JP2006195596A - フォーミング部材、紙幣取扱装置、及び遊技機用台間機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 紙幣Bを通過させる過程で該紙幣を所定形状に変形させるフォーミングスリット71を備えたフォーミング部材70であって、フォーミングスリット内には、紙幣の進行方向と直交する方向の中央部を紙幣の厚み方向へ膨出させるための湾曲スペースS1が形成されている。
【選択図】 図8
Description
例えば、パチンコホール、パチスロホール等の遊技場においては、遊技台間の狭いスペース(40〜60mm)に遊技球や遊技メダルを貸し出すための台間機が設置される。台間機はその前面に紙幣挿入口や操作ボタンを供えており、隣接する遊技台で遊技をしようとする遊技者は、紙幣挿入口から紙幣を挿入してから操作ボタンにより操作を行うことにより、所望数量の遊技球やメダルの貸出しを受けることができる。
最近では、個々の台間機に紙幣収容用のスタッカを備えた紙幣収納型台間機が一般化している。
紙幣収納型の台間機は、紙幣挿入口の内奥部に、受け入れた紙幣の真贋、金種を判定する紙幣識別機と、紙幣識別機により真正紙幣であるとの判定を受けた紙幣を一枚ずつ受入れて積層収容するスタッカが順次配置され、両者は一体化されている。スタッカに収容された紙幣が満杯となった場合には、紙幣識別機とスタッカを前方へ引き出し、スタッカ内部を開放して紙幣を取り出す作業を行う。
これに対して、特開昭57−67451号公報には、紙幣受板の紙幣積載面側に複数個の多重巻きスパイラルを回転自在に配置することによって、スタッカ内に搬送されてくる紙幣の対向する2つの端縁を各多重巻きスパイラルのピッチ間で支持し、各多重巻きスパイラルを所定方向に回転させることによって紙幣端縁をピッチに沿って順次紙幣受板上に移載するようにした紙葉類の収納装置が開示されている。これによれば、大きな可動範囲を必要とするプッシャを必要としないため、限られた幅内における紙幣の収容枚数を増大させることができる。
また、特開平11−232526号公報には、紙幣収容箱に単一のスパイラルを回転自在に配置し、収容箱内に長手方向に沿って導入されてきた紙幣の幅方向一端縁をスパイラルのピッチ間に挟んで紙幣受板上に移載してゆく構成が開示されている。
また、本出願人による特願2004−171782には、紙幣が紙幣受板上に達するまで紙幣両端縁を一対のスパイラルによってガイドし、紙幣が紙幣受板上に達した段階でスパイラルの螺旋羽根の終端部から紙幣後部両端縁を離脱させて紙幣受板上に移載させるとともに、螺旋羽根の終端面にて該紙幣両端部を加圧するようにした構成が開示されている。
しかし、従来のスパイラルを用いて紙幣両端縁をガイドするタイプのスタッカにあっては、幅方向中央部に折れ癖や湾曲癖のある先行紙幣が紙幣受板上に積載されていて、その膨らんだ部分が後続の紙幣の進入経路に突出していると、後続の紙幣が紙幣受板上に進入しようとする時にその先端部が先行紙幣後端部の膨らみ部に衝突してそれ以上の前進が困難となるジャムが発生する。また、場合によっては、両紙幣、或いは何れか一方の紙幣が潰されて損傷する自体も発生する。
なお、このような問題は、台間機に限らず、紙幣積層方向寸法に制限があるタイプのスタッカを備えた紙幣取扱装置一般に生じる問題である。
次に、特開昭64−48768号公報には、複数のローラを所定の配置にて同一軸上に支持したローラ群を2組、紙葉類搬送経路に配置して両ローラ群のローラ同士をニップさせて、各ニップ部に紙葉類(紙幣)を搬送して紙幣収納箱に排出するようにした紙葉類堆積装置において、各ニップ部を通過する一枚の紙幣の幅方向に波形の癖を形成するように各ニップ部の位置をずらすことによって、折れ癖を有した紙幣が紙幣収納箱内で二つ折れなどの挫屈を起こすことを防止する技術が開示されている。
しかし、この従来例は先行して収納された紙幣に折れ癖がある場合にその先行紙幣と後続の紙幣とが衝突して進入不能となることを防止している訳ではなく、折れ癖のある紙幣を折れ癖の方向と異なる方向へ変形させることによって折れ癖の程度を低減させるものでる。換言すれば、スパイラルを用いて紙幣両端部をガイドすることを前提として、先に堆積した紙幣に膨出部があって後続の紙幣の進入を阻害する虞がある場合の対策に適用できる訳ではない。仮に、このローラ群のニップ部構造をスパイラルの直上流側に配置して紙幣の形状を変形させようとしても、幅、長さ、高さが狭く限られたスペース内に2組のローラ群から成る大型、且つ多数の部品群を配置することは不可能である。
