JP2006203615A - 画像投写システム - Google Patents

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正信 西谷
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Abstract

【課題】 任意の台数のプロジェクタを用いてスタック投写を行う際、動画の視認性を高めるとともに高画質化を図る。
【解決手段】 それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタPJ1,PJ2と、前記複数のプロジェクタが投写すべき投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記複数のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力する画像データ処理装置11とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のプロジェクタを用いてスタック投写を行うに好適な画像投写システム、画像データ処理装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムに関する。
近年、プロジェクタをはじめとして、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイを用いた大型画面の画像表示装置が注目を集めている。しかし、これらは従来から広く用いられているCRTディスプレイを用いた画像表示装置と比較すると、画面の明るさや動画像に対する視認性の点においてやや劣るという問題がある。
このような問題を解決するための技術の1つとして、プロジェクタの場合、スタック投写がある。スタック投写とは、複数台のプロジェクタを上下方向又は左右方向に並べて設置し、同じスクリーン上に画像を重ねて投写する投写技術である。
スタック投写の利点は、明るさが増すことが第1に挙げられる。このスタック投写技術を用いたものとしてたとえば特許文献1が挙げられる。
特許文献1は、プロジェクタをn台用いて、同一スクリーン上に画像を重ねて投写するものである。なお、n台のプロジェクタは、ある所定の時間差で交互に画像を投写するようにしている。たとえば、n台のプロジェクタを用いたシステムの場合、コンテンツ配信側で元画像データを1/(フィールド周波数×n)の間隔で分割し、分割された元画像データをコンテンツ受信側に配信し、コンテンツ受信側では、1/(フィールド周波数×n)の間隔でn台のプロジェクタが交互に投写するという動作を行うというものであり、これによって、動画の視認性を高めるとともに高画質化を図ることを期待したものである。
特開2002−165198号公報
上述した特許文献1の技術は、n台のプロジェクタで投写すべき画像データは、コンテンツ配信側で各プロジェクタごとに生成して、ネットワークによってコンテンツ受信側に配信するものである。すなわち、コンテンツ配信側では、投写すべきプロジェクタの数に応じて、予め画像を分割して、分割した画像データをコンテンツ受信側に配信している。
このため、特許文献1においては、コンテンツ配信側ではコンテンツ受信側のプロジェクタの台数に対応した画像データを予め分割して生成する必要がある。すなわち、コンテンツ配信側ではコンテンツ受信側で使用するプロジェクタの台数を決めておいた上で、その台数に応じた画像データを生成する必要がある。したがって、配信されてきた画像データを投写する側(コンテンツ受信側)で任意の台数のプロジェクタを使用するというような場合には対応できないという問題もある。
また、コンテンツ配信側において、コンテンツ受信側で使用するプロジェクタ数に応じた画像データを生成するということは、たとえば、コンテンツ受信側でn台のプロジェクタを用いたシステムの場合、元画像データを1/(フィールド周波数×n)の間隔で分割し、分割された画像データをコンテンツ受信側に配信するという動作を行う。
このため、たとえば、24フィールド/秒の画像データを3台のプロジェクタを有するコンテンツ受信側に配信する場合は、72フィールド/秒の画像データをネットワークによって配信することになる。
したがって、配信すべきデータ量がプロジェクタの台数をnとすればn倍のデータ量となり、ネットワークのトラフィックの増大につながる。また、その画像データを受け取るコンテンツ受信側では、時間当たりの受信データ量が多いため、受信した画像データを一時的に保持するためのバッファを大容量のものとする必要があるとともに、各種の画像データ処理を高速に行う必要があるといった問題がある。
そこで本発明は、任意の台数のプロジェクタを使用したスタック投写を可能とし、動画の視認性や画像の高画質化を可能とし、かつ、ネットワークによって投写すべき画像データが配信されるような場合であっても、配信すべき画像データのデータ量の増大化を招くことのない画像投写システム、画像データ処理装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明の画像投写システムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力する画像データ処理装置とを有することを特徴とする。
このように、複数のプロジェクタの少なくとも1台のプロジェクタには中間画像データを所定の遅延時間を有して出力するようにしたので、より滑らかな動きを再現することができ、動画の視認性をより一層高めることができるとともに、高画質化を図ることができる。
また、複数のプロジェクタによるスタック投写を行うので、画面全体の明るさを増すことができる。また、使用するプロジェクタは、汎用のプロジェクタであるので、本発明の画像投写システムの構築を容易に行うことができる。
また、本発明の画像投写システムは、特許文献1に記載の技術のように、コンテンツ受信側のプロジェクタの台数に対応した画像データを、コンテンツ配信側などで予め分割して生成して配信するというものと異なり、コンテンツ受信側(本発明の画像投写システム側)において、各プロジェクタで投写すべき画像データを生成するようにしている。
このため、ネットワークを介して画像データを受信する場合であっても、ネットワーク上の元画像データのデータ量はそのままであるので、ネットワークのトラフィックに影響を与えることがない。また、画像データを受け取る画像投写システム側では、受信する画像データの時間当たりのデータ量が増えることがないので、受信した画像データを一時的に保持するための大容量のバッファを備える必要がなくなる。
(2)前記(1)に記載の画像投写システムにおいては、前記画像データ処理装置は、前記遅延時間を所定範囲内で任意に設定可能とする遅延時間設定部を有することが好ましい。
この遅延時間の設定はユーザなどが任意に設定できるもので、これによれば、投写すべきコンテンツなどに応じて、ユーザが任意に遅延時間を設定することができる。
(3)前記(1)又は(2)に記載の画像投写システムにおいては、前記画像データ処理装置は、前記元画像データの複数のフレームに基づいてコンテンツ解析を行うコンテンツ解析部を有し、該コンテンツ解析部によるコンテンツ解析結果に基づいて前記遅延時間を所定範囲内で任意に設定可能とすることも可能である。
これは、コンテンツ解析部がコンテンツの内容を解析して、その解析結果に基づいて適切な遅延時間の設定を可能とするもので、これによれば、コンテンツの内容に応じた最適な遅延時間を自動的に設定することができ、それによって、動画の視認性をより一層高めることができる。
(4)前記(4)に記載の画像投写システムにおいては、前記コンテンツ解析部は、現在のフレームの画像に係る画像データを含む複数のフレームの画像に係る画像データに基づいて前記画像の動きの変化及び/又は明るさの変化を検出し、該検出結果に基づいて前記遅延時間を設定することが好ましい。
これによれば、各フレームごとに、動きの変化及び/又は明るさの変化に応じた遅延時間を設定することができる。たとえば、動きの激しい場面や明るさの変化の激しい場面では遅延時間を短くし、逆に、動きの緩やかな場面や明るさの変化の緩やかな場面では遅延時間を長くするというような遅延時間設定を行う。これによって、コンテンツの内容の変化に追従した最適な遅延時間の設定が可能となり、動画の視認性をより一層高めることができる。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の画像投写システムにおいては、前記nは2であることが好ましい。
これはプロジェクタの台数を2台とすることであり、プロジェクタを2台とすることで、中間画像データを生成するため処理と、生成された中間画像データを対応するプロジェクタに出力する処理を単純化することができる。また、2台のみのプロジェクタによるスタック投写であっても画面全体の明るさや動画の視認性などにおいて大きな改善が図れる。
(6)本発明の画像データ処理装置は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力することを特徴とする。
このような画像データ処理装置を用いることによって、前記(1)の画像投写システムを容易に構築することができる。この(6)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(5)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(7)本発明の画像データ処理方法は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力することを特徴とする。
この(7)に記載の画像データ処理方法によっても前記(1)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(7)に記載の画像データ処理方法においても、前記(2)〜(5)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(8)本発明の画像データ処理プログラムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力することを特徴とする。
この(8)に記載の画像データ処理プログラムによっても前記(1)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(8)に記載の画像データ処理プログラムにおいても、前記(2)〜(5)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(9)本発明の画像投写システムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と、投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有する画像データ処理装置とを有することを特徴とする。
この(9)に記載の画像投写システムによれば、前記(1)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られるほか、すべてのプロジェクタで、それぞれ隣接するフレーム間の中間画像データを生成し、その中間画像データを投写するようにしているので、動画の視認性をより高めることができる。また、この(9)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(5)の画像投写システムに記載した特徴を有することが好ましい。
(10)前記(9)に記載の画像投写システムにおいては、前記画像データ処理部は、前記n台のプロジェクタの少なくとも1台のプロジェクタに対しては、前記中間画像データとともに該中間画像データを生成する前の元画像データをも出力することを特徴とする画像投写システム。
このように、いずれかのプロジェクタで中間画像データととともに元画像データをも表示することによって、元画像により忠実な投写画像を得ることができる。
(11)本発明の画像データ処理装置は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と、投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有することを特徴とする。
このような画像データ処理装置を用いることによって、前記(9)の画像投写システムを容易に構築することができる。この(11)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(5)及び(10)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(12)本発明の画像データ処理方法は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップとを有することを特徴とする。
この(12)に記載の画像データ処理方法によっても前記(9)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(12)に記載の画像データ処理方法においても、前記(2)〜(5)及び(10)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(13)本発明の画像データ処理プログラムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップとを実行可能であることを特徴とする。
この(13)に記載の画像データ処理プログラムによっても前記(9)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(13)に記載の画像データ処理プログラムにおいても、前記(2)〜(5)及び(10)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(14)本発明の画像投写システムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成する機能と、前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成する機能と、生成されたそれぞれの第2の中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有する画像データ処理装置とを有することを特徴とする。
この(14)に記載の画像投写システムによれば、前記(1)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られるほか、コンテンツの内容に応じて各プロジェクタで投写すべき中間画像データを生成するとともに、各プロジェクタに対する投写の遅延時間を各プロジェクタ間で適切に設定することができる。これによって、動きの変化や明るさの変化に応じた最適な投写画像を得ることができ、動画の視認性をより一層高めることができ、かつ、高画質化を図ることができる。また、この(14)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(5)及び(10)の画像投写システムに記載した特徴を有することが好ましい。
(15)本発明の画像データ処理装置は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成する機能と、前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成する機能と、生成されたそれぞれの第2の中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有することを特徴する。
このような画像データ処理装置を用いることによって、前記(14)の画像投写システムを容易に構築することができる。この(15)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(5)及び(10)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(16)本発明の画像データ処理方法は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成するステップと、前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成するステップとを有することを特徴する。
