JP2006191266A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源投入時やチャンネル切換え時に記憶テーブルを参照することなく短時間で該当チャンネルに対応するTMCC情報を取得することができるデジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】 選局視聴するデジタル放送のチャンネルのデジタル放送信号を受信して復調する復調部と、チャンネル毎のTMCC情報を放送時間毎の番組に対応させて記憶するTMCC情報記憶テーブル17と、該TMCC情報記憶テーブル17に格納されているTMCC情報から現在時刻における各チャンネルのTMCC情報を抽出して格納するリアルタイムテーブル18と、該リアルタイムテーブル18に格納されているTMCC情報に基づいて前記復調部で復調された放送信号のデータ再生制御処理を行うデータ再生制御部15とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放送衛星や地上局から送信されるデジタル放送電波又はケーブルを利用して送信されるケーブルテレビを利用して放送されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置に関する。
この種のデジタル放送受信装置としては、例えばISDB−T規格のOFDM受信装置は、各放送局に対応させてTMCC情報を予めメモリにプリセットしておき、このTMCC情報にはTF周波数、ガードインターバル長情報、時間方向のインタリーブパターン情報、キャリア変調方式、畳み込み符号の符号化率が含まれており、ユーザが放送局を選択すると、制御回路がその放送局に対応したTMCC情報をメモリから読出し、受信動作開始と共に、読出したTMCC情報を各回路に与え、例えばガードインターバルやキャリア変調方式等の設定を行い、受信開始から音声又は映像等が出力されるまでの初期立ち上がり時間を短縮するようにした受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、BSデジタル放送の放送波を受信して伝送データを復調する復調部と、復調部により復調されたBSデジタル放送の伝送データを復号してトランスポートストリーム(TS)及びTMCC情報を出力する復号部と、TMCC情報に基づき復調部及び復号部を制御するTMCC制御部とを備え、TMCC制御部はTMCC情報が外部から入力されるポートを有し、外部から入力されたTMCC情報に基づき制御を行う外部TMCCモードと、上記復号部から出力されたTMCC情報に基づき制御を行う内部TMCCモードとを、外部からの設定に基づき切り換えるようにしたBSデジタル放送復調/復号装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−292121号公報(第1頁、図1) 特開2002−77765号公報(第1頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、制御回路がメモリにプリセットされた各放送局に対応させたTMCC情報を読出し、読出したTMCC情報を各回路に与えてガードインターバルやキャリア変調方式等の設定を行うものであるが、TMCC情報は各放送チャネルの各番組毎に異なるTMCC情報が設定され、各デジタル放送局全体のTMCC情報数が膨大なものとなり、選択されたチャンネルの現在時刻の番組に対応したTMCC情報を抽出するために時間が掛かるという未解決の課題がある。
また、上記特許文献2に記載された従来例にあっては、外部TMCCモードで外部から入力されたTMCC情報に基づきTMCC制御部で制御を行うようにしているが、TMCC情報を外部から与えるために、選択チャンネルとTMCC情報とを一致させる必要があり、選択チャネル情報を外部に出力して該当するTMCC情報を検索する必要があり、これに時間が掛かるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、電源投入時やチャンネル切換え時に記憶テーブルを参照することなく短時間で該当チャンネルに対応するTMCC情報を取得することができるデジタル放送受信装置を提供することを目的としている。
第1の発明に係るデジタル放送受信装置は、選局視聴するデジタル放送のチャンネルのデジタル放送信号を受信して復調する復調部と、チャンネル毎のTMCC情報を放送時間毎の番組に対応させて記憶するTMCC情報記憶テーブルと、該TMCC情報記憶テーブルに格納されているTMCC情報から現在時刻における各チャンネルのTMCC情報を抽出して格納するリアルタイムテーブルと、該リアルタイムテーブルに格納されているTMCC情報に基づいて前記復調部で復調された放送信号のデータ再生制御処理を行うデータ再生制御部とを備えていることを特徴としている。
