JP2006195163A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像剤の寿命を延長する。
【解決手段】 現像ローラ上に現像剤の層を形成する規制手段として、回転する現像剤搬送体及び固定の磁界発生手段からなる規制ローラを用い、条件、
α≦θ/2及び1≦rβ/Rα≦1.5、を満足するように、現像装置を構成する。前記条件において、αは第1現像剤搬送体の回転中心と第2現像剤搬送体の回転中心とを結ぶ直線に対する層形成極の角度、θは前記層形成極の磁束密度分布の半値幅、βは前記第1現像剤搬送体の回転中心と前記第2現像剤搬送体の回転中心とを結ぶ直線に対する対向極の角度、である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成において用いられる現像装置の改良に関する。
電子写真方式の画像形成装置は高速性能、高画質性能等の特徴を有するが、これらの優れた特徴を更に伸ばすことが求められている。特に近年では、電子写真方式の画像形成装置が印刷の分野でも用いられるようになってきており、高速性能、高画質性能に対するニーズが強くなっている。それに伴って現像剤の長寿命化が求められる傾向にある。
高画質の画像を形成するには、1成分現像剤よりも2成分現像剤を用いた現像方式が適しており、高画質の画像形成装置では2成分現像方式の現像装置が用いられる。しかして、2成分現像剤では、現像剤を構成する成分であるトナーとキャリアのうち、トナーは画像形成により消費され、新トナーが補給されるが、キャリアは現像剤の交換が行われるまで使用される。従って、キャリアの劣化により現像剤の劣化が進行して画質を低下させるという問題がある。キャリアの劣化は主に、キャリア粒子の表面に樹脂等のトナー構成成分や、外添剤が付着することによるものであり、これによりキャリアの帯電能力が低下して、トナーの電荷量が低下し、かぶりの発生等の画質の低下やトナー飛散が起こるようになる。
キャリアの劣化は主として、キャリアに加えられるストレスにより進行することが知られており、ストレスを軽減することにより、キャリアの劣化を低減しその長寿命化を図ることが行われている。
キャリアに加えられるストレスについて、図1を用いて説明する。
現像剤DVは磁石2の磁力により現像スリーブ1に引きつけられて、現像スリーブ1上に層を形成し搬送されるが、現像スリーブ1上を搬送される現像剤の量は規制部材としてのドクタブレード3により規制されて常に一定に維持される。
このような現像工程において、ドクタブレード3と現像スリーブ1との間において、現像剤DVに対してストレスが加えられる。そして図示のように、ドクタブレード3の上流側に現像剤の溜まりDVRが出来てドクターブレード3による強いストレスが作用する。現像工程においては、前記のように、現像スリーブ1とドクタブレード3による他に、現像スリーブ1と感光体との間でも現像剤に対してストレスが加えれれるが、ドクタブレード3の位置でのストレスが現像剤の劣化に支配的に影響する。
このようなストレスを低減するために特許文献1では、現像領域の上流部に、電極部材を設けることにより、機械的なストレスの少ない方法でトナーを帯電することが提案されている。また、特許文献2では、現像剤の量を規制して現像スリーブ上に現像剤層を形成するドクタに延長部を設けることにより、少ないストレスでトナーを帯電することが提案されている。
しかしながら、固定の規制部材で現像剤を規制する手段では、ストレスの軽減に限度があり、十分な現像剤の長寿命化は困難である。
特に、印刷並の高速、高耐久性が求められる画像形成装置では、固定の規制部材を用いたのでは、高速、高耐久性に対応した現像剤の長寿命化を達成することが困難である。
特許文献3では、回転する規制スリーブを用いて、現像剤搬送体上の現像剤を規制している。
特許文献3の規制手段は現像剤の劣化を防止できる可能性を有している。しかしながら、特許文献3の発明は、現像剤搬送体上に帯電量の十分なトナーを選択塗布することを目的としているために、現像剤の長寿命化には不十分である。
