JP2006202223A - 利用者端末及びプログラム - Google Patents

利用者端末及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006202223A
JP2006202223A JP2005015915A JP2005015915A JP2006202223A JP 2006202223 A JP2006202223 A JP 2006202223A JP 2005015915 A JP2005015915 A JP 2005015915A JP 2005015915 A JP2005015915 A JP 2005015915A JP 2006202223 A JP2006202223 A JP 2006202223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
distribution
user terminal
history
distribution history
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005015915A
Other languages
English (en)
Inventor
Shokei Kagota
将慶 籠田
Ikumi Fukuda
郁美 福田
Tatsuma Bise
竜馬 備瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2005015915A priority Critical patent/JP2006202223A/ja
Publication of JP2006202223A publication Critical patent/JP2006202223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】 コンテンツに付与した配信履歴に基づいて、配信先利用者端末及び配信コンテンツを選択することで、重複配信を減少させることができる流通システムを提供する。
【解決手段】 流通システム100において、利用者端末20は、データの通信可能エリア内に存在する他の利用者端末21を検出する。他の利用者端末を複数検出した場合、利用者端末20は、コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて配信先利用者端末を選択する。さらに、利用者端末は、記憶領域に記憶されたコンテンツの中から、配信する予定の配信コンテンツに対して、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻に関する配信履歴を付与する。そして、利用者端末は、選択した配信先利用者端末に対して当該配信コンテンツを配信する。このように、コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて複数の利用者端末の中から配信先利用者端末を選択することで、コンテンツの重複配信を減少させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、端末間での無線通信を利用して、情報を流通させる技術に関する。
ネットワーク技術の近代化に伴い、端末同士がサーバを介さず、対等な関係でデータのやり取りを行うP2P(Peer to Peer)などを利用したコンテンツ流通システムが考えられている(例えば、特許文献1)。
従来のコンテンツ流通システムにおいて、端末間でやり取りされるコンテンツは、利用者が設定するフィルタリング機能に依存していた。つまり、端末間のやり取りにより流通するコンテンツの種類は個人の嗜好に大きく左右されるものであり、多様な種類のコンテンツを一様に流通させることは困難であった。また、個人の嗜好によらず多様な種類のコンテンツを一様に流通させることができたとしても、既に受信済みのコンテンツがかなりの頻度で流通するという課題が生じていた。
特開2003−58770号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、コンテンツに付与した配信履歴に基づいて、配信先利用者端末及び配信コンテンツを選択することで、重複配信を減少させることができる流通システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、コンテンツデータ及び配信履歴を含むコンテンツを記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な利用者端末であって、複数の前記コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツ取得手段が取得したコンテンツを前記記憶領域に記憶する記憶手段と、前記データの送受信が可能な範囲内に存在する他の利用者端末を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した利用者端末の中から、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されたコンテンツを配信する配信先利用者端末を選択する配信先利用者端末選択手段と、前記配信先利用者端末及び配信時刻に関する情報を配信履歴として前記コンテンツに付与する配信履歴付与手段と、前記配信履歴を付与したコンテンツを前記配信先利用者端末に配信する配信手段と、を備える。
上記のように構成される利用者端末は、他の利用者端末等から取得したコンテンツを記憶するための記憶領域を保有している。ここで、コンテンツとは、利用者端末において表示する画像データ、発音する音声データ、実行ファイル等任意のデータを適用することができる。利用者端末は、データの通信可能エリア内に存在する他の利用者端末を検出する。他の利用者端末を複数検出した場合、利用者端末は、コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて配信先利用者端末を選択する。さらに、利用者端末は、記憶領域に記憶されたコンテンツの中から、配信する予定の配信コンテンツに対して、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻に関する配信履歴を付与する。ここで、配信元利用者端末とは、コンテンツを配信する利用者端末のことである。そして、利用者端末は、選択した配信先利用者端末に対して、当該配信コンテンツを配信する。このように、コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて複数の利用者端末の中から配信先利用者端末を選択することで、コンテンツの重複配信を減少させることができる。
上記利用者端末の一態様では、前記配信先利用者端末を、前記検出手段が検出した複数の利用者端末から選択する場合の条件を規定した端末選択ルールを取得する端末選択ルール取得手段をさらに備え、前記配信先利用者端末選択手段は、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、前記端末選択ルールとに基づいて前記配信先利用者端末を選択する。これによれば、利用者端末は、コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、予め任意に設定された端末選択ルールとに基づいて、複数の利用者端末の中から配信先利用者端末を選択することができる。よって、端末選択ルールに従って、コンテンツの重複配信を減少させることができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記配信先利用者端末へ配信するための配信コンテンツを、前記記憶領域に記憶されたコンテンツから選択する場合の条件を規定したコンテンツ選択ルールを取得するコンテンツ選択ルール取得手段と、前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツから、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、前記コンテンツ選択ルールとに基づいて前記配信コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、をさらに備え、前記配信手段は、前記コンテンツ選択手段が選択した前記配信コンテンツを配信先利用者端末へ配信する。これによれば、利用者端末は、コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、予め任意に設定されたコンテンツ選択ルールとに基づいて、複数のコンテンツの中から配信コンテンツを選択することができる。よって、コンテンツ選択ルールに従って、コンテンツの重複配信を減少させることができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記配信履歴の集計結果と、前記コンテンツ選択ルールとに基づいて、前記配信先利用者端末に配信するコンテンツの順番を決定する順番決定手段をさらに備える。これによれば、利用者端末は、コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、予め任意に設定されたコンテンツ選択ルールとに基づいて、複数のコンテンツの中から容易に配信するコンテンツの順番を決定することができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段と、前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴を削除し、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴を優先することで、新たな配信履歴を作成する配信履歴作成手段と、をさらに備える。本発明では、各コンテンツがそれぞれ配信履歴を有しているため、同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツであっても、それぞれ有する配信履歴が異なることが考えられる。これによれば、同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツを取得した場合、利用者端末は、自端末が記憶しているコンテンツに付与された配信履歴を優先する。よって、自端末のコンテンツに付与された配信履歴を中心として、配信先利用者端末や配信コンテンツを選択することができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段と、前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴に、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴を上書きすることで新たな配信履歴を作成する配信履歴作成手段と、をさらに備える。これによれば、同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツを取得した場合、利用者端末は、他の利用者端末から取得したコンテンツに付与された配信履歴を優先する。よって、他の利用者端末のコンテンツに付与された配信履歴を中心として、配信先利用者端末や配信コンテンツを選択することができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段と、前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴とを結合して新たな配信履歴とする配信履歴結合手段と、をさらに備える。これによれば、同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツを取得した場合、利用者端末は、取得したコンテンツに付与された配信履歴と、記憶されたコンテンツに付与された配信履歴とを結合する。よって、自端末と他の利用者端末双方の配信履歴を考慮して、配信先利用者端末や配信コンテンツを選択することができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記配信履歴は、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻が記憶された複数のレコードから構成されており、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶されたコンテンツに付与された配信履歴とを比較して、前記配信先利用者端末、前記配信元利用者端末及び前記配信時刻が同一のレコードがあるか否かを判定するレコード判定手段をさらに備え、前記配信履歴結合手段は、前記レコード判定手段が前記同一のレコードが存在すると判定した場合、当該同一のレコードの一方を削除して重複しないようにする。これによれば、重複するレコードを排除して、効率良く配信履歴を結合することができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記配信履歴は、前記レコードに関する制限情報が設定されており、前記配信履歴結合手段は、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶されたコンテンツに付与された配信履歴とが記憶しているレコードの一部を前記制限情報に基づいて削除するレコード削除手段をさらに備える。ここで、制限情報とは、レコード数による制限、総容量による制限及び時間による制限等が考えられる。このように、予め制限情報を設定しておくことで、配信履歴が必要以上に増大することを防止することができる。
