JP2006212608A - 振動発生装置 - Google Patents

Abstract

【課題】携帯機器用の振動発生用小型モーターは駆動力を発生させるモーターシャフトの先端に一個偏重心の分銅を回転させることで振動を発生させていた。そのため、発生する振動幅はそれ相応の値しか得られなかった
【解決手段】振動発生用小型モーター１のシャフト４をモーター本体２の両側に出した構造で、そのシャフト４の両端に丸みを持たせた断面半月状の偏重心の分銅３を固定し、又、その両側の分銅３が回転して振動発生させることにより、発生する振動幅を効率的に倍増させることを特徴とするものである。
【選択図】 図１

Description

本発明は、振動発生用小型モーターで発生する振動幅の倍増を図った振動発生装置に関する。

従来、携帯機器用の振動発生モーターは駆動力を発生させるモーターシャフトに一個の偏重心の分銅を回転させることで振動を発生させていたため、それ相応の振動力しか得られなかった。

また、振動発生用小型モーターに固定する従来の偏重心の分銅の断面が回転時に回転方向に空気抵抗をうけるので無駄なバッテリーの電力消費になる。

以上に述べたように、従来の振動発生装置では発生させる振動幅に限界がある。

本発明は、腕時計、携帯電話、携帯用タイマー等の携帯端末機において、振動による時刻及び着信の報知手段としてより大きな振動幅を得ることができる振動発生装置を実現することを目的とするものである。

本発明の課題を解決する為に、請求項１に記載の発明は、図１（ａ１，２）に示すように、振動発生用小型モーター１のシャフト４をモーター胴体部２の両側に出した構造とし、そのシャフト４の両端に、偏重心の分銅３を固定し、その二個の偏重心の分銅３の位置が同角度、同一方向にしてあるため、小型モーター２の回転時にシャフト４の両端の該分銅３に対する遠心力が同期しているため、モーター全体に大きな遠心方向の力が発生し、振動幅が倍増する。

従って、その振動はモーター全体の遠心力による振動なので、身体に密着する装置、アラーム腕時計の時刻報知、携帯電話機の着信報知等に対しては皮膚を叩くような方向に働くので非常に効果的である。

請求項２に記載の発明によれば、小型モーター２のシャフト４の両端に固定された二個の該分銅３の固定位置は図１（ｂ１，２）に示すように対称点になっているため、モーター回転により発生する二個の該分銅の遠心力は両端で反対方向の遠心力が発生するため、モーター本体の軸受け部分に働く力は二倍となり、大きな振動幅が得られる。

この振動は、請求項２の発明による振動とは異なる振動で非常に効率的な振動幅が得ら れる。

請求項３の記載の発明によれば、図１（ｃ１，２）に示すように、モーター本体２とシャフト４の両端に固定された二個の該分銅３の位置との間に一定の間隔を持たせることである。

この間隔を大きくすればするほど、小型モーター２の回転時に発生する二個の該分銅３による遠心力がモーター２の軸受けに加わる力は非常に大きくなり、非常に効率的に大きな振動幅を得ることができる。

請求項４に記載する発明によれば、図２に示すように、振動発生用小型モーター１に固定する該分銅３の平面部は、モーター回転時に該分銅の回転方向に生じる空気抵抗の影響を軽減するため、偏重心の断面半月状断面の平面部分のコーナー側に丸みを設けた構造の分銅とし、バッテリーの電力消費を少なくするようにしたものである。

請求項５に記載する発明によれば、振動発生用小型モーター１はそれ相応の電力を消費するので、バッテリーは容易に着脱できるものとし、且つ、充電できるように、充電用アダプターを備えたものである。

請求項６に記載する発明によれば、腕時計の時刻報知用としては、充電式アダプター付の充電式バッテリーであるため、従来のバッテリーより比較的大容量のものを内蔵するため、大きな振動幅がえられる。

（ａ１）請求項１に記載の振動発生用小型モーターの斜視図 （ａ２）請求項１に記載の振動発生用小型モーターを横方向から視た図 （ｂ１）請求項２に記載の振動発生用小型モーターの斜視図 （ｂ２）請求項２に記載の振動発生用小型モーターを横方向から視た図 （ｃ１）請求項３に記載の振動発生用小型モーターの斜視図 （ｃ２）請求項３に記載の振動発生用小型モーターを横方向から視た図 （ａ）請求項４に記載の丸みを持たせた断面半月状の分銅の正面図 （ｂ）請求項４に記載の丸みを持たせた断面半月状の分銅を横方向から視た図 （ｃ）請求項４に記載の丸みを持たせた断面半月状の分銅を断面方向から視た図

符号の説明

１ 振動発生用小型モーター
２ 小型モーター
３ 偏重心の分胴
４ シャフト
５ 分胴とモーター本体との間隔

Claims (9)

1. 小型モーターのシャフトを、モーター胴体部の両側に出した構造である振動発生用小型モーターの両端に固定した二個の偏重心の分銅の位置は、シャフトに対して同角度、同一方向に取り付けた事を特徴とする振動発生装置
2. 上記小型モーターのシャフトの両端に固定した二個の偏重心の分銅の位置は、シャフトの両端に対称点に固定したことを特徴とする振動発生装置。
3. 請求項２記載の振動発生用小型モーターで、その胴体部と固定した該偏重心の分銅は、一定間隔を持たせたことを特徴とする振動発生装置。
4. 請求項１〜３記載の振動発生用モーターの該偏重心の分銅は断面半月状の断面平面部のコーナー部分に丸みを持たせた形状であることを特徴とした振動発生装置。
5. 請求項１〜４記載の振動発生装置の電源は充電式バッテリーとし、そのバッテリーは、充電用アダプターにて充電可能、且つ、容易に着脱可能なものであることを特徴とする振動発生装置。
6. 請求項１〜５記載の振動発生装置を時刻報知用に搭載した腕時計。
7. 請求項１〜５記載の振動発生装置を時刻報知用に搭載した携帯用タイマー。
8. 請求項１〜５記載の振動発生装置を時刻、着信報知用に搭載した携帯電話装置。
9. 請求項１〜５記載の振動発生装置を時刻、着信報知用に登載したその他の携帯端末機。

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