JP2006195206A - 映像投写システム - Google Patents
映像投写システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006195206A JP2006195206A JP2005007156A JP2005007156A JP2006195206A JP 2006195206 A JP2006195206 A JP 2006195206A JP 2005007156 A JP2005007156 A JP 2005007156A JP 2005007156 A JP2005007156 A JP 2005007156A JP 2006195206 A JP2006195206 A JP 2006195206A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- delay time
- image
- image data
- frame
- frames
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
【課題】 任意の台数のプロジェクタを用いてスタック投写を行う際、動画の視認性を高めるとともに高画質化を図る。
【解決手段】 それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタPJ1,PJ2と、前記複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する画像データ処理装置11とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】 それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタPJ1,PJ2と、前記複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する画像データ処理装置11とを有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数のプロジェクタを用いてスタック投写を行うに好適な画像投写システム、画像データ処理装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムに関する。
近年、プロジェクタをはじめとして、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイを用いた大型画面の画像表示装置が注目を集めている。しかし、これらは従来から広く用いられているCRTディスプレイを用いた画像表示装置と比較すると、画面の明るさや動画像に対する視認性の点においてやや劣るという問題がある。
このような問題を解決するための技術の1つとして、プロジェクタの場合、スタック投写がある。スタック投写とは、複数台のプロジェクタを上下方向又は左右方向に並べて設置し、同じスクリーン上に画像を重ねて投写する投写技術である。
スタック投写の利点は、明るさが増すことが第1に挙げられる。このスタック投写技術を用いたものとしてたとえば特許文献1が挙げられる。
スタック投写の利点は、明るさが増すことが第1に挙げられる。このスタック投写技術を用いたものとしてたとえば特許文献1が挙げられる。
特許文献1は、プロジェクタをn台用いて、同一スクリーン上に画像を重ねて投写するものである。なお、n台のプロジェクタは、ある所定の時間差で交互に画像を投写するようにしている。たとえば、n台のプロジェクタを用いたシステムの場合、コンテンツ配信側で画像データを1/(フィールド周波数×n)の間隔で分割し、分割された画像データをコンテンツ受信側に配信し、コンテンツ受信側では、1/(フィールド周波数×n)の間隔でn台のプロジェクタが交互に投写するという動作を行うというものであり、これによって、動画の視認性を高めるとともに高画質化を図ることを期待したものである。
上述した特許文献1の技術は、n台のプロジェクタで投写すべき画像データは、コンテンツ配信側で各プロジェクタごとに生成して、ネットワークによってコンテンツ受信側に配信するものである。すなわち、コンテンツ配信側では、投写すべきプロジェクタの数に応じて、予め画像を分割して、分割した画像をコンテンツ受信側に配信している。
このため、特許文献1においては、コンテンツ配信側ではコンテンツ受信側のプロジェクタの台数に対応した画像データを予め分割して生成する必要がある。すなわち、コンテンツ配信側ではコンテンツ受信側で使用するプロジェクタの台数を決めておいた上で、その台数に応じた画像データを生成する必要がある。したがって、配信されてきた画像データを投写する側(コンテンツ受信側)で任意の台数のプロジェクタを使用するというような場合には対応できないという問題もある。
また、コンテンツ配信側において、コンテンツ受信側で使用するプロジェクタ数に応じた画像データを生成するということは、たとえば、コンテンツ受信側でn台のプロジェクタを用いたシステムの場合、画像データを1/(フィールド周波数×n)の間隔で分割し、分割された画像データをコンテンツ受信側に配信するという動作を行う。
このため、たとえば、24フィールド/秒の画像データを3台のプロジェクタを有するコンテンツ受信側に配信する場合は、72フィールド/秒の画像データをネットワークによって配信することになる。
このため、たとえば、24フィールド/秒の画像データを3台のプロジェクタを有するコンテンツ受信側に配信する場合は、72フィールド/秒の画像データをネットワークによって配信することになる。
したがって、配信すべきデータ量がプロジェクタの台数をnとすればn倍のデータ量となり、ネットワークのトラフィックの増大につながる。また、その画像データを受け取るコンテンツ受信側では、時間当たりの受信データ量が多いため、受信した画像データを一時的に保持するためのバッファを大容量のものとする必要があるとともに、各種の画像データ処理を高速に行う必要があるといった問題がある。
そこで本発明は、任意の台数のプロジェクタを使用したスタック投写を可能とし、動画の視認性や画像の高画質化を可能とし、かつ、ネットワークによって投写すべき画像データが配信されるような場合であっても、配信すべき画像データのデータ量の増大化を招くことのない画像投写システム、画像データ処理装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明の画像投写システムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタと、前記複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する画像データ処理装置とを有することを特徴とする。
このように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力するようにしたので、動画の視認性を高めることができるとともに、高画質化を図ることができる。
また、複数のプロジェクタによるスタック投写を行うので、画面全体の明るさを増すことができる。また、使用するプロジェクタは、汎用のプロジェクタであるので、本発明の画像投写システムの構築を容易に行うことができる。
また、複数のプロジェクタによるスタック投写を行うので、画面全体の明るさを増すことができる。また、使用するプロジェクタは、汎用のプロジェクタであるので、本発明の画像投写システムの構築を容易に行うことができる。
また、本発明の画像投写システムは、特許文献1に記載の技術のように、コンテンツ受信側のプロジェクタの台数に対応した画像データを、コンテンツ配信側などで予め分割して生成して配信するというものと異なり、コンテンツ受信側(本発明の画像投写システム側)において、各プロジェクタで投写すべき画像データを生成するようにしている。
このため、ネットワークを介して画像データを受信する場合であっても、ネットワーク上の画像データのデータ量はそのままであるので、ネットワークのトラフィックに影響を与えることがない。また、画像データを受け取る画像投写システム側では、受信する画像データの時間当たりのデータ量が増えることがないので、受信した画像データを一時的に保持するための大容量のバッファを備える必要がなくなる。
(2)前記(1)に記載の画像投写システムにおいては、前記画像データ処理装置は、前記連続したフレームの各画像に係る画像データをフレーム単位で前記遅延時間だけ保持するバッファを有することが好ましい。
これによって、画像データを所定の遅延時間を有して対応するプロジェクタに出力させることができる。
これによって、画像データを所定の遅延時間を有して対応するプロジェクタに出力させることができる。
(3)前記(1)又は(2)に記載の画像投写システムにおいては、前記画像データ処理装置は、前記遅延時間を任意に設定可能とする遅延時間設定部を有することが好ましい。
