JP2006202376A - 光ヘッドおよび光ディスクドライブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多層記録媒体を記録再生する光ヘッドを小型化するためにホログラムユニットを使った場合でも、フレアが大きくならないようにする。
【解決手段】ホログラムユニット1に実装された光源2から出射された光が、ホログラム3を透過してカップリングレンズ5によって平行光となり、光学素子6を透過し、立ち上げミラーによって反射され、1/4波長板を通り、対物レンズによって多層光記録媒体の所望の記録面に集光され、所望の記録面によって反射された光は、逆の経路を通ってホログラムユニット1に戻り、ホログラム3によって光路が変更され、ホログラムユニット1内の受光素子4に入光するものであって、光学素子6を凸レンズ6aと凹レンズ6bを組み合わせた構成とすることによって、カップリングレンズ5の焦点距離はf1だが、実質的な焦点距離はf2(f1<f2)となって長い焦点距離のレンズで集光されたことと同等の効果が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層記録媒体としての光ディスクに対して光を照射して情報の記録再生を行う光ヘッドおよび光ディスクドライブ装置に関する。
図9は従来の光ヘッドの光学系を示す説明図であり、21は光源、22は光源21から出射された光を平行光にするカップリングレンズ、23はビームスプリッタ、24は立ち上げミラー、25は1/4波長板、26は対物レンズ、27は多層光記録媒体、28は検出レンズ、29は受光素子を示す。この多層光記録媒体27は、2層記録であり、対物レンズ26に近い1層目をL0層、対物レンズ26から遠い2層目をL1層と称することにする。
光源21から出射された光は、カップリングレンズ22によって平行光となり、ビームスプリッタ23を透過し、立ち上げミラー24によって対物レンズ26側に反射され、1/4波長板25で円偏光になって、対物レンズ26によって多層光記録媒体27の所望の記録面(図9ではL0層)上に集光される。
多層光記録媒体27の所望の記録面(図9ではL0層)によって反射された光は、対物レンズ26、1/4波長板25を通って立ち上げミラー24で反射されてビームスプリッタ23へと入射する。このとき反射光はビームスプリッタ23によって検出レンズ28側に偏向され、検出レンズ28によって集光されて受光素子29の受光部に入光する。そして、受光素子29が受光した光信号は電気信号に変換されて出力される。
図10はホログラムユニットを使用した従来の光ヘッドの光学系を示す説明図であり、30はホログラム、31はホログラムユニットを示し、このホログラムユニット31には光源21、ホログラム30および受光素子29が備えられている。なお、図9に示す部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については、同一の符号が付されている。
ホログラムユニット31の光源21から出射された光は、ホログラム30を透過し、カップリングレンズ22によって平行光となり、立ち上げミラー24によって対物レンズ26側に反射され、1/4波長板25で円偏光になって、対物レンズ26によって多層光記録媒体27の所望の記録面(図9ではL0層)上に集光される。
多層光記録媒体27の所望の記録面(図9ではL0層)によって反射された光は、対物レンズ26、1/4波長板25を通って立ち上げミラー24で反射され、カップリングレンズ22を通ってホログラム30へと入射する。このとき反射光はホログラム30によって光路が変更され、受光素子29の受光部に入光する。そして、受光素子29が受光した光信号は電気信号に変換されて出力される。
また、従来におけるこの種の技術として、非特許文献1、または特許文献1,2に記載されたものがある。
非特許文献1には、2層メディアで発生する層間クロストーク(LCT)の低減に関することが記載されており、特に、他層からの反射光(フレア光)のディスク面における大きさを、中間層厚とOL(検出レンズ)のNA(開口数)から算出し、その後、検出レンズのNAと、屈折率比を考慮してPD(フォトダイオード)面でのフレア光のビームサイズを算出した結果、実測と一致することが確認された。この結果から、フレア低減のために自動球面収差補正システムが必要である、という点が記載されている。
特許文献1には、2層光ディスクのピックアップ装置において、再生(記録)していない面からの反射光が臨界角以上となって遮断されるようになる透過光学素子を設けることにより、再生(記録)している面からの反射光を受光する受光素子に再生(記録)していない面からの反射光がフレア光として入る量を低減する、という技術が記載されている。
