JP2006196044A - ホログラム記録再生装置およびその再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求を緩和できるとともに、プリアンブルを用いず良好にクロックを再生することのできるホログラム記録再生装置を提供する。
【解決手段】受光素子数を光変調素子数より大としオーバーサンプリングする。読み取り信号のゼロクロスタイミングを抽出して、それらに良く合致するクロック信号を周波数解析により求める。そのタイミングで読み取り信号をサンプルする。プリアンブルとピクセルマッチングが不要になる。よって、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求を緩和できるとともに、プリアンブルを用いず良好にクロックを再生することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】受光素子数を光変調素子数より大としオーバーサンプリングする。読み取り信号のゼロクロスタイミングを抽出して、それらに良く合致するクロック信号を周波数解析により求める。そのタイミングで読み取り信号をサンプルする。プリアンブルとピクセルマッチングが不要になる。よって、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求を緩和できるとともに、プリアンブルを用いず良好にクロックを再生することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ホログラムを用いて記録および再生を行うホログラム記録再生装置およびその再生方法に関する。
ホログラム記録装置は、レーザ光源からのレーザ光を2つの光路に分割し、一方の分割レーザ光を記録情報に応じて光変調器によって変調して信号光とし、他方の分割レーザ光を参照光として、それぞれホログラム記録媒体で重ね合わせ、両レーザ光の干渉によってホログラム記録媒体に、屈折率変化による干渉縞を形成することによって情報を記録する。
このようなホログラム記録には、たとえば1088個の光変調画素(エレメント)が1次元的に配列された1次元光変調素子、たとえばGLV(Grating Light Valve)のようなSLM(Spatial Light Modulator:空間光変調器)が用いられる。GLVの各エレメントは、設定されたデータが"1"か"0"かによって反射率が変化する。このことを利用して、信号光を空間的に変調することができる。すなわち、設定した"1","0"のビット配列に対応して、光の明暗の配列を信号光に付与することができる。この信号光が、他方からやってくる参照光とともにホログラム記録媒体の略同一箇所に集光すると、両方の光が干渉して、ホログラム記録媒体に屈折率変化による干渉縞が形成されて情報が記録される。したがって、GLVに、記録したい情報に対応したデータを設定することで、それに応じた干渉縞が、ホログラム記録媒体上に記録される。
ホログラム記録媒体から情報を再生する時は、参照光のみをホログラム記録時と同じ入射角でホログラム記録媒体に照射する。これにより、ホログラム記録媒体に形成された干渉縞によって元の信号光に対応する回折光による再生光が得られ、これをたとえばCCD(Charge Coupled Device)などの1次元受光素子で検出することでGLVの明暗の配列が再現される。そして、この1次元受光素子の出力信号のレベルを基準レベルと比較して"1"か"0"かを判定することによって記録データが再構成される(たとえば特許文献1参照)。
特開2004−219672号公報
ホログラム記録媒体から情報を再生する時は、参照光のみをホログラム記録時と同じ入射角でホログラム記録媒体に照射する。これにより、ホログラム記録媒体に形成された干渉縞によって元の信号光に対応する回折光による再生光が得られ、これをたとえばCCD(Charge Coupled Device)などの1次元受光素子で検出することでGLVの明暗の配列が再現される。そして、この1次元受光素子の出力信号のレベルを基準レベルと比較して"1"か"0"かを判定することによって記録データが再構成される(たとえば特許文献1参照)。
しかしながら、上記のような構成を有するホログラム記録再生装置では、1次元受光素子の各画素と1次元光変調素子の各エレメントとをどのように対応させるかが問題である。最も一般的な方法として、1次元光変調素子のエレメントと同数の画素を有する1次元受光素子を用いて、1次元受光素子の画素と1次元光変調素子のエレメントとを1対1に対応させる方法(ピクセルマッチング)が考えられる。
しかし、この場合、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置関係を精密に合致させるための調整機構が必要になり、さらに、このような調整機構は以下の種々の変動要因を吸収できる必要がある。
・他の装置で記録されたメディアと自装置で記録されたメディアとでは、再生像の位置・傾き方・サイズが異なることがある(メディア互換性)。
・自装置で記録されたメディアを再生する場合でも、温度変動によるメディアの収縮膨張により、再生像の位置・傾き方・サイズが変化する(メディアの温度特性)。
・光学系も含めてメカ機構が温度変動により伸縮し、再生像の位置・傾き方・サイズが変化する(装置の温度特性)。
・他の装置で記録されたメディアと自装置で記録されたメディアとでは、再生像の位置・傾き方・サイズが異なることがある(メディア互換性)。
