JP2006214036A - 織機における糸端処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】織機の運転中であっても、吸引されてきた糸端の確実な回収処理を可能とした織機における糸端処理装置の提供にある。
【解決手段】回収容器21に備えた排気口23に排気装置11を連結するとともに吸気口22に織機の緯入れ装置と反対側に設置された糸端吸引手段である吸引ダクト4を連結して、織機の運転中緯入れされた緯糸から切断された糸端7を吸引処理する糸端処理装置20において、前記回収容器21に回収室25及び回収室26をそれぞれ独立して設け、前記排気装置11に連結した排気口23と吸引ダクト4に連結した吸気口22とを前記各回収室の1つと選択的に連通する切替手段としての仕切り板24を設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、織機の運転中に緯入れされた緯糸の端を切断することによって発生する糸端を処理する織機における糸端処理装置に関する。
特許文献1で示された従来技術では、容器61は糸端を気流と共に取り込み、内部に集積するものであり、吸気口62と排気口63を備えている。吸気口62は織機の側方に設置された糸端吸引手段に連結され、排気口63は容器61内を負圧状態にする排気装置29に連結される。又、排気口63にはフィルタ67が取り付けられている。吸気口62及び排気口63よりも下部の位置には、回収箱64が設けられ、吸気口62から流入する糸端を落下させて集積し、容器61に対し取り出し可能に設置されている。回収箱64よりも上方には遮蔽部材70が設けられ、容器61内に出し入れ可能に配設されている。この遮蔽部材70は、容器61の内部空間を回収箱64の上方部分で仕切り、吸気口62及び排気口63を含む上部空間80と、回収箱64を含む下部空間とに分離する。
このように構成された糸端回収装置において、緯入れ後切断された糸端は、糸端吸引手段によって吸引され、吸気口62より容器61内に入り、フィン68に当たって落下し、下方の回収箱64に順次溜まってゆく。回収箱64に溜まった糸端の排出処理の時には、遮蔽部材70を挿入させて容器61の内部空間を仕切り、上部空間80を気密状態にした後に、回収箱64を取り出して糸端の排出処理を行う。この排出処理中も上部空間80では、継続的に糸端の吸引回収を行うことができ、織機を停止させる必要がない。
特開2000−336557号公報(第2−3頁、図1)
しかし、特許文献1に開示された技術では、遮蔽部材70の挿入によって回収箱64とその上部空間80とを分離し、回収箱64を取り出して内部に溜まった糸端の排出処理を行う時、織機は高速で運転されている為に吸気口62より吸引されてきた糸端はわずかな時間でも遮蔽部材70上に大量に堆積し、排気口63に設けたフィルタ67の目詰まりの原因となる問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、織機の運転中であっても、吸引されてきた糸端の確実な回収処理を可能とし、回収容器内の排気口での目詰まりを防止できる織機における糸端処理装置の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、回収容器に備えた排気口に排気装置を連結するとともに吸気口に織機に設置された糸端吸引手段を連結して、織機の運転中緯入れされた緯糸から切断された糸端を吸引処理する糸端処理装置において、前記回収容器に2つ以上の回収室をそれぞれ独立して設け、前記排気装置に連結した排気口と糸端吸引手段に連結した吸気口とを前記各回収室と選択的に連通する切替手段を設けたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、回収容器が2つ以上の回収室を有し、排気口と吸気口を各回収室と選択的に連通する切替手段を持っているので、一つの回収室が糸端で満杯になっても別の回収室に切り替えて糸端の吸引処理を継続させながら、満杯になった回収室の