上記利用者端末の他の一態様では、前記配信履歴付与手段は、複数の利用者端末から構成されるグループ単位で、前記コンテンツに前記配信履歴を付与する。これによれば、複数の利用者端末から構成されるグループ単位で配信履歴を作成して付与するため、利用者端末は、グループ単位でコンテンツの重複配信を防止すべく、配信先利用者端末の選択や配信コンテンツの選択を行うことができる。なお、利用者端末は、グループ単位の配信履歴に基づいて選択した配信先利用者端末にコンテンツを配信すると、種々の方法により、同一グループに属する他の利用者端末に当該コンテンツが配信されることとなる。ここで、種々の方法とは、マルチキャスト配信による方法や配信先利用者端末が他の利用者端末に転送する方法等が挙げられる。
本発明の別の観点では、コンテンツデータ及び配信履歴を含むコンテンツを記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能なコンピュータにより実行可能なプログラムであって、複数の前記コンテンツを取得するコンテンツ取得手段、前記コンテンツ取得手段が取得したコンテンツを前記記憶領域に記憶する記憶手段、前記データの送受信が可能な範囲内に存在する他の利用者端末を検出する検出手段、前記検出手段が検出した利用者端末の中から、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されたコンテンツを配信する配信先利用者端末を選択する配信先利用者端末選択手段、配信元利用者端末、前記配信先利用者端末及び配信時刻に関する情報を配信履歴として前記コンテンツに付与する配信履歴付与手段、前記配信履歴を付与したコンテンツを前記配信先利用者端末に配信する配信手段、として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の利用者端末を実現することができる。また、上述の利用者端末の各態様も同様に実現することができる。
本発明によれば、コンテンツに付与した配信履歴に基づいて、配信先利用者端末及び配信コンテンツを選択することで、重複配信を減少させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。本発明は、個人の嗜好に左右されずに、多様なコンテンツを広く一様に流通させることができるとともに、コンテンツの重複配信を減少させることができるものである。
[流通システム]
まず、本発明に係る流通システムについて説明する。図1に流通システムの概略構成を示す。図1に示す流通システム100は、複数の利用者端末を自律的に動作させ、繰り返し無線通信を行わせることで多様なコンテンツを広く一様に流通させるものである。
図1に示すように、流通システム100において、アクセスポイント3とサーバ4は、ネットワーク2を通じて通信可能に接続されている。ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。なお、サーバ4は、コンテンツデータベース(以下、「DB」と呼ぶ。)5に接続されている。
また、流通システム100において、アクセスポイント3、利用者端末20及び21は、相互に無線通信可能に接続されている。なお、図1には便宜上、1つのアクセスポイント3と、2つの利用者端末20及び21がそれぞれ記載されているが、流通システム100はこれらに限られるものではなく、複数のアクセスポイント及び複数の利用者端末が構成要素として含まれているものとする。また、無線通信としては、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)を含む各種の方法が使用可能であり、本実施形態ではBluetoothを適用することとする。なお、本発明において無線通信が赤外線通信の場合はアクセスポイントが赤外線ポートとなり、無線通信がICタグの場合はアクセスポイントがICタグリーダライタとなることとする。
まず、本システムによるコンテンツ流通方法の概要を述べておく。流通システム100を構成するアクセスポイント3は、利用者の興味をひく広告などに付随して設置されており、当該広告に関連付けされたコンテンツを複数の利用者端末に配信する情報配信端末である。アクセスポイント3は、通信可能エリア内に利用者端末が存在することを確認した場合、当該利用者端末にコンテンツを配信する。アクセスポイント3は複数設置されており、そこから各種コンテンツが利用者端末へ配信されることとなる。なお、アクセスポイント3は、ネットワーク2を介してサーバ4から各種コンテンツを取得している。サーバ4は、各アクセスポイント3に配信するコンテンツをコンテンツDB5に記憶し、管理している。
利用者端末20は、アクセスポイント3から取得したコンテンツを記憶領域へ記憶する。また、利用者端末20は、通信可能エリア内に他の利用者端末が存在するか否かを検索する。検索の結果、他の利用者端末が複数存在する場合、利用者端末20は、コンテンツが有する配信履歴と、予め保有している端末選択ルールとに基づいて、記憶領域に記憶されているコンテンツを配信する配信先利用者端末を選択する。このように、詳細は後述するが、コンテンツはそれぞれ配信履歴が付与されているものとする。さらに、利用者端末20は、コンテンツが有する配信履歴と、予め保有しているコンテンツ選択ルールとに基づいて、記憶領域に記憶されているコンテンツの中から、実際に配信先利用者端末へ配信する配信コンテンツを選択する。さらに、配信コンテンツに、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻の情報を配信履歴として付与する。そして、利用者端末20は、配信先利用者端末に配信コンテンツを配信する。
このようにして、利用者端末20は、アクセスポイント3及び他の利用者端末から各種コンテンツを取得する。そして、記憶領域に記憶された全てのコンテンツからコンテンツ選択ルールに基づいて選択した配信コンテンツを、通信可能エリア内に存在しており端末選択ルールに基づいて選択した配信先利用者端末に配信する。この繰り返しにより、流通システム100では、各種コンテンツが利用者端末間でやり取りされることになる。
[サーバ]
次に、サーバ4について詳しく説明する。サーバ4は、コンテンツDB5に接続されており、当該コンテンツDB5に記憶された各種コンテンツを、アクセスポイント3を介して利用者端末へ配信する。図2は、コンテンツDB5のデータ構造を模式的に示す図である。図2に示すように、コンテンツDB5は、コンテンツIDをキーとしてコンテンツデータ及び付加情報を記憶し、管理している。ここで、コンテンツデータとは、利用者端末上でコンテンツを閲覧するために必要となるコンテンツ本体の情報である。また、付加情報とは、コンテンツデータに関連付けられた情報であり、詳細は後述する。
[利用者端末]
次に、利用者端末について詳しく説明する。図3は、本発明の流通システム100における利用者端末20の内部構成を示したものである。なお、利用者端末21は、利用者端末20と同様の内部構成であるため、便宜上説明は省略する。
図3に示すように、利用者端末20は、表示機能210、無線通信機能211、端末選択機能212、端末選択ルール記憶機能213、コンテンツ選択機能214、コンテンツ選択ルール記憶機能215、配信機能216、記憶領域217、配信履歴付与機能218及び配信履歴結合機能219を保有している。
表示機能210は、記憶領域217に記憶されたコンテンツを利用者端末20上で表示する機能である。これにより、利用者は、記憶領域217に記憶されたコンテンツを利用者端末20上で自由に表示させ、閲覧することができる。
無線通信機能211は、アクセスポイント3や他の利用者端末21からのコンテンツの受信や、配信先利用者端末21へのコンテンツの配信等を行う機能である。また、無線通信機能211は、利用者端末20の通信可能エリア内に他の利用者端末が存在するか否かの検索を行う機能である。
端末選択機能212は、無線通信機能211が検出した通信可能エリア内における他の利用者端末の中から、後述する配信履歴付与機能218がコンテンツに付与した配信履歴と、端末選択ルール記憶機能213が記憶している端末選択ルールとに基づいて、配信先利用者端末を選択する機能である。
端末選択ルール記憶機能213は、通信可能エリア内に存在する複数の利用者端末の中から、配信先利用者端末を選択する場合の条件を規定した端末選択ルールを記憶する機能である。
コンテンツ選択機能214は、記憶領域217内に記憶されたコンテンツの中から、後述する配信履歴機能218がコンテンツに付与した配信履歴と、コンテンツ選択ルール記憶機能215が記憶しているコンテンツ選択ルールとに基づいて、配信コンテンツを選択する機能である。
コンテンツ選択ルール記憶機能215は、記憶領域217に記憶された複数のコンテンツの中から、配信コンテンツを選択する場合の条件を規定したコンテンツ選択ルールを記憶する機能である。
配信機能216は、端末選択機能212が選択した配信先利用者端末に、コンテンツ選択機能214が選択したコンテンツを配信する機能である。
記憶領域217は、無線通信機能211がアクセスポイント3や他の利用者端末から受信したコンテンツを記憶する領域である。記憶領域217に記憶されたコンテンツは、配信機能216により、配信先利用者端末に配信される。つまり、本発明では、利用者端末がコンテンツについて「受信」、「記憶領域に記憶」、「配信」を繰り返すことで複数の利用者端末間でコンテンツが蓄積伝播され、仮想的な流通システムを形成することができる。
配信履歴付与機能218は、コンテンツ選択機能214が選択したコンテンツに、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻に関する配信履歴を付与する機能である。なお、配信履歴の付与は、実際の配信前に一括して行われる。
配信履歴結合機能219は、無線通信機能211が受信したコンテンツと同一のコンテンツIDを有するコンテンツが、記憶領域217に存在するか否かを判定する機能である。ここで、コンテンツIDとは、各コンテンツの識別情報である。また、配信履歴結合機能は、同一のコンテンツIDを有するコンテンツが存在する場合に、双方のコンテンツが有する配信履歴を結合して新たな配信履歴とする機能である。
[コンテンツ]
次に、コンテンツについて詳しく説明する。図4は、コンテンツの構成を概念的に示したものである。図4に示すように、コンテンツは、付加情報、コンテンツデータ及び配信履歴から構成されている。コンテンツデータは、利用者端末上でコンテンツを閲覧する際に必要となるコンテンツ本体の情報である。
付加情報は、コンテンツデータに関連付いてタグ付けされた情報であり、サーバがコンテンツデータ内のキーワードから自動生成してもよいし、サーバ4やコンテンツ作成者が設定してもよい。付加情報として設定される情報の具体例としては、コンテンツデータを識別するコンテンツID、コンテンツデータを表すキーワード情報、コンテンツデータのジャンル情報、コンテンツデータの期限情報などが挙げられる。また、コンテンツ作成者の電子署名、改竄防止のためのハッシュ値など、コンテンツデータの原本性保証を行うためのデータを付加情報として設定してもよい。
なお、付加情報は、サーバ4やコンテンツ作成者が自動又は手動で設定する情報であり、コンテンツに含ませるか否かは任意である。つまり、コンテンツとしては、図4に示すように、付加情報、コンテンツデータ及び配信履歴から構成されるコンテンツと、コンテンツデータ及び配信履歴のみから構成されるコンテンツの2種類が考えられるが、本発明では、双方のコンテンツを適用することが可能である。
