JP2006191941A - 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 実行中の演出について、エラー前とエラー後の状態を完全一致させて復元し、遊技者に違和感を与えないと共に、遊技機の開発期間の短縮及び開発費用の軽減を図る。
【解決手段】 演出表示データの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、前記演出表示データの前記表示部66への出力を継続維持したまま、前記エラー表示データを前記表示部に出力して、当該エラー表示データに基づくエラー表示を前記表示部に優先的に表示させ、遊技機の異常が解消された場合には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部66の表示を、演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、音声、画像、発光体の点滅などにより、演出その他の表示を行うことができる表示部を有し、遊技機の作動等に異常が生じた場合には、前記表示部を用いてエラー警告表示を行うことができるように形成した遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機、例えばスロットマシンやパチンコ遊技機では、音声、画像表示装置を用いた動画、ランプ等の電飾の点滅などにより、遊技に付随する演出、例えば入賞、当選の報知、ボーナスゲームなど有利遊技中であることの報知を行うように形成されている。そして、これらの表示部(スピーカ、画像表示装置、ランプ)は、遊技中に遊技機のエラーが発生した場合のエラー報知に利用されることもある(特許文献1参照)。このような場合、前記表示部で演出を実行中であるときには、実行中の演出に係るデータ(音声データや画像データ)を記憶させた後、演出に係る表示を停止させてからエラー表示を行い、エラー解除によりエラー前の状態に復元する場合には、エラー表示前に記憶しておいたデータに基づきエラー前の状態を再構築するようにしていた(特許文献2参照)。
特開2003−190599(段落0070) 特開2004−201959(段落0011、0070)
しかし、遊技機の演出は、音声、画像、ランプの点滅を同期させた複雑なものになる傾向があるとともに、物語性など連続性を有する演出が行われる場合が多いので、エラー前とエラー後で復帰させる状態が異なり、遊技者に違和感を与えているという問題点があった。また、このような違和感を感じさせることなく状態を復元しようとすると、エラー後に状態を再構築するためのプログラムも複雑化し、遊技機の開発に時間と費用が費やされるという問題点があった。
そこで、請求項1乃至4記載の発明は、実行中の演出について、エラー前とエラー後の状態を完全一致させて復元し、遊技者に違和感を与えないと共に、開発期間の短縮及び開発費用の軽減を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
なお、請求項5又は6記載の発明は、上記した請求項1乃至4記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム又はその遊技機用プログラムを記録した記録媒体を提供しようとするものである。
本願発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技の制御及び遊技状態の報知その他の遊技に関する演出を制御するための制御装置(20)を有し、前記制御装置(20)からの出力信号に基づき遊技者に向かって所定の表示を行うための表示部(表示装置66)を備え、前記表示部(66)に演出表示を行わせることにより演出を実行可能に形成されているとともに、遊技機の異常を検知した場合には、前記表示部(66)を用いて、遊技機に異常が発生していることを報知するエラー表示を行わせるようにした遊技機に係る。
本発明は、例えばスロットマシンなどの遊技機に用いることができ。遊技機としては、上記以外にも、遊技を行うための遊技装置(例えば複数の回転リール(40)を備えたリールユニット(60)など)や、遊技装置を作動させるための操作装置(例えばスタートスイッチ(30)やストップスイッチ(50))、遊技媒体を投入するための投入装置(メダル投入口(14)やメダルセレクター)などを有していてもよい。
ここで、前記制御装置(20)としては、遊技を制御するための遊技制御装置(21)と、演出を制御するための演出制御装置(22)を設けてもよい。
またここで、表示部(66)とは、演出に係る表示やエラー表示を行うことができる装置であって、画像を表示する液晶表示部や発光体の点灯など視覚に訴える表示を行うことができるものや、スピーカ(69)などの聴覚に訴える表示を行うことができるものの他、振動により報知を行うことができる手段を含む。そして、「演出表示」とは、入賞や有利遊技の開始などの遊技状態の報知や、BGMなどを含み、「エラー表示」とは、画像表示部に「!」のような所定の警告マークやブラインドを表示することや、7セグメント表示部に「E1」などの文字・記号を表示することや、所定の警告音を発声させることを含む。
表示部(66)は複数あってもよく、複数の表示部(66)全てを用いて前記エラー表示が行われてもよいし、複数の表示部(66)の一部を用いてエラー表示が行われるようにしてもよい。なお、本発明の表示部(66)は、演出表示用にもエラー表示用にも共通して使用されることが前提であって、エラー表示専用の表示部(例えばエラー時のみ点滅する非常ランプ)は含まない。
「遊技機の異常」とは、例えば遊技媒体の投入や、遊技媒体、賞品の払い出しに関する遊技機の物理的な不具合(メダル詰まり、ホッパータンク内にメダルが無くなったなど)、制御基板の不具合、不正防止用の検知装置の作動、などが含まれる。「遊技機の異常」は、所定の検知手段や不正監視手段の検知に基づいて制御装置(20)が判定する。
また、本発明では、前記制御装置(20)は、演出表示を行わせるための演出表示データと、エラー表示を行わせるためのエラー表示データとを有し、演出実行時には前記演出表示データを前記表示部(66)に出力し、遊技機の異常検知時には前記エラー表示データを前記表示部(66)に出力する。そして、前記演出表示データの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、前記演出表示データの前記表示部(66)への出力を継続維持したまま、前記エラー表示データを前記表示部(66)に出力して、当該エラー表示データに基づくエラー表示を前記表示部に優先的に表示させ、遊技機の異常が解消された場合には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部(66)の表示を、演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させることを特徴とする。
ここで、「演出表示データの前記表示部(66)への出力を継続維持したまま」とは、実行中の演出に係る演出表示データの出力を停止しないことであって、換言すれば、制御装置の演出実行制御を担当している制御部では、演出が依然として実行中であると判断していることを意味する。そして、「エラー表示を優先して前記表示部(66)に表示」とは、表示部(66)に演出表示データが出力されているにもかかわらず、当該演出表示データに基づく演出表示をおこなわせないようにし、演出表示データと並行して表示部(66)に出力されているエラー表示データに基づくエラー表示のみが表示されるように処理することである。具体的には、演出表示データに基づく音声のボリュームのみを消音したり、演出表示データの上層にエラー表示データを重ねて表示させたり、スイッチの切り替えにより演出表示データの出力信号が表示部(66)に入力されないようにすることなどが含まれる。
