JP2006203290A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガードインターバル長が短時間かつ正確に判定できる受信装置を提供する。
【解決手段】 ISDB‐Tの信号を受信する受信装置において、受信された信号の有効シンボルとガードインターバルとの相関性を示す相関信号を取得する。そして、相関を示す信号Aと信号Aを一定の時間遅延させた信号Fとの差分を示す信号Bを生成する差分信号生成部701と、信号Bと信号Bを例えば63μs遅延させた遅延信号との差分を示す信号G3と、信号Bと信号Bを例えば126μs遅延させた遅延信号との差分を示す信号G4とを少なくとも生成する第2差分信号生成部702と、第2差分信号生成部702によって生成された複数の差分信号同士を比較し、送信されてきた信号のガードインターバル長を判定するピーク検出部703とを設ける。
【選択図】 図7

Description

本発明は、地上波デジタル放送に使用されるISDB‐T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)で規格された電波を受信可能な受信装置に関する。
現在、我が国では、ISDB‐T(Integrated Services Digital roadcasting-Terrestrial)と呼ばれる方式の地上波デジタル放送が行われている。ISDB‐Tは、マルチキャリア方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)の伝送方式を使ってデジタル信号を伝送するものである。
OFDMの伝送方式は、一連のデータを多数の搬送波に振り分けて得られる信号を伝送するものである。OFDM信号は、本来の信号である有効シンボルと、有効シンボルの前縁に設けられるガードインターバルとによってなる。ガードインターバルは、有効シンボルの後半の一部をコピーして生成される信号である。有効シンボルの長さを有効シンボル長、ガードインターバルの長さをガードインターバル長と記す。
なお、有効シンボルとは、信号のうち有効な信号として切り出される期間である。このため、有効シンボル長及びガードインターバル長は。時間の単位で表される。
ところで、OFDM信号には信号の種別が複数存在する。すなわち、ISDB‐Tでは、有効シンボル長が252μs、504μs、1008μsの3種、ガードインターバル長が有効シンボル長の1/4、1/8、1/16、1/32の値をとり得る。信号の種別は有効シンボル長とガードインターバル長との組合せで決定されるので、ISDB‐Tは12種類の信号を送信することが可能である。
このようなISDB‐Tで送信される信号を受信する場合、送信されてきた信号の有効シンボル長やガードインターバル長に応じて信号を受信処理する必要がある。このための構成として、12種類の送信信号の各々に対応する受信回路を設けることが考えられる。しかし、送信信号に応じた受信回路を複数設ける構成は、受信器の回路規模を大規模化し、装置のコストを高めるので好ましくない。
そこで、従来のISDB‐T用の受信器の多くは、ガードインターバルが有効シンボルの一部をコピーしたことを利用して送信信号の相関値をとり、しきい値よりも大きい相関値が取得される時間間隔によって有効シンボル長やガードインターバル長を検出する。そして、検出された有効シンボル長やガードインターバル長に応じて信号を受信している。このような従来技術としては、例えば、特許文献1に記載されたデジタル放送受信装置がある。
2002‐094402号公報
しかしながら、信号は、送信されてくる過程で外乱等によって減衰することがある。このため、信号の送信条件や状態によってはしきい値以上の相関値の検出が困難になり、特許文献1等に記載されたデジタル放送受信装置では有効シンボル長やガードインターバル長が正確に検出できない場合がある。
また、特許文献1の受信装置を適用して信号の有効シンボル長とガードインターバル長とを検出する場合、送信されてきた信号を12種類の信号の適切な受信条件の全てで受信し、得られた相関値を使った演算によって送信されてきた信号の有効シンボル長を判定し、さらに有効シンボル長とガードインターバル長とを切り分ける必要がある。このような従来技術は、信号の種別の判定にかかる時間が比較的長いという欠点がある。