JP2006209388A - スペクトラム拡散クロックジェネレータ - Google Patents

スペクトラム拡散クロックジェネレータ Download PDF

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【課題】設計が容易で、なおかつプロファイルの変更も簡単に行うことができるスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供する。
【解決手段】スペクトラム拡散クロックジェネレータは、所定の単一周波数のクロックを発生するクロック源と、所定周波数の三角波を発生する三角波発生源と、三角波発生源から入力される三角波の電圧に応じて、所定の2次関数に従う2次電流を発生し、切替信号に応じて、2次電流の方向を決定する2次電流発生源と、2次電流発生源から出力される2次電流を所定のコントロール電圧に変換する電流電圧変換回路と、電流電圧変換回路によって変換されたコントロール電圧に応じて、クロック源から入力されるクロックの遅延を変え、クロック周波数がクロック毎に変動するスペクトラム拡散クロックとして出力する電圧制御ディレイラインとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロック周波数がクロック毎に僅かに変動するスペクトラム拡散クロックを生成するスペクトラム拡散クロックジェネレータ(以下、SSCGという)に関するものである。
PC(パーソナルコンピュータ)やプリンタなどの電子機器内のデジタル回路は、水晶発振器等により発生された基準クロックに同期して動作している。この時、機器内のプリント基板のクロック配線等から発生するEMI(Electro Magnetic Interference)ノイズが他の機器や人体へ悪影響を及ぼす。そのパワーピークはデバイスの高速化、高密度化に応じて大きくなるため、近年EMIの問題がクローズアップされ、米国FCC規格(米国における電磁ノイズの法規制)を代表例として、電子機器のEMIに関する出荷規制などが整備されつつある。
EMIノイズのパワーピークの低減方法の一つとして、SSCGがある。水晶発振器等により発生された単一周波数を持つクロックは、そのスペクトラムがクロック基本周波数および高調周波数に鋭いピークを持つ。SSCGは、クロックの周期をクロック毎に僅かに変化させることによって、スペクトラムのピークを分散させ、その高さを低減する。SSCGは、電子機器のシールド等の他のEMI低減手法と比較すると、比較的低コストで実現できる手法である。
図4は、スペクトラム拡散クロックの代表的な時系列プロファイルである三角変調の様子を表す一例のタイミングチャートである。図4は、三角変調の中でも特に、入力クロックの基本周波数を中心として周波数を変動させるセンタースプレッドの様子を示している。同図の縦軸はクロック周波数Fclk、横軸は時間tを表す。同図には、単一周波数を持つ入力クロックの中心周波数Fcenが点線で表され、SSCGにより発生されるスペクトラム拡散クロックの周波数の経時変化が実線(三角波形)で表されている。
ここで、SSCGにより発生されるクロックの変調周期Tmod、変調度%depthがプロファイルの代表的なスペックである。(クロック周波数)>>1/Tmodであり、%depthは、通常、クロック周波数に対する百分率表示となる。図4から分かるように、SSCGにより発生されるクロックは、連続的に少しずつその周期を変えることになる。このように周波数変化を連続的に変更することによって、デジタル回路のセットアップホールド時間にインパクトを与えるサイクルツーサイクル(Cycle to Cycle)ジッタを最小限に抑えることができる。
図4に示す三角変調プロファイルを持つクロックを発生する従来のSSCGとしては、次に述べる(1)、(2)などの手法がある。
(1)PLL(Phase Locked Loop)を応用したSSCG
特許文献1,2等に記載されているように、PLLを応用したSSCGがある。これが従来のSSCGの主流であると考えられる。そのうち最もシンプルな形態(a)および(b)をそれぞれ図5(a)および(b)に示す。
(a)PLLのコントロール電圧にFM変調信号を加算する方法
図5(a)に示すように、PLLにおいて、位相検出器(PD)により、基準クロック源から入力される基準クロックと、電圧制御発振器1(VCO1)から出力される内部クロックを、フィードバックディバイダ÷N(FBDIV)によってN分周したフィードバッククロックとの間の位相差が検出される。その検出結果は、ループフィルタ(LPF)を介してコントロール電圧としてVCO1に入力され、コントロール電圧に応じて内部クロックの周波数が変更される。
