JP2006206240A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kenichi Yamagishi
賢一 山岸
Yasuyoshi Ota
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Abstract

【課題】 搬送路の結露を確実に除去することにより画像形成に影響を及ぼす要因を防止することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 複数枚の記録媒体Fが積載される記録媒体供給部Aから記録媒体Fを取り出して、この記録媒体Fを搬送して画像を形成する画像形成装置であって、記録媒体Fの搬送動作を制御する制御部Eと、搬送路に生じる結露を除去するクリーニングシートCSを搬送路に供給するクリーニングシート供給手段15,17,35,37,110とを備え、制御部Eが、装置始動時のウォームアップ期間にクリーニングシート供給手段15,17,35,37,110からクリーニングシートCSを取り出し、搬送路に沿って搬送させるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、特に画像形成装置内の結露による影響を防止する技術に関する。
従来より、結露の影響を防止する技術として、本体の内部温度が冷えた場合に、温度検出手段の検出信号により、光源や可動ミラーを支持するキャリアと可動ミラーを支持するキャリアとを往復駆動させ、可動ミラーや光源に相対的に風を与えて結露による曇りを除去しようとするものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、走査ユニット内を気流防止カバーと断熱壁とにより仕切ることにより、空間域間の空気流動を規制して加熱空気を低温の光学部品に到達しないようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平04−237035号公報 特開平03−291674号公報
ところが、上記特許文献1及び上記特許文献2では、いずれも光学系の結露対策であり、搬送路に付着した露等に対しては、それを除去するまでには至らず、十分な対策とは言い難い。結露による影響は、画像形成装置を車載環境で使用する場合に特に顕著となる。
ところで、図17(a)に示すように、従来、搬送路に配置される一対のローラ501a,501bはゴム製であって、記録媒体502を上下に挟み込んだ状態で待機させており、その待機状態から所定のタイミングで記録媒体502の搬送が開始される。従って、記録媒体502は、ローラ501a,501bに挟み込まれたまま所定の一定時間待機することになる。このため、ローラ501a,501bの少なくともいずれかに結露が生じた場合、待機終了後にローラ501a,501bによって記録媒体502を搬送すると、図17(b)に示すように一本の水跡503が残るようになる。この水跡503は、記録媒体502を熱現像した際に、黒スジ等の誤像505が発生して、現像された記録媒体502の画質が低下する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送路の結露を確実に除去して、画像形成に影響を及ぼす要因を排除することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成できる。
(1) 複数枚の記録媒体が積載される記録媒体供給部から記録媒体を取り出して、この記録媒体を搬送して画像を形成する画像形成装置であって、前記記録媒体の搬送動作を制御する制御部と、前記記録媒体の搬送路に生じる結露を除去するクリーニングシートを前記搬送路に供給するクリーニングシート供給手段とを備え、前記制御部が、装置始動時のウォームアップ期間に前記クリーニングシート供給手段からクリーニングシートを取り出し、前記搬送路に沿って搬送させることを特徴とする画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、装置始動時のウォームアップ期間にクリーニングシート供給手段からクリーニングシートを取り出して、記録媒体の搬送路に沿って搬送処理することにより、搬送路に生じた結露を、このクリーニングシートに付着(或いは吸着)させて除去することができる。これにより、結露によって形成されうる画像の画像欠陥を防止でき、画像形成装置のユーザが結露の有無を別段意識しなくとも、承知始動時のウォームアップ後に良好な画質で画像形成が行える。
(2) 前記クリーニングシート供給手段が、前記記録媒体供給部に積載される記録媒体の最上部に載置された前記クリーニングシートを、前記搬送路に供給することを特徴とする(1)記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、記録媒体供給部に積載された記録媒体の最上部に、予め載置されているクリーニングシートを取り出して、このクリーニングシートを搬送路に供給することにより、単に記録媒体供給部の記録媒体最上部へクリーニングシートを載置しておくことで、搬送路に生じた結露をこのクリーニングシートにより除去することができる。
(3) 前記制御部が、装置運転終了時に前記記録媒体供給部に積載される記録媒体の最上部に前記クリーニングシートを載置することを特徴とする(2)記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、装置運転終了時に記録媒体供給部に積載される記録媒体の最上部にクリーニングシートを載置することにより、次回の装置始動時において、ユーザが別段準備することなく、この最上部のクリーニングシートが取り出されて、搬送路に生じた結露を除去することができ、使い勝手が向上する。
(4) 前記クリーニングシート供給手段が、前記搬送路に接続されるシート挿入口を有し、該シート挿入口から前記クリーニングシートを前記搬送路に供給することを特徴とする(1)記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、記録媒体の搬送路に接続されるシート挿入口を備えることで、このシート挿入口からクリーニングシートを供給することができる。シート挿入口の位置を目的に応じて適宜変更することにより、効率よくクリーニングシートの挿入が行える。
(5) 前記記録媒体供給部が前記記録媒体を積載して収容するトレイを有し、該トレイが前記画像形成装置に装脱自在に装填されてなり、前記クリーニングシート供給手段が、前記トレイの上部を前記クリーニングシートの配置場所としていることを特徴とする(4)記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、トレイの上部をクリーニングシートの配置場所とすることにより、トレイを画像形成装置に装填するときに併せて、クリーニングシートをトレイに配置することができ、置き忘れのない合理的なクリーニングシートの供給が行える。