糸端の排出処理を行うことが出来、織機を停止させることなく糸端の確実な回収処理を可能とする。かつ、満杯になった回収室で糸端の排出処理が行われている間も、他の回収室において糸端の回収が継続される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の織機における糸端処理装置において、前記回収室は前記回収容器内に設けた仕切り板によって区画形成され、前記切替手段は前記吸気口及び排気口を境にして各回収室側に移動可能に構成した前記仕切り板であることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、仕切り板を回収容器内で移動させることによって、排気口と吸気口を各回収室に連通させることができるので、切替手段を簡単な構成とすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の織機における糸端処理装置において、前記仕切り板には前記排気装置に連結した排気口と糸端吸引手段に連結した吸気口とが連通した回収室内において前記排気口と吸気口との間の空間に延びる分離板を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、排気口と吸気口の間に分離板を設けてあるので、吸気口より吸引された糸端が分離板に衝突して進行方向を変えられることにより、直接排気口に入り込むのを防止でき、糸端を回収室に確実に回収できる。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の織機における糸端処理装置において、前記仕切り板は前記回収容器に形成した仕切り板の回動方向に延びる長孔を通して回収容器外に突出する操作レバーを備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、仕切り板は回収容器外に突出する操作レバーを備えているので、作業者は回収室の切り替えを外部より簡単に行うことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の織機における糸端処理装置において、前記回収容器内の上方に前記各回収室の開口部に共通な連通室を形成し、前記連通室の壁面に前記排気口及び吸気口を配設し、前記切替手段は前記各回収室の開口部を選択的に前記連通室に開放する切替蓋で構成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、切替蓋にて回収室を切り替えることができるので、特別の切替部材を必要とすることがなく、又、切替操作が簡単である。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項記載の織機における糸端処理装置において、前記回収容器と前記排気装置の間に第2の回収容器を配設し、前記排気口を第2の回収容器の入口部に連結すると共に第2の回収容器の出口部を排気装置に連結し、前記第2の回収容器の出口部にフィルタを装着することを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、回収容器が2連式に連結されているので、吸気口に近い第1の回収容器で、大サイズの糸端を回収し、第2の回収容器で小サイズの糸端を回収することができ、糸端の分別回収が可能となる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項記載の織機における糸端処理装置において、前記回収容器の各回収室は回収室内を外部に開放する開閉扉を備えていることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、各回収室は外部に開放する開閉扉を備えているので、溜まった糸端の排出処理の時には、開閉扉を開けて中に溜まった糸端を外部に排出することが出来る。
以上詳述したように本発明によれば、回収容器が複数の回収室を備え切替手段によって切り替えることができるので、織機を停止させることなく、糸端の回収処理を確実に行うことができると共に、回収容器内の排気口での目詰まりを防止できる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、本発明を実施した織機の緯入れ装置と反対側に設置された糸端処理装置20の概略平面図であり、スレイ1上には、図示しない緯入れ用ノズルから射出された緯糸3をリレー噴射によって推進する複数の緯入れ用補助ノズル2が設置され、その末端側に緯糸3の有無を検出する緯糸検出器12が設けられている。緯糸検出器12の外側には緯糸3の先端部を吸引する糸端吸引手段としての吸引ダクト4が設置されている。