JP2006198416A - 放射線撮像システム - Google Patents

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紀之 海部
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Abstract

【課題】感度が高く、信頼性が高く、使い勝手の良い放射線撮像システムを提供する。
【解決手段】放射線源10と、光電変換素子とスイッチ素子とを有して二次元に複数配列された画素を含む撮像手段20と、放射線源10と撮像手段20に関する撮影条件を制御するコントローラと、コントローラの設定値を記憶する条件記憶手段と、撮影時の撮影出力を記憶するフレームメモリと、条件記憶手段に記憶された設定値を基にコントローラが放射線源10及び撮像手段20を制御して得られた補正出力を用いて、フレームメモリに記憶された撮影出力を補正する演算処理回路と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は放射線撮像システムに係わり、特に可視光もしくはX線に代表される放射線を利用した撮像装置、例えばスチールカメラあるいは放射線撮像装置等の一次元もしくは二次元の撮像装置に好適に用いられる放射線撮像システムに関する。
従来、写真といえば光学カメラと銀塩フィルムを使用した銀塩写真が大半を占めていた。半導体技術が発達しCCD型センサ、MOS型センサで代表されるSi単結晶センサを用いた固体撮像素子を用いてビデオカムコーダのような動画の画像を撮影できる撮像装置が発達してきているものの、これら画像は画素数においてもSN比においても銀塩写真にはかなわず、静止した画像を写し込むには銀塩写真を使うのが普通であった。
これに対し近年、コンピュータによる画像処理、電子ファイルによる保存、電子メールによる画像の伝送の要求が高まり、銀塩写真画像に劣らないディジタル信号として出力する電子撮像装置が望まれている。このことは一般の写真のみならず検査や医療の分野でも同じことがいえる。
例えば医療の分野において銀塩写真技術を使うものとしてはX線写真が一般的である。これはX線源から出たX線を人体の患部に照射し、その透過の情報をもって、例えば骨折や腫瘍の有無を判断するもので長い間医療の診断に広く使われている。通常、患部を透過したX線は一度蛍光体に入射させ可視光に変換しこれを銀塩フィルムに露光する。しかし、銀塩フィルムは感度がよく、また解像度が高いという長所があるものの、現像に時間がかかる、保存・管理に手間がかかる、遠隔地にすぐ送れない、等の短所があり、先に述べたように銀塩写真画像に劣らないディジタル信号として出力する電子X線撮像装置が望まれている。もちろん、これは医療分野に係わらず、構造物などの検体の非破壊検査などでも同様である。
この要望に対し水素化アモルファスシリコン(以下、a−Siと記す)の光電変換素子を用いた撮像素子を二次元に並べた大型センサを用いた撮像装置の開発がされている。この種の撮像装置は例えばおよそ一辺が30〜50cmの絶縁基板上にスパッタ装置や化学的気相堆積装置(CVD装置)等を使ってメタル層やa−Si層などを堆積し、例えばおよそ2000×2000個の半導体ダイオードを形成しこれに逆バイアスの電界を印加し、また同時に作り込んだ薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)によりこれら個々のダイオードの逆方向に流れた電荷を個々に検知できるようにしたものである。半導体のダイオードに逆方向の電界を印加すると半導体層に入射した光量に応じた光電流が流れることは広く知られておりこれを利用したものである。しかしながら、光を全く当てない状態でもいわゆる暗電流といわれる電流が流れてしまい、これがショットノイズを発生してしまい装置全体の検知能力、つまりSN比といわれる感度を低下させる要因になっている。これは医療の診断や検査の判断に悪影響を及ぼすことがある。例えばこのノイズが原因で病巣や不良箇所を見落としたら問題であることは言うまでもない。よってこの暗電流をいかに減少させるかは重要である。
