JP2006196405A - 線状照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 反射鏡を容易に製作することが可能な線状照明装置を提供すること。
【解決手段】 線状光源4と、線状光源4からの光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面14を有する反射鏡6とを備えた線状照明装置2。反射鏡6は、シリンドリカル状の円弧状反射面20a,20bを有する複数の反射部材16,18から構成され、線状光源4と直交する断面において、反射鏡6の凹面状反射面14は、複数の反射部材16,18の円弧状反射面20a,20bを接続する近似楕円12の一部に形成され、複数の反射部材16,18は、円弧状反射面20a,20bの曲率半径が近似楕円12の長軸64に近い側から順に大きく、且つ隣接する一対の反射部材16,18の円弧状反射面20a,20bの隣接端部22a,22bにおける接線26が実質上一致するように配設される。
【選択図】 図1
【解決手段】 線状光源4と、線状光源4からの光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面14を有する反射鏡6とを備えた線状照明装置2。反射鏡6は、シリンドリカル状の円弧状反射面20a,20bを有する複数の反射部材16,18から構成され、線状光源4と直交する断面において、反射鏡6の凹面状反射面14は、複数の反射部材16,18の円弧状反射面20a,20bを接続する近似楕円12の一部に形成され、複数の反射部材16,18は、円弧状反射面20a,20bの曲率半径が近似楕円12の長軸64に近い側から順に大きく、且つ隣接する一対の反射部材16,18の円弧状反射面20a,20bの隣接端部22a,22bにおける接線26が実質上一致するように配設される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、線状光源と、線状光源からの光を反射する反射鏡とを備え、例えば画像処理検査などに用いられる線状照明装置に関する。
従来より、プリント基板や半導体等の工業製品の品質、例えば、はんだ付けの不良、欠損、異物の付着等を、あるいは飲用缶の製造日等の印字ミス等を製造ライン上で検査する際に、CCDカメラ等による撮像を利用する画像処理検査が行われている。この画像処理検査は、被検査物の特定箇所を撮像し、正常な製品の撮像結果と比較することにより異常の有無を検査するというものである。この画像処理検査においては、その検査目的に応じた照明装置が必要であり、そのような照明装置の一つとして線状照明装置が用いられている。
線状照明装置は、線状光源と、線状光源からの光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面を有する反射鏡とを備えており、この線状光源は、例えば直線状に並べた複数のLEDから構成されている。また、線状光源に直交する断面において、反射鏡の凹面状反射面は、線状光源を一方の焦点、照射点を他方の焦点とする楕円の一部で構成されている。これにより、線状光源からの光は反射鏡の凹面状反射面で反射され、この凹面状反射面からの反射光は照射点に集束される(例えば、特許文献1参照)。
上述のような従来の線状照明装置では次のような問題がある。反射鏡の製作には大別して二通りの方法がある。その一つは、合成樹脂を射出成型により凹面状反射面に形成した後に、金属蒸着を施して鏡面性を付与している。他の方法は、金属板をプレス加工して凹面状反射面に形成し、その後に鏡面仕上げを施している。しかしながら、線状光源を例えばLEDから構成した場合、用いるLEDの種類によってLEDの配光の広さが異なるため、線状光源からの有効発光角内の光をカバーすべく凹面状反射面の大きさを適宜変更する必要がある。また、照射点を変更する場合には、凹面状反射面を規定する楕円の焦点位置を変更する必要がある。このようなことから、線状光源を構成するLEDの種類や、照射点の異なる線状照明装置を得ようとした場合には、曲率の異なる反射鏡が必要となるが、上記の射出成型や金属板のプレス加工により反射鏡を製作する際に、その都度所望の反射鏡に合致した金型などが必要となり、線状照明装置の製造コストが増大してしまうという問題がある。
本発明の目的は、反射鏡を容易に製作することが可能な線状照明装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の線状照明装置では、線状光源と、前記線状光源からの光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面を有する反射鏡とを備え、前記線状光源からの光を前記反射鏡の前記凹面状反射面で反射させて照射点に向けて照射する線状照明装置において、