吸引ダクト4は変形筬5の稼動領域の外側に設置され、稼動範囲をカバーする大きさの吸引口4aを持っている。緯入れされた緯糸3の先端部は、吸引ダクト4の吸引作用により適当な緊張状態に保持された状態で変形筬5によって筬打ちされ、織布Wが形成される。そして、織布Wと吸引ダクト4間には、カッター6が設置されており、カッター6によって織布Wから外側に突出する緯糸3の端部が切断される。切断された糸端7は吸引ダクト4に吸引される。吸引ダクト4は、可撓性を持った吸引パイプ8により回収容器21に接続されており、回収容器21は排気パイプ9を介して排気装置11に連結されている。
図2及び図3に示す通り、回収容器21は箱状の容器で、回収容器21の上方部には吸気口22及び排気口23が設けられている。吸気口22は、吸引パイプ8によって織機の吸引ダクト4に接続されており、吸引された糸端7を回収容器21に案内する。又、排気口23は、排気パイプ9によってブロア等の排気装置11に接続されている。
仕切り板24は、回収容器21内を2つの部屋、即ち回収室25及び回収室26に仕切る板状の部材で、下端部には揺動軸29が取り付けられており、該揺動軸29の両端部は回収容器21の床板に固定された軸受部材30a、30bによって回動可能に支持されている。又、仕切り板24の上部には、操作レバー31が取付けられており、操作レバー31は回収容器21に仕切り板24の回動方向に延びるように形成された長孔32を通して回収容器21外に突出する形状をしている。そして、長孔32の部分には、回収容器21内を気密に保つための図示しないシール部材が取付けられている。又、仕切り板24の上端部に対応する位置には、仕切り板24の図2における左右方向への揺動範囲を規制するストッパ33、34が回収容器21内に下向きに取り付けられている。従って、仕切り板24は、吸気口22及び排気口23を境にして各回収室25,26側に回動可能である。
従って、作業者が操作レバー31を外部より左右方向に操作することによって、吸気口22及び排気口23と回収室25又は回収室26との連通状態の切り替えが可能となる。
即ち、操作レバー31を操作して仕切り板24を左方向に倒せば(図2の破線で示す状態)、吸気口22及び排気口23は回収室25と連通され、又、操作レバー31を操作して仕切り板24を右方向に倒せば(図2の2点鎖線で示す状態)、吸気口22及び排気口23は回収室26と連通される。
又、仕切り板24の上部には、吸気口22と排気口23の間に分離板27及び分離板28が下向きに互いに一定の角度を持って取付けられている。分離板27は、仕切り板24を左方向に倒して吸気口22及び排気口23を回収室25と連通させる時に、吸気口22と排気口23との間の空間に延びるように配設され、分離板28は、仕切り板24を右方向に倒して吸気口22及び排気口23を回収室26と連通させる時に、吸気口22と排気口23との間の空間に延びるように配設されている。
回収室25及び回収室26の前面には、開口部40及び開口部41が形成されており、この開口部40及び開口部41をふさぐ板状の開閉扉35及び開閉扉36が設けられている。開閉扉35及び開閉扉36は、回収容器21の前面の左右の縁と中央部に取り付けられたガイド板37、38、39に対して図の上下方向にスライド可能に取付けられており、開閉扉35又は開閉扉36を上方へ引き上げることによって回収室25又は回収室26に溜まった糸端7を外部に排出処理することが可能となっている。尚、開閉扉35及び開閉扉36は、透明性の部材例えばアクリル樹脂板などを使用しており、回収室25又は回収室26に溜まった糸端7の回収状態を外部より観察可能となっている。
以上の構成を持つ糸端処理装置20の作用について説明する。
回収容器21内の仕切り板24は、左方向に倒され、吸気口22及び排気口23は回収室25と連通されているものとする。吸引ダクト4で吸引された糸端7は、吸引パイプ8を経由して吸気口22より回収容器21に流入する。流入した糸端7は分離板27に衝突し向きを変えられて、回収室25内を落下する方向に向けられ、落下した糸端7は回収室25内に下の方から順次溜められて行く。そして、糸端7を含まない空気流が排気口23より排気パイプ9を経由して排気装置11から外部へ排気される。