・自装置で記録されたメディアを再生する場合でも、温度変動によるメディアの収縮膨張により、再生像の位置・傾き方・サイズが変化する(メディアの温度特性)。
・光学系も含めてメカ機構が温度変動により伸縮し、再生像の位置・傾き方・サイズが変化する(装置の温度特性)。
このような変動要因を吸収可能な調整機構の実現は困難と言わざるを得ない。そこで、1次元受光素子として、1次元光変調素子のエレメントの数の数倍(必ずしも整数倍ではない。)の画素を有するものを用いる方法が検討されている。すなわち、1次元光変調素子のひとつのエレメントの光量を1次元受光素子の一連の画素配列の出力信号から補間処理により求めるという方法である。この方法によれば、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求が、かなりの程度軽減されることが期待される。すなわち、再生像の横方向の位置・傾き・サイズの変動があっても、その変動分を信号処理で補うことが可能となるので、メカおよび光学系の調整機構を省略もしくは簡略化できる。
しかしながら、上記の変動分を補い得る信号処理の具体的な方法については、未だ確立化されるに到っていない。最大の問題は、1次元受光素子の出力信号の系列から、1次元光変調素子の個々のエレメントの信号がどのタイミングで出現しているかを決定することである。個々のエレメントの信号に対応する1次元受光素子の出力信号系列が分からなければ、当然ながら、1次元受光素子の出力信号系列からデータを再生できない。この問題は、換言すれば、1次元受光素子の出力信号系列から、1次元光変調素子の個々のエレメントの出現タイミングに同期したクロック信号をいかに抽出するかという問題である。
従来、受信された信号からシンボルタイミングに同期したクロック信号を再生する方法としてPLLが用いられてきた。この場合、入力信号の前にプリアンブルを配置しておく必要がある。プリアンブルには、通常、周波数が高めでかつSNのよい単純な繰り返し信号が用いられる。なぜなら、PLLは、プリアンブルによって迅速に位相同期を"確立"させ、その後、本来の情報を担う信号との同期を"維持"させる、という動作を行うためである。ところが、プリアンブルには情報を載せることができないため、メディアごとの記録容量(または符号化効率)が低下するという問題がある。
また、通常のPLL回路は、時間軸について連続なタイミングパルス信号を入力し、このタイミングパルス信号とVCOとの位相ずれをフィードバックして位相同期を達成するが、その変形として、固定クロックで入力信号をサンプルし、サンプルした標本値の系列から仮判定しつつ位相情報を算出してクロックを再生する、という方法がある。この方法では、本来サンプルしたいタイミングは固定クロックとほとんどいつも一致しないから、信号値は標本値の系列から補間によって求められる。この方法は、クロック発振器の機能や補間器をデジタル化することができ、AD変換は固定クロックで行われるので、デジタル化になじむ方法である(たとえば非特許文献2参照)。しかし、この方法でも、位相同期確立のためのプリアンブルがやはり必要である。
電子情報通信学会論文誌 Vol.J75−C−II No.11 pp643−652 1992年11月
電子情報通信学会論文誌 Vol.J75−C−II No.11 pp643−652 1992年11月
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求を緩和できるとともに、プリアンブルを用いず良好にクロックを再生することのできるホログラム記録再生装置およびその再生方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るホログラム記録再生装置は、信号光を変調する1次元光変調素子と、記録時は1次元光変調素子で変調された信号光および参照光をホログラム記録媒体の略同一箇所に集光し、再生時は参照光をホログラム記録媒体に集光する光学系と、ホログラム記録媒体からの再生光を検出する1次元受光素子と、1次元受光素子からの出力信号の極性が変化する位置に対応するタイミングパルス信号を生成するタイミングパルス生成手段と、タイミングパルス生成手段により生成されたタイミングパルス信号に対して周波数解析を行い解析結果に基づいて1次元光変調素子に同期したクロック信号を抽出するクロック抽出手段と、クロック抽出手段により抽出されたクロック信号に基づいて1次元受光素子からの出力信号をサンプルするサンプル手段とを具備することを特徴とするものである。
この発明によれば、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求を緩和できるとともに、プリアンブルを用いず良好にクロックを再生することができる。
また、本発明において、タイミングパルス生成手段は、より具体的には、1次元受光素子からの出力信号に対する全波整流によってタイミングパルス信号を生成するものであってよい。あるいは、1次元受光素子からの出力信号に対する二乗演算によってもタイミングパルス信号を生成することが可能である。
さらには、タイミングパルス生成手段は、1次元受光素子からの出力信号のサンプル値系列において、ポジティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列とネガティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列を残してその他を0とし、ポジティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列と、ネガティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列の極性を反転したものとを合成してタイミングパルス信号を生成するものであってもかまわない。
