JP2006212322A - 車両におけるヘッドレスト制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前方へ移動させたヘッドレスト要素を通常位置に戻す際に、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物が挟み込まれるのを防止する。
【解決手段】ヘッドレスト20が、前面側のヘッドレスト要素21と、背面側のヘッドレスト要素22とに分割され、衝突予測検知手段からの検知信号に基づく駆動機構30の作動により、前面側のヘッドレスト要素21を、通常位置からシート着座者の頭部に向けて移動させる車両におけるヘッドレスト制御装置であって、前記駆動機構30の作動により、前面側のヘッドレスト要素21を通常位置に復帰させるために移動させているとき、両ヘッドレスト要素の分割部23間に異物があることを検知する異物検知手段と、この異物検知手段による異物の検知に基づき、両ヘッドレスト要素の分割部23間に異物が挟み込まれることを回避する回避手段と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、衝突の可能性があることを事前に検知することが可能な衝突予測検知手段からの検知信号に基づき、ヘッドレストを構成する一部の要素をシート着座者の頭部に向けて移動させることが可能な車両におけるヘッドレスト制御装置に関する。
この種のヘッドレスト制御に関する技術は、例えば特許文献1に開示されている。この技術では、車両の後方衝突を事前に(例えば衝突の1.0秒前に)予測する衝突予測検知手段を備えている。この衝突予測検知手段からの信号に基づき、ヘッドレストを前方へ移動させてシート着座者の頭部に近づける。これにより、後方衝突時にシート着座者の頸部にかかる負担を和らげる、といった性能を果たす。
このように、衝突予測信号に基づいてヘッドレストを前方へ移動させる制御では、例えば衝突が回避された場合、ヘッドレストを元の通常位置に復帰させる必要がある。また、ヘッドレスト全体を移動させるためには、その駆動機構にかかる負荷が大きく、大容量のモータ等を要することになる。そこで、ヘッドレストを前面側および背面側の両要素に分割し、前面側の要素を前後方向へ移動させることができるように両要素を連結する構成が採用される。
特開2004−9891号公報
衝突予測信号に基づいて前面側のヘッドレスト要素を前方へ移動させる構成において、その後に該ヘッドレスト要素を通常位置に復帰させるとき、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物を挟み込む場合がある。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、前方へ移動させたヘッドレスト要素を通常位置に戻す際に、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物が挟み込まれるのを防止することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、衝突を事前に予測することが可能な衝突予測検知手段からの検知信号を受けることが可能な車両において、ヘッドレストが、シート着座者の頭部を支持可能な前面側のヘッドレスト要素と、背面側のヘッドレスト要素とに分割され、かつ、これらの両ヘッドレスト要素は、前面側のヘッドレスト要素を前後方向へ移動させることが可能に連結され、衝突予測検知手段からの検知信号に基づく駆動機構の作動により、前面側のヘッドレスト要素を、両ヘッドレスト要素の分割部が接合した通常位置からシート着座者の頭部に向けて移動させる車両におけるヘッドレスト制御装置であって、前記駆動機構の作動により、前面側のヘッドレスト要素を通常位置に復帰させるために移動させているとき、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物があることを検知する異物検知手段と、この異物検知手段による異物の検知に基づき、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物が挟み込まれることを回避する回避手段と、を備えている。
これにより、前面側のヘッドレスト要素を、シート着座者の頭部に向けて移動させた状態から通常位置に戻す際に、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物が挟み込まれることを防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された車両におけるヘッドレスト制御装置であって、前記異物検知手段が、駆動機構におけるモータの負荷変動を検知する計測器であり、前記回避手段が、駆動機構におけるモータの回転を減速もしくは停止させる制御部である。
この場合、駆動機構のモータを対象とし、その負荷変動(電流又は電圧の変動)を検知し、その回転を制御するといった処理で異物の挟み込みを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載された車両におけるヘッドレスト制御装置であって、前記異物検知手段が、両ヘッドレスト要素の分割部間に設けられたレーザセンサである。