また、半導体ダイオードや他の光電変換素子にバイアスを常に印加し続けると流れる電流により半導体内の欠陥を増加させ徐々に性能が劣化することがあることも知られている。これは暗電流が増加したり、光による電流つまり光電流が低下する等の現象として現れる。また、電界を印加し続けると欠陥の増加のみならず、イオンの移動や電気分解によりTFTの閾値の移動や配線に使われている金属の腐食の原因になり装置全体の信頼性の低下につながることがある。医療機器や検査機器の製品化において信頼性が低いことは問題を生ずることがある。例えば、緊急を要する診断・治療あるいは検査の最中に故障することはあってはならないことである。これまで半導体のダイオードを例に感度と信頼性について述べたがこれに限らず各種タイプの光電変換素子にも言えることでダイオードに限った問題点ではない。
図1にX線撮像装置の概略的ブロック図の一例を示す。図1において、1は絶縁基板上に多数の光電変換素子とTFTが形成され、またこれらを制御するIC等が実装されたセンサ部である。センサ部には大まかに、光電変換素子に電界を印加するためのバイアス印加用端子(Bias)と読み出しや初期化の開始信号を与えるスタート端子(START)と二次元に並んだ各光電変換素子からの出力をシリアル信号にして出力する出力端子(OUT)の3つの端子部がある。2はX線源であり、制御回路5の制御によりパルス状のX線を出射する。このX線は患者の患部などの検体の検査部を透過し情報を含んだ透過X線がセンサ部1へ向かう。センサ部1と検体の間には図示はしていないが蛍光体があり透過X線は可視光に変換される。変換された可視光はセンサ部内の光電変換素子に入射する。3は光電変換素子に電界を印加するための電源であり、制御スイッチ(SW)、もしくは制御回路5により制御される。
特開平08−51571号公報 特開平04−220239号公報
しかしながら、上述するような装置では以下に説明するような改善可能な点があった。図2に図1で示したX線撮像装置の動作の一例を示す。図2(A)〜図2(D)は夫々撮像装置においての動作を示す概略的タイミングチャートである。図2(A)は撮像装置の動作を示している。図2(B)はX線源2のX線出射タイミングである。図2(C)は光電変換素子の印加バイアスのタイミングである。図2(D)は光電変換素子に流れる電流を示している。図3は動作の流れを示すフローチャートである。
図2(A)において(SW ON)で示した矢印までは図2(C)で示すように光電変換素子にはバイアスが印加されていない(Bias OFF)。ここで図3で示すように<SW ON?>301の検知がされ、もし制御スイッチ(SW)がオンになると[Bias ON]302される。これは図2(C)でも示されている。これと同時に図2(A)のInt.、図3の[Initialize Sensors]303で示されたようにセンサ部1内の個々の光電変換素子の電荷が初期化される。初期化が一通り終わると制御回路5はX線源2を制御しX線を出射する。これにより撮像装置は露光される(図2(B)のExp.および図3の[Exposure]304)。この後図2(A)のRead、図3の[Read Sensors]305で示すように内部のTFTとICの動作により個々の光電変換素子内に流れた光情報を含んだ電荷が読み出される。その後図2(C)に示されるようにあるいは図3の[Bias OFF]で示したように光電変換素子の電界を0(OFF)にする。そしてつぎの制御スイッチのオンまで待機する。
ところが上記動作においては図2(D)で示したように露光前後においての光電変換素子の電流が大きい。半導体、特にa−Siのようなアモルファス半導体はバイアスが印加された直後は暗電流が大きくしばらくの間光が入射していないのにもかかわらず電流が流れてしまう。これは先に述べたようにショットノイズの影響で良好なX線画像が再現できない場合があることを示す。この場合、適切な診断や検査ができないことがある。この暗電流の原因は半導体内の電界の変化により禁止帯内のフェルミレベルが相対的に移動する場所ができ、これにより禁止帯中央付近のトラップの電子、ホールの移動によると説明されている。このトラップは半導体の欠陥や半導体−絶縁体の界面における結晶構造の不連続から起きており、この暗電流の増加はどのような材料、どのような構造の光電変換素子でもおきる。また、電界を印加した直後はイオンなどの電荷が移動しそれらが安定するまで不安定な電流が流れるのも原因の1つである。