また、本発明において、クロック抽出手段の周波数解析には、FFT(高速フーリエ変換)を用いることが可能である。あるいは、周波数範囲を限定したDFT(離散フーリエ変換)であってもよい。
また、本発明において、クロック抽出手段は、周波数解析結果から振幅強度が最大となる1つの周波数成分をクロック信号成分として抽出するものとしてもよい。あるいは、周波数解析結果から振幅強度が最大となる1つの周波数成分およびその両側の側波帯成分とをクロック信号成分として抽出するようにしてもよい。このように、複数の周波数成分を抽出し、これらを総合してクロック信号を再生することで、光学系に起因する像のひずみなどのジッタによる影響を緩和することができる。
さらに、本発明において、サンプル手段は、クロック抽出手段により抽出されたクロック信号の周波数と位相に基づいて、1次元受光素子の出力信号をサンプルするタイミングを求めるものとしてもよい。この構成は、上記のジッタの量が少ない場合に特に好適である。
また、サンプル手段は、クロック抽出手段により抽出された複数の周波数のクロック信号に対してIFFT(逆フーリエ変換)もしくはIDFT(逆離散フーリエ変換)を行ってクロック信号波形を再構成する手段と、再構成されたクロック信号波形のポジティブもしくはネガティブのゼロクロスタイミングをサンプリングタイミングとして検出する手段とを有するものとしてもよい。
さらに、サンプル手段は、検出したサンプリングタイミングでの1次元受光素子の出力信号の値を補間により求めるようにしてもよい。これにより、特にサンプルレートが低い場合での高いサンプル精度が得られる。
以上のように、本発明によれば、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求を緩和できるとともに、プリアンブルを用いず良好にクロックを再生することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の第1の実施形態にかかる角度多重方式のホログラム記録再生装置の構成を示す図である。
同図に示すように、この角度多重方式のホログラム記録再生装置は、ホログラム記録媒体20への情報の記録、再生を行うものである。
このホログラム記録再生装置の光学ユニット100は、記録再生用光源21,コリメートレンズ22,アイソレータ23,半波長板24,メカニカルシャッター25,偏光ビームスプリッタ26,半波長板27,1/4波長板27´,偏光ビームスプリッタ28,1/2波長板29,偏光ビームスプリッタ30,1/4波長板31,リレーレンズ32,ピンホール33,ダイクロイックミラー34,対物レンズ35,サーボ用駆動ユニット36,参照光用の1/4波長板37,参照光用のピンホール38,ガルバノミラー39,1次元光変調素子40,倍率調整用レンズ41,CCDなどの1次元受光素子42,サーボ用光源43,コリメートレンズ44、グレーティング45,ビームスプリッタ46,集光用レンズ47,シリンドリカルレンズ48,サーボ用の受光素子49を有する。
ホログラム記録媒体20は、保護層50,記録層51,グルーブ52,反射層53を有し、信号光と参照光による干渉縞を記録する記録媒体である。ここで、保護層50は、記録層51を外界から保護するための層である。記録層51は、干渉縞を屈折率(あるいは透過率)の変化として記録するものであり、光の強度に応じて屈折率(あるいは透過率)の変化が行われる材料であれば、有機材料、無機材料の別を問うことなく利用可能である。無機材料として、たとえば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)のような電気光学効果によって露光量に応じ屈折率が変化するフォトリフラクティブ材料を用いることができる。有機材料として、たとえば、光重合型フォトポリマを用いることができる。光重合型フォトポリマは、その初期状態では、モノマがマトリクスポリマに均一に分散している。これに光が照射されると、露光部でモノマが重合する。なお、ポリマ化するにつれて周囲からモノマが移動してモノマの濃度が場所によって変化する。以上のように、記録層51の屈折率(あるいは透過率)が露光量に応じて変化することで、参照光と信号光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率(あるいは透過率)の変化としてホログラム記録媒体20に記録できる。
ホログラム記録媒体20は、図示しないスピンドルモータで回転される。ホログラム記録媒体20が回転することから、ホログラム記録媒体20上への記録・再生は移動方向に形成されたトラックに沿って行われる。
グルーブ52は、ホログラム記録媒体20へのトラッキング、フォーカス等のサーボ制御を行うために設けられる。即ち、ホログラム記録媒体20のトラックに沿ってグルーブ52が形成され、信号光の集光位置、集光深さをグルーブ52と対応するように制御することで、トラッキングサーボ、およびフォーカスサーボが行われる。
次に、この角度多重方式のホログラム記録装置の基本的な動作を説明する。
光学ユニット100において、記録再生用光源21は、レーザ光源であり、たとえば、波長405[nm]のレーザダイオード(LD)を用いた外部共振器レーザーや波長532[nm]のNd−YAGレーザーを用いることができる。
