JP2006198912A - ライニング部材の端部固定具 - Google Patents

ライニング部材の端部固定具 Download PDF

Info

Publication number
JP2006198912A
JP2006198912A JP2005013454A JP2005013454A JP2006198912A JP 2006198912 A JP2006198912 A JP 2006198912A JP 2005013454 A JP2005013454 A JP 2005013454A JP 2005013454 A JP2005013454 A JP 2005013454A JP 2006198912 A JP2006198912 A JP 2006198912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
reaction force
cylindrical
expanding
force receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005013454A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuji Ikeda
卓司 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2005013454A priority Critical patent/JP2006198912A/ja
Publication of JP2006198912A publication Critical patent/JP2006198912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 筒状部材の拡径作業を所要の通りに行うことができるライニング部材の端部固定具を提供すること。
【解決手段】 ライニング部材12の内側に装着される筒状部材34を拡径して既設管4(管部材)に固定するための拡径部材2と、拡径部材2を既設管4の軸線方向に引き出すための引出部材6と、拡径部材2を既設管4の軸方向外方に引き出すときに筒状部材34に作用する力の反力を受けるための反力受け体36と、を備えたライニング部材の端部固定具。筒状部材34は、一端部から他端部まで実質上同径に形成され、反力受け体36は、筒状部材34の一端部を受ける反力受け部材46と、反力受け部材46を支持する支持部材48と、を有し、反力受け部材46は、周方向に分割された複数の分割受け片54〜60から構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、既設管などの管部材の内周面に設けられるライニング部材の端部を筒状部材によって固定するために用いる端部固定具に関する。
地中に埋設されたガス管などの既設管(管部材)においては、その内部に腐食や亀裂が発生した場合、既設管の内周面にポリエチレン樹脂や塩化ビニル樹脂などから形成されたライニング部材を施して修理を行っている。このようなライニング部材は、管部材の内周面に接着などにより取り付けられるが、腐食などによって内周面に凹凸が発生している場合、ライニング部材と既設管の内周面との間に隙間が生じるおそれがあり、特に、ライニング部材の端部においてこのような隙間が生じると、ライニング部材内を通る燃料用ガス(例えば、都市ガス)などがその隙間から既設管とライニング部材との間に入り込み、既設管に腐食孔が生じた場合、そこから外部へ漏れるおそれがある。
このような燃料用ガスの漏れを防止するために、ライニング部材の端部を既設管の内周面に押圧して圧着させる固定構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。この固定構造に用いられる従来の端部固定具は、図5に示すような構成を有している。従来の端部固定具は、既設管104内に挿入される拡径部材102と、拡径部材102を既設管104の軸方向外方に引き出すための引出部材106と、既設管104の軸線方向外側に設けられる反力受け体108と、から構成される。この端部固定具を用いてライニング部材112の端部114を固定する場合、例えば、ライニング部材112と既設管104との間に弾力性を有するシール部材116が介在され、固定するための筒状部材118として大径部120及び小径部122を有するものが用いられる。