(6) 前記記録媒体の搬送路に生じる結露を検出する結露センサを備え、前記制御部が、装置始動時のウォームアップ期間に前記結露センサが結露の発生を検出した場合に、前記クリーニングシート供給手段からクリーニングシートを取り出し、前記搬送路に沿って搬送させることを特徴とする(3)〜(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、結露センサが搬送路に結露の発生を検出した場合にだけ、クリーニングシートを搬送させることにより、結露除去の動作が必要ない場合には行わないようにでき、無駄のない結露対策動作を実現できる。
(7) 前記制御部が、前記クリーニングシートの先端が前記画像露光部を通過したときに、該クリーニングシートの搬送方向を逆転させて、このクリーニングシートを逆搬送することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、画像露光部を通過した時にクリーニングシートの搬送方向を逆転させるスイッチバックを行うことにより、クリーニングシートが搬送される搬送路に対して往復2回の通過が行われ、結露の除去が一層確実となる。
(8) 前記記録媒体供給部とは別途に設けられ前記クリーニングシートを収容する収容トレイを備え、前記制御部が、前記ウォームアップ期間に搬送する前記クリーニングシートを前記搬送路に沿って搬送した後、前記収容トレイに搬出させることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、ウォームアップ期間に搬送されるクリーニングシートを搬送路に沿って搬送した後に収容トレイに搬出することで、クリーニングシートを装置内から排出することをユーザが特に意識する必要がなくなり、使い勝手が向上する。
(9) 前記クリーニングシートが、シート表面又はシート素材自体に吸湿性を有することを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、クリーニングシートが、シート表面を親水性としたり、シート素材により吸湿性を持たせたりすることにより、発生した結露を確実に吸着して除去することができる。
(10) 前記クリーニングシートが、少なくとも150℃までの耐熱性を有することを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
このように構成された画像形成装置においては、クリーニングシートが耐熱性を有することで、熱現像部等の高温部位に対しても搬送することができる。
本発明の画像形成装置によれば、搬送路の結露を確実に除去して記録媒体に正確な画像を記録することができ、画像形成に影響を及ぼす要因を積極的に排除して、高画質の画像を形成することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の複数の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
ここでは、画像形成装置の一例として熱現像記録装置を用いて説明する。熱現像記録装置とは、入力される両像信号に基づいて画像露光部の出力光を変調しつつ走査露光し、熱現像記録媒体上に潜像を形成した後、この熱現像記録媒体を加熱して熱現像処理するものである。
本発明は、熱現像記録装置における熱現像記録媒体の搬送路に生じ得る結露を、装置の起動時に除去することで、結露が画像形成に影響を及ぼすことを未然に防止するものである。
(第1実施形態)
図1に本発明に係る画像形成装置の第1実施形態である熱現像記録装置の概略構成図を示した。
まず、この熱現像記録装置100の構成から説明する。
熱現像記録装置100は、湿式の現像処理を必要としない熱現像感光材料又は感光感熱記録材料等からなる熱現像記録媒体を用い、レーザ光からなる光ビームによる走査露光によって熱現像記録媒体を露光して潜像を形成した後に、熱現像処理を行うことで可視像を得、その後、常温まで冷却する装置である。
従って、この熱現像記録装置100は、基本的に、熱現像記録媒体の搬送方向順に、熱現像記録媒体供給部Aと、画像露光部Bと、熱現像部Cと、冷却部Dとを備えており、また、各部間の要所に設けられ熱現像記録媒体を搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部Eを備えている。
この熱現像記録装置100では、最下段に電源/制御部E、その上段に熱現像記録媒体供給部A、更にその上段に画像露光部Bと熱現像部Cと冷却部Dとを配置した構成となっており、画像露光部Bと熱現像部Cとを隣接させた配置としている。
この構成によれば、露光工程と熱現像工程を短い搬送距離内で行うことができ、熱現像記録媒体の搬送パス長を最短化し、1枚の出力時間を短縮することができる。また、1枚の熱現像記録媒体に対して露光工程と熱現像工程との両工程を同時に実施することが可能となる。
熱現像記録媒体としては、前述の熱現像感光材料又は感光感熱記録材料等を使用することができる。熱現像感光材料は、光ビーム(例えば、レーザビーム)によって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して発色させる記録材料である。また、感光感熱記録材料は、光ビームによって画像を記録し、その後、熱現像して発色させるか、あるいは、レーザビームのヒートモード(熱)によって画像を記録すると同時に発色させ、その後、光照射で定着する記録材料である。
熱現像記録媒体供給部Aは、フィルムシートである熱現像記録媒体Fを一枚ずつ取り出して、熱現像記録媒体Fの搬送方向の下流に位置する画像露光部Bに供給する部分であり、二つの装填部11,13を有する。各装填部11,13はそれぞれ同一構成であるので、一方の装填部11を説明すると、装填部11は、枚葉機構110と、不図示の搬送ローラ及び搬送ガイド(搬送駆動部)を有して構成される。そして、枚葉機構110は、装填部11において熱現像記録媒体Fを一枚ずつ取り出して搬送駆動部である上ローラ15と、上ローラ15に対向配置されて対をなす従動ローラである下ローラ17により熱現像記録媒体Fを搬送する。上ローラ15と下ローラ17の近傍には、結露センサSが配置されている。二段構成となっている各装填部11,13の内部には、異なる熱現像記録媒体F(例えば、B4サイズ、及び半切サイズ等)が収容されたマガジン19,21がマガジン受であるトレイ23,25内に収納され、各段に装填されたサイズや向きの、いずれかを選択的に使用できるようにしている。
