JP2006197880A - 細胞捕捉装置および細胞捕捉方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】常に安定した状態で細胞を捕捉することができる細胞捕捉装置および細胞捕捉方法を提供する。
【解決手段】通路17は、細胞の大きさよりも小さい開口を区画する。通路17には、通路17内に負圧を発生させる負圧発生手段22が接続される。通路17には、通路17内の負圧を調整する負圧制御手段23がさらに接続される。こうした細胞捕捉装置11では、負圧発生手段22の働きで通路17内に負圧が発生する。負圧に基づき細胞は通路17の開口に捕捉される。このとき、負圧制御手段23の働きで通路17内の負圧は例えば一定に維持されることができる。例えば通路17内の温度変化に基づき通路17内で負圧が変化しても、負圧は細胞に最適な状態に調整されることができる。細胞は安定した状態で通路17の開口に捕捉され続けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば顕微鏡下で細胞に所定の溶液を注入するマイクロインジェクション装置に利用される細胞捕捉装置に関する。
例えば特許文献1に開示されるように、マイクロインジェクション装置は広く知られる。こうした装置は、細胞を捕捉する捕捉板を備える。捕捉板には通路が区画される。吸引ポンプの働きで通路内に負圧が発生すると、通路の開口には溶液中に分散する細胞が捕捉される。このとき、注入器に基づき細胞に例えば薬剤が注入される。
特開昭62−270197号公報 特開2000−23657号公報 特表2001−500744号公報 特表2004−502936号公報 特表2003−514236号公報
以上のようなマイクロインジェクション装置では、吸引ポンプの脈動や周囲の温度変化に基づき通路内では負圧は変化してしまう。例えば通路内で負圧が増大すると、細胞は通路内に引き込まれてしまう。その一方で、負圧が減少すると、細胞は通路の開口から離れてしまう。その結果、細胞は安定して通路の開口に捕捉されることができない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、常に安定した状態で細胞を捕捉することができる細胞捕捉装置および細胞捕捉方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路と、通路に接続され、通路内に負圧を発生させる負圧発生手段と、通路に接続され、通路内の負圧を調整する負圧制御手段とを備えることを特徴とする細胞捕捉装置は提供される。
こうした細胞捕捉装置では、負圧発生手段の働きで通路内に負圧が発生する。負圧に基づき細胞は通路の開口に捕捉される。このとき、負圧制御手段の働きで通路内の負圧は例えば一定に維持されることができる。例えば通路内の温度変化に基づき通路内で負圧が変化しても、負圧は細胞に最適な状態に調整されることができる。細胞は安定した状態で通路の開口に捕捉され続けることができる。
こういった細胞捕捉装置は、密閉空間を区画する液溜め室と、通路に接続されて、液溜め室内で液溜め室の底面から離隔した位置で開口する第1管部材と、負圧発生手段に接続されて、液溜め室内で液溜め室の底面から離隔した位置で開口する第2管部材とをさらに備えてもよい。
こうした細胞捕捉装置では、細胞は例えば培養液といった溶液に分散する。通路内に負圧が発生すると、負圧に基づき溶液は第1管部材から液溜め室内に落下する。溶液は液溜め室の底面に溜まる。第2管部材の開口が溶液から離隔される限り、第2管部材では溶液の進入は回避されることができる。第1管部材から第2管部材に空気のみが流通することができる。その結果、負圧発生手段では溶液の進入は回避される。負圧発生手段では溶液といった液体の進入に基づき故障が発生してしまうことが考えられる。したがって、負圧発生手段で溶液の進入が回避されれば、負圧発生手段は正常に動作し続けることができる。負圧は正確に調整されることができる。
以上のような細胞捕捉装置は例えばマイクロインジェクション装置に組み込まれてもよい。このとき、マイクロインジェクション装置は、細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路と、通路に接続され、通路内に負圧を発生させる負圧発生手段と、通路に接続され、通路内の負圧を調整する負圧制御手段と、細胞に所定の注入物を注入する注入手段とを備えればよい。こういったマイクロインジェクション装置によれば、前述と同様に、負圧は細胞に最適な状態に調整されることができる。細胞は安定した状態で通路の開口に捕捉され続けることができる。したがって、注入手段に基づき注入物は細胞に効率的に注入されることができる。注入といった作業は短時間で実現されることができる。