ライニング部材112を固定する際には、まず、既設管104とライニング部材112との間にシール部材116を介在させ、ライニング部材112の内側に筒状部材118の小径部122を挿入する。そして、引出部材106を軸方向外方に引き出すようにして拡径部材102を矢印128で示す方向に移動させると、この拡径部材102の一部が筒状部材118の小径部122の内周面に作用し、筒状部材118が径方向外方に拡径してライニング部材112及びシール部材116を既設管104の内周面に押圧し、このようにしてライニング部材112の端部114が既設管104の内周面に圧着される。引出部材106を軸方向外方に引くときには、反力受け体108の反力受け部材130が既設管104の端面に当接し、その支持部材132が筒状部材118の大径部120の端面に当接し、このように構成することによって、拡径部材102が矢印128で示す方向に移動する際に筒状部材118に作用する軸線方向の力を反力受け体108で受け、筒状部材118の移動を防止することができる。尚、筒状部材118に大径部120が設けられているのは、拡径部材102が既設管104から外れたときにこの大径部120内に収容されるようにするためである。
特開2000−88181号公報
上述のようなライニング部材の端部固定具では、次の通りの解決すべき問題が存在する。第1に、筒状部材118は、拡径部材102を収容可能とするための大径部120と、既設管104内に挿入される小径部122とを有し、これらの間に小径部122から大径部120に向けて外径が漸増するテーパ状部121が設けられている。このため、拡径部材102を移動して筒状部材112を固定する際に、筒状部材112に作用する軸線方向の力は、この筒状部材112を介して反力受け体108に伝達されるが、このとき筒状部材118の上記テーパ状部121及び大径部120に大きな力が作用し、特に小径部122とテーパ状部121との接続部及びテーパ状部121と大径部120との接続部に大きな軸線方向の力、所謂座屈力が作用し、この座屈力によってテーパ状部121が塑性変形するおそれがあり、この座屈力によって筒状部材118が塑性変形すると、拡径部材102を既設管104の外方に引き出すことができず、拡径部材102を用いて筒状部材118を既設管104の内周面に固定することができなくなり、ライニング部材112の固定作業を最初からやり直さなければならなくなる。
第2に、筒状部材118の小径部122は既設管104内に挿入されるが、その大径部120は既設管104の軸方向外方に突出するように既設管104の内側に取り付けられ、その小径部122が既設管104の内周面に固定され、突出する大径部120はライニング部材112の固定後に切断除去される。従来の固定構造では、筒状部材118における、切断除去される大径部120が大きく、材料を無駄に使っている。
本発明の目的は、筒状部材の拡径作業を所要の通りに行うことができるライニング部材の端部固定具を提供することである。
本発明の他の目的は、筒状部材の無駄な使用を少なくすることができるライニング部材の端部固定具を提供することである。
本発明の請求項1に記載のライニング部材の端部固定具は、管部材の内周面に設けられたライニング部材の端部内側に装着される筒状部材を拡径して管部材に固定するための拡径部材と、前記拡径部材を前記管部材の軸方向外方に引き出すための引出部材と、前記拡径部材を前記管部材の軸方向外方に引き出すときに前記筒状部材に作用する力の反力を受けるための反力受け体と、を備えたライニング部材の端部固定具であって、
前記筒状部材は、一端部から他端部まで実質上同径に形成されており、
前記反力受け体は、前記筒状部材の一端部を受ける反力受け部材と、前記反力受け部材を支持する支持部材と、を有し、前記反力受け部材は、周方向に分割された複数の分割受け片により構成されており、
前記拡径部材が前記筒状部材内を挿通して前記筒状部材を拡径するときは、前記反力受け部材は前記筒状部材の一端部に当接して前記筒状部材に軸方向に作用する力を支持し、前記拡径部材が前記管部材の軸方向外方に外れるときは、前記複数の分割受け片が径方向外方に拡がり、これによって、前記管部材から外れた前記拡径部材が径方向に拡がった前記複数の分割受け片内に収容されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のライニング部材の端部固定具では、前記拡径部材は、小径端部から大径端部に向けて外径が漸増する円錐台形状から形成され、前記反力受け体の前記反力受け部材の内径は、前記拡径部材の前記小径端部の外径より大きく、且つその前記大径端部の外径よりも小さく形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のライニング部材の端部固定具では、前記反力受け体の前記反力受け部材の先端部には、その内周部に環状受け凹部が設けられ、前記筒状部材の一端部が前記反力受け部材の前記環状受け凹部に