特開2000−10386号公報 特開2000−206782号公報 特開平9−138583号公報
本発明は、規制ローラを用いて、現像剤の長寿命化を実現し、長期間にわたって高い画質の画像を形成することが出来る現像装置を実現することを目的とする。
前記目的は、下記の発明により達成される。
(請求項1)
トナーとキャリアとを主成分とする2成分現像剤を用いて静電潜像を現像する現像装置において、
可回転な第1現像剤搬送体及び固定の第1磁界発生手段を有する現像ローラ並びに、
該現像ローラに対向して配置され、可回転な第2現像剤搬送体及び固定の第2磁界発生手段を有する規制ローラを有し、
前記第1現像剤搬送体と前記第2現像剤搬送体とは対向位置において互いに反対方向に移動し、
前記第1現像剤搬送体の外周の半径Rと、
前記第2現像剤搬送体の外周の半径rと、
前記現像ローラと前記規制ローラとの最近接位置に、前記第1現像剤搬送体の移動方向上流側で最も近い位置にある前記第1磁界発生手段の層形成極と、
前記現像ローラと前記規制ローラとの最近接位置に、前記第2現像剤搬送体の移動方向下流側で最も近い位置にあり、前記層形成極と反対極性の、前記第2磁界発生手段の対向極と、
が次の条件(1)、(2)を満足するように、前記現像ローラ及び前記規制ローラが構成されたことを特徴とする現像装置、
α≦θ/2 ・・・・・(1)
1≦rβ/Rα≦1.5 ・・・・・(2)
前記条件(1)、(2)において、
αは前記第1現像剤搬送体の回転中心と前記第2現像剤搬送体の回転中心とを結ぶ直線に対する前記層形成極の角度、
θは前記層形成極の磁束密度分布の半値幅の角度、
βは前記第1現像剤搬送体の回転中心と前記第2現像剤搬送体の回転中心とを結ぶ直線に対する前記対向極の角度、
である。
(請求項2)
前記現像ローラに現像剤を供給する搬送部材及び搬送部材から前記規制ローラに現像剤が直接移るのを防止する遮蔽部材を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
(請求項3)
前記第2現像剤搬送体の前記回転中心が前記第1現像剤搬送体の前記回転中心よりも上方であり、前記直線の水平線に対する角度が10°以上80°以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
(請求項4)
非画像形成期間における前記第1現像剤搬送体の回転速度の前記第2現像剤搬送体の回転速度に対する比が、画像形成期間における前記第1現像剤搬送体の回転速度の前記第2現像剤搬送体の回転速度に対する比よりも低くなるように、前記第1、第2現像剤搬送体が回転することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置。
請求項1〜4の何れかの発明により、現像剤に加えられるストレスが軽減されるので、現像剤の寿命が延長され、長期間にわたって高い画質の画像を形成する画像形成装置が実現される。
請求項2の発明により、搬送部材から現像ローラへの現像剤の供給が円滑に行われるので、現像ローラ上に現像剤の層を形成する規制部における現像剤のストレスが軽減され、現像剤の寿命が一層延長される。
請求項3の発明により、現像ローラへの現像剤の供給、現像ローラ上に現像剤層を形成する現像剤の規制、及び規制により現像ローラ上からそぎ落とされた現像剤の現像剤搬送部への環流が円滑に行われるので、規制部における現像剤へのストレスが軽減されるとともに、現像装置が小型化される。
請求項4の発明により、画像形成を行わないで、現像ローラが回転する期間において、現像ローラ上の現像剤の量が少なくなるので、非画像形成期間において、現像剤に加えられるストレスがなくなるか又は軽減されて、現像剤の寿命が一層延長される。請求項4の発明により、規制部材によるストレスのみでなく、現像領域における感光体と現像剤搬送体とによるストレスも軽減されて現像剤の一層の長寿命化が達成される。
本願発明に係る現像装置が組み込まれた画像形成装置を図2を参照して説明する。