前記反射鏡は、シリンドリカル状の円弧状反射面を有する複数の反射部材から構成され、前記線状光源と直交する断面において、前記反射鏡の前記凹面状反射面は、前記複数の反射部材の前記円弧状反射面を接続してなる近似楕円の一部に形成され、前記複数の反射部材は、前記円弧状反射面の曲率半径が前記近似楕円の長軸に近い側から順に大きく、且つ隣接する一対の反射部材の前記円弧状反射面の隣接端部における接線が実質上一致するように配設されていることを特徴とする。
前記反射鏡は、シリンドリカル状の円弧状反射面を有する複数の反射部材から構成され、前記線状光源と直交する断面において、前記反射鏡の前記凹面状反射面は、前記複数の反射部材の前記円弧状反射面を接続してなる近似楕円の一部に形成され、前記複数の反射部材は、前記円弧状反射面の曲率半径が前記近似楕円の長軸に近い側から順に大きく、且つ隣接する一対の反射部材の前記円弧状反射面の隣接端部における接線が実質上一致するように配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の線状照明装置では、前記隣接する一対の反射部材の各々の前記隣接端部には、その隣接端部における接線に対して実質上垂直な方向に延びる固定部がそれぞれ設けられており、前記固定部を相互に固定することにより前記反射鏡が形成されることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載の線状照明装置では、前記線状光源に直交する断面において、前記反射鏡の前記凹面状反射面によって規定される近似楕円の一方の焦点又はその近傍に前記線状光源が配置され、またその近似楕円の他方の焦点又はその近傍に前記照射点が配置されていることを特徴とする。
さらにまた、本発明の請求項4に記載の線状照明装置では、前記線状光源に直交する断面において、前記反射鏡の凹面状反射面は、前記線状光源からの有効発光角内の光をカバーし、且つ、この光の前記反射鏡による反射光が前記線状光源によって遮られないように構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の線状照明装置によれば、線状光源からの光を反射する反射鏡は、シリンドリカル状の円弧状反射面を有する複数の反射部材から構成されているので、このような反射部材は簡易なプレス加工などにより容易に製作することができ、その結果、反射鏡を容易に製作することが可能となる。また、複数の反射部材は、円弧状反射面の曲率半径が近似楕円の長軸に近い側から順に大きく、且つ隣接する一対の反射部材の円弧状反射面の隣接端部における接線が実質上一致するように配設されているので、複数の反射部材を組み合わせるだけで、反射鏡の凹面状反射面の断面を近似楕円の一部に容易に形成することが可能となる。さらに、反射部材の円弧状反射面の断面の大きさや、反射部材の曲率半径などを適宜設定することにより、あらゆる大きさの凹面状反射面を有する反射鏡を製作することができ、その結果、線状光源の種類や、線状照明装置の用途などに応じて最適な反射鏡を容易に得ることが可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の線状照明装置によれば、隣接する一対の反射部材の各々の隣接端部には固定部がそれぞれ設けられているので、この固定部を相互に固定するだけで、隣接する一対の反射部材の円弧状反射面の隣接端部における接線を実質上一致させることができ、その結果、断面が近似楕円である実質上連続した凹面状反射面を有するシリンドリカル状の反射鏡を容易に製作することが可能となる。
さらに、本発明の請求項3に記載の線状照明装置によれば、線状光源に直交する断面において、近似楕円の一方の焦点又はその近傍に線状光源が配置され、またその近似楕円の他方の焦点又はその近傍に照射点が配置されているので、線状光源からの光は反射鏡の凹面状反射面にて反射された後に照射点に集束され、その結果、線状光源からの光を効率的に照明に利用することが可能となる。
さらにまた、本発明の請求項4に記載の線状照明装置によれば、線状光源に直交する断面において、反射鏡の凹面状反射面は、線状光源からの有効発光角内の光をカバーし、且つ、この光の反射鏡による反射光が線状光源によって遮られないように構成されているので、線状光源からの有効発光角内の光が無駄なく反射光として照明に寄与することができ、非常に効率のよい照明を行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う線状照明装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による線状照明装置を示す断面図、図2は、図1の反射鏡を示す分解斜視図、図3は、図1の線状光源及び反射鏡を示す概略斜視図である。