受け入れられ、前記拡径部材が前記筒状部材内を挿通して前記筒状部材を拡径するときは、前記筒状部材の一端面が前記反力受け体の前記環状受け凹部の底面に当接するとともに、前記反力受け部材の先端面が前記管部材の端面に当接することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のライニング部材の端部固定具では、前記反力受け体の前記複数の分割受け片は弾性リングにより筒状に弾性的に保持されており、前記拡径部材が前記管部材の軸方向外方に外れるときは、前記複数の分割受け片は前記弾性リングの弾性作用に抗して径方向外方に拡がることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のライニング部材の端部固定具では、前記反力受け体は、前記支持部材を前記管部材に向けて押圧するための押圧治具を更に含み、前記引出部材は前記支持部材を挿通して前記拡径部材に螺合され、前記拡径部材によって前記筒状部材を拡径するときには、前記引出部材は前記管部材の軸方向外方に引っ張られることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のライニング部材の端部固定具によれば、筒状部材はその一端部から他端部まで実質上同径に形成されているので、拡径部材によって筒状部材を管部材の内周面に固定する際に作用する軸線方向の力は、この筒状部材の全長にわたってその縦断面に対して実質上垂直に作用する。従って、筒状部材には座屈による塑性変形が起こり難く、筒状部材の変形発生を少なくして筒状部材を管部材の内周面に所要の通りに固定することができる。また、反力受け体の反力受け部材は複数の分割受け片から構成されているので、各分割受け片を支持部材側を支点として径方向外方に拡径することができ、これによって、拡径部材が管部材の外方に外れるときには、引き出された拡径部材が拡径した反力受け部材内に収容されるようになり、従って、拡径部材を引き出しながら筒状部材から外すことができ、筒状部材の拡径作業(筒状部材を拡径方向に塑性変形させて筒部材の内周面に固定する作業)を所要の通りに行うことができる。
また、本発明の請求項2に記載のライニング部材の端部固定具によれば、拡径部材が円錐台形状に形成され、反力受け体の反力受け部材の内径は、拡径部材の小径端部の外径よりも大きく、その大径端部の外径よりも小さく形成されているので、拡径部材を引き出す際には、拡径部材の小径端部を筒状部材内に容易に挿入させることができ、また拡径部材を管部材の外方に外す際には、その大径端部によって複数の分割受け片を径方向外方に拡径することができる。
また、本発明の請求項3に記載のライニング部材の端部固定具によれば、反力受け体の反力受け部材の先端部に設けられた環状受け凹部に筒状部材の一端部が受け入れられ、環状受け凹部の底面に筒状部材の一端面が当接し、反力受け部材の端面に管部材の端面が当接する構成であるので、拡径する際に筒状部材に作用する力をこの反力受け体により受けることができ、また支持部材に作用する反力方向の力を管部材により受けることができる。また、筒状部材の一端部が反力受け部材の環状受け凹部に受け入れられる構成であるので、この筒状部材の管部材からの突出部分、換言すると、筒状部材の固定後に切断除去する部分を小さくすることができ、これによって、筒状部材の無駄な使用を少なくすることができる。
また、本発明の請求項4に記載のライニング部材の端部固定具によれば、複数の分割受け片は弾性リングにより筒状に弾性的に保持されているので、反力受け体の取り扱いを容易にすることができるとともに、各分割受け片の径方向外方への拡径を許容することができる。
また、本発明の請求項5に記載のライニング部材の端部固定具によれば、支持部材を管部材に向けて押圧するための押圧治具が用いられ、引出部材は支持部材を挿通して拡径部材に螺合される。従って、筒状部材を拡径するときには、引出部材を管部材の軸方向外方に引っ張ればよく、筒状部材、管部材などにねじれ方向の力が作用することなく筒状部材を拡径させることができる。
以下、図1〜図4を参照して、本発明に従うライニング部材の端部固定具の最良の実施形態について説明する。図1は、一実施形態のライニング部材の端部固定具を分解して示す分解斜視図であり、図2は、図1の端部固定具の反力受け体を分解して示す分解斜視図であり、図3は、図1の端部固定具を既設管内にセットしたときの状態を示す部分断面図であり、図4は、図3の状態から拡径部材を軸方向外方に移動させて既設管から外れたときに状態を示す部分断面図である。