配信履歴は、詳細は後述するが、複数のレコードから構成されており、各レコードには配信元利用者端末及び配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とが記憶されている。ここで、端末IDとは、各利用者端末を識別する情報である。この配信履歴は、配信元利用者端末が配信時に配信コンテンツに付加することを基本とする。受信時に付加することとすると、配信元利用者端末が保有している当該コンテンツの配信履歴が書き換わらないからである。本実施形態では、各レコードに配信元利用者端末及び配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とを記憶することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、同時配信した内容等を配信履歴として記憶することとしてもよい。
上述のように、利用者端末20のコンテンツ選択機能214は、コンテンツ選択ルールに基づいて記憶領域217に記憶されたコンテンツの中から配信コンテンツを選択する。よって、具体的に、利用者端末20は、記憶領域217に記憶されたコンテンツが、コンテンツ選択ルールに規定された条件に合致するか否かを判定する。判定に際しては、配信履歴、付加情報及びコンテンツデータが利用される。なお、条件に合致するか否かにおいて、利用者端末20は、条件が数字系データの場合は閾値の大小で判定を行い、条件が文字系データ場合は完全一致又は部分一致で判定を行う。
[端末選択処理]
次に、端末選択処理について詳しく説明する。端末選択処理とは、利用者端末が、通信可能エリア内に存在する複数の利用者端末の中から、コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、端末選択ルールとに基づいて、配信先利用者端末を選択する処理である。これによれば、利用者端末自身が有する記録から集計するのではなく、その場その場で保有するコンテンツが有する記録に基づいて配信先利用者端末を選択することができる。よって、自端末のみならず、周囲の利用者端末の履歴も考慮した上で、配信先利用者端末を選択することができる。
(i)配信回数や配信個数に基づく場合
ここで、配信回数や配信個数に基づいて端末選択処理を行う場合について説明する。
まず、利用者端末が記憶しているコンテンツが1つの場合における端末選択処理について、図5及び図6を参照して説明する。図5(a)は、利用者端末Bが利用者端末D乃至Fに対してコンテンツを配信する際の概略構成を示している。図5(b)は、1つの配信履歴に基づいて配信回数を集計する場合の集計方法を説明する図である。図6は、配信回数を集計する場合における端末選択ルールAを模式的に示す図である。
具体的に、利用者端末間でのコンテンツ流通により利用者端末Bの記憶領域217に記憶されたコンテンツID「Z01」のコンテンツが、図5(b)に示すような配信履歴を有しているものとする。配信履歴は、図示のとおり、複数のレコードから構成されており、配信元利用者端末及び配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とから構成されている。ここで、配信元利用者端末とは、コンテンツID「Z01」のコンテンツを配信した利用者端末の端末IDであり、図5(b)によれば「A」又は「B」となっている。なお、「A」は利用者端末Aの端末IDであり、「B」は利用者端末Bの端末IDである。また、配信先利用者端末とは、各配信元利用者端末からコンテンツID「Z01」のコンテンツを受信した利用者端末の端末IDである。さらに、配信時刻とは、各配信元利用者端末が配信先利用者端末にコンテンツID「Z01」のコンテンツを配信した時刻である。よって、図5(b)に示す配信履歴の最初のレコードから、コンテンツID「Z01」のコンテンツは、利用者端末Aから利用者端末Cへ17:00:00に配信されたことが分かる。
端末選択処理では、図5(b)に示す配信履歴に基づく配信回数を集計した結果と、端末選択ルールとに基づいて、配信先利用者端末を選択する。ここで、端末選択ルールについて詳しく説明する。端末選択ルールとは、通信可能エリア内に存在する複数の利用者端末の中から、配信先利用者端末を選択する場合の条件を規定している。換言すると、端末選択ルールには、配信先利用者端末の選択を行う際に、どのような基準でどのように順次選択を行っていくかが定義されている。
なお、本発明は、端末選択ルールに基づいて選択した配信先利用者端末に配信コンテンツをPUSH型配信することを特徴とする。よって、利用者端末20の配信機能216は、PULL型配信は行わずに、端末選択ルールに基づいて選択した配信先利用者端末に配信コンテンツのPUSH型配信を行う。PUSH型配信とは、通信可能エリア内に存在する配信先利用者端末に対して、当該配信先利用者端末からコンテンツの要求があるか否かに関わらず配信コンテンツを配信する方法である。一方、PULL型配信とは、他の利用者端末からコンテンツの要求があった場合にのみ、当該要求に該当するコンテンツを配信する方法である。
例えば、端末選択ルールとして「配信回数が最も少ない利用者端末を選択」が規定されている場合について説明する。なお、検索の結果、図5(a)に示すように、端末D乃至Fが検出されたものとする。図5(b)に示すような、コンテンツID「Z01」のコンテンツのみを保有している場合、利用者端末Bは、当該コンテンツが有する配信履歴を集計することにより、利用者端末B乃至Eへの配信回数がそれぞれ1回ずつであることが分かる。これによれば、検出した利用者端末D、利用者端末E及び利用者端末Fへの配信回数は、それぞれ1回、1回及び0回であるため、利用者端末Bは、最も配信回数が少ない0回である端末Fを配信先利用者端末として選択する。
このように、コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づくことで、他の利用者端末の履歴を考慮して配信先利用者端末を選択することができる。
ここで、端末選択ルールAについて詳細に説明する。図6に、配信履歴に基づいて配信回数を集計する場合における端末選択ルールAの一覧表を示す。端末選択ルールAの一覧表は、図示のとおり、状況、ルール及びルールに基づく処理の例から構成されている。ここで、状況とは、コンテンツが有する配信履歴の集計方法や集計結果を便宜上記載したものである。ルールとは、配信先利用者端末の選択を行う際にどのような基準でどのような選択を順次行っていくかが定義されているものである。処理とは、ルールに適合したら、そのルールに対応する処理として何をどうするかが定義されているものである。つまり、図6に示す端末選択ルールAは、配信履歴に基づく配信回数の集計結果により、利用者端末20の端末選択機能212が、通信可能エリア内に存在する複数の利用者端末の中から配信先利用者端末を選択するように規定されている。ここで、図6を参照して、端末選択ルールAの例を具体的に説明する。
端末選択ルールAの状況として、まず、「配信履歴からヒストグラムを作成する場合」が考えられる。この場合、図示のとおり、端末選択機能212は、配信履歴から作成したヒストグラムに基づいて、配信回数が最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。また、配信回数が最も少ない利用者端末が複数存在する場合には、その中から無作為に配信先利用者端末を選択することが考えられる。よって、配信履歴から作成したヒストグラムが、利用者端末Dへの配信が1回、利用者端末E及びFへの配信が0回であることを示す場合、端末選択機能212は、利用者端末E及びFの中から無作為に選択した利用者端末を配信先利用者端末とする。
また、端末選択機能212は、配信履歴から作成したヒストグラムに基づいて、配信回数が最も少ない利用者端末が複数存在する場合に、その中から最も配信時刻が古い利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。よって、配信履歴から作成したヒストグラムが、利用者端末D乃至Fへの配信がそれぞれ1回ずつであり、利用者端末Dへの配信が17:03:30、利用者端末Eへの配信が17:04:50、利用者端末Fへの配信が17:05:30である場合、端末選択機能212は、最も配信時刻が古い利用者端末Dを配信先利用者端末とする。
また、端末選択機能212は、配信履歴から作成したヒストグラムに基づいて、選択基準時刻内の配信履歴のみを評価対象とし、評価対象となっている配信履歴内で配信回数が最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。よって、配信先利用者端末を発見した時刻が17:07:00であって、3分前(即ち、17:04:00)まで選択基準時刻内として端末選択処理の評価対象とする場合、図示のような状況では、利用者端末Dへの配信は17:03:30は評価対象とはならない。そのため、端末選択機能212は、利用者端末Dへは未配信であるとみなし、利用者端末Dを配信先利用者端末とする。なお、選択基準時刻は予め設定してあるものとする。
また、端末選択機能212は、配信履歴から作成したヒストグラムに基づいて、選択基準時刻内の配信履歴のみを評価対象とし、評価対象となっている配信履歴内で配信回数が最も少ない利用者端末が複数存在する場合に、その中から無作為に配信先利用者端末を選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
また、端末選択機能212は、配信履歴から作成したヒストグラムに基づいて、選択基準時刻内の配信履歴のみを評価対象とし、評価対象となっている配信履歴内で配信回数が最も少ない利用者端末が複数存在する場合に、その中から最も配信時刻が古い利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
上述のように、図6に示す端末選択ルールAと、コンテンツが有する配信履歴とに基づいて配信先利用者端末を選択することで、コンテンツの重複配信を減少させることができる。
次に、利用者端末が記憶しているコンテンツが複数の場合における端末選択処理について図7乃至9を参照して説明する。図7は、複数の配信履歴に基づいて配信回数を集計する場合の集計方法を説明する図である。図8は、複数の配信履歴に基づいて配信個数を集計する場合の集計方法を説明する図である。なお、利用者端末Bは、コンテンツIDがそれぞれ「Z01」及び「Z02」である2つのコンテンツを記憶しているものとする。図9は、配信回数や配信個数を集計する場合における端末選択ルールBを模式的に示す図である。
具体的に、利用者端末間でのコンテンツ流通により、利用者端末Bの記憶領域217に記憶されたコンテンツID「Z01」及び「Z02」のコンテンツが、図7に示すような配信履歴を有しているものとする。ここで、配信履歴の構成は、上述した図5(b)と同様であるため、便宜上説明は省略する。
端末選択処理では、図7に示す配信履歴に基づく配信回数の集計結果と、端末選択ルールとに基づいて配信先利用者端末を選択する。まず、端末選択ルールとして「配信回数が最も少ない利用者端末を選択」と規定されている場合について説明する。なお、検索の結果、端末D乃至Fが検出されたものとする。利用者端末Bは、まず、端末選択ルールに従い図7に示すような2つの配信履歴に基づいて、それぞれの利用者端末への配信回数を集計する。ここで、利用者端末Bは、各コンテンツが有する配信履歴において、配信元利用者端末及び配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とが同一のレコードを1回の配信であるとみなす。具体的に、図7に示すように、各コンテンツが有する配信履歴の2番目、3番目及び4番目のレコードは、配信元利用者端末及び配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とが同一であるため、2つのレコードで1回の配信であるとみなす。よって、利用者端末Bは、図7に示すような2つの配信履歴に基づいて配信回数は「5回」と集計する。これによれば、検出した利用者端末D、利用者端末E及び利用者端末Fへの配信回数は、それぞれ2回、1回及び0回であるため、利用者端末Bは、最も配信回数が少ない0回である利用者端末Fを配信先利用者端末として選択する。
なお、図7に示す端末選択ルールは、所定の端末選択ルールと任意に組み合わせて利用することができる。