特許文献2には、多層記録媒体を再生する光ヘッドにおいて、目的の層からの反射光を受光する受光素子と目的以外の層からのクロストーク光を受光する受光素子とを備え、差動演算することにより層間クロストークをキャンセルする、という技術が記載されている。
特開平9−180244号公報 特開2002−319177号公報 Analyses for Design of Drives and Disks for Dual-layer Phase Change Optical Disks Optical Data Storage 2003(May11-14,2003) T.Shintani 他 Hitachi
光記録媒体の大容量化を実現するために、記録面を複数設けて多層構造とすることは有効な手段である。しかしながら、多層記録媒体の所望の層に光を照射すると、所望の層以外の層からも反射光が発生する。所望の層からの反射光は受光素子に結像して信号検出が行われるが、所望の層以外の層からの反射光はフレア光となって受光素子に入ってくる。このようなフレア光は信号の検出精度を向上させるためにも小さいほうが望ましい。そこでフレア光についての検討が非特許文献1に記載されている。非特許文献1によるとフレアを小さくするためには、
1.検出レンズの焦点距離を大きくする
2.受光素子の面積を小さくする
3.多層記録媒体の層間隔(L0とL1の間隔、図9参照)を大きくする
といった対応をしなければならない。層間隔は記録媒体の標準化で規格として決まってしまうので、光ヘッドとして対応できるのは検出レンズの焦点距離を大きくするか、受光素子の面積を小さくするかのいずれかとなる。
フレアを少なくするために検出レンズの焦点距離と受光素子の面積を規定した例として、特許文献1に、光学系横倍率M(=検出レンズ焦点距離/対物レンズ焦点距離)、受光素子の寸法をDμm角とすると、D/M=8〜12μmが適していることが示されている。受光素子の寸法Dは約100μm角前後なので、光学系横倍率Mは8.3〜12.5となる。対物レンズを焦点距離3mm、NA0.65と想定すると、フレアを少なくするためには検出レンズ焦点距離は24.9〜37.5mmが適していることになる。
ところが、光ヘッドを小型化するためにホログラムユニットを使うと検出レンズの焦点距離は上記のような大きな焦点距離とすることはできない。ホログラムユニットを使用した光ヘッドの光学系においては、図9に示した光源からの光を取り込むカップリングレンズ22と検出レンズ28が、図10に示すように共通になる。カップリングレンズは光源からの光を少しでも多く取り込むために、一般的に焦点距離の短いレンズ(焦点距離10〜20mm程度)が使われるので対物レンズを焦点距離3mmとすると光学系の横倍率Mは3.3〜6.6になる。受光素子の寸法Dを約100μmとすると、D/M=15.2〜30.3μmとなる。したがってD/M=8〜12μmから外れてしまいフレアは大きくなってしまう。
本発明は、多層記録媒体を記録再生する光ヘッドを小型化するためにホログラムユニットを使った場合でも、フレアが大きくならないようにすることを実現した光ヘッドおよび光ディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、複数の記録面が所定の間隔を隔てて形成された光記録媒体に対して、レーザ光源からの光をカップリングレンズにより取り込み、対物レンズによって前記光記録媒体に集光照射して、前記光記録媒体からの反射光を集光して受光素子で検知する光ヘッドにおいて、前記光記録媒体からの反射光束のみを縮小する光学系を有することを特徴とする。このような構成により、光記録媒体からの反射光束だけを縮小することでカップリングレンズの焦点距離を変えずに検出レンズの焦点距離だけを大きくできるためフレア光を小さくできる。これによりノイズの小さい良好な信号を得ることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記光学系は、凸レンズ作用を有する光学素子と凹レンズ作用を有する光学素子とを有することを特徴とする。このように光記録媒体からの反射光束だけ縮小するために凸レンズと凹レンズを用いることにより、縮小率を任意に決めることができ、フレアが少なくなるように最適な縮小率にすることができると共に大きさも光ヘッドに入れる最適な大きさにすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記光学系は、前記カップリングレンズと前記対物レンズの間に配置されたことを特徴とする。このように、光記録媒体からの反射光束だけを縮小する光学系をカップリングレンズと対物レンズの間に置くことで平行光路中に配置でき、組み付け精度を緩和できる。
