JP2006192457A - 金型収納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金型収納装置よりの金型の出し入れを効率的に行う。
【解決手段】 パンチプレス1に対して、着脱交換するためのパンチPとダイDを出し入れ自在に支持する金型収納部を上下複数段および左右複数列に備えた金型収納装置21を設け、この金型収納部の前側に左右移動自在且つ上下動自在の金型出し入れ装置を設ける。この金型出し入れ装置に、パンチP、ダイDを保持自在のパンチ出し入れアーム、およびダイ出し入れアームを設ける。また、金型収容部の近傍に外段取り装置を設け、外段取り装置に収納された金型と金型収納部に収納された金型とを、金型出し入れ装置で出し入れが行われるべく構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 パンチプレス1に対して、着脱交換するためのパンチPとダイDを出し入れ自在に支持する金型収納部を上下複数段および左右複数列に備えた金型収納装置21を設け、この金型収納部の前側に左右移動自在且つ上下動自在の金型出し入れ装置を設ける。この金型出し入れ装置に、パンチP、ダイDを保持自在のパンチ出し入れアーム、およびダイ出し入れアームを設ける。また、金型収容部の近傍に外段取り装置を設け、外段取り装置に収納された金型と金型収納部に収納された金型とを、金型出し入れ装置で出し入れが行われるべく構成する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、協働によりワークにパンチング加工を行うパンチとダイを収納する金型収納装置に関するものである。
従来、パンチプレスとしての一例であるタレットパンチプレスの近傍には、例えば特許文献1などで知られているように、金型を収納した金型収納装置(ツールマガジン)が設けられていて、この金型収納装置の金型交換位置と前記タレットパンチプレスの金型交換位置との間には、金型交換装置が設けられている。
上記構成により、金型収納装置に収納されている金型とタレットパンチプレスに装着されている金型とを交換する際には、金型交換装置により行われることになる。
また、金型収納装置に対して例えば形状の異なる新たな金型を装着する、あるいは不要な金型を取り出しする必要がある場合、ツーリングタワーと金型収納装置間の金型交換装置(ピッキングロボット)により金型の装着、取り出し交換が行われる。加えて、ツーリングタワーに対する新たな金型の装着、あるいはツーリングタワーから金型を取り出すための交換作業は、ツーリングタワーと作業テーブル間の金型交換装置により行われることになる。
特開平9−295075号公報
しかしながら、金型収納装置に対する金型の装着および取り出しは、ツーリングタワーと前後の金型交換装置により行われる構成であり、装置が大きくなり、広い設置スペースが必要となる。また、装置が複雑であり装着、取り出しの交換に時間を要し、パンチプレスの加工が停止することもあるという問題があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものである。
この請求項1による発明の金型収納装置は、パンチプレスに対して着脱交換するためのパンチとダイを出し入れ自在に支持する金型収納部を上下複数段および左右複数列に備えた使用金型ラックを設け、この使用金型ラックの前側に左右移動自在且つ上下動自在の金型出し入れ装置を設け、この金型出し入れ装置に前記金型収納部に支持されたパンチ、ダイを保持自在のパンチ出し入れアームおよびダイ出し入れアームを設け、前記使用金型ラックの近傍に外段取り装置を設け、この外段取り装置に収納された金型と前記使用金型ラックに収納された金型とを前記金型出し入れ装置で出し入れが行われるべく構成されていることを特徴とするものである。
請求項2による発明の金型収納装置は、請求項1記載の金型収納装置において、前記外段取り装置が入庫用ステーションと出庫用ステーションとを備えていることを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、使用金型ラックの金型の出し入れを効率的に行い、パンチプレスの稼働率の向上を図ると共に、作業者の作業性の向上を図ることができる。また、使用金型ラックの金型の出し入れを簡単な構成で、パンチプレスの加工途中でも行うことを可能にして、パンチプレスの稼働率の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2には、この発明に係るパンチプレス1が示されている。このパンチプレス1では、門型形状をしたフレーム3の中央部における上部フレーム5と下部フレーム7の間にギャップGを備えている。このギャップGにおける加工位置Kには、パンチPが上部フレーム5に上下動自在に支持されると共に、ダイDが下部フレーム7に上下動自在に支持されている。