図1及び図2において、図示のライニング部材の端部固定具は、拡径部材2と、拡径部材2を引き出すための引出部材6と、反力を受けるための反力受け体36と、から構成されている。このようなライニング部材の端部固定具は、図3に示すように、管部材としてのガス管などの既設管4にセットされ、後述するようにライニング部材12の端部14を既設管4の内周面10に固定するのに用いられる。
この端部固定具の各構成について説明すると、図示の拡径部材2は円錐台形状に形成され、その一端部(図1において左端部)に小径端部24が設けられ、その他端部(図1において右端部)に大径端部26が設けられ、小径端部24から大径端部26に向けて外径がテーパ状に漸増する押圧面38が設けられている。拡径部材2は、この小径端部24側から後述する筒状部材34内に挿入され、その押圧面38によって、筒状部材34を拡径して塑性変形させる。この拡径部材2の中央部には軸線方向に貫通して延びる雌ねじ孔40が設けられている。拡径部材2は高い硬度を有する材料、例えば鉄、ステンレスなどの金属材料から形成される。
引出部材6は、その一端部に雄ねじ部42が設けられている。この雄ねじ部42が拡径部材2の雌ねじ孔40に螺合されることによって、引出部材6が拡径部材2に取り付けられる。引出部材6の他端部には、例えば油圧ポンプなどによって作動される引出装置(図示せず)が接続され、この引出装置によって引出部材6とともに拡径部材2が既設管4の軸方向外方に引き出される。
反力受け体36は、筒状部材34(後述する)に軸線方向に作用する力を受ける反力受け部材46と、この反力受け部材46を支持する支持部材48とを備え、反力受け部材46が支持部材48に着脱自在に支持されるように構成されている。反力受け部材46は、スリーブ状の本体部50と、この本体部50の一端部に設けられた環状の当接フランジ52を備え、当接フランジ52が径方向外方に突出し、このように当接フランジ52を設けることによって、筒状部材34(後述する)に作用する軸線方向の力を確実に支持することができる。また、この本体部50の他端部(支持部材48に支持した状態における先端部)には、その内周部に環状受け凹部55が設けられ、この環状受け凹部55に筒状部材34の一端部が受け入れられる。
この実施形態では、反力受け部材46は、周方向に実質上均等に4つに分割された分割受け片54,56,58,60から構成されている。これら分割受け片54〜60の外周面の上部及び下部には環状凹部66,68(図2参照)が設けられ、これら環状凹部66,68に弾性リング62,64が装着されている。弾性リング62,64は、例えば合成ゴムなどから形成され、その弾性力によってこれら分割受け片54〜60を反力受け部材46としての円筒状に保持する。これら弾性リング62,64は、分割受け片54〜60を円筒状に保持して取り扱いを容易とするためのものであり、弾性リング62,64のいずれか一方を省略してもよく、場合により双方の弾性リング62,64を省略してもよい。
反力受け体38の支持部材48は、円板形状に形成されており、その中心部に支持部材48を貫通して貫通孔70が設けられ、引出部材6がこの貫通孔70に挿通される。また、この支持部材48の外周部には、環状の支持溝72が設けられている。この支持溝72の幅は、反力受け部材46の当接フランジ52の幅よりも幾分大きく(図3及び図4参照)、従って、反力受け部材46の一端部を支持部材48の支持溝72内に挿入して当接フランジ52を支持溝72の底面に当接させた状態において、この当接フランジ52を支点として径方向外方に拡径させることが許容される。尚、引出部材6及び反力受け体38も、拡径部材2と同様に、例えば鉄、ステンレスなどから形成される。
ライニング材12を固定するのに、例えば図3及び図4に示す筒状部材34が用いられる。この筒状部材34は、一端部(図3において左端部)から他端部(図3において右端部)まで実質上同一の径である筒状部76を有し、この筒状部76の大部分(既設管4内に挿入される部分)の外周面に軸線方向(図3において左右方向)に間隔をおいて複数の押圧突部78が一体的に設けられている。この筒状部材34は、拡径部材2によって塑性変形可能なように、アルミニウム又はアルミニウム合金などの比較的柔らかい金属材料から形成される。
拡径部材2、反力受け体38及び筒状部材34は、次の関係に構成される。筒状部材34の内径は、拡径部材2の小径端部24の外径より大きく、且つその大径端部26の外径よりも小さく形成され、このように構成することによって、拡径部材2の押圧面38が筒状部材34の内周面に作用して径方向外方に塑性変形させることができる。また、反力受け体36の反力受け部材46の内径は、筒状部材34の内径とほぼ等しく、拡径部材2の小径端部24の外径より大きく、且つその大径端部26の外径よりも小さく形成され、このように構成することによって、拡径部材2の小径端部24が反力受け体38の反力受け部材46内に挿入されるとともに、その大径端部26が反力受け部材46を径方向外方に拡径するように作用する。