このように異物検知手段としてレーザセンサを用いることにより、モータの負荷変動を検知する場合と比べて、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物があることを早く検知できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、車両用シートを表した側面図である。この図面で示すように、シート10はシートクッション12およびシートバック14によって構成されている。ヘッドレスト20は、シートバック14の上面中央付近に装着されている。つまり、ヘッドレスト20は、その下面から下向きに突出した一対の脚部26を備え、これらの脚部38がシートバック14内のフレーム(図示省略)に連結される。
図2は、ヘッドレスト20を拡大して表した側面図である。このヘッドレスト20は、前面側のヘッドレスト要素21と、背面側のヘッドレスト要素22とに分割されている。また、ヘッドレスト20の内部には、ヘッドレスト駆動機構30が組み込まれ、この駆動機構30を通じて両ヘッドレスト要素21,22が連結されている。そして、駆動機構30を作動させることにより、前面側のヘッドレスト要素21を背面側のヘッドレスト要素22に対して車両の前後方向へ往復移動させることができる。すなわち、ヘッドレスト要素21は、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23が互いに接合した通常位置(図2の仮想線)と、その斜め上前方の位置(図2の実線)との間を移動することができる。このヘッドレスト要素21を移動させることにより、図1で示すシート着座者Hの頭部とヘッドレスト20との間の距離が変化する。
図2で示すように、前面側のヘッドレスト要素21は、その両側部から背面側のヘッドレスト要素22に向けて張り出した遮蔽部材24をそれぞれ備えている。これらの遮蔽部材24は、ヘッドレスト要素22の内側に入り込んで重合している。この重合代は、ヘッドレスト要素21が図2の実線で示す位置に移動した状態でも、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23間を被うように設定されている。なお、ヘッドレスト20の上面側においては、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23間および両遮蔽部材24の間を被う遮蔽シート(図示省略)が設けられる。この遮蔽シートは、ヘッドレスト要素21の移動によって柔軟に変形できる樹脂フィルムなどが使用されている。これにより、ヘッドレスト要素21が通常位置から前方へ移動、もしくは移動中においても、ヘッドレスト20の内部が見えないように隠される。
図3は、駆動機構30の構造を表した外観斜視図である。この図面によって駆動機構30の構成を簡単に説明する。
まず、駆動機構30は、前後一対のベース31,32が左右一対のX状のリンク34で連結された構成となっている。一方のベース31が前面側のヘッドレスト要素21内に結合され、他方のベース32が背面側のヘッドレスト要素22内に結合される。また、一対のリンク34は、それぞれ二つのリンク部材35,36からなり、これらのリンク部材35,36の中間部が回動可能に連結されている。そして、これらのリンク部材35,36の両端部は、両ベース31,32の両側に一体に設けられた側部31a,32aにそれぞれ連結されている。
具体的には、一対のリンク34における一方のリンク部材35については、個々の前端部(下端部)がベース31の側部31aにピン35aによって回動可能に連結され、個々の後端部(上端部)がベース32の側部32aにピン35bによって回動可能に連結されている。一対のリンク34における他方のリンク部材36については、個々の前端部(上端部)および後端部(下端部)が軸36a,36bによって相互に結合されている。一方の軸36aの両端部は、ベース31の側部31aに形成された縦長のガイド孔31bにスライド可能に連結され、他方の軸36bの両端部は、ベース32の側部32aに形成された縦長のガイド孔32bにスライド可能に連結されている。
背面側のベース32は、駆動機構30の駆動源である電動ユニット38を備えている。この電動ユニット38のモータ38aはベース32の内側に取り付けられている。また、モータ38aの駆動軸は、ボールネジ部38bを通じてリンク34の軸36bに連結されている。このボールネジ部38bの機能により、モータ38a(駆動軸)の正逆回転が軸36bの昇降動作に変換される。したがって、電動ユニット38の駆動制御に基づき、X状の両リンク34がパンタグラフのような動きをし、ベース31がベース32に対して近づいたり離れたりする。この結果、ヘッドレスト要素21が、図2の仮想線位置(通常位置)と実線位置との間を円弧状の軌跡を描いて移動することとなる。
図4は、ヘッドレスト制御装置のブロック図である。この図面で示すヘッドレストセンサ40は、静電容量センサ40aとタッチセンサ40bとを組み合わせたものである。そして、これらの静電容量センサ40aおよびタッチセンサ40bは、前面側のヘッドレスト要素21における表皮内側に設けられた可撓性を有する薄肉のシート面に設けられている(図2)。なお、静電容量センサ40aは、シート着座者Hの頭部との相対位置(距離)を静電容量の変化によって検知するものであり、タッチセンサ40bはヘッドレスト要素21の表面に荷重が加わったことを電極の接触によって検知するものである。これらの検知信号は、制御部44に発信される。
