口
20b 空気導入口
20c トナー排出口
20d 空気排出口
21 第1電極
22 第2電極
23 ファラデーカップ
24 非対称電圧波形発生電源
25 直流電圧波形発生電源(直流電源)
26 エレクトロメータ

Claims (11)

  1. 現像装置内の像担持体上に帯電したトナーの帯電状態を測定する帯電状態測定装置であって、
    非対称電圧波形発生電源と、直流電圧波形発生電源と、に接続され、かつ互いに空間を隔てて平行に配置された第1電極および第2電極と、
    前記像担持体上に帯電したトナーを、前記第1電極と前記第2電極との電極間に導入するトナー導入口と、
    前記トナーを搬送するための大気圧空気を導くために、前記トナー導入口に隣接して設けられる空気導入口と、
    前記電極間から特定のイオン移動度を有するトナー粒子を含んだ空気を排出する空気排出口と、
    前記電極間を通過したトナー粒子を排出するトナー排出口と、
    前記トナー排出口から出てきた帯電トナー粒子を捕捉するために前記空気排出口の下流に配置されるファラデーカップと、
    前記ファラデーカップに蓄えられた電荷を定量するために接続されるエレクトロメータと、を有することを特徴とする帯電状態測定装置。
  2. 前記第1電極を共通電極とし、前記第2電極は、前記第1電極の両面に設けられることを特徴とする請求項1記載の帯電状態測定装置。
  3. 前記第1電極と前記第2電極とは、直径の異なる同心円筒状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の帯電状態測定装置。
  4. 複数の各々独立した前記直流電圧波形発生電源と複数の前記第2電極とを備え、前記複数の第2電極には、直流電圧波形と非対称電圧波形とを重畳した電圧が印加されることを特徴とする請求項1記載の帯電状態測定装置。
  5. 前記第1電極と前記第2電極とには、トナーの粒子径より大きな開口部、あるいは、トナーの粒子径より大きな溝部が設けてあることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の帯電状態測定装置。
  6. 前記第1電極と前記第2電極とに設けられた開口部から電界の作用で電極間領域の外に除かれたトナー粒子は、前記空気排出口から空気と共に排出されることを特徴とする請求項1記載の帯電状態測定装置。
  7. 前記空気導入口および前記空気排出口は、複数個設けられていることを特徴とする請求項1記載の帯電状態測定装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の帯電状態測定装置を備える現像装置であって、
    前記帯電状態測定装置の具備する前記像担持体は、帯電トナー粒子の一部を前記帯電状態測定装置に導くためのトナー採集口を設けていることを特徴とする現像装置。
  9. 前記トナー採集口は、前記像担持体に複数個、設けられていることを特徴とする請求項8記載の現像装置。
  10. トナー粒子を回収するトナー回収装置を有し、
    前記空気排出口から空気とともに排出されたトナー粒子は、前記トナー回収装置が回収し、該回収したトナー粒子を再び利用することを特徴とする請求項8記載の現像装置。
  11. 前記帯電状態測定装置を複数個備えていることを特徴とする請求項8記載の現像装置。
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