JP2006211039A - ネットワークシステム、通信装置、およびデータ送付方法 - Google Patents

ネットワークシステム、通信装置、およびデータ送付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電磁波による精密機器などへの影響を従来よりも軽減した無線通信回線を実現する。
【解決手段】送付対象データを目的の装置に送付するためのネットワークシステムに、複数台の携帯端末装置2を設ける。携帯端末装置2に、ICタグ27と、ICタグリーダライタ28と、を備える。ICタグリーダライタ28は、そのICタグリーダライタ28とともに設けられているICタグ27に送付対象データが書き込まれた後、その送付対象データを他の携帯端末装置2のICタグ27または目的の装置のICタグ37に書き込むために電磁波により発信する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信のシステムおよび方法ならびに無線通信のための通信装置などに関する。
従来より、製品を製造する工場には、CIM(Computer Integrated Manufacturing)と呼ばれるシステムが導入されている。CIMによると、製品を製造する現場に設置されている各装置からロットの進捗または装置の稼動状況などに関する情報を一ヶ所に集め、これらの情報をコンピュータで解析することによって、製造管理を自動的に行うことができる。
CIMを構築するためには、製造現場の各装置と情報を収集するサーバとを接続するための通信回線が必要である。そこで、CIMを導入している工場には、大抵、光ファイバなどのケーブルが敷設されている。
"半導体基板製造システム2"、MOXA Technologies Co., Ltd、[平成17年1月17日検索]、インターネット<URL:http://japan.moxa.com/success_story/manufacturing/wafe_manufacturing2.htm>
非特許文献1に記載されるように、CIMは、半導体製品の製造管理のためにも用いられている。半導体製品は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ製品に限らず、電化製品および自動車など様々な製品に使用されている。したがって、多様なニーズに応じた半導体製品を大量にかつ低価格で供給するためには、半導体の製造工場を新設し、または既存の製造工場を改装して使い回しつつ、新設または改装のための費用を抑える必要がある。
そこで、CIMの通信回線として、無線LANを採用することが考えられる。無線LANは、IEEE802.11で規格される、2.4GHzまたは5GHzの周波数帯の無線通信回線である。無線LANによると、ケーブルの敷設が不要なので、配線工事などの手間を軽減し、かつ、装置のレイアウトの変更を容易にかつ安価で行うことができる。
しかし、無線LANが発信する電磁波は、精密機器に悪影響を及ぼすおそれがあると言われている。よって、高品質の半導体製品を大量に製造するためには、精密機器が使用される製造工場では、無線LANを採用することが躊躇される。
本発明は、このような問題点に鑑み、電磁波による精密機器などへの影響を従来よりも軽減した無線通信回線を実現することを目的とする。
本発明に係るネットワークシステムは、送付対象のデータである送付対象データを目的の装置に送付するためのネットワークシステムであって、互いに異なる位置に複数台の通信装置を有し、前記通信装置には、第一のICタグと、電磁波を発信しまたは受信することによってICタグにデータを書き込みまたはICタグからデータを読み出すICタグリーダライタと、が設けられ、前記ICタグリーダライタは、当該ICタグリーダライタとともに設けられている前記第一のICタグに前記送付対象データが書き込まれた後、当該送付対象データを他の通信装置の前記第一のICタグまたは前記目的の装置の第二のICタグに書き込むために電磁波により発信する、ことを特徴とする。
前記ICタグリーダライタは、次のような場合に前記送付対象データを発信する。例えば、前記目的の装置または当該送付対象データが一度も前記第一のICタグに書き込まれたことのない他の通信装置が検知された場合に発信する。または、当該送付対象データを一度も発信したことがない場合に発信する。
好ましくは、当該ネットワークシステムを第二のネットワークシステムと接続するために、前記第二のICタグと、電磁波を発信しまたは受信することによってICタグからデータを読み出すICタグリーダと、前記第二のネットワークシステムに設けられている装置である外部装置に向けてデータを送信するデータ送信手段と、を備えたネットワーク接続装置を、設けておく。そして、前記送付対象のデータの宛先が前記外部装置である場合は、前記通信装置は、前記ネットワーク接続装置を前記目的の装置として、処理を行う。前記ネットワーク接続装置は、前記第二のICタグに前記送付対象データが書き込まれたら、前記ICタグリーダによってこれを読み出し、前記データ送信手段によって前記外部装置にこれを送信する。
本発明によると、電磁波による精密機器などへの影響を従来よりも軽減した無線通信回線を実現することができる。
〔第一の実施の形態〕
図1は本発明に係るネットワークシステム100の全体的な構成の例を示す図、図2は携帯端末装置2のハードウェア構成の例を示す図、図3はICタグ27、37の構成の例を示す図、図4はルータ3のハードウェア構成の例を示す図である。