この記録再生用光源21から照射された光線は、コリーメートレンズ22によって平行光になり、戻り光を防ぐためにアイソレータ23を通す。その後、半波長板24によってp偏光とs偏光の割合が調節され、偏光ビームスプリッタ26によってp波の信号光ライン61とs波の参照光ライン62とに分割される。
信号光は半波長板27によって強度が調節され、偏光ビームスプリッタ28を通じてp偏光成分のみが1次元光変調素子40に入射される。1次元光変調素子40は、信号光を空間的に(ここでは、1次元的に)変調して、データを重畳する光学素子である。1次元光変調素子40は、たとえば、1088個の光変調画素(エレメント)を1次元的に配列して構成されたGLV(Grating Light Valve)などが用いられる。
1次元光変調素子40によって変調された光は、1/4波長板27´により偏光が90°回転するために偏光ビームスプリッタ28によって反射する。偏光ビームスプリッタ28を反射した光は、1/2波長板29によって再びp偏光に戻され、偏光ビームスプリッタ30を透過し、1/4波長板31によって円偏光となって、リレーレンズ32を伝播される。このときピンホール33により、液晶からの高次の回折光がカットされる。
続いて、信号光はダイクロイックミラー34を通過する。ダイクロイックミラー34は、記録再生用の光とサーボに用いる光とを同一の光路にするための光学素子である。ダイクロイックミラー34の表面には、記録再生用光源21とサーボ用光源43とでレーザ光の波長が異なることに対応して、記録再生用光源21からの光を透過し、サーボ用光源43からの光を反射するような薄膜処理がなされている。
ダイクロイックミラー34を通過した光は、対物レンズ35によって集光されてホログラム記録媒体20に入射する。
一方、偏光ビームスプリッタ26によって分離された参照光は、1/4波長板37によって円偏光に戻され、ピンホール38によってビーム径を調節され、ガルバノミラー39によって角度が変調されて、信号光と干渉するようにホログラム記録媒体20の同一個所に入射される。その結果、ホログラム記録媒体20上に干渉縞が形成される。この際、1次元光変調素子40によって空間変調された情報がホログラム記録媒体20上にホログラムとして記録される。
ここで、角度多重を行う場合には、ガルバノミラー39の角度を変えることによってホログラム記録媒体20への入射角度が変わり、入射平面角の制御と、角度多重記録を行うことが可能となる。
また、半波長板24と偏光ビームスプリッタ26との間には記録時のビームの開閉を行うメカニカルシャッター25が配置されており、このメカニカルシャッター25の開閉により記録時間が可変できる。
再生時には信号光を遮断し、参照光のみをホログラム記録媒体20に入射させる。このとき、参照光の入射角度を記録時と同じにすることにより、同様の角度で参照光が入射されたときにホログラム記録媒体20に記録された信号が再生される。
ホログラム記録媒体20に参照光が入射すると、ホログラム記録媒体20に記録されたホログラムから回折光(再生光)が発生する。再生光は信号光と逆の光路をたどり、対物レンズ35を通り、ダイクロイックミラー34を透過してリレーレンズ32を通る。リレーレンズ32を通る途中でピンホール33によってノイズがカットされる。その後、再生光は1/4波長板31によってs偏光になり、偏光ビームスプリッタ30で反射されて、倍率調整用レンズ41にて倍率が調整され、1次元受光素子42で、1次元光変調素子40での空間的な1次元データに対応する電気信号に変換される。1次元受光素子42からの出力は、図示しない信号処理部によって2値化され、時系列2値化データに変換される。この際、信号処理部は、1次元受光素子42の出力信号からクロック信号を生成し、このクロック信号を用いてデータを復号する。
また、サーボ用光源43は、トラッキングサーボ、フォーカスサーボ等のサーボ制御を行うための光源であり、記録再生用光源21とは波長の異なるレーザ光を出射する。サーボ用光源43は、たとえば、レーザーダイオードであり、発振波長としてホログラム記録媒体20に対して感度が小さい、たとえば、650nmが使用される。
サーボ用光源43より照射されたサーボ用の光は、コリメートレンズ44によって平行光に変換され、グレーティング45にて3つのビームに分割される。グレーティング45から出射されたレーザ光は、ビームスプリッタ46を透過してダイクロイックミラー34に達し、ダイクロイックミラー34にて記録再生用の光と同一の光路に乗せられ、対物レンズ35によりホログラム記録媒体20に入射される。
ホログラム記録媒体20から反射したサーボ光は、対物レンズ35を通してダイクロイックミラー34に戻り、ここで反射されてビームスプリッタ46に戻る。戻りサーボ光はビームスプリッタ46で反射されて集光用レンズ47に入射し、ここで集光された後、シリンドリカルレンズ48にてビーム形状が円形から楕円形に変換されて受光素子49にて受光される。受光素子49からは、戻り光に対してトラッキングサーボ制御のためのトラッキングエラー信号、フォーカスサーボ制御のためのフォーカスエラー信号などが出力される。
サーボ駆動ユニット36は、受光素子49からのトラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号により対物レンズ35を2軸方向に駆動することによって、トラッキング制御およびフォーカス制御を行うための駆動機構であり、各々の軸方向に対物レンズ35を駆動するためのコイル36A,36Bを有する。
次に、このホログラム記録再生装置の信号処理部について詳述する。