図1及び図3を参照して、図示の線状照明装置2は、線状光源4と、線状光源4からの光を反射する反射鏡6とを備えている。以下、これら各構成要素について詳細に説明する。
線状光源4は、複数(本実施形態では20個)のLED8から構成されており、これら複数のLED8は長板状の取付板10に所定の間隔を置いて直線状に取り付けられている。LED8は、発光体であるチップが樹脂やガラスなどの透明体でモールドされたものであり、例えば一般の砲弾型LEDよりも広い配光を有する高出力LEDで構成される。線状光源4からの光は、その光軸を中心に立体角状に広がった配光をなし、光軸を中心とした所定範囲の立体角(すなわち、有効発光角)に含まれる光を有効光として利用する。したがって、線状光源4からの光のうち、光軸を中心とした有効発光角θ(図1参照)内にその大部分の光が放射される。
反射鏡6は、その断面が近似楕円12の一部であるシリンドリカル状に構成されており、その表面側(凹面側)には非球面状に形成された凹面状反射面14を有している。ここで、近似楕円12とは、正確な楕円ではなく、複数の円弧を所要の通りに互いに接続することにより得られ、楕円に近似された曲線を意味する。凹面状反射面14には、金属蒸着やメッキを施す、あるいは鏡面性が施された金属薄板やテープ等を貼付することによって鏡面性が付与されており、線状光源4からの光がこの凹面状反射面14で反射される。反射鏡6は、複数の反射部材を組み合わせることによって構成され、この実施形態では、第1反射部材16及び第2反射部材18を組み合わせることにより構成されている。第1及び第2反射部材16,18の各々は、その断面が円弧状であるシリンドリカル状に構成されており、その表面側(凹面側)には球面状に形成された円弧状反射面20a,20bを有している。これら第1及び第2反射部材16,18は、後述するように互いに隣接して配設され、これにより反射鏡6が形成される。
図1及び図2を参照して、第1及び第2反射部材16,18の長手方向に直交する断面において、一対の第1及び第2反射部材16,18の各々の隣接端部22a,22bには、その隣接端部22a,22bにおける接線26(図1参照)に対して実質上垂直な方向(すなわち、法線48方向)に延びる第1及び第2固定部28,30がそれぞれ設けられ、またそれらの取付端部24a,24b(隣接端部22a,22bとは反対側の端部)には、その取付端部24a,24bにおける接線(図示せず)に対して実質上垂直な方向に延びる第1及び第2取付部32,34がそれぞれ設けられている。第1及び第2固定部28,30は、第1及び第2反射部材16,18の長手方向と実質上平行にその一端から他端までそれぞれ延びており、またこの第1及び第2固定部28,30には、所定の間隔を置いて複数の貫通孔36がそれぞれ設けられている。また、第1及び第2取付部32,34は、第1及び第2反射部材16,18の長手方向と実質上平行にその一端から他端までそれぞれ延びており、またこの第1及び第2取付部32,34には、所定の間隔を置いて複数の取付孔38がそれぞれ設けられている。
この反射鏡6においては、第1反射部材16の円弧状反射面20aによって規定される円40の外径(又は、曲率半径)は、第2反射部材18の円弧状反射面20bによって規定される円42の外径(又は、曲率半径)よりも大きく構成されており、このように構成することによって、第1及び第2反射部材16,18を組み付けて反射鏡6を構成したときに、この反射鏡6の凹面状反射面14を近似楕円形状にすることができる。
この第1及び第2反射部材16,18は、例えば、次のようにして製作することができる。まず、アルミニウムやステンレスなどの金属で形成された矩形状の金属薄板(図示せず)の表面側に、金属蒸着やメッキを施す、あるいは鏡面性が施された金属薄板やテープ等を貼付するなどして予め鏡面性を付与し、鏡面性を有する金属薄板を円筒型部材(図示せず)に沿ってプレス加工を施してその断面が円弧状となるよう湾曲させ、鏡面性を付与した表面側を凹面状に形成する。その後、湾曲させた金属薄板の両側端部をプレス加工などによりそれぞれ折り曲げて固定部及び取付部を形成し、このようにして、断面が円弧状であるシリンドリカル状の第1及び第2反射部材16,18を容易に且つ簡単に製作することができる。なお、プレス加工を行う際に、外径の異なる円筒型部材を用いることにより、第1及び第2反射部材16,18の曲率半径を適宜設定することが可能である。また、LED8からの光の有効発光角θの大きさに応じて、種々の大きさ(幅及び長さ)の円弧状反射面20a,20bを有する第1及び第2反射部材16,18を製作することができる。
