JP2006210465A - リアクトル - Google Patents
リアクトル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006210465A JP2006210465A JP2005017746A JP2005017746A JP2006210465A JP 2006210465 A JP2006210465 A JP 2006210465A JP 2005017746 A JP2005017746 A JP 2005017746A JP 2005017746 A JP2005017746 A JP 2005017746A JP 2006210465 A JP2006210465 A JP 2006210465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- core
- reactor
- wire
- embedded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
【課題】製造容易な構成を採用しながら、小型化及び磁束の漏れ抑制等が図れるリアクトルを提供する。
【解決手段】このリアクトル1では、コイル5が圧粉磁性体により形成されたコア3中に埋め込まれている。コイル5の線材としては、丸線又は平角線が用いられ、コイル5が樹脂7でコートされた状態でコア3中に埋め込まれている。コア3は、コイル5を内包した状態でプレス形成される。
【選択図】図3
【解決手段】このリアクトル1では、コイル5が圧粉磁性体により形成されたコア3中に埋め込まれている。コイル5の線材としては、丸線又は平角線が用いられ、コイル5が樹脂7でコートされた状態でコア3中に埋め込まれている。コア3は、コイル5を内包した状態でプレス形成される。
【選択図】図3
Description
本発明は、リアクトルに関する。
ハイブリッド車、電気自動車等では、バッテリとモータの小型化等のため、バッテリとモータとの間に昇降圧コンバータを介挿するようになっている。その昇降圧コンバータには、大容量のリアクトルが用いられるため、リアクトルが大型化しやすく、その小型化が課題となっている。
従来のリアクトルとしては特許文献1に記載のものがある。このリアクトルでは、略リング状のコアが、コイルが外挿される2つのコイル装着部と、そのコイル装着部の両端部間を連結する略U字形の2つのヨーク部とを有している。
しかしながら、前記特許文献1に記載のリアクトルでは、コアの構成において、コイル装着部の両側にヨーク部が大きく張り出しているため、スペース的に無駄が大きく、大型化しやすい。
また、コイルの磁束が外部に漏れやすく、磁束の利用効率が悪いとともに、漏れた磁束により周辺機器に影響が出る場合がある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、製造容易な構成を採用しながら、小型化及び磁束の漏れ抑制等が図れるリアクトルを提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、圧粉磁性体により形成されたコアと、前記コア中に埋め込まれたコイルとを備える。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係るリアクトルにおいて、前記コイルは、線材として丸線を用いている。
また、請求項3の発明では、請求項1の発明に係るリアクトルにおいて、前記コイルは、線材として平角線を用いている。
また、請求項4の発明では、請求項1ないし3のいずれかの発明に係るリアクトルにおいて、前記コイルは、樹脂コートされた状態で前記コア中に埋め込まれている。
また、請求項5の発明では、請求項1ないし4のいずれかの発明に係るリアクトルにおいて、前記コアは、前記コイルを内包した状態でプレス形成されている。
請求項1に記載の発明によれば、コイルがコア中に埋め込まれているため、コイルが生成した磁束をコイルの内外周部に沿ったコンパクトな領域で効率よく導くことができ、その結果、スペース的に無駄な部分を削減でき、リアクトルの小型化が図れる。
また、コイルの埋め込みにより、コイルが生成する磁束を外部に漏れにくくすることができ、これによって、磁束の利用効率を向上させることができるとともに、漏れ磁束による周辺機器への影響を低減できる。
また、圧粉磁性体を用いてコアを形成するため、簡単な製造工程により容易にコアを成形することができ(例えば、コイルを成形型内に配置した状態でコアを一体成形することができ)、リアクトルを容易に製造することができる。
請求項2に記載の発明によれば、線材として丸線を用いているため、コイルの形成(コイル巻き等)を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、線材として平角線を用いているため、コイルの占積率を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、コイルが樹脂コートされた状態でコア中に埋め込まれているため、コイルをコア中に埋め込む際に、コイルのターン間にコア材料が入り込むのを防止することができる。
また、コイルの絶縁性を向上させることができるとともに、コアのプレス成形時におけるコイルの保護(耐プレス性の向上)が図れる。
請求項5に記載の発明によれば、コアはコイルを内包した状態で一体にプレス形成されるため、コアへのコイル組み込みのための特別な工程が不要であり、リアクトルの製造工程を簡略化することができ、低コスト化が図れる。
図1は本発明の一実施形態に係るリアクトルの斜視図であり、図2はそのリアクトルの平面図であり、図3はそのリアクトルの断面図である。このリアクトル1は、図1ないし図3に示すように、圧粉磁性体により形成されたコア3と、コア3中に埋め込まれたコイル5とを備えて構成されており、ハイブリッド車、電気自動車等のモータ電源系統に介挿される昇降圧コンバータなどに用いられる。
コア3は、金属磁性粉末又は所定の被膜(例えば燐酸化合物被膜)で覆った金属磁性粉末を樹脂で絶縁しつつ結合したものである。金属磁性粉末としては、例えば数十〜数百μm程度の鉄粉が用いられる。
コイル5は、線材(例えば銅線)として、断面が丸形の丸線、断面が平角形の平角線を用いて構成されている。コイル5はその引出し部5a,5bを除いて、圧粉磁性体3中に埋め込まれている。このため、図3に示すように、コイル5の内側及び外周側に生成される磁束Bをコア3により効率よく導くことができ、磁束Bがリアクトル1の外部に漏れにくい構造となっている。
また、コイル5は、絶縁性向上及び耐プレス性向上のため、図3に示すように、樹脂(耐熱樹脂等)7で周囲がコートされた状態でコア3中に埋め込まれている。ここで、コイル5は、線材の外周部を絶縁被覆した状態で樹脂7によるコートを付与するようにしてもよいし、裸線をコイル状に加工した状態で樹脂7によるコートを付与し、その樹脂7により線材間の絶縁を図るようにしてもよい。
コア3及びコイル5の形状としては、図1ないし図3に示すように共に円形の断面形状としてもよいし、コア3を四角形の断面形状とし、コイル5を円形の断面形状としてもよく、あるいは、コア3及びコイル5ともに四角形の断面形状としてもよい。
次にリアクトル1の製造工程について説明する。まず、図4(a)に示すように、線材をコイル状に加工してコイル5を作製し、続いて、図4(b)に示すように、コイル5の外周に樹脂7によるコートを付与する。続いて、図3に示すように、その樹脂コート付きのコイル5を圧粉磁性体粉末(粉状の圧粉磁性体材料)とともに成形型内に入れ、プレス成形により圧粉磁性体粉末を押し固めた後、加熱処理を施す。