図2において、10は電子写真感光体であるドラム状の感光体であって、感光体10は矢示の方向に所定の周速度で回転駆動され、その表面が帯電装置11によってマイナスの所定の電位に一様帯電される。
12は露光装置で、不図示の画像読取装置やコンピュータ等から入力される画像情報の時系列デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームを出力する。一様帯電された感光体10の表面は、このレーザビームによって走査露光される。これにより、感光体10の露光部分は電位絶対値が低下して感光体10の表面に静電潜像が形成される。
現像装置13は回転駆動される現像ローラ20を備えている。現像ローラ20は感光体10と対向して配置されており、その外周面にマイナスに帯電したトナーの薄層が形成される。現像ローラ20には、バイアス電圧が印加されており、これにより現像ローラ20上のトナーが感光体10の露光部にのみ付着して反転現像が行われ、トナー像が形成される。
一方、不図示の給紙部から給送される記録紙Pはレジストローラ19を経て、感光体10の回転と同期した適切なタイミングで感光体10と転写装置14との間の転写部へ送られる。そして、感光体10上のトナー像は転写バイアスが印加された転装置14により記録紙Pに転写される。
16は定着用ガイドであって、トナー像が転写され、分離装置15により感光体10から分離された記録紙Pは定着装置17へ搬送され、記録紙P上に転写されたトナー像の定着がなされる。定着装置17を通過してトナー像の定着を終えた記録紙Pは不図示の排紙トレイ上に排出される。
一方、記録紙Pが分離された後の感光体10は、その表面に付着した転写残トナー等の残留物がクリーニング装置18によって除去され、クリーニングされた感光体10は繰り返し次の画像形成に供される。
図3は本発明の実施の形態に係る現像装置の例を示す。
矢印W1で示すように時計方向に回転するドラム状の感光体10に対して、現像ローラ20が配置される。現像ローラ20は矢印W2のように反時計方向に回転する第1現像剤搬送体としての現像スリーブ21及び第1磁界発生手段としての固定の磁石ロール22で構成される。現像スリーブ21はアルミ、非磁性ステンレス等の非磁性体の円筒からなる。磁石ロール22は図示の例では2つのS極SA1、SA2及び3つのN極NA1、NA2、NA3を有する。SA1極は現像領域Gにおいて磁気ブラシを形成する現像極であり、SA2極は現像剤を現像スリーブ21上に付着させ現像剤の層を形成する層形成極である。なお、磁石ロール22における磁極数、配置については、図示の例の他に種々のものが可能である。
NA1極とNA2極とは、同極が隣接することにより、反発磁界を形成し、現像済みの現像剤を現像スリーブ21から剥離する。
現像ローラ20に対向して規制ローラ30が配置される。規制ローラ30は第2現像剤搬送体としての規制スリーブ31及び第2磁界発生手段としての固定の磁石ロール32で構成される。規制スリーブ31はアルミ、非磁性ステンレス等の非磁性体の円筒からなる。磁石ロール32は2つのS極SB1、SB2及び1つのN極NB1を有する。規制スリーブ31は現像スリーブ21に対して、規制スリーブ31の外周と現像スリーブ21の外周との最短距離が所定間隔を持ち、規制部Hを形成するように配置される。規制部Hの前記所定間隔は、現像スリーブ21上の所望の厚さの現像剤層が形成されるように、0.5mm〜1.0mm程度の範囲内の値に設定されることが好ましい。磁石ロール32の磁極数、配置についても種々の変形が可能である。
41、42はスクリューからなり、現像剤を攪拌しつつ搬送する攪拌・搬送部材である。
感光体10は矢印W1、現像スリーブ21は矢印W2、規制スリーブ31は矢印W3、攪拌・搬送部材41は矢印W4、攪拌・搬送部材42は矢印W5のようにそれぞれ回転して、現像が行われる。
