JP2006207513A - キャンドモータポンプ - Google Patents

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Hitoshi Sato
仁 佐藤
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Abstract

【課題】キャンドモータポンプのキャンが、ステータコイルのショートなどにより損傷し、キャン内部の取扱い流体が漏出することを防止する。
【解決手段】ロータ22を含むモータの回転部分を収容し、内部を密閉したキャン26を、ステンレスなどの鋼製の内筒44、セラミックなどの耐熱材料製の外筒46より構成する。キャン26のステータ20側の表面は、耐熱材料が配置され、ステータのコイルのショートにより発生したアークによる損傷が防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャンドモータポンプに関し、特に可燃性の流体または支燃性の流体を送るキャンドモータポンプに関する。
キャンドモータポンプは、遠心ポンプなどのターボポンプを駆動するモータのシャフトおよびロータをキャンと呼ばれる密閉容器内に納め、このロータはキャンの外側に配置されたステータにより駆動される。これにより、ポンプおよびモータの回転部分は、全て密封され、回転部分のシールが不要となる。取扱い液はキャン内を満たし、シャフトを支持する軸受などの潤滑などを行う。
液体酸素などの支燃性の流体や、液体水素などの可燃性の流体を送る場合には、これらの取扱い流体が漏出することを防止する必要がある。前述のようにキャンドモータポンプは、回転部分のシールがなく、ここからの取扱い流体の漏出を確実に防止することができる。
なお、この明細書および特許請求の範囲において、「ポンプ」は、流体を連続的に押し上げ、押圧し、圧縮または排出する装置を含み、圧縮機等も含む用語として用いる。
特許文献1には、キャンドモータポンプの構成が示されている。
特開2002−317788号公報
キャンドモータポンプのキャンは、一般的にステンレスなどの鋼製の薄板で形成されている。モータのステータのコイルがショートし、アークが発生した場合など、キャンがこのアークによって部分的に融解すると、取扱い流体がここから漏出する。このような、キャンの損傷は、コイルのショートの防止、キャンの寸法の選定等を適切に行えば、防止することができるが、取扱い液が支燃性または可燃性の流体の場合、より以上に安全性を高めたいという要求がある。
本発明は、取扱い液の漏出を防止するのに有利な構造を提供する。
本発明に係るキャンドモータポンプにおいては、ステータとロータを隔てているキャンの、ステータ側の面を耐熱部材で覆っている。耐熱部材は、セラミック繊維からなるシートをキャンに巻き付けて構成することができる。また、セラミックの円筒をキャンに被せるように装着し、構成しても良い。また、耐熱材料を円筒形に形成し、これをキャンとして使用することもできる。
以下、本発明の実施形態を、図面に従って説明する。図1は、本実施形態のキャンドモータポンプ10の概略構成を示す図である。キャンドモータポンプ10は、ポンプ部分12とモータ部分14が一体として形成されている。ポンプ部分12は、取扱い流体に速度を与えるインペラ16と、これを納めるケーシング18を含む。モータ部分14は、略円筒形状のステータ20と、このステータ20の円筒の内側に配置されるロータ22を有している。ロータ22は、シャフト24に固定され、このシャフト24はポンプ部分12まで延び、そこにインペラ16が固定されている。ステータ20とロータ22の間を仕切るように略円筒のキャン26が配置されている。また、ステータの外側は、モータ部分外筒28で囲まれている。キャン26とモータ部分外筒28の両端は、円環状のエンドプレートに固定されている。これにより、ステータ20は、キャン26とモータ部分外筒28の間で外部から密閉された構造となっている。ポンプ側のエンドプレート30は、ケーシング18に固定された接続プレート34に固定される。反対側のエンドプレート32には、軸受ホルダ36が固定され、キャン26と、二つのエンドプレート30,32と、軸受ホルダ36にて、ロータ22が配置されたキャン26の内側の空間が密閉される。シャフト24は、接続プレート34および軸受ホルダ36にそれぞれ固定された軸受38,40に支持されている。