なお、上記熱現像記録媒体Fは、シート状に加工され、通常、150枚等の所定単位の積層体(束)とされ、袋体や帯等で包装されてパッケージとされている。パッケージはそれぞれマガジン19,21に収容されて熱現像記録媒体供給部Aの各段に装填される。
画像露光部Bは、熱現像記録媒体供給部Aから搬送されてきた熱現像記録媒体Fに対して光ビームLBを主走査方向に走査露光し、また、主走査方向に略直交する副走査方向(即ち、搬送方向)に搬送することで、所望の画像を熱現像記録媒体Fに記録して潜像を形成する。
熱現像部Cは、走査露光後の熱現像記録媒体Fを搬送しながら昇温処理して、熱現像を行う。そして、冷却部Dにおいて現像処理後の熱現像記録媒体Fを冷却して、排出トレイ27に搬出する。
ここで、熱現像記録媒体供給部Aと画像露光部Bとの間の搬送路には幅寄せ機構29が設けられており、熱現像記録媒体供給部Aから搬入されてきた熱現像記録媒体Fを、その幅方向端部を揃えた状態で画像露光部Bへ供給している。
次に、画像露光部Bについて具体的に説明する。
画像露光部Bは、光ビーム走査露光によって熱現像記録媒体Fを露光する部位であり、熱現像材料の搬送面からのばたつきを防止しつつ搬送するばたつき防止機構を有した副走査搬送部(副走査手段)31と、走査露光部(レーザ照射手段)33とを備えている。走査露光部33は、別途用意された画像データに従ってレーザの出力を制御しつつ、このレーザを走査(主走査)させる。このとき熱現像記録媒体Fを副走査搬送部31によって副走査方向に移動させる。
副走査搬送部31は、照射するレーザ光の主走査ラインを挟んで、軸線がこの走査ラインに対して略平行に配置された搬送駆動部である2本の駆動ローラ35,37と、これら駆動ローラ35,37に対向して配置され、熱現像記録媒体Fを支持するガイド板39を備えている。ガイド板39は、各駆動ローラ35,37との間に挿入される熱現像記録媒体Fを、並設されたこれら駆動ローラ同士間の外側で該駆動ローラ周面の一部に沿って撓ませて、駆動ローラ同士間で熱現像記録媒体Fの撓みによる弾性反発力を当接して受け止めるようにしている。
この撓みにより熱現像記録媒体F自身に弾性反発力が発生する。この弾性反発力により、熱現像記録媒体Fと駆動ローラ35,37との間に所定の摩擦力が生じ、駆動ローラ35,37から熱現像記録媒体Fへ確実に搬送駆動力が伝達されて、熱現像記録媒体Fが搬送されるようになる。従って、熱現像記録媒体Fの搬送面からのばたつき、即ち、上下方向のばたつきが確実に抑制される。この駆動ローラ同士間の熱現像記録媒体Fに向けてレーザ光を照射することで、露光位置ずれのない良好な記録が行えることになる。
なお、駆動ローラ35,37は、図示しないモータ等の駆動手段の駆動力を、歯車やベルト等の伝達手段を介して受け、通常動作時に図1の時計回り方向へ回転するようになっている。
次に、熱現像部Cについて説明する。
熱現像部Cは、熱処理を適用されるタイプの被熱処理熱現像記録媒体を加熱するものであり、構成としては、図1に示すように、熱現像記録媒体Fを処理するのに必要な温度となる加熱体としての熱現像記録媒体の移送方向に並ぶ複数のプレートヒータ41,43,45を湾曲させ、かつ、これらのプレートヒータ41,43,45を一連の円弧状配置としている。
即ち、これらプレートヒータ41,43,45を含む熱現像部Cの構成としては、図示されるように、各プレートヒータに凹面を設け、熱現像記録媒体Fをこのプレートヒータの凹面に対して接触させつつ滑らせて、相対的に移動させる。このときの熱現像記録媒体Fの移送手段として、ローラ47と、各プレートヒータから熱現像記録媒体Fへの伝熱用でもある複数の押さえローラ49とを配設している。
押さえローラ49は、歯車51に噛合して歯車51の回転に従動して回転駆動される。これら押さえローラ49としては、金属ローラ、樹脂ローラ、ゴムローラ等が利用できる。この構成により、搬送されるシートフィルムFがプレートヒータ41,43,45に押し付けられつつ搬送されるので、シートフィルムFの座屈が防止される。
そして、熱現像部C内における熱現像記録媒体Fの搬送路の終端には、熱現像記録媒体Fを移送する排出ローラ53が配設されている。
勿論、上記の湾曲プレートヒータは一例であり、他の平坦なプレートヒータや加熱ドラムを用いてエンドレスベルトと剥離爪とを備える構成のものであってもよい。
そして、熱現像部Cから搬出された熱現像記録媒体Fは、冷却部Dによってシワが発生しないように、かつ湾曲ぐせが付かないように注意しながら冷却される。冷却部Dから排出された熱現像記録媒体Fは搬送路途中に設けられた冷却ローラ対55によりガイドプレート57内に案内され、さらに、排出ローラ対59から排出トレイ27に排出される。
このように冷却部D内には、複数の冷却ローラ対55が熱現像記録媒体Fの搬送経路に所望の一定曲率Rを与えるように配置されている。これは、熱現像記録媒体Fがその材料のガラス転移点以下に冷却されるまで一定の曲率Rにより搬送されるということであり、このように意図的に熱現像記録媒体Fに曲率を付けることで、ガラス転移点以下に冷却される前に余計なカールが付かなくなり、ガラス転移点以下となれば、新たなカールが付くこともなく、カール量がばらつかない。
また、冷却ローラ自体及び冷却部Dの内部雰囲気を温度調節している。このような温度調節は、熱処理装置の立ち上げ直後と十分にランニングを行った後との状態をなるべく同様なものにし、濃度変動を小さくすることができる。
排出トレイ27の上方には、ソーター機構61が取り付けられており、ソーター機構61によって、出力される熱現像記録媒体Fを任意に振り分けることができる。
なお、熱現像記録媒体Fに対する画像記録に関しては、詳しくは、例えば、国際公開番号WO95/31754号の公報、国際公開番号WO95/30934号公報に記載されているので、必要に応じて適宜参照されたい。
そして、この熱現像記録装置100は、熱現像記録媒体Fの搬送路に生じる結露を、熱現像記録媒体Fとは別のクリーニングシートCSを用いて除去する。
クリーニングシートCSは、熱現像記録媒体Fと略同一の外形を有し、シート表面又はシート素材自体に吸湿性を有する。また、クリーニングシートCSは、少なくとも150℃までの耐熱性を有する。
クリーニングシートCSは、トレイ23(25)に積載されている熱現像記録媒体Fの最上部に載置され、熱現像記録媒体供給部Aにおける枚葉機構110,上ローラ15,下ローラ17と、画像露光部Bにおける駆動ローラ35,37とをクリーニングシート供給手段として共用して搬送路に沿って搬送される。
次に、熱現像記録装置100の主な制御系統について説明する。