この(16)に記載の画像データ処理方法によっても前記(14)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(16)に記載の画像データ処理方法においても、前記(2)〜(5)及び(10)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(17)本発明の画像データ処理プログラムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成するステップと、前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成するステップとを実行可能であることを特徴する。
この(17)に記載の画像データ処理プログラムによっても前記(14)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(17)に記載の画像データ処理プログラムにおいても、前記(2)〜(5)及び(10)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(18)本発明の画像投写システムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成する機能と、前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成する機能と、前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成する機能と、前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有する画像データ処理装置とを有することを特徴とする。
この(18)に記載の画像投写システムによれば、前記(1)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られるほか、コンテンツの内容に応じて各プロジェクタで投写すべき中間画像データを生成するとともに、各プロジェクタに対する投写の遅延時間を各プロジェクタ間で適切に設定することができる。これによって、動きの変化や明るさの変化に応じた最適な投写画像を得ることができ、動画の視認性をより一層高めることができ、かつ、高画質化を図ることができる。
また、(18)に記載の画像投写システムでは、まず、元画像の複数のフレームを用いてコンテンツ解析を行って、そのコンテンツ解析結果により遅延時間(後に説明する実施形態3では初期遅延時間としている)を設定して、設定された初期遅延時間に基づく中間画像データを生成し、この中間画像データと該中間画像データの隣接する2つのフレーム画像データ間の時間的に長い区間でさらにコンテンツ解析を行って、そのコンテンツ解析結果により生成された初期遅延時間に基づく新たな中間画像データを生成するというような動作を繰り返し行うので、コンテンツの内容の変化により適合した中間画像データを生成することができる。これによって、動きの激しい場面や明るさの変化に、より適合した投写画像を得ることができ、動画の視認性をより一層高めることができ、かつ、高画質化を図ることができる。
また、この(18)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(4)及び(10)の画像投写システムに記載した特徴を有することが好ましい。
(19)前記(18)に記載の画像投写システムにおいては、前記n個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てる際、n台のプロジェクタの投写順番と前記n個の中間画像データの時間軸上の順番とを対応させることが好ましい。
このように、n台のプロジェクタの投写順番と前記n個の中間画像データの時間軸の順番とを対応させることにより、自然な動きの画像を得ることができる。
(20)前記(18)又は(19)に記載の画像投写システムにおいては、前記画像データ処理装置は、前記nが2である場合、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成する機能と、前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成する機能と、前記第1及び第2の中間画像データを前記2台のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する。
このように、プロジェクタを2台とすることで、中間画像データを生成するため処理と、生成された中間画像データを対応するプロジェクタに出力する処理を単純化することができる。また、2台のみのプロジェクタによるスタック投写であっても画面全体の明るさや動画の視認性などにおいて大きな改善が図れる。
(21)本発明の画像データ処理装置は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成する機能と、前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成する機能と、前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成する機能と、前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と有することを特徴とする。
このような画像データ処理装置を用いることによって、前記(18)の画像投写システムを容易に構築することができる。この(21)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(4)及び(10)、(19)、(20)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(22)本発明の画像データ処理方法は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成するステップと、前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成するステップと、前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成するステップと、前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップとを有することを特徴とする。
この(22)に記載の画像データ処理方法によっても前記(18)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(22)に記載の画像データ処理方法においても、前記(2)〜(4)及び(10)、(19)、(20)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
(23)本発明の画像データ処理プログラムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成するステップと、前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成するステップと、前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成するステップと、前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップとを実行可能であることを特徴とする。
この(23)に記載の画像データ処理プログラムによっても前記(18)に記載の画像投写システムと同様の効果が得られる。また、この(23)に記載の画像データ処理プログラムにおいても、前記(2)〜(4)及び(10)、(19)、(20)に記載した画像投写システムの特徴を有することが好ましい。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態で説明する内容は、本発明の画像投写システム、画像データ処理装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムの説明を含むものである。
[実施形態1]
図1は実施形態1に係る画像投写システムの構成を示す図である。実施形態1に係る画像投写システムは、複数台(実施形態1及び後に説明する実施形態2,3ではでは2台とする)のプロジェクタPJ1,PJ2と、これら各プロジェクタPJ1,PJ2に所定のタイミングで画像データを送る画像データ処理装置11とを有している。
なお、プロジェクタPJ1,PJ2は、1つのスクリーンSCR上にそれぞれの投写画像が重ね合わされた状態で投写(スタック投写)されるように設置されている。また、プロジェクタPJ1,PJ2は、機械的な加工を何等加えていない汎用のプロジェクタである。
図2は実施形態1に係る画像投写システムに用いられる画像データ処理装置11の構成を詳細に示す図である。画像データ処理装置11は、たとえば、コンテンツ配信側などから配信されてきた画像データを入力インタフェース110を介して入力する画像データ入力部111、画像データ入力部111に入力された画像データを少なくとも2フレーム分保持可能な第1の出力バッファ112及び第2の出力バッファ113、第1の出力バッファ112に保持された少なくとも2フレーム分の元画像データを用いて中間画像データを生成し、生成され中間画像データを第1の出力バッファ112に保持させる機能を有するとともに、第2の出力バッファ113に保持された少なくとも2フレームの画像データを用いて中間画像データを生成し、生成され中間画像データを第2の出力バッファ113に保持させる機能を有する中間画像データ生成部114、プロジェクタPJ2のプロジェクタPJ1に対する投写の遅延時間を設定する遅延時間設定部115、第1の出力バッファ112に保持された画像データをプロジェクタPJ1に出力インタフェース116を介して出力する画像データ出力部117、第2の出力バッファ113に保持された画像データをプロジェクタPJ2に出力インタフェース118を介して出力する画像データ出力部119を有している。
また、画像データ入力部111は、入力された画像データを数フレーム分保持可能なバッファ(入力バッファという)120を有しているものとする。
また、入力インタフェース110は、ネットワークであってもよく、また、一般的な画像機器に用いられるD端子、S端子、コンポジット端子などであってもよい。したがって、入力インタフェース110に入力される画像データは、コンテンツ配信サーバなどからネットワークを介して配信される画像データであってもよく、また、ビデオカメラやテレビジョンチューナなどの画像機器からの画像データであってもよい。
また、出力インタフェース116,118は、ネットワークであってもよく、また、通常のアナログ用の画像データ入力端子であってもよい。ただし、プロジェクタPJ1,PJ2側の画像データ入力端子に従う。
また、遅延時間設定部115は、ユーザなどによって入力された設定値に基づいて遅延時間を設定する機能を有するものである。なお、設定値の入力は、たとえば、設定値入力ボタンなどによって行うことも可能であり、また、リモートコントローラやパーソナルコンピュータなどからネットワークやUSBを介して行うことも可能である。
なお、遅延時間設定部115によって設定された遅延時間は、本発明の各実施形態では、フレーム数で表すものとする。すなわち、画像データのフレームレートが30フレーム/秒であるとすれば、遅延時間を1/30秒とした場合は、それをフレーム数で表すと1フレームとなり、遅延時間を1/60秒とした場合、それをフレーム数で表すと0.5フレームとなる。したがって、遅延時間として1フレームが設定されたとすれば、遅延時間としては1/30秒が設定されたことになり、また、遅延時間として0.5フレームが設定されたとすれば、遅延時間としては1/60秒が設定されたことになる。
図3は図2で示した画像データ処理装置11の画像データ処理手順を説明するフローチャートである。図3において、入力インタフェース110から入力される画像データ(以下では元画像データという)の有無を判定し(ステップS1)、元画像データが無ければ、処理を終了するが、元画像データがあれば、画像データ入力部111が元画像データを受け取る(ステップS2)。
画像データ入力部111は、受け取った元画像データを入力バッファ120に一旦保持する(ステップS3)。なお、入力バッファ120には、常に数フレーム分の元画像データが保持されることが望ましい。そして、画像データ入力部111は、入力バッファ120に保持された元画像データを第1の出力バッファ112及び第2の出力バッファ113に送る(ステップS4)。そして、ステップS4のあとは、プロジェクタPJ1側とプロジェクタPJ2側とでそれぞれ異なった処理がなされる。
プロジェクタPJ1側においては、中間画像データ生成部114が第1の出力バッファ112に保持された元画像データをフレーム単位で取得する(ステップS5)。このとき、中間画像データ生成部114が第1の出力バッファ112から2フレーム分の元画像データを取得したか否かを判定する(ステップS6)。なお、中間画像データ生成部114が第1の出力バッファ112から2フレーム分の元画像データを取得したか否かを判定するのは、現在のフレーム(tフレーム)とその直前のフレーム(t−1フレーム)の2つのフレームから中間画像データを生成する処理を行うためである。
ステップS6において、2フレーム分の元画像データの取得がなされたと判定された場合、中間画像データ生成部114は、取得された現在のフレーム(tフレーム)とその直前のフレーム(t−1フレーム)の間の中間画像データG1を生成する(ステップS7)。
この中間画像データG1は、0.5フレーム単位の中間画像データであるとする。この中間画像データG1は、たとえば、第1番目のフレームと第2番目のフレームの中間画像データを1.5フレーム、第2番目のフレームと第3番目のフレームの中間画像データは2.5フレームというように表すものとする。
このようにして生成された0.5フレーム単位の中間画像データG1は第1の出力バッファ112に送られ(ステップS8)、第1の出力バッファ112に保持される。第1の出力バッファ112に保持された中間画像データG1は画像データ出力部117に送られる(ステップS9)。このとき、第1の出力バッファ112に保持された中間画像データG1が画像データ出力部117に送られるタイミングで同期信号を生成し、その同期信号は第2の出力バッファ113に送られる(ステップS10)。また、画像データ出力部117からは中間画像データG1がプロジェクタPJ1に出力され、プロジェクタPJ1では中間画像データG1がスクリーンに投写される(ステップS11)。
一方、プロジェクタPJ2側においては、中間画像データ生成部114が第2の出力バッファ113に保持された元画像データをフレーム単位で取得する(ステップS12)。このとき、中間画像データ生成部114が第2の出力バッファ113から2フレーム分の元画像データを取得したか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、2フレーム分の元画像データの取得がなされたと判定された場合、中間画像データ生成部114は、ユーザの設定値に基づく、現在のフレーム(tフレーム)とその直前のフレーム(t−1フレーム)の間の中間画像データG2を生成する(ステップS14)。
このステップS14によって設定される中間画像データG2は、ユーザが設定した遅延時間(フレーム数)をfとすれば、プロジェクタPJ1側で設定された中間画像データG1のフレーム数+fとなる。たとえば、この場合、プロジェクタPJ1側の中間画像データG1を0.5フレーム単位の中間画像データ(1.5フレーム,2.5フレーム,3.5フレーム,・・・)としているので、ユーザが遅延時間として、たとえば、0.3フレームを設定したとすると、プロジェクタPJ2側における中間画像データG2は、1.8フレーム,2.8フレーム,3.8フレーム,・・・となる。
なお、ユーザの設定可能な遅延時間は、この場合、プロジェクタPJ1側の中間画像データG1を0.5フレーム単位としているので、0.5フレーム未満とすることが望ましい。