(作用)
本発明において、演出実行中、すなわち演出表示データが表示部(66)に出力されているときに、遊技機に異常が発生した場合には、演出表示データの出力と並行してエラー表示データが表示部(66)に出力される。このとき、演出表示データに基づく表示が表示部(66)に表示されないような制御が行われ、表示部(66)にはエラー表示データに基づくエラー表示のみが行われる。遊技機の異常が解除された場合には、エラー表示データの表示部(66)への出力を停止することにより、もとから出力されている演出表示データに基づく演出表示が復活する。
このように、本発明によれば、エラー発生時に演出を中断させるのではなく、遊技者は見えない(聞こえない)が継続的に演出表示が実行されている状態とさせているため、エラーが解除されてエラー表示が消された際には、実行中の演出表示がそのまま表示されるので不自然さが無く、遊技者に違和感を与えることがない。また、音声、画像、発光体の点滅が同期している演出においては、演出表示再開時に各表示の整合性をとるために特別な復帰プログラムを用いなくとも、それらの同期を保ったまま演出を再開させることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記表示部(66)として、サウンドデータに基づく音声を発声可能な音声出力装置を備え、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記音声出力装置を用いてエラー表示を行うように形成されている。そして、前記制御装置(20)は、前記演出表示データとして演出サウンドデータを、前記エラー表示データとして警告音データをそれぞれ有し、前記演出サウンドデータの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出サウンドデータの音声出力装置への出力を継続維持したたまま、前記警告音データを音声出力装置に出力するとともに演出サウンドデータに基づく演出サウンドを消音して、警告音データに基づく警告音のみを発声させ、遊技機の異常が解消された場合には、前記警告音データの出力を停止するとともに前記演出サウンドの消音を停止して、演出サウンドの発声を復帰させることを特徴とする。
本発明以下、請求項4までの発明は、表示部(66)を具体的に特定するとともに、エラー表示を優先的に表示させる方法を具体的に明示したものである。
ここで、「音声出力装置」とは、スピーカ(69)を含み、複数のサウンドデータに基づく音声を同時に発声可能に形成されていてもよい。例えば、音声発声器Aからサウンド1が発声され、音声発声器Bからサウンド2を発声可能に形成されていてもよいし、一つの音声発声器から、複数のサウンドデータに基づく音声を合成して発声可能に形成されていてもよい。
また、「少なくとも前記音声出力装置を用いてエラー表示を行う」とは、音声出力装置以外の表示部(66)を用いてエラー表示が可能であってもよいことを意味するものである。
そして、「演出サウンドを消音」することには、演出サウンドデータに基づく演出サウンドのボリュームをゼロにすることのほか、演出サウンドデータの出力信号回路を遮断して、制御装置(20)から演出サウンドデータは出力されているが音声発生装置が当該信号を受信しないようにして、演出サウンドを聞こえなくすることを含む。従って、「消音を停止」には、演出サウンドのボリュームをゼロから元に戻すことと、演出サウンドデータの出力信号回路を復帰させることの双方が含まれる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記表示部(66)として、複数の画像データに基づく画像を重層的に表示可能な画像表示装置を備え、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記画像表示装置を用いてエラー表示を行うように形成されている。そして、前記制御装置(20)は、前記演出表示データとして演出画像データを、前記エラー表示データとして警告画像データをそれぞれ有し、前記演出表示データの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出表示データの画像表示装置への出力を継続維持したたまま、前記警告画像データを出力して、演出表示データに基づく演出画像の上側に警告画像データに基づく警告画像を表示させ、遊技機の異常が解消された場合には、前記警告画像データの出力を停止して、演出画像のみの表示を復帰させることを特徴とする。
ここで、「画像表示装置」には、液晶表示装置を含み、「複数の画像データに基づく画像を重層的に表示可能」とは、一つの画像データに基づく画像の上に、他の画像データに基づく画像を重ねて表示することができることを意味する。例えば、一つの画面が複数のレイヤーで構成されており、上層のレイヤーに出力される画像データが優先的に表示されるようになっているものを含む。
そして、「演出画像の上側に警告画像データに基づく警告画像を表示」には、演出画像の上側に警告画像を重ねて、下側にある演出画像を全て見えなくさせることの他、演出画像の一部を見えなくさせることを含む。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記表示部(66)として、発光体を点滅させることにより文字図形その他の表示を表示可能な発光表示装置を備え、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記発光表示装置を用いてエラー表示を行うように形成されている。そして、前記制御装置(20)は、前記演出表示データとして演出点滅パターンデータを、前記エラー表示データとして警告点滅パターンデータをそれぞれ有し、前記演出点滅パターンデータの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出点滅パターンデータの発光表示装置への出力を継続維持したたまま、前記警告点滅パターンデータを出力するとともに前記演出点滅パターンデータの出力信号回路を遮断して、演出点滅パターンデータに基づく演出発光パターンに代えて警告点滅パターンデータに基づく警告点滅パターンを表示させ、遊技機の異常が解消された場合には、警告点滅パターンデータの出力を停止するとともに前記演出点滅パターンデータの出力信号回路の遮断を解除して、演出点滅パターンの表示を復帰させることを特徴とする。
ここで、「発光表示装置」には、電球や発光ダイオードを内蔵した電飾や、ドットマトリックス表示器、7セグメント表示器を含む。そして、「文字図形その他の表示」とは、ドットマトリックス表示器や7セグメント表示器で文字、数字、図形を表示することの他、電飾を所定のパターンで順次点滅させることにより特定の報知を行うものを含む。すなわち、「点滅パターンデータ」には、文字、数字、図形を表示させるためのデータと、点灯、消灯の順序やタイミングを変化させるためのデータの双方を含む。