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、ガードインターバル長が短時間に判定でき、しかも相関値の絶対的な大きさによらず正確にガードインターバル長を判定できる受信装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の受信装置は、送信の対象の信号である有効シンボルと、当該有効シンボルの一部をコピーしてその有効シンボルに付したガードインターバルとを含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記ガードインターバルの長さを判定する受信装置であって、受信された信号の有効シンボルとガードインターバルとの相関性を示す相関信号を取得する相関信号取得手段と、前記相関信号と、該相関信号を一定の時間遅延させた相関遅延信号との差分を示す第1差分信号を生成する第1差分信号生成手段と、前記第1差分信号と第1差分信号を第1の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号と、前記第1差分信号と第1差分信号を第2の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号とを少なくとも生成する第2差分信号生成手段と、前記第2差分信号生成手段によって生成された複数の差分信号同士を比較し、送信されてきた信号のガードインターバル長を判定するガードインターバル長判定手段と、を備えたことを特徴とする。
このような発明によれば、送信の対象の信号である有効シンボルと、当該有効シンボルの一部をコピーしてその有効シンボルに付したガードインターバルとを含む信号を受信し、受信された信号の有効シンボルとガードインターバルとの相関性を示す相関信号を取得する。そして、相関信号と、この相関信号を一定の時間遅延させた相関遅延信号との差分を示す第1差分信号を生成する。さらに、第1差分信号と第1差分信号を第1の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号と、第1差分信号と第1差分信号を第2の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号とを少なくとも生成し、生成された複数の差分信号同士を比較して送信されてきた信号のガードインターバル長を判定することができる。
本発明の受信装置は、生成された複数の差分信号同士を比較してガードインターバル長を判定することができるので、演算等を使用することなくガードインターバル長を判定することができるので、ガードインターバル長が短時間に判定できる。また、生成された複数の差分信号同士を比較してガードインターバル長を判定する本発明は、相関値の絶対的な大きさによらず正確にガードインターバル長を判定できる受信装置を提供することができる。
また、本発明の受信装置は、前記ガードインターバル長が予め定められた複数の所定の長さを取り得ると共に、前記相関信号取得手段は、送信されてくる信号の有効シンボル長に対応するガードインターバル長が取り得る最短の長さに相当する時間ごとに相関信号を取得することを特徴とする。
このような発明によれば、ガードインターバル長が短い場合にも相関値のピークを確実に検出することができる。
また、本発明の受信装置は、前記遅延信号が、前記ガードインターバル長に相当する時間分前記第1信号を遅延して生成され、前記ガードインターバル長判定手段は、ガードインターバルの長さを、前記第2差分信号生成手段によって生成された複数の差分信号から最も大きい値を持つ信号の生成に使用された遅延信号の遅延時間に相当する長さを有するものと判定することを特徴とする。
このような発明によれば、第2差分信号生成手段によって生成された複数の差分信号から直ちにガードインターバルを判定することができる。このため、比較的短時間でガードインターバル長を判定することができる。また、複数の差分信号は信号の受信状態によって一様に変化するので、信号の受信状態によらず最も大きい値を持つ差分信号を特定することができ、信号の受信状態によらず正確にガードインターバル長を判定することができる。
また、本発明の受信装置は、前記第2差分信号生成手段が、互いに並列に構成された前記第1差分信号と第1差分信号を第1の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号を生成する回路と、前記第1差分信号と第1差分信号を第2の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号を生成する回路とを含むことを特徴とする。
このような発明によれば、第1差分信号と第1差分信号を第1の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号を生成する回路と、前記第1差分信号と第1差分信号を第2の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号を生成する回路とが並列に設けられるので、第1差分信号と第1差分信号を第1の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号と第1差分信号と第1差分信号を第2の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号とを同時に生成し、その大きさを直ちに比較することができる。このような発明によれば、ガードインターバル長判定にかかる時間をいっそう短縮することができる。
