JP2006200838A - 保冷温庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ペルチェモジュールを用いた熱電変換機を設けることにより、保冷温庫の箱体を肉薄、小型化した保冷温庫を提供することを目的としている。さらに、家庭や事務所での用途として、飲料水を得るにはコインをコインスロットに入れ、所望の操作ボタンを押すことで好きな飲料水を得るように、遊戯的な要素を加味した卓上置きのコンパクトな保冷温庫の提供を目的とする。
【解決手段】
保冷温室と缶貯蔵室とディスプレイとで箱体を構成し、前記保冷温室には、ペルチェモジュール部とともに内気循環装置を備え、前記缶貯蔵室には、缶転出装置とこの下方に缶排出トレイを備え、前記缶貯蔵室の周枠に沿って結露水排出装置を備え、かつ、前記箱体の正面に前記ディスプレイを設け、このディスプレイには、コイン認識装置を内蔵することを特徴とする。
【選択図】 図10
ペルチェモジュールを用いた熱電変換機を設けることにより、保冷温庫の箱体を肉薄、小型化した保冷温庫を提供することを目的としている。さらに、家庭や事務所での用途として、飲料水を得るにはコインをコインスロットに入れ、所望の操作ボタンを押すことで好きな飲料水を得るように、遊戯的な要素を加味した卓上置きのコンパクトな保冷温庫の提供を目的とする。
【解決手段】
保冷温室と缶貯蔵室とディスプレイとで箱体を構成し、前記保冷温室には、ペルチェモジュール部とともに内気循環装置を備え、前記缶貯蔵室には、缶転出装置とこの下方に缶排出トレイを備え、前記缶貯蔵室の周枠に沿って結露水排出装置を備え、かつ、前記箱体の正面に前記ディスプレイを設け、このディスプレイには、コイン認識装置を内蔵することを特徴とする。
【選択図】 図10
Description
この発明は、主に室内や卓上で使用する保冷温庫に関する。詳しくは、冷却機および加熱機としてペルチェモジュールを採用した熱電変換機に関するもので、飲料用自動販売機を模して、室内や卓上で使用できるように小型化したものである。そして、その形態は、保冷温庫の箱体の中にペルチェ熱電変換機を設け、かつ、箱体の正面にドリンク缶見本を陳列するとともに、自動販売機を模してコインの投入口および返却口、飲料水の取出し口等を設けた遊戯的な要素を加味した保冷温庫に関する。
例えば、冷蔵庫や保冷庫等の冷却機では、最近フロンガスを使用しない冷却機としてペルチェモジュールを採用したものが開発されている。このペルチェモジュールは、圧縮機やフロンガスを使用せず、熱電半導体に直流電流を流すことにより、ヒートポンプとして作動する熱電変換機で、冷却と加熱、更には温度制御をも自由に行なうことができるものである。
このペルチェモジュールの原理について説明する。P型半導体とN型半導体とからなる熱電素子体(熱電半導体)を金属電極で兀型に直列結合し、例えばN型からP型へと直流電流を流すことにより、ペルチェ効果によって電子が一定方向に流れ、一方ではエネルギーレベルの低い状態から高い状態に移行し、周りの結晶格子エネルギーを吸収し、この結果温度が低下する。また、他方では、逆にエネルギーレベルの高い状態から低い状態へと移行し、温度が上昇する。即ち、電極間で大きな温度差を生じ、例えば温度の高い方の放熱側を空冷や水冷等によって冷却することで、温度の低い方の冷却側を更に低くすることができ、この冷却側を箱体内に臨ませることで冷蔵庫、冷凍庫や保冷庫とすることができる。
しかしながら、ペルチェモジュールを採用した従来の冷却機は、冷却側と放熱側とを断熱する必要があるため、箱体を二重構造とし、この空隙の断熱効果を上げるために大きく厚く設計し、この厚い空隙内に発泡剤等の断熱材を十分に充填している。そして、従来のペルチェモジュールを用いた冷却機は、箱体がかなり肉厚となり、大型化し、量産面やコスト面においても劣り実用的には未だ問題がある。
即ち、ポータブルな冷蔵庫として構成するためには、その箱体の容量は断熱構造と、放熱構造の必要性から小容量とせざるをえない問題点があった。