この遅延時間の設定はユーザなどが任意に設定できるもので、これによれば、投写すべきコンテンツなどに応じて、ユーザが任意に遅延時間を設定することができる。
この遅延時間の設定はユーザなどが任意に設定できるもので、これによれば、投写すべきコンテンツなどに応じて、ユーザが任意に遅延時間を設定することができる。
(4)前記(1)又は(2)に記載の画像投写システムにおいては、前記画像データ処理装置は、投写すべきコンテンツの内容を解析する機能と、コンテンツの内容の解析結果に基づいた遅延時間を設定する機能とを有するコンテンツ解析部を有することもまた好ましい。
これは、コンテンツ解析部がコンテンツの内容を解析して、その解析結果に基づいて適切な遅延時間の設定を可能とするもので、これによれば、コンテンツの内容に応じた最適な遅延時間を自動的に設定することができ、それによって、動画の視認性をより一層高めることができる。
(5)前記(4)に記載の画像投写システムにおいては、前記コンテンツ解析部は、現在のフレームの画像に係る画像データを含む複数のフレームの画像に係る画像データに基づいて前記画像の動きの変化及び/又は明るさの変化を検出し、該検出結果に基づいて前記遅延時間を設定することが好ましい。
これによれば、各フレームごとに、動きの変化及び/又は明るさの変化に応じた遅延時間を設定することができる。たとえば、動きの激しい場面や明るさの変化の激しい場面では遅延時間を短くし、逆に、動きの緩やかな場面や明るさの変化の緩やかな場面では遅延時間を長くするというような遅延時間設定を行う。これによって、コンテンツの内容の変化に追従した最適な遅延時間の設定が可能となり、動画の視認性をより一層高めることができる。
(6)前記(5)に記載の画像投写システムにおいては、前記動きの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の動き量として求め、求められた動き量に対応した遅延時間を設定することが好ましい。
これにより、動きの変化を適切に表すことができ、動きの変化に応じた最適な遅延時間設定が可能となる。
これにより、動きの変化を適切に表すことができ、動きの変化に応じた最適な遅延時間設定が可能となる。
(7)前記(5)に記載の画像投写システムにおいては、前記明るさの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の明るさ変化量として求め、求められた明るさ変化量に対応した遅延時間を設定することが好ましい。
これにより、明るさの変化を適切に表すことができ、明るさの変化に応じた最適な遅延時間設定が可能となる。
これにより、明るさの変化を適切に表すことができ、明るさの変化に応じた最適な遅延時間設定が可能となる。
(8)前記(5)に記載の画像投写システムにおいては、前記動きの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の動き量として求め、求められた動き量に対応した遅延時間を設定し、前記明るさの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の明るさ変化量として求め、求められた明るさ変化量に対応した遅延時間を設定し、前記動き量に対応した遅延時間と明るさ変化量に対応した遅延時間とから動きの変化と明るさの変化を考慮した遅延時間を設定することが好ましい。
これにより、動きの変化と明るさの変化の両方を考慮した遅延時間を設定することができる。
これにより、動きの変化と明るさの変化の両方を考慮した遅延時間を設定することができる。
(9)前記(8)に記載の画像投写システムにおいては、動きの変化と明るさの変化を考慮した遅延時間は、前記動き量に対応した遅延時間と明るさ変化量に対応した遅延時間との平均値とすることが好ましい。
これにより、動きの変化と明るさの変化の両方を考慮した遅延時間を容易、かつ、適切に求めることができる。
これにより、動きの変化と明るさの変化の両方を考慮した遅延時間を容易、かつ、適切に求めることができる。
(10)前記(6)、(8)、(9)のいずれかに記載の画像投写システムにおいては、前記動き量に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを作成し、該テーブルによってその時点の動き量に対応した遅延時間を取得可能とすることが好ましい。
このように、動き量に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを予め作成しておくことにより、動き量に対応した遅延時間を容易に取得することができる。
このように、動き量に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを予め作成しておくことにより、動き量に対応した遅延時間を容易に取得することができる。
(11)前記(7)〜(9)のいずれかに記載の画像投写システムにおいては、前記明るさ変化量に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを作成し、該テーブルによってその時点の明るさ変化量に対応した遅延時間を取得可能とすることが好ましい。
このように、明るさの変化に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを予め作成しておくことにより、明るさの変化に対応した遅延時間を容易に取得することができる。
このように、明るさの変化に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを予め作成しておくことにより、明るさの変化に対応した遅延時間を容易に取得することができる。
(12)本発明の画像データ処理装置は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する機能を有することを特徴とする。
このような画像データ処理装置を用いることによって、前記(1)の画像投写システムを容易に構築することができる。この(12)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(11)に記載した特徴を有することが好ましい。
このような画像データ処理装置を用いることによって、前記(1)の画像投写システムを容易に構築することができる。この(12)に記載の画像データ処理装置においても、前記(2)〜(11)に記載した特徴を有することが好ましい。
(13)本発明の画像データ処理方法は、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力することを特徴とする。
このような画像データ処理方法を用いることにより、画像データを所定の遅延時間を有して前記複数のプロジェクタに順次出力することができる。これによって、動画の視認性を高めることができるとともに、高画質化を図ることがでる。この(13)に記載の画像データ処理方法においても、前記(2)〜(11)に記載した特徴を有することが好ましい。
このような画像データ処理方法を用いることにより、画像データを所定の遅延時間を有して前記複数のプロジェクタに順次出力することができる。これによって、動画の視認性を高めることができるとともに、高画質化を図ることがでる。この(13)に記載の画像データ処理方法においても、前記(2)〜(11)に記載した特徴を有することが好ましい。
(14)本発明の画像データ処理プログラムは、それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する処理の実行が可能であることを特徴とする。
このような画像処理プログラムを用いることにより、画像データを所定の遅延時間を有して前記複数のプロジェクタに順次出力することができる。これによって、動画の視認性を高めることができるとともに、高画質化を図ることができる。この(13)に記載の画像データ処理プログラムにおいても、前記(2)〜(11)に記載した特徴を有することが好ましい。
このような画像処理プログラムを用いることにより、画像データを所定の遅延時間を有して前記複数のプロジェクタに順次出力することができる。これによって、動画の視認性を高めることができるとともに、高画質化を図ることができる。この(13)に記載の画像データ処理プログラムにおいても、前記(2)〜(11)に記載した特徴を有することが好ましい。
[実施形態1]
図1は実施形態1に係る画像投写システムの構成を示す図である。実施形態1に係る画像投写システムは、複数台(実施形態1では2台とする)のプロジェクタPJ1,PJ2と、これら各プロジェクタPJ1,PJ2に所定のタイミングで画像データを送る画像データ処理装置11とを有している。
図1は実施形態1に係る画像投写システムの構成を示す図である。実施形態1に係る画像投写システムは、複数台(実施形態1では2台とする)のプロジェクタPJ1,PJ2と、これら各プロジェクタPJ1,PJ2に所定のタイミングで画像データを送る画像データ処理装置11とを有している。