このようにして、プロジェクタPJ2側において中間画像データG2が生成されると、生成された中間画像データG2が第2の出力バッファ113に送られる(ステップS15)。そして、同期信号(ステップS10により送られた同期信号)を取得したか否かを判定し(ステップS16)、同期信号を取得したら、その同期信号を基点に遅延時間の経過を判定する(ステップS17)。なお、ここでの遅延時間というのは、遅延時間設定部115にユーザにより設定された遅延時間である。
そして、ユーザにより設定された遅延時間が経過すると、第2の出力バッファ113に保持された中間画像データG2が1フレーム分の時間間隔で画像データ出力部119に送られる(ステップS18)。これにより、プロジェクタPJ2はスクリーンSCR上に中間画像データG2を投写する(ステップS19)。
図4は図3のフローチャートにおける中間画像データの生成処理を簡略化して示す図である。図4に示すように、元画像データの隣接する2つのフレーム(1フレームと2フレームとする)から0.5フレームの遅延時間の中間画像データ(1.5フレームの中間画像データG1)を生成する。ここで、ユーザによって、遅延時間として0.3フレームが設定されたとする。これにより、プロジェクタPJ2に対しては1.8フレームの中間画像データG2が生成される。
図5は実施形態1に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを説明する図である。この図5は遅延時間設定部115に対し遅延時間として0.3フレームが設定された場合を示している。なお、図5(A)は本来の投写画像、すなわち、図3のような投写制御を行わない場合の各プロジェクタPJ1,PJ2の元画像データの各フレーム(1フレーム、2フレーム、3レーム、・・・)の投写タイミングを示すものである。
プロジェクタPJ1側においては、図3におけるステップS5〜S11の処理がなされることによって、図5(B)に示すように、投写開始t1から、1.5フレームの中間画像データG1、2.5フレームの中間画像データG1、3.5フレームの中間画像データG1、・・・の順で投写がなされる。
なお、プロジェクタPJ1の1.5フレームの中間画像データG1の投写開始のタイミングは、元画像の投写開始タイミングからの時間差(0.5フレーム)を考慮する必要はない。これは、プロジェクタPJ1は、0.5フレーム単位の中間画像データG1を1フレーム分の時間ごとに等しい時間間隔で投写を行うためである。
一方、プロジェクタPJ2側においては、図3におけるステップS12〜S19の処理がなされることによって、図5(C)に示すように、投写開始t1に対し、0.3フレーム分の時間差(遅延時間)を有して、1.8フレームの中間画像データG2、2.8フレームの中間画像データG2、3.8フレームの中間画像データG2、・・・の順で投写がなされる。
すなわち、プロジェクタPJ2側においては、この場合、遅延時間として0.3フレームが設定されているので、設定された遅延時間(0.3フレームに対応する時間)が経過すると、第2の出力バッファ113に保持された中間画像データG2が画像データ出力部119に送られる。このような動作を行うことにより、プロジェクタPJ2からは、図5(C)に示すように、プロジェクタPJ1の各中間画像データG1に比べて、各中間画像データG1ごとに0.3フレーム分ずつ遅延した投写がなされる。
以上説明したように、実施形態1に係る画像投写システムでは、コンテンツ配信サーバなどからネットワークを介して配信される元画像データ、ビデオカメラやテレビジョンチューナなどの画像機器からの元画像データなどを画像データ処理装置11に入力して、この画像データ処理装置11が、プロジェクタPJ1に対しては、入力された元画像データから0.5フレーム単位の中間画像データG1を生成して、それをプロジェクタPJ1に送り、プロジェクタPJ2に対しては、ユーザの設定した遅延時間(上述の例では、0.3フレーム)に基づく中間画像データG2(上述の例では、1.8フレーム、2,8フレーム、・・・)を生成して、それをプロジェクタPJ2に送り、各プロジェクタPJ1,PJ2で順次投写する動作を行う。
このように、実施形態1では、特許文献1に記載の技術のように、コンテンツ受信側のプロジェクタの台数に対応した元画像データをコンテンツ配信側などで予め分割して生成して配信するというものと異なり、コンテンツ受信側(画像投写システム側)において、各プロジェクタで投写すべき元画像データを生成するようにしている。
このため、ネットワークを介して元画像データを受信する場合であっても、ネットワーク上の元画像データのデータ量はそのままであり、ネットワークのトラフィックに影響を与えることがない。また、元画像データを受け取る画像投写システム側では、受信する元画像データの時間当たりのデータ量が増えることがないので、受信した元画像データを一時的に保持するための大容量のバッファを備える必要がなくなる。
また、実施形態1で用いられるプロジェクタPJ1,PJ2としては汎用のプロジェクタを用いることができるため、容易に本発明の画像投写システムを構築することができる。また、複数のプロジェクタ(ここでは2台のプロジェクタPJ1,PJ2)を用いたスタック投写を行うため、画面全体の明るさを増すことができる。また、各プロジェクタPJ1,PJ2で時間差を設けて投写を行うことで、動画の視認性、高画質の画像を得ることができる。
さらに、実施形態1では、プロジェクタPJ1及びプロジェクタPJ2の両方で、それぞれ隣接するフレーム間の中間画像データを生成し、その中間画像データを投写するようにしているので、動画の視認性をより高めることができ、少ない台数のプロジェクタで高画質化を図ることができる。
また、上述の例では、プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれに中間画像データG1,G2を生成する例について説明した。このように、プロジェクタPJ1,PJ2それぞれに中間画像データG1,G2を生成する効果としては、コンテンツの内容によっては、元画像では表現できない動画の滑らかさを得ることができる場合もあるということが挙げられる。たとえば、動きの激しい場面などでは、ある1つのプロジェクタにおいては元画像データを投写し、他のプロジェクタでは中間画像データを投写するという投写の仕方よりも、すべてのプロジェクタで中間画像データを生成して投写する方が動画をより一層滑らかに表現できる場合もあり得る。
なお、スタック投写を行う複数のプロジェクタのある1つのプロジェクタでは中間画像データとともに元画像データをも投写するようにしてもよいことは勿論である。
図6は実施形態1において2つのプロジェクタPJ1,PJ2のうち一方のプロジェクタPJ1では中間画像データのみならず元画像データをも投写を行う場合の表示タイミング示す図である。
この図6においては、プロジェクタPJ1側では元画像データと中間画像データの両方を投写し、プロジェクタPJ2側では中間画像データのみを投写する例が示されている。この場合も、プロジェクタPJ1側の中間画像データは0.5フレーム単位とし、プロジェクタPJ2側における遅延時間の設定値は0.3フレームであるとする。
図6からも明らかなように、プロジェクタPJ1側では、投写開始(t=0)で1フレーム目の元画像データ(図6では元画像1と記述)を投写開始後、0.5フレーム分の時間差をおいて1.5フレームの中間画像データ(図6では中間画像1.5と記述)が投写され、続いて、2フレーム目の元画像データ(図6では元画像2と記述)が投写され、この2フレーム目の投写開始後、0.5フレームの時間差で2.5フレームの中間画像データ(図6では中間画像2.5と記述)が投写されるという順序での投写がなされる。
なお、この図6の場合、プロジェクタPJ1では元画像データの投写も行うため、元画像データの投写開始タイミングからの時間差(0.5フレーム分の時間差)を考慮して中間画像データG1の投写を行う必要がある。
一方、プロジェクタPJ2側では、プロジェクタPJ1での1.5フレームの中間画像データの投写開始後、0.3フレーム分の時間差で1.8フレームの中間画像データ、2.8フレームの中間画像データ、・・・の順での投写がなされる。
この図6に示すように、いずれかのプロジェクタで中間画像データととともに元画像データをも表示することによって、元画像データにより忠実な投写画像を得ることができる。このように、いずれかのプロジェクタで中間画像データととともに元画像データをも表示することは、実施形態1のみならず後に説明する実施形態2及び実施形態3においても同様に実施することができる。
なお、図6に示すような投写を行う際は、中間画像データとともに元画像データをも表示するプロジェクタ(図6の例ではプロジェクタPJ1)は、プロジェクタが液晶プロジェクタである場合、応答時間の短い高性能な液晶パネルを用いたプロジェクタであることが望まれる。
なお、実施形態1では、ユーザの設定する遅延時間(フレーム数)として、0.3フレームとした場合について説明したが、遅延時間は所定の範囲(実施形態1の場合は、0.5フレーム未満が望ましい)で任意に設定できることは勿論である。
また、これまでの説明は、プロジェクタを2台とした場合であったが、3台以上のプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,・・・を用いた場合も同様に実施可能である。
図7は実施形態1においてプロジェクタが3台の場合の中間画像データ生成動作(その1)を概略的に説明する図であり、図8は実施形態1においてプロジェクタが3台の場合の中間画像データ生成動作(その2)を概略的に説明する図である。
まず、プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3に対する中間画像データの生成動作(その1)について簡単に説明する。図7に示すように、元画像データの1フレームと2フレームから0.3フレームの遅延時間の中間画像データ(1.3フレームの中間画像データG1)を生成する(図7(A))。このとき、プロジェクタPJ2,PJ3に対するユーザによる遅延時間の設定可能範囲は、0.7フレーム未満とするのが望ましい。
ここで、ユーザによって、遅延時間として0.3フレームと0.5フレームが設定されたとする。これにより、この図7の例では、プロジェクタPJ1に対しては1.3フレームの中間画像データG1、プロジェクタPJ2に対しては1.6フレームの中間画像データG2、プロジェクタPJ3に対しては1.8フレームの中間画像データG3がそれぞれ生成される。
また、図8に示す中間画像データ生成動作(その2)は、3台のプロジェクタのうち2つのプロジェクタPJ1,PJ2に対する遅延時間は予め固定的に設定しておき、プロジェクタPJ3に対する遅延時間をユーザによって所定範囲内で任意に設定可能とする例である。
図8の例では、プロジェクタPJ1に対しては0.3フレームの遅延時間が予め設定されることにより1.3フレームの中間画像データG1が生成され、プロジェクタPJ2に対しては0.6フレームの遅延時間が予め設定されることにより1.6フレームの中間画像データG2が生成されているものとする(図8(A))。
そして、ユーザによりプロジェクタPJ3に対する遅延時間として0.2フレームが設定されたとすると、この図8の例では、プロジェクタPJ1には1.3フレームの中間画像データG1、プロジェクタPJ2には1.6フレームの中間画像データG2、プロジェクタPJ3には1.8フレームの中間画像データG3がそれぞれ生成される(図8(B))。
図7及び図8で説明したような中間画像データ生成動作を行うことにより、3台以上のプロジェクタに対する中間画像データを生成することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る画像投写システムも実施形態1と同様、2台のプロジェクタPJ1,PJ2を用いてスクリーンSCR上にスタック投写する画像投写システムであるが、実施形態1と異なるのは、投写するコンテンツの内容に応じて、プロジェクタPJ1,PJ2の中間画像データの設定及びプロジェクタPJ2における遅延時間(投写開始の遅延時間)の設定を可能とする点である。
図9は実施形態2に係る画像投写システムの構成を示す図である。図9に示す画像投写システムは、図1に示した画像投写システムと構成は同じあるが、実施形態2では、プロジェクタPJ2の遅延時間はコンテンツの内容に応じて設定されるので、ユーザによる設定は不要となる。
図10は実施形態2に係る画像処理システムに用いられる画像データ処理装置の構成を詳細に示す図である。図10が実施形態1の説明で用いた図2と異なるのは、遅延時間設定部115の代わりにコンテンツ解析部121を有している点である。
コンテンツ解析部121は、元画像データの内容を解析し、画面全体の動きの変化及び/又は画面全体の明るさの変化を検出(実施形態2では画面全体の動きの変化及び画面全体の明るさの両方を検出するものとする)する機能と、この検出結果に応じて遅延時間を設定する機能を有している。なお、この遅延時間は、プロジェクタPJ1,PJ2の中間画像データを生成するための遅延時間及びプロジェクタPJ2のプロジェクタPJ1に対する投写の遅延時間の両方を意味している。
なお、動きの変化及び明るさの変化の検出のうち、動きの変化の検出を行った結果、動きの変化が大きい場合は遅延時間を短くし、動きの変化が小さい場合は遅延時間を大きくする。これは、動きの激しい場面で遅延時間を大きく設定すると、動画の視認性が悪くなり、残像感がより大きくなるからである。逆に、動きの緩やかな場面では、遅延時間を大きくとっても動画の視認性に大きな影響を与えないからである。
一方、動きの変化及び明るさの変化の検出のうち、明るさの変化の検出を行った結果、明るさの変化が大きい場合は遅延時間を短くし、明るさの変化が小さい場合は遅延時間を大きくする。これは、明るさの変化が大きい場合は、場面が変化する可能性が高く、このような場面で遅延時間を大きく設定すると、動画の視認性が悪くなり、残像感がより大きくなるからである。逆に、明るさの変化が小さい場合は、場面の変化は小さい場合が多く、この場合は、遅延時間を大きくとっても動画の視認性に大きな影響を与えないからである。
ここで、動きの変化の検出(動き検出という)について説明する。動き検出は、種々の方法によって行うことが可能であるが、ここでは、一般的なブロックマッチング法を用いて、フレーム間の動きベクトルを求める例について説明する。
ブロックマッチング法は、ブロック単位で動きを検出する方法であり、現在、注目しているフレームを含む複数のフレームを利用する。実施形態2では、現在、注目しているフレーム(tフレームとする)とその直前のフレーム(t−1フレームとする)を利用する。
たとえば、図11に示すように、tフレームにおけるブロックA1(L×Lのブロックサイズであるとする)をt−1フレームで動かして、tフレームのブロックA1と最もデータ値の近いブロックをt−1フレーム内で探索し、その場所と元の場所(破線で示す位置)とのずれ幅を動きベクトルとする。すなわち、以下の式において、Dが最小となるときの(i、j)を動きベクトルとする。
Figure 2006203615
(1)式において、LはブロックA1のサイズ、x,yはブロックA1のx軸方向及びy軸方向における移動方向、i,jはブロックA1の移動量、tはフレームを表す。動きベクトルを求める最も簡単な方法は、(i,j)のすべての組み合わせについて(1)式を計算し、Dが最小となる(i,j)の組み合わせを求めるという方法である。
このようにして、tフレームにおいて、ブロックごとに動きベクトルを求め、求められたブロックごとの動きベクトルから画面全体の動き量を以下の式で計算する。すなわち、動きベクトルをVとし、n個の動きベクトルが得られたとすると、画面全体の動き量Mは、
Figure 2006203615
と表すことができる。この(2)式によって得られた値がtフレームにおける画面全体の動き量となる。コンテンツ解析部121では第1の出力バッファ112及び第2の出力バッファ113に保持された各フレームについて画面全体の動き量を計算する。
なお、動き量の計算は、上記のように、各フレームの画面全体について行うようにしてもよいが、計算処理を削減するために、画面中央の領域だけに対して行うようにしてもよい。これは、多くの場合、視聴者が注目するのは画面中央であることによるものである。