図2に熱現像記録装置の制御系統のブロック構成図を示した。熱現像記録装置100は、電源/制御部Eが、所定の位置に配置された始動スイッチSWのオン操作により電源投入される。また、電源/制御部Eには、結露センサSが検出した電気信号が不図示の増幅回路等を通じて与えられる。そして、電源/制御部Eは、始動スイッチSWのオン操作をトリガとして、結露センサSの電気信号(電圧信号値)に応じた所定のウォームアップ処理を行う。ウォームアップ処理としては、熱現像部Cのプレートヒータ41,43,45を駆動させてプレートヒータ41,43,45を暖気運転させたり、画像露光部Bのレーザ出力を安定させること等が挙げられる。ウォームアップ処理が完了したところで、熱現像記録媒体供給部A、枚葉機構110を駆動させるとともに、画像露光部Bを駆動させる。このとき、ウォームアップ処理に最も長い時間を要するユニットは熱現像部Cとなる。
なお、結露センサSとしては、電気抵抗式、水晶振動子式、光学式等、適宜の方式のものが採用される。
次に、熱現像記録装置100の運転動作について詳細に説明する。
図3に熱現像記録装置の基本動作を説明するフローチャート、図4に熱現像記録装置の結露処理を説明するフローチャートを示した。
まず、装置の始動前、或いは始動直後にクリーニングシートCSをセットする(S101)。クリーニングシートCSのセットとは、トレイ23(25)に積載されている熱現像記録媒体Fの最上部に、結露除去用として専用のクリーニングシートCSを載置することである。
始動スイッチSWがオン操作されることにより(S102)、ウォームアップ動作が開始される(S103)。このウォームアップ動作とは、熱現像部Cや画像露光部Bのレーザ装置等が直ちに実働可能となるようにウォームアップさせるため、ヒータのプレヒートや、レーザの安定化、ローラの空転駆動等を行う動作が含まれる。
ウォームアップ動作が開始されると、次に結露処理が実行される(S104)。結露処理とは、図4に示すように、
記録媒体供給部Aに積載された熱現像記録媒体Fの最上層に載置されている少なくとも1枚のクリーニングシートCSを搬送路に沿って空搬送させる処理である。即ち、枚葉機構110を駆動させることによりトレイ23(25)に積層されている最上層のクリーニングシートCSを取り出して(S201)、回転駆動している上ローラ15及び下ローラ17の間に挟み込んで搬送方向下流側へ搬送する(S202)。このクリーニングシートCSを記録媒体供給部Aから画像露光部B、熱現像部C、冷却部Dへ順次搬送した後に、排出トレイ27へ排出する。これにより、記録媒体供給部Aから、画像露光部B、熱現像部C、冷却部D、排出トレイ27までの間の搬送路に生じた結露を、この1枚のクリーニングシートCSに付着(或いは吸着)させて除去することができる。勿論、結露処理に用いるクリーニングシートCSは、1枚に限らず、2枚以上であっても良い。
ウォームアップ動作中に結露処理が実行されている間は、熱現像部Cや画像露光部Bのウォームアップ動作が続行される。やがて、結露処理が完了して、画像露光部Bが安定状態に入り、続いて熱現像部Cが安定状態になると、ウォームアップ動作が終了される(S105)。ウォームアップ動作の完了は、各部の安定状態が確認されることに代えて、例えば、電源/制御部Eに内蔵されたクロックタイマがタイムアップすることにより簡便に判別することも可能である。
ウォームアップ動作が終了すると、通常の記録・現像プロセスを開始することができる。このとき、記録開始の信号が入力されると、通常の記録動作がなされる。即ち、枚葉機構110が駆動されて熱現像記録媒体Fが一枚取り出され、上ローラ15,下ローラ17等の駆動によって熱現像記録媒体Fが搬送され、画像露光部Bが駆動されることにより画像記録が行われる(S106)。
以上説明したように、本実施形態の熱現像記録装置100によれば、装置始動時のウォームアップ期間にクリーニングシート供給手段120からクリーニングシートCSを取り出して、熱現像記録媒体Fの搬送路に沿って搬送処理することにより、搬送路に生じた結露を、このクリーニングシートCSに付着(或いは吸着)させて除去することができる。これにより、結露によって形成され得る画像欠陥の発生を防止でき、熱現像記録装置100のユーザが結露の有無を別段意識しなくとも、装置の始動時のウォームアップ後に、良好な画質で画像形成が行える。
また、本実施形態の熱現像記録装置100によれば、熱現像記録媒体供給部Aに積載された熱現像記録媒体Fの最上部に予め載置されているクリーニングシートCSを取り出して、このクリーニングシートCSを搬送路に供給することにより、単に熱現像記録媒体供給部Aにおける熱現像記録媒体Fの最上部へクリーニングシートCSを載置しておくことで、搬送路に生じた結露をこのクリーニングシートCSにより簡単に除去することができる。
また、本実施形態の熱現像記録装置100によれば、クリーニングシートCSが、シート表面を親水性としたり、シート素材により吸湿性を持たせるものであるために、発生した結露を確実に吸着して、それを除去することができる。また、クリーニングシートCSが耐熱性を有することで、ウォームアップ動作中であっても高温になる熱現像部C等の高温部位に対しても搬送することができる。耐熱性を有するシート材料としては、例えば、PET等の耐熱性樹脂材料が利用できる。
上記の構成例では、装置の始動時に強制的に結露処理を行うことにしているが、結露処理が必要な場合にだけ実行する構成としてもよい。
図5に結露処理を選択的に行う運転動作を説明するフローチャートを示した。この場合には、装置の始動時に、結露センサSが結露を検出している場合にのみ、搬送路に沿ってクリーニングシートCSを搬送させて排出する。
即ち、始動スイッチSWがオン操作されると、結露センサSが結露発生の有無を計測し(S301)。例えば、結露センサSが結露の発生を確認した場合には、クリーニングシートCSを取り出して(S303)、搬送路内を搬送して(S304)、排出トレイ27へ排出する(S305)。
一方、装置の始動時に、結露センサSが結露を検出しなかった場合は、結露処理を終了する。つまり、クリーニングシートCSの搬送は行わない。ただし、本実施形態の場合は、記録媒体供給部Aのいずれか一方の装填部11にクリーニングシートCSが積載されているため、クリーニングシートCSが積載されていない装填部13を利用して、以降の画像記録処理を行うようにする。この結露センサSにより、搬送路の結露の有無を検出し、結露の発生が確認された場合にだけクリーニングシートCSによる結露除去処理を行うことは、以下に説明する他の実施形態に対して、同様に適用することができる。
上記のように、選択的に結露除去処理を行うことにより、結露除去の動作が必要ない場合には行わないようにでき、無駄のない結露対策動作を実現できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る画像形成装置の第2実施形態を説明する。