また、ポータブルな家庭や事務所の用途として、卓上サイズにダウンサイズした冷蔵庫として構成しても、おもちゃ感覚、あるいは、遊戯的、自動販売機的な要素に欠けていた。
ここで、従来の自動販売機は、圧縮機タイプで冷却機能のみであり、複雑な構造で、しかも大きいサイズのものなので、室内および狭いスペースで使用するには不適である。
また、保冷用に使用する場合、従来の冷蔵庫は、箱体の中あるいは外に結露水の排出トレイが設けてあり、定期的に水を捨てる必要があり、面倒で不便である。
本発明は、このような問題点を見出し、これを解決するもので、簡易な構成で放熱効果を向上させ、その結果箱体を肉薄、小型に設計可能となり、また、熱効率も良く、断熱性も容易に向上させることができる等極めて画期的な冷却機、加熱機等のペルチェモジュールを用いた熱電変換機を設けた保冷温庫を提供することを目的としている。
さらに、本発明は、家庭や事務所での用途として、飲料水を得るにはコインをコインスロットに入れ、所望の操作ボタンを押すことで好きな飲料水を得るように、遊戯的な要素を加味した卓上置きのコンパクトな保冷温庫の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、保冷温室と缶貯蔵室とディスプレイとで箱体を構成し、前記保冷温室には、ペルチェモジュール部とともに内気循環装置を備え、前記缶貯蔵室には、缶転出装置とこの下方に缶排出トレイを備え、前記缶貯蔵室の周枠に沿って結露水排出装置を備え、かつ、前記箱体の正面に前記ディスプレイを設け、このディスプレイには、コイン認識装置を内蔵することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明の上記特徴に加えて、前記ペルチェモジュール部は、内部ヒートシンクと外部ヒートシンクとの間に熱電素子体が挟着されように構成され、前記内気循環装置は、前記内部ヒートシンクの前段にファンを備えるとともに、前記外部ヒートシンクの後段に羽根車を備える構成としたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明の上記特徴に加えて、前記結露水排出装置は、前記内部ヒートシンクの下方に水溜り部を設け、この水溜り部に排水管の一方端を隣接し、
前記排水管の他方端の下方に外部ヒートシンクを備え、かつ、前記箱体の底部に缶排出トレイを備え、前記排水管には、海面スポンジを充填したことを特徴とする。
前記排水管の他方端の下方に外部ヒートシンクを備え、かつ、前記箱体の底部に缶排出トレイを備え、前記排水管には、海面スポンジを充填したことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明の上記特徴に加えて、前記缶転出装置は、缶トレイを備え、ドリンク缶の有無を認識可能に、赤外線放出部と赤外線受信部とが、前記缶トレイの前後に跨設されることを特徴とする。
本明細書でいう「ペルチェモジュール」とは、P型半導体とN型半導体とからなる熱電素子体(熱電半導体)を金属電極で兀型に直列結合し、例えばN型からP型へと直流電流を流すことにより、ペルチェ効果によって電子が一定方向に流れ、一方ではエネルギーレベルの低い状態から高い状態に移行し、周りの結晶格子エネルギーを吸収し、この結果温度が低下する。また、他方では、逆にエネルギーレベルの高い状態から低い状態へと移行し、温度が上昇する。即ち、電極間で大きな温度差を生じ、例えば温度の高い方の放熱側を空冷や水冷等によって冷却することで、温度の低い方の冷却側を更に低くすることができる熱電変換機を意味する。
本発明は、簡易な構成で放熱効果を向上させ、それ故に、箱体を肉薄、小型に設計可能となり、また、熱効率も良く、断熱性も容易に向上させることができる。そして、保冷温庫内の結露水滴を排出するための排水装置を必要としない保冷温庫を実現することができた。また、本発明は、家庭や事務所の用途として、飲料水を得るにはコインを投入口に入れ、所望の操作ボタンを押すことで好きな飲料水を得るように、遊戯的な要素を加味した卓上置きで、コンパクトであり、使い勝手が良い保冷温庫である。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