また、「演出点滅パターンデータの出力信号回路を遮断」するとは、演出点滅パターンデータ信号と警告点滅パターンデータ信号の双方を入力可能な信号切り替え装置を用いて、警告点滅パターンデータ信号を入力した場合には、出力信号を演出点滅パターンデータ信号から警告点滅パターンデータ信号に切り替えることを含む。そして、「出力信号回路の遮断を解除」とは、警告点滅パターンデータ信号の入力が停止した場合に、前記信号切り替え装置により出力信号を演出点滅パターンデータ信号に切り替えることを含む。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、遊技機を、遊技を制御するための遊技制御手段、遊技機の異常を検知した場合にはエラー信号を出力し、遊技機の異常が解消された場合には前記エラー信号の出力を停止するエラー制御手段(140)、演出表示データを、遊技者に向かって所定の表示を行うための表示部(66)に出力して、遊技状態の報知その他の遊技に関する演出表示を行わせるための演出実行手段(150)、前記エラー信号出力時には、エラー表示データを前記表示部(66)に出力し、前記演出表示データの前記表示部(66)への出力を継続維持させたまま、前記エラー表示データを前記表示部(66)に出力して、当該エラー表示データに基づくエラー表示を前記表示部(66)に優先的に表示させ、前記エラー信号停止時には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部(66)の表示を、前記演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させるためのエラー表示制御手段(160)、として機能させるための遊技機用プログラムである。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
前記遊技制御手段は、例えば遊技装置としての回転リール(40)の作動を制御したり、当選か否かの当選判定の抽選を行ったり、遊技機が所定の状態になった場合に賞品等の払い出しを行わせたりすることができるものである。
前記表示部(66)は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、遊技機の筐体に備えられたスピーカ(69)やランプ(68)や液晶表示装置とすることができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、遊技に関わる表示(例えばスタートスイッチの操作により回転リールが回転するような図柄を表示するもの)とは別に、動画や飾り部の発光などにより遊技に付随する演出表示を行うための表示部を形成することができる。
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
(作用)
本発明によれば、エラー発生時に演出を中断させるのではなく、遊技者は見えない(聞こえない)が継続的に演出表示が実行されている状態とさせているため、エラーが解除されてエラー表示が消された際には、実行中の演出表示がそのまま表示されるので不自然さが無く、遊技者に違和感を与えることがない。また、音声、画像、発光体の点滅が同期している演出においては、演出表示再開時に各表示の整合性をとるために特別な復帰プログラムを用いなくとも、それらの同期を保ったまま演出を再開させることができる。
なお、本発明は、前記表示部(66)として、複数のサウンドデータに基づく音声を同時に発声可能な音声出力装置を少なくとも設け、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記音声出力装置を用いてエラー表示を行うように形成し、前記制御装置(20)は、前記演出表示データとして演出サウンドデータを、前記エラー表示データとして警告音データをそれぞれ有し、前記演出サウンドデータの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出サウンドデータの音声出力装置への出力を継続維持したたまま、前記警告音データを音声出力装置に出力するとともに演出サウンドデータに基づく演出サウンドを消音して、警告音データに基づく警告音のみを発声させ、遊技機の異常が解消された場合には、前記警告音データの出力を停止するとともに前記演出サウンドの音量を元に戻して、演出サウンドの発声を復帰させるように形成することができる。
また、前記表示部(66)として、複数の画像データに基づく画像を重層的に表示可能な画像表示装置を少なくとも設け、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記画像表示装置を用いてエラー表示を行うように形成し、前記制御装置(20)は、前記演出表示データとして演出画像データを、前記エラー表示データとして警告画像データをそれぞれ有し、前記演出表示データの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出表示データの画像表示装置への出力を継続維持したたまま、前記警告画像データを出力して、演出表示データに基づく演出画像の上側に警告画像データに基づく警告画像を表示させ、遊技機の異常が解消された場合には、前記警告画像データの出力を停止して、演出画像のみの表示を復帰させるように形成することができる。
あるいは、前記表示部(66)として、複数の発光体を点滅させることにより文字図形その他の表示を表示可能な発光表示装置を少なくとも設け、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記発光表示装置を用いてエラー表示を行うように形成し、前記制御装置(20)は、前記演出表示データとして演出点滅パターンデータを、前記エラー表示データとして警告点滅パターンデータをそれぞれ有し、前記演出点滅パターンデータの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出点滅パターンデータの発光表示装置への出力を継続維持したたまま、前記警告点滅パターンデータを出力するとともに前記演出点滅パターンデータの出力信号回路を遮断して、演出点滅パターンデータに基づく演出発光パターンに代えて警告点滅パターンデータに基づく警告点滅パターンを表示させ、遊技機の異常が解消された場合には、警告点滅パターンデータの出力を停止するとともに前記演出点滅パターンデータの出力信号回路を開通させて、演出点滅パターンの表示を復帰させるように形成することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、遊技機を、遊技を制御するための遊技制御手段(70,80)、遊技機の異常を検知した場合にはエラー信号を出力し、遊技機の異常が解消された場合には前記エラー信号の出力を停止するエラー制御手段(140)、演出表示データを、遊技者に向かって所定の表示を行うための表示部(66)に出力して、遊技状態の報知その他の遊技に関する演出表示を行わせるための演出実行手段(150)、前記エラー信号出力時には、エラー表示データを前記表示部(66)に出力し、前記演出表示データの前記表示部(66)への出力を継続維持させたまま、前記エラー表示データを前記表示部(66)に出力して、当該エラー表示データに基づくエラー表示を前記表示部(66)に優先的に表示させ、前記エラー信号停止時には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部(66)の表示を、前記演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させるためのエラー表示制御手段(160)、として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、請求項5に記載の遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(作用)