請求項4に係る発明は、請求項1,2または3に係る発明において、前記光学系を構成する光学素子は、光学的異方性材料からなるレンズであることを特徴とする。このように、光記録媒体からの反射光束だけを縮小する光学系の光学素子を光学的異方性材料からなるレンズとすることにより、光源からの光は透過し、光記録媒体からの反射光に対してのみレンズ作用を示すことができる。
請求項5に係る発明は、請求項1,2または3に係る発明において、前記光学系を構成する光学素子は、光学的異方性材料からなる回折型レンズであることを特徴とする。このように、光記録媒体からの反射光束だけを縮小する光学系の光学素子を光学的異方性材料からなる回折型レンズとすることにより、光源からの光は透過し、光記録媒体からの反射光に対してのみレンズ作用を示すことができるうえに、薄型化可能で、レンズ設計の自由度も大きくすることができる。
請求項6に係る発明は、請求項2〜4のいずれか1項に係る発明において、前記凸レンズ作用を有する光学素子と前記凹レンズ作用を有する光学素子とを一体化したことを特徴とする。このように、光記録媒体からの反射光束だけを縮小する光学系の光学素子を一体化することで、小型化と組み付け調整の簡素化を図ることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1項に係る発明において、前記レーザ光源と前記受光素子は同一パッケージ内に実装されていることを特徴とする。このように、光記録媒体からの反射光束だけを縮小する光学系を有すること、およびホログラムユニットのような光源と受光素子を一体化したユニットを用いることで、多層の光記録媒体により発生するフレアを小さくすることと光ヘッドの小型化を実現できる。
請求項8に係る発明は複数の記録面が所定の間隔を隔てて形成された光記録媒体に対して、レーザ光源からの光をカップリングレンズにより取り込み、対物レンズにより前記光記録媒体に集光照射して前記光記録媒体からの反射光を集光して受光素子で検知する光ヘッドにおいて、複数波長のレーザ光源と前記光記録媒体からの反射光束のみを縮小する光学系とを有し、前記光学系は少なくとも2つ以上の波長に対して作用することを特徴とする。このような構成により、光記録媒体からの反射光束だけを縮小する光学系は複数波長に対して縮小作用を示すので、複数の規格の異なる多層の光記録媒体に対してもフレアを小さくすることができ、良好な信号を得ることができるようになる。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記光学系は、前記複数波長のレーザ光源の光のうち、開口数が小さい対物レンズで集光される波長の光の反射光束をより縮小することを特徴とする。このように、光記録媒体からの反射光束だけを縮小する光学系は、複数波長のうち、開口数(NA)の小さい対物レンズで集光される波長の光束をより小さく縮小することでフレアに対して安定な信号を得られるようになる。これにより規格の異なる多層の光記録媒体すべてに対してフレアが小さくなるようにすることができる。
請求項10に係る発明は、光ディスクドライブ装置において、請求項1〜9のいずれか1項記載の光ヘッドを搭載したことを特徴とする。このような構成により、フレアを小さくして信頼性の高い信号が得られると同時にホログラムユニットを用いることができるのでドライブの薄型化を実現できる。さらにはノート型パソコンに搭載できる光ディスクドライブ装置を実現できるようになる。
本発明によれば、光記録媒体からの反射光束だけを縮小することでカップリングレンズの焦点距離を変えずに検出レンズの焦点距離だけを大きくできるため、フレア光を小さくできる。これによりノイズの小さい良好な信号を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態における光ヘッドの光学系を示す説明図であり、1はホログラムユニットを示し、このホログラムユニット1にはレーザ光を発生させる光源2、ホログラム3および受光素子4が備えられている。5はホログラムユニット1から出射された光を平行光にするカップリングレンズ、6は、図2に示すように凸レンズ6aと凹レンズ6bとからなる光学素子、7は立ち上げミラー、8は1/4波長板、9は対物レンズ、10は多層光記録媒体を示す。この多層光記録媒体10は、本実施の形態においては2層とし、以下、対物レンズ9に近い1層目をL0層、対物レンズ9から遠い2層目をL1層と称することにする。