本発明の実施例について、図1〜図10を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例に係わる保冷温庫の箱体内部の斜視図である。図2(a)は、同上、箱体におけるコイン認識装置の部位を示す斜視図である。同図(b)は、コイン認識部の拡大図で、コインスロットの裏側から見た状態、同図(c)は、コイン投入、返却部を裏側から見た状態の拡大図である。同図(d)は、コイン投入、返却部の各種部品の斜視図である。図3(a)は、同上、ドリンク缶の貯蔵庫と転出装置の側面図である。同図(b)は、各種部品の斜視図である。同図(c)は、各種部品の取付け図である。図4は、同上、缶転出装置の斜視図である。図5(a)は、同上、ディスプレイの外観、特に見本棚の斜視図である。同図(b)は、ディスプレイの正面図である。図6は、同上、箱体内部の缶貯蔵室の斜視図である。図7(a)は、同上、保冷温システム部の斜視図である。同図(b)、(c)は、各種部位の斜視図である。図8は、同上、制御盤を構成するプリント基板である。図9は、同上、電気回路図である。図10は、同上、結露排水装置の側面図である。なお、斜視図における保冷温庫の天地を上下方向と称し、保冷温庫のディスプレイ側を正面、反対側を奥、あるいは前方、後方と称し、保冷温庫の幅方向を左右方向と称する。
本発明の実施例に係る保冷温庫1の箱体は、保冷温室と缶貯蔵室とディスプレイから構成され、特に、保冷温室にペルチェモジュールが設けられる。この保冷温室では、内部ヒートシンクと外部ヒートシンクとの間に熱電素子体が挟着されるようにペルチェモジュール部が構成され、そして、内部ヒートシンクの前段にファンを備える。保冷温庫1の正面に備えるディスプレイ5の外観を図5(a)に斜視図として示す。ここで、ディスプレイ5は、箱体の左右一方の側面に蝶番により固着され、この蝶番を軸に回転する扉状のものである。詳細は後述するが、正面にフロントパネル22、見本棚5、コインスロット21等を備え、内方にコイン認識装置2を内蔵する。ここでは、保冷温庫1の正面に備えるディスプレイ5、この上半部のフロントパネル22、ディスプレイ5の上下中程右寄りにコインスロット21を示す。また、コイン認識装置2は、ディスプレイ5に内蔵され、コインスロット21の裏側に位置する。この詳細を図2(a)、(b)、(c)に示す。コイン認識装置2は、図2(a)に示すディスプレイ5に内蔵され、箱体の上下方向ほぼ真ん中の右端に設けられる。コインスロット21、コイン返却ノブ27の裏側から見た詳細図として図2(b)、(c)に示す。コイン認識装置2は、コインスロット21とこの裏側に接触片23を備え、コインの投入を認識した後、電気的に作動を指令する制御盤8等から構成される。この接触片23は、図2(d)に示し、コインの投入およびコインのサイズを検出するもので、図2(a)に示すように、コインスロット21の上下方向に合わせてディスプレイ5の裏側に設けられる。コイン投入、返却装置4の詳細を、裏側から見た拡大図として図2(c)に示すように、コインスロット21の裏側に、全体が宙吊り状態に設けられる。逆U型の振動板24、この下方の左右にコイン返却電磁板25、コイン投入電磁板26を設ける。保持具28に固定された一対のバネ29は、両側から振動板24を宙吊り状態に挟む。他にコイン返却ノブ27、電気的に作動を指令する制御盤8等から構成される。ここで、制御盤8は、各種の作動プログラムが組み込まれているプリント基板から構成され、各種のセンサーが感知した情報に従って保冷温庫の各部位へ作動を指令し、この全体の作動を指令する頭脳に相当する。この制御盤8は、図4の外部ヒートシンク72の側方に設けられる。