作業者は、回収室25内への糸端7の堆積状態を、透明な開閉扉35を通して観察している。回収室25内が糸端7で満杯状態になると、操作レバー31を操作して切り替え板24を右方向に倒し、吸気口22及び排気口23を回収室26と連通させる。この操作によって、吸気口22及び排気口23との連通が回収室25から回収室26に切り替えられ、吸気口22より流入した糸端7は、分離板28に衝突し、回収室26内に落下して下の方から順次溜められて行く。
この間に、開閉扉35を上方にスライドさせて回収室25を開いた状態とし、内部に溜まった糸端7を、開口部40より外部に排出する。回収室25を開いた状態としても、吸気口22及び排気口23は回収室26と連通され、回収室25とは連通されていないので、糸端7を吸引する力が低下したり、糸端7が外部に散乱することはない。糸端7の排出処理が終了すると、開閉扉35を下方にスライドさせて回収室25を閉じた状態にしておく。そして、回収室26内が糸端7で満杯状態になると、今度は操作レバー31を操作して切り替え板24を左方向に倒し、上記と同様の操作を繰り返す。尚、図2は、開閉扉36を上方にスライドさせて回収室26内に溜まった糸端7の排出処理を行える状態を示している。
従って、吸引ダクト4から順次吸引され、移送されてくる糸端7の回収室25が満杯になっても別の回収室26に切り替えることにより、織機の運転中であっても吸引ダクト4による糸端7の吸引作用への影響を及ぼすことが無く、回収室25内に溜まった糸端7の回収処理を容易かつ確実に行うことができる。
第1の実施形態に係る織機における糸端処理装置によれば、以下の効果を奏する。
(1)回収容器21が回収室25及び回収室26を有し、仕切り板24を左右方向に揺動させることによって、排気口22と吸気口23を各回収室に連通させることができるので、一つの回収室が糸端7で満杯になっても別の回収室に切り替えて糸端7の吸引処理を継続させながら、満杯になった回収室の糸端7の排出処理を行うことが出来、織機を停止させることなく糸端7の確実な回収処理を可能とする。
(2)仕切り板24を左右方向に揺動させることによって、吸気口22と排気口23を各回収室に連通させることができるので、切替手段を簡単な構成とすることができる。
(3)吸気口22と排気口23の間に分離板27及び分離板28を設けてあるので、吸気口22より吸引された糸端7が分離板27若しくは分離板28に衝突して進行方向を変えられることにより、直接排気口23に入り込むのを防止でき、糸端7を各回収室に確実に回収できる。
(4)仕切り板24は回収容器21外に突出する操作レバー31を備えているので、作業者は回収室の切り替えを外部より簡単に行うことができる。
(5)各回収室は外部に開放する開閉扉35及び開閉扉36を備えているので、溜まった糸端7の排出処理の時には、開閉扉35及び開閉扉36を開けて中に溜まった糸端7を外部に排出することが出来る。
(6)回収室25及び回収室26は互いに同程度の容積を有しているので、仕切り板24の切替により織機側の吸引ダクト4の吸引力が変動することが防止される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る織機における糸端処理装置について、図4に基づいて説明する。
第2の実施形態に係る織機における糸端処理装置は、上述した第1の実施形態における糸端処理装置20の内部構造を変更したものであり、図1で示す織機の吸引ダクトの構成は同一である。
従って、ここでは、説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図4に示す通り、糸端処理装置50の回収容器51は箱状の容器で、回収容器51の上方部には吸気口52及び排気口53を有する連通室58が設けられている。吸気口52は、吸引パイプ8によって織機の吸引ダクト4に接続されており、吸引された糸端7を回収容器51に案内する。又、排気口53は、排気パイプ9によってブロア等の排気装置11に接続されている。そして、連通室58の下方には、回収室59及び回収室60が設けられている。なお、吸気口52と排気口53との間の空間に第1の実施形態の分離板27,28に相当する分離板を設けてもよい。