本発明に係るネットワークシステム100は、図1に示すように、複数台の携帯端末装置2および1台または複数台のルータ3などによって構成されている。各携帯端末装置2および各ルータ3は、ICタグの技術によって互いにデータのやり取りを行うことができるように構成されている。これについては、後に詳細に説明する。
ルータ3は、ネットワークシステム100と他のネットワークとを接続するための装置である。つまり、ルータ3によって、携帯端末装置2と他のネットワーク上に設けられたパーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはサーバなどの情報処理装置4との間でのデータ通信が可能となる。
携帯端末装置2は、図2に示すように、CPU21、RAM22、ROM23、液晶パネル24、磁気記憶装置25、操作キー26、ICタグ27、およびICタグリーダライタ28などによって構成される。携帯端末装置2として、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パソコン、携帯電話端末、またはPHS(Personal Handy-phone System)端末などの持ち運び可能な情報端末が用いられる。
ROM23および磁気記憶装置25には、携帯端末装置2の各部の制御を行うためのプログラム(OSおよびドライバなど)、各種の設定データ、およびアプリケーションプログラムなどが記憶されている。これらのプログラムおよびデータは、必要に応じてRAM22にロードされ、CPU21によってプログラムが実行される。
液晶パネル24は、CPU21による演算結果などを表示する。操作キー26は、ユーザが文字および数字などを入力するための操作デバイスである。つまり、液晶パネル24および操作キー26は、ユーザインタフェースの役割を果たす。
ICタグ27は、図3に示すように、アンテナ71およびIC(集積回路)72などによって構成されるチップである。RFID(Radio Frequency Identification)タグまたはICラベルなどと呼ばれることもある。IC72には、データを記憶させておくことができる。さらに、アンテナ71が所定の周波数の電磁波に共振して電磁誘導を生じさせることによって、IC72に記憶しているデータを電磁波で発信しまたはIC72にデータを書き込むことができる。
ICタグリーダライタ28は、所定の周波数の電磁波を発信することによって、ICタグ27からデータを読み出しまたはICタグ27にデータを書き込む。また、常時または定期的に、次のようにして直接通信を行うことができる他の携帯端末装置2またはルータ3を検索する。
ICタグリーダライタ28は、装置に付けられている識別情報(例えばIPアドレスまたはICタグ固有のID)を送信すべき旨の指令を電磁波によって発信する。係る指令がそのICタグリーダライタ28の周囲にある他の携帯端末装置2またはルータ3に届くと、当該他の携帯端末装置2のICタグ27またはルータ3のICタグ37は、電磁誘導によって、記憶されている識別情報を読み出してこれを電磁波によって発信する。ICタグリーダライタ28は、受信した識別情報に基づいて直接通信を行うことができる他の携帯端末装置2またはルータ3を判別する。
図1に戻って、ルータ3は、図4に示すように、通信ユニット31、ICタグ37、およびICタグリーダライタ38などによって構成される。通信ユニット31は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ、ハブ、または他のルータ3などの装置と接続されており、種々の装置間でやり取りされるデータの中継処理を行う。後に説明するように、情報処理装置4と携帯端末装置2との間でやり取りされるデータの中継処理も行う。
ICタグ37は、携帯端末装置2のICタグ27と同様に、データの保存および書換えが可能なICタグである。ICタグリーダライタ38も、携帯端末装置2のICタグリーダライタ28と基本的に同様の装置である。ただし、ICタグリーダライタ38は、通信ユニット31と接続されており、ICタグ37から読み出したデータを通信ユニット31によって情報処理装置4などに送信することができ、かつ、通信ユニット31が情報処理装置4などから受信したデータをICタグ37に書き込むことができるように、構成されている。
本実施形態では、ICタグ27、37およびICタグリーダライタ28、38として、13.56MHzまたは135kHz前後の周波数帯のものが用いられる。ICタグ27、37に携帯端末装置2またはルータ3から電源が供給されるようにしてもよいし、電池を内蔵しておいてもよい。
図5は半導体製造工場ネットワークシステムHNSの全体的な構成の例を示す図、図6は携帯端末装置2におけるデータの入力および送信の処理の流れの例を説明する図、図7は作業報告データDT1およびそれに付加されるデータの例を示す図、図8は携帯端末装置2におけるデータの中継処理の流れの例を説明する図である。
次に、図5に示すように、ネットワークシステム100を半導体の製造工場のCIM(Computer Integrated Manufacturing)に適用した場合を例に、携帯端末装置2およびルータ3の処理内容などについて、詳細に説明する。
図5において、半導体製造工場ネットワークシステムHNSは、半導体の製造工場の各部門または各従業員同士で情報のやり取りを行うためのシステムであって、本発明に係るネットワークシステム100およびイントラネット101によって構成される。ネットワークシステム100とイントラネット101とは、ルータ3によって互いに接続されている。
半導体製品の加工の作業を行う区域(以下、「加工作業エリア」と記載する。)には、P−CVD装置、スパッタ装置、フォトレジスト塗布装置、ステッパ、現像機、エッチング装置、および剥離装置などの装置が設けられている。以下、これらの装置を単に「加工装置5」と記載する。なお、加工作業エリアは、通常、数百メガ〜数ギガHzの電磁波が加工装置5および半導体製品に対して悪影響を与えないように、携帯電話の使用が制限されまたは禁止されている。
