JP2006203874A - 画像出力方法および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザがスタートキーを押下してから、出力物が得られるまでの時間を短縮すること。
【解決手段】原稿をセットする(109)と、イメージスキャナは原稿読み込みを行う(132)。ほぼ同じタイミングで、入力用の画像処理が開始され、入力用の画像処理が施された画像情報がメモリに記憶される(133)。ユーザは原稿をセットした工程109の時点以降パネルを操作してコピー部数の指定やカラーモードの設定やフィニッシング指定などを行なう(131)。全ての設定が完了すると、ユーザはコピースタートを指示するスタートキーを押下する(110)。スタートキーが押下される(110)と、出力用画像処理された画像情報がプリンタへ転送される(135)。プリンタでは記録紙の搬送タイミングと転送されてくる画像情報の同期を図りながら、画像データに基づいた永久可視画像を用紙上に形成し(136)、機外へ排出する(112)。
【選択図】図1

Description

本発明は、スキャナから読み込まれた画像を、記録紙に記録する画像形成装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。より詳細には、本発明は、コピー機能、イメージスキャナ機能、イメージ送信機能、イメージ受信機能、プリンタ機能、ボックス保存機能等のうちの任意の機能を備えた画像形成装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。
又はコピー機能のみを備えた、画像形成装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。
従来から、画像形成装置においては、ユーザが一枚目の画像出力結果を手にするまでに要する時間(FCOT;First Copy Time)を短縮するための技術が検討されている。ここで画像出力結果とは、コピー機能であれば印刷用紙が出力されることであり、イメージ送信機能であれば、画像が送信先まで送信されることを意味する。FCOTとは、画像形成装置において、原稿をセットしてコピーボタン(スタートボタン)を押してから、最初のコピー用紙が出てくるまでの時間のことをいう。FCOTが速ければ速いほど、性能が良いこととなる。所謂コピータイム(1分間でA4(横)のコピー用紙を何枚プリントできるかという性能;PPM(Page per minutes))とは関係なく、プリントをするのに必要な部分を起動させたりするのに必要な時間でもある。このため、画像形成装置における回路や制御部分の性能といえる。自動車の性能にたとえると、加速性能がFCOT、最高速がコピータイムに相当する。
FCOTを短縮するための技術として、以下のような技術が考えられている。第1の例は、画像形成装置が読み取った画像データのフローを制御する例である。画像形成装置は、通常、読み取り手段が読み取った画像データを高速だが記憶単価の高いRAM(random access memory)上に記憶する。その後、記憶単価の安いハードディスクに記憶し、印刷時にはハードディスクから前記画像データを読み出して前記RAM上に記憶する。さらに、プリンタに転送して印刷するが、特定の条件に合致した時にはハードディスクに画像データを転送せず、上記RAMからプリンタへ直接画像データを転送する。これによりハードディスクへのアクセス時間を短縮し、FCOTを向上させる技術がある(特許文献1参照)。
第2の例は、画像形成装置内部の用紙搬送速度を制御する例である。画像形成装置は、プリンタ内の感光ドラムを有している。また、その感光ドラムに、レーザー光或いはLED(light-emitting diode)等の光源によって形成した静電潜像を印刷用紙に転写する転写手段を有する。さらに、転写手段の印刷用紙搬送方向の上流側に配置された、印刷用紙搬送速度を制御可能なレジストローラを有する。そのレジストローラにより、上記転写手段に至る以前の用紙搬送速度を、上記転写手段を通過する用紙搬送速度(即ち画像形成速度)よりも速めるように制御する。一方印刷用紙が上記転写手段を通過する際には印刷用紙の搬送速度が画像形成速度となるように制御する。これにより画像形成時間を短縮するように制御する技術がある(特許文献2参照)。
また、画像形成装置において、読み取り動作と印刷動作の非同期を実現し、原稿先読み動作により、従来実用性の低かったマルチジョブを実使用に耐え得るようにする技術がある(特許文献3参照)。この技術は、自動機能(コピー、送信、保存等)の動作の可否の判定を原稿読み取り時点に行う際、部数が多い場合などに印刷に時間を要する場合であっても、自動機能の動作の可否の確認に要する時間を短くできるようにする技術である。
一方、画像形成装置が読み込んだ画像データをプレビューするための技術として、複写物(出力結果)と同等画質の画像をプレビュー表示できる技術がある(特許文献4参照)。
さらに、特許文献5は、ユーザが印刷出力を指示するスタートキーを押下する前に、記録用紙を所定量予め搬送する技術を開示している。より具体的には、ユーザがそのスタートキーを押下する前に、ユーザーインターフェースを介した種々の設定あるいは印刷に係わる装置の操作を行うと、記録用紙の搬送を開始し、印刷用紙を所定量予め搬送しておくことが記載されている。すなわち、印刷に係わる種々の設定や操作と並行して印刷動作の一部を行うことを開示している(特許文献5参照)。
ここで、上述の特許文献1、特許文献2を始めとする従来のFCOT短縮に対する技術は、いずれも画像形成装置における以下の所定の処理、即ち、
画像形成方法の設定

画像情報の読取り

画像情報の記憶

画像情報の読み出し

画像情報の印刷
の中の、各々の処理時間を短縮するという技術である。
例えば特許文献1において開示されている技術は、上記所定の処理過程における「画像情報の記憶」時間、「画像情報の読み出し」時間を短縮する技術である。また、特許文献2において開示されている技術は、印刷装置内の画像形成プロセス前の用紙搬送速度を高速化するという技術であり、上記所定の処理過程における「画像情報の印刷」時間を短縮する技術と考えることができる。
また、特許文献5に開示される技術は、所定の画像処理がなされて印刷データが作成されない限り印刷用紙に対する印刷動作は行われない。このため、当然のことながら、印刷動作は、画像処理が終了する時間によって制約を受ける。特許文献5の構成は、印刷のための画像処理が終了してから給紙を開始する構成と比べればFCOTを短縮できるものの、その短縮される分は、予め搬送する所定量の搬送時間だけである。従って、FCOTの大きな改善は期待できない。
一方、画像形成方法の設定が完了後に画像情報の読取りを行い、さらに読取った画像情報を印刷するという一連の処理は、読取り画像を光学的手段で感光ドラムに導いて静電潜像を形成するアナログ複写機において必然性のある処理手順である。
複写機能を使用するユーザの作業フローを分析してみると、ユーザは、複合機、特に複写機能を使用する場合、操作パネルによる各種設定にある程度の時間を要することがわかる。即ち、片面原稿か両面原稿か等の原稿の読込パターンの設定など、実際の画像読込を開始する前に各種設定にある程度の時間を要することがわかる。また、出力物に対してステープルや製本などのフィニッシング処理をおこなうかどうかの設定にある程度の時間を要することがわかる。さらに、拡大/縮小などの倍率の設定、2ページ、4ページといった複数ページの画像情報を1枚の用紙上に縮小レイアウトして印刷するレイアウト指定(以下2UP、4UP印刷と称する)などでも、ある程度の時間を要することがわかる。
即ち、従来の画像形成装置における原稿の読み取り処理は、全ての設定が完了してユーザがスタートキーを押下するまでは開始していない。
特開2001−320561号公報 特開2002−104695号公報 特開平11−234449号公報 特開平5−336287号公報 特開2001−296784号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、全く新規の方法で生産性を飛躍的に向上させることができる画像形成装置及び方法を提供することを目的とする。
より具体的には、印刷出力すべくスタートキーを押下する前に読取った画像の画像処理を開始することによって、画像の出力指示から実際に出力されるまでの時間を大きく短縮する画像形成装置および画像形成方法を提供することが目的である。
また、別の弊害を発生させたり、ユーザが不便になったりする等の問題を生じさせることなく、生産性を飛躍的に向上させることができる画像形成装置及び方法を提供することを別の目的とする。
より具体的な目的としては、ユーザの画像処理条件確定前に、画像読み込み動作を開始する原稿先読みの構成とするために、画像処理条件の相違等による原稿の再読込などの弊害が発生しないように効率よく制御することである。
例えば、ユーザの画像処理条件確定前に、画像読み込み動作を開始する原稿先読みの構成とするために、次のような弊害が生じる場合がある。
画像形成装置が、原稿を出力設定前に読み込む場合において、ある決まったモード(特定の画像フォーマット)で原稿の読み取りを行ってしまうと、ユーザの所望する処理とは異なる処理が施されてしまう場合がある。そのため、ユーザの所望する処理を行うために原稿を再度読み直すことが必要である。この原稿の読み直しを防ぎ画像形成装置が後の設定に対応できるように、複数モード(例えば、全画像フォーマット)の画像データ、或いは、生画像データを蓄積することが必要である。
また、画像形成装置が後の設定に対応できるように、複数モード(例えば、全画像フォーマット)の画像データ、或いは、生画像データを蓄積することは、画像蓄積容量など物理的なリソースの不足から不可能な場合も有る。
このような場合、画像形成装置は、リソースの限界を越えて原稿を読み取ることができない。このため、原稿の先読みを行う際に、ある決まったモードで原稿の読み取りを行ったために所望の処理ができない場合には、再度原稿の読み直しが必要となってしまう。或いは、複数モードでの原稿の読み取りができなかった場合等にも、再度原稿の読み直しが必要となってしまう。
このような読み直しが発生しないようにすることも、本発明の目的の一部である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、生産性を向上させた画像形成装置及びその制御方法並びにプログラムを提供することにある。
ここで、本願発明の各請求項は、上記目的のすべてを達成するものではない。
本発明においては、画像データを読み取る画像読取ステップと、当該読み取られた画像データを用いて画像出力を行う画像出力ステップと、ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力ステップとを備えた画像出力方法であって、前記画像読取ステップは、前記開始入力ステップにより前記画像出力開始入力が受け取られる前に前記画像データを読み取る第一読取ステップを含み、前記画像出力ステップは、前記開始入力ステップにより前記画像出力開始入力が受け取られた後に前記画像データを出力することにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の本発明においては、画像データを読み取る画像読取手段と、読み取られた画像データを用いて画像出力を行う画像出力手段と、ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力手段とを備えた画像形成装置であって、画像読取手段は、開始入力手段により画像出力開始入力が受け取られる前に画像データを読み取る第一読取手段を含み、画像出力手段は、開始入力手段により画像出力開始入力が受け取られた後に画像データを出力することにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明においては、原稿の読取処理を行うスキャナ部と、スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定を受け付けると共に設定を表示する操作部と、操作部を介して設定された処理条件に従って画像データを変換する画像変換部と、画像変換部により変換された画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置であって、設定が前記操作部を介して完了する前に、スキャナ部による読取処理を実行する第一読取手段と、第一読取手段により読取った画像データを、画像出力時に選択し得る1以上の画像形式に変換し、1以上の変換データとして記憶する記憶手段と、設定が操作部を介して完了した後に、記憶手段に記憶した1以上の変換データのうち、設定手段により設定された処理条件に関する変換データを保持し、設定手段により設定されなかった処理条件に関連する変換データをリリースする制御手段と、制御手段によって保持した変換データに基づいて画像データを画像出力部に出力させる出力手段とを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明においては、原稿の読取処理を行うスキャナ部と、スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定を受け付けると共に設定を表示する操作部と、操作部を介して設定された処理条件に従って画像データを変換する画像変換部と、画像変換部により変換された画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置であって、設定が操作部を介して完了する前に、スキャナ部による読取処理を実行する第一読取手段と、第一読取手段により読取った画像データを記憶領域に記憶する記憶手段と、設定が操作部を介して完了した後に、記憶手段により記憶領域に記憶した画像データを画像出力時に選択し得る画像形式の変換データに変換して保持し、記憶手段により記憶領域に記憶した画像データをリリースする制御手段と、制御手段によって保持した変換データを画像出力部に出力させる出力手段とを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明おいては、原稿の読取処理を行うスキャナ部と、スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定の指示を受け付け設定を行うと共に設定を表示する操作部と、操作部を介して設定された処理条件に従って画像データを変換する画像変換処理部と、画像変換部により変換された画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置の制御方法であって、設定が前記操作部を介して完了する前に、スキャナ部による読取処理を実行する第一読取ステップと、記憶手段が、第一読取ステップにおいて読取った画像データを、画像出力時に選択し得る1以上の画像形式の変換データに変換し、1以上の変換データとして記憶領域に記憶する記憶ステップと、設定が操作部を介して完了した後に、記憶ステップにおいて記憶領域に記憶した1以上の変換データのうち、設定手段により設定された処理条件に関する変換データを保持し、設定手段により設定されなかった処理条件に関連する変換データをリリースするデータ保持ステップと、データ保持ステップにおいて保持した変換データを画像出力部に出力させる出力ステップとを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明によれば、原稿の読取処理を行うスキャナ部と、スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定の指示を受け付け設定を行うと共に設定の状況を表示する操作部と、操作部を介して設定された処理条件に従って画像データを変換する画像変換部と、画像変換部により変換された画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置の制御方法であって、設定が前記操作部を介して完了する前に、スキャナ部による読取処理を実行する第一読取ステップと、記憶手段が、第一読取ステップにおいて読取った画像データを記憶領域に記憶する記憶ステップと、設定が操作部を介して完了した後に、記憶ステップにおいて記憶領域に記憶した画像データを画像出力時に選択し得る画像形式の変換データに変換して保持し、記憶ステップにおいて記憶領域に記憶した画像データをリリースするデータ保持ステップと、出力手段が、データ保持ステップにおいて保持した変換データを画像出力部に出力させる出力ステップとを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明によれば、原稿画像を読取り、読み取りによって得られる画像データに対し画像の出力方法に対応した画像処理を行い、画像処理した画像データを出力方法で出力する画像形成装置であって、出力方法に対応した原稿読取りのための入力用設定を含む設定を行う設定手段と、ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力手段と、設定手段において入力用設定が終了しかつ開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御手段とを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明によれば、原稿画像を読取り、読み取りによって得られる画像データに対し画像の出力方法に対応した画像処理を行い、画像処理した画像データを出力方法で出力する画像形成装置であって、出力方法に対応した画像処理によって得られる画像データのデータ形式を設定する設定手段と、ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力手段と、設定手段によりデータ形式を設定した後で、かつ開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御手段とを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明によれば、原稿画像を読取り、読み取りによって得られる画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置であって、原稿を読取るための原稿読取り部と、表示画面を備え、画像形成装置の画像形成に関する入力を行うための操作部と、操作部の表示画面に第1の操作用表示を行い、第1操作用表示において第1の所定の操作が行われると、原稿読取り部における原稿読取り動作を開始させるとともに表示画面に第2の操作用表示を行い、第2操作用表示において第2の所定の操作が行われると、画像形成動作を開始するよう制御する制御手段とを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明によれば、原稿画像を読取り、読み取りによって得られる画像データに対し画像の出力方法に対応した画像処理を行い、画像処理した画像データを出力方法で出力するための画像形成方法であって、出力方法に対応した原稿読取りのための入力用設定処理を含む設定処理を可能とする設定ステップと、ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力ステップと、設定ステップにおいて入力用設定処理が終了しかつ開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御ステップとを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
更に別の発明によれば、原稿画像を読取り、読み取りによって得られる画像データに対し画像の出力方法に対応した画像処理を行い、画像処理した画像データを出力方法で出力する画像形成方法であって、出力方法に対応した画像処理によって得られる画像データのデータ形式を確定する確定ステップと、確定ステップによりデータ形式が確定した後でかつ開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御ステップとを備えたことにより、課題の解消を図ったものである。
以上の構成によれば、画像の出力指示から実際に出力されるまでの時間を大きく短縮する画像形成装置および画像形成方法を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を適用できる実施形態を詳細に説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。
(実施形態1)
複写機能を使用するユーザの作業フローを分析してみる。まず、ユーザは操作パネルにより各種設定を行う。例えば、片面原稿か両面原稿かなどの原稿の読込パターンを設定する。さらに、ユーザは画像の出力に関する設定を行う。例えば出力物に対するステイプルや製本などのフィニッシング処理を行うかどうかである。また、拡大/縮小などの倍率の設定、2ページおよび4ページといった複数ページの画像情報を1枚の用紙上に縮小レイアウトして印刷するレイアウト指定(以下それぞれ2UP印刷および4UP印刷と称する)などである。このように、実際の画像の読込を開始する前にある程度の時間を要することがわかる。時再の画像読込における原稿の読取処理は、全ての設定が完了してユーザがスタートキーを押下するまでは開始されない。
図1について、説明する。図1において、上段は従来の画像形成処理シーケンスを示す。ユーザが操作パネルを介して印刷条件を入力した後に、スタートキーが押下されることによって、イメージスキャナは原稿の読取処理を開始する。次に、画像形成装置はその読み取った原稿の画像データをメモリ等の記憶媒体に記憶し、その画像データを記憶媒体からプリンタに送信し印刷させるものである。このように、図1に示す従来の画像形成では、原稿読み込みをスタートキーが押されてから行う(以下、このシーケンスを「非先読みシーケンス」という)。これに対し、下段は本発明の一実施形態の画像形成シーケンスを示す。即ち、原稿読み込みを、スタートキーが押される前に行うシーケンスである(以下、このシーケンスを「先読みシーケンス」という)。以下、これらをさらに詳しく説明する。
