JP2006198165A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 筺体の内部にあるRFタグとの交信を確実に行う。
【解決手段】 スロットマシンの筺体には前面扉14が設けられており、前面扉14の内側には主制御回路を封印する封印ケース37と反射部材40とが内蔵されている。封印ケース37には、RFタグ38が取り付けられている。反射部材40は、前面扉14を開けた状態でリーダ/ライタから入射する電波を反射面43で反射してRFタグ38に導く。反射面43は、電波の放射方向を絞り込んでRFタグ38に向けて反射する回転放物面になっている。また、反射時の減衰を抑えるために、反射面43にはクロムメッキが施されている。
【選択図】 図3
【解決手段】 スロットマシンの筺体には前面扉14が設けられており、前面扉14の内側には主制御回路を封印する封印ケース37と反射部材40とが内蔵されている。封印ケース37には、RFタグ38が取り付けられている。反射部材40は、前面扉14を開けた状態でリーダ/ライタから入射する電波を反射面43で反射してRFタグ38に導く。反射面43は、電波の放射方向を絞り込んでRFタグ38に向けて反射する回転放物面になっている。また、反射時の減衰を抑えるために、反射面43にはクロムメッキが施されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機に関し、さらに詳しくは、非接触で情報を読み書き可能なRFタグを部品や装置に取り付けてそれらの取付状態や各種情報などを管理するようにした遊技機に関するものである。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、一定の価値を与えたパチンコ球やメダル等の遊技媒体を利用してゲームを行う。獲得した遊技媒体は、種々の景品に交換することができる。遊技機には、その筐体内部に、遊技媒体の供給に基づいて作動させるランプ装置や音声発生装置などの様々な各種駆動装置及びこれら駆動装置を制御させるために対応させた回路装置となる制御回路基板を備えている。また、近年では、所定の識別情報(図柄)を変動表示し得るリール表示装置または液晶画像表示装置等の図柄可変表示装置を内蔵し、所定条件を満たしたときに識別情報を変動させた後に停止表示させるように図柄可変表示装置を作動させるものが主流となっている。これらの装置は制御回路基板によって制御されている。
制御回路基板には、遊技機を制御する制御プログラムが記憶されている。この制御プログラムが不正に改変されないように制御回路基板を遊技機の内部の奥まった位置に取り付けている。さらに、制御回路基板が不正に交換されたか否かを管理する必要がある。そこで、制御回路基板にID発信器(ICカード用ICチップ)を取り付け、ID発信器に記憶した識別情報を外部から非接触で読み取ることで制御回路基板が不正に交換されたか否かを確認する携帯型遊技機検査装置が提案されている(特許文献1)。
非接触型のICカードは、情報を物に付加し、物を特定するために利用する情報担体(データキャリア)である。情報担体としては、非接触式のICカードの他に、RFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。RFIDシステムは、RFタグとリーダ/ライタとで構成され、両者は誘導電磁界又は電波によって非接触でデータの読み出し又は書込みのための交信を行う。RFタグは、アンテナを含むRF回路と読み書き可能な半導体メモリ、例えばEPPROMなどで構成されている。
RFIDシステムは、障害物を通しても電波の届く範囲であれば交信が可能であり、また、RFタグには、予め世界に1つしかない固有なUID(識別番号)が、書き換えできないように予め記録されており、さらに、RFタグはCPUなどの高価なICチップを必要とせず小型化及び低価格化が実現でき、さらには、リーダ/ライタにアンチコリジョン(衝突防止機能)を搭載することにより複数のRFタグの同時読取が可能となる。
このようなRFIDシステムは、製造工場や店内などで用いられている。例えば、工場などで工業製品を製造する場合、先ず工業製品を構成する部品に関する製造情報(製造日、出荷先、出荷日、製品名、製造番号など)を記録したRFタグが取付けられて、ベルトコンベアで各種搬送経路を搬送される。ラインの最終工程には、リーダ/ライタの一部となっているゲート型のアンテナが設置されており、そのアンテナを介してリーダ/ライタは、RFタグ付の構成部品が通過することでRFタグとの間でデータの交信を交して製造情報を読み出す。その結果を基に、作業員、もしくはコンピュータによって搬送経路の振り分けや、個別に必要な作業などが実施される。