請求項2の発明に係る紙幣取扱装置は、前端面に紙幣挿入口を備えた紙幣識別部と、前記紙幣識別部の奥側にあって該紙幣識別部を通過してきた紙幣を収容するスタッカと、を備えた紙幣取扱装置において、前記スタッカは、前記紙幣識別部を通過してきた紙幣を前面入口から受け入れる収容空所を有したケーシングと、該ケーシングの前面入口内部に所定の間隔で配置され且つ回転しながら紙幣両端部をガイドするスパイラル羽根を備えた一対のスパイラル部材と、該2つのスパイラル部材を同期して回転駆動する駆動機構と、紙幣を収容空所内の停止位置まで引き込む引き込み手段と、を備え、前記2つのスパイラル部材は、同ピッチであり、且つ互いに逆の螺旋方向へ伸びるスパイラル羽根を備え、前記前面入口に、紙幣を通過させる際に紙幣幅方向中央部を一方向へ膨出させるために請求項1に記載のフォーミング部材を用いたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記フォーミング部材の前記湾曲スペースは、前記収容空所内の停止位置に積層された先行紙幣中央部の突出部を回避する程度に、後続紙幣の中央部を膨出させ得るように構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る台間機は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の紙幣取扱装置を入金手段として用いたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る紙幣取扱装置は、スパイラル部材を用いてスタッカ内に進入してくる紙幣の両端部をガイドしつつ、スタッカ内の停止位置に達した紙幣を紙幣受板上に移載する構成を備えているため、紙幣受板上に堆積紙幣の中央部を加圧して制圧する機構が存在していない。このような場合に既堆積紙幣に突出部が存在すると、後続紙幣の進入を妨げる虞があるが、本発明では、スタッカ入口直前に配置したフォーミング部材によってスタッカ内へ進行してゆく紙幣に所要形状の膨出部を形成するようにしたので、該膨出部によって既堆積紙幣の突出変形部との干渉を回避することが可能となる。
請求項3の発明は、収容空所内の停止位置に積層された先行紙幣中央部の突出部を回避する程度に、後続紙幣の中央部を膨出させ得るように構成したので、上記の如き不具合を確実に防止できる。
請求項4の発明では、上記紙幣取扱装置を入金手段として用いた台間機に適用することが可能である。
図1は本発明の一実施形態に係る台間機の全体構成を示す斜視図、図2(a)及び(b)は紙幣識別部とスタッカの収納状態(運用時)、及び紙幣抜き取り状態(開放時)を示す概略説明図、図3(a)及び(b)は運用時における紙幣識別部とスタッカの正面図、及び内部構成図、図4は開放時における紙幣識別部とスタッカの内部構成図、図5は紙幣識別部とスタッカの構成を示す斜視図、図6(a)(b)(c)及び(d)はスパイラル部材の構成を示す正面図、スパイラル部材の構成を示す斜視図、紙幣引き込み動作を示す斜視図、及び要部拡大斜視図、図7は紙幣の搬送手段を説明する略図である。
図1において、台間機1は、パチンコホール等の遊技場において、パチンコ等の遊技台間の40mm程度の狭いスペース内に設置されるため薄型に構成されている。台間機1は、貸球の収納、払出機構等を備えた台間機本体2と、挿入口12から挿入された紙幣の真贋、金種を識別する紙幣識別部10と、紙幣識別部10を通過してきた紙幣を積層状態で収容するスタッカ30と、紙幣識別部10及びスタッカ30を前後位置関係で収容する空間である装着部3と、制御手段と、を備えている。この装着部3は、台間機本体2の適所(隣接する遊技台の正面に着座する遊技者にとって操作し易い高さ位置)に配置される。
装着部3は前面側が開口した空所であり、その奥部には独立したユニットとしてのスタッカ30が前後方向へ進退自在に収容されており、スタッカ30の収容部の直前位置(装着部前部)には独立したユニットとしての紙幣識別部10が装着部下部に設けたヒンジ部11によって縦方向へ開閉(回動)自在に軸支され、更に紙幣識別部10の前端面には縦長の紙幣挿入口12を備えている。更に、紙幣識別部10とスタッカ30とはリンク13(プルロッド)によって連結されており、紙幣識別部10の回動による開閉動作に連動してスタッカ30が装着部3内を前後に進退するように構成されている。