図6に画像形成装置の第2実施形態としての熱現像記録装置の概略構成図を示した。なお、第2実施形態以下の各実施形態及び各変形例において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一の符号を付与することにより、説明を簡略化或いは省略する。
第2実施形態の熱現像記録装置200は、結露除去処理後のクリーニングシートCSを収容するための専用の収容トレイ70を備えている。この場合のクリーニングシートCSの流れとしては、ウォームアップ期間にトレイ23(25)上に載置されているクリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送させ、このクリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過したときに、クリーニングシートCSの搬送方向を逆転させて、このクリーニングシートCSを逆搬送させて収容トレイ70に一旦搬出させる。そして、画像記録処理を行った装置の使用終了後に、収容トレイ70に載置されているクリーニングシートCSをトレイ23(25)の熱現像記録媒体Fの最上部に載置する。
図6に示すように、熱現像記録装置200は、クリーニングシート供給手段を構成する収容トレイ70が、熱現像記録媒体供給部Aとは別途に装填部11,13の下側装脱自在に装填されている。この収容トレイ70ある装填部71に、装填部11,13と同様の枚葉機構110、上ローラ15、下ローラ17を有する。
次に、熱現像記録装置200の運転動作について詳細に説明する。
図7に熱現像記録装置の運転動作を説明するフローチャートを示した。
まず、始動前にクリーニングシートCSをセットする(S401)。クリーニングシートCSのセットとは、トレイ23(25)に積載されている熱現像記録媒体Fの最上部に載置することである。
始動スイッチSWがオン操作されることにより(S402)、ウォームアップ動作が開始される(S403)。このウォームアップ動作とは、熱現像部Cや画像露光部Bのレーザ装置等が直ちに実働可能となるようにウォームアップさせるため、ヒータのプレヒートや、レーザの安定化、ローラの空転駆動等を行う動作が含まれる。
ウォームアップ動作が開始されると、次いで結露処理が実行される(S404)。
結露処理は、トレイ23(25)に積載された熱現像記録媒体Fの最上層に載置されているクリーニングシートCFを枚葉機構110によって取り出して、上ローラ15,下ローラ17を駆動させ、搬送路に沿って搬送させる(図6中矢印(1))。そして、クリーニングシートCSは、駆動ローラ35,37によって先端が画像露光部Bを通過する位置まで搬送される。
そして、搬送されてきたクリーニングシートCSを、熱現像部Cに搬送せずに、駆動ローラ37の下流側において搬送方向を逆転させる(図6中矢印(2))。
この場合、熱現像記録装置200は、装置の始動時に最初に搬送されてきた熱現像記録媒体Fを画廊露光部Bの位置で逆送させるタイミングを設定する必要がある。そのタイミングは、通常運転時の画像記録に際しては、熱現像記録媒体Fの始端位置を検出して、この始端位置情報に基づいて画像記録位置が設定されるので、ここでもその始端位置情報を利用して画像露光部Bを通過するタイミングを逆送開始タイミングとして設定すればよい。
また、これに限らず、画像露光部Bにおける駆動ローラ35,37のうち下流側に配置された駆動ローラ37の下流側に先端検出センサ73を設けた構成としてもよい。先端検出センサ73は、始動スイッチSWがオン操作されてから1枚の熱現像記録媒体Fが通過するタイミングを検出して、これを受けた制御部Eが駆動ローラ35,37及び搬送ローラ対83を逆回転駆動させる。
そして、逆搬送されたクリーニングシートCSは、収容トレイ70に逆搬送されて(図6中矢印(3))、一旦戻される(S405)。
これにより、クリーニングシートCSは、記録媒体供給部Aから、画像露光部Bまでの間の搬送路に生じた結露を付着(或いは吸着)させて除去することができる。
結露処理が実行されている間は、熱現像部Cや画像露光部Bのウォームアップ動作も続行される。やがて、結露処理が完了して、画像露光部Bが安定状態に入り、続いて熱現像部Cが安定状態になると、ウォームアップ動作が終了される(S406)。ウォームアップ動作の完了は、各部の安定状態が確認されることに代えて、例えば、電源/制御部Eに内蔵されたクロックタイマがタイムアップすることにより簡便に判別することも可能である。
ウォームアップ動作が終了すると、通常の記録・現像プロセスを開始することができる。このとき、記録開始の信号が入力されると、通常の記録動作がなされる。即ち、枚葉機構110が駆動されて熱現像記録媒体Fが一枚取り出され、上ローラ15,下ローラ17等の駆動によって熱現像記録媒体Fが搬送され、画像露光部Bが駆動されることにより画像記録が行われる(S407)。
そして、所望の画像記録が完了して(S408)、例えば始動スイッチSWをオフ操作したときに、装填部71において枚葉機構110が駆動されて収容トレイ70に載置されているクリーニングシートCSを取り出し、上ローラ15,下ローラ17が駆動されて搬送路へ取り出す(図6中矢印(5))。そして、クリーニングシートCSの終端がガイド81の位置を通過したタイミングで、ガイド81を搬送路に突き出し、クリーニングシートCSの搬送方向を逆転する(図6中矢印(6))。そして、クリーニングシートCSを装填部11(13)のトレイ23(25)に戻す。これにより、クリーニングシートCSがトレイ23(25)のマガジン内に再び載置され、クリーニングシートCSが始動時の状態に戻される。
本実施形態の熱現像記録装置200によれば、クリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過した時にクリーニングシートCSの搬送方向を逆転させるスイッチバック動作を行うことにより、クリーニングシートCSが搬送される搬送路に対して往路と復路との2回の通過が行われ、結露の除去が一層確実となる。
また、ウォームアップ期間に搬送されるクリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送した後に収容トレイ70に搬出することで、クリーニングシートCSを装置内から排出することをユーザが特に意識する必要がなくなり、使い勝手が向上する。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る画像形成装置の第3実施形態を説明する。
図8に画像形成装置の第3実施形態としての熱現像記録装置の概略構成図を示した。
