JP2006189590A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 物理的な表示領域の大きさを様々に調整して拡張することができ、表示パネルを畳んだままの状態でもデータの表示が可能であって、表示領域を拡張した際に無駄な空白が生じにくい表示装置を提供すること。
【解決手段】 第一の表示パネル8と第二の表示パネル9の表示面を外側に向けて配備し、両者が完全に重合した状態では手前に位置する第一の表示パネル8にデータを表示する。また、第一の表示パネル8をスライド可能に装着し、第一の表示パネル8をスライドさせて第二の表示パネル9に対する重合位置を調整することで、物理的な表示領域の大きさ、つまり、目視可能な表示パネルの総面積を様々に調整して拡張する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の表示パネルをデータの表示領域として利用するようにした表示装置の改良に関する。
複数の表示パネルをデータの表示領域として利用するようにした表示装置としては、例えば、複数の表示パネルを併用してパーソナルコンピュータのデスクトップ画面を拡張するようにしたもの、あるいは、単一の表示データを複数の表示パネルに並列的に出力するようにしたもの(ミラーリング)等が公知である。これらのものは専らパーソナルコンピュータのオペレーティングシステムやアプリケーションソフトを利用して機能を実現したもので、表示装置自体は通常のCRTモニタや液晶ディスプレイ等を寄せ集めたものに過ぎない。
表示装置自体の構造に関する改良技術としては、2枚のLCDパネルの表示面を対向させてヒンジを介して開閉自在に枢着し、これらのLCDパネルを展開することでデータの表示領域を拡張するように構成した携帯型情報端末装置が特許文献1として既に提案されている。この携帯型情報端末装置の特徴は、LCDパネルを展開した際に2枚のLCDパネルの枢着部に生じる間隙を一方のLCDパネルのスライド動作によって解消し、これら2枚のLCDパネルからなる表示領域を実質的に一体の表示領域として表示制御を行う点にある。
このように、特許文献1に記載された携帯型情報端末装置では、2枚のLCDパネルを展開した状態でデータ表示を行うことを前提としているが、必ずしも、2枚のLCDパネルを展開した状態がデータの表示に適しているとは言えず、拡張された表示領域が有効に利用されない不都合が生じる場合がある。例えば、縦長のLCDパネルの長辺同士を枢着して表示領域を構成した場合、LCDパネルの展開によって更に広い横長の表示領域か得られるが、表示データが縦長の画像であったりすると、画像の表示スケールが表示領域の縦の長さによって規制されるので、展開したLCDパネルの横幅方向に大きな空白が生じてしまう。
また、特許文献1に記載された携帯型情報端末装置は、2枚のLCDパネルの表示面を対向させて開閉自在に枢着した構成であり、各LCDパネルの表示面はLCDパネルを折り畳んだ状態で完全な死角となるので、データを表示する際には必ずLCDパネルを展開しなければならず、実際にデータ表示に利用できるのは、LCDパネルを完全に展開した状態のみであり、物理的な表示領域の大きさを様々に調整することは全く不可能である。
特開2003−298700号公報
そこで、本発明の課題は、前記従来技術の不都合を改善し、複数の表示パネルの組み合わせにより物理的な表示領域の大きさを様々に調整して拡張することができ、また、表示パネルを畳んだままの状態でもデータの表示が可能であって、データの表示領域を拡張した際に無駄な空白が生じにくい表示装置を提供することにある。
本発明は、複数の表示パネルをデータの表示領域として利用するようにした表示装置であり、前記課題を達成するため、特に、
表示装置の本体に、表示面を外側に向けた第一の表示パネルと第二の表示パネルを厚み方向に重合して配備し、少なくとも一方の表示パネルが表示装置の本体に対してスライド可能に装着されていることを特徴とする構成を有する。
第一の表示パネルと第二の表示パネルの表示面を外側に向けて配備しているので、第一の表示パネルと第二の表示パネルが完全に重合した状態、つまり、表示パネルを畳んだままの状態であっても、手前に位置する表示パネルにデータを表示することができる。
また、少なくとも一方の表示パネルが表示装置の本体に対してスライド可能に装着されているので、この表示パネルをスライドさせて他方の表示パネルに対する重合位置を調整することで、データの物理的な表示領域の大きさ、つまり、目視可能な表示パネルの総面積を様々に調整して拡張することができ、この結果、データの表示領域を拡張した際に無駄な空白が生じるといった弊害も改善される。
更に、表示パネルが表示装置の本体に対してスライドする構成であるため、表示パネルを揺動させて開く場合と比べ、表示パネルに接続したケーブルの屈曲が穏やかとなり、実質的なケーブルの耐久性が向上するといったメリットがある。
また、この表示装置には、少なくとも、前記一方の表示パネル(スライドする側の表示パネル)が他方の表示パネルに完全に重合する位置と前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルから完全に分離する位置とに前記一方の表示パネルを選択的に位置決め可能な位置決め手段と、
前記他方の表示パネルに対する前記一方の表示パネルの相対位置を検知する位置検知手段と、
前記位置検知手段の検知結果に基き、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルに完全に重合した状態では手前に位置する表示パネル(スライドする側か否かに関わらず手前に位置する表示パネル)のみに対して表示制御を行う一方、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルから完全に分離した状態では前記一方の表示パネルと前記他方の表示パネルに対して独立的に表示制御を行う表示制御手段を併設することが望ましい。