この第1の発明では、TMCC情報記憶テーブルに各デジタル放送チャンネルの各放送時間毎の番組に対応するTMCC情報を記憶させておき、このTMCC情報記憶テーブルに記憶されているTMCC情報から現在時刻に対応する各チャンネルのTMCC情報を抽出してリアルタイムテーブルに格納することにより、このリアルタイムテーブルから選択視聴するチャンネルの番組に対応したTMCC情報を直ちに取得することができ、このTMCC情報に基づいてデータ再生制御処理を行うことにより、電源投入時やチャンネル選択時に音声情報及び映像情報を直ちに再生することができる。
また、第2の発明に係るデジタル放送受信装置は、第1の発明において、前記データ再生制御部は、選局視聴するデジタル放送のチャンネルが設定されたときに、設定されたチャンネル番号に基づいて前記リアルタイムテーブルを参照して選局視聴するチャンネルに対応したTMCC情報を選択し、選択したTMCC情報に基づいてデータ再生制御処理を行うように構成されていることを特徴としている。
この第2の発明では、選局視聴するデジタル放送のチャンネルが設定されたときに、選択されたチャンネル番号に基づいてリアルタイムテーブルを参照して選局視聴するチャンネルに対応TMCC情報を正確に選択することができる。
さらに、第3の発明に係るデジタル放送受信装置は、第2の発明において、リアルタイムテーブルはデジタル放送信号の受信を行っていないスタンバイ状態でも時刻に応じたTMCC情報記憶テーブルからTMCC情報の更新を行うので、スタンバイ状態が解除された直後から選択されたチャンネルに対応するTMCC情報を瞬時に取得することができる。
さらにまた、第4の発明に係るデジタル放送受信装置は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、前記TMCC情報記憶テーブルに記憶されているTMCC情報を更新するTMCC情報更新手段を有し、該TMCC情報更新手段は、前記復号部で復号した各チャンネル毎のTMCC情報とTMCC情報記憶テーブルに記憶されているTMCC情報とを比較し、両者が異なる場合に前記復号部で復号した各チャンネル毎のTMCC情報をTMCC情報記憶テーブルに更新するように構成されていることを特徴としている。
この第4の発明では、TMCC情報記憶テーブルが常時復号部で復号したチャンネル毎のTMCC情報とTMCC情報記憶テーブルに記憶されているTMCC情報とを比較し、両者が異なる場合に復号部で復号したチャンネル毎のTMCC情報をTMCC情報記憶テーブルに更新するので、常にTMCC情報記憶テーブルで常に最新のTMCC情報を格納することができる。
なおさらに、第5の発明に係るデジタル放送受信装置は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、前記TMCC情報更新手段は、デジタル放送データに多重化して所定期間のTMCC情報を一括して送信される一括TMCC情報を受信したときに、TMCC情報記憶テーブルを更新するように構成されていることを特徴としている。
この第5の発明では、TMCC情報更新手段で、デジタル放送に多重化して送信される所定期間例えば1日、1週、1カ月の一括TMCC情報をデジタル放送信号に多重化して送信するようにし、これをTMCC情報更新手段で受信することにより、TMCC情報を瞬時に更新することができ、TMCC情報更新時とチャネル切換時とが重なってTMCC情報記憶テーブルが更新されるまで待ち時間が生じる確率を少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示すブロック図であって、図中、1はデジタル放送受信装置であり、このデジタル放送受信装置1は、アンテナ2で受信したデジタル放送のRF信号が供給されるRF回路3を有する。このRF回路3は、局部発振器及びミキサ等から構成され、アンテナ2から供給されるRF信号をダウンコンバートしてIF信号に周波数変換する。ここで、RF回路3は局部発振器の局部発振周波数が後述するコントローラから入力されるユーザーにより選択されたチャンネルに応じた局部発振周波数に設定される。
RF回路3から出力されるIF信号は、A/D変換器4でデジタル信号に変換された後、デジタル直交復調回路5に供給され、このデジタル直交復調回路5で、所定のキャリア周波数fcのキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、Iチャンネル信号及びQチャンネル信号で構成されるベースバンドの時間領域のOFDM信号を高速フーリエ変換回路(FFT)6及び同期再生回路7に出力する。ここで、RF回路3、A/D変換器4、デジタル直交復調回路5及び高速フーリエ変換回路6で復調部が構成されている。