上記動作を繰り返し行うことによって、基準クロックとフィードバッククロックとの間の位相が同期(ロック)される。この時、VCO1からは、基準クロックに位相同期され、そのN倍の周波数Fref×N[Hz]を持つ内部クロックが出力される。
コントロール電圧は、加算器により、FM変調信号が加算されて、VCO1と同一の特性を持つ電圧制御発振器2(VCO2)に入力される。FM変調信号として、例えば0Vを中心に、その電圧が上下に変動を繰り返す三角波を加算すれば、それに追従してVCO2の発振周波数が変動する。これにより、図4に示す変調プロファイルを持ち、Fref×N[Hz]を中心周波数とするスペクトラム拡散クロックを実現することができる。
(b)フィードバックディバイダをダイナミックに変更させる方法
図5(b)に示すように、FBDIVにおける分周率をダイナミックに変更できるようにする。簡単のために、PLLのループ応答速度が無限大であると仮定すれば、電圧制御発振器(VCO)の発振クロック毎に、例えば…→N−2→N−1→N→N+1→N+2→…と切り替えることにより、発振周波数は、…→Fref×(N−2)→Fref×(N−1)→Fref×N→Fref×(N+1)→Fref×(N+2)→…と変化する。この変更はルックアップテーブルを参照して1クロック毎に切り替えられる。
このようにNを中心として等間隔に連続してFBDIVの分周率を切り替えれば、それに追従してVCOの発振周波数が変動し、図4に示す変調プロファイルを持ち、Fref×N[Hz]を中心周波数とするスペクトラム拡散クロックを実現できる。
(2)カウンタ制御ディレイラインを使用したSSCG
特許文献3などに記載されているように、カウンタ制御ディレイラインを使用したSSCGがある。そのうち最もシンプルな形態を図6に示す。
図6に示すように、クロック源から発生されたクロックは、直列に接続された多数の遅延素子(D)を通過し、それぞれの遅延素子の出力がセレクタに入力される。その動作が制御回路により制御されるカウンタによってセレクタの選択信号が発生され、セレクタの出力は、カウンタの出力に応じてOUT_0、OUT_1、…、OUT_Nのうちから1つ選択される。カウンタの出力を1クロックずつダイナミックに変更していけば、セレクタの出力は1クロック毎に、その発振周期を変えることになる。
ここで、仮に遅延素子が同一のものとすれば、セレクタの出力として、図4に示す三角変調クロックを得るためには、カウンタを等間隔に連続して変更してはならない。カウンタを等間隔に連続して変更すると、セレクタの出力は、その周期が入力クロックよりも長くなったり短くなったりはするが、周期はクロック毎に変わっていない。従って、例えば周期を長くする方向にクロックを変調させたい場合には、OUT_0→OUT_1→OUT_3→OUT_6→…のように変更をする必要がある。
特開平7−235862号公報 特開2002−341959号公報 再表00/45246号公報
上記(1)のようにPLLを応用したSSCGでは、製造プロセスや温度変動などを考慮に入れた場合、安定に思惑通りの時系列プロファイルでクロックを変調させるためには、アナログ的な高度な設計技術を必要とする。具体的には次のような懸念点がある。
(a)では、電圧の加算器(オペアンプを応用)の応答特性、線形性、素子の製造仕上がり精度などに注意する必要がある。
また、(b)では、FBDIVをダイナミックに変更するため、安定性を深く考慮する必要がある。また実際には、PLLの応答速度は無限大ではなく、FBDIVを切り替えたとしても瞬時に出力に応答しない。このため、ループの応答特性を考慮に入れた設計を行わなければ、思惑通りの三角変調は得られない。さらに、通常、ルックアップテーブルはROMを用いて実現される。これに書き込まれているパターンによって変調の時系列プロファイルが決定されるが、他のプロファイルを持つ変調クロックを得たい場合は、ROMのパターンをハード的に修正しなければならない。
一方、(2)のカウンタ制御ディレイラインを用いたSSCGは、設計が比較的容易である。しかし、出力クロックの周期としては、1遅延素子の遅延量分の間隔を持った飛び飛びの値となる。遅延素子の数が少なければ、セレクタの出力クロックとして連続して周期を増加させたり減少させたりの変更可能な量が小さいことを意味するので、図4中のTmodや%depthの大きい変調プロファイルを作ることができない。
特許文献3は、その図1のセレクタの出力をランダムに変更することによってランダム変調プロファイルでEMIの問題を解決している。しかし、近年の電子デバイスの高速化によってサイクルツーサイクルジッタがロジック回路のセットアップホールド時間に与えるインパクトは増大している。そのため、やはり三角変調を代表例とする連続的な変調がスペクトラム拡散クロックとして好ましい。