以上のように、本実施形態によれば、コイル5がコア3中に埋め込まれているため、コイル5が生成した磁束Bをコイル5の内外周部に沿ったコンパクトな領域で効率よく導くことができ、その結果、スペース的に無駄な部分を削減でき、リアクトル1の小型化が図れる。
また、コイル5の埋め込みにより、コイル5が生成する磁束Bを外部に漏れにくくすることができ、これによって、磁束Bの利用効率を向上させることができるとともに、漏れ磁束による周辺機器への影響を低減できる。
また、コア3に圧粉磁性体を用いることにより、コア3はコイル5を内包した状態で一体にプレス形成できるため、コア3へのコイル組み込みのための特別な工程が不要であり、リアクトル1の製造工程を簡略化でき、低コスト化が図れる。
また、コイル5の線材として丸線を用いた場合には、コイル5の形成(コイル巻き等)を容易に行うことができるという効果が得られ、線材として平角線を用いた場合には、コイル5の占積率を向上させることができるという効果が得られる。
また、コイル5が樹脂7でコートされた状態でコア3中に埋め込まれているため、コイル5をコア3中に埋め込む際に、コイル5のターン間にコア材料が入り込むのを防止することができる。
また、樹脂コートによりコイル5の絶縁性を向上させることができるとともに、コア3のプレス成形時におけるコイル5の保護(耐プレス性の向上)が図れる。
1 リアクトル
3 コア
5 コイル
7 樹脂
3 コア
5 コイル
7 樹脂
Claims (5)
- 圧粉磁性体により形成されたコアと、
前記コア中に埋め込まれたコイルと、
を備えることを特徴とするリアクトル。 - 請求項1に記載のリアクトルにおいて、
前記コイルは、線材として丸線を用いていることを特徴とするリアクトル。 - 請求項1に記載のリアクトルにおいて、
前記コイルは、線材として平角線を用いていることを特徴とするリアクトル。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のリアクトルにおいて、
前記コイルは、樹脂コートされた状態で前記コア中に埋め込まれていることを特徴とするリアクトル。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のリアクトルにおいて、
前記コアは、前記コイルを内包した状態でプレス形成されていることを特徴とするリアクトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005017746A JP2006210465A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | リアクトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005017746A JP2006210465A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | リアクトル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006210465A true JP2006210465A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36966992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005017746A Pending JP2006210465A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | リアクトル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006210465A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2315220A1 (en) * | 2008-08-22 | 2011-04-27 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Reactor component and reactor |
JP2011199080A (ja) * | 2010-03-20 | 2011-10-06 | Daido Steel Co Ltd | コイル複合成形体の製造方法及びコイル複合成形体 |
-
2005
- 2005-01-26 JP JP2005017746A patent/JP2006210465A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2315220A1 (en) * | 2008-08-22 | 2011-04-27 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Reactor component and reactor |
EP2315220A4 (en) * | 2008-08-22 | 2013-05-01 | Sumitomo Electric Industries | REACTOR COMPONENT AND REACTOR |
JP2011199080A (ja) * | 2010-03-20 | 2011-10-06 | Daido Steel Co Ltd | コイル複合成形体の製造方法及びコイル複合成形体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10283255B2 (en) | Reactor | |
JP5083258B2 (ja) | リアクトル | |
WO2012035940A1 (ja) | リアクトル、およびリアクトルの製造方法 | |
US10665386B2 (en) | Reactor and reactor manufacturing method | |
US11398338B2 (en) | Reactor | |
JP2007181303A (ja) | モータ | |
JP5440719B2 (ja) | リアクトル及びリアクトル装置 | |
JP2010016337A (ja) | 磁性部品 | |
JP2008028290A (ja) | リアクトル装置およびその組立方法 | |
JP2010034228A (ja) | リアクトル | |
JP2006158024A (ja) | コイル及びその製造方法 | |
JP2007235054A (ja) | ヒートシンクおよびヒートシンク付きチョークコイルならびにその製造方法 | |
JP2009231390A (ja) | リアクトルおよびリアクトル用コイル | |
WO2015163191A1 (ja) | コア片及びリアクトル | |
JP2010028914A (ja) | 樹脂モールドコイル、樹脂モールドステータ及びステータの製造方法 | |
JP2006210465A (ja) | リアクトル | |
JP6265031B2 (ja) | コア片及びリアクトル | |
JP2009252900A (ja) | リアクトルおよびリアクトル用コイル | |
JP2014229659A (ja) | インダクタとその製造方法 | |
JP6808177B2 (ja) | リアクトル | |
JP6809440B2 (ja) | リアクトル | |
JP2017017052A (ja) | コア及びリアクトル | |
JP5900741B2 (ja) | 複合磁心、リアクトルおよび電源装置 | |
US20210043368A1 (en) | Reactor | |
US20140292457A1 (en) | Reactor |