紙幣識別部10の後部であって、スタッカ30の入口に相当する位置には、紙幣の形状を所要に成形するためのフォーミング部材70が固定されている。
装着部3、紙幣識別部10、及びスタッカ30は、紙幣取扱装置Dを構成しており、装着部3、紙幣識別部10、及びスタッカ30は紙幣取扱装置Dの筐体、その他の機構部材を構成する枠体によって支持されている。
装着部3、紙幣識別部10、及びスタッカ30を制御する制御手段は、この紙幣取扱装置D側に搭載してもよい。
ロック手段14は、紙幣識別部10の前面に固定された板部材14aと、板部材14aの端部に設けられたロック部14bと、ロック部14bに設けた係止片14b’が係止するように装着部側に設けられた被係止部14cと、を備えている。
紙幣識別部10は、そのケーシング内に後述する識別センサ20と、搬送手段(ベルト、及びローラ)15を備え、台間機本体1に設けた図示しない制御手段は、挿入口12から挿入された紙幣を搬送手段15によって内部に引き込みながら紙幣移動経路に配置した識別センサ20からの検知信号によって真贋、金種を判定し、リジェクトする必要がある場合には搬送手段15を逆転させて挿入口12から戻し、受け入れる場合にはスタッカ30側へ搬送する。
スタッカ30は、収納部2の上下に設けたガイド2aによって前後方向へ進退自在に支持されている。スタッカ30は、紙幣識別部10を通過してきた紙幣を前面開口31から受け入れる収容空所32を有したケーシング33と、ケーシング33の前面開口内部に所定の上下間隔で回転自在に配置された上下一対のスパイラル部材35、36と、2つのスパイラル部材を同期して回転駆動させるためのモータ40及びギヤ群41、42、43、44、45を含んだ駆動機構46と、紙幣を収容空所32内の停止位置まで引き込む引き込み手段としてのベルト50と、を備えている。
駆動機構46を構成する各ギヤ群41〜45は、専用のモータ40によって回転駆動される。一方、ベルト50は、ベルト駆動専用のモータ55の出力軸55aと、ベルト50を駆動するプーリ56の軸56aとを、ギヤボックス57内のウォームギヤによって連結することにより、モータ55からの駆動力の伝達を受けて駆動される。
2つのスパイラル部材35、36は、水平方向へ伸びる軸部35a、36aと、各軸部35a、36aの回りに螺旋状に巻き付くように一体化され、同ピッチであり且つ互いに逆の螺旋方向へ伸びるスパイラル羽根35b、36bを備えている。また、各軸部35a、36aの先端部には大径ギヤ41、42の軸心部が固定されている。
各スパイラル羽根35b、36bは、1.5重(1.5巻)に巻かれており、図6(a)(b)に示すように紙幣を受け入れる初期状態では、スパイラル羽根35b、36bは対応する同一ピッチ内(同一高さ位置)に紙幣Bの幅方向両端縁を挿通し得る回転角度にて停止している。即ち、図6(a)の実線で示す紙幣Bは各スパイラル羽根35b、36bのピッチ内にガイドされつつベルト50によって片面を支持されて紙幣受板51上を奥へ送り込まれ、紙幣先端が奥壁52に当接した状態でベルト50は停止する。紙幣が停止した時点では、スパイラル羽根35b、36bは図6(a)(b)の初期状態にあって停止しているが、直ちにスパイラル部材35、36は、図5の矢印方向に回転を開始するため、ピッチ間に位置していた紙幣の幅方向両端部はピッチに沿って軸方向、即ち紙幣受板51側へ移動し、各スパイラル羽根35b、36bの終端部35b’、36b’を離脱して紙幣受板51上に着座した後は、紙幣の外側面を各スパイラル羽根の終端部35b’、36b’の底面(端面、押え面)によって押圧される。
次の紙幣を受け入れる場合には、各スパイラル部材35、36は、図6(a)(b)の初期状態(ホームポジション)に復帰して待機する。
また、本発明では、スパイラル部材35、36は、図6(a)に示したホームポジションの時に、紙幣ガイドの役目を果たし、挿入紙幣が奥壁52まで搬送されて停止した後で、図6(c)(d)に示すように各スパイラル部材が一回転して保持していた紙幣の両端縁をピッチの終端部から離脱させて先行スタック紙幣上に積層(移載)した後で、紙幣の後端を抑えるようにしたので、堆積した紙幣の浮き上がりがなくなり、既挿入紙幣と新規挿入紙幣との衝突が防止される。