同期再生回路7では、直交復調された時間領域のOFDM信号からモードやガードインターバル長に応じて、OFDMシンボル同期信号を再生し、再生したOFDMシンボル同期信号を高速フーリエ変換回路6に供給する。
高速フーリエ変換回路6では、OFDM信号の内、ガードインターバルを除いた有効シンボルに相当する期間について高速フーリエ変換処理を実行することにより、OFDM多重を解き、放送信号とTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号とに分離し、TMCC信号を後述する同期再生回路に供給すると共に、放送信号をキャリア復調回路8に入力されて、このキャリア復調回路8で、放送信号をデータ系列の信号に変換して周波数デインタリーブ回路9に供給する。
この周波数デインタリーブ回路9では、送信側で周波数インタリーブされたデータを、そのインタリーブパターンに従ってデインタリーブ処理し、デインタリーブ処理したデータを時間デインタリーブ回路10に供給する。
この時間デインタリーブ回路10では、送信側で時間インタリーブされたデータを、インタリーブパターンに従ってデインタリーブ処理する。ISDB−T規格では、各モードでインタリーブパターンが5パターン定められている。例えば、モード1ではあれば、遅延補正シンボル数が0、28、56、112、224となるような、5つのパターンが規定されている。このデインタリーブするために用いられるインタリーブパターンは後述するコントローラ15の制御によって設定される。
時間デインタリーブ回路10から出力されるデータは、デマッピング回路11に供給される。このデマッピング回路11では、所定のキャリア変調方式に従ったデマッピング処理を行って、OFDM周波数領域信号の各サブキャリアに直交変調されているデータを復調する。ISDB−T規格では、キャリア変調方式としてDQPSK、QPSK、16QAM、64QAMの変調方式が規定されている。このデマッピング回路10では、デマッピング処理を行うために必要となるマッピングデータ等が後述するコントローラ15によって設定される。
このデマッピング回路11によって復調されたデータは、ビタビ復号及びリードソロモン復号を行う符号誤り訂正回路12に供給される。
この符号誤り訂正回路12では、送信側でパンクチュアード畳み込み符号で符号化されたデータをビタビ復号し、さらに外符号として付加されたリードソロモン符号を用いてエラー訂正処理を行ってから後段の例えばMPEG復号回路等に供給される。
一方、高速フーリエ変換回路6から出力されるTMCC信号は、フレーム抽出回路13に供給され、このフレーム抽出回路13でフレーム同期信号が抽出され、このフレーム同期信号が同期再生回路7に入力されると共に、TMCC信号がTMCC復号回路14に入力され、このTMCC復号回路14でTMCC情報が復号され、このTMCC情報がコントローラ15に入力される。このTMCC復号回路14では、OFDMシンボル内の所定のサブキャリア位置に挿入されているTMCC信号を抽出し、このTMCCに記述されている情報を復号する。TMCCには、テレビジョン放送システムのシステム識別情報、TMCC情報を切り替えるためのカウントダウン情報、緊急警報放送用起動フラグ、セグメント形式識別フラグ、キャリア変調方式、畳み込み符号化率、時間インタリーブパターン等の情報が記述されている。
コントローラ15は、TMCC復号回路14で復号されたTMCC情報が入力され、このTMCC情報をデジタル放送のチャンネル毎に放送時刻と共に格納する不揮発性メモリ16に記憶されたTMCC情報記憶テーブルを管理し、さらに、現在時刻における各チャンネルのTMCC情報を不揮発性メモリ16に形成したリアルタイムテーブルに抽出して、このリアルタイムテーブルに格納されている現在時刻におけるチャンネル毎のTMCC情報に含まれる各種情報に基づいて各回路の制御及び装置全体の制御を行う。
ここで、TMCC情報記憶テーブルは、図2に示すように、視聴可能なデジタル放送のチャンネルA,B,Cと、各チャンネルA〜チャンネルCの時刻毎の番組に対応するTMCC情報とがテーブル化されている。
また、リアルタイムテーブルは、図3に示すように、現在時刻におけるチャンネルA〜チャンネルCの現在番組に対応するTMCC情報が格納されている。
そして、コントローラ15で、図4に示すデータ再生処理を実行する。