第2発明によれば、細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路内を溶液のみで満たす工程と、開口に細胞を供給する工程と、通路内に所定の負圧を発生させて通路の開口に細胞を捕捉する工程とを備えることを特徴とする細胞捕捉方法は提供される。
こうした細胞捕捉方法によれば、細胞の供給に先立って通路内は溶液のみで満たされる。その結果、通路内の溶液中では空気の混在は回避される。空気および溶液の境界で発生する表面張力の発生は回避される。こういった表面張力の発生の回避に基づき負圧は正確に制御されることができる。
以上のように本発明によれば、常に安定した状態で細胞を捕捉することができる細胞捕捉装置および細胞捕捉方法は提供されることができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る細胞捕捉装置の一具体例すなわちマイクロインジェクション装置11の構造を概略的に示す。このマイクロインジェクション装置11は注入機構12を備える。注入機構12は注入手段すなわちキャピラリ13を備える。キャピラリ13の先端から細胞に注入物すなわち液体その他の物質は注入される。注入機構12は作業ステージ14に向き合わせられる。キャピラリ13は作業ステージ14に対して相対変位することができる。
作業ステージ14の水平面上にはシャーレ15が着脱自在に装着される。シャーレ15にはシリコンチップ16が固定される。シリコンチップ16にはシリコンチップ16の表面から裏面に貫通する複数の通路17、17…が形成される。ここでは、シリコンチップ16の板厚は例えば10μm程度に設定される。シリコンチップ16は例えば矩形に形成されればよい。シリコンチップ16の一辺の長さは例えば10mm程度に設定されればよい。
作業ステージ14は圧力室18を備える。圧力室18には水平面で開口する開口19が形成される。開口19の周囲で水平面にはシール部材21が配置される。シール部材21は水平面上で途切れなく開口19を囲む。シャーレ15は平坦な底面でシール部材21に接触する。したがって、圧力室18の圧力はシリコンチップ16内の通路17に作用する。
圧力室18には負圧発生手段すなわち真空ポンプ22が接続される。真空ポンプ22は所定の吸引力で圧力室18から空気を吸引することができる。こうして真空ポンプ22は圧力室18で負圧を発生させることができる。圧力室18および真空ポンプ22の間には負圧制御手段すなわち電空レギュレータ23が挿入される。電空レギュレータ23は圧力室18の負圧を一定に維持する。負圧値は、電空レギュレータ23に供給される電圧の電圧値に基づき設定されることができる。
電空レギュレータ23にはDAC(デジタルアナログコンバータ)24が接続される。DAC24は電空レギュレータ23に電圧を供給する。DAC24にはコンピュータ25が接続される。電空レギュレータ23に供給される電圧の電圧値は、コンピュータ25から供給されるデジタル信号に基づき決定される。コンピュータ25には、例えば各種の細胞ごとに負圧の初期設定値が設定される。コンピュータ25は、初期設定値ごとに電空レギュレータ23に供給される電圧値を特定する。コンピュータ25は、特定した電圧値をデジタル信号としてDAC24に送り出すことができる。
圧力室18および電空レギュレータ23の間には、密閉空間を区画する液溜め室26が挿入される。液溜め室26は密閉空間に培養液や懸濁液を収容することができる。液溜め室26および圧力室18は第1管部材すなわち第1チューブ27で接続される。第1チューブ27は、液溜め室26内で液溜め室26の底面から離隔した位置で開口する。ここでは、第1チューブ27は重力方向に下向きに開口する。こうして第1チューブ27の開口は、液溜め室26内に収容される培養液や懸濁液から隔離される。
その一方で、液溜め室26および電空レギュレータ23は第2管部材すなわち第2チューブ28で接続される。第2チューブ28は、液溜め室26内で液溜め室26の底面から離隔した位置で開口する。ここでは、第2チューブ28は、第1チューブ27と同様に、重力方向に下向きに開口する。こうして第2チューブ28の開口は、液溜め室26内に収容される培養液や懸濁液から隔離される。こうして液溜め室26はいわゆるトラップとして機能する。