以上のようにして、tフレームの動き量(t−1フレームに対してどの程度動いたかを示す量)が検出されると、検出された動き量に応じた遅延時間の設定を行う。以下に、動き量に応じた遅延時間設定について説明する。
図12は動き量に対する遅延時間の設定例を示す図である。なお、この場合、動き量は、0〜220の範囲の値に正規化されるものとする。図12に示すように、動き量が0である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0.5(0.5フレーム)とし、動き量が220である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0(0フレーム)とする。また、動き量が中間値の110である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0.2(0.2フレーム)とする。このように、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)を予め設定しておくことができる。
図13は動き量と遅延時間との対応を表すテーブルを示す図である。図13に示すようなテーブルを予め作成しておけば、動き量が求められることにより、遅延時間としてのフレーム数を取得することができる。たとえば、動き量が0〜36であれば、遅延時間として0.5フレームを取得することができ、動き量が181〜220であれば、遅延時間として0フレームを取得することができる。
以上、動き検出を行うことによって求められた動き量に応じた遅延時間を設定する例について説明したが、次に、明るさの変化の検出結果に応じた遅延時間を設定する例について説明する。なお、明るさの変化の検出というのは、ここでは輝度差を検出することであるとする。
まず、各フレームの元画像データに対し、個々のフレームの元画像データの画素の輝度値を取得する。そして、取得した輝度値の平均値を求め、求められた輝度値の平均値を当該フレームの全体の明るさであるとする。このようにして、各フレームにおいて、輝度値の平均値が求められると、フレーム間の輝度値の平均値の差を明るさ変化量とし、その明るさの変化量に基づいて遅延時間としてのフレーム数を設定する。
図14は明るさの変化量に対する遅延時間の設定例を示す図である。なお、この場合、明るさ変化量は、0〜220の範囲の値に正規化されるものとする。図14に示すように、明るさ変化量が0である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0.5(0.5フレーム)であり、明るさ変化量が220である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0(0フレーム)である。また、明るさ変化量が中間値の110である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0.2(0.2フレーム)と設定される。このように、明るさ変化量に応じた遅延時間としてのフレーム数を予め設定しておくことができる。
図15は明るさ変化量と遅延時間(フレーム数)との対応を表すテーブルを示す図である。図15に示すようなテーブルを予め作成しておけば、明るさ変化量が求められることによって遅延時間としてのフレーム数を取得することができる。たとえば、明るさ変化量が0〜36であれば、遅延時間として0.5フレームを取得することができ、明るさ変化量が181〜220であれば、遅延時間として0フレームを取得することができる。
以上のようにして、動き量に応じた遅延時間の設定を行う例と明るさ変化量に応じた遅延時間の設定を行う例についてそれぞれ説明したが、動き量と明るさ変化量の両方に基づいた遅延時間の設定を行うことも可能である。
この動き量と明るさ変化量の両方に基づいて設定された遅延時間を、「動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間」と呼ぶことにする。
この動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間は、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)と明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)との平均値とする。たとえば、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)が0.3フレームであって、明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)が0.7フレームであったとすると、両者の平均を求め、0.5フレームを動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間として設定する。
なお、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)と明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)との平均値が、設定可能精度以下の値となった場合には、四捨五入、切り捨て、切り上げのいずれかを行う。
一例として、この実施形態2のように、設定可能精度が小数点1位(0.1フレーム単位)までである場合には、たとえば、「求められた平均値が小数点2位以下の値となった場合には四捨五入する」というように決めておくことができる。これにより、平均値が0.52というように小数点2位以下の値として求められた場合は、遅延時間は0.5フレームとなる。
図16は実施形態2に係る画像投写システムにおける画像データ処理装置11のプロジェクタPJ1側の動作を説明するフローチャートである。図16のフローチャートは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS6以降の動作を示すものである。
図16において、中間画像データ生成部114が画像データ入力部111から2フレーム分の元画像データを受け取ったか否かを判定し(ステップS21)、2フレーム分の元画像データを受け取ったと判定された場合は、中間画像データ生成部114は、現在のフレーム(tフレーム)と直前のフレーム(t−1フレーム)との間の中間画像データG1を第1の中間画像データとして生成する(ステップS22)。この第1の中間画像データとしての中間画像データG1は、実施形態1と同様、0.5フレーム単位であり、1.5フレーム,2.5フレーム,3.5フレーム,・・・の中間画像データとする。
そして、中間画像データ生成部114は、ステップS22で生成された中間画像データG1と現在のフレーム(tフレーム)及び直前のフレーム(t−1フレーム)をコンテンツ解析部121に送る(ステップS23)。
コンテンツ解析部121は、中間画像データ生成部114から送られてきた中間画像データG1と直前のフレーム(t−1フレーム)との間で動き量及び/又は明るさ変化量を求める(ステップS24)。なお、ここでは動き量及び明るさ変化量の両方を求めるものとする。
コンテンツ解析部121では、ステップS24で求められた動き量及び/又は明るさ変化量に基づいて、動き量に対応した遅延時間及び/又は明るさ変化量に対応した遅延時間を設定する。なお、実施形態2及び後に示す実施形態3では、動き量と明るさ変化量の両方を考慮した遅延時間T1(これを動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間という)を設定するものとする。そして、設定された遅延時間T1とステップS24にて動き量及び明るさ変化量を求めるために用いたフレーム画像(この場合、中間画像データG1と直前のフレーム(t−1フレーム))とを中間画像データ生成部114に送る(ステップS25)。
なお、ステップS25で設定される遅延時間T1(動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間)は、プロジェクタPJ2による投写を遅延させるためのものではなく、プロジェクタPJ1で実際に投写すべき中間画像データ(ステップS26の中間画像データM1)を生成するための遅延時間(元画像データに対する遅延時間)である。
中間画像データ生成部114は、コンテンツ解析部121から送られてきた遅延時間T1とフレーム画像(中間画像データG1と直前のフレーム(t−1フレーム))により、中間画像データG1と直前のフレーム(t−1フレーム)との間の中間画像データM1を第2の中間画像データとして生成する(ステップS26)。このステップS26で生成される第2の中間画像データとしての中間画像データM1は、プロジェクタPJ1側で実際に投写される画像となる。
また、ステップS26における遅延時間T1は、プロジェクタPJ2側で実際に投写するための遅延時間を設定する際の起点(遅延時間の起点)となる時間であるので、該遅延時間T1は中間画像データ生成部114で「起点時間」として保持しておく。
そして、ステップS26にて生成された中間画像データM1は第1の出力バッファ112に送られる(ステップS27)。ここで、遅延時間T1が経過したか否かが判定され(ステップS28)、遅延時間T1が経過すると、第1の出力バッファ112に保持された中間画像データM1が画像データ出力部117に送られる(ステップS29)。なお、遅延時間T1が経過したか否かの判定は、元画像データの投写タイミングを起点として行う。この元画像データの投写タイミングは画像データ入力部111から取得可能であるとする。
この第1の出力バッファ112に保持された中間画像データM1が画像データ出力部117に送られるタイミングで同期信号を生成し、その同期信号を第2の出力バッファ113に送る(ステップS30)。そして、プロジェクタPJ1では中間画像データM1がスクリーンに投写される(ステップS31)。このステップS31のあとは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS1に戻る。
図17は実施形態2に係る画像投写システムにおける画像データ処理装置のプロジェクタPJ2側の動作を説明するフローチャートである。この図17のフローチャートは、図16のステップS23に続く動作を示すものである。
図17において、コンテンツ解析部121は、中間画像データ生成部114から送られてきた中間画像データG1と現在のフレーム(tフレーム)との間で動きの変化及び/又は明るさの変化を求める(ステップS41)。この場合も前述同様、動き量及び明るさ変化量の両方を求めるものとする。
そして、コンテンツ解析部121では、ステップS41によって求められた動き量及び明るさ変化量から動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間(これを仮遅延時間という)を設定し、設定された仮遅延時間とステップS41にて動き量及び明るさ変化量を求めるために用いたフレーム画像(中間画像データG1と現在のフレーム(tフレーム))とを中間画像データ生成部114に送る(ステップS42)。
なお、ステップS42で設定される仮遅延時間は、プロジェクタPJ2による投写を遅延させるためのものではなく、プロジェクタPJ2で実際に投写すべき中間画像データ(ステップS43の中間画像データM2)を生成するためのものである。また、この仮遅延時間は、プロジェクタPJ2側で実際に投写する際の中間画像データM1に対する遅延時間を設定するための終点(遅延時間の終点)となるため、該仮遅延時間は中間画像データ生成部114で保持しておく。
中間画像データ生成部114は、コンテンツ解析部121から送られてきたフレーム画像(中間画像データG1と現在のフレーム(tフレーム))と仮遅延時間とにより、中間画像データG1と現在のフレーム(tフレーム)との間の中間画像データM2を生成する(ステップS43)。この中間画像データM2も中間画像データM1と同様に第2の中間画像データとする。
次に、中間画像データ生成部114では予め保持しておいた起点時間(遅延時間T1)とコンテンツ解析部121で設定された仮遅延時間とからプロジェクタPJ2の実際の投写のための遅延時間T2を計算する(ステップS44)。この遅延時間T2の計算の仕方については後の説明で用いる図20により具体的に説明する。
そして、中間画像データM2と遅延時間T2とを第2の出力バッファ113に送る(ステップS45)。ここで、同期信号(ステップS30による同期信号)を取得したか否かを判定し(ステップS46)、同期信号を取得したら、その同期信号を基点に遅延時間T2の経過を判定する(ステップS47)。
この判定の結果、遅延時間T2が経過すると、第2の出力バッファ113に保持された中間画像データM2が画像データ出力部119に送られる(ステップS48)。これにより、プロジェクタPJ2はスクリーンSCR上に中間画像データM2を投写する(ステップS49)。このステップS49のあとは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS1に戻る。
図18は図16及び図17のフローチャートにおける中間画像データの生成処理を簡略化して示す図である。図18に示すように、まず、元画像データの隣接する2つフレーム(1フレームと2フレームとする)から第1の中間画像データとして1.5フレームの中間画像データG1を生成する。
そして、中間画像データG1と元画像データの1フレームとの間のコンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データM1を第2の中間画像データとして生成する。この中間画像データM1はプロジェクタPJ1に出力される。また、中間画像データG1と元画像データの2フレームとの間のコンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データM2を同じく第2の中間画像データとして生成する。この中間画像データM2はプロジェクタPJ2に出力される。
図19及び図20は、図16及び図17のフローチャートの具体的な動作例について説明する図である。図19は図16のフローチャートの手順にほぼ沿った動作を説明するためのもので、図20は図17のフローチャートの手順にほぼ沿った動作を説明するためのものである。
図19において、まず、中間画像データ生成部114は、画像データ入力部111より送られてきた元画像データについて、順に、現在のフレーム(tフレーム)と直前のフレーム(t−1フレーム)との間の中間画像データG1を生成する。この実施形態2では、0.5フレーム単位の中間画像データ、すなわち、1.5フレーム、2.5フレーム、3.5フレーム、・・・の中間画像データG1が生成される(図19(A))。
そして、上記の図19(A)の処理と並行して、コンテンツ解析部121は、中間画像データ生成部114から送られてきた中間画像データG1と直前のフレーム(t−1フレーム)との間、すなわち、(a)1フレームと1.5フレームとの間、(b)2フレームと2.5フレームとの間、(c)3フレームと3.5フレームとの間、・・・でそれぞれコンテンツ解析を行う。
そして、動き量と明るさ変化量を求め、動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間を、プロジェクタPJ1における元画像に対する遅延時間T1として設定する。この遅延時間T1が、上述の(a),(b),(c),・・・の順に、「0.3フレーム」,「0.2フレーム」,「0.1フレーム」,「0.3フレーム」,・・・というように設定されたとする(図19(B))。
これら動き量に応じた遅延時間(フレーム数)と明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)は、図13及び図15のテーブルによって取得することができる。たとえば、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)が図13に示すテーブルにより0.2フレームと取得され、明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)が図15に示すテーブルにより0.4フレームであったとすると、両者の平均を求め、0.3フレームを動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間(遅延時間T1)として設定する。