回収室59及び回収室60は、固定の仕切り壁54によって仕切られており、その上方には、共通の連通室58に通じる開口部70、71を有し、この開口部70、71に切替蓋55が取付けられている。切替蓋55は、回転軸56を中心として、図において左右方向に180度回転可能となっている。又、回転軸56の両端部は、回収容器51に設けた軸受部材(図示せず)により回転可能に支持されており、回転軸56の回収容器51外の一方の端部には、操作レバー57が取付けられている。そして、回転軸56と反対側の回収室59及び回収室60の上端部にはストッパ61、62が設けられており、切替蓋55が開口部70又は71を覆ったときにその先端が接触する位置に配設されており、切替蓋55の下方への回動を規制している。又、連通室58の天井部は円弧部51aに形成されている。
従って、作業者が操作レバー57を右回り及び左回りに半回転させることによって、連通室58と接続される回収室59又は60の切り替えを行うことができる。即ち、操作レバー57を左回りに半回転させると切替蓋55は回収室60の開口部71を覆い(図4の実線で示す状態)、回収室59と連通室58が接続される。又、操作レバー57を右回りに半回転させると切替蓋55は回収室59の開口部70を覆い(図4の2点鎖線で示す状態)、回収室60と連通室58が接続される。
回収室59及び回収室60の前面には、開口部68及び開口部69が形成されており、この開口部68及び開口部69をふさぐ板状の開閉扉63及び開閉扉64が設けられているが、この部分の構成は第1実施形態の場合と同等であり説明を省略する。
以上の構成を持つ糸端処理装置50の作用について説明する。
回収容器51内の切替蓋55は、左方向に倒されて回収室60が閉鎖され、回収室59と連通室58が繋がっているものとする。吸引ダクト4で吸引された糸端7は、吸引パイプ8を経由して吸気口52より回収容器51に流入する。流入した糸端7は回収室59内を落下する方向に向けられ、落下した糸端7は回収室59に下の方から順次溜められて行く。そして、糸端7を含まない空気流が排気口53より排気パイプ9を経由して排気装置11から外部へ排気される。
作業者は、回収室59内への糸端7の堆積状態を、透明な開閉扉63を通して観察している。回収室59内が糸端7で満杯状態になると、操作レバー57を操作して切替蓋55を右方向に倒し、回収室60と連通室58を繋ぐ。この操作によって、回収室が回収室59から回収室60に切り替えられる。
この間に、開閉扉63を上方にスライドさせて回収室59を開いた状態とし、内部に溜まった糸端7を、開口部68より外部に排出する。回収室59を開いた状態としても、吸気口52及び排気口53を含む連通室58は回収室60と接続され、回収室59とは接続されていないので、糸端7を吸引する力が低下したり、糸端7が外部に散乱することはない。糸端7の排出処理が終了すると、開閉扉63を下方にスライドさせて回収室59を閉じた状態にしておく。そして、回収室60内が糸端7で満杯状態になると、今度は操作レバー57を操作して切替蓋55を右方向に倒し、上記と同様の操作を繰り返す。
従って、回収室が糸端7で満杯になっても別の回収室に切り替えることにより、織機を停止させることなく、糸端7の回収処理を確実に行うことができる。
上記第2の実施形態に係わる織機における糸端処理装置50によれば、以下の効果を奏する。
(1)回収容器51が回収室59及び回収室60を有し、その上方には吸気口52と排気口53を持つ共通の連通室58が形成されており、各回収室と連通室58とは切替蓋55によって切替可能となっているので、一つの回収室が糸端7で満杯になっても別の回収室に切り替えて糸端7の吸引処理を継続させながら、満杯になった回収室の糸端7の排出処理を行うことが出来、織機を停止させることなく糸端7の確実な回収処理を可能とする。
(2)切替蓋55にて回収室を切り替えることができるので、切替手段を簡単な構成とすることができ、切替操作も簡単である。また、回収室内の糸端の堆積量が多くなった場合には、切替蓋55により回収室内に堆積した糸端を圧縮することができる。
(3)切替蓋55は回収容器51外に突出する操作レバー57を備えているので、作業者は回収室の切り替えを外部より簡単に行うことができる。
(4)各回収室は外部に開放する開閉扉63及び開閉扉64を備えているので、溜まった糸端7の排出処理の時には、開閉扉63又は開閉扉64を開けて中に溜まった糸端7を外部に排出することが出来る。