以下、図を参照して本発明に係る受信装置の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態の受信装置を説明するための図である。本実施形態の受信装置は、ISDB−T(地上波デジタル放送:Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)の規格によって送信される信号を受信する受信装置である。図2は、図1に示した受信装置によって受信される信号を示す図であって、信号が有効シンボルとガードインターバルとで構成されていることを示している。ガードインターバルは、有効シンボルの一部をコピーした信号であり、ガードインターバルとコピーされた有効シンボルの部分は相関性を有している。
また、本実施形態では、信号の有効シンボル長が252μs、504μs、1008μsの3種類ある。本実施形態では、有効シンボル長が252μsの信号をモードI、有効シンボル長が504μsの信号をモードII、有効シンボル長が1008μsの信号をモードIIIとする。
また、ガードインターバル長は、モードI〜IIIの各々について有効シンボル長の1/4、1/8、1/16、1/32の4種類をとり得る。このような本実施形態では、ISDB‐Tの信号が合計12種類の信号を送信し得るよう規格されている。
上記した規格によれば、例えば、有効シンボル長が1008μsである場合、ガードインターバル長はその1/32である31.5μsから1/4である252μsの値をとり得る。なお、有効シンボル長とガードインターバル長との関係をまとめ、図3として示す。
ISDB‐Tの信号を受信する場合、受信装置側は、基本的に12種類の信号のうちいずれが送信されてくるかを予め知ることはできない。このため、受信装置は、図1に示したように、相関ピーク生成部1と、ガードインターバル長判定部2とを備え、両者によって得られた判定結果に基づいて信号の種別を判定する。以下、本実施形態の受信装置を、相関ピーク生成部1、ガードインターバル長判定部2の各々について説明する。
相関ピーク生成部1
図4は、受信された信号の有効シンボル長とガードインターバル長との相関を示す相関ピーク生成部1の構成を説明するための図である。相関ピーク生成部1は、受信された信号の有効シンボルとガードインターバルとの相関性を示す相関信号を取得する相関信号取得手段として機能する構成であって、GI相関算出部401、移動平均算出部402を備えている。GI相関算出部401は、送信されてきた信号を共役変換する構成である。
本実施形態のGI相関算出部401は、入力されてきた虚数を含む信号を共役変換する共役変換部405、共役変換された信号を有効シンボル長の分だけ遅延させる遅延回路403、遅延回路403によって遅延された信号と遅延されていない信号とを複素乗算する複素乗算器407を備えている。
複素乗算器407によって複素乗算された信号は、実数変換部411によって虚数部(Q)と実数部(I)とがそれぞれ二乗されて実数に変換される。二乗された虚数部(Q2)と二乗された実数部(I2)との和(I2+Q2)は、信号Eとして移動平均算出部402に出力される。
ISDB‐Tでは、送信されてくる信号の有効シンボル長及びガードインターバル長は基本的に未知であり、規格上252μs、504μs、1008μsの3種の有効シンボル長をとり得る。このため、本実施形態では、遅延回路403が、有効シンボル長として規格上とり得る長さに対応させて3通りに信号を遅延させている。このような構成は、例えば、信号を252μs遅延させる回路、504μs遅延させる回路、1008μs遅延させる回路の3つの遅延回路及び3つの遅延回路を切り換えるスイッチで遅延回路403を構成することによって実現できる。
移動平均算出部402は、信号Eを、送信信号がとり得るガードインターバル長のうち最も短い遅延時間分だけ信号を遅延させる遅延回路404、遅延回路404によって遅延された信号Dと遅延されていない信号Eとの差を求める減算器408、減算された値をフーリエ変換して相関信号である信号Aを生成する高速フーリエ変換器410を備えている。また、移動平均算出部402は、分岐された信号Aと信号Eとを加算する加算器406を備えている。
なお、ISDB‐Tでは、ガードインターバル長が規格上、有効シンボル長の1/4、1/8、1/16、1/32の長さをとり得る。本実施形態では、ガードインターバル長が有効シンボル長の1/4、1/8、1/16の3通りの長さをとり得る信号を受信することを想定して受信装置を構成したものとする。このため、本実施形態でいう最も短い遅延時間は、有効シンボル長の1/16の長さである。