次に、缶転出装置3は、図3(a)に示すように、缶貯蔵室35の周枠36は、保冷温庫1の天井から側方、底を覆うようにコの字状に設けられる。この周枠36は、左右の缶貯蔵室35と中の保冷温室7を包むように保冷温庫1の内郭を構成し、中の空洞にはポリウレタンフォームが充填されており、保冷温庫1の断熱層の機能を兼ねる。この缶貯蔵室35の中で、正面から奥方向に缶トレイ31が、板状の軸受34に支えられて左右に設けられる。この軸受34は、図3(c)の下方位置で、左右に設けられる。そして、周枠36の内壁37の窪みに赤外線受信部33が設けられ、また、赤外線放出部32が、ディスプレイ5の裏に備える軸受34の窪みに設けられる。赤外線受信部33他、缶転出装置3の各種部品の取付け位置については、図3(c)に示す。この図は、図3(a)に示す矢視X、Xに従ってディスプレイ裏面59の方向を見た図である。周枠36は、保冷温庫1の内方をコの字状に巡り、内側の内壁37、外側の外壁38から構成される。
更に、図4に示すように、缶転出装置3は、缶トレイ31、モーター41、歯車43等から構成され、そして、保冷温庫1の下部に缶排出トレイ42が設けられる。
次に、ディスプレイ5は、図5に示すように、上半部のフロントパネル22に透明窓51を備え、その中の見本棚52にドリンク缶見本53を陳列する。その他、LEDパネル54、ラベル55、ドリンク缶見本53を固定するための吸盤56からなる。
内気循環装置6は、図6に示すように、缶貯蔵室35の中に左右のファンサポート61を備え、これ等のファンサポート61の左右両側に、ドリンク缶9を段積み可能な缶トレイ31を備える。そして、保冷温室7は、左右の缶貯蔵室35に挟まれた真中の部位と図6における背面側のペルチェモジュール機能部からなる。図7(a)、(b)、(c)に示すように、保冷温庫1の内方は、ペルチェモジュール機能部を構成し、内部ヒートシンク71、周枠36の内方に位置する外部ヒートシンク72、この内方のファン73、周枠36の外方で外部ヒートシンク72の下部に位置する羽根車74、内方でファン73を支えるファンサポート61、外壁のカバー75、熱電素子体76からなる。ここで、熱電素子体76は、内部ヒートシンク71および外部ヒートシンク72の間に位置し、内部ヒートシンク71および外部ヒートシンク72に直列結合し、ペルチェシステムを構成する。なお、内部ヒートシンク71および外部ヒートシンク72は、アルミニュウム製の板からなる襞を有するフィンである。
次に、結露水排出装置について説明する。図10に示すように、結露水排出装置10は、保冷温庫1の缶貯蔵室35の奥壁を構成する周枠36の立上がり部位を前後に貫通するように固着された排水管101および内部ヒートシンク71の下方で排水管101の一方端に隣接する水溜り部14等から構成される。そして、排水管101の中には、軸方向に海面スポンジ102が充填されている。次いで、排水管101の下方に羽根車74が備えられ、また、周枠36の外壁38に沿って、排水管101の上方に外部ヒートシンク72を備える。また、結露水排出装置10の付属部品について、図3(C)および図7(C)に示す。図3(C)は、図3(a)に示す矢視X、Xに従ってディスプレイ裏面59の方向を見た図である。図3(c)の内壁37に囲まれる位置で、上から下方へH型仕切板12およびこの間に挟まれるように、箱型仕切板11が設けられる。図10の側面図に示すように、箱型仕切板11は、内部ヒートシンク71と外部ヒートシンク72との間に位置し、熱電子素子体76を覆うように設けられる。また、排水管101は、箱型仕切板11の下方に位置する。図7(C)に示すU型仕切板13は、外気吸引穴62の経路を囲う。
以上のように構成され、次に作用について説明する。
ディスプレイ5の上半部の透明窓51は、開閉可能なので、中の見本棚52に展示されるドリンク缶見本53およびラベル55の交換を容易にでき、保冷温庫1における冷却および加熱の機能に加え、製品の遊戯性を高めるものである。