図4にX線撮像装置の別の動作の一例を示す。装置全体のブロック図は図1とほとんど同じであり省略する。図4において図2と同等の動作や表現は同じ記号で示している。動作のほとんどは先に説明した図2の動作と同じだが異なる点は図4(C)で示したように光電変換素子には電界を印加し続けているところである。つまり図5でもわかるとおり、露光動作の一連の動作において[BiasON/OFF]せずにBias ON状態を維持している。これにより図2で示した動作に比較して図4の(D)で示すように暗電流が減少しており、これにより良好な画像が得られるかのように思われる。しかし、実際には陰に隠れた問題を抱えており製品としてはこの動作は採用できない。その理由はこの動作では病院が診察時間内などの使用される可能性のある時間の間常に光電変換素子に電界を印加し続けていることになることである。図2の動作では例えば1日100回、1回当たり3秒で撮像動作するとして累計300秒の光電変換素子への印加であるのに対し、図4の動作では診察時間などの使用可能性のある時間が8時間とすると約30000秒にもなり約100倍もの長い時間動作させる動作条件となる。これは実際に撮影をしようと操作しているとき以外(つまり無操作時)にも光電変換素子に電界が印加されることになる。これは先に述べたように信頼性の低下につながりメンテナンス費用なども考慮すると実用にはむかない。
(発明の目的)本発明の目的はこの問題点を解決し、感度が高く、信頼性が高く、使い勝手の良い放射線撮像システムを提供することにある。
又、本発明は、ノイズが少なく高SN比の情報を得ることのできる放射線撮像システムを提供することを目的とする。
更に本発明は、所望のタイミングで像情報を得ることができ、X線などの放射線を必要以上に照射しないで済む放射線撮像システムを提供することを目的とする。
加えて本発明は銀塩フィルムを使用せず、即時性の高い像情報を得ることができ、遠隔地における検査を施すことも可能な像情報を得ることができる放射線撮像システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、放射線源と、光電変換素子とスイッチ素子とを有して二次元に複数配列された画素を含む撮像手段と、前記放射線源と前記撮像手段に関する撮影条件を制御するコントローラと、前記コントローラの設定値を記憶する条件記憶手段と、撮影時の撮影出力を記憶するフレームメモリと、前記条件記憶手段に記憶された設定値を基に前記コントローラが前記放射線源及び前記撮像手段を制御して得られた補正出力を用いて、前記フレームメモリに記憶された撮影出力を補正する演算処理回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、スイッチ手段をオンすることにより光電変換手段に電圧又は電流を与え、暗電流が減少した後、再度スイッチ手段をオンすることによりすぐ露光を始められる。
つまり、光電変換手段に常に電界等を印加しなくて良く信頼性の高い、暗電流が減少した後の光電流を利用できショットノイズのないSN比の高い像情報が得られ、得たい像の直後に露光が開始でき使い勝手の良い撮像装置が提供できる。
また、X線源と組み合わせれば銀塩フィルムの代わりに信頼性、感度、使い勝手に優れたディジタル信号の得られる医療診断用あるいは非破壊検査用X線撮像装置が提供でき、遠隔地においても適切な医師や技師の診断を得られる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
まずシステム制御回路70は二次元エリアセンサ20を図7において上部にRと表現しているリフレッシュ動作させる。ここでリフレッシュ動作を説明する。まず図7に示したシフトレジスタSR1およびSR2により制御配線g1〜g3、s1〜s3にHiが印加される。
すると転送用TFT・T11〜T33とスイッチM1〜M3がonし導通し、全光電変換素子S11〜S33のD電極はGND電位になる(積分検出器Ampの入力端子はここではGND電位に設計されているため)。同時にリフレッシュ制御回路RFがHiを出力しスイッチSWgがonし全光電変換素子S11〜S33のG電極はリフレッシュ用電源Vgにより正電位になる。すると全光電変換素子S11〜S33はリフレッシュモードになりリフレッシュされる。つぎにリフレッシュ制御回路RFがLoを出力しスイッチSWsがonし全光電変換素子S11〜S33のG電極は読み取り用電源Vsにより負電位になる。すると全光電変換素子S11〜S33は光電変換モードになり同時にコンデンサC11〜C33は初期化される。この状態でシフトレジスタSR1およびSR2により制御配線g1〜g3、s1〜s3にLoが印加される。すると転送用TFT・T11〜T33とスイッチM1〜M3がoffし、全光電変換素子S11〜S33のD電極はDC的にはオープンになるがコンデンサC11〜C13によって電位は保持される。しかしこの時点ではX線は入射されていないため全光電変換素子S11〜S33には光は入射されず光電流は流れない。これでリフレッシュ動作(R)は終了する。