次に、端末選択ルールとして「配信個数が最も少ない利用者端末を選択」と規定されている場合について説明する。なお、検索の結果、利用者端末D乃至Fが検出されたものとする。利用者端末Bは、まず、端末選択ルールに従い図8に示すような2つの配信履歴に基づいて、それぞれの利用者端末への延べ配信個数を集計する。具体的に、利用者端末Bは、図8に示すような2つの配信履歴に基づいて、利用者端末B乃至Eへの配信個数は、それぞれ2個、1個、3個及び2個と集計する。これによれば、検出した利用者端末D乃至Fへの配信回数は、それぞれ3個、2個及び0個であるため、利用者端末Bは、最も配信個数が少ない0個である利用者端末Fを配信先利用者端末として選択する。
なお、上述の例では、延べ配信個数を集計することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、同端末に2回配信された記録がある場合に配信個数「2個」ではなく「1個」とみなしてもよい。
ここで、端末選択ルールBについて詳細に説明する。図9に、配信履歴に基づいて配信回数や配信個数を集計する場合における端末選択ルールBの一覧表を示す。端末選択ルールBの一覧表は、図示のとおり、ルール及びルールに基づく処理の例から構成されている。ここで、ルール及び処理の例については、上述の端末選択ルールAと同様であるため、便宜上説明は省略する。
まず、図9を参照して、端末選択ルールBの例を具体的に説明する。端末選択ルールBにより、端末選択機能212は、配信履歴の集計に基づいて、延べ配信個数が最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。よって、配信履歴の集計結果が、利用者端末Fへの配信個数が1個、利用者端末Dへの配信個数が4個、利用者端末Eへの配信個数が5個であることを示す場合、端末選択機能212は、最も配信個数が少ない利用者端末Fを配信先利用者端末とする。
また、端末選択機能212は、配信履歴の集計に基づいて、配信回数が最も少ない利用者端末を選択し、当該配信回数が最も少ない利用者端末が複数存在する場合に、その中から、自端末からの配信回数が最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。よって、配信履歴の集計結果が、利用者端末F及び利用者端末Dへの配信回数が最も少ない2回であって、自端末からの利用者端末Fへの配信回数が1回、自端末からの利用者端末Dへの配信回数が0回であることを示す場合、端末選択機能212は、利用者端末Dを配信先利用者端末とする。これによれば、コンテンツが有する配信履歴において、自端末の履歴を重視した配信先利用者端末の選択を行うことができる。
また、端末選択機能212は、配信履歴の集計に基づいて、配信コンテンツ種類の最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。よって、配信履歴の集計結果が、利用者端末Fへ1種類、利用者端末Dへ2種類、利用者端末Eへ3種類のコンテンツを配信していることを示す場合、端末選択機能212は、配信コンテンツ種類の最も少ない利用者端末Fを配信先利用者端末とする。
また、端末選択機能212は、前回の配信先利用者端末以外の利用者端末を端末選択処理の評価対象とし、その中で配信コンテンツ種類の最も少ない利用者端末を優先して配信先利用者端末に選択することが考えられる。ここで、前回の配信先利用者端末は、コンテンツが有する配信履歴の中で最新の配信先利用者端末とする。よって、配信履歴の集計結果が、前回の配信先利用者端末は利用者端末Eであって、利用者端末Fへ1種類、利用者端末Dへ2種類、利用者端末Eへ1種類のコンテンツを配信していることを示す場合、端末選択機能212は、利用者端末E以外の利用者端末D及びFの中で、配信コンテンツ種類が最も少ない利用者端末Fを配信先利用者端末とする。
また、端末選択機能212は、配信コンテンツ種類が最も少ない利用者端末を選択し、当該配信コンテンツ種類が最も少ない利用者端末が複数存在する場合に、その中から最も前回配信時刻が古い利用者端末を選択することが考えられる。よって、配信履歴の集計結果が、利用者端末F及び利用者端末Dへの配信コンテンツ種類が最も少ない1種類であって、利用者端末Fへの配信時刻が「17:03:56」、利用者端末Dへの配信時刻が「17:04:22」であることを示す場合、端末選択機能212は、利用者端末Fを配信先利用者端末とする。
なお、図9に示す端末選択ルールは、所定の端末選択ルールと任意に組み合わせて利用することができる。
(ii)経過時間に基づく場合
次に、経過時間に基づいて端末選択処理を行う場合について説明する。
まず、利用者端末が記憶しているコンテンツが1つの場合における端末選択処理について、図10を参照して説明する。図10は、1つの配信履歴に基づいて経過時間を集計する場合の集計方法を説明する図である。
具体的に、利用者端末間でのコンテンツ流通により利用者端末Bの記憶領域217に記憶されたコンテンツID「Z01」のコンテンツが、図10に示すような配信履歴を有しているものとする。端末選択処理では、配信履歴に基づく経過時間を集計した結果と、端末選択ルールとに基づいて、配信先利用者端末を選択する。例えば、端末選択ルールとして「最も経過時間が長い利用者端末を選択」が規定されている場合について説明する。なお、検索の結果、「17:05:00」に利用者端末D乃至Fが検出されたものとする。図10に示すような、コンテンツID「Z01」のコンテンツのみを保有している場合、利用者端末Bは、当該コンテンツが有する配信履歴に基づいて検出時刻と配信時刻との差分を集計することにより、利用者端末B乃至Eの配信待ちの経過時間がそれぞれ210秒、300秒、90秒及び10秒であることを算出する。ここで、利用者端末Fへの配信は配信履歴に存在しないため、利用者端末Fの配信待ちの経過時間は10000秒とする。
なお、本実施形態では10000秒としているが、配信履歴に存在しない場合の経過時間は予め任意に設定することができる。また、仮に利用者端末Fへの配信が配信履歴に存在する場合であって、実際の経過時間が15000秒であるような場合でも、便宜上10000秒とすることを原則とする。これは、配信履歴に存在しない利用者端末が、極端に古い履歴が存在する利用者端末により無意味に優先されないことを回避するためである。
これによれば、検出した利用者端末D乃至Fの経過時間は、それぞれ90秒、10秒及び10000秒であるため、利用者端末Bは、最も経過時間が長い10000秒である利用者端末Fを配信先利用者端末として選択する。
次に、利用者端末が記憶しているコンテンツが複数の場合における端末選択処理について図11を参照して説明する。図11は、複数の配信履歴に基づいて経過時間を集計する場合の集計方法を説明する図である。なお、利用者端末Bは、コンテンツIDがそれぞれ「Z01」及び「Z03」である2つのコンテンツを記憶しているものとする。
具体的に、利用者端末間でのコンテンツ流通により、利用者端末Bの記憶領域217に記憶されたコンテンツID「Z01」及び「Z03」のコンテンツが、図11に示すような配信履歴を有しているものとする。端末選択処理では、図11に示す配信履歴に基づく経過時間の集計結果と、端末選択ルールとに基づいて配信先利用者端末を選択する。まず、端末選択ルールとして「最も経過時間が長い利用者端末を選択」と規定されている場合について説明する。なお、検索の結果、「17:05:00」に端末D乃至Fが検出されたものとする。
図11に示すような、コンテンツID「Z01」及び「Z03」のコンテンツのみを保有している場合、利用者端末Bは、当該コンテンツが有する複数の配信履歴に基づいて、利用者端末毎に検出時刻と配信時刻との差分を集計することにより、それぞれの配信待ち経過時間を算出する。ここで、同一の利用者端末へ複数のコンテンツが配信されており、複数のレコードが存在する場合には、検出時刻と、検出時刻に最も近い配信時刻との差分を集計することにより経過時間を算出する。よって、利用者端末B乃至Fの配信待ちの経過時間はそれぞれ210秒、300秒、90秒、10秒及び420秒であることを算出する。これによれば、検出した利用者端末D乃至Fの経過時間は、それぞれ90秒、10秒及び420秒であるため、利用者端末Bは、最も経過時間が長い420秒である利用者端末Fを配信先利用者端末として選択する。
この他の経過時間の集計方法として、複数の配信履歴に基づいて、コンテンツ毎に検出時刻と配信時刻との差分を集計することにより、それぞれの経過時間を算出する方法が挙げられる。この方法では、例えば図11によれば、利用者端末Bへの配信履歴は2レコード存在しており、「17:01:30」に、コンテンツID「Z01」及び「Z03」双方のコンテンツが配信されている。よって、コンテンツID「Z01」のコンテンツにおける経過時間210秒と、コンテンツID「Z03」のコンテンツにおける経過時間210秒の和である「420秒」が、利用者端末Bの経過時間となる。このようにして、コンテンツ毎に経過時間の和の表を作成する。なお、配信履歴に存在しない場合の経過時間は10000秒とする。これによれば、検出した利用者端末D乃至Fの経過時間は、図示のとおり、それぞれ10090秒、10010秒及び10420秒であるため、利用者端末Bは、最も経過時間が長い10420秒である利用者端末Fを配信先利用者端末として選択する。
次に、図12を参照して、端末選択ルールCの例を具体的に説明する。図12は、経過時間を集計する場合における端末選択ルールCを模式的に示す図である。図12に示すような端末選択ルールCにより、端末選択機能212は、配信履歴に基づいて各利用者端末の配信待ちの経過時間を集計し、最も経過時間が長い利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
また、端末選択機能212は、保有している全てのコンテンツ毎に配信待ちの経過時間を集計し、最も経過時間が長い利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
また、端末選択機能212は、各利用者端末の配信待ちの経過時間を集計し、最も経過時間が長い利用者端末を選択した上で、このような利用者端末が複数存在する場合には、その中から経過時間に比例して確率的に配信先利用者端末を選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
また、端末選択機能212は、各利用者端末の配信待ちの経過時間を集計し、最も経過時間が長い利用者端末を選択した上で、このような利用者端末が複数存在する場合には、その中から無作為に配信先利用者端末を選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
なお、図12に示す端末選択ルールは、所定の端末選択ルールと任意に組み合わせて利用することができる。例えば、配信先利用者端末を、経過時間の和のn乗に比例して確率的に選択することとしてもよい。
これによれば、図12に示す端末選択ルールCと、コンテンツが有する配信履歴とに基づいて配信先利用者端末を選択することで、コンテンツの重複配信を減少させることができる。
(iii)重み付けに基づく場合
次に、重み付けに基づいて端末選択処理を行う場合について図13を参照して説明する。図13は、配信回数や配信個数の逆数を集計する場合における端末選択ルールDを模式的に示す図である。
図13を参照して、端末選択ルールDの例を具体的に説明する。図13に示すような端末選択ルールDにより、端末選択機能212は、配信履歴に基づいて、配信回数の逆数に比例して確率的に配信先利用者端末を選択することが考えられる。例えば、配信履歴により、利用者端末Bによる利用者端末Dへの配信が2回、利用者端末Eへの配信が3回、利用者端末Fへの配信が1回であったとする。この場合、端末選択機能212は、各配信回数の逆数に比例して、利用者端末D、E及びFをそれぞれ1/2、1/3及び1/1の割合で確率的に配信先利用者端末に選択する。なお、配信回数が0回の場合、該当する利用者端末を「無条件で配信先利用者端末に選択する」や「配信回数を1回と擬制する」等の方法により補正する。
また、端末選択機能212は、配信履歴の集計に基づいて、配信個数の逆数に比例して確率的に配信先利用者端末を選択することが考えられる。例えば、配信履歴により、利用者端末Bが、利用者端末Dへ2個、利用者端末Eへ3個、利用者端末Fへ1個のコンテンツを配信していたとする。この場合、端末選択機能212は、各配信個数の逆数に比例して、利用者端末D、E及びFをそれぞれ1/2、1/3及び1/1の割合で確率的に配信先利用者端末に選択する。