このような構成を適用した場合、2つの表示パネルが完全に重合した状態では、手前に位置する表示パネル、つまり、実際に目視可能な表示パネルに対してのみ表示制御が行われるので、無駄な電力の消費が防止される。
また、2つの表示パネルが重合せずに完全に分離した状態では、これらの表示パネルを一体物と見做さずに、一方の表示パネルと他方の表示パネルに対して独立的に表示制御が行われるので、2つの表示パネルの間隙によって生じる違和感が解消される。
更に、前記位置決め手段に、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルと部分的に重合する位置で前記一方の表示パネルを任意に位置決めする位置決め機能を付与し、
前記表示制御手段には、前記位置検知手段の検知結果に基き、前記手前に位置する表示パネルおよび該手前に位置する表示パネルと重合しない部分の表示パネルの表示領域を複合して表示制御を行う縦横比調整機能を付与することが可能である。
このような構成を適用することで、2つの表示パネルが完全に重合した状態、および、2つの表示パネルが重合せずに完全に分離した状態に加え、一方の表示パネルが他方の表示パネルと部分的に重合する位置で前記一方の表示パネルを任意に位置決めすることが可能となり、データの物理的な表示領域の大きさ、要するに、目視可能な表示パネルの総面積を細かく調整できるようになる。2枚の表示パネルの一部が重合した状況下では、少なくとも、正面から表示パネルを目視した場合、第一の表示パネルと第二の表示パネルとの間の境目はなくなるので、手前に位置する表示パネルおよび該表示パネルと重合しない部分の表示パネルの表示領域を複合して表示制御を行うことで、両者を一体の表示領域として取り扱うことができる。従って、画像等のデータの縦横比に応じて2枚の表示パネルの重合状態、即ち、実質的な縦横比を調整することで、データの表示領域を有効に利用して無駄な空白の発生を防止することができる。
また、この表示装置の表示制御手段を双方向通信可能な情報処理装置に接続し、前記位置検知手段の検知結果に基き、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルから完全に分離した際に前記一方の表示パネルと前記他方の表示パネルの何れか一方に送信データを表示し、もう一方に受信データを表示するように構成することができる。
テレビ電話やチャット等では相手側の情報処理装置から送信された画像や文書等のデータ、および、こちらの情報処理装置から送信する画像や文書等のデータを同時に表示する必要が生じる場合があるが、送信データを表示する表示パネルと受信データを表示する表示パネルを併用することにより十分な表示領域を確保することができる。
より具体的には、前記情報処理装置を携帯電話とし、前記第一の表示パネルと前記第二の表示パネルを前記携帯電話の表示手段として前記携帯電話に一体的に組み込むことができる。
携帯電話等を始めとする携帯式の情報端末では表示手段の大きさが著しく制限されるが、第一の表示パネルと第二の表示パネルを利用して表示領域を拡張することによって表示手段の実質的な大型化が可能であり、特に、携帯電話をテレビ電話として利用する際の画像表示やチャットに際しての文書データの表示が改善される。
また、前記位置決め手段は、前記他方の表示パネルに対する前記一方の表示パネルの重合位置を設定するための重合位置設定手段と、前記一方の表示パネルが他方の表示パネルに完全に重合する初期位置に前記一方の表示パネルを保持するロック手段と、前記ロック手段が解除された段階で前記重合位置設定手段により設定された重合位置まで前記一方の表示パネルを移動させる付勢手段とによって構成することができる。
ロック手段の解除操作により予め重合位置設定手段で設定された重合位置に表示パネルを簡単に移動させることができるので、表示パネルの展開を素早く行うことができ、特に、携帯電話等を始めとする携帯式の情報端末のように頻繁に使用される装置に適する。
前述した第一の表示パネルと第二の表示パネルは液晶表示器によって構成することができる。
2枚の表示パネルを重合して配備する必要上、表示パネルの厚みが薄い液晶表示器等を表示パネルとして利用することが望ましい。
本発明の表示装置は、第一の表示パネルと第二の表示パネルの表示面を外側に向けて配備しているので、第一の表示パネルと第二の表示パネルが完全に重合した状態、つまり、表示パネルを畳んだままの状態であっても、手前に位置する表示パネルにデータを表示することができる。
また、少なくとも一方の表示パネルが表示装置の本体に対してスライド可能に装着されているので、この表示パネルをスライドさせて他方の表示パネルに対する重合位置を調整することで、データの物理的な表示領域の大きさ、つまり、目視可能な表示パネルの総面積を様々に調整して拡張することができ、データの表示領域を拡張した際に無駄な空白が生じるといった弊害も改善される。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明を適用した表示装置を一体的に組み込んだ携帯電話の一実施形態について示した正面図、図2は同実施形態の主要部の一部を構成する位置決め手段と位置検知手段の取り付け状態を示した平断面図、また、図3は其の側断面図である。
携帯電話1は双方向通信可能な情報処理装置の一種であり、図1に示されるように、筐体2上に操作パネル3とマイク4およびスピーカ5と送受信アンテナ6ならびにカメラ36と表示装置7を備える。ジャック37はスピーカとマイクを内蔵した図示しないヘッドセットを接続するためのもので、携帯電話1をテレビ電話等として使用する際に利用される。
表示装置7の主要部は、図3に示されるように、携帯電話1の表示手段として機能する液晶表示器からなる第一の表示パネル8と第二の表示パネル9とで構成され、このうち、第二の表示パネル9は、表示装置7の本体を兼ねる筐体2の一部を構成する背面側ケーシング10に形成された矩形状の凹部11に内嵌されるかたちで筐体2に一体的に固着されて組み込まれ、また、第一の表示パネル8は、筐体2の一部を構成する背面側ケーシング10と正面側ケーシング12との間の間隙に形成されたガイド溝13,14に沿って図3中の紙面垂直方向にスライド自在に保持されて筐体2に一体的に組み込まれている。