図2はこの処理処理部の構成を示す図である。
同図に示すように、信号処理部は、LPF(Low Pass Filter)1、AGC(Automatic Gain Control)部2、タイミングパルス生成部3、FFT(高速フーリエ変換)部4、クロック成分選択部5、IFFT(逆高速フーリエ変換)部6、符号反転部7、立ち上がりタイミング検出部8、補間によるサンプル部9、適応等化部10、シンク検出・最尤復号/単純2値化・記録符号復号部11、デインターリーブ部12、エラー訂正部13とを備えている。
この信号処理部では、1次元受光素子42の出力信号からクロック信号を生成し、このクロック信号を用いてデータの復号が行われる。以下にその処理について説明する。
1次元受光素子42は、1次元光変調素子40の1088個のGLVエレメントからの信号を受信して5000ピクセル分の標本値を出力する。1次元受光素子42の出力信号はLPF1により高域のノイズ成分が除去された後、AGC部2によって振幅が一定に揃えられる。
次に、このAGC部2の出力波形に対して、タイミングパルス生成部3で以下のようなタイミングパルスのサンプル値系列の抽出が行われる。
図3にタイミングパルス・サンプル値系列の抽出の様子を示す。
ここで図3(A)は1次元受光素子42の出力であるRF信号である。このRF信号から、図3(B)に示すようなポジティブのゼロクロス・サンプル値と図3(C)に示すようなネガティブのゼロクロス・サンプル値をそれぞれ取り出し、ネガティブのゼロクロス・サンプル値を反転させて両者を足し合わせし、図3(D)に示すようなタイミングパルス・サンプル値系列を得る。
ゼロクロス部分の波形の抽出は次のように行われる。図4にポジティブのゼロクロス波形の選択処理の例を示す。
RF信号のエンベロープ波形の振幅値に基づいて以下の2つのしきい値(ThH,ThL)を求めておく。
ThH=(振幅pp)の正側25%のレベル(Threshold High)
ThL=(振幅pp)の負側25%のレベル(Threshold Low)
なお、RF信号にアシンメトリがあって、たとえばLow側に寄っているときにはThHをやや低めに設定して良好なタイミングパルス・サンプル値系列を得るようにするなどしてもよい。
RF信号のエンベロープ波形から、連続する3点の標本値の並びが、ThLより小、ThL以上かつThH以下、ThHより大という条件をそれぞれ満足する部分をポジティブのゼロクロス波形として判定する。ネガティブのゼロクロス波形を選択する場合は逆に、連続する3点の標本値の並びが、ThHより大、ThL以上かつThH以下、ThLより小という条件をそれぞれ満足する部分とする。
また、図5に示すように、連続する2点の標本値を対象としてもよい。この場合、連続する2点の標本値の並びがThLより小、ThHより大という条件を満足する部分、およびはじめの点の標本値がThL、終わりの点の標本値がThHである部分をポジティブのゼロクロス波形として判定する。ネガティブのゼロクロス波形を選択する場合は逆に、連続する2点の標本値の並びが、ThHより大、ThLより小という条件を満足する部分、およびはじめの点の標本値がThH、終わりの点の標本値がThLである部分とする。
次に、FFT部4にて、タイミングパルス・サンプル値系列に対してFFT(高速フーリエ変換、Fast Fourier Transform)を行うことでクロック信号を求める。図6は1次元受光素子42より出力された4096ポイントの標本値による出力波形に対してFFTを行った結果を示している。同図に示されるように、周波数=1126に鋭いピークが立っており、これがクロック信号の成分であることが分かる。
次に、クロック成分選択部5にて、信号強度のピーク値を基準として一定の条件を満足する周波数を選択する。たとえば、ピークの立っている周波数の両側近傍で、強度がピーク値の25%以上の周波数の一群を選択する。図7は図6のFFT結果の時間軸を拡大した図である。この例では、周波数が1124,1125,1126,1127,1128,1129,1130の周波数群が選択結果として得られる。
次に、IFFT部6にて、選択されたクロック信号の周波数成分に対してIFFT(逆フーリエ変換、Inverse Fast Fourier Transform)を行う。これによりクロック信号成分が時間軸上に正弦波として再現される。さらに、再現された正弦波にAGCをかけることで振幅変動を減少させ、再生クロックとする。
なお、符号に関して注意する必要がある。符号の調整を何もしない場合には、クロック信号の立下がりのタイミングが、理想的なサンプリングタイミングとなる。本実施形態では、IFFTの後、符号反転部7にてクロック信号の符号を反転することにより、クロック信号の立ち上がりタイミングが理想的なサンプリングタイミングになるようにしている。
図8にAGC後の再生クロックを示す。ここで横軸の1Div(1目盛り)が1次元受光素子42の1データ出力タイミングである。サンプリングレートが低いため、クロック波形がギザギザであるが、補間してより高いレートでサンプリングすれば、図9に示すような正弦波となる。ここで、再生クロック信号の立ち上りタイミングが1次元光変調素子40のエレメントの中心に一致している。
ところで、IFFT後の実際のクロック波形は、図10に示すように、FFT期間の先端部と後端部の振幅が減少する。そこで、このクロック信号に対してAGCをかけることで振幅を一定にすることが行われる。