つぎに二次元エリアセンサ20は図9において上部にDと表現しているダミーの読み出し動作をする。この理由は先の例で述べた光電変換素子のバイアス印加オン時の暗電流と同じ理由で光電変換素子S11〜S33のG電極の変化でやはり暗電流が流れるためである。ただしこの電流は電界0からバイアス印加の時に流れる電流に比べるとリフレッシュ用電源Vgの電位や向き、RFのHiのパルス幅によりある程度は小さくできる。ただし完全に0にはならないためダミー読み出しをすれば小さなWait効果により暗電流は減少する。また、この動作は後に述べる光情報の電荷読み出しと同等にしている。シフトレジスタSR1により制御配線g1にHiの制御パルスが印加され、シフトレジスタSR2の制御配線s1〜s3への制御パルス印加によって転送用TFT・T11〜T13、スイッチM1〜M3を通してv1〜v3が順次出力される。同様にシフトレジスタSR1、SR2の制御により他の光電変換素子の電荷も順次v9まで出力される(OUT)。ただし、これらv1〜v9の出力は使用しない。このダミーの読み出し動作ではこの出力は使わない。このダミー読み出しは先に説明した光電変換素子S11〜S33のG電極の変化による暗電流による電荷をリセットする役割と、この暗電流が図12(D)のように減衰していくため図12(A)で示したWaitと同じ効果がある。したがってダミー読み出しの回数を増やせば暗電流の悪影響が小さくなる。使い勝手も考慮したうえで本実施形態ではこのダミー読み出しを2回行っている。
その後、図9においてEと表現しているX線のパルス照射を行なう(X13)。このとき二次元エリアセンサ20は転送用TFT・T11〜T33はoffしている。この状態でX線源10はX線パルス13を発する。するとある一定量の光により流れた光電流は電荷としてそれぞれのコンデンサC11〜C33に蓄積されX線の入射終了後も保持される。
さらにその後O1〜9で表現している光情報を含んだ電荷読み出しを行なう(OUT)。二次元エリアセンサ20の動作はダミー読み出しと同じであるがその出力には光情報、つまり人体等の検体の内部構造の二次元情報を含んでおりこれをO1〜9としている。このように本実施形態の二次元エリアセンサ20の露光動作[Exposure]は細かく見て初期化−ダミー読み出し−ダミー読み出し−露光−読み出し(R−D−D−E−O)の動作の組み合わせ動作を行なう。
これに対して露光モード時 Exposure MODE 中の[Get FPN Data]で示すFPN補正データ読み取り動作は光情報を読み取る動作[Exposure]と二次元エリアセンサ20の動作は同等である。ただしX線はX13のFで示すように発していない。このときの動作をF、そしてつぎのFPNの情報を含んだ出力FO1〜9を出力する動作をFOと表現している。つまり[Get FPN Data]で示すFPN補正データ読み取り動作は初期化−ダミー読み出し−ダミー読み出し−非露光状態−読み出し(R−D−D−F−FO)の動作の組み合わせ動作を行なう。
図8にスタンバイモードにおける初期化動作[Initialize Sensors]の一例を示す。動作は図9の露光動作時[Exposure]と同等であるが、X線のパルス照射期間Eがない。また出力も使わない。[Initialize Sensors]で示す初期化動作はR−D−D−D′の動作の組み合わせ動作である。この初期化動作は1回のみではなく、複数回周期的に繰り返していれば、光電変換素子内に流れる暗電流による不要な電荷をリセットすることができ、次の露光動作時に良好な状態をつくれる。よってスタンバイモード中はこの初期化動作を周期的に行い、光電変換素子の周期的な電荷リセット動作とするとよい。
ここで本実施形態のシステム全体の動作の一例を図6、図7と図11(A)乃至図11(C)で説明する。二次元エリアセンサ20の動作は例えば図11(A)、図11(B)及び図11(C)で示すように3とおりが代表的に考えられるが先ず図11(A)で説明する。無操作時において二次元エリアセンサ20は休止モードにあり光電変換素子には電界が印加されていない。まず、医師または技師は検査対象である検体つまり被写体11をX線源10と二次元エリアセンサ20の間に置き検査したい部位が観察できるように被写体にポーズさせあるいは配置する。およそポーズあるいは配置が整ったところでスイッチボックス71内のSW1をONにする。すると二次元エリアセンサ20はスタンバイモードに移行する。同時に前もって問診等で得た患者の症状、体格、年齢、物体の組成、大きさや検体の得たい情報を考慮し最適な撮影出力が得られるように条件を制御パネル32に入力する。この信号は電気信号でAEコントローラ30に電送される。同時に条件メモリ回路40にこれら条件が記憶される。