また、遊技店などでは、設置される遊技機を構成する部材、ユニット、装置、又は基板などにRFタグが取り付けられ、ユーザが手に持って操作できるハンディ型のリーダ/ライタを、遊技機のRFタグが備えられている箇所に向けて操作することにより、RFタグに対して情報の読み書きが行われている。このRFタグに記録されている情報を読み取ることで、遊技機の管理、監視、検査などを行うことができる。
ハンディ型リーダ/ライタは、店内の様々な情報を管理するホストコンピュータに接続されており、RFタグに記録されている情報は、ホストコンピュータに転送される。また、RFタグに書き込みを行う場合、そのリーダ/ライタは必要な情報をホストコンピュータから適宜読み出し、その情報をRFタグに書き込む。この様にして、店内に設置された遊技機に関する各種情報を、ホストコンピュータにて総合管理している。
ところで、RFIDシステムは、伝送媒体としてコイルの相互誘導を利用して通信を行う電磁結合方式、誘導電磁界を用いる電磁誘導方式、及び、放射電磁界を用いる電波方式とがあり、いずれも特定の周波数帯の電波又は誘導電磁界を利用して交信する。電磁結合方式及び電磁誘導方式では、電池無しの受動型(パッシブ)のRFタグを用いる。電波方式では、受動型と電池内蔵の能動型(アクティブ)との二つのタイプがある。能動型タイプでは、内蔵電池から送信エネルギーを得るので交信距離を長くすることができるのに対し、電池が必要になるためRFタグが大型化し、コストアップになる。これに対し、受動型タイプでは、電池を必要しないため低コストで小型化が可能であるが、リーダ/ライタから送信される電波若しくは誘導電磁界のエネルギーで動作するためアクティブに比べて交信距離が短い。
また、RFIDシステムでは、金属の影響を受けやすく、リーダ/ライタとRFタグとの間に金属部材があると、交信することができなくなる恐れがある。遊技機の制御回路基板は、外観からは見えない内部の奥まった位置に取り付けられており、RFタグとリーダ/ライタとの間に金属部材が多数ある。さらに、遊技機には、市販の無線機、又はそれを改造したもの、あるいは携帯電話などによって内部に生じる電波ノイズなどにより筺体内部の各種装置や制御回路装置などが誤動作するのを防止するために、筺体の裏側に、例えばアルミ箔などのシールド材が取り付けられている。このため、工場では、ゲート型アンテナを介してリーダ/ライタでRFタグとの交信が行えないケースがあった。この場合には、遊技機の前面扉を開けてハンディ型リード/ライタを内部に挿入して交信する作業が伴うため、作業が手間であった。
交信距離を長くして外部から簡便に交信できるようにするために、非金属製のコンテナに取り付けたRFタグに対してリーダ/ライタから電波を受ける方とは逆側に金属製電波反射部材を設けて交信距離を延長するようにしたコンテナ用RFIDタグの交信距離延長方法が提案されている(特許文献2)。金属製電波反射部材としては、ステンレス、アルミニウム、真鍮等の金属箔又は金属板等を用いている。この特許文献2に記載の方法では、2.45GHzのマイクロ波帯域の電波を利用する方式のRFタグを用い、RFタグに対してリーダ/ライタから電波を受ける方とは逆側に金属製電波反射部材を5mm〜35mm、好ましくは10mm〜30mmに離して設けることで、波長との関係により電波が反射して送受信感度を一時的に向上させている。
特開2000−79249号公報
特開2003−198422号公報
しかしながら、特許文献2に記載の方法は、RFタグに対してリーダ/ライタから電波を受ける方とは逆側に金属製電波反射部材を設けて交信距離を延長する方法であり、リーダ/ライタとRFタグとの間に金属部材やシールド材が有る場合には、この方法でも確実な交信を行うための対策にはならない。そこで、筺体内部に取り付けられているRFタグとの間で交信を確実に行うことが望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、筺体内部に取り付けられているRFタグとの間で外部から交信を確実に行えるように工夫した遊技機を提供しようとするものである。