次に、再生されたクロックでRF信号をサンプルする。この場合、まず立ち上がりタイミング検出部8にてクロック信号(正弦波)の立ち上がりのゼロクロスタイミングを求める。そして図11に示すように、補間によるサンプル部9にて、ゼロクロスタイミングでのRF信号を補間により求め、その結果をサンプリング値とする。
なお、図11では、直線補間した曲線が描かれているが、実際は、16倍オーバーサンプリングして、ゼロクロスタイミングを求め、RF信号も16倍オーバーサンプリングして、補間された信号値を求める。
クロック信号の立ち上がりゼロクロスタイミングを求める方法には、次のようなものが考えられる。
(a)ゼロレベルを遷移する2点を直線と考え、y=0となるタイミングを計算する方法。
(b)3点以上の数点を採り、オーバーサンプリングして、ゼロクロスタイミングをより正確に求める方法。
(b)の方法の場合、すべてのオーバーサンプリングポイントで信号値を計算する方法はなく、2分法により逐次近似し、数回の繰り返しで十分な精度のゼロクロスタイミングを求めることができる。たとえば、4回の補間演算で、1分割区間を24=16分割した精度で求まる。また、16分割に限定することにより、オーバーサンプリングするための補間フィルタの係数セットも16種類に限定でき、あらかじめ計算しておくことができる。
(a)ゼロレベルを遷移する2点を直線と考え、y=0となるタイミングを計算する方法。
(b)3点以上の数点を採り、オーバーサンプリングして、ゼロクロスタイミングをより正確に求める方法。
(b)の方法の場合、すべてのオーバーサンプリングポイントで信号値を計算する方法はなく、2分法により逐次近似し、数回の繰り返しで十分な精度のゼロクロスタイミングを求めることができる。たとえば、4回の補間演算で、1分割区間を24=16分割した精度で求まる。また、16分割に限定することにより、オーバーサンプリングするための補間フィルタの係数セットも16種類に限定でき、あらかじめ計算しておくことができる。
また、RF信号の補間方法についても、いくつか考えられる。
(ア)最近傍の1次元受光素子42の出力値を、求める信号値とする(0次補間)。
(イ)隣接する2点の1次元受光素子42出力値を線形補間する(1次補間)。
(ウ)3点以上の数点を採り、オーバーサンプリングする。
(ア)最近傍の1次元受光素子42の出力値を、求める信号値とする(0次補間)。
(イ)隣接する2点の1次元受光素子42出力値を線形補間する(1次補間)。
(ウ)3点以上の数点を採り、オーバーサンプリングする。
(ウ)の方法の場合、前記(b)の方法と組み合わせると都合がよい。すなわち、1分割区間を16分割しておき、その精度で、立ち上りゼロクロスタイミングを求める((b)で2分法で逐次近似する方法)。そして、本来のRF信号の信号値をオーバーサンプリングして求める。オーバーサンプリングフィルタの係数のセットは、16種類に限定できるので、あらかじめ計算しておくことができる。
さらに、(b)と(ウ)の方法を組み合わせることで、演算量においても精度においても実際的な条件を満足しつつ、ゼロクロスタイミングを求めて補間フィルタでオーバーサンプリングするという処理を行うことができる。
さらに、別の方法どうしを組み合わせてもよい。
以上より、1次元光変調素子40のエレメントに対応する最適なタイミングでデータをサンプルすることができる。その結果を図12に示す。このように、1088個のエレメントに書き込んだ信号が、それを非同期でオーバーサンプルした1次元受光素子42の出力信号(4096ピクセル)から抽出できたことになる。
この後は、シンク検出、ビタビ復号もしくは単純2値化、エラー訂正、などの基本的な復号手順を実施して復号データが得られる。あるいは、より高度な信号処理も種々工夫して実施してもよい。
以上本実施形態によれば、1次元受光素子と1次元光変調素子との位置合せ精度の要求を緩和できるとともに、プリアンブルを用いず良好にクロックを再生することのできるホログラム記録再生装置を提供することができる。
また、クロック抽出を良好に行うことができ、低SNRにおいても、クロック再生ができ、エラーレートの悪化を少なくすることができる。さらに、プリアンブルが不要となることで、実効的な記録密度の向上、もしくは、記録容量の増大を図れる。
次に、他の実施形態を説明する。
(第2の実施形態)
タイミングパルス・サンプル値系列を抽出する方法には、上記の実施形態の方法に限らず、全波整流 (絶対値処理)、2乗演算などによる方法もある。
図13に全波整流によるタイミングパルス生成の例を示す。1次元受光素子42(CCD)の出力に対して全波整流を行うことで、下向きにとがった部分がタイミング情報を担うタイミングパルス信号が得られる。2乗演算した場合も同様の波形となる。
(第3の実施形態)
上記の最初の実施形態では、周波数解析結果からクロック信号成分を抽出する方法として、ピークの立っている周波数とともにその両側近傍の成分の一群を選択するものとしたが、図14に示すように、振幅強度が最大となる周波数成分1つをクロック信号成分として選択するようにしてもよい。
図15は、この実施形態の信号処理部の構成を示す図である。
同図に示すように、この信号処理部は、LPF1、AGC部2、タイミングパルス生成部3、FFT部4、1つのクロック成分選択部14、周波数と位相からのサンプリングタイミング計算部15、補間によるサンプル部9、適応等化部10、シンク検出・最尤復号/単純2値化・記録符号復号部11、デインターリーブ部12、エラー訂正部13とを備えている。
この場合には、クロック信号の立ち上り(もしくは立ち下り)のゼロクロスタイミングを求めるときに、IFFTをしてクロック波形を再生する必要はない。その代わりに次のような演算によってサンプリングタイミングが求められる。