この状態で制御パネル32内の「READY lamp」が点灯しているのを確認してから医師または技師がスイッチボックス71内のSW2を押すとその時点で行なわれていた初期化動作[Initialize Sensors]の終了を待って露光モードに移行し先ず露光動作[Exposure]が開始される。この時点で温度センサ33は撮影露光時における部屋の温度や管球の温度および二次元エリアセンサ20等の、温度により特性が変化し最適な動作条件が変化する構成部品の温度を検出しAEコントローラ30に入力する。これら検出される温度はまさに撮影露光される直前の温度である。同時に条件メモリ回路40にこれら温度が条件として記憶される。
ここでAEコントローラ30は制御パネル32からの情報と温度センサ33からの情報で露光動作時における初期条件を決定する。同時に条件メモリ回路40にこれら初期条件が記憶される。初期条件の内容はX線源10の管球の電圧、電流および最大パルス幅や二次元エリアセンサ20の駆動スピードである。例えば、制御パネル32で胸部あるいは物体の厚い部分が設定されていればX線源10の管球の電圧は高く、腹部あるいは物体の薄い部分の場合は低く条件を設定する。また、制御パネル32で患者が子どもや妊婦又はX線による影響が与えられる可能性のある構成材が指示されていれば、フォトタイマ31による終了条件を短く設定し、最大パルス幅も短く設定される。二次元エリアセンサ20の温度が高い場合は光電変換素子の暗電流が高いがTFTの能力が高いため駆動スピードを速くし暗電流の蓄積を抑えS/Nの低下を防ぐ最適条件にしたり、逆に温度が低いときはTFTの能力が低いが光電変換素子の暗電流も低いため駆動スピードを低くしTFTの電荷の転送の低下による画像の歪みを抑える。
この初期条件で図11(A)乃至図11(C)のタイミングEでX線が出射され被写体11を通過し蛍光体12に入射すると光に変換され、その光がそれぞれの光電変換素子S11〜S33に入射する。同時に被写体11と二次元エリアセンサ20との間におかれたフォトタイマ31にも入射する。これら光は人体等の内部構造の情報が含まれている。フォトタイマ31の出力は随時AEコントローラ30に入力され、この値の積分が初期条件で決められた一定値を越えるとAEコントローラ30はX線をストップさせる。これにより露光動作において最適な露光量が得られる。また、もし初期条件で決められた最大パルス幅になった場合はフォトセンサ31にかかわらずAEコントローラ30はX線をストップさせる。このとき、条件メモリ回路40にはこれら実際に出射されたパルス幅を露光時間として記憶される。
このときの光情報を含んだ出力O1〜9はゲイン調整回路21に入力されると共にAEコントローラ30にも入力される。AEコントローラ30ではこれら出力を適切な値にするためのゲインを随時判断し、その値を条件メモリ回路40に記憶させると同時にゲイン調整回路21に指示する。これによりゲイン調整回路21の出力は後にそれらを処理するのに最適な撮影出力となる。この撮影出力はシステム制御回路70によって制御されたスイッチ51を介し撮影出力記憶手段であるフレームメモリ50に一度記憶される。
以上の説明のとおり、AEコントローラ30は制御パネル32、温度センサ33、フォトタイマ31および二次元エリアセンサ20の設定や出力によりX線源10や二次元エリアセンサ20やゲイン調整回路21をほぼリアルタイムに自動制御し、その結果、最適に近い各種条件で撮影出力を得ることができる。これで露光動作は終了する。
次に、システム制御回路70はFPN補正データ読み取り動作に入り再び二次元エリアセンサ20をリフレッシュ動作、ダミー読み取りさせる。同時にシステム制御回路70は露光動作時に条件メモリ回路40に記憶された各種条件をAEコントローラ30に呼び出す。そして、X線源10以外は露光動作時と全く同じ条件で動作させる。つまり、温度センサ33やフォトタイマ31の出力は使わずに条件メモリ回路40に記憶された値に基づき動作させる。X線源10は補正モードでは動作させず、X線は出射しない。ただし、X線源10を動かさなくとも撮影モード時の露光時間に相当する時間を待ってから二次元エリアセンサ20は読み出し動作を行なう。駆動スピードやゲイン調整回路21のゲインは撮影モードと同じ条件で動作させFPNの情報を含んだ出力FO1〜9を得る。この時のゲイン調整回路21の出力を補正出力とする。つまり、X線源10や二次元エリアセンサ20やゲイン調整回路21を条件メモリ回路40の記憶された値に設定制御し補正出力を得ることができる。