また、端末選択機能212は、配信履歴の集計に基づいて、配信コンテンツ種類の逆数に比例して確率的に配信先利用者端末を選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
また、端末選択機能212は、選択基準時刻内の配信履歴のみを評価対象とし、評価対象となっている配信履歴の集計に基づいて、配信コンテンツ種類の逆数に比例して確率的に配信先利用者端末を選択することが考えられる。この場合の処理については、図示のとおりであるため、便宜上説明は省略する。
また、端末選択機能212は、配信履歴の集計に基づいて、配信回数の逆数のn乗に比例して確率的に配信先利用者端末を選択することが考えられる。「n」は予め任意に設定されている。例えば、配信履歴により、利用者端末Bによる利用者端末Dへの配信が2回、利用者端末Eへの配信が3回、利用者端末Fへの配信が1回であったとする。この場合、端末選択機能212は、各配信回数の逆数のn乗に比例して、利用者端末D、E及びFをそれぞれ(1/2)のn乗、(1/3)のn乗及び(1/1)のn乗の割合で確率的に配信先利用者端末に選択する。なお、「n」は0以上を基本とする。「n」が0未満の場合、配信回数が多い利用者端末への配信が増加してしまい、結果的に重複配信を減少させるという本発明の目的から離れてしまうからである。また、配信回数が0回の場合、該当する利用者端末を「無条件で配信先利用者端末に選択する」や「配信回数を1回と擬制する」等の方法により補正する。
上述の端末選択ルールA乃至Dに示すようなルールが、複数個の利用者端末に端末選択ルールの優先順位と共に設定されていることで、実行可能な最も優先度の高い端末選択ルールを選択して実行することができる。例えば、最優先として「前回配信した利用者端末以外で、配信回数の最も少ない利用者端末を選択」、2番目として「配信回数の最も少ない利用者端末を選択」等と端末選択ルールを設定しておくことで、前回配信した利用者端末しか検出されなかった場合であっても、当該前回配信した利用者端末を再度選択するように設定しておくことができる。
[コンテンツ選択処理]
次に、コンテンツ選択処理について詳しく説明する。コンテンツ選択処理とは、利用者端末20が、記憶領域内に記憶された複数のコンテンツの中から、配信履歴の集計結果と、コンテンツ選択ルールとに基づいて、配信コンテンツを選択する処理である。また、コンテンツ選択処理とは、例えばすれ違いざまに配信している場合、どれだけの容量のコンテンツを配信先利用者端末に配信することができるかは事前に把握できないため、「配信コンテンツの選択」以外に重複配信の可能性が低い順に「コンテンツの配信順番決定」を行う処理である。
コンテンツ選択処理では、コンテンツが有する配信履歴を集計した結果と、図14に示すコンテンツ選択ルールとに基づいて、配信コンテンツを選択する。よって、ここで、図14を参照してコンテンツ選択処理について詳しく説明する。図14は、コンテンツ選択ルールを模式的に示す図である。
なお、利用者端末20のコンテンツ選択機能214は、予め設定してあるコンテンツ選択ルールに基づいてコンテンツ選択処理を行うが、この設定は、途中でルール変更の指示が示された制御用コンテンツを受信することで変更することとしてもよい。上述の端末選択ルールも同様に、途中でルール変更の指示が示された制御用コンテンツを受信することで変更することとしてもよい。
コンテンツ選択ルールは、図示のとおり、ルール及びルールに基づく処理の例から構成されている。ここで、ルールとは、配信コンテンツの選択や配信順番の決定を行う際にどのような基準でどのような選択を順次行っていくかが定義されているものである。処理とは、ルールに適合したらそのルールに対応する処理として何をどうするかが定義されているものである。つまり、図14に示すコンテンツ選択ルールは、配信履歴に基づく集計結果により、利用者端末20のコンテンツ選択機能214が、記憶領域内に記憶されている複数のコンテンツの中から配信コンテンツを選択するように規定されている。
図示のとおり、コンテンツ選択機能214は、まず、基本設定として全てのコンテンツを配信コンテンツに選択することが考えられる。この場合、配信順番はランダムに決定されることになる。
また、コンテンツ選択機能214は、配信先利用者端末が未受信のコンテンツを配信コンテンツに選択することが考えられる。この場合、コンテンツ選択機能214は、選択している配信先利用者端末に対して、配信履歴上配信した記録がないコンテンツのみを全て配信コンテンツに選択する。
また、コンテンツ選択機能214は、一定時間を過ぎて以降未配信のコンテンツを配信コンテンツに選択することが考えられる。この場合、コンテンツ選択機能214は、選択している配信先利用者端末に対して、配信履歴上配信した記録がないコンテンツ及び配信履歴が設定時間よりも前に配信されているコンテンツのみを配信コンテンツに選択する。
また、コンテンツ選択機能214は、一定時間を過ぎて以降未配信の一定個数のコンテンツを配信履歴が古い順に選択し、配信順番を決定することが考えられる。この場合、コンテンツ選択機能214は、選択している配信先利用者端末に対して、配信履歴上配信した記録がないコンテンツ及び配信履歴が設定時間よりも前に配信されているコンテンツのみを配信コンテンツに選択し、その上で、過去の配信履歴がないものから、配信時刻が古い順に配信順番を決定する。
また、コンテンツ選択機能214は、一定時間を過ぎて以降未配信のコンテンツを一定のコンテンツ総容量に達するまで無作為に選択し、配信履歴が古い順に配信順番を決定することが考えられる。この場合、コンテンツ選択機能214は、選択している配信先利用者端末に対して、配信履歴上配信記録がないコンテンツ及び配信履歴が設定時間よりも前に配信されているコンテンツを、予め設定されている総容量分無作為に配信コンテンツに選択し、その上で、過去の配信履歴がないものから、配信時刻が古い順に配信順番を決定する。ここで、総容量は、例えば「1メガ」等予め各利用者端末に設定されているものとする。
また、コンテンツ選択機能214は、特定のジャンルから一定個数のコンテンツを配信コンテンツに選択することが考えられる。ここで、ジャンルとは、各コンテンツの種別を示す情報であり、例えば「グルメ」や「映画」等が挙げられる。ジャンルを識別する情報として、本実施形態では、ジャンルIDが各コンテンツに付与されているものとする。よって、コンテンツ選択機能214は、特定のジャンルIDが付与された一定個数のコンテンツを配信コンテンツに選択する。これによれば、例えば「グルメ」ジャンルに属する全てのコンテンツを配信コンテンツとして選択し、他のジャンルに属するコンテンツは受信履歴が新しい5個のコンテンツを配信コンテンツとして選択する等、ジャンルを考慮した配信コンテンツの選択を行うことができる。
また、コンテンツ選択機能214は、一定のコンテンツ総容量に達するまで、特定のジャンルに属するコンテンツを配信コンテンツに選択することが考えられる。よって、コンテンツ選択機能214は、特定のジャンルIDが付与されたコンテンツを配信コンテンツとして選択し、一定のコンテンツ総容量分配信を行う。これによれば、例えば「グルメ」ジャンルに属する全てのコンテンツを配信コンテンツとして選択し、他のジャンルに属するコンテンツは受信履歴が新しいコンテンツを総容量が「1メガ」の範囲内で配信コンテンツとして選択する等、ジャンルを考慮した配信コンテンツの選択を行うことができる。
なお、コンテンツ選択ルールに規定された総容量やコンテンツ数は、それぞれ各利用者端末に設定されていてもよいし、制限テーブルとしてまとめて各利用者端末に設定されていてもよい。
このように、コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、コンテンツ選択ルールとに基づいて配信コンテンツを選択することで、重複配信の可能性を減少させることができる。
[配信履歴付与処理]
次に、配信履歴付与処理について詳しく説明する。配信履歴付与処理とは、端末選択処理及びコンテンツ選択処理により、配信先利用者端末及び配信コンテンツを選択した後、配信する前に、利用者端末20の配信履歴付与機能218が当該配信コンテンツに配信元利用者端末及び配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とを配信履歴として付与する処理である。
ここで、配信履歴付与処理について図15及び図16を参照して説明する。図15は、利用者端末Bが保有するコンテンツID「Z01」及び「Z02」のコンテンツに配信履歴が付与される過程を模式的に示す図である。図示のように、利用者端末Bが利用者端末Dを配信先利用者端末に選択し、コンテンツID「Z01」及び「Z02」のコンテンツを選択した場合、実際に配信する前に配信コンテンツには履歴情報が付与される。具体的に、配信履歴として付与される情報は1回の配信に対して1レコードであって、配信元利用者端末及び配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とから構成されている。
なお、配信履歴の付与は、選択された配信コンテンツに対して一括で行われるが、全て配信できなかった場合には、配信できなかった分のコンテンツに付与したレコードは削除する。このように、選択された配信コンテンツが複数であっても一括で配信履歴を付与することによって、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻に基づく配信機会の特定や、各種ルールにおける配信回数等の集計結果等を正確なものとすることができる。これは、実際に配信する毎に逐次書き込みとすると、1回の配信で大量にコンテンツを配信した場合に最初と最後で配信時刻が異なることとなり、配信回数等の集計結果の精度が下がるためである。
また、配信履歴を付与する場合の制限としては、レコード数の最大数を設定する方法(レコード数による制限)、一定時刻を越えたレコードを削除する方法(時間による制限)、付与した配信履歴の総容量が一定値を超えた場合に配信時刻が古いレコードから順番に削除する方法(容量による制限)等種々の方法が考えられる。また、以前に配信履歴を付与済の同一利用者端末に対する配信履歴を付与する場合には、古いレコードを削除して新しいレコードを上書きする等の方法も実装することもできる。よって、配信履歴付与処理は、整理のためのレコードを付与する配信履歴付与以外に、所定の制限に基づいてレコードを削除する配信履歴削除を行うことがある。
図16は、利用者端末Aが保有するコンテンツID「Z01」のコンテンツ及び利用者端末Bが保有するコンテンツID「Z01」のコンテンツに配信履歴が付与される過程を模式的に示す図である。図示のようにまず、利用者端末Aが利用者端末Bを配信先利用者端末に選択し、コンテンツID「Z01」のコンテンツを選択した場合、実際に配信する前に利用者端末Aが記憶しているコンテンツ60には、配信元利用者端末「A」、配信先利用者端末「B」及び配信時刻「17:03:00」が配信履歴として付与される。その後、コンテンツ60が複製されて利用者端末Bに配信されるため、利用者端末Bが保有しているコンテンツ61の配信履歴には、既に配信元利用者端末「A」、配信先利用者端末「B」及び配信時刻「17:03:00」が配信履歴として付与されている。
次に、利用者端末Bが利用者端末Cを配信先利用者端末に選択し、利用者端末Aから取得したコンテンツ61を配信コンテンツに選択した場合、実際に配信する前に利用者端末Bが記憶しているコンテンツ61には、配信元利用者端末「B」、配信先利用者端末「C」及び配信時刻「17:04:20」が配信履歴として付与される。その後、コンテンツ61が複製されて利用者端末Cに配信される。一方、利用者端末Aが利用者端末Dを配信先利用者端末に選択し、コンテンツ60を配信コンテンツに選択した場合、実際に配信する前に利用者端末が記憶しているコンテンツ60には配信元利用者端末「A」、配信先利用者端末「D」及び廃止時時刻「17:06:00」が配信履歴として付与される。その後、コンテンツ60が複製されて利用者端末Dに配信される。
このようにして、利用者端末間でのコンテンツの流通に伴い、配信履歴が当該コンテンツに次々付与されることになる。
[配信履歴結合処理]
次に、配信履歴結合処理について詳しく説明する。配信履歴結合処理とは、他の利用者端末から受信したコンテンツと同一のコンテンツIDであるコンテンツが、既に記憶領域217に記憶されている場合に、双方のコンテンツが有する配信履歴を結合する処理である。配信履歴結合処理は、自端末優先処理、相手端末優先処理及び結合処理を有している。配信履歴結合機能219は、コンテンツを他の利用者端末から受信した際に、受信したコンテンツのコンテンツIDと、記憶領域217に記憶されたコンテンツのコンテンツIDとが同一である場合に、任意の設定に基づいて、自端末優先処理、相手端末優先処理及び結合処理のいずれか1つを行う。