本発明の遊技機は、遊技の時に動作する各種機器や各種基板を構成する部品を組み合せて作った構造物を収納する収納箱と、収納箱に設けた前面扉とから構成される筺体を備えた遊技機において、前記構造物に取り付けられており、内蔵する半導体メモリに誘導電磁界又は電波によって情報が書き込まれるRFタグと、前記筺体の内部でかつ前面扉を開けたときに反射面が外部に露呈される位置に取り付けられ、前記前面扉を開けた状態で入射する前記誘導電磁界又は電波を前記RFタグに導く反射部材と、を備えたものである。
反射部材としては、反射面を有する反射器と、筺体の内部に取り付けられ反射器を支持する支持部材とで構成するのが望ましい。反射面としては、電波又は誘導電磁界の放射方向を変えるための面、例えば平面でもよいし曲面としてもよい。曲面にする場合には、軸に平行に進んできた電波又は誘導電磁界を反射させ、RFタグのアンテナに集めるように、放物線を対称軸のまわりに回転させてできる回転放物面にするのが好適である。こうすると、電波又は誘導電磁界の放射方向を絞り込んでRFタグに向けて反射するため、交信エリアの延長、及び交信感度の向上が図れる。なお、反射器と支持部材とを一体的に形成してもよい。この場合には、支持部材に対して反射面の向きを予め決めて形成する。また、反射器と支持部材とを別々に形成する場合には、これらの間にボールジョイントなどを設け、支持部材に対して反射面の向きを自在に調節することができるように構成するのが望ましい。さらに、反射時の減衰を抑えるために反射面にメッキを施してもよい。
リーダ/ライタとしては、遊技機の背面を除くエリアのいずれかから送信することができる位置に配するのが望ましい。
本発明の遊技機によれば、前面扉を開けた状態で外部から送信される誘導電磁界又は電波をRFタグに導く反射部材を備えたから、シールド材や金属部品を収納する筺体内部に取り付けられているRFタグとの間でも交信を確実に行うことができる。
本発明を用いた遊技機の一実施例であるスロットマシン(回胴式遊技機)10は、図1及び図2に示すように、筺体11にリールユニットや電気部品等を組み込んだ構成となっている。筺体11は、前面扉12と収納箱13とからなる。前面扉12は、上・下扉14,15とからなり、上・下扉14,15は、それぞれヒンジ16により開閉自在に取り付けられている。
上扉14の前面には、表示窓17が設けられており、表示窓17の奥には、リールユニットの一部を構成する第1〜第3リール21〜23の一部が露呈しており、また、表示窓17の隣にはLCD表示部24が露呈して組み込まれている。
周知のように、第1〜第3リール21〜23の外周には、複数種類の当選絵柄を含む絵柄が一定ピッチで配列され、1リールにつき3個の絵柄は、表示窓17を通して観察することができる。
下扉15の前面には、メダルを投入するためのメダル投入口25、スタートレバー26、リールの動作を停止させるための第1〜第3ストップボタン27〜29、メダル受け皿30、獲得したメダルを前記メダル受け皿30に払い出す払い出し口31などが設けられている。
メダル投入口25に所定枚数のメダルを投入してスタートレバー26を操作すると、第1〜第3リール21〜23が一斉に回転する。その後、第1〜第3ストップボタン27〜29を順番に操作することで第1〜第3リール21〜23の回転が停止する。このとき、各リールに表示された絵柄を一個ずつ組み合わせてなる、例えば横3本斜め2本の合計5本の入賞有効ラインのうちのいずれかに、予め決められた絵柄が揃うことで、払い出し口31からメダルが払い出される。
詳しくは図2に示すように、収納箱13は、上下2段に仕切られた上・下収納部34,35を持っている。上収納部34には、リールユニット36が組み込まれている。上収納部34を被う上扉14の内側には、主制御基板を封印した封印ケース37が着脱自在に取り付けられている。主制御基板は、スロットマシン10における遊技の基本となる動作を生成してリールユニット36の回転を制御するためのプログラムや予め決めた入賞確率を記憶したメモリやCPUなどを実装した基板である。この封印ケース37は、上扉14を閉めると、上収納部34の奥に収納される。
封印ケース37は、主制御基板が変更されていないか否かを観察するために透明な樹脂製のケースである。この封印ケース37の内側には、詳しくは後述するRFタグ38が取り付けられている。また、上扉14の内面には、封印ケース37の隣に反射部材40が取り付けられている。