加工作業エリアには、ルータ3が1台または複数台設置されている。ここでは、説明の簡単のため、ルータ3が1台設置されている場合を例に説明する。加工作業エリアに配置された従業員には、1台ずつ携帯端末装置2が与えられている。従業員は、それぞれの担当する位置で作業を行っている。
図5の中の丸印は、携帯端末装置2(2A、2B、…)の位置を表している。各携帯端末装置2には、互いを識別するための識別情報(例えば、IPアドレスまたはICタグ27固有のIDなど)が付されている。点線は、互いに直接通信することができる2台の装置(携帯端末装置2またはルータ3)同士を結んだものである。つまり、点線で結ばれている装置同士は互いに直接通信を行うことができ、点線で結ばれていない装置同士は直接通信を行うことができない。
直接通信することができるか否かは、ICタグリーダライタ28、38およびICタグ27、37が発信する無線(電磁波)の届く範囲によって決定する。つまり、一方の装置のICタグリーダライタが発信する電磁波が他方の装置のICタグに届く場合は、当該一方の装置から当該他方の装置へ直接データを送信することができる。また、一方の装置のICタグリーダライタが発信する電磁波が他方の装置のICタグに届き、かつ、そのICタグがら発信される電磁波がそのICタグリーダライタに届く場合は、当該一方の装置は、当該他方の装置のICタグに記憶されているデータを読み取ることができる。
ICタグリーダライタまたはICタグの特性によって、一方の装置から他方の装置の方向にしか直接データを送信しまたは読み取ることができない場合があるが、本実施形態では、説明の簡単のため、点線で結ばれている装置同士は双方向にデータの送信および読取りが可能であるものとする。
イントラネット101は、加工作業エリア以外に設置されている情報処理装置4、ルータ、およびハブなどを互いに接続することによって構成される。イントラネット101には、情報処理装置4として、データ管理サーバ41および指示用端末装置42などが設けられている。データ管理サーバ41は、半導体製品の加工作業の進捗または加工作業エリアの状況など作業に関するデータ(例えば、ロット進捗情報、パーティクル情報、または加工装置5の動作の状況など。以下、「作業報告データDT1」と記載する。)を携帯端末装置2から取得して一括管理する。指示用端末装置42は、作業員に対する指示に関するデータ(以下、「作業指示データDT2」と記載する。)などを携帯端末装置2に送信する。
作業報告データDT1は、作業員が携帯端末装置2を操作することによって携帯端末装置2に入力される。または、USB(Universal Serial Bus)などのインタフェースを介して加工装置5から入力してもよい。そして、上に述べたように、データ管理サーバ41に宛てて送信される。ところで、作業報告データDT1は、必ずルータ3を経由しなければデータ管理サーバ41に届けることができない。そこで、加工作業エリア内の各携帯端末装置2は、作業報告データDT1をルータ3に届けることを目的として、作業報告データDT1に関する処理を行う。
作業報告データDT1は、図6に示すような手順で最初の携帯端末装置2に入力され次の携帯端末装置2またはルータ3に転送される。
すなわち、作業員は、自分が携帯する携帯端末装置2に入力用のアプリケーションプログラムを起動させて入力用の画面を開き、操作キー26を操作して作業報告データDT1を入力する(図6の#101)。アプリケーションプログラムがその作業報告データDT1を受け付けると(#102)、OSおよびドライバなどは、その作業報告データDT1に宛先(ここでは、データ管理サーバ41のアドレス)を示す宛先情報DAを付加(添付)し、これをその携帯端末装置2自身に設けられているICタグ27に書き込むようにICタグリーダライタ28に対して指令を与える(#103)。ICタグリーダライタ28が係る指令に基づいて電磁波を発信すると、ICタグ27において電磁誘導が生じ作業報告データDT1などがIC72(図3参照)に記憶される(#104)。このようにして、その携帯端末装置2自身のICタグ27に、図7(a)に示すようなデータが書き込まれる。
携帯端末装置2は、自らのICタグ27に作業報告データDT1などを書き込んた後、他の携帯端末装置2またはルータ3をICタグリーダライタ28によって検知すると(#105)、自らのICタグ27に記憶されている作業報告データDT1などを読み出す(#106)。
そして、図7(b)のように、その作業報告データDT1にその発信元つまり自らの識別情報を発信元情報DHとして付加し、これを、電磁波を発信することによって、ステップ#105で検知した他の携帯端末装置2のICタグ27またはルータ3のICタグ37に書き込む(#107)。このような原理によって、一方の携帯端末装置2から他方の携帯端末装置2またはルータ3へデータが送信される。
作業報告データDT1の送信後、自らのICタグ27に保存されている作業報告データDT1などは削除しておく(#108)。または、作業報告データDT1に送信済を示すフラグを立てておいてもよい。
なお、ステップ#105において複数の装置(携帯端末装置2またはルータ3)が検知された場合は、ステップ#107においてそれぞれのICタグに作業報告データDT1を送信する。
ステップ#107において、作業報告データDT1および宛先情報DAがルータ3に送信された場合(つまり、ルータ3のICタグ37に書き込まれた場合)は、その後、ルータ3のICタグリーダライタ38は、これをICタグ37から読み出して、その宛先情報DAに示される装置すなわちデータ管理サーバ41に向けて作業報告データDT1を送信する。