図1の上段、下段それぞれの縦軸はそれぞれ以下のとおりである。USERはユーザの操作を示す。SCANNERは原稿の読み込むイメージスキャナの動作を示す。MEMORYは読み込んだ画像データを一時的に記憶するメモリへの情報入出力動作を示す。PRINTERは画像データを印刷用紙に画像形成するプリンタの動作をす。また、横軸は上記の動作ごとのタイミングチャートを示している。
図1の上段に示す非先読みシーケンスでは、先ず、USERにおいて、ユーザが原稿を原稿台あるいはドキュメントフィーダにセットする(時点101)。その後、ユーザはUIパネルを操作してコピー部数の指定やカラーモードの設定やフィニッシング指定などを行う(期間121)。総ての設定が完了すると、ユーザは印刷あるいは印刷データの送信などを指示するキーを押下する(時点102)。SCANNERでは、キー押下(時点102)を受けて原稿読み込みを行う(期間122)。ドキュメントフィーダを利用したコピーの場合は、原稿読み込みの前にドキュメントフィーダにセットされた原稿を原稿台まで引き込むという動作も必要となる。原稿読み込みが開始されると、若干の遅延時間を経た後、MEMPRYにおいて、入力用の画像処理が開始され、入力用の画像処理が施された画像情報がメモリに記憶される(期間123)。原稿の読み込みおよび入力用画像処理が終了すると(時点103)、次に、MEMORYにおいて画像データが読み出され、それとともに印刷用紙への画像形成のための出力用画像処理が行われる(期間124)。また、これと並行して出力用画像処理された画像情報はプリンタへ出力(転送)される(期間125)。PRINTERにおいて、プリンタは印刷用紙の搬送タイミングと転送されてくる画像情報の同期をとりながら、画像データに基づいた永久可視画像を用紙上に形成し(期間126)、機外へ排出する(時点104)。以上説明した非先読みシーケンスにおいて、そのFCOTは、時点102から時点104までの時間となる。
次に、本実施形態1に係る先読みシーケンスについて、図1の下段に記載したタイミングチャートを参照しながら説明する。先読みシーケンスでは、USERが原稿を原稿台、或いはドキュメントフィーダにセットする(109)。そして、SCANNERは原稿読み込みを行う(132の期間)。ドキュメントフィーダを利用したコピーの場合は、原稿読み込みの前にドキュメントフィーダにセットされた原稿を原稿台まで引き込むという動作も必要となる。原稿読み込みが開始されると、若干の遅延時間を経たほぼ同じタイミングで、入力用の画像処理が開始され、入力用の画像処理が施された画像情報がメモリに記憶され(133の期間)、やがてメモリ格納が完了する(111)。
一方、USERは原稿をセットした109の時点以降パネルを操作してコピー部数の指定やカラーモードの設定やフィニッシング指定などを行なう(131の期間)。全ての設定が完了すると、ユーザはコピースタートを指示するスタートキーを押下する(110)。スタートキーが押下される(110)と、次にMEMORYから画像データが読み出されながら、記録紙への画像形成のための出力用画像処理が施される(134の期間)。これと並行して出力用画像処理された画像情報はPRINTERへ転送される(135の期間)。PRINTERでは記録紙の搬送タイミングと転送されてくる画像情報の同期を図りながら、画像データに基づいた永久可視画像を用紙上に形成し(136)、機外へ排出する(112)。以上説明した先読みシーケンスにおいて、そのFCOTは、110から112までの時間となる。この場合、非先読みシーケンスと先読みシーケンスでは、図1において符号137で示した時間だけFCOTが短縮される。
次に、本実施形態1の画像形成装置について、図2以降の図面を参照してより詳細に説明する。
図2は、画像形成装置の概略ブロック図で、一般的なCOPY/PRINT/FAXなどの機能を有するデジタル複合機のブロック図である。本実施形態1の画像形成装置は以下のとおり構成される。201は原稿読み取り処理を行うスキャナ部である。202はスキャナ部201から読み取られた画像に画像処理を施しメモリ205に格納する等の制御を行うコントローラである。204は、スキャナ部201により読み取られる画像に対する各種の印刷条件を設定する操作部である。203はメモリ205から読み出された画像データを操作部204により設定された印刷設定条件に従って記録用紙に可視化された画像形成を行なうプリンタ部である。205は、読み取られた画像データ等を格納するためのメモリである。また、この画像形成装置は、ネットワーク206を介して、画像データを管理するサーバ207や、この画像形成装置に対してプリントの実行を指示するパソコン(PC)208等が接続されている。
図3は、画像形成装置の断面図である。図2を参照し説明した画像形成装置のより詳細な構成について、図3を参照し説明する。この画像形成装置は、コピー・プリンタ・FAXのそれぞれの機能を有している。図3において、本実施形態1の画像形成装置は、スキャナ301とドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリント記録用のプリンタ313と、給紙デッキ314とフィニッシャ315等を有する。ここで、スキャナ301は、図2のスキャナ部201を示す。また、プリンタ313は、図2のプリンタ部203を示す。
まず、スキャナ301を中心に行われる読取り動作について説明する。原稿台307に原稿をセットして読み込みを行なう場合には、ユーザは原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。すると、開閉センサ330が原稿台307が閉じられたことを検知した後、スキャナ301の筐体内にある光反射式の原稿サイズ検知センサ331〜335が、セットされた原稿サイズを検知する。このサイズ検知を起点にして光源310が原稿を照射し、CCD(charge-coupled device)343が反射板311、レンズ312を介して原稿からの反射光を受光して画像を読み取る。そして画像形成装置のコントローラ202が、CCD34によって読み取った画像データをデジタル信号に変換し、所望の画像処理を行なってレーザー記録信号に変換する。変換された記録信号は、後述する図4を参照して説明するコントローラ202内のメモリ205に格納される。
DF302に原稿をセットして読み込みを行なう場合には、ユーザはDF302の原稿セット部303のトレイに原稿をフェースアップで載置する。すると、原稿有無センサ304が、原稿がセットされたことを検知し、これを受けて原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306が回転して原稿を搬送し、原稿台307上の所定の位置に原稿がセットされる。これ以降は原稿台307での読み込みと同様に画像が読み込まれ、得られた記録信号がコントローラ202内のメモリ205に格納される。
読み込みが完了すると、再び搬送ベルト306が回転して、図3の画像形成装置の断面図において右側に原稿を送り、排紙側の搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ原稿が排紙される。原稿が複数存在する場合は、原稿台307から原稿が画像形成装置の断面図において右側に排紙搬送されるのと同時に、給紙ローラ305を経由して画像形成装置の断面図において左側から次原稿が給送され、次原稿の読み込みが連続的に行なわれる。以上がスキャナ301の動作である。
続いてプリンタ313を中心に行われる印刷動作について説明する。図4を参照し後述されるコントローラ202内のメモリ205に一旦記憶された記録信号(印刷画像データ)は、プリンタ313へと転送される。そして、そのレーザー記録部でYellow、Magenta、Cyan、Blackの4色の記録レーザー光に変換される。その記録レーザー光は各色の感光体316に照射され、各感光体に静電潜像を形成する。そして、プリンタ313は、トナーカートリッジ317から供給されるトナーにより各感光体にトナー現像を行い、各感光体に可視化されたトナー画像は中間転写ベルト321に一次転写される。中間転写ベルト321は図3において時計回転方向に回転し、用紙カセット318、或いは給紙デッキ314から給紙搬送路319を通って給送された記録紙が二次転写位置320に来たところで、中間転写ベルト321から記録紙へとトナー画像が転写される。
画像が転写された記録紙は、定着器322で、加圧と熱によりトナーが定着され、排紙搬送路を搬送される。その後、フェイスダウンのセンタートレイ323か、スイッチバックしてフィニッシャへの排紙口324、或いはフェースアップのサイドトレイ325へと排紙される。但し、サイドトレイ325は、フィニッシャ315が未装着の場合にのみ排紙可能な排紙口である。フラッパ326及び327は、これらの排紙口を切り替えるために搬送路を切り替えるためのものである。両面プリントの場合には、記録紙が定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後スイッチバックして下方に記録紙が送られ、両面印刷用紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面プリントが行われる。
続いてフィニッシャ315で行われる動作について説明する。フィニッシャ315は、ユーザに指定された機能に応じ、印刷済み用紙に対して後処理を加える。具体的には、ステープル(1個所、2箇所綴じ)やパンチ(2穴、3穴)、製本中綴じ等の機能を有する。図3の画像形成装置は2つの排紙トレイ328を有し、フィニッシャ315への排紙口324を通過してきた記録紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー・プリンタ・FAXの機能毎に排紙トレイ328が振り分けられる。プリントエンジン313は、カラー4ドラムのプリンタではあるが、カラー1ドラムのエンジンでも良いし、白黒記録のプリンタエンジンでも良いことは言うまでもない。図3の画像形成装置は、プリンタとして利用される場合、ドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N-UP印刷、両面、ステープル、パンチ、製本中綴じ、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。また、印刷方式は、上記のような電子写真方式に限られないことはもちろんであり、例えば、インクジェット方式のものであってもよい。
図4は、図2、図3に示した画像形成装置のコントローラのハードウェア構成図である。本実施形態1の画像形成装置のスキャナ部、プリンタ部、ネットワークインタフェース部等の制御を行うコントローラ202のハードウェア構成の詳細について、図4を参照して説明する。
メインコントローラ401は、主にCPU(central processing unit)402と、バスコントローラ403、及び各種I/F(interface)コントローラ回路等を有する。CPU402とバスコントローラ403は、機器全体の動作を制御し、CPU402はROM(read only memory)404からROM I/F405を経由して読込んだプログラムに基づいて動作する。また、PCから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈しラスターイメージデータに展開する動作もこのプログラムに記述されており、その動作プログラムに基づいてCPU402はPDLの展開処理を行う。。バスコントローラ403は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御し、バス競合時の調停やDMA(direct memory access)データ転送の制御を行う。
DRAM(dynamic RAM)406はDRAM I/F407によってメインコントローラ401と接続されており、CPU402が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
コーデック408は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータを圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。圧縮に用いられる符号化方式は、例えばMH(modified Huffman)である。また、MR(modified READ)/MMR(modified modified READ)である。さらに、JBIG(joint bi-level image experts group)/JPEG(Joint Photographic ExpertsGroup)等の方式である。SRAM(static RAM)409は、バックアップ用電池から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリである。SRAM409はコーデック408の一時的なワーク領域として使用される。コーデック408はI/F410を介してメインコントローラ401と接続され、DRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。
グラフィックプロセッサ424は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行う。SRAM425は、バックアップ用電池から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリである。SRAM425はグラフィックプロセッサ424の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックプロセッサ424はI/Fを介してメインコントローラ401と接続され、DRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。
ネットワークコントローラ411はI/F413によってメインコントローラ401と接続され、コネクタ412によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)が挙げられる。
汎用高速バス415には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ414とI/O(input/output)制御部416とが接続される。汎用高速バス415としては、一般的にPCI(Peripheral Component Interconnect)バスがあげられる。I/O制御部416には、スキャナ部201、プリンタ部203の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ417が2チャンネル装備されている。さらに、I/Oバス418によってスキャナI/F回路426、プリンタI/F回路430に接続されている。
パネルI/F421は、LCD(liquid crystal display)コントローラ420に接続され、操作部204上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/Fとから構成される。操作部204は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキー等を有する。タッチパネル又はハードキーにより入力された信号は、前述したパネルI/F421を介してCPU402に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F421から送られてきた画像データを表示する。液晶表示部には、本実施形態1の画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。本実施形態1に関連する具体的な操作部表示に関しては、図6〜図10を参照し詳細を後述する。
リアルタイムクロックモジュール422は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存する機能を有し、バックアップ用電池423によってバックアップされている。E-IDE(enhanced integrated drive electronics)インタフェース439は、外部記憶装置を接続するためのI/Fである。本実施形態の画像形成装置は、このI/Fを介してハードディスクドライブ438を接続し、ハードディスク440へ画像データを記憶させ、ハードディスク440から画像データを読み込む動作を行う。コネクタ427と432は、それぞれスキャナ部201とプリンタ部203とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(428、433)とビデオI/F(429、434)等から構成される。
スキャナI/F426は、コネクタ427を介してスキャナ部201と接続され、また、スキャナバス441によってメインコントローラ401と接続される。さらに、スキャナI/F426は、スキャナ部201から受け取った画像データに対して、そのデータをメインコントローラ401へ渡す前の所定の前処理を施す機能を有する。さらに、スキャナI/F426は、スキャナ部201から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス429に出力する機能も有する。スキャナバス429からDRAM406へのデータ転送は、バスコントローラ403によって制御される。
プリンタI/F430は、コネクタ432を介してプリンタ部203と接続され、また、プリンタバス431によってメインコントローラ401と接続される。プリンタI/F430は、メインコントローラ401から出力された画像データをプリンタ部203へ渡す前の所定の前処理を施して、プリンタ部203へ出力する機能を有する。さらに、プリンタI/F430はプリンタ部203から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス431に出力する機能も有する。DRAM406上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部203への転送は、バスコントローラ403によって制御され、それらデータがプリンタバス431、ビデオI/F434を経由して、プリンタ部203へDMA転送される。
SRAM436は、バックアップ用電池から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリであり、バス435を介してI/O制御部416と接続されている。SRAM436はI/O制御部416の一時的なワーク領域として使用される。EEPROM(Electronically Erasable and ProgrammableRead Only Memory)437も同様にバス435を介してI/O制御部416と接続されているメモリである。EEPROM437はI/O制御部416が使用する固定的な制御データを格納しており、その内容は電気的に消去しROMライター等で更新可能である。
次に本実施形態1の画像形成装置の各種印刷設定を行なう操作部204について説明する。図5は、画像形成装置の操作部204の操作パネルのハードウェア構成図である。図5に示す操作部204が図4を参照し説明したパネルI/F421に接続されている。図5において図中符号502は、ユーザが設定した設定値などを取り消すためのリセットキーである。符号503は、動作中のジョブを中止させる時に使用するストップキーである。符号504は、置数などの数値入力を行うためのテンキーである。符号505はタッチパネル式の操作画面であり、具体的には図6等に示すような画面を表示する(後述)。操作画面505は、各種設定をするためのタッチパネルのボタンを多数有する。符号506は、原稿の読み込みなどジョブをスタートさせるためのスタートキーである。さらに符号507は、設定などをクリアするためのクリアキーである。符号508は、ユーザ設定モードにするためのユーザ設定モードキーである。
図6は、操作部204の操作パネルの表示(基本画面)を示す図である。図5で示した操作画面505のタッチパネルに表示される内容について、図6を参照して説明する。図6において、画面上部に表示されているタグ602は各機能の選択を受け付けるタグである。タグ602は、左から順に、コピー機能、FAX送信及びEメール送信並びにファイルサーバへの送信などの送信機能、ボックス機能、リモートスキャナ機能である。ここで、ボックス機能は、スキャナ部で読み込んだ画像データを機器内のハードディスク440に格納したり、格納されたデータの操作やプリントを行うことが出来る機能である。リモートスキャナ機能は、ネットワーク経由でPCから操作してスキャン画像をPCに取り込むことが出来る機能である。各機能のタグを選択することによりそれぞれの詳細設定が出来る画面に遷移する。
図6に図示した画面は、コピー機能の画面の例である。このコピー機能の画面は、色モードを選択するボタン603や、倍率指定ボタン604、用紙選択ボタン605、シフトソートやステープルソートなどフィニッシング指定を行なうソータボタン606などが配置される。また、両面指定を行なう両面ボタン607、濃度を指定するバー608、原稿タイプを選択するボタン609、その他各種の応用モードを設定する応用モードボタン610などが配置されている。これらの設定ボタンによる設定が完了していなくても、本実施形態1の画像形成装置は、原稿台307に原稿がセットされたことを検知するか、DFの原稿有無センサ304で原稿ありと検知さると、原稿を所定の位置に搬送して画像読み込み動作を開始する。そして、ユーザの印刷条件の設定と並行して読み込み処理を進めるよう制御する。
次に本発明の画像形成装置の制御方法をフローチャート図11を用いて説明する。図11は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態1の原稿先読みシーケンスに基づく処理を説明するフローチャートである。図11に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態1の画像形成装置の制御方法を、図11のフローチャートを参照して説明する。図11のフローチャートは、スキャン側の処理過程を表す左側のフローチャートと、ユーザによる操作部204への操作入力に基づく処理過程及びプリント側の処理過程を表す右側のフローチャートに分けて記述してある。実際の画像形成装置内における制御では、これら処理はいわゆるマルチタスク技術或いはマルチプロセス技術によって、異なるタスク(プロセス)として同時並行動作させられる。本実施形態1においては、これら処理がマルチタスクシステムにおいて異なるタスクとして実行されているものとし、以下にマルチタスクシステムの動作に関して若干の説明を加える。