一方、ギャップGには、加工されるワークWを支持して位置決めするワーク移動位置決め装置9が設けられている。このワーク移動位置決め装置9では、加工テーブル11が、Y軸方向(図1において左右方向)に設けられている1対のガイドレール13に沿って移動すべく、加工テーブル11の図1における右端部にはキャレッジベース15が設けられており、このキャレッジベース15はY軸モータ(図示省略)によりY軸方向へ移動・位置決め自在となっている。また、前記キャレッジベース15には、ワークWを把持する複数のワーククランパ17を備えてX軸方向(図2中上下方向)へ移動・位置決め自在のキャレッジ19を有している。
上記構成により、ワークWをワーククランパ17により把持して、Xキャレッジ19をX軸方向へ、またキャレッジベース15をY軸方向へ移動させて、ワークWを加工位置Kに位置決めする。そして、駆動装置によりパンチPを打圧して、パンチPとダイDとの協働によりワークWにパンチング加工が行われることになる。
一方、パンチプレス1の図1における左側には、多数のパンチPおよびダイDを収納する金型収納装置21が設けられている。この金型収納装置21とパンチプレス1との間には、使用済みの金型をパンチプレス1から搬出して金型収納装置21へ収納したり次に使用する新しい金型をパンチプレス1へ搬入するための金型交換装置23を有している。また、前記金型収納装置21の近傍例えば図2において下側の右部には外段取り装置25が設けられていると共にパンチプレス1の右側には、油圧シリンダ等を制御するための油圧ユニット27が設けられている。さらに、この油圧ユニット27の図2において下側には強電ボックス29が設けられていると共にこの強電ボックス29の下側にはパンチプレス1を制御せしめるための操作パネル31が設けられている。前記外段取り装置25の図2において下側には前記金型収納装置21を制御せしめるための操作パネル32が設けられている。
前記金型収納装置21について説明する。
図3から図5を参照するに、金型収納装置21は、パンチ収納棚およびダイ収納棚としての1個のパンチPと2個のダイD1、D2をセットにしたパンチ・ダイセットPDを収納する金型収納部としての棚33を複数個有する多段・多列の使用金型ラックとしての第1金型収納棚35Fと、この第1金型収納棚35Fに対向して設けられている第2金型収納棚35Sを有している。従って、少ないスペースに複数個のパンチとダイの組み合せを収納することができ、1個のパンチPに対応するダイDを選択することにより、例えば種々の板厚等に対応した加工を行うことが可能になる。
第2金型収納棚35Sの幅は第1金型収納棚35Fの幅に比して小さなものとなっている。各金型収納棚35F、35Sは、パンチPのパンチ装着用溝に係合してパンチPを保持し、同様にダイDのダイ装着用溝に係合してダイD1、D2を保持するようになっている。
第1金型収納棚35Fの周囲には、上下左右のフレーム37U、37D、37L、37Rが設けられている。第1金型収納棚35Fと第2金型収納棚35Sの間における第1金型収納棚35Fの上下のフレーム37U、37Lの前面(図5において右側面)には、ガイドレール39U、39Lが各々設けられており、このガイドレール39U、39Lの上下外側にはラック41U、41Lが並行して設けられている。
上下のガイドレール39U、39Lに沿ってピッキングロボット43が移動自在に設けられている。すなわち、前述のガイドレール39U、39Lに沿って移動自在のスライダ45U、45Lが設けられており、両スライダ45U、45Lは一対のガイドレール47により連結されている。
また、両スライダ45U、45L間にはボールネジ49が回転自在に設けられている。さらに、両スライダ45U、45L間にはシャフト51が回転自在に設けられており、シャフト51の上下両端部には前述のラック41U、41Lに噛合するピニオン53U、53Lが各々取り付けられている。
上側のスライダ45Uには、ガイドレール39U、39Dに沿って移動するための自走用モータ55が設けられており、この自走用モータ55の回転軸に取り付けられている駆動プーリ57と、シャフト51の上端部に取り付けられている従動プーリ59はベルト61により連結されている。
一方、下側のスライダ45Lにはピッキングロボット43を上下移動させるための上下用モータ63が設けられており、この上下用モータ63の回転軸に取り付けられている駆動プーリ65と前述のボールネジ49の下端部に取り付けられている従動プーリ67はベルト69により連結されている。
図6および図7を参照するに、ピッキングロボット43のベースプレート71には、ガイドレールに沿って上下移動するスライダが取り付けられており、また、前述のボールネジ49に螺合するボールナット73(図5参照)が取り付けられている。