図1に示すように、ホログラムユニット1に実装された光源2から出射された光は、ホログラム3を透過してカップリングレンズ5に取り込まれる。カップリングレンズ5の焦点距離f1は、光源2から出射された光をより多く取り込むこと、および取り込んだビームの最外周部の強度が一定以上に確保することを両立する距離に決められ、焦点距離f1は10〜20mm程度になるのが一般的である。カップリングレンズ5で平行光となった光は、光学素子6を透過し、立ち上げミラー7によって対物レンズ9側に反射され、1/4波長板8で円偏光になって、対物レンズ9によって多層光記録媒体10の所望の記録面(図1ではL0層)上に集光される。ここで光学素子6は、光源2から多層光記録媒体9へと向かう光に対しては透過するだけであって何ら作用を及ぼさない。
多層光記録媒体10のL0層によって反射された光は、対物レンズ9、1/4波長板8を通って立ち上げミラー7で反射されて光学素子6へと入射する。このとき多層光記録媒体10からの反射光は、1/4波長板8により偏光方向が90度回転している。光学素子6を通過した反射光はホログラム3によって光路が変更され、ホログラムユニット1内の受光素子4に入光する。
図2は光学素子6における多層光記録媒体10から反射された光の経路を示す説明図である。1/4波長板8による偏光に対して光学素子6は、図2に示すように光束を縮小する作用を示す。本実施の形態においては凸レンズ6aと凹レンズ6bを組み合わせて光束を縮小させることを例として説明する。凸レンズ6aの焦点距離をf1、凹レンズ6bの焦点距離をf2とし、レンズ間隔をdとすると、光学素子6の焦点距離fは、以下の(数1)の式で表される。
(数1)
1/f=1/f1+1/f2−d/(f1*f2)
例えば、凸レンズ6aの焦点距離f1=40mm、凹レンズ6bの焦点距離f2=−30mm、レンズ間隔d=10mmとすると、光学素子6の焦点距離fは(数1)の式よりf=∞となる。したがって、ビーム光束径が縮小されて平行光がカップリングレンズ5へと入射する。
入射した平行光はカップリングレンズ5で集光されて受光素子4へと導かれる。このときにカップリングレンズ5の焦点距離はf1だが、実質的な焦点距離はf2(f1<f2)となって長い焦点距離のレンズで集光されたことと同等の効果が得られる。
このように光学素子6は、光源2から多層光記録媒体9へと向かう光(往路光)に対しては透過するだけで何ら作用を及ぼさないので、カップリングレンズ5は従来通り光源2からの光を取り込むために最適な焦点距離に設計できる。さらに光学素子6は、多層光記録媒体から反射された光(復路光)に対しては光束を縮小する作用を示すので、カップリングレンズ5と組み合わせて焦点距離の長い検出レンズを実現することができる。したがってカップリングレンズ5と検出レンズが共用されるホログラムユニットを使った光学系においても、フレアの少ない良好な信号検出が可能となる。
また、光学素子6をカップリングレンズ5と対物レンズ9の平行光路中に配置することで、光学素子6の設置精度を緩くできる。またビーム径を縮小することによりホログラム3への入射ビーム径を小さくできる。これによりホログラム面積を小さくしたり、ホログラム厚さを薄くできるために、ホログラム3の生産性を向上させることができるというメリットも持っている。
上述したように、光学素子6によって光記録媒体10からの光だけを縮小させるためには、往路光と復路光の偏光方向の違いを利用すれば良い。また、光記録媒体10からの光の偏光方向に対してだけレンズ作用を生じさせるためには光学素子6を光学的異方性材料で形成すればよい。光学的異方性材料としては、LiNbO結晶やCaCOや液晶や有機延伸膜と言った材料がある。このような材料を使ってレンズを形成すれば、光源2からの光に対しては透過し、光記録媒体10からの光に対してはレンズ作用を発生させることができる。
図3は光学素子6の具体構成を示す断面図であり、図3(a)は凹レンズ6bの具体構成、図3(b)は凸レンズ6aの具体構成を示すものである。光学的異方性材料としては液晶を例に説明する。
光学素子6は、一方の表面を曲面に加工しかつ他方の表面を平面としたガラスと、光学的異方性材料としての液晶からなり、一対のガラスの曲面同士を対向させ、一対のガラスとの間に液晶を充填することによって構成される。ここで、一対のガラスの曲面が凸面であれば図3(a)に示すような凹レンズ6bとして構成され、凹面であれば図3(b)に示すように凸レンズ6aとして構成される。
液晶は、光源からの光(常光)に対してはガラスと同じ屈折率noを示すので単なる平板として透過し、多層光記録媒体10からの光(異常光)に対してはガラスと異なる屈折率neを示すのでレンズとして作用する。これにより多層光記録媒体10からの光だけを縮小させることが可能となる。