現像剤は攪拌・搬送部材42により、現像スリーブ21上に供給される。現像スリーブ21上の現像剤は規制スリーブ31により規制され、現像スリーブ21上には、均一な現像剤の層が形成される。SA1極により、現像領域Gにおいて、現像剤の磁気ブラシが形成されて現像が行われ、現像領域Gを通過した現像剤は、NA1極とNA2極との作用で、現像スリーブ21から離脱し、スクリュー42からスクリュー41へと搬送される。枠体40のスクリュー41の上方に設けられた補給口43から、現像により消費された分を補うトナーの補給が行われる。補給された新トナーはスクリュー41、42による攪拌・搬送過程で現像剤に均一に混合され、この攪拌・返送過程で、トナーが帯電される。
現像スリーブ21と規制スリーブ31とが対向する規制部Hにおいては、対向する異極、SA2極とNB1極とによりほぼ平行な磁束が形成され、該磁束により、規制部Hにおいてほぼ均一な嵩密度の現像剤が通過して、現像スリーブ21上に均一な量の現像層が形成され、搬送される。
現像スリーブ21には直流電源E1及び交流電源E2により、直流に交流が重畳された現像バイアス電圧が印加される。
図4は現像ローラ20及び規制ローラ30の拡大図である。図4において、現像スリーブ21の回転中心P1と規制スリーブ31の回転中心P2とを結ぶ直線Lに対して、磁石ロール22の層形成極としてのSA2極は、現像スリーブ21の回転方向W2に関して、上流側に角度αで配置される。また、直線Lに対して、磁石ロール32のNB1極は規制スリーブ31の回転方向W3に関して下流側に角度βで配置される。SA2極は磁石ロール22の磁極のうちの、現像スリーブ21の回転方向に関して上流側で規制部Hに最も近い磁極であり、対向極としての磁極NB1は磁石ロール32の磁極のうちの、規制スリーブ31の回転方向W3に関して下流側で規制部Hに最も近い位置に配置された磁極である。
回転する規制ローラ30を用いる現像剤の規制は、規制スリーブ31の回転により、規制部Hにある現像剤が持ち去られる結果、規制部Hにおける現像剤溜まりの形成が抑制され、現像剤に対するストレスが低減されるという利点を有する。
現像ローラ20側の層形成磁極である磁極SA2と規制ローラ30側で前記層形成磁極に対向する反対極性の磁極NB1とを規制部Hに対して現像スリーブ21の移動方向上流側に配置したのは、現像スリーブ21上に円滑に現像剤を付着させ、層を形成するためである。
現像スリーブ21上に現像剤の層を形成するための前記の構成の現像装置を用いて実験を行った結果、規制部Hにおける現像剤に対するストレスを低減し、現像スリーブ21上に十分、且つ、均一な現像剤の層を形成することに成功した。
実験により更に次の条件により、現像スリーブ21上に所望の量の現像剤の層を形成し、且つ、現像剤に対するストレスを低減することができた。
条件1・・・・・α≦θ/2
αは直線Lと磁極SA2の方向(磁束ピークの方向)とのなす角度、θは磁極SA2の磁束密度分布における半値幅の角度である。即ち、θは図5に示す値であり、磁束密度分布曲線MLにおけるピークの2分の1の磁束密度を示す2位置HL1、HL2間の角度である。
条件1は現像スリーブ21上に現像剤層を安定して形成するための条件であり、磁極SA2が直線Lより現像スリーブ21の回転方向に関して下流側に配置されたり、或いは、角度αが角度θの2分の1よりも大きいと、規制部Hにおける磁束密度が弱くなって所望の量の現像剤層を現像スリーブ21上に形成することが困難になる。
条件2・・・・・1≦rβ/Rα≦1.5
条件2において、rは規制スリーブ31の外周の半径、βは直線Lと、磁極NB1(直線Lに対して現像スリーブ21の回転方向に関して上流側で最も近い磁極)の磁束ピークの方向とで形成される角度、Rは現像スリーブ21の外周の半径であり、従って、rβは直線Lと規制スリーブ31の外周との交点と、磁極NB1(直線Lに対して現像スリーブ21の回転方向に関して上流側で最も近い磁極)の磁束ピークの方向と規制スリーブ31の外周との交点と、により限定される規制スリーブ31の外周の円弧長に対応し、Rαは直線Lと現像スリーブ21の外周との交点と、磁極SA2(直線Lに対して現像スリーブ21の回転方向に関して上流側で最も近い磁極)の磁束ピークの方向と現像スリーブ21の外周との交点と、により限定される現像スリーブ21の外周の円弧長に対応する。