従って、自走用モータ55がシャフト51を回転させることにより上下のピニオン53U、53Lが同期して回転するので、垂直状態を保持してガイドレール39U、39Lに沿って移動して、金型収納棚35の所望の水平位置に位置決めすることができる。また、上下用モータ63がボールネジ49を回転させることにより、ボールナット73の作用によりピッキングロボット43はガイドレール47に沿って上下移動するので、金型収納棚35の所望の上下位置に位置決めすることができる。
図6から図8を併せて参照するに、前記ピッキングロボット43のベースプレート71の前面(図6において紙面手前側面)上端部には水平移動用の駆動モータ75が設けられており、回転軸には駆動プーリ77が取り付けられている。この駆動モータ77の下方にはボールネジ79が前後方向(図6において左右方向)へ水平に設けられており、このボールネジ79の端部に取り付けられた従動プーリ81と駆動モータ75の駆動プーリ77にはベルト83が掛け回されている。
またベースプレート71の中部前面には、上下一対のガイドレール85が前後方向へ水平に設けられている。このガイドレール85には、スライダ87により前後方向(図6において左右方向)へ移動自在の可動ベース89が設けられており、この可動ベース89の上方には前述のボールネジ79に螺合するボールナット91が取り付けられている。
従って、駆動モータ75がベルト83を介してボールネジ79を回転すると、ボールナット91の作用により可動ベース89が前後方向(図6において左右方向)へ移動する。
前記可動ベース89の前面には、上端部にトッププレート93が水平方向に取り付けられ、下端部にはボトムプレート95が水平方向に取り付けられている。トッププレート93とボトムプレート95の間には一対のガイドシャフト97が設けられており、スライダ99により移動台101が上下移動自在に設けられている。
また、トッププレート93とボトムプレート95の間には外周面に上下方向のスプラインが形成された旋回軸103が鉛直方向に設けられて旋回自在となっており、この旋回軸103にはウォームホィール105が相対的に上下動自在且つ一体的に回転するように取り付けられている。一方、移動台101における下部には旋回用モータ107が設けられており、この旋回用モータ107の回転軸には駆動プーリ109が取り付けられている。
また、移動台101における旋回用モータ107の上側には図6における右側端部に従動プーリ111が取り付けられた回転軸113が設けられており、この従動プーリ111と旋回用モータ107の駆動プーリ109との間にはベルト115が掛け回されている。この回転軸113には前述のウォームホィール105に噛合するウォームギヤ117が取り付けられている。
また、前記旋回軸103の上端部には金型収納棚35に収納されているパンチPをクランプするためのパンチ出し入れアーム119が一定の高さ位置において旋回軸103と共に旋回自在に取り付けられている。また、移動台101にはダイDをクランプするためのダイ出し入れアーム121が旋回軸103と共に旋回自在に取り付けられている。
また、可動ベース89の前面におけるトッププレート93の下方にはブロック123が取り付けられており、このブロック1231にピストンロッド125の先端が固定されたシリンダ127の下面がダイ出し入れアーム121に固定されている。このシリンダ127の作用によりダイ出し入れアーム121を上段(図6において実線で示す位置)または下段(図6において二点鎖線で示す位置)に切り換えて、金型収納棚35に収納されている上下2個のダイD1、D2のうち所望の方を選択的にクランプできるようにしている。
従って、旋回用モータ107がベルト115を介して回転軸113を回転させると、ウォームギヤ117が回転してウォームホィール105を回転させ、旋回軸103を旋回させるので、パンチ出し入れアーム119は所定の位置で、またダイ出し入れアーム121はシリンダ127により切り換えた上段位置または下段位置において旋回する。
このように、パンチ出し入れアーム119によりパンチPを保持すると共にダイ出し入れアーム121によりダイDを保持して同時にパンチ・ダイセットの出し入れを行うので、パンチPおよびダイDの交換時間を短縮することができる。
図6および図8を参照してパンチ出し入れアーム119について説明する。なお、ダイ出し入れアーム121はまったく同様の構成なのでカッコ書きで示して、重複する説明は省略する。
パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)は前述の旋回軸3103と一体的に回転するように取り付けられた先端部が二股に分かれたクランパボディ129(クランパボディ131)を有しており、このクランパボディ127はパンチP(ダイD)の底面を下側から支持する。
また、クランパボディ127(クランパボディ129)の上側には、パンチP(ダイD)のパンチ交換用溝(ダイ交換用溝)をクランプするために、一対のクランプ爪133(クランプ爪135)が開閉中心137(開閉中心139)を中心にして開閉自在に設けられている。