なお、プロジェクタPJ1,PJ2は、1つのスクリーンSCR上にそれぞれの投写画像が重ね合わされた状態で投写(スタック投写)されるように設置されている。また、プロジェクタPJ1,PJ2は、機械的な加工を何等加えていない汎用のプロジェクタである。
図2は実施形態1に係る画像投写システムに用いられる画像データ処理装置11の構成を詳細に示す図である。画像データ処理装置11は、たとえば、コンテンツ配信側などから配信されてきた画像データを、入力インタフェース111を介して入力する画像データ入力部112、画像データ入力部112に入力された画像データをフレーム単位で各プロジェクタPJ1,PJ2側に割り当てるフレーム割り当て部110、フレーム割り当て部110によってプロジェクタPJ1側に割り当てられたフレーム単位の画像データ(以下では、フレームという)をプロジェクタPJ1に出力インタフェース113を介して出力する画像データ出力部114、フレーム割り当て部110によってプロジェクタPJ2側に割り当てられたフレームを所定時間だけ遅延させるためのバッファ115、バッファ115に保持されたフレームをプロジェクタPJ2に出力インタフェース116を介して出力する画像データ出力部117、バッファ115に対して遅延時間を設定する遅延時間設定部118を有している。
また、画像データ入力部112は、入力された画像データを数フレーム分保持可能なバッファ119を有している。なお、以下では、画像データ入力部112が有するバッファ119を入力バッファ119と呼び、プロジェクタPJ2側に割り当てられたフレームを所定時間だけ遅延させるためのバッファ115を出力バッファ115と呼ぶことにする。
フレーム割り当て部110は、画像データ入力部112の入力バッファ119に保持された画像データの連続したフレームを各プロジェクタPJ1,PJ2に対しフレーム単位で交互に割り当てを行う。
たとえば、画像データのフレームを投写順にフレームF1,F2,F3,・・・とすれば、フレームF1はプロジェクタPJ1側、フレームF2はプロジェクタPJ2側、フレームF3はプロジェクタPJ1側、フレームF4はプロジェクタPJ2側というように、フレーム単位で交互にプロジェクタPJ1,PJ2に割り当てる。ここでは、奇数のフレーム番号を有するフレームはプロジェクタPJ1側、偶数のフレーム番号を有するフレームはプロジェクタPJ2側というような割り当てを行うものとする。
なお、フレーム割り当て部110は、割り当て後の各フレームを保持するバッファ(フレーム割り当て用バッファという)130を有しているものとする。
たとえば、画像データのフレームを投写順にフレームF1,F2,F3,・・・とすれば、フレームF1はプロジェクタPJ1側、フレームF2はプロジェクタPJ2側、フレームF3はプロジェクタPJ1側、フレームF4はプロジェクタPJ2側というように、フレーム単位で交互にプロジェクタPJ1,PJ2に割り当てる。ここでは、奇数のフレーム番号を有するフレームはプロジェクタPJ1側、偶数のフレーム番号を有するフレームはプロジェクタPJ2側というような割り当てを行うものとする。
なお、フレーム割り当て部110は、割り当て後の各フレームを保持するバッファ(フレーム割り当て用バッファという)130を有しているものとする。
また、入力インタフェース111は、ネットワークであってもよく、また、一般的な画像機器に用いられるD端子、S端子、コンポジット端子などであってもよい。したがって、入力インタフェース111に入力される画像データは、コンテンツ配信サーバなどからネットワークを介して配信される画像データであってもよく、また、ビデオカメラやテレビジョンチューナなどの画像機器からの映像データであってもよい。
また、出力インタフェース113,116は、ネットワークであってもよく、また、通常のアナログ用の画像データ入力端子であってもよい。ただし、プロジェクタPJ1,PJ2側の画像データ入力端子に従う。
また、遅延時間設定部118は、ユーザなどによって入力された設定値に基づいて遅延時間を設定し、かつ、設定した遅延時間に基づいて出力バッファ115の制御を行う機能を有するものである。なお、設定値の入力は、たとえば、設定値入力ボタンなどによって行うことも可能であり、また、リモートコントローラやパーソナルコンピュータなどからネットワークやUSBを介して行うことも可能である。
なお、遅延時間設定部118によって設定された遅延時間は、本発明の各実施形態では、フレーム数で表すものとする。すなわち、画像データのフレームレートが30フレーム/秒であるとすれば、遅延時間を1/30秒とした場合は、それをフレーム数で表すと1フレームとなり、遅延時間を1/60秒とした場合、それをフレーム数で表すと0.5フレームとなる。したがって、遅延時間として1フレームが設定されたとすれば、遅延時間としては1/30秒が設定されたことになり、また、遅延時間として0.5フレームが設定されたとすれば、遅延時間としては1/60秒が設定されたことになる。
また、出力バッファ115が保持する画像データは、遅延時間設定部118に設定された遅延時間としてのフレーム数が整数値でない場合は、設定されたフレーム数を切り上げた整数値とする。たとえば、遅延時間として設定されたフレーム数が0.5フレームであったとすると、0.5を切り上げて1として1フレーム分の画像データが出力バッファ115に保持される。また、遅延時間として設定されたフレーム数が1.5フレームであったとすると1.5を切り上げて2として、2フレーム分の画像データが出力バッファ115に保持される。
図3は図2で示した画像データ処理装置11におけるフレーム割り当て部110の処理手順を説明するフローチャートである。
図3において、まず、画像データ入力部112の画像データ(入力バッファ119に保持されている画像データ)をフレーム単位で取得する(ステップS1)。そして、フレーム割り当て部110に設けられたカウンタ(図示せず)の値nを0(n=0)とする(ステップS2)。続いて、処理すべきフレームの有無を判断し(ステップS3)、フレームがなければ処理を終了し、フレームがあれば、n=n+1を行う(ステップS4)。
ここで、nの値を判定する(ステップS5)。なお、この実施形態1では、プロジェクタの台数を2台としているので、n=1はプロジェクタPJ1、n=2はプロジェクタPJ2を表すものとする。
図3において、まず、画像データ入力部112の画像データ(入力バッファ119に保持されている画像データ)をフレーム単位で取得する(ステップS1)。そして、フレーム割り当て部110に設けられたカウンタ(図示せず)の値nを0(n=0)とする(ステップS2)。続いて、処理すべきフレームの有無を判断し(ステップS3)、フレームがなければ処理を終了し、フレームがあれば、n=n+1を行う(ステップS4)。
ここで、nの値を判定する(ステップS5)。なお、この実施形態1では、プロジェクタの台数を2台としているので、n=1はプロジェクタPJ1、n=2はプロジェクタPJ2を表すものとする。
このステップS5によりn=1であるか否かを判定した結果、n=1であれば、当該フレームをプロジェクタPJ1側のフレームとしてフレーム割り当て用バッファ130に保持したのちプロジェクタPJ1側に出力し(ステップS6)、ステップS3に戻る。また、n=2であれば、当該フレームをプロジェクタPJ2側のフレームとしてフレーム割り当て用バッファ130に保持したのちプロジェクタPJ2側に出力し(ステップS7)、カウントの値nをリセット(n=0)とし(ステップS8)、ステップS3に戻る。
なお、ステップS6の動作は、図2からもわかるよう、プロジェクタPJ1側に割り当てられたフレームが画像データ出力部114に送られ、画像データ出力部114によってプロジェクタPJ1に送られるといった動作である。また、ステップS7の動作は、プロジェクタPJ2側に割り当てられたフレームが出力バッファ115に送られ、出力バッファ115で所定時間(ユーザにより設定された時間)保持された後に画像データ出力部117に送られ、画像データ出力部117によってプロジェクタPJ2に送られるといった動作である。
以上の動作を繰り返すことによって、フレーム割り当て部110からは連続するフレームF1,F2,・・・がプロジェクタPJ1,PJ2側にフレーム単位で交互に出力される。
以上の動作を繰り返すことによって、フレーム割り当て部110からは連続するフレームF1,F2,・・・がプロジェクタPJ1,PJ2側にフレーム単位で交互に出力される。
図4は各プロジェクタPJ1側及びプロジェクタPJ2側の動作を示すフローチャートである。
まず、プロジェクタPJ1側の動作について図4(a)により説明する。プロジェクタPJ1側においては、フレーム割り当て部110から送られてくるフレーム(最初はフレームF1)が画像データ出力部114に送られ(ステップS11)、これにより、プロジェクタPJ1ではフレームF1に対する画像を投写する(ステップS12)。プロジェクタPJ1ではこのステップS11,S12の動作を繰り返し行うことで、フレームF1,F3,F5,・・・に対する画像を順次投写する。