第一の表示パネル8と第二の表示パネル9は、何れも其の表示面を図3中で左側つまり表示装置7の本体を兼ねる筐体2を基準として表示面を外側に向けるかたちで厚み方向に重合して筐体2に装着され、第一の表示パネル8をスライドさせた状態で筐体2の正面から第二の表示パネル9が目視できるようになっている。また、ガイド溝13,14は、各々の底部に、背面側ケーシング10と正面側ケーシング12との間の間隙で形成されるスリット15,16を備える。なお、背面側ケーシング10の裏面側に形成された凹部17はバッテリー装着スペースであり、図示しないバッテリーパックが装着されるようになっている。
2つの表示パネルのうち筐体2に対してスライド可能に装着され且つ手前側に位置する一方の表示パネル、つまり、第一の表示パネル8には、図2に示されるようにして、舌片18,19が一体的に形成されている。舌片18はガイド溝13の底に形成されたスリット15をくぐって筐体2の内部空間に突出し、また、舌片19はガイド溝14の底に形成されたスリット16をくぐって筐体2の内部空間に突出している。
このうち一方の舌片18は、正面側ケーシング12に装着されたストッパ20に当接する当接部18aと、背面側ケーシング10に装着されたロックスイッチ21に係合する切欠部18bとを有し、図2に示されるように、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9と完全に重合する位置において、ロックスイッチ21の先端に設けられた楔状突起が切欠部18bに突入して第一の表示パネル8を初期位置に保持するようになっている。
ロックスイッチ21は手動操作によって図2中の上下方向に操作されるスライドスイッチであり、スプリング39により、先端の楔状突起を切欠部18bに突入させる方向に付勢されている。
ストッパ20は、操作部20aと縮径部20bおよび当接部20cによって一体に形成され、正面側ケーシング12に穿設されたスリット22に当接部20cを貫通させて取り付けられている。スリット22上には一定の間隔を置いて拡径部22b,22c,22dが形成され、これらの3つの位置の何れかにストッパ20を安定的に保持できるようになっている。
また、他方の舌片19は略L字型の断面形状を有し、図3に示されるように、その先端部が、筐体2の内部に配備された制御基板23を回り込むようにして、制御基板23の裏面側に延出している。
制御基板23と背面側ケーシング10との間には、背面側ケーシング10と一体に成形された突起24によってループ部分を軸支されると共に、其の一端を付勢力調整スイッチ26に係止された捩りコイルバネ25が配備され、捩りコイルバネ25の他端が舌片19の突起19aに係合して第一の表示パネル8を図2中の右から左に向かう方向に定常的に付勢している。
付勢力調整スイッチ26は、背面側ケーシング10の側面に穿設されたスリット27に取り付けられており、スリット27上に一定の間隔を置いて形成された拡径部27a,27b,27cの何れかの位置に安定的に保持されるようになっている。付勢力調整スイッチ26の取り付け構造に関しては前述したストッパ20の場合と実質的に同様である。
つまり、この実施形態においては、第一の表示パネル8を選択的に位置決めするための位置決め手段が、第一の表示パネル8の舌片18,19とストッパ20およびロックスイッチ21と捩りコイルバネ25で構成され、このうち、ロックスイッチ21の楔状突起および舌片18の切欠部18bが、第一の表示パネル8を初期位置に保持するロック手段として機能する。
また、ストッパ20および舌片18の当接部18aは、位置決め手段における重合位置設定手段として機能し、第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合位置を規制する。つまり、第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合位置は、ストッパ20がスリット22の拡径部22b,22c,22dの何れと嵌合しているかで決まり、例えば、ストッパ20をスリット22の拡径部22bに嵌合させた場合では、第一の表示パネル8が図2中の二点鎖線Bの位置までスライドした状態つまり第一の表示パネル8の右側2/3が第二の表示パネル9と重合した状態となり、また、ストッパ20をスリット22の拡径部22cに嵌合させた場合では、第一の表示パネル8が図2中の二点鎖線Cの位置までスライドした状態つまり第一の表示パネル8の右側1/3が第二の表示パネル9と重合した状態となり、更に、ストッパ20をスリット22の拡径部22dに嵌合させた場合では、第一の表示パネル8が図2中の二点鎖線Dの位置までスライドした状態、要するに、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離した図8のような状態となる。
従って、この実施形態の位置決め手段には、図1に示されるように第一の表示パネル8が第二の表示パネル9と完全に重合する位置に第一の表示パネル8を位置決めする機能と、図8のように第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離する位置に第一の表示パネル8を位置決めする機能に加え、更に、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9と部分的に重合する位置で第一の表示パネル8を任意の2箇所に位置決めする位置決め機能があることになる。
また、位置決め手段における付勢手段は捩りコイルバネ25によって構成され、図2に示される状態からロックスイッチ21が手動操作で下方に押されてロック手段が解除されると、第一の表示パネル8の舌片18に形成された切欠部18bからロックスイッチ21の楔状突起が離脱し、舌片19の突起19aを介して与えられる捩りコイルバネ25の付勢力により、重合位置設定手段で設定された重合位置、つまり、舌片18の当接部18aがストッパ20に当接する重合位置にまで第一の表示パネル8が移動することになる。