条件2により、規制部H近傍における現像剤の挙動は次のようになる。
最初に磁極SA2により現像剤が現像スリーブ21に引きつけられ付着する。次に、現像スリーブ21に引きつけられた現像剤が磁極NB1により規制スリーブ31に引きつけられて、規制スリーブ31に付着する。これにより規制部Hの近傍において、規制スリーブ31により現像剤が磁気力で運び去られる。現像剤層は現像スリーブ21と規制スリーーブ31との間隙により形成されるが、規制部Hの上流側の現像剤は磁極NB1の磁気力と規制スリーブ31の回転とにより、運び去られるので、規制部Hに現像剤溜まりが形成されることが抑制される。その結果、規制部Hにおける現像剤に対するストレスが低減される。
図6は本発明の実施の形態に係る現像装置の他の例を示す。
実施の形態に係る現像装置13Aにおいて、44は遮蔽部材であり、遮蔽部材44により、攪拌・搬送部材42から規制ローラ30に直接現像剤は引きつけられ付着するのを防止している。なお、現像ローラ20から規制ローラ30に移った現像剤は、SB1極とSB2極により形成される反発磁界により規制ローラ30から離れて攪拌・搬送部材41、42に落下するが、このように攪拌・搬送部材41、42に確実に現像剤を環流させるには、現像ローラ20に対して規制ローラ30が現像ローラ20の上方で、且つ、攪拌・搬送部材41、42の側に配置され、直線Lは水平線に対して、10°〜80°の角度範囲内に設定されることが望ましい。規制ローラ30が現像ローラ20の上方にあるとは、規制スリーブ31の回転中心P2が現像スリーブ21の回転中心P1よりも上方にあるという意味である。
直線Lが10°よりも小さいと、攪拌・搬送部材42から規制ローラ30に直接に現像剤が移動して、現像ローラ20に現像剤が円滑に供給されない場合がる。また、直線Lが80°よりも大きいと、規制ローラ30に移った現像剤が現像ローラ20に戻るなど、規制ローラ30により現像ローラ20からはぎ取られた現像剤の現像剤攪拌・搬送部への還流が円滑に行われない場合がある。
次に、図3、図7及び図8を用いて、本発明の実施の形態に係る現像装置の更に他の例を示す。
規制スリーブ31の回転速度に対する現像スリーブ21の回転速度の比を非画像形成期間において、画像形成期間におけるよりも下げる。現像スリーブ21の画像形成期間における回転速度をV1、非画像形成期間における回転速度をV2、規制スリーブ31の画像形成期間における回転速度をv1、非画像形成期間における回転速度をv2とするとき、
V1/v1>V2/v2、
を満足するように、現像スリーブ21及び規制スリーブ31の回転速度を制御する。
図7に示すように、画像形成期間は、白矢印Wで示すように移動する感光体10上の画像部Zが現像領域Gを通過する期間であり、非画像形成期間は感光体10上の非画像部NZは現像領域Gを通過する期間である。連続画像形成においては非画像形成期間は画像間間隔となる。
図8は前記不等式、V1/v1>V2/v2、に従って、現像スリーブ21及び規制スリーブ31を回転させて連続画像形成を行う画像形成工程のタイミングチャートを示す。
時間t1(0秒)で感光体10を起動し、連続駆動して回転させる。感光体10の回転により図示しない、帯電装置及び露光装置により帯電・露光が行われて感光体10上に静電潜像が形成される。連続画像形成においては、静電潜像は画像間隔を挟んで、感光体10上にその移動方向に並列して複数形成される。
複数の画像(図8では3枚の画像)が現像領域を通過する画像形成期間ZT1、ZT2、ZT3の前後に非画像部が通過する非画像形成期間NZ1〜NZ4が設けられ、画像形成期間ZT1〜ZT3においては、現像スリーブ21及び規制スリーブ31がそれぞれV1、v1で回転し、非画像形成期間NZ1〜NZ4においては、現像スリーブ21、規制スリーブ31がそれぞれV2、v2で回転する。
不等式V1/v1>V2/v2を満足するように現像スリーブ21及び規制スリーブ31を回転させるには、現像スリーブ21の速度を増減させるか、規制スリーブ31を増減させるか又は両者を増減させるという手段が採られる。