上述した端部固定具を用いてのライニング部材の端部固定は、次のようにして行われる。主として、図3及び図4を参照して説明すると、ガス管などの既設管4(管部材)の内周面10に、ライニング部材12が例えば接着剤を用いた接着などによって密着される。ライニング部材12としては、例えば伸縮性及び熱硬化性を有するポリエチレン樹脂などから形成された筒状のものが用いられる。それ自体周知の他のライニング方法を用いる、例えばこのライニング部材12内に加圧空気を送給して膨らませながら既設管4の内部に挿入し、その後、膨らんだライニング部材12を一定時間加圧保持して既設管4の内周面10に接着させることによって、既設管4の内周面10にライニング層を施すようにしてもよい。
このように装着されたライニング部材12の端部を固定する際には、図3に示すように、まず、既設管4とライニング部材12との間に、両者間の気密性を高めるための弾性シール部材16を装着する。この弾性シール部材16は、例えば接着剤などによって接着固定される。弾性シール部材16の一端部には鍔部80が設けられ、かかる鍔部80は既設管4の端面に例えば接着固定される。
次いで、拡径部材2の雌ねじ孔40に引出部材6の雄ねじ部42を螺合させて拡径部材2に引出部材6を取り付け、この拡径部材2を既設管4内に挿入し、引出部材6の他端部が既設管4の軸方向外方に突出した状態とする。このように拡径部材2を挿入した状態において、既設管4に施されたライニング部材12の端部14の内側に筒状部材34を挿入し、筒状部材34に設けられた多数の押圧突部78の全てが既設管4内に入るまで挿入する。かく挿入した状態では、挿入した筒状部材34の奥側(図3において右側)に拡径部材2が位置し、引出部材6は挿入した筒状部材34を通して軸方向外方に突出するようになる。
その後、既設管4の端部に反力受け体36を所要の通りに取り付ける。この取付けは、反力受け体36の支持部材48の支持溝72内に反力受け部材46の一端部(当接フランジ52)を挿入した状態に保持し、この状態において、引出部材6を反力受け体36の反力受け部材46の他端部側から通し、更に支持部材48の貫通孔70を通すことによって行われる。
筒状部材34を拡径する際に、更に、押圧治具84(図3及び図4参照)が用いられ、この、押圧治具84は、反力受け体36の支持部材48の外側端面(図3及び図4において左側)に押圧保持される。押圧治具84は、筒形状を有しており、その内部に引出部材6が挿通される。また、押圧治具84には、径方向外方に延びる一対の把持部86,88が設けられており、作業者はこの把持部86,88を把持して押圧治具84を矢印92で示す方向に押圧保持するようになる。尚、この押圧治具84を油圧などを利用して押圧すようにしてもよい。
この押圧治具84を矢印92で示す方向に押圧保持した状態で引出部材6を既設管4の軸方向外方に引き出すと、拡径部材2が矢印28(図3参照)で示す方向に移動し、準備状態まで移動すると、拡径部材2の小径端部24が筒状部材34内に挿入され、その押圧面38が筒状部材34に作用する。この準備状態においては、図3に示すように、筒状部材34の一端部(既設管4から軸方向外方に突出する部分)が反力受け体36の反力受け部材38の環状受け凹部55内に受け入れられ、また反力受け部材38の当接フランジ52が支持部材48の支持溝72内に位置して支持溝72の底面に当接し、支持部材48及び反力受け部材46とが一体的となって反力受け体38を構成する。そして、反力受け部材46の環状受け部55の底面が筒状部材34の一端部の端面に当接し、反力受け部材46の先端部の端面が既設管4の端面に当接し(図3参照)、矢印90で示す方向の力が反力受け体36を介して押圧治具84で支持され、矢印92で示す方向の力が既設管4で支持される。
そして、引出部材6を更に矢印90(図3参照)で示す方に引き出して筒状部材34を既設管4の内周面10に取り付けてライニング部材12を既設管4に固定する。引出部材6の移動に伴って、拡径部材2の押圧面38が筒状部材34の内周面に作用し、押圧突部78が押圧変形してライニング部材12を既設管4の内周面10に押圧固定するとともに、この筒状部材34が径方向外方に押し広げられて拡径され、このような筒状部材34の変形によって、ライニング部材12が既設管4の内周面に確実に固定される。