マルチタスクシステムでは、システムの起動時にシステムを構成するタスクが起動され、各々のタスクはそのタスクが稼動しなければならない事象(イベント)が発生するまでは待機状態にある。図11のフローチャートにおいて、左側に記載したスキャンタスクの処理においては、ステップS1101でCPU402が原稿の有無をチェックしている状態が、イベントの発生を待っている状態である。また、右側に記載したユーザ操作・プリントタスクの処理においては、ステップS1121においてCPU402がキー入力等の操作部204への入力をチェックしている状態が、イベントの発生を待っている状態である。
両タスクのフローチャートとも終端子が無いが、これはマルチタスクシステムにおけるタスクは、イベントが発生して稼動を開始し、一連の処理を終えると再び待機状態に戻るためである。図11においては、スキャンタスクはステップS1111或いはステップS1108の実行後にステップS1101に戻って待機状態に入り、ユーザ操作・プリントタスクはステップS1125の実行後にステップS1121に戻って待機状態に入る。
続いてスキャン側の処理過程を、図11の左側のフローチャートを参照して説明する。CPU402は、上述した原稿サイズ検知センサ331〜335、又は原稿有無センサ304の検知信号に基づいて、原稿があるか否かをチェックする(S1101)。原稿が無い場合には原稿有りと判定されるまで、CPU402はステップS1101で処理を待機する。CPU402は、原稿有りを検知すると、上述した原稿サイズ検知センサ331〜335、又は原稿有無センサ304の検知信号に基づいて、原稿が存在するのは圧板(原稿台上)307か、DF302かを判定する(S1102)。ステップS1102において原稿があるのはDF302と判定すると、CPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ原稿を原稿台307上へ引き込む処理を行う(S1103)。そして、続いてCCD34を動作させ原稿を読み込み(S1104)、画像データをメモリ205へ保存する(S1105)。
読み込み画像1ページ分が完全にメモリへ保存されると、CPU402は、その画像データが印刷に供することが可能であることを示す画像データ使用可能フラグを、その画像データ(1ページ分)にセットする(S1106)。続いてCPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ読み込みが終了した原稿を排紙トレイ309へと搬送する(S1107)。続いてCPU402は、次ページの原稿が存在するか否かをチェックし(S1108)、次ページ原稿が存在する場合には、ステップS1103からの処理を再度行い、読み込むべき原稿がなくなるまで上述した一連の処理を繰り返す。CPU402は、ステップS1108において次ページ原稿が無いと判定した場合、原稿の読み込み処理を終える。
一方CPU402は、ステップS1102において原稿が圧板307上にあると判定すると、CCD34を動作させ原稿を読み込み(S1109)、画像データをメモリ205へ保存する(S1110)。読み込み画像1ページ分が完全にメモリへ保存されると、CPU402は、その画像データが印刷に供することが可能であることを示す画像データ使用可能フラグを、その画像データ(1ページ分)にセットし(S1111)、読み込み処理を終える。
次に、ユーザ操作・プリント側の処理過程を、図11の右側のフローチャートを参照して説明する。CPU402は、ユーザによる操作部204への入力をチェックする(S1121)。ユーザは原稿台307或いはDF302に原稿をセット後、操作部204を介して画像形成に関わる何らかの指示を行う。例えば、操作部204のキー(例えば図5におけるテンキー504)を用いてコピー部数をセットする。或いは操作部204に設けられた操作画面505上に形成されたソフトキー(例えば図6における倍率指定ボタン604)を操作し複写倍率を指定する。CPU402は、ステップS1121でこの操作部204への入力をチェックしている。
CPU402は、ステップS1121で操作部204への入力を検知すると、その入力がスタートキー押下であるかどうかをチェックする(S1122)。スタートキーでなければ、CPU402は、そのキー入力に応じた所定の処理を行う。例えば、コピー部数を指定する置数設定処理、フルカラー/白黒の色モード指定処理、ステープルの有無や製本設定など画像のレイアウトやフィニッシング指定処理を行なう(S1123)。
一方ステップS1122においてスタートキーが押下されたと判定すると、CPU402は、以下の処理を実行する。即ち、CPU402はメモリに保存されている画像データに、画像データが印刷を実行できる状態であることを示す画像データ使用可能フラグがセットされているか否かをチェックする(S1124)。ここでチェックされる画像データ使用可能フラグは、図11の左側のフローチャートのステップS1111、或いはステップS1106においてセットされるフラグである。図11のステップS1124からステップS1106及びステップS1111に延びている破線矢印は、このフラグをチェックする処理を意味する。
ステップS1124において画像データに画像データ使用可能フラグがセットされていなければ、CPU402は、その画像データに画像データ使用可能フラグがセットされるまで待つ。CPU402は、ステップS1124において画像データに画像データ使用可能フラグがセットされていることを検知すると、その画像データプリントする(S1125)。(S1125)では、プリントする例について説明したがこれに限らない。タグ602によってコピー以外の機能が選択された場合、選択された機能に応じて送信/保存などそれぞれの機能を実行する機能要素に対して画像データを出力(転送)する(S1125)。
CPU402は、ステップS1122、1123で行うユーザによる操作部204への入力処理をごく短時間で完了した場合、ユーザ操作・プリント処理をステップS1124で待機するケースが発生しうる。しかし、本実施形態1の画像形成装置は、以上説明したように原稿載置を検知して直ちに画像読み込み処理を開始する。そのため、ステップS1106或いはステップS1111の処理に達し、画像データを生成し、画像データ使用可能フラグをセットするまでに、極わずかの時間しか要さない。一方ユーザによる操作部204への入力処理は、通常一定の時間を要するため、CPU402がユーザ操作・プリント処理のステップS1124において画像データ使用可能フラグがセットされるのを待つケースは、ほとんど発生しないと考えられる。
また、ステップS1124において画像データ使用可能フラグがセットされていたらステップS1125でプリント/出力(転送)処理を行うという処理過程は、スキャナ側のページ画像生成処理はプリント処理よりも高速であることを前提としている。即ち、一旦画像データ使用可能フラグがセットされたページ画像が生成されれば、その時点以降、画像データ使用可能フラグがセットされるのを待つケースは発生しない。しかし、S1103〜S1108のループ処理の時間がかかる等この前提が成り立たないケースもありうる。このケースの対処も含めて、CPU402は、ステップS1124において画像データのページ毎に画像データ使用可能フラグのセット状況を調べ、画像データ(全ページ分)にそのフラグがセットされるまで待ち方法も考えられる。この場合、CPU402は画像データ(全ページ分)にそのフラグがセットされていることを検知した場合にステップS1125へ処理を進めその画像データをプリントするようにしてもよい。装置の構成によっては、このような変形が加えられてもよい。
以上のような制御を行なうことにより、本実施形態1の画像形成装置は、ユーザが操作パネルへの設定入力を行っている間に画像読み込み処理を行うことが可能となる。これによって、ユーザがコピー動作開始を指示するスタートキー押下から出力結果が排出(または画像データの出力/転送)されるまでのFCOTを大幅に短縮することができ、生産性が大幅に改善される。
また、図11のフローチャートの説明から明らかなように、ユーザが原稿の載置より先に操作部204への入力を済ませてスタートキーを押下したとしても、CPU402はユーザ操作・プリント側の処理のステップS1124で処理を待機する。従ってこの場合の対処としては、CPU402は、ステップS1122でスタートキー押下を検知する。その後に、スキャン処理が開始していない、即ち画像データがメモリに保存されていないと判定した場合、原稿載置を促す適当なメッセージを操作画面505に表示する処理を、ステップS1124の前に行うようにしておけばよい。CPU402が、このメッセージに従ってユーザによって載置された原稿を、図11のスキャン側処理のステップS1101から順に処理することで、画像形成処理が行える。
(実施形態2)
実施形態1においては、先読みシーケンスによって動作する画像形成装置の制御方法を説明した。しかしながら、画像形成装置を利用するユーザによっては原稿をセットして操作部204への諸入力を行った後、スタートキーを押下して画像形成処理を行わせたいというケースが考えられる。このようなニーズに対応するため、本実施形態2においては、先読みシーケンスと、原稿をセットして操作部204への諸入力とを行う。そして、スタートキーを押下して画像形成処理を行わせる非先読みシーケンスとを、選択的に実行する画像形成装置の制御方法について説明する。
本実施形態2で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、実施形態1において説明した図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様である。そのため、それらの説明は省略し、本実施形態2において説明する画像形成装置の制御方法に特徴的な画像形成処理過程について、以下説明する。
図12は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態2の選択的に先読みシーケンス又は非先読みシーケンスに基づく処理を説明するフローチャートである。図12に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態2の画像形成装置の制御方法を、図12のフローチャートを参照して説明する。図12のフローチャートは、スキャン側の処理過程を表す左側のフローチャートと、ユーザによる操作部204への操作入力に基づく処理過程及びプリント側の処理過程を表す右側のフローチャートに分けて記述してある。実際の画像形成装置内における制御では、これら処理はいわゆるマルチタスク技術或いはマルチプロセス技術によって、異なるタスク(プロセス)として同時並行動作させられる。本実施形態2においても、実施形態1と同様、これら処理はマルチタスクシステムにおいて異なるタスクとして実行されているものとする。
図12において、CPU402は、先読みモード(先読みシーケンスを選択したモード)かどうかをチェックする(S1201)。これは、まずCPU402が、上述した原稿サイズ検知センサ331〜335、又は原稿有無センサ304の検知信号に基づいて原稿があると判断した場合、操作画面505に先読みシーケンス又は非先読みシーケンスを選択させるメニューを表示する。続いて、ユーザによってメニュー上の先読みシーケンス又は非先読みシーケンスの選択をチェックするようにしてもよい。又は、操作部204上に先読みシーケンス又は非先読みシーケンスを選択させるトグルスイッチ(不図示)を設け、CPU402が、ユーザによるそのトグルスイッチの先読みシーケンス又は非先読みシーケンスの選択をチェックするようにしてもよい。ステップS1201の処理、すなわち画像形成装置が先読みモードで動作する状態にあるか、非先読みモードで動作する状態にあるかの設定、変更の好適な方法についは、実施形態3で後述する。
ステップS1201において、CPU402は、先読みモードと判定した場合、ステップS1202の処理を実行するが、この処理は実施形態1において図11を参照し説明した処理に他ならない。
一方ステップS1201において、CPU402は、非先読みモードと判定すると、ユーザによる操作部204への入力をチェックする(S1211)。これはユーザによる画像形成に関わる何らかの指示の操作をチェックしている。即ち、操作部204のキー(例えば図5におけるテンキー504)、或いはは操作部204に設けられた操作画面505上に形成されたソフトキー(例えば図6における倍率指定ボタン604)の操作をチェックしている。
CPU402は、ステップS1211で操作部204への入力を検知すると、その入力がスタートキー押下であるかどうかをチェックする(S1212)。スタートキーでなければ、CPU402は、そのキー入力に応じた所定の処理を実行する(S1213)。具体的には、コピー部数を指定する置数設定処理、フルカラー/白黒の色モード指定処理、ステープルの有無や製本設定など画像のレイアウトのフィニッシング指定処理等である。
一方ステップS1212においてスタートキーが押下されたと判定すると、CPU402はスキャン処理を開始させる(S1214)。ステップS1214の処理は、アイドル状態でスキャン処理実行指示イベントを待っているスキャンタスクに対し、スキャン開始指示イベントを与える処理である。図12のステップS1214からステップS1231に延びている破線矢印が、このイベント付与を表している。なお、スキャンタスクの処理については後述する。
続いてCPU402は、スキャンタスクによって読み込まれた画像データが印刷を実行できる状態であることを示す画像データ使用可能フラグがセットされているか否かをチェックする(S1215)。ここでチェックされる画像データ使用可能フラグは、後述するスキャンタスクを示す図12の左側のフローチャートのステップS1236、或いはステップS1241においてセットされるフラグである。図12のステップS1215からステップS1236及びステップS1241に延びている破線矢印は、このフラグをチェックする処理を意味する。
ステップS1215において画像データに画像データ使用可能フラグがセットされていなければ、CPU402は、その画像データに画像データ使用可能フラグがセットされるまで待つ。CPU402は、ステップS1215において画像データに画像データ使用可能フラグがセットされていることを検知すると、その画像データをプリントし(S1216)、本実施形態2の画像形成装置における一連の処理が終了する。
一般に非先読みシーケンスに従う画像形成装置では、ステップS1214の処理、すなわちスキャン処理の開始指示から、画像の読み込み処理等を経て画像データが使用可能となってフラグがセットされるまでに一定の時間がかかる。従って、多くの場合ステップS1215で待ちが発生していると考えられる。
また、ステップS1215において画像データ使用可能フラグがセットされていたらステップS1216でプリント処理を行うという処理過程は、スキャナ側のページ画像生成処理はプリント処理よりも高速であることを前提としている。即ち、一旦画像データ使用可能フラグがセットされたページ画像が生成されれば、その時点以降、画像データ使用可能フラグがセットされるのを待つケースは発生しない。しかし、この前提が成り立たないケースもありうる。このケースの対処も含めて、CPU402は、ステップS1215において画像データのページ毎に画像データ使用可能フラグのセット状況を調べ、画像データ(全ページ分)にそのフラグがセットされるまで待ち方法も考えられる。この場合、CPU402は画像データ(全ページ分)にそのフラグがセットされていることを検知した場合にステップS1216へ処理を進めその画像データをプリントするようにしてもよい。装置の構成によっては、このような変形が加えられてもよい。
続いてスキャンタスクの処理を説明する。スキャンタスクの処理は、図12のステップS1231以降の処理ステップである。スキャンタスクはスキャン開始指示イベントを与えられるまではアイドル状態にあり(S1231)、そのイベントが発生するまでCPU402はステップS1231で処理を待機する。CPU402はスキャン開始指示イベントを検知すると、原稿が存在するのは圧板(原稿台上)307か、DF302かを判定する(S1232)。ステップS1232において原稿があるのはDF302と判定すると、CPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ原稿を原稿台307上へ引き込む処理を行う(S1233)。続いてCCD34を動作させ原稿を読み込み(S1234)、画像データをメモリ205へ保存する(S1235)。
読み込み画像1ページ分が完全にメモリへ保存されると、CPU402は、その画像データが印刷に供することが可能であることを示す画像データ使用可能フラグを、その画像データ(1ページ分)にセットする(S1236)。続いてCPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ読み込みが終了した原稿を排紙トレイ309へと搬送する(S1237)。続いてCPU402は、次ページの原稿が存在するか否かをチェックする(S1238)。次ページ原稿が存在する場合には、ステップS1233からの処理を再度行い、読み込むべき原稿がなくなるまで上述した一連の処理を繰り返す。CPU402は、ステップS1238において次ページ原稿が無いと判定した場合、原稿の読み込み処理を終えてステップS1231の処理へ戻り、アイドル状態に入る。
一方CPU402は、ステップS1232において原稿が圧板307上にあると判定すると、CCD34を動作させ原稿を読み込み(S1239)、画像データをメモリへ保存する(S1240)。読み込み画像が完全にメモリへ保存されると、CPU402は、その画像データが印刷に供することが可能であることを示す画像データ使用可能フラグを、その画像データ(1ページ分)にセットし(S1241)、読み込み処理を終える。
以上のような制御を行なうことにより、本実施形態2の画像形成装置は、動作モードとして先読みモードと非先読みモードを選択的に実行することが可能になり、様々なユーザのニーズに対応することが可能になる。
(実施形態3)
実施形態2においては、先読みシーケンスと非先読みシーケンスを選択的に実行する画像形成装置の制御方法について説明した。本実施形態3においては、実施形態2の説明において参照したステップS1201において、画像形成装置が先読みモードで動作するのか、非先読みモードで動作するのかを示す情報を選択可能とする、画像形成装置の制御方法について説明する。
本実施形態3で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様である。従って、それらの説明は省略し、本実施形態3において説明する画像形成装置の制御方法に特徴的な画像形成処理過程について、図6、図7、図8及びフローチャート図13を参照し、以下説明する。
画像形成装置を先読みモードで動作させるか、非先読みモードで動作させるかを設定するには、様々な方法をとり得る。本実施形態3においては、画像形成装置に設けられているユーザ設定モードに移行して、キー操作によって設定/変更する方法を説明する。ユーザ設定モードとは、画像形成装置において通常行うコピー処理、ファクシミリ送信処理、ネットワーク等を介した印刷処理以外の設定事項の入力処理を行うために設けられているモードである。例えば画像形成装置の電力を下げる省電力モードへの移行時間を設定するためのタイマ設定や、操作パネルの音を出す/出さないを指定するOFF/ONの設定などを行うために設けられているモードである。
図7は、ユーザ設定モード画面を示す図である。ユーザが画像形成装置の操作部204のユーザ設定モードキー508を押下すると画像形成装置はユーザ設定モードに入り、図7に示すようなユーザ設定モード画面が操作画面505に現れる。ユーザ設定モードキー508はトグルキーであり、このキーが押下されると画像形成装置はユーザ設定モードに入り、さらにこのキーが押下されると画像形成装置のユーザ設定モードが解除され、操作画面505は図6に示すような基本画面に戻る。図7のユーザ設定モード画面の各種設定の中に、原稿読み込み自動スタートの設定701が存在する。図7のユーザ設定モード画面は、予め原稿読み込み自動スタートを行うように選択されている画面を示し、符号703で指示する部分に「ON」とあるのはこのためである。
図8は、ユーザ設定モード画面(原稿読み込み自動スタート指定)を示す図である。原稿読み込み自動スタートに関わる詳細の指定を行うために、ユーザが図7に示す原稿読み込み自動スタートボタン702を押下すると操作画面505は図8のようなユーザ設定モード画面へと遷移する。図8のユーザ設定モード画面では、ユーザは、全ての動作を先読みモードにするONボタン802、全ての動作を非先読みモードにするOFFボタン801、又はモードによって先読みモードを自動で切り替えるAUTOボタン803を選択可能である。ボタン803のAUTOが選択された場合の動作は、実施形態5で説明する。
図13は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態3のユーザ設定モードにおいて先読みシーケンスを選択する処理過程を説明するフローチャートである。図13に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態3の画像形成装置の制御方法(操作画面505を参照して説明した上述の内容)を、図13のフローチャートを参照して説明する。
CPU402は、ユーザが画像形成装置の操作部204のユーザ設定モードキー508を操作したことを検知すると、図7のユーザ設定モード画面を操作画面505に表示する(S1301)。続いてCPU402は、原稿読み込み自動スタートボタン702の選択を検知し、操作画面505に図8のユーザ設定モード画面を表示する(S1302)。CPU402は、先読みを有効に設定するためのONボタン802の押下、反対に先読みモードを無効化するためのOFFボタン801の押下を判定する(S1303)。ONボタン802が押下された場合は、先読みモードを機能させることを示す「先読みモード=ON」の情報(例えばフラグ等)をメモリに格納する(S1304)。一方ステップS1303においてOFFボタン801が押下された場合は、CPU402は、先読みモードを無効とすることを示す「先読みモード=OFF」の情報(例えばフラグ等)をメモリに格納する(S1305)。