図3に示すように、反射部材40は、反射器41と支持部材42とから構成される。反射器41は、お椀型をしており、その内面には電波の放射方向を変える反射面43が形成されている。反射面43は、電波又は誘導電磁界の放射方向を絞り込んでRFタグに向けて反射する回転放物面(パラボロイド)になっている。この回転放物面は、軸に平行に進んできた電波を反射させ、RFタグ38のアンテナ44の位置に集めるように、放物線を対称軸のまわりに回転させてできる曲面で作っている。こうすると、電波の放射方向を絞り込んでRFタグ38に向けて反射するため、交信エリアの延長、又は交信感度の向上を図ることができる。そして、反射面43には、反射時の電波の減衰を抑えるために、クロムメッキが施されている。
支持部材42は、反射器41の背面から板状に突出した形状になっており、一端で反射器41を支持するとともに、他端が上扉14の内面に固定される。そして、支持部材42を取り付けると、上扉14を開放したときに反射面43が上方から露呈される位置に露呈される。
反射器41と支持部材42とは、樹脂材料を金型成形して一体的に作られており、反射器41は、上方から下方に向けて送信される電波をその指向方向に対して直交する方向に反射面43で反射してRFタグ38に導く向きになっている。
RFタグ38は縦長のラベル形状に形成されており、内部には図4に示すようにアンテナ44が組み込まれている。そのアンテナ44は、前記反射面43で直交する方向から送信される電波のみを受ける向きになっている。この向きは、上扉14を閉めたときにスロットマシン10の正面から送信される電波を受信しない向きになっている。このような向きに取り付けることで、万が一、スロットマシン10を配置するホールでリーダ/ライタを使ってRFタグ38の情報を書き変える不正な行為が行われても、それを防止することができる。なお、反射器41と支持部材42とを別々に成形し、これらをボールジョイントなどで可動自在に結合して、反射面43の向きを自在に調節することができるようにしてもよい。
RFタグ38は、アンテナ44の他に、RF回路45、及び半導体メモリ46を備えている。このRFタグ38は、例えばマイクロ波又はUHFの周波数帯を用いる電波方式でかつ電池を持たない受動型となっている。RF回路45は、変調器を有する送信部、復調器を有する受信部、及び、電源整流部を備え、電波をアンテナ44で受けると、電波に含まれる搬送波成分を整流して直流電流を出力し、その電力を利用して半導体メモリ46に対してデータの読み書き、及び読み出したデータの発信を行う。半導体メモリ46には、書き換えできないシステム領域と、書き換え可能なユーザデータ領域とがある。システム領域には、予め識別番号が記憶されている。ユーザデータ領域には、スロットマシン10を製造する工場で製造履歴情報などが記録される。
工場で用いるリーダ/ライタ50は、アンテナ51、RF回路52、制御回路53、及びI/F(interface)回路54を備え、外部から供給される電源を利用して駆動する。RF回路52は、発振器、変調器を有する送信部、復調器を有する受信部を備え、制御回路53は、RFタグ38にアンテナ51から電波を送る指令や、RFタグ38の送り返したデータを受け取る受け取り指令、さらに、RFタグ38にデータを書き込む書き込み指令などをRF回路45に送ってRF回路45を制御する。
制御回路53は、例えばRFタグ38がアンテナ51の交信エリアに入ってきた順番にアクセスするFIFO(First In First Out)アクセス方式でRF回路45を制御する。FIFO(First In First Out)アクセス方式は、交信を終了したRFタグ38に対してアクセス禁止処理を行なうので、交信終了したRFタグ38がアンテナ51の交信エリアに複数存在しても、新たなRFタグ38が1個だけアンテナ51の交信エリアに入ってくれば交信ができ、また、同時にRFタグ38が交信エリアに入ると、交信エラーとなり交信できなくなる。さらに、アクセス禁止されたRFタグ38は、交信エリア外に出ると再び交信が可能となる。