このようにして設定された遅延時間T1、すなわち、「0.3フレーム」,「0.2フレーム」,「0.1フレーム」,「0.3フレーム」,・・・は、前述したように、プロジェクタPJ2側で実際に投写するための遅延時間を設定する際の起点となる起点時間として中間画像データ生成部114で保持される。
そして、中間画像データ生成部114において、図16のステップS26で説明したように、コンテンツ解析部121から送られてきた直前のフレームと遅延時間T1とにより中間画像データG1と直前のフレームとの間の中間画像データM1を生成する。
この例では、遅延時間T1は、「0.3フレーム」,「0.2フレーム」,「0.1フレーム」,「0.3フレーム」,・・・であって、中間画像データG1は1.5フレーム、2.5フレーム、3.5フレーム、・・・であるので、「1+0.3=1.3フレーム」、「2+0.2=2.2フレーム」、「3+0.1=3.1フレーム」、・・・の中間画像データM1が生成される(図19(C))。この中間画像データM1は、プロジェクタPJ1側で実際に投写される画像となる。
一方、プロジェクタPJ2側の投写を行うための動作は、図20に示すように、まず、コンテンツ解析部121によって、中間画像データ生成部114から送られてきた中間画像データG1と現在のフレーム(tフレーム)との間でそれぞれコンテンツ解析を行い、動き量と明るさ変化量を求め、動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間を仮遅延時間として設定する(図17のステップS41の処理)。
この例の場合、(a)1.5フレームと2フレームとの間、(b)2.5フレームと3フレームとの間、(c)3.5フレームと4フレームとの間、・・・でコンテンツ解析が行われた結果、仮遅延時間が、(a),(b),(c),・・・の順に、「0.3フレーム」,「0.1フレーム」,「0.2フレーム」,「0.4フレーム」,・・・のように設定されたとする(図20(A))。
そして、中間画像データ生成部114において、図17のステップS43で説明したように、コンテンツ解析部121から送られてきた仮遅延時間「0.3フレーム」,「0.1フレーム」,「0.2フレーム」,「0.4フレーム」・・・と、「1.5フレーム」、「2.5フレーム」、「3.5フレーム」、・・・の各中間画像データG1とにより、中間画像データG1と1フレーム、2フレーム、3フレーム、4フレーム、・・・との間の中間画像データM2を生成する。この中間画像データM2は、「1.5+0.3=1.8フレーム」、「2.5+0.1=2.6フレーム」、「3.5+0.2=3.7フレーム」、「4.5+0.4=4.9フレーム」、・・・となる(図20(B))。
次に、予め中間画像データ生成部114に保持しておいた起点時間(遅延時間T1)と仮遅延時間とからプロジェクタPJ2の実際の投写のための遅延時間T2を求める(図17のステップS44の処理)。まず、仮遅延時間(この場合、0.3フレーム、0.1フレーム、0.2フレーム、0.4フレーム、・・・)を用いて終点時間を計算する。終点時間は、「0.5+0.3=0.8フレーム」、「0.5+0.1=0.6フレーム」、「0.5+0.2=0.7フレーム」、「0.5+0.4=0.9フレーム」、・・・となる。
このようにして、終点時間が求められると、この終点時間と起点時間(遅延時間T1)とを用いて、実際の投写のための遅延時間T2を求める。この遅延時間T2は、「終点時間−起点時間(遅延時間T1)」で求められる。この場合、0.8−0.3=0.5フレーム、0.6−0.2=0.4フレーム、0.7−0.1=0.6フレーム、・・・というように遅延時間T2が求められる(図20(C))。
この遅延時間T2は、当然のことながら、プロジェクタPJ1で投写する中間画像データM1とプロジェクタPJ2で投写する中間画像データM2との時間差となる(図20(D))。
図21は実施形態2に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを示す図である。この図21は、図19及び図20で示した例に基づく投写がなされた場合の投写タイミングを示すものである。
図21に示すように、プロジェクタPJ1からは、元画像データの1フレームに対して、0.3フレーム遅延された1.3フレームの中間画像データM1、元画像の2フレームに対して、0.2フレーム遅延された2.2フレームの中間画像データM1、元画像の3フレームに対して、0.1フレーム遅延された3.1フレームの中間画像データM1、・・・が順次投写される。
なお、プロジェクタPJ1は、最初に投写されるフレーム画像(この図21の場合、1.3フレームの中間画像データ)に限っては時間差を設ける必要はない。ただし、それ以降のフレーム画像については、本来の投写とのタイミングと同期させるために、所定の時間差(遅延時間)を設けて表示する。
一方、プロジェクタPJ2からは、プロジェクタPJ1に対する1.3フレームの中間画像データM1に対して、0.5フレーム遅延された1.8フレームの中間画像データM2、2.2フレームの中間画像データM1に対して、0.4フレーム遅延された2.6フレームの中間画像データM2、3.1フレームの中間画像データM1に対して、0.6フレーム遅延された3.7フレームの中間画像データM2、・・・が順次投写される。
このように、実施形態2によれば、実施形態1で述べたと同様の効果が得られるほか、実施形態2では、コンテンツの内容に応じてプロジェクタPJ1,PJ2で投写すべき中間画像データを生成するとともに、プロジェクタPJ1に対するプロジェクタPJ2の投写タイミングの遅延時間を設定するようにしている。これによって、動きの激しい場面や明るさの変化に応じた最適な投写画像を得ることができ、動画の視認性をより一層高めることができ、かつ、高画質化を図ることができる。
なお、これまでの説明は、プロジェクタを2台とした場合であったが、プロジェクタが3台以上である場合も同様に実施可能である。
図22はプロジェクタが3台以上の場合の中間画像データ生成動作を概略的に説明する図である。図22(A)はプロジェクタが3台の場合の中間画像データ生成動作、図22(B)はプロジェクタが4台の場合の中間画像データ生成動作をそれぞれ概略的に説明する図である。
プロジェクタが3台の場合は、図22(A)に示すように、まず、元画像データの隣接する2つフレーム(1フレームと2フレームとする)間をプロジェクタの台数n(この場合、n=3)で分割して、第1の中間画像データとしてn−1個(2個)の中間画像データG1,G2を生成する。このとき生成された第1の中間画像データが、1.3フレームの中間画像データG1と1.6フレームの中間画像データG2であるとする。
そして、各隣接するフレーム画像間でコンテンツ解析を行って、そのコンテンツ解析結果に基づいて設定された遅延時間に基づく第2の中間画像データ(3つの中間画像データM1,M2,M3)を生成し、生成された3つの中間画像データM1,M2,M3を対応するプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3に各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有するように出力する。
すなわち、中間画像データG1と元画像データの1フレーム目との間のコンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データM1を生成し、それをプロジェクタPJ1に出力する。
また、中間画像データG1と中間画像データG2との間のコンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データM2を生成し、それをプロジェクタPJ2に出力する。
さらに、中間画像データG2と元画像データの2フレーム目との間のコンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データM3を生成し、それをプロジェクタPJ3に出力する。なお、これら各中間画像データM1,M2,M3は、各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有するように出力される。
また、プロジェクタが4台の場合は、図22(B)に示すように、たとえば、まず、元画像データの隣接する2つフレーム(1フレームと2フレームとする)を4分割し、第1の中間画像データとして3つの中間画像データ(1.25フレーム、1.5フレーム、1.75フレームの各中間画像データG1,G2,G3とする)を生成する。それ以降は、図22(A)と同様に、隣接するフレーム画像間でコンテンツ解析を行って、そのコンテンツ解析結果に基づいて設定された遅延時間に基づく第2の中間画像データ(4つの中間画像データM1,M2,M3,M4)を生成し、これらの各中間画像データM1,M2,M3,M4を対応するプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,PJ4に各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有するように出力する。
このような動作を行うことによって、3台以上の各プロジェクタに対してもそれぞれのプロジェクタに対応する中間画像データを生成して、生成した中間画像データを各プロジェクタに所定のタイミングで出力することができる。
[実施形態3]
実施形態3に係る画像投写システムの全体的な構成は、図9に示した実施形態2に係る画像投写システムと同じである。
図23は実施形態3に係る画像処理システムに用いられる画像データ処理装置11の構成を詳細に示す図である。実施形態3に係る画像投写システムに用いられる画像データ処理装置11は、構成的には図10で示した実施形態2に係る画像投写システムに用いられる画像データ処理装置11と同じであるがその動作が異なる。
図24は実施形態3に係る画像投写システムにおける画像データ処理装置11の動作の一部を説明するフローチャートである。図24のフローチャートは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS6以降の動作を示すものである。
図24において、コンテンツ解析部121が画像データ入力部111から2フレーム分の元画像データを受け取ったか否かを判定し(ステップS51)、2フレーム分の元画像データを受け取ったと判定された場合は、コンテンツ解析部121は、現在のフレーム(tフレーム)と直前のフレーム(t−1フレーム)との間で動きの変化及び/又は明るさの変化を求める(ステップS52)。なお、実施形態3においても実施形態2と同様、動き量及び明るさ変化量の両方を求めるものとする。
ステップS52により動き量及び明るさ変化量が求められると、動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間(この実施形態3ではこれを初期遅延時間という)を設定し、設定された初期遅延時間と、ステップS52においてコンテンツ解析に用いたフレーム画像(元画像データの現在のフレーム(tフレーム)と直前のフレーム(t−1フレーム))とを中間画像データ生成部114に送る(ステップS53)。
中間画像データ生成部114は、コンテンツ解析部121から送られてきた初期遅延時間と、コンテンツ解析に用いたフレーム画像(元画像データの現在のフレーム(tフレーム)と直前のフレーム(t−1フレーム))とにより、現在のフレーム(tフレーム)と直前のフレーム(t−1フレーム)との間の中間画像データG1を第1の中間画像データとして生成する(ステップS54)。
そして、ステップS53で設定された初期遅延時間が0.5フレーム未満であるか否かを判定し(ステップS55)、0.5フレーム未満である場合には、図25に示す処理手順による処理を行い、0.5フレーム以上である場合には、図26に示す処理手順による処理を行う。
図25は図24のステップS55において遅延時間が0.5フレーム未満であると判定された場合の処理手順を説明するフローチャートである。図25に示す処理は、プロジェクタPJ1側に対する処理とプロジェクタPJ2側に対する処理が存在する。
プロジェクタPJ1側の処理について説明する。まず、中間画像データ生成部114は自身が生成した中間画像データG1と初期遅延時間を遅延時間T1として第1の出力バッファ112に送る(ステップS61)。
ここで、遅延時間T1が経過したか否かが判定され(ステップS62)、遅延時間T1が経過すると、第1の出力バッファ112に保持された中間画像データG1が画像データ出力部117に送られる(ステップS63)。なお、遅延時間T1が経過したか否かの判定は、元画像の投写タイミングを起点として行う。この元画像の投写タイミングは画像データ入力部111から取得可能であるとする。
この第1の出力バッファ112に保持された中間画像データG1が画像データ出力部117に送られるタイミングで同期信号を生成し、その同期信号を第2の出力バッファ113に送る(ステップS64)。そして、プロジェクタPJ1では中間画像データG1がスクリーンに投写される(ステップS65)。このステップS65のあとは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS1に戻る。
一方、プロジェクタPJ2側の処理は、中間画像データ生成部114は自身が生成した中間画像データG1と現在のフレーム(tフレーム)をコンテンツ解析部121に送る(ステップS66)。
コンテンツ解析部121では中間画像データG1と現在のフレームとからコンテンツ解析を行い、その結果に基づいて遅延時間T2を設定し、設定した遅延時間T2を中間画像データ生成部114に送り返す(ステップS67)。中間画像データ生成部114は、コンテンツ解析部121の解析結果から中間画像データM2を生成、すなわち、コンテンツ解析により設定された遅延時間T2に基づく中間画像データM2を第2の中間画像データとして生成し(ステップS68)、その中間画像データM2と遅延時間T2とを第2の出力バッファ113に送る(ステップS69)。
ここで、同期信号(ステップS64による同期信号)を取得したか否かを判定し(ステップS70)、同期信号を取得したら、その同期信号を基点に遅延時間T2の経過を判定する(ステップS71)。この判定の結果、遅延時間T2が経過すると、第2の出力バッファ113に保持された中間画像データM2が画像データ出力部119に送られる(ステップS72)。これにより、プロジェクタPJ2はスクリーンSCR上に中間画像データM2を投写する(ステップS73)。このステップS73のあとは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS1に戻る。
図26は図24のステップS55において遅延時間が0.5フレーム以上であると判定された場合の処理手順を説明するフローチャートである。図26における処理も図25と同様に、プロジェクタPJ1側に対する処理とプロジェクタPJ2側に対する処理が存在する。
プロジェクタPJ1側の処理について説明する。まず、中間画像データ生成部114は自身が生成した中間画像データG1と直前のフレーム(t−1フレーム)をコンテンツ解析部121に送る(ステップS81)。
コンテンツ解析部121では中間画像データG1と直前のフレームとからコンテンツ解析を行い、その結果に基づいて遅延時間T1を設定し、設定した遅延時間T1を中間画像データ生成部114に送り返す(ステップS82)。中間画像データ生成部114は、コンテンツ解析部121の解析結果から第2の中間画像データとしての中間画像データM2を生成、すなわち、コンテンツ解析により設定された遅延時間T1に基づく中間画像データM2を生成し(ステップS83)、その中間画像データM2と遅延時間T1を第1の出力バッファ112に送る(ステップS84)。
ここで、遅延時間T1が経過したか否かが判定され(ステップS85)、遅延時間T1が経過すると、第1の出力バッファ112に保持された中間画像データM2が画像データ出力部117に送られる(ステップS86)。なお、遅延時間T1が経過したか否かの判定は、元画像の投写タイミングを起点として行う。この元画像の投写タイミングは画像データ入力部111から取得可能であるとする。
この第1の出力バッファ112に保持された中間画像データM2が画像データ出力部117に送られるタイミングで同期信号を生成し、その同期信号を第2の出力バッファ113に送る(ステップS87)。そして、プロジェクタPJ1では中間画像データM2がスクリーンに投写される(ステップS88)。このステップS88のあとは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS1に戻る。