一方、ルータ3には送信されず、携帯端末装置2のみに送信された場合は、その携帯端末装置2は、図8に示すような手順でルータ3またはさらに別の携帯端末装置2に作業報告データDT1を送信する。
携帯端末装置2は、自らのICタグ27に作業報告データDT1などが書き込まれた後(図8の#111)、その作業報告データDT1などの書込み(送信)を行った携帯端末装置2(つまり、1つ手前の携帯端末装置2)および自携帯端末装置2の2台以外の携帯端末装置2を検知しまたはルータ3を検知すると(#112)、自らのICタグ27からその作業報告データDT1などを読み出す(#113)。
図7(c)に示すように、読み出したデータに、自らの識別情報を中継装置情報DCとして付加し、これを、電磁波を発信することによって、検知した携帯端末装置2またはルータ3に送信する(#114)。そして、自らのICタグ27に保存されている作業報告データDT1などを削除しまたは送信済を示すフラグを立てる(#115)。
以降、同様に、作業報告データDT1が一方の携帯端末装置2から他方の携帯端末装置2またはルータ3に中継されていく。そして、作業報告データDT1がルータ3に到達する。携帯端末装置2によって中継されるごとに、中継装置情報DCが作業報告データDT1に付加される。例えば、作業報告データDT1が携帯端末装置2C(図5参照)で入力され携帯端末装置2B、2A、2Eの順に経由してルータ3に到達した場合は、その作業報告データDT1には、図7(d)に示すような発信元情報DHおよび中継装置情報DCが付加されている。
なお、ステップ#114において、検知されたICタグ27、37のすべてに対して作業報告データDT1の書込み(送信)を行うと、作業報告データDT1が、複数の携帯端末装置2同士の間でループしてしまう場合がある。例えば、携帯端末装置2A、2B間で繰り返しデータが移動したり、携帯端末装置2B、2C、2D、2B、2C、2D、…の順に繰り返しデータが移動したりすることがある。
そこで、携帯端末装置2は、作業報告データDT1の送信前に、それに付加されている発信元情報DHおよび中継装置情報DCをチェックし、これらのうちのいずれかにその携帯端末装置2自身の識別情報が示されている場合は、その作業報告データDT1の中継を中止する。つまり、その作業報告データDT1については、ステップ#112以降の処理を中止する。
または、次のようにしてループを防止してもよい。作業報告データDT1ごとに識別番号を付けておく。携帯端末装置2は、作業報告データDT1を送信するごとに、その識別番号を送信済識別番号として記憶しておく。そして、他の携帯端末装置2から作業報告データDT1が送信されてきたときに、その識別番号と記憶しておいた各送信済識別番号とを照合し、いずれかの送信済識別番号と一致した場合は、その作業報告データDT1の中継を中止する。
ルータ3は、前に述べたように、携帯端末装置2から作業報告データDT1を受信すると、データ管理サーバ41にこれを送信する。ただし、同一の作業報告データDT1を複数受信する場合がある。この場合は、最初に受信した作業報告データDT1のみをデータ管理サーバ41に送信すればよい。または、データ管理サーバ41において、最初に送信されてきた作業報告データDT1のみを受け付けるようにしてもよい。
図9はデータ管理サーバ41から目的の携帯端末装置2にデータを送信する場合の各装置の処理の流れの例を説明するフローチャート、図10は作業指示データDT2およびそれに付加されるデータの例を示す図である。
作業指示データDT2は、図9に示すような手順で指示用端末装置42から宛先の携帯端末装置2に届けられる。指示用端末装置42のオペレータがキーボードなどを操作することによって、作業指示データDT2を入力し宛先を指定する(#201)。以下、宛先として携帯端末装置2H(図5参照)が指定された場合を例に説明する。
指示用端末装置42は、図10(a)に示すように、入力された作業指示データDT2を、携帯端末装置2Hを示す宛先情報DA’および指示用端末装置42自身を示す発信元情報DH’を付加して、ルータ3に向けて送信する(#202)。
ルータ3は、作業指示データDT2などを受信すると、それに付加されている宛先情報DA’に基づいてその作業指示データDT2の宛先がネットワークシステム100の中の装置であるか否かをチェックする(#211)。ネットワークシステム100の中の装置である場合は、受信したその作業指示データDT2などをICタグ37に書き込んで記憶する(#212)。
記憶後、ルータ3は、加工作業エリアに電磁波を発信し、それに対する応答信号を受信することによって、ネットワークシステム100の中から無線による通信が可能な携帯端末装置2を検索する(#213、#214)。そして、そのような携帯端末装置2が見つかったら、ICタグ37に記憶されている作業指示データDT2などを読み出し、これをその携帯端末装置2のICタグ27に書き込む(#215)。このような原理により、データ管理サーバ41からのデータがネットワークシステム100に中継される。図5の例では、携帯端末装置2Eに作業指示データDT2が中継(送信)されることになる。
携帯端末装置2Eは、作業指示データDT2などを受信すると(#221)、それに付加されている宛先情報DA’に基づいて宛先が携帯端末装置2E自身であるか否かをチェックする(#222)。