CPU402は、ステップS1304、又はS1305の処理を経てユーザによる先読みモードの有効化・無効化の設定処理の手順を終了する。この設定後、CPU402は、前述した図12のフローチャートに従って動作する。即ち、図12のS1201において、CPU402は、メモリに格納されている「先読みモード=ON」の情報、又は「先読みモード=OFF」の情報に基づいて、先読みモード(先読みシーケンスを選択したモード)かどうかをチェックする。
以上説明したように、本実施形態3の画像形成装置は、先読みシーケンスと従来の非先読みシーケンスを選択的に動作可能な構成にすることにより、ユーザのニーズに応じて様々な設定で動作することが出来る。
(実施形態4)
先読みシーケンスと非先読みシーケンスを選択的に動作可能な構成とする画像形成装置の制御方法を、実施形態2及び実施形態3で説明した。本実施形態4では、図12のステップS1201において、権限のある特定のユーザにのみ先読みシーケンスを選択できるようにするものである。即ち、ユーザがステップS1201において先読みシーケンスを選択しようとした場合に、設定変更を行う利用者に対して認証データの入力を要求し、認証できた場合に限り先読みシーケンスによる動作を可能とする実施形態である。
本実施形態4で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様である。このため、それらの説明は省略し、本実施形態4において説明する画像形成装置の制御方法に特徴的な画像形成装置の制御過程について、図7、図8、図9、及びフローチャート図14を参照し、以下に説明する。
画像形成装置を先読みシーケンスにより動作させようとする場合に、その設定を行うユーザに対して認証データの入力を要求する方法としては色々な方法が適用可能である。ここでは先読みシーケンスを選択しようとする時にパスワード等の入力を要求し、権限のある特定のユーザのみに先読みシーケンスを選択できるように、画像形成装置を制御する方法について説明する。
ユーザが画像形成装置の操作部204のユーザ設定モードキー508を押下すると画像形成装置はユーザ設定モードに入り、図7に示すようなユーザ設定モード画面が操作画面505に現れる。図7のユーザ設定モード画面の各種設定の中に、原稿読み込み自動スタートの設定701が存在する。図7のユーザ設定モード画面は、予め原稿読み込み自動スタートを行うように選択されている画面を示し、符号703で指示する部分に「ON」とあるのはこのためである。
図8は、ユーザ設定モード画面(原稿読み込み自動スタート指定)を示す図である。原稿読み込み自動スタートに関わる詳細の指定を行うために、ユーザが図7に示す原稿読み込み自動スタートボタン702を押下すると操作画面505は図8のようなユーザ設定モード画面へと遷移する。図8のユーザ設定モード画面では、ユーザは、全ての動作を先読みモードにするONボタン802、全ての動作を非先読みモードにするOFFボタン801、又はモードによって先読みモードを自動で切り替えるAUTOボタン803を選択可能である。
図8の原稿読み込み自動スタートの設定で、ユーザがONボタン802、或いはAUTOボタン803を選択した場合、操作画面505は図9に示すパスワード入力画面に遷移する。ユーザは、図9のパスワード入力画面中の入力欄901に部門IDを入力し、それに対応する暗証番号を入力欄902に入力する。そして、画像形成装置は、部門IDとパスワードの認証をパスした場合のみ先読みモードをONにするように制御する。
図14は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態4のユーザモードにおいて認証情報の入力を受け付け先読みシーケンスを選択する処理過程を説明するフローチャートである。図14に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態4の画像形成装置の制御方法を、図14のフローチャートを参照して説明する。
CPU402は、ユーザが画像形成装置の操作部204のユーザ設定モードキー508を操作したことを検知すると、図7のユーザ設定モード画面を操作画面505に表示する(S1401)。続いてCPU402は、原稿読み込み自動スタートボタン702の選択を検知する(S1402)。これを受けてCPU402は、ユーザの認証情報の入力を促すために、操作画面505に図9のパスワード入力画面を表示し(S1403)、ユーザによるパスワード等の入力を待つ(S1404)。ユーザがパスワード等を入力すると、CPU402は、入力されたパスワード等が予めメモリに登録されたパスワード等と合致するか否かを評価する(S1405)。
入力されたパスワード等が登録されたパスワード等と合致しない場合、CPU402は、操作画面505にパスワード等が正しくないことを利用者に対して報知する画面(不図示)を表示する(S1406)。続いて、パスワード等の再入力を促すため、処理をステップS1404へ戻す。一方ステップS1405においてパスワード等が正しいと判定された場合、CPU402は、操作画面505に原稿先読み自動スタートに対する設定値の選択画面である図8のユーザ設定モード画面を表示する(S1407)。CPU402は、先読みを有効に設定するためのONボタン802の押下、反対に先読みモードを無効化するためのOFFボタン801の押下を判定する(S1408)。そして、ONボタン802が押下された場合は、先読みモードを機能させることを示す「先読みモード=ON」の情報(例えばフラグ等)をメモリに格納する(S1409)。一方ステップS1408においてOFFボタン801が押下された場合は、CPU402は、先読みモードを無効とすることを示す「先読みモード=OFF」の情報(例えばフラグ等)をメモリに格納する(S1410)。
CPU402は、ステップS1409、又はS1410の処理を経てユーザによる先読みモードの有効化・無効化の設定処理の手順を終了する。この設定後、CPU402は、前述した図12のフローチャートに従って動作する。即ち、図12のS1201において、CPU402は、メモリに格納されている「先読みモード=ON」の情報、又は「先読みモード=OFF」の情報に基づいて、先読みモード(先読みシーケンスを選択したモード)かどうかをチェックする。
以上説明したように、本実施形態4の画像形成装置は、原稿先読み自動スタートに対する設定変更を行う利用者に対して認証データの入力を要求し、認証できた場合に限り先読みシーケンスによる動作を可能とする。
(実施形態5)
本実施形態5は、図12のステップS1201において、DF302を利用したコピーの場合には先読みシーケンスに従い、原稿台307を利用したコピーの場合には非先読みシーケンスで、それぞれ自動で動作することができる実施形態である。
本実施形態5で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様である。このため、それらの説明は省略し、本実施形態3において説明する画像形成装置の制御方法に特徴的な画像形成装置の制御過程について、図7、図8、図10、及びフローチャート図15を参照し、以下に説明する。
ユーザは、画像形成装置をDF302を利用したコピーの場合には先読みシーケンスに従って動作し、原稿台307を利用したコピーの場合には非先読みシーケンスに従って自動的に動作するよう制御させたい。画像形成装置をこのように制御するためには、まず画像形成装置に対して、それらの動作を行うよう予め設定がされる必要がある。その設定の制御過程を図面を参照し説明する。
ユーザが画像形成装置の操作部204のユーザ設定モードキー508を押下すると画像形成装置はユーザ設定モードに入り、図7に示すようなユーザ設定モード画面が操作画面505に現れる。図7のユーザ設定モード画面の各種設定の中に、原稿読み込み自動スタートの設定701が存在する。図7のユーザ設定モード画面は、予め原稿読み込み自動スタートを行うように選択されている画面を示し、符号703で指示する部分に「ON」とあるのはこのためである。
図8は、ユーザ設定モード画面(原稿読み込み自動スタート指定)を示す図である。原稿読み込み自動スタートに関わる詳細の指定を行うために、ユーザが図7に示す原稿読み込み自動スタートボタン702を押下すると操作画面505は図8のようなユーザ設定モード画面へと遷移する。図8のユーザ設定モード画面では、ユーザは、全ての動作を先読みモードにするONボタン802、全ての動作を非先読みモードにするOFFボタン801、又はモードによって先読みモードを自動で切り替えるAUTOボタン803を選択可能である。AUTOボタン803が選択された場合には、操作画面505は図10のような更に詳細な条件設定画面である自動スタート条件設定画面へと遷移する。図10は、製本モードボタン1002、表紙/合紙ボタン1003、DFコピーボタン1004が押下されている自動スタート条件設定画面の1例を示す。この場合画像形成装置は、製本モード、表紙/合紙、DFコピーのいずれかが指定されている時は先読みシーケンスで動作し、それ以外の時は非先読みシーケンスで動作する。
図15は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態5の原稿先読みシーケンス又は非原稿先読みシーケンスを自動選択するための設定処理過程を説明するフローチャートである。図15に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態5の画像形成装置の制御方法(操作画面505を参照して説明した上述の内容)を、図15のフローチャートを参照して説明する。
CPU402は、ユーザが画像形成装置の操作部204のユーザ設定モードキー508を操作したことを検知すると、図7のユーザ設定モード画面を操作画面505に表示する(S1501)。続いてCPU402は、原稿読み込み自動スタートボタン702の選択を検知し、操作画面505に図8のユーザ設定モード画面を表示する(S1502)。CPU402は、先読みを有効に設定するためのONボタン802の押下、反対に先読みモードを無効化するためのOFFボタン801の押下、又は先読みモードを自動で切り替えるAUTOボタン803の押下を判定する(S1503)。ONボタン802が押下された場合は、先読みモードを機能させることを示す「先読みモード=ON」の情報(例えばフラグ等)をメモリに格納する(S1504)。一方ステップS1503においてOFFボタン801が押下された場合は、CPU402は、先読みモードを無効とすることを示す「先読みモード=OFF」の情報(例えばフラグ等)をメモリに格納する(S1505)。
また、ステップS1503においてAUTOボタン803が押下された場合は、CPU402は、「先読みモード=自動」の情報(例えばフラグ等)をメモリに格納する(S1506)。ここで、「先読みモード=自動」の情報は先読みモードで動作するケースと非先読みモードで動作するケースを選択的に自動切換えとすることを示す。ステップS1506において先読みシーケンスが自動選択されるように指定されると、CPU402は続いて、先読みシーケンスで動作する条件をユーザに選択させその情報をメモリに格納する(S1507)。即ち、ステップS1507においてCPU402は、操作部204に図10に示す自動スタート条件設定画面を表示する。続いて、ユーザのボタン押下によって指定された項目に対しては先読みシーケンスで動作することを示す情報をメモリに格納し、指定されなかった項目に対しては非先読みシーケンスで動作することを示す情報をメモリに格納する。図10の自動スタート条件設定画面は、画像形成装置が、製本モード、表紙/合紙、DFコピーのいずれかが指定されている時は先読みシーケンスで動作し、それ以外の時は非先読みシーケンスで動作するように選択された状態を表している。
この設定後、CPU402は、前述した図12のフローチャートに従って動作する。ステップS1504、又はS1505の処理を経てユーザによる先読みモードの有効化・無効化の設定処理の手順を終了する。その後、図12のS1201において、CPU402は、メモリに格納されている「先読みモード=ON」の情報、又は「先読みモード=OFF」の情報に基づいて、先読みモード(先読みシーケンスを選択したモード)かどうかをチェックする。一方、ステップS1506の処理を経てユーザによる先読みモードの自動化の設定処理の手順を終了した場合、図12のS1201において、CPU402は、メモリに格納されている「先読みモード=自動」の情報に基づいて、自動の先読みモードと判定する。以下、図16を参照し説明する処理を行う。ここでは、ユーザのボタン押下によって指定された項目に対しては先読みシーケンスで動作する例について説明した。この方法に限らず、工場出荷時から予め先読みシーケンスで動作する項目が画像形成装置に設定されていてもよい。
図16は、メインコントローラ401のCPU402が実行する原稿先読みシーケンス又は非原稿先読みシーケンスを自動選択し動作する処理過程を説明するフローチャートである。図16に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、上述のように設定された本実施形態5の画像形成装置が、動作する処理過程について、図16のフローチャートを参照し説明する。本実施形態5の画像形成装置は、DF302を利用したコピーの場合には先読みシーケンスを、原稿台307を利用したコピーの場合には非先読みシーケンスを、それぞれ自動で選択する。
CPU402は、DF302又は原稿台307に原稿が載置されたことを検知するまで待機状態にある。CPU402は、原稿載置を検出すると(S1601)、原稿が載置された場所がDF302なのか原稿台307なのかをチェックする(S1602)。原稿がDF302に載置されたことを検出すると、CPU402は、DF利用コピー時に先読みシーケンスを利用するよう指定されているかどうかをチェックする(S1603)。この場合、CPU402は、図15のフローチャートのステップS1507において図10の自動スタート条件設定画面を介して指定された情報を参照すればよい。
ステップS1603においてDF利用コピー時に先読みシーケンスを利用すると指定されていた場合、CPU402は、先読みシーケンスでコピーを行う(S1604)。即ち、CPU402は、処理を図12のステップS1202へ進め、上述した図11の先読みシーケンスによるコピー処理の手順を実行する。
一方ステップS1603においてDF利用コピー時に非先読みシーケンスを利用すると指定されていた場合、CPU402は、非先読みシーケンスでコピーを行う(S1605)。即ち、CPU402は、処理を図12のステップS1211へ進め、上述した図12のフローチャートのステップS1201、及びステップS1202を除外した各ステップからなる処理を行う。
一方、ステップS1602において、CPU402は、原稿が載置されたのがDF302ではなく原稿台307であると判定すると、原稿台(圧板)利用コピー時に先読みシーケンスを利用するよう指定されているかどうかをチェックする(S1606)。この場合、CPU402は、図15のステップS1507において図10の自動スタート条件設定画面を介して指定された情報を参照すればよい。このチェック結果に従って、CPU402は、原稿台利用コピー時に先読みシーケンスを利用する場合は処理をステップS1604へ進め、非先読みシーケンスを利用する場合は処理をステップS1605へ進める。
以上のような制御を行なうことにより、本実施形態5の画像形成装置は、DF302を利用したコピーの場合には先読みシーケンスに従い、原稿台307を利用したコピーの場合には非先読みシーケンスに従って、それぞれ自動で動作することが可能となる。なお、ここでは、ユーザがDF302を利用したコピーの場合に、ユーザが先読みシーケンスを実行する設定を行う例について説明したが、これに限定されない。ユーザがDF302を利用して原稿の送信や保存を行いたい場合に、ユーザは、先読みシーケンスを設定をできるように構成されてもよい。即ち、先読みシーケンスを利用する例は、コピーの動作に限定されない。
(実施形態6)
本実施形態は、実施形態1〜5に加えて、先読みした画像データを操作画面505上にプレビュー表示するようにした実施形態である。さらに具体的には、先読みした画像データを操作部204に設けられた操作画面505上にプレビュー表示し、原稿1枚ごとに出力するための画像処理を設定できるようにした画像形成装置の動作を説明している。また、画像データのライフサイクル(原稿が読み込んで画像データを生成してから、出力が完了した画像データを消去するまでの処理や、処理の途中で不要となった画像の消去)についても説明する。さらに、記憶領域の最適利用を可能とする制御方法について説明する。
本実施形態6で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様である。従って、それらの説明は省略し、本実施形態6において特徴的な画像形成装置について、図17以降の図面を参照し説明する。
図17は原稿の先読み動作中の操作画面505の表示を示す読み込みデータのプレビュー表示画面の図である。具体的には、複数枚の原稿のうち、5枚目までの読み込みが完了している状態を示している。この時点では画像形成装置は、6枚目やそれ以降の原稿を読み込み中である。一時的な記憶領域に画像データが保存された状態で、操作画面505にはそれらに対応する画像アイコンが表示されている。5枚の画像は、先読み処理で読み込まれた画像であるために、処理されるべき画像処理条件が未だ決定していない状態である。従って、画像形成装置はそれらを読み込んだ生画像データを保持しているのみである。生画像データとは、一般的にはRGB(red-green-blue)の輝度データのビットマップ形式である。図中符号2101は、プレビュー画面に表示されている画像の枚数と選択された画像番号を表示する表示部である。符号2102はプレビュー表示された画像の拡大/縮小表示を指示を受け付けるボタンである。
表示部2101で符号2103の画像1が選択されている状態で、ユーザがボタン2102の拡大(+)ボタンを押下すると、操作画面505は図18に示す指定画像の拡大表示画面に画面遷移する。符号2201は拡大表示された画像1のイメージである。ユーザは、符号2202の閉じるボタンを押下することにより、再び操作画面505を図17の画面に戻すことが出来る。符号2103の画像1の下の符号2104は、チェックボックスである。図17は、画像1と画像4とがユーザによって選択されそれらに対応するチェックボックスがチェックされている状態を示す。符号2105は、選択された画像をプリントしたい場合に押下するプリント実行ボタンである。ユーザがこのボタンを押下すると、操作画面505は図19のプリント設定の操作画面に画面遷移する。符号2106は、選択された画像を送信したい場合に押下する送信実行ボタンである。ユーザがこのボタンを押下すると、操作画面505は図20の送信設定の操作画面に画面遷移する。符号2107は、選択した画像を機器内のボックスと呼ばれるハードディスク440に保存する場合に押下する「ボックスに保存」ボタンである。ユーザがこのボタンを押下すると操作画面505は図21の保存設定の操作画面に画面遷移する。この例でユーザは、画像1と画像4を選択して符号2105のプリント実行を押下したとする。すると操作画面505は図19のプリント設定の操作画面に画面遷移する。
図19は、プリント条件の詳細を設定するプリント設定の操作画面である。図中符号2301は、カラー/白黒/自動の色モードを選択するプルダウンメニューであり、図19では自動が選択されている状態を示す。符号2302は用紙選択ボタンであり、機器に装着されている複数段のカセットからユーザ指定の用紙を選択する場合に使用される。符号2303はソータの指定ボタンであり、ソートしない/グループソートする/シフトソートする/ステープルソートするなどの選択を行なう場合に使用される。符号2304は両面プリントを行なうかどうかを選択するボタンであり、両面印字したい場合に使用される。符号2305は応用モードボタンであり、製本指定、エリア指定、表紙/合紙指定など複雑な指定をする場合に使用されるボタンである。符号2306はユーザが変更した設定をこの画面に遷移してきた時点の設定に戻すためのボタンである。符号2307は、符号2302〜2305までのボタンへの指示をキャンセルし設定を初期値に変更するスイッチである。符号2308はプリント実行指示をキャンセルする場合に使用するボタンであり、ユーザがそのボタンを押下すると操作画面505は図17の読み込みデータのプレビュー表示画面へと戻る。符号2309は、プリント開始ボタンである。このボタンが押下されると、チェックボックスにチェックがされていた処理対象の画像1と画像4のRGB輝度データに、プリント用の画像処理が施される。引き続いてCOPY用特殊JPEGファイル形式に変換され、プリンタへと出力される。元のRGB輝度データはデータ変換が完了した時点で不要となるため消去される。詳細は、図25を参照し後に詳しく説明する。図19のプリント設定の操作画面でプリント開始ボタン2309が押下されると、そのプリント設定の操作画面は閉じられる。その後、操作画面505は図22の一部のページがプリント中の操作画面へと画面遷移する。
図22のプレビューの画面では、図中符号2601の画像1と符号2602の画像4がプリント実行中のため網掛け表示となり、再度選択できないようになる。更にそれら画像1と画像4各々の下に、符号2603と2604のような、プリント中であることを示すステータスが表示される。さらにこの状態で、ユーザが次に符号2605のチェックボックスをチェックし画像5を選択して送信処理を行なう作業フローを継続する場合を説明する。ユーザは符号2605のチェックボックスをチェックし、符号2606の送信実行ボタンを押下する。すると操作画面505は図20の送信設定の操作画面に画面遷移する。