さらに、特許文献3では、例えば%depthの異なる複数の変調プロファイルを切り替えて使用したい場合には、セレクタの選択信号の変更の仕方を複数通り用意しなければならない。例えば、パターン1として、OUT_0→OUT_1→OUT_3→OUT_6→…、パターン2として、OUT_0→OUT_2→OUT_6→OUT_12→…という2つのパターンを用意する必要がある。複数プロファイルの切り替えを実現するためには、特許文献3の図1のカウンタを制御するコントロール回路が複雑になり、また多数の遅延素子を必要とする。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、設計が容易で、なおかつプロファイルの変更も簡単に行うことができるスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供することにある。
上記の通り、ディレイラインを用いたSSCGは設計が比較的容易である。また、基本的に入力クロックをそのまま遅延させるだけなので、源振が正確なものであれば比較的安定した出力クロックが得られることもメリットである。一方、ディレイラインを用いたSSCGは、変調周期Tmod、変調度%depthの大きい変調プロファイルを得ることが困難である。さらに、複数通りの変調プロファイルを実現するには複雑なロジック制御と多数の遅延素子が必要となってくる。
本発明では、電圧制御ディレイラインを用いたSSCGを提案する。これはPLLを使用したSSCG設計技術の高度さを取り除き、かつ、カウンタ制御のディレイラインが持つ遅延素子の不連続遅延に起因するデメリットを解消するものである。特に、CMOSプロセスを対象とすると、MOSFETの飽和電流特性の二乗則を用いて容易に図4に示すような三角変調を実現することができる。
すなわち、上記目的を達成するために、本発明は、所定の単一周波数のクロックを発生するクロック源と、所定周波数の変調波を発生する変調波発生源と、該変調波発生源から入力される変調波の電圧に応じた変調電流を発生し、切替信号に応じて、前記変調電流の方向を決定する変調電流発生源と、該変調電流発生源から出力される変調電流を所定のコントロール電圧に変換する電流電圧変換回路と、該電流電圧変換回路によって変換されたコントロール電圧に応じて、前記クロック源から入力されるクロックの遅延を変え、クロック周波数がクロック毎に変動するスペクトラム拡散クロックとして出力する電圧制御ディレイラインとを備えていることを特徴とするスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供するものである。
ここで、前記変調波発生源は、所定周波数の三角波を発生する三角波発生源であり、前記変調電流発生源は、前記三角波発生源から入力される三角波の電圧に応じて、所定の2次関数に従う2次電流を発生し、切替信号に応じて、前記2次電流の方向を決定する2次電流発生源であり、前記電流電圧変換回路は、前記2次電流発生源から出力される2次電流を所定のコントロール電圧に変換することが好ましい。
また、前記2次電流発生源は、前記2次関数として、MOSFETの飽和電流の二乗則に従う2次電流を発生することが好ましい。
本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、電圧制御ディレイラインを使用するので、PLLを応用したスペクトラム拡散クロックジェネレータよりも設計が簡単である。特に、CMOSプロセスを対象とすると、MOSFETの飽和電流特性の二乗則に従う2次電流を発生する2次電流発生源を用いることによって、三角変調プロファイルを持つスペクトラム拡散クロックを容易に得ることができる。また、電圧制御ディレイラインを用いることで、カウンタ制御のディレイラインとは異なり、変調電流発生源に与える変調波の周期や振幅を変更することによって、変調プロファイルの形状を容易に変更することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータを詳細に説明する。
図1は、本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータの構成を表す一実施形態の概念図である。同図に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータ(SSCG)10は、クロック周波数がクロック毎に僅かに変動するスペクトラム拡散クロックを生成するもので、クロック源12と、三角波発生源14と、2次電流発生源16と、電流電圧変換回路18と、電圧制御ディレイライン(VCDL)20とを備えている。