本発明によれば、上記した請求項5記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下のような効果を奏する。
すなわち、請求項1乃至4記載の発明によれば、実行中の演出について、エラー前とエラー後の状態を完全一致させて復元し、遊技者に違和感を与えないと共に、開発期間の短縮及び開発費用の軽減を図ることができる遊技機を提供することができる。
また、請求項5又は6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム又はその遊技機用プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図10は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図2はスロットマシンの外観正面図、図3乃至図5はスロットマシンの動作の概略を示すフロー、図6及び図7はエラー表示処理の流れを示すフローである。また、図8及び図10は音声及びランプ点滅パターンの信号出力を示すタイムチャート図、図9は画像表示の一例を示す図である。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。この図柄表示窓13の側方には、演出用の画像等を表示するための演出表示部67が設けられている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、ランプ68やスピーカ69等の表示装置66を制御するためのものである。遊技制御装置21及び演出制御装置22の詳細については後述する。
ここで、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置することができる。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、図柄表示窓13の下方に位置するスイッチであって、貯留(クレジット)メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、一定枚数(例えば50枚)の投入メダルを、予め遊技機内部に貯留しておくものである。クレジットされているメダル数は、特に図示しないがクレジット表示部に表示され、ベットスイッチ16の操作によりこの表示が減算表示されるようになっている。また、クレジット表示部の表示が最大クレジット数に達するまでは、入賞による払い出しメダルがメダル払い出し口から払い出される代わりに、クレジット表示部の表示が加算表示され、払い出しメダルが自動的に投入された扱いとなるようになっている。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に位置するスイッチであって、クレジットとして貯留されている投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の操作を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66(演出表示部67及びランプ68及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(表示装置66)
表示装置66は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、表示装置66は、演出表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
演出表示部67は、画像表示装置であって、図2に示すように、図柄表示窓13の側方及び上方に設けられた窓部であり、液晶表示装置を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。ランプ68は、発光表示装置であって、表示窓12の周囲に形成された半透明のカバー内部に電球や発光ダイオードを設けたものであり、所定の点灯、点滅パターンにより入賞等を報知するためのものである。スピーカ69は、音声出力装置であって、入賞音やBGMなどの音声を発声するためのものである。
ここで、発光表示装置としては、前記ランプ68の他に、例えば回転リール40のリールドラム内部に設置され内側からリールテープ42を照明するためのバックライトを設けてもよい。そして、このバックライトの点滅パターンにより、当選の報知等の演出が行われるようにしてもよいものである。
また、前記スピーカ69は、複数の演出サウンドデータに基づく演出サウンドが同時に発声されるようになっている。例えば、BGMのサウンドを発声させながら、同時にストップスイッチ50等の操作音を発声させることができるようになっている。
なお、本実施の形態においては、スロットマシン10に所定のエラーが生じた場合には、上記演出表示部67及びランプ68及びスピーカ69により、エラー警告表示を行うことができるようになっているが、この詳細については後述する。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(6)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)リール制御手段120
(5)入賞判定手段130
(6)エラー制御手段140
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(6)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の所定の有効入賞ライン上(入賞となるために有効な図柄の並びを示すライン・図示せず)に、予め設定された当選役に係る図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴う小役当選と、遊技メダルの払い出しは無いが遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選と、小役当選及び再遊技当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選とを備えている。
そして、当選判定の抽選結果がいずれかの当選役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、所定の当選フラグが成立中に、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、所定の入賞ライン上に揃うことを条件に入賞し、メダルの払い出しや、遊技者に有利な特別遊技が行われるように形成されている。
ここで、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがあり、原則として、当該当選役の入賞により消滅するものである。ただし、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別当選態様(例えば特別当選図柄である「7」が三つ揃う)と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段90
(2)特定遊技制御手段100
なお、特別遊技制御手段80としては、上記手段に限られず、他の手段を有していても構わない。
(特定導入遊技制御手段90)
特定導入遊技制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段100)