なお、本発明は、上記した第1、第2の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態の糸端処理装置20若しくは第2の実施形態の糸端処理装置50に、図5で示すフィルタ付きの第2の回収容器81を連結した2連式とし、第2の回収容器81内にフィルタ82を設置しても良い。即ち、回収容器21の排気口23を第2の回収容器81の上部に設けられた入口部84にパイプ85にて連結し、回収容器81の他方の上部に設けられた出口部86を排出装置11にパイプ87にて連結する。そして回収容器81内の出口部86の近傍には、フィルタ82が設置されている。又、回収容器81内の前面には、回収された糸端83を排出処理するための開閉扉88が設けられている。
この場合には、回収容器が2連式に連結されているので、1連目の回収容器21で、大サイズの糸端7を回収し、2連目の回収容器81で小サイズの糸端又は風綿83を回収することができ、糸端の分別回収が可能となる。
○ 又、上記実施例において、糸端処理装置20若しく糸端処理装置50で用いている回収容器21又は51と同じものを2連式に連結して、2連目の回収容器にフィルタを付けても良い。上記と同様の効果を得ることができる。
○ 第1の実施形態の糸端処理装置20では、回収容器に2つの回収室を設け、吸気口と排気口に連通する切替手段として仕切り板を用いるとして説明し、第2の実施形態の糸端処理装置50では、切替手段として切替蓋を用いるとして説明したが、図6に示すように切替手段として吸気口及び排気口の切替機構を用いても良い。図6に示す糸端処理装置100では、回収容器101を固定の仕切り壁102によって2つの回収室111及び112に分割し、回収室111の上方部に吸気用孔103及び排気用孔104を形成し、回収室112の上方部に吸気用孔105及び排気用孔106を形成している。
そして、吸引ダクトに連結された吸気口108と排気装置に連結された排気口109を有するL字型のスライド板107を左右方向にスライドさせることによって、それぞれの回収室111又は112の吸気用孔及び排気用孔と吸気口107及び排気口108を連結させることが可能となり、回収室の切替を行うことができる。スライド部材105の両端部には伸縮自在の遮蔽部材110a、110bが取付けられており、上記連結されていない回収室の吸気用孔及び排気用孔を遮蔽している。なお、この例では給気口及び排気口を移動可能に構成したが、固定配置された給気口及び排気口に対して複数の回収室が相対位置変更可能に構成されていてもよい。
○ 第1の実施形態の糸端処理装置20において、左右方向に揺動する仕切り板24の下方に、図7に示すようにV字型の圧縮部材121を取り付けても良い。即ち、糸端処理装置120では、仕切り板24の下方に、V字型の圧縮部材121がV字の頂点を下に向けて、図示しない蝶番などで仕切り板24へ取付けられている。この場合には、仕切り板24の左右方向への回動に連動してV字型の圧縮部材121の開口端側が傾き、回収室に堆積している糸端を圧縮させる効果がある。
○ 第1の実施形態の糸端処理装置20では、回収容器に2つの回収室を設け、吸気口と排気口に連通する切替手段として仕切り板を用いるとして説明したが、回収容器を円筒状に形成し、仕切り板の回転作動により回収室を切り替えるようにしても良い。図8に示す糸端処理装置130では、円筒状の回収容器131はその内部に一体的に形成した4つの仕切り板132、133、134、135を設けることによって4つの回収室が形成されている。前記4つの仕切り板132、133、134、135は、回収容器131内で回転可能に支持されている。又、回収容器131の外壁部には吸気口136と排気口137が形成されている。この場合には、回収室に糸端が溜まって来ると、仕切り板が自動的に若しくは手動で回転し、次の回収室の方へ切り替わるようになっている。又、回収容器131の下方部には、溜まった糸端を排出処理するための開閉扉139が設けられている。
○ 第1の実施形態及び図5、図7の実施形態では、仕切り板による切り替えを操作レバーによる手動式として説明したが、モータとかソレノイドなど駆動手段を用いた自動式としても良い。
○ 第2の実施形態では、切替蓋による切り替えを操作レバーによる手動式として説明したが、切替蓋の回転軸を駆動モータと連結し制御回路を設けることによって切替蓋が左右方向へ往復運動をするようにしても良い。往復運動は連続式でもよいし、タイマーを設けて間欠式としてもよい。この場合には、2つの回収室に均等に糸端を溜めることが出来るので、糸端の排出処理のサイクルを伸ばすことができる。又、切替蓋により回収室内の糸端を圧縮することができる。