まず、プロジェクタPJ1側の動作について図4(a)により説明する。プロジェクタPJ1側においては、フレーム割り当て部110から送られてくるフレーム(最初はフレームF1)が画像データ出力部114に送られ(ステップS11)、これにより、プロジェクタPJ1ではフレームF1に対する画像を投写する(ステップS12)。プロジェクタPJ1ではこのステップS11,S12の動作を繰り返し行うことで、フレームF1,F3,F5,・・・に対する画像を順次投写する。
一方、プロジェクタPJ2側においては、図4(b)に示すように、フレーム割り当て部110から送られてきたフレーム(最初はフレームF2)が出力バッファ115にユーザの設定した遅延時間(フレーム数)分だけ保持される(ステップS21)。このとき、前述したように、ユーザの設定した遅延時間(フレーム数)が整数値でない場合は、設定されたフレーム数を切り上げた整数値とする。たとえば、遅延時間として設定されたフレーム数が0.5フレームであったとすると、0.5を切り上げて1として1フレーム分の画像データが出力バッファ115に保持される。
そして、設定された遅延時間が経過したか否かを判定し(ステップS22)、設定された遅延時間が経過すると、出力バッファ115に保持されたフレーム(フレームF2)が画像データ出力部117に送られる(ステップS23)。これにより、プロジェクタPJ2はスクリーンSCR上にフレームF2に対する画像を投写する(ステップS24)。プロジェクタPJ2側では、このステップS21〜S24の動作を繰り返し行うことで、フレームF2,F4,F6,・・・に対する画像がプロジェクタPJ1の各フレームF1,F3,F5に対してユーザにより設定された時間差で順次投写される。
図5は実施形態1に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを説明する図である。
図5(a)は本来の投写画像データの投写タイミングを示す図であり、フレームF1,F2,F3,・・・が順次投写される。なお、各フレームF1,F2,F3,・・・の1フレーム分の時間はTであるとする。
図5(b)は、遅延時間設定部118に対し遅延時間として1フレーム(各フレームF1,F2,F3,・・・の1フレーム分の時間T)が設定された場合のプロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを示している。
プロジェクタPJ1側においては、図4(a)におけるステップS11,S12の処理がなされることによって、投写開始(t=0)からフレームF1,F3,F5,・・・の順でプロジェクタPJ1に出力される。
一方、プロジェクタPJ2側においては、図4(b)におけるステップS21〜S24の処理がなされることによって、プロジェクタPJ1の各フレームF1,F3,F5,・・・に対し、1フレーム分の時間差を有してフレームF2,F4,F6,・・・の順でプロジェクタPJ2に出力される。
このように、プロジェクタPJ1側においては、フレーム割り当て部110によって割り当てられた奇数番号のフレーム(フレームF1,F3,F5,・・・)がフレーム割り当て部110から画像データ出力部114に送られ、それによって、プロジェクタPJ1からはフレームF1,F3,F5,・・・に対する画像が順次投写される。
一方、プロジェクタPJ2側においては、フレーム割り当て部110によって割り当てられた偶数番号のフレーム(フレームF2,F4,F6,・・・)がフレーム割り当て部110から出力バッファ115に順次送られてくる。そして、この場合、遅延時間として1フレームが設定されているので、設定された遅延時間(1フレームに対応する時間)が経過すると、出力バッファ115に保持された1フレーム分の画像データがFIFOで画像データ出力部117に送られる。
このような動作を行うことにより、図5(b)に示すように、プロジェクタPJ1,PJ2は、連続したフレームの画像をフレーム単位で交互に投写する。このとき、プロジェクタPJ2は、プロジェクタPJ1の各フレームに対して1フレームの時間差を有して投写を行う。
このように、プロジェクタPJ1,PJ2が連続したフレームの画像をフレーム単位で交互に投写することにより、特に、高フレームレートの画像を投写する場合に有利なものとなる。高フレームレートの画像の場合は、液晶デバイスの応答速度の問題により画質の劣化が予想される。この場合、スタック投写を行わないで投写(1台のプロジェクタによる投写)を行おうとすると、1フレーム当りの投写時間(図5(a)における時間T)は短くなり、高速な応答が必要となる。
そこで、実施形態1で説明したような投写方法、すなわち、2台のプロジェクタPJ1,PJ2により、連続したフレームをフレーム単位で交互に投写する方法を採用することによって、見かけ上、各フレームは2倍の投写時間を有するため、応答速度の遅い液晶デバイスを搭載したプロジェクタであっても、高画質を維持することができる。
また、実施形態1に係る画像投写システムでは、コンテンツ配信サーバなどからネットワークを介して配信される画像データ、ビデオカメラやテレビジョンチューナなどの画像機器からの映像データなどを画像データ処理装置11に入力して、この画像データ処理装置11が、入力された画像データに対して、投写すべき画像に係る画像データを所定の遅延時間を有して複数のプロジェクタに順次出力する動作を行う。
すなわち、実施形態1では、特許文献1に記載の技術のように、コンテンツ受信側のプロジェクタの台数に対応した画像データをコンテンツ配信側などで予め分割して生成して配信するというものと異なり、コンテンツ受信側(画像投写システム側)において、各プロジェクタで投写すべき画像データを生成するようにしている。
このため、ネットワークを介して画像データを受信する場合であっても、ネットワーク上の画像データのデータ量はそのままであり、ネットワークのトラフィックに影響を与えることがない。また、画像データを受け取る画像投写システム側では、受信する画像データの時間当たりのデータ量が増えることがないので、受信した画像データを一時的に保持するための大容量のバッファを備える必要がなくなる。
また、実施形態1で用いられるプロジェクタPJ1,PJ2としては汎用のプロジェクタを用いることができるため、容易に本発明の画像投写システムを構築することができる。また、複数(実施形態1では2台)のプロジェクタを用いたスタック投写を行うため、画面全体の明るさを増すことができる。また、各プロジェクタPJ1,PJ2で時間差を設けて、連続したフレームをフレーム単位で交互に投写を行うことで、動画の視認性、高画質の画像を得ることができる。
なお、実施形態1においては、画像データ処理装置は、プロジェクタPJ2側のみに出力バッファを設けた構成としたが、図6に示すように、プロジェクタPJ1側にも出力バッファ121を設けるような構成としてもよい。この場合、プロジェクタPJ1側の出力バッファ121を第1の出力バッファ121、プロジェクタPJ2側の出力バッファ115を第2の出力バッファ115と呼ぶことにする。
図7は画像データ処理装置を図6に示すような構成とした場合のプロジェクタPJ1側の処理手順を説明するフローチャートである。
図7に示すように、フレーム割り当て部110によってプロジェクタPJ1側に割り当てられたフレーム(奇数番号のフレーム)は、第1の出力バッファ121に保持され(ステップS31)、この第1の出力バッファ121に保持されたフレームが所定のタイミングで画像データ出力部114に送られる(ステップS32)。これによって、プロジェクタPJ1により当該フレーム(フレームF1)に対する画像が投写される(ステップS33)。
図7に示すように、フレーム割り当て部110によってプロジェクタPJ1側に割り当てられたフレーム(奇数番号のフレーム)は、第1の出力バッファ121に保持され(ステップS31)、この第1の出力バッファ121に保持されたフレームが所定のタイミングで画像データ出力部114に送られる(ステップS32)。これによって、プロジェクタPJ1により当該フレーム(フレームF1)に対する画像が投写される(ステップS33)。
一方、プロジェクタPJ2側の処理手順は図4(b)と同様である。すなわち、プロジェクタPJ2側に割り当てられたフレームは、第2の出力バッファ115に保持されたのち、ユーザの設定した遅延時間だけの時間差を有して画像データ出力部117に送られる。これによって、プロジェクタPJ2により当該フレームに対する画像が投写される(プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングについては図5参照)。
この図7に示すように、プロジェクタPJ1側にもバッファ(第1の出力バッファ121)を設けることにより、フレーム割り当て部110にフレーム割り当て用バッファ130は特に設ける必要がなくなる。また、フレーム割り当て用バッファ130を設ける場合であってもそのバッファを小容量のものとすることができる。