このような現像スリーブ21及び規制スリーブ31の制御により、非画像形成期間において、現像ローラ20上を搬送される現像剤の量が少なくなって、現像剤に加えられるストレスが更に低減され、現像剤の劣化をより良好に防止することができる。
図2に示す画像形成装置を用いた実施例1、2、比較例1及び図2の画像形成装置において現像装置13に代えて図9に示す現像装置13Bを組み込んだ画像形成装置を用いた比較例2について画像形成を行った。実施例1、2及び比較例1、2における共通条件は次の通りである。
図9の現像装置13Bにおいて、図3の現像装置13と同一部品には同一符号を付す。
感光体1と現像スリーブ21とは現像領域Gにおいて、それぞれW1、W2で示すように、同一方向に移動して現像が行われる。現像ローラ20上の現像剤の層厚を規制する規制部材としては、板状の規制部材30Aが用いられる。
・画像形成条件 A4サイズ横送り(用紙の短辺を搬送方向とする用紙送り)で、毎分75枚
・プロセススピード 420mm/sc
(感光体10の線速度)
・感光体10のドラム直径 80mm
・感光体帯電電圧 −700V
・現像バイアス電位 −500V
(直流成分)
・最高濃度部露光電位 −50V
・現像バイアス(交流成分)電圧(ピークツーピーク)1.0kVp−p(矩形波、周波数5kHz)
・露光装置12 半導体レーザ(波長780nm)
・現像スリーブ21の直径 30mm
・現像ローラ20の磁石ロール22
5磁極
・現像磁極SA1の磁束密度
ピーク値:50mT、半値幅角度θ:50°
・現像間隔 約0.3mm
(感光体10/現像ローラ20間の最短距離)
・現像スリーブ21の現像剤搬送量
約25mg/cm2
・現像スリーブ速度/感光体線速度比
2.0
・トナー 体積平均粒径:4.5μmの重合トナー
・キャリア 体積平均粒径:25μm
磁化の強さ:60emu/g
・現像剤のトナー濃度 6%
<実施例1>
・規制スリーブ31の直径 20mm
・規制ローラ30の磁石ロール32
3極
・対向極(磁極NB1) ピーク値:40mT、半値幅角度θ:40°
・規制部Hの間隔 0.5mm
(現像ローラ20と規制ローラ30間の最短距離)
・現像スリーブ21の線速度/規制スリーブ31の線速度比
1.0
・直線Lの角度水平線に対する角度
45°(規制ローラ30が現像ローラ20よりも上方)
・層形成極(磁極SA2)の直線Lに対する角度α
20°
・対向極(磁極NB1)の直線Lに対する角度β
40°
なお、実施例1では、図7に示すような現像スリーブ21の移動速度の変更を行うことなく、現像スリーブ21を一定速度で回転駆動した。
<実施例2>
下記のように、現像スリーブ21の線速度を設定した他は、前記共通条件及び前記実施例1の条件とした。
・現像スリーブ21の線速度/感光体10の線速度比
画像形成期間 2.0
非画像形成期間 0.5
・現像スリーブ21の線速度/規制スリーブ31線速度比
画像形成期間 1.0
非画像形成期間 0.25
・現像ローラ20上の現像剤搬送量
画像形成期間 約25mg/cm2
非画像形成期間 約10mg/cm2
<比較例1>
図3に示す現像装置を用い、次の条件に設定した他は、前記共通条件及び前記実施例1の条件に設定した。
・対向極(磁極NB1)の直線Lに対する角度β
20°
なお、比較例1においても、図7に示すような現像スリーブ21の移動速度の変更を行うことなく、現像スリーブ21を一定速度で回転駆動した。
<比較例2>
図9に示す現像装置13Bを図1の画像形成装置に組み込み、次の条件の他は、前記共通条件に設定した。
・現像ローラ20と規制部材30A間の間隔
0.5mm
・規制部材30Aの設置角度
水平線に対して45°の直線L上に設置
<画像形成試験>
実施例1,2及び比較例1、2について、次のような画像形成を行い現像剤の劣化状態を確認した。
・印字パターン A4サイズ、印字率6%のモノクロ画像
・印字モード 連続5枚の画像を形成する連続画像形成を単位として、繰り返し画像形成を行い10万枚の画像を形成した。
・環境条件 温度:20℃、相対湿度:50%