図4は光学素子6の他の具体構成を示す断面図であり、図4(a)は凹レンズ6bの具体構成、図4(b)は凸レンズ6aの具体構成を示すものである。光学的異方性材料としては液晶を例に説明する。
図4に示す構成は、光学素子6を回折型のレンズで実現するものである。すなわち、光学素子6は、2枚のガラスの間に光学的異方性材料としての液晶を充填したものであり、2枚のガラスにおける一方のガラスにおいて、液晶に接触する側の面に同心円状に凹凸を設けてそこに液晶を充填する。ここで、回折型のレンズが凸レンズとして機能するものであれば図4(a)に示すような凹レンズ6bとして構成され、凹レンズとして機能するものであれば図4(b)に示すような凸レンズ6aとして構成される。
このように光学素子6を回折型のレンズで実現することにより、薄型化できる上に、輪帯の周期構造を変えるだけでレンズの焦点距離を変えられるので加工が容易のなり、レンズの設計自由度が大きくなる。断面をブレーズ化(鋸刃状)すれば100%近い回折効率が得られる。
なお、図3に示す2つのレンズ6a,6bを、図5(a)に示すように一体化しても良く、同様に、図4に示す2つの回折型のレンズ6a,6bを、図5(b)に示すように一体化しても良く、このように一体化することによって、2つのレンズ6a,6bの間隔dや光軸の調整が光ヘッド組み付け時に不要となり、歩留まりや組み付け精度を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態として、図1〜図5に示す光学素子6をCDやDVDやBlu−Ray、HD−DVDなど規格の異なる多層光記録媒体に兼用する場合について説明する。ここでは、例としてDVD多層メディアとBlu−Ray多層メディアに対応する場合について説明する。
図6は本発明の第2の実施形態における光ヘッドの光学系を示す説明図であり、1aはHD−DVD用のホログラムユニット、1bはDVD用のホログラムユニット、1cはCD用のホログラムユニット、5a,5b,5cはカップリングレンズ、15a,15b,15cは偏向手段を示す。なお、図1に示す第1の実施形態における部材と同一の部材については同一の符号を付して、詳細な説明は省略した。
図6に示すように、ホログラムユニット1a,1b,1cが並列に設置され、ホログラムユニット1aからの出射光はカップリングレンズ5aによって平行光となり、偏向手段15aによって立ち上げミラー7に偏向される。同様に、ホログラムユニット1b,1cからの出射光はカップリングレンズ5b,5cによって平行光となり、偏向手段15b,15cによって立ち上げミラー7に偏向される。ここで、ホログラムユニット1a,1b,1cからの出射光における偏向手段15a,15b,15cによって偏向された後の光路は一致しており、立ち上げミラー7,1/4波長板8および対物レンズ9は各ユニット1a,1b,1cに兼用される。ここで、各偏向手段15a,15b,15cは、偏向手段15a,偏向手段15b,偏向手段15cの順で立ち上げミラー7に近づくように設置されており、図2〜図5を用いて説明した光学素子6は、偏向手段15bと偏向手段15cとの間の光路上に設置される。
なお、ビーム整形素子や収差補正素子等も設置されているが、本実施形態を説明する上で直接関係が無いため省略する。
ホログラムユニット1a,1b,1cから出射されるレーザ光の波長は各ユニットごとに異なっており、光学素子6を、図6に示すように配置することにより、DVD、Blu−Ray両方の光束を縮小させることができる。これによりどちらの多層メディアもフレアに対して安定な信号検出ができるようになる。さらに、図7に示すように、ODS2003に示される結果から、NA0.65のDVDとNA0.85のBlu−Rayでは、検出レンズのNA(NAdet)が同じであればNA0.85のBlu−Rayの方がフレアに強く、NAが同じ規格であれば検出レンズのNA(NAdet)が小さい(焦点距離が長い)方がフレアに強いことがわかる。これを本実施形態にあてはめると、NA0.85のBlu−RayよりもNA0.65のDVDの方がフレアに弱いので、DVDの検出レンズのNAを小さく(焦点距離が大きい)する方が、DVDがフレアに強くなり効果が大きいことがわかる。
このような構成にするためには、DVD多層メディアとBlu−Ray多層メディアを両方再生する光ヘッドにおいて、光学素子6によりDVDの光束をより縮小すればよい。なお、光学素子6が図5に示すような回折型レンズであれば、青色光よりも波長が長いDVD用の赤色光の方が同じピッチの回折素子であれば焦点距離が短くなるので、光束をより縮小できる。