このデータ再生処理は、図4に示すように、先ず、ステップS1で、デジタル放送受信装置1の電源がオフ状態であるスタンバイ状態であるか否かを判定し、スタンバイ状態であるときには、ステップS2に移行して、現在時刻をもとにTMCC情報記憶テーブルを参照して、現在時刻における視聴可能なデジタル放送の各チャンネルの放送番組に対応するTMCC情報を読出し、これをリアルタイムテーブルの各チャンネルのTMCC情報記憶領域に書き込むリアルタイムテーブル書込処理を実行してから前記ステップS1に戻り、デジタル放送受信装置1の電源がオン状態であるときにはステップS3に移行して、電源がオフ状態からオン状態となった電源投入時であるか否かを判定し、電源投入時であるときには、ステップS4に移行して、現在設定されているチャンネル番号Nを読込み、次いでステップS5に移行して、チャンネル番号Nに基づいてリアルタイムテーブルを参照して現在のチャンネル番号に対応するTMCC情報を読込んでからステップS6に移行する。
このステップS6では、読込んだTMCC情報に基づいてこれに含まれる各種情報に基づいて各回路の制御及び装置全体の制御を行う。すなわち、TMCC情報に含まれるセグメント形式識別情報によって、セグメントが作動変調部であるか同期変調部であるかを識別すると共に、テレビジョン放送システムのシステム識別情報によって、地上デジタル放送システム、地上デジタル音声放送システムを判断し、これらシステムに応じた復号処理を設定する。また、伝送パラメータを切り替えるためのカウントダウン情報に基づいて伝送パラメータの切り替えがあることを認識すると共に、カウントダウン情報に基づいて切り替えタイミングを認識する。さらに、緊急警報放送用起動フラグが“1”にセットされているときには緊急警報放送を受信するために電源を投入して起動状態とする。そして、伝送パラメータとしては、キャリア変調方式、畳み込み符号化率、インタリーブ長,セグメント数等が設定されており、キャリア変調方式をキャリア復調回路7に設定すると共に、畳み込み符号化率を符号誤り訂正回路11に設定し、時間インタリーブ長を時間デインタリーブ回路13に設定する。
次いで、ステップS7に移行して、TMCC復号回路14からTMCC情報の復号が完了して復号TMCC情報が入力されたか否かを判定し、復号TMCC情報が入力されていないときには前記ステップS2に移行し、復号TMCC情報が入力されたときちは、ステップS8に移行して、リアルタイムテーブル18から読出した記憶TMCC情報と復号TMCC情報とが一致するか否かを判定し、両者が一致する場合にはTMCC情報が変更されていないものと判断して前記ステップS2に移行し、両者が不一致であるときにはTMCC情報が変更されたものと判断してステップS9に移行する。
このステップS9では、復号TMCC情報に基づいて各回路を制御する制御処理を実行してからステップS10に移行して、TMCC情報記憶テーブルに格納されている現在時刻の該当チャンネル番号のTMCC情報を復号TMCC情報で書き換えてから前記ステップS2に移行する。
また、前記ステップS3の判定結果が電源投入時ではないときには、通常視聴時であると判断してステップS11に移行し、チャンネル切換えが行われたか否かを判定し、チャンネル切換えが行われていないときには前記ステップS2に移行し、チャンネル切換えが行われたときには、前記ステップS4に移行する。
この図5の処理のうちステップS1〜S6及びS11の処理がデータ再生制御部に対応し、ステップS7〜10の処理がTMCC情報更新手段に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、TMCC情報記憶テーブル17に、図2に示すように、視聴可能なデジタル放送のチャンネルに対応する各時刻の番組に対応するTMCC情報が格納されているものとする。
このとき、デジタル放送受信装置1が、電源がオフ状態でデジタル放送を視聴していないスタンバイ状態にあるものとすると、図5のデータ再生処理では、ステップS1からステップS2に移行して、現在時刻をもとにTMCC情報記憶テーブル17を参照して、該当時刻における視聴可能なデジタル放送の各チャンネルに対応するTMCC情報を読出し、これをリアルタイムテーブル18に書き込むリアルタイムテーブル更新処理を実行している。このため、リアルタイムテーブルに記憶されている各チャンネルのTMCC情報は常時現在時刻に対応したものとなっている。
このスタンバイ状態から、デジタル放送受信装置1の電源をオン状態として電源投入状態とすると、RF回路3で該当するチャンネルのデジタル放送電波を受信して、A/D変換器4でデジタル信号に変換した後、デジタル直交復調回路5でOFDM信号を復調し、高速フーリエ変換回路6で周波数領域のOFDM信号に変換してキャリア復調回路8に出力する。