図20において、図中符号2401は指定された宛先を表示するエリアで、符号2402の「宛先表/サーバから検索」ボタンが選択されると宛先を宛先表から検索し指定できる。符号2403のファックスボタンが選択されると宛先を電話番号で指定できる。符号2404の電子メールボタンが選択されるとアドレス入力によりメールアドレスを指定できる。符号2405のIファクスボタンが選択されるとインターネットファックスの宛先を指定できる。さらに符号2406のファイルボタンが選択されるとファイルサーバを指定できる。そられによって確定した宛先を図中符号2401はに表示する。ファイル形式を指定するボタン2407で、色モードをカラー/白黒から選択する。また、画像形式をTIFF(Tag Image File Format)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)やPDF(Portable Document Format)などから選択する。符号2408はページ分割するかどうかを指定するボタンで、マルチページ対応の画像形式でもページ毎に別ファイルに分割して送信したい時に指定するためのボタンである。符号2409は送信設定ボタンであり、さらに詳細な送信設定を行なうためのボタンである。このボタンは、解像度の指定などを行なう場合に使用される。符号2410はキャンセルボタンで、送信実行をキャンセルしたい場合に使用される。符号2411は送信開始ボタンである。このボタンが押下されると、先ほどのプリント開始ボタン押下時と同様、チェックボックスにチェックがされていた画像が処理対象である、画像5のRGB輝度データが、送信用の画像処理が施される。そして、送信用汎用JPEGファイル形式に変換され、ネットワークや電話回線へ送信出力される。元のRGB輝度データはデータ変換が完了した時点で不要となるため消去される。図20で送信開始ボタン2411が押下されると、送信設定の操作画面は閉じられる。そして、操作画面505は図23に示す画面が表示される。
図23のプレビューの画面は、符号2701の画像5が網掛け表示となり、ステータスが送信中と表示されている場合を示す。先の図22のプレビューの画面ではプリント中であった画像1と画像4は、プリント出力が完了され、図23のプレビューの画面時点では、その画面からは表示対象外となり表示されていない。さらにこの状態で、ユーザが符号2702及び2703のチェックボックスをチェックし、画像2と画像3をボックスに保存する作業フローを継続する場合を説明する。ユーザが符号2702と2703のチェックボックスをチェックし、符号2704の“ボックスに保管”ボタンを押下すると操作画面505は図21の保存設定の操作画面へ画面遷移する。図21は、ボックス番号を指定する画面であり、符号2501〜2507で示すボックス番号が押下されると、指定の番号のボックスに画像が保存される。この場合、画像2と画像3のデータはRGB輝度データからボックス保存用の特殊JPEG画像形式に変換されてハードディスク440内に書き込まれる。RGB輝度データは変換後に消去される。以上が、プレビュー画面に表示された5枚の原稿に対して、ページ毎にプリント/送信/ボックスへ保存を行なう場合の作業の流れである。
図25は、画像データの保存状況と使用後のデータ消去タイミングの具体例(生画像データの場合)を示すステータス図である。次に図25を参照し画像1〜画像5の画像データのライフサイクルの具体例を詳細に説明する。図25の左側は図22の画面が操作画面505に表示されている時点の画像データの記憶状態を表す。まず、原稿を読み込んだ直後である図17の状態の時には、全て生画像データとして一時的に記憶されている。即ち、符号2901の画像1から符号2911の画像5までの画像が、符号2902、2905、2907、2909、2912に示されるとおり色空間RGB輝度データの生画像データとして一時的に記憶されている。次に図22の状態となると、画像1と画像4がコピー用のプリント動作をすることが確定しているので、符号2902及び符号2909のRGBの生画像データが二重取り消し線となっている。
これはこの時点で生画像が消去されていることを示す。その代わりに、符号2903と2910のコピー用特殊JPEG形式の画像が記憶領域に保持されている。それ以外の画像処理条件が確定していない画像2、画像3、画像5は原稿読み込み終了時点と変わらず生画像データを保持したままである。
次に図25の右側に示す図23の画面が操作画面505に表示されている時点での画像データの状態について説明する。この時点で画像1と画像4のプリント出力は完了しているので、符号2903と2910のコピー用特殊JPEG形式の画像データは消去されている。更に画像5については、画像処理条件が送信用と確定している。そのため、RGB輝度データ2912から送信用の汎用JPEG形式のデータ2913へと変換され、データ2912は消去される。以上のように、本実施形態6の画像形成装置は、処理が確定し不要となった画像をその時点で消去し、記憶領域が画像データで圧迫されることを防ぐように動作する。
図26は、読み取った画像データを汎用フォーマットのデータ(生画像データ)で保存する処理を説明する本実施形態6のフローチャートである。また、図26に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態6の画像形成装置の制御方法を、図26のフローチャートを参照して説明する。図26に示す処理の基本的な流れに関しては、図11を参照し説明した処理を基にしており、図26の左側は原稿の先読みを行なうスキャンタスクを表し、右側は操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクを表す。
まずスキャンタスク側について説明する。CPU402は、上述した原稿サイズ検知センサ331〜335、又は原稿有無センサ304の検知信号に基づいて、原稿があるか否かをチェックする(S3001)。原稿が無い場合には原稿有りと判定されるまで、CPU402はステップS3001で処理を待機する。CPU402は、原稿を検知すると、原稿の先読み動作を開始するに前に、読み込んだ画像を表示するために操作画面505にプレビュー画面を表示する(S3002)。次にCPU402は、原稿を検知すると、上述した原稿サイズ検知センサ331〜335、又は原稿有無センサ304の検知信号に基づいて、原稿が存在するのは圧板(原稿台上)307か、DF302かを判定する(S3003)。
ステップS3003において原稿があるのはDF302と判定すると、CPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ原稿を原稿台307上へ引き込む処理を行う(S3004)。続いてCCD34を動作させ原稿を読み込み(S3005)、RGB輝度データの生画像データをメモリへ保存する(S3006)。読み込み画像1ページ分が完全にメモリへ保存されると、CPU402は、その画像データが印刷に供することが可能であることを示す画像データ使用可能フラグを、その画像データ(1ページ分)にセットする(S3007)。次にCPU402は、読み込んだ画像データのプレビュー画面を操作画面505に表示する(S3008)。続いてCPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ読み込みが終了した原稿を排紙トレイ309へと搬送する(S3009)。続いてCPU402は、次ページの原稿が存在するか否かをチェックする(S3010)。次ページ原稿が存在する場合には、ステップS3004からの処理を再度行い、読み込むべき原稿がなくなるまで上述した一連の処理を繰り返す。CPU402は、ステップS3010において次ページ原稿が無いと判定した場合、原稿の読み込み処理を終える。
一方CPU402は、ステップS3003において原稿が圧板307上にあると判定すると、CCD34を動作させ原稿を読み込み(S3011)、RGBの生画像データをメモリへ保存する(S3012)。読み込み画像が完全にメモリへ保存されると、CPU402は、その画像データが印刷に供することが可能であることを示す画像データ使用可能フラグを、その画像データ(1ページ分)にセットする(S3013)。次にCPU402は、読み込んだ画像データのプレビュー画面を操作画面505に表示し(S3014)、読み込み処理を終える。
続いて操作部及びプリント/送信/保存処理側の処理過程を、図26右側のフローチャートを参照し説明する。CPU402は、ユーザによる操作部204への入力をチェックする(S3021)。ユーザは原稿台307或いはDF302に原稿をセット後、操作部204のキー(例えば図5におけるテンキー504)、或いは操作部204に設けられた操作画面505上のソフトキー(例えば図6における倍率指定ボタン604)を操作する。これによって、画像形成に関わる何らかの指示を行うので、CPU402は、ステップS3021でこの操作部204への入力をチェックしている。
CPU402は、ステップS3021で操作部204への入力を検知すると、その入力がスタートキー押下であるかどうかをチェックする(S3022)。スタートキーでなければ、更にプレビュー画面内での画像選択のキー(チェックボックス)押下であるかどうかをチェックする(S3023)。そうでなければ、CPU402は、そのキー入力に応じた所定の処理を行う(S3025)。ステップS3025では、例えばコピー部数を指定する置数設定処理、フルカラー/白黒の色モード指定処理、ステープルの有無や製本設定など画像のレイアウトのフィニッシング指定処理)を行なう。CPU402は、ステップS3023で画像選択キーであると判定した場合、選択されたページが処理対象となったことを示す処理対象フラグをその画像データ(1ページ分)にセットする(S3024)。同時に、プレビュー表示中の選択されたチェックボックスにチェックを表示し、ステップS3021の処理へ戻る。処理対象フラグがセットされていることは、図17のプレビュー表示中のチェックボックスにチェックが付いた状態であることに相当する。
一方ステップS3022においてスタートキーが押下されたと判定すると、CPU402は、メモリに保存されている画像データに、処理対象フラグがセットされている画像ページがあるかどうかをチェックする(S3026)。処理対象フラグがセットされている画像ページが無ければ、CPU402は、ステップS3027において画像が選択されていないことを示すメッセージ(不図示)を操作画面505に表示する。その後再びS3021の処理へと戻る。処理対象フラグがセットされている画像ページが存在する場合には、CPU402は、ステップS3028の処理へと進む。
ステップS3028において、CPU402は、押下されたスタートキーの種類をチェックする。CPU402は、スタートキーの種類毎に、プリント動作(コピー)の場合はステップS3029の処理へ、送信処理の場合はステップS3032の処理へ、ボックスへの保存処理の場合にはステップS3036の処理へと進む。コピーの場合には、CPU402は、処理対象フラグがセットされているRGB輝度データの生画像データをCOPY用の画像形式に変換する(S3029)。そして、RGB輝度データの生画像データを消去し(S3030)、COPY用の画像形式に変換した画像データをプリント出力する(S3031)。更にプリント出力動作が完了し不要となった(JPEG形式等の)画像データを消去する(S3035)。送信の場合には、CPU402は、処理対象フラグがセットされているRGB輝度データの生画像データを送信用の画像形式に変換する(S3032)。そして、RGB輝度データの生画像データを消去し(S3033)、送信用の画像形式に変換した画像データを送信出力する(S3034)。更に送信出力動作が完了し不要となった(JPEG形式等の)画像データを消去する(S3035)。ボックスへの保存の場合には、CPU402は、処理対象フラグがセットされている生画像データを保存用の画像形式に変換する(S3036)。そして、生画像データを消去し(S3037)、保存用の画像形式に変換した画像データをハードディスク440に保存する(S3038)。これらコピー/送信/保存の処理が終了すると、CPU402は、ステップS3039でメモリ残量の再計算を行い、一連の動作は終了し再びステップS3021の処理へと戻る。
尚、本実施形態6では、プレビュー表示を行ないプレビュー画面内で処理対象の画像選択を行なうにはスキャン側で画像読み込みを完了していることが条件となる。このために、本実施形態6における上記画像データ使用可能フラグについては図11を参照しで説明したような参照(S1124)が必要無くなる。
以上のような制御を行なうことにより、メモリを効率的に利用していくことが可能となる。具体的には、本実施形態6の画像形成装置は、まず先読みにより読み込んだ画像データを一時的に汎用のRGB輝度データ(生画像データ)で保存する。次にユーザが画像処理条件を確定したページの画像から順次必要な画像形式に変換して画像出力動作を行うように制御する。そして、更に画像処理条件が確定した後、不要となる画像データは消去する。したがって、記憶領域を効率的に利用していくことが可能となる。また、コピー/送信/保存などによって変換する画像形式が異なる場合でも、読み直しが発生しないという顕著な効果を有する。
なお、本実施形態の説明では便宜上各画像データについて個別に処理を行う方法を一例として説明したが、これに限られることなく読み取られた、または読み取られる全ページを一括して処理して画像形成を行うことができるのは明らかである。
以上の通り、本実施形態によれば、特に読み込みに時間を要する多数の原稿で、複雑な設定をしなければならないようなモード(例えば製本モード)時に、より大きな効果をもたらすことができる。また、読み込んだ画像を操作部にプレビュー表示するので、ユーザが原稿毎に画像処理条件を設定することができる。
尚、本実施形態6は、図18に示したように画像を1ページ毎に拡大しプレビューすることができる。加えてボタン2102の拡大(+)ボタンの押下で複数ページ(上述の例では画像1〜画像5の5ページ)まとめて拡大しプレビュー可能としてもよい。
(実施形態7)
実施形態6では、汎用の画像データ形式(RGB輝度データの生画像データ)を使用する場合について説明した。汎用データは、圧縮などの処理で情報量が欠落することが無いため、画像処理条件確定後の処理に有効である。一方、データ量が膨大なためにハードウェア性能(ハードディスクなどのアクセススピード)によっては、画像形成装置のパフォーマンスを低下させる場合が考えられる。この問題を回避するために、本実施形態7では、画像処理条件が確定後に想定し得る全ての画像形式を保存することで、RGB輝度データである生画像を保存しないで制御する方法に関して説明する。画像処理後のデータがJPEGやPDFなどの圧縮型の画像形式の場合、1/2、1/4、1/8、1/16といった圧縮率でデータ量を削減するのが一般的である。そのため仮に、1/8の圧縮率でデータを保存した場合でも、想定し得る画像形式が8種類以下の場合は、トータルの画像データ量としては、生画像を一時的に保持するよりは有利に働くことになる。
本実施形態7で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様なので、説明を省略する。また本実施形態7では、操作画面505などの説明に関しては実施形態6と同様である。このため本実施形態7において特徴的な画像形成装置について、図24を参照した画像データのライフサイクルに関する説明と、図27のフローチャートを参照した説明のみを行なう。
図24は、画像データの保存状況と使用後のデータ消去タイミングの具体例(選択し得る全フォーマットデータの場合)を示すステータス図である。図24の左側は図22の画面が操作画面505に表示されている時点の画像データの記憶状態を表す。画像形成装置は、図17の状態の画像の読み込みが完了した時点では、図中符号2801の画像1から符号2821の画像5の全てについて、以下の形式の画像を保持する。即ち、保持されるのはCOPY用特殊JPEG形式画像、送信用汎用JPEG形式画像、ネットワークスキャン用汎用JPEG形式画像、そしてプレビュー用ビットマップ形式画像である。COPY用特殊JPEG形式画像は符号2802、2807、2812、2817、2822で示される。送信用汎用JPEG形式画像は符号2803、2808、2813、2818、2823で示される。ネットワークスキャン用汎用JPEG形式画像は符号2804、2809、2814、2819、2824で示される。プレビュー用ビットマップ形式画像は符号2805、2810、2815、2820、2825で示される。その後、画像形成装置は、画像1と画像4がプリント出力に確定する。図22の時点になると、符号2801の画像1については、符号2802のCOPY用特殊JPEG形式画像を除く、符号2803〜2805の不要となった画像形式のデータを消去する(図中の二重取り消し線)。画像形成装置は、符号2816の画像4については、符号2817のCOPY用特殊JPEG形式画像を除く、符号2818〜2820の不要となった画像形式のデータを消去する。
更に図24の右側に示す図23の時点での画像データは、画像1と画像4についてはプリント出力が完了しているために画像は全て削除される。画像形成装置は、符号2821の画像5については送信出力が確定しているので、符号2823の送信用画像形式のデータを除く符号2822、2824、2825の画像データを全て消去するように制御する。
図27は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態7の処理を説明するフローチャートである。具体的には、画像データを選択し得る全ての画像フォーマットで保存する処理について説明するフローチャートである。図27に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態7の画像形成装置の制御方法を、図27のフローチャートを参照して説明する。図27に示す処理の基本的な流れに関しては、図26を参照し説明した処理を基にしており、図27の左側は原稿の先読みを行なうスキャンタスクを表す。そして、図27の右側は操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクを表す。
図27の左側のスキャンタスクに関しては、ほぼ図26と同様の処理を行う。図26と異なる点は、CPU402が圧板307の場合はステップS3112、DF302の場合はステップS3106で示す画像データの保存処理である。これらの処理において、CPU402は、1ページ分の画像データを図24を参照し説明したような可能性のある全ての画像形式の画像データに変換してメモリへ保存する。それ以外の処理は図26のスキャンタスクと同様である。次に図27の右側の操作部及びプリント/送信/保存処理タスクに関して説明する。これもほぼ図26の操作部及びプリント/送信/保存処理と同様である。異なる点は、以下のとおりである。CPU402は、画像処理条件が確定した後の1ページの画像について、必要な画像形式の画像データを残す。具体的には、コピーはステップS3129、送信はステップS3132、保存はステップS3136で示される。一方、不要な画像形式の画像データは削除される(コピーはステップS3130、送信はステップS3133、保存はステップS3137)点のみである。
以上のような制御を行なうことにより、本実施形態7の画像形成装置は、RGBの生画像を使用した場合には、ハードウェア性能上、そのパフォーマンスを発揮できない条件となることがある。
(実施形態8)
本実施形態8では、実施形態6と実施形態7の動作を選択的に行なうことができるように制御する。本実施形態8で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様なので、説明を省略する。また本実施形態8では、操作画面505などの説明に関しては実施形態6、7と同様であるため、本実施形態8において特徴的な画像形成装置について、図28のフローチャートを参照した説明のみを行なう。
図28は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態7の画像データを選択し得る全ての画像フォーマットで保存する処理を説明するフローチャートである。図28に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態8の画像形成装置の制御方法を、図28のフローチャートを参照して説明する。図28に示す処理の基本的な流れに関しては、図26の左側の処理フローを参照し説明した処理を基にしており、原稿の先読みを行なうスキャンタスクを表す。
図28のスキャンタスクのフローチャートは、図26のステップS3006、S012に対してステップS3206、S3212、S3215〜S3218で処理を差し替えた点が、図26から図28への差分なのでその部分のみを説明する。
CPU402は、原稿読み込み処理(DF302の場合はステップS3205、圧板307の場合はステップS3211)を行う。その後、読み込んだ画像データについて、CPU402は、その生画像データのサイズと、図24を参照し説明したような可能性のある全ての画像形式のサイズの合計とを算出する。そして生画像データのサイズと全ての画像形式のサイズの合計とを比較する(DF302の場合はステップS3215、圧板307の場合はステップS3217)。画像データをRGB輝度データの生画像のまま記憶するか、画像処理として取り得る全ての画像形式のデータを記憶するか判定して、小さい方の形式で画像データを保存するように制御する。CPU402は、RGB輝度データの生画像データのサイズが、より小さい(又は、画像処理後の全フォーマットでの画像データのサイズの合計と等しい)場合には生画像データをメモリへ保存する。即ち、DF302の場合はステップS3216、圧板307の場合はステップS3218を示す。一方、画像処理後の全フォーマットでの画像データのサイズの合計のほうが小さい場合には、1ページ分の画像データを図24を参照し説明したような可能性のある全ての画像形式の画像データに変換してメモリへ保存する。即ち、DF302の場合はステップS3206、圧板307の場合はステップS3212を示す。