以上に説明した光ヘッドは、光ディスクドライブ装置に搭載される。すなわち光ディスクドライブ装置には、光ヘッドを搭載しかつ光ディスクの半径方向に移動する駆動装置や、光ディスクを回転させるスピンドルモータ、およびスピンドルモータの回転制御や駆動装置の移動制御、さらに光ヘッドに対する信号の入出力制御等を行う制御装置、光ディスクのローディング装置等が備えられている。
そして、例えば、光ディスクドライブ装置とパーソナルコンピュータとを接続して図8に示すようなシステムを構成することにより、光ディスクドライブ装置とパーソナルコンピュータとの間で情報の送受信が行われる。
図2〜図5に示した光ヘッドを用いた光ディスクドライブ装置によれば、多層メディアによるフレアが小さくなるので信頼性の高い再生信号が得られる。また、ホログラムユニットを使うことができるので、光ヘッドが小型で経時変化や温度に対して安定である。さらに、光学素子6は偏光を利用しているので、光利用効率が高く、高速再生に適していることから、光ディスクドライブ装置の高速化が図れる。
本発明は、多層記録の光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ディスク装置の分野において有用である。
本発明の第1の実施形態における光ヘッドの光学系を示す説明図 図1の光学素子6の概略構成を示す説明図 図1の光学素子6の具体構成を示す説明図 図1の光学素子6の具体構成を示す説明図 図1の光学素子6の具体構成を示す説明図 本発明の第2の実施形態における光ヘッドの光学系を示す説明図 受光素子1辺の長さと2層メディアの中間層厚さとの比と、フレア光量比との関係を示す図 本発明の第2の実施形態における光ヘッドを有する光ディスクドライブ装置を用いた情報記録再生システムの一例を示す図 従来の光ヘッドの光学系を示す説明図 ホログラムユニットを使用した従来の光ヘッドの光学系を示す説明図
符号の説明
1,1a,1b,1c ホログラムユニット
2 光源
3 ホログラム
4 受光素子
5,5a,5b,5c カップリングレンズ
6 光学素子
6a 凸レンズ
6b 凹レンズ
7 立ち上げミラー
8 1/4波長板
9 対物レンズ
10 多層光記録媒体
15a,15b,15c 偏向手段

Claims (10)

  1. 複数の記録面が所定の間隔を隔てて形成された光記録媒体に対して、レーザ光源からの光をカップリングレンズにより取り込み、対物レンズによって前記光記録媒体に集光照射して、前記光記録媒体からの反射光を集光して受光素子で検知する光ヘッドにおいて、前記光記録媒体からの反射光束のみを縮小する光学系を有することを特徴とする光ヘッド。
  2. 前記光学系は、凸レンズ作用を有する光学素子と凹レンズ作用を有する光学素子とを有することを特徴とする請求項1記載の光ヘッド。
  3. 前記光学系は、前記カップリングレンズと前記対物レンズの間に配置されたことを特徴とする請求項1または2記載の光ヘッド。
  4. 前記光学系を構成する光学素子は、光学的異方性材料からなるレンズであることを特徴とする請求項1,2または3記載の光ヘッド。
  5. 前記光学系を構成する光学素子は、光学的異方性材料からなる回折型レンズであることを特徴とする請求項1,2または3記載の光ヘッド。
  6. 前記凸レンズ作用を有する光学素子と前記凹レンズ作用を有する光学素子とを一体化したことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の光ヘッド。
  7. 前記レーザ光源と前記受光素子は同一パッケージ内に実装されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の光ヘッド。
  8. 複数の記録面が所定の間隔を隔てて形成された光記録媒体に対して、レーザ光源からの光をカップリングレンズにより取り込み、対物レンズにより前記光記録媒体に集光照射して前記光記録媒体からの反射光を集光して受光素子で検知する光ヘッドにおいて、複数波長のレーザ光源と前記光記録媒体からの反射光束のみを縮小する光学系とを有し、前記光学系は少なくとも2つ以上の波長に対して作用することを特徴とする光ヘッド。
  9. 前記光学系は、前記複数波長のレーザ光源の光のうち、開口数が小さい対物レンズで集光される波長の光の反射光束をより縮小することを特徴とする請求項8記載の光ヘッド。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の光ヘッドを搭載したことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
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