衝突予測検知手段43は、車両に搭載されたプリクラッシュシセーフティシステムにおいて、自車両と後方車両との車間距離や相対速度などに基づいて後方衝突を予測し、その旨の検知信号を制御部44に発信する。制御部44は、主としてヘッドレストセンサ40および衝突予測検知手段43からの検知信号に基づいて、駆動機構30を作動させるための制御を行う。つまり、制御部44からの制御信号に基づいて、電動ユニット38のモータ38aが駆動制御される。なお、衝突予測検知手段43としては、車両に搭載されたシステム以外の情報通信システムを利用することも可能である。例えば、ITS(Intelligent Transport Systems)からの情報を受け、その検知信号に基づいて制御部44による制御を行うこともできる。
図5は、ヘッドレスト20を斜め後方から見た外観斜視図である。この図面で示すヘッドレスト20は、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23にレーザセンサ42(発光側センサ42aおよび受光側センサ42b)が設けられている。このレーザセンサ42は、後で述べる図8の制御フローの処理において「異物検知手段」として機能する。つまり、レーザセンサ42は両ヘッドレスト要素21,22の分割部23に異物が位置していることを検知するためのセンサである。したがって、例えば発光側センサ42aがヘッドレスト要素21の分割部23に設けられ、受光側センサ42bがヘッドレスト要素22の分割部23に設けられる。
そして、発光側センサ42aおよび受光側センサ42bは、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23を構成する左右、上下の領域に設けられる。ただし、ヘッドレスト20下部の分割部23は異物を挟む可能性が少ないのでレーザセンサ42を省略する場合もある。また、レーザセンサ42(発光側センサ42aおよび受光側センサ42b)は、分割部23に沿って一定の間隔で配置されており、その間隔は乗員の指などの検知も考慮して10〜20mmに設定されている。なお、レーザセンサ42は、発光側センサ42aと受光側センサ42bとが一体化されて相互の機能を兼ねている形式のものもある。その場合は、両ヘッドレスト要素21,22のいずれかの分割部23にレーザセンサ42を設ければ足りる。
図6〜8は、制御部44によるヘッドレスト20(ヘッドレスト要素21)の移動処理を説明するためのフローチャートである。これらのフローチャートにおける制御処理は、例えばイグニッションスイッチ(図示省略)がオンになると開始され、その後は一定の時間間隔で実行されるものとする。そして、各フローチャートにおいて、F1は衝突予測検知手段43からの予測信号があったことを示すフラグであり、F2はタッチセンサ40bの長押し(図6)、あるいはタイマーによる所定時間の経過(図7)を示すフラグである。図6,7のフローチャートにおけるF3は電動ユニット38におけるモータ38aの回転数が通常の範囲内にあることを示すフラグであり、F4はモータ38aの回転数が異常に低下したことを示すフラグである。また、図8のフローチャートにおけるF5はレーザセンサ42からの異物検知があったことを示すフラグである。なお、これらのフラグF1〜F5のデフォルト値はともに「0」である。
まず、図6で示すフローチャートについて説明する。この制御処理のステップS1ではフラグF1について判定し、その判定結果に基づいてフラグF1が「1」でなければ、ステップS2に移行し、衝突予測検知手段43からの予測信号が入っているか否かを判断する。この判断結果に基づき、予測信号が入っていない場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、衝突の予測信号が入っている場合は、ステップS3においてフラグF1を「1」とした後、ステップS4に移行する。このステップS4において、ヘッドレスト要素21を通常位置から前方向へ移動させる。これにより、ヘッドレスト要素21をシート着座者Hの頭部に近づけて車両の後方衝突に備えた後、ステップS5に移行する。また、ステップS1の判定結果においてフラグF1が「1」である場合にも、ステップS5に移行する。
ステップS5においては、フラグF2について判定する。この判定の結果、フラグF2が「1」でなければ、ステップS6に移行してタッチセンサ40bが長押しされているか否かを判断する。この判断結果に基づき、タッチセンサ40bが長押しされていない場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、タッチセンサ40bが長押しされている場合は、ステップS7においてフラグF2を「1」とした後、ステップS8に移行してヘッドレスト要素21を後方向へ移動させる。