先ず、コイン認識装置2の作動について説明する。コインをコインスロット21へ投入すると、接触片23がコイン投入の動作とコインのサイズを確認し、この感知信号が制御盤8(図9に示す電気回路図が組み込まれたプリント基板から構成される)へ送られる。そして、制御盤8からの指令によりコイン投入電磁板25、あるいは、コイン返却電磁板26が作動し、コインの落ちる場所が振り分けられる。コイン投入の動作とコインのサイズが正しい場合、制御盤8からの指令により、コイン投入電磁板25が作動し、次いで、宙吊り状態の振動板24が作動し、コインをコインバンク(フロントパネル22の内方に設ける、不図示)へ落とす。即ち、ドリンク缶9を購入する時は、制御盤8からの指令によりコインバンクに落とすようにコイン投入電磁板25が作動する。一方、もしコイン投入の動作とコインのサイズが正しくない場合、コインを返却するため、人がコイン返却ノブ27を回すと、制御盤8から電気指令によりコイン返却口45へ落とすようにコイン返却電磁板26が作動する。
次に、ドリンク缶を購入する時、購入ボタン57を押すことにより作動する缶転出装置の作動を説明する。保冷温庫1の内方に備える缶転出装置3に、ドリンク缶9が入ってない場合は、在庫ランプ58が消灯し、かつ、「売切れ」の文字が購入ボタン57の上に表示される。この在庫ランプ58の点灯は、後述する赤外線放出部32、赤外線受信部33に備える赤外線センサーの作動によるものである。在庫ランプ58が点灯している時にはドリンク缶9を購入することができ、購入ボタン57を押すことにより、制御盤8からドリンク缶9を缶転出装置3から落とす指令が出される。順序に従って述べると、コイン投入の動作およびサイズが正しい場合に、先ず、缶転出装置3にドリンク缶9が入っているかどうかが確認される。次に、制御盤8からモーター41に指令され、次に歯車43を駆動し、缶トレイ31が下向きまで回転され、保持されていたドリンク缶9が転がり排出される。排出されたドリンク缶9は、缶排出トレイ42へ転がり落ちる。この缶排出トレイ42は、ドリンク缶9が転がり排出される桶部が左右から傾斜しており、ドリンク缶9の角度をほぼ、軸方向に90度水平に回転させて、フロントパネル22下部に備える缶取出し口44から、取出し易い位置へ転がす作用をする。
ここで、缶転出装置3にドリンク缶9が入っているかどうかを認識する機能について説明する。この認識機能の要部は、ディスプレイ5の背面の赤外線放出部32、奥の赤外線受信部33からなる。ドリンク缶9が入ってない場合、購入ボタン57の上に「売切れ」が表示され、缶転出装置3は作動しない。これ等の作動あるいは非作動は、制御盤8から指令される。ドリンク缶9が缶転出装置3に入っている場合、ドリンク缶9に遮られ、赤外線放出部32からの赤外線が赤外線受信部33で受信されない。この時は、ドリンク缶9の在庫ありの信号が送られ、購入ボタン57の上の「売切れ」の表示が消える。図3に示す缶トレイ31は、缶転出装置3の要部で、回転することによりドリンク缶9を転出する半円筒型の桶状のものである。軸受34は、左右の缶トレイ31の回転軸を保持する部位である。一方、赤外線放出部32からの信号を赤外線受信部33が感知した場合は、缶転出装置3にドリンク缶9が空になったことを示すので、制御盤8からの指令により、購入ボタン57の上に「売切れ」が表示され、人手で左右の缶トレイ31へドリンク缶9を積み込む必要がある。
次に、内気の循環について説明する。図7に示す熱電素子体76が熱の受け渡しをし、この熱電素子体76が所謂ペルチェシステムの効能を出現するための熱変換デバイスである。この熱電素子体76は、低温面で吸熱し、反対側の高温面に放熱する。熱電素子体76へ流す電流の方向によって、この低温、高温面を切り替え、この単一の熱電素子体76によって、冷却あるいは加熱が切り替え可能である。