本例では、宛先情報DA’は「携帯端末装置2H」を示しているので宛先が自分でないと判別し(#222でNo)、図10(b)に示すように作業指示データDT2に携帯端末装置2E自身の識別情報を中継装置情報DC’として付加し、図8で説明した作業報告データDT1の中継の場合と同様に、これを他の携帯端末装置2に送信する。すなわち、直接通信可能な他の携帯端末装置2を検索し(#223、#224)、中継装置情報DC’を付加した作業指示データDT2などを、見つかった携帯端末装置2のICタグ27に書き込む(#225)。これにより、作業指示データDT2などが次の携帯端末装置2に送信(中継)される。本例では、携帯端末装置2A、2Fに送信される。
一方、もしも、宛先が携帯端末装置2Eであったならば(#222でYes)、宛先の装置に作業指示データDT2が到達したことになるので、データ中継のための処理を終了する。
携帯端末装置2A、2Fも、携帯端末装置2Eにおけるステップ#221〜#225と同様の処理を行う(#231〜#235)。そして、作業指示データDT2が携帯端末装置2Hに届けられるまで、他の携帯端末装置2も同様の処理を実行する。なお、作業報告データDT1の中継の場合と同様に、ループを防止するために、各携帯端末装置2は、同一の作業指示データDT2を2回以上送信しない。
本実施形態によると、ネットワークシステム100の中の装置同士の通信手段を、IEEE802.11で規格される無線LANを用いずに、低周波のICタグの原理を利用して構築している。これにより、電磁波による加工装置5への影響および加工装置5の不具合の発生が抑えられる。よって、無線LANを用いた場合よりも、半導体製品の歩留まりの向上およびスムーズな製造が期待できる。
本実施形態では、図6で説明したように、ユーザが入力した作業報告データDT1を一旦ICタグ27に記憶させたが、ICタグ27以外の記憶手段に記憶させておいてもよい。例えば、RAM22、磁気記憶装置25、またはICタグリーダライタ28のバッファなどに記憶させておいてもよい。同様に、ルータ3の通信ユニット31がデータ管理サーバ41から受信した作業指示データDT2を、ICタグ37の代わりにICタグリーダライタ38のバッファなどに記憶させてもよい。
〔第二の実施形態〕
図11は加工作業エリアにおける携帯端末装置2およびルータ3の位置関係の例を示す図である。
携帯端末装置2を持ったユーザ(作業員など)が移動すると、その携帯端末装置2とルータ3および他の携帯端末装置2との位置関係が変化し、通信経路が変化することがある。そうすると、ネットワークシステム100内の一部または全部の携帯端末装置2がルータ3との通信経路を絶たれてしまうことがある。図11(a)に示す例では、携帯端末装置2A〜2Dの4台とルータ3とは通信を行うことができない。しかし、携帯端末装置2同士の位置関係または携帯端末装置2とルータ3との位置関係がさらに変化すると、携帯端末装置2A〜2Dとルータ3との通信が可能になることがある。
第二の実施形態では、携帯端末装置2をユーザ持ったユーザが移動し各装置の位置関係および通信経路が変化する場合におけるデータ通信について説明する。
半導体製造工場ネットワークシステムHNS、ネットワークシステム100、およびイントラネット101それぞれの全体的な構成、携帯端末装置2およびルータ3それぞれのハードウェア構成および機能的構成、複数の携帯端末装置2同士の通信方法、および携帯端末装置2およびルータ3同士の通信方法は、第一の実施形態の場合と基本的に同様である。以下、第二の実施形態の特徴的な部分について説明し、第一の実施形態と重複する部分については説明を省略する。
例えば、図11(a)のように各携帯端末装置2が位置する状態で、データ管理サーバ41を宛先とする作業報告データDT1が携帯端末装置2Dで入力され発信されたとする。すると、第一の実施形態の図6および図8で説明したような手順で、作業報告データDT1が入力され携帯端末装置2D、2C、2Bを経由して携帯端末装置2Aに届く。携帯端末装置2Aは、携帯端末装置2A自身および1つ手前の携帯端末装置2B以外には携帯端末装置2を検知することができない。よって、ここで、作業報告データDT1の中継が中断してしまう。
ところで、第一の実施形態では、最初の(つまり、入力元の)携帯端末装置2は、自分の識別情報を発信元情報DHとして作業報告データDT1に付加し、次の携帯端末装置2に向けて送信した(図7(b)参照)。また、2番目以降の携帯端末装置2は、さらに自分の識別情報を中継装置情報DCとして作業報告データDT1に付加し、これを次の携帯端末装置2に送信した(図7(c)(d)参照)。しかし、第二の実施形態では、2番目以降の携帯端末装置2は、作業報告データDT1を次の携帯端末装置2に送信する際に、1つ手前の携帯端末装置2を示す発信元情報DHまたは中継装置情報DCを削除し、その代わりに自分の識別情報を中継装置情報DCとして付加する。
例えば、携帯端末装置2Cは、作業報告データDT1に付加されている発信元情報DH(携帯端末装置2Dの識別情報)を削除し、自分の識別情報を中継装置情報DCとして付加して作業報告データDT1を携帯端末装置2Bに送信する。同様に、携帯端末装置2Bは、作業報告データDT1に付加されている中継装置情報DC(携帯端末装置2Cの識別情報)を削除し、自分の識別情報を中継装置情報DCとして付加して作業報告データDT1を携帯端末装置2Aに送信する。その結果、携帯端末装置2AのICタグ27には、データ管理サーバ41を示す宛先情報DAおよび携帯端末装置2Bを示す中継装置情報DCが付加された作業報告データDT1が記憶される。
つまり、作業報告データDT1には中継装置情報DC(または発信元情報DH)が1つだけ付加されており、携帯端末装置2によって中継されるごとにその中継装置情報DCが更新される、と言える。