各クランプ爪133(クランプ爪135)の後部(図8において右側部分)にはてこ部141(てこ部143)が張り出しており、てこ部141(てこ部143)の先端部(図8において右側先端)はリンク部材145、147(リンク部材149、151)を介して、開閉用シリンダ153(開閉用シリンダ155)のピストンロッド157(ピストンロッド159)の先端に連結されている。
従って、開閉用シリンダ153(開閉用シリンダ155)のピストンロッド157(ピストンロッド159)を押し出してクランプ爪133(クランプ爪135)を開いた状態でパンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を前進させてクランパボディ129(クランパボディ131)をパンチP(ダイD)の下側に挿入し、開閉用シリンダ153(開閉用シリンダ155)のピストンロッド157(ピストンロッド159)を引っ込めてクランプ爪133(クランプ爪135)を閉じてパンチP(ダイD)をクランプする。
次に、金型交換動作について説明する。まず、金型収納装置21から次に使用する金型を取り出したり、使用済みの金型を収納する動作について説明する。なお、パンチPの交換動作とダイDの交換動作はほとんど共通するものなので、ダイDについてはカッコ書きして重複する説明は省略する。
図3〜図5を参照するに、ピッキングロボット43を第1金型収納棚35Fの前面に設けられているガイドレール39U、39Lに沿って移動させると共に上下移動して、パンチ出し入れアーム119およびダイ出し入れアーム121を金型収納装置21の第1金型収納棚35Fまたは第2金型収納棚35Sに収納されている所望のパンチPおよびダイD1、D2に対応する位置に位置決めする。
図9を参照するに、第1金型収納棚35FからパンチP(ダイD)を取り出す場合には、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を旋回させて第1金型収納棚35Fの方向へ向けて前進させ(図9(A)参照)、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)のクランパボディ129(クランパボディ131)をパンチP(ダイD)の下側に挿入してクランプ爪133(クランプ爪135)によりパンチP(ダイD)を把持する。このとき、ダイ出し入れアーム121は、所望のダイDが金型収納棚35の上段にある場合にはシリンダ127により上段位置に位置決めし、下段にある場合には下段位置に位置決めしておく。
パンチP(ダイD)をクランプしたらパンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を途中位置まで後退(図9(A)において下方)させてパンチP(ダイD)を金型収納棚35から取り出し(図9(B)参照)、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を90度半旋回させる(図9(C)参照)。そして、再度パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を前進(図9(C)において上方)させると共にさらに90度(合計180度)旋回させる(図9(D)参照)。
これにより、第1金型収納棚35Fと第2金型収納棚35Sとの間隔Dを狭くすることが出来、省スペース化を図ることができる。なお、第2金型収納棚35Sから金型を取り出す場合には、上述した第1金型収納棚35Fから金型を取り出す場合のようにパンチ出し入れアーム119を反転させる必要はない。
そして、ピッキングロボット43を上下移動させると共にピッキングロボット43を移動させた後、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を後退させて把持しているパンチP(ダイD)を金型受け渡し位置T(図10参照)に位置決めする。
一方、使用済みの金型を収納する際には、上述した取り出す場合とは反対に、図10に示されているように、金型受け渡し位置Tにおいてパンチ交換シャトル161(ダイ交換シャトル163)から使用済みのパンチP(ダイD)をピッキングロボット43が受け取り、第1金型収納棚35Fあるいは第2金型収納棚35Sの所望の位置に位置するように移動させ、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を旋回させると共に前進させてパンチP(ダイD)を金型収納棚35に入れてパンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を開いてパンチP(ダイD)をアンクランプする。