冷却する時は、保冷温庫1内の熱量を吸熱し、庫外へ放出される。内部ヒートシンク71、外部ヒートシンク72は、それぞれ熱伝導性の高い複数のアルミニュウム金属板が襞状に構成されることにより、内気との接触面積を増やすことができ、効果的に吸熱あるいは放熱され、庫内の空気層が拡散される。ファン73は、ドリンク缶9および内部ヒートシンク71、外部ヒートシンク72の周囲の空気を強制的に循環させ、更に、熱の移動の効果を高めるものである。例えば、温度の高い方の外部ヒートシンク72が空冷あるいは、後述する羽根車74から飛散される水滴によって冷却されながら、この冷却された内気が内気排出穴65から保冷温庫1の外へ放熱されることで、温度の低い方の内部ヒートシンク71を更に低くすることができる。ここで、保冷温庫1の缶サポート31に貯蔵されるドリンク缶9の周りの内気は、ファン73によって吸引され、保冷温庫1の中を循環する。この内気の経路は、内気循環穴64から内気吸引穴63を経由してファン73に吸引され、庫内を循環する。このように、内部ヒートシンク71は、保冷温庫1の内気に臨んでいる。しかして、内気は庫内の循環を繰り返しながら冷却されるので、温度の高い方の外部ヒートシンク72を空冷あるいは羽根車74から飛散される水滴によって冷却され、内気排出穴65から保冷温庫1の外へ放熱することで、温度の低い方の内部ヒートシンク71を更に低くすることができ、保冷庫として機能させることができる。そして、この装置は、例えば、冷却の場合、缶トレイ31の上の冷気を循環させ、冷気が下部に備える缶排出トレイ42から逃げるのを最低限に抑える。
逆に、内気を加温する場合は、この熱電素子体76は、低温面で吸熱し、反対側の高温面に放熱する。ペルチェシステムを構成する熱電素子体76へ流す電流の方向を逆にして、この低温、高温面を切り替える。庫外から熱気を吸熱し、保冷温庫1内へ放熱される。即ち、温度の低い方の外部ヒートシンク72が庫外から熱量を吸熱し、内気を内気排出穴65から保冷温庫1の内へ放熱することで、温度の高い方の内部ヒートシンク71を更に加温することができる。
次に、結露水排出機構の作用について説明する。図10に示すように、缶貯蔵室35を形成するコの字型の周枠36の上下部位を貫通して設けられる排水管101は、中に海面スポンジ102を充填している。内部ヒートシンク71で結露した水は、缶貯蔵室35の周枠36の内壁37を伝って水溜り部14に一時貯まる。この水溜り部14に、排水管101の先端部が臨んでいるので、中の海面スポンジ102が水を吸い込む。このスポンジ102に染み込んだ水が排水管101の他端から染み落ち、次いで、その滴が羽根車74の上に落ちる。羽根車74は、高速回転によって、水は粒子状に細分化され、一部は、外気吸引穴62から吸引される外気に触れてそのまま気化、または、その微粒子の一部は上昇して外部ヒートシンク72に接触して気化する。即ち、先ず、内部ヒートシンク71に結露した水が水溜り部14に貯まり、この水は、海面スポンジ102からゆっくり高速で回転する羽根車74の羽に滴として落ちる。この羽根車74から弾き飛ばされる時、水は、水の粒子に変わる。この水の粒子が外部ヒートシンク72に触れ、または、羽根車74によって発生する風によって気化し、そのまま内気排出穴65から排出されます。このように、庫外に大がかりな排水設備を設けなくても、保冷温庫内に溜まった水を排出処理可能である。即ち、保冷温庫内に溜まった大半の水滴が羽根車74によって発生する風によって気化され、庫内の冷却に使われる。従って、一般の冷蔵、冷凍庫のように、使い棄てや清掃の手間のかかる結露水の受け皿や排水管を屋外、または、水捨て場に引く事などの手間を省き、結露した水分を徐々に拡散させることのできる仕組みとなっている。この結露水排出装置は、庫内で発生した水滴を排出するための排水設備を設ける等の不便さを解消できるものである。そして、缶排出トレイ42の一部は保冷温庫1の内で発生する一部の水滴をためるための溝を備えており、水受けトレイの役目を兼用し、排水機能を補助して周枠36を伝わらなかった結露水を受ける役目をしている。