第3実施形態の熱現像記録装置300は、装填部11(13)に装填されるマガジン19の上部に組み付けられる遮光板85に、クリーニングシート供給手段として、クリーニングシートCS用のシート載置部87を設けたものである。
ここで、マガジン19について詳細に説明する。
図9はマガジン19に対する遮光板85の組み付け手順を説明する外観斜視図である。
図9(a)に示すように、遮光板85の上面に設けられたシート載置部87は、三方を囲むように形成されたシート位置決め用突起86を有する。そして、上方が開放しているマガジン19に対して、遮光板85がスライド移動されながら組み付けられる。
図9(b)に示すように、マガジン19に組み付けられた遮光板85のシート載置部87に、シート位置決め用突起86によってガイドされる規定位置にクリーニングシートCSが組み入れられる。
本実施形態の熱現像記録装置300によれば、マガジン19の外側クリーニングシートCSが装脱されるために、クリーニングシートCSのセットが熱現像記録媒体Fに対する遮光を考慮することなく簡単に行える。また、マガジン19に熱現像記録媒体Fを補充する毎にクリーニングシートCSのセットも併せて行えるため、クリーニングシートCSのセット完了確認等、装置の使い勝手を向上できる。
次に、上記構成の熱現像記録装置300の第1変形例を説明する。
図10に本変形例の概略構成図を示した。
本変形例は、マガジン19に組み付けられた遮光板85上のシート載置部87を載置し、装置の始動時において、この載置されたクリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送させ、このクリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過したときに、クリーニングシートCSの搬送方向を逆転させて、このクリーニングシートCSを逆搬送させて元のマガジン19上のシート載置部87に戻すものである。
図10に示すように、遮光板85上のシート載置部87に載置されたクリーニングシートCSを枚葉機構110によって取り出して、上ローラ15,下ローラ17を駆動させ、搬送路に沿って搬送させる(図10中矢印(1))。そして、クリーニングシートCSは、駆動ローラ35,37によって先端が画像露光部Bを通過する位置まで搬送される。
そして、搬送されてきたクリーニングシートCSを、熱現像部Cに搬送せずに、ローラ47の下流側において搬送方向を逆転させる(図10中矢印(2))。そして、逆搬送されたクリーニングシートCSは、ガイド91が搬送路に突き出されることで、元のシート載置部85に戻される((図10中矢印(3))。
これにより、クリーニングシートCSを装置内から排出することをユーザが特に意識する必要がなくなり、使い勝手が向上する。また、クリーニングシートCSがマガジンと対となって保管されるので、熱現像記録媒体Fの管理と併せてクリーンニングシートCSの管理も行え、双方の管理を容易にできる。
次に、熱現像記録装置300の第2変形例について説明する。
図11に本変形例の概略構成図を示した。
本変形例では、装置の始動時に、遮光板85上のシート載置部87に載置されているクリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送させ、このクリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過したときに、クリーニングシートCSの搬送方向を変更させて、熱現像部Cを通さずに搬出するものである。
本変形例は、図11に示すように、熱現像部Cにおける複数のプレートヒータ41,43,45の搬送方向上流側に、始動時に最初に搬送されてきた熱現像記録媒体Fをプレートヒータ41,43,45側に搬送させず、ローラ47の下流側で装置の外に排出するためのガイド93と、ローラ47の下流側に配置されたドア95とを備えている。
ガイド93は、ローラ47とプレートヒータ41,43,45との間に配置されており、始動スイッチSWがオン操作された際に、ローラ47の下流側における搬送方向をドア95に向かうように回動され、始動スイッチSWがオン操作されてからクリーニングシートCSが通過した後に、ローラ47の下流側における搬送方向をプレートヒータ41,43,45に向かうように戻り回動される。
ドア95は、装置側方へ引き出して解放されることにより、ガイド93が搬送方向をドア95に向けた際に、ガイド93によってローラ47から搬送されてきたクリーニングシートCSを排出する。なお、ガイド93、ドア95は、制御部Eからの指示により自動的に動作させる他、手動で動作させてもよい。
本変形例の熱現像記録装置300によれば、クリーニングシートCSを熱現像部Cを通さずに搬送することにより、加熱途中となる熱現像部Cに相対的に温度の低いクリーニングシートCSが搬入されて温度上昇速度が鈍り、温度分布が乱れることを未然に防止できる。もって、熱現像部Cの立ち上がり時間の遅延を防止して、タクトアップが図られる。
次に、熱現像記録装置300の第3変形例について説明する。
図12に本変形例の概略構成図を示した。
本変形例では、装置の始動時に、クリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送させる際、そのクリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過したときに、クリーニングシートCSの搬送方向を逆転させ、熱現像部Cを通過させることなく、このクリーニングシートCSを排出するようにしている。
本熱現像記録装置300はさらに、画像露光部Bから熱現像記録媒体供給部Aまでの搬送路途中に配置されたガイド97と、ガイド97から分岐される搬送路の先に配置されたドア99を備えている。ドア99は、装置側方へ引き出して解放されることにより、駆動ローラ35,37、及び搬送ローラ対83により逆方向に搬送されてきたクリーニングシートCSを、ガイド97を搬送路に突き出してガイド97の外周面に沿って搬送方向を変更することで、ドア99に向かわせ排出する。なお、これらの動作は、自動、或いは手動で行われる。
本変形例の熱現像記録装置300によれば、クリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過した時にクリーニングシートCSの搬送方向を逆転させるスイッチバック動作を行うことにより、クリーニングシートCSが搬送される搬送路に対して往路と復路との2回の通過が行われ、結露の除去が一層確実となる。
次に、熱現像記録装置300の第4変形例について説明する。
図13に本変形例の概略構成図を示した。