このとき、図5の処理でステップS1からステップS3を経てステップS4に移行して、現在のチャンネル番号Nを読込み、次いで読込んだチャネル番号Nをもとにリアルタイムテーブル18を参照することにより、該当するチャンネル番号Nに対応するTMCC情報を瞬時に読出することができ、読出したTMCC情報に基づいて各回路及び装置全体を制御する。このため、TMCC復号回路14からTMCC情報が復号される前に、例えばキャリア復調回路8にキャリア変調方式を設定すると共に、時間デインタリーブ回路10に時間インタリーブ長を設定し、さらに符号誤り訂正回路12に畳み込み符号化率を設定して、高速フーリエ変換回路6から出力される放送信号を再生するデータ再生処理を直ちに開始することができ、同期再生回路7で同期を確立してからTMCC復号回路14でTMCC情報を復号するまでに要する立ち上げ時間を待つことなくデータ再生を行うことができる。
しかも、この際に、リアルタイムテーブルに現在時刻に対応する各チャンネルのTMCC情報が格納されているので、現在時刻を取込んで、現在時刻に基づいてTMCC情報記憶テーブルを参照して該当するTMCC情報を検索する場合に比較して検索時間を大幅に短縮することができ、電源投入時に直ちにデータ再生を行って、表示装置で画像情報を表示することができると共に、音声出力装置で音声情報を出力することができる。
その後、高速フーリエ変換回路6から出力される周波数領域におけるOFDM信号のうちのTMCC信号をフレーム抽出回路13に供給することにより、フレーム同期信号を抽出し、このフレーム同期信号を同期再生回路7に供給することにより、OFDMシンボル同期信号を再生し、これを高速フーリエ変換回路6に供給して同期を確立する。この同期を確立した状態で、TMCC復号回路14でTMCC情報が復号されることになり、この復号TMCC情報がコントローラ15に入力されると、このコントローラ15で実行する図4のデータ再生処理で、ステップS7からステップS8に移行し、TMCC情報記憶テーブル17から読出した記憶TMCC情報とTMCC復号回路14で復号された復号TMCC情報とを比較して、両者が一致する場合には、TMCC情報記憶テーブル17の書き換え処理を行うことなくステップS2に移行し、両者が不一致であるときには、ステップS9に移行して、復号TMCC情報に基づいて各回路を制御する制御処理を実行してからステップS10に移行して、現在時刻のTMCC情報記憶テーブルの該当チャンネルの記憶TMCC情報を復号TMCC情報に書き換えてTMCC情報記憶テーブルを更新してからステップS2に移行する。
その後、電源投入状態が継続され、且つチャンネル番号が切換えられない場合には、ステップS13からステップS11に移行してからステップS2に移行して、リアルタイムテーブルの書込処理が継続的に行われる。
その後、ユーザーが例えばリモコンを操作してチャンネル番号Nを切換えたときには、ステップS11からステップS4に移行して、チャネル番号Nを読込み、このチャンネル番号Nに基づいてリアルタイムテーブル18から該当チャンネルのTMCC情報を直ちに読出し、これに基づいて各回路を及び装置全体を制御することにより、TMCC復号回路14で復号TMCC情報を復号するまでの時間を待つことなく、切換えたチャンネル番号Nのデジタル放送を直ちに再生することができる。
このように、上記実施形態によれば、リアルタイムテーブルが常時更新されて現在時刻に相当する視聴可能なデジタル放送における各チャンネルのTMCC情報を格納しているので、このリアルタイムテーブルを参照することにより、現在時刻を意識することなく、TMCC情報を読出すことができ、記憶されたTMCC情報の読出しを瞬時に行うことができ、電源投入時やチャンネル切換え時にデータ再生処理を待ち時間なく迅速に行うことができる。
しかも、TMCC情報記憶テーブル17は、ユーザーがチャンネルを切換える毎に最新データに自動的に更新され、TMCC情報記憶テーブル17に記憶されているTMCC情報が更新される前に一時的にTMCC情報の不一致による待ち時間が発生することはあるが、TMCC情報の更新は頻繁に行われるものではないので、問題となることはない。