特定遊技制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の特定図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(JACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かのJACゲームが最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回のJAC入賞か、或いは最大12回のJACゲームの終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に係わる抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
なお、上記当選判定テーブル113は、スロットマシン10の遊技仕様の設定や、賭け枚数ごとに、抽選確率の異なるものが複数設けられている。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(リール制御手段120)
リール制御手段120は、スタートスイッチ30の操作信号に基づいて回転リール40を回転させるとともに、当選抽選手段110の当選判定結果に基づいて、ストップスイッチ50の操作に基づく回転リール40の回転停止を制御するためのものである。ここで、停止制御とは、ストップスイッチ50を押した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄を基準図柄として、基準図柄から回転方向に5コマ移動した時の図柄までの範囲で回転リール40を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選判定結果に基づいて決定するものである。
具体的には、当選判定の抽選において何らかの当選役が当選したときには、その当選に対応した図柄(当選図柄)が極力有効入賞ライン上に停止するように、それ以外の図柄が停止しないように制御を行い、前記5コマの範囲内で停止図柄を決定することとなる。何らかの当選役が当選したときには、当該当選に対応して当選フラグが成立するので、その成立した当選フラグの有無及び種類に従って、停止させるべき図柄を5コマの範囲内で極力停止するように制御(引き込み制御)し、停止させるべきでない図柄が停止しないように制御(蹴飛ばし制御)するものである。
(入賞判定手段130)
入賞判定手段130は、当選抽選手段110の抽選結果及び回転リール40の停止図柄に基づいて、入賞処理を行わせるためのものである。すなわち、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選しており、当該当選に係る当選図柄が所定の有効入賞ライン上に揃って停止している場合には、入賞信号を出力するするように形成されている。
入賞信号は、種々の手段に送出される。例えば、入賞信号を受信したホッパーユニット65は所定枚数のメダルを払い出し、演出制御装置21は入賞演出を実行させる。また、再遊技入賞信号を受信した通常遊技制御手段70は再遊技を、特別入賞信号を受信した特別遊技制御手段80は特別遊技を、それぞれ開始する。
(エラー制御手段140)
エラー制御手段140は、スロットマシン10の作動その他の遊技に関する異常を検知した場合には、所定のエラー信号を出力してスロットマシン10の作動のうち必要な作動を停止させるとともに、エラーが解消した場合には、エラー解除信号を出力してスロットマシン10の作動を元に戻すためのものである。
そして、エラー制御手段140は、次の(1)(2)の手段を有している。
(1)エラー判定手段141
(2)エラー解除手段142
(エラー判定手段141)
エラー判定手段141は、スロットマシン10のエラーの有無を判断して、エラー信号を出力するためのものである。
ここで、スロットマシン10がエラーとなる場合とは、投入メダルや払い出しメダルがセレクター内部や通路内で詰まった場合、ホッパーユニット65の貯留メダルが無くなった場合あるいはホッパーユニット65の隣に設置してあるオーバーフロータンクが満杯になった場合、メインCPUに不具合が発生した場合、その他不正防止に関する設定に基づく場合(例えば入賞信号なしにホッパーが作動している場合)などである。これらは、それぞれの構成部品から出力される諸信号の有無や異常に基づき判断される。
エラー判定手段141は、エラー発生を検知した場合には、エラー信号を出力する。エラー信号の出力に基づいて、スロットマシン10では所定の作動制限(例えば操作スイッチの無効化)が行われると共に、演出制御装置21の制御によるエラー表示が行われる。
(エラー解除手段142)
エラー解除手段142は、スロットマシン10のエラーの原因が取り除かれた場合に、エラー解除信号を出力するためのものである。ここで、「エラー解除信号」は「エラー信号」を停止させるための信号であって、エラー信号の出力停止により、エラー状態が解消する。これにより、スロットマシン10はエラー発生前の状態に復帰する。
なお、本実施の形態においては、以下に述べるように、エラー発生時に実行中の演出については、エラー表示により中断されることなく内部で更新され、エラーの復帰時には、エラー前と継続した演出が行われるように形成されている。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技に付随する演出、エラー表示その他の表示を行わせるためのものであり、具体的には、表示装置66を作動を制御するものである。そして、演出制御装置22は、図1に示すように、以下の手段を備えている。
(1)演出実行手段150
(2)エラー表示制御手段160
なお、演出制御装置22としては、上記以外の手段を有していても構わない。
(演出実行手段150)
演出実行手段150は、表示装置66に所定の演出表示をおこなわせるためのものである。
具体的には、演出実行手段150は、複数の演出データを記憶しているとともに、特に図示しないが、所定条件に応じて実行すべき演出の演出データを選択決定するための演出決定手段と、選択決定した演出データを表示装置66に出力するための演出データ出力手段を有している。ここで、演出データとしては、スピーカ69から出力する音声に係る演出サウンドデータ、演出表示部67に表示する画像に係る演出画像データ、ランプ68の点灯、点滅パターンに係る演出用点滅パターンデータ、が挙げられる。
そして、遊技制御装置21からの諸信号、例えば特定の当選役が入賞した場合の入賞信号、特定の当選フラグが成立した場合のフラグ成立信号、特定の遊技が開始された場合の遊技開始信号などに基づいて、実行すべき演出のデータを選択し、当該データを表示装置66に出力して、所定の演出表示を行わせるものである。
(エラー表示制御手段160)
エラー表示制御手段160は、スロットマシン10の作動や設定などに異常が発生した場合に、表示装置66に所定のエラー表示をおこなわせるためのものである。
具体的には、エラー表示制御手段160は、遊技機に異常が発生していることを報知するためのエラー表示データを記憶しているとともに、特に図示しないが、当該エラー表示データを表示装置66に出力するためのエラー表示データ出力手段を有している。ここで、エラー表示データとしては、スピーカ69に出力する警告音データ、演出表示部67に出力する警告画像データ、ランプ68に出力する警告用点滅パターンデータ、が挙げられる。
そして、エラー制御手段140からのエラー信号受信を契機に、エラー表示データを表示装置66に出力して、所定のエラー表示を行わせるものである。