次に、ピッキングロボット43により取り出されたパンチPおよびダイDをパンチプレス1に搬入する動作について説明する。なお、パンチPの搬入動作とダイDの搬入動作はほとんど共通するものなので、以後の説明において共通する部分についてはパンチPの搬入動作について説明し、ダイDについてはカッコ書きすることとする。
図4、図10および図11を参照するに、ピッキングロボット43のパンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)に把持されて第2金型収納棚35Sと並ぶ位置に設けられている金型受け渡し位置Tに位置決めされたパンチP(ダイD)に対して、パンチ交換シャトル161(ダイ交換シャトル163)のパンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)の2個の第1,第2パンチ保持部169、171(第1,第2ダイ保持部173、175)のうち空の方(例えば第2パンチ保持部171(第2ダイ保持部175))を位置決めし(図11(A)参照)、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)に把持されているパンチP(ダイD)のパンチ交換用溝(ダイ交換用溝)にパンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)の第2パンチ保持部171(第2ダイ保持部175)を挿入する(図11(B)参照)。そして、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)をアンクランプしてパンチP(ダイD)を受け取る。金型出し入れ装置は対向して配置されているラックの間において移動し、前側のラックと並ぶ位置に設けられている金型受け渡し位置おいて金型出し入れ装置と金型交換装置との間の受け渡しが行われるので、金型収納装置の省スペース化を図ることができる。
次に、パンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)が、金型収納装置21に収納するパンチP(ダイD)を保持している場合には、パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を後退させると共にパンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)を横方向(図11(C)において下方)へ移動させて第1パンチ保持部169(第1ダイ保持部173)を、空になったパンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)の前方へ位置決めする(図11(C)参照)。
パンチ出し入れアーム119(ダイ出し入れアーム121)を前進させてパンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)の第1パンチ保持部169(第1ダイ保持部173)に保持されているパンチP(ダイD)をクランプして後退する(図11(D)参照)。
そして、新しいパンチP(ダイD)を把持したパンチ交換シャトル161(ダイ交換シャトル163)をパンチプレス1方向へ移動させ、移動する間にパンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)を180度旋回してパンチプレス1側にパンチP(ダイD)を位置決めする。
そして、さらにパンチ交換シャトル161(ダイ交換シャトル163)を移動させて、パンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)を金型交換位置Kに位置決めする。
従って、狭いスペースでも金型を取り出してパンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)に受け渡しを行うことができる。また、ピッキングロボット43は、パンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)が金型交換位置Kの方へ移動している間に次の金型を準備して待機することができるので、金型交換時間の短縮化を図ることができる。また、パンチ交換ハンド165(ダイ交換ハンド167)は、パンチ交換シャトル161(ダイ交換シャトル163)金型交換装置の前後移動中に前後方向に旋回するので、旋回のために時間を要しない。
このため、金型交換に要される時間を短縮化することができる。
前記外段取り装置25は、図12および図13に示されいるように、図4において第2金型収納棚35Sの左側に設けられている。枠組みされたフレーム177が立設されている。このフレーム177は上下フレーム177U、177Dと左右フレーム177L、177Rさらに中間フレーム177Mとから構成されている。そして、上下フレーム177U、177Dと右フレーム177Rと中間フレーム177Mとの前部には開閉用ドア179が取り付けられていて、図12に示されているように、前側に開閉でき金型収納装置21に出入りてきるものである。すなわち、作業者が必要に応じて金型収納装置21に入って前記ピッキングロボット43の保守点検などが行われるようになっている。