一方、プロジェクタPJ2側の処理は、まず、遅延時間T1と初期遅延時間とにより遅延時間T2を設定する(ステップS89)。そして、中間画像データ生成部114は自身が生成した第1の中間画像データとしての中間画像データG1と遅延時間T2とを第2の出力バッファ113に送る(ステップS90)。ここで、同期信号(ステップS87による同期信号)を取得したか否かを判定し(ステップS91)、同期信号を取得したら、その同期信号を基点に遅延時間T2の経過を判定する(ステップS92)。
この判定の結果、遅延時間T2が経過すると、第2の出力バッファ113に保持された中間画像データG1が画像データ出力部119に送られる(ステップS93)。これにより、プロジェクタPJ2はスクリーンSCR上に中間画像データG1を投写する(ステップS94)。このステップS94のあとは、実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートのステップS1に戻る。
図27及び図28は図25及び図26のフローチャートにおける中間画像データの生成処理を簡略化して示す図である。図27は初期遅延時間が0.5フレーム未満である場合、図28は初期遅延時間が0.5フレーム以上である場合を示している。
図27に示すように、まず、元画像データの1フレームと2フレームとをコンテンツ解析した結果、そのコンテンツ解析結果により0.2フレームの遅延時間(実施形態3ではこのときに設定される遅延時間を前述したように初期遅延時間と呼んでいる)が設定され、この0.2フレームの初期遅延時間に基づく1.2フレームの中間画像データG1が第1の中間画像データとして生成されたとする(図27(A))。
ここで、この中間画像データG1と元画像データの1フレームとの間の時間的な長さΔt1と、中間画像データG1と元画像データの2フレームとの間の時間的な長さΔt2とを比較する。この比較動作は、図24のフローチャートにおけるステップS55の動作に相当するものである。
そして、時間的な長さΔt1とΔt2との比較の結果、時間的に長い区間においては、その両端のフレーム画像(元画像データや中間画像データ)を用いてコンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析による初期遅延時間を設定して、設定された初期遅延時間に基づく新たな中間画像データを生成する。
図27(A)の例では、Δt1<Δt2であると判定、すなわち、図24のステップS55においては初期遅延時間が0.5フレーム未満と判定された場合であるので、今度は、1.2フレームの中間画像データG1と元画像データの2フレームとの間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析結果に基づいて時間的に長い区間Δt2における初期遅延時間を設定して、該初期遅延時間に基づく第2の中間画像データを生成する。
このとき、第2の中間画像データとして1.6フレームの中間画像データM2が生成されたとする(図27(B))。以上のようにして生成された第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)と第2の中間画像データ(1.6フレームの中間画像データM2)を2つのプロジェクタPJ1,PJ2に割り当てる。
このとき、2つのプロジェクタPJ1,PJ2の投写順序が、プロジェクタPJ1,PJ2の順序であるとすれば、プロジェクタPJ1には第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)、プロジェクタPJ2には第2の中間画像データ(1.6フレームの中間画像データM2)をそれぞれ割り当てる。
また、図28に示すように、元画像データの1フレームと2フレームとをコンテンツ解析した結果、そのコンテンツ解析結果により0.8フレームの初期遅延時間が設定され、この0.8フレームの初期遅延時間に基づく1.8フレームの中間画像データG1が第1の中間画像データとして生成されたとする(図28(A))。
この場合、この中間画像データG1と元画像データの1フレームとの間の時間的な長さΔt1と、中間画像データG1と元画像データの2フレームとの間の時間的な長さΔt2とを比較すると、Δt1>Δt2であると判定されるので、1.8フレームの中間画像データG1と元画像データの1フレームとの間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第2の中間画像データを生成する。このとき、第2の中間画像データとして1.4フレームの中間画像データM2が生成されたとする(図28(B))。
このように生成された第1の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データG1)と第2の中間画像データ(1.4フレームの中間画像データM2)を2つのプロジェクタPJ1,PJ2に割り当てる。このとき、2つのプロジェクタPJ1,PJ2の投写順序が、プロジェクタPJ1,PJ2の順序であるとすれば、プロジェクタPJ1には第2の中間画像データ(1.4フレームの中間画像データM2)、プロジェクタPJ2には第1の中間画像データ(1.6フレームの中間画像データG1)をそれぞれ割り当てる。
図29は図24〜図26のフローチャートの具体的な動作例について説明する図である。まず、画像データ入力部111より送られてきた元画像データについて、順に、コンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析結果に基づいて、初期遅延時間として、0.3フレーム、0.8フレーム、0.5フレーム、・・・が設定され、また、中間画像データG1として、1.3フレーム、2.8フレーム、3.5フレーム、・・・が生成されたとする(図29(A))。
そして、上記の図29(A)の処理と並行して、1.3フレームの中間画像データG1(初期遅延時間は0.3フレーム)に対しては、初期遅延時間の0.3フレームが0.5未満(0.3<0.5)であるので、図25のフローチャートによる処理がなされる。
すなわち、プロジェクタPJ1側においては、1.3フレームの中間画像データG1が生成され、この中間画像データG1がプロジェクタPJ1により投写される(図29(B))。このときの遅延時間T1(初期遅延時間)は0.3フレームである。
一方、プロジェクタPJ2側においては、中間画像データG1(1.3フレーム)と現在のフレーム(2フレーム)との間でコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により遅延時間T2として、0.4フレームが設定されたとする。なお、ここで設定される遅延時間T2は、「2−1.3=0.7」により0.7フレームが最大値となる。
このようにして、遅延時間T2が設定されると、1.3+0.4=1.7フレームの中間画像データM2が生成され、この中間画像データM2がプロジェクタPJ2により投写される(図29(B))。なお、コンテンツ解析部121においては、遅延時間設定のためのテーブルがその都度更新される。これについては後述する。
次に、2.8フレームの中間画像データG1(初期遅延時間は0.8フレーム)に対しては、初期遅延時間の0.8フレームが0.5以上(0.8≧0.5)であるので、図26のフローチャートによる処理がなされる。
すなわち、プロジェクタPJ1側においては、中間画像データG1(2.8フレーム)と直前のフレーム(2フレーム)との間でコンテンツ解析を行う。このコンテンツ解析により遅延時間T1として、0.2フレームが設定されたとする。なお、ここで設定される遅延時間T1は、「2.8−2=0.8」により0.8フレームが最大値となる。このようにして、遅延時間T1が設定されると、2+0.2=2.2フレームの中間画像データM2が生成され、この中間画像データM2がプロジェクタPJ1により投写される(図29(C))。
一方、プロジェクタPJ2側においては、遅延時間T2を計算する。この遅延時間T2は、0.8−0.2=0.6フレームと求められる。そして、この遅延時間T2(0.6フレーム)経過後に中間画像データG1がプロジェクタPJ2により投写される(図29(C))。
図30は実施形態3に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを示す図である。この図30は、図29で示した例に基づく投写がなされた場合の投写タイミングを示すものである。
すなわち、図29の例においては、全フレーム画像について画像データ入力部111より送られてきた順にコンテンツ解析を行い、そのコンテンツ解析結果に基づいて、初期遅延時間として、0.3フレーム、0.8フレーム、0.5フレーム、・・・が設定され、また、中間画像データG1として、1.3フレーム、2.8フレーム、3.5フレーム、・・・が生成された例である。
したがって、まず、1.3フレームの中間画像データG1(初期遅延時間は0.3フレーム)に対しては、初期遅延時間の0.3フレームが0.5未満(0.3<0.5)であるので、プロジェクタPJ1側においては、図29(B)に示したように、1.3フレームの中間画像データG1が生成され、この中間画像データG1がプロジェクタPJ1により投写される。このときの遅延時間T1は初期遅延時間0.3フレームである。
なお、プロジェクタPJ1側においては、最初に投写されるフレーム画像に限って、時間差を設ける必要はない。ただし、それ以降のフレーム画像については、本来の投写とのタイミングと同期させるために、所定の時間差(遅延時間)を設けて表示することが必要である。
一方、プロジェクタPJ2においては、中間画像データG1(1.3フレーム)と現在のフレーム(2フレーム)との間でコンテンツ解析を行う。このコンテンツ解析により遅延時間T2として、図29(B)の例では0.4フレームが設定される。このようにして、遅延時間T2が設定されると、1.3+0.4=1.7フレームの中間画像データM2が生成され、この中間画像データM2がプロジェクタPJ2により投写される。
次に、2.8フレームの中間画像データG1(初期遅延時間は0.8フレーム)に対しては、初期遅延時間の0.8フレームが0.5以上(0.8≧0.5)であるので、プロジェクタPJ1側においては、中間画像データG1(2.8フレーム)と直前のフレーム(2フレーム)との間でコンテンツ解析を行う。このコンテンツ解析により遅延時間T1として、図29(C)の例では0.2フレームが設定される。このようにして、遅延時間T1が設定されると、2+0.2=2.2フレームの中間画像データM2が生成され、この中間画像データM2がプロジェクタPJ1により投写される。
一方、プロジェクタPJ2側においては、遅延時間T2を計算する。この遅延時間T2は、0.8−0.2=0.6フレームと求められる。そして、この遅延時間T2(0.6フレーム)経過後に、2.8フレームの中間画像データG1がプロジェクタPJ2により投写される。以降も上述したと同様の処理がなされることによる投写がなされる。
図31はコンテンツ解析部121によって得られたコンテンツ解析結果に基づいて生成されるテーブルの例を示す図であり、このテーブルはその都度更新される。たとえば、図29(B)の動作のように、中間画像データG1が1.3フレーム、現在のフレームが2フレームである場合に用いられるテーブルは、図31(A)のような内容である。
なお、図29(B)に示すように、中間画像データG1が1.3フレーム、現在のフレームが2フレームである場合は、設定される遅延時間T2は、「1−1.3=0.7」により0.7フレームが最大値となる。この場合、図31(A)のテーブルに示すように、コンテンツ解析によって得られた動き量及び明るさ変化量の範囲幅は、190〜220,163〜189,136〜162,・・・,0〜27というように設定され、これらの各範囲幅に対応して遅延時間が「0」,「0.1」,「0.2」,・・・,「0.7」というように設定される。
また、図29(C)の動作のように、中間画像データG1が2.8フレーム、現在のフレームが2フレームである場合に用いられるテーブルは、図31(B)のような内容である。図28(C)に示すように、中間画像データG1が2.8フレーム、直前のフレームが2フレームである場合は、設定される遅延時間T1は、「2.8−2=0.8」により0.8フレームが最大値となる。この場合、図31(B)のテーブルに示すように、コンテンツ解析によって得られた動き量及び明るさ変化量の範囲幅は、193〜220,169〜192,145〜168,・・・,0〜24というように設定され、これらの各範囲幅に対応して遅延時間が「0」,「0.1」,「0.2」,・・・,「0.8」というように設定される。
図32は遅延時間を設定するためのテーブルの作成例を説明するフローチャート(その1)であり、図33は遅延時間を設定するためのテーブルの作成例を説明するフローチャート(その2)である。なお、ここでは、動き量及び明るさの変化量の最大値が220であるとする。
図32において、まず、コンテンツ解析部121が初期遅延時間と現在のフレームから遅延時間として設定可能な最大値TMAXを設定する(ステップS101)。この最大値TMAXを遅延時間として設定可能な精度(たとえば、0.1フレーム)で除算し、それによって得られた値に1を加算した値を設定値数Sとする。
そして、動き量及び/又は明るさ変化量(この実施形態3では動き量及び明るさ変化量)の最大値CMAX(この実施形態3では220)を取得し(ステップS103)、その最大値CMAXを設定値数Sで除算し、それによって得られた値を範囲幅Wとし、余りをxとして保存する(ステップS104)。以降、図33のステップ105に続く。
図33において、n=0とし(ステップS105)、設定値x[0]=TMAX、設定範囲最小値min[0]=0、設定範囲最大値max[0]=範囲幅Wとする(ステップS106)。以降、nに+1して(ステップS107)、n<Sを判定する(ステップS108)。この判定の結果、n<Sであれば処理を終了し、n<Sでなければ、n=S−1であるか否かを判定し(ステップS109)、n=S−1の場合と、n=S−1でない場合とで処理を分け、n=S−1の場合はステップS110の処理、n=S−1でない場合はステップS111の処理を行う。
以上の処理を具体例を用いて説明する。たとえば2.8フレームの中間画像データとその直前のフレーム(2フレーム)との間でコンテンツ解析を行う場合、遅延時間として設定可能な最大値TMAXは、「TMAX=2.8−2=0.8フレーム」である。
今、設定可能な精度を0.1フレームとすると設定値数Sは、「S=(0.8/0.1)+1=8+1=9」と求められる。ここで、動き量及び明るさ変化量の最大値が220であるとすると、範囲幅Wは、「W=220/9=24余り(x)=4」となる。
これらにより、図34のように、n=0,1,2,・・・,8における設定値x[n]が、「0.8」,「0.7」,「0.6」,・・・,「0」、設定範囲最小値min[n]が0,25,49,・・・,193、設定範囲最大値max[n]が「24」,「48」,「72」,・・・,「220」と求められる。
この図34における設定範囲最小値min[n]と設定範囲最大値max[n]は、図31(B)のテーブルに示す動き量及び明るさ変化量の各範囲に対応し、設定値x[n]が遅延時間に対応する。以上のようにして遅延時間設定を行うためのテーブルをコンテンツ解析ごとに作成することができる。
以上説明したように、実施形態3によれば、実施形態1で述べたと同様の効果が得られるほか、実施形態2と同様、コンテンツの内容に応じてプロジェクタPJ1,PJ2で投写すべき中間画像データを生成するとともに、プロジェクタPJ1に対するプロジェクタPJ2の投写タイミングの遅延時間を設定するようにしている。これによって、動きの激しい場面や明るさの変化に応じた投写画像を得ることができ、動画の視認性をより一層高めることができ、かつ、高画質化を図ることができる。