尚、本実施形態8では、図26の右側の処理フローに示したような操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクは不図示であるが、以下、説明する。本実施形態8の操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクは、図26、27の各右側の操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクをマージした処理である。即ち、CPU402は、処理対象フラグがセットされている画像データが生画像データか否かを判定する処理を、ステップS3028の前に行い、その判定が生画像データである場合、ステップS3028〜S3039の処理を行う。反対に、CPU402は、上記判定が生画像データでない場合、ステップS3128〜S3139の処理を行う。
(実施形態9)
本実施形態では、画像記憶のためのメモリ残量が少なくなった場合の処理について説明する。本実施形態9で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様なので、説明を省略する。実施形態6〜8では一時的に記憶する画像データのデータサイズが最小になるように効率良く処理するための方法を説明してきたが、大量の画像を読み込んだ場合には、メモリ領域が枯渇する場合が想定される。本実施形態9では、操作画面505などの説明に関しては実施形態6〜8と同様であるため説明を省略する。本実施形態9において特徴的な画像形成装置について、特にメモリ領域が無くなった場合の処理について図29のフローチャートのみを参照して説明する。
図29は、メインコントローラ401のCPU402が実行する処理を説明するフローチャートである。特に、本実施形態9は、画像データを選択し得る全ての画像フォーマットで保存する処理を説明するフローチャートである。図29に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行する。以下、本実施形態9の画像形成装置の制御方法を、図29のフローチャートを参照して説明する。本実施形態9の画像形成装置の制御方法は、図26〜28の処理フローを参照し説明した処理を基にしている。便宜上、図29に示す処理の基本的な流れに関しては、代表して図27の左側の処理フローを参照し説明した処理を基にし、原稿の先読みを行なうスキャンタスクを表す。従って、図29のフローチャートにおいて図27の処理との相違点についてのみ説明するが、この相違点に係る処理は図26、28の処理フローに組み込んで適用可能である。
CPU402は、DF302動作時に次原稿があるか否かのチェックを行い(S3310)、次原稿がある場合にはステップS3315の処理へ移行する。引き続いて、メモリの空き容量が十分にあるか否か(1枚の原稿すら読み込みできない状態か否か)をチェックする。このメモリのチェックは、点線で示すように、先に説明した図27のステップS3139でのプリント/送信/保存した画像データを消去した後に再計算されたメモリ空き容量を参照する。CPU402は、メモリの空き容量が十分にあったと判定した場合には、次原稿の引き込み動作を行なうステップS3304の処理に戻る。メモリが十分でない場合は、CPU402は、ステップS3316の処理へ移行し、空きメモリ容量不足を示すメッセージ(不図示)を操作画面505に表示した後、再び処理S3315に戻り、メモリ空き容量をチェックする動作を繰り返す。
ステップS3316での表示によりユーザが操作部204からオペレーション(コピー、送信、保存の確定)を行うことに応じて、CPU402は、図26〜28の右側の操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスク側の処理を進める。即ち、処理された画像データは消去され再びステップS3139でメモリ残量が再計算される。最終的にメモリ残量が次の原稿が読み取るために十分な容量になると、CPU402は、ステップS3315でメモリの空き容量が十分であると判断し、次原稿の読み込みを再開する。
以上のような制御を行なうことにより、本実施形態9の画像形成装置は、メモリが枯渇した時でも、その状態をユーザオペレーションにより復旧し、処理を継続するように制御することが可能となる。また、一時的に画像を記憶する形式を画像の特徴に応じて選択的に実行することができ、記憶領域を有効に利用できる。
(実施形態10)
本実施形態10では、メモリ残量が少なくなってきた場合に、段階的に画像データの保存形式を変更したり、余分な画像データを消去して行く制御方法について説明する。本実施形態10で説明する画像形成装置の制御方法に供する、画像形成装置のブロック構成、機構構成、ハードウェア構成、操作部204の構成等は、上述の各実施形態に適用される図2、図3、図4、図5に記載した構成と同様なので、説明を省略する。実施形態6〜8では一時的に記憶する画像データのデータサイズが最小になるように効率良く処理するための方法を説明してきた。しかし、それでもメモリ残量が少なくなってきた場合の処理について説明する。即ち、本実施形態10では画像形成装置はメモリ残量警告レベルを複数持ち、それぞれのレベルを超えて残量が少なくなると、一時的に記憶する画像形式を変更する処理を実行する。そして、操作部表示にメッセージを表示し、原稿先読み動作を中断する。本実施形態10では、操作画面505などの説明に関しては実施形態6〜8と同様であるため、本実施形態10において特徴的な画像形成装置の処理について図30のフローチャートのみを参照して説明する。
図30は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態10の画像データを選択し得る全ての画像フォーマットで保存する処理を説明するフローチャートである。図30に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。以下、本実施形態10の画像形成装置の制御方法を、図30のフローチャートを参照して説明する。図30に示す処理の基本的な流れに関しては、図26〜29の処理フローを基にしており、原稿の先読みを行なうスキャンタスクを表す。
CPU402は、上述した原稿サイズ検知センサ331〜335、又は原稿有無センサ304の検知信号に基づいて、原稿があるか否かをチェックする(S3401)。原稿が無い場合には原稿有りと判定されるまで、CPU402はステップS3401で処理を待機する。CPU402は、原稿を検知すると、原稿の先読み動作を開始するに前に、読み込んだ画像を表示するために操作画面505にプレビュー画面を表示する(S3402)。次にCPU402は、原稿を検知する。上述した原稿サイズ検知センサ331〜335、又は原稿有無センサ304の検知信号に基づいて、原稿が存在するのは圧板(原稿台上)307か、DF302かを判定する(S3403)。ステップS3403において原稿があるのはDF302と判定すると、CPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ原稿を原稿台307上へ引き込む処理を行う(S3404)。続いてCCD34を動作させ原稿を読み込む(S3405)。
CPU402は、その後ステップS3406で、メモリ残量が予め設定されメモリに記憶されている情報「メモリ残量警告レベル1」に到達しているか否かをチェックする。メモリ残量はステップS3039、S3139のメモリ残量の再計算ルーチンで得られる値を参照して判断される。警告レベル1に到達していないと判定すると、CPU402は、メモリ残量は十分に余裕があると判定する、そして読み込んだ画像データについて、RGB輝度の生画像データと画像処理後の全ての画像フォーマットデータの両方をメモリに保存する(S3410)。メモリ残量が警告レベル1より少ない場合は、CPU402は、ステップS3407の処理へ移行しメモリ残量が予め設定されメモリに記憶されている情報「メモリ残量警告レベル2」より少ないかを否かチェックする。メモリ残量が警告レベル1から警告レベル2の間の場合は、CPU402は、処理をS3411へ移行し、RGB輝度データの生画像データのみをメモリに保存する。更にメモリ残量が警告レベル2より少ない場合は、CPU402は、ステップS3408で更にメモリ残量が予め設定されメモリに記憶されている情報「メモリ残量警告レベル3」より少ないか否かをチェックする。メモリ残量が警告レベル2から警告レベル3の間の場合には、CPU402は、ステップS3412へ処理を移行する。そして、RGB輝度の生画像データと画像処理後の全ての画像フォーマットデータの合計のうちの容量が小さい方のデータのみ(両者等しい場合は、生画像データ)をメモリに保存する。
警告レベル3より更にメモリ残量が小さい場合には、CPU402は、ステップS3409へ処理を移行し、メモリの空き容量が十分にあるかを否か(1枚の原稿すら読み込みできない状態か否か)をチェックする。もし十分なメモリ容量が無い場合には、CPU402は、ステップS3413で警告メッセージ(不図示)を操作画面505に表示する。そして、ユーザに、一時保存状態で待機している画像データに対して、プリント/送信/保存のいずれかの処理実行指示を行うよう促す。これによって、一時保存状態の画像データを消去させることができる。十分にメモリ残量が復帰すると、CPU402は、ステップS3412の処理へ進み画像データをメモリに保存する。その後、CPU402は、画像データ使用可能フラグを、その画像データ(1ページ分)にセットし(S3414)、読み込んだ画像データのプレビュー画面を操作画面505に表示する(S3415)。そしてCPU402は、上述のローラやベルト類を回転させ読み込みが終了した原稿を排紙トレイ309へと搬送し(S3416)、次ページの原稿が存在するか否かをチェックする(S3417)。CPU402は、次ページの原稿が存在する場合にはステップS3404の処理に戻り次原稿の読み込みを継続し、最終原稿の場合はステップS3401の処理へと戻る。
以上、DF302にセットされた原稿の読み込み動作について説明した。一方、CPU402は、ステップS3403で圧板307に原稿があると判断した場合には、ステップS3419からS3428において、上述したDF302の場合と同様な制御を行なう。尚、ステップS3411やS3412における限定した画像フォーマットデータのみを残す制御は、ステップS3405で読み込んだページのみを対象として良い。また既に読み込まれている全ページを対象にして処理を行なっても良い。
尚、本実施形態10では、図26の右側の処理フローに示したような操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクは不図示であるが、以下、説明する。本実施形態10の操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクは、図26、27の各右側の操作部及びプリント/送信/保存処理を行なうタスクをマージした処理である。即ち、CPU402は、処理対象フラグがセットされている画像データが生画像データか全画像フォーマットデータかを判定する処理を、ステップS3028の前に行う。そして、その判定が生画像データである場合、ステップS3028〜S3039の処理を行う。反対に、CPU402は、上記判定が全画像フォーマットデータである場合、ステップS3128〜S3139の処理を行う。
また、CPU402は、処理対象フラグがセットされている画像データが、生画像データと全画像フォーマットデータの両方か否かを判定する処理を、ステップS3028の前に行う。その判定が生画像データと全画像フォーマットデータの両方である場合、次の処理をする。即ち、ステップS3025の所定の処理が画像の高品位に係る処理であったならば、圧縮などの処理で情報量が欠落することが無い生画像データを処理するステップS3028〜S3039の処理を行う。さらに全画像フォーマットデータを消去する処理も行う。反対にステップS3025の所定の処理が画像の高品位に関わらない処理であったならば、圧縮などの処理で情報量が欠落してもよい。このため、全画像フォーマットデータを処理するステップS3128〜S3139の処理を行い、さらに生画像データを消去する処理も行う。
以上のような制御を行なうことにより、本実施形態10の画像形成装置は、細かいレベルでの画像データの保存形式の切替を行う。また多様な画像特性(圧縮した場合の圧縮率の違い)の原稿に対しても、細かい制御切替を行なうことが可能となり、画像メモリの最適利用を実現できる。
(実施形態11)
ユーザは解像度、画像フォーマットを指定して、読み込んだ画像に画像処理を施す。この画像をコンピュータに送信する際、画像処理後の画像がユーザの期待していた画質であるかどうかは、送信された宛先のコンピュータ上でしか確認することはできなかった。このため、従来の装置ではユーザの期待していた画質でない場合、スキャン送信を再度行う必要があった。本実施形態は、この問題に鑑みてなされたものである。
図31は、本実施形態を示す画像形成装置システムの全体の構成を説明するブロック図である。本実施形態では通信機能も含めた説明を行うため図2とは異なるブロック図を使用して説明するが、各画像形成装置は、基本的に同様の機能、構造を有する。画像形成装置3120は、画像入力デバイスであるスキャナ部3122、画像出力デバイスであるプリンタ部3123、Controller Unit 3121、ユーザーインターフェースとなる操作部3124から構成される。スキャナ部3122、プリンタ部3123、操作部3124は、各々Controller Unit 3121に接続され、Controller Unit 3121は、LAN3102などのネットワーク伝送部、公衆回線に接続されている。公衆回線からはカラー画像送信を含むG3、G4ファックスによる送信が可能である。
また、LAN3102には、画像形成装置3120と同様の機器構成をもつ他の画像形成装置3110、3130が接続されえている。また、パーソナルコンピュータ(以下PC)3101が接続されていて、FTP、SMBプロトコルを使用したファイルの送受信、電子メールの送受信ができる。画像形成装置3110、3130は、それぞれスキャナ部3112、3132、プリンタ部3113、3133、操作部3114、3134を持ち、それらがController Unit 3111、3131に接続されている。
図32は、画像形成装置の構成を説明するブロック図である。Controller Unit 3121は画像入力デバイスであるスキャナ部3122や画像出力デバイスであるプリンタ部3123と接続される。またLAN3102や公衆回線(WAN)3251接続することにより、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。CPU3201はシステム全体を制御するコントローラである。RAM3202はCPU3201が動作するためのシステムワークエリアを提供し、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM3203はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。
ハードディスクドライブ(HDD)3204は、システムソフトウェア、画像データを格納する。操作部I/F3206は操作部(UI)3124とインタフェース部で、操作部3124に表示する画像データを操作部3124に対して出力する。また、操作部3124から本システム使用者が入力した情報を、CPU3201に伝える役割をする。Network3210はLAN3102に接続し、情報の入出力を行う。Modem3250は公衆回線3251に接続し、画像情報の入出力を行う。以上のデバイスはシステムバス3207上に配置される。
Image Bus I/F3205はシステムバス3207と画像データを高速で転送する画像バス3208とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス3208は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス3208上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)3260はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部3220は、画像入出力デバイスであるスキャナ3122やプリンタ3123とコントローラ3121を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナ画像処理部3280は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。また入力された画像がカラー原稿か白黒原稿かを画像の彩度信号から判断しその結果を保持する機能を有する。解像度変換3231はメモリ上にある画像を解像度変換処理してメモリに格納する。色空間変換3232はマトリクス演算により、たとえばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換してメモリに格納する。階調変換3233はたとえばメモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換してメモリに格納する。画像圧縮部3240は、多値画像データはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MR、MHの圧縮伸張処理を行う。
画像回転3230、解像度変換3231、色空間変換3232、階調変換3233、画像圧縮3240は連結して動作することができ、たとえばメモリ上の画像を画像回転、解像度変換する場合は、両処理をCPU3201を介さずに行うことができる。
図33は、本実施形態のスキャナ画像処理3280を詳細に示すブロック図である。スキャナ部3122から入力されたRGB各8bitの輝度信号はマスキング部3301によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。変倍部3302によって変倍の必要がある場合は変倍を行う。フィルタ3303では画像をぼかし、メリハリをつける処理が行われる。ガンマ部3304では画像全体の濃度を濃くあるいは薄くするように処理が行われる。原稿がカラーか白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換部3305によって公知のLabに変換する。
このうちa,bは色信号成分を表しており、比較器3306で所定のレベル以上と判断されば有彩色、そうでなければ無彩色として1bitの判定信号が比較器3306から出力される。カウンタ3307は比較器3306からの出力を計測する。本実施形態の操作部3124も図5に示す第1実施例のものと同様のものを使用することができる。
図34は、本発明の実施形態の画像形成装置システムの操作部の構成を示すブロック図である。本実施形態のCPU3201は、タッチパネル3403およびハードキー502〜507とユーザ入力を受け取る操作部I/F3206の入力ポート3401を介して、操作内容を取得する。取得した操作内容にもとづいて、CPU3201において表示画面データが生成され、画面出力デバイスを制御する出力ポート3402を介して、LCDやCRTなどの画面出力デバイス3404に表示画面を出力する。
図35は、本実施形態の画像形成装置における初期画面であり、各画像形成機能設定後に戻ってくる標準画面でもある。第5〜9実施形態では、図17に示す表示画面を使用して説明を行った。本実施形態においても同様に図17に示すような画面を用いることができるが、簡潔な説明のため図35を参照して説明する。ボタン3501は、コピー設定を行う画面への切り替えを行うためのボタンである。ボタン3502はスキャンした画像をファックスや電子メールで送信する設定を行う画面への切り替えを行うためのボタンである。ボタン3503は内蔵HDに格納されたスキャン画像を印字するため、あるいは送信する設定を行う画面への切り替えを行うためのものである。ボタン3505を押下するとタイマ送信時のタイマ設定、HDあるいはプリンタに印字する場合の設定などを行うウィンドウが表示される。表示3506はボタン3507によって指定された送信宛先を表示し、ボタン3508は表示3506に表示された1つの宛先の詳細な情報の表示を行う。ボタン3509は表示3506に表示された1つの宛先の消去を行う。表示3511〜3514は、スキャンした画像を文字、細線、画像などの着目点により抽出した部分画像を、送信可能な全ての画像フォーマットに画像処理したものを列挙したものである。ボタン3510を押下することにより、「文字」、「細線」などの着目点の選択を行うことができる。ボタン3515は、表示3511〜3514で表示し切れなかった画像を表示するための次候補/前候補ボタンである。ボタン3516は、表示3511〜3514の中から選択された画像フォーマットの決定を入力するためのボタンである。
次に、本実施形態の中心的課題であるスキャンした画像の表示方法について説明する。図37に本実施形態の画像送信時のフローチャートを示す。S3701においてスキャナ部からメモリにRGBカラー画像を読み込む。画像の読み込みを上述の実施形態で説明した先読みシーケンスにより行う場合、図36に示すフローチャートの処理を行う。まず、原稿があるかどうかをステップS3601でチェックする。原稿が無い場合には原稿有りとなるまで、ステップS3601で待機する。原稿有りを検知すると、ステップS3602で原稿が存在するのは圧板(原稿台上)か、DFかを判断する。DFと判断した場合には、原稿台に原稿を搬送する処理が必要なので、ステップS3603で原稿を原稿台上へ引き込み動作を行い、ステップS3604へ遷移する。圧板の場合はステップS3602か直接ステップS3604へ遷移する。ステップS3604では、原稿読み取り動作を行い、ステップS3605でメモリへ画像データを保存する。読み込み画像が完全に保存されると、ステップS3606へ遷移し、対象の画像データの情報として印刷に対して使用可能であることを示す画像データ使用可能フラグをセットする。そしてステップS3607へ遷移し、読み込みが終了した原稿を排紙トレイへと搬送すると同時に、次ページの原稿が存在する場合には、再びステップS3603への戻り、原稿の引き込み動作を行なう。複数原稿の場合は、これらの一連の動作を繰り返す。ステップS3607で次の原稿がない(最終原稿)と判断した場合には、読取動作は終了となる。