さらに、本実施の形態においては、エラー表示制御手段160は、前記演出実行手段150により演出が実行されている場合にエラー信号を受信した場合に、演出実行手段150から出力されている演出データの更新を停止させることなく、表示装置66にエラー表示をさせるために、以下の(1)乃至(3)の手段を有している。
(1)ボリューム調整手段161
(2)表示画像調整手段162
(3)点灯制御手段163
(ボリューム調整手段161)
ボリューム調整手段161は、演出実行中にスピーカ69から発声されている演出サウンドを、警告音の発声に変えるためのものである。
すなわち、ボリューム調整手段161は、図8に示すように、エラーが発生した場合には、演出実行手段150が出力している演出サウンドデータに係る演出サウンドのボリュームをゼロにして、警告音データを出力する。このため、エラー中は、実際には演出サウンドも警告音も発声されているが、スピーカ69からは警告音のみが聞こえることとなる。
一方、エラーが解除された場合には、警告音データの出力を停止して、演出サウンドのボリュームをもとに戻す。これにより、再び演出サウンドがスピーカ69から聞こえるようになる。
なお、本実施の形態においては、演出サウンドのボリュームをゼロにすることより演出サウンドを消音するようにしているが、例えば制御装置20とスピーカ69の間に、演出サウンドデータ信号及び警告音データ信号を受信可能に形成されているとともにスピーカ69に出力されるサウンドデータ信号を切り替え可能な信号出力切り替えスイッチを設け、エラー発生時にはスピーカ69に出力される信号を演出サウンドデータ信号から警告音データ信号に切り替えるようにしてもよい。このように形成しても、制御装置20から演出サウンドデータが出力されているにもかかわらず、スピーカ69からは警告音のみが聞こえるようにすることができる。そして、エラーが解消した場合には、警告音データのり出力が停止されると共に、前記信号出力切り替えスイッチが出力信号を警告音データ信号から演出サウンドデータ信号に切り替え、再び演出サウンドがスピーカ69から聞こえるようになる。
(表示画像調整手段162)
表示画像調整手段162は、演出実行中に演出表示部67に表示されている演出表示画面を、エラー警告画面に変えるためのものである。
ここで、液晶表示装置からなる演出表示部67に表示させるための、演出画像データとしては、例えば図9(A)に示すように、背景画像データXと、アニメーション(動画)画像データYとが設けられていて、図9(B)に示すように、背景画像データXの上層にアニメーション画像データYを重ねることにより、演出表示画面が構成されるようになっている。この場合、重なった画像データの下側は表示されない。なお、特に図示しないが、上記以外の画像データや文字データが重ねて表示される場合もある。
一方、エラー表示制御手段160は、エラー表示用の警告画像データZとして、例えば図9(A)に示すような画像データを有している。そして、表示画像調整手段162は、エラーが発生した場合には、図9(B)に示すように、演出表示画面の上側に警告画像データZを被せることにより、演出用画像データを覆い隠すようにしているものである。このため、エラー中は、実際には演出表示画面の演出表示も継続的に表示されているが(例えばアニメーション動画は動いている)、演出表示部67にはエラー表示画面しか見えないこととなる。エラーが解除された場合には、警告画像データZを消去することにより、覆われていた演出画像データが表出し、演出表示部67には表示実行中の演出表示画面が表示されるようになる。この際、画像による演出が物語性を有するものであった場合には、エラー前に表示されていた場面からエラー中に物語が進行して、展開の進んだ場面が表示される。
なお、本実施の形態では、警告画像データZが演出用画像データを全て覆い隠すように形成してあるが、警告画像データが演出用画像データの一部、例えば中央部分に重なってその部分を覆うようになっていてもよい。要は、エラーであることが表示により視認できる程度に、警告画像データが画面上を占拠していればよい。
(点灯制御手段163)
点灯制御手段163は、演出実行中にランプ68で表示されている演出に係る点滅表示を、エラー警告用点滅表示に変えるためのものである。
ここで、制御装置20とランプ68の間には、特に図示しないが、点滅パターンデータに基づく複数の点滅パターン信号(具体的には、演出用点滅パターン信号と、警告用点滅パターン信号)を受信可能に形成されているとともに、ランプ68に出力される点滅パターン信号を切り替え可能な信号出力切り替えスイッチが設けられている。そして、この信号出力切り替えスイッチは、演出中は、図10に示すように、演出点滅パターンデータに基づく演出用点滅パターン信号をランプ68に出力している。そして、エラーが発生した場合には、点灯制御手段163の制御に基づきスイッチが切り替えられて、演出用点滅パターン信号の代わりに、警告点滅パターンデータに基づく警告用点滅パターン信号を出力する。このため、エラー中は、実際には演出用点滅パターン信号も継続的に出力されているが、信号出力切り替えスイッチにより当該信号がランプ68に到達せず、代わりに警告用点滅パターン信号が出力されるので、ランプ68は警告用点滅パターンを表示することとなる。
一方、エラーが解除された場合には、点灯制御手段163は、警告用点滅パターン信号の出力を停止するとともに、信号出力切り替えスイッチを切り替えて、演出用点滅パターン信号をランプ68に出力させる。これにより、ランプ68では、再び、演出点滅パターンが表示されることになる。
なお、本実施の形態では、発光表示装置として、発光体の点滅パターンにより報知を行うランプ68を設けたが、例えばドットマトリックスや7セグメントLEDで文字、数字、図形を表示する発光表示装置を設けた場合には、これらの表示パターンを制御する演出用点滅パターン信号が設けられることとなる。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図3乃至図6に示したフローを用いて説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ106に進む。
ステップ106において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。入賞でない場合には、そのまま遊技が終了する。入賞の場合には、次のステップ107に進む。
ステップ107において、入賞処理が行われる。すなわち、小役入賞の場合にはメダル払い出し処理が、リプレイ入賞の場合には次遊技の開始処理が、BB、RB入賞の場合には、BB、RBゲームへの移行処理が行われる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。すなわち、停止制御選択手段が所定の設定データを選択する。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ104の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としてもよい。
次に、エラー表示制御手段160の行うエラー表示制御について、図6及び図7のフローに基づき説明する。図6は、エラー発生時のエラー表示処理を示し、図7はエラー解除時のエラー表示解除処理を示すものである。