前記上下フレーム177U、177Dと左フレーム177Lと中間フレーム177Mとで構成されたフレーム内に図13に示されているように、パンチP、ダイDを入庫あるいは出庫せしめる入庫ステーション181あるいは出庫ステーション183が備えられている。そして、例えば入庫ステーション181が上側に、出庫ステーション183が下側に配置されている。
上記構成により、作業者が外部より例えば1個のパンチP、2個のダイDを入庫ステーション181に入庫せしめると、上述したピッキングロボット43の動きにより、第1、第2金型収納棚35F、35Sの空いている所定の棚に自動的に収納せしめることができると共に、第1、第2金型収納棚35F、35Sの棚に収納されている不必要になった例えば1個のパンチP、2個のダイDは上述したピッキングロボット43の動きにより、出庫ステーション181に自動的に入れられる。その結果、作業者がこの出庫ステーション183にり外部へ取り出すことができる。
従って、使用金型ラックの金型の出し入れを簡単な構成で行うことを可能にして、パンチプレスの稼働率の向上を図るものである。
また、これらの外段取り装置25に対するピッキングロボット43の動作は、パンチプレス1に金型を搬入、搬出するためのパンチ交換シャトル161(ダイ交換シャトル163)との間でピッキングロボット43が金型の受け渡しを行っていないピッキングロボット43の待機時間に行われる。これらの動作の制御は操作パネル31および操作パネル32の制御装置により行われ、パンチング加工を中断することなく、使用金型ラックである第1、第2金型収納棚35F、35Sよりの金型の出し入れをパンチング加工中でも行うことができる。
なお、入庫ステーション181と出庫ステーション183を上下に配置した構成としたが、各々入庫・出庫ステーションを複数設けても良い。この場合ピッキングロボット43による出庫ステーションへの挿入および作業者による取り出し、並びに入庫ステーションへの作業者による入庫が一度に行うことができ作業効率の向上を図ることができる。
また、入庫ステーションと出庫ステーションを共通として1つ設置することも可能である。
なお、この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。
1 パンチプレス
21 金型収納装置
23 金型交換装置
25 外段取り装置
33 棚(金型収納部)
35 金型収納棚(使用金型ラック)
43 ピッキングロボット(金型出し入れ装置)
71 ベースプレート
89 可動ベース
119 パンチ出し入れアーム
121 ダイ出し入れアーム
177 フレーム
181 入庫ステーション
183 出庫ステーション
P パンチ
D ダイ
PD パンチ・ダイセット
21 金型収納装置
23 金型交換装置
25 外段取り装置
33 棚(金型収納部)
35 金型収納棚(使用金型ラック)
43 ピッキングロボット(金型出し入れ装置)
71 ベースプレート
89 可動ベース
119 パンチ出し入れアーム
121 ダイ出し入れアーム
177 フレーム
181 入庫ステーション
183 出庫ステーション
P パンチ
D ダイ
PD パンチ・ダイセット
Claims (2)
- パンチプレスに対して着脱交換するためのパンチとダイを出し入れ自在に支持する金型収納部を上下複数段および左右複数列に備えた使用金型ラックを設け、この使用金型ラックの前側に左右移動自在且つ上下動自在の金型出し入れ装置を設け、この金型出し入れ装置に前記金型収納部に支持されたパンチ、ダイを保持自在のパンチ出し入れアームおよびダイ出し入れアームを設け、前記使用金型ラックの近傍に外段取り装置を設け、この外段取り装置に収納された金型と前記使用金型ラックに収納された金型とを前記金型出し入れ装置で出し入れが行われるべく構成されていることを特徴とする金型収納装置。
- 前記外段取り装置が入庫用ステーションと出庫用ステーションとを備えていることを特徴とする請求項1記載の金型収納装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005005330A Pending JP2006192457A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | 金型収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006192457A (ja) |
-
2005
- 2005-01-12 JP JP2005005330A patent/JP2006192457A/ja active Pending
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