携帯端末装置2Aは、常時または定期的に電磁波を発信し、作業報告データDT1を送信することができる相手を探す。そして、例えば、図11(b)の丸数字1のように、携帯端末装置2Cのユーザが移動したことによって、携帯端末装置2Aと携帯端末装置2Cとの距離が通信可能な範囲内になると、携帯端末装置2Aは、携帯端末装置2Cを検知する。上に述べたように、携帯端末装置2AのICタグ27に記憶されている作業報告データDT1には、携帯端末装置2Cを示す中継装置情報DCは付加されていない。したがって、携帯端末装置2Cは送信相手として適当なので、携帯端末装置2Aは、中継装置情報DCの内容を自分の識別情報に更新し、作業報告データDT1などを携帯端末装置2Cに送信する。
すると、携帯端末装置2Cは、既にいずれかのルータ3との通信が可能である場合は、中継装置情報DCを更新し、作業報告データDT1をそのルータ3に送信する。そして、作業報告データDT1は、イントラネット101内の各装置を経由してルータ3からデータ管理サーバ41に届けられる。
または、図11(b)の丸数字2のように、携帯端末装置2Hのユーザが携帯端末装置2Aとの通信可能範囲に移動してきた場合も同様に、携帯端末装置2Aから携帯端末装置2Hに作業報告データDT1が送信される。そして、携帯端末装置2G、2Eおよびルータ3などを経由して作業報告データDT1がデータ管理サーバ41に届けられる。
または、携帯端末装置2Aのユーザが移動して、ルータ3との通信可能範囲に入った場合は、携帯端末装置2Aは、直接ルータ3に作業報告データDT1を送信する。そして、作業報告データDT1は、ルータ3からデータ管理サーバ41に届けられる。
第二の実施形態によると、携帯端末装置2が移動する場合であっても、作業報告データDT1を宛先の装置に届けることができる。
第二の実施形態では、例えば携帯端末装置2Bは、携帯端末装置2Cから受信した作業報告データDT1を携帯端末装置2Aに送信する際に、中継装置情報DCとして、携帯端末装置2B自身を示すもののみを作業報告データDT1に付加したが、付加する中継装置情報DCは、ネットワークシステム100が用いられる環境などに応じて適宜変更可能である。通信のトラフィックを抑えたい場合は、作業報告データDT1のループを少なくするために、中継装置情報DCとして、携帯端末装置2B自身を示す中継装置情報およびその作業報告データDT1を直前に中継した所定台数の携帯端末装置2を示す中継装置情報を付加してもよい。携帯端末装置2の移動が激しい場合は、宛先情報DAを付加しないようにしてもよい。
作業報告データDT1が無限にループすることを防止するために、作業報告データDT1が経由した携帯端末装置2の延べ台数をカウントしておき、所定の数を超えた場合は作業報告データDT1の中継を中止するようにしてもよい。または、作業報告データDT1が入力されてから所定の時間を経過した場合に作業報告データDT1の中継を中止するようにしてもよい。
加工作業エリア内の携帯端末装置2の台数が少ない場合は、ICタグ27およびICタグリーダライタ28を有する中継装置を複数台設置しておいてもよい。
図12はICタグ27のメモリ領域の割当ての例を示す図、図13は携帯電話またはPHSの通信網の代替手段としてネットワークシステム100を適用する例を示す図である。
図12に示すように、ICタグ27のメモリ領域を、ユーザが参照することができる参照領域RY1と参照することができない非参照領域RY2とに分け、他の携帯端末装置2またはルータ3とやり取りするデータについては、非参照領域RY2に記憶させるようにしてもよい。
ネットワークシステム100は、半導体の製造工場以外の場所にも適用することができる。例えば、病院の中のように、携帯電話の使用が制限されまたは禁止される区域に適用することができる。この場合は、医師および看護婦などが携帯する装置に、携帯端末装置2の機能を設けておけばよい。
または、既存の携帯電話またはPHSの通信網の代替としてネットワークシステム100を使用することができる。図13において、点線で表した区域KX、KYはそれぞれ基地局3X、3Yのカバーエリアを示す。ここでの携帯端末装置2は、従来の携帯電話端末またはPHS端末と第一および第二の実施形態で説明したICタグによる通信機能とを併せ持ったものである。基地局3X、3Yは、既存の通信システムのほか、第一および第二の実施形態で説明したルータ3に相当する機能が設けられている。
いずれかの基地局のカバーエリア内に位置する携帯端末装置2は、通常、従来通りにその基地局をアクセスポイントとして電子メールの送受信などの通信を行う。被災または故障などによっていずれかの基地局が停止したとする。例えば、基地局3Yが停止したとする。この場合、基地局3Yのカバーエリアに位置しかつ他のいずれの基地局のカバーエリアにも位置しない携帯端末装置2は、いずれの基地局からの電波も検知することができないので、通常の通信が不能であると判別する。
すると、その携帯端末装置2は、通信モードを、通常の通信モードからICタグ通信モードに切り換え、第一または第二の実施形態で説明したICタグ通信の方法によって近隣の携帯端末装置2にデータを送信する。当該近隣の携帯端末装置2は、さらに別の携帯端末装置2にそのデータを送信する。このようにして、データが複数台の携帯端末装置2によって中継され、稼動している基地局3Xで届けられる。そして、基地局3Xは、受信したそのデータを宛先の装置に送信するための処理を行う。
電化製品にICタグ27およびICタグリーダライタ28を設け、これを携帯端末装置2として使用できるようにしてもよい。これにより、家庭内またはSOHO(Small Office Home Office)などにおいて簡単にネットワークを構築することができる。