送信されてくる信号の有効シンボル長が未知である本実施形態では、有効シンボル長に1/16を乗じたガードインターバル長の長さも未知である。このため、遅延回路404は、有効シンボル長1008μsの1/16に相当する63μs、有効シンボル長504μsの1/16に相当する31.5μs、有効シンボル長252μsの1/16に相当する15.75μsの3段階に信号を遅延させることが可能に構成されている。移動平均算出部402は、信号の遅延時間ごとに相関値を検出する。相関値の検出に使用される63μs、31.5μsといった遅延時間は、ピーク検出窓とも言われる。
また、遅延回路404は、遅延回路403による信号の遅延時間に対応する時間信号Eを遅延させる。遅延回路403は有効シンボル長に相当する時間信号を遅延させ、遅延回路403によって遅延された信号は、遅延回路404によって遅延された信号の遅延の時間に相当する有効シンボル長の1/16に相当する時間遅延させられる。遅延回路403、遅延回路404における遅延時間の対応関係を以下に示す。
遅延回路403:252μs …遅延回路404:15.75μs
遅延回路403:504μs …遅延回路404:31.5μs
遅延回路403:1008μs …遅延回路404:63μs
このような遅延回路404を備えた移動平均算出部402によれば、信号E及び信号Eを遅延させた信号Dとをサンプリングし、サンプリングされた信号同士に相関性があったサンプルの数を順次加算することができる。サンプルの数を加算して得られる値を信号Eと信号Dとの相関値という。
なお、本実施形態では、有効シンボル長1008μsの信号が8192回サンプリングされる速度で信号をサンプリングし、相関性を検出するものとする。遅延回路404が信号Eを63μs遅延させる場合、信号Eは、512回のサンプリング分遅延することになる。
図5(a)、(b)、(c)は、信号Aを説明するための図である。図示した信号Aは、有効シンボル長が1008μsの信号を受信装置が受信し、以下の条件で処理した場合に得られるものである。
遅延回路403:受信された信号を1008μs遅延させて信号Eを生成
遅延回路404:信号Eを63μs遅延させて信号Aを生成
図5(a)は、信号のガードインターバル長が63μs(1/16)の場合に得られる信号Aを示す。図5(a)に示した信号は、信号の受信条件が有効シンボル長、ガードインターバル長と一致しているので、相関値が急峻なピークp1を示す。また、相関値が示すピークp1間の長さは、有効シンボル長1008μsとガードインターバル長63μとを加算した時間と一致する。
図5(b)は、信号のガードインターバル長が126μs(1/8)の場合に得られる信号Aを示す。図5(b)に示した信号は、63μsのピーク検出窓による1回目の相関値の検出以降も相関値のピークが表れるため、先端が平坦な形状のピークp2を示す。また、図5(c)は、信号のガードインターバル長が252μs(1/4)の場合に得られる信号Aを示す。図5(c)に示した信号は、63μsのピーク検出窓による1回目の相関値の検出以降もさらに長い時間相関値のピークが表れるため、先端がより長い時間平坦な形状のピークp3を示す。
なお、本実施形態の相関ピーク生成部1が備える遅延回路403は、図4に示したように複数の遅延回路をスイッチによって切り換える構成に限定されるものではない。例えば、図6に示すように複数の遅延回路603a〜603cを並列に接続し、それぞれの遅延回路から同時に信号を出力するようにしてもよい。また、図6に示したように、遅延回路を並列に接続して信号を同時に処理する場合、遅延回路603a〜603cの各々に対応して移動平均算出部402a〜402cを複数設ける。さらに、後段のガードインターバル長判定部2回路を複数並列に設ける必要が生じる。
ガードインターバル長判定部2
次に、ガードインターバル長判定部2について説明する。図7は、ガードインターバル長判定部2を説明するための図である。図7に示したガードインターバル長判定部2は、図4に示した相関ピーク生成部1に対応する構成であって、第1差分信号生成部701と、第2差分信号生成部702と、第2差分信号生成部702によって生成された複数の差分信号同士を比較し、送信されてきた信号のガードインターバル長を判定するピーク検出部703を備えている。
第1差分信号生成部701は、信号Aと、信号Aを一定の時間遅延させた信号F(相関遅延信号)との差分を示す信号B(第1差分信号)を生成する。このため、本実施形態の第1差分信号生成部701は、信号Aを一定の時間遅延させる遅延回路705と、信号Aと遅延回路705によって遅延された信号Fとの差分をとる減算器408を備えている。