この際、第一の表示パネル8の移動速度は、付勢力調整スイッチ26の操作によって調整が可能である。つまり、付勢力調整スイッチ26をスリット27の拡径部27cに嵌合させた状態では初期状態における捩りコイルバネ25の弾性変形量が最大となるので第一の表示パネル8の移動速度は相対的に速く、また、付勢力調整スイッチ26を拡径部27bに嵌合させた状態(図2の状態)では初期状態における捩りコイルバネ25の弾性変形量が中程度となるので、第一の表示パネル8の移動速度は中速となり、更に、付勢力調整スイッチ26を拡径部27aに嵌合させた状態では初期状態における捩りコイルバネ25の弾性変形量は最小となって、第一の表示パネル8の移動速度が低速となる。
第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の相対位置を検知する位置検知手段は、図2に示されるように、スリット22に形成された拡径部22b,22c,22dの近傍に設置されたフォトカプラ等からなるセンサS1,S2,S3によって構成されている。これらのセンサS1,S2,S3は具体的には第一の表示パネル8に設けられた舌片18を検知する位置に配置されており、図2に示されるように、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9と完全に重合する初期位置ではセンサS1,S2,S3の全てからOFF信号が出力され、また、舌片18の当接部18aがスリット22上の拡径部22bに嵌合したストッパ20に当接した場合、つまり、第一の表示パネル8の右側2/3が第二の表示パネル9と重合した場合では、センサS1のみがONとなる。更に、舌片18の当接部18aがスリット22上の拡径部22cに嵌合したストッパ20に当接した場合、要するに、第一の表示パネル8の右側1/3が第二の表示パネル9と重合した場合ではセンサS2のみがON、また、舌片18の当接部18aがスリット22上の拡径部22dに嵌合したストッパ20に当接した場合、つまり、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離した図8のような状態ではセンサS3のみがONとなる。
図4は制御基板23上に配備された制御部28の要部を簡略化して示した機能ブロック図である。制御部28の主要部は、CPU29と、CPU29の動作プログラムを格納したROM30、および、送受信データの一時記憶に利用されるRAM31等によって構成される。RAM31は不揮発性のもので、電子メールの内容等の保存も可能である。
文字入力キーを兼ねるテンキー等によって構成される操作パネル3からの信号は入出力回路32を介してCPU29に読み込まれ、また、マイク4を介して入力される音声信号は、アンプ33と入出力回路32を介してCPU29に読み込まれる。何れの信号も、CPU29による信号処理を受けた後、送受信回路34および送受信アンテナ6を介して最寄の基地局に送信され、この基地局を介して他の携帯電話等に送信される。また、送受信アンテナ6および送受信回路34を介して入力された音声データはCPU29による信号処理を受けた後、入出力回路32およびアンプ35を介してスピーカ5に出力され、送受信アンテナ6および送受信回路34を介して入力された文字データや画像データは、CPU29による信号処理を受けた後、表示制御回路38を介して第一の表示パネル8や第二の表示パネル9に表示出力される。
携帯電話1をテレビ電話として利用する際には、カメラ36で所定周期毎に取り込まれる画像が入出力回路32を介してCPU29に読み込まれ、CPU29による信号処理を受けた後、送受信回路34および送受信アンテナ6を介して文字データや音声データと同様に最寄の基地局経由で他の携帯電話等に送信される。このように、携帯電話1をテレビ電話として利用する際には、筐体2に実装されたマイク4やスピーカ5に代えてジャック37に接続されたヘッドセットのマイクやスピーカが利用されることになるが、処理内容については本体内蔵のマイク4やスピーカ5を使用する場合と同様である。
また、携帯電話1には、基地局経由でインターネットに接続してホームページの画像を表示する機能、更には、文字データによる双方向通信いわゆるチャットを行う機能があるものとする。
また、この実施形態においては、位置検知手段として機能するセンサS1,S2,S3からのON/OFF信号が入出力回路32を介してCPU29に読み込まれるようになっている。
携帯電話1を全体的に制御するCPU29は表示装置7の表示制御手段を兼ね、このCPU29によって図7に示されるような4つのパターンの表示モードが選択的に実行されるようになっている。
図7(a)に示される表示モードAは、手前側に位置する表示パネルである第一の表示パネル8のみに対して表示制御を行う場合の表示態様であり、第二の表示パネル9は非作動の状態とされて通電を解除され、第一の表示パネル8のみが表示制御回路38を介してCPU29で駆動制御される。この場合の表示領域の大きさは全体として液晶表示器1枚分、例えば、Xドット×Yドットであり、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9に完全に重合した場合の表示態様に相当する。
図7(b)に示される表示モードBは、第一の表示パネル8の全表示領域と第二の表示パネル9の右側1/3の表示領域に対して表示制御を行う場合の表示態様である。この場合の表示領域の大きさは全体として液晶表示器4/3枚分、例えば、Xドット×4Y/3ドットであり、第一の表示パネル8の右側2/3が第二の表示パネル9に重合した場合の表示態様に相当する。つまり、手前側に位置する表示パネルである第一の表示パネル8の全表示領域と、第一の表示パネル8に重合しない部分の表示パネルの表示領域、要するに、第二の表示パネル9の右側1/3の表示領域を実質的に一体の表示領域と見做し、Xドット×4Y/3ドットの表示制御が行われることになる。