その他、ネットワークシステム100、半導体製造工場ネットワークシステムHNS、携帯端末装置2、ルータ3の全体または各部の構成、処理内容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
以上説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)送付対象データを目的の装置に送付するためのネットワークシステムであって、
互いに異なる位置に複数台の通信装置を有し、
前記通信装置には、
ICタグと、
ICタグにデータを書き込みまたはICタグからデータを読み出すICタグリーダライタと、が設けられ、
前記ICタグリーダライタは、当該ICタグリーダライタとともに設けられたICタグに他の通信装置によって前記送付対象データが書き込まれた後、当該送付対象データを他の通信装置のICタグまたは前記目的の装置のICタグに書き込むための電磁波を発信する、
ことを特徴とするネットワークシステム。
(付記2)前記ICタグリーダライタは、前記送付対象データを、前記目的の装置のICタグまたは当該送付対象データが一度も書き込まれたことのない他の通信装置のICタグにのみ書き込む、
付記1記載のネットワークシステム。
(付記3)送付対象データを宛先の装置に送付するためのネットワークシステムであって、
複数台の通信装置と、当該ネットワークシステムを第二のネットワークシステムと接続するためのネットワーク接続装置と、を有し、
前記通信装置には、
第一のICタグと、
電磁波を発信しまたは受信することによってICタグにデータを書き込みまたはICタグからデータを読み出すICタグリーダライタと、が設けられ、
前記ネットワーク接続装置には、
第二のICタグと、
電磁波を発信しまたは受信することによってICタグからデータを読み出すICタグリーダと、
前記第二のネットワークシステムに設けられている装置である外部装置に向けてデータを送信するデータ送信手段と、が設けられ、
前記送付対象データの宛先が前記外部装置である場合は、
前記通信装置において、前記ICタグリーダライタは、当該通信装置の前記第一のICタグに当該送付対象データが書き込まれた後、当該送付対象データを読み出して、他の通信装置の前記第一のICタグまたは前記ネットワーク接続装置の前記第二のICタグに当該送付対象データを書き込むための電磁波を発信し、
前記ネットワーク接続装置において、前記ICタグリーダは、当該ネットワーク接続装置の前記第二のICタグに当該送付対象データが書き込まれた後、当該第二のICタグから当該送付対象データを読み出し、前記データ送信手段は、読み出された当該送付対象データを当該外部装置に向けて送信する、
ことを特徴とするネットワークシステム。
(付記4)前記通信装置のうちの少なくとも1台に、前記送付対象データを入力するための入力手段が設けられており、
前記ICタグリーダライタは、前記入力手段により入力された前記送付対象データを第一のICタグに書き込むための電磁波を発信する、
付記3記載のネットワークシステム。
(付記5)前記ICタグリーダライタは、前記送付対象データを、前記ネットワーク接続装置の前記第二のICタグまたは当該送付対象データが一度も書き込まれたことのない他の通信装置の前記第一のICタグにのみ書き込むために、当該送付対象データの電磁波を発信する、
付記3または付記4記載のネットワークシステム。
(付記6)送付対象データを目的の装置に送付するための通信装置であって、
他の通信装置から発信されてきた電磁波に基づいて前記送付対象データを記憶する第一のICタグと、
前記送付対象データを入力するための入力手段と、
前記第一のICタグに記憶されている前記送付対象データを読み出す処理および読み出した前記送付対象データまたは前記入力手段によって入力された前記送付対象データを他の通信装置の第二のICタグまたは前記目的の装置の第三のICタグに書き込む処理を、電磁波を発信しまたは受信することによって行う、ICタグリーダライタと、
を有することを特徴とする通信装置。
(付記7)前記ICタグリーダライタは、前記送付対象データを、前記目的の装置の前記第三のICタグまたは当該送付対象データが一度も書き込まれたことのない他の通信装置の前記第二のICタグにのみ書き込むために、当該送付対象データの電磁波を発信する、
付記6記載の通信装置。
(付記8) 前記送付対象データには、当該送付対象データを記憶したことのある前記通信装置の識別情報が付されており、
前記ICタグリーダライタは、前記送付対象データを書き込むための電磁波を、当該送付対象データに付されている前記識別情報のいずれにも示されない他の通信装置または前記目的の装置を検知した場合にのみ発信する、
付記6または付記7記載の通信装置。
(付記9)送付対象データを目的の装置に送付するデータ送付方法であって、
ICタグと、ICタグにデータを書き込みまたはICタグからデータを読み出すICタグリーダライタと、を有する通信装置を、複数台設けておき、
前記通信装置において、当該通信装置のICタグに前記送付対象データが書き込まれた場合に、前記ICタグリーダライタを、当該送付対象データを他の通信装置のICタグまたは前記目的の装置のICタグに書き込むための電磁波を発信するように制御する、
ことを特徴とするデータ送付方法。
本発明は、特に、数百MHz〜数GHzの周波数の電磁波の影響を受けやすい装置が備えられた区域において無線通信を行う場合に好適に用いられる。例えば、半導体、液晶パネル、またはプラズマディスプレイなどを製造する工場、病院、または飛行機の機内などで好適に用いられる。
また、既存の携帯電話網またはPHS網の代替の通信手段としても用いられる。例えば、携帯電話網またはPHS網の基地局の一部が災害などで通信不能になった場合に、携帯電話端末またはPHS端末から稼動している基地局までの通信手段として用いることができる。