本変形例では、装置の始動時に、クリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送させる際に、そのクリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過したときに、クリーニングシートCSの搬送方向を逆転させて、熱現像部Cを通過させずに通り越して、このクリーニングシートCSを通常の排出口である排出トレイ27に排出している。この場合の搬送路の途中には、回動自在なガイド板105が配設され、このガイド板105により、記録媒体供給部Aから画像露光部B、画像露光部Bから排出トレイ27への搬送路を形成している。
スイッチバックして逆搬送されるクリーニングシートCSは、ガイド板105が搬送路から外れた位置に待避することで、記録媒体供給部Aには向かわずに排出トレイ27に向けて搬送される。
ガイド板105は、搬送方向上流において逆搬送されてきたクリーニングシートCSを排出トレイ27に向けて搬送させるために回動され、クリーニングシートCSが逆搬送された後に、初期位置に回動して戻される。これにより、記録媒体供給部Aから搬送されてくる熱現像記録媒体Fを画像露光部へと搬送可能にする。なお、これらの動作は、自動、或いは手動で行われる。
本変形例によれば、専用の排出口を特に設ける必要がないために、装置の外形が大きくなることがなく、省スペース化を図ることができる。また、熱現像記録装置のユーザの立場からすると、クリーニングシートCSや熱現像記録媒体Fの排出口が1箇所で纏まるため、使い勝手を高められる。
次に、熱現像記録装置300の第5変形例について説明する。
図14に本変形例の概略構成図を示した。
本変形例では、装置の始動時に、クリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送させる際、そのクリーニングシートCSの先端が画像露光部Bを通過したときに、クリーニングシートCSの搬送方向を逆転させて、熱現像部Cを通過させずに、このクリーニングシートCSをトレイ23側に戻してから排出するようにしている。排出口となるドア109は、装填部11の側部に配置されており、装置側方へ引き出すことで解放される。
図14に示すように、この場合の熱現像記録装置300も第2〜第4変形例と同様に、装置の始動時に最初に搬送されてきたクリーニングシートCSを画像露光部Bの位置で逆搬送させる。
そして、逆搬送されてきたクリーニングシートCSは、ガイド107を搬送路内に突き出してガイド107の外周面に沿って搬送方向を変更することで、記録材料供給部Aの上段位置に戻され、ドア109から排出する。なお、これらの動作は、自動、或いは手動で行われる。
本変形例によれば、クリーニングシートCSの搬送路の略全体に渡って往路、復路の2回の搬送が行われることになり、搬送路に生じた結露をより確実に除去することができる。
次に、熱現像記録装置300の第6変形例について説明する。
図15に本変形例の概略構成図を示した。
本変形例では、記録媒体供給部Aとは別途に設けられクリーニングシートCSを収容する収容トレイ111を備え、ウォームアップ期間にクリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送した後に、熱現像部Cを通過させずに画像露光部Bの駆動ローラ35,37等で逆搬送して収容トレイ111に搬出させるようにしている。
図15に示すように、熱現像記録装置300は、装填部11,13の下側に収容トレイ111を独立して設けてある。そして、第2〜第5変形例と同様に、装置の始動時に最初に搬送されてきたクリーニングシートCSを画像露光部Bの位置で逆搬送させ、この逆搬送されるクリーニングシートCSが、収容トレイ111まで搬送されて、排出される。なお、これらの動作は、自動、或いは手動で行われる。
本変形例によれば、ウォームアップ期間に搬送されるクリーニングシートCSを搬送路に沿って搬送した後に収容トレイ111に搬出することで、結露除去用に搬送したクリーニングシートCSを装置内から排出する際に、予め排出口となるドアを開ける等の準備作業を行う必要がなくなる。また、結露除去用にクリーニングシートCSが空搬送されることをユーザが特に意識する必要がなくなり、使い勝手が向上する。
次に、本発明に係るクリーニングシートCSの供給方法の他の実施形態例について説明する。
図16(a)は装填部11の側部からクリーニングシートCSを供給するようにした概略説明図、(b)は装填部11及び装填部13の側部からクリーニングシートCSを供給するようにした概略説明図、(c)は収容トレイ111からクリーニングシートCSを供給するようにした概略説明図である。
図16(a)に示す場合は、装填部11の背面側にクリーニングシート供給手段であるシート挿入口115を設けている。これによれば、装置の始動時に、このシート挿入口115からクリーニングシートCSを挿入することにより、トレイ23上をクリーニングシートCSが搬送され、クリーニングシートCSを、熱現像記録媒体Fの搬送路に沿って簡単にして搬送することができる。
図16(b)に示す場合は、装填部11,13の熱現像記録媒体Fの搬送路側にクリーニングシート供給手段である第1,第2シート挿入口117,119を設けている。これによれば、装置の始動時に、いずれかのシート挿入口117,119からクリーニングシートCSを挿入することにより、上ローラ15,下ローラ17が逆回転してから正回転して、トレイ23上にクリーニングシートCSを一旦載置された後に、熱現像記録媒体Fの搬送路に沿って搬送する。これにより、使用する装填部11,13に対して選択的に結露処理が行え、無駄のない運転が可能となる。
図16(c)に示す場合は、クリーニングシート供給手段であるシート挿入口を収容トレイ111に纏めたものであって、収容トレイ111には予めクリーニングシートCSが載置されている。また、搬送路の途中には、各装填部11,13に向けて搬送するためのガイド121、123が配設されている。
これによれば、装置の始動時に、収容トレイ111から取り出されたクリーニングシートCSが、搬送され、逆搬送されてガイド123により、まず、装填部13に搬入される。装填部13においては、結露の付きやすい上ローラ15,下ローラ17が、逆回転することによりトレイ25上にクリーニングシートCSが載置され。そして、上ローラ15,下ローラ17の正回転によって装填部11に搬送され、さらに同様にして、装填部11の上ローラ15,下ローラ17の逆回転によってトレイ23上に載置されてから、上ローラ15,下ローラ17の正回転によって搬送方向下流側に搬送される。これにより、各装填部11,13を順次結露処理することで、良好な画像形成の環境が保たれる。