また、実施形態3では、まず、現在のフレームと直前のフレームとでコンテンツ解析を行って、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間(初期遅延時間)に基づく第1の中間画像データ(中間画像データG1)を生成し、この中間画像データG1と元画像データの2つのフレーム間の時間的に長い区間でさらにコンテンツ解析を行って、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間(初期遅延時間)に基づく第2の中間画像データM2を生成するというような動作を行う。
このような動作を行うことにより、コンテンツの内容の変化により適合した中間画像データを生成することができ、動きの激しい場面や明るさの変化に、より適合した投写画像を得ることができる。これにより、動画の視認性をより一層高めることができ、かつ、高画質化を図ることができる。
なお、これまでの説明は、プロジェクタを2台とした場合であったが、プロジェクタが3台以上である場合も同様に実施可能である。
図35はプロジェクタが3台の場合の中間画像データ生成動作を概略的に説明する図である。また、図36はプロジェクタが4台の場合の中間画像データ生成動作(その1)を概略的に説明する図、図37はプロジェクタが4台の場合の中間画像データ生成動作(その2)を概略的に説明する図である。
まず、プロジェクタが3台の場合について説明する。図35に示すように、まず、元画像データの1フレームと2フレームとをコンテンツ解析し、そのコンテンツ解析により設定された遅延時間(0.2フレームの初期遅延時間とする)に基づく第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1とする)が生成されたとする(図35(A))。
ここで、中間画像データG1と元画像データの1フレームとの間の時間的な長さΔt1と、中間画像データG1と元画像データの2フレームとの間の時間的な長さΔt2とを比較する。この比較の結果、この場合、Δt1<Δt2であると判定されるので、今度は、1.2フレームの中間画像データG1と元画像データの2フレームとの間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第2の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM2)が生成されたとする(図35(B))。
ここで、中間画像データM2と1.2フレームの中間画像データG1との時間的な長さΔt1と、中間画像データM2と元画像データの2フレームとの時間的な長さΔt2とを比較する。
この比較の結果、この場合、Δt1>Δt2であると判定されるので、今度は、中間画像データM2と1.2フレームの中間画像データG1との間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期期遅延時間に基づく第3の中間画像データ(1.3フレームの中間画像データM3)が生成されたとする(図35(C))。
次に、図35(A)〜(C)の動作により生成された第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)、第2の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM2)、第3の中間画像データ(1.3フレームの中間画像データM3)を3つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3に割り当てる。このとき、3つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3の投写順序が、プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3の順序であるとすれば、プロジェクタPJ1には第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)、プロジェクタPJ2には第3の中間画像データ(1.3フレームの中間画像データM3)、プロジェクタPJ3には第2の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM2)をそれぞれ割り当てる。
一方、図35(A)において、1.2フレームの中間画像データG1と元画像データの2フレームとの間のコンテンツ解析を行った結果、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第2の中間画像データとして1.4フレームの中間画像データM2が生成されたとする(図35(D))。
ここで、1.4フレームの中間画像データM2と1.2フレームの中間画像データG1との時間的な長さΔt1と、1.4フレームの中間画像データM2と元画像データの2フレームとの時間的な長さΔt2とを比較する。この比較の結果、この場合、Δt1<Δt2であると判定されるので、今度は、中間画像データM2と元画像データの2フレームとの間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第3の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM3)が生成されたとする(図35(E))。
この図35(A),(D),(E)の動作により生成された第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)、第2の中間画像データ(1.4フレームの中間画像データM2)、第3の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM3)を3つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3に割り当てる。このとき、3つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3の投写順序が、プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3の順序であるとすれば、プロジェクタPJ1には第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)、プロジェクタPJ2には第2の中間画像データ(1.4フレームの中間画像データM2)、プロジェクタPJ3には第3の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM3)をそれぞれ割り当てる。
以上はプロジェクタが3台の場合であるが、プロジェクタが4台の場合は、図36及び図37に示す動作を行う。図36の動作は図35(B)以降の動作であり、図37は図35(D)以降の動作である。
まず、図36に動作について説明する。図36(A)は図35(B)と同じ状態であり、この図36(A)の状態では、1.8フレームの中間画像データM2と1.2フレームの中間画像データG1との時間的な長さΔt1が1.8フレームの中間画像データM2と元画像データの2フレームまでの時間的長さΔT2よりも長いので、この1.8フレームの中間画像データM2と1.2フレームの中間画像データG1との間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第3の中間画像データ(1.3フレームの中間画像データM3)が生成されたとする(図36(B))。
ここで、今度は、中間画像データM3と1.2フレームの中間画像データG1との時間的な長さΔt1と、中間画像データM3と1.8フレームの中間画像データM2との時間的な長さΔt2とを比較する。この比較の結果、Δt1<Δt2であると判定されるので、今度は、中間画像データM3と1.8フレームの中間画像データM2との間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第4の中間画像データとして1.5フレームの中間画像データM4が生成されたとする(図36(C))。
このように、図36(A)〜(C)より生成された第2の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM2)、第3の中間画像データ(1.3フレームの中間画像データM3)、第4の中間画像データ(1.5フレームの中間画像データM4)とそれ以前の図35(A)の動作により生成された第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)を4つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,PJ4に割り当てる。
このとき、4つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,PJ4の投写順序が、プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,PJ4の順序であるとすれば、プロジェクタPJ1には第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)、プロジェクタPJ2には第3の中間画像データ(1.3フレームの中間画像データM3)、プロジェクタPJ3には第4の中間画像データ(1.5フレームの中間画像データM4)、プロジェクタPJ4には第2の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM2)をそれぞれ割り当てる。
次に、図37の動作について説明する。図37(A)は図35(D)と同じ状態であり、図37(A)の状態では、1.4フレームの中間画像データM2と元画像データの2フレームとの間の時間的な長さΔt2の方が1.4フレームの中間画像データM2と1.2フレームの中間画像データG1との間の時間的な長さΔt1よりも長いので、この1.4フレームの中間画像データM2と元画像データの2フレームとの間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第3の中間画像データとして1.8フレームの中間画像データM3が生成されたとする(図37(B))。
ここで、中間画像データM3と1.4フレームの中間画像データM2との時間的な長さΔt1と、中間画像データM3と元画像データの2フレームとの時間的な長さΔt2とを比較する。この比較の結果、中間画像データM3と1.4フレームの中間画像データM2の方が長いので、今度は、中間画像データM3と1.4フレームの中間画像データM2との間のコンテンツ解析を行う。そして、このコンテンツ解析により設定された初期遅延時間に基づく第4の中間画像データとして1.6フレームの中間画像データM4が生成されたとする(図37(C))。
このように、図37(A)〜(C)の動作により生成された第2の中間画像データ(1.4フレームの中間画像データM2)、第3の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM3)、第4の中間画像データ(1.6フレームの中間画像データM4)とそれ以前の図35(A)の動作により生成された第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)を4つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,PJ4に割り当てる。
このとき、4つのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,PJ4の投写順序が、プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3,PJ4の順序であるとすれば、プロジェクタPJ1には第1の中間画像データ(1.2フレームの中間画像データG1)、プロジェクタPJ2には第2の中間画像データ(1.4フレームの中間画像データM2)、プロジェクタPJ3には第4の中間画像データ(1.6フレームの中間画像データM4)、プロジェクタPJ4には第3の中間画像データ(1.8フレームの中間画像データM3)をそれぞれ割り当てる。
以上の動作を行うことによって、3台以上の各プロジェクタに対してもそれぞれのプロジェクタに対応する中間画像データを生成して、生成した中間画像データを各プロジェクタに所定のタイミングで出力することができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限られるものではなく、種々変形実施可能であることは勿論である。たとえば、前述の各実施形態では、プロジェクタを2台とした場合、両方のプロジェクタに対して中間画像データを生成するようにしたが、中間画像データはいずれかのプロジェクタに対して生成するようにしてもよい。
図38は、2台のプロジェクタPJ1,PJ2のうちのいずれかのプロジェクタに対して中間画像データを生成する場合の各プロジェクタの投写タイミングを説明する図である。この図38の場合、画像データ処理装置は、元画像データの複数のフレーム(隣接する2つのフレーム)から中間画像データを生成し、その中間画像データを2台のプロジェクタのうちのいずれかのプロジェクタ(図38の例ではプロジェクタPJ2)に所定の遅延時間を有して出力するようにしている。
図38の例では、元画像データの1フレーム目と2フレーム目とから1.5フレームの中間画像データ、元画像の2フレーム目と3フレーム目とから2.5フレームの中間画像データ、・・・を生成し、プロジェクタPJ2からは、プロジェクタPJ1の元画像に対して、0.5フレームの遅延時間を有してそれぞれの中間画像データが投写される。
この図38の例は、最も単純な例であるが、これによっても、動画の視認性の向上や高画質化の効果が得られる。なお、この図38の例においても、前述の実施形態1で説明したように、遅延時間はユーザが所定の範囲で任意に設定することも可能であり、また、実施形態2及び実施形態3で説明したように、複数フレーム間のコンテンツ解析を行って、コンテンツ解析結果に基づいた遅延時間を設定することも可能である。
また、上述の実施形態2及び実施形態3においては、コンテンツ解析結果に基づいて設定される遅延時間は、動き量と明るさ変化量の両方を考慮した遅延時間(動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間)としたが、これに限られるものではなく、動き量と明るさ変化量のいずれか一方に対して設定された遅延時間を用いるようにしてもよい。
また、実施形態2及び実施形態3におけるコンテンツ解析は、実施形態2及び実施形態3では、2つのフレーム画像間(たとえば、元画像データの隣接する2つのフレーム間、元画像データの1つのフレームと1つの中間画像データ、2つの隣接する中間画像データ間など)で行う例について説明したが、それぞれ複数の画像データを用いて行うようにしてもよいことは勿論である。
また、実施形態2及び実施形態3においても、実施形態1で説明した遅延時間設定部115をさらに設け、ユーザによって遅延時間を所定範囲で任意に設定できるようにしてもよい。
また、本発明は以上説明した本発明を実現するための画像データ処理手順が記述された画像データ処理プログラムを作成し、その画像データ処理プログラムをフロッピィディスク、光ディスク、ハードディスクなどの記録媒体に記録させておくこともできる。したがって、本発明は、その画像データ処理プログラムの記録された記録媒体をも含むものである。また、ネットワークからその画像データ処理プログラムを得るようにしてもよい。