このように製作された第1及び第2反射部材16,18は、次のように組み合わされて反射鏡6が構成される。第1反射部材16の第1固定部28と第2反射部材18の第2固定部30とを合わせて各固定部28,30の複数の貫通孔36を一致させ、この状態において、第1反射部材16の第1固定部28側(又は第2反射部材18の第2固定部30側)より、各固定部28,30の複数の貫通孔36を通してネジ44を挿入し、第2反射部材18の第2固定部30側(又は第1反射部材16の第1固定部28側)よりこのネジ44にナット46を螺合させて締め付け、このようにして第1及び第2反射部材16,18を組み合わせることができる。
このように組み合わせて形成された反射鏡6では、第1及び第2反射部材16,18が互いに隣接した状態で一体的に固定されて反射鏡6が形成され、反射鏡6の長手方向に直交する断面において、隣接する一対の第1及び第2反射部材16,18の円弧状反射面20a,20bの隣接端部22a,22bにおける接線26は実質上一致しているので、第1及び第2反射部材16,18の隣接端部22a,22bにおいて円弧状反射面20a,20bは実質上連続した状態となり、曲率半径の異なる円弧状反射面20a,20bを備える第1及び第2反射部材16,18を組み合わせて反射鏡6を構成した場合においても、この反射鏡6の凹面状反射面14を実質上連続した近似楕円12の一部の反射面とすることができる。
次に、上述した線状光源4及び反射鏡6を組み付けた線状照明装置2について説明する。線状光源4及び反射鏡6は、横長の直方体状のケーシング50内にそれぞれ配設されている。ケーシング50の上面(図1において上側の面)には矩形状の開口部が設けられており、この開口部にはアクリルやガラス等の透明板52が設けられている。また、ケーシング50の一側壁部51には取付プレート53が設けられ、この取付プレート53に、複数のLED8が取り付けられた取付板10が取り付けられている。また、ケーシング50の他側壁部55には第1固定部材54が設けられ、この第1固定部材54に第1反射部材16の第1取付部32が取り付けられている。さらに、ケーシング50の底壁57には第2固定部材56が設けられ、この第2固定部材56に第2反射部材18の第2取付部34が取り付けられている。第1及び第2固定板54,56には、第1及び第2反射部材16,18の第1及び第2取付部32,34に設けた複数の取付孔38に対応して、複数のネジ穴(図示せず)が設けられており、ネジ58,60を第1及び第2取付部32,34の取付孔38を通して第1及び第2固定板54,56のネジ穴に螺合させることにより、第1及び第2反射部材16,18が第1及び第2固定板54,56に固定される。
また、線状光源4に直交する断面において、反射鏡6の凹面状反射面14によって規定される近似楕円12の一方の焦点Fに線状光源4が配置され、またその近似楕円12の他方の焦点F’に照射点62が配置され、また線状光源4は反射鏡6の凹面状反射面14と対向される。線状光源4及び照射点62はそれぞれ、必ずしも厳密に焦点F,F’上に配置される必要はなく、焦点F,F’から多少ずれた焦点F,F’の近傍位置に配置しても所望の効果が得られる。なお、第1及び第2反射部材16,18の曲率半径は、近似楕円12の長軸64(二つの焦点F,F’を通る軸)に近い側から順に大きくなっており、したがって、第1反射部材16の曲率半径が第2反射部材18の曲率半径より大きくなっている。
さらに、線状光源4に直交する断面において、反射鏡6の凹面状反射面14は、線状光源4からの有効発光角θ内の光をカバーし、且つ、この光の反射鏡6による反射光が線状光源4及び取付板10によって遮られないように構成されている。一方、線状方向(すなわち、線状光源4の長手方向)において、この有効発光角θ内の光は全て線状方向に広がっていき、照明面66(図3参照)では、隣接するLED8の光が重なり合って線状方向に長く延びた線状の照明状態を形成する。