図2に示されるように、シリコンチップ16では通路17は等間隔に例えば11行11列のマトリックス状に配置される。通路17の断面は例えば円形に規定されればよい。通路17の直径は少なくとも細胞の大きさよりも小さく形成されればよい。細胞の大きさは例えば10μm〜20μm程度に規定される。その一方で、通路17の直径は例えば2μm〜3μm程度に設定される。通路17同士の間隔は例えば50μm程度に設定される。図3に示されるように、各通路17には表面側開口29と、裏面側開口31とが区画される。表面側開口29はシャーレ15内に開口する。裏面側開口31は圧力室18内に開口する。
次に、マイクロインジェクション装置11の動作を簡単に説明する。まず、シャーレ15を取り外した状態で真空ポンプ22が作動する。このとき、電空レギュレータ23に所定の電圧値の電圧が供給される。圧力室18の負圧は例えば30[kPa]以上に設定される。こうして外部空間から作業ステージ14の開口19を通って圧力室18に空気が流入する。圧力室18や第1チューブ27内に残存する培養液や水滴は、第1チューブ27の開口から液溜め室26の底面に落下する。
続いて、シャーレ15が作業ステージ14に取り付けられる。シャーレ15のシリコンチップ16上に培養液が滴下される。培養液に細胞は混入されない。真空ポンプ15は再度作動する。電空レギュレータ23に所定の電圧値の電圧が供給される。前述と同様に、圧力室18の負圧は例えば30[kPa]以上に設定される。真空ポンプ15は5秒間にわたって作動する。こうして通路17内は培養液のみで満たされる。
その後、培養液中に細胞を分散させた懸濁液がシリコンチップ16上に滴下される。こうして細胞は供給される。その一方で、電空レギュレータ23には、懸濁液中の細胞に対応する所定の電圧値の電圧が供給される。ここでは、圧力室18すなわち通路17の負圧は例えば0.2[kPa]に設定される。こうして通路17内で負圧が発生すると、シャーレ15内の懸濁液は通路17内に流入する。
通路17の大きさは細胞よりも小さく形成されることから、例えば図4に示されるように、懸濁液中の細胞32は通路17の表面側開口29で捕捉される。電空レギュレータ23の働きで通路27の負圧は常に0.2[kPa]に維持される。細胞32は、通路17の表面側開口29で安定した状態で捕捉され続ける。このとき、キャピラリ13は細胞32に挿し込まれる。こうしてキャピラリ13内の例えば薬液は細胞32内に注入されることができる。
以上のようなマイクロインジェクション装置11によれば、電空レギュレータ23の働きで通路17内の負圧は常に一定に維持されることができる。例えば真空ポンプ22の脈動に基づき真空ポンプ22の吸引力が変化しても、負圧は細胞32に最適な状態に調整されることができる。同様に、通路17内や圧力室18、第1および第2チューブ23、24内の温度変化に基づき通路17内で負圧が変化しても、負圧は細胞32に最適な状態に調整されることができる。細胞32は安定した状態で通路17の表面側開口29に捕捉され続けることができる。
しかも、負圧に基づき通路17を流通する培養液や懸濁液は第1チューブ27の開口から液溜め室26の底面に落下する。第1および第2チューブ27、28の先端は液溜め室26内の底面から離隔した位置で開口することから、第2チューブ28では培養液や懸濁液の進入は回避される。第1チューブ27から第2チューブ28に空気のみが流通することができる。その結果、電空レギュレータ23や真空ポンプ22では培養液や懸濁液の進入は回避される。真空ポンプ22や電空レギュレータ23は正常に動作し続けることができる。負圧は正確に制御されることができる。
その上、シャーレ15の取り付けに先立って、圧力室18や第1チューブ27では負圧が発生する。圧力室18や第1チューブ27に残存する培養液や水滴は第1チューブ27の開口から液溜め室26の底面に落下する。その結果、圧力室18や第1チューブ27では、残存する培養液や水滴および空気の境界で発生する表面張力の発生は回避される。同様に、細胞32の捕捉に先立って通路17内は培養液で満たされる。その結果、通路17内の培養液中では空気の混在は回避される。空気および培養液の境界で発生する表面張力の発生は回避される。こういった表面張力の発生の回避に基づき負圧は正確に制御されることができる。