クロック源12は、所定の単一周波数のクロックを発生する。クロック源12から出力されるクロックは、入力クロックCLKINとしてVCDL20に入力される。
三角波発生源14は、所定周波数の三角波VTRIを発生する。三角波発生源14から出力される三角波VTRIは、2次電流発生源16に入力される。
2次電流発生源16は、三角波発生源14から入力される三角波VTRIの電圧に応じて、所定の2次関数に従う2次電流IGENを発生する。また、2次電流発生源16は、切替信号D_UDに従って、発生する2次電流IGENの方向を決定する。本実施形態の場合、切替信号D_UDがハイレベルの時、図1中矢印の向きの2次電流が発生され、ローレベルの時、その逆向きの2次電流が発生される。
なお、切替信号D_UDの極性は上記の逆でもよい。また、2次電流発生源16で使用する2次関数は何ら限定されない。例えば、CMOSプロセスを使用してSSCG10を実現する場合、2次電流発生源16は、MOSFETの飽和電流の二乗則として良く知られ、下記式によって表される2次関数に従う2次電流を発生する回路とすることができる。なお、2次電流発生源16については、具体例を挙げて後述する。
Id=(1/2)μCox(W/L)(Vgs−Vth)^2
ここで、Idはドレイン電流、μはキャリア移動度、Coxはゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量、WおよびLは実効チャネル幅および実効チャネル長、Vgsはゲート・ソース間電圧、Vthはしきい値電圧である。
続いて、電流電圧変換回路18は、電流を対応する電圧に変換するもので、図示例の場合、キャパシタによって構成されている。2次電流発生源16から出力される2次電流IGENは、電流電圧変換回路18のキャパシタによって2次電流IGENに対応する電圧値を持つコントロール電圧VCNTに変換される。電流電圧変換回路18によって変換されたコントロール電圧VCNTは、VCDL20に入力される。
なお、電流電圧変換回路18は、図1に示すキャパシタに限定されるわけではなく、電流を電圧に変換することができる各種の素子や各種構成の回路を利用することが可能である。
最後に、VCDL20は、電流電圧変換回路18によって変換されたコントロール電圧に応じて、クロック源12から入力されるクロックCLKINの遅延を変え、スペクトラム拡散クロックSSCLKとして出力する。
なお、クロック源12、三角波発生源14およびVCDL20としては、公知の各種構成のものを使用することができる。
次に、2次電流発生源16について具体例を挙げて説明する。
図2は、図1に示す2次電流発生源の構成を表す回路図である。同図に示す2次電流発生源16は、2次関数として、MOSFETの飽和電流の二乗則に従う2次電流を発生するもので、P型MOSトランジスタ(以下、PMOSという)22a、22bおよび24a、24bと、N型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)26a、26bおよび28a、28bと、切替スイッチ30a、30bとを備えている。
PMOS22a、22bのソースは電源VDDに接続され、そのゲートは、ともにPMOS22aのドレインに接続されてカレントミラー回路が構成されている。また、PMOS22aのドレインは、NMOS26aを介してグランドGNDに接続され、PMOS22bのドレインは、切替スイッチ30aおよびNMOS28aを介してグランドGNDに接続されている。
同様に、PMOS24a、24bのソースは電源VDDに接続され、そのゲートは、ともにPMOS24aのドレインに接続されてカレントミラー回路が構成されている。また、PMOS24aのドレインは、切替スイッチ30bおよびNMOS26bを介してグランドGNDに接続され、PMOS24bのドレインは、NMOS28bを介してグランドGNDに接続されている。
三角波VTRIは、NMOS26a、26bのゲートに入力され、切替信号D_UDとその反転信号/D_UDは、それぞれ切替スイッチ30b、30aに入力されている。また、NMOS28a、28bのゲートは、ともにNMOS28aのドレインに接続されてカレントミラー回路が構成されている。2次電流IGENは、PMOS24bのドレインとNMOS28bのドレインとの接続点から出力される。
なお、PMOS22a、22bのトランジスタサイズ、PMOS24a、24bのトランジスタサイズ、NMOS26a、26bのトランジスタサイズ、およびNMOS28a、28bのトランジスタサイズは、それぞれ同一サイズであるとする。