なお、実施形態1では、ユーザの設定する遅延時間(フレーム数)として、1フレームとした場合について説明したが、遅延時間は所定の範囲(実施形態1の例では元の画像データの2フレーム分の時間以下とすることが望ましい)で任意に設定できることは勿論である。
なお、上述の実施形態1では、スタック投写を行うプロジェクタの台数は2台とした例について説明したが、2台に限られるものではなく任意の台数のプロジェクタを使用することが可能である。
たとえば、3台のプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3を用いてスタック投写を行う場合は、プロジェクタPJ1に対しては、フレームF1,F4,F7,・・・を割り当て、、プロジェクタPJ2に対しては、フレームF2,F5,F8,・・・を割り当て、プロジェクタPJ3に対しては、フレームF3,F6,F9,・・・を割り当てるというようにフレームの割り当てを行い、かつ、各プロジェクタ間で所定の時間差を有して各フレームを対応するプロジェクタに送るようにすればよい。
[実施形態2]
実施形態2に係る画像投写システムは、投写するコンテンツの内容に応じて、遅延時間の設定を可能とするものである。なお、この実施形態2も実施形態1と同様、2台のプロジェクタPJ1,PJ2を用いてスクリーンSCR上にスタック投写する例について説明する。
実施形態2に係る画像投写システムは、投写するコンテンツの内容に応じて、遅延時間の設定を可能とするものである。なお、この実施形態2も実施形態1と同様、2台のプロジェクタPJ1,PJ2を用いてスクリーンSCR上にスタック投写する例について説明する。
図8は実施形態2に係る画像投写システムの構成を示す図である。図8に示す画像投写システムは、図1に示した画像投写システムと構成は同じあるが、実施形態2では、コンテンツの内容に応じて遅延時間の設定を行うので、ユーザによる設定は不要となる。
図9は実施形態2に係る画像処理システムに用いられる画像データ処理装置の構成を詳細に示す図である。図9が実施形態1の説明で用いた図2と異なるのは、遅延時間設定部118の代わりにコンテンツ解析部120を有し、このコンテンツ解析部120がフレーム割り当て部110によるフレーム割り当て処理後のフレームに基づいてコンテンツの内容を解析し、その解析結果に基づいて遅延時間を設定する点である。なお、コンテンツ解析するフレームは、この実施形態2の場合、プロジェクタPJ1側に送るフレーム、すなわち、フレームF1,F3,F5,・・・を用いる。
また、コンテンツ解析部120は、この実施形態2の場合、フレームF1,F3,F5,・・・の画像データを解析し、画面全体の動きの変化及び/又は画面全体の明るさの変化を検出(実施形態2では画面全体の動きの変化及び画面全体の明るさの両方を検出するものとする)する機能と、この検出結果に応じて遅延時間を設定する機能と、設定された遅延時間(フレーム数)に基づいて出力バッファ115を制御する機能とを有している。
なお、動きの変化及び明るさの変化の検出のうち、動きの変化の検出を行った結果、動きの変化が大きい場合は遅延時間を短くし、動きの変化が小さい場合は遅延時間を大きくする。これは、動きの激しい場面で遅延時間を大きく設定すると、動画の視認性が悪くなり、残像感がより大きくなるからである。逆に、動きの緩やかな場面では、遅延時間を大きくとっても動画の視認性に大きな影響を与えないからである。
一方、動きの変化及び明るさの変化の検出のうち、明るさの変化の検出を行った結果、明るさの変化が大きい場合は遅延時間を短くし、明るさの変化が小さい場合は遅延時間を大きくする。これは、明るさの変化が大きい場合は、場面が変化する可能性が高く、このような場面で遅延時間を大きく設定すると、動画の視認性が悪くなり、残像感がより大きくなるからである。逆に、明るさの変化が小さい場合は、場面の変化は小さい場合が多く、この場合は、遅延時間を大きくとっても動画の視認性に大きな影響を与えないからである。
ここで、動きの変化の検出(動き検出という)について説明する。動き検出は、種々の方法によって行うことが可能であるが、ここでは、一般的なブロックマッチング法を用いて、フレーム間の動きベクトルを求める例について説明する。
ブロックマッチング法は、ブロック単位で動きを検出する方法であり、現在、注目しているフレームを含む複数のフレームを利用する。実施形態2では、現在、注目しているフレーム(tフレームとする)とその直前のフレーム(t−1フレームとする)を利用する。
たとえば、図10に示すように、tフレームにおけるブロックA1(L×Lのブロックサイズであるとする)をt−1フレームで動かして、tフレームのブロックA1と最もデータ値の近いブロックをt−1フレーム内で探索し、その場所と元の場所(破線で示す位置)とのずれ幅を動きベクトルとする。すなわち、以下の式において、Dが最小となるときの(i、j)を動きベクトルとする。
(1)式において、LはブロックA1のサイズ、x,yはブロックA1のx軸方向及びy軸方向における移動方向、i,jはブロックA1の移動量、tはフレームを表す。動きベクトルを求める最も簡単な方法は、(i,j)のすべての組み合わせについて(1)式を計算し、Dが最小となる(i,j)の組み合わせを求めるという方法である。
このようにして、tフレームにおいて、ブロックごとに動きベクトルを求め、求められたブロックごとの動きベクトルから画面全体の動き量を以下の式で計算する。すなわち、動きベクトルをVとし、n個の動きベクトルが得られたとすると、画面全体の動き量Mは、
と表すことができる。この(2)式によって得られた値がtフレームにおける画面全体の動き量となる。コンテンツ解析部120では出力バッファ115に保持された各フレームについて画面全体の動き量を計算する。
なお、動き量の計算は、上記のように、各フレームの画面全体について行うようにしてもよいが、計算処理を削減するために、画面中央の領域だけに対して行うようにしてもよい。これは、多くの場合、視聴者が注目するのは画面中央であることによるものである。
以上のようにして、tフレームの動き量(t−1フレームに対してどの程度動いたかを示す量)が検出されると、検出された動き量に応じた遅延時間の設定を行う。以下に、動き量に応じた遅延時間設定について説明する。
図11は動き量に対する遅延時間の設定例を示す図である。なお、この場合、動き量は、0〜220の範囲の値に正規化されるものとする。図11に示すように、動き量が0である場合は、遅延時間としてのフレーム数は2(2フレーム)とし、動き量が220である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0(0フレーム)とする。また、動き量が中間値の110である場合は、遅延時間としてのフレーム数は1(1フレーム)とする。このように、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)を予め設定しておくことができる。
そして、このようにして求められる動き量に対する遅延時間は、動き量から遅延時間の取得が可能なテーブルとして用意しておくことが可能である。
そして、このようにして求められる動き量に対する遅延時間は、動き量から遅延時間の取得が可能なテーブルとして用意しておくことが可能である。
図12は動き量から遅延時間(フレーム数)の取得が可能なテーブルの一例を示す図である。図12に示すように、たとえば、動き量が「0〜10」の範囲における遅延時間は「2フレーム」、動き量が「11〜20」の範囲における遅延時間は「1.9フレーム」、動き量が「201〜220」の範囲における遅延時間は「0フレーム」というような内容となっており、このようなテーブルを作成しておくことによって、動き量が求められれば容易に動き量に対する遅延時間を設定することができる。
以上、動き検出を行うことによって求められた動き量に応じた遅延時間を設定する例について説明したが、次に、明るさの変化の検出結果に応じた遅延時間を設定する例について説明する。なお、明るさの変化の検出というのは、ここでは輝度差を検出することであるとする。
まず、各フレームの画像データに対し、個々のフレームの画像データの画素の輝度値を取得する。そして、取得した輝度値の平均値を求め、求められた輝度値の平均値を当該フレームの全体の明るさであるとする。このようにして、各フレームにおいて、輝度値の平均値が求められると、フレーム間の輝度値の平均値の差を明るさ変化量とし、その明るさの変化量に基づいて遅延時間としてのフレーム数を設定する。
図13は明るさの変化量に対する遅延時間の設定例を示す図である。なお、この場合、明るさ変化量は、0〜220の範囲の値に正規化されるものとする。図13に示すように、明るさ変化量が0である場合は、遅延時間としてのフレーム数は2(2フレーム)であり、明るさ変化量が220である場合は、遅延時間としてのフレーム数は0(0フレーム)である。また、明るさ変化量が中間値の110である場合は、遅延時間としてのフレーム数は1(1フレーム)と設定される。このように、明るさ変化量に応じた遅延時間としてのフレーム数を予め設定しておくことができる。