まず、図6のステップ400において、エラー信号を受信したかどうかを判断する。エラー信号を受信した場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、演出実行手段150が演出を実行中かどうかを判断する。すなわち、演出実行手段150が表示装置66に所定の演出データを出力しているかどうかを判断する。演出実行中でない場合には、次のステップ402に進む。
ステップ402において、スピーカ69からエラー警告音を発声させ、演出表示部67にエラー警告画面を表示させ、ランプ68によりエラー警告点滅表示をおこなわせる。なお、これらエラー表示は、すべてを行うようにしてもよいし、いずれか1つ又は2つを行うようにしてもよい。そして、エラー表示制御を終了する。
前記ステップ401において、演出実行中である場合には、ステップ403に進む。
ステップ403において、スピーカ69から出力されている演出サウンドのボリュームをゼロにして、エラー警告音を発声させる。そして、次のステップ404に進む。
ステップ404において、演出表示部67の液晶表示の上に警告画像を重ねて、エラー警告画面表示を行う。そして、次のステップ405に進む。
ステップ405において、ランプ68に出力されている演出用点滅パターン信号を警告用点滅パターン信号に代えて、演出点滅パターンを警告点滅パターンに変更する。そして、エラー表示処理を終了する。
なお、上記ステップ402はについては、演出実行中でない表示装置66についてのみ有効であって、例えばスピーカ69と演出表示部67により演出が行われており、ランプ68による演出が行われていない場合には、ランプ68についてのみ適用すればよい。また、上記ステップ403〜405については、演出中に使用されている表示装置66に係るステップのみ有効であって、例えばランプ68による演出が行われていない場合には、ステップ405を飛び越して制御を行えばよい。
続いて、図7のステップ500において、エラー解除信号を受信したかどうか、換言すれば、エラー信号が停止したかどうかを判断する。エラー解除信号を受信した場合には、次のステップ501に進む。
ステップ501において、演出実行手段150が演出を実行中かどうかを判断する。演出実行中でない場合には、次のステップ502に進む。
ステップ502において、スピーカ69から発声されているエラー警告音を停止させ、演出表示部67に表示されているエラー警告画面を停止させ、ランプ68により表示されているエラー警告点滅表示を停止させる。なお、このステップは、エラー表示がされている表示装置66についてのみ有効である。そして、エラー表示制御を終了する。
前記ステップ501において、演出実行中である場合には、ステップ503に進む。
ステップ503において、スピーカ69に出力されている警告音データを停止してスピーカ69から発声されているエラー警告音を停止させ、演出サウンドのボリュームを復元する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、エラー警告画面を消去して、演出表示画面を表示させる。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、ランプ68に出力されている警告用点滅パターン信号を演出用点滅パターン信号に代えて、点滅パターンを演出用点滅パターンに変更する。そして、エラー表示解除処理を終了する。
なお、上記ステップ503〜505については、警告表示用に使用されている表示装置66に係るステップのみ有効である。
このように、本実施の形態によれば、表示装置66でエラー表示を行う場合、演出実行中の状態を維持したまま、表示のみエラー表示に変えるようにしているので、実行中の演出データを記憶して演出を中断し、エラー解除後に記憶されたデータから続きの演出を再構築する場合と比べると、開発機種ごとにエラー復帰処理のプログラムを実装する必要が無くなるため、開発時間の短縮、開発費の軽減を図ることができる。
また、静的演出(動画や点滅パターンでないもの)については、エラー前の表示と、エラー解除後の表示を同一にすることができるので、遊技者が困惑することもなく、動的演出(例えばアニメーション動画)であって音声、画像が同期している演出については、復帰後の音声と画像を完全に一致させることができ、遊技者に違和感を与えることもない。
なお、本実施の形態においては、演出及びエラー表示を行う表示部として、音声、画像、発光体の点滅を用いた表示装置66を設けたが、表示部としてはこれに限られず、例えばパネルなど物の振動を用いて所定の報知を行うことができる表示部などを設けてもよいものである。
ところで、このスロットマシン10は、遊技機を、遊技を制御するための遊技制御手段、遊技機の異常を検知した場合にはエラー信号を出力し、遊技機の異常が解消された場合には前記エラー信号の出力を停止するエラー制御手段(140)、演出表示データを、遊技者に向かって所定の表示を行うための表示部(66)に出力して、遊技状態の報知その他の遊技に関する演出表示を行わせるための演出実行手段(150)、前記エラー信号出力時には、エラー表示データを前記表示部(66)に出力し、前記演出表示データの前記表示部(66)への出力を継続維持させたまま、前記エラー表示データの出力に基づくエラー表示を優先して前記表示部(66)に表示させ、前記エラー信号停止時には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部(66)の表示を、前記演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させるためのエラー表示制御手段(160)、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
さらに、前記遊技用プログラムを記憶した記憶媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記表示部(66)は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、遊技機の筐体に備えられたスピーカ(69)やランプ(68)や液晶表示装置とすることができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、遊技に関わる表示(例えばスタートスイッチの操作により回転リールが回転するような図柄を表示するもの)とは別に、動画や飾り部の発光などにより遊技に付随する演出表示を行うための表示部を形成することができる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも利用できることは言うまでもない。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、エラー表示制御手段のエラー表示処理を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態であって、エラー表示制御手段のエラー表示解除処理を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態であって、音声のボリューム出力を示すタイムチャート図である。 本発明の実施の形態であって、画像表示の具体例を示す図である。 本発明の実施の形態であって、ランプの点滅パターンの信号出力を示すタイムチャート図である。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 65 ホッパーユニット
66 表示装置 67 演出表示部