図2に示す2次電流発生源16において、切替信号D_UDがハイレベル、すなわちその反転信号/D_UDがローレベルの時、切替スイッチ30a、30bは、それぞれオフ、オンとなり、NMOS28a、28bはともにオフとなり、PMOS24a、24bはともにオンとなる。
この場合、三角波VTRIの電圧に対応する電流が、電源VDDからPMOS24a、切替スイッチ30bおよびNMOS26bを介してグランドGNDに流れる。従って、PMOS24aに流れる電流と同じ量の電流が、電源VDDからPMOS24bを介して流れ、これが図2中矢印の向きに2次電流IGENとして出力される。
一方、切替信号D_UDがローレベル、その反転信号/U_DUがハイレベルの時、切替スイッチ30a、30bは、それぞれオン、オフとなり、NMOS28a、28bはともにオンとなり、PMOS24a、24bはともにオフとなる。
この場合、三角波VTRIに対応する電流が、電源VDDからPMOS22aおよびNMOS26aを介してグランドに流れ、PMOS22aに流れる電流と同じ量の電流が、電源VDDからPMOS22b、切替スイッチ30aおよびNMOS28aを介してグランドGNDに流れる。そして、さらにNMOS28aに流れる電流と同じ量の電流が、NMOS28bを介してグランドGNDに流れ、これが図2中矢印の逆向きに2次電流IGENとして出力される。
なお、図2に示す2次電流発生源16は一例であって、本発明のSSCGで使用される2次電流発生源は、図2に示す回路に限定されず、他の回路構成で同様の機能を果たす各種構成のものを使用することができる。
次に、図3に示すタイミングチャートを参照しながら、図1に示すSSCG10において、図4に示す三角変調プロファイルを持つスペクトラム拡散クロックを得る場合の動作を説明する。
クロック源12から、単一周波数を持つクロックが出力され、入力クロックCLKINとしてVCDL20に入力される。一方、図3のタイミングチャートに示すように、三角波発生源14から、所定周波数の三角波VTRIが出力され、2次電流発生源16に入力される。なお、SSCG10では、三角波発生源14から、図2に示す2次電流発生源16を構成するNMOSのしきい値電圧Vthよりも高い電圧を持つ三角波VTRIが出力される。
2次電流発生源16は、図3のタイミングチャートに示すように、三角波発生源14から入力される三角波VTRIの入力電圧に応じて、MOSFETの飽和電流の二乗則に従う2次電流IGENを発生する。また、2次電流発生源16では、切替信号D_UDに応じて、2次電流IGENの方向が決定される。既に述べた通り、切替信号D_UDがハイレベルの時に、図1中の2次電流IGENの矢印の向き(正側)、切替信号D_UDがローレベルの時に、その逆向き(負側)の2次電流が発生される。
2次電流発生源16から出力される2次電流IGENは、図3のタイミングチャートに示すように、電流電圧変換回路18のキャパシタによって所定の電圧値を持つコントロール電圧VCNTに変換され、VCDL20に与えられる。
VCDL20では、クロック源12から入力された単一周波数のクロックCLKINが、コントロール電圧の変化に応じて時間毎に、すなわちクロック毎にその遅延が変更され、スペクトラム拡散クロックSSCLKとして出力される。その結果、図3のタイミングチャートに示すように、図4と同様の三角変調プロファイルを持ち、Tcenを中心周期とするSSCLKを得ることができる。
なお、図3のタイミングチャートに示すSSCLKにおいて、縦軸はクロック周期、横軸は時間を表す。また、同図には、単一周波数を持つ入力クロックの中心周期Tcenが点線で表され、SSCG10により発生されるスペクトラム拡散クロックSSCLKの周期の経時変化が実線(三角波形)で表されている。
ここで、VCDL20として、コントロール電圧VCNTの単位増加に対して一定の遅延増加量を持つ、すなわち一定ゲインの理想的な線形ディレイラインを想定する。また便宜上、VCNTの増加に対してディレイラインの遅延値が増加の極性を持つとする。時間tに対してVCNTがA×t^2(Aは定数)の電圧変化をしたとすると、ある時間τからτ+Δτまでのディレイラインが持つ遅延増加量は、下記式で表される。
A×{(τ+Δτ)^2−τ^2}
=A×2×τ×Δτ+A×(Δτ)^2
≒A×2×τ×Δτ
すなわち、上記式によって、Δτを一定量ずつ増やしていくと、ディレイラインの持つ遅延増加量の増加(遅延増加の傾き)は直線的に増えていくことが分かる。この時、ΔτをCLKINから入力される単一周波数クロックの周期であるとすれば、このディレイラインを通過するクロックの周期は一定に増加していく。周期を減少させる場合も同様の考え方である。