次に、線状照明装置2による照明方法について図1及び図3を参照して説明する。線状光源4からの有効発光角θ内の光は全て反射鏡6の凹面状反射面14にて反射され、この反射光は線状光源4及び取付板10によって遮られることなく、全て照射点62へと集束して照明面66を照明し、この照明面66に照明すべき被検査物(図示せず)を位置付けることによって、この被検査物を効率良く照明することができる。これは、楕円の一方の焦点から発した全ての光は、楕円の内側で反射して他方の焦点に集束するという楕円の性質を利用したものであり、近似楕円12の場合であっても同様の効果を得ることができる。したがって、線状光源4からの有効発光角θ内の光は、全て無駄なく照射点62へと集束されるため、線状光源4からの有効発光角θ内の光を効率的に照明に利用することが可能となる。なお、図1では、線状光源4からの有効発光角θ内の光のうち、代表的なものの光の光路のみを図示しており、この他にも多数の光路が存在することは言うまでもない。
各LED8からの光が反射鏡6の凹面状反射面14に反射され、この反射光が照射点62を含む照明面66(図3参照)に照射されると、照明面66において長楕円形状に照明される。したがって、複数のLED8からの光による照明面66における照明状態は、個々のLED8からの光による複数の長楕円形状の照明が重なり合って、全体として所定の幅を有する帯状の照明となる。これにより、照明面66に配置した被検査物(図示せず)に対して線状に照明することが可能となる。
実施形態では、線状光源4が比較的広い配光(例えば、約100°)を有する複数の高出力LED8で構成されており、これにより1個のLED8からの光による照明面66における照明は比較的大きい長楕円形状となるため、個々のLED8の配置間隔を大きくしたとしても照明面66において長楕円形状の照明の重なり合う部分が大きくなり、照度ムラはほとんど生じない。したがって、線状光源4を構成するLED8の数を少なくでき、その結果、線状照明装置2の製造コストを低減することが可能となる。なお、線状光源4を砲弾型のLEDで構成することも可能であり、この場合にはLED8の配光は例えば約60°と比較的狭く、各LED8からの光による照明面66における照明状態は比較的小さい長楕円形状となるため、LED8の配置間隔を小さくして照明面66における長楕円形状の照明の重なり合う部分をできるだけ大きくすることが好ましい。
上述した線状照明装置2では、次のような効果が得られる。第1に、断面が近似楕円12の一部であるシリンドリカル状の反射鏡6は、断面が円弧状であるシリンドリカル状の第1及び第2反射部材16,18を組み合わせるだけで製作することができ、またこのような第1及び第2反射部材16,18は簡易なプレス加工などにより容易に製作することができるため、反射鏡6の製作を従来よりも容易に行うことができ、これにより線状照明装置2の製造コストを低減することが可能となる。
第2に、第1及び第2反射部材16,18の円弧状反射面20a,20bの幅(すなわち、断面の長さ)や曲率半径などは容易に変更することができるため、近似楕円12の大きさや形状などを容易に変更することができ、これにより照射点62の位置(すなわち、焦点F’の位置)も容易に変更することが可能であり、線状照明装置2の用途などに応じて最適な反射鏡6を容易に製作することが可能となる。さらに、線状光源4を配光の広いLED8で構成した場合には、線状光源4からの有効発光角θ内の光をカバーするために凹面状反射面14を大きく構成し、また線状光源4を配光の狭いLED8で構成した場合には凹面状反射面14を小さく構成すればよいが、上述のように第1及び第2反射部材16,18の円弧状反射面20a,20bの大きさは容易に変更することができるため、線状光源4を構成するLED8の種類などに応じて、反射鏡6の凹面状反射面14の大きさを容易に設定することが可能である。
なお、本実施形態では、第1反射部材16の第1固定部28と第2反射部18の第2固定部30とをネジ44及びナット46により相互に固定したが、これに限られず、例えばスポット溶接や接着剤などにより両者を相互に固定するようにしてもよい。また、本実施形態では、第1及び第2取付部32,34をそれぞれ第1及び第2反射部材16,18の裏面側に略垂直に折り曲げて構成したが、この折り曲げ角度は任意に設定してもよい。あるいは、このような第1及び第2取付部32,34を省略することも可能である。