68 ランプ 69 スピーカ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 特定導入遊技制御手段 100 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段(図柄抽選手段) 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段 115 判定テーブル変更手段
120 リール制御手段 130 入賞判定手段
140 エラー制御手段 141 エラー判定手段
142 エラー解除手段 150 演出実行手段
160 エラー表示制御手段 161 ボリューム調整手段
162 表示画像調整手段 163 点灯制御手段

Claims (6)

  1. 遊技の制御及び遊技状態の報知その他の遊技に関する演出を制御するための制御装置を有し、
    前記制御装置からの出力信号に基づき遊技者に向かって所定の表示を行うための表示部を備え、
    前記表示部に演出表示を行わせることにより演出を実行可能に形成されているとともに、遊技機の異常を検知した場合には、前記表示部を用いて、遊技機に異常が発生していることを報知するエラー表示を行わせるようにした遊技機において、
    前記制御装置は、
    演出表示を行わせるための演出表示データと、エラー表示を行わせるためのエラー表示データとを有し、
    演出実行時には前記演出表示データを前記表示部に出力し、遊技機の異常検知時には前記エラー表示データを前記表示部に出力し、
    前記演出表示データの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出表示データの前記表示部への出力を継続維持したまま、前記エラー表示データを前記表示部に出力して、当該エラー表示データに基づくエラー表示を前記表示部に優先的に表示させ、
    遊技機の異常が解消された場合には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部の表示を、演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示部として、サウンドデータに基づく音声を発声可能な音声出力装置を備え、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記音声出力装置を用いてエラー表示を行うように形成され、
    前記制御装置は、
    前記演出表示データとして演出サウンドデータを、前記エラー表示データとして警告音データをそれぞれ有し、
    前記演出サウンドデータの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出サウンドデータの音声出力装置への出力を継続維持したたまま、前記警告音データを音声出力装置に出力するとともに演出サウンドデータに基づく演出サウンドを消音して、警告音データに基づく警告音のみを発声させ、
    遊技機の異常が解消された場合には、前記警告音データの出力を停止するとともに前記演出サウンドの消音を停止して、演出サウンドの発声を復帰させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記表示部として、複数の画像データに基づく画像を重層的に表示可能な画像表示装置を備え、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記画像表示装置を用いてエラー表示を行うように形成され、
    前記制御装置は、
    前記演出表示データとして演出画像データを、前記エラー表示データとして警告画像データをそれぞれ有し、
    前記演出表示データの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出表示データの画像表示装置への出力を継続維持したたまま、前記警告画像データを出力して、演出表示データに基づく演出画像の上側に警告画像データに基づく警告画像を表示させ、
    遊技機の異常が解消された場合には、前記警告画像データの出力を停止して、演出画像のみの表示を復帰させることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記表示部として、複数の発光体を点滅させることにより文字図形その他の表示を表示可能な発光表示装置を備え、遊技機の異常を検知した場合には、少なくとも前記発光表示装置を用いてエラー表示を行うように形成され、
    前記制御装置は、
    前記演出表示データとして演出点滅パターンデータを、前記エラー表示データとして警告点滅パターンデータをそれぞれ有し、
    前記演出点滅パターンデータの出力中に遊技機の異常が検知された場合には、当該演出点滅パターンデータの発光表示装置への出力を継続維持したたまま、前記警告点滅パターンデータを出力するとともに前記演出点滅パターンデータの出力信号回路を遮断して、演出点滅パターンデータに基づく演出発光パターンに代えて警告点滅パターンデータに基づく警告点滅パターンを表示させ、
    遊技機の異常が解消された場合には、警告点滅パターンデータの出力を停止するとともに前記演出点滅パターンデータの出力信号回路の遮断を解除して、演出点滅パターンの表示を復帰させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 遊技機を、
    遊技を制御するための遊技制御手段、
    遊技機の異常を検知した場合にはエラー信号を出力し、遊技機の異常が解消された場合には前記エラー信号の出力を停止するエラー制御手段、
    演出表示データを、遊技者に向かって所定の表示を行うための表示部に出力して、遊技状態の報知その他の遊技に関する演出表示を行わせるための演出実行手段、
    前記エラー信号出力時には、エラー表示データを前記表示部に出力し、前記演出表示データの前記表示部への出力を継続維持させたまま、前記エラー表示データを前記表示部に出力して、当該エラー表示データに基づくエラー表示を前記表示部に優先的に表示させ、前記エラー信号停止時には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部の表示を、前記演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させるためのエラー表示制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラム。
  6. 遊技機を、
    遊技を制御するための遊技制御手段、
    遊技機の異常を検知した場合にはエラー信号を出力し、遊技機の異常が解消された場合には前記エラー信号の出力を停止するエラー制御手段、
    演出表示データを、遊技者に向かって所定の表示を行うための表示部に出力して、遊技状態の報知その他の遊技に関する演出表示を行わせるための演出実行手段、
    前記エラー信号出力時には、エラー表示データを前記表示部に出力し、前記演出表示データの前記表示部への出力を継続維持させたまま、前記エラー表示データを前記表示部に出力して、当該エラー表示データに基づくエラー表示を前記表示部に優先的に表示させ、前記エラー信号停止時には、前記エラー表示データの出力を停止して、前記表示部の表示を、前記演出表示データの出力に基づく演出表示に復帰させるためのエラー表示制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体。
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