○ 第1及び第2の実施形態において、排気口の周辺にフィルタを設置して、小サイズの糸端も回収できるようにしても良い。
○ 第1及び第2の実施形態において、複数の回収室は略同程度の容積を有するものであったが、回収容器の容積の大部分を占める主回収室と、主回収室での糸端排出処理中の糸端回収に必要なだけの容積を有する副収容室とに区分するようにしてもよい。この場合は、作業者による糸端排出処理の頻度を少なくすることができる。
○ 第1及び第2の実施形態において、回収室は2つであったが、3つ以上の回収室を形成してもよく、その場合、例えば回収室が3つある場合、その内の2つに給気口及び排気口を連通させるなどして、複数の回収室に同時に給気口及び排気口を選択的に連通させてもよい。
○ 第1及び第2の実施形態において、仕切り板24又は切替蓋55は回動により回収容器内を移動する構成であったが、例えばスライド移動により回収容器内を移動する構成としてもよい。
第1の実施形態に係わる糸端処理装置を一部破断面で示す概略平面図である。 第1の実施形態に係わる糸端処理装置の回収容器を示す正面図である。 第1の実施形態に係わる糸端処理装置の回収容器を示す側面図である。 第2の実施形態に係わる糸端処理装置の回収容器を一部破断面で示す正面図である。 その他の実施形態に係わる糸端処理装置の回収容器を示す正面図である。 その他の実施形態に係わる糸端処理装置の回収容器を示す正面図である。 その他の実施形態に係わる糸端処理装置の回収容器を示す正面図である。 その他の実施形態に係わる糸端処理装置の回収容器を示す正面図である。
符号の説明
3 緯糸
4 吸引ダクト
6 カッター
7 糸端
11 排気装置
20 糸端処理装置
21 回収容器
22 吸気口
23 排気口
24 仕切り板
25 回収室
26 回収室
27 分離版
28 分離版
31 操作レバー
32 長孔

Claims (7)

  1. 回収容器に備えた排気口に排気装置を連結するとともに吸気口に織機に設置された糸端吸引手段を連結して、織機の運転中緯入れされた緯糸から切断された糸端を吸引処理する糸端処理装置において、前記回収容器に2つ以上の回収室をそれぞれ独立して設け、前記排気装置に連結した排気口と糸端吸引手段に連結した吸気口とを前記各回収室と選択的に連通する切替手段を設けたことを特徴とする織機における糸端処理装置。
  2. 前記回収室は前記回収容器内に設けた仕切り板によって区画形成され、前記切替手段は前記吸気口及び排気口を境にして各回収室側に移動可能に構成した前記仕切り板であることを特徴とする請求項1記載の織機における糸端処理装置。
  3. 前記仕切り板には前記排気装置に連結した排気口と糸端吸引手段に連結した吸気口とが連通した回収室内において前記排気口と吸気口との間の空間に延びる分離板を設けたことを特徴とする請求項2記載の織機における糸端処理装置。
  4. 前記仕切り板は前記回収容器に形成した仕切り板の回動方向に延びる長孔を通して回収容器外に突出する操作レバーを備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の織機における糸端処理装置。
  5. 前記回収容器内の上方に前記各回収室の開口部に共通な連通室を形成し、前記連通室の壁面に前記排気口及び吸気口を配設し、前記切替手段は前記各回収室の開口部を選択的に前記連通室に開放する切替蓋で構成したことを特徴とする請求項1記載の織機における糸端処理装置。
  6. 前記回収容器と前記排気装置の間に第2の回収容器を配設し、前記排気口を第2の回収容器の入口部に連結すると共に第2の回収容器の出口部を排気装置に連結し、前記第2の回収容器の出口部にフィルタを装着することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の織機における糸端処理装置。
  7. 前記回収容器の各回収室は回収室内を外部に開放する開閉扉を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の織機における糸端処理装置。

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