つまり、タッチセンサ40bの長押し操作は、車両の衝突が回避された場合において、シート着座者Hの頭部近くに位置しているヘッドレスト要素21を、駆動機構30の作動によって通常位置へ復帰させるための人為的な起動操作である。このようにヘッドレスト要素21の復帰動作を開始した後は、ステップS9に移行する。また、ステップS5の判定結果においてフラグF2が「1」の場合にも、ステップS9に移行する。
ステップS9では、フラグF3についての判定を行う。その結果、フラグF3が「1」でなければ、ステップS10に移行して駆動機構30におけるモータ38aの回転数が所定値N1以上であるか否かを判断する。この判断結果に基づき、モータ38aの回転数が所定値N1未満であれば、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、モータ38aの回転数が所定値N1以上の場合は、ステップS11においてフラグF3を「1」とした後、ステップS12に移行する。また、ステップS9の判定結果においてフラグF3が「1」の場合にも、ステップS12に移行する。なお、所定値N1は、モータ38aの回転数が通常の範囲内にある場合の基準値であり、ステップS10での判断によってモータ38aの回転数が通常値まで上昇していることを検知することができる。
ステップS12においては、フラグF4について判定する。この判定の結果、フラグF4が「1」の場合には、そのまま処理を終える(リターンする)。また、フラグF4が「1」でなければ、ステップS13に移行してモータ38aの回転数が所定値N2以下であるか否かを判断する。この判断の結果により、モータ38aの回転数が所定値N2を超えている場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、モータ38aの回転数が所定値N2以下であれば、ステップS14に移行してフラグF4を「1」とした後、ステップS15においてヘッドレスト要素21の後方向への移動を停止すると共に、ステップS16においてヘッドレスト要素21を前方向へ移動させる。つづいて、ステップS17においてフラグF2,F3,F4をそれぞれ「0」とした後、処理を終える(リターンする)。
所定値N2は、モータ38aの回転数における許容下限値であって、ステップS13での判定によってモータ38aの回転数が異常に低下していることを検知できる。このように、ヘッドレスト要素21の復帰動作中におけるモータ38aの回転数の異常低下、つまりモータ38aの負荷の増大を検知することで、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23間に異物が挟み込まれたことを検知できる。そして、分割部23に異物の挟み込みが検知された場合は、ヘッドレスト要素21の復帰動作を停止し、かつ、このヘッドレスト要素21を前方向へ移動させて異物の挟み込みを解消する。
モータ38aにおける回転数の変動(負荷の変動)を検知する手段は、具体的にはモータ38aの駆動電流あるいは電圧を計測する電流計、電圧計であり、これらが本発明における「異物検知手段」に相当する。また、異物検知時にモータ38aの回転を止めてヘッドレスト要素21の復帰動作を停止させる制御部44の制御機能が、本発明における「回避手段」に相当する。なお、回転数N1,N2の大小関係は、制御の安定性を保つために(N1>N2)とする必要がある。
つぎに、図7で示すフローチャートについて説明する。この制御処理においても、ステップS20ではフラグF1について判定し、その判定結果に基づくステップS21〜S23の処理は、図6で示すフローチャートのステップS2〜S4の処理と同じである。図7の制御フローでは、ステップS23でヘッドレスト要素21を通常位置から前方向へ移動させた後、ステップS24においてタイマーの作動を開始し、つぎのステップS25に移行する。このステップS25においては、フラグF2について判定する。
ステップS25での判定の結果、フラグF2が「1」でなければ、ステップS26に移行してタイマーの作動開始からの時間が所定時間以上であるか否かを判断する。このタイマーの時間が所定時間未満である場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、タイマーの時間が所定の時間以上経過している場合は、ステップS27においてフラグF2を「1」とした後、ステップS28に移行してヘッドレスト要素21を後方向へ移動させる。つぎに、ステップS29に移行し、このステップS29からステップS37までの処理をつづける。ただし、ステップS29〜S37の処理は、図6で示すフローチャートのステップS9〜S17の処理と同じであるので、その説明は省略する。
図7の制御においては、ヘッドレスト要素21が前方向へ移動してから所定の時間が経過すると、このヘッドレスト要素21の復帰動作が自動的に開始される。その後は、図6の制御と同様に、ヘッドレスト要素21の復帰動作中における「異物検知手段」および「回避手段」の機能を利用した制御が行われる。すなわち、ヘッドレスト要素21が復帰しているときのモータ38aの負荷変動を検知することで、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23間に異物が挟み込まれたことを検知し、異物検知時にヘッドレスト要素21の復帰動作を停止させて異物の挟み込みを回避する。