そして、このようにして求められる明るさ変化量に対する遅延時間は、ここでは図示しないが、動き量と同様、明るさ変化量から遅延時間の取得が可能なテーブルとして用意しておくことが可能である。
そして、このようにして求められる明るさ変化量に対する遅延時間は、ここでは図示しないが、動き量と同様、明るさ変化量から遅延時間の取得が可能なテーブルとして用意しておくことが可能である。
以上のようにして、動き量に応じた遅延時間の設定と明るさ変化量に応じた遅延時間の設定を行うことができる。動き量に応じた遅延時間と明るさ変化量に応じた遅延時間のいずれか一方のみを用いることも可能であるが、実施形態2では、動き量と明るさ変化量の両方に基づいた遅延時間の設定を行うものとする。この動き量と明るさ変化量の両方に基づいて設定された遅延時間を、「動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間」と呼ぶことにする。
この動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間は、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)と明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)との平均値とする。たとえば、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)が0.3フレームであって、明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)が0.7フレームであったとすると、両者の平均を求め、0.5フレームを動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間として設定する。
なお、動き量に応じた遅延時間(フレーム数)と明るさ変化量に応じた遅延時間(フレーム数)との平均値が、設定可能精度以下の値となった場合には、四捨五入、切り捨て、切り上げのいずれかを行う。
一例として、この実施形態2のように、設定可能精度が小数点1位(0.1フレーム単位)までである場合には、たとえば、「求められた平均値が小数点2位以下の値となった場合には四捨五入する」というように決めておくことができる。これにより、平均値が0.52というように小数点2位以下の値として求められた場合は、遅延時間は0.5フレームとなる。
図14は動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間(フレーム数)の一例を示す図である。図14は、たとえば、コンテンツ解析を行ったフレームがフレームF1,F3、それに対する投写フレームがフレームF2である場合、そのフレームF2に対して設定される遅延時間(動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間)は0.8フレームであることを示している。この図14によれば、プロジェクタPJ2側が投写すべき各フレームごとに、動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間を容易に求めることができる。
図15は図9で示した画像データ処理装置11におけるフレーム割り当て部110の処理手順を説明するフローチャートである。図15は実施形態1の説明で用いた図3のフローチャートにおいて、ステップS5のあとにコンテンツ解析部120に対してフレームを送る処理(ステップS10)が追加されている点が異なる。この図15からもわかるように、コンテンツ解析部120には、プロジェクタPJ1側に送られるフレーム(実施形態2では、フレームF1,F3,F5,・・・)がコンテンツ解析部120に送られることになる。
図16はコンテンツ解析部120におけるコンテンツ解析処理を説明するフローチャートである。図16において、まず、プロジェクタPJ1における投写動作の開始に先立って、コンテンツ解析部120は、フレーム割り当て部110より2フレーム分の画像データ(現在のフレーム(tフレーム)とその直前のフレーム(t−1フレーム)のフレーム)の画像データを取得しているものとする(ステップS41)。
なお、この場合、コンテンツ解析に用いられる2つのフレームは、前述したように、プロジェクタPJ1側に送られるフレームであるので、フレームF1とフレームF3、フレームF3とフレームF5,・・・であり、ここでは、これら2つのフレームを現在のフレーム(tフレーム)とその直前のフレーム(t−1フレーム)とする。たとえば、現在のフレームがフレームF3であれば、フレームF3を現在のフレーム(tフレーム)とし、フレームF1を直前のフレーム(t−1フレーム)とする。
そして、コンテンツ解析部120がフレーム割り当て部110から2フレーム分の画像データを取得したか否かを判定する(ステップS42)。なお、コンテンツ解析部120がフレーム割り当て部110から2フレーム分の画像データを取得したか否かを判定するのは、動き量及び明るさ検出を行うために、現在のフレーム(tフレーム)とその直前のフレーム(t−1フレーム)の2つのフレームを必要とするためである。
ステップS42において、2フレーム分の画像データの取得がなされたと判定された場合、コンテンツ解析部120は、取得された2つのフレームに基づいて動き検出及び/又は明るさ変化検出を行い、動き量及び/又は明るさ変化量を求める(ステップS43)。なお、ここでは、動き量と明るさ変化量の両方を求めるものとする。
動き量及び明るさ変化量が求められると、動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間としてのフレーム数を設定し、設定された遅延時間としてのフレーム数を出力バッファ115に送る(ステップS44)。この動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間(フレーム数)は、前述したように、動き量に応じた遅延時間としてのフレーム数を取得するとともに、明るさ変化量に応じた遅延時間としてのフレーム数を取得し、これらの平均値を求めるなどして、動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間(フレーム数)を設定することができる。
図17はプロジェクタPJ2側の動作を説明するフローチャートである。なお、プロジェクタPJ1側の動作は、実施形態1の説明で用いた図4(a)と同じであるので、ここでは、プロジェクタPJ1側の動作については省略する。
図17において、まず、プロジェクタPJ2側に割り当てられたフレームをフレーム割り当て部110より出力バッファ115が受け取る(ステップS51)。出力バッファ115では受け取ったフレームをコンテンツ解析部120によって設定された遅延時間分だけ保持する(ステップS52)。
そして、コンテンツ解析部120によって設定された遅延時間が経過したか否かが判定され(ステップS53)、設定された遅延時間が経過すると、出力バッファ115に保持されたフレームが画像データ出力部117に送られる(ステップS54)。これにより、プロジェクタPJ2はスクリーンSCR上に当該フレームに対する画像を投写する(ステップS55)。
なお、プロジェクタPJ1は図4(a)に示すような処理手順でフレームF1,F3,・・・に対する各画像の投写動作を行い、プロジェクタPJ2はプロジェクタPJ1のフレームF1,F3,・・・の投写タイミングに対して、上記設定された遅延時間だけ遅れてレ−ムF2,F4,・・・に対する画像の投写を行う。
図18は実施形態2に係る画像投写システムにおける各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを示す図である。この図18は、プロジェクタPJ2で投写すべき各フレームF2,F4,・・・に対する動き量及び明るさ変化量を考慮した遅延時間が図14に示すように求められた場合の各プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングを示すものである。
図18に示すようにプロジェクタPJ1によるフレームF1の投写タイミング(t=0)から0.8フレーム遅延してプロジェクタPJ2がフレームF2に対する画像を投写し、プロジェクタPJ1によるフレームF3の投写タイミングから1.2フレーム遅延してプロジェクタPJ2がフレームF4に対する画像を投写するというような投写動作が行われる。
以上説明したように実施形態2によれば、実施形態1と同様の効果が得られるほか、実施形態2では、コンテンツの内容に応じてプロジェクタPJ2のプロジェクタPJ1に対する投写タイミングの遅延時間を設定することができる。これによって、たとえば、動きの激しい場面や明るさの変化が大きい場面では、遅延時間を小さくし、逆に、動きの緩やかな場面や明るさの変化の小さな場面では、遅延時間を大きくするというように、コンテンツの内容に応じた表示タイミング制御を行うことができ、より一層、動画の視認性を高めることができるとともに高画質化を図ることができる。