実施形態1に係る画像投写システムの構成を示す図。 実施形態1に係る画像投写システムに用いられる画像データ処理装置の構成を詳細に示す図。 実施形態1に係る画像投写システムの画像データ処理手順を説明するフローチャート。 図3のフローチャートにおける中間画像データの生成処理を簡略化して示す図である。 実施形態1に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを説明する図。 実施形態1において2つのプロジェクタPJ1,PJ2のうち一方のプロジェクタPJ1では中間画像データのみならず元画像をも投写を行う場合の表示タイミング示す図。 実施形態1においてプロジェクタが3台の場合の中間画像データ生成動作(その1)を概略的に説明する図。 実施形態1においてプロジェクタが3台の場合の中間画像データ生成動作(その2)を概略的に説明する図。 実施形態2に係る画像投写システムの構成を示す図 実施形態2に係る画像投写システムに用いられる画像データ処理装置の構成を詳細に示す図。 動き検出において用いられるブロックマッチング法について説明する図。 動き量に対する遅延時間の設定例を示す図。 動き量と遅延時間との対応を表すテーブルを示す図。 明るさの変化量に対する遅延時間の設定例を示す図。 明るさ変化量と遅延時間との対応を表すテーブルを示す図。 実施形態2に係る画像投写システムにおける画像データ処理装置のプロジェクタPJ1側の動作を説明するフローチャート。 実施形態2に係る画像投写システムにおける画像データ処理装置のプロジェクタPJ2側の動作を説明するフローチャート。 図16及び図17のフローチャートにおける中間画像データの生成処理を簡略化して示す図。 図16のフローチャートの具体的な動作例について説明する図である。 図17のフローチャートの具体的な動作例について説明する図である。 実施形態2に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを示す図。 実施形態2においてプロジェクタが3台以上の場合の中間画像データ生成動作を概略的に説明する図。 実施形態3に係る画像処理システムに用いられる画像データ処理装置11の構成を詳細に示す図。 実施形態3に係る画像投写システムにおける画像データ処理装置11の動作の一部を説明するフローチャート。 図24のステップS55において遅延時間が0.5フレーム未満であると判定された場合の処理手順を説明するフローチャート。 図24のステップS55において遅延時間が0.5フレーム以上であると判定された場合の処理手順を説明するフローチャート。 図25及び図26のフローチャートにおける中間画像データの生成処理(初期遅延時間が0.5フレーム未満である場合の処理)を簡略化して示す図。 図25及び図26のフローチャートにおける中間画像データの生成処理(初期遅延時間が0.5フレーム以上である場合の処理)を簡略化して示す図。 図24〜図26のフローチャートの具体的な動作例について説明する図。 実施形態3に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを示す図。 コンテンツ解析部121によって得られたコンテンツ解析結果に基づいて生成されるテーブルの例を示す図。 遅延時間を設定するためのテーブルの作成例を説明するフローチャート(その1)。 遅延時間を設定するためのテーブルの作成例を説明するフローチャート(その2)。 図32及び図33のテーブル作成処理例により求められた設定値x[n]、設定範囲最小値min[n]、設定範囲最大値max[n]の一例を示す図である。 実施形態3においてプロジェクタが3台の場合の中間画像データ生成動作を概略的に説明する図。 プロジェクタが4台の場合の中間画像データ生成動作(その1)を概略的に説明する図。 プロジェクタが4台の場合の中間画像データ生成動作(その2)を概略的に説明する図。 いずれかのプロジェクタに対して中間画像データを生成する場合の各プロジェクタの投写タイミングを説明する図。
符号の説明
11・・・画像データ処理装置、110・・・入力インタフェース、111・・・画像データ入力部、112・・・第1の出力バッファ、113・・・第2の出力バッファ、114・・・中間画像データ生成部、115・・・遅延時間設定部、116,118・・・出力インタフェース、117,119・・・画像データ出力部、121・・・コンテンツ解析部、PJ1,PJ2・・・プロジェクタ、SCR・・・スクリーン

Claims (23)

  1. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、
    前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力する画像データ処理装置と、
    を有することを特徴とする画像投写システム。
  2. 請求項1に記載の画像投写システムにおいて、
    前記画像データ処理装置は、前記遅延時間を所定範囲内で任意に設定可能とする遅延時間設定部を有することを特徴とする画像投写システム。
  3. 請求項1又は2に記載の画像投写システムにおいて、
    前記画像データ処理装置は、前記元画像データの複数のフレームに基づいてコンテンツ解析を行うコンテンツ解析部を有し、該コンテンツ解析部によるコンテンツ解析結果に基づいて前記遅延時間を所定範囲内で任意に設定可能とすることを特徴とする画像投写システム。
  4. 請求項3に記載の画像投写システムにおいて、
    前記コンテンツ解析部は、現在のフレームの画像に係る画像データを含む複数のフレームの画像に係る画像データに基づいて前記画像の動きの変化及び/又は明るさの変化を検出し、該検出結果に基づいて前記遅延時間を設定することを特徴とする画像投写システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像投写システムにおいて、
    前記nは2であることを特徴とする画像投写システム。
  6. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、
    前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力することを特徴とする画像データ処理装置。
  7. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、
    前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力することを特徴とする画像データ処理方法。
  8. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、
    前記投写画像に係る元画像データの複数のフレームから中間画像データを生成し、その中間画像データを前記n台のプロジェクタのうち少なくとも1つのプロジェクタに所定の遅延時間を有して出力する処理の実行が可能であることを特徴とする画像データ処理方プログラム。
  9. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、
    前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と、投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有する画像データ処理装置と、
    を有することを特徴とする画像投写システム。
  10. 請求項9に記載の画像投写システムにおいて、
    前記画像データ処理部は、前記n台のプロジェクタの少なくとも1台のプロジェクタに対しては、前記中間画像データとともに該中間画像データを生成する前の元画像データをも出力することを特徴とする画像投写システム。
  11. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、
    前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と、
    投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と、
    を有することを特徴とする画像データ処理装置。
  12. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、
    前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、
    投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、
    を有することを特徴とする画像データ処理方法。
  13. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、
    前記n台のプロジェクタのうち投写順番の早い順からm番目(mはn未満の正の整数)までのプロジェクタに対しては、前記m番目までのプロジェクタごとに設定された所定の遅延時間を有する中間画像データを前記投写画像に係る元画像データの複数フレームから生成して、前記生成された中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、
    投写順番が前記m番目よりあとのプロジェクタに対しては、前記m番目よりあとのプロジェクタごとに所定範囲内で任意に設定された遅延時間に基づく中間画像データを前記元画像データの複数フレームから生成し、生成した中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、
    を実行可能な画像データ処理プログラム。
  14. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成する機能と、前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成する機能と、生成されたそれぞれの第2の中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有する画像データ処理装置と、
    を有することを特徴とする画像投写システム。
  15. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成する機能と、
    前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成する機能と、
    生成されたそれぞれの第2の中間画像データを対応するプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と、
    を有することを特徴する画像データ処理装置。
  16. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成するステップと、
    前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成するステップと、
    を有することを特徴する画像データ処理方法。
  17. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレーム間をn分割して得られた時間間隔で、n−1個の中間画像を第1の中間画像データとして生成するステップと、
    前記n−1個の第1の中間画像データのうち前記元画像データの隣接する2つのフレームのいずれかのフレームに隣接する第1の中間画像データについては、少なくとも前記第1の中間画像データと前記隣接する元画像データとを用いてコンテンツ解析を行い、前記第1の中間画像データが隣接して存在する場合には、少なくとも前記隣接する中間画像データを用いてコンテンツ解析を行い、これらのコンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく第2の中間画像データをそれぞれ生成するステップと、
    を実行可能であることを特徴する画像データ処理プログラム。
  18. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタと、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成する機能と、前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成する機能と、前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成する機能と、前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能とを有する画像データ処理装置と、
    を有することを特徴とする画像投写システム。
  19. 請求項18に記載の画像投写システムにおいて、
    前記n個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てる際、n台のプロジェクタの投写順番と前記n個の中間画像データの時間軸上の順番とを対応させることを特徴とする画像投写システム。
  20. 請求項18又は19に記載の画像投写システムにおいて、
    前記画像データ処理装置は、前記nが2である場合、前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成する機能と、前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成する機能と、前記第1及び第2の中間画像データを前記2台のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力することを特徴とする画像投写システム。
  21. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理装置であって、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成する機能と、
    前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成する機能と、
    前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成する機能と、
    前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力する機能と、
    有することを特徴とする画像データ処理装置。
  22. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理方法であって、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成するステップと、
    前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成するステップと、
    前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成するステップと、
    前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、
    を有することを特徴とする画像データ処理方法。
  23. それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置されたn台(nは2以上の整数)のプロジェクタに対して前記投写画像に係る画像データを出力する画像データ処理プログラムであって、
    前記投写画像に係る元画像データの隣接する2つのフレームを含む複数フレームを用いてコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく前記隣接する2つのフレーム間の中間画像データを第1の中間画像データとして生成するステップと、
    前記生成された第1の中間画像データと前記隣接する2つのフレームとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、少なくとも前記第1の中間画像データと該第1の中間画像データに隣接する元画像データのフレームとを用いたコンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定される遅延時間に基づく中間画像データを第2の中間画像データとして生成するステップと、
    前記第2の中間画像データが生成された以降は、現時点で生成された中間画像データと該現時点で生成された中間画像データの時間的に前と後に存在する前記元画像データのフレーム又はすでに生成された中間画像データとの間の時間的長さを比較し、時間的長さの長い区間おいて、前記コンテンツ解析を行い、該コンテンツ解析により設定された遅延時間に基づく中間画像データを第3以降の第nの中間画像データとして生成するステップと、
    前記第1〜第nのn個の中間画像データを前記n個のプロジェクタに割り当てて、割り当てたプロジェクタに対し各プロジェクタ間で所定の遅延時間を有して出力するステップと、
    を実行可能であることを特徴とする画像データ処理プログラム。
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