本発明に係るネットワークシステムの全体的な構成の例を示す図である。 携帯端末装置のハードウェア構成の例を示す図である。 ICタグの構成の例を示す図である。 ルータのハードウェア構成の例を示す図である。 半導体製造工場ネットワークシステムの全体的な構成の例を示す図である。 携帯端末装置におけるデータの入力および送信の処理の流れの例を説明する図である。 作業報告データおよびそれに付加されるデータの例を示す図である。 携帯端末装置におけるデータの中継処理の流れの例を説明する図である。 データ管理サーバから目的の携帯端末装置にデータを送信する場合の各装置の処理の流れの例を説明するフローチャートである。 作業指示データおよびそれに付加されるデータの例を示す図である。 加工作業エリアにおける携帯端末装置およびルータの位置関係の例を示す図である。 ICタグのメモリ領域の割当ての例を示す図である。 携帯電話またはPHSの通信網の代替手段としてネットワークシステムを適用する例を示す図である。
符号の説明
100 ネットワークシステム
2 携帯端末装置(通信装置)
27 ICタグ
28 ICタグリーダライタ
3 ルータ(ネットワーク接続装置)
31 通信ユニット(データ送信手段)
37 ICタグ
38 ICタグリーダライタ
4 情報処理装置(外部装置)
41 データ管理サーバ
42 指示用端末装置(外部装置)
DT1 作業報告データ(送付対象データ)
DT2 作業指示データ(送付対象データ)

Claims (5)

  1. 送付対象データを目的の装置に送付するためのネットワークシステムであって、
    互いに異なる位置に複数台の通信装置を有し、
    前記通信装置には、
    ICタグと、
    ICタグにデータを書き込みまたはICタグからデータを読み出すICタグリーダライタと、が設けられ、
    前記ICタグリーダライタは、当該ICタグリーダライタとともに設けられたICタグに他の通信装置によって前記送付対象データが書き込まれた後、当該送付対象データを他の通信装置のICタグまたは前記目的の装置のICタグに書き込むための電磁波を発信する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 送付対象データを宛先の装置に送付するためのネットワークシステムであって、
    複数台の通信装置と、当該ネットワークシステムを第二のネットワークシステムと接続するためのネットワーク接続装置と、を有し、
    前記通信装置には、
    第一のICタグと、
    電磁波を発信しまたは受信することによってICタグにデータを書き込みまたはICタグからデータを読み出すICタグリーダライタと、が設けられ、
    前記ネットワーク接続装置には、
    第二のICタグと、
    電磁波を発信しまたは受信することによってICタグからデータを読み出すICタグリーダと、
    前記第二のネットワークシステムに設けられている装置である外部装置に向けてデータを送信するデータ送信手段と、が設けられ、
    前記送付対象データの宛先が前記外部装置である場合は、
    前記通信装置において、前記ICタグリーダライタは、当該通信装置の前記第一のICタグに当該送付対象データが書き込まれた後、当該送付対象データを読み出して、他の通信装置の前記第一のICタグまたは前記ネットワーク接続装置の前記第二のICタグに当該送付対象データを書き込むための電磁波を発信し、
    前記ネットワーク接続装置において、前記ICタグリーダは、当該ネットワーク接続装置の前記第二のICタグに当該送付対象データが書き込まれた後、当該第二のICタグから当該送付対象データを読み出し、前記データ送信手段は、読み出された当該送付対象データを当該外部装置に向けて送信する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  3. 送付対象データを目的の装置に送付するための通信装置であって、
    他の通信装置から発信されてきた電磁波に基づいて前記送付対象データを記憶する第一のICタグと、
    前記送付対象データを入力するための入力手段と、
    前記第一のICタグに記憶されている前記送付対象データを読み出す処理および読み出した前記送付対象データまたは前記入力手段によって入力された前記送付対象データを他の通信装置の第二のICタグまたは前記目的の装置の第三のICタグに書き込む処理を、電磁波を発信しまたは受信することによって行う、ICタグリーダライタと、
    を有することを特徴とする通信装置。
  4. 前記ICタグリーダライタは、前記送付対象データを、前記目的の装置の前記第三のICタグまたは当該送付対象データが一度も書き込まれたことのない他の通信装置の前記第二のICタグにのみ書き込むために、当該送付対象データの電磁波を発信する、
    請求項3記載の通信装置。
  5. 送付対象データを目的の装置に送付するデータ送付方法であって、
    ICタグと、ICタグにデータを書き込みまたはICタグからデータを読み出すICタグリーダライタと、を有する通信装置を、複数台設けておき、
    前記通信装置において、当該通信装置のICタグに前記送付対象データが書き込まれた場合に、前記ICタグリーダライタを、当該送付対象データを他の通信装置のICタグまたは前記目的の装置のICタグに書き込むための電磁波を発信するように制御する、
    ことを特徴とするデータ送付方法。

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