図7(c)に示される表示モードCは、第一の表示パネル8の全表示領域と第二の表示パネル9の右側2/3の表示領域に対して表示制御を行う場合の表示態様である。この場合の表示領域の大きさは全体として液晶表示器5/3枚分、例えば、Xドット×5Y/3ドットであり、第一の表示パネル8の右側1/3が第二の表示パネル9に重合した場合の表示態様に相当する。つまり、手前側に位置する表示パネルである第一の表示パネル8の全表示領域と、第一の表示パネル8に重合しない部分の表示パネルの表示領域、要するに、第二の表示パネル9の右側2/3の表示領域を実質的に一体の表示領域と見做し、Xドット×5Y/3ドットの表示制御が行われることになる。
図7(d)に示される表示モードDは、第一の表示パネル8の全表示領域と第二の表示パネル9の全表示領域に対して独立的に表示制御を行う場合の表示態様であり、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離した場合の表示態様に相当する。第一の表示パネル8の全表示領域と第二の表示パネル9の全表示領域に対して、各々、Xドット×Yドットの表示制御が行われることになる。
図5および図6は表示装置7の表示制御手段を兼ねるCPU29によって所定周期毎に繰り返し実行されるデータ表示切替処理の概略を示したフローチャートである。
携帯電話1の全体的な制御については既に公知であるので説明を省略し、ここでは表示装置7の表示態様の切替制御についてのみ説明する。
表示制御手段として機能するCPU29は、所定周期毎のデータ表示切替処理を開始した段階で、まず、携帯電話1の動作モードが通常モードとなっているか否かを判定する(ステップa1)。
ここでいう通常モードとは、例えば、電子メールの作成や受信した電子メールの表示およびインターネットに接続して行われるホームページの画像表示等であって、画像の双方向通信を必要とするテレビ電話モードおよび文字データの双方向通信を必要とするチャットモードを除く全ての動作モードである。
携帯電話1の全体的な制御は他のタスク処理で実行されており、携帯電話1の動作モードについては、動作モードの選択時にCPU29が前述した他のタスク処理においてRAM31にセットするモード判定フラグの値に基いて判定可能であるものとする。
ここで、ステップa1の判定結果が真となって携帯電話1の動作モードが通常モードであることが明らかとなった場合には、表示制御手段として機能するCPU29は、更に、位置検知手段として機能するセンサS3からの信号がONとなっているか否か、要するに、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離して図8のような状態となっているか否かを判定する(ステップa2)。
電子メールの作成や受信した電子メールの表示およびホームページの画像表示等を行う通常モードにおいては、基本的に、表示の対象となるデータは、作成中の電子メールや受信した電子メールのテキストあるいはホームページのテキストや画像データ等であり、送信データと受信データとを同時に表示する必要はなく、従って、表示領域を2分割するよりも、1画面内に一体的に表示する方が望ましい場合が多い。
よって、携帯電話1の動作モードが通常モードであるにも関わらずセンサS3からの信号がONとなっている場合、つまり、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離している場合には、CPU29は、取り敢えず、第二の表示パネル9を非作動とし、第一の表示パネル8のみに対してXドット×Yドットの表示制御を行う表示モードAを選択し(ステップa5)、第一の表示パネル8に「画面の分割を止めて別の表示モードを選択して下さい」等のアラームメッセージを表示した後(ステップa6)、センサS3からの信号がOFFとなるのを待つ待機状態に入る(ステップa7)。
第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離して図8のような状態となっている場合、ユーザは、ストッパ20の操作部20aを指で操作し、スリット22の拡径部22dに嵌合しているストッパ20を拡径部22cまたは拡径部22bの位置に嵌合させて第一の表示パネル8を部分的に第二の表示パネル9に重合させるか、あるいは、第一の表示パネル8の左端部を指で操作して図1に示される初期位置まで第一の表示パネル8を押し戻して第一の表示パネル8を完全に第二の表示パネル9に重合させることで、実質的な表示領域を一体化することができる。
このような操作を行うと、センサS3の位置から第一の表示パネル8の舌片18が図2中で右側に退避し、センサS3からの信号がOFFとなる。
ステップa7の判定処理でセンサS3からの信号がOFFとなったことを検知したCPU29は、次いで、位置検知手段として機能するセンサS2がONとなっているか否かを判定する(ステップa3)。
センサS2がONとなっている場合には、舌片18の当接部18aがスリット22上の拡径部22cに嵌合したストッパ20に当接していること、つまり、第一の表示パネル8が図2中の二点鎖線Cの位置までスライドして第一の表示パネル8の右側1/3が第二の表示パネル9と重合した状態にあることを意味するので、縦横比調整機能を備えた表示制御手段として機能するCPU29は、第一の表示パネル8の全表示領域と第二の表示パネル9の右側2/3の表示領域に対して表示制御を行う表示モードCを選択し(図7(c)参照)、手前側に位置する表示パネルである第一の表示パネル8の全表示領域と、第一の表示パネル8に重合しない部分の表示パネルの表示領域、要するに、第二の表示パネル9の右側2/3の表示領域を複合して実質的に一体の表示領域と見做し、例えば、Xドット×5Y/3ドットの表示制御を行い、実質的に一体化された表示領域に作成中の電子メールや受信した電子メールのテキストあるいはホームページのテキストや画像データ等を表示する(ステップa4)。
一方、センサS2がOFFとなっていてステップa3の判定結果が偽となった場合には、表示制御手段として機能するCPU29は、更に、位置検知手段として機能するセンサS1がONとなっているか否かを判定する(ステップa8)。