この補正出力は各画素のダーク時(非照射時)の電流や、転送時の固定パターンノイズや、二次元エリアセンサ20の内部のアンプやゲイン調整回路21のオフセット電圧などを反映した出力である。この補正出力は露光動作時と同じ蓄積時間であるからダーク時の電流の蓄積による影響量も同じである。また、この補正出力は駆動スピードも同じであるからクロックリーク等の影響による固定パターンの影響量も同じである。さらにゲインも同じためオフセット電圧の影響量も同じである。つまり、条件メモリ回路40により撮影モードと補正モードでX線源以外全く同じ動作であるから先に述べた影響量のみならずX線の出射、非出射以外の撮影にとって好ましくない影響量が全て同じになる。したがって、補正出力は撮影出力中の好ましくない誤差だけが同じ量含まれていることになる。
よって、フレームメモリ50に記憶されている撮影出力をAとし、補正モードで得られた補正出力をBとし、演算処理回路60で減算処理し、P=A−Bとすると撮影モード時に得られた撮影出力の固定パターン等の誤差を取り除いた良好な像情報出力Pとすることができる。ここでは、説明の簡単化のため単純な式(P=A−B)で説明した。尚、補正の方法はこれに限られるわけではなく、適宜変更可能である。
光電変換装置を有する概略的システムブロック図である。 (A)乃至(D)は夫々光電変換装置の駆動及び出力例を説明するための模式的タイミングチャートである。 光電変換装置の駆動例を説明するためのフローチャートである。 (A)乃至(D)は光電変換装置の駆動及び出力例を説明するための模式的タイミングチャートである。 光電変換装置の駆動例を説明するためのフローチャートである。 光電変換装置を有する撮像装置の一例を説明するための概略的システムブロック図である。 光電変換部の一例を説明するための概略的全体回路図である。 (A)は光電変換部一画素の一例を説明するための模式的平面図、(B)は光電変換部一画素の一例を説明するための模式的断面図である。 光電変換装置の駆動及び出力例を説明するための概略的タイミングチャートである。 光電変換装置の駆動及び出力例を説明するための概略的タイミングチャートである。 (A)乃至(C)はシステム全体の動作の一例を説明するための概略的動作説明図である。 (A)乃至(D)は光電変換装置の駆動及び出力の一例を説明するための模式的タイミングチャートである。
符号の説明
1 センサ部
2 X線源
3 電源
4 制御回路
5 制御回路

Claims (5)

  1. 放射線源と、
    光電変換素子とスイッチ素子とを有して二次元に複数配列された画素を含む撮像手段と、
    前記放射線源と前記撮像手段に関する撮影条件を制御するコントローラと、
    前記コントローラの設定値を記憶する条件記憶手段と、
    撮影時の撮影出力を記憶するフレームメモリと、
    前記条件記憶手段に記憶された設定値を基に前記コントローラが前記放射線源及び前記撮像手段を制御して得られた補正出力を用いて、前記フレームメモリに記憶された撮影出力を補正する演算処理回路と、を有する放射線撮像システム。
  2. 更に、前記コントローラでゲインが自動ならびに設定制御可能なゲイン調整回路を有し、前記演算処理回路は、前記条件記憶手段に記憶された設定値を基に前記コントローラが前記放射線源、前記撮像手段、及び前記ゲイン調整回路を制御して得られた補正出力を用いて、前記フレームメモリに記憶された撮影出力を補正することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像システム。
  3. 前記コントローラは、前記条件記憶手段に記憶された設定値を基に前記撮像手段の蓄積時間、駆動スピードを制御して前記補正出力を得ることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮像システム。
  4. 前記コントローラは、前記条件記憶手段に記憶された設定値を基に前記放射線源を動作させずに前記撮像手段を制御して前記補正出力を得ることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  5. 更に、放射線を可視光に変換する蛍光体を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
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