なお、コンテンツが有する付加情報及びコンテンツデータは重複して記憶することを避けるため、一方を残して他方を削除する。
(i)自端末優先処理
自端末優先処理は、受信したコンテンツのコンテンツIDと、記憶領域217に記憶されたコンテンツのコンテンツIDとが同一である場合、記憶されたコンテンツの配信履歴を優先して、受信したコンテンツの配信履歴を削除する処理である。換言すると、2つのコンテンツの配信履歴の結合は行わず、自端末に記憶されたコンテンツの配信履歴のみを残す処理である。この場合、他の利用者端末の配信履歴を蓄積することはできないが、簡易な処理であっても自端末に記憶された配信履歴を中心とする情報を保有しつづけることができる。
(ii)相手端末優先処理(上書処理)
相手端末優先処理は、受信したコンテンツのコンテンツIDと、記憶領域217に記憶されたコンテンツのコンテンツIDとが同一である場合、受信したコンテンツの配信履歴で、記憶されたコンテンツの配信履歴を上書きする処理である。この場合、自端末の配信履歴を中心とする情報が失われるが、簡易な処理であっても新しい配信履歴を保有しつづけることができる。
(iii)結合処理
結合処理は、受信したコンテンツのコンテンツIDと、記憶領域217に記憶されたコンテンツのコンテンツIDとが同一である場合、受信したコンテンツの配信履歴と、記憶されたコンテンツの配信履歴とを結合して1つの新たな配信履歴とする処理である。図17に、結合処理により新たな配信履歴が作成される過程を模式的に示す。図示のとおり、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻とが同じレコードは、同じ履歴であると判断して重複記録をしない。即ち、一方のレコードを削除して、他方のレコードを残す。一方、図示のとおり、配信元利用者端末、配信先利用者端末又は配信時刻が異なるレコードは、異なる履歴であると判断して引き継いでいく。図18に、最大レコード数により配信履歴が制限されている場合において、結合処理により新たな配信履歴が作成される過程を模式的に示す。図示のとおり、最大レコード数が「5レコード」であって、結合処理によりレコード数が8レコードとなった場合、配信履歴結合機能219は、配信時刻が古い順に3レコード削除する処理を行う。これは、結合に際して、配信履歴が必要以上に多量にコンテンツに付随することを回避するためである。
[配信処理]
次に、上記流通システム100により実行される利用者端末20の配信処理について説明する。図19は、配信処理のフローチャートである。
図19に示す配信処理において、利用者端末20は、まず、通信可能エリア内に存在する他の利用者端末から接続要求があるか否かを判定する(ステップS1)。接続要求がある場合(ステップS1;Yes)、利用者端末20は、要求している他の利用者端末から所定のコンテンツを受信する(ステップS2)。そして、利用者端末20は、受信したコンテンツのコンテンツIDと、記憶領域217に記憶されたコンテンツのコンテンツIDとが同一であるか否かを判定する(ステップS3)。コンテンツIDが同一でない場合(ステップS3;No)、利用者端末20は、ステップS1へ戻る。一方、コンテンツIDが同一の場合(ステップS3;Yes)、利用者端末20は、配信履歴結合処理を行う(ステップS4)。
一方、ステップS1において接続要求がない場合(ステップS1;No)、利用者端末20は、通信可能エリア内に他の利用者端末が存在するか否かを検索する(ステップS5)。検索の結果、他の利用者端末が存在しない場合(ステップS6;No)、利用者端末20は、ステップS1に戻って処理を行う。一方、検索の結果、他の利用者端末が存在する場合(ステップS6;Yes)、コンテンツが有する配信履歴を集計する(ステップS7)。そして、利用者端末20は、集計結果と端末選択ルールとに基づいて端末選択処理を行い、配信先利用者端末を選択する(ステップS8)。さらに、利用者端末20は、集計結果とコンテンツ選択ルールとに基づいてコンテンツ選択処理を行い、配信コンテンツを選択する(ステップS9)。そして、利用者端末20は、ステップS9において選択した配信コンテンツに、配信元利用者端末及びステップS8において選択した配信先利用者端末の端末IDと、配信時刻とを配信履歴として付与する配信履歴付与処理を行う(ステップS10)。その後、利用者端末20は、ステップS8において選択した配信先利用者端末に、ステップS9において選択した配信コンテンツを配信する(ステップS11)。よって、配信履歴に記憶された配信時刻は厳密にコンテンツをネットワーク2を介して配信した時刻ではなく、配信履歴を付与した時刻となる。これにより、配信処理は完了する。
なお、本実施形態では、配信先利用者端末や配信コンテンツを利用者端末が記憶している全てのコンテンツに付与された配信履歴を集計した結果に基づいて選択することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、コンテンツ数が多大な場合は、ランダムに選択した任意の数のコンテンツに付与された配信履歴を集計した結果に基づいて選択することとしてもよい。
本発明では、各コンテンツに配信履歴を付与することで、1対1でのコンテンツ単位でのPUSH配信を連続して利用するような流通システムにおいて、既に配信済のコンテンツを受配信する確率を減少させることができる。具体的には、複数端末から配信相手を選択する際にコンテンツが有する配信履歴に基づいて重複配信の可能性が低い利用者端末を優先して選択したり、複数のコンテンツを保有している場合における配信コンテンツの選択や配信順番決めを当該配信履歴に基づいて行ったりすることができる。また、本発明では、配信履歴をコンテンツに付与するため、自端末だけでなく周辺利用者端末の配信履歴も利用して配信先利用者端末や配信コンテンツの選択を行うことができる。
[第1変形例]
上記の実施形態では、基本的に1対1のPUSH型コンテンツ配信を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1対多のPUSH型コンテンツ配信に適用することも可能である。この場合、複数の利用者端末から構成されるグループ単位で、配信履歴が付与され、端末選択ルールが適用されることになる。
1対多のPUSH型コンテンツ配信の場合、端末選択ルールは「配信回数の最も少ないグループを選択」等のように、上述の端末選択ルールA乃至Dにおける利用者端末をグループと置換して適用されることになる。
具体的に、端末選択機能212は、グループ単位で作成された配信履歴に基づいて、配信回数が最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。よって、配信履歴が、利用者端末A乃至Cから構成されるグループαへの配信が2回、利用者端末D乃至Fから構成されるグループβへの配信が4回であることを示す場合、端末選択機能212は、最も配信回数の少ないグループαを配信先利用者端末グループに選択する。このとき、利用者端末Bによる配信コンテンツの配信は、グループαを構成する利用者端末A乃至Cの全てにマルチキャストで配信する方法、グループαを構成する利用者端末の1つに配信する方法等種々の方法を適用することができる。グループαを構成する利用者端末の1つに配信した場合、当該利用者端末がグループαの他の利用者端末に配信コンテンツを配信することになる。
また、利用者端末が属するグループの識別情報(例えば、グループID等)を表として保有しておき、事前に利用者端末の設定に基づいて、特定のグループ内でのみ有効なルールを設定しておくことも可能である。この場合、配信履歴には、グループIDも対応付けて記憶しておく必要がある。
具体的に、端末選択機能212は、特定のグループ(例えば、グループα)を端末選択処理の評価対象とし、当該グループを構成する利用者端末の中で配信回数が最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。よって、グループαが利用者端末A乃至Cから構成されている場合、端末選択機能212は、3つの利用者端末A、B及びCを端末選択処理の評価対象とする。そして、配信履歴が、利用者端末Aへの配信が2回、利用者端末Bへの配信が2回、利用者端末Cへの配信が1回であることを示す場合、端末選択機能212は、最も配信回数の少ない利用者端末Cを配信先利用者端末に選択する。
また、各コンテンツにジャンルを示すジャンルIDを付与しておき、事前に利用者端末の設定に基づいて、特定のジャンル内でのみ有効なルールを設定しておくことも可能である。ここで、ジャンルとは、各コンテンツの種別を示す情報であり、例えば「グルメ」や「映画」等が挙げられる。
具体的に、端末選択機能212は、ジャンルID「J01」のコンテンツを端末選択処理の評価対象とし、当該コンテンツを配信する場合には、配信回数が最も少ない利用者端末を配信先利用者端末に選択することが考えられる。
[第2変形例]
なお、上記実施形態では記載されていないが、記憶領域は、ユーザ領域及び共通領域から構成されていることとしてもよい。図20は、第2変形例における流通システムの概略構成を示す。
まず、図20に示すような流通システムにおける、コンテンツ流通方法の概要を述べておく。なお、上記の実施形態との相違点であるユーザ領域、共通領域及び蓄積ルールについて詳細に説明し、上記の実施形態と同様の部分については、便宜上説明を省略する。
利用者端末20は、アクセスポイント3等から取得したコンテンツを共通領域へ記憶する。さらに、利用者端末20は、利用者が予め設定した蓄積ルールに基づいて、当該コンテンツを複製し、ユーザ領域へ記憶するか否かの判定を行う。そして、利用者端末20は、蓄積ルールに合致すると判定されたコンテンツのみをユーザ領域へ記憶する。
ここで、共通領域とは、アクセスポイント3や他の利用者端末21から受信したコンテンツを記憶する領域である。一方、ユーザ領域とは、利用者の嗜好に合致したコンテンツを記憶する領域である。共通領域に記憶されたコンテンツと異なり、ユーザ領域に記憶されたコンテンツは、利用者による操作編集が行われる。つまり、利用者により、ユーザ領域に記憶されたコンテンツの複製や表示といった操作が行われる。また、蓄積ルールとは、共通領域に記憶されたコンテンツを複製し、前記ユーザ領域に記憶する場合の条件を規定したものである。
このように、第2変形例における流通システムにおいて記憶領域は、他の利用者端末に配信するためのコンテンツが記憶されている共通領域と、利用者が自由に編集・閲覧することができるコンテンツが記憶されているユーザ領域とから構成されている。
本発明は、このような流通システムにも適用することができる。この場合、コンテンツ選択処理において、コンテンツ選択機能214は、共通領域に記憶されているコンテンツの中から、履歴の集計結果及びコンテンツ選択ルールに基づいて配信コンテンツを選択する。
この流通システムのように、コンテンツに付与した配信履歴に基づいて、配信先利用者端末及び配信コンテンツを選択することで、重複配信を減少させることができる。
本発明における流通システムの概略構成を示す図である。 コンテンツDBのデータ構造を模式的に示す図である。 図1に示す流通システムに含まれる利用者端末の機能ブロック図である。 コンテンツの構造を模式的に示す図である。 配信履歴のデータ構成を模式的に示す図である。 端末選択ルールAを模式的に示す図である。 複数の配信履歴に基づいて配信回数を集計する場合の集計方法を説明する図である。 複数の配信履歴に基づいて配信個数を集計する場合の集計方法を説明する図である。 端末選択ルールBを模式的に示す図である。 1つの配信履歴に基づいて経過時間を集計する場合の集計方法を説明する図である。 複数の配信履歴に基づいて経過時間を集計する場合の集計方法を説明する図である。 端末選択ルールCを模式的に示す図である。 端末選択ルールDを模式的に示す図である。 コンテンツ選択ルールを模式的に示す図である。 1つの利用者端末が有するコンテンツに配信履歴が付与される過程を模式的に示す図である。 複数の利用者端末が有するコンテンツに配信履歴が付与される過程を模式的に示す図である。 結合処理により新たな配信履歴が作成される過程を模式的に示す。 最大レコード数により配信履歴が制限されている場合において、結合処理により新たな配信履歴が作成される過程を模式的に示す。 配信処理のフローチャートである。 第2変形例における流通システムの概略構成を示す図である。