センサS1がONとなっている場合には、舌片18の当接部18aがスリット22上の拡径部22bに嵌合したストッパ20に当接していること、つまり、第一の表示パネル8が図2中の二点鎖線Bの位置までスライドして第一の表示パネル8の右側2/3が第二の表示パネル9と重合した状態にあることを意味するので、縦横比調整機能を備えた表示制御手段として機能するCPU29は、第一の表示パネル8の全表示領域と第二の表示パネル9の右側1/3の表示領域に対して表示制御を行う表示モードBを選択し(図7(b)参照)、手前側に位置する表示パネルである第一の表示パネル8の全表示領域と、第一の表示パネル8に重合しない部分の表示パネルの表示領域、要するに、第二の表示パネル9の右側1/3の表示領域を複合して実質的に一体の表示領域と見做し、例えば、Xドット×4Y/3ドットの表示制御を行い、実質的に一体化された表示領域に作成中の電子メールや受信した電子メールのテキストあるいはホームページのテキストや画像データ等を表示する(ステップa9)。
また、センサS1がOFFとなっていてステップa8の判定結果が偽となった場合には、ロックスイッチ21の先端に設けられた楔状突起が第一の表示パネル8における舌片18の切欠部18bに突入して第一の表示パネル8を初期位置に保持していること、つまり、第一の表示パネル8が図1に示されるようにして第二の表示パネル9と完全に重合した状態にあることを意味するので、縦横比調整機能を備えた表示制御手段として機能するCPU29は、第二の表示パネル9を非作動の状態として手前側に位置する表示パネルである第一の表示パネル8のみに対してXドット×Yドットの表示制御を行う表示モードAを選択し(図7(a)参照)、第一の表示パネル8に作成中の電子メールや受信した電子メールのテキストあるいはホームページのテキストや画像データ等を表示する(ステップa10)。
つまり、電子メールの作成や受信した電子メールの表示およびホームページの画像表示等を行う通常モードにおいては、ユーザが、スリット22に対するストッパ20の嵌合位置を変えることで第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合状態を調整し、位置検知手段として機能するセンサS1,S2,S3が第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合状態を検知することでON/OFFの信号状態を変化させ、縦横比調整機能を備えた表示制御手段として機能するCPU29が、センサS1,S2,S3からの信号すなわち検知結果に基いて、図7(a)に示されるような表示モードA、または、図7(b)に示されるような表示モードB、あるいは、図7(c)に示されるような表示モードCの何れかを選択することになる。
この実施形態では、携帯電話1の動作モードに関わりなく機械的な操作で第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合状態を調整することが可能であり、例えば、ホームページの画像表示等の縦横比に応じて自動的に表示モードA,表示モードB,表示モードCが切り替わるわけではないが、図5および図6に示されるデータ表示切替処理は所定周期毎に繰り返し実行される処理であるから、ユーザは、実際の画像等の表示状態を参照しながらストッパ20の嵌合位置を調整して適宜に表示モードA,表示モードB,表示モードCを選択することができる。
例えば、ホームページの画像等が縦長である場合には横方向に表示領域を拡張しても無意味であるから、第一の表示パネル8を第二の表示パネル9に完全に重合させて表示モードAを選択し、また、ホームページの画像等が横長である場合には、その縦横比に応じて横方向に表示領域を拡張するために第一の表示パネル8の右側2/3もしくは1/3を第二の表示パネル9に部分的に重合させて表示モードBあるいは表示モードCを選択するといったことが可能であり、このような操作によって、データの表示領域を拡張した際に無駄な空白が生じるといった問題を解消することができる。
また、第一の表示パネル8と第二の表示パネル9が完全に重合した状態、つまり、表示パネルを畳んだままの状態であっても、手前に位置する第一の表示パネル8にデータを表示することができるので、狭い場所あるいは混雑した場所等での携帯電話1の使用に際し、スライドして側方に突出した第一の表示パネル8が他の物や人に当たって損傷するのを防止するといった観点から、表示対象となる画像の縦横比とは無関係に、第一の表示パネル8を第二の表示パネル9に完全に重合させたままで携帯電話1を使用するといったことや、更には、電力消費の軽減化の観点から、第一の表示パネル8を第二の表示パネル9に完全に重合させたまま第一の表示パネル8のみの表示で携帯電話1を使用するといったことも可能である。
これに対し、ステップa1の判定結果が偽となった場合には、携帯電話1の動作モードがテレビ電話モードもしくはチャットモード等となっており、送信データと受信データを同時に表示する必要があることを意味するので、表示制御手段として機能するCPU29は、まず、位置検知手段として機能するセンサS3からの信号がONとなっているか否か、要するに、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離して図8のような状態となっているか否かを判定する(ステップa11)。
テレビ電話モードやチャットモード等では表示領域を1つに纏めて1画面内に一体的にデータを表示するよりも表示領域を2分割して受信データや送信データを分けて表示する方が好都合な場合が多い。
従って、携帯電話1の動作モードがテレビ電話モードやチャットモード等であるにも関わらずセンサS3からの信号がOFFとなっている場合、つまり、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9と部分的もしくは全面的に重合している場合には、CPU29は、取り敢えず、第二の表示パネル9を非作動とし、第一の表示パネル8に対してXドット×Yドットの表示制御を行う表示モードAを選択し(ステップa13)、第一の表示パネル8に「画面の重合を止めて画面を分離した表示モードを選択して下さい」等のアラームメッセージを表示した後(ステップa14)、センサS3からの信号がONとなるのを待つ待機状態に入る(ステップa15)。