図5は、本発明の第2実施形態に係るマイクロインジェクション装置11aの構造を概略的に示す。このマイクロインジェクション装置11aには、前述の真空ポンプ22に代えて、負圧発生手段としてシリンジ35が組み込まれる。シリンジ35は、シリンダ36と、シリンダ36内に収容されるピストン37とを備える。シリンダ36は第2チューブ28に接続される。ピストン37にはシリンジ駆動機構38が接続される。シリンジ駆動機構38には例えばシリンジポンプが用いられればよい。シリンジ駆動機構38の働きでピストン37はシリンダ36に対して相対移動することができる。シリンジ駆動機構38に基づきピストン37がシリンダ36から引き出されると、シリンジ35内では所定の吸引力で空気は吸引されることができる。こうしてシリンジ35は圧力室18すなわち通路17内に負圧を発生させることができる。
同様に、マイクロインジェクション装置11aには、前述の電空レギュレータ23、DAC24およびコンピュータ25に代えて、圧力センサ39および制御回路41が組み込まれる。圧力センサ39は第2チューブ28に接続される。圧力センサ39は、通路17内の負圧を検出することができる。制御回路41は圧力センサ39およびシリンジ駆動機構38に接続される。制御回路41は、圧力センサ39で検出された負圧に基づきシリンジ駆動機構38の駆動を制御する。ピストン37の移動量は制御される。こうしてシリンジ35に基づき発生する負圧はフィードバック制御されることができる。ここでは、圧力センサ39および制御回路41は本発明の負圧制御手段として機能する。その他、前述の第1実施形態と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
制御回路41はシリンジ駆動機構38に制御信号を送り出す。シリンジ駆動機構38では予め設定された移動量に基づきピストン37を移動させる。こうしてピストン37は所定の移動量でシリンダ36から引き出される。このとき、圧力センサ39は通路27内の負圧値を検出する。検出された負圧値は制御回路41に送り出される。制御回路41では、検出された負圧値に基づきシリンジ駆動機構38に制御信号を送り出す。シリンジ駆動機構38はピストン37の移動量を調整する。こうして通路17内の負圧は常に一定に維持されることができる。
こういったマイクロインジェクション装置11aによれば、前述の第1実施形態と同様に、細胞32は安定した状態で通路17の表面側開口29に捕捉され続けることができる。しかも、シリンジ35が例えばシリンジ駆動機構38に着脱自在に構成されれば、シリンジ35は容易に交換されることができる。前述の真空ポンプ22に比べて滅菌、抗菌は十分に実現されることができる。
その他、図6に示されるように、マイクロインジェクション装置11aには、シリンジ35に代えて、並列に配置される第1および第2シリンジ42、43が組み込まれてもよい。第2チューブ28は第1および第2シリンジ42、43に向かって枝分かれすればよい。前述のシリンジ駆動機構38は、第1および第2シリンジ42、43を個別に駆動することができる。同時に、シリンジ駆動機構38は、例えば第1および第2シリンジ42、43を同時に駆動することもできる。
第1シリンジ42側の第2チューブ28には第1バルブ44が挿入される。第1バルブ44の開閉に基づき第1シリンジ42は、第2チューブ28との接続と、外部空間との接続とが切り替えられる。同様に、第2シリンジ43側の第2チューブ28には第2バルブ45が挿入される。第2バルブ45の開閉に基づき第2シリンジ43は、第1バルブ44と同様に、第2チューブ28との接続と、外部空間との接続とが切り替えられる。
まず、第1バルブ44の働きで第1シリンジ42は第1チューブ28に接続される。その一方で、第2バルブ45の働きで第2シリンジ43は外部空間に接続される。シリンジ駆動機構38が所定の移動量で第1シリンジ42のピストン37を移動させると、第1シリンジ42は通路27内で負圧を発生させる。例えばピストン37がシリンダ36の後端まで引き出されると、それ以上負圧は増大することができない。このとき、第2バルブ45の開閉に基づき第2シリンジ43は第2チューブ28に接続される。同時に、第1バルブ44の開閉に基づき第1シリンジ42は外部空間に接続される。
第2シリンジ43ではピストン37が引き出される。こうして第2シリンジ43は通路27内で負圧を発生させる。通路27内ではさらに負圧は増大することができる。同時に、第1シリンジ42は外部空間と接続されることから、シリンダ36内の空気は外部空間に逃がされることができる。こうしてピストン37はシリンダ36の前端まで押し戻される。第2シリンジ43でピストン37がシリンダ36の後端まで引き出されると、第1バルブ44の切り替えに基づき第1シリンジ42が利用されることができる。こうして第1および第2シリンジ42、43は交互に利用されることができる。通路17内の負圧は際限なく増大することができる。マイクロインジェクション装置11aの用途は増大する。