以上の各構成のように、熱現像記録媒体Fの搬送路に接続されるシート挿入口115,117,119及び収容トレイ111を備えることで、これらのシート挿入口115,117,119、収容トレイ111からクリーニングシートCSを随時、供給することができる。もって、特に装置の始動直後に限らず、任意のタイミングで結露処理が簡単にして可能となる。また、シート挿入口の位置を目的に応じて適宜変更することにより、効率よくクリーニングシートの挿入が行える。
本発明の画像形成装置は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、クリーニングシート供給手段の構成は、図示したものに限定されることはなく、適用される装置の特性に応じた構造を組み込むことができる。
本発明に係る画像形成装置の第1実施形態である熱現像記録装置の概略構成図である。 図1に示した熱現像記録装置の制御系統のブロック構成図である。 図1に示した熱現像記録装置の基本動作を説明するフローチャートである。 図1に示した熱現像記録装置の結露処理を説明するフローチャートである。 結露処理を選択的に行う運転動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の第2実施形態である熱現像記録装置の概略構成図である。 図6に示した熱現像記録装置の運転動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の第3実施形態である熱現像記録装置の概略構成図である。 (a),(b)は図8に示した熱現像記録装置におけるマガジンに対する遮光板の組み付け手順を説明するそれぞれ外観斜視図である。 図8に示した熱現像記録装置の第1変形例の概略構成図である。 図8に示した熱現像記録装置の第2変形例の概略構成図である。 図8に示した熱現像記録装置の第3変形例の概略構成図である。 図8に示した熱現像記録装置の第4変形例の概略構成図である。 図8に示した熱現像記録装置の第5変形例の概略構成図である。 図8に示した熱現像記録装置の第6変形例の概略構成図である。 (a),(b),(c)はクリーニングシートの供給構造の変形例をそれぞれ説明する概略図である。 (a),(b)は従来構造を説明するそれぞれローラの外観斜視図である。 従来構造により形成された画像の説明図である。
符号の説明
15,17 上ローラ,下ローラ
23,25 トレイ
35,37 駆動ローラ
71 装填部
73,110 枚葉機構
75,77 上ローラ,下ローラ
79 第1搬送方向逆転板
81 第2搬送方向逆転板
83 搬送ローラ対
87 シート載置部
89 第1搬送方向逆転板
91 第2搬送方向逆転板
93 搬送方向変更板
95,99,109 ドア
97 搬送方向逆転板
100,200,300 熱現像記録装置
101 ガイド
103 下流側搬送方向逆転板
105 上流側搬送方向逆転板
107 搬送方向逆転板
111 収容トレイ
113 搬送方向逆転板
115 シート挿入口
117 第1シート挿入口
119 第2シート挿入口
A 熱現像記録媒体供給部(記録媒体供給部)
B 画像露光部
C 熱現像部
CS クリーニングシート
E 電源/制御部(制御部)
S 結露センサ

Claims (10)

  1. 複数枚の記録媒体が積載される記録媒体供給部から記録媒体を取り出して、この記録媒体を搬送して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記記録媒体の搬送動作を制御する制御部と、
    前記記録媒体の搬送路に生じる結露を除去するクリーニングシートを前記搬送路に供給するクリーニングシート供給手段とを備え、
    前記制御部が、装置始動時のウォームアップ期間に前記クリーニングシート供給手段からクリーニングシートを取り出し、前記搬送路に沿って搬送させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニングシート供給手段が、前記記録媒体供給部に積載される記録媒体の最上部に載置された前記クリーニングシートを、前記搬送路に供給することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部が、装置運転終了時に前記記録媒体供給部に積載される記録媒体の最上部に前記クリーニングシートを載置することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニングシート供給手段が、前記搬送路に接続されるシート挿入口を有し、該シート挿入口から前記クリーニングシートを前記搬送路に供給することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記記録媒体供給部が前記記録媒体を積載して収容するトレイを有し、
    該トレイが前記画像形成装置に装脱自在に装填されてなり、
    前記クリーニングシート供給手段が、前記トレイの上部を前記クリーニングシートの配置場所としていることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体の搬送路に生じる結露を検出する結露センサを備え、
    前記制御部が、装置始動時のウォームアップ期間に前記結露センサが結露の発生を検出した場合に、前記クリーニングシート供給手段からクリーニングシートを取り出し、前記搬送路に沿って搬送させることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部が、前記クリーニングシートの先端が前記画像露光部を通過したときに、該クリーニングシートの搬送方向を逆転させて、このクリーニングシートを逆搬送することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記記録媒体供給部とは別途に設けられ前記クリーニングシートを収容する収容トレイを備え、
    前記制御部が、前記ウォームアップ期間に搬送する前記クリーニングシートを前記搬送路に沿って搬送した後、前記収容トレイに搬出させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記クリーニングシートが、シート表面又はシート素材自体に吸湿性を有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 前記クリーニングシートが、少なくとも150℃までの耐熱性を有することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の画像形成装置。
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