I/F回路54は、工場内に配したLAN55に接続されており、制御回路53により制御されている。LANには、I/F回路57を介してホストコンピュータ56が接続されており、制御回路53はホストコンピュータ56との間でデータの授受を行うようにI/F回路54を制御する。工場では、取り付け部品の製造メーカー名、製造日、ロット番号、そして、リサイクル部品の場合には使用回数やリサイクル前の使用場所などの部品履歴情報が各工程からホストコンピュータ56に入力される。ホストコンピュータ56は、ラインのコンベヤ上を流れるスロットマシン10に対応付けして部品履歴情報を蓄積して管理している。
ラインの最終工程には、図5に示すように、門型(ゲート型)支柱60がコンベヤ61を跨ぐよう配され、その門型支柱60の天上にリーダ/ライタ50のアンテナ51が取り付けられている。このアンテナ51は、コンベヤ61(下方)に向けて電波を送信する向きに設置されている。
スロットマシン10は、収納箱13の正面がコンベア61の搬送方向を向く姿勢で上扉14を開けた状態でコンベア61上に載置され、コンベア61の搬送により最終工程に所定間隔を空けて1台ずつ供給される。このため、反射面43は、上扉14と収納箱13との間のスペースに露呈されている。
リーダ/ライタ50は、RFタグ38に問い掛ける応答波を常に送信している。搬送されるスロットマシン10が門型支柱60を通過すると、その通過中に、アンテナ51から発信される電波の交信エリア内に反射器41が入り込む。すると、反射面43は、アンテナ51から発信される電波をその指向方向に対して直交する方向に変えて、封印ケース37に取り付けたRFタグ38に導く。これにより、アンテナ51から発信される電波を反射部材40を介してRFタグ38に導くことができる。
RFタグ38が応答波を受信すると、RFタグ38は、電波に含まれる搬送波成分を整流して直流電流を出力し、その電力を利用して半導体メモリ46から識別番号を読み取り、読み取った識別番号のデータを返答波としてアンテナ44を介して発信する。この返答波も反射部材40によりリーダ/ライタ50のアンテナ51に向けて反射される。リーダ/ライタ50は、受信した識別番号のデータをホストコンピュータ56に送る。
ホストコンピュータ56は、受け取った識別番号に、製造番号、製造日、及び、前記部品履歴情報などからなる製造履歴情報を対応付けして蓄積するとともに、その製造履歴情報のデータをRFタグ38の半導体メモリ46のユーザデータ領域に書き込むようにリーダ/ライタ50を制御する。これにより、リーダ/ライタ50は、ホストコンピュータ56から送られる製造履歴情報のデータをRFタグ38に送信し、半導体メモリ46のユーザデータ領域に製造履歴情報を書き込ませる。
このような手順で最終工程に供給されるスロットマシン10に対して順次に製造履歴情報がRFタグ38に書き込まれる。そして、スロットマシン10は、RFタグ38に製造履歴情報を書き込んだ後に出荷される。
筺体11には、内側にシールド材が取り付けられている。しかも、RFタグ38は、上扉14を閉めた状態ではアンテナ44の向きがスロットマシン10の正面側からリーダ/ライタを操作しても読み取れない向きになっている。そこで、ホールでは、ハンディ型のリーダ/ライタを用い、このハンディ型のリーダ/ライタを、上扉14を開けた内部に挿入して各スロットマシン10のRFタグ38から製造履歴情報を読み取る。なお、ホールでは、反射部材40を用いないので、工場から出荷する前に取り外してもよい。この場合、取り外した反射部材40を工場内でリサイクすると、コストダウンを図ることができる。
上記実施形態では、電池を必要としない受動型のRFタグ38を用いているが、電池を内蔵の能動型のRFタグを用いてもよい。また、RFIDシステムの伝送媒体として無線を利用しているが、本発明ではこれに限らず、電磁結合方式や電磁誘導方式を採用することができる。電磁結合方式や電磁誘導方式を用いる場合には、リーダ/ライタのアンテナから発信される誘導電磁界の指向性が広いため交信エリアも広くなるのに対し、RFタグがバッテリを必要としない受動型なので交信距離が短くなる。しかしながら、反射部材を用いることで誘導電磁界の放射方向を変えてRFタグに向けて反射するため、アンテナから発信される誘導電磁界が届かないエリアまで延長することができ、また交信感度の向上も図ることができる。
また、反射面43としては、回転放物面などの曲面に限らず、誘導電磁界又は電波を反射する形状であれば、例えば平面にしてもよい。また、反射器41を樹脂製の金型成型部品としているが、材質及び形成方法はこれに限らない。また、反射面43のメッキとしては、クロムメッキに限らず、反射時の減衰を防止することができるメッキであればいずれのメッキを用いてもよい。