なお、実施形態2においては、画像データ処理装置は、プロジェクタPJ2側のみに出力バッファを設けた構成としたが、図19に示すように、プロジェクタPJ1側にも出力バッファを設けるような構成としてもよい。この場合、実施形態1と同様、プロジェクタPJ1側の出力バッファ121を第1の出力バッファ121、プロジェクタPJ2側の出力バッファ115を第2の出力バッファ115と呼ぶことにする。
画像データ処理装置を図19に示すような構成とした場合のプロジェクタPJ1側の処理手順は、実施形態1の図7で説明したと同様の動作を行う。すなわち、図7に示すように、フレーム割り当て部110によってプロジェクタPJ1側に割り当てられたフレーム(奇数番号のフレーム)は、第1の出力バッファ121に保持され(ステップS31)、この第1の出力バッファ121に保持されたフレームが所定のタイミングで画像データ出力部114に送られる(ステップS32)。これによって、プロジェクタPJ1により当該フレーム(フレームF1)に対する画像が投写される(ステップS33)。
一方、プロジェクタPJ2側の処理手順は図4(b)と同様である。ただし、この場合の遅延時間の経過判定(図4(b)のステップ22)は、コンテンツ解析部120により設定された遅延時間が経過したか否かの判定がなされる。すなわち、プロジェクタPJ2側に割り当てられたフレームは、第2の出力バッファ115に保持されたのち、コンテンツ解析部120により設定された遅延時間だけの時間差を有して画像データ出力部117に出力される。これによって、プロジェクタPJ2により当該フレームに対する画像が投写される(プロジェクタPJ1,PJ2の投写タイミングについて図18参照)。
この図19に示すように、プロジェクタPJ1側にもバッファ(第1の出力バッファ121)を設けることにより、フレーム割り当て部110にフレーム割り当て用バッファ130は特に設ける必要がなくなる。また、フレーム割り当て用バッファ130を設ける場合であってもそのバッファを小容量のものとすることができる。
[実施形態3]
実施形態3は、実施形態2に係る画像投写システムにおいて用いられるコンテンツ解析部120の処理量が多いことを考慮して、プロジェクタPJ1に送る画像データ(フレーム)を制御するものである。画像データ処理装置11の構成は、実施形態2の説明で用いた図9と同様である。
実施形態3は、実施形態2に係る画像投写システムにおいて用いられるコンテンツ解析部120の処理量が多いことを考慮して、プロジェクタPJ1に送る画像データ(フレーム)を制御するものである。画像データ処理装置11の構成は、実施形態2の説明で用いた図9と同様である。
この実施形態3を実現するには、コンテンツ解析部120は、図16のステップS41〜S44の動作を行ったのち、コンテンツ解析処理終了通知をフレーム割り当て部110に出力する。そして、フレーム割り当て部110では、コンテンツ解析処理終了通知を受け取ってから、プロジェクタPJ1側に割り当てたフレーム(奇数番号のフレーム)を出力する。このような処理を行うことによって、プロジェクタPJ1側では、コンテンツ解析処理の終了を待って投写を行うことができる。
なお、実施形態3においても前述の実施形態2と同様、プロジェクタPJ1側にも出力バッファ121を設ける構成としてもよい。この場合、第1の出力バッファ121にプロジェクタPJ1側のフレームをコンテンツ解析処理終了通知が来るまで保持しておき、コンテンツ解析部120がコンテンツ解析処理を終了したタイミングで、第1の出力バッファ121に保持された画像データを画像データ出力部に送るようにすればよい。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、実施形態2及び実施形態3においても、実施形態1で説明した遅延時間設定部118をさらに設け、ユーザによって遅延時間を任意に設定できるようにしてもよい。
また、本発明は以上説明した本発明を実現するための処理手順が記述された画像データ処理プログラムを作成し、その画像データ処理プログラムをフロッピィディスク、光ディスク、ハードディスクなどの記録媒体に記録させておくこともできる。したがって、本発明は、その画像データ処理プログラムの記録された記録媒体をも含むものである。また、ネットワークからその画像データ処理プログラムを得るようにしてもよい。
11・・・画像データ処理装置、110・・・フレーム割り当て部、111・・・入力インタフェース、112・・・画像データ入力部、113,116・・・出力インタフェース、114,117・・・画像データ出力部、115・・・出力バッファ、118・・・遅延時間設定部、119・・・入力バッファ、120・・・コンテンツ解析部、PJ1,PJ2・・・プロジェクタ、SCR・・・スクリーン
Claims (14)
- それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタと、
前記複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する画像データ処理装置と、
を有することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項1に記載の画像投写システムにおいて、
前記画像データ処理装置は、前記連続したフレームの各画像に係る画像データをフレーム単位で前記遅延時間だけ保持するバッファを有することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項1又は2に記載の画像投写システムにおいて、
前記画像データ処理装置は、前記遅延時間を任意に設定可能とする遅延時間設定部を有することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の画像投写システムにおいて、
前記画像データ処理装置は、投写すべきコンテンツの内容を解析する機能と、コンテンツの内容の解析結果に基づいた遅延時間を設定する機能とを有するコンテンツ解析部を有することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項4に記載の画像投写システムにおいて、
前記コンテンツ解析部は、現在のフレームの画像に係る画像データを含む複数のフレームの画像に係る画像データに基づいて前記画像の動きの変化及び/又は明るさの変化を検出し、該検出結果に基づいて前記遅延時間を設定することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項5に記載の画像投写システムにおいて、
前記動きの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の動き量として求め、求められた動き量に対応した遅延時間を設定することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項5に記載の画像投写システムにおいて、
前記明るさの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の明るさ変化量として求め、求められた明るさ変化量に対応した遅延時間を設定することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項5に記載の画像投写システムにおいて、
前記動きの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の動き量として求め、求められた動き量に対応した遅延時間を設定し、前記明るさの変化は、現在のフレームの画像を含む複数のフレームの画像の明るさ変化量として求め、求められた明るさ変化量に対応した遅延時間を設定し、前記動き量に対応した遅延時間と明るさ変化量に対応した遅延時間とから動きの変化と明るさの変化を考慮した遅延時間を設定することを特徴とする画像投写システム。 - 請求項8に記載の画像投写システムにおいて、
動きの変化と明るさの変化を考慮した遅延時間は、前記動き量に対応した遅延時間と明るさ変化量に対応した遅延時間との平均値とすることを特徴とする画像投写システム。 - 請求項6、8、9のいずれかに記載の画像投写システムにおいて、
前記動き量に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを作成し、該テーブルによってその時点の動き量に対応した遅延時間を取得可能とすることを特徴とする画像投写システム。 - 請求項7〜9のいずれかに記載の画像投写システムにおいて、
前記明るさ変化量に対応する遅延時間の取得が可能なテーブルを作成し、該テーブルによってその時点の明るさ変化量に対応した遅延時間を取得可能とすることを特徴とする画像投写システム。 - それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する機能を有することを特徴とする画像データ処理装置。
- それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力することを特徴とする画像データ処理方法。
- それぞれの投写画像を投写面上でスタック投写可能に設置された複数のプロジェクタが連続したフレームの各画像を所定の時間差を有して交互に投写可能とするように、前記連続したフレームの各画像に係る画像データを前記複数のプロジェクタに所定の遅延時間を有してフレーム単位で交互に出力する処理の実行が可能であることを特徴とする画像データ処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007156A JP2006195206A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 映像投写システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007156A JP2006195206A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 映像投写システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006195206A true JP2006195206A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36801334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005007156A Withdrawn JP2006195206A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 映像投写システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006195206A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010084710A1 (ja) * | 2009-01-20 | 2010-07-29 | パナソニック株式会社 | 表示装置及び表示制御方法 |
JP2011141341A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Canon Inc | 映像信号分配装置及びその制御方法、プログラム |
WO2018163875A1 (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-13 | ソニー株式会社 | 画像処理装置および方法 |
WO2019054179A1 (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-21 | ソニー株式会社 | 画像処理装置および方法 |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005007156A patent/JP2006195206A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010084710A1 (ja) * | 2009-01-20 | 2010-07-29 | パナソニック株式会社 | 表示装置及び表示制御方法 |
JP2011141341A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Canon Inc | 映像信号分配装置及びその制御方法、プログラム |
WO2018163875A1 (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-13 | ソニー株式会社 | 画像処理装置および方法 |
CN110383828A (zh) * | 2017-03-09 | 2019-10-25 | 索尼公司 | 图像处理设备和方法 |
US20200053330A1 (en) * | 2017-03-09 | 2020-02-13 | Sony Corporation | Image processing apparatus and method |
CN110383828B (zh) * | 2017-03-09 | 2022-02-08 | 索尼公司 | 图像处理设备和方法 |
US11601626B2 (en) | 2017-03-09 | 2023-03-07 | Sony Corporation | Image processing apparatus and method |
WO2019054179A1 (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-21 | ソニー株式会社 | 画像処理装置および方法 |
US11397376B2 (en) | 2017-09-12 | 2022-07-26 | Sony Corporation | Image processing device and method for suppressing a reduction in image quality |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4296218B1 (ja) | 映像表示装置 | |
US20060244848A1 (en) | Shading correction apparatus and image sensing | |
EP2227902B1 (en) | Interpolation frame generation apparatus, interpolation frame generation method, and broadcast receiving apparatus | |
JP2013165485A (ja) | 画像処理装置、撮像装置およびコンピュータブログラム | |
JP2011182193A (ja) | 補間フレーム生成装置及び方法 | |
CN110928509B (zh) | 显示控制方法、显示控制装置、存储介质、通信终端 | |
US9071731B2 (en) | Image display device for reducing processing load of image display | |
JP2006195206A (ja) | 映像投写システム | |
JP2005045807A (ja) | フィルムモードの判別装置およびその方法 | |
JP2006246307A (ja) | 画像データ処理装置 | |
JP2012014627A (ja) | 画像検出装置及び画像検出方法 | |
JP5015089B2 (ja) | フレームレート変換装置、フレームレート変換方法、テレビジョン受像機、フレームレート変換プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 | |
US10212316B2 (en) | Video processing apparatus | |
JP2006173713A (ja) | 画像投写システム | |
JP2006203615A (ja) | 画像投写システム | |
WO2019111704A1 (ja) | 画像処理装置および方法、並びに、画像処理システム | |
US11461882B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method, computer-readable medium for performing image processing using reduced image | |
JP6378589B2 (ja) | 撮像装置、その制御方法、及びプログラム | |
JP6346529B2 (ja) | 撮像装置、その制御方法、及びプログラム | |
JP2018191243A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP2012175193A (ja) | 画像表示装置及び画像表示方法、プログラム並びに記憶媒体 | |
KR101542253B1 (ko) | 영상표시기기 및 영상표시 방법 | |
CN111699672B (zh) | 视频控制装置和视频控制方法 | |
US8406304B2 (en) | Motion estimator | |
JP2018157348A (ja) | 画像処理装置、表示装置および画像処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070404 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080401 |