拡径部材2により筒状部材34を変形させる際には、この筒状部材34に大きな軸線方向の力が作用するが、筒状部材34に作用する力は、その端面から反力受け部材46の環状受け凹部55の底面を介して反力受け体36に伝達され、この反力受け体36を介して更に押圧治具84に伝達されて支持され、またこの押圧治具84からの反力としての矢印92で示す方向の押圧力は、支持部材48を介して反力受け部材46の先端面から既設管4の端面を介して既設管4に伝達される。このようにして、筒状部材34に作用する力をこの反力受け体36を介して所要の通りに受けることができる。この端部固定具により固定される筒状部材34の径は、その一端部から他端部まで実質上等しく形成されており、このような筒状部材34を用いることによって、拡径部材2による変形の際に軸線方向の大きな力が筒状部材34に作用するようになるが、このような大きな力が作用しても筒状部材34の座屈変形が発生し難く、この力を反力受け体36に伝達させて支持することができる。
このようにして拡径部材2が既設管4から外れる位置近傍まで移動すると、図4から理解されるように、拡径部材2の押圧面38が筒状部材34の一端部(既設管4から突出する部分)に作用し、この筒状部材34を介して反力受け部材46の先端部が矢印82で示すように径方向外方に拡径されるようになる。そして、この拡径部材2を矢印28で示す方向に更に移動させると、拡径部材2は筒状部材34からも外れて反力受け部材46の先端部に直接的に作用して径方向外方に拡径し、既設管4から外れた拡径部材2は、拡径により生成される収容空間に収容され、このようにしてライニング部材12の端部の固定を行うことができる。尚、既設管4の内周面10に固定された筒状部材34の一端部が、既設管4から突出して残っている場合は、切断工具(図示せず)などを用いて切断される。
この端部固定具を用いて筒状部材34を拡径する際には、引出部材6を軸方向外方に引き出すようにすればよく、それ故に、筒状部材34、既設管4などにねじれ方向の力が作用することなく筒状部材34を拡径することができる。
以上、本発明に従う端部固定具の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、反力受け体38の反力受け部材46が、4つの分割受け片54〜60から構成されているが、このような構成に限定されず、3つ又は5つ以上の分割受け片から構成するようにしてもよい。
端部固定具の一実施形態を分解して示す分解斜視図である。 図1の端部固定具の反力受け体を分解して示す分解斜視図である。 図1の端部固定具を既設管にセットして拡径作業を行う前の状態を示す部分断面図である。 図3の状態から拡径部材を既設管の外まで移動させたときの状態を示す部分断面図である。 従来のライニング部材の端部固定具を既設管内にセットした状態を示す部分断面図である。
符号の説明
2,102 拡径部材
4,104 既設管
6,106 引出部材
12,112 ライニング部材
24,124 小径端部
26,126 大径端部
34,118 筒状部材
36,108 反力受け体
46 反力受け部材
48 支持部材
54,56,58,60 分割受け片
62,64 弾性リング
84 押圧治具

Claims (5)

  1. 管部材の内周面に設けられたライニング部材の端部内側に装着される筒状部材を拡径して管部材に固定するための拡径部材と、前記拡径部材を前記管部材の軸方向外方に引き出すための引出部材と、前記拡径部材を前記管部材の軸方向外方に引き出すときに前記筒状部材に作用する力の反力を受けるための反力受け体と、を備えたライニング部材の端部固定具であって、
    前記筒状部材は、一端部から他端部まで実質上同径に形成されており、
    前記反力受け体は、前記筒状部材の一端部を受ける反力受け部材と、前記反力受け部材を支持する支持部材と、を有し、前記反力受け部材は、周方向に分割された複数の分割受け片により構成されており、
    前記拡径部材が前記筒状部材内を挿通して前記筒状部材を拡径するときは、前記反力受け部材は前記筒状部材の一端部に当接して前記筒状部材に軸方向に作用する力を支持し、前記拡径部材が前記管部材の軸方向外方に外れるときは、前記複数の分割受け片が径方向外方に拡がり、これによって、前記管部材から外れた前記拡径部材が径方向に拡がった前記複数の分割受け片内に収容されることを特徴とするライニング部材の端部固定具。
  2. 前記拡径部材は、小径端部から大径端部に向けて外径が漸増する円錐台形状から形成され、前記反力受け体の前記反力受け部材の内径は、前記拡径部材の前記小径端部の外径より大きく、且つその前記大径端部の外径よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のライニング部材の端部固定具。