表示モードAを選択するのは、手前側に位置する第一の表示パネル8を利用して表示を行うことで、表示パネルの重合状態に関わりなくアラームメッセージの全文を的確に表示するためである。
第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離していない場合、ユーザは、ストッパ20の操作部20aを指で操作してストッパ20を拡径部22dの位置に嵌合させ、舌片18の当接部18aを拡径部22dに嵌合したストッパ20に当接させることで第一の表示パネル8を第二の表示パネル9から完全に分離させるようにする。
また、この時点で第一の表示パネル8が第二の表示パネル9と完全に重合した初期位置にある場合には、ストッパ20の位置調整に加え、ロックスイッチ21を押し下げて第一の表示パネル8のリリース操作を行うようにする。
このような操作を行うと、舌片19の突起19aを介して与えられる捩りコイルバネ25の付勢力により、舌片18の当接部18aがストッパ20に当接する位置、つまり、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離する図8のような位置にまで第一の表示パネル8が移動することになる。
この結果、センサS3の位置に第一の表示パネル8の舌片18が到達してセンサS3からの信号がONに変化し、この変化をステップa15の判定処理で検知したCPU29が、第一の表示パネル8の全表示領域と第二の表示パネル9の全表示領域の各々に対してXドット×Yドットの表示制御を行う表示モードDを選択し(図7(d)参照)、例えば、第一の表示パネル8には相手の顔画像(テレビ電話モードの場合)や相手からのテキストデータ(チャットモードの場合)等の受信データを表示する一方、第二の表示パネル9に自分の顔画像(テレビ電話モードの場合)や自分が作成したテキストデータ(チャットモードの場合)等の送信データを表示する制御を行う(ステップa12)。
前述した通り、この実施形態では、電子メールの作成や受信した電子メールの表示およびインターネットに接続して行われるホームページの画像表示等といった通常モード、あるいは、テレビ電話やチャット等を始めとする双方向通信モードといった携帯電話1の内部的な動作モードとは関わりなく、機械的な操作で第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合状態あるいは分離状態を調整することが可能であり、例えば、テレビ電話モードやチャットモード等の動作モードの選択操作に応じて自動的に表示モードDへの切り替えが行われるわけではないが、ユーザ自身は選択すべき動作モードを知っているわけであるから、テレビ電話モードやチャットモード等の双方向通信の動作モードを選択する前に、予め、ユーザが重合位置設定手段であるストッパ20を拡径部22dの位置に嵌合させて表示パネルの展開位置をプリセットしておき、実際の使用に際してロックスイッチ21を押し下げて第一の表示パネル8を図1に示されるような初期位置から図8の位置に一気にスライドさせるといった操作も可能である。
以上に述べた通り、この実施形態は、表示制御手段として機能するCPU29が、位置検知手段として機能するセンサS1,S2,S3からのON/OFF信号に基いて第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合状態を検知し、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9に完全に重合した状態では手前に位置する第一の表示パネル8のみに対して表示制御を行う一方、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9から完全に分離した状況下においては第一の表示パネル8に受信データを独立的に表示すると共に第二の表示パネル9に送信データを独立的に表示し、更に、第一の表示パネル8が第二の表示パネル9と部分的に重合した状態では其の重合状態に応じた実質的な表示面積に合わせてデータの表示処理を行うもので、最終的な表示態様は、携帯電話1自体の動作モードではなく、ユーザが重合位置設定手段であるストッパ20をスリット22の拡径部22b,22c,22dの何れの位置にセットしたかで一義的に決定されるが、これとは逆に、携帯電話1自体の動作モードに応じて第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合状態を自動調整する構成を採ることも可能である。
具体的には、例えば、第一の表示パネル8の一側にラックを形成して溝13のスリット15から筐体2の内部空間に突出させ、筐体2に内蔵したステッピングモータのピニオンをラックに噛合させて第一の表示パネル8に送りを掛けるといった構成が考えられる。
この場合、図1に示される第一の表示パネル8の位置を初期位置とし、CPU29の内部処理で携帯電話1自体の動作モードを判定して、通常モードの場合にはステッピングモータの非作動状態を保持し、また、テレビ電話モードやチャットモード等の双方向通信モードが選択された場合には、第一の表示パネル8を図8の位置に移動させるに必要とされる数の駆動指令パルスをステッピングモータに出力するようにすればよく、第二の表示パネル9に対する第一の表示パネル8の重合状態を特定する駆動指令パルスの数は何種類でもROM30等に記憶させておくことが可能であり、第一の表示パネル8を第二の表示パネル9に対して部分的に重合させる態様にも対処できる。