図37のステップS3702で公知の像域分離の技術などを利用して、小文字、細線、画像が存在する領域を部分画像それぞれ抽出する。本実施形態では、各領域が初めて現れたところを表示するような部分画像とする。ステップS3703では、各部分画像に対して送信時に選択可能な画像処理を行う。具体的には、共通の処理である色空間変換、階調変化に加えて選択可能な解像度と圧縮(JPEG、PDFなど)の組み合わせた処理を行ったものに、さらに表示のための伸張処理を行う。ステップS3704では、ステップS3703の画像処理で作成された画像を上述の図35の画面に表示する。ユーザにより画像を処理する方式が選択されると、ステップS3705において選択された処理方法をメモリに格納されているスキャン原稿画像を全てに対して施す。ステップS3706では、ステップS3705で処理された画像を送信する。
以上説明したように、本実施形態によると、スキャン時に送信される画像の画質を確認することが可能になり、ユーザの利便性を向上することができる。
(実施形態12)
実施形態6では、汎用の画像データ形式(RGB輝度データの生画像データ)を使用する場合について説明した。一方、実施形態7では、画像処理条件が確定後に想定し得る全ての画像形式を保存する場合について説明した。本実施形態12の画像形成装置が、汎用の画像データ形式の画像データや複数の画像形式の画像をデータを蓄積できる十分な容量を持たない場合に好適な実施形態である。即ち、画像の読み直しが発生しないようにするために保存する画像データ形式が確定すると、原稿の読み取りを開始する実施形態である。本実施形態の制御にかかるブロック構成、機構構成、ハード構成、操作部の構成は、実施形態1に関して説明した図2、図3、図4および図5に記載したものと同様なので、それらの説明は省略する。
図38を用いて、概念的な動作を説明する。図38は、図1と同様に従来の画像処理シーケンスと本実施形態の画像処理シーケンスを比較したものである。図1と同じ符号は、図1の説明を参照されたい。ここでは、図1と異なる部分のみ説明する。
本発明の実施形態12にかかる先読みシーケンスは、図38の下段に示す。USERで、ユーザが原稿を原稿台あるいはドキュメントフィーダにセットする(時点109)。そして、ユーザは、UIパネルを操作して、入力用画像処理のために必要な、コピー、送信、ファックスなどの出力方法の設定を行う。そしてこの設定に応じたUIパネルを操作して画像読取りに必要な、読み込みサイズ、読み込み解像度などの設定をおこなう(期間131A)。このユーザによる入力用の設定が終わると、即ち蓄積する画像フォーマットが確定すると(時点111A)、SCANNERは、原稿の読み込みを行う(期間132)。また、この読み込みとともに、出力設定用のUIパネルが表示される。ユーザはそれを介してユーザは印刷部数の指定やカラーモードの設定やフィニッシング指定などの他、出力先など印刷データの出力に関する設定を行う。また、原稿読み込みが開始された後、若干の遅延時間を経たタイミングで入力用の画像処理が開始されて、入力用の画像処理が施された画像データがメモリに記憶される(期間133)。画像データのメモリ格納が完了し(時点111B)、また、USERにおける総ての設定が完了すると、ユーザは印刷または印刷データの送信を指示するスタートキーを押下する(時点110)。スタートキーが押下される手からの動作は図1と同様であるので省略する。
以上説明したように、本実施形態の先読みシーケンスは、上述した非先読みシーケンスと比較すると、図38において時間137だけFCOT時間が短縮されることになる。
図39は、図38で示された本実施形態の複合機における画像形成処理をフローチャートである。図39は、メインコントローラ401のCPU402が実行する本実施形態1の原稿先読みシーケンスに基づく処理を説明するフローチャートである。図39に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。図39は、ステップS1101を除いて図11と同じである。
先ず、原稿があり、かつ画像入力用の設定が終了しているか否かをチェックする(S1101)。原稿が無い場合には原稿ありとなり、かつ、設定が終了するまで待機する。原稿有りを検知し、かつ画像入力用の設定が終了すると、原稿が存在するのは圧板(原稿台上)か、DFかを判断する(S1102)。そして、それぞれの原稿を読み取る(S1109、S1103、S1104)。以降の処理は、図11の説明と同じであるため省略する。
ここでは、画像入力用設定が終了すると原稿の読み取りを開始する説明をしたがこれに限らない。即ち、一時的に蓄積する画像のフォーマットが決定すれば、画像入力用の滑っての設定が終了していなくとも画像処理装置は画像の読み取りを開始してよい。
図40は、図39にて前述した画像形成装置における画像形成処理の詳細を示すフローチャートである。図40に示す処理は、CPU402が、ROM404に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。
すなわち、先読みシーケンスの一形態として、原稿をセットすると直ちに原稿読み込みを開始し、それに続いて入力用の画像処理が開始する形態が考えられる。しかし、読取った画像に入力用の画像処理を施してそれをメモリに記憶させる場合、出力方法(例えば、プリント、FAX、画像データとして送信、保存)によって入力用画像処理が異なる。このため、一つの形態として、これら出力方法の総てについてそれぞれ対応した画像処理を行い出力方法に対応したデータ形式の画像データを得る形態が考えられる。この場合、複数の出力方法それぞれの画像処理を実行する負荷およびそのためのメモリ量が増大することになる。また、他の形態として、出力方法およびそれに応じた入力処理の設定が終了するまで読取った画像データを保存しておく形態が考えられる。例えば、読取った画像データをそのままの形態でメモリに記憶しておき、出力方法などが決定すると、それに応じた画像処理を実行して出力方法に対応したデータ形式の画像データを得るものである。この場合には、複数の画像処理それぞれを実行することはない。しかしながら、複数枚の原稿を1つのジョブとして処理するような場合に、これら複数枚の原稿を読み込んで得られる画像データをそのままの状態で保存するためのメモリが必要である。このための大きなメモリ容量が必要である。
これに対し、本発明の一実施形態は、先ず、出力方法およびそれに応じた入力用の画像処理に関係する設定を行う。その後、読取った画像データに対して、その設定された一つの出力方法に対応したデータ形式の画像データだけを得るべく画像処理を行うようにしたものである。
図40おいて、同図の右側に示すユーザ操作・プリント側タスクでは、本処理が起動されると操作部204の初期画面として、図41に示すような読み込んだ原稿の出力方法の選択画面が表示される。本実施形態の複合機は、同図に示すように、「コピー」(すなわちプリント)、「FAX」、画像データとして他のプリンタなどに「送信」、保存のための「ボックス」のいずれかを出力方法として選択することができる。
先ず、ステップS4021で、ユーザがこの画面において選択した出力方法を検知すると、次に、ステップS4022で、選択された出力方法に必要な入力用画像処理に関した設定項目を表示する。図42は、出力方法として「コピー」が選択された場合の表示画面を示す図である。
図42において、4201は前画面(図41に示す出力方法設定画面)に戻るためのボタン、4202は次画面(送信設定画面)に遷移するためのボタンをそれぞれ示す。ボタン4203(等倍)およびボタン4204(倍率)を操作することにより読込サイズの設定をすることができる。また、領域4205において解像度を選択するにより読込解像度を設定することができる。ボタン4206は、その操作によって濃度を設定するものである。領域3907では、そこで原稿の種類、本実施形態では文字、文字/写真、写真のいずれかを選択することができる。ボタン4208は、それを押下することにより、さらに詳細な設定をすることができる。領域4209では、解像度、原稿種の組み合わせについて、よく使うモードとして登録したものを選択することができる。
ステップS4023では、図42に示す表示画面においてユーザによる入力用の設定が終了したか否かを判断する。具体的には、種々の設定操作の後「OK」ボタン4202が押下されたか否かを判断する。ここで、設定の終了を検知すると、入力用処理の設定が終了した旨のフラグを立てた後、次のステップS4024に移行する。ステップS4024では、ステップS4021で設定した出力方方法に応じた出力用処理設定画面を表示する。
図43は、出力方法として「送信」を選択した場合の画面を示している。同図において、領域4301で宛先を設定し、また、ボタン4302によって送信方法(FAX、電子メール、など)を設定することができる。
上記表示の後、次のステップS4025で、上記設定の終了(「OK」ボタン4304の押下)およびそれに続くスタートキーの押下があるか否かを判断する。「OK」ボタン4304およびスタートキーが押下されたことを検知すると、ステップS4026で、画像データ使用可能フラグがセットされているか否かを判断する。この判断は、後述するスキャン側タスクにおいて画像処理が終了し画像データを使用できる状態でメモリに保存されたときにその旨のフラグを立てるが、このフラグの内容に応じて行うことができる。画像データの使用が可能であると判断したときは、ステップ4024の出力用処理の設定基づいて出力用画像処理を行うとともに、出力(転送)を行う(S4027)。
図33において、左側に示すスキャン側タスクの処理では、先ず、ステップS4001で原稿を検知する。原稿が無い場合には原稿有りとなるまで待機する。次に、ステップS4002でユーザによる入力用の設定終了を待機する。設定が終了していないときは、同様に設定が終了するまで待機する。ここで、ステップS4002における入力用設定終了の判断は、上述したユーザ操作・プリントタスク側のステップS4023で設定された入力用設定終了フラグをチェックすることによって行う。
原稿有りを検知し、かつ画像入力用の設定終了を検知すると、以下に示すように、原稿の読取りおよび読み取った画像の画像処理を行う。このように、本実施形態の先読みシーケンスは、出力方法が決定する(S4021)。そして、それに応じた入力用処理の設定が終了した後に(S4022、S4023)、原稿の読み取りおよびそれに基づく入力用画像処理を実行する。従って、読み取った画像に対する画像処理は、既に定まっている、出力方法およびそれに応じた入力用設定に関して行えばよい。これにより、出力方法およびそれに応じた入力用設定が定まっていない場合に、前述した複数の出力方法それぞれの画像処理を実行する負荷およびそのためのメモリ量が増大することを回避できる。さらに、複数枚の原稿を読み込んで得られる画像データをそのままの状態で保存するためのメモリ量が増大するといった問題を回避することができる。
ステップS4003以降の原稿読取りおよびそれに基づく画像処理は以下のとおりである。
先ず、原稿が存在するのは圧板(原稿台上)かDFかを判断する(S4003)。ステップS4003で、原稿があるのはDFと判断すると、原稿を原稿台上へ引き込む(S4008)。続いて原稿の読み込み動作を行うとともに(S4009)、読み込んだ画像データについて、出力方法およびそれに対応した入力用処理設定に基づいた入力用画像処理を行う(S4010)。そして、画像処理が施された画像データをメモリに保存する(S4011)。次にその画像データが印刷に供することが可能であることを示す画像データ使用可能フラグをセットする(S4012)。
以上の原稿読取りおよびそれに基づく画像処理を終了すると、読み込みが終了した原稿を排紙トレイに搬送して排出する(S4013)。そして、次ページの原稿が存在するか否かを判断する(S4014)。次ページ原稿が存在する場合には、ステップS4008に戻り、読み込むべき原稿がなくなるまで一連の処理を繰り返す。
一方、ステップS4003において、原稿が存在するのが圧板であると判断すると、DFに原稿がある場合と同様、原稿を読み込む(S4004)。そして、入力用画像処理(S4005)、画像データのメモリへの保存(S4006)、フラグセット(S4007)を順次実行する。
このように、本発明の一実施形態は、出力方法およびそれに応じた入力用処理の設定によって、その後に実行される画像処理により生成される画像データのデータ形式が確定する。このように、出力方法およびそれに応じた入力用処理の設定は、この画像データのデータ形式を確定させる処理であると言うことができる。そして、本発明の一実施形態は、この画像処理により生成される画像データのデータ形式が確定させる処理が終了した後に、原稿の読取りおよびそれに続く画像処理を実行するものである。
以上説明したように、本発明の一実施形態にかかる先読みシーケンスによれば、システムのリソース、メモリの節約について向上させることが可能となる。
本実施形態の変形例として、ステップS4021の出力方法の決定処理で、図17、図18に示すようなプレビュー画面を表示して、出力方法を決定してもよい。
また、入力用の設定の全てが完了(S4023)しなくとも、出力方法が決定すれば(S4021)、蓄積する画像のフォーマットは決定する。このため、出力方法が決定すれば、ステップ4002において入力用処理の設定が完了と判断して先読みを行ってもよい。
また、非原稿先読みシーケンスにて動作する画像形成システムに、読み取りを開始させる指示を入力するための特別なキーを設けることで、先読みシーケンスに類する動作をさせることもまた、本発明の範疇である。
以上、実施形態1〜12で、画像形成装置及びその制御方法について説明したが、これらの制御方法を実現するための制御プログラム、及び上述した画像形成装置を含む画像形成システムも、本発明を適用できる実施形態の範疇であることは言うまでもない。
本発明を適用できる実施形態の画像処理シーケンスのタイミングチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の画像形成装置の概略ブロック図である。 本発明を適用できる実施形態の画像形成装置の断面図である。 本発明を適用できる実施形態のコントローラのハードウェア構成図である。 本発明を適用できる実施形態の操作パネルのハードウェア構成図である。 本発明を適用できる実施形態の操作パネルの表示(基本画面)の図である。 本発明を適用できる実施形態のユーザ設定モード画面の図である。 本発明を適用できる実施形態のユーザ設定モード画面(原稿読み込み自動スタート指定)の図である。 本発明を適用できる実施形態のIDおよびパスワード入力画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の自動スタート条件設定画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の原稿先読みシーケンスに基づき動作する画像形成装置の処理を説明するフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の選択的に先読みシーケンス又は非先読みシーケンスに基づき動作する画像形成装置の処理を説明するフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態のユーザ設定モードにおいて先読みシーケンスを選択する処理過程を説明するフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態のユーザモードにおいて認証情報の入力を受け付け先読みシーケンスを選択する処理過程を説明するフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の原稿先読みシーケンス又は非原稿先読みシーケンスを自動選択するための設定処理過程を説明するフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の原稿先読みシーケンス又は非原稿先読みシーケンスを自動選択し動作する処理過程を説明するフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の読み込みデータのプレビュー表示画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の指定画像の拡大表示画面の図である。 本発明を適用できる実施形態のプリント設定の操作画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の送信設定の操作画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の保存設定の操作画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の一部のページがプリント中の操作画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の一部のページがプリント終了で一部のページが送信中の操作画面の図である。 本発明を適用できる実施形態の画像データの保存状況と使用後のデータ消去タイミングの具体例(選択し得る全フォーマットデータの場合)を示すステータス図の図である。 本発明を適用できる実施形態の画像データの保存状況と使用後のデータ消去タイミングの具体例(生画像データの場合)を示すステータス図 本発明を適用できる実施形態の画像データを汎用フォーマット(生画像データ)で保存する場合のフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の画像データを選択し得る全ての画像フォーマットで保存する場合のフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の汎用フォーマット保存と画像処理後の全フォーマット保存を選択的に切り替える場合のフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態のメモリ不足時に、メッセージ表示して中断する場合のフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態のメモリ残量レベルにより、保存するデータの種類を切り替える場合のフローチャートの図である。 本発明の一実施形態の画像形成システムの全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態のスキャナ画像処理のブロック図である。 本発明の一実施形態のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の操作部の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の制御方法の一例を示すフローチャートである。 従来の画像形成処理シーケンスと、実施形態に係る画像形成処理シーケンスと比較して示す図である。 本実施形態の複合機における制御過程を示すフローチャートである。 図39に示した複合機における画像形成処理の詳細を示すフローチャートである。 図39に示す処理において読み込んだ原稿の出力方法が表示される選択画を示す図である。 図41に示す画面において、出力方法として「送信」が選択された場合の表示画面を示す図である。 出力方法として「送信」を選択した場合の出力用設定画面を示す図である。
符号の説明
201 スキャナ部
202 コントローラ
203 プリンタ部
204 操作部
205 メモリ
206 LAN
207 サーバ
208 PC
301 スキャナ
302 ドキュメントフィーダ
303 原稿セット部
304 原稿有無センサ
305 原稿給紙ローラ
306 搬送ベルト
307 原稿台
308 排紙側の搬送ローラ
309 原稿排紙トレイ
310 光源
311 反射板
312 レンズ
313 プリントエンジン
314 給紙デッキ
315 フィニッシャ
316 感光体
317 トナーカートリッジ
318 用紙カセット
319 給紙搬送路
320 二次転写位置
321 中間転写ベルト
322 定着器
323 センタートレイ
324 フィニッシャへの排紙口
325 サイドトレイ
326、327 フラッパ
328 排紙トレイ
330 開閉センサ
331〜335 原稿サイズ検知センサ
343 CCD
401 メインコントローラ
402 CPU
403 バスコントローラ
404 ROM
405、410、413 I/F
406 DRAM
407 DRAMI/F
408 コーデック
409、425、436 SRAM
411 ネットワークコントローラ
412 コネクタ
414 コネクタ
416 I/O制御部
415 汎用高速バス
417 シリアル通信コントローラ
418 I/Oバス
420 LCDコントローラ
421 パネルI/F
422 リアルタイムクロックモジュール
423 バックアップ電池
424 グラフィックプロセッサ
426 スキャナI/F回路
427、432 コネクタ
428、433 同調歩同期シリアルI/F
429、434 ビデオI/F
430 プリンタI/F回路
431 プリンタバス
435 バス
437 EEPROM
438 ハードディスクドライブ
439 E-IDEインタフェース
440 ハードディスク
441 スキャナバス
3101 パーソナルコンピュータ
3102 LAN
3110、3120、3130 画像形成装置
3111、3121、3131 Controller Unit
3112、3122、3132 スキャナ部
3113、3123、3133 プリンタ部
3114、3124、3134 操作部
3201 CPU
3202 RAM
3203 ROM
3204 HDD
3205 Image Bus I/F
3206 操作部I/F
3207 システムバス
3210 Network
3220 デバイスI/F部
3230 画像回転
3231 解像度変換
3232 色空間変換
3233 階調変換
3240 画像圧縮
3250 Modem
3251 公衆回線
3260 ラスターイメージプロセッサ
3280 スキャナ画像処理部
3301 マスキング部
3302 変倍部
3303 フィルタ