その他、以上のようなマイクロインジェクション装置11、11aでは、シリコンチップ16に代えて、例えばホールディングピペットといったガラス管が用いられてもよい。すなわち、ホールディングピペットに、第1および第2チューブ23、24や液溜め室26、真空ポンプ22やシリンジ35といった負圧発生手段、電空レギュレータ23、圧力センサ39や制御回路41といった負圧制御手段が接続されればよい。
(付記1) 細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路と、通路に接続され、通路内に負圧を発生させる負圧発生手段と、通路に接続され、通路内の負圧を調整する負圧制御手段とを備えることを特徴とする細胞捕捉装置。
(付記2) 付記1に記載の細胞捕捉装置において、密閉空間を区画する液溜め室と、前記通路に接続されて、液溜め室内で液溜め室の底面から離隔した位置で開口する第1管部材と、前記負圧発生手段に接続されて、液溜め室内で液溜め室の底面から離隔した位置で開口する第2管部材とをさらに備えることを特徴とする細胞捕捉装置。
(付記3) 細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路と、通路に接続され、通路内に負圧を発生させる負圧発生手段と、通路に接続され、通路内の負圧を調整する負圧制御手段と、細胞に所定の注入物を注入する注入手段とを備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記4) 細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路内を溶液のみで満たす工程と、開口に細胞を供給する工程と、通路内に所定の負圧を発生させて通路の開口に細胞を捕捉する工程とを備えることを特徴とする細胞捕捉方法。
本発明の第1実施形態に係る細胞捕捉装置の一具体例すなわちマイクロインジェクション装置の構成を概略的に示す図である。 シリコンチップの構造を概略的に示す部分平面図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 図3に対応し、細胞を捕捉する状態を概略的に示すシリコンチップの部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る細胞捕捉装置の一具体例すなわちマイクロインジェクション装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の他の具体例に係るシリンジの構成を概略的に示す図である。
符号の説明
11 細胞捕捉装置(マイクロインジェクション装置)、13 注入手段(キャピラリ)、17 通路、22 負圧発生手段(真空ポンプ)、23 負圧制御手段(電空レギュレータ)、26 液溜め室、27 第1管部材(第1チューブ)、28 第2管部材(第2チューブ)、29 開口、32 細胞、35 負圧発生手段(シリンジ)、39 負圧制御手段(圧力センサ)、41 負圧発生手段(制御回路)、42 負圧発生手段(第1シリンジ)、43 負圧発生手段(第2シリンジ)。

Claims (3)

  1. 細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路と、通路に接続され、通路内に負圧を発生させる負圧発生手段と、通路に接続され、通路内の負圧を調整する負圧制御手段とを備えることを特徴とする細胞捕捉装置。
  2. 請求項1に記載の細胞捕捉装置において、密閉空間を区画する液溜め室と、前記通路に接続されて、液溜め室内で液溜め室の底面から離隔した位置で開口する第1管部材と、前記負圧発生手段に接続されて、液溜め室内で液溜め室の底面から離隔した位置で開口する第2管部材とを備えることを特徴とする細胞捕捉装置。
  3. 細胞の大きさよりも小さい開口を区画する通路内を溶液のみで満たす工程と、開口に細胞を供給する工程と、通路内に所定の負圧を発生させて通路の開口に細胞を捕捉する工程とを備えることを特徴とする細胞捕捉方法。
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