符号の説明
2…ネットワーク
3…アクセスポイント
4…サーバ
5…コンテンツDB
20…利用者端末
21…利用者端末
100…流通システム

Claims (20)

  1. コンテンツデータ及び配信履歴を含むコンテンツを記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能な利用者端末であって、
    複数の前記コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    前記コンテンツ取得手段が取得したコンテンツを前記記憶領域に記憶する記憶手段と、
    前記データの送受信が可能な範囲内に存在する他の利用者端末を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した利用者端末の中から、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されたコンテンツを配信する配信先利用者端末を選択する配信先利用者端末選択手段と、
    配信元利用者端末、前記配信先利用者端末及び配信時刻に関する情報を配信履歴として前記コンテンツに付与する配信履歴付与手段と、
    前記配信履歴を付与したコンテンツを前記配信先利用者端末に配信する配信手段と、を備えることを特徴とする利用者端末。
  2. 前記配信先利用者端末を、前記検出手段が検出した複数の利用者端末から選択する場合の条件を規定した端末選択ルールを取得する端末選択ルール取得手段をさらに備え、
    前記配信先利用者端末選択手段は、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、前記端末選択ルールとに基づいて前記配信先利用者端末を選択することを特徴とする請求項1に記載の利用者端末。
  3. 前記配信先利用者端末へ配信するための配信コンテンツを、前記記憶領域に記憶されたコンテンツから選択する場合の条件を規定したコンテンツ選択ルールを取得するコンテンツ選択ルール取得手段と、
    前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツから、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、前記コンテンツ選択ルールとに基づいて前記配信コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、をさらに備え、
    前記配信手段は、前記コンテンツ選択手段が選択した前記配信コンテンツを配信先利用者端末へ配信することを特徴とする請求項1又は2に記載の利用者端末。
  4. 前記配信履歴の集計結果と、前記コンテンツ選択ルールとに基づいて、前記配信先利用者端末に配信するコンテンツの順番を決定する順番決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の利用者端末。
  5. 前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、
    取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段と、
    前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴を削除し、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴を優先することで、新たな配信履歴を作成する配信履歴作成手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の利用者端末。
  6. 前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、
    取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段と、
    前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴に、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴を上書きすることで新たな配信履歴を作成する配信履歴作成手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の利用者端末。
  7. 前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、
    取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段と、
    前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴とを結合して新たな配信履歴とする配信履歴結合手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の利用者端末。
  8. 前記配信履歴は、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻が記憶された複数のレコードから構成されており、
    前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶されたコンテンツに付与された配信履歴とを比較して、前記配信先利用者端末、前記配信元利用者端末及び前記配信時刻が同一のレコードがあるか否かを判定するレコード判定手段をさらに備え、
    前記配信履歴結合手段は、前記レコード判定手段が前記同一のレコードが存在すると判定した場合、当該同一のレコードの一方を削除して重複しないようにすることを特徴とする請求項7に記載の利用者端末。
  9. 前記配信履歴は、前記レコードに関する制限情報が設定されており、
    前記配信履歴結合手段は、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶されたコンテンツに付与された配信履歴とが記憶しているレコードの一部を前記制限情報に基づいて削除するレコード削除手段をさらに備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の利用者端末。
  10. 前記配信履歴付与手段は、複数の利用者端末から構成されるグループ単位で、前記コンテンツに前記配信履歴を付与することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の利用者端末。
  11. コンテンツデータ及び配信履歴を含むコンテンツを記憶するための記憶領域を保有し、他の利用者端末とデータの送受信が可能なコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
    複数の前記コンテンツを取得するコンテンツ取得手段、
    前記コンテンツ取得手段が取得したコンテンツを前記記憶領域に記憶する記憶手段、
    前記データの送受信が可能な範囲内に存在する他の利用者端末を検出する検出手段、
    前記検出手段が検出した利用者端末の中から、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されたコンテンツを配信する配信先利用者端末を選択する配信先利用者端末選択手段、
    配信元利用者端末、前記配信先利用者端末及び配信時刻に関する情報を配信履歴として前記コンテンツに付与する配信履歴付与手段、
    前記配信履歴を付与したコンテンツを前記配信先利用者端末に配信する配信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 前記配信先利用者端末を、前記検出手段が検出した複数の利用者端末から選択する場合の条件を規定した端末選択ルールを取得する端末選択ルール取得手段としてさらに前記コンピュータを機能させ、
    前記配信先利用者端末選択手段は、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、前記端末選択ルールとに基づいて前記配信先利用者端末を選択することを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記配信先利用者端末へ配信するための配信コンテンツを、前記記憶領域に記憶されたコンテンツから選択する場合の条件を規定したコンテンツ選択ルールを取得するコンテンツ選択ルール取得手段、
    前記記憶領域に記憶された全てのコンテンツから、前記コンテンツが有する配信履歴の集計結果と、前記コンテンツ選択ルールとに基づいて前記配信コンテンツを選択するコンテンツ選択手段、としてさらに前記コンピュータに機能させ、
    前記配信手段は、前記コンテンツ選択手段が選択した前記配信コンテンツを配信先利用者端末へ配信することを特徴とする請求項11又は12に記載のプログラム。
  14. 前記配信履歴の集計結果と、前記コンテンツ選択ルールとに基づいて、前記配信先利用者端末に配信するコンテンツの順番を決定する順番決定手段としてさらに前記コンピュータを機能させことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
  15. 前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、
    取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段、
    前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴を削除し、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴を優先することで、新たな配信履歴を作成する配信履歴作成手段、としてさらに前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載のプログラム。
  16. 前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、
    取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段、
    前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴に、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴を上書きすることで新たな配信履歴を作成する配信履歴作成手段、としてさらに前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載のプログラム。
  17. 前記コンテンツは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を有しており、
    取得したコンテンツと同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、前記記憶手段に存在するか否かをコンテンツ判定する判定手段、
    前記コンテンツ判定手段が存在すると判定した場合、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶手段に記憶された同一のコンテンツ識別情報を有するコンテンツに付与された配信履歴とを結合して新たな配信履歴とする配信履歴結合手段、としてさらに前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載のプログラム。
  18. 前記配信履歴は、配信元利用者端末、配信先利用者端末及び配信時刻が記憶された複数のレコードから構成されており、
    前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶されたコンテンツに付与された配信履歴とを比較して、前記配信先利用者端末、前記配信元利用者端末及び前記配信時刻が同一のレコードがあるか否かを判定するレコード判定手段、としてさらに前記コンピュータを機能させ、