また、上記実施形態では、封印ケース37の内面にRFタグ38を設けているが、これに限らず、外面でもよく、また、制御回路基板に直接取り付けても良い。さらに、取り付ける部材としては、封印ケースや制御回路基板に限らず、スロットマシン10の筺体11の内部に収納される内蔵部品であれば、例えばユニット部品や、装置、又は制御回路基板とは別の基板などのいずれに取り付けても良い。この場合、RFタグ38を取り付ける部品の位置に応じて筺体11の内部のうちの反射部材40の取り付け位置、及び、RFタグ38のアンテナ44との距離に応じて反射面43の曲面形状を決めればよい。
したがって、開放させた前面扉12と収納箱13の前面開口部との間にできる空間に向けて入射させた誘導電磁界又は電波を、前面扉12の裏面に設けた反射面43によって反射させて筺体11の内部へと誘導させ、筺体11の内部に収容させた部品、又は制御装置等に取り付けられたRFタグ38との交信ができるようになる。なお、前記空間に向かって誘導電磁界又は電波を入射させる方向は、反射面43の形状に応じて、上下左右のいずれか、又はそれらの組み合わせなど、適宜に決定される事とする。
さらに、上述したスロットマシンに本発明を用いることに限定されるものではなく、例えばパチンコ機などの遊技機にも本発明を採用することができる。
10 スロットマシン
11 筺体
12 前面扉
13 収納箱
38 RFタグ
40 反射部材
43 反射面
44 RFタグのアンテナ
50 リーダ/ライタ
51 リーダ/ライタのアンテナ
11 筺体
12 前面扉
13 収納箱
38 RFタグ
40 反射部材
43 反射面
44 RFタグのアンテナ
50 リーダ/ライタ
51 リーダ/ライタのアンテナ
Claims (2)
- 遊技の時に動作する各種機器や各種基板を構成する部品を組み合せて作った構造物を収納する収納箱と、前記収納箱に設けた前面扉とから構成される筺体を備える遊技機において、
前記構造物に取り付けられており、内蔵する半導体メモリに誘導電磁界又は電波によって情報が書き込まれるRFタグと、
前記筺体の内部でかつ前記前面扉を開けたときに反射面が外部に露呈される位置に取り付けられ、前記前面扉を開けた状態で入射する前記誘導電磁界又は電波を前記反射面で反射して前記RFタグに導く反射部材と、を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記反射面は、前記電波又は誘導電磁界の放射方向を絞り込んで前記RFタグに向けて反射する回転放物面になっていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005012965A JP2006198165A (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005012965A JP2006198165A (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006198165A true JP2006198165A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36956666
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006198165A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006110A (ja) * | 2007-06-01 | 2009-01-15 | Net Kk | 遊技機 |
-
2005
- 2005-01-20 JP JP2005012965A patent/JP2006198165A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009006110A (ja) * | 2007-06-01 | 2009-01-15 | Net Kk | 遊技機 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090218 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091021 |