・現像剤の劣化状態の確認 1万枚の画像形成毎に、トナースペントを測定した。
・トナースペントの測定法 キャリア5gを溶剤MEK(メチルエチルケトン)100mlに溶かした溶液の光透過率を測定した。10万枚の画像を形成した段階で、光透過率が85%以上の場合を現像剤の耐久性が十分であると判定し、85%未満を現像剤の耐久性不十分と判定した。
画像形成試験の結果を図10に示す。図10から明らかなように、実施例1、2ではキャリアの耐久性が十分であったが、比較例1、2では不十分であった。
キャリアに加えられるストレスを説明する為の図である。 本発明の実施の形態に係る現像装置を有する画像形成装置の概略図である。 本発明の実施の形態に係る現像装置を示す図である。 現像ローラ20及び規制ローラ30の拡大図である。 半値幅の角度を説明する為の図である。 本発明の実施の形態に係る現像装置の他の例を示す図である。 画像形成期間及び非画像形成期間を説明する為の図である。 本発明の実施の形態の一例における制御のタイミングチャートである。 比較例の現像装置を示す図である。 画像形成試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
10 感光体
13、13A、13B 現像装置
20 現像ローラ
21 現像スリーブ
22 磁石ロール
30 規制ローラ
31 規制スリーブ
32 磁石ロール

Claims (4)

  1. トナーとキャリアとを主成分とする2成分現像剤を用いて静電潜像を現像する現像装置において、
    可回転な第1現像剤搬送体及び固定の第1磁界発生手段を有する現像ローラ並びに、
    該現像ローラに対向して配置され、可回転な第2現像剤搬送体及び固定の第2磁界発生手段を有する規制ローラを有し、
    前記第1現像剤搬送体と前記第2現像剤搬送体とは対向位置において互いに反対方向に移動し、
    前記第1現像剤搬送体の外周の半径Rと、
    前記第2現像剤搬送体の外周の半径rと、
    前記現像ローラと前記規制ローラとの最近接位置に、前記第1現像剤搬送体の移動方向上流側で最も近い位置にある前記第1磁界発生手段の層形成極と、
    前記現像ローラと前記規制ローラとの最近接位置に、前記第2現像剤搬送体の移動方向下流側で最も近い位置にあり、前記層形成極と反対極性の、前記第2磁界発生手段の対向極と、
    が次の条件(1)、(2)を満足するように、前記現像ローラ及び前記規制ローラが構成されたことを特徴とする現像装置、
    α≦θ/2 ・・・・・(1)
    1≦rβ/Rα≦1.5 ・・・・・(2)
    前記条件(1)、(2)において、
    αは前記第1現像剤搬送体の回転中心と前記第2現像剤搬送体の回転中心とを結ぶ直線に対する前記層形成極の角度、
    θは前記層形成極の磁束密度分布の半値幅の角度、
    βは前記第1現像剤搬送体の回転中心と前記第2現像剤搬送体の回転中心とを結ぶ直線に対する前記対向極の角度、
    である。
  2. 前記現像ローラに現像剤を供給する搬送部材及び搬送部材から前記規制ローラに現像剤が直接移るのを防止する遮蔽部材を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第2現像剤搬送体の前記回転中心が前記第1現像剤搬送体の前記回転中心よりも上方であり、前記直線の水平線に対する角度が10°以上80°以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 非画像形成期間における前記第1現像剤搬送体の回転速度の前記第2現像剤搬送体の回転速度に対する比が、画像形成期間における前記第1現像剤搬送体の回転速度の前記第2現像剤搬送体の回転速度に対する比よりも低くなるように、前記第1、第2現像剤搬送体が回転することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置。
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