Tn=n*Tclk+θ0 ;n=0,1,2,…
ここで、Tclkはクロック信号として選択された単一の周波数の周期、θ0は位相である。
これにより単純な計算のみで、一連のサンプリングタイミングを求めることができる。 この実施形態の方法においては、クロック信号として、複数の周波数成分の和ではなく単一の正弦波を抽出するので、ジッタのないクロック信号を抽出することになる。たとえば光学系に起因する像のひずみなどのジッタの量がわずかであれば、この方法が好適である。
(第4の実施形態)
最初の実施形態では、周波数解析として、FFTを用いる場合を説明したが、FFTに限らずDFT(離散フーリエ変換、Discrete Fourier Transform)でもよい。
FFTは、DFTを高速に演算するための手法であり、演算量のオーダーは、次の通りである。
FFT 〜 N*log2 N
DFT 〜 N2
ここで、Nは対象とするデータポイント数。
ここで、Nは対象とするデータポイント数。
ところで、FFTを実行すると、周波数が0からNまでのすべての周波数(N/2〜(N−1)は負の周波数を意味する。)について計算される。本発明においては、すべての周波数が必要なわけではなく、クロック周波数が存在するはずの狭い範囲についてのみ周波数解析できればよい。したがって、DFTを行ったとしても、上記の演算量は、システム設計の状況に依存するが、かなりの程度、軽減できる場合がある。
たとえば、N=4096のとき、
FFT 〜 N*log2N=4096*12
となる。
となる。
一方、DFTは、周波数1つについて、演算量はN必要である。したがって、システム設計上、想定されるクロック周波数の範囲が12の範囲に入るのであれば、DFTを行っても、演算量においてデメリットはない。例として、設計値として、クロック周波数の中心値が1126であって、実動作時に±0.5%の変動が生じるようなシステムにおいては、DFTで行っても演算量は同じである。さらに変動が小であるならば、DFTを実行するほうが、演算量が減少して有利になる。
同様の考えで、複数のクロック周波数成分からIFFTして時間軸でのクロック信号を得る処理においても、IFFTをする必要はなく、数個の周波数成分であればIDFT(逆離散フーリエ変換、Inverse Discrete Fourier Transform)する方が、演算量が少ない場合があるから、そのときはIDFTを実施してもよい。
1 LPF
2 AGC
3 タイミングパルス生成部
4 FFT部
5 クロック成分選択部
6 IFFT部
7 符号反転部
8 立ち上がりタイミング検出部
9 補間によるサンプル部
61 信号光
62 参照光
20 ホログラム記録媒体
40 1次元光変調素子
42 1次元受光素子
2 AGC
3 タイミングパルス生成部
4 FFT部
5 クロック成分選択部
6 IFFT部
7 符号反転部
8 立ち上がりタイミング検出部
9 補間によるサンプル部
61 信号光
62 参照光
20 ホログラム記録媒体
40 1次元光変調素子
42 1次元受光素子
Claims (22)
- 信号光を変調する1次元光変調素子と、
記録時は前記1次元光変調素子で変調された信号光および参照光をホログラム記録媒体の略同一箇所に集光し、再生時は前記参照光を前記ホログラム記録媒体に集光する光学系と、
前記ホログラム記録媒体からの再生光を検出する1次元受光素子と、
前記1次元受光素子からの出力信号の極性が変化する位置に対応するタイミングパルス信号を生成するタイミングパルス生成手段と、
前記タイミングパルス生成手段により生成された前記タイミングパルス信号に対して周波数解析を行い解析結果に基づいて前記1次元光変調素子に同期したクロック信号を抽出するクロック抽出手段と、
前記クロック抽出手段により抽出されたクロック信号に基づいて前記1次元受光素子からの出力信号をサンプルするサンプル手段と
を具備することを特徴とするホログラム記録再生装置。 - 前記タイミングパルス生成手段は、前記1次元受光素子からの出力信号に対する全波整流により前記タイミングパルス信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記タイミングパルス生成手段は、前記1次元受光素子からの出力信号に対する二乗演算により前記タイミングパルス信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記タイミングパルス生成手段は、前記1次元受光素子からの出力信号のサンプル値系列において、ポジティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列とネガティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列を残してその他を0とし、前記ポジティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列と、前記ネガティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列の極性を反転したものとを合成して前記タイミングパルス信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記クロック抽出手段の周波数解析が、FFT(高速フーリエ変換)であることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