    前記配信履歴結合手段は、前記レコード判定手段が前記同一のレコードが存在すると判定した場合、当該同一のレコードの一方を削除して重複しないようにすることを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
  19. 前記配信履歴は、前記レコードに関する制限情報が設定されており、
    前記配信履歴結合処理は、前記取得したコンテンツに付与された配信履歴と、前記記憶されたコンテンツに付与された配信履歴とが記憶しているレコードの一部を前記制限情報に基づいて削除するレコード削除手段としてさらに前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項17又は18に記載のプログラム。
  20. 前記配信履歴付与手段は、複数の利用者端末から構成されるグループ単位で、前記コンテンツに前記配信履歴を付与することを特徴とする請求項11乃至19のいずれか一項に記載のプログラム。
JP2005015915A 2005-01-24 2005-01-24 利用者端末及びプログラム Pending JP2006202223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005015915A JP2006202223A (ja) 2005-01-24 2005-01-24 利用者端末及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005015915A JP2006202223A (ja) 2005-01-24 2005-01-24 利用者端末及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006202223A true JP2006202223A (ja) 2006-08-03

Family

ID=36960147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005015915A Pending JP2006202223A (ja) 2005-01-24 2005-01-24 利用者端末及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006202223A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008026419A1 (fr) * 2006-08-31 2008-03-06 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. Système d'envoi d'annonces publicitaires électroniques, serveur d'envoi d'annonces publicitaires électroniques, procédé d'envoi d'annonces publicitaires électroniques, support et programme d'enregistrement d'informations
JP2013250606A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 主装置、および機器提示方法
KR20150027667A (ko) * 2013-09-04 2015-03-12 삼성전자주식회사 컨텐츠를 통합 매니징하는 휴대 단말 및 그 방법
JP2016507827A (ja) * 2013-01-08 2016-03-10 イーベイ インク.Ebay Inc. ユーザ装置への通知ルーティング

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001312461A (ja) * 2000-05-02 2001-11-09 Noritsu Koki Co Ltd 情報配信システム、情報配信装置、情報提供装置、情報配信方法、情報配信プログラムを記録した記録媒体、および情報提供プログラムを記録した記録媒体
JP2002208959A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Casio Comput Co Ltd 電子メールサーバ装置、電子メール転送制御方法及び記録媒体
JP2002288211A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Sony Corp 睡眠導入装置および睡眠導入方法
JP2004038782A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム、並びに、データ配信方法
JP2004094918A (ja) * 2002-07-10 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報中継端末および情報配信サーバ
JP2004280510A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Yoshihiro Yamate デスクトップ環境オンライン配信システム
JP2004303010A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Ricoh Co Ltd コンテンツ流通支援システム、コンテンツ流通支援方法、及びコンテンツ流通支援プログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001312461A (ja) * 2000-05-02 2001-11-09 Noritsu Koki Co Ltd 情報配信システム、情報配信装置、情報提供装置、情報配信方法、情報配信プログラムを記録した記録媒体、および情報提供プログラムを記録した記録媒体
JP2002208959A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Casio Comput Co Ltd 電子メールサーバ装置、電子メール転送制御方法及び記録媒体
JP2002288211A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Sony Corp 睡眠導入装置および睡眠導入方法
JP2004038782A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム、並びに、データ配信方法
JP2004094918A (ja) * 2002-07-10 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報中継端末および情報配信サーバ
JP2004280510A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Yoshihiro Yamate デスクトップ環境オンライン配信システム
JP2004303010A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Ricoh Co Ltd コンテンツ流通支援システム、コンテンツ流通支援方法、及びコンテンツ流通支援プログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008026419A1 (fr) * 2006-08-31 2008-03-06 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. Système d'envoi d'annonces publicitaires électroniques, serveur d'envoi d'annonces publicitaires électroniques, procédé d'envoi d'annonces publicitaires électroniques, support et programme d'enregistrement d'informations
JP2013250606A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 主装置、および機器提示方法
JP2016507827A (ja) * 2013-01-08 2016-03-10 イーベイ インク.Ebay Inc. ユーザ装置への通知ルーティング
KR20150027667A (ko) * 2013-09-04 2015-03-12 삼성전자주식회사 컨텐츠를 통합 매니징하는 휴대 단말 및 그 방법
KR102162049B1 (ko) * 2013-09-04 2020-10-06 삼성전자주식회사 컨텐츠를 통합 매니징하는 휴대 단말 및 그 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110184937A1 (en) System and method for selective information and resource sharing
US7257768B2 (en) Project management system
CN110738479B (zh) 基于多人点单的订单管理方法及系统
WO2013183115A1 (ja) ログ管理システム及びプログラム
US20130290340A1 (en) Providing Control Over a Personalized Category of Information
US9442986B2 (en) Ranking of heterogeneous information objects
US20010027463A1 (en) Task priority decision apparatus and method, workflow system, work processing method, and recording medium
US20110179108A1 (en) System for Aggregating Information and Delivering User Specific Content
CN109614555A (zh) 生成排行榜的方法和装置
CN107408125A (zh) 用于查询答案的图像
JP2006202223A (ja) 利用者端末及びプログラム
CA2847187A1 (en) Searching for and creating an adaptive content
US11550792B2 (en) Systems and methods for joining datasets
JP2009278254A (ja) 配信スケジュール生成装置、情報配信システム、それに用いる方法およびプログラム
JP2006331014A (ja) 情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラム
JP4543761B2 (ja) コンテンツ共有システム及びコンテンツコンテナ作成方法
JP6414192B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
US20060007477A1 (en) Storage medium storing computer program for presenting document registrant, document registrant presenting method, and document management apparatus
JP2007018153A (ja) 情報検索システム、情報検索装置、情報検索方法、記録媒体及びプログラム
JP2004078689A (ja) 検索システム及び検索プログラム並びに検索方法
CN110381335A (zh) 对互联网视频服务器中的视频文件进行清理的方法及系统
JP2005293384A (ja) コンテンツレコメンドシステムと方法、及びコンテンツレコメンドプログラム
JP4573635B2 (ja) 利用者端末及びプログラム
JP4802523B2 (ja) 電子メッセージ分析装置および方法
JP2013232031A (ja) 情報処理装置、端末装置、情報処理方法、表示方法、情報処理プログラム、及び表示プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100517

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100810