次に、図4を参照して、線状照明装置の他の実施形態について説明する。図4は、他の実施形態による線状照明装置を示す概略要部断面図である。図4において、図1〜図3に示す実施形態の構成要素と実質上同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4の実施形態の線状照明装置2Aでは、反射鏡6Aは、4つの反射部材、すなわち第1〜第4反射部材68,70,72,74から構成されている。第1(第4)反射部材68(74)の長手方向に直交する断面において、第1(第4)反射部材68(74)の円弧状反射面76a(76d)の一方の端部は隣接端部78a(78f)として機能し、また他方の端部は取付端部80a(80b)として機能し、第1(第4)反射部材68(74)の隣接端部78a(78f)には第1(第6)固定部82(92)が設けられ、またその取付端部80a(80b)には第1(第2)取付部94(96)が設けられている。また、第2(第3)反射部材70(72)に直交する断面において、第2(第3)反射部材70(72)の円弧状反射面76b(76c)の両端部は隣接端部78b,78c(78d,78e)として機能し、この各隣接端部78b,78c(78d,78e)にはそれぞれ第2及び第3(第4及び第5)固定部84,86(88,90)がそれぞれ設けられている。
第1反射部材68の第1固定部82と第2反射部材70の第2固定部84、第2反射部材70の第3固定部86と第3反射部72の第4固定部88、及び第3反射部材72の第5固定部90と第4反射部材74の第6固定部92とはそれぞれネジ及びボルト(図示せず)により上述したと同様に相互に固定され、このように組み合わせることによって、4つの反射部材68〜74から反射鏡6Aが形成される。
線状光源4に直交する断面において、近似楕円12Aの長軸64Aに近い側から第4,第3,第2,第1反射部材74,72,70,68の順に配置され、それらの円弧状反射面76d〜76aによって規定される円98,100,102,104の外径(又は、曲率半径)は、この順に従って大きくなっている。また、線状光源4に直交する断面において、隣接する一対の第1及び第2(第2及び第3)(第3及び第4)反射部材68,70(70,72)(72,74)の円弧状反射面76a,76b(76b,76c)(76c,76d)の隣接端部78a,78b(78c,78d)(78e,78f)における各接線(図示せず)は実質上一致するように構成され、このように構成することにより、線状光源4に直交する断面において、反射鏡6Aの凹面状反射面14Aは、円弧状反射面76a〜76dを接続する実質上連続した近似楕円12Aの一部を規定するようになる。この他の実施形態による線状照明装置2Aのその他の構成は、上記実施形態と実質上同一である。
この他の実施形態では、反射鏡6Aを構成する反射部材68〜74の数は、上記実施形態の反射鏡6を構成する反射部材16,18の数よりも多く構成されており、このようにより数多くの反射部材68〜74で反射鏡6Aを構成することによって、反射鏡6Aの凹面状反射面14Aを、上記実施形態の場合と比してより楕円に近似させることが可能となる。これにより、凹面状反射面14Aからの反射光をより正確に照射点62Aに集束させることができ、より効率のよい照明を行うことが可能となる。
なお、反射鏡6A(6)を構成する反射部材の数は、この他の実施形態では4個、また上記実施形態では2個で構成したが、これに限られず、その数は3個、5個あるいは6個以上でもよく、線状照明装置2A(2)の用途などに応じて適宜設定することができる。
以上、本発明に従う種々の線状照明装置の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記各実施形態では、線状光源を複数のLEDから構成したが、配光性を有する他の光源、例えばアパーチャ蛍光管などで構成することも可能である。
また、例えば、上述した各実施形態では、反射面を含む反射部材全体を円弧状に形成しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、各反射部材の反射面を円弧状に構成して、反射部材を組み合わせたときにこれらの反射面が近似楕円を規定するように構成しても同様の作用効果を達成することができる。
また、例えば、上述した各実施形態では、反射面を含む反射部材全体を円弧状に形成しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、各反射部材の反射面を円弧状に構成して、反射部材を組み合わせたときにこれらの反射面が近似楕円を規定するように構成しても同様の作用効果を達成することができる。
2,2A 線状照明装置
4 線状光源
6,6A 反射鏡
14 凹面状反射面
16,68 第1反射部材
18,70 第2反射部材
72 第3反射部材
74 第4反射部材
20a,20b,76a〜76d 円弧状反射面
28,82 第1固定部
30,84 第2固定部
86,88,90,92 第3〜第6固定部
4 線状光源
6,6A 反射鏡
14 凹面状反射面
16,68 第1反射部材