本発明を適用した表示装置を一体的に組み込んだ携帯電話の一実施形態について示した正面図である(第一の表示パネルが第二の表示パネルと完全に重合した状態で示した図)。 同実施形態の主要部の一部を構成する位置決め手段と位置検知手段の取り付け状態を示した平断面図である。 同実施形態の主要部の一部を構成する位置決め手段と位置検知手段の取り付け状態を示した側断面図である。 同実施形態における表示装置の表示制御手段を兼ねる携帯電話の制御部の要部を簡略化して示した機能ブロック図である。 同実施形態におけるデータ表示切替処理の概略を示したフローチャートである。 同実施形態におけるデータ表示切替処理の概略を示したフローチャートの続きである。 同実施形態の表示モードを示した概念図で、図7(a)は第一の表示パネルのみに対して表示制御を行う場合の表示態様、図7(b)は第一の表示パネルの全表示領域と第二の表示パネルの右側1/3の表示領域に対して表示制御を行う場合の表示態様、図7(c)は第一の表示パネルの全表示領域と第二の表示パネルの右側2/3の表示領域に対して表示制御を行う場合の表示態様、図7(d)は第一の表示パネルの全表示領域と第二の表示パネルの全表示領域に対して独立的に表示制御を行う場合の表示態様について示している。 同実施形態の携帯電話について示した正面図である(第一の表示パネルが第二の表示パネルから完全に分離した状態で示した図)。
符号の説明
1 携帯電話(情報処理装置)
2 筐体(表示装置の本体)
3 操作パネル
4 マイク
5 スピーカ
6 送受信アンテナ
7 表示装置
8 第一の表示パネル(携帯電話の表示手段,液晶表示器)
9 第二の表示パネル(携帯電話の表示手段,液晶表示器)
10 背面側ケーシング
11 凹部
12 正面側ケーシング
13,14 ガイド溝
15,16 スリット
17 凹部
18 舌片
18a 当接部(重合位置設定手段)
18b 切欠部(ロック手段の一部)
19 舌片
19a 突起
20 ストッパ(重合位置設定手段)
20a 操作部
20b 縮径部
20c 当接部
21 ロックスイッチ(ロック手段の一部)
22 スリット
22b,22c,22d 拡径部
23 制御基板
24 突起
25 捩りコイルバネ
26 付勢力調整スイッチ
27 スリット
27a,27b,27c 拡径部
28 制御部
29 CPU(表示制御手段)
30 ROM
31 RAM
32 入出力回路
33 アンプ
34 送受信回路
35 アンプ
36 カメラ
37 ジャック
38 表示制御回路
39 スプリング
S1 センサ(位置検知手段)
S2 センサ(位置検知手段)
S3 センサ(位置検知手段)

Claims (7)

  1. 複数の表示パネルをデータの表示領域として利用するようにした表示装置において、
    前記表示装置の本体に、表示面を外側に向けた第一の表示パネルと第二の表示パネルを厚み方向に重合して配備し、少なくとも一方の表示パネルが前記表示装置の本体に対してスライド可能に装着されていることを特徴とする表示装置。
  2. 少なくとも、前記一方の表示パネルが他方の表示パネルに完全に重合する位置と前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルから完全に分離する位置とに前記一方の表示パネルを選択的に位置決め可能な位置決め手段と、
    前記他方の表示パネルに対する前記一方の表示パネルの相対位置を検知する位置検知手段と、
    前記位置検知手段の検知結果に基き、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルに完全に重合した状態では手前に位置する表示パネルのみに対して表示制御を行う一方、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルから完全に分離した状態では前記一方の表示パネルと前記他方の表示パネルに対して独立的に表示制御を行う表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記位置決め手段は、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルと部分的に重合する位置で前記一方の表示パネルを任意に位置決めする位置決め機能を有し、
    前記表示制御手段は、前記位置検知手段の検知結果に基き、前記手前に位置する表示パネルおよび該手前に位置する表示パネルと重合しない部分の表示パネルの表示領域を複合して表示制御を行う縦横比調整機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 前記表示制御手段が双方向通信可能な情報処理装置と接続され、前記位置検知手段の検知結果に基き、前記一方の表示パネルが前記他方の表示パネルから完全に分離した際に前記一方の表示パネルと前記他方の表示パネルの何れか一方に送信データを表示し、もう一方に受信データを表示するように構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の表示装置。
  5. 前記情報処理装置が携帯電話であって、前記第一の表示パネルと前記第二の表示パネルが前記携帯電話の表示手段として前記携帯電話に一体的に組み込まれていることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
  6. 前記位置決め手段は、前記他方の表示パネルに対する前記一方の表示パネルの重合位置を設定するための重合位置設定手段と、前記一方の表示パネルが他方の表示パネルに完全に重合する初期位置に前記一方の表示パネルを保持するロック手段と、前記ロック手段が解除された段階で前記重合位置設定手段により設定された重合位置まで前記一方の表示パネルを移動させる付勢手段とによって構成されていることを特徴とする請求項2,請求項3,請求項4または請求項5記載の表示装置。
  7. 前記第一の表示パネルと第二の表示パネルが液晶表示器によって構成されていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5または請求項6記載の表示装置。
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