遅延回路705は、63μs、31.5μs、15.75μsの3段階に信号を遅延させることが可能な構成である。63μsは有効シンボル長1008μsの信号の1/16のガードインターバル長であり、31.5μsは有効シンボル長504μsの信号の1/16のガードインターバル長である。減算器408は、信号Aと信号Fとの差分をとって信号Bを生成する構成である。
また、第2差分信号生成部702は、信号Bを第1の時間遅延させた信号Gと、第1の時間と異なる第2の時間遅延させた信号Gを生成する。そして、信号Bと信号G1との差分を示す信号C1、信号Bと信号G2との差分を示す信号C2とを少なくとも生成する。このため、第2差分信号生成部702は、遅延回路704と、信号Bと信号Gとの差分をとって信号Cを生成する減算器408を備えている。
本実施形態の遅延回路704は、受信される信号のガードインターバル長として想定される15.75μs、31.5μs、63μs、126μs、252μsの5段階に信号を遅延することが可能である。そして、信号Bを5段階に遅延させて5種類の信号G(G1、G2、G3、G4、G5)を生成し、信号Bとの差分をとる。
なお、遅延回路704は、信号Bが遅延回路705において遅延された時間に対応する時間分信号Bを遅延させて5種の信号G1、G2、G3、G4、G5を生成する。遅延回路704における信号の遅延時間と遅延回路705における信号の遅延時間との対応関係を以下に示す。
遅延回路705(信号B): 252μs
遅延回路704: 15.75μs(信号G1)、31.5μs(信号G2)、63μs(信号G3)
遅延回路705(信号B): 504μs
遅延回路704: 31.5μs(信号G2)、63μs(信号G3)、126μs(信号G4)
遅延回路705(信号B): 1008μs
遅延回路704: 63μs(信号G3)、126μs(信号G4)、252μs(信号G5)
第2差分信号生成部702は、以上のようにして生成された信号G1、G2、G3、G4、G5を減算器408で対応する信号Bと減算し、信号Cを生成する。信号Cはピーク検出部703に入力し、ピーク検出部703は、信号Cのピークを検出して有効シンボル長及びガードインターバル長を判定する。
図8(a)、(b)、(c)は、図5に示した信号Aに対応する信号Bを示した図である。図8(a)、(b)、(c)は、いずれも遅延回路403が1008μs信号を遅延させ、遅延回路404が信号を63μs遅延せた場合の信号Aと、信号Aを遅延回路705が63μs遅延させた場合に生成された信号Bを示している。なお、図8(a)、(b)、(c)は、いずれも受信装置が有効シンボル長1008μs、ガードインターバル長が63μsの信号を受信した場合の例である。
図8(a)に示した例では、ピークp1の立ち上がりとピークp1を63μs遅延させた信号の立下りのタイミングが一致し、ピークp1の立ち下がりとピークp1を63μs遅延させた信号の立上りのタイミングが一致する。このため、両者の差分をとって得られる信号Bは、急峻なピークp1’を持つ。なお、ピークp1’の間隔は、有効シンボル長とガードインターバル長とを加算した長さに相当する。
また、図8(b)に示した例では、信号Aのピークp2と信号Aを遅延させた信号とのピークとがずれ、信号Bはピークp1’よりも緩やかな立ち上がりを持つピークp2’を持つ。図8(c)に示した例では、信号Aのピークp3と信号Aを遅延させた信号とのピークとのずれ量がさらに大きくなり、信号Bのピークp3’に平坦な領域が存在している。
図9(a)、(b)、(c)、(d)は、図8(a)、(b)、(c)に示した信号Bと、信号Bを遅延回路704で遅延させて得られる信号Gとの差分を示す信号Cとの関係を示した図である。図9(a)は、図8(a)、(b)、(c)に示した信号Bを示している。また、図9(b)は、各信号Bを遅延回路704で63μs遅延させた信号G3と信号Bとの差分をとって得られた信号Cを示している。図中、信号Cで得られるピークをp1’b、p2’b、p3’bとして示し、信号p1’、信号p2’、信号p3’との対応を示す。
また、9(c)は、各信号Bを遅延回路704で126μs遅延させた信号G4と信号Bとの差分をとって得られた信号Cを示している。図中、信号Cで得られるピークをp1’c、p2’c、p3’cとして示し、信号p1’、信号p2’、信号p3’との対応を示す。9(d)は、各信号Bを遅延回路704で252μs遅延させた信号G5と信号Bとの差分をとって得られた信号Cを示している。図中、信号Cで得られるピークをp1’d、p2’d、p3’dとして示し、信号p1’、信号p2’、信号p3’との対応を示す。
遅延回路704は、入力した信号Bを63μs、126μs、252μsの順に遅延させる。このため、第2差分信号生成部702では、信号p1’bを持つ信号C、信号p1’cを持つ信号C、信号p1’dを持つ信号Cの順で信号Cが生成され、ピーク検出部703に入力する。なお、信号Cの生成順序はピークp2’、ピークp3’を持つ信号のいずれにおいても同様である。