記クロック抽出手段の周波数解析が、周波数範囲を限定したDFT(離散フーリエ変換)であることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記クロック抽出手段は、周波数解析結果から振幅強度が最大となる1つの周波数成分をクロック信号成分として抽出することを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記クロック抽出手段は、周波数解析結果から振幅強度が最大となる1つの周波数成分およびその両側の側波帯成分とをクロック信号成分として抽出することを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記サンプル手段は、前記クロック抽出手段により抽出されたクロック信号の周波数と位相に基づいて、前記1次元受光素子の出力信号をサンプルするタイミングを求めることを特徴とする請求項7に記載のホログラム記録再生装置。
- 前記サンプル手段は、
前記クロック抽出手段により抽出された複数の周波数のクロック信号に対してIFFT(逆フーリエ変換)もしくはIDFT(逆離散フーリエ変換)を行ってクロック信号波形を再構成する手段と、
前記再構成されたクロック信号波形のポジティブもしくはネガティブのゼロクロスタイミングをサンプリングタイミングとして検出する手段とを有することを特徴とする請求項8に記載のホログラム記録再生装置。 - 前記サンプル手段は、
前記検出したサンプリングタイミングでの前記1次元受光素子の出力信号の値を補間により求めることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。 - 記録時に1次元光変調素子で変調された信号光および参照光をホログラム記録媒体の略同一箇所に照射し、再生時に前記参照光を前記ホログラム記録媒体に照射するホログラム記録再生装置の再生方法であって、
前記ホログラム記録媒体からの再生光を検出する1次元受光素子の極性が変化する位置に対応するタイミングパルス信号を生成するステップと、
前記生成されたタイミングパルス信号に対して周波数解析を行い解析結果に基づいて前記1次元光変調素子に同期したクロック信号を抽出するステップと、
前記クロック信号に基づいて前記1次元受光素子からの出力信号をサンプルするステップと
を具備することを特徴とするホログラム記録再生装置の再生方法。 - 前記1次元受光素子からの出力信号に対する全波整流により前記タイミングパルス信号を生成することを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記1次元受光素子からの出力信号に対する二乗演算により前記タイミングパルス信号を生成することを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記1次元受光素子からの出力信号のサンプル値系列において、ポジティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列とネガティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列を残してその他を0とし、前記ポジティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列と、前記ネガティブのゼロクロス部近傍のサンプル値系列の極性を反転したものとを合成して前記タイミングパルス信号を生成することを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記周波数解析が、FFT(高速フーリエ変換)であることを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記周波数解析が、周波数範囲を限定したDFT(離散フーリエ変換)であることを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記周波数解析結果から振幅強度が最大となる1つの周波数成分をクロック信号成分として抽出することを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記周波数解析結果から振幅強度が最大となる1つの周波数成分およびその両側の側波帯成分とをクロック信号成分として抽出することを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記抽出されたクロック信号の周波数と位相に基づいて、前記1次元受光素子の出力信号をサンプルするタイミングを求めることを特徴とする請求項18に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記抽出された複数の周波数のクロック信号に対してIFFT(逆フーリエ変換)もしくはIDFT(逆離散フーリエ変換)を行ってクロック信号波形を再構成し、この再構成されたクロック信号波形のポジティブもしくはネガティブのゼロクロスタイミングをサンプリングタイミングとして検出することを特徴とする請求項19に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
- 前記検出したサンプリングタイミングでの前記1次元受光素子の出力信号の値を補間により求めることを特徴とする請求項12に記載のホログラム記録再生装置の再生方法。
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