つぎに、図8で示すフローチャートについて説明する。この制御処理においても、ステップS40ではフラグF1について判定し、その判定結果に基づくステップS41〜S47の処理は、図6で示すフローチャートのステップS2〜S8の処理と同じである。図8の制御フローでは、ステップS47でヘッドレスト要素21を通常位置へ復帰させるべく、後方向への移動を開始し、かつ、ステップS48においてレーザセンサ42をオンにする。この後、ステップS49に移行してフラグF5について判定する。
ステップS49での判定の結果、フラグF5が「1」の場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、フラグF5が「1」でなければ、ステップS50に移行してレーザセンサ42が両ヘッドレスト要素21,22の分割部23間に異物があることを検知したか否か判断する。その結果、レーザセンサ42からの異物の検知信号がなければ、そのまま処理を終える(リターンする)。一方、異物の検知信号が入っている場合は、ステップS51に移行してフラグF5を「1」とした後、ステップS52においてヘッドレスト要素21の後方向への移動を停止するとともに、ステップS53においてヘッドレスト要素21を前方向へ移動させる。つづいて、ステップS54においてフラグF2,F5をそれぞれ「0」とした後、処理を終える(リターンする)。
図8の制御処理においては、レーザセンサ42が本発明における「異物検知手段」に相当する。そして、レーザセンサ42による異物の検知は、モータ38aの負荷変動を利用する場合と比べ、両ヘッドレスト要素21,22の分割部23間で異物が挟み込まれる前に異物の存在を検知することができる。なお、この制御においても、「回避手段」については、異物検知時にヘッドレスト要素21の復帰動作を停止させる制御部44の機能である。
以上は本発明を実施するための最良の形態を図面に関連して説明したが、この実施の形態は本発明の趣旨から逸脱しない範囲で容易に変更または変形できるものである。
例えば、前方へ移動させた後のヘッドレスト要素21を通常位置に復帰させるための移動を開始したとき、ブザーなどによる音やランプの点滅によって警報を発する制御とすることも可能である。また、ヘッドレスト要素21を通常位置に復帰させるときの起動スイッチとして、タッチセンサ40bとは別のスイッチを利用くることも可能である。この場合、スイッチを両ヘッドレスト要素21,22の分割部23から離れた部位に設けることで、この分割部23への異物の挟み込みが低減される。
さらに、「回避手段」については、モータ38aの回転を停止させる制御に代え、モータ38aの回転速度を低下させる制御としてもよい。つまり、ヘッドレスト要素21の復帰速度を減速することで、その間に分割部23から異物を取り除くことができる。
車両用シートを表した側面図 ヘッドレストを拡大して表した側面図 ヘッドレスト駆動機構の構造を表した外観斜視図 ヘッドレスト制御装置のブロック図 ヘッドレストを斜め後方から見た外観斜視図 ヘッドレストの移動処理を説明するためのフローチャート ヘッドレストの移動処理を説明するための別のフローチャート ヘッドレストの移動処理を説明するためのさらに別のフローチャート
符号の説明
10 シート
20 ヘッドレスト
21,22 ヘッドレスト要素
23 分割部
30 ヘッドレスト駆動機構
38a モータ
42 レーザセンサ
43 衝突予測検知手段
44 制御部
H シート着座者

Claims (3)

  1. 衝突を事前に予測することが可能な衝突予測検知手段からの検知信号を受けることが可能な車両において、ヘッドレストが、シート着座者の頭部を支持可能な前面側のヘッドレスト要素と、背面側のヘッドレスト要素とに分割され、かつ、これらの両ヘッドレスト要素は、前面側のヘッドレスト要素を前後方向へ移動させることが可能に連結され、衝突予測検知手段からの検知信号に基づく駆動機構の作動により、前面側のヘッドレスト要素を、両ヘッドレスト要素の分割部が接合した通常位置からシート着座者の頭部に向けて移動させる車両におけるヘッドレスト制御装置であって、
    前記駆動機構の作動により、前面側のヘッドレスト要素を通常位置に復帰させるために移動させているとき、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物があることを検知する異物検知手段と、この異物検知手段による異物の検知に基づき、両ヘッドレスト要素の分割部間に異物が挟み込まれることを回避する回避手段と、を備えた車両におけるヘッドレスト制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両におけるヘッドレスト制御装置であって、
    前記異物検知手段が、駆動機構におけるモータの負荷変動を検知する計測器であり、前記回避手段が、駆動機構におけるモータの回転を減速もしくは停止させる制御部である車両におけるヘッドレスト制御装置。
  3. 請求項1に記載された車両におけるヘッドレスト制御装置であって、
    前記異物検知手段が、両ヘッドレスト要素の分割部間に設けられたレーザセンサである車両におけるヘッドレスト制御装置。
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