18,70 第2反射部材
72 第3反射部材
74 第4反射部材
20a,20b,76a〜76d 円弧状反射面
28,82 第1固定部
30,84 第2固定部
86,88,90,92 第3〜第6固定部
Claims (4)
- 線状光源と、前記線状光源からの光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面を有する反射鏡とを備え、前記線状光源からの光を前記反射鏡の前記凹面状反射面で反射させて照射点に向けて照射する線状照明装置において、
前記反射鏡は、シリンドリカル状の円弧状反射面を有する複数の反射部材から構成され、前記線状光源と直交する断面において、前記反射鏡の前記凹面状反射面は、前記複数の反射部材の前記円弧状反射面を接続してなる近似楕円の一部に形成され、前記複数の反射部材は、前記円弧状反射面の曲率半径が前記近似楕円の長軸に近い側から順に大きく、且つ隣接する一対の反射部材の前記円弧状反射面の隣接端部における接線が実質上一致するように配設されていることを特徴とする線状照明装置。 - 前記隣接する一対の反射部材の各々の前記隣接端部には、その隣接端部における接線に対して実質上垂直な方向に延びる固定部がそれぞれ設けられており、前記固定部を相互に固定することにより前記反射鏡が形成されることを特徴とする請求項1に記載の線状照明装置。
- 前記線状光源に直交する断面において、前記反射鏡の前記凹面状反射面によって規定される近似楕円の一方の焦点又はその近傍に前記線状光源が配置され、またその近似楕円の他方の焦点又はその近傍に前記照射点が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の線状照明装置。
- 前記線状光源に直交する断面において、前記反射鏡の凹面状反射面は、前記線状光源からの有効発光角内の光をカバーし、且つ、この光の前記反射鏡による反射光が前記線状光源によって遮られないように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の線状照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005009169A JP2006196405A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 線状照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005009169A JP2006196405A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 線状照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006196405A true JP2006196405A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36802295
Family Applications (1)
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JP2005009169A Pending JP2006196405A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 線状照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006196405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3517837A1 (en) * | 2018-01-30 | 2019-07-31 | Teknoware Oy | Lighting assembly |
-
2005
- 2005-01-17 JP JP2005009169A patent/JP2006196405A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3517837A1 (en) * | 2018-01-30 | 2019-07-31 | Teknoware Oy | Lighting assembly |
US10746375B2 (en) | 2018-01-30 | 2020-08-18 | Teknoware Oy | Lighting assembly |
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