スタッカ30側には、バネ53によって一方向(ベルト50側)へ付勢された紙幣受板51と、紙幣受板51の紙幣積載面側に配置されて紙幣を導入するベルト50と、スパイラル部材35、36等を備えている。スパイラル部材35、36は、前述のように、紙幣導入時には紙幣識別部10のガイド板21上を搬送されてきた紙幣をスパイラル羽根のピッチ内に受け入れてガイドできるようにホームポジション(角度)に停止しており、送り込まれてきた紙幣はベルト50によって紙幣受板51上を更に奥へ向けて搬送され、奥壁(スタッカ突き当て部)52に紙幣先端が当接するまで搬送してベルト50の駆動を停止する。ベルト50が停止すると、スパイラル部材35、36が夫々図5の矢印方向へ所定角度だけ回転してピッチ内に保持した紙幣後端部を紙幣受板51の積載面に着座させ、且つ紙幣の外側面をスパイラル羽根の終端部35b’、36b’近傍の下面にて押さえ付ける。紙幣受板51もバネ53によってベルトへ向けて付勢されているため、紙幣受板51上に移載された紙幣(束)は、紙幣受板51と各スパイラル羽根の終端部下面によって確実に保持される。
なお、図3、図4において、符号55は、スタッカのケーシング33内適所(この例ではケーシング下部)に収容されたスタッカプリント基板であり、スタッカを構成する各駆動要素を制御するための回路が搭載されている。
また、スタッカケーシング33の内側に位置する紙幣カバー60の前部開口端縁には紙幣束を取出し易くするための切欠き61を形成する。また、ケーシング33の側面には開口33aと、開口33aを開閉するための蓋33bを配置する。蓋33bを開放することにより、内部に露出する搬送手段、収容部に付着したゴミの除去、ジャム紙幣の除去、ベルトの清掃を容易化している。
以上の構成を備えた紙幣取扱装置Dにおいては、スタッカケーシング33の前面入口、即ち紙幣識別部10の出口と、スパイラル部材35、36との間の紙幣搬送経路上に紙幣を通過させる際に紙幣幅方向中央部を一方向へ膨出させるフォーミングスリット71を備えたフォーミング部材70を配置している。この実施形態では紙幣識別部10の出口にフォーミング部材70を固定した例を示しているが、フォーミング部材70をスタッカケーシング33側に固定してもよい。
フォーミング部材70は、2つのフォーミングブロック80、90から構成されており、両フォーミングブロック80、90は、何れも摩擦抵抗の小さい樹脂材料、金属材料等から構成する。
第1のフォーミングブロック80は、略直方体状の形状を有しており、第2のフォーミングブロック90との対向面側に、フォーミングスリット71を形成するための凸部、及び凹部を有している。第1のフォーミングブロック80は、前記対向面の幅方向中央部に中央凹部81を有し、中央凹部81の両側には同一寸法の平坦面82が夫々延びている。各平坦面82のほぼ中央部には前後方向へ延びる幅の狭い凸部83を備えている。平坦面82の前側の角部、及び凸部83の前側の角部には夫々紙幣の進入をスムーズにするための面取り部(テーパー面)82a、83aが形成されている。更に、両平坦面82の外側には第2のフォーミングブロック90と締結するための締結用突出部84が形成され、この締結用突出部84の突出量は凸部83よりも大きく設定されている。各突出部84にはネジ締結用の穴84aが貫通形成されている。
両ブロック80、90の対向面間にはスリット状の通紙スペース、即ちフォーミングスリット71が形成され、このフォーミングスリット71内に進入してくる紙幣を、スペースS1、S2によって所定の波形に整形しつつスタッカ30側へ送り込むこととなる。
即ち、図8(a)(b)に示すように、紙幣識別部10を通過してフォーミング部材70のフォーミングスリット71の入口へ進入してくる紙幣は、その先端縁にて両ブロック80、90の前端縁に当接した場合であっても、各前端縁に設けてある面取り部82a、83a、91a、92a、及び94aの存在によってスムーズにガイドされてスリットの内奥部へ進行してゆくことができる。フォーミングスリット71内への進行の過程で、中央部のスペースS1によって紙幣Bの幅方向中央部が一方向(紙幣厚み方向)へ膨出されると共に、両サイドのスペースS2によって紙幣の幅方向両端部近傍が該膨出部B1とは逆の厚み方向へ湾曲変形させられる。このように中央部に膨出部B1を、両サイドに逆方向への湾曲部B2が夫々形成された紙幣Bはフォーミングスリット71の出口から排出された直後はそのままの波形形状を維持しつつ、スパイラル部材35、36のガイドピッチ内に進入する。