更に、結露水排出装置10の詳細を説明する。装置の構成を図3(C)で説明したように、保冷温庫1の内郭を形成する周枠36の内壁37の正面側および背面側に、排水管101を囲うようにH型仕切板12が設けられている。そして、このH型仕切板12および図7(C)に示すU型仕切板13は、保冷温庫1の拡散された湿気を含む内気から、保冷温庫1の内方の重要部品を保護する。具体的には、排水管101の周りに結露したり、排水管101の出口(図10における保冷温庫の奥方)から、排水管101の外周を伝った水分が周枠36の中へ逆流したりした場合に、H型仕切板12によって、保冷温庫1内の拡散された湿気を含む内気から、保冷温庫1の内方の重要部品が保護される。即ち、H型仕切板12および箱型仕切板11は、内装された熱電子素子体76および赤外線受信部33と缶トレイを支持する軸受34を拡散された湿気を含む内気から保護する機能を有する。箱型仕切板11の特異な作用として、排水管101から発生する湿気や、羽根車74によって飛散される微細な水滴から、熱電子素子体76や制御盤8を保護するように、U型仕切板13は、外気吸引穴62からの外気の流れを仕切る機能を有する。
なお、本発明の使途は、家庭や事務所等で使用する自動販売機型の保冷温庫に限るものではなく、あらゆる冷蔵あるいは冷凍の用途に使ってもよい。詳しくは、通常の冷蔵あるいは冷凍庫が、冷媒ガスを圧縮して液化させ、それをまた膨張させて気化させる時に外部から奪う熱を利用したものに対し、本発明は、ペルチェシステムを複数列採用したり、低温に弱い熱電素子体をスポンジ等により覆って保護することにより、冷却機能を増幅させることで、箱体を小型化しつつ通常の冷蔵あるいは冷凍庫の領域まで用途を拡大するものである。また、卓上固定型ではなく、DCプラグを搭載あるいはAC、DCプラグの選択的使用によって車内での使用が可能であり、ピクニック等屋外においてバッテリィを使用して手軽に楽しむような使い方にも応用できる。
X 矢視方向
1 保冷温庫
2 コイン認識装置
21 コインスロット
22 フロントパネル
23 接触片
24 振動板
25 コイン投入電磁板
26 コイン返却電磁板
27 コイン返却ノブ
28 保持具
29 バネ
3 缶転出装置
31 缶トレイ
32 赤外線放出部
33 赤外線受信部
34 軸受
35 缶貯蔵室
36 周枠
37 内壁
38 外壁
4 コイン投入、返却装置
41 モーター
42 缶排出トレイ
43 歯車
44 缶取出し口
45 コイン返却口
5 ディスプレイ
51 透明窓
52 見本棚
53 ドリンク缶見本
54 LEDパネル
55 ラベル
56 吸盤
57 購入ボタン
58 在庫ランプ
59 ディスプレイ裏面
6 内気循環装置
61 ファンサポート
62 外気吸引穴
63 内気吸引穴
64 内気循環穴
65 内気排出穴
66 内気循環穴
7 保冷温室
71 内部ヒートシンク
72 外部ヒートシンク
73 ファン
74 羽根車
75 カバー
76 熱電素子体
8 制御盤
9 ドリンク缶
10 結露水排出装置
11 箱型仕切板
12 H型仕切板
13 U型仕切板
14 水溜り部
101 排水管
102 海面スポンジ
1 保冷温庫
2 コイン認識装置
21 コインスロット
22 フロントパネル
23 接触片
24 振動板
25 コイン投入電磁板
26 コイン返却電磁板
27 コイン返却ノブ
28 保持具
29 バネ
3 缶転出装置
31 缶トレイ
32 赤外線放出部
33 赤外線受信部
34 軸受
35 缶貯蔵室
36 周枠
37 内壁
38 外壁
4 コイン投入、返却装置
41 モーター
42 缶排出トレイ
43 歯車
44 缶取出し口
45 コイン返却口
5 ディスプレイ
51 透明窓
52 見本棚
53 ドリンク缶見本
54 LEDパネル
55 ラベル
56 吸盤
57 購入ボタン
58 在庫ランプ
59 ディスプレイ裏面
6 内気循環装置
61 ファンサポート
62 外気吸引穴
63 内気吸引穴
64 内気循環穴
65 内気排出穴
66 内気循環穴
7 保冷温室