ピーク検出部703は、第2差分信号生成部702によって生成された複数の差分信号から最も大きいピークを持つ信号の生成に使用された遅延信号の遅延時間に相当する長さをガードインターバルが有するものと判定する。
すなわち、図9に示した例では、有効シンボル長が1008μs、ガードインターバル長が1/16の63μsの信号を受信した場合、ピーク検出部703には、ピークp1’b、ピークp1’cを持つ信号C、ピークp1’dを持つ信号Cの順序で信号が入力される。ピーク検出部703は、入力された信号のうち最も大きなピークであるピークp1’bを生成した信号が遅延回路704において63μs遅延された信号であるので、受信された信号のガードインターバル長が63μsであると判定する。
また、本実施形態の受信装置が、有効シンボル長が1008μs、ガードインターバル長が1/8の126μsの信号を受信した場合、ピーク検出部703には、ピークp2’b、ピークp2’cを持つ信号C、ピークp2’dを持つ信号Cの順序で信号が入力される。ピーク検出部703は、入力された信号のうち最も大きなピークであるピークp2’cを生成した信号が遅延回路704において126μs遅延された信号であるので、受信された信号のガードインターバル長が126μsであると判定する。
さらに、本実施形態の受信装置が、有効シンボル長が1008μs、ガードインターバル長が1/4の252μsの信号を受信した場合、ピーク検出部703には、ピークp3’b、ピークp3’cを持つ信号C、ピークp3’dを持つ信号Cの順序で信号が入力される。ピーク検出部703は、入力された信号のうち最も大きなピークであるピークp3’dを生成した信号が遅延回路704において252μs遅延された信号であるので、受信された信号のガードインターバル長が252μsであると判定する。
図9に示したように、本実施形態の受信装置では、信号Cのうち、受信された信号のガードインターバル長分遅延させた信号Gと信号Bとの差分をとって生成された信号Cにおいて他の信号Cよりも大きい値(ピーク)を得ることができる。
この理由は、信号Aが相関値を示すピークを示し、信号Bが信号Aのピークの立ち上がりと立下りのタイミングで上に凸のピークと下に凸のピークを示すことによる。すなわち、信号Bは、ガードインターバルの開始と終了のタイミングで上または下に凸のピークを持つ。このような信号Bと信号Bを遅延させた信号Gとの差分をとって信号Cを生成すれば、ガードインターバル長分遅延させた遅延信号Gとの差分をとった信号Cにおいて最も大きいピークが表れる。
このような本実施形態の受信装置は、得られた信号Cのうちの最も大きいピークを示す信号を特定するだけで受信された信号のガードインターバル長を判定することができる。このような本実施形態によれば、信号のピークを判定するために信号を規格化する、あるいはしきい値を定めるといったことが不要になる。
また、本実施形態の受信装置では、受信された信号が微弱である場合、あるいは外乱等の影響を受けている場合に信号のピークがすべての受信条件で一様に変化する。このため、信号の受信状態によらず得られた信号Cのうちの最も大きいピークを特定することができ、受信された信号のガードインターバル長を正確に判定することができる。
このような本実施形態の受信装置は、相関値の絶対的な大きさによらず正確に有効シンボル長等を判定できる受信装置を提供できるものといえる。
なお、以上述べた実施形態は、有効シンボル長が1008μsの信号が受信された場合についてのみ述べている。有効シンボル長が1008μsの信号が受信された場合に遅延回路によって1008μs以外の時間遅延された信号は、図5に示したように明瞭なピークを持った信号Aを生成することがなく、信号Cにおいて1008μs遅延された信号より大きいピークを示すことがない。このため、本実施形態の受信装置は、ガードインターバル長と共に信号の有効シンボル長をも正確に判定することができる。
また、このような本実施形態の受信装置は、有効シンボル長とガードインターバル長とを同時に、しかも演算等することなく判定することができる。このため、本実施形態の受信装置は、従来技術よりも有効シンボル長及びガードインターバル長を短時間に判定することができるものといえる。
また、図7に示した遅延回路704は、信号を15.75μs遅延させる遅延回路、31.5μs遅延させる遅延回路、63μs遅延させる遅延回路、126μs遅延させる遅延回路、252μs遅延させる遅延回路を含む、各遅延回路をスイッチ等によって切り換えるよう構成することができる。また、図10に示すように、各遅延回路を並列に設け、信号Gの遅延時間が異なる信号Cを複数同時に生成することもできる。図10に示した構成によれば、ピーク検出部703が信号Cを直ちに比較して最も大きいピークを持つ信号Cを短時間で特定することができるので、ガードインターバル長の判定にかかる時間をいっそう短縮することができる。