前述の通り、図1に示すSSCG10では、VCNTおよび最終的な出力SSCLKのクロック周期変動として、図3に示す波形の信号を得ることができる。この時、Tcenは、CLKINのクロック周期に等しい。Fcen=1/Tcenとし、TdevがTcenよりも十分小さいとすると、クロックSSCLKとして、近似的に図4に示す三角変調プロファイルを持つスペクトラム拡散クロックを得ることができる。
SSCG10は、VCDL20を用いているので、PLLを応用したSSCGよりも設計が簡単である。特に、上記実施形態のように、CMOSプロセスを対象として、MOSFETの飽和電流特性の二乗則に従う2次電流発生源を用いることによって、図4に示す三角変調プロファイルを持つスペクトラム拡散クロックを容易に得ることができる。また、VCDL20を用いることで、カウンタ制御のディレイラインとは異なり、2次電流発生源に与える三角波の周期や振幅を変更することによって、変調プロファイルの形状を容易に変更することができる。
なお、異なる変調周期、変調度を持つスペクトラム拡散クロックを得たい場合は、図1中の三角波発生源14から出力される電圧の周期、振幅をそれぞれ変更するという簡単な作業のみで最終的なプロファイルのスペックを適宜変更することができる。
また、三角変調に限定されず、三角波発生源の代わりに、所定周波数の変調波を発生する変調波発生源を設け、2次電流発生源の代わりに、変調波発生源から入力される変調波の電圧に応じた変調電流を発生し、切替信号に応じて、変調電流の方向を決定する変調電流発生源を設け、電流電圧変換回路により、変調電流発生源から出力される変調電流を所定のコントロール電圧に変換することによって、三角変調以外の変調プロファイルを持つSSCGも同様に簡単に実現可能である。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータの構成を表す一実施形態の概略図である。 図1に示す2次電流発生源の構成を表す回路図である。 図1に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータの動作を表すタイミングチャートである。 スペクトラム拡散クロックの代表的な時系列プロファイルである三角変調の様子を表す一例のタイミングチャートである。 (a)および(b)は、それぞれ従来のPLLを応用したスペクトラム拡散クロックジェネレータの構成を表す概略図である。 従来のカウンタ制御ディレイラインを使用したスペクトラム拡散クロックジェネレータの構成を表す概略図である。
符号の説明
10 スペクトラム拡散クロックジェネレータ
12 クロック源
14 三角波発生源
16 2次電流発生源
18 電流電圧変換回路
20 電圧制御ディレイライン
22a、22b、24a、24b P型MOSトランジスタ
26a、26b、28a、28b N型MOSトランジスタ
30a、30b 切替スイッチ

Claims (3)

  1. 所定の単一周波数のクロックを発生するクロック源と、所定周波数の変調波を発生する変調波発生源と、該変調波発生源から入力される変調波の電圧に応じた変調電流を発生し、切替信号に応じて、前記変調電流の方向を決定する変調電流発生源と、該変調電流発生源から出力される変調電流を所定のコントロール電圧に変換する電流電圧変換回路と、該電流電圧変換回路によって変換されたコントロール電圧に応じて、前記クロック源から入力されるクロックの遅延を変え、クロック周波数がクロック毎に変動するスペクトラム拡散クロックとして出力する電圧制御ディレイラインとを備えていることを特徴とするスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
  2. 前記変調波発生源は、所定周波数の三角波を発生する三角波発生源であり、前記変調電流発生源は、前記三角波発生源から入力される三角波の電圧に応じて、所定の2次関数に従う2次電流を発生し、切替信号に応じて、前記2次電流の方向を決定する2次電流発生源であり、前記電流電圧変換回路は、前記2次電流発生源から出力される2次電流を所定のコントロール電圧に変換することを特徴とする請求項1に記載のスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
  3. 前記2次電流発生源は、前記2次関数として、MOSFETの飽和電流の二乗則に従う2次電流を発生することを特徴とする請求項2に記載のスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
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