71 内部ヒートシンク
72 外部ヒートシンク
73 ファン
74 羽根車
75 カバー
76 熱電素子体
8 制御盤
9 ドリンク缶
10 結露水排出装置
11 箱型仕切板
12 H型仕切板
13 U型仕切板
14 水溜り部
101 排水管
102 海面スポンジ
Claims (4)
- 保冷温室と缶貯蔵室とディスプレイとで箱体を構成し、
前記保冷温室には、ペルチェモジュール部とともに内気循環装置を備え、
前記缶貯蔵室には、缶転出装置とこの下方に缶排出トレイを備え、
前記缶貯蔵室の周枠に沿って結露水排出装置を備え、
かつ、前記箱体の正面に前記ディスプレイを設け、このディスプレイには、コイン認識装置を内蔵することを特徴とする保冷温庫。 - 前記ペルチェモジュール部は、内部ヒートシンクと外部ヒートシンクとの間に熱電素子体が挟着されように構成され、
前記内気循環装置は、前記内部ヒートシンクの前段にファンを備えるとともに、
前記外部ヒートシンクの後段に羽根車を備える構成としたことを特徴とする請求項1記載の保冷温庫。 - 前記結露水排出装置は、前記内部ヒートシンクの下方に水溜り部を設け、
この水溜り部に排水管の一方端を隣接し、
前記排水管の他方端の下方に外部ヒートシンクを備え、
かつ、前記箱体の底部に缶排出トレイを備え、
前記排水管には、海面スポンジを充填したことを特徴とする請求項1記載の保冷温庫。 - 前記缶転出装置は、缶トレイを備え、
ドリンク缶の有無を認識可能に、
赤外線放出部と赤外線受信部とが、前記缶トレイの前後に跨設されることを特徴とする請求項1記載の保冷温庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005014007A JP2006200838A (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 保冷温庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005014007A JP2006200838A (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 保冷温庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006200838A true JP2006200838A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36958999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005014007A Pending JP2006200838A (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 保冷温庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006200838A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018073990A1 (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | Fsx株式会社 | 冷蔵庫 |
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-
2005
- 2005-01-21 JP JP2005014007A patent/JP2006200838A/ja active Pending
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A621 | Written request for application examination |
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