なお、上記実施形態においては、ユーザーがチャンネル切換えを行う毎に、TMCC記憶テーブル17にTMCC情報を更新する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図5に示すようにデジタル放送の送信側で、1日、1週間、1カ月等の任意の所定期間における各チャンネルのTMCC情報を一括TMCC情報として形成し、これをデジタル放送波に多重化して送信し、デジタル受信装置1で一括TMCC情報を受信処理してTMCC情報記憶テーブル17に一括記憶させるようにしてもよい。この場合に、デジタル放送受信装置1で、図6に示すように、多重化された一括TMCC情報を符号誤り訂正回路12に含まれるトランスポートストリーム(TS)再生回路21で再生し、MPEGデコーダ22でMPEG方式の伸張処理を行って復号し、復号した一括TMCC情報をコントローラ15に入力して、このコントローラ15で一括TMCC情報をTMCC情報記憶テーブル17に一括更新するようにしてもよい。この場合には、TMCC情報記憶テーブル17がチャンネル切換えにかかわらず最新状態に更新されるので、復号TMCC情報と記憶TMCC情報とが不一致となることを確実に回避して、電源投入時やチャンネル切換え時にデータ再生を迅速に開始することができる。しかも、データ再生処理で、記憶TMCC情報と復号TMCC情報とを比較する必要がなく、図4におけるステップS7〜S10の処理を省略してデータ再生処理を簡略化することができる。
また、上記実施形態においては、不揮発性メモリ16にTMCC情報記憶テーブル17及びリアルタイムテーブル18を形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他のハードディスク装置等の記憶装置に形成するようにしてもよく、またリアルタイムテーブル18についてはコントローラ15に内装するRAMに形成するようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示すブロック図である。 TMCC情報記憶テーブルの構成を示す説明図である。 リアルタイムテーブルの構成を示す説明図である。 コントローラで実行するデータ再生処理手順の一例を示すフローチャートである。 TMCC情報を一括送信する場合の概略構成図である。 一括TMCC情報を再生処理する処理回路を示すブロック図である。
符号の説明
1…デジタル放送受信装置、2…アンテナ、3…RF回路、4…A/D変換器、5…デジタル直交復調回路、6…高速フーリエ変換回路、7…同期再生回路、8…キャリア復調回路、9…周波数デインタリーブ回路、10…時間デインタリーブ回路、11…デマッピング回路、12…符号誤り訂正回路、13…フレーム抽出回路、14…TMCC復号回路、15…コントローラ、16…不揮発性メモリ、17…TMCC情報記憶テーブル、18…リアルタイムテーブル、21…トランスポートストリーム再生回路、22…MPEGデコーダ

Claims (5)

  1. 選局視聴するデジタル放送のチャンネルのデジタル放送信号を受信して復調する復調部と、チャンネル毎のTMCC情報を放送時間毎の番組に対応させて記憶するTMCC情報記憶テーブルと、該TMCC情報記憶テーブルに格納されているTMCC情報から現在時刻における各チャンネルのTMCC情報を抽出して格納するリアルタイムテーブルと、該リアルタイムテーブルに格納されているTMCC情報に基づいて前記復調部で復調された放送信号のデータ再生制御処理を行うデータ再生制御部とを備えていることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記データ再生制御部は、選局視聴するデジタル放送のチャンネルが設定されたときに、設定されたチャンネル番号に基づいて前記リアルタイムテーブルを参照して選局視聴するチャンネルに対応したTMCC情報を選択し、選択したTMCC情報に基づいてデータ再生制御処理を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記リアルタイムテーブルはデジタル放送信号の受信を行っていないスタンバイ状態でも時刻に応じたTMCC情報記憶テーブルからのTMCC情報の更新を行うように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記TMCC情報記憶テーブルに記憶されているTMCC情報を更新するTMCC情報更新手段を有し、該TMCC情報更新手段は、前記復号部で復号した各チャンネル毎のTMCC情報とTMCC情報記憶テーブルに記憶されているTMCC情報とを比較し、両者が異なる場合に前記復号部で復号した各チャンネル毎のTMCC情報をTMCC情報記憶テーブルに更新するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記TMCC情報更新手段は、デジタル放送データに多重化して所定期間のTMCC情報を一括して送信される一括TMCC情報を受信したときに、TMCC情報記憶テーブルを更新するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のデジタル放送受信装置。
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