キャン26の内側の密閉された空間には、ポンプ部分12より導入流路42を介して取扱い流体が導かれる。この取扱い流体は、シャフト24の後端付近から、軸方向にシャフト内に設けられた環流路(不図示)を通って、インペラ16の背面側へと送られる。このように、キャン26内は取扱い流体で満たされ、この流体も循環している。
キャンドモータポンプ10のキャン26は、二重構造となっている。すなわち、内側となるロータ22に面する側は、鋼製、例えばステンレス製の内筒44が配置され、ステータ20に面する側は、内筒44より耐熱性の高い材料、例えばセラミック製の外筒46が配置される。セラミックは、ステンレス鋼より高い耐熱性を有しており、ステータでショートが生じアークが例え発生しても、容易に融解せずキャン26の損傷が防止できる。セラミック材料であれば、1300℃以上の最高使用温度の耐熱材料となりうる。液体酸素、気体酸素などの支燃性の流体、液体水素、気体水素などの可燃性の流体を送る場合、これらの流体の漏出を確実に防止する必要があるが、耐熱材料の外筒46によりキャンが保護され、流体の漏出防止が達成される。
セラミックの外筒46は、セラミック繊維により構成されるシートをステンレス製のキャン内筒44に巻き付けて構成することができる。このセラミック繊維によるシートは、電気化学工業製のデンカアルセン(登録商標)や、イソライト工業製のイソウール(登録商標)を使用することができる。これらの材料は少なくとも1500℃までの耐熱性がある。また、セラミックを円筒形状に構成し、その内側にステンレス製の円筒を挿入して、2層構成のキャン26としてもよい。
キャン26にセラミックを用いると、セラミックは一般的に鋼より熱伝導率が低いため、キャンを介した取扱い流体によるステータ冷却能力が不足する場合がある。このような場合には、ステータ20を収容した空間を、窒素ガスなどの不活性ガスやその液などの冷却媒体で満たし、外部に設けた冷却部(不図示)との間で循環させて冷却を行う。冷却部と接続するために、冷却媒体入口48、冷却媒体出口50がモータ部分外筒28に設けられるが、ステータを収容した空間は、冷却部およびこことの間の配管を含めて外部と密閉される。また、ステータ20のコアには、軸方向に延びて、ステータ20の図中左右の空間を連通する連通路が形成されている。冷却部は、取扱い流体が低温流体であれば、ポンプの吐出管の一部に熱交換用のパイプと配置し、ここに冷却媒体を流すようにしたものとすることができる。また、ステータ20のコアにヒートパイプの一端を挿入し、他端をモータ部分外筒28の外側まで導き、ここで放熱するようにしてもよい。
ステータを密閉収容した空間には、ここに取扱い流体が漏出した場合、これを検知する漏出センサ52を設けることができる。センサの種類は、取扱い流体の種類に対応したものとする。取扱い流体が、例えば液体酸素であれば、漏出して気化した酸素を検出する酸素センサを用いる。
また、キャン26は2層で構成したが、ステンレスの内筒を廃し、セラミックなど耐熱部材のみで構成することもできる。
以上、耐熱部材としてセラミック材料を例に挙げたが、セメントや石こうを用いることもできる。
本実施形態のキャンドモータポンプの概略構成を示す図である。
符号の説明
10 キャンドモータポンプ、20 ステータ、22 ロータ、26 キャン、44 内筒、46 外筒。

Claims (5)

  1. 可燃性の流体または支燃性の流体を送るキャンドモータポンプであって、モータのステータとロータを隔てるキャンが、その円筒部のステータ側の面を耐熱部材で覆われている、キャンドモータポンプ。
  2. 請求項1に記載のキャンドモータポンプであって、前記耐熱部材は、キャンに巻き付けられたセラミック繊維からなるシートである、キャンドモータポンプ。
  3. 請求項1に記載のキャンドモータポンプであって、前記耐熱部材は、キャンにかぶせるように設けられるセラミックの円筒である、キャンドモータポンプ。
  4. 可燃性の流体または支燃性の流体を送るキャンドモータポンプであって、キャンが耐熱部材で構成されている、キャンドモータポンプ。
  5. 請求項1または4に記載のキャンドモータポンプであって、前記ステータは密閉された空間内に納められ、この空間には、送られる流体がこの空間内に漏れたとき、これを検知するセンサが配置される、キャンドモータポンプ。
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