このように本発明のフォーミング部材70は、紙幣Bを通過させる過程で該紙幣を所定形状に変形させるフォーミングスリット71を備えており、フォーミングスリット71内には、紙幣の進行方向と直交する方向の中央部を紙幣の厚み方向へ膨出させるための湾曲スペースS1が形成されている。このため、紙幣受板51上に先行して堆積している紙幣の中央部に上方への突出部B3が存在しているとしても、スパイラル部材のガイドピッチに沿って奥へ向けて案内される過程で、後続紙幣の膨出部B1が先行紙幣の突出部B3を回避しつつ紙幣受板51上に進入できる。つまり、このような回避動作が実現できるように後続紙幣中央部の膨出部B1の寸法、形状を設定することにより、スムーズに連続した紙幣の堆積動作を実現できる。
即ち、フォーミング部材70の湾曲スペースS1は、収容空所内の停止位置に積層された先行紙幣中央部の突出部B3を回避し得る程度に、後続紙幣の中央部を膨出させ得るように構成されているので、上記の如き回避動作の実現が可能となる。
なお、本発明のフォーミング部材は、スパイラル部材を備えたスタッカを有した紙幣取扱装置一般に適用することが出来る。
また、スパイラル部材を有していないスタッカであっても、紙幣をスタッカ内に搬送し、且つ紙幣受板上に堆積する過程で、紙幣中央部を加圧する機構を有してないために、紙幣受板上で紙幣中央部が突出する虞がある場合に適用することにより、紙幣の進入を円滑化することができる。
この紙幣取扱装置は、台間機に装備されるものに限定される訳ではない。
Claims (4)
- 紙幣を通過させる過程で該紙幣を所定形状に変形させるフォーミングスリットを備えたフォーミング部材であって、
前記フォーミングスリット内には、前記紙幣の進行方向と直交する方向の中央部を紙幣の厚み方向へ膨出させるための湾曲スペースが形成されていることを特徴とするフォーミング部材。 - 前端面に紙幣挿入口を備えた紙幣識別部と、前記紙幣識別部の奥側にあって該紙幣識別部を通過してきた紙幣を収容するスタッカと、を備えた紙幣取扱装置において、
前記スタッカは、前記紙幣識別部を通過してきた紙幣を前面入口から受け入れる収容空所を有したケーシングと、該ケーシングの前面入口内部に所定の間隔で配置され且つ回転しながら紙幣両端部をガイドするスパイラル羽根を備えた一対のスパイラル部材と、該2つのスパイラル部材を同期して回転駆動する駆動機構と、紙幣を収容空所内の停止位置まで引き込む引き込み手段と、を備え、
前記2つのスパイラル部材は、同ピッチであり、且つ互いに逆の螺旋方向へ伸びるスパイラル羽根を備え、
前記前面入口に、紙幣を通過させる際に紙幣中央部を一方向へ膨出させるために請求項1に記載のフォーミング部材を配置したことを特徴とする紙幣取扱装置。 - 前記フォーミング部材の前記湾曲スペースは、前記収容空所内の停止位置に積層された先行紙幣中央部の突出部を回避する程度に、後続紙幣の中央部を膨出させ得るように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の紙幣取扱装置。
- 請求項1乃至3の何れか一項に記載の紙幣取扱装置を入金手段として用いたことを特徴とする遊技機用台間機。
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Cited By (2)
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JP2008257379A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Nippon Conlux Co Ltd | 紙幣処理装置 |
JP2009285930A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Rengo Co Ltd | 片面段ボールシートの積重ね装置 |
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2005
- 2005-01-11 JP JP2005004549A patent/JP2006195596A/ja active Pending
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