3304 ガンマ部
3305 色空間変換部
3306 比較器
3307 カウンタ
3401 入力ポート
3402 出力ポート
3403 タッチパネル
3404 LCD
3405 LED

Claims (39)

  1. 画像データを読み取る画像読取ステップと、当該読み取られた画像データを用いて画像出力を行う画像出力ステップと、ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力ステップとを備えた画像出力方法であって、
    前記画像読取ステップは、前記開始入力ステップにより前記画像出力開始入力が受け取られる前に前記画像データを読み取る第一読取ステップを含み、
    前記画像出力ステップは、前記開始入力ステップにより前記画像出力開始入力が受け取られた後に前記画像データを出力することを特徴とする画像出力方法。
  2. 前記画像出力開始入力は、画像出力条件の設定することにより受け取られ、前記画像出力ステップは、前記設定された画像出力条件により前記画像データの画像出力を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像出力方法。
  3. ユーザからの前記第一読取ステップを実行するか否かの指示入力を受け取る第一読取設定受取ステップをさらに備え、
    前記画像読取ステップは、前記開始入力ステップにより前記画像出力開始入力が受け取られた後に前記画像データを読み取る第二読取ステップをさらに含み、前記第一読取設定受取ステップにより受け取られた設定が前記第一読取ステップを実行しないとの指示入力の場合は、前記第二読取ステップを実行することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の画像出力方法。
  4. 前記ユーザが前記指示入力を行うことができるユーザであるか否かを認証する認証ステップをさらに備え、
    前記画像読取ステップは、前記認証ステップにより前記ユーザが前記指示入力を行うことができないユーザと判定された場合は、前記第二読取ステップを実行することを特徴とする請求項3に記載の画像出力方法。
  5. 画像出力に関連して設定される設定情報を受け取る関連情報受取ステップをさらに備え、
    前記画像読取ステップは、前記開始入力ステップにより前記画像出力開始入力が受け取られた後に前記画像データを読み取る第二読取ステップを含み、前記関連情報受取ステップにより受け取られた情報により設定される設定が一定の設定と異なる場合は、前記第二読取ステップを実行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像出力方法。
  6. 前記関連して設定される設定は、製本モード、表紙/合紙、またはDFコピーのうちのいずれかとする設定であることを特徴とする請求項5に記載の画像出力方法。
  7. 原稿がスキャナ部に直接載置されたか否かを検出する載置検出ステップをさらに備え、前記画像読取ステップは、前記載置検出ステップにより前記原稿がスキャナ部に直接載置されたことが検出された場合は、前記第二読取ステップを実行することを特徴とする請求項5に記載の画像出力方法。
  8. 前記画像読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶部に格納する格納ステップと、
    該記憶部から前記読み取られた画像データを読み出して、操作部に表示する表示ステップと
    をさらに備え、前記画像出力ステップは、前記表示ステップにより前記画像データが表示された後に画像出力を行うことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像出力方法。
  9. 前記表示ステップにおいて表示された画像データの各々について入力された画像出力条件を受け取る出力条件入力ステップ
    をさらに備え、前記画像出力ステップは、前記出力条件入力ステップにより受け取られた画像形成条件によって前記画像データの各々の画像出力を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像出力方法。
  10. 前記記憶部に前記画像データを格納することができる残量を算出する残量算出ステップと、
    前記残量算出ステップによって算出された残量が一定の値よりも少ないときは、前記記憶部に格納され、まだ画像形成が行われていない画像データの画像出力を促すメッセージを前記表示部に表示し、前記画像読取ステップの実行を停止する残量処理ステップと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載の画像出力方法。
  11. 前記残量算出ステップによって算出された残量により、前記記憶部に格納する際の画像データの圧縮率を変えることを特徴とする請求項10に記載の画像出力方法。
  12. 画像データを読み取る画像読取手段と、当該読み取られた画像データを用いて画像出力を行う画像出力手段と、ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記画像読取手段は、前記開始入力手段により前記画像出力開始入力が受け取られる前に前記画像データを読み取る第一読取手段を含み、
    前記画像出力手段は、前記開始入力手段により前記画像出力開始入力が受け取られた後に前記画像データを出力することを特徴する画像形成装置。
  13. 前記画像出力開始入力は、画像形成条件の設定することにより受け取られ、前記画像出力手段は、前記設定された画像出力条件により前記画像データを出力することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. ユーザからの前記第一読取手段を実行するか否かの指示入力を受け取る第一読取設定受取手段をさらに備え、
    前記画像読取手段は、前記開始入力手段により前記画像出力開始入力が受け取られた後に前記画像データを読み取る第二読取手段をさらに含み、前記第一読取設定受取手段により受け取られた設定が前記第一読取手段を実行しないとの指示入力の場合は、前記第二読取手段を実行することを特徴とする請求項12または13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記ユーザが前記指示入力を行うことができるユーザであるか否かを認証する認証手段をさらに備え、
    前記画像読取手段は、前記認証手段により前記ユーザが前記指示入力を行うことができないユーザと判定された場合は、前記第二読取手段を実行することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  16. 画像出力に関連して設定される設定情報を受け取る関連情報受取手段をさらに備え、
    前記画像読取手段は、前記開始入力手段により前記画像出力開始入力が受け取られた後に前記画像データを読み取る第二読取手段を含み、前記関連情報受取手段により受け取られた情報により設定される設定が一定の設定と異なる場合は、前記第二読取手段を実行することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  17. 前記関連して設定される設定は、製本モード、表紙/合紙、またはDFコピーのうちのいずれかとする設定であることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 原稿がスキャナ部に直接載置されたか否かを検出する載置検出手段をさらに備え、
    前記画像読取手段は、前記載置検出手段により前記原稿がスキャナ部に直接載置されたことが検出された場合は、前記第二読取手段を実行することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  19. 前記画像読取手段において読み取られた画像データを記憶部に格納する格納手段と、
    該記憶部から前記読み取られた画像データを読み出して、操作部に表示する表示手段と
    をさらに備え、前記画像出力手段は、前記表示手段により前記画像データが表示された後に画像出力を行うことを特徴とする請求項12ないし18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 前記記憶部に前記画像データを格納することができる残量を算出する残量算出手段と
    前記残量算出手段によって算出された残量が一定の値よりも少ないときは、前記記憶部に格納され、まだ画像出力が行われていない画像データの画像出力を促すメッセージを前記表示部に表示し、前記画像読取手段の実行を停止する残量処理手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記残量算出手段によって算出された残量により、前記記憶部に格納する際の画像データの圧縮率を変えることを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 原稿の読取処理を行うスキャナ部と、前記スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定を受け付けると共に前記設定を表示する操作部と、前記操作部を介して設定された前記処理条件に従って前記画像データを変換する画像変換部と、前記画像変換部により変換された前記画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置であって、
    前記設定が前記操作部を介して完了する前に、前記スキャナ部による前記読取処理を実行する第一読取手段と、
    前記第一読取手段により読取った前記画像データを、画像出力時に選択し得る1以上の画像形式に変換し、1以上の前記変換データとして記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶した1以上の前記変換データのうち、前記設定手段により設定された処理条件に関する前記変換データを保持し、前記設定手段により設定されなかった処理条件に関連する前記変換データをリリースする制御手段と、
    前記制御手段によって保持した前記変換データに基づいて画像データを前記画像出力部に出力させる出力手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  23. 原稿の読取処理を行うスキャナ部と、前記スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定を受け付けると共に前記設定を表示する操作部と、前記操作部を介して設定された前記処理条件に従って前記画像データを変換する画像変換部と、前記画像変換部により変換された前記画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置であって、
    前記設定が前記操作部を介して完了する前に、前記スキャナ部による前記読取処理を実行する第一読取手段と、
    前記第一読取手段により読取った前記画像データを記憶領域に記憶する記憶手段と、
    前記設定が前記操作部を介して完了した後に、前記記憶手段により前記記憶領域に記憶した前記画像データを画像出力時に選択し得る画像形式の変換データに変換して保持し、前記記憶手段により前記記憶領域に記憶した前記画像データをリリースする制御手段と、
    前記制御手段によって保持した前記変換データを前記画像出力部に出力させる出力手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  24. 前記第一読取手段により読取った前記画像データのサイズと、前記第一読取読み手段により読取った前記画像データを画像出力時に選択し得る1以上の画像形式の変換データに変換した前記変換データのサイズの合計とを比較する比較手段と、
    前記比較手段によって、前記第一読取手段により読取った前記画像データのサイズのほうが大きいと判定された場合、前記第一読取手段により読取った前記画像データを、前記変換データに変換し1以上の前記変換データとして記憶領域に記憶する第1の記憶手段と、
    前記比較手段によって、前記第一読取手段により読取った前記画像データのサイズが前記合計以下と判定された場合、前記第一読取手段により読取った前記画像データを前記記憶領域に記憶する第2の記憶手段と、
    前記設定が前記操作部を介して完了した後に、前記第1の記憶手段により前記記憶領域に記憶した1以上の前記変換データのうち、前記設定された前記変換データのみを保持し、設定されていない前記変換データをリリースし、又は前記第2の記憶手段により前記記憶領域に記憶した前記画像データを前記変換データに変換して保持し前記第2の記憶手段により前記記憶領域に記憶した前記画像データをリリースするデータ保持手段と、
    前記データ保持手段によって保持した前記変換データを前記画像出力部に出力させる出力手段と
    を備えたことを特徴とする請求項22または23に記載の画像形成装置。
  25. 前記記憶領域の残量を判定する残量判定手段と、
    前記残量判定手段によって前記第一読取手段の動作に対して前記残量が不十分であると判定された場合、前記残量が不十分である旨を報知するメッセージを前記操作部に表示し、前記先読み手段の動作を中断する中断手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項22ないし24のいずれかに記載の画像形成装置。
  26. 前記記憶領域の残量を判定する残量判定手段と、
    前記残量判定手段による判定に応じて、少なくとも前記変換データ又は前記第一読取手段により読取った前記画像データを含むデータであって前記記憶領域に記憶するデータを選択する選択手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  27. 前記第一読取手段により読取った前記画像データを記憶領域に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段によって前記記憶領域に記憶された前記画像データを前記操作部にプレビュー表示する表示手段とを更に含むことを特徴とする請求項22ないし26のいずれかに記載の画像形成装置。
  28. 原稿の読取処理を行うスキャナ部と、前記スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定の指示を受け付け前記設定を行うと共に前記設定を表示する操作部と、前記操作部を介して設定された前記処理条件に従って前記画像データを変換する画像変換処理部と、前記画像変換部により変換された前記画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記設定が前記操作部を介して完了する前に、前記スキャナ部による前記読取処理を実行する第一読取ステップと、
    記憶手段が、前記第一読取ステップにおいて読取った前記画像データを、画像出力時に選択し得る1以上の画像形式の変換データに変換し、1以上の前記変換データとして記憶領域に記憶する記憶ステップと、
    前記設定が前記操作部を介して完了した後に、前記記憶ステップにおいて前記記憶領域に記憶した1以上の前記変換データのうち、前記設定手段により設定された処理条件に関する前記変換データを保持し、前記設定手段により設定されなかった処理条件に関連する前記変換データをリリースするデータ保持ステップと、
    前記データ保持ステップにおいて保持した前記変換データを前記画像出力部に出力させる出力ステップと
    を備えたことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  29. 原稿の読取処理を行うスキャナ部と、前記スキャナ部により読取られた原稿の画像データに対する処理条件の設定の指示を受け付け前記設定を行うと共に前記設定の状況を表示する操作部と、前記操作部を介して設定された前記処理条件に従って前記画像データを変換する画像変換部と、前記画像変換部により変換された前記画像データを出力する画像出力部とを有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記設定が前記操作部を介して完了する前に、前記スキャナ部による前記読取処理を実行する第一読取ステップと、
    記憶手段が、前記第一読取ステップにおいて読取った前記画像データを記憶領域に記憶する記憶ステップと、
    前記設定が前記操作部を介して完了した後に、前記記憶ステップにおいて前記記憶領域に記憶した前記画像データを画像出力時に選択し得る画像形式の変換データに変換して保持し、前記記憶ステップにおいて前記記憶領域に記憶した前記画像データをリリースするデータ保持ステップと、
    出力手段が、前記データ保持ステップにおいて保持した前記変換データを前記画像出力部に出力させる出力ステップと
    を備えたことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  30. 原稿画像を読取り、該読み取りによって得られる画像データに対し当該画像の出力方法に対応した画像処理を行い、該画像処理した画像データを前記出力方法で出力する画像形成装置であって、
    前記出力方法に対応した前記原稿読取りのための入力用設定を含む設定を行う設定手段と、
    ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力手段と、
    該設定手段において前記入力用設定が終了しかつ前記開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、前記原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御手段と
    を具えたことを特徴とする画像形成装置。
  31. 前記設定処理は、画像データの出力のための出力用設定処理を含むことを特徴とする請求項30に記載の画像形成装置。
  32. 前記設定手段はユーザによって操作可能な操作部を備え、該操作部を介したユーザの操作に応じて前記設定処理を行うことを特徴とする請求項30または31に記載の画像形成装置。
  33. 原稿画像を読取り、該読み取りによって得られる画像データに対し当該画像の出力方法に対応した画像処理を行い、該画像処理した画像データを前記出力方法で出力する画像形成装置であって、
    前記出力方法に対応した画像処理によって得られる画像データのデータ形式を設定する設定手段と、
    ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力手段と、
    該設定手段によりデータ形式を設定した後で、かつ前記開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、前記原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御手段と
    を具えたことを特徴とする画像形成装置。
  34. 原稿画像を読取り、該読み取りによって得られる画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置であって、
    原稿を読取るための原稿読取り部と、
    表示画面を備え、前記画像形成装置の画像形成に関する入力を行うための操作部と、
    該操作部の表示画面に第1の操作用表示を行い、該第1操作用表示において第1の操作が行われると、前記原稿読取り部における原稿読取り動作を開始させるとともに前記表示画面に第2の操作用表示を行い、該第2操作用表示において第2の操作が行われると、画像形成動作を開始するよう制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  35. 原稿画像を読取り、該読み取りによって得られる画像データに対し当該画像の出力方法に対応した画像処理を行い、該画像処理した画像データを前記出力方法で出力するための画像形成方法であって、
    前記出力方法に対応した前記原稿読取りのための入力用設定処理を含む設定処理を可能とする設定ステップと、
    ユーザからの画像出力開始入力を受け取る開始入力ステップと、
    該設定ステップにおいて前記入力用設定処理が終了しかつ前記開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、前記原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  36. 前記設定処理は、画像データの出力のための出力用設定処理を含むことを特徴とする請求項35に記載の画像形成方法。
  37. 前記設定ステップは、ユーザによって操作可能な操作部を用い、該操作部を介したユーザの操作に応じて前記設定処理を行うことを特徴とする請求項35または36に記載の画像形成方法。
  38. 原稿画像を読取り、該読み取りによって得られる画像データに対し当該画像の出力方法に対応した画像処理を行い、該画像処理した画像データを前記出力方法で出力する画像形成方法であって、
    前記出力方法に対応した画像処理によって得られる画像データのデータ形式を確定する確定ステップと、
    該確定ステップによりデータ形式が確定した後でかつ前記開始入力手段による画像出力開始入力を受けとる前に、前記原稿の読み取りを開始するよう制御する読取り制御ステップと
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  39. 画像出力方法であって、
    所定のフォーマットで画像データを読み取るステップと、
    第一の出力方法に従って前記読み取られた画像データを出力するステップと、
    第二の出力方法に従って前記読み取られた画像データを出力するステップと、
    前記読み取りステップによる画像データの読み取りと並行して、当該読み取られた画像データの処理のためのパラメータを入力するステップと
    を備え、前記所定のフォーマットは、前記第一の出力方法と第二の出力方法に対応可能であることを特徴とする画像出力方法。
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