なお、本実施形態では、相関ピーク生成部1を3種類の有効シンボル長に対応させた構成とし、遅延回路を各有効シンボル長に合わせた遅延時間に対応させて多段階に遅延時間を設定できる構成としている。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されるものではない。
すなわち、送信されてくる信号の有効シンボル長が既知である場合、あるいは特定の有効シンボル長の信号の受信を想定している場合、相関ピーク生成部1の遅延回路によって行われる遅延の時間を固定し、遅延回路404及び遅延回路705による遅延の時間も固定された有効シンボル長の1/16に固定するものであってもよい。
本発明の一実施形態の受信装置を説明するための図である。 図1に示した受信装置によって受信される信号を示す図である。 図2に示した信号の有効シンボル長とガードインターバル長との関係をまとめて示す図である。 図1に示した相関ピーク生成部の構成を説明するための図である。 図4に示した信号Aを説明するための図である。 図4に示した遅延回路の他の構成を示した図である。 図1に示したガードインターバル長判定部の構成を説明するための図である。 図4に示した信号Bを説明するため、図5に示した信号Aに対応させて信号Bを示した図である。 図8に示した信号Bと、信号Bを遅延回路で遅延させて得られる信号Gとの差分を示す信号Cとの関係を示した図である。 図7に示した遅延回路の他の構成を示した図である。
符号の説明
1 相関ピーク生成部、2 ガードインターバル長判定部
401 相関算出部、402 移動平均算出部、403、704、705 遅延回路
405 共役変換部、減算器 408、410 高速フーリエ変換器、
701 第1差分信号生成部、702 第2差分信号生成部、703 ピーク検出部

Claims (4)

  1. 送信の対象の信号である有効シンボルと、当該有効シンボルの一部をコピーしてその有効シンボルに付したガードインターバルとを含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記ガードインターバルの長さを判定する受信装置であって、
    受信された信号の有効シンボルとガードインターバルとの相関性を示す相関信号を取得する相関信号取得手段と、
    前記相関信号と、該相関信号を一定の時間遅延させた相関遅延信号との差分を示す第1差分信号を生成する第1差分信号生成手段と、
    前記第1差分信号と第1差分信号を第1の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号と、前記第1差分信号と第1差分信号を第2の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号とを少なくとも生成する第2差分信号生成手段と、
    前記第2差分信号生成手段によって生成された複数の差分信号同士を比較し、送信されてきた信号のガードインターバル長を判定するガードインターバル長判定手段と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記ガードインターバル長が予め定められた複数の所定の長さを取り得ると共に、前記相関信号取得手段は、送信されてくる信号の有効シンボル長に対応するガードインターバル長が取り得る最短の長さに相当する時間ごとに相関信号を取得することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記遅延信号は前記ガードインターバル長に相当する時間分前記第1信号を遅延して生成され、前記ガードインターバル長判定手段は、ガードインターバルの長さを、前記第2差分信号生成手段によって生成された複数の差分信号から最も大きい値を持つ信号の生成に使用された遅延信号の遅延時間に相当する長さを有するものと判定することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記第2差分信号生成手段は、互いに並列に構成された前記第1差分信号と第1差分信号を第1の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号を生成する回路と、前記第1差分信号と第1差分信号を第2の時間遅延させた遅延信号との差分を示す差分信号を生成する回路とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008160453A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Fujitsu Ltd 伝送モード、ガード長検出回路とその方法

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