  3. 前記反力受け体の前記反力受け部材の先端部には、その内周部に環状受け凹部が設けられ、前記筒状部材の一端部が前記反力受け部材の前記環状受け凹部に受け入れられ、前記拡径部材が前記筒状部材内を挿通して前記筒状部材を拡径するときは、前記筒状部材の一端面が前記反力受け体の前記環状受け凹部の底面に当接するとともに、前記反力受け部材の先端面が前記管部材の端面に当接することを特徴とする請求項1又は2に記載のライニング部材の端部固定具。
  4. 前記反力受け体の前記複数の分割受け片は弾性リングにより筒状に弾性的に保持されており、前記拡径部材が前記管部材の軸方向外方に外れるときは、前記複数の分割受け片は前記弾性リングの弾性作用に抗して径方向外方に拡がることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のライニング部材の端部固定具。
  5. 前記反力受け体は、前記支持部材を前記管部材に向けて押圧するための押圧治具を更に含み、前記引出部材は前記支持部材を挿通して前記拡径部材に螺合され、前記拡径部材によって前記筒状部材を拡径するときには、前記引出部材は前記管部材の軸方向外方に引っ張られることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のライニング部材の端部固定具。
JP2005013454A 2005-01-21 2005-01-21 ライニング部材の端部固定具 Pending JP2006198912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005013454A JP2006198912A (ja) 2005-01-21 2005-01-21 ライニング部材の端部固定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005013454A JP2006198912A (ja) 2005-01-21 2005-01-21 ライニング部材の端部固定具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006198912A true JP2006198912A (ja) 2006-08-03

Family

ID=36957321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005013454A Pending JP2006198912A (ja) 2005-01-21 2005-01-21 ライニング部材の端部固定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006198912A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5258751B2 (ja) アラインメント装置およびその使用方法
JP2005321095A (ja) 加圧結合装置
WO2009018079A8 (en) Tapered nut for tube or pipe fitting
KR20060057590A (ko) 벽 구멍에서 팽창가능한 관형 금속 피팅 및 그 장착 방법
JP4736057B2 (ja) クイックコネクト継手
KR101723671B1 (ko) 확관기용 헤드
CN109915676B (zh) 管道连接结构
JP5417589B2 (ja) 管継手
EP1366318A1 (en) Coupling for connection of a tube or hose by pushing-in
JP5778736B2 (ja) モータ冷却用の冷却管継手、および冷却管継手を備えるモータ冷却装置
US20100253072A1 (en) Detachable pneumatic connection
JP2006198912A (ja) ライニング部材の端部固定具
ATE440206T1 (de) Verbindungssystem
CN103115211B (zh) 可拆卸式管道连接器
JP2011031579A (ja) 樹脂チューブの拡管部形成方法
JP2008087049A (ja) マンドレルシール部
JP5659661B2 (ja) 迅速流体継手
JP2006077837A (ja) ホース接続用のコネクタ
JP5496686B2 (ja) 管継手
JP2010174907A (ja) 管継手
JP6490910B2 (ja) 取外し冶具
RU2019129708A (ru) Фитинг высокого давления
KR102013451B1 (ko) 배관 결합체
CN102588688A